以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<1.第1実施形態>
<1−1.構成概要>
図1は、本発明に係る情報表示システム1(1A)を示す図である。図1に示すように、情報表示システム1Aは、外部端末50と配信サーバ90とを備える。なお、ここでは、表示装置(表示制御装置)として外部端末50を例示する。
情報表示システム1において、外部端末50と配信サーバ90とは、ネットワーク108を介して互いに接続される。ネットワーク108は、LAN(Local Area Network)およびインターネットなどによって構成される。また、ネットワーク108に対する接続態様は、有線接続であってもよく、或いは無線接続であってもよい。
配信サーバ90は、文書情報等のコンテンツC10(図3等)を外部端末50に配信するサーバ装置(サーバコンピュータ)である。
具体的には、配信サーバ90は、外部端末50からの配信要求(コンテンツC10の配信要求)に応答して、コンテンツC10を当該外部端末50に送信(配信)する。そして、外部端末50は、配信サーバ90から受信したコンテンツC10を表示する。
より詳細には、外部端末50には、配信サーバ90と連携してコンテンツC10をタッチパネル75(図1参照)に表示するためのアプリケーションソフトウエアプログラム(「コンテンツ表示アプリケーション」とも称する)がインストールされている。当該外部端末50は、所持ユーザのログイン認証を行った後、ユーザ操作に応じて当該コンテンツ表示アプリケーションを起動するとともに、コンテンツC10(たとえばユーザによって指定されたコンテンツ)の配信要求を配信サーバ90に送信する。
配信サーバ90は、当該配信要求に応答して、当該コンテンツC10を外部端末50に送信(配信)し、当該外部端末50(コンテンツ表示アプリケーション)は、配信サーバ90から受信したコンテンツC10をタッチパネル75に表示する。なお、後述するように、外部端末50におけるコンテンツC10の表示に際しては、外部端末50の所持ユーザの閲覧権限レベルに応じて、コンテンツC10に含まれる情報に関する表示の有無が切り替えられる。
<1−2.外部端末の構成>
次に外部端末50の構成について説明する。
外部端末50は、他の装置(配信サーバ90等)との間でのネットワーク通信が可能な情報入出力端末装置である。ここでは、外部端末50として、タブレット型端末を例示する。ただし、これに限定されず、外部端末50は、スマートフォンであってもよく、パーソナルコンピュータなどであってもよい。また、外部端末50は、携帯式の装置であってもよく、据置型の装置であってもよい。
図2は外部端末50の概略構成を示す機能ブロック図である。
外部端末50は、図2の機能ブロック図に示すように、通信部54、格納部55、操作部56およびコントローラ(制御部)59等を備えており、これらの各部を複合的に動作させることによって、各種の機能を実現する。
通信部54は、ネットワーク108を介したネットワーク通信を行うことが可能である。このネットワーク通信では、たとえば、TCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)等の各種のプロトコルが利用される。当該ネットワーク通信を利用することによって、外部端末50は、所望の相手先(配信サーバ90等)との間で各種のデータを授受することが可能である。通信部54は、各種データを送信する送信部54aと各種データを受信する受信部54bとを有する。たとえば、送信部54aは、コンテンツC10の送信要求を配信サーバ90に送信し、受信部54bは、当該コンテンツC10を配信サーバ90から受信する。
格納部55は、ハードディスクドライブ(HDD)および不揮発性の半導体メモリ等の記憶装置で構成され、各種の情報を格納することが可能である。
操作部56は、外部端末50に対する入力を受け付ける操作入力部56aと、各種情報の表示出力を行う表示部56bとを備えている。この外部端末50においては、液晶表示パネルに圧電センサ等が埋め込まれて構成されたタッチパネル75(図1参照)が設けられている。詳細には、略板状の外部端末50の正面側において、その周縁部(枠部)を除くほぼ全面にわたってタッチパネル75が設けられている。このタッチパネル75は、操作入力部56aの一部としても機能するとともに、表示部56bの一部としても機能する。
コントローラ59は、外部端末50に内蔵され、外部端末50を統括的に制御する制御装置である。コントローラ59は、CPUおよび各種の半導体メモリ(RAMおよびROM)等を備えるコンピュータシステムとして構成される。コントローラ59は、CPUにおいて、格納部55内に格納されている所定のソフトウエアプログラム(以下、単にプログラムとも称する)を実行することによって、各種の処理部を実現する。なお、当該プログラム(詳細にはプログラムモジュール群)は、USBメモリなどの可搬性の記録媒体に記録され、当該記録媒体から読み出されて外部端末50にインストールされてもよい。あるいは、当該プログラムは、ネットワーク108等を経由してダウンロードされて外部端末50にインストールされるようにしてもよい。
コントローラ59は、当該プログラムの実行により、通信制御部61と入力制御部62と表示切替部63と表示制御部64と判定部65とを含む各種の処理部を実現する。
通信制御部61は、通信部54等と協働して、配信サーバ90等との通信動作を制御する処理部である。たとえば、通信制御部61は、通信部54等と協働して、コンテンツC10の配信要求を配信サーバ90に送信するとともに、当該配信要求に応じて配信サーバ90から送信されてきたコンテンツC10を受信する。
入力制御部62は、操作入力部56aに対するユーザからの操作入力の受付動作等を制御する制御部である。
表示切替部63は、コンテンツC10の表示に際して、コンテンツC10を区分した複数の部分コンテンツのそれぞれに含まれる情報に関する表示の有無を、外部端末50の所持ユーザの閲覧権限の有無に応じて、部分コンテンツごとに切り替える処理部である。詳細には、表示切替部63は、複数の部分コンテンツのそれぞれに関して予め設定された秘匿レベルと当該所持ユーザに関して予め定められた閲覧権限レベルとに基づいて、各部分コンテンツ(各部分コンテンツに含まれる情報)の表示の有無を切り替える。
判定部65は、各種の判定処理を行う処理部である。たとえば、判定部65は、自装置の所持ユーザが閲覧権限を有する特定の部分コンテンツ(特定の部分コンテンツに含まれる秘匿情報(特定秘匿情報))が自装置で表示されており且つ当該特定秘匿情報が他装置で表示されているか否か、を自装置の所持ユーザの閲覧権限と他装置の所持ユーザの閲覧権限(特定の部分コンテンツの閲覧権限)とに基づき判定する。
表示制御部64は、表示部56b(タッチパネル75)における表示動作を制御する処理部である。たとえば、表示制御部64は、配信サーバ90から受信されたコンテンツC10をタッチパネル75に表示する。また、表示制御部64は、当該特定秘匿情報が自装置で表示されており且つ当該特定秘匿情報が他装置で表示されていない旨が自装置の所持ユーザの閲覧権限と他装置の所持ユーザの閲覧権限とに基づき判定される場合、自装置のタッチパネル75における当該特定の部分コンテンツの表示部分を自装置の所持ユーザに通知する。換言すれば、表示制御部64は、表示相違コンテンツ(次述)の表示部分(表示相違部分)を自装置の所持ユーザに通知する。表示相違コンテンツは、複数の部分コンテンツのうち、自装置の所持ユーザが閲覧権限を有することに基づき自装置にて表示されており且つ他装置の所持ユーザが閲覧権限を有しないことに基づき当該他装置にて表示されていない旨が判定される部分コンテンツである。
具体的には、表示制御部64は、コンテンツC10の複数の部分コンテンツのうち共通表示コンテンツ(次述)の表示態様とは異なる表示態様で当該表示相違コンテンツを表示することによって、表示相違部分(表示相違コンテンツの表示部分)を自装置の所持ユーザに通知する。共通表示コンテンツは、複数の部分コンテンツのうち、自装置の所持ユーザと他装置の所持ユーザとの双方が閲覧権限を有することに基づき自装置のタッチパネル75と他装置のタッチパネル75との双方で表示されている旨が判定される部分コンテンツである。たとえば、表示制御部64は、当該共通表示コンテンツよりも強調して表示相違コンテンツを表示する(ここではハイライト表示する)ことによって、当該表示相違部分を所持ユーザに通知する。なお、表示相違コンテンツの強調表示手法はハイライト表示に限定されず、表示相違コンテンツの強調表示手法は、ハッチング表示であってもよく、あるいは、点滅表示などであってもよい。
<1−3.コンテンツC10に含まれる情報の秘匿レベル>
情報表示システム1では、配信サーバ90において、コンテンツC10(図3)を区分して生成される複数の部分コンテンツのそれぞれに含まれる情報の秘匿性(秘匿度合い)に応じて、秘匿レベル(秘匿性レベル)が予め設定されている。詳細には、コンテンツC10の複数の部分コンテンツのそれぞれに関して、複数段階(ここでは3段階)の秘匿レベルのいずれかが設定される。
たとえば、コンテンツC10全体(複数の部分コンテンツ)のうちいずれのユーザもが閲覧することが可能な情報(非秘匿情報)のみが含まれる部分コンテンツには、最も低いレベル「1」の秘匿レベルが付与される。ここでは、コンテンツC10の複数の部分コンテンツのうち部分コンテンツP11(図3)には非秘匿情報のみが含まれており、当該部分コンテンツP11に関しては、秘匿レベル「1」が設定される。
また、コンテンツC10全体(複数の部分コンテンツ)のうち秘匿情報が含まれる部分コンテンツには、レベル「1」よりも高い秘匿レベルが付与される。
たとえば、複数の部分コンテンツのうち一定程度以上の秘匿度合いを有する秘匿情報が含まれる部分コンテンツには、最も高いレベル「3」の秘匿レベルが付与される。ここでは、部分コンテンツP13には、一定程度以上の秘匿度合いを有する秘匿情報が含まれており、当該部分コンテンツP13に関しては、秘匿レベル「3」が設定される。また、複数の部分コンテンツのうち秘匿情報が含まれるものの一定程度以上の秘匿度合いを有する秘匿情報は含まれない部分コンテンツ(一定程度未満の秘匿度合いを有する秘匿情報(および非秘匿情報)のみが含まれる部分コンテンツ)には、レベル「2」の秘匿レベルが付与される。ここでは、部分コンテンツP12には、秘匿情報が含まれるものの一定程度以上の秘匿度合いを有する秘匿情報は含まれておらず、当該部分コンテンツP12に関しては、秘匿レベル「2」が設定される。
このように、コンテンツC10においては、複数の部分コンテンツP11〜P13のそれぞれに関して秘匿レベルが予め設定されている。
<1−4.ユーザの閲覧権限レベルに応じたコンテンツ表示処理>
また、この情報表示システム1では、各ユーザに関して閲覧権限レベルが予め定められている。そして、所持ユーザの閲覧権限レベル(各部分コンテンツの閲覧権限の有無)に応じて、複数の部分コンテンツのそれぞれに含まれる情報に関する表示の有無が、外部端末50ごと(外部端末50のタッチパネル75ごと)且つ部分コンテンツごとに切り替えられる。
具体的には、外部端末50は、配信サーバ90から受信したコンテンツC10(C11)の表示に際して、当該コンテンツC11を解析し、各部分コンテンツP11〜P13(図3)に関して予め定められた秘匿レベルを取得する。そして、外部端末50は、各部分コンテンツP11〜P13の秘匿レベルと自装置50の所持ユーザに対して付与されている閲覧権限レベルとに基づいて、複数の部分コンテンツP11〜P13のうち当該所持ユーザが閲覧権限を有する部分コンテンツをタッチパネル75に表示する。換言すれば、外部端末50は、複数の部分コンテンツP11〜P13のうち所持ユーザの閲覧権限レベルに対応する秘匿レベル以下の秘匿レベルを有する部分コンテンツをタッチパネル75に表示する。なお、ここでは、所持ユーザの閲覧権限レベルは、当該所持ユーザの外部端末50に予め登録されている。ただし、これに限定されず、所持ユーザの閲覧権限レベルは、配信サーバ90から取得されてもよい。
たとえば、ユーザU3の閲覧権限レベルがレベル「3」に設定されている場合、当該ユーザU3の外部端末50cは、複数の部分コンテンツP11〜P13のうち、所持ユーザU3の閲覧権限レベル「3」に対応する秘匿レベル(ここではレベル「3」)以下の秘匿レベルを有する部分コンテンツP11〜P13を表示する(図4参照)。換言すれば、複数の部分コンテンツP11〜P13のうち所持ユーザU3が閲覧権限を有する部分コンテンツが外部端末50cのタッチパネル75に表示される。詳細には、ユーザU3(閲覧権限レベル「3」のユーザ)は、部分コンテンツP12(秘匿レベル「2」の部分コンテンツ)の閲覧権限を有する。そのため、外部端末50cは、当該部分コンテンツP12をタッチパネル75に表示する(図4参照)。また、当該ユーザU3は、部分コンテンツP13(秘匿レベル「3」の部分コンテンツ)の閲覧権限をも有する。そのため、外部端末50cは、部分コンテンツP13をタッチパネル75に表示する(図4参照)。なお、部分コンテンツP11(秘匿レベル「1」の部分コンテンツ)は、非秘匿情報のみを含む部分コンテンツであり、いずれの外部端末50においても表示される。
また、ユーザU2の閲覧権限レベルがレベル「2」に設定されている場合、当該ユーザU2の外部端末50bは、複数の部分コンテンツP11〜P13のうち、所持ユーザU2の閲覧権限レベル「2」に対応する秘匿レベル(ここではレベル「2」)以下の秘匿レベルを有する部分コンテンツP11,P12を表示する(図5参照)。換言すれば、複数の部分コンテンツP11〜P13のうち所持ユーザU2が閲覧権限を有する部分コンテンツが外部端末50bのタッチパネル75に表示される。詳細には、ユーザU2(閲覧権限レベル「2」のユーザ)は、部分コンテンツP12の閲覧権限を有するものの、部分コンテンツP13の閲覧権限を有しない。そのため、外部端末50bは、部分コンテンツP11,P12をタッチパネル75に表示するものの、部分コンテンツP13をタッチパネル75に表示しない(図5参照)。
さらに、ユーザU1の閲覧権限レベルがレベル「1」に設定されている場合、当該ユーザU1の外部端末50aは、複数の部分コンテンツP11〜P13のうち所持ユーザU1の閲覧権限レベル「1」に対応する秘匿レベル(ここではレベル「1」)以下の秘匿レベルを有する部分コンテンツP11を表示する(図6参照)。換言すれば、複数の部分コンテンツP11〜P13のうち所持ユーザU1が閲覧権限を有する部分コンテンツが外部端末50aのタッチパネル75に表示される。詳細には、ユーザU1は、部分コンテンツP12,P13の閲覧権限を有しない。そのため、外部端末50aは、部分コンテンツP11(非秘匿情報のみを含む部分コンテンツ)をタッチパネル75に表示するものの、部分コンテンツP12,P13(秘匿情報を含む部分コンテンツ)をタッチパネル75に表示しない(図6参照)。
このように、外部端末50においては、各部分コンテンツの秘匿レベルと所持ユーザの閲覧権限レベル(各部分コンテンツの閲覧権限の有無)とに基づいて、各部分コンテンツの表示の有無が切り替えられる。
<1−5.動作>
以上のようなコンテンツ表示処理(外部端末50の所持ユーザの閲覧権限レベルに応じた表示切替処理)が各外部端末50にて行われることを前提とした上で、本システム1の動作(表示相違部分の通知処理等)について以下に説明する。
<ユーザU3の近傍にいずれのユーザも存在しない場合>
ここでは、まず、会議において、ユーザU3が自身の外部端末50cを用いてコンテンツC10(C11)を閲覧しており、且ついずれのユーザも当該ユーザU3の近傍に存在していない場合の動作について説明する。なお、その後に他ユーザ(同一コンテンツC10を閲覧中の他ユーザ)が当該ユーザU3に接近した場合の動作については、後述する。
具体的には、外部端末50cは、所持ユーザU3による操作に応じて、コンテンツ表示アプリケーションを起動するとともに、コンテンツC10(C11)の配信要求を配信サーバ90に送信する。そして、配信サーバ90は、コンテンツC11を外部端末50cに送信(配信)し、外部端末50cは、配信サーバ90から受信したコンテンツC11をタッチパネル75に表示する。当該コンテンツC11の表示に際して、外部端末50cは、上述のように、ユーザU3の閲覧権限レベル(ここではレベル「3」)に基づいて、コンテンツC11の全ての部分コンテンツP11〜P13を表示する(図4参照)。
また、外部端末50(ここでは外部端末50c)におけるコンテンツC10の表示に伴って、図7のフローチャートが外部端末50(50c)にて開始される。図7は、外部端末50における動作(表示相違部分の通知処理等に関する動作)を示すフローチャートである。なお、ここでは、外部端末50cにおける動作について例示するが、図7の処理は、各外部端末50において実行される。
詳細には、後述するように、ユーザU3がコンテンツC10(C11)を閲覧している場合において、当該ユーザU3の近傍にいずれのユーザも存在しないときには、表示相違部分の通知処理(ステップS16)は実行されない。
より詳細には、まず、ステップS12においては、外部端末50cは、自装置50cに配信されたコンテンツC10(自装置50cにて表示中のコンテンツC10)と同じコンテンツが配信された外部端末50(他の外部端末50)が自装置50cの近傍に存在するか否か、を判定する。換言すれば、外部端末50cに配信されたコンテンツC10と同じコンテンツが配信された外部端末50の所持ユーザが当該外部端末50cの所持ユーザU3の近傍に存在するか否か、が判定される。
具体的には、外部端末50cは、自装置50cの位置情報を取得(検出)するとともに、取得した位置情報を配信サーバ90に送信する。また、外部端末50cは、自装置50cの近傍における他の外部端末50(自装置50cに配信したコンテンツC10と同じコンテンツを配信した他の外部端末50)の存否を配信サーバ90に問い合わせる。そして、当該配信サーバ90は、外部端末50cからの問合せに応答して、外部端末50cの位置情報に基づいて、当該外部端末50cに配信したコンテンツC10と同じコンテンツを配信した外部端末50が当該外部端末50cから所定範囲内(たとえば外部端末50cから所定距離(たとえば10メートル)の範囲内)に存在するか否か、を判定する。なお、配信サーバ90は、コンテンツC10の配信先の外部端末50と当該配信先の外部端末50から取得した位置情報とを記憶している。
そして、配信サーバ90は、判定結果を外部端末50cに送信し、外部端末50cは、配信サーバ90からの判定結果に基づいて、自装置50cに配信されたコンテンツC10と同じコンテンツが配信された外部端末50が自装置50cの近傍に存在するか否か、を判定する。
たとえば、外部端末50cに配信されたコンテンツC10と同じコンテンツが配信された外部端末50が当該外部端末50cの近傍に存在しない旨がステップS12にて判定される場合、当該ステップS12の処理が繰り返される(表示相違部分に関する通知処理(後述のステップS16の処理)は実行されない)。
一方、外部端末50cに配信されたコンテンツC10と同じコンテンツが配信された外部端末50が当該外部端末50cの近傍に存在する旨がステップS12にて判定される場合、処理はステップS13へと進む。換言すれば、外部端末50cの所持ユーザU3による秘匿情報の読み上げに起因して、外部端末50cの近傍に存在する他の外部端末50の所持ユーザに当該秘匿情報が漏洩し得る状況が発生した場合に、処理はステップS12からステップS13へと進む。
ここでは、外部端末50cは、自装置50cに配信されたコンテンツC10と同じコンテンツが配信された外部端末50が自装置50cの近傍に存在しない旨をステップS12にて判定する。そして、当該ステップS12の処理が繰り返される。なお、外部端末50cに配信されたコンテンツC10と同じコンテンツが配信された外部端末50が外部端末50cの近傍に存在する旨がステップS12にて判定される場合の動作については、後述する。
<ユーザU3の近傍にユーザU4のみが存在する場合>
つぎに、ユーザU3が外部端末50cを用いてコンテンツC10(C11)を閲覧している場合において、当該ユーザU3(外部端末50c)の近傍にユーザU4(詳細にはユーザU4の外部端末50d)(のみ)が接近したときには、以下のような動作が行われる。なお、ユーザU4は、ユーザU3の閲覧権限レベルと同じ閲覧権限レベル(ここではレベル「3」)を有するユーザであり、ユーザU4の外部端末50dにおいては、ユーザU4の閲覧権限レベル「3」に基づいて、コンテンツC11のうち部分コンテンツP11〜P13が表示されている(図8も参照)。
詳細には、図8に示されるように、ユーザU3の外部端末50cとユーザU4の外部端末50dとにおいては、それぞれ、コンテンツC11のうち部分コンテンツP11〜P13が表示されている。この場合、後述するように、外部端末50c(および外部端末50d)は、表示相違部分の通知処理(ステップS16)を実行しない。
より詳細には、外部端末50cにおいては、自装置50cに配信されたコンテンツC11と同じコンテンツが配信された外部端末50(ここでは外部端末50d)が自装置50cの近傍に存在する旨がステップS12にて判定される。換言すれば、外部端末50cは、所持ユーザU3の近傍に他の外部端末50dの所持ユーザ(ここではユーザU4)が存在し且つ同一コンテンツC10が自装置50cと外部端末50dとにてそれぞれ表示される旨をステップS12にて判定する。そして、処理はステップS13へと進む。
ステップS13においては、外部端末50cは、検出ユーザ(外部端末50cに配信されたコンテンツC10と同じコンテンツが配信され且つ外部端末50cの近傍に存在する旨が検出(判定)された外部端末50の所持ユーザ)の閲覧権限レベルを配信サーバ90から取得する。ここでは、外部端末50cは、外部端末50dの所持ユーザU4の閲覧権限レベルを配信サーバ90から取得する。具体的には、外部端末50cは、外部端末50dの所持ユーザU4(検出ユーザ)の閲覧権限レベルの送信要求を配信サーバ90に送信し、配信サーバ90は、当該検出ユーザU4の閲覧権限レベル(ここではレベル「3」)を外部端末50cに送信する。そして、外部端末50cは、検出ユーザU4の閲覧権限レベル「3」を取得する。なお、配信サーバ90には、各ユーザの閲覧権限レベルが各ユーザの外部端末50と関連付けて予め登録されているものとする。
そして、処理はステップS14へと進み、外部端末50cは、検出ユーザ(自装置50cの所持ユーザU3の近傍に存在する旨が検出されたユーザ(所持ユーザU3以外のユーザ))の閲覧権限レベルのうち最も低い閲覧権限レベル(最低閲覧権限レベル)に対応する秘匿レベル(最低秘匿レベル)を取得する。ここでは、ユーザU4の閲覧権限レベル「3」に対応する秘匿レベル「3」が、最低秘匿レベルとして取得される。
その後、処理はステップS15へと進み、外部端末50cは、表示相違コンテンツの存否を判定する。当該表示相違コンテンツは、複数の部分コンテンツP11〜P13のうち、自装置50cの所持ユーザU3の閲覧権限に基づき自装置50cにて表示されており且つ他の外部端末50の所持ユーザの閲覧権限に基づき当該他の外部端末50にて表示されていない旨が判定される部分コンテンツである。
具体的には、外部端末50cの所持ユーザU3が閲覧権限を有する特定の部分コンテンツ(当該特定の部分コンテンツに含まれる秘匿情報(特定秘匿情報))が外部端末50cと他の外部端末50との双方で表示されているか否か、が各ユーザの閲覧権限レベルに基づき判定される。
より具体的には、外部端末50cは、自装置50cにて表示されている部分コンテンツごとに、最低秘匿レベルよりも高い秘匿レベルを有するか否か、を判定する。換言すれば、外部端末50cにて表示されている部分コンテンツごとに、表示相違コンテンツであるか否かが判定される。そして、外部端末50cにて表示されている部分コンテンツの中から表示相違コンテンツが特定される場合、外部端末50cに表示相違コンテンツが存在する旨が判定される。
たとえば、ユーザU3の閲覧権限レベル以上の閲覧権限レベルを有するユーザのみが当該ユーザU3の近傍に存在する場合、ユーザU3は、最低閲覧権限レベルと同じレベルあるいは最低閲覧権限レベルよりも低いレベルの閲覧権限レベルを有する。このような場合、外部端末50cにおいては、自装置50cにて表示中のいずれの部分コンテンツも最低秘匿レベルよりも高い秘匿レベルを有しない旨が判定される。外部端末50cにて表示中のいずれの部分コンテンツも最低秘匿レベルよりも高い秘匿レベルを有しない場合、外部端末50cにて表示中のいずれの部分コンテンツも表示相違コンテンツとして特定されず、外部端末50cに表示相違コンテンツが存在しない旨がステップS15にて判定される。換言すれば、外部端末50cの所持ユーザU3が閲覧権限を有することに基づき外部端末50cで表示されている全ての部分コンテンツが他の外部端末50でも表示されている旨が判定される。そして、処理はステップS15からステップS12へと戻る(表示相違部分に関する通知処理(ステップS16)は実行されない)。
一方、ユーザU3の閲覧権限レベル以上の閲覧権限レベルを有するユーザのみが当該ユーザU3の近傍に存在する場合、ユーザU3は、最低閲覧権限レベルよりも高い閲覧権限レベルを有する。このような場合、外部端末50cにおいては、自装置50cにて表示中の部分コンテンツのうち最低秘匿レベルよりも高い秘匿レベルを有する部分コンテンツが表示相違コンテンツとして特定される。そして、外部端末50cに表示相違コンテンツが存在する旨がステップS15にて判定される。換言すれば、外部端末50cの所持ユーザU3が閲覧権限を有する特定の部分コンテンツが当該外部端末50cで表示されており且つ当該特定の部分コンテンツが他の外部端末50(少なくとも最低閲覧権限レベルのユーザの外部端末50)で表示されていない旨が判定される。そして、処理はステップS15からステップS16へと進む。
ここでは、ユーザU3の近傍にはユーザU4(ユーザU3の閲覧権限レベル(ここではレベル「3」)と同じ閲覧権限レベルを有するユーザ)のみが存在する。そのため、外部端末50cにて表示中の部分コンテンツ(ここでは部分コンテンツP11〜P13)のいずれも表示相違コンテンツとして特定されず、外部端末50cに表示相違コンテンツは存在しない旨がステップS15にて判定される。そして、処理はステップS15からステップS12へと戻る(表示相違部分の通知処理(ステップS16)は実行されない(図8参照))。
なお、ユーザU4の外部端末50dにおいても、同様の処理が行われる。
このように、外部端末50の所持ユーザの閲覧権限レベルと同じ閲覧権限レベルを有するユーザのみが当該所持ユーザの近傍に存在する場合には、秘匿情報の漏洩は生じないため、外部端末50において表示相違部分の通知処理(ステップS16)は実行されない。
<ユーザU3の近傍にユーザU1が存在する場合>
その後、ユーザU3(,U4)がコンテンツC10を閲覧している場合において、ユーザU1がユーザU3(,U4)に接近してきたときには、次のような動作が実行される。なお、ユーザU1の閲覧権限レベルはレベル「1」であり、上述したように、ユーザU1の外部端末50aにおいては、ユーザU1の閲覧権限レベル「1」に基づいて、コンテンツC11の複数の部分コンテンツP11〜P13のうち部分コンテンツP11(秘匿レベル「1」の部分コンテンツ)のみが表示される(図6参照)。
詳細には、ユーザU3の外部端末50c(およびユーザU4の外部端末50d)には、複数の部分コンテンツP11〜P13が表示されているものの、ユーザU1の外部端末50aには、当該複数の部分コンテンツP11〜P13のうち部分コンテンツP12,P13は表示されていない(図9参照)。この場合、外部端末50c(および外部端末50d)は、後述するように、当該部分コンテンツP12,P13(表示相違コンテンツ)の表示部分(表示相違部分)を所持ユーザU3(,U4)に通知する(ステップS16)。
より詳細には、外部端末50cは、自装置50cに配信されたコンテンツC10(C11)と同じコンテンツが配信された外部端末50(ここでは外部端末50a,50d)が自装置50cの近傍に存在する旨をステップS12にて判定する。
そして、外部端末50cは、検出ユーザ(ここではユーザU1,U4)の閲覧権限レベルを配信サーバ90から取得する(ステップS13)とともに、最低閲覧権限レベルに対応する秘匿レベル(最低秘匿レベル)を取得する(ステップS14)。ここでは、2人の検出ユーザU1,U4の閲覧権限レベルのうち、ユーザU1の閲覧権限レベル(ここではレベル「1」)が最低閲覧権限レベルであり、当該最低閲覧権限レベル「1」に対応する秘匿レベル「1」が最低秘匿レベルとして取得される。換言すれば、最低閲覧権限レベルのユーザU1の外部端末50aでの表示が許容される部分コンテンツの秘匿レベルのうち最も高い秘匿レベルが、最低秘匿レベルとして取得される。
その後、外部端末50cにおいては、自装置50cにて表示されている部分コンテンツP11〜P13のうち部分コンテンツP12,P13が表示相違コンテンツとして特定されるとともに、自装置50cに表示相違コンテンツが存在する旨がステップS15にて判定される。
詳細には、まず、外部端末50cにおいて現在表示されている部分コンテンツ(ここでは部分コンテンツP11〜P13)が特定される。そして、外部端末50cにて表示中の部分コンテンツP11〜P13のそれぞれについて、最低秘匿レベル「1」よりも高い秘匿レベルを有するか否かが判定され、当該部分コンテンツP11〜P13のうち最低秘匿レベルよりも高い秘匿レベルを有する部分コンテンツが表示相違コンテンツとして特定される。
ここでは、当該部分コンテンツP12(秘匿レベル「2」の部分コンテンツ)は最低秘匿レベル「1」よりも高い秘匿レベルを有する旨が判定され、当該部分コンテンツP12は表示相違コンテンツとして特定される。また、部分コンテンツP13(秘匿レベル「3」の部分コンテンツ)も最低秘匿レベル「1」よりも高い秘匿レベルを有する旨が判定され、当該部分コンテンツP13も表示相違コンテンツとして特定される。一方、部分コンテンツP11(秘匿レベル「1」の部分コンテンツ)は最低秘匿レベル「1」よりも高い秘匿レベルを有さず、当該部分コンテンツP11は表示相違コンテンツとして特定されない。なお、当該部分コンテンツP11は、共通表示コンテンツ(外部端末50cと外部端末50aとの双方で表示されている部分コンテンツ)として特定される。
外部端末50cにて表示中の部分コンテンツP11〜P13の中から表示相違コンテンツ(ここでは部分コンテンツP12,P13)が特定される場合、外部端末50cに表示相違コンテンツが存在する旨がステップS15にて判定される。換言すれば、所持ユーザU3が閲覧権限を有する部分コンテンツP12,P13(部分コンテンツP12,P13に含まれる秘匿情報)が外部端末50cで表示されており且つ当該部分コンテンツP12,P13が最低閲覧権限レベルのユーザU1の外部端末50aで表示されていない旨が、各ユーザU1,U3の閲覧権限に基づき判定される。そして、処理はステップS16へと進む。
ステップS16においては、外部端末50cは、自装置50cのタッチパネル75における表示相違コンテンツの表示部分(表示相違部分)を自装置50cの所持ユーザU3に通知する。具体的には、外部端末50cは、表示相違コンテンツとして特定された部分コンテンツP12,P13(最低閲覧権限レベルのユーザの外部端末50では表示されていない部分コンテンツ)の表示部分(表示相違部分)を自装置50cの所持ユーザU3に通知する。より具体的には、外部端末50cは、共通表示コンテンツ(ここでは部分コンテンツP11)の表示態様とは異なる表示態様で表示相違コンテンツ(部分コンテンツP12,P13)を表示することによって、当該表示相違部分を所持ユーザU3に通知する(図9参照)。ここでは、当該表示相違コンテンツが強調表示(ハイライト表示等)される。
このような動作がユーザU3の外部端末50cにて行われる。なお、外部端末50c以外の外部端末50(50a,50d)では、次のような動作が行われる。
具体的には、ユーザU4(ユーザU3の閲覧権限レベル「3」と同じ閲覧権限レベルを有するユーザ)の外部端末50dにおいては、当該外部端末50cと同様の処理が行われる(図9も参照)。より具体的には、外部端末50dにて表示中の部分コンテンツP11〜P13のうち最低秘匿レベル(検出ユーザ(ここではユーザU1,U3)の最低閲覧権限レベルに対応する秘匿レベル(ここではレベル「1」))よりも高い秘匿レベルを有する部分コンテンツP12,P13が表示相違コンテンツとして特定される(ステップS15)。そして、外部端末50dにおいて、表示相違コンテンツ(部分コンテンツP12,P13)の表示部分(表示相違部分)が所持ユーザU4に通知される(ステップS16)。
また、ユーザU1の外部端末50aにおいては、外部端末50aにて表示中の部分コンテンツP11は最低秘匿レベル(検出ユーザ(ここではユーザU3,U4)の最低閲覧権限レベルに対応する秘匿レベル(ここではレベル「3」))よりも高い秘匿レベルを有さず、当該部分コンテンツP11は表示相違コンテンツとして特定されない。換言すれば、外部端末50aにおいては、表示相違コンテンツが存在しない旨がステップS15にて判定される。そのため、当該外部端末50aにおいては、表示相違部分の通知処理(ステップS16)は実行されない(図9参照)。
なお、ここでは、ユーザU3(閲覧権限レベル「3」のユーザ)の近傍にユーザU1(閲覧権限レベル「1」のユーザ)が接近した場合の動作が例示されているが、当該ユーザU3の近傍にユーザU2(閲覧権限レベル「2」のユーザ)が接近した場合は、次のような動作が行われる。
具体的には、ユーザU3の外部端末50cにおいては、外部端末50cにて表示されている部分コンテンツP11〜P13のうち最低秘匿レベル(この場合は、ユーザU2の閲覧権限レベル「2」に対応する秘匿レベル「2」)よりも高い秘匿レベルを有する部分コンテンツP13が表示相違コンテンツとして特定される。そして、外部端末50cは、当該表示相違コンテンツ(部分コンテンツP13)の表示部分(表示相違部分)を所持ユーザU3に通知する(図10参照)。なお、ユーザU4の外部端末50dにおいても、同様に、部分コンテンツP13の表示部分(表示相違部分)が当該ユーザU4に通知される。
一方、ユーザU2の外部端末50bでは、外部端末bにて表示中の部分コンテンツP11,P12はいずれも、最低秘匿レベル(この場合はレベル「3」)よりも高い秘匿レベルを有しない旨が判定される。換言すれば、外部端末50bにおいては、表示相違コンテンツが存在しない旨がステップS15にて判定される。そのため、当該外部端末50bにおいては、表示相違部分の通知処理(ステップS16)は実行されない(図10参照)。
以上のように、第1実施形態では、外部端末50cの所持ユーザU3が閲覧権限を有する特定の部分コンテンツ(たとえばP13)が外部端末50cで表示されており且つ外部端末50aで表示されていない旨が判定される場合、外部端末50cにおける当該特定の部分コンテンツP13の表示部分が所持ユーザU3に通知される(図9参照)。そのため、当該所持ユーザU3は、自身の外部端末50cに表示されている秘匿情報(当該特定の部分コンテンツ(表示相違コンテンツ)に含まれる秘匿情報)が他の外部端末50(50a)には表示されていないことを認識することができる。端的に言えば、ユーザU3は、当該特定の部分コンテンツ(表示相違コンテンツ)に含まれる秘匿情報を読み上げてはいけないことを認識することができる。したがって、秘匿情報の読み上げに起因する当該秘匿情報の漏洩を抑制することが可能である。
なお、上記第1実施形態では、外部端末50は、全ての検出ユーザの閲覧権限レベルを配信サーバ90から取得している(ステップS13)が、これに限定されず、検出ユーザの閲覧権限レベルのうちの最低閲覧権限レベルのみを配信サーバ90から取得してもよい。たとえば、外部端末50cは、複数の検出ユーザ(たとえばユーザU1,U4)の閲覧権限レベルのうちの最低閲覧権限レベル(たとえばユーザU1の閲覧権限レベル「1」)のみを配信サーバ90から取得するようにしてもよい。
また、上記第1実施形態では、外部端末50(たとえば外部端末50c)は、自装置50の近傍における他の外部端末50の存否を、配信サーバ90における判定結果に基づき判定しているが、これに限定されない。たとえば、外部端末50(50c)が、自装置50cの近傍における他の外部端末50の存否を、近距離無線通信用の電波の強度に基づき判定してもよい。
具体的には、各外部端末50は、近距離無線通信用の電波を発信し、外部端末50(たとえば外部端末50c)は、他の外部端末50から受信した電波の強度が所定程度以上であることを条件に、当該他の外部端末50が自装置50cの近傍に存在する旨を判定するようにしてもよい。そして、外部端末50cは、検出された外部端末50の装置情報を配信サーバ90に送信することによって検出ユーザの閲覧権限レベルを配信サーバ90から取得するようにしてもよい。なお、外部端末50の近傍における他の外部端末の存否の判定処理に近距離無線通信が利用される場合、各外部端末50は、自装置と他の外部端末50とにて同一のコンテンツが表示されているか否かを、当該近距離無線通信を介して他の外部端末50に問い合わせることによって判定してもよい。また、外部端末50の近傍における他の外部端末の存否の判定処理に近距離無線通信が利用される場合、各外部端末50は、検出ユーザの閲覧権限レベルを、配信サーバ90からではなく、当該近距離無線通信を介して他の外部端末50から直接的に取得してもよい。
<2.第2実施形態>
第2実施形態は、第1実施形態の変形例である。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
上記第1実施形態では、外部端末50が、表示相違部分の通知に関する制御(図7の各処理)を行っている。
これに対して、この第2実施形態では、配信サーバ90が、表示相違部分の通知に関する制御(図11の各処理)を行う。
図11は、配信サーバ90の動作(表示相違部分の通知処理等)を示すフローチャートである。配信サーバ90は、コンテンツC10を配信した外部端末50ごとに当該図11の処理を実行する。たとえば、配信サーバ90が複数の外部端末50にコンテンツC10を配信した場合、配信サーバ90においては、当該複数の外部端末50のそれぞれについて図11の処理が実行される。なお、ここでは、外部端末50cについて図11の処理が実行される場合の動作を例示する。
具体的には、ステップS22においては、配信サーバ90は、コンテンツC10(C11)を配信した特定の外部端末50(図11の処理の処理対象の外部端末50)の近傍に同一コンテンツC11を配信した他の外部端末50が存在するか否か、を判定する。より具体的には、配信サーバ90が外部端末50aと外部端末50cとにコンテンツC11を配信した場合、当該配信サーバ90は、各外部端末50a,50cの位置情報に基づいて、当該外部端末50cの近傍に外部端末50aが存在するか否か、を判定する。
たとえば、当該外部端末50cの近傍に同一コンテンツC11を配信した他の外部端末50が存在しない場合、ステップS22の処理が繰り返され、当該外部端末50cの所持ユーザU3に関する表示相違部分の通知処理(ステップS26)は実行されない。
一方、当該外部端末50cの近傍に同一コンテンツC11を配信した他の外部端末50(たとえば外部端末50a)が存在する場合、配信サーバ90は、検出ユーザ(外部端末50cの所持ユーザU3の近傍に存在する旨が検出されたユーザ(ユーザU3以外のユーザ))の閲覧権限レベルを取得する(ステップS23)。そして、配信サーバ90は、検出ユーザの閲覧権限レベルのうち最低閲覧権限レベルに対応する秘匿レベル(最低秘匿レベル)を取得し、処理はステップS25へと進む。
ステップS25においては、配信サーバ90は、外部端末50cにおける表示相違コンテンツの存否を判定する。詳細には、配信サーバ90は、外部端末50cの所持ユーザU3が閲覧権限を有する特定の部分コンテンツ(当該特定の部分コンテンツに含まれる秘匿情報(特定秘匿情報))が当該外部端末50cと他の外部端末50との双方で表示されているか否か、を各ユーザの閲覧権限レベルに基づき判定する。
より詳細には、配信サーバ90は、外部端末50cにて表示中の部分コンテンツ(ここでは部分コンテンツP11〜P13)ごとに、最低秘匿レベルよりも高い秘匿レベルを有するか否かを判定する。換言すれば、外部端末50cにて表示されている部分コンテンツごとに、表示相違コンテンツであるか否かが判定される。そして、外部端末50cにて表示されている部分コンテンツの中から表示相違コンテンツが特定される場合、外部端末50cに表示相違コンテンツが存在する旨が判定される。
たとえば、ユーザU3の近傍にユーザU4(閲覧権限レベル「3」のユーザ)のみが存在する場合(図8参照)、検出ユーザU4の閲覧権限レベル「3」に対応する秘匿レベル「3」が、最低秘匿レベルとして取得される(ステップS24)。この場合、配信サーバ90は、外部端末50cにて表示中の部分コンテンツP11〜P13のいずれも最低秘匿レベル「3」よりも高い秘匿レベルを有しない旨を判定する。換言すれば、外部端末50cに表示相違コンテンツが存在しない旨がステップS25にて判定される。そして、処理はステップS22へと戻る(表示相違部分の通知処理(ステップS26)は実行されない(図8も参照))。
これに対して、たとえば当該ユーザU3の近傍にユーザU1(閲覧権限レベル「1」のユーザ)が存在する場合(図9参照)、検出ユーザU1の閲覧権限レベル「1」に対応する秘匿レベル「1」が最低秘匿レベルとして取得される(ステップS24)。この場合、配信サーバ90は、外部端末50cにて表示中の部分コンテンツP11〜P13のうち最低秘匿レベル「1」よりも高い秘匿レベルの部分コンテンツ(ここでは部分コンテンツP12,P13)を表示相違コンテンツとして特定する。そして、外部端末50cに表示相違コンテンツが存在する旨がステップS25にて判定される。換言すれば、所持ユーザU3が閲覧権限を有する部分コンテンツP12,P13(部分コンテンツP12,P13に含まれる秘匿情報)が外部端末50cで表示されており且つ当該部分コンテンツP12,P13が最低閲覧権限レベルのユーザU1の外部端末50aで表示されていない旨が、各ユーザU1,U3の閲覧権限に基づき判定される。そして、処理はステップS26へと進む。
ステップS26においては、配信サーバ90は、表示相違コンテンツ(外部端末50cにて表示されている部分コンテンツP11〜P13のうち最低秘匿レベルよりも高い秘匿レベルの部分コンテンツ)の表示部分(表示相違部分)を、外部端末50cの所持ユーザU3に通知する。ここでは、表示相違コンテンツとして特定された部分コンテンツP12,P13の表示部分(表示相違部分)が外部端末50cの所持ユーザU3に通知される。
詳細には、配信サーバ90は、表示相違コンテンツ(部分コンテンツP12,P13)を強調表示すべき旨の強調表示指令を外部端末50cに通知し、外部端末50cは、当該強調表示指令に応答して、当該部分コンテンツP12,P13を強調表示する(図9参照)。なお、これに限定されず、部分コンテンツP12,P13が強調表示されたコンテンツC11が配信サーバ90から外部端末50cに配信(再配信)されてもよい。
このような動作(外部端末50cについての図11の処理)が配信サーバ90において実行される。なお、外部端末50c以外の外部端末50(50a,50d)についても、図11の処理は実行される。
たとえば、ユーザU4(ユーザU3の閲覧権限レベル「3」と同じ閲覧権限レベルを有するユーザ)の外部端末50dについては、配信サーバ90は、当該外部端末50cについての図11の処理と同様の処理を実行する(図9も参照)。詳細には、外部端末50dにて表示中の部分コンテンツP11〜P13のうち最低秘匿レベル(検出ユーザ(ここではユーザU1,U3)の最低閲覧権限レベルに対応する秘匿レベル(ここではレベル「1」))よりも高い秘匿レベルを有する部分コンテンツP12,P13が表示相違コンテンツとして特定される(ステップS25)。そして、配信サーバ90は、当該部分コンテンツP12,P13の表示部分(表示相違部分)を所持ユーザU4に通知する(ステップS26)。
また、ユーザU1の外部端末50aについては、配信サーバ90は、外部端末50aにて表示中の部分コンテンツP11は最低秘匿レベル(検出ユーザ(ここではユーザU3,U4)の最低閲覧権限レベルに対応する秘匿レベル(ここではレベル「3」))よりも高い秘匿レベルを有しない旨をステップS25にて判定する。換言すれば、外部端末50aに表示相違コンテンツが存在しない旨がステップS25にて判定される。そして、配信サーバ90は、当該外部端末50aの所持ユーザU1に関して、表示相違部分の通知処理(ステップS26)を実行しない(図9参照)。
このように、第2実施形態では、配信サーバ90が、外部端末50の所持ユーザに対する表示相違部分の通知に関する処理を実行する。
<3.第3実施形態>
第3実施形態は、第1実施形態の変形例である。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
上記第1実施形態では、コンテンツC10に含まれる秘匿情報(当該秘匿情報を含む部分コンテンツ)が、外部端末50(タブレット型端末)にて表示されている。
これに対して、この第3実施形態では、コンテンツC10に含まれる秘匿情報(秘匿情報を含む部分コンテンツ)が、眼鏡型デバイス70(図12参照)にて表示される。
図12は、第3実施形態に係る情報表示システム1(1B)を示す図である。情報表示システム1Bは、配信サーバ90と眼鏡型デバイス70とプロジェクタ装置30(投影装置)とを有する。当該情報表示システム1Bにおいて、各要素30,70,90は、ネットワーク108を介して互いに接続される。
この第3実施形態では、眼鏡型デバイス70とプロジェクタ装置30とを用いたコンテンツ表示が行われる。
具体的には、プロジェクタ装置30は、配信サーバ90から受信したコンテンツC10(C12)をスクリーン200(図12)に表示(投影)する。
ただし、配信サーバ90は、コンテンツC12の複数の部分コンテンツ(ここでは3つの部分コンテンツP11〜P13)のうち非秘匿情報のみを含む部分コンテンツ(秘匿レベル「1」の部分コンテンツ(たとえば部分コンテンツP11))をプロジェクタ装置30に配信する。そして、プロジェクタ装置30は、当該部分コンテンツP11をスクリーン200に表示する(図13参照)。
これに対して、配信サーバ90は、複数の部分コンテンツ(P11〜P13)のうち秘匿情報を含む部分コンテンツを、プロジェクタ装置30ではなく、各ユーザの眼鏡型デバイス70に配信する。そして、コンテンツC10(C12)に含まれる秘匿情報(秘匿情報を含む部分コンテンツ)は、各ユーザの眼鏡型デバイス70(詳細には表示部85(図12))に表示される。なお、眼鏡型デバイス70の表示部85は、眼鏡型デバイス70のレンズ部分に設けられており、配信サーバ90から取得された部分コンテンツ(秘匿情報を含む部分コンテンツ)は、所持ユーザ(装着ユーザ)以外のユーザからは見えないように表示される。また、表示部85は、透過性を有し、後述するように、拡張現実技術等を用いて、配信サーバ90から取得した部分コンテンツをスクリーン200における付加画像250(図13)の配置位置に表示(重畳表示)する。これにより、所持ユーザは、自身の眼鏡型デバイス70越しにスクリーン200(コンテンツC12)を閲覧した結果、表示部85に表示された部分コンテンツ(秘匿情報を含む部分コンテンツ)がスクリーン200に(付加画像250の配置位置に)重畳して表示されているように見える。
具体的には、配信サーバ90からプロジェクタ装置30に配信されてスクリーン200に表示されるコンテンツC12には、部分コンテンツP11とともに、付加画像250(拡張現実技術におけるマーカ画像、あるいは二次元バーコード等)が含まれている。当該付加画像250には、コンテンツC12に含まれる秘匿情報(秘匿情報を含む部分コンテンツ)の送信要求を配信サーバ90に送信すべき旨の送信要求指令が書き込まれている。
そして、各ユーザは、自身の眼鏡型デバイス70にログインするとともに、当該眼鏡型デバイス70を装着した状態でスクリーン200を見る(閲覧する)。なお、眼鏡型デバイス70へのログインは、たとえばリストバンド型の認証装置(ウエアラブル端末等)(不図示)によって取得された認証情報(所持ユーザの生体情報等)に基づくユーザ認証により実行される。
そして、眼鏡型デバイス70は、スクリーン200に表示された付加画像250を自装置70に設けられたカメラ(不図示)等を用いて検出するとともに、付加画像250から送信要求指令を読み取り、秘匿情報を含む部分コンテンツの送信要求を配信サーバ90に送信する。
当該配信サーバ90は、眼鏡型デバイス70からの送信要求に応答して、当該眼鏡型デバイス70の所持ユーザの閲覧権限レベルに応じた部分コンテンツを当該眼鏡型デバイス70(要求元の眼鏡型デバイス)に送信(配信)する。
たとえば、配信サーバ90は、閲覧権限レベル「3」を有するユーザU3,U4の眼鏡型デバイス70c,70dに対しては、当該ユーザU3が閲覧権限を有する部分コンテンツ(ここでは部分コンテンツP12,P13)を配信する。そして、眼鏡型デバイス70c,70dは、当該部分コンテンツP12,P13を自装置70c、70dの表示部85に表示する。これにより、ユーザU3,U4は、自身の眼鏡型デバイス70c,70d越しにスクリーン200(コンテンツC12)を閲覧した結果、スクリーン200において部分コンテンツP12,P13が部分コンテンツP11の下部(付加画像250の配置位置)に重畳して表示されているように見える(図13も参照)。
また、配信サーバ90は、閲覧権限レベル「1」を有するユーザU1の眼鏡型デバイス70aに対しては、部分コンテンツP12,P13の閲覧権限を当該ユーザU1が有しないことに基づき当該部分コンテンツP12,P13を送信しない。そのため、ユーザU1の眼鏡型デバイス70aでは、部分コンテンツP12,P13は表示されず、ユーザU1は、部分コンテンツP12,P13に含まれる秘匿情報を閲覧することができない。
このようにして、眼鏡型デバイス70を用いたコンテンツ表示(外部端末50の所持ユーザの閲覧権限レベルに応じた表示切替処理)が行われる。
そして、この第3実施形態では、各眼鏡型デバイス70において、第1実施形態と同様に、図7の処理が実行される。なお、第3実施形態における眼鏡型デバイス70の動作(図7の処理内容)は、第1実施形態における外部端末50の動作(図7の処理内容)と同様である。
たとえば、ユーザU3が閲覧権限を有する部分コンテンツP12,P13が、当該ユーザU3の眼鏡型デバイス70cで表示されており且つ他の眼鏡型デバイス70で表示されていない旨がステップS15にて判定される場合、当該眼鏡型デバイス70cは、当該部分コンテンツP12,P13の表示部分をユーザU3に通知する(ステップS16)。詳細には、眼鏡型デバイス70cは、当該部分コンテンツP12,P13(表示相違コンテンツ)を強調表示する(たとえばハイライト表示する)(図13参照)ことによって、当該部分コンテンツP12,P13の表示部分(表示相違部分)を所持ユーザU3に通知する。
以上のように、第3実施形態では、コンテンツC10に含まれる秘匿情報(秘匿情報を含む部分コンテンツ)の表示装置として、眼鏡型デバイス70が用いられる。
なお、ここでは、上記第3実施形態を第1実施形態の変形例として例示したが、これに限定されず、上記第3実施形態の思想が第2実施形態に適用されてもよい。
<4.変形例等>
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記内容のものに限定されるものではない。
<表示相違部分の通知開始条件に関する変形例>
たとえば、上記各実施形態等においては、表示相違コンテンツが存在する旨がステップS15(S25)にて判定される場合、或る表示装置における当該表示相違コンテンツの表示部分(表示相違部分)が当該或る表示装置の所持ユーザに直ちに通知されている(ステップS16(S26))。
しかしながら、本願発明はこれに限定されず、表示相違コンテンツが存在する旨がステップS15(S25)にて判定される場合、当該或る表示装置においてユーザの発声が検出されたことを条件に、表示相違部分が当該或る表示装置の所持ユーザに通知されるようにしてもよい。
具体的には、たとえば第1実施形態において、外部端末50cに表示相違コンテンツが存在する旨がステップS15にて判定される場合、ユーザの発声が検出されたことを条件に、表示相違部分が外部端末50cの所持ユーザU3に通知されてもよい。
図14は、この変形例に係る外部端末50(たとえば外部端末50c)の動作を示すフローチャートである。図14に示されるように、ここでは、上記第1実施形態(図7参照)のステップS15とステップS16との間に、ステップS20の処理か実行される。
具体的には、外部端末50cは、表示相違コンテンツが自装置50cに存在する旨がステップS15にて判定される場合、表示相違部分の通知処理(ステップS16)を直ちに実行するのではなく、ユーザの発声の検出を待機する(ステップS20)。なお、外部端末50は、ユーザの発声を検出することが可能な検出部(マイク等)を有する。
そして、外部端末50cにおいて当該発声が検出されたことを条件に、処理はステップS20からステップS16へと進み、外部端末50cは、表示相違部分(表示相違コンテンツの表示部分)を所持ユーザU3に通知する(図9参照)。
このように、或る外部端末50(50c)で表示されている秘匿情報が他の外部端末50で表示されていない場合であっても、当該秘匿情報の読み上げに起因して当該秘匿情報が漏洩し得る状況が生じるまでは、表示相違部分が当該所持ユーザに通知されないようにしてもよい。端的に言えば、外部端末50cの所持ユーザU3が、自身の外部端末50cに表示されたコンテンツC10を閲覧しているだけである場合(発言を行っていない場合)には、表示相違部分が当該所持ユーザU3に通知されないようにしてもよい。そして、秘匿情報の読み上げに起因して当該秘匿情報が漏洩し得る状況が生じたことを条件に、表示相違部分が当該所持ユーザU3に通知されるようにしてもよい。
なお、ここでは、この変形例に係る思想(ユーザの発声を条件に表示相違部分を通知する思想)を第1実施形態に適用した場合について例示しているが、これに限定されず、この変形例に係る思想が他の実施形態等に適用されてもよい。
<表示相違コンテンツの秘匿レベルの設定変更に関する変形例>
また、上記各実施形態等において、さらに、或る表示装置(外部端末50あるいは眼鏡型デバイス70)で表示されている表示相違コンテンツの秘匿レベルが、当該或る表示装置の所持ユーザによる設定変更操作に応じて変更されるようにしてもよい。
たとえば、第1実施形態において、或る外部端末50(たとえば外部端末50c)で表示されている表示相違コンテンツの秘匿レベルが、所持ユーザU3による設定変更操作に応じて変更されるようにしてもよい。
具体的には、ステップS16において、外部端末50cは、表示相違部分(たとえば部分コンテンツP12,P13)を所持ユーザU3に通知するとともに、変更ボタン300(図15参照)を表示する。なお、外部端末50aでは、表示相違部分(ここでは部分コンテンツP12,P13)は表示されておらず、当該変更ボタン300は表示されない。
当該変更ボタン300(301,302)は、表示相違部分(ここでは部分コンテンツP12,P13)の秘匿レベルに関する設定を変更するためのボタンである。詳細には、当該変更ボタン301は、表示相違部分のうち部分コンテンツP12の秘匿レベル(ここではレベル「2」)を変更するためのボタンである。また、変更ボタン302は、表示相違部分のうち部分コンテンツP13の秘匿レベル(ここではレベル「3」)を変更するためのボタンである。
たとえば、部分コンテンツP12(秘匿レベル「2」の部分コンテンツ)に含まれる秘匿情報をユーザU1(閲覧権限レベル「1」のユーザ)が閲覧しても構わないと外部端末50cの所持ユーザU3が判断した場合、当該所持ユーザU3は、部分コンテンツP12の秘匿レベルを現在のレベル「2」からレベル「1」に変更する。なお、ユーザU3は、ユーザU1の閲覧権限レベルを予め知得しているものとする。
具体的には、当該所持ユーザU3は、部分コンテンツP12に対応する変更ボタン301を押下する。ユーザU3の外部端末50cは、当該変更ボタン301の押下操作に応答して、部分コンテンツP12の秘匿レベルを変更するための設定変更画面350を表示する(図16参照)。そして、当該設定変更画面350において、当該所持ユーザU3は、部分コンテンツP12の秘匿レベルを、現在のレベル「2」から、外部端末50aのユーザU1が閲覧可能なレベル(レベル「1」)に変更する設定変更操作を行う。
そして、当該所持ユーザU3による当該設定変更操作に応じて、部分コンテンツP12の秘匿レベルが、現在の秘匿レベル「2」から新たなレベル「1」に変更される。具体的には、外部端末50cは、部分コンテンツP12の秘匿レベルがレベル「1」に変更された旨の変更通知を配信サーバ90に送信し、配信サーバ90は、当該変更通知に基づいて、部分コンテンツP12の秘匿レベルを現在のレベル「2」から新たなレベル「1」に変更する。そして、配信サーバ90は、コンテンツC10の更新要求を各外部端末50に送信する(あるいは更新後のコンテンツC10を各外部端末50に配信(再配信)する)。
その結果、ユーザU1の外部端末50aにおいては、当該部分コンテンツP12の新たな秘匿レベル「1」と所持ユーザU1の閲覧権限レベル「1」とに基づいて、当該部分コンテンツP12(部分コンテンツP12に含まれる秘匿情報)が表示される(図17参照)。なお、部分コンテンツP12の秘匿レベルがレベル「2」からレベル「1」に変更されたことに伴って、外部端末50cにおいては、当該部分コンテンツP12は表示相違コンテンツから除外され、当該部分コンテンツP12における強調表示は解除される。
このように、表示相違部分が表示されている外部端末50(50c)の所持ユーザ(U3)による設定変更操作に応じて、当該表示相違部分の秘匿レベルが変更されるようにしてもよい。
なお、ここでは、この変形例に係る思想(表示相違部分の秘匿レベルの設定変更に関する思想)を第1実施形態に適用した場合について例示されているが、これに限定されず、この変形例に係る思想が他の実施形態等に適用されてもよい。
<非表示特定コンテンツの存在の通知に関する変形例>
また、上記各実施形態等において、さらに、或る表示装置(外部端末50あるいは眼鏡型デバイス70)において非表示特定コンテンツ(次述)が存在する場合、当該非表示特定コンテンツの存在が当該或る表示装置の所持ユーザに通知されるようにしてもよい。非表示特定コンテンツは、或る表示装置の所持ユーザの閲覧権限に基づき当該或る表示装置での表示が許容され且つ他の表示装置の所持ユーザの閲覧権限に基づき当該他の表示装置での表示が禁止される部分コンテンツであって、当該或る表示装置の現時点での表示対象領域に含まれず当該或る表示装置に現時点では表示されていない部分コンテンツである。
図18は、非表示特定コンテンツの存在の通知等を示す図である。
たとえば、外部端末50(たとえば外部端末50c)の所持ユーザU3がコンテンツC10の複数の部分コンテンツP21〜P26(図18参照)の閲覧権限を有する場合、外部端末50cでの当該複数の部分コンテンツP21〜P26の表示は許容される。一方、たとえば他の外部端末50(たとえば外部端末50a)の所持ユーザU1が当該複数の部分コンテンツP21〜P26のうち部分コンテンツP26の閲覧権限を有しない場合、外部端末50aでの当該部分コンテンツP26の表示は禁止される(許容されない)。
このような部分コンテンツP26が現時点で外部端末50cにて表示中のページ(表示対象領域)に含まれていない場合、当該外部端末50cは、非表示特定コンテンツ(ここでは部分コンテンツP26)の存在を所持ユーザU3に通知する。換言すれば、外部端末50cは、自装置50cにて現在表示中のページ以外のページ(たとえば次のページ)に当該非表示特定コンテンツが存在する場合、当該非表示特定コンテンツの存在を現在表示中のページにおいて所持ユーザU3に通知する。詳細には、外部端末50cは、非表示特定コンテンツが存在する旨を通知する通知マーク400(図18参照)を、現在表示中のページ(表示対象領域)における空白領域に表示する。
これによれば、外部端末50(50c)の所持ユーザ(U3)は、自身の外部端末50での表示が許容され且つ他の外部端末50での表示が禁止される部分コンテンツ(非表示特定コンテンツ)が存在する旨を予め認識した上で、コンテンツC10に関する発言(発表等)を行うことが可能である。換言すれば、外部端末50cの所持ユーザU3は、たとえば現在表示中のページ以外(以降)のページが各外部端末50で表示された際に自身の外部端末50cで表示されるものの他の外部端末50で表示されない部分コンテンツが存在する旨を予め認識した上で、コンテンツC10に関する発言(発表等)を行うことが可能である。
<表示相違部分の通知手法に関する変形例>
さらに、上記各実施形態等においては、表示相違コンテンツを共通表示コンテンツよりも強調して表示(ハイライト表示、ハッチング表示あるいは点滅表示等)することによって、表示相違部分(表示相違コンテンツの表示部分)が表示装置(たとえば外部端末50c)の所持ユーザに通知されているが、これに限定されない。たとえば、表示相違コンテンツに含まれる文字のフォント種類を共通表示コンテンツに含まれる文字のフォント種類とは異なるフォント種類に変更する(たとえばゴシック体から特殊なフォント種類(行書体、「Impact」あるいは「Gabriola」等)に変更する)ことによって、当該表示相違部分が当該所持ユーザに通知されるようにしてもよい(図19参照)。
<その他>
また、上記各実施形態等においては、或る表示装置に配信されたコンテンツと同一コンテンツが配信された他の表示装置が存在し且つ当該他の表示装置が当該或る表示装置の近傍に存在するか否かがステップS12(S22)にて判定されているが、これに限定されない。たとえば、当該他の表示装置が当該或る表示装置の近傍に存在するか否かは判定されず、或る表示装置に配信されたコンテンツと同一コンテンツが配信された他の表示装置が存在するか否か(のみ)がステップS12(S22)にて判定されるようにしてもよい。