JP6845563B2 - ゴルフクラブのバランス調整錘の固定構造、並びに、ゴルフクラブのバランス調整錘 - Google Patents

ゴルフクラブのバランス調整錘の固定構造、並びに、ゴルフクラブのバランス調整錘 Download PDF

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Description

本発明は、ゴルフクラブのバランスを調整するバランス調整錘の固定構造、並びに、ゴルフクラブのバランス調整錘に関するものである。
ゴルフは、老若男女、様々な体格、体力の人が楽しむスポーツであり、使用されるゴルフクラブは、使用者毎に適したものが提供されるのが好ましい。
一方、ゴルフクラブを一品一様に製造するのはコスト高となるため、ある程度は共通仕様品とし、後から別部材を組み合わせることによってカスタマイズし、各使用者に適したゴルフクラブとするのが現実的である。
例えば、ゴルフクラブの適切な重心位置は、使用者によって相違する。そのため、使用者に適した重心位置とするため、ゴルフクラブの本体を構成する中空のシャフト内に錘を入れることが従来行われている。
錘はシャフト内にグリップ側からヘッド側へ向かって挿入される。ここで、錘の外径とシャフトの内径との差がほとんどなければ、シャフトに対して錘ががたつきにくいが、シャフト内に錘を挿入しにくいという不具合がある。
一方、錘の外径とシャフトの内径との差が大きくなると、シャフト内に錘を入れ易くなるが、今度はゴルフクラブの使用時にシャフトに対して錘ががたつき易くなるという不具合がある。
特許文献1には、錘の外径とシャフトの内径との差を大きくし、ウエイト(錘)にコイルスプリングで付勢されたボールを設け、このボールをパイプ(シャフト)に設けた孔に係合させることにより、ウエイトのがたつきを防止する構成が開示されている。すなわち特許文献1には、ウエイト(錘)をパイプ(シャフト)内に配置し易く、さらにウエイトがパイプ内でがたつきにくいゴルフクラブが開示されている。
特開2006−75183号公報
ところで、特許文献1に開示されている様な従来のゴルフクラブでは、パイプ(シャフト)内にウエイト(錘)を配置してゴルフクラブの重心位置を調整するのはよいが、パイプとウエイトの両方を加工しなければならない上に部品点数が多く、構造が複雑である。さらにウエイト側のボールをパイプ側の孔と位置合わせするための機構が必要であり、ゴルフクラブの構造がさらに複雑化している。
そこで本発明は、中空シャフト内にバランス調整錘を挿入し易く、スイング時にバランス調整錘が中空シャフト内でがたつきにくいゴルフクラブのバランス調整錘の固定構造を簡単な構造で提供することを課題としている。また、本発明は、中空シャフト内に挿入し易く、スイング時に中空シャフト内でがたつきにくい簡単な構造のゴルフクラブのバランス調整錘を提供することを課題としている。
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、ゴルフクラブの中空シャフト内にバランス調整錘を固定するための固定構造であって、バランス調整錘の外面に、環状の弾性部材が外嵌される装着部が設けられており、前記装着部は、外径が大きい部位と小さい部位とがあって、装着部の一方側端部から他方側端部へいくほど外径が大きくなり、前記装着部が、バランス調整錘の複数箇所に設けられており、少なくとも一つの装着部が、バランス調整錘におけるゴルフクラブのヘッド側に配置される側の端部から長手方向の半分以下の部位にあり、別の装着部が、バランス調整錘におけるゴルフクラブのグリップ側に配置される側の端部付近に設けられており、前記各装着部に外嵌された前記弾性部材は、前記装着部及び中空シャフトの内面と接触しており、前記弾性部材は、前記装着部と相対移動が可能であり、前記装着部の小径側がゴルフクラブのヘッド側となり、装着部の大径側がゴルフクラブのグリップ側となるように、前記バランス調整錘が中空シャフト内に取り付けられていることを特徴とするゴルフクラブのバランス調整錘の固定構造である。
関連する発明は、ゴルフクラブの中空シャフト内にバランス調整錘を固定するための固定構造であって、バランス調整錘の外面に、環状の弾性部材が外嵌される装着部が設けられており、前記装着部は、外径が大きい部位と小さい部位とがあって、装着部の一方側端部から他方側端部へいくほど外径が大きくなり、前記弾性部材は、前記装着部及び中空シャフトの内面と接触しており、前記弾性部材は、前記装着部と相対移動が可能であり、前記装着部の小径側がゴルフクラブのヘッド側となり、装着部の大径側がゴルフクラブのグリップ側となるように、前記バランス調整錘が中空シャフト内に取り付けられていることを特徴とするゴルフクラブのバランス調整錘の固定構造である。
ここで、バランス調整錘とは、ゴルフクラブの重心位置を変更するための錘である。
請求項1に記載の発明のゴルフクラブのバランス調整錘の固定構造では、従来と同様にバランス調整錘を中空シャフトのグリップ側端部より中空シャフト内に挿入する。このとき、バランス調整錘は中空シャフトに対して相対移動する。
バランス調整錘の外面には、環状の弾性部材が外嵌される装着部が設けられている。装着部は大径側と小径側があるが、本発明では小径側が先に中空シャフト内に侵入することとなる。すなわち、装着部の小径側がゴルフクラブのヘッド側となり、装着部の大径側がゴルフクラブのグリップ側となるように、バランス調整錘が中空シャフト内に取り付けられている。すなわち、バランス調整錘を中空シャフト内に挿入する際に挿入し易い。
装着部には環状の弾性部材が外嵌されている。この弾性部材は、バランス調整錘を挿入する際に、ゴルフクラブの中空シャフトの内面と接触する。そのため、中空シャフト内にバランス調整錘を装着する際、弾性部材と装着部の間、及び弾性部材と中空シャフトの間で摩擦力が生じる。環状の弾性部材は、バランス調整錘の装着部に外嵌されているだけであってバランス調整錘に固定されていないため、この摩擦力によって弾性部材は、中空シャフトの内面に対して相対移動すると共に、装着部に対しても相対移動して装着部の小径側から大径側へ移動する。
ここで、装着部と中空シャフトの内面の間に形成される隙間は、装着部の大径側へいくほど狭くなる。したがって、中空シャフト内バランス調整錘を侵入させると、侵入するにしたがって装着部の外面と中空シャフトの内面の間の隙間が狭くなる。そのため、弾性部材は装着部と中空シャフトの間の隙間に食い込み、弾性部材はくさび効果を発揮する。その結果、装着部を有するバランス調整錘が弾性部材を介して中空シャフト内に固定される。また、この様に中空シャフト内に配置されたバランス調整錘は、使用時(スイング時)にがたつきにくい。
ここで、弾性部材としては、Oリング等の市販品を採用するのが好ましい。
請求項2に記載の発明は、バランス調整錘の前記装着部が、テーパを構成していることを特徴とする請求項1に記載のゴルフクラブのバランス調整錘の固定構造である。
請求項2に記載の発明では、バランス調整錘の装着部がテーパを構成しているので、装着部の外径が小径側から大径側へ一様に変化し、弾性部材がくさび効果を発揮し易い。
着部が、バランス調整錘の複数箇所に設けられているのが好ましい。
この構成によると、装着部が、バランス調整錘の複数箇所に設けられているので、中空シャフトに対してバランス調整錘を確実に固定することができる。
なくとも一つの装着部が、バランス調整錘におけるゴルフクラブのヘッド側に配置される側の端部から長手方向の半分以下の部位にあるのが好ましい。
この構成によると、少なくとも一つの装着部が、バランス調整錘におけるゴルフクラブのヘッド側に配置される側の端部から長手方向の半分以下の部位にあるので、中空シャフト内におけるバランス調整錘の固定が安定する。
請求項に記載の発明は、バランス調整錘の外面における装着部の両側には、装着部よりも半径方向外方へ張り出した部位があることを特徴とする請求項1又は2に記載のゴルフクラブのバランス調整錘の固定構造である。
請求項に記載の発明では、バランス調整錘の外面における装着部の両側には、装着部よりも半径方向外方へ張り出した部位があるので、弾性部材が装着部から脱落しにくい。
装着部よりも半径方向外方へ張り出した前記部位と装着部の間に、環状の段があるのが好ましい(請求項)。
請求項に記載の発明は、ゴルフクラブの中空シャフト内に取り付けられ、ゴルフクラブの重心位置を変更するためのバランス調整錘であって、外面に、環状の弾性部材が外嵌される装着部が設けられており、前記装着部は、一方側端部から他方側端部へいくほど外径が大きくなり、前記装着部が、バランス調整錘の複数箇所に設けられており、少なくとも一つの装着部が、バランス調整錘におけるゴルフクラブのヘッド側に配置される側の端部から長手方向の半分以下の部位にあり、別の装着部が、バランス調整錘におけるゴルフクラブのグリップ側に配置される側の端部付近に設けられており、前記各装着部に外嵌された前記弾性部材は、前記装着部及び前記中空シャフトの内面と接触する大きさを有しており、前記弾性部材は、前記装着部と相対移動が可能であることを特徴とするゴルフクラブのバランス調整錘である。
関連する発明は、ゴルフクラブの中空シャフト内に取り付けられ、ゴルフクラブの重心位置を変更するためのバランス調整錘であって、外面に、環状の弾性部材が外嵌される装着部が設けられており、前記装着部は、一方側端部から他方側端部へいくほど外径が大きくなり、前記弾性部材は、前記装着部及び前記中空シャフトの内面と接触する大きさを有しており、前記弾性部材は、前記装着部と相対移動が可能であることを特徴とするゴルフクラブのバランス調整錘である。
ここで、バランス調整錘とは、ゴルフクラブの重心位置を変更するための錘である。
請求項に記載の発明のゴルフクラブのバランス調整錘では、従来と同様にバランス調整錘を中空シャフトのグリップ側端部より中空シャフト内に挿入する。このとき、バランス調整錘は中空シャフトに対して相対移動する。
バランス調整錘の外面には、環状の弾性部材が外嵌される装着部が設けられている。装着部は一方側端部から他方側端部へいくほど外径が大きくなっており、本発明では小径側が先に中空シャフト内に侵入することとなる。すなわち、装着部の小径側がゴルフクラブのヘッド側となり、装着部の大径側がゴルフクラブのグリップ側となるように、バランス調整錘が中空シャフト内に取り付けられている。すなわち、バランス調整錘を中空シャフト内に挿入する際に挿入し易い。
装着部には環状の弾性部材が外嵌されている。この弾性部材は、バランス調整錘を挿入する際に、ゴルフクラブの中空シャフトの内面と接触する。そのため、中空シャフト内にバランス調整錘を装着する際、弾性部材と装着部の間、及び弾性部材と中空シャフトの間で摩擦力が生じる。環状の弾性部材は、バランス調整錘の装着部に外嵌されているだけであってバランス調整錘に固定されていないため、この摩擦力によって弾性部材は、中空シャフトの内面に対して相対移動すると共に、装着部に対しても相対移動して装着部の小径側から大径側へ移動する。
ここで、装着部と中空シャフトの内面の間に形成される隙間は、装着部の大径側へいくほど狭くなるため、弾性部材は装着部と中空シャフトの間の隙間に食い込み、弾性部材はくさび効果を発揮する。その結果、装着部を有するバランス調整錘が弾性部材を介して中空シャフト内に固定される。また、この様に中空シャフト内に配置されたバランス調整錘は、使用時(スイング時)にがたつきにくい。
ここで、弾性部材としては、Oリング等の市販品を採用するのが好ましい。
本発明のゴルフクラブのバランス調整錘の固定構造によると、バランス調整錘をゴルフクラブの中空シャフト内に挿入し易く、ゴルフクラブの使用時における中空シャフト内のバランス調整錘のがたつきを簡単な構造で良好に防止することができる。
また、本発明のゴルフクラブのバランス調整錘は、構造が簡単であり、中空シャフト内に挿入し易く、スイング時に中空シャフト内でがたつきにくい。
本発明の実施形態に係るバランス調整錘が固定されたゴルフクラブの一部を縦断した状態を示す正面図である。 図1のバランス調整錘の分解斜視図である。 図1のバランス調整錘の斜視図であり、(a)はOリングが装着部の小径側に位置している状態を示し、(b)はOリングが装着部の大径側に位置している状態を示す。 ゴルフクラブの中空シャフト内にバランス調整錘が装着される状態を示す正面図であり、(a)は中空シャフトにバランス調整錘が装着される直前の状態を示し、(b)は、中空シャフトにバランス調整錘が装着される途中の状態を示し、(c)は、中空シャフトにバランス調整錘が完全に装着された状態を示す。 仮想的に中空シャフトを重ねて示した図1のバランス調整錘の正面図であり、(a)はOリングが装着部の小径側に位置している状態を示し、(b)はOリングが装着部の大径側に位置している状態を示す。 (a)は、図5(a)のA部拡大図であり、(b)は、図5(b)のB部拡大図である。 (a)は、図6(a)のC−C断面図であり、(b)は、図6(b)のD−D断面図である。
以下、図面を参照しながら説明する。
図1に示す様に、ゴルフクラブ1は、ヘッド2、グリップ3、及びゴルフクラブ1の本体を構成する中空シャフト4を有している。
ヘッド2は、パターである。
グリップ3は、手で掴みやすく、また、滑り止めが施された例えばゴム素材で形成された部材である。
中空シャフト4は、内部に空間を有する中空パイプであり、内面4aと外面4bを有している。中空シャフト4は、金属やカーボングラファイト等の剛性を有する素材で形成されている。
中空シャフト4の先端側(下端側)にはヘッド2が装着されており、中空シャフト4の後端側(上端側)の外面4bにはグリップ3が装着されており、これらが一体化されてゴルフクラブ1が構成されている。
図1に示す様に、中空シャフト4のグリップ3側の内部には、バランス調整錘5が配置されている。バランス調整錘5は、例えば金属等の比重の高い素材で構成された細長い部材であり、図2に示す様に、本体部6とフランジ部8を有している。
本体部6は円柱状の外面を有する部位であり、本体部6の直径(外径)は中空シャフト4の内径よりも若干小さい。本体部6の一方の端部はヘッド側端部5aを構成しており、他方の端部にはフランジ部8が設けられている。フランジ部8の外径は、中空シャフト4の内径よりも大きい。本体部6の全長には各種のものがあり、本体部6の長さは、使用者の好みのバランスとなる様に選択される。
本体部6の途中の部位には第一装着部7aが設けられている。
すなわち第一装着部7aは、ヘッド側端部5aからバランス調整錘5の全長L1の半分よりも短い箇所に設けられている。すなわち、図5(b)に示す様に、ヘッド側端部5aから第一装着部7aの大径側端部10bまでの長さL2は、バランス調整錘5の全長L1の半分以下であり、第一装着部7aの全体が、バランス調整錘5の長手方向の中央部分からヘッド側端部5a側にずれた領域に設けられている。
第一装着部7aは本体部6よりも小径の部位である。本体部6は、第一装着部7aによってヘッド側(先端側)の第一本体部6aとグリップ側の第二本体部6bに分断されている。
第一装着部7aのヘッド2側の端部は小径側端部10aを構成しており、第一装着部7aのグリップ3側の端部は大径側端部10bを構成している。すなわち、第一装着部7aの外形は、ヘッド2側からグリップ3側へいくほど外径が大きくなるテーパ状を呈している。
図6(a)に示す様に、第一装着部7aのテーパTは、大径側端部10bの直径をd1、小径側端部10aの直径をd2、大径側端部10bと小径側端部10aの距離をLとすると、
T=(d1−d2)/(L*2)(*は乗算)
であり、Tは0.001〜0.1の範囲である。
なお、図6(a)、図6(b)等では、説明の都合上、わかりやすくするためにテーパの傾斜を極端に大きく描写している。
第一本体部6aと第一装着部7aの小径側端部10aの間には小径側段部11a(環状の段部)が形成されている。また、第二本体部6bと第一装着部7aの大径側端部10bの間には大径側段部11b(環状の段部)が形成されている。
また、第二本体部6bとフランジ部8の間には、第二装着部7bが設けられている。すなわち第二装着部7bは、バランス調整錘5のフランジ部8側の端部付近に設けられている。第二装着部7bは、第一装着部7aと同様の外形を呈する部位である。
第二装着部7bのヘッド2側の端部は小径側端部12aを構成しており、第二装着部7bのグリップ3側の端部は大径側端部12bを構成している。小径側端部12aと第二本体部6bの間には、小径側段部13(環状の段部)が形成されている。また、大径側端部12bは、フランジ部8(環状の段部)と連続している。
図2に示す様に、本体部6の離間した二箇所に第一装着部7aと第二装着部7bが形成されている。これらの第一装着部7aと第二装着部7bには、図3に示す様に、それぞれ第一Oリング9a、第二Oリング9b(環状の弾性部材)が外嵌されている。
第一Oリング9aの内径は、第一本体部6aの外径、及び第一装着部7aの外径よりも小さいが、第一Oリング9aは弾性を有していて伸縮が可能であり、第一Oリング9aの内径を拡げて、第一本体部6aを通過させ、第一Oリング9aを第一装着部7aに装着することができる。第一Oリング9aは第一装着部7aの外面に密着している。
また、第一装着部7aに装着された状態の第一Oリング9aの外径は、中空シャフト4の内径よりも若干大きい。すなわち第一Oリング9aの外径は、本体部6(第一本体部6a、第二本体部6b)の外径よりも大きい。
ここで第一装着部7aは、ヘッド2側からグリップ3側へいくほど外径が大きくなるテーパ形状を呈しているが、図3(a)や図3(b)に示す様な、第一装着部7aにおける小径側端部10aから大径側端部10bの間のいずれの部位に外嵌されているときの第一Oリング9aの外径も、中空シャフト4の内径や、本体部6(第一本体部6a、第二本体部6b)の外径よりも大きい。
第二Oリング9bは、第一Oリング9aと同様に伸縮が可能であり、第二Oリング9bは第二装着部7bに装着することができる。第二Oリング9bは第二装着部7bの外面に密着している。
また、第二装着部7bに装着された状態の第二Oリング9bの外径は、中空シャフト4の内径、及び本体部6(第一本体部6a、第二本体部6b)の外径よりも大きい。
第二装着部7bも第一装着部7aと同様に、ヘッド2側からグリップ3側へいくほど外径が大きくなるテーパ形状を呈しているが、第二装着部7bにおける小径側端部12aから大径側端部12bの間のいずれの部位に外嵌されているときの第二Oリング9bの外径も、中空シャフト4の内径や、本体部6(第一本体部6a、第二本体部6b)の外径よりも大きい。
次に、バランス調整錘5を中空シャフト4に挿入する際の動作について説明する。
図4(a)〜図4(c)に示す様に、バランス調整錘5をヘッド側端部5a側から中空シャフト4内に挿入する。
本体部6a、6bの外径は、中空シャフト4の内径よりも小さいため、本体部6a、6bは中空シャフト4の内面4aに触れることなく侵入することが可能である。すなわち、本体部6a、6bが中空シャフト4内に侵入する際における中空シャフト4側と接触して生じる摩擦抵抗力は小さい。
図示していないが、第一本体部6aにおける大径側段部11bよりも先端側の部位は、大径側段部11bよりも若干小径であるのが好ましい。すなわち、第一本体部6aは、中空シャフト4内に最初に入る部位であり、若干小径になっていると、第一本体部6aは中空シャフト4内に侵入し易い。
第一Oリング9aの外径は、中空シャフト4の内径よりも大きいため、第一Oリング9aは弾性変形して中空シャフト4内に圧入され、第一Oリング9aと中空シャフト4の間には摩擦力が生じる。
また、第一Oリング9aは第一装着部7aに外嵌されているだけであり、固定されていない。そのためバランス調整錘5を中空シャフト4内に侵入させる際に、図4(b)、図4(c)に示す様に、第一Oリング9aは、中空シャフト4内に入り込みながら第一装着部7a上を小径側端部10a側から大径側端部10b側へ移動する。
バランス調整錘5のフランジ部8が中空シャフト4のグリップ側の端部開口に当接すると、バランス調整錘5の中空シャフト4内への侵入(挿入)が停止する。すなわち、フランジ部8は、中空シャフト4に対するバランス調整錘5の挿入のストッパとして機能する。
そのため、フランジ部8が中空シャフト4の端部開口に当接する前に第一Oリング9aが大径側端部10bに達すると、第一Oリング9aは大径側段部11bに当接して大径側端部10bで停止する。
また、フランジ部8が中空シャフト4の端部開口に当接したときに、第一Oリング9aが大径側端部10bに達していなければ、第一Oリング9aは第一装着部7aの途中の部位で停止する。すなわち、第一Oリング9aは、第一装着部7aにおける、フランジ部8が中空シャフト4のグリップ側の端部開口に当接したときの位置で停止する。
大径側段部11bに当接した第一Oリング9aは、第一装着部7aとの相対移動が停止する。大径側段部11bは環状の段を構成しており、バランス調整錘5を中空シャフト4内に侵入させている間、第一Oリング9aを全周囲に渡って良好に支持する。すなわち、バランス調整錘5が完全に中空シャフト4内に侵入する前に、第一Oリング9aが大径側段部11bに当接すると、第一Oリング9aは、大径側段部11bに当接した状態で中空シャフト4内をヘッド2側(図1)へ移動する。
さらに、第二Oリング9bも第一Oリング9aと同様に中空シャフト4内に圧入し、第二装着部7bの外面(テーパ面)に沿ってフランジ部8(段)側へ移動する。図4(c)では、第二Oリング9bがフランジ部8(段)に当接している状態を示している。
図4(c)に示す様に、バランス調整錘5のフランジ部8が中空シャフト4の端部に当接すると、バランス調整錘5の中空シャフト4に対する取り付けが完了する。このとき、バランス調整錘5と中空シャフト4の間には、第一Oリング9aと第二Oリング9bが介在している。
図7(a)に示す第一装着部7aの小径側端部10aと中空シャフト4(内面4a)の間の隙間D1は比較的大きく、図7(b)に示す大径側端部10bと中空シャフト4(内面4a)の間の隙間D2は比較的小さい。すなわち、D1>D2である。そのため、図5(a)、図6(a)、図7(a)に示す様に、第一Oリング9aが小径側端部10aに位置しているときの第一Oリング9aの弾性変形量は少なく、図5(b)、図6(b)、図7(b)に示す様に、第一Oリング9aが第一装着部7aの大径側端部10b又はその付近に位置しているときの第一Oリング9aの弾性変形量は大きい。
なお、図5(a)、図6(a)、図7(a)では、中空シャフト4を仮想的に描写しており、バランス調整錘5を中空シャフト4内に配置すると、実際には図5(b)、図6(b)、図7(b)に示す様に、第一Oリング9a、第二Oリング9bが第一装着部7a、第二装着部7bの大径側へ移動した状態となる。
すなわち、第一Oリング9aが大径側端部10b又はその付近に位置しているときに、強いくさび効果が発揮される。その結果、バランス調整錘5が中空シャフト4に良好に固定される。
第二Oリング9bも第一Oリング9aと同様に第二装着部7bの大径側端部12bに位置しているときに、強いくさび効果が発揮され、バランス調整錘5が中空シャフト4に良好に固定される。
すなわち、バランス調整錘5の長手方向の離間した二箇所が第一Oリング9aと第二Oリング9bを介して中空シャフト4に固定されるため、中空シャフト4に対してバランス調整錘5は堅固に取り付けられ、中空シャフト4内でバランス調整錘5は振動や揺動等せず、がたつかない。
特に、第二Oリング9bがバランス調整錘5の上方側の端部付近にあり、第一Oリング9aが、バランス調整錘5のヘッド側端部5a側(下端側)に偏った位置にあるため、バランス調整錘5の離間した二箇所がバランス良く支持され、中空シャフト4に対する支持が安定している。
この様に構成されたゴルフクラブ1(図1)は、スイング時や、ボール打撃時にバランス調整錘5が中空シャフト4内でがたつかず、使用感が良好である。
本実施形態では、バランス調整錘5の長手方向の二箇所に環状の弾性部材(第一Oリング9a、第二Oリング9b)を設けた例を示したが、第二Oリング9bは省略し、バランス調整錘5の上端側はフランジ部8を中空シャフト4に当接させることによって中空シャフト4に支持させてもよい。バランス調整錘5に三つ以上の装着部を設け、これらの各装着部に環状の弾性部材を装着してもよい。
また、第一装着部7aと第二装着部7bは、同様の外形を有するものとしてもよいが、相違していてもよい。例えば、テーパの傾斜を、第一装着部7aと第二装着部7bとで相違させたり、第一装着部7aと第二装着部7bの長手方向の長さを相違させてもよい。
さらに、第一装着部7a(第二装着部7b)の外面の形状は、小径側端部10a(12a)から大径側端部10b(12b)に至るまで一様に傾斜したテーパ面である以外に、例えば、凸状又は凹状に湾曲した曲面であってもよい。
上述の実施形態では、第一本体部6aと第一装着部7aの間、第一装着部7aと第二本体部6bの間、第二本体部6bと第二装着部7bの間に環状の段(小径側段部11a、大径側段部11b、小径側段部13)を設け、第二装着部7bの端部にフランジ部8を設けたが、環状の段の代わりに、円周方向に不連続な段を設けてもよい。
バランス調整錘5の重さは、使用者によって変更することができる。
例えば、本体部6の長さが相違する複数種類のバランス調整錘5を予め用意しておき、必要に応じて適切な長さのものを選定する。
また、例えばバランス調整錘5を軽くする場合には、第一本体部6aの途中の部位を切断して第一本体部6aの長さを短くしたり、金属よりも比重が小さい(軽い)グラファイト等の素材を採用してもよい。
すなわち、本体部6の長さを変えたり、素材を変更することにより、バランス調整錘5の重さを変えることができる。
上述の実施形態では、バランス調整錘5と第一Oリング9a、第二Oリング9b(環状の弾性部材)が別部材であるものとして説明したが、本体部6、フランジ部8、及び第一Oリング9a、第二Oリング9b(環状の弾性部材)を合わせてバランス調整錘5と見ることもできる。
本実施形態のゴルフクラブ1では、バランス調整錘5の構造が極めて簡単である。
また、中空シャフト4を加工する必要がない。そのため、既存のゴルフクラブに本実施形態に係るバランス調整錘5をそのまま挿入して装着することができる。
さらに、中空シャフト4内にバランス調整錘5を挿入する際に、中空シャフト4に対してバランス調整錘5の軸線回りの回転位置の位置合わせも不要である。そのため、バランス調整錘5を中空シャフト4内に固定する作業が容易である。
また、ゴルフクラブ1は、パター以外(例えばウッド、アイアン、ウェッジ等)であっても差し支えない。
1 ゴルフクラブ
2 ヘッド
3 グリップ
4 中空シャフト
5 バランス調整錘
7a、7b 第一、第二装着部
8 フランジ部(環状の段)
9a、9b 第一、第二Oリング(弾性部材)
11a、11b 小径側、大径側段部(環状の段)
13 小径側段部(環状の段)

Claims (5)

  1. ゴルフクラブの中空シャフト内にバランス調整錘を固定するための固定構造であって、
    バランス調整錘の外面に、環状の弾性部材が外嵌される装着部が設けられており、
    前記装着部は、外径が大きい部位と小さい部位とがあって、装着部の一方側端部から他方側端部へいくほど外径が大きくなり、
    前記装着部が、バランス調整錘の複数箇所に設けられており、
    少なくとも一つの装着部が、バランス調整錘におけるゴルフクラブのヘッド側に配置される側の端部から長手方向の半分以下の部位にあり、
    別の装着部が、バランス調整錘におけるゴルフクラブのグリップ側に配置される側の端部付近に設けられており、
    前記各装着部に外嵌された前記弾性部材は、前記装着部及び中空シャフトの内面と接触しており、
    前記弾性部材は、前記装着部と相対移動が可能であり、
    前記装着部の小径側がゴルフクラブのヘッド側となり、装着部の大径側がゴルフクラブのグリップ側となるように、前記バランス調整錘が中空シャフト内に取り付けられていることを特徴とするゴルフクラブのバランス調整錘の固定構造。
  2. バランス調整錘の前記装着部が、テーパを構成していることを特徴とする請求項1に記載のゴルフクラブのバランス調整錘の固定構造。
  3. バランス調整錘の外面における装着部の両側には、装着部よりも半径方向外方へ張り出した部位があることを特徴とする請求項1又は2に記載のゴルフクラブのバランス調整錘の固定構造。
  4. 装着部よりも半径方向外方へ張り出した前記部位と装着部の間に、環状の段があることを特徴とする請求項に記載のゴルフクラブのバランス調整錘の固定構造。
  5. ゴルフクラブの中空シャフト内に取り付けられ、ゴルフクラブの重心位置を変更するためのバランス調整錘であって、
    外面に、環状の弾性部材が外嵌される装着部が設けられており、
    前記装着部は、一方側端部から他方側端部へいくほど外径が大きくなり、
    前記装着部が、バランス調整錘の複数箇所に設けられており、
    少なくとも一つの装着部が、バランス調整錘におけるゴルフクラブのヘッド側に配置される側の端部から長手方向の半分以下の部位にあり、
    別の装着部が、バランス調整錘におけるゴルフクラブのグリップ側に配置される側の端部付近に設けられており、
    前記各装着部に外嵌された前記弾性部材は、前記装着部及び前記中空シャフトの内面と接触する大きさを有しており、
    前記弾性部材は、前記装着部と相対移動が可能であることを特徴とするゴルフクラブのバランス調整錘。
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