JP6849734B2 - インク収容容器 - Google Patents

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本発明は、インク収容容器に関する。
インクジェット用の水性インクに用いる一般的な色材は、常温で固体の有機化合物である。そして、水を含む水性媒体に色材を溶解又は分散させることで、水性インクが調製される。但し、菌類が色材、水、及び水溶性有機溶剤などのインク構成成分に混在していると、調製した水性インク中では、有機化合物を栄養分として菌類が活性化し、増殖することが懸念される。
インクジェット方式によって画像を記録する際には、微細な流路にインクを通液させる必要がある。このため、インクは、通常、ろ過処理が施された上でインクカートリッジなどのインクを収容する容器に収容される。しかし、インク中で色材などが凝集して異物が生成すると、ろ過処理中にフィルターなどが目詰まりすることがある。また、ろ過処理したインクであっても、保管する期間が長くなると異物が生成することがある。異物が生成したインクをそのまま使用し続けると、微細な流路内で目詰まりなどが生じやすくなり、インクの供給が途絶えて吐出不良が生ずる可能性もある。ろ過処理したインクに異物が生成する要因の一つとして、菌類の活性化による増殖が知られている。このため、インク中の菌類の増殖を抑制するための対策を講ずる必要があった。
インク中の菌類の増殖を抑制するための対策としては、抗菌性の無機塩又は抗菌剤のインクへの添加や、酸化性ガスのインクへのバブリングなどが知られている。例えば、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンをはじめとするイソチアゾリン系化合物などの抗菌剤を配合したインクジェット用の水性インクが提案されている(特許文献1)。また、複数の抗菌剤を含有するインクが提案されている(特許文献2)。
特開昭62−265371号公報 特開2000−226545号公報
しかし、次亜塩素酸塩などの抗菌性の無機塩をインクに添加すると、塩析などによって色材が不溶化しやすくなり、かえってろ過性が低下することが懸念される。また、イソチアゾリン系化合物などの抗菌剤を用いると、突然変異による耐性菌の発生リスクがあるため、恒久的な対策としては不十分であった。さらに、抗菌剤は化学物質規制の観点から使用量に上限が設けられており、代替手法が望まれている。
オゾンなどの酸化性ガスは菌類の細胞壁(膜)を破壊するため、抗菌剤を用いる場合に比べて耐性菌が発生しにくい。しかし、バブリングした酸化性ガスの泡は、直ちにインクの液面へと浮上して消失してしまうため、抗菌効果を持続させるには酸化性ガスを常時供給する必要がある。したがって、インクジェット記録装置とは別に気泡発生装置を設置する必要があり、装置の構成が煩雑化したり、装置が大型化したりするといった課題があった。
したがって、本発明の目的は、菌類の発生又は増殖が有効に抑制され、ろ過時におけるフィルターなどの目詰まりが発生しにくい水性インクが収容されたインク収容容器を提供することにある。
上記の目的は以下の本発明によって達成される。すなわち、本発明によれば、インクジェット用の水性インクと、前記水性インクをその内部に収容する容器本体と、を備えるインク収容容器であって、前記水性インクが、色材及び気泡を含有し、前記気泡の全体に占める、粒子径500nm以下の気泡の割合(%)が、個数基準で、50%以上であり、前記気泡の全体に占める、粒子径200nm以下の気泡の割合(%)が、個数基準で、50%以上であり、前記水性インク中の前記気泡の数密度が、1.0×10 個/mL以上3.0×10 10 個/mL以下であり、前記気泡が、酸素ガス、窒素ガス、二酸化炭素、オゾンガス、及び空気からなる群より選択される少なくとも1種の気体で構成されることを特徴とするインク収容容器が提供される。
本発明によれば、菌類の発生又は増殖が有効に抑制され、ろ過時におけるフィルターなどの目詰まりが発生しにくい水性インクが収容されたインク収容容器を提供することができる。
本発明のインク収容容器の一実施形態であるインクカートリッジの一例を模式的に示す断面図である。 本発明のインク収容容器の一実施形態であるインクカートリッジの別の例を模式的に示す断面図である。
以下に、好ましい実施の形態を挙げて、さらに本発明を詳細に説明する。本発明においては、化合物が塩である場合は、インク中では塩はイオンに解離して存在しているが、便宜上、「塩を含有する」と表現する。また、インクジェット用の水性インクのことを、単に「インク」と記載することがある。物性値は、特に断りのない限り、常温(25℃)における値である。
インクジェット記録方法に用いる水性インクは、前述の通り、画像を記録する際に微細な流路に通液させる必要がある。但し、菌類に起因してインク中に異物が生ずると、微細な流路内で目詰まりが発生し、インクの供給が途絶えて吐出不良が引き起こされる場合がある。これまでにも、水性インクにファインバブルを添加する技術が知られている。例えば、特開2017−214512号公報には、筆記具用の水性インクにファインバブルを添加することで、表面張力の動的な変動が低減され、インクの滲みを抑制できることが記載されている。筆記具用のインクは、ペン先のようなシェアがかかる領域を通過する状況が存在する。しかし、インクジェット用のインクと異なり、筆記具用のインクについては、ペン先よりも微細な記録ヘッド周辺の流路やフィルターを滞りなく通過するような性能までも想定してはいない。したがって、筆記具用のインクには、インクジェット用のインクに要求されるレベルの抗菌性を満足することが本質的に要求されていない。そして、本発明者らは、筆記具用インクに用いられるファインバブルをインクジェット用のインクに単に添加するだけでは、インクジェット記録方法に適用するために必要な抗菌性が得られないことを確認した。
記録ヘッドに供給するインク中に異物が発生しないようにするには、インク収容容器に収容されたインクに十分な抗菌性を持たせる必要がある。このような観点でさらに検討した結果、本発明者らは、同一の総体積であっても、気泡の表面積を増加させることで抗菌性を向上させうることを見出した。具体的には、インク収容容器に収容するインクの場合、インク中の気泡の全体に占める、粒子径500nm以下の気泡の割合(%)を、個数基準で、50%以上とすればよいことを見出した。インク中の気泡の粒子径分布を上記のように設定することで十分な抗菌性が発揮され、インクジェット記録方法に適用した際に目詰まりなどの問題の発生を低減することができる。
<インク収容容器>
本発明のインク収容容器は、インクジェット用の水性インクと、水性インクをその内部に収容する容器本体とを備える。この水性インクは、色材及び気泡を含有する。そして、水性インク中の気泡の全体に占める、粒子径500nm以下の気泡の占める割合(%)が、個数基準で、50%以上である。以下、本発明のインク収容容器の詳細について説明する。
(インク)
[色材]
本発明のインク収容容器に用いるインクは、色材を含有する水性インクである。インク中の色材の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、0.1質量%以上10.0質量%以下であることが好ましい。色材としては、顔料や染料を挙げることができる。なかでも、色材が顔料を含むことが好ましい。
顔料としては、カーボンブラックなどの無機顔料;アゾ、フタロシアニン、キナクリドン、イソインドリノン、イミダゾロン、ジケトピロロピロール、ジオキサジンなどの有機顔料を挙げることができる。これらの顔料は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。色材として顔料を用いる場合、顔料の分散方法は特に限定されない。顔料を分散方法の違いにより分類すると、樹脂分散剤により分散させた樹脂分散顔料、界面活性剤により分散させた顔料、及び顔料の粒子表面の少なくとも一部を樹脂などで被覆したマイクロカプセル顔料などを挙げることができる。さらに、顔料の粒子表面にアニオン性基などの親水性基を含む官能基を結合させた自己分散顔料、顔料の粒子表面に高分子を含む有機基を化学的に結合させた顔料などを挙げることができる。分散方法の異なる顔料をインクに併用してもよい。
染料としては、直接染料、酸性染料、塩基性染料、分散染料、食用染料などを挙げることができる。なかでも、アニオン性基を有する染料を用いることが好ましい。これらの染料は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。染料骨格の具体例としては、アゾ、トリフェニルメタン、フタロシアニン、アザフタロシアニン、キサンテン、アントラピリドンなどを挙げることができる。
[気泡]
粒子径100μm以上の気泡(サブミリバブル)は水中で浮上し、気液界面で消失する。粒子径1μmを超えて100μm未満の気泡(マイクロバブル)は、水中での上昇速度は減少するものの、水圧に耐えることができずに水中で消滅しやすい。これに対して、粒子径1μm以下(ウルトラファインバブル、ナノバブル)は、数か月もの間、水中で安定して存在することができる。このようなウルトラファインバブルなどの極めて微細な気泡をインクに含有させることで、インクに抗菌性を付与することができる。ウルトラファインバブルなどの極めて微細な気泡による抗菌作用は、一般的な抗菌剤による抗菌作用と異なり、耐性菌が発生しにくいため、インクに抗菌性を付与するための恒久的な対策として有用である。
特に、本発明のインク収容容器に用いるインクの場合、インク中の気泡の全体に占める、粒子径500nm以下の気泡の占める割合(%)が、個数基準で、50%以上である。より好ましくは、インク中の気泡の全体に占める、粒子径200nm以下の気泡の占める割合(%)は、個数基準で、50%以上である。インク中の気泡の粒子径分布を上記のようにすることで、菌類の発生又は増殖が有効に抑制されるとともに、ろ過時におけるフィルターなどの目詰まりが発生しにくい、ろ過性に優れたインクが収容されたインク収容容器とすることができる。また、全気泡中、所定の割合で含まれる粒子径500nm以下、好ましくは粒子径200nm以下の、いわゆるウルトラファインバブル(UFB)は、水性インク中で長期間安定して存在する。したがって、抗菌作用を持続させるために気泡を常時インクに供給する必要がなく、気泡発生装置をインクジェット記録装置と別に設置する必要もないため、インクジェット記録装置が大型化することもない。
気泡は、希ガス、酸素ガス、窒素ガス、二酸化炭素、オゾンガス、及び空気からなる群より選択される少なくとも1種の気体で構成されていることが好ましい。なかでも、酸素ガス、窒素ガス、二酸化炭素、オゾンガス、空気が好ましい。特に、気泡を構成する気体が空気である場合、気泡発生装置に付随する装置(ガス発生装置、ガスボンベなどの保管装置)が不要であるために好ましい。
インク中の気泡の数密度は、1.0×10個/mL以上3.0×1010個/mL以下であることが好ましい。気泡の数密度が1.0×10個/mL未満であると、抗菌性がやや低下する場合がある。一方、気泡の数密度が3.0×1010個/mL超のインクを調製するには相応の時間を要する場合があり、生産性の面でやや不利になることがある。
気泡の粒子径及び数密度は、レーザー回折・散乱法により測定する。気泡の粒子径は、個数基準の累積50%粒子径(算術平均径)であり、所定値以下の粒子径を持つ気泡の占める割合(%)は、個数基準で算出した値である。後述する実施例においては、ナノ粒子径分布測定装置(商品名「SALD−7500nano」、島津製作所製)を用いて、気泡の粒子径及び所定値以下の粒子径を持つ気泡の占める割合を算出した。この際、粒子の屈折率値は1.25−0.00i(iは複素数)とした。
インクに気泡を含有させるには、例えば、気泡を含有する気泡含有水を用いてインクを調製すればよい。気泡含有水は、例えば、特開2014−104441号公報に記載された微細気泡生成ノズル;国際公開第2009/088085号に記載された流体混合装置;などの、微細な気泡を含有する水を生成する公知の装置を使用して製造することができる。これらの装置の使用条件を適宜設定することで、気泡の粒子径分布が所望とする範囲に制御された気泡含有水を得ることができる。また、例えば、特開2001−301180号公報に記載された、液体に熱エネルギーを付与して吐出させる液体吐出ヘッドを使用し、膜沸騰を経て気泡を生成させることで気泡含有水を製造することもできる。膜沸騰の条件などを適宜設定することで、気泡の粒子径分布が所望とする範囲に制御された気泡含有水を得ることができる。さらには、市販(研究用)の気泡含有水(例えば、商品名「高密度ウルトラファインバブル」、「超高密度ウルトラファインバブル」(いずれもナノクス製)など)を用いてインクを調製してもよい。
[水性媒体]
インクは、水性媒体として少なくとも水を含有する水性のインクである。インクには、水及び水溶性有機溶剤の混合溶媒である水性媒体を含有させることができる。水としては、脱イオン水やイオン交換水を用いることが好ましい。水性インク中の水の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、50.0質量%以上95.0質量%以下であることが好ましい。
水溶性有機溶剤は、水溶性であれば特に限定はなく、アルコール、多価アルコール、ポリグリコール、グリコールエーテル、含窒素極性溶剤、含硫黄極性溶剤などを用いることができる。インク中の水溶性有機溶剤の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、3.0質量%以上50.0質量%以下であることが好ましい。
[その他成分]
インクには、上記成分の他に、尿素、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタンなどの常温で固体の水溶性有機化合物を含有させてもよい。また、必要に応じて所望の物性や画像性能を有するインクとするために、界面活性剤、消泡剤、pH調整剤、防腐剤、防黴剤、酸化防止剤、還元防止剤、塩などの種々の添加剤を含有させてもよい。
(容器本体)
本発明のインク収容容器は、上述のインクをその内部に収容する容器本体を備える。インク収容容器を構成する容器本体は、未開封の状態ではその内部に密閉状態でインクを保管することができるとともに、使用する際には任意に開口して外部へとインクを流出させることが可能な開口部を有する容器形状のものであればよい。
容器本体を構成する材料としては、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチルメタクリレート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ(テトラフルオロエチレン)樹脂、ポリフェニレンオキシド樹脂などの樹脂材料を挙げることができる。これらの樹脂材料は汎用性が高く、加工性も良好であるために好ましい。容器本体の具体例としては、カートリッジ、ボトル、袋などを挙げることができる。これらの容器本体内に常法にしたがって前述のインクを収容(充填)することで、本発明のインク収容容器とすることができる。
容器本体の形状は、容器本体を適用するインクジェット記録装置の構成に合わせて選択すればよい。例えば、インク連続供給システム(CISS;Continuous Ink Supply System)型のインクジェット記録装置の容器本体の形状としては、ボトル形状、袋形状などを挙げることができる。CISS型のインクジェット記録装置にインクを供給する際には、インクボトルや袋(パウチなど)のインク収容容器から、記録装置のインク収容部にユーザがインクを注入する。CISSシステム以外のインクジェット記録装置の容器本体の形状としては、カートリッジ形状、袋形状などを挙げることができる。記録装置の所定の位置に、インク収容容器の開口部(インク供給口)が接続されるようにインク収容容器をセットすることで、記録装置にインクを供給することができる。
(インク収容容器)
本発明のインク収容容器は、インクジェット用の水性インクと、この水性インクをその内部に収容する容器本体とを備える。本発明のインク収容容器の具体例としては、カートリッジ、ボトル、袋などを挙げることができる。
図1は、本発明のインク収容容器の一実施形態であるインクカートリッジの一例を模式的に示す断面図である。図1に示すように、インクカートリッジ30を構成するインクカートリッジ本体28の底面には、記録ヘッドにインクを供給するためのインク供給口12が設けられている。インクカートリッジ30の内部は、インクを収容するためのインク収容部となっている。インク収容部はインク収容室14で構成されており、インク収容室14には液体のインク20が収容される。このように、図1に示すインクカートリッジ30は、インクを含浸した状態で保持するための多孔質部材を容器本体の内部に有しない形態のインク収容容器である。
図2は、本発明のインク収容容器の一実施形態であるインクカートリッジの別の例を模式的に示す断面図である。図2に示すインクカートリッジ40を構成するインクカートリッジ本体38の底面には、記録ヘッドにインクを供給するためのインク供給口12が設けられている。インクカートリッジ40の内部は、インク収容室34と、吸収体収容室16とで構成される、インクを収容するためのインク収容部となっている。インク収容室34と吸収体収容室16は、連通口18を介して連通している。また、吸収体収容室16はインク供給口12に連通している。インク収容室34には液体のインク20が収容されており、吸収体収容室16には、インクを含浸状態で保持する吸収体22及び24が収容されている。このように、図2に示すインクカートリッジ40は、容器本体の内部に配置される、インクを含浸した状態で保持するための多孔質部材などの吸収体を備える形態のインク収容容器である。
上記のインクカートリッジ形態のインク収容容器は、インク収容部と、記録ヘッドとを備える形態であってもよい。インク収容容器としては、樹脂材料で形成されたフィルムを貼り合わせて作製されたパウチ袋などの袋形状のものや、樹脂材料で形成されたボトル形状のものを用いることもできる。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、下記の実施例によって何ら限定されるものではない。成分量に関して「部」及び「%」と記載しているものは特に断らない限り質量基準である。泡の粒子径、個数など、各種物性値は25℃での値である。
<気泡含有水の調製>
以下に示す方法により気泡含有水を調製した。粒子径分布測定装置(商品名「SALD−7500」、島津製作所製)を使用して、調製した気泡含有水中の気泡の粒子径分布を個数基準で測定した。この際、粒子の屈折率値は1.25−0.00i(iは複素数)とした。そして、測定した気泡の粒子径分布から、気泡の全体に占める、粒子径10〜200nmの気泡の割合(%)、粒子径10〜400nmの気泡の割合(%)、粒子径10〜500nmの気泡の割合(%)をそれぞれ算出した。さらに、気泡の数密度(個/mL)を算出した。結果を表1に示す。表1中、「気泡の全体に占める、粒子径10〜200nmの気泡の割合(%)」については、「10〜200nmの割合(%)」の欄に示した。「気泡の全体に占める、粒子径10〜400nmの気泡の割合(%)」については、「10〜400nmの割合(%)」の欄に示した。また、「気泡の全体に占める、粒子径10〜500nmの気泡の割合(%)」については、「10〜500nmの割合(%)」の欄に示した。
(気泡含有水4)
特開2001−301180号公報に記載された、液体に熱エネルギーを付与して吐出させる液体吐出ヘッドを使用し、膜沸騰させることで工業用純水に気泡を生成させて気泡含有水を調製した。具体的には、発熱抵抗部(ヒータ)に矩形波の短パルス(1.0μsec)の電気信号を与えて、工業用純水に膜沸騰を繰り返し発生させた。さらに、100μsec毎の駆動周期で繰り返し矩形波による電気信号を1.0×10回付与して膜沸騰させて、気泡含有水4を得た。得られた気泡含有水4は無色透明であり、白濁していなかった。得られた気泡含有水4をガラス容器に入れて冷暗所(約25℃)で3ケ月保存しても、気泡の数密度は変化しなかった。なお、膜沸騰させていない工業用純水(原水)中の粒子径500nm以下の気泡の数密度は、0(ゼロ)個/mLであった。
(気泡含有水3)
特開2001−301180号公報に記載された、液体に熱エネルギーを付与して吐出させる液体吐出ヘッドを使用し、膜沸騰させることで工業用純水に気泡を生成させて気泡含有水を調製した。具体的には、10,000個のヒータを配した基板を10個実装して集積化した流路に、空気をバブリングして溶存させた工業用純水を流速0.8L/minで流通させた。流通中に、20kHzの駆動周波数で各ヒータにパルス型電気信号(パルス幅:0.7μsec、電圧:26V)を付与して気泡含有水3を得た。
(気泡含有水10)
前述の気泡含有水3の調製時に使用した流路に気泡含有水3を再度流通させ、気泡含有水3の調製時と同様のパルス型電気信号を付与し、気泡含有水10を得た。得られた気泡含有水10中の気泡を構成する気体の種類をGC−TCD(ガスクロマトグラフィー)法により測定した。ヘリウム(He)ガスをキャリアガスとして用いて測定した結果、窒素ガスと酸素ガスが検出された。また、アルゴン(Ar)ガスをキャリアガスとして用いて測定したところ、水素ガスは検出されなかった。以上の結果から、気泡含有水中に生成した気泡は、工業用純水(原水)中の溶存空気を取り込んで形成されたことがわかった。
(気泡含有水5〜9)
原水として用いた工業用純水にバブリングした気体を、酸素、窒素、二酸化炭素、オゾン、及びアルゴンにそれぞれ変更したこと以外は、前述の気泡含有水10の場合と同様にして5種類の気泡含有水を調製した。気泡含有水中に生成した気泡は、いずれも、バブリングした気体であることを確認した。工業用純水を適宜添加して気泡の数密度を調整し、気泡含有水5〜9を得た。
(気泡含有水1)
市販(研究用)の気泡含有水(商品名「高密度ウルトラファインバブル」、ナノクス製)を「気泡含有水1」とした。
(気泡含有水2)
市販(研究用)の気泡含有水(商品名「超高密度ウルトラファインバブル」、ナノクス製)を「気泡含有水2」とした。
(気泡含有水11)
マイクロバブルシャワーヘッド(田中金属製作所製)を使用し、工業用純水を送液ポンプで循環させて気泡含有水11を調製した。
Figure 0006849734
<顔料分散液の調製>
(顔料分散液1)
顔料(カーボンブラック、商品名「#2600」、三菱化学製)10部と、樹脂分散剤3部とを混合し、超音波を照射させながら撹拌して分散処理し、分散物を得た。樹脂分散剤としては、スチレン/アクリル酸系のランダムコポリマー(スチレン/アクリル酸=3/1(質量比)、数平均分子量10,000、分子量分布2.4、中和率83%(水酸化ナトリウム))を用いた。得られた分散物を孔径10μmのフィルターでろ過した後、濃度を調整して、顔料の含有量が10.0%である顔料分散液1を得た。
(顔料分散液2)
顔料をC.I.ピグメントブルー15:3に代えたこと以外は、前述の顔料分散液1の場合と同様にして、顔料の含有量が10.0%である顔料分散液2を得た。
(顔料分散液3)
顔料をC.I.ピグメントレッド122に代えたこと以外は、前述の顔料分散液1の場合と同様にして、顔料の含有量が10.0%である顔料分散液3を得た。
(顔料分散液4)
顔料をC.I.ピグメントイエロー74に代えたこと以外は、前述の顔料分散液1の場合と同様にして、顔料の含有量が10.0%である顔料分散液4を得た。
(顔料分散液5)
樹脂分散剤として、スチレン/アクリル酸系のブロックコポリマー(スチレン/アクリル酸=3/1(質量比)、数平均分子量10,000、分子量分布1.3、中和率83%(水酸化ナトリウム))を用いた。このこと以外は、前述の顔料分散液1の場合と同様にして、顔料の含有量が10.0%である顔料分散液5を得た。
(顔料分散液6)
顔料(カーボンブラック、商品名「#2600」、三菱化学製)10部と、界面活性剤(ドデシル硫酸ナトリウム)1部とを混合し、超音波を照射させながら撹拌して分散処理し、分散物を得た。得られた分散物を孔径10μmのフィルターでろ過した後、濃度を調整して、顔料の含有量が10.0%である顔料分散液6を得た。
(顔料分散液7)
比表面積320m/g、DBP吸油量110mL/100gのカーボンブラック10gと、4−アミノベンゼンホスホン酸3.2gとを水70gに添加してよく混合した後、硝酸1.62gを滴下して70℃で撹拌した。数分後、水5gに亜硝酸ナトリウム1gを溶かして得た溶液を加え、さらに1時間撹拌してスラリーを得た。得られたスラリーをろ紙(商品名「東洋濾紙No.2」、アドバンティス製)でろ過した。ろ取した粒子を十分に水洗した後、90℃のオーブンで乾燥させた。これにより、カーボンブラックの粒子表面にベンゼンホスホン酸が結合した自己分散顔料を得た。得られた自己分散顔料に水を加えた後、超音波を照射させながら撹拌して分散処理した。孔径10μmのフィルターでろ過した後、濃度調整して、顔料の含有量が10.0%である顔料分散液7を得た。
<染料水溶液の調製>
(染料水溶液1)
染料(C.I.ダイレクトブルー199)をイオン交換水に溶解させた後、酸を添加して染料を析出させた。析出した染料をろ過して分取し、遊離酸型の染料のウェットケーキを得た。得られたウェットケーキをイオン交換水に加え、染料のアニオン性基と当量の水酸化ナトリウムの水溶液を添加し、アニオン性基を中和して染料を溶解させた。さらに適量のイオン交換水を加えて、染料の含有量が10.0%である染料水溶液1を得た。
(染料水溶液2)
染料をC.I.アシッドレッド249に代えたこと以外は、前述の染料水溶液1の場合と同様にして、染料の含有量が10.0%である染料水溶液2を得た。
(染料水溶液3)
染料をC.I.ダイレクトイエロー132に代えたこと以外は、前述の染料水溶液1の場合と同様にして、染料の含有量が10.0%である染料水溶液3を得た。
<インクの調製>
表2−1〜2−4に示す各成分(単位:%)を混合して十分に撹拌した後、ポアサイズ10μmのフィルターにてろ過を行い、各インクを調製した。表2−1〜2−4中の「アセチレノールE100」は、川研ファインケミカル製の界面活性剤(アセチレングリコールのエチレンオキサイド(10モル)付加物)の商品名である。
Figure 0006849734
Figure 0006849734
Figure 0006849734
Figure 0006849734
<インク収容容器の製造>
以下に示す容器本体を用意し、調製したインクをそれぞれ充填して、各インク収容容器を製造した。容器本体1、3及び4は、インクを含浸した状態で保持するための多孔質部材を有しない。容器本体2は、インクを含浸した状態で保持するための多孔質部材を有する。
・容器本体1:図1に示す構成を有する、ポリプロピレン樹脂で形成されたインクカートリッジ
・容器本体2:図2に示す構成を有する、ポリプロピレン樹脂で形成されたインクカートリッジ
・容器本体3:ポリプロピレン樹脂で形成されたインクボトル
・容器本体4:ポリエチレン樹脂のフィルムで形成されたパウチ袋
<評価>
(気泡の粒子径分布)
ナノ粒子径分布測定装置(商品名「SALD−7500nano」、島津製作所製)を使用して、製造したインク収容容器から抽出したインクに含まれる気泡の粒子径分布を測定した。そして、測定した気泡の粒子径分布から、気泡の全体に占める、粒子径500nm以下の気泡の割合(%)及び粒子径200nm以下の気泡の割合(%)をそれぞれ算出した。さらに、気泡の数密度(個/mL)を算出した。結果を表3に示す。表3中、「気泡の全体に占める、粒子径500nm以下の気泡の割合(%)」については、「500nm以下の割合(%)」の欄に示した。また、「気泡の全体に占める、粒子径200nm以下の気泡の割合(%)」については、「200nm以下の割合(%)」の欄に示した。
(抗菌性)
製造したインク収容容器を室温(25℃)で1週間保管した後、インク収容容器内のインクを総細菌数測定器具(商品名「サンアイバイオチェッカーTTC」、三愛石油製)に塗布して試料とした。この試料を30℃で72時間保温した後、コロニー数を計測するとともに、計測したコロニー数から細菌数(個/mL)を算出した。結果を表3に示す。
(ろ過性)
製造したインク収容容器内のインク20mLをディスク型のシリンジフィルター(ザルトリウス製、ディスク径45mm)でろ過し、以下の評価基準にしたがってインクのろ過性を評価した。結果を表3に示す。染料系のインクについては、孔径0.2μmのシリンジフィルターでろ過した。顔料系のインクについては、孔径1.2μmのシリンジフィルターでろ過した。表3中、評価結果のランクに付した「−」(マイナス)は、「−」(マイナス)を付していないランクに比べて劣るものの、そのランク以下のランクではないことを意味する。
A:抵抗あるが全量透過した。
B:15mL以上透過した。
C:15mL未満で目詰まりした。
Figure 0006849734

Claims (9)

  1. インクジェット用の水性インクと、前記水性インクをその内部に収容する容器本体と、を備えるインク収容容器であって、
    前記水性インクが、色材及び気泡を含有し、
    前記気泡の全体に占める、粒子径500nm以下の気泡の割合(%)が、個数基準で、50%以上であり、
    前記気泡の全体に占める、粒子径200nm以下の気泡の割合(%)が、個数基準で、50%以上であり、
    前記水性インク中の前記気泡の数密度が、1.0×10 個/mL以上3.0×10 10 個/mL以下であり、
    前記気泡が、酸素ガス、窒素ガス、二酸化炭素、オゾンガス、及び空気からなる群より選択される少なくとも1種の気体で構成されることを特徴とするインク収容容器。
  2. 前記気体が、空気である請求項に記載のインク収容容器。
  3. 前記色材が、顔料を含む請求項1又は2に記載のインク収容容器。
  4. 前記容器本体が、樹脂材料で構成される請求項1乃至のいずれか1項に記載のインク収容容器。
  5. 前記容器本体が、カートリッジ形状である請求項1乃至のいずれか1項に記載のインク収容容器。
  6. 前記容器本体が、ボトルである請求項1乃至のいずれか1項に記載のインク収容容器。
  7. 前記容器本体が、袋である請求項1乃至のいずれか1項に記載のインク収容容器。
  8. 前記容器本体の内部に、前記水性インクを含浸した状態で保持するための多孔質部材を有しない請求項1乃至のいずれか1項に記載のインク収容容器。
  9. さらに、前記容器本体の内部に配置される、前記水性インクを含浸した状態で保持するための多孔質部材を備える請求項1乃至のいずれか1項に記載のインク収容容器。
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