JP6842380B2 - 製造装置、製造方法、およびプログラム - Google Patents

製造装置、製造方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、製造装置、製造方法、およびプログラムに関する。
従来、数十から数百ミクロン程度の厚さで粉末材料を積層させることと、積層した粉末材料の少なくとも一部を溶融結合させることとを繰り返して、3次元造形物を形成する装置および方法が知られている(例えば、特許文献1から4参照)。
特許文献1 特開2009−1900号公報
特許文献2 特開2015−196265号公報
特許文献3 特開2003−305777号公報
特許文献4 特開2015−183288号公報
しかしながら、このような装置および方法は、粉末材料を積層させて形成させた粉末床の厚さ毎に3次元造形物を形成するので、積層方向に斜面、微細な凹凸、および曲面等を形成することが困難であった。
本発明の第1の態様においては、3次元造形物の製造方法であって、粉末床における対象領域を3次元造形物における対応部分の形状に応じて異なる深さまで溶融結合させるためのビーム照射条件を選択する選択段階と、ビーム照射条件により粉末床の対象領域にビームを照射して粉末床を対応部分の形状に応じた深さまで溶融結合させる照射段階とを備える製造方法および製造装置を提供する。
本発明の第2の態様においては、コンピュータに、第1の態様の製造装置が備える選択部および制御部として機能させるプログラムを提供する。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
比較例の製造装置100を示す。 図1に示す製造装置100の製造フローの一例を示す。 移動ステージ130の上面に粉末材料210の粉末床が形成された例を示す。 移動ステージ130の上方の面に次の粉末材料210の粉末床が形成された例を示す。 図1に示す製造装置100が3次元造形物300の製造を完了した例を示す。 図1に示す製造装置100が製造した3次元造形物300の一例を示す。 粉末床に照射する荷電粒子ビームのエネルギー密度を略一定に保ったまま、ビーム径を変化させた例を示す。 粉末床に照射する荷電粒子ビームのエネルギー量を略一定に保ったまま、ビーム径を変化させた例を示す。 本実施形態に係る製造装置400の構成例を示す。 本実施形態に係る製造装置400の製造フローの一例を示す。 本実施形態に係る移動ステージ130の上方の面に粉末材料210の粉末床が形成された第1の例を示す。 本実施形態に係る移動ステージ130の上方の面に粉末材料210の粉末床が形成された第2の例を示す。 本実施形態に係る製造装置400が製造した3次元造形物500の一例を示す。 本実施形態に係る粉末材料210の第1の粉末床が形成された例を示す。 本実施形態に係る粉末材料210の第1の粉末床の上面に第2の粉末床が形成された例を示す。 本実施形態に係る粉末材料210の第2の粉末床の上面に第3の粉末床が形成された例を示す。 本実施形態に係る粉末材料210の第3の粉末床までの造形領域が形成された例を示す。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、比較例の製造装置100を示す。製造装置100は、3次元造形物を製造する。製造装置100は、筐体110と、固定ステージ120と、移動ステージ130と、材料供給部140と、平坦化部160と、ビーム照射部170と、検出部180と、シーケンス生成部190と、制御部200と、を備える。
筐体110は、固定ステージ120、移動ステージ130、材料供給部140、平坦化部160、ビーム照射部170、および検出部180等のそれぞれの少なくとも一部を収容する。筐体110は、内部を密閉して収容できることが望ましい。筐体110は、例えば、真空ポンプ等で内部の気体を排出することで、電子ビームを照射できる程度の高真空状態を保持する。
固定ステージ120は、筐体110内で固定され、基準面となる面を有する。図1は、固定ステージ120が+Z方向を向くXY面と略平行な上面を有し、当該上面が製造装置100の基準面となる例を示す。固定ステージ120は、開口を有し、当該開口に粉末状の材料が基準面まで充填される。また、固定ステージ120は、材料を回収する1または複数の材料回収部を有してよい。図1は、固定ステージ120が、材料回収部122および材料回収部124を有する例を示す。材料回収部122および材料回収部124は、固定ステージ120の上面に形成された穴部等を有してよい。
移動ステージ130は、第1方向を向く面を有し、第1方向に移動する。図1は、第1方向をZ軸と略平行な方向とし、第1方向を向く面をXY面とした例を示す。即ち、移動ステージ130は、固定ステージ120の基準面と略平行な上面を有する。移動ステージ130は、固定ステージ120の開口の内部に配置され、上面が固定ステージ120の基準面と略平行であることを保ったまま±Z方向に移動する。移動ステージ130は、外部から供給される制御信号等に応じて、第1方向に移動してよい。
材料供給部140は、移動ステージ130の上面に粉末材料を供給して、移動ステージ130の上面に粉末材料の粉末床を形成させる。材料供給部140は、固定ステージ120の上面および/または移動ステージ130の上面に粉末材料を供給してよい。材料供給部140は、外部から供給される制御信号等に応じて、粉末材料を供給してよい。なお、粉末材料は、加熱によって溶融する材料である。粉末材料は、例えば、光および電子ビーム等が照射することによって溶融する材料である。本実施形態において、粉末材料が金属材料である例を説明する。
平坦化部160は、固定ステージ120の上面および/または移動ステージ130の上面に供給された粉末材料を平坦化する。平坦化部160は、例えば、先端部がブレード形状を有し、固定ステージ120の基準面上を、当該基準面と略平行に移動する。これにより、平坦化部160は、固定ステージ120の上面に供給された粉末材料を、固定ステージ120の開口部内に移動させる。また、平坦化部160は、移動ステージ130の上方に供給された粉末材料を移動させて、当該粉末材料によって平面が形成されるように平坦化する。
平坦化部160は、粉末材料を平坦化させた面が、固定ステージ120の基準面と略同一の面となるように、先端部の形状および移動範囲が予め定められることが望ましい。平坦化部160により、粉末材料は、固定ステージ120の基準面および移動ステージ130の上面の間の空間に充填される。また、平坦化部160が移動することにより、余剰の粉末材料が固定ステージ120および移動ステージ130の上面から平坦化部160と共に移動する。固定ステージ120が材料回収部122を有する場合、平坦化部160は、当該材料回収部122まで移動し、余った粉末材料を材料回収部122の内部まで移動させて回収してよい。
例えば、図1の場合、平坦化部160は、+X方向に移動して、材料供給部140が供給した粉末材料を平坦化させ、また、余った粉末材料を材料回収部122まで移動させて回収する。また、平坦化部160は、−X方向に移動して、材料供給部140が供給した粉末材料を平坦化させ、余った粉末材料を材料回収部124まで移動させて回収してもよい。
ビーム照射部170は、粉末材料を溶融結合させるビームを当該粉末材料に照射する。図1は、ビーム照射部170が荷電粒子ビームを照射する例を示す。ビーム照射部170は、一例として、電子ビームを照射する電子カラムである。ビーム照射部170は、電子銃172、アパーチャプレート174、および電子レンズ176を有する。
電子銃172は、電子を電界または熱によって放出させ、当該放出した電子に予め定められた電界を印加して、図1の−Z方向となる移動ステージ130の方向に加速して電子ビームとして出力する。電子銃172は、予め定められた加速電圧(一例として、50keV)を印加して、電子ビームを出力してよい。電子銃172は、XY平面と略平行な移動ステージ130の上面からZ軸と略平行な垂線上に設けられてよい。
アパーチャプレート174は、電子銃172および移動ステージ130の間に設けられ、電子銃172が放出する電子ビームの一部を遮蔽する。アパーチャプレート174は、一例として、円形の開口を有し、当該開口で電子ビームの一部を遮蔽し、残りを通過させる。開口の中心は、電子銃172と移動ステージ130を結ぶ垂線と交わるように形成されてよい。即ち、アパーチャプレート174は、電子銃172から放出された電子ビームのうち、予め定められた放出角度以内の電子ビームを通過させる。
電子レンズ176は、アパーチャプレート174および移動ステージ130の間に設けられ、電子ビームの断面形状および照射位置を調節する。電子レンズ176は、電子ビームの集光位置を調節してよい。また、電子レンズ176は、電子ビームの照射位置を調節する偏向器178を含む。
偏向器178は、荷電粒子ビームを偏向させ、移動ステージ130上の粉末材料に照射する荷電粒子ビームの照射位置を調整する。偏向器178は、駆動信号に応じた電界を通過する電子ビームに印加して、当該電子ビームを偏向してよい。また、偏向器178は、1または複数の電磁コイルを有し、電子ビームの照射位置を調整してもよい。偏向器178は、移動ステージ130上において平坦化された粉末材料の表面上の範囲であれば、指定された位置に荷電粒子ビームを照射できるように、当該荷電粒子ビームの照射位置を調整可能でよい。また、偏向器178は、当該荷電粒子ビームの照射時間を調整してもよい。
検出部180は、移動ステージ130の位置を検出する。検出部180は、例えば、固定ステージ120に対する移動ステージ130の、Z方向と略平行な方向における相対的な位置を検出する。検出部180は、例えば、移動ステージ130上に平坦化される材料の厚みに対応する、移動ステージ130の位置を検出してよい。検出部180は、一例として、移動ステージ130が−Z方向に移動を開始してから予め定められた第1距離だけ移動したか否かを検出してよい。移動ステージ130は、検出部180が第1距離の移動を検出したことに応じて移動を停止することにより、移動ステージ130上に平坦化される材料の厚みを予め定められた厚さに調節できる。ここで、第1距離は、数十から数百ミクロン程度でよい。また、検出部180は、第1距離とは異なる複数の距離の移動を検出してよい。
また、検出部180は、移動ステージ130が−Z方向に移動を開始してから予め定められた位置まで移動したか否かを検出してよい。なお、予め定められた位置は、当該製造装置100が造形物を粉末材料で形成する高さに対応する位置でよい。また、予め定められた位置は、複数設定されてもよい。検出部180は、光、磁気、画像等を用いた位置センサでよく、また、リニアエンコーダ等でもよい。
シーケンス生成部190は、3次元造形物の形状の情報に基づき、移動ステージ130、材料供給部140、およびビーム照射部170の動作を制御する制御シーケンスを生成する。シーケンス生成部190は、例えば、材料供給部140による粉末材料の供給タイミングおよび移動ステージ130の移動タイミングの制御シーケンスを生成してよい。また、シーケンス生成部190は、3次元造形物の形状の情報に基づき、移動ステージ130の移動タイミングに応じたビーム照射部170の照射位置および照射タイミング等の制御シーケンスを生成してよい。
シーケンス生成部190は、3次元造形物の形状の情報を、外部から取得してよい。シーケンス生成部190は、例えば、ユーザの入力によって当該情報を取得する。また、シーケンス生成部190は、外部の記憶装置等に記憶されたデータを読み出して当該情報を取得してもよい。シーケンス生成部190は、ネットワーク等を介して当該情報を取得してよい。シーケンス生成部190は、生成した制御シーケンスを制御部200に供給して、制御部200に移動ステージ130、材料供給部140、およびビーム照射部170等を制御させる。なお、シーケンス生成部190は、制御部200の一部であってもよい。
制御部200は、検出部180の検出結果に基づき、移動ステージ130の移動と、材料供給部140の粉末材料の供給タイミングと、ビーム照射部170の照射位置および照射タイミングと、を制御する。また、制御部200は、平坦化部160の動作を制御してよい。なお、平坦化部160は、材料供給部140の動作と連動して動作してもよい。
制御部200は、予め定められた厚さ毎に、3次元造形物を形成するように各部を制御してよい。また、制御部200は、シーケンス生成部190が生成した制御シーケンスに応じて、各部を制御する。制御部200は、過去に生成された制御シーケンスに応じて、各部を制御してもよい。この場合、制御部200は、外部または内部に記憶された制御シーケンスを読み出してもよい。なお、制御部200がコンピュータ等によって機能する場合、制御部200は、シーケンス生成部190を含んでよい。
以上の製造装置100の動作について、次に説明する。図2は、図1に示す製造装置100の製造フローの一例を示す。また、図3から図5は、図1に示す製造装置100が3次元造形物を造形する過程の例を示す。製造装置100は、図2に示す製造フローを実行して、3次元造形物を製造する。製造装置100は、3次元造形物を+Z軸方向と略平行な方向に沿って、即ち、高さ方向に造形する。ここで、Z軸において3次元造形物の造形を開始する位置を原点とする。また、Z軸において3次元造形物の造形を終了する位置を第1の高さとする。
まず、シーケンス生成部190は、3次元造形物の形状の情報を取得する(S300)。また、シーケンス生成部190は、3次元造形物を形成する方向と、当該方向における原点と第1高さの情報とを取得してよい。これに代えて、シーケンス生成部190は、3次元造形物の形状の情報に基づき、当該3次元造形物を形成する方向と、当該方向における原点と第1高さの情報とを決定してもよい。
次に、シーケンス生成部190は、3次元造形物の形状に応じて、原点から第1の高さまでを造形するシーケンスを生成する(S310)。シーケンス生成部190は、例えば、3次元造形物の形状を、原点から第1の高さまで第1距離毎の複数の部分形状に切り出す。そして、シーケンス生成部190は、切り出した部分形状と粉末床をそれぞれ対応づけて、荷電粒子ビームを照射すべき対象領域をそれぞれ決定する。シーケンス生成部190は、複数の粉末床の形成と、それぞれの粉末床の対象領域に荷電粒子ビームを照射する順序をシーケンスとして生成してよい。シーケンス生成部190は、生成したシーケンスを制御部200に供給する。
次に、制御部200は、粉末材料の粉末床を形成する(S320)。制御部200は、移動ステージ130の上面が基準面から第1距離だけ離間するように移動ステージ130を−Z方向に移動させる。そして、制御部200は、粉末材料供給部140に粉末材料を供給させる。粉末材料供給部140は、移動ステージ130に粉末材料を供給してよく、これに代えてまたはこれに加えて、固定ステージ120の上面に粉末材料を供給してもよい。そして、平坦化部160は、供給された粉末材料を平坦化して、移動ステージ130の上面に粉末材料の粉末床を形成する。
図3は、本実施形態に係る移動ステージ130の上面に粉末材料の粉末床が形成された例を示す。図3は、固定ステージ120の基準面および移動ステージ130の上面の間が、第1距離だけ離間した例を示す。また、移動ステージ130の上面に粉末材料210が供給され、当該粉末材料210が固定ステージ120の基準面と略同一面に平坦化された例を示す。
次に、粉末材料の粉末床における3次元造形物に含まれるべき対象領域を溶融結合する(S330)。制御部200は、粉末材料の粉末床における3次元造形物に含まれるべき対象領域に荷電粒子ビームを照射させることにより、当該対象領域を溶融結合する。
図3は、粉末材料210の粉末床における3次元造形物に含まれるべき対象領域を、第1対象領域212とした。制御部200は、このような対象領域にビーム照射部170から電子ビームを照射させて、当該対象領域を溶融結合させる。以上により、製造装置100は、3次元造形物における第1距離までの部分を造形する。
次に、検出部180は、移動ステージ130が第1の高さまで移動したか否かを判断する(S340)。制御部200は、移動ステージ130が第1の高さまで移動していない場合(S340:No)、S320に戻って、次の粉末材料の粉末床を形成して対象領域を溶融結合させる。
図4は、本実施形態に係る移動ステージ130の上方の面に次の粉末材料210の粉末床が形成された例を示す。図4は、固定ステージ120の基準面および移動ステージ130の上面の間が、更に第1距離だけ離間した例を示す。また、移動ステージ130の上方の面に更に粉末材料210が供給され、当該粉末材料210が固定ステージ120の基準面と略同一面に平坦化された例を示す。
なお、更に形成された粉末材料210の粉末床における3次元造形物に含まれるべき対象領域を、第1対象領域214とした。また、前回の対象領域を溶融結合させて3次元造形物の一部となった領域を、造形領域222とした。制御部200は、移動ステージ130が第1の高さに移動するまで、このような粉末材料の粉末床の形成および対象領域の溶融結合を繰り返す。
以上のように、制御部200は、粉末材料の粉末床の複数層にわたって、少なくとも3次元造形物に含まれる領域の粉末を溶融結合させて、当該3次元造形物の一部となる造形領域222を層毎に造形する。これにより、制御部200は、3次元造形物における第1の高さまでの部分を造形することができる。制御部200は、移動ステージ130が第1の高さまで移動した場合(S340:Yes)、3次元造形物の製造を終了する。
図5は、製造装置100が3次元造形物300の製造を完了した例を示す。また、図6は、製造装置100が製造した3次元造形物300の一例を示す。図6は、製造装置100が図2に示す製造フローを実行して、図5のように3次元造形物300の製造を完了した後、当該3次元造形物300を取り出したものである。このように、製造装置100は、3次元造形物300を簡便に製造することができる。
しかしながら、このような製造装置100は、3次元造形物を第1方向に向けて第1距離ずつ順次形成するので、当該第1方向においては第1距離よりも微細な構造を形成することができない。また、製造装置100は、3次元造形物が斜面および曲面等を有する場合、少なくとも第1方向においては、第1距離と同程度の複数の段を有する階段状に形成して近似した形状を形成することになる。そこで、本実施形態に係る製造装置は、斜面、微細な凹凸、および曲面等を有する3次元造形物を、より精密に形成する。
本実施形態に係る製造装置は、例えば、荷電粒子ビームのビーム径、ビームのエネルギー量、ビームのエネルギー密度、および照射時間等を調節する。なお、比較例の製造装置100の荷電粒子ビームのエネルギー密度は、粉末床の荷電粒子ビームが照射された面から当該面とは反対側の面まで、粉末床が溶融結合する程度の大きさである例を説明した。これに対して、本実施例に係る製造装置は、造形すべき形状に応じて、粉末材料210の粉末床の厚さ方向の一部または全部が溶融結合するように、荷電粒子ビームのエネルギー密度を調節する。製造装置が荷電粒子ビームのエネルギー密度を低減させて、粉末床の厚さ方向の一部を溶融結合させる例を次に説明する。
図7は、粉末床に照射する荷電粒子ビームの単位照射面積当たりのエネルギー密度に相当する電流密度を略一定に保ったまま、ビーム径を変化させて、荷電粒子ビームの単位照射時間当たりのエネルギー量に相当する電流値を変化させた例を示す。図7は、粉末材料210の粉末床の断面を示し、荷電粒子ビームの照射によって溶融結合した領域を第1領域402、第2領域404、および第3領域406とする。
図7の例のように、荷電粒子ビームの単位照射時間当たりのエネルギー量に相当する電流値を低減させると、粉末床の荷電粒子ビームを照射した位置から略等方的に熱が伝導し、粉末材料は半球状に溶融結合する。また、荷電粒子ビームの単位照射面積当たりのエネルギー密度に相当する電流密度を略一定に保ったままビーム径を小さくすると、溶融結合する領域は、第1領域402から第2領域404、また、第2領域404から第3領域406へと、半球状の形状が小さくなっていく。なお、このように溶融結合させる領域を微細に調整する場合、粉末材料210の粉末床は、予め加熱(予熱)されていることが望ましい。
図8は、粉末床に照射する荷電粒子ビームの単位照射時間当たりのエネルギー量に相当する電流値を略一定に保ったまま、ビーム径を変化させて、単位照射面積当たりのエネルギー密度に相当する電流密度を変化させた例を示す。図8は、粉末材料210の粉末床の断面を示し、荷電粒子ビームの照射によって溶融結合した領域を第4領域412、第5領域414、および第6領域416とする。図8は、荷電粒子ビームの単位照射面積当たりのエネルギー密度に相当する電流密度を図7の例よりも増加させた場合の一例を示す。この場合、図7と比較して、荷電粒子ビームが粉末床の内部へと侵入し、粉末材料は円筒状に溶融結合する。また、単位照射時間当たりのエネルギー量に相当する電流値を略一定に保ったままビーム径を小さくすると、溶融結合する領域は、第4領域412から第5領域414、また、第5領域414から第6領域416へと、円筒状の半径は小さくなるが、円筒状の高さはほとんど変化しない。
このように、荷電粒子ビームの照射条件を変更すると、粉末材料を溶融結合させる形状および深さを調節することができる。そこで、本実施形態に係る製造装置は、予めビーム照射部170のビーム照射条件を複数設定し、製造すべき3次元造形物の形状に応じて、ビーム照射条件を選択して当該3次元造形物が有する微細な形状を形成可能とする。このような製造装置について、次に説明する。
図9は、本実施形態に係る製造装置400の構成例を示す。製造装置400は、斜面、微細な凹凸、および曲面等を有する3次元造形物を製造する。本実施形態に係る製造装置400において、図1に示された比較例の製造装置100の動作と略同一のものには同一の符号を付け、説明を省略する。製造装置400は、予熱部150を更に備える。また、シーケンス生成部190は、記憶部192および選択部194を有する。
予熱部150は、粉末材料210の粉末床を予熱する。予熱部150は、予め定められた温度に、粉末床を加熱してよい。予熱部150は、例えば、移動ステージ130に搭載されるヒータでよい。また、予熱部150は、粉末床をビーム照射部170側から加熱するヒータでよい。また、予熱部150は、筐体110内部を加熱するヒータでもよい。また、予熱部150は、材料供給部140の粉末材料を過熱するヒータであってもよい。
記憶部192は、ビーム照射部170のビーム照射条件を記憶する。記憶部192は、例えば、図7および図8に示すような、異なる形状および異なる深さで粉末材料を溶融結合させる複数のビーム照射条件を記憶する。記憶部192が記憶するビーム照射条件は、ビームのビーム径、ビームのエネルギー量、ビームのエネルギー密度、および照射時間等を含む条件であることが望ましい。記憶部192は、過去にビーム照射部170が粉末材料を溶融結合させた条件を、ビーム照射条件として記憶してよい。また、記憶部192は、製造装置100が製造動作を実行した場合に、ビーム照射条件を蓄積および更新してよい。また、記憶部192は、粉末材料に応じたビーム照射条件を記憶してよい。
選択部194は、3次元造形物の情報に応じて、粉末床における対象領域を溶融結合させるためのビーム照射条件を選択する。選択部194は、当該対象領域を3次元造形物における対応部分の形状に応じて異なる深さまで溶融結合させるべく、ビーム照射条件を選択する。選択部194は、記憶部192に記憶されたビーム照射条件から対応するビーム照射条件を選択してよい。
なお、図6に示す3次元造形物300のように、ビーム照射部170側の粉末床の上面から移動ステージ130側の粉末床の下面にかけて、対象領域を溶融結合させるか否かを切り換えることによって、3次元造形物の一部の形状が形成できる場合がある。この場合、選択部194は、図1で説明した製造装置100が用いるビーム照射条件と同様のビーム照射条件を選択してよい。即ち、選択部194は、粉末床の厚さに相当する基準高さ程度以上の深さまで粉末床を溶融結合させるためのビーム照射条件を選択してよい。
また、選択部194は、粉末床の対象領域に対応する3次元造形物の形状が曲面、斜面、凸部、および/または凹部等を有する場合、粉末床を異なる深さに溶融結合させるビーム照射条件を選択してよい。このように、選択部194は、3次元造形物の形状に応じて基準高さ未満の深さまで粉末床を溶融結合させるためのビーム照射条件を選択可能でよい。
この場合、制御部200は、選択されたビーム照射条件に応じて、ビーム照射部170からビームを照射させて粉末床を対応部分の形状に応じた深さまで溶融結合させる。即ち、制御部200は、選択部194によって選択されたビーム照射条件に応じて、ビーム照射部170から出力されるビームのビーム径、ビームのエネルギー量、ビームのエネルギー密度、および照射時間の少なくとも1つを変更する。
例えば、選択部194は、粉末床における第1対象領域については3次元造形物の形状に応じた第1深さまで粉末床を溶融結合させるための第1ビーム照射条件を選択する。この場合、制御部200は、第1ビーム照射条件により粉末床の第1対象領域にビーム照射部170からビームを照射させる。また、選択部194は、粉末床における第2対象領域については3次元造形物の形状に応じた第2深さまで粉末床を溶融結合させるための第2ビーム照射条件を選択してよい。この場合、選択部194は、第2ビーム照射条件により粉末床の第2対象領域にビーム照射部170からビームを照射させてよい。
以上の本実施形態に係る製造装置400は、ビーム照射部170のビーム照射条件を適切に選択しつつ、3次元造形物300を第1方向に向けて第1距離ずつ順次形成する。製造装置400の動作について、次に説明する。図10は、本実施形態に係る製造装置400の製造フローの一例を示す。製造装置400は、図10に示す製造フローを実行して、3次元造形物を製造する。製造装置400は、3次元造形物を+Z軸方向と略平行な方向に沿って、即ち、高さ方向に造形する。ここで、Z軸において3次元造形物の造形を開始する位置を原点とする。また、Z軸において3次元造形物の造形を終了する位置を第1の高さとする。
まず、シーケンス生成部190は、3次元造形物の形状の情報を取得する(S600)。また、シーケンス生成部190は、3次元造形物を形成する方向と、当該方向における原点と第1高さの情報とを取得してよい。これに代えて、シーケンス生成部190は、3次元造形物の形状の情報に基づき、当該3次元造形物を形成する方向と、当該方向における原点と第1高さの情報とを決定してもよい。
次に、シーケンス生成部190は、3次元造形物の形状に応じて、原点から第1の高さまでを造形するシーケンスを生成する(S610)。シーケンス生成部190は、例えば、3次元造形物の形状を、原点から第1の高さまで第1距離毎の複数の部分形状に切り出す。そして、シーケンス生成部190は、切り出した部分形状と粉末床をそれぞれ対応づけて、荷電粒子ビームを照射すべき対象領域をそれぞれ決定する。シーケンス生成部190は、複数の粉末床の形成と、それぞれの粉末床の対象領域に荷電粒子ビームを照射する順序をシーケンスとして生成してよい。
次に、選択部194は、粉末床の対象領域における3次元造形物の対応部分の形状に応じて、当該対象領域に照射する荷電粒子ビームの照射条件を選択する(S620)。選択部194は、原点から第1の高さまでの部分形状のそれぞれに対して、荷電粒子ビームを照射する照射条件を選択する。即ち、シーケンス生成部190は、荷電粒子ビームを照射する照射条件を含むシーケンスを生成して、制御部200に供給する。
制御部200は、シーケンス生成部190から受け取ったシーケンスに応じて、移動ステージ130の移動、材料供給部140の粉末材料の供給タイミング、ビーム照射部170の照射位置および照射タイミングと、を制御する。制御部200は、例えば、粉末材料の粉末床を形成する(S630)。
この場合、制御部200は、移動ステージ130の上面が基準面から第1距離だけ離間するように移動ステージ130を−Z方向に移動させる。そして、制御部200は、粉末材料供給部140に粉末材料を供給させる。粉末材料供給部140は、移動ステージ130に粉末材料を供給してよく、これに代えてまたはこれに加えて、固定ステージ120の上面に粉末材料を供給してもよい。そして、平坦化部160は、供給された粉末材料を平坦化して、移動ステージ130の上面に粉末材料の粉末床を形成する。また、制御部200は、形成した粉末床を予熱部150に予熱させる。
次に、粉末材料の粉末床における3次元造形物に含まれるべき対象領域を溶融結合する(S640)。制御部200は、粉末材料の粉末床における対象領域に、対応するビーム照射条件を用いて荷電粒子ビームを照射させることにより、当該対象領域を溶融結合する。制御部200は、粉末床を対応部分の形状に応じた深さまで溶融結合させる。
例えば、制御部200は、第1ビーム照射条件により粉末床の第1対象領域にビームを照射し、第2ビーム照射条件により粉末床の第2対象領域にビームを照射して、粉末床を異なる深さの形状に溶融結合させる。なお、一の粉末床において、第1対象領域および第2対象領域が複数存在する場合がある。この場合、制御部200は、第1ビーム照射条件により粉末床の第1の複数の対象領域にビームを照射した後に、第2ビーム照射条件により粉末床の第2の複数の対象領域にビームを照射するように制御してよい。
次に、検出部180は、移動ステージ130が第1の高さまで移動したか否かを判断する(S650)。制御部200は、移動ステージ130が第1の高さまで移動していない場合(S650:No)、S630に戻って、次の粉末材料の粉末床を形成して対象領域を溶融結合させる。即ち、制御部200は、造形途中の3次元造形物の上に予め定められた基準高さの粉末床を積層し、次の対象領域に荷電粒子ビームを照射して、次の造形領域を形成する。
以上のように、制御部200は、粉末材料の粉末床の複数層にわたって、対応するビーム照射条件を用いて荷電粒子ビームを照射させる。これにより、制御部200は、少なくとも3次元造形物に含まれる領域の粉末を溶融結合させて、当該3次元造形物の一部となる造形領域を層毎に造形する。そして、制御部200は、3次元造形物における第1の高さまでの部分を造形することができる。制御部200は、移動ステージ130が第1の高さまで移動した場合(S650:Yes)、3次元造形物の製造を終了する。
図11は、本実施形態に係る移動ステージ130の上方の面に粉末材料210の粉末床が形成された第1の例を示す。図11は、粉末床の形成および荷電粒子ビームの照射を複数回繰り返した後に、更に粉末材料210の粉末床が形成された例を示す。即ち、図11は、制御部200が、移動ステージ130を予め定められた第1距離だけ移動させ、材料供給部140から予め定められた量の粉末材料を供給させて、造形途中の3次元造形物の上に予め定められた基準高さの粉末床を積層させた例を示す。
なお、前回までの対象領域を溶融結合させて3次元造形物の一部となった領域を、造形領域502とした。制御部200は、今回の対象領域を溶融結合すべく、当該対象領域に対応するビーム照射条件を用いて、当該対象領域に荷電粒子ビームを照射する。例えば、対象領域のうち、粉末床の上面から下面までを含む対象領域に対して、選択部194は、粉末床の厚さに相当する第1距離の深さ以上の粉末床を溶融結合させるビーム照射条件を選択する。図11は、選択部194が、対象領域に含まれる領域422に対して、第1距離の深さ以上の粉末床を溶融結合させるビーム照射条件を選択する例を示す。
また、選択部194は、積層方向に傾いた斜面および曲面等を形成する場合、粉末床における3次元造形物の境界部分に近づくにつれて粉末床を溶融結合させる深さを浅くしていくビーム照射条件を選択する。即ち、制御部200は、荷電粒子ビームを照射する位置に応じて粉末床を溶融結合させる深さを異ならせる。例えば、選択部194は、領域422の次に、領域424、領域426、領域428、領域432、および領域434を溶融結合させるビーム照射条件を順次選択する(図7参照)。
なお、領域422、領域424、領域426、領域428、領域432、および領域434は、少なくとも隣り合う領域が互いに重なり合ってよい。即ち、選択部194は、3次元造形物における粉末床の深さ方向の輪郭形状に対応して、粉末床の互いに重なる複数の対象領域に照射するビームのそれぞれのビーム照射条件を選択してよい。これにより、制御部200は、各領域に対応して粉末床を溶融結合させる深さを異ならせて、曲面440に近似する形状を形成することができる。
以上のように、本実施形態に係る製造装置400は、3次元造形物における下向きの面のみを造形する場合、制御部200が、移動ステージ130を第1距離ずつ移動させて、基準高さの粉末床を順次積層させる。このように、製造装置400は、ビーム照射条件を異ならせることにより、斜面、微細な凹凸、および曲面等を有する下向きの面を造形できる。これに対して、製造装置400は、3次元造形物における上向きの面を造形する場合には、粉末床の高さを基準高さよりも低い高さにして、当該上向きの面を形成してよい。このような上向きの面を製造装置400が形成する例について次に説明する。
図12は、本実施形態に係る移動ステージ130の上方の面に粉末材料210の粉末床が形成された第2の例を示す。図12は、粉末床の形成および荷電粒子ビームの照射を複数回繰り返した後に、更に粉末材料210の粉末床が形成された例を示す。なお、前回までの対象領域を溶融結合させて3次元造形物の一部となった領域を、造形領域502とした。ここで、3次元造形物が上向きの面を有するので、制御部200は、移動ステージ130を第1距離よりも短い第2距離ずつ移動させて、基準高さよりも低い高さの粉末床を順次積層させる。
即ち、図12は、制御部200が、移動ステージ130を予め定められた第2距離だけ移動させ、材料供給部140から第2距離に対応する予め定められた量の粉末材料を供給させて、造形途中の3次元造形物の上に基準高さよりもの低い予め定められた高さの粉末床を積層させた例を示す。なお、制御部200は、シーケンス生成部190から供給されるシーケンスに応じて、移動ステージ130が移動すべき距離を第1距離から第2距離に切り換えてよい。
即ち、シーケンス生成部190は、3次元造形物の形状に応じて、形成すべき粉末床の層毎の高さを設定可能であることが望ましい。即ち、図10のS610において、シーケンス生成部190は、形成すべき粉末床のそれぞれの高さを決定してよい。以上のように、製造装置400は、粉末床の高さを調節して、斜面、微細な凹凸、および曲面等を有する上向きの面を造形できる。
図13は、本実施形態に係る製造装置400が図10に示す製造フローを実行して製造した3次元造形物500の一例を示す。このように、製造装置400は、斜面、微細な凹凸、および曲面等を有する3次元造形物500を簡便に製造することができる。なお、製造装置400は、第1方向に略直交するX方向およびY方向に対しても、ビーム照射位置およびビーム照射条件を調節することにより、斜面、微細な凹凸、および曲面等を形成することができる。したがって、製造装置400は、3次元的な斜面、微細な凹凸、および曲面等を有する3次元造形物500も簡便に製造することができる。
以上の本実施形態に係る製造装置400は、選択部194が、斜面、微細な凹凸、および曲面等を有する3次元造形物に対応して、基準高さ未満の深さまで粉末床を溶融結合させるビーム照射条件を選択する例を説明した。これに加えて、選択部194は、3次元造形物の形状に応じて、基準高さを超える深さまで粉末床を溶融結合させるためのビーム照射条件を選択可能でもよい。例えば、3次元造形物が曲率の大きい曲面等を有する場合、選択部194は、溶融結合させる領域が複数の粉末床にわたって形成されるビーム照射条件を選択する。製造装置400がこのような場合に形成する3次元造形物の例を次に説明する。
図14は、本実施形態に係る粉末材料210の第1の粉末床が形成された例を示す。第1の粉末床は、基準高さdを有する例を示す。選択部194は、一例として、第1の粉末床に対して、基準高さd未満の深さまで粉末床を溶融結合させるビーム照射条件を選択する。これにより、制御部200は、当該ビーム照射条件に応じた領域442に、荷電粒子ビームを照射する(図7参照)。
図15は、本実施形態に係る粉末材料210の第1の粉末床の上面に第2の粉末床が形成された例を示す。第2の粉末床は、基準高さdを有する例を示す。ここで、基準高さdは、基準高さdと略同一の高さでよく、これに代えて、基準高さdと異なる高さであってもよい。なお、図15は、第1の粉末床において、荷電粒子ビームが照射された領域が溶融結合して、造形領域452が形成された例を示す。選択部194は、一例として、第2の粉末床に対して、基準高さd程度の深さまで粉末床を溶融結合させるビーム照射条件を選択する。これにより、制御部200は、当該ビーム照射条件に応じた領域444に、荷電粒子ビームを照射する。
図16は、本実施形態に係る粉末材料210の第2の粉末床の上面に第3の粉末床が形成された例を示す。第3の粉末床は、基準高さdを有する例を示す。ここで、基準高さdは、基準高さdと略同一の高さでよく、これに代えて、基準高さdと異なる高さであってもよい。なお、図16は、第2の粉末床において、荷電粒子ビームが照射された領域が溶融結合して、造形領域454が形成された例を示す。
選択部194は、一例として、第3の粉末床に対して、基準高さdを超える深さまで粉末床を溶融結合させるビーム照射条件を選択する。ここで、選択部194は、3次元造形物における粉末床の深さ方向の輪郭形状に対応して、一または複数の粉末床において互いに重なる複数の対象領域に照射するビームのそれぞれのビーム照射条件を選択してよい。制御部200は、選択部194の選択結果のビーム照射条件に応じて、荷電粒子ビームを領域446に照射する(図7および図8参照)。
図17は、本実施形態に係る粉末材料210の第3の粉末床までの造形領域460が形成された例を示す。図17は、第1から第3の粉末床において、荷電粒子ビームが照射された領域が溶融結合して、造形領域460が一体に形成された例を示す。このように、選択部194は、一の粉末床を溶融結合させるビーム照射条件と、複数の粉末床にわたって溶融結合させるビーム照射条件とを組み合わせてもよい。これにより、製造装置400は、多種多様な形状に対応して、3次元造形物を製造することができる。
以上の本実施形態の製造装置400において、ビーム照射部170が、荷電粒子ビームを照射する例を説明したが、これに限定されることはない。製造装置100は、粉末材料の対象領域を加熱できればよく、ビーム照射部170は、レーザ等を照射してもよい。また、製造装置400は、3次元造形物500を製造した後に、溶融結合していない粉末材料210を回収して再利用してよい。
以上の本発明の様々な実施形態は、フローチャート及びブロック図を参照して記載されてよい。フローチャート及びブロック図におけるブロックは、(1)オペレーションが実行されるプロセスの段階又は(2)オペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」として表現されてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。
特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。なお、専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよい。これにより、当該有形なデバイスに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。
コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ等を含んでよい。また、コンピュータ可読命令は、Smalltalk、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードを含んでよい。
コンピュータ可読命令は、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。これにより、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために、当該コンピュータ可読命令を実行できる。なお、プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
100 製造装置、110 筐体、120 固定ステージ、122 材料回収部、124 材料回収部、130 移動ステージ、140 材料供給部、150 予熱部、160 平坦化部、170 ビーム照射部、172 電子銃、174 アパーチャプレート、176 電子レンズ、178 偏向器、180 検出部、190 シーケンス生成部、192 記憶部、194 選択部、200 制御部、210 粉末材料、212 第1対象領域、214 第1対象領域、222 造形領域、300 3次元造形物、400 製造装置、402 第1領域、404 第2領域、406 第3領域、412 第4領域、414 第5領域、416 第6領域、422 領域、424 領域、426 領域、428 領域、432 領域、434 領域、440 曲面、442 領域、444 領域、446 領域、452 造形領域、454 造形領域、460 造形領域、500 3次元造形物、502 造形領域

Claims (23)

  1. 3次元造形物の製造方法であって、
    粉末床における対象領域を前記3次元造形物における対応部分の形状に応じて異なる深さまで溶融結合させるためのビーム照射条件を選択する選択段階と、
    前記ビーム照射条件により前記粉末床の前記対象領域にビームを照射して前記粉末床を前記対応部分の形状に応じた深さまで溶融結合させる照射段階と
    を備える製造方法。
  2. 前記選択段階において、
    前記粉末床における第1対象領域については前記3次元造形物の形状に応じた第1深さまで前記粉末床を溶融結合させるための第1ビーム照射条件を選択し、
    前記粉末床における第2対象領域については前記3次元造形物の形状に応じた第2深さまで前記粉末床を溶融結合させるための第2ビーム照射条件を選択し、
    前記照射段階において、
    前記第1ビーム照射条件により前記粉末床の前記第1対象領域にビームを照射し、
    前記第2ビーム照射条件により前記粉末床の前記第2対象領域にビームを照射する、請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記照射段階において、前記第1ビーム照射条件により前記粉末床の第1の複数の対象領域にビームを照射した後に、前記第2ビーム照射条件により前記粉末床の第2の複数の対象領域にビームを照射する、請求項2に記載の製造方法。
  4. 前記選択段階において、前記粉末床における前記3次元造形物の境界部分に近づくにつれて前記粉末床を溶融結合させる深さを浅くしていくビーム照射条件を選択する、請求項1から3のいずれか一項に記載の製造方法。
  5. 造形途中の前記3次元造形物上に予め定められた基準高さの前記粉末床を積層する積層段階を更に備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の製造方法。
  6. 前記選択段階は、前記3次元造形物の形状に応じて前記基準高さ未満の深さまで前記粉末床を溶融結合させるためのビーム照射条件を選択可能である、請求項5に記載の製造方法。
  7. 前記選択段階は、前記3次元造形物の形状に応じて前記基準高さを超える深さまで前記粉末床を溶融結合させるためのビーム照射条件を選択可能である、請求項5または6に記載の製造方法。
  8. 前記選択段階において、前記3次元造形物における前記粉末床の深さ方向の輪郭形状に対応して、前記粉末床の互いに重なる複数の対象領域に照射するビームのそれぞれのビーム照射条件を選択する、請求項5から7のいずれか一項に記載の製造方法。
  9. 前記選択段階は、ビーム照射条件として、ビーム径、ビームのエネルギー量、ビームのエネルギー密度、および照射時間の少なくとも1つを設定する、請求項1から8のいずれか一項に記載の製造方法。
  10. 前記粉末床を予熱する予熱段階を更に備える、請求項1から9のいずれか一項に記載の製造方法。
  11. 3次元造形物を製造する製造装置であって、
    第1方向に移動する移動ステージと、
    前記移動ステージの上面に粉末材料を供給して、前記移動ステージの上面に前記粉末材料の粉末床を形成させる材料供給部と、
    前記粉末床における対象領域を溶融結合させるビームを照射するビーム照射部と、
    前記粉末床における対象領域を前記3次元造形物における対応部分の形状に応じて異なる深さまで溶融結合させるためのビーム照射条件を選択する選択部と、
    選択された前記ビーム照射条件に応じて、前記ビーム照射部からビームを照射させて前記粉末床を前記対応部分の形状に応じた深さまで溶融結合させる制御部と、
    を備える製造装置。
  12. 前記制御部は、選択された前記ビーム照射条件に応じて、前記ビーム照射部から出力されるビームのビーム径、ビームのエネルギー量、ビームのエネルギー密度、および照射時間の少なくとも1つを変更する、請求項11に記載の製造装置。
  13. 前記選択部は、
    前記粉末床における第1対象領域については前記3次元造形物の形状に応じた第1深さまで前記粉末床を溶融結合させるための第1ビーム照射条件を選択し、
    前記粉末床における第2対象領域については前記3次元造形物の形状に応じた第2深さまで前記粉末床を溶融結合させるための第2ビーム照射条件を選択し、
    前記制御部は、
    前記第1ビーム照射条件により前記粉末床の前記第1対象領域に前記ビーム照射部からビームを照射させ、
    前記第2ビーム照射条件により前記粉末床の前記第2対象領域に前記ビーム照射部からビームを照射させる、請求項11または12に記載の製造装置。
  14. 前記選択部は、前記粉末床における前記3次元造形物の境界部分に近づくにつれて前記粉末床を溶融結合させる深さを浅くしていくビーム照射条件を選択する、請求項11から13のいずれか一項に記載の製造装置。
  15. 前記制御部は、前記移動ステージの移動と、前記材料供給部の前記粉末材料の供給タイミングと、前記ビーム照射部の照射位置および照射タイミングと、を制御する、請求項11から14のいずれか一項に記載の製造装置。
  16. 前記制御部は、前記移動ステージを予め定められた第1距離だけ移動させ、前記材料供給部から予め定められた量の前記粉末材料を供給させて、造形途中の前記3次元造形物上に予め定められた基準高さの前記粉末床を積層させる、請求項15に記載の製造装置。
  17. 前記選択部は、前記3次元造形物の形状に応じて前記基準高さ未満の深さまで前記粉末床を溶融結合させるためのビーム照射条件を選択可能である、請求項16に記載の製造装置。
  18. 前記選択部は、前記3次元造形物の形状に応じて前記基準高さを超える深さまで前記粉末床を溶融結合させるためのビーム照射条件を選択可能である、請求項16または17に記載の製造装置。
  19. 前記選択部は、前記3次元造形物における前記粉末床の深さ方向の輪郭形状に対応して、前記粉末床の互いに重なる複数の対象領域に照射するビームのそれぞれのビーム照射条件を選択する、請求項16から18のいずれか一項に記載の製造装置。
  20. 前記ビーム照射部は、荷電粒子ビームを前記粉末床に照射して前記粉末材料を溶融結合させる、請求項11から19のいずれか一項に記載の製造装置。
  21. 前記ビーム照射部は、前記荷電粒子ビームを偏向させる偏向器を有する、請求項20に記載の製造装置。
  22. 前記粉末床を予熱する予熱部を更に備える、請求項11から21のいずれか一項に記載の製造装置。
  23. コンピュータに、請求項11から22のいずれか一項に記載の製造装置が備える前記制御部として機能させるプログラム。
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