JP6849554B2 - 回転電機の制御装置、および回転電機の制御方法 - Google Patents

回転電機の制御装置、および回転電機の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、回転電機の制御装置、および回転電機の制御方法に関する。
モータ(回転電機)駆動装置において、出力トルクにリップルが発生する。リプルが発生した場合は、モータに大きな振動や騒音が発生する場合がある。
このため、特許文献1に記載の技術では、モータが有する固定子の円環振動の主因たる電磁力高調波成分を打ち消すような補正係数を生成し、補正係数を速度制御回路により生成した平均トルクに乗算して、補正済みトルク指令を求める。特許文献1に記載の技術では、求めた補正済みトルク指令を用いて、モータが有する巻線に流す駆動電流の電流指令を生成して、モータの回転を制御する。このように、特許文献1には、電磁力高調波成分を打ち消すような補正係数によって、電磁力高調波成分に起因する振動や騒音を低減することが提案されている。
特開平11−341864号公報
一般的に、モータを駆動したとき、回転数やトルクによって、モータが有する磁石の温度が変化する。磁石の温度が変化した場合は、磁石の残留磁束密度Brが変化する。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、磁石の温度が変化した場合が考慮されていない。このため、特許文献1に記載の技術では、磁石の温度によって磁石の残留磁束密度Brが変動するので、振動や騒音の低減効果が薄れる場合がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、磁石の温度が変化した場合であっても振動や騒音を低減することができる回転電機の制御装置、および回転電機の制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る回転電機の制御装置(例えば、実施形態における回転電機の制御装置1)は、交流電力によって駆動される回転電機のロータが有する磁石の温度を把握する磁石温度把握部(例えば、実施形態における温度センサ3、制御部5)と、前記回転電機(例えば、実施形態におけるモータ2)に対する制御値(例えば、実施形態におけるd軸電流制御値id、q軸電流制御値iq)に対し、前記交流電力の高調波信号(例えば、実施形態におけるd軸電流制御値id06th*、q軸電流制御値iq06th*)を重畳する際、把握された前記磁石の温度に応じて重畳する前記高調波信号を調整して前記回転電機を制御する制御部(例えば、実施形態における制御部5)と、を備え、前記磁石の温度が第1の温度状態(例えば、実施形態における常温)の第1の高調波重畳用マップと、前記磁石の温度が前記第1の温度状態と異なる第2の温度状態(例えば、実施形態における低温および高温の少なくとも1つ)の第2の高調波重畳用マップと、を記憶する記憶部と、を備え、前記第1の高調波重畳用マップと前記第2の高調波重畳用マップそれぞれは、トルクと回転数と位相最適値の関係の位相調整用マップ(例えば、実施形態における位相調整用マップ)と、トルクと回転数と振幅最適値の関係の振幅調整用マップ(例えば、実施形態における振幅調整用マップ)と、を備え、前記制御部は、把握された前記磁石の温度に基づいて第1の高調波重畳用マップと前記第2の高調波重畳用マップを切り替え、把握された前記磁石の温度が前記第1の温度状態の場合に、前記第1の温度状態の第1の高調波重畳用マップを用いて重畳する前記高調波信号を調整し、把握された前記磁石の温度が前記第2の温度状態の場合に、前記第2の温度状態の第2の高調波重畳用マップを用いて重畳する前記高調波信号を調整する
本発明の一態様によれば、制御値に、回転電機の磁石の温度に応じて高調波信号を重畳するようにした。本発明の一態様によれば、このように磁石の温度に応じた高調波信号を重畳することで、温度別で最適な高調波重畳を行うことができるので、回転電機に発生するトルクリプルを小さくすることができ、磁石の温度が変化した場合であっても回転電機に発生する振動や騒音を小さくすることができる。
また、本発明の一態様によれば、磁石が第1の温度状態の場合と第2の温度状態の場合それぞれに対して、最適な高調波重畳を行うことができるので、回転電機に発生するトルクリプルを小さくすることができ、回転電機に発生する振動や騒音を小さくすることができる。
また、本発明の一態様によれば、高調波重畳用マップぞれぞれは、位相調整用マップと振幅調整用マップとを第1の温度状態と第2の温度状態毎に備えるようにしたので、磁石が第1の温度状態の場合と第2の温度状態の場合それぞれに対して、最適な振幅と位相とを選択することができる。これにより、本発明の一態様によれば、選択した振幅と位相とに基づいて最適な高調波重畳を行うことができるので、回転電機に発生するトルクリプルを小さくすることができ、回転電機に発生する振動や騒音を小さくすることができる。
また、本発明の一態様に係る回転電機の制御装置において、前記制御部は、前記回転電機の制御装置に対するトルク指示値と、前記ロータの回転数と、に応じて前記位相調整用マップから選択された位相値と、前記回転電機の制御装置に対するトルク指示値と、前記ロータの回転数と、に応じて前記位相調整用マップから選択された振幅値と、を、前記回転電機の回転角を用いてd軸の制御値とq軸の制御値に変換するようにしてもよい。
本発明の一態様によれば、選択した振幅と位相とに基づいて最適な電流制御値をもとめることができる。これにより、本発明の一態様によれば、高調波重畳を行うことができるので、回転電機に発生するトルクリプルを小さくすることができ、回転電機に発生する振動や騒音を小さくすることができる。
また、本発明の一態様に係る回転電機の制御装置において、前記高調波信号は、前記回転電機の構成に応じて発生するトルク変動の個数に応じた次数であるようにしてもよい。
本発明の一態様によれば、磁石の温度と回転電機の構成に応じた高調波重畳を行うことができるので、回転電機に発生するトルクリプルを小さくすることができ、回転電機に発生する振動や騒音を小さくすることができる。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る回転電機の制御方法は、記憶部が、交流電力によって駆動される回転電機のロータが有する磁石の温度が第1の温度状態の第1の高調波重畳用マップと、前記磁石の温度が前記第1の温度状態と異なる第2の温度状態の第2の高調波重畳用マップと、を記憶し、前記第1の高調波重畳用マップと前記第2の高調波重畳用マップそれぞれは、トルクと回転数と位相最適値の関係の位相調整用マップと、トルクと回転数と振幅最適値の関係の振幅調整用マップと、を備え、磁石温度把握部が、前記磁石の温度を把握するステップ(例えば、実施形態におけるステップS1)と、制御部が、前記回転電機に対する制御値に対し、前記交流電力の高調波信号を重畳する際、把握された前記磁石の温度に基づいて第1の高調波重畳用マップと前記第2の高調波重畳用マップを切り替え、把握された前記磁石の温度が前記第1の温度状態の場合に、前記第1の温度状態の第1の高調波重畳用マップを用いて重畳する前記高調波信号を調整し、把握された前記磁石の温度が前記第2の温度状態の場合に、前記第2の温度状態の第2の高調波重畳用マップを用いて重畳する前記高調波信号を調整して前記回転電機を制御するステップ(例えば、実施形態におけるステップS2、ステップS4、ステップS5)と、を含む。
本発明の一態様によれば、制御値に、回転電機の磁石の温度に応じて高調波信号を重畳するようにした。本発明の一態様によれば、このように磁石の温度に応じた高調波信号を重畳することで、温度別で最適な高調波重畳を行うことができるので、回転電機に発生するトルクリプルを小さくすることができ、磁石の温度が変化した場合であっても回転電機に発生する振動や騒音を小さくすることができる。
本発明によれば、このように磁石の温度に応じた高調波信号を重畳することで、温度別で最適な高調波重畳を行うことができるので、回転電機に発生するトルクリプルを小さくすることができ、回転電機に発生する振動を小さくすることができる。
本実施形態に係る回転電機の制御装置の構成例を示すブロック図である。 本実施形態に係るTIマップ記憶部が記憶するトルクとd軸の電流idのTIマップの例を示す図である。 本実施形態に係るTIマップ記憶部が記憶するトルクとq軸の電流iqのTIマップの例を示す図である。 高調波重畳を説明するための図である。 本実施形態に係る高調波重畳マップ切替部が記憶する高調波重畳用のマップの例を示す図である。 高調波重畳を行わなかった場合のトルクリプルの波形例を示す図である。 本実施形態に係る高調波重畳を行った場合のトルクリプルの波形例を示す図である。 本実施形態に係る重畳する高調波の次数を説明するための図である。 本実施形態に係る回転電機の制御装置が行う処理手順例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る回転電機の制御装置1の構成例を示すブロック図である。なお、回転電機の制御装置1は、車両に搭載される。
まず、回転電機の制御装置1の構成を説明する。
回転電機の制御装置1は、モータ2(回転電機)、温度センサ3(磁石温度把握部)、高調波重畳マップ切替部4(記憶部)、制御部5、電流制御器6、および回転角検出器7を備える。
また、モータ2は、シャフト21、ロータ22、磁石23、巻線24、ステータ25、ケース26(モータハウジング)、回転センサ27等を含んで構成されている。
制御部5は、乗算部51、TIマップ記憶部52、変換部53、および加算部54を備える。
次に、回転電機の制御装置1の機能について説明する。
モータ2は、例えば三相(U相、V相、W相)モータである。ロータ22は、シャフト21に固定され、回転可能に構成され、磁石23を含んで構成されている。ステータ25は、ロータ22を回転させるための力を発生させる部分であり、巻線24を含んで構成されている。磁石23は、永久磁石であり、N極が着磁された永久磁石と、S極が着磁された永久磁石とで構成されている。磁石23は、例えば、ロータ22のスロットに設けられている。巻線24は、ステータ25に取り付けられ、電流制御器6に接続される電線に接続されている。回転センサ27は、回転数を検出するセンサであり、ロータ22の回転数を検出し、検出した回転数を示す情報を高調波重畳マップ切替部4と制御部5に出力する。回転センサ27は、例えばリゾルバである。なお、回転センサ27は、モータ2の外部に設けられていてもよい。モータ2は、電流制御器6を介して制御部5の制御によって回転が制御される。
温度センサ3は、モータ2が有する磁石23の温度を検出し、検出した温度を示す情報を制御部5に出力する。
高調波重畳マップ切替部4は、磁石23の温度に応じた少なくとも2つの高調波重畳用のマップを記憶する。なお、高調波重畳用のマップについては、後述する。高調波重畳マップ切替部4は、入力された磁石温度を示す情報に応じて、記憶する高調波重畳用のマップから温度に対応するマップに切り替える。高調波重畳マップ切替部4は、入力されたトルク指示値、回転数を示す情報、磁石温度を示す情報に基づいて、切り替えた高調波重畳用のマップを参照して、電流振幅6次成分Iamp06th*、電流位相6次成分θ06th*を選択する。高調波重畳マップ切替部4は、選択した電流振幅6次成分Iamp06th*、電流位相6次成分θ06th*を、制御部5の変換部53に出力する。なお、高調波重畳マップ切替部4が出力する電流振幅6次成分Iamp06th*と電流位相6次成分θ06th*は、d軸制御値id、q軸制御値iqに高調波重畳する6次の成分である。
制御部5は、例えば車両が備える不図示のECU(Engine Control Unit;電子制御ユニット)が出力するトルク指示値と回転数に基づいて、d軸電流制御値idとq軸電流制御値iqを生成する。制御部5は、生成したd軸電流制御値idにd軸電流6次成分id06th*(高調波重畳信号)を加算することで重畳する。制御部5は、生成したq軸電流制御値iqにq軸電流6次成分iq06th*(高調波重畳信号)を加算することで重畳する。制御部5は、加算した後の電流制御値を電流制御器6に出力する。
乗算部51はトルク指示値と回転速度Vに応じて、入力された回転数に所定の係数を乗じて、TIマップ記憶部52に出力する。
TIマップ記憶部52は、回転数毎の「トルク」軸と「id」軸のマップ、回転数値毎の「トルク」軸と「iq」軸のマップを記憶する。本実施形態では、回転数毎の「トルク」軸と「id」軸のマップ、回転数毎の「トルク」軸と「iq」軸のマップを、TIマップともいう。なお、TIマップについては、後述する。TIマップ記憶部52は、入力された回転数に応じたTIマップを参照して、入力されたトルク指示値に対応するd軸電流制御値idとq軸電流制御値iqを生成し、生成したd軸電流制御値idとq軸電流制御値iqを加算部54に出力する。
変換部53は、高調波重畳マップ切替部4が出力するrθ軸座標の値である電流振幅6次成分Iamp06th*(高調波重畳信号)と電流位相6次成分θ06th*(高調波重畳信号)を、回転角検出器7が出力する回転角θを用いて、dq軸座標の値であるd軸電流制御値id06th(高調波重畳信号)とq軸電流制御値iq06th*(高調波重畳信号)に変換する。変換部53は、変換したd軸電流制御値id06th*とq軸電流制御値iq06th*を、加算部54に出力する。
なお、変換部53は、回転角θと振幅Iamp06th*と位相θ06th*を、例えば次式(1)を用いてdq変換することで、座標系を変換してd軸電流制御値id06th*とq軸電流制御値iq06th*に変換する。
Figure 0006849554
加算部54は、TIマップ記憶部52が出力するd軸電流制御値idに、変換部53が出力するd軸電流制御値id06th*を加算して電流制御器6に出力する。加算部54は、TIマップ記憶部52が出力するq軸電流制御値iqに、変換部53が出力するq軸電流制御値iq06th*を加算して電流制御器6に出力する。
電流制御器6(ACR;Automatic Current Regulator)は、制御部5が出力する6次成分が重畳されたd軸電流制御値(id+id06th*)と、6次成分が重畳されたq軸電流制御値(iq+iq06th*)に応じて、モータ2の回転を制御する。
回転角検出器7は、モータ2のロータ22の回転角θを検出し、検出した回転角θを示す情報を制御部5の変換部53に出力する。
なお、図1に示した構成例では、温度センサ3を用いて磁石23の温度を測定する例を示したが、これに限られない。例えば、制御部5が、電流制御器6に出力する制御値に基づいて、磁石23の温度を推定するようにしてもよい。
次に、TIマップ記憶部52が記憶するTIマップの例を説明する。
図2は、本実施形態に係るTIマップ記憶部52が記憶するトルクとd軸の電流idのTIマップの例を示す図である。図2において、横軸はトルク[Nm]、縦軸はd軸の電流id[A]である。トルクが負の領域は回生の領域であり、トルクが正の領域は駆動の領域である。
また、曲線g1は、回転数10000rpmのトルクに対するd軸の電流idである。曲線g2は、回転数8000rpmのトルクに対するd軸の電流idである。曲線g3は、回転数5000rpmのトルクに対するd軸の電流idである。曲線g4は、回転数3000rpmのトルクに対するd軸の電流idである。曲線g5は、回転数1000rpmのトルクに対するd軸の電流idである。
また、符号g11が示す領域は、直行領域であり、符号g12が示す領域は、トルクアウトライン外を示す。また、矢印g13は、回転数の増加と共にトルクが減少していることを示している。
図3は、本実施形態に係るTIマップ記憶部52が記憶するトルクとq軸の電流iqのTIマップの例を示す図である。図3において、横軸はトルク[Nm]、縦軸はq軸の電流iq[A]である。図2と同様に、トルクが負の領域は回生の領域であり、トルクが正の領域は駆動の領域である。
また、曲線g21は、回転数10000rpmのトルクに対するq軸の電流iqである。曲線g22は、回転数8000rpmのトルクに対するq軸の電流iqである。曲線g23は、回転数5000rpmのトルクに対するq軸の電流iqである。曲線g24は、回転数3000rpmのトルクに対するq軸の電流iqである。曲線g25は、回転数1000rpmのトルクに対するq軸の電流iqである。
また、符号g31が示す領域は、直行領域であり、符号g32が示す領域は、トルクアウトライン外を示す。
次に、高調波重畳について説明する。
図4は、高調波重畳を説明するための図である。図4において、横軸は角度、縦軸は振幅である。
波形g41は、基本波形を表し、波形g42は高調波の一例の波形を表し、波形g43は高調波の位相を変えたときの波形の例を表している。また、波形g44は波形g41と波形g42を合成した波形を表し、波形g45は波形g41と波形g43を合成した波形を表す。
矢印g46に示すように、基本波形に重畳する高調波の位相を変えた場合、変化させる位相に応じて、矢印g47に示すように、基本波形と高調波とを合成した波形の振幅が小さくなる。このように、本実施形態では、基本波形に高調波を合成、すなわち基本波形に高調波を重畳することで駆動波形の振幅を小さくする。これにより、本実施形態によれば、磁気加振力によるトルクリプルを低減することができる。
次に、高調波重畳マップ切替部4が記憶する高調波重畳用のマップについて説明する。
図5は、本実施形態に係る高調波重畳マップ切替部4が記憶する高調波重畳用のマップの例を示す図である。
図5の符号g51が示すように、高調波重畳マップ切替部4は、トルクと回転数毎の位相最適値を、例えば表形式で記憶する。本実施形態では、符号g51が示す高調波重畳マップを位相調整用マップという。また、符号g52が示すように、高調波重畳マップ切替部4は、トルクと回転数毎の振幅最適値を、例えば表形式で記憶する。本実施形態では、符号g51が示す高調波重畳マップを振幅調整用マップという。なお、位相最適値、振幅最適値は、例えば車両に回転電機の制御装置1を取り付けて実測し、実測した値を高調波重畳マップ切替部4に記憶させる。
高調波重畳マップ切替部4は、このような高調波重畳用のマップを、常温(例えば、磁石23の温度が第1の温度状態)用(例えば20〜40度)、低温(例えば、磁石23の温度が第2の温度状態)用(例えば−30〜0度)、高温(例えば、磁石23の温度が第2の温度状態、または磁石23の温度が第3の温度状態)用(例えば100度)を記憶する。なお、常温用のマップは、磁石23の温度が常温の場合のセッティングデータである。また、低温用のマップは、磁石23の温度が低温の場合のセッティングデータである。また、高温用のマップは、磁石23の温度が高温の場合のセッティングデータである。
次に、高調波重畳を行わなかった場合と行った場合の例を説明する。
図6は、高調波重畳を行わなかった場合のトルクリプルの波形例を示す図である。図6において、横軸は時間[s(秒)]、左縦軸が電流[A]、右縦軸がトルク[Nm]である。また、波形g61は、トルクの時間変化の波形で有り、波形g62は、電流の時間変化の波形である。波形g61に示すように、トルクリプルは、約30[A]である。
図7は、本実施形態に係る高調波重畳を行った場合のトルクリプルの波形例を示す図である。図7において、横軸は時間[s(秒)]、左縦軸が電流[A]、右縦軸がトルク[Nm]である。また、波形g63は、トルクの時間変化の波形で有り、波形g64は、電流の時間変化の波形である。波形g63に示すように、トルクリプルは、約15[A]である。なお、波形g64が、図6の波形g62よりノイズが多く見えるのは、高調波重畳を行っているためである。
このように、本実施形態では、三相交流電流の基本周波数成分を基準として、6n±1次(nは1以上の整数)の周波数のNV(Noise,Vibration;騒音、振動)低減用高調波電流を三相交流電流に重畳する。重畳位相は、減衰対象の逆位相であるため、対象となる波形を打ち消す効果を有する。この重畳電流は、減衰対象である電気角6次成分のトルクリプルを最小にする値を設定する。そして、本実施形態では、トルク指示値、回転数軸を持つTIマップに対し、トルク、回転数軸を持つ高調波重畳の振幅、位相マップの数値を加えることで最終的なモータトルクとして出力する。これにより、本実施形態によれば、磁気加振力(電気角6次成分)によるトルクリプルを低減することが可能である。
ここで、重畳する高調波が6n±1次である理由を説明する。
図8は、本実施形態に係る重畳する高調波の次数を説明するための図である。図8において、符号g71が示す領域は、モータ2の内部構造例を示す。符号g71が示す領域のように、ロータ22は、8個の磁石23を有し、N極の磁石23aとS極の磁石23bが交互にロータ22の回転方向に配置されている。また、ステータ25は、12個の巻線24を備え、U相の巻線24a、V相の巻線24b、W相の巻線24c、U相の巻線24a、・・・の順に配置されている。
また、時計回りにロータ22の回転角0〜90[deg]の領域をI、回転角90〜180[deg]の領域をII、回転角180〜270[deg]の領域をIII、回転角270〜360[deg]の領域をIVとする。
符号g72が示す領域は、ステータ25の巻線(U相の巻線24a、V相の巻線24b、W相の巻線24c)それぞれに交流電流を流したときの角度に対する電流波形の例である。符号g73が示す領域に示すように、ステータ25の巻線(U相の巻線24a、V相の巻線24b、W相の巻線24c)それぞれに三相電流を流すことで磁束が変化する。
符号g74が示す領域は、ロータ22の回転角0〜90[deg]の磁石23と巻線24を模式化したものである。符号g74が示す領域のように、ロータ22の1/4回転により、磁石23とステータ25の巻線24との間に吸引反発が発生する。符号g75が示す領域のように、0〜90[deg]の間に、相毎に2つの山、計6山(i〜vi)のトルク変動が発生する。この6つの山のトルク変動が、高調波重畳において6次成分を用いる理由である。
なお、符号g71が示す領域のように、このような極対数は、ロータ22の1回転にもおいてI〜IVまであるため、24次(=6×4)となる。
なお、図1では、TIマップ記憶部52が生成した指示値に対して、6次の成分を高調波重畳する例を説明したが、重畳する高調波は、6次±1であってもよい。
さらに本実施形態では、モータ2の構成が図8のような構成であるため、TIマップ記憶部52が生成した指示値に対して、6次の成分を高調波重畳する例を説明したが、重畳する高調波は、モータ2の構成に応じて発生するトルク変動の数に応じたものであればよい。
次に、回転電機の制御装置1が行う処理手順例を説明する。
図9は、本実施形態に係る回転電機の制御装置1が行う処理手順例を示すフローチャートである。
(ステップS1)制御部5は、温度センサ3が出力する温度を示す情報を取得する。続けて、制御部5は、取得した温度を示す情報を高調波重畳マップ切替部4に出力する。続けて、高調波重畳マップ切替部4は、取得した磁石の温度が常温(例えば0〜100度)であるか否かを判別する。高調波重畳マップ切替部4は、磁石の温度が常温であると判別した場合(ステップS1;YES)、ステップS2に処理を進め、磁石の温度が常温ではないと判別した場合(ステップS1;NO)、ステップS3に処理を進める。
(ステップS2)高調波重畳マップ切替部4は、常温用の高調波重畳マップを適用するように切り替える。これにより、磁石温度に最適な高調波重畳を行って、モータ2を制御することで、トルクリプルの低下率を大きくすることができる。
(ステップS2)高調波重畳マップ切替部4は、磁石の温度が高温(例えば100度以上)であるか低温(例えば−30〜0度)であるかを判別する。高調波重畳マップ切替部4は、磁石の温度が高温であると判別した場合(ステップS3;高温)、ステップS4に処理を進める。高調波重畳マップ切替部4は、磁石の温度が低温であると判別した場合(ステップS3;低温)、ステップS5に処理を進める。
(ステップS4)磁石の温度が高温の場合、磁束密度が低下し、これによりトルクリプルの振幅が大きくなり、常温時と比較してトルクリプルが悪化する(J1)。このため、高調波重畳マップ切替部4は、高温用の高調波重畳マップを適用するように切り替える。これにより、磁石温度に最適な高調波重畳を行って、モータ2を制御することで、トルクリプルの低下率を大きくすることができる(J2)。
(ステップS5)磁石の温度が低温の場合、磁束密度が低下し、これによりトルクリプルの振幅が大きくなり、常温時と比較してトルクリプルが悪化する(J11)。このため、高調波重畳マップ切替部4は、低温用の高調波重畳マップを適用するように切り替える。これにより、磁石温度に最適な高調波重畳を行って、モータ2を制御することで、トルクリプルの低下率を大きくすることができる(J12)。
なお、図9に示した例では、高調波重畳マップ切替部4が常温用、低温用、高温用の3つの高調波重畳マップの中から1つを選択して切り替える例を示したが、これに限られない。高調波重畳マップは、少なくとも2つ以上であればよい。高調波重畳マップが2つの場合、高調波重畳マップ切替部4は、第1の温度状態の高調波重畳マップと、第2の温度状態の高調波重畳マップを記憶するようにしてもよい。第1の温度状態の高調波重畳マップは、例えば常温等の標準時に使用し、第2の温度状態の高調波重畳マップは、標準ではない場合(例えば高温時、低温時)に使用するようにしてもよい。
なお、磁石23の温度が常温域(0℃〜100℃)の場合、高調波重畳マップ切替部4は、常温用の高調波重畳マップを用いる。また、磁石23の温度が常温域以上の高温の場合、高調波重畳マップ切替部4は、高温用の高調波重畳マップを用いる。また、磁石23の温度が常温域以下の低温の場合、高調波重畳マップ切替部4は、低温用の高調波重畳マップを用いる。
以上のように、本実施形態では、制御値(d軸電流制御値id、q軸電流制御値iq)に、モータ2の磁石の温度に応じて切り替えた高調波重畳マップを用いて選択した6次成分(id06th*、iq06th*)を加算することで重畳するようにした。本実施形態では、このように磁石の温度に応じた6次の高調波成分を重畳することで、磁石23の温度が変化した場合であっても、温度別で最適な高調波重畳を行うことができるので、モータ2に発生するトルクリプルを小さくすることができ、モータ2に発生する振動を小さくすることができる。
なお、本実施形態では、図1のように、モータ2を電流制御する例を説明したが、モータ2を電圧制御するようにしてもよい。この場合、TIマップ記憶部52は、d軸の電圧制御値とq軸の電圧制御値を出力し、変換部53は、d軸の電圧6次成分とq軸の電圧6次成分を出力し、加算部54でこれらを加算するようにしてもよい。そして、この場合は、回転電機の制御装置1が、電流制御器6の代わりに電圧制御器を備えるようにしてもよい。
なお、本実施形態では、モータ2が三相交流モータである例を説明したが、モータ2は、二相交流モータ、四相交流モータ等であってもよい。
また、本実施形態では、高調波重畳マップ切替部4が磁石23の温度に応じて高調波重畳マップを切り替えて、位相と振幅を選択する例を説明したが、これに限られない。制御部5が、磁石23の温度に応じて高調波重畳マップを切り替えて、位相と振幅を選択するようにしてもよい。
なお、本発明における制御部5および高調波重畳マップ切替部4の全ての機能または一部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより制御部5および高調波重畳マップ切替部4が行う処理の全てまたは一部を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWWシステムも含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形および置換を加えることができる。
1…回転電機の制御装置、2…モータ、21…シャフト、22…ロータ、23…磁石、24…巻線、25…ステータ、26…ケース、27…回転センサ、3…温度センサ、4…高調波重畳マップ切替部、5…制御部、51…乗算部、52…TIマップ記憶部、53…変換部、54…加算部、6…電流制御器、7…回転角検出器、id…d軸制御値、iq…q軸制御値、Iamp06th*…電流振幅6次成分、θ06th*…電流位相6次成分、id06th*…d軸電流制御値、iq06th*…q軸電流制御値

Claims (4)

  1. 交流電力によって駆動される回転電機のロータが有する磁石の温度を把握する磁石温度把握部と、
    前記回転電機に対する制御値に対し、前記交流電力の高調波信号を重畳する際、把握された前記磁石の温度に応じて重畳する前記高調波信号を調整して前記回転電機を制御する制御部と
    前記磁石の温度が第1の温度状態の第1の高調波重畳用マップと、前記磁石の温度が前記第1の温度状態と異なる第2の温度状態の第2の高調波重畳用マップと、を記憶する記憶部と、を備え、
    前記第1の高調波重畳用マップと前記第2の高調波重畳用マップそれぞれは、トルクと回転数と位相最適値の関係の位相調整用マップと、トルクと回転数と振幅最適値の関係の振幅調整用マップと、を備え、
    前記制御部は、把握された前記磁石の温度に基づいて第1の高調波重畳用マップと前記第2の高調波重畳用マップを切り替え、把握された前記磁石の温度が前記第1の温度状態の場合に、前記第1の温度状態の第1の高調波重畳用マップを用いて重畳する前記高調波信号を調整し、把握された前記磁石の温度が前記第2の温度状態の場合に、前記第2の温度状態の第2の高調波重畳用マップを用いて重畳する前記高調波信号を調整する、回転電機の制御装置。
  2. 前記制御部は、
    前記回転電機の制御装置に対するトルク指示値と、前記ロータの回転数と、に応じて前記位相調整用マップから選択された位相値と、前記回転電機の制御装置に対するトルク指示値と、前記ロータの回転数と、に応じて前記位相調整用マップから選択された振幅値と、を、前記回転電機の回転角を用いてd軸の制御値とq軸の制御値に変換する、請求項に記載の回転電機の制御装置。
  3. 前記高調波信号は、前記回転電機の構成に応じて発生するトルク変動の個数に応じた次数である、請求項1または請求項2に記載の回転電機の制御装置。
  4. 記憶部が、交流電力によって駆動される回転電機のロータが有する磁石の温度が第1の温度状態の第1の高調波重畳用マップと、前記磁石の温度が前記第1の温度状態と異なる第2の温度状態の第2の高調波重畳用マップと、を記憶し、
    前記第1の高調波重畳用マップと前記第2の高調波重畳用マップそれぞれは、トルクと回転数と位相最適値の関係の位相調整用マップと、トルクと回転数と振幅最適値の関係の振幅調整用マップと、を備え、
    磁石温度把握部が、前記磁石の温度を把握するステップと、
    制御部が、前記回転電機に対する制御値に対し、前記交流電力の高調波信号を重畳する際、把握された前記磁石の温度に基づいて第1の高調波重畳用マップと前記第2の高調波重畳用マップを切り替え、把握された前記磁石の温度が前記第1の温度状態の場合に、前記第1の温度状態の第1の高調波重畳用マップを用いて重畳する前記高調波信号を調整し、把握された前記磁石の温度が前記第2の温度状態の場合に、前記第2の温度状態の第2の高調波重畳用マップを用いて重畳する前記高調波信号を調整して前記回転電機を制御するステップと、
    を含む回転電機の制御方法。
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