JP6849479B2 - 吐出容器 - Google Patents

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Description

本発明は、吐出容器、特に容器の一部を回転させることで内容物を繰り出す機構を備えた容器に関する。
この種の容器として、下面開口の胴部から口頸部が起立する容器体と、前記胴部内部にスライド可能に嵌合した仕切り板から筒体を垂下した仕切り部材と、前記胴部に回動可能に嵌合された有底の嵌合筒から起立した棒部を、前記筒体内に螺合させた操作部材とを有し、前記筒体を容器体に対して回り留めし、容器体及び把持部の一方を他方に対して回転させることにより、仕切り部材が上昇して内容物を容器体の上部の吐出口へ送り出すものが知られている(特許文献1)。
特開2010−6450
前述のような送り出し機構は、一般には固形の内容物(リップクリームなど)が繰り出されて目的面へ塗り付けられるような仕様となっている。
粘性の低い内容物を胴部より小径の口頸部から吐出する容器に前記送り出し機構を適用した事例として、特許文献1の容器があるが、例えば使用中に誤って容器体を横倒しにすると、多くの内容物が流れ出してしまうという不都合がある。
柔らかい内容物を収容したい場合には、繰出し容器の代わりにチューブ容器を採用することもできるが、使い勝手が大きく変わってしまうことになり、例えば倒立状態で使用することはできないなどの制限を生ずる。
本発明の目的は、低粘性の内容物に適用でき、かつ使い勝手の良い吐出容器を提案することである。
第1の手段は、筒状の容器体2と、
この容器体2の一端に付設された吐出部材40と、
吐出部材40から離して容器体2の内周面に嵌合された仕切り部材20と、
前記容器体2の内部のうち前記吐出部材40と仕切り部材20との間に形成された収納室Rに収納された、流動性を有する内容物を含有可能な多孔体30と、
を備え、
多孔体30に含まれた内容物が吐出部材40を介して吐出されるように構成しており、
前記多孔体30は、容器体2の筒軸方向に圧縮可能であり、
前記仕切り部材20を介して多孔体30を圧縮するための押圧機構Dが容器体2の他端寄りに設けられており、
前記多孔体30は弾性的に伸縮可能でありかつ内容物を含浸できる含浸体で形成されており、
また前記押圧機構Dは多孔体30への押圧を解放して多孔体30が圧縮状態から弾性復元できるように形成されている吐出容器であって、
前記容器体2の他端側に位置する把持筒部10aを有するとともに把持筒部と連設させて軸棒部10eを上方へ突設させ、かつ容器体2の内部に回転可能に支持された軸筒部材10を備えており、
前記軸棒部10eは容器体2の筒軸に対して同心状に配置されており、
前記仕切り部材20は、軸棒部10eの上方に位置する仕切り板20aの下面から軸棒部10eの周囲を囲む取付筒部20cを垂下しており、
前記仕切り板20aの外周部には、前記容器体2の内面に摺接する筒状のピストン部20bを形成するとともに、前記取付筒部20cに、前記容器体2とともに軸筒部材10に対して回転可能で容器体2に対して上下方向に摺動可能な回転体16が取り付けられており、
前記押圧機構Dは、容器体2及び回転体16に対して軸筒部材10を容器体2の筒軸の周りで回転させることにより、この回転力を前記仕切り部材20の押し上げ力に変換するように構成された繰り出し機構である。
本手段では、図1に示す吐出部材40を筒状の容器体2の一端に付設し、容器体2の内部のうち吐出部材40と仕切り部材20との間に形成された収納室R内に内容物を含浸可能で筒軸方向に圧縮可能な多孔体30を収納している。そして仕切り部材20を介して多孔体30を圧縮可能な押圧機構Dを配置している。これにより押圧機構Dを操作して内容物を吐出部材40から容易に吐出することができる。内容物を多孔体30に含有させているから、容器体2を誤って横倒しにしたり、或いは倒立状態にしても、直ちに内容物が流れ出ることがない。
また本手段では、前記多孔体30を弾性的に伸縮可能な含浸体で形成するとともに、押圧機構Dが前記多孔体30の押圧を解放できるように形成することを提案している。具体的には、容器の一部を回転させて仕切り部材20を吐出部材40側へ繰り出す機構としたときには、当該一部を逆方向に回転させて仕切り部材20を繰り戻すことができればよい。本手段によれば、多孔体30を圧縮させ過ぎて過剰な内容物が吐出部材40側へ流入したときに、多孔体30の押圧を解放することで余剰分の内容物を含浸体である多孔体30へ吸い戻すことができる。
さらにまた本手段では、押圧機構Dとして、軸筒部材10及び容器体2の一方を他方に対して回転させることによりネジの作用で押圧する送り出し機構を採用している。内容物を多孔体30に含浸させる本発明の構成では、前述の押し込み棒を利用して押し込む方法では、利用者が初回の使用時に多孔体30を圧縮するときの力の加減を分らないため、過剰に強く圧縮して、予想以上に多量の内容物が吐出されてしまうおそれがある。本手段では、回転力を押し込み力に変換する構成を採用しているため、そうした不都合が起こりにくい。
「吐出部材」は、内容物を吐出できる構造であればどのようなものでも良い。図示例では、吐出口に転動用ボールを回動可能に内蔵したいわゆるロールオン式吐出具を挙げているが、単なる吐出口であっても構わない。
「多孔体」とは、流動性を有する内容物を内部に留めておくことができ、かつ圧縮により内容物を外部へ供給できるものであればよい。後述のスポンジが好適な例であるが、必ずしもこれに限らない。
「押圧機構」は、回転操作により内容物を送り出す機構である必要はなく、例えば押し込み棒などを利用して手動で押し込み操作をする構成であっても構わない。
「内容物」は、低粘性で流動性のあるものであればよく、液体に限らない。
の手段は、第の手段を有し、かつ
前記軸筒部材10の外面と容器体2の内面との一方から突出する弾性片12の先端を、その他方に等間隔に付設した複数の掛合用リブ9に乗越え可能に係合させることにより、音出し手段Cを構成した。
本手段では、図2に示す軸筒部材10の外面と容器体2の内面の一方から突出する弾性片12と、他方に等間隔に付設した複数の掛合用リブ9とからなる音出し手段Cを提案している。これにより、発生する音を数えることで回転量を正確に把握することができる。
の手段は、第1の手段又はの手段有し、かつ
前記吐出部材40は、前記容器体2の一端側に栓筒42の一半部42aを嵌合させるとともに、この栓筒42の先端に係止リブ44を付設し、この係止リブ44から離して栓筒42の内面から受座48を突出させてなる中栓41と、
これら係止リブ44及び受座48との間に回転可能に内蔵させた転動用ボール50とからなる。
本手段では、図1に示す如く、中栓41内に転動用ボール50を回転可能に内蔵させてなる、いわゆるロールオン型の吐出部材を提案している。これにより低粘度の内容物を、転動用ボールを介して取り出し、目的面に塗布することができる。図3に示すような倒立状態ではもちろんとして、図1に示す正立状態でも、目的面Tに沿って転動用ボール50が転動することにより、多孔体30側に溜まる液体を、転動用ボール50の表面に付着させ、目的面Tへ運ぶから、何ら支障なく塗布を行うことができ、使い勝手がよい。
の手段は、第の手段を有し、かつ
前記係止リブ44及び受座48との間に挟持された転動用ボール50が前記多孔体30と接するように構成された。
本手段では、図4に示す如く係止リブ44及び受座48との間に挟持された転動用ボール50が前記多孔体30と接しているから、多孔体30に含まれる内容物が少なくても、目的面を転動用ボール50が転がりながら、多孔体30から直接付着された内容物を目的面へ移動させるので、確実に内容物を塗布させることができる。
第1の手段に係る発明によれば、内容物を多孔体30に含有させた状態で収納しているから、容器体2を倒立させたり、横倒しにしても、低粘度の液体が直ちに洩れ出すことを防止することができ、押圧機構で多孔体30を圧縮することにより、液体を押し出すようにしたから、押圧機構Dの操作により素早く内容液を取り出すことができる。
またの手段に係る発明によれば、多孔体30は弾性的に伸縮可能でありかつ内容物を含浸できる含浸体で形成されており、また押圧機構は多孔体30の圧縮を解放できるように構成したから、多孔体30を過度に圧縮させたときに、当該圧縮を解放することにより、余剰の内容物を吐出部材40側から多孔体30へ吸い戻すことができる。
またの手段に係る発明によれば、押圧機構Dは、軸筒部材10及び容器体2の一方に対して他方を容器体2の筒軸の周りで回転させることにより、この回転力を前記仕切り部材20の押し上げ力に変換するように構成された繰り出し機構であるから、その回転数に応じて適量の液体を的確に取り出すことが容易である。
の手段に係る発明によれば、前記軸筒部材10の外面と容器体2の内面との一方から突出する弾性片12の先端を、その他方に等間隔に付設した複数の掛合用リブ9に乗越え可能に係合させることにより、音出し手段Cを構成したから、生ずる音の回数により繰り出し量を感覚的に把握し易くなり、より適切に液体の供給量を設定することができる。
の手段に係る発明によれば吐出部材40を、前記容器体2の一端に取り付けた中栓41と、この中栓41に内蔵した転動用ボール50とで形成したから、吐出容器の正立状態、倒立状態の何れでも目的面に内容物を塗布することができる。
の手段に係る発明によれば、係止リブ44及び受座48との間に挟持された転動用ボール50が前記多孔体30と接するように構成されたから、多孔体30に含まれる液体を、接触状態で回転する転動用ボール50を介して確実に取り出すことができるとともに、取り出し作業の度に押圧機構Dを操作する必要がない。
本発明の第1実施形態に係る吐出容器の縦断面図である。 図1の容器の横断面図である。 図1の容器の使用状態の説明図である。 本発明の第2実施形態に係る吐出容器の要部の縦断面図である。 図4の容器の使用状態の説明図である。
図1から図3は、本発明の第1実施形態に係る吐出容器を示している。この吐出容器は、容器体2と、軸筒部材10と、回転体16と、仕切り部材20と、多孔体30と、吐出部材40と、キャップ52とを具備する。これら各部材は、例えば合成樹脂で形成することができる。
容器体2は、図1に示す如く、筒体4と底部材8とで形成されている。
前記筒体4は、上下両面開口の筒壁であり、図示例では上下方向に長い直筒状の中間筒部4bと、中間筒部4bより小径の口頸部4aと、中間筒部より大内径の脚筒部4cとを有している。前記中間筒部4bの下半部には、少なくとも一本の係合凸条6が縦設されている。
前記底部材8は、前記脚筒部4cの内面に嵌合された嵌合筒部8aを、リング状の底板部8bの外周部から起立している。
図示例では、前記脚筒部4c及び嵌合筒部8aの対向面には、横リブ及び横溝などで形成する抜止め手段fを設けている。また図示はしないが、脚筒部4c及び嵌合筒部8aには、縦リブ及び縦凹条などで形成する回り留め手段を設ける。
また前記底板部8bの内周端からは上端小径のテーパ状板部8cを突出するとともに、底板部8bの外周端から垂下筒部8dを垂設させている。図示例の垂下筒部8dは、前記脚筒部4cと同外径に形成されている。
また垂下筒部8dの内面には、複数の掛合用リブ9を等間隔に縦設している。
前記底板部8bの下面内端には摺接用リブ8fが周設されている。
前記テーパ状板部8cの適所には、後述の係止凸部14を挿通させるための挿通口(図示せず)が形成されている。
軸筒部材10は、容器体2の底部材8に取り付けられている。図示の軸筒部材10は、前記垂下筒部8dと同外径の把持筒部10aを有し、この把持筒部10aの上端から下側環状板部10bを、また下側環状板部10bの内周端から起立する段差筒部10cの上端から上側環状板部10dを、それぞれフランジ状に内方突出している。図示例では、前記把持筒部10aの上端面外縁に係合凹部11を周設し、この係合凹部11に前記垂下筒部8dの下端部を近接させている。また前記上側環状板部10dに底部材8の摺接用リブ8fを当接し、底部材8と軸筒部材10との間の摩擦抵抗を小さくしている。さらに上側環状板部10dの内周からは軸棒部10eが起立させている。
この軸棒部10eは、前記テーパ状板部8cの上内端に嵌着されており、かつ底部材8より上方へ突出されている。軸棒部10eの外面には、係止凸部14が付設されており、係止凸部14をテーパ状板部8cの上端に係止させている。また軸棒部10eの外面には、前記係止凸部14より上側に位置させて、ネジ溝sが形成されている。
前記段差筒部10cの外面からは、弾性片12が水平方向外方に突出されている。図示例の弾性片12は、横に長い垂直板状である。
弾性片12と前記掛合用リブ9とは、音出し手段Cを形成している。この音出し手段Cは、軸筒部材10に対して容器体2を回転させることにより、弾性片12が掛合用リブ9に当接した後に、図2に想像線で示す如く撓んで掛合用凸部を乗り越えるときにクリック音を発生するものである。なお、前記構成は適宜変更することができ、例えば底部材8の適所から弾性突片を内方突出するとともに、軸筒部材10の外面に掛合用リブを設けても構わない。
回転体16は、容器体2とともに軸筒部材10に対して回転する部材である。本実施形態の回転体16は、水平な環状基板16aの外周部に前記中間筒部4bに対して上下方向への摺接可能な摺動筒部16bを、環状基板16aの内周部に前記軸棒部10eの外面に螺合させた昇降筒部16dをそれぞれ有している。
図示例では、前記摺動筒部16bは環状基板16aの外周部から起立されており、摺動筒部16bの外面に付設した係合凹溝17に、前記係合凸条6を嵌合させることにより、容器体2に対する回転体16の回り留めを実現している。これらの構成は適宜変更することができ、例えば容器体2の適所に係合凹溝を、回転体16に係合凸条を形成しても構わない。
前記昇降筒部16dは、軸棒部10eの回りを回転させられることにより、螺上昇及び螺下降することが可能であればどのような構造でもよい。筒長方向の一定の範囲にネジ山を設けてもよいが、昇降筒部16dの適所に軸棒部10eのネジ溝sとかみ合う突起を設けても構わない。
図示例の昇降筒部16dは、前記環状基板16aの内周部から上下方向に延びている。昇降筒部16dの下半部は上半部に比べて肉厚であり、その下半部からストッパ18が下方へ突出されている。このストッパ18は、前記回転体16が軸棒部10eに対して下限位置にあるときに係止凸部14に当接するように設けている。
前記摺動筒部16bと昇降筒部16dとの間に位置して、これら両筒部と同心状の連結筒部16cが環状基板16aの上面から起立されている。
また環状基板16aの下面からは、前記昇降筒部16dを囲む筒状台座部16eが前記底板部8b付近へ垂下されている。
仕切り部材20は、前記筒体4の中間筒部4bを上下に仕切る仕切り板20aを有し、この仕切り板20aの外周に筒状のピストン部20bを形成している。このピストン部20bは中間筒部4bの内周面に摺接させている。この仕切り板20aの下面中心部に係合穴22が設けられており、かつ、この係合穴の周囲から取付筒部20cが垂下されている。この取付筒部20cは前記連結筒部16cに嵌合されている。これら両筒部の嵌合箇所には、仕切り部材20抜け止め用の係合凸部eが付設されている。また取付筒部20cの内側には、昇降筒部16dと係合するための廻り留め用リブ21が縦設されている。
以上述べたように、容器体2に対して回り留めした回転体16の昇降筒部16dを軸筒部材10の軸棒部10eの外周面に螺合させるとともに、回転体16の連結筒部16cと仕切り部材20の取付筒部20cとを嵌着させることにより、内容物を送り出すための押圧機構Dが構成される。
なお、前記係合穴22内には前記軸棒部10eの上端部が嵌着されている。
多孔体30は、内部に内容液を貯留する役割を有し、圧縮操作により外部へ染みださせることができるように設ける。さらに本実施形態の多孔体30は、内容液を含浸させることができる弾性材料(たとえばスポンジ)で形成されている。
前記多孔体30は、スポンジなどの容器体2の内部のうち前記仕切り部材20と後述の吐出部材40との間の収納室R内に収納されている。
本実施形態の多孔体30は、前記容器体2の筒体4の筒孔に対応した柱形状に形成されており、収納室Rの内容積のほぼ全部を占めている。
図示例では、多孔体30の下面30aは仕切り板20aの上面に、多孔体30の外周面30cは中間筒部4b及び口頸部4aの各内面にそれぞれ当接されている。具体的には、前記筒状の多孔体30の下部外面の全周に、仕切り部材20のピストン部20bの上部の形状に応じて切り欠いた下側ノッチn1が形成されている。また多孔体30の上部外面の全周に、前記容器体2の口頸部4a及び後述の吐出部材40の形状に応じて切欠いた上側ノッチn2が形成されている。上側ノッチn2は、口頸部4aの下端に近接する第1上向き段部32と、吐出部材40の下端に近接する第2上向き段部34とを有する。
吐出部材40は、中栓41と転動用ボール50とで構成されている。
前記中栓41は、栓筒42と、栓筒の内面に形成された受座48で形成されている。
前記栓筒42は、その下半部42aを前記口頸部4aの内面に嵌着されて、上半部42bを口頸部4aの上方へ起立させている。また栓筒42の内面上端には転動用ボール抜け止め用の係止リブ44が、また栓筒42の外面には前記口頸部4aの上端面に係止させるための鍔部46がそれぞれ付設されている。
前記受座48は、前記栓筒42の内面から突出された、上面を断面弧状の凹面とする環状突片48aを有している。環状突片48aの上面内端には摺接用突条48bを付設し、さらに環状突片48aから内方へ板状の当接リング48cを延設している。この当接リング48cは、前記多孔体30の上面30bに当接させている。
転動用ボール50は、目的面Tの上を転がりながら内容液を塗布する部材であり、前記栓筒42の係止リブ44と前記受座48との間に回転可能に挟持されている。転動用ボール50の下面は、前記摺接用突条48bのみに接しており、摩擦抵抗を少なくすることにより転動用ボール50の回転が容易であるようにしている。
キャップ52は、天板54の外周からキャップ筒56を垂設させており、このキャップ筒56の下部を前記口頸部4aの外面に嵌合(図示例では螺合)させている。また天板54の下面中央部から筒状の当接リブ58を下方へ突設させて、転動用ボール50の上面に当接させている。
前記構成において、図1の状態からキャップ52を外し、次に把持筒部10aを手で支えて容器体2の筒体4をつかんで回すと、筒体4とともに底部材8が回転するため、軸筒部材10の弾性片12が掛合用リブ9を乗り越える度に音を生じる。この音の回数により利用者が容器体2の回転量を正確に把握できる。
このように容器体2を軸筒部材10に対して回転させると、前記係合凸条6及び係合凹溝17の係合により、容器体2とともに回転体16も回転するので、軸棒部10eと昇降筒部16dとの間のネジ構造により回転体16が軸筒部材10に対して上昇する。
そして回転体16は仕切り部材20を押し上げ、多孔体30を圧縮する。これにより、多孔体30に含まれていた内容液が吐出部材40側に染み出し、吐出部材40の受座48と転動用ボール50との間に滞留する。
ここで図3に示すように容器体2を倒立させて、転動用ボール50を目的面Tに押し付け、面内方向へ動かすと、転動用ボール50が転動し、この転動用ボールで滞留液体を転動用ボールで目的面Tに塗布することができる。
図示例では倒立状態で使用しているが、正立状態であっても、転動用ボールが目的面Tに押し付けられて転がることにより、受座48との間に溜まった液体が転動用ボール50の表面に付着して目的面Tへと運ばれることになり、支障なく塗布を行うことができる。
なお、容器体2を軸筒部材10に対して回転させ過ぎると、前記吐出部材40側に過剰の内容液が出ることになるが、この場合には、容器体2を逆方向へ回転させればよい。そうすると、前述の行程とは逆の順序で仕切り部材20が吐出部材40側から離れ、多孔体30が弾性復元することにより、余剰の内容液が多孔体30へ吸い戻される。
以下、本発明の他の実施形態に係る吐出容器を説明する。これらの説明において第1実施形態と同じ構成に関しては解説を省略する。
図4及び図5は、本発明の第2実施形態に係る吐出容器を示している。本実施形態では、第1実施形態の吐出容器の構成中、吐出部材40の当接リング48cを省略して、転動用ボール50が多孔体30の上面30bにめりこむように当接させたものである。
この構成では、液体を含む多孔体30が常時転動用ボール50に接しているため、多孔体30から転動用ボール50に直接接触した液体が転動用ボール50の表面に付着し、目的面Tに沿って転動用ボール50が回転することにより、目的面Tに移る。従って塗布作業をする度に繰り出し操作をする必要がなく、塗布される液体の量が少なくなったときに、繰り出し操作をすればよいから使い勝手がよい。
2…容器体 4…筒体 4a…口頸部 4b…中間筒部 4c…脚筒部 6…係合凸条
8…底部材 8a…嵌合筒部 8b…底板部 8c…テーパ状板部
8d…垂下筒部 8f…摺接用リブ 9…掛合用リブ
10…軸筒部材 10a…把持筒部 10b…下側環状板部 10c…段差筒部
10d…上側環状板部 10e…軸棒部 11…係合凹部
12…弾性片 14…係止凸部
16…回転体 16a…環状基板 16b…摺動筒部 16c…連結筒部
16d…昇降筒部 16e…筒状台座部 17…係合凹溝 18…ストッパ
20…仕切り部材 20a…仕切り板 20b…ピストン部 20c…取付筒部
21…廻り留め用リブ 22…係合穴
30…多孔体 30a…下面 30b…上面 30c…外周面
32…第1上向き段部 34…第2上向き段部
40…吐出部材 41…中栓 42…栓筒
42a…一半部(下半部) 42b…他半部(上半部)
44…係止リブ
46…鍔部 48…受座 48a…環状突片 48b…摺接用突条
48c…当接リング
50…転動用ボール
52…キャップ 54…天板 56…キャップ筒 58…当接リブ
C…音出し手段 D…押圧機構 e…係合凸部 f…抜止め手段
n1…下側ノッチ n2…上側ノッチ
R…収納室 s…ネジ溝 T…目的面

Claims (4)

  1. 筒状の容器体(2)と、
    この容器体(2)の一端に付設された吐出部材(40)と、
    吐出部材(40)から離して容器体(2)の内周面に嵌合された仕切り部材(20)と、
    前記容器体(2)の内部のうち前記吐出部材(40)と仕切り部材(20)との間に形成された収納室(R)に収納された、流動性を有する内容物を含有可能な多孔体(30)と、
    を備え、
    多孔体(30)に含まれた内容物が吐出部材(40)を介して吐出されるように構成しており、
    前記多孔体(30)は、容器体(2)の筒軸方向に圧縮可能であり、
    前記仕切り部材(20)を介して多孔体(30)を圧縮するための押圧機構(D)が容器体(2)の他端寄りに設けられており、
    前記多孔体(30)は弾性的に伸縮可能でありかつ内容物を含浸できる含浸体で形成されており、
    また前記押圧機構(D)は多孔体(30)への押圧を解放して多孔体(30)が圧縮状態から弾性復元できるように形成されている吐出容器であって、
    前記容器体(2)の他端側に位置する把持筒部(10a)を有するとともに把持筒部と連設させて軸棒部(10e)を上方へ突設させ、かつ容器体(2)の内部に回転可能に支持された軸筒部材(10)を備えており、
    前記軸棒部(10e)は容器体(2)の筒軸に対して同心状に配置されており、
    前記仕切り部材(20)は、軸棒部(10e)の上方に位置する仕切り板(20a)の下面から軸棒部(10e)の周囲を囲む取付筒部(20c)を垂下しており、
    前記仕切り板(20a)の外周部には、前記容器体(2)の内面に摺接する筒状のピストン部(20b)を形成するとともに、前記取付筒部(20c)に、前記容器体(2)とともに軸筒部材(10)に対して回転可能で容器体(2)に対して上下方向に摺動可能な回転体(16)が取り付けられており、
    前記押圧機構(D)は、容器体(2)及び回転体(16)に対して軸筒部材(10)を容器体(2)の筒軸の周りで回転させることにより、この回転力を前記仕切り部材(20)の押し上げ力に変換するように構成された繰り出し機構であることを特徴とする吐出容器。
  2. 前記軸筒部材(10)の外面と容器体(2)の内面との一方から突出する弾性片(12)の先端を、その他方に等間隔に付設した複数の掛合用リブ(9)に乗越え可能に係合させることにより、音出し手段(C)を構成したことを特徴とする、請求項に記載の吐出容器。
  3. 前記吐出部材(40)は、前記容器体(2)の一端側に栓筒(42)の一半部(42a)を嵌合させるとともに、この栓筒(42)の先端に係止リブ(44)を付設し、この係止リブ(44)から離して栓筒(42)の内面から受座(48)を突出させてなる中栓(41)と、
    これら係止リブ(44)及び受座(48)との間に回転可能に内蔵させた転動用ボール(50)とからなることを特徴とする、請求項1又は請求項の何れかに記載の吐出容器。
  4. 前記係止リブ(44)及び受座(48)との間に挟持された転動用ボール(50)が前記多孔体(30)と接するように構成されたことを特徴とする、請求項に記載の吐出容器。
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