JP6841893B2 - 静電噴霧発生装置 - Google Patents
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Description
に接触する水側電極部とを備え、電源により誘導電極部と水側電極部との間に電圧を加えることにより生じる外部電界を、噴射ノズルにより噴射過程にある水系の消火剤に印加して、噴射粒子を帯電させるようにしている。
本発明は、静電噴霧発生装置に於いて、
絶縁体材質で形成された液体ノズル部と、
絶縁体材質で形成された液体導管部と、
導電性の液体側電極と、
絶縁体材質で形成され、気体ノズル部を有して液体導管部の外周側に同軸状に設けた気体導管部と、
電極導体を絶縁材質により被覆して形成した誘導電極と、
を備え、
液体側電極に接して液体導管部を流通した液体を、液体ノズル部を介して液体柱として開放空間へ放出し、
気体導管部から気体ノズル部を介して開放空間へ気体流を噴出し、この際、開放空間へ放出された液体柱の放出軸上であって開放空間側の所定位置に存する噴霧化点に当該気体を作用させて液体柱の液体を微粒子化して微粒子を含む噴霧流を生成し、
液体側電極と、噴霧化点近傍を液体導管部と同軸状に囲むように配置した誘導電極の電極導体と、の間に所定の電圧を与えることで微粒子を帯電させる、
ことを特徴とする。
絶縁体材質で作られ、開放空間へ液体柱を放出する液体ノズル部と、
絶縁体材質で作られ、加圧された液体を液体ノズル部に導く液体導管部と、
液体導管部の内部に配置されるか、又は、液体導管部の一部分として構成され、液体と接触する導電性の液体側電極と、
絶縁体材質で作られ、液体ノズル部の周囲に配置されて、気体ノズル部を介して開放空間へ気体流を噴出し、液体ノズル部から放出された液体柱の放出軸上であって開放空間側の所定位置に存する開放空間側の所定位置である噴霧化点に気体流を作用させることにより液体柱の液体を微粒子化して微粒子を含んだ気流の流れである噴霧流を生成する気体導管部と、
電極導体を絶縁体材質により被覆して形成され、噴霧化点近傍をリング状に囲むように配置される誘導電極と、
を備え、
液体側電極と誘導電極の電極導体との間に所定の電圧を与えることで微粒子を帯電させることを特徴とする。
誘導電極は、液体ノズル部から放出される液体柱の放出軸上において、噴霧化点の開放空間側を中心として噴霧化点近傍を囲む。
液体導管部の液体供給側に、供給された液体の圧力を調整することにより、液体ノズル部から開放空間に放出される液体柱の形成状態と流速を管理させる液体圧力減衰部を備える。
液体圧力減衰部は、供給された液体の流量を絞るオリフィス部と、オリフィス部の流出側に配置されて液体の圧力を低下させ、かつ、均一な流速に変換させるレフレクタ部を備える。
誘導電極の電極導体に対して液体側電極をアース側とし、当該アースを非接地とする。
本発明の静電噴霧発生装置によれば、液体柱を開放空間に放出する絶縁体材質で作られた液体ノズル部と、加圧された液体を液体ノズル部に導く絶縁体材質で作られた液体導管部と、液体導管部の内部に配置されるか、又は、液体導管部の一部分を導体材質とすることで構成される、液体と接触する液体側電極と、液体ノズル部の周囲に配置される気体ノズル部を有し、液体ノズル部から開放空間に放出される液体柱の所定位置である噴霧化点において、気体ノズル部からの気体流を作用させることにより液体柱を微粒子化して微粒子を含んだ気流の流れである噴霧流を生成する絶縁体材質で作られた気体導管部と、開放空間に位置する噴霧化点を囲んで配置され、導体材質で作られた電極導体を絶縁体材質により被覆した略リング形状を持つ誘導電極とを備え、電源から液体側電極と誘導電極間に所定の電圧を与えることで帯電した微粒子の噴霧流を放出させるようにしたため、気体ノズル部による気体流を液体ノズル部から放出される液体柱に作用させることで、液体柱を微粒子化して平均粒子径が数ミクロン以下となる微粒子を含んだ気流の流れとなる噴霧流を生成し、液体側電極と誘導電極間に所定の電圧を与えることで噴霧流の微粒子に帯電させて放出させることができ、水、薬液等の液体から平均粒子径が数ミクロン以下となる帯電した微粒子は、クーロン力により適宜の対象物へ効率良く付着し微粒子の付着に伴う例えば消火や冷却といった効果を大幅に増大することができ、噴霧空間における粉じん又は臭気原因物質の吸着量を増大することができる。
また、誘導電極は、開放空間中であって、リング中心が液体ノズル部の噴霧化点の同軸上の開放空間側に位置すると共にリング部分が円錐状に広がる噴霧流の外側に位置し、更に、気体ノズル部からの気体流の噴出に伴い周囲から外気が流入される隙間を設けて保持されるようにしたため、この誘導電極の配置によって、生成される帯電した微粒子の比電荷が1.0mC/Kg以上となり、この大きな比電荷で数ミクロン以下となる帯電した微粒子を確実に生成できることが確認されている。
また、静電噴霧発生装置は、更に、液体導管部の液体供給側に、供給された液体の圧力を低下させ、かつ、均一な流速に変換させることにより、液体ノズル部から開放空間に放出される液体柱の形成状態と流速を、供給される液体の圧力調整により管理させる液体圧力減衰部が設けられ、液体圧力減衰部は、供給された液体の流量を絞るオリフィス部と、オリフィス部の流出側に配置されて液体の圧力を低下させ、かつ、均一な流速に変換させるレフレクタ部を備えるようにしたため、液体ノズル部から安定して連続的に流体柱が放出され、これに気体ノズル部からの気体流を当てて確実に数ミクロン以下の微粒子を生成すると共に帯電させて放出できる。
また、電源部から誘導電極に電圧印加ケーブルを接続すると共に液体側電極にアースケーブルを接続し、アースケーブルを接地せずに、グランド電位に対しフローティング電位としたため、電源部から高圧電圧を印加していても、利用者が誘導電極と液体側電極の両方を同時に触れない限り短絡電流が流れることがなく、誘導電極と液体側電極の両方を同時に触れるような状況はほとんど想定できず、その結果、アースケーブルを接地してグランド電位とした場合に比べ、より高い安全性が確保可能となる。
図1は本発明による静電噴霧発生装置の実施形態を断面で示した説明図、図2は図1の静電噴霧発生装置を放出側から見て示した平面図、図3は図1の静電噴霧発生装置に設けられた液体導管部の気体ノズル部側を取り出して示した説明図であり、図3(A)にノズル開口側から見た平面を示し、図3(B)に軸方向の断面を示す。
衰部46には、流入側からストレーナ48、オリフィス50及びレフレクタ部52が配置されている。
リクロロトリフルオロエチレン樹脂、セラミックス(アルミナセラミックス)、ガラス琺瑯の少なくとも1種を絶縁材質に用いて形成されている。
図1に示す静電噴霧発生装置10を使用する場合には、ポンプ等で加圧された液体を配管取付ねじ部15aに連結した配管により供給させ、また、空気供給管34によりコンプレッサ等からの圧縮空気を供給させ、更に、電源部54により液体側電極16と誘導電極26の間に±5kV〜±20kVの範囲の所定の電圧を印加させる。
(液体側電極)
上記の実施形態は、液体導管部の内部に導体材質で作られた液体側電極を配置しているが、絶縁体材質で作られた液体導管部の一部分を導体材質とすることで液体側電極を構成しても良い。
また、上記の実施形態は、液体側電極に接続するアースケーブルをグランドに接地しているが、アースケーブルをグランドに接地せずに、グランドから浮いたフローティング電位としてもよい。このようにアースケーブルをグランドに接地せずにフローティング電位とすることで、利用者が誘導電極と液体側電極の両方を同時に触れない限り短絡電流が流れることがなく、誘導電極と液体側電極の両方を同時に触れるような状況はほとんど想定できず、その結果、アースケーブルを接地してグランド電位とした場合に比べ、より高い安全性が確保可能となる。
また本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
12:液体供給部材
14:装置本体
15:液体供給穴
16:液体側電極
18:液体導管部
20:液体ノズル部
22:ノズル部材
24:気体ノズル部
26:誘導電極
28:電極導体
30:絶縁被覆
32:電極保持アーム
34:空気供給管
36:気体導管部
38:液体柱
40:噴霧流
42:防水電極端子
46:液体圧力減衰部
48:ストレーナ
50:オリフィス
52:レフレクタ部
54:電源部
56:電圧印加ケーブル
58:アースケーブル
60:導気溝部
Claims (7)
- 絶縁体材質で形成された液体ノズル部と、
絶縁体材質で形成された液体導管部と、
導電性の液体側電極と、
絶縁体材質で形成され、気体ノズル部を有して前記液体導管部の外周側に同軸状に設けた気体導管部と、
電極導体を絶縁材質により被覆して形成した誘導電極と、
を備え、
前記液体側電極に接して前記液体導管部を流通した液体を、前記液体ノズル部を介して液体柱として開放空間へ放出し、
前記気体導管部から前記気体ノズル部を介して前記開放空間へ気体流を噴出し、この際、前記開放空間へ放出された前記液体柱の放出軸上であって前記開放空間側の所定位置に存する噴霧化点に当該気体を作用させて、前記液体柱の液体を微粒子化して微粒子を含む噴霧流を生成し、
前記液体側電極と、前記噴霧化点近傍を前記液体導管部と同軸状に囲むように配置した前記誘導電極の前記電極導体と、の間に所定の電圧を与えることで前記微粒子を帯電させる、
ことを特徴とする静電噴霧発生装置。
- 絶縁体材質で作られ、開放空間へ液体柱を放出する液体ノズル部と、
絶縁体材質で作られ、加圧された液体を前記液体ノズル部に導く液体導管部と、
前記液体導管部の内部に配置されるか、又は、前記液体導管部の一部分として構成され、前記液体と接触する導電性の液体側電極と、
絶縁体材質で作られ、前記液体ノズル部の周囲に配置されて、気体ノズル部を介して前記開放空間へ気体流を噴出し、前記液体ノズル部から放出された前記液体柱の放出軸上であって前記開放空間側の所定位置に存する開放空間側の所定位置である噴霧化点に前記気体流を作用させることにより前記液体柱の液体を微粒子化して微粒子を含んだ気流の流れである噴霧流を生成する気体導管部と、
電極導体を絶縁体材質により被覆して形成され、前記噴霧化点近傍をリング状に囲むように配置される誘導電極と、
を備え、
前記液体側電極と前記誘導電極の前記電極導体との間に所定の電圧を与えることで前記微粒子を帯電させることを特徴とする静電噴霧発生装置。
- 請求項1又は2記載の静電噴霧発生装置に於いて、
前記誘導電極は、前記液体ノズル部から放出される前記液体柱の放出軸上において、前記噴霧化点の前記開放空間側を中心として前記噴霧化点近傍を囲むことを特徴とする静電噴霧発生装置。
- 請求項1乃至3の何れかに記載の静電噴霧発生装置に於いて、
前記気体ノズル部からの前記気体流の噴出に伴い、前記液体ノズル部から放出される前記液体柱の放出軸上において、前記噴霧化点の前記開放空間側とは反対側の周囲から、前記噴霧化点へ外気を取り込むように、前記誘導電極を配置したことを特徴とする静電噴霧発生装置。
- 請求項1乃至4の何れかに記載の静電噴霧発生装置に於いて、
前記液体導管部の液体供給側に、供給された液体の圧力を調整することにより、前記液体ノズル部から前記開放空間に放出される前記液体柱の形成状態と流速を管理させる液体圧力減衰部が設けられたことを特徴とする静電噴霧発生装置。
- 請求項5記載の静電噴霧発生装置に於いて、
前記液体圧力減衰部は、供給された液体の流量を絞るオリフィス部と、前記オリフィス部の流出側に配置されて前記液体の圧力を低下させ、かつ、均一な流速に変換させるレフレクタ部を備えたことを特徴とする静電噴霧発生装置。
- 請求項1乃至6の何れかに記載の静電噴霧発生装置に於いて、
前記誘導電極の前記電極導体に対して前記液体側電極をアース側とし、当該アースを非接地としたことを特徴とする静電噴霧発生装置。
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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TWI843476B (zh) * | 2023-03-10 | 2024-05-21 | 南臺學校財團法人南臺科技大學 | 噴砂式阻燃器及其使用來進行噴砂滅火之方法 |
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