JP6845569B2 - 薬剤供給装置 - Google Patents

薬剤供給装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6845569B2
JP6845569B2 JP2017074693A JP2017074693A JP6845569B2 JP 6845569 B2 JP6845569 B2 JP 6845569B2 JP 2017074693 A JP2017074693 A JP 2017074693A JP 2017074693 A JP2017074693 A JP 2017074693A JP 6845569 B2 JP6845569 B2 JP 6845569B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drug
cover
state
supply device
outlet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017074693A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018175027A (ja
Inventor
藤井 隆行
隆行 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takazono Corp
Original Assignee
Takazono Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takazono Corp filed Critical Takazono Corp
Priority to JP2017074693A priority Critical patent/JP6845569B2/ja
Publication of JP2018175027A publication Critical patent/JP2018175027A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6845569B2 publication Critical patent/JP6845569B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)

Description

本発明は、薬剤供給装置に関するものである。
特開平9−201399号公報(特許文献1)では、「薬剤収納取り出し装置」と称する装置が開示されている。この装置では、薬剤が落下していく空間である薬剤案内通路の清掃および状況確認が容易になるように、薬剤案内通路の側壁を開閉自在とされている。
特開2010−149932号公報(特許文献2)では、錠剤フィーダが上下方向に多段に設けられた装置が開示されている。特許文献2では、この装置において、落下案内通路に沿って上方から落下してきた錠剤が錠剤フィーダの出口の斜面で跳ね返ることによって、錠剤の落下が遅れたり、錠剤フィーダ内のセンサで誤検出されたりするという事態を回避するために、跳ね返り防止部材を設けることが記載されている。
特開平9−201399号公報 特開2010−149932号公報
特許文献1に記載されているように、薬剤を扱う装置においては、薬剤が落下していく通路の側壁は、徐々に汚れてくる。特許文献1に記載された発明は、薬剤がまっすぐ下方に落下していく通路においてその側壁を清掃したり状況確認したりすることには貢献するかもしれないが、それ以外の箇所については考慮されていない。
上方から落下してきた薬剤が薬剤供給部の出口の斜面で跳ね返ることを防ぐために、特許文献2の教示に従って、跳ね返り防止部材を設けると、薬剤供給部の出口の開口部が小さくなり、この出口の斜面の清掃や状況確認がしにくくなる。
そこで、本発明は、薬剤供給部の出口の斜面の清掃がしやすい薬剤供給装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に基づく薬剤供給装置は、上下方向に複数段に配列され、それぞれが薬剤出口を有する複数の薬剤供給部と、上記複数の薬剤供給部の上記薬剤出口から排出された薬剤を落下させつつ下方に案内する案内通路とを備える。上記複数の薬剤供給部の各々は、薬剤収容部と、上記薬剤収容部から排出された上記薬剤を上記薬剤出口へと斜め下方に落下させる斜面と、上記薬剤出口の上側の一部を塞ぐように配置されたカバーとを備える。上記薬剤出口は、上記薬剤出口の上側の一部が上記カバーで塞がれていることによって上記薬剤出口の下側の一部のみが開口している第1状態と、上記カバーで塞がれていないことによって上記第1状態のときよりも大きな開口面積によって開口している第2状態との間で相互に切替え可能である。上記第2状態においては、上記薬剤出口を上記案内通路側の正面から水平方向に見たときに上記斜面の全体を見通すことができる。
本発明によれば、薬剤供給部の出口の斜面の清掃をする際には、第1状態から第2状態に切り替えることによって清掃作業しやすい状況となるので、斜面の清掃がしやすい薬剤供給装置とすることができる。
本発明に基づく実施の形態1における薬剤供給装置の斜視図である。 本発明に基づく実施の形態1における薬剤供給装置の一方の扉を開けた状態の斜視図である。 本発明に基づく実施の形態1における薬剤供給装置に備わるドラムの模式的な斜視図である。 本発明に基づく実施の形態1における薬剤供給装置に備わる分割体の第1の斜視図である。 本発明に基づく実施の形態1における薬剤供給装置に備わる分割体の第2の斜視図である。 本発明に基づく実施の形態1における薬剤供給装置の一方の扉を開け、1つの分割体を引き出した状態の斜視図である。 本発明に基づく実施の形態1における薬剤供給装置の一方の扉を開け、1つの分割体を引き出した状態の部分断面図である。 本発明に基づく実施の形態1における薬剤供給装置のドラムを単独で取り出し、1つの分割体を引き出した状態の斜視図である。 本発明に基づく実施の形態1における薬剤供給装置の分割体の部分斜視図である。 本発明に基づく実施の形態1における薬剤供給装置の薬剤出口が第1状態にあるときの薬剤出口近傍の断面図である。 本発明に基づく実施の形態1における薬剤供給装置の薬剤出口が第2状態にあるときの薬剤出口近傍の断面図である。 本発明に基づく実施の形態2における薬剤供給装置の薬剤出口が第1状態にあるときの薬剤出口近傍の断面図である。 本発明に基づく実施の形態2における薬剤供給装置の薬剤出口が第2状態にあるときの薬剤出口近傍の断面図である。 本発明に基づく実施の形態2における薬剤供給装置の薬剤出口が第2状態にあるときに正面から斜面の全体を見通すことができる旨の説明図である。 本発明に基づく実施の形態3における薬剤供給装置の薬剤出口が第1状態にあるときの薬剤出口近傍の断面図である。 本発明に基づく実施の形態3における薬剤供給装置の薬剤出口が第2状態にあるときの薬剤出口近傍の断面図である。 本発明に基づく実施の形態4における薬剤供給装置の薬剤出口近傍の断面図である。 本発明に基づく実施の形態5における薬剤供給装置の薬剤出口近傍の断面図である。 本発明に基づく実施の形態6における薬剤供給装置の薬剤出口が第1状態にあるときの薬剤出口近傍の断面図である。 本発明に基づく実施の形態6における薬剤供給装置の薬剤出口が第2状態にあるときの薬剤出口近傍の断面図である。
(実施の形態1)
(構成)
図1〜図11を参照して、本発明に基づく実施の形態1における薬剤供給装置について説明する。
本実施の形態における薬剤供給装置101の外観を図1に示す。薬剤供給装置101は、筐体2を備える。筐体2は前板4と側板8と上板5とを備える。筐体2の正面側においては、扉6a、前板4および扉6bがこの順に並んで配置されている。筐体2の正面側の中央に上下方向に延在するように前板4が配置され、前板4の左右両側に対称に扉6a,6bが取り付けられている。扉6a,6bはそれぞれ取っ手16a,16bを備えている。ユーザは取っ手16a,16bを持って扉6a,6bを開閉することができる。筐体2の左右の側面には側板8が配置されている。薬剤供給装置101は、正面側に操作部51を備える。操作部51はたとえば図1に示すように前板4に取り付けられている。操作部51はたとえばタッチパネルを兼ねた液晶ディスプレイを有する。操作部51は、他の形態のものであってもよい。
薬剤供給装置101の扉6aを開けた状態を図2に示す。扉6aを開けたことによって開口部3を通じてドラム20が見えている。筐体2の内部には2つのドラム20が配置されている。各ドラム20は個別に回動可能に設置されている。ここでは1台の薬剤供給装置101が2つのドラム20を備える例を示すが、1台の薬剤供給装置が備えるドラムの数は2以外であってもよい。薬剤供給装置に備わっているドラムが1つであってもよく、3つ以上であってもよい。
ドラム20の構造を図3に模式的に示す。1つのドラム20は4つの分割体30を組み合わせたものを含み、円筒形となっている。ドラム20は上下方向に延びる中心線81のまわりに回動することができるように支持されている。ここでは、1つのドラム20が90°ごとの合計4つの分割体の組合せであるものとしたが、これはあくまで一例であり、1つのドラムはn個の分割体の組合せであってよい。nは2以上の整数である。nの値によって、分割体の1個当たりの中心角は変わり得る。分割体の1個当たりの中心角は、たとえば360°をnで等分した角度であってよい。ドラムはn個の分割体を含み、さらにこれらの分割体を互いにつなぎとめる機構またはこれらの分割体を保持する機構を備えていてもよい。
1つの分割体30を取り出したところを図4に示す。分割体30は、上部34と、下部35とを備える。分割体30は、上部34と下部35との間に複数の薬剤供給部を含む。薬剤供給部の各々は、薬剤収容部31と支持部32とを含む。薬剤収容部31はそれぞれ支持部32によって支持されている。図4に示すように、上部34と下部35との間で、Z方向およびθ方向に並ぶように複数の薬剤収容部31が配列されている。複数の薬剤収容部31の各々には、複数の薬剤が収容されている。すなわち、たとえば薬剤が錠剤である場合には、1つの薬剤収容部31の中に複数錠の薬剤が収容されている。複数の薬剤収容部31のうちいずれか1つの薬剤収容部31に注目した場合、1つの薬剤収容部31の中には基本的に同種の薬剤のみが収容されている。複数の薬剤収容部31に注目した場合、原則として別々の薬剤収容部31には異なる種類の薬剤がそれぞれ収容されている。ただし、使用頻度が高い薬剤については、複数の薬剤収容部31にわたって同種類の薬剤が収容されていてもよい。複数の薬剤収容部31の各々は、それぞれの内部に収容している薬剤を供給することができる。薬剤収容部31は、薬剤を収容することができるカセットであってよい。薬剤収容部31には着脱の際にユーザが持つための取っ手がついていてもよい。分割体30を異なる側から見たところを図5に示す。分割体30は内周面39を有する。内周面39は曲面であってよい。内周面39には、薬剤収容部31の各々に対応するように薬剤出口61が開口している。各薬剤出口61の内側には、軸方向Zに対して傾斜する斜面62が設けられている。各薬剤出口61の上半分を覆うようにカバー63が設置されている。分割体30は2つの側面40,43を有する。分割体30は側面40の端に2つの軸支部42を備える。2つの軸支部42は共通する軸Aに沿って上下方向に並ぶように配置されている。
薬剤供給装置101の扉6aを開け、開口部3から1つの分割体30を引き出した状態を、図6〜図9に示す。図7では扉6aは図示省略されている。分割体30は、軸支部42によって軸Aのまわりに回動自在に支持されている。これにより、分割体30は、ドラム20の外側に向かって回動することができる。ユーザがドラム20の内部の清掃、修理、点検などを行なう場合には、このように分割体30を手前に引き出した状態で行なうことができる。図6では、1つの分割体30を手前に引き出したことにより、2本の案内通路25が見える状態となっている。案内通路25は、薬剤出口61(図5参照)から排出された薬剤が落下していく通路である。図7に示すように、案内通路25は、ドラム20の内側に環状に配列されている。案内通路25は、図7における紙面手前奥方向に延在している。図8には、ドラム20を単独で取り出してさらにこのドラム20に含まれる分割体30の1つを引き出した状態を示す。分割体30の一部を拡大したところを図9に示す。内周面39に複数の薬剤出口61が配列されている。各薬剤出口61の上半分を覆うように設けられているカバー63は、図9に示すように外側に斜面を有していてもよい。カバー63は、カバー63の上端から下端にいくにつれて内周面39から突出する形状を有している。
薬剤出口61の近傍の断面図を図10に示す。薬剤出口61の内側は、斜め通路60となっている。斜め通路60は、上側に天井部65を有し、下側に斜面62を有する。薬剤収容部31から排出された薬剤は、斜め通路60へと落下する。落下した薬剤は斜面62に当たった後に重力に従って斜め下方へ移動し、薬剤出口61から案内通路25に放出される。
薬剤出口61の上半分を覆うようにカバー63が配置されている。ここではカバー63は薬剤出口61の半分を覆うこととしたが、カバー63が薬剤出口61のうちのどの程度の割合の部分を覆うかは、適宜設定可能である。カバー63は、薬剤出口61の上端から下方に向かって途中の一定の位置までの領域を覆う。カバー63は、薬剤出口61の半分より少ない部分のみを覆うようにしてもよく、半分より多くの部分を覆うようにしてもよい。カバー63は回転軸630を備える。回転軸630はカバー63の上端近傍に設けられている。カバー63は回転軸630を中心に回動可能となっている。カバー63はストッパ631を備える。図10に示す状態では、ストッパ631は天井部65に当接している。ストッパ631があることにより、カバー63はたとえ押されても薬剤出口61より内側にある程度以上は入り込まない。なお、カバー63について、ストッパ631を備える構造として示しているのは、あくまで一例であって、カバー63はストッパ631を備えてない構造であってもよい。
図10に示したのはカバー63が閉じている状態である。カバー63は開けることが可能である。カバー63を開けた状態を図11に示す。矢印91に示すようにカバー63を引き上げることによりカバー63を開けることができる。カバー63を引き上げる操作は、人の指で行なうようにしてもよく、清掃道具などで行なうようにしてもよい。図11に示すようにカバー63を開けた状態から図10に示すようにカバー63を閉めた状態に戻すこともできる。
ここまで説明した構成からは、薬剤供給装置101の構成について、以下のように表現することができる。薬剤供給装置101は、上下方向に複数段に配列され、それぞれが薬剤出口61を有する複数の薬剤供給部と、複数の薬剤供給部の薬剤出口61から排出された薬剤を落下させつつ下方に案内する案内通路25とを備える。前記複数の薬剤供給部の各々は、薬剤収容部31と、薬剤収容部31から排出された前記薬剤を薬剤出口61へと斜め下方に落下させる斜面62と、薬剤出口61の上側の一部を塞ぐように配置されたカバー63とを備える。薬剤出口61は、薬剤出口61の上側の一部がカバー63で塞がれていることによって薬剤出口61の下側の一部のみが開口している第1状態(図10参照)と、カバー63で塞がれていないことによって前記第1状態のときよりも大きな開口面積によって開口している第2状態(図11参照)との間で相互に切替え可能である。前記第2状態においては、薬剤出口61を案内通路25側の正面から水平方向に見たときに斜面62の全体を見通すことができる。ここでいう「薬剤出口61を案内通路25側の正面から水平方向に見たとき」とは、図11における右の方から左に向かって薬剤出口61を見たときという意味である。
(作用・効果)
本実施の形態における薬剤供給装置101では、薬剤出口61の上側の一部を塞ぐようにカバー63が設けられており、薬剤出口61の下側の一部のみが開口している第1状態と、前記第1状態のときよりも大きな開口面積によって開口している第2状態との間で相互に切替え可能であるので、薬剤供給装置101を薬剤供給作業のために使用している際には第1状態としておき、薬剤供給部の出口の斜面62の清掃をする際には第2状態として清掃作業しやすい状況にすることができる。本実施の形態では、このような切替えができるので、薬剤供給部の出口の斜面の清掃がしやすい薬剤供給装置を提供することができる。
第2状態となっているカバー63は、そのまま手を離しても第2状態で維持されるような構造であってもよい。第2状態となっているカバー63は、手を離せば自重で即座に第1状態に戻るような構造であってもよい。ただし、第2状態においてカバー63の姿勢を固定することができることが好ましい。この構成を採用することにより、清掃作業がより行ないやすくなる。
カバー63が第2状態となったときに手を離しても第2状態が維持されるような構造の場合、カバー63を第1状態に戻すためには外力を加えることが好ましい。第2状態ではカバー63が外側に向かって跳ね上がった状態になっているので、たとえば複数の薬剤出口61においてカバー63を第2状態として斜面62の清掃作業を行なった後に、複数の薬剤出口61を閉めたい場合には、内周面39に沿ってなでおろすことによって、跳ね上がっている複数のカバー63を一斉に第1状態に戻すことができる。すなわち、複数のカバー63を一斉に閉めることができる。
本実施の形態で示したように、カバー63は回転軸630を備え、回転軸630を中心に回動させることによって開閉可能であり、カバー63を閉めることによって前記第1状態を実現し、カバー63を開けることによって前記第2状態を実現するものであることが好ましい。この構成を採用することにより、第1状態と第2状態との切替えを容易に行なうことができる。
本実施の形態で示したように、回転軸630はカバー63の上部に設けられていることが好ましい。回転軸630を設ける位置はカバー63の上部以外であってもよいが、カバー63の下側には第1状態においてもカバー63に覆われない領域があり、カバー63の下側から指などを入れてカバー63を引き出すことができるので、回転軸630はカバー63の上部に設けられていれば開閉がしやすい。
本実施の形態で示したように、カバー63は手前に向けて引き上げることによって開けることができることが好ましい。この構成を採用することにより、カバー63の開閉が容易である。また、もしカバー63が第2状態となったまま放置されていれば一目瞭然である。
(実施の形態2)
(構成)
図12〜図14を参照して、本発明に基づく実施の形態2における薬剤供給装置について説明する。本実施の形態における薬剤供給装置は、全体の構成としては基本的には実施の形態1で説明した薬剤供給装置101と同様であるので、共通する構成についての説明は繰り返さない。ただ、本実施の形態における薬剤供給装置は、実施の形態1で説明した薬剤供給装置101に比べて以下の点で異なる。
本実施の形態における薬剤供給装置は、図12に示すように、カバー63iを備える。図12では、カバー63iが閉まっている状態が示されている。図13に示すように、カバー63iは奥に向かって押し込むことによって開けることができる。このとき、カバー63iは矢印92に示すように斜め通路60の空間内に向かって入り込んだ形になる。
本実施の形態における薬剤供給装置においては、薬剤出口61は、薬剤出口61の上側の一部がカバー63iで塞がれていることによって薬剤出口61の下側の一部のみが開口している第1状態(図12参照)と、カバー63iで塞がれていないことによって前記第1状態のときよりも大きな開口面積によって開口している第2状態(図13参照)との間で相互に切替え可能である。第2状態においては、図14に矢印93で示すように、薬剤出口61を正面から水平方向に見たときに斜面62の全体を見通すことができる。
(作用・効果)
本実施の形態では、カバー63iの開閉により第1状態と第2状態との切替えができるので、薬剤供給部の出口の斜面の清掃がしやすい薬剤供給装置を提供することができる。
本実施の形態では、第1状態から第2状態にする際には、カバー63iを薬剤出口61の奥に向かって押し込めばよいので、清掃道具が棒状のものである場合には、この清掃道具の先端でカバー63iを薬剤出口61の奥に向かって押し込んで第2状態とした後に、そのまま斜面62の清掃を行なうことができる。カバー63iを押し込む際には、棒状の清掃道具に限らず、人の指などでカバー63iを押し込んでもよい。本実施の形態では、この構成を採用することにより、清掃道具などによってカバー63iを第1状態から容易に第2状態とすることができ、そのまま続けて清掃作業を行なうことができる。
(実施の形態3)
(構成)
図15〜図16を参照して、本発明に基づく実施の形態3における薬剤供給装置について説明する。本実施の形態における薬剤供給装置は、全体の構成としては基本的には実施の形態1で説明した薬剤供給装置101と同様であるので、共通する構成についての説明は繰り返さない。ただ、本実施の形態における薬剤供給装置は、実施の形態1で説明した薬剤供給装置101に比べて以下の点で異なる。
本実施の形態における薬剤供給装置は、図15に示すように、カバー63jを備える。図15では、カバー63jが閉まっている状態が示されている。天井部65には磁石66が配置されている。カバー63jは、磁石66で吸着可能な部材635を備える。カバー63jを押すことにより、図16に示すようにカバー63jを開けることができる。このとき、カバー63jは矢印92に示すように斜め通路60の空間内に向かって入り込んだ形になる。この状態のときには磁石66が部材635に吸着するので、カバー63jは図16に示す姿勢で固定される。清掃道具などによってカバー63jを押すのをやめても図16に示す状態が維持される。
本実施の形態における薬剤供給装置においては、薬剤出口61は、薬剤出口61の上側の一部がカバー63jで塞がれていることによって薬剤出口61の下側の一部のみが開口している第1状態(図15参照)と、カバー63jで塞がれていないことによって前記第1状態のときよりも大きな開口面積によって開口している第2状態(図16参照)との間で相互に切替え可能である。第2状態においては、薬剤出口61を正面から水平方向に見たときに斜面62の全体を見通すことができる。
図15および図16では、カバー63jの一部として部材635が保持されている例を示したが、カバーの全体が磁石で吸着可能な部材で形成されていてもよい。
磁石と磁石で吸着可能な部材との配置は逆であってもよい。すなわち、カバーが磁石を備え、天井部に磁石で吸着可能な部材が配置されていてもよい。
以上述べたように、本実施の形態における薬剤供給装置においては、斜面62の上方およびカバー63jのうちいずれか一方に磁石66が配置されており、斜面62の上方およびカバー63jのうち他方は磁石66によって吸着可能な部材635を含んでおり、前記第2状態においては、図16に示すように、吸着可能な部材635を磁石66に吸着させることによってカバー63jの姿勢を固定することができる。
(作用・効果)
本実施の形態においても、実施の形態2で説明したのと同様の効果を得ることができる。特に本実施の形態では、磁石66が部材635に吸着することによって第2状態でのカバー63jの姿勢が安定する。
さらに、本実施の形態で示したように、カバー63jは、前記第2状態のときに案内通路25に向かって張り出す突出部632を備え(図16参照)、突出部632に力を加えることによって前記第2状態での固定を解除することができることが好ましい。図15に示す第1状態から図16に示す第2状態に移行する際には、カバー63jが斜め通路60の奥に向けて押されて矢印92の向きに回動すると同時に突出部632が矢印94の向きに回動して、案内通路25に向かって張り出した形となる。第2状態にあるカバー63jの突出部632を下から上に向けて押し倒すように力を加えれば、磁石66と部材635との間の吸着は解除され、カバー63jは第1状態に戻る。このように突出部632を設けておくこととすれば、第2状態から第1状態への移行が容易となる。
(実施の形態4)
(構成)
図17を参照して、本発明に基づく実施の形態4における薬剤供給装置について説明する。本実施の形態における薬剤供給装置は、全体の構成としては基本的には実施の形態3で説明した薬剤供給装置と同様であるので、共通する構成についての説明は繰り返さない。ただ、本実施の形態における薬剤供給装置は、実施の形態3で説明した薬剤供給装置に比べて以下の点で異なる。
本実施の形態における薬剤供給装置は、カバー63kを備える。この薬剤供給装置においては、カバー63kはおもり633を備え、おもり633の重力を利用してカバー63kが閉まることによって、薬剤出口61は前記第1状態に戻る。
(作用・効果)
本実施の形態においても、実施の形態3と同様の効果を得ることができる。本実施の形態では、第2状態のときには磁石66が部材635を吸着することにより第2状態が維持されているが、この吸着が解除されたときには、図17に示すように、おもり633には重力95が特に大きく作用するので、カバー63kは、矢印96に示すように回動し、図17に実線で示す姿勢すなわち第1状態に戻る。ここで示したおもり633はあくまで一例であって、おもりの形状、サイズはここに示した例に限らない。たとえばカバー全体がおもりを兼ねていてもよい。本実施の形態では、第2状態が解除される際には速やかに第1状態に戻るようにすることができる。
(実施の形態5)
(構成)
図18を参照して、本発明に基づく実施の形態5における薬剤供給装置について説明する。本実施の形態における薬剤供給装置は、全体の構成としては基本的には実施の形態3で説明した薬剤供給装置と同様であるので、共通する構成についての説明は繰り返さない。ただ、本実施の形態における薬剤供給装置は、実施の形態3で説明した薬剤供給装置に比べて以下の点で異なる。
本実施の形態における薬剤供給装置は、カバー63nを備える。図18に示す例では、カバー63nと天井部65との間にばね634が配置されている。ばね634は、カバー63nを天井部65から遠ざける向きに弾性力97を及ぼす。
この薬剤供給装置においては、カバー63nはばね634を備え、ばね634の弾性力97を利用してカバー63nが閉まることによって、薬剤出口61は前記第1状態に戻る。第1状態のときには磁石66が部材635に吸着することにより第1状態が維持されているが、この吸着が解除されたときには、図18に示すように、弾性力97がカバー63nを回動させ、速やかに第1状態に至る。
この薬剤供給装置においては、第1状態から第2状態に移行する際にはばね634の弾性力97に抗するようにしてカバー63nを斜め通路60の奥に押し込むこととなる。磁石66が部材635に吸着している際には弾性力97よりも磁石66の吸着力の方が勝っているので、第2状態が維持される。突出部632が下から押されて磁石66による吸着が解除されたときにはばね634の弾性力97によって、カバー63nは即座に第1状態へと復帰する。
(作用・効果)
本実施の形態においても、実施の形態3と同様の効果を得ることができる。本実施の形態では、第2状態のときには磁石66が部材635を吸着することにより第2状態が維持されているが、この吸着が解除されたときには、図18に示すように、弾性力97が特に大きく作用するので、カバー63nは、速やかに第1状態に戻る。
図18では、ばね634は斜めに張られたコイルばねのような形で表示されているが、これはばねとしての構成要素を模式的に示したものに過ぎず、ばね634はコイルばねとは限らず他の種類のばねであってもよい。ばね634が設置される位置についても図18に示したものに限らない。ばね634は、たとえばねじりばね、板ばねなどであってもよい。
(実施の形態6)
(構成)
図19〜図20を参照して、本発明に基づく実施の形態6における薬剤供給装置について説明する。
薬剤供給装置は、上下方向に複数段に配列され、それぞれが薬剤出口61を有する複数の薬剤供給部と、前記複数の薬剤供給部の薬剤出口61から排出された薬剤を落下させつつ下方に案内する案内通路25とを備える。前記複数の薬剤供給部の各々は、薬剤収容部31と、薬剤収容部31から排出された前記薬剤を薬剤出口61へと斜め下方に落下させる斜面62と、薬剤出口61の上側の一部を塞ぐように配置されたカバー63rとを備える。薬剤出口61は、薬剤出口61の上側の一部がカバー63rで塞がれていることによって薬剤出口61の下側の一部のみが開口している第1状態(図19参照)と、カバー63rで塞がれていないことによって前記第1状態のときよりも大きな開口面積によって開口している第2状態(図20参照)との間で相互に切替え可能である。前記第2状態においては、薬剤出口61を案内通路25側の正面から水平方向に見たときに斜面62の全体を見通すことができる。図20に示すように、カバー63rは着脱可能である。図19に示すようにカバー63rを薬剤出口61に付けた状態では、第1状態であり、図20に示すようにカバー63rを薬剤出口61から取り外した状態では、第2状態であるといえる。
(作用・効果)
本実施の形態では、第1状態と第2状態との間で切替えができるので、斜面62の清掃をする際には第2状態として清掃作業しやすい状況にすることができる。こうして、本実施の形態では、薬剤供給部の出口の斜面の清掃がしやすい薬剤供給装置を提供することができる。
なお、上記各実施の形態では、薬剤供給装置がドラム20を備え、ドラム20が複数の薬剤供給部を含み、複数の薬剤供給部に対応する複数の薬剤出口61が、ドラム20の分割体30の内周面39に配列されている例を示した。しかし、薬剤出口はこのような内周面に配列されているとは限らない。薬剤供給装置がドラムを備えているとは限らない。薬剤供給装置において複数の薬剤供給部に対応する複数の薬剤出口は、一定の平面に沿って2次元的に配列されていてもよい。さらに、2次元的とも限らず、複数の薬剤出口は、上下方向に1列に並んでいてもよい。
なお、上記実施の形態のうち複数を適宜組み合わせて採用してもよい。
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
2 筐体、3 開口部、4 前板、5 上板、6a,6b 扉、11 柱、16a,16b 取っ手、20 ドラム、25 案内通路、30 分割体、31 薬剤収容部、32 支持部、34 上部、35 下部、39 内周面、40,43 側面、42 軸支部、51 操作部、60 斜め通路、61 薬剤出口、62 斜面、63,63i,63j,63k,63n カバー、65 天井部、66 磁石、81 中心線、91,92,93,94,96 矢印、95 重力、97 弾性力、101 薬剤供給装置、630 回転軸、631 ストッパ、632 突出部、633 おもり、634 ばね、635 (磁石で吸着可能な)部材。

Claims (10)

  1. 上下方向に複数段に配列され、それぞれが薬剤出口を有する複数の薬剤供給部と、
    前記複数の薬剤供給部の前記薬剤出口から排出された薬剤を落下させつつ下方に案内する案内通路とを備え、
    前記複数の薬剤供給部の各々は、薬剤収容部と、前記薬剤収容部から排出された前記薬剤を前記薬剤出口へと斜め下方に落下させる斜面と、
    前記薬剤出口の上側の一部を塞ぐように配置されたカバーとを備え、
    前記薬剤出口は、前記薬剤出口の上側の一部が前記カバーで塞がれていることによって前記薬剤出口の下側の一部のみが開口している第1状態と、前記カバーで塞がれていないことによって前記第1状態のときよりも大きな開口面積によって開口している第2状態との間で相互に切替え可能であり、
    前記カバーは、前記薬剤出口に取り付けられた状態で開閉可能であり、前記カバーを閉めることによって前記第1状態を実現し、前記カバーを開けることによって前記第2状態を実現する、薬剤供給装置。
  2. 前記カバーは回転軸を備え、前記回転軸を中心に回動させることによって開閉可能である、請求項1に記載の薬剤供給装置。
  3. 前記回転軸は前記カバーの上部に設けられている、請求項2に記載の薬剤供給装置。
  4. 前記カバーは手前に向けて引き上げることによって開けることができる、請求項3に記載の薬剤供給装置。
  5. 前記カバーは奥に向かって押し込むことによって開けることができる、請求項3に記載の薬剤供給装置。
  6. 前記第2状態において前記カバーの姿勢を固定することができる、請求項4または5に記載の薬剤供給装置。
  7. 前記斜面の上方および前記カバーのうちいずれか一方に磁石が配置されており、前記斜面の上方および前記カバーのうち他方は前記磁石によって吸着可能な部材を含んでおり、前記第2状態においては、前記吸着可能な部材を前記磁石に吸着させることによって前記カバーの姿勢を固定することができる、請求項5に記載の薬剤供給装置。
  8. 前記カバーは、前記第2状態のときに前記案内通路に向かって張り出す突出部を備え、前記突出部に力を加えることによって前記第2状態での固定を解除することができる、請求項6または7に記載の薬剤供給装置。
  9. 前記カバーはおもりまたはばねを備え、前記おもりの重力または前記ばねの弾性力を利用して前記カバーが閉まることによって、前記薬剤出口は前記第1状態に戻る、請求項2から8のいずれかに記載の薬剤供給装置。
  10. 前記第2状態においては、前記薬剤出口を前記案内通路側の正面から水平方向に見たときに前記斜面の全体を見通すことができる、請求項1から9のいずれかに記載の薬剤供給装置。
JP2017074693A 2017-04-04 2017-04-04 薬剤供給装置 Active JP6845569B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017074693A JP6845569B2 (ja) 2017-04-04 2017-04-04 薬剤供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017074693A JP6845569B2 (ja) 2017-04-04 2017-04-04 薬剤供給装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018175027A JP2018175027A (ja) 2018-11-15
JP6845569B2 true JP6845569B2 (ja) 2021-03-17

Family

ID=64279781

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017074693A Active JP6845569B2 (ja) 2017-04-04 2017-04-04 薬剤供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6845569B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018175027A (ja) 2018-11-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6387089B2 (ja) 自動薬剤分包デバイスのための輸送デバイス
CN110279369A (zh) 分配器和洗涤电器
JP6845569B2 (ja) 薬剤供給装置
JP2010068921A (ja) 食器カゴ
JP6542042B2 (ja) 自立装置を備えた遊技機
US8172105B2 (en) Container for storing and dispensing small solid materials
CN101848632A (zh) 电子部件供给装置
WO2017141666A1 (ja) 薬剤供給装置
JP5339613B2 (ja) 食器カゴ
JP6917079B2 (ja) 薬剤供給装置
RU2607552C2 (ru) Устройство для хранения и подачи нефасованных товаров, продаваемых по весу
JP6875065B2 (ja) 薬剤供給装置
JP2006335467A (ja) 手撒き装置
WO2017141665A1 (ja) 薬剤供給装置
JP6681060B2 (ja) ワイパー用ディスペンサー
JP4459032B2 (ja) 薬剤分包装置
JP6830642B2 (ja) 薬剤供給装置
JP5586640B2 (ja) 薬剤供給機構及び薬剤分包装置
JP6070926B2 (ja) 遊技機
JP5586751B2 (ja) 薬剤分包装置
JP6493380B2 (ja) 遊技機
TW202231229A (zh) 棒狀構件的供給裝置
JP4994466B2 (ja) 薬剤供給機構及び薬剤分包装置
JP2012025430A (ja) 物品充填装置
JPH0756261Y2 (ja) 部品供給装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20190227

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20190731

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210209

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210218

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6845569

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250