JP6848593B2 - トランスミッション用高強度機械部品及びその製造方法 - Google Patents
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また、特許文献2には、ベイナイトと残留オーステナイトとを含む金属組織を有する鋼の表面をショットピーニング処理して表層部の残留オーステナイト相を歪誘起変態させた高強度高靱性鋼が提案されている。しかしながら、この技術は、ショットピーニング処理を行う必要があるため、コスト面において不利である。
通常、炭素量が0.6質量%を超えるような高炭素鋼を用いて熱処理を行う場合、オーステナイト化の段階で金属組織をオーステナイト及びセメンタイトの2相の状態となるよう加熱した後、焼入れすることが行われる。すなわち、オーステナイト化の段階でオーステナイト単相となるようにはせずに、セメンタイト(炭化物)を未溶解の状態で一部残存させる。これは、セメンタイトの溶解に伴う固溶C量の増加によるレンズマルテンサイト及び残留オーステナイト生成の抑制、並びに耐摩耗性の向上などを目的とした未溶解セメンタイトの活用のためとされている。残留オーステナイトは軟質であり、レンズマルテンサイトは靭性に乏しいことが知られており、これらは疲労強度及び靭性などの特性劣化をもたらす場合がある。したがって、通常、高炭素鋼は、オーステナイト化の段階でオーステナイト単相となる温度域まで加熱することは行われていない。
一方、特許文献1のように、靭性向上の手段として残留オーステナイトが利用される場合もあるけれども、疲労試験を詳細に行った結果、残留オーステナイトは軟質であるため疲労強度に悪影響を及ぼすとの結論を得た。ただし、残留オーステナイトの量が少量であれば、疲労強度に与える影響は少ないため、残留オーステナイトの量を制限することが重要であることも見出した。
DI=6×C1/2×(1+0.64Si)×(1+4.1Mn)×(1+2.83P)×(1−0.62S) (1)
(式中、CはCの質量%、SiはSiの質量%、MnはMnの質量%、PはPの質量%、SはSの質量%を表す)が15以上である高炭素鋼を成形加工し、オーステナイト単相となる温度域に加熱した後、Ms点〜300℃の温度域に冷却し且つこの温度域でベイナイト終了点まで等温保持し、90体積%以上のベイナイト組織を有する金属組織を生成させるトランスミッション用高強度機械部品の製造方法である。
DI=6×C1/2×(1+0.64Si)×(1+4.1Mn)×(1+2.83P)×(1−0.62S)×(1+2.33Cr)×(1+0.52Ni)×(1+3.14Mo) (2)
(式中、CはCの質量%、SiはSiの質量%、MnはMnの質量%、PはPの質量%、SはSの質量%、CrはCrの質量%、NiはNiの質量%、MoはMoの質量%を表す)が15以上である高炭素鋼を成形加工し、オーステナイト単相となる温度域に加熱してオーステナイト化した後、Ms点〜300℃の温度域に冷却し且つこの温度域でベイナイト終了点まで等温保持し、90体積%以上のベイナイト組織を有する金属組織を生成させるトランスミッション用高強度機械部品の製造方法である。
さらに、本発明は、0.72〜1.05質量%のCと、0.50質量%以下のSiと、1.20質量%以下のMnと、0.03質量%以下のPと、0.02質量%以下のSと、0.10〜2.00質量%のNi、0.10〜2.00質量%のCr及び0.10〜2.00質量%のMoからなる群から選択される少なくとも1種とを含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、90体積%以上のベイナイト組織を有するトランスミッション用高強度機械部品である。
本発明の機械部品の製造方法は、所定の組成を有する高炭素鋼を成形加工した後、所定の熱処理を行うことにより、90体積%以上のベイナイト組織を有する金属組織を生成させる。
高炭素鋼は、C、Si、Mn、P及びSを含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる。また、高炭素鋼は、必要に応じて、Ni、Cr及びMoからなる群から選択される少なくとも1種、並びに/又はV、Nb及びTiからなる群から選択される少なくとも1種をさらに含有することができる。
Cは、調質硬さ及び強度を確保するために必要な成分である。これらの特性を確保するためには0.72質量%以上のCが必要である。一方、C含有量が1.05質量%を超えても、これらの特性は向上せず、逆に靱性及び疲労特性が低下する。したがって、C含有量は、0.72質量%〜1.05質量%、好ましくは0.73質量%〜1.04質量%、より好ましくは0.74質量%〜1.03質量%、最も好ましくは0.72質量%〜0.85質量%とする。また、C含有量を0.90質量%以下とすることにより、ベイナイト終了点までの時間(ベイナイト変態が終了するまでの時間)を短縮することができる。
Siは、強度を確保するのに有効な成分である。しかしながら、Si含有量が多くなると、加工性が低下する上、ベイナイト変態が遅くなって生産性も低下する。したがって、Si含有量は、0.50質量%以下、より好ましくは0.49質量%以下、より好ましくは0.48質量%とする。なお、Si含有量の下限は、特に限定されないが、好ましくは0質量%超過、より好ましくは0.01質量%以上である。
Mnは、焼入性を向上させるのに有効な成分である。しかしながら、Mn含有量が多くなると、加工性が低下する上、ベイナイト変態が遅くなって生産性も低下する。したがって、Mn含有量は、1.20質量%以下、好ましくは1.18質量%以下、より好ましくは1.16質量%以下とする。なお、Mn含有量の下限は、特に限定されないが、好ましくは0質量%超過、より好ましくは0.1質量%以上である。
Pは、焼入れ時にオーステナイト粒界に偏析し、粒界強度を低下させ、靱性及び疲労強度を低下させる原因となる成分である。そのため、P含有量は、可能な限り低減する必要がある。したがって、P含有量は、0.03質量%以下、好ましくは0.029質量%以下、より好ましくは0.028質量%以下、最も好ましくは0.01質量%以下とする。なお、P含有量の下限は、特に限定されないが、好ましくは0質量%超過、より好ましくは0.001質量%以上である。
Sは、鋼中で衝撃破壊又は疲労破壊の起点となるMnSを形成し、靱性を低下させる原因となる成分である。そのため、S含有量は、可能な限り低減する必要がある。したがって、S含有量は、0.02質量%以下、好ましくは0.019質量%以下とする。なお、S含有量の下限は、特に限定されないが、好ましくは0質量%超過、より好ましくは0.001質量%以上である。
Niは、焼入性を向上させる成分である。この成分による効果を得るためには0.10質量%以上のNiが必要である。一方、Ni含有量が2.00質量%を超えると、ベイナイト変態が遅くなって生産性が低下する。したがって、Ni含有量は、0.10質量%〜2.00質量%、好ましくは0.2質量%〜1.95質量%、より好ましくは0.3質量%〜1.90質量%とする。
Crは、焼入性を向上させる成分である。この成分による効果を得るためには0.10質量%以上のCrが必要である。一方、Cr含有量が2.00質量%を超えると、ベイナイト変態が遅くなって生産性が低下する上、オーステナイト化時にセメンタイトが溶解し難くなり、靱性の低下が起こる。したがって、Cr含有量は、0.10質量%〜2.00質量%、好ましくは0.11質量%〜1.90質量%、より好ましくは0.12質量%〜1.80質量%とする。
Moは、靱性の向上に有効な成分である。この成分による効果を得るためには0.10質量%以上のMoが必要である。一方、Mo含有量が2.00質量%を超えると、Moによる効果が飽和する上、Moは高価であることからコスト面で不利になる。したがって、Mo含有量は、0.10質量%〜2.00質量%、好ましくは0.11質量%〜1.90質量%、より好ましくは0.12質量%〜1.80質量%とする。
Vは、焼入れ時の結晶粒微細化に寄与し、靱性を向上させる成分である。この成分による効果を得るためには0.10質量%以上のVが必要である。一方、V含有量が0.50質量%を超えると、Vによる効果が飽和する。したがって、V含有量は、0.10質量%〜0.50質量%、好ましくは0.12質量%〜0.45質量%、より好ましくは0.14質量%〜0.40質量%とする。
Nbは、焼入れ時の結晶粒微細化に寄与し、靱性を向上させる成分である。この成分による効果を得るためには0.03質量%以上のNbが必要である。一方、Nb含有量が0.15質量%を超えると、粗大な炭化物が生成して靱性が低下する。したがって、Nb含有量は、0.03質量%〜0.15質量%、好ましくは0.04質量%〜0.13質量%、より好ましくは0.05質量%〜0.10質量%とする。
Tiは、焼入れ時の結晶粒微細化に寄与し、靱性を向上させる成分である。この成分による効果を得るためには0.02質量%以上のTiが必要である。一方、Ti含有量が0.10質量%を超えると、粗大な炭化物が生成して靱性が低下する。したがって、Ti含有量は、0.02質量%〜0.10質量%、好ましくは0.03質量%〜0.09質量%、より好ましくは0.04質量%〜0.08質量%とする。
上記の成分以外の残部は、Fe及び不可避的不純物である。ここで、不可避的不純物とは、O、Nなどの除去することが難しい成分のことを意味する。これらの成分は、高炭素鋼を溶製する段階で不可避的に混入する。
DI値は焼入性指数であり、無限大の冷却速度で焼入れを行ったと仮定したときに完全に焼きが入る棒の直径(mm)を示す指標である。DI値は、大きいほど焼入性が良好であることを表す。本発明で用いられる高炭素鋼のDI値は、所定の熱処理によって完全な焼入れ組織を得る観点から、15以上とする。高炭素鋼のDI値が15未満であると、不完全な焼入れ組織が生じ易い。不完全な焼入れ組織は、炭化物が過剰に存在する場合と同様に、割れ発生の起点及び亀裂伝播経路となる。
DI=6×C1/2×(1+0.64Si)×(1+4.1Mn)×(1+2.83P)×(1−0.62S) (1)
式(1)中、CはCの質量%、SiはSiの質量%、MnはMnの質量%、PはPの質量%、SはSの質量%を表す。
DI=6×C1/2×(1+0.64Si)×(1+4.1Mn)×(1+2.83P)×(1−0.62S)×(1+2.33Cr)×(1+0.52Ni)×(1+3.14Mo) (2)
式(2)中、CはCの質量%、SiはSiの質量%、MnはMnの質量%、PはPの質量%、SはSの質量%、CrはCrの質量%、NiはNiの質量%、MoはMoの質量%を表す。
通常のオーステナイトテンパー熱処理では、オーステナイト化の段階でオーステナイト及びセメンタイトの2相状態となる温度域に加熱されるのに対し、本発明におけるオーステナイトテンパー熱処理では、オーステナイト化の段階でオーステナイト単相となる温度域に加熱する。すなわち、本発明では、オーステナイト化の段階でセメンタイトが全て固溶したオーステナイト状態となる温度域に加熱する。
オーステナイト単相となる温度域は、高炭素鋼の組成によって異なるため、一義的に定義することはできないが、一般的に900℃以上、好ましくは900℃〜1200℃である。
Ms点〜300℃の温度域でベイナイト終了点まで等温保持する時間は、高炭素鋼の組成によって異なるため、一義的に定義することはできないが、一般的に1時間以上、好ましくは1時間〜15時間である。
本発明の機械部品は、静的強度、疲労強度及び靱性の全てに優れているため、自動車のトランスミッション用機械部品、特に、トルクコンバータのダンパプレート、外周面にスプラインが形成されたクラッチドラムなどに用いるのに最適である。
表1に示す鋼組成を有する高炭素鋼板(厚さ1.5mm)を供試材として準備した。なお、表1では、各高炭素鋼板のDI値及びMs点も示す。表1に示していない成分(残部)はFe及び不可避的不純物である。また、表1に示す高炭素鋼板のうち、No.A〜Fは、本発明の範囲外の鋼組成又はDI値を有する高炭素鋼板であり、No.G〜Yは、本発明の範囲内の鋼組成及びDI値を有する高炭素鋼板である。ただし、No.M、N、O、S及びYは、参考例とする。
金属組織中のベイナイト組織の割合は、各高炭素鋼について、フォーマスター装置(富士電波工業株式会社製)を用いて等温保持時間の経過に伴う膨張量の変化を予め測定しておき、膨張が終了した段階をベイナイト変態終了(変態量100%)とみなした。そして、所定の等温保持時間における高炭素鋼の膨張量を測定し、ベイナイト変態終了時の高炭素鋼の膨張量に対する、所定の等温保持時間における高炭素鋼の膨張量の割合を、金属組織中のベイナイト組織の割合として算出した。
上記の各評価結果を表2及び3に示す。
これに対して、試験No.1及び2の供試材は、高炭素鋼板のC含有量が少なすぎたため、十分な硬さが得られなかった。
試験No.3の供試材は、高炭素鋼板のC含有量が多すぎたため、疲労特性及び衝撃値が十分でなかった。
試験No.5の供試材は、高炭素鋼板のS含有量が多すぎたため、衝撃値が十分でなかった。
試験No.6の供試材は、高炭素鋼板のDI値が低すぎたため、パーライトの生成によって疲労特性の低下が生じた。
試験No.8〜9、11、13〜14、19〜20及び23〜24の供試材は、熱処理として焼入焼戻処理を行ったため、衝撃値が低くなった。また、試験No.9、14、20及び24では、未溶解セメンタイトを少なくするために高温でオーステナイト化したけれども、疲労特性及び衝撃値が十分でなかった。これは、残留オーステナイト又はレンズマルテンサイトが生成したことに起因していると考えられる。
試験No.18、22及び31の供試材は、金属組織中のベイナイト組織の割合が少なく、残留オーステナイトが多く存在していたため、疲労特性又は衝撃値が十分でなかった。
Claims (13)
- 0.72〜1.05質量%のCと、0.50質量%以下のSiと、1.20質量%以下のMnと、0.03質量%以下のPと、0.02質量%以下のSとを含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、式(1)で表されるDI値:
DI=6×C1/2×(1+0.64Si)×(1+4.1Mn)×(1+2.83P)×(1−0.62S) (1)
(式中、CはCの質量%、SiはSiの質量%、MnはMnの質量%、PはPの質量%、SはSの質量%を表す)が15以上である高炭素鋼を成形加工し、オーステナイト単相となる温度域に加熱した後、Ms点〜300℃の温度域に冷却し且つこの温度域でベイナイト終了点まで等温保持し、90体積%以上のベイナイト組織を有する金属組織を生成させるトランスミッション用高強度機械部品の製造方法。 - 0.72〜1.05質量%のCと、0.50質量%以下のSiと、1.20質量%以下のMnと、0.03質量%以下のPと、0.02質量%以下のSと、0.10〜2.00質量%のNi及び0.10〜0.39質量%のCrからなる群から選択される少なくとも1種とを含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、式(2)で表されるDI値:
DI=6×C1/2×(1+0.64Si)×(1+4.1Mn)×(1+2.83P)×(1−0.62S)×(1+2.33Cr)×(1+0.52Ni) (2)
(式中、CはCの質量%、SiはSiの質量%、MnはMnの質量%、PはPの質量%、SはSの質量%、CrはCrの質量%、NiはNiの質量%を表す)が15以上である高炭素鋼を成形加工し、オーステナイト単相となる温度域に加熱してオーステナイト化した後、Ms点〜300℃の温度域に冷却し且つこの温度域でベイナイト終了点まで等温保持し、90体積%以上のベイナイト組織を有する金属組織を生成させるトランスミッション用高強度機械部品の製造方法。 - 前記高炭素鋼は、0.10〜0.50質量%のV、0.03〜0.15質量%のNb及び0.02〜0.10質量%のTiからなる群から選択される少なくとも1種をさらに含有する請求項1又は2に記載のトランスミッション用高強度機械部品の製造方法。
- Cが0.72〜0.90質量%である請求項1〜3のいずれか一項に記載のトランスミッション用高強度機械部品の製造方法。
- Cが0.72〜0.85質量%、Pが0.01質量%以下である請求項1〜4のいずれか一項に記載のトランスミッション用高強度機械部品の製造方法。
- 前記オーステナイト単相となる温度域が900℃以上である請求項1〜5のいずれか一項に記載のトランスミッション用高強度機械部品の製造方法。
- 前記トランスミッション用高強度機械部品が、トルクコンバータのダンパプレート、又は外周面にスプラインが形成されたクラッチドラムである請求項1〜6のいずれか一項に記載のトランスミッション用高強度機械部品の製造方法。
- 0.72〜1.05質量%のCと、0.50質量%以下のSiと、1.20質量%以下のMnと、0.03質量%以下のPと、0.02質量%以下のSとを含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、式(1)で表されるDI値:
DI=6×C 1/2 ×(1+0.64Si)×(1+4.1Mn)×(1+2.83P)×(1−0.62S) (1)
(式中、CはCの質量%、SiはSiの質量%、MnはMnの質量%、PはPの質量%、SはSの質量%を表す)が15以上であり、90体積%以上のベイナイト組織を有するトランスミッション用高強度機械部品。 - 0.72〜1.05質量%のCと、0.50質量%以下のSiと、1.20質量%以下のMnと、0.03質量%以下のPと、0.02質量%以下のSと、0.10〜2.00質量%のNi及び0.10〜0.39質量%のCrからなる群から選択される少なくとも1種とを含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、式(2)で表されるDI値:
DI=6×C 1/2 ×(1+0.64Si)×(1+4.1Mn)×(1+2.83P)×(1−0.62S)×(1+2.33Cr)×(1+0.52Ni) (2)
(式中、CはCの質量%、SiはSiの質量%、MnはMnの質量%、PはPの質量%、SはSの質量%、CrはCrの質量%、NiはNiの質量%を表す)が15以上であり、90体積%以上のベイナイト組織を有するトランスミッション用高強度機械部品。 - 0.10〜0.50質量%のV、0.03〜0.15質量%のNb及び0.02〜0.10質量%のTiからなる群から選択される少なくとも1種をさらに含有する請求項8又は9に記載のトランスミッション用高強度機械部品。
- Cが0.72〜0.90質量%である請求項8〜10のいずれか一項に記載のトランスミッション用高強度機械部品。
- Cが0.72〜0.85質量%、Pが0.01質量%以下である請求項8〜11のいずれか一項に記載のトランスミッション用高強度機械部品。
- 前記トランスミッション用高強度機械部品が、トルクコンバータのダンパプレート、又は外周面にスプラインが形成されたクラッチドラムである請求項8〜12のいずれか一項に記載のトランスミッション用高強度機械部品。
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