JP6841524B1 - 護岸構造物 - Google Patents
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Abstract
Description
しかしながら、自然が少ない大都市などの都市部で、従来の自然環境配慮型の護岸ブロックを用いて護岸構造物を構築したときは、都市部の景観と調和することができず、景観が損なわれるという問題がある。
図1は、護岸ブロックを積んで構築した護岸構造物の正面図、図2は、護岸ブロックを積んで構築した護岸構造物の側断面図、図3は、別の護岸ブロックを積んで構築した護岸構造物の正面図である。
本実施形態に係る護岸構造物1は、図1、図2に示すように、海岸や河岸などに沿って左右に向かう基礎コンクリート2の上に護岸ブロック3を傾斜面に沿って千鳥状に積んで構築するものである。
左右方向とは、海岸や河岸などに沿って横に延びる方向、つまり海岸線あるいは河川の水の流れる方向であって、図1において、図面中に矢印Aで示す方向である。
上下方向とは、傾斜面に沿った方向であって、図1において、図面中に矢印Bで示す方向である。
なお、前壁板4の大きさは、3種類の護岸ブロック3すべて同じで、左右寸法が約1000mm、上下寸法が約500mmである。ただし、寸法は、これに限らない。
護岸構造物1は、フラットタイプの護岸ブロック3Fとライトタイプの護岸ブロック3Rとレフトタイプの護岸ブロック3Lの3種類の護岸ブロック3を、傾斜面に沿って千鳥状に積んで構築する。護岸構造物1では、ライトタイプの護岸ブロック3Rとレフトタイプの護岸ブロック3Lを2段以上交互に積んだときに、ライトタイプの護岸ブロック3Rの装飾部8とレフトタイプの護岸ブロック3Lの装飾部8が上下に連続することで、上下に向かう装飾ライン10を形成する。
即ち、護岸構造物1を構築する際に、図示のように、ライトタイプの護岸ブロック3Rとレフトタイプの護岸ブロック3Lを、最下段から上に向かって3段、4段、5段、6段、7段、8段というように複数段交互に積むことで、最下段から上に向かう長さの異なる複数の装飾ライン10をそれぞれ形成する。この複数の装飾ライン10は、護岸構造物1の任意の位置に形成する。
ここでは、ライトタイプの護岸ブロック3Rとレフトタイプの護岸ブロック3Lを3段以上積んでいるが、これに限らず、2段以上であればよい。
また、護岸構造物1に形成する上下に向かう装飾ライン10は、護岸ブロック3の前壁板4の前面から前方に突き出た凸状部であることから、この凸状部に太陽光などが当たると、ここに陰影ができ、その陰影が、朝、昼、夕方と時間の経過とともに変化することで、護岸構造物1において異なる印象を作り出すこともできる。
図8は、別の護岸構造物1の正面図である。図9は、別の護岸構造物1の正面図である。図10は、別の護岸構造物1の正面図である。
また、護岸構造物1構築後においても、地震発生時や台風発生時に護岸構造物1に大きな力が作用し、積み上げた護岸ブロック3がずれても、上下に向かう装飾ライン10が真っ直ぐかどうかを見ることで、一見わかりにくい護岸ブロック3のずれであっても、ずれの有無を簡単に確認することができる。これにより、護岸構造物1の補修を速やかに行うことができ、護岸構造物1を長期間にわたって良好に維持することができる。
図11Aは、別のライトタイプの護岸ブロック3Rの平面図、図11Bは、図11Aの矢印Y方向からみたライトタイプの護岸ブロック3Rの側面図、図12Aは、別のレフトタイプの護岸ブロック3Lの平面図、図12Bは、図12Aの矢印Y方向からみたレフトタイプの護岸ブロック3Lの側面図である。
また、図13Aは、別のライトタイプの護岸ブロック3Rの平面図、図13Bは、図13Aの矢印Y方向からみたライトタイプの護岸ブロック3Rの側面図、図14Aは、別のレフトタイプの護岸ブロック3Lの平面図、図14Bは、図14Aの矢印Y方向からみたレフトタイプの護岸ブロック3Lの側面図である。
また、図15Aは、別のライトタイプの護岸ブロック3Rの平面図、図15Bは、図15Aの矢印Y方向からみたライトタイプの護岸ブロック3Rの側面図、図16Aは、別のレフトタイプの護岸ブロック3Lの平面図、図16Bは、図16Aの矢印Y方向からみたレフトタイプの護岸ブロック3Lの側面図である。
Claims (5)
- 長方形又は正方形又はひし形の前壁板を備える護岸ブロックを千鳥状に積んで構築する護岸構造物であって、
護岸ブロックは、前壁板の前面に装飾部を有さないフラットタイプと、前壁板の前面の左右方向の右側に上下に向かう装飾部を有するライトタイプと、前壁板の前面の左右方向の左側に上下に向かう装飾部を有するレフトタイプの3種類の護岸ブロックであり、
これら3種類の護岸ブロックにおいて、ライトタイプの護岸ブロックとレフトタイプの護岸ブロックを2段以上交互に積んだときに、ライトタイプの護岸ブロックの前記装飾部とレフトタイプの護岸ブロックの前記装飾部が上下に連続して装飾ラインを形成することを特徴とする護岸構造物。
- 請求項1に記載された護岸構造物において、
ライトタイプの護岸ブロックは、装飾部を前壁板の前面の左右方向の右端部から左に前面の左右寸法の4分の1ずれた位置に有するとともに、レフトタイプの護岸ブロックは、装飾部を前壁板の前面の左右方向の左端部から右に前面の左右寸法の4分の1ずれた位置に有することを特徴とする護岸構造物。 - 請求項1又は2に記載された護岸構造物において、
ライトタイプの護岸ブロックの装飾部及びレフトタイプの護岸ブロックの装飾部は、前壁板の前面から前方に突き出た凸状部又は前壁板の前面から窪んだ凹状部であることを特徴とする護岸構造物。 - 請求項1又は2に記載された護岸構造物において、
ライトタイプの護岸ブロックの装飾部及びレフトタイプの護岸ブロックの装飾部は、前壁板の前面にショットブラスト加工を施して作成した微細凹凸部であることを特徴とする護岸構造物。 - 請求項1又は2に記載された護岸構造物において、
ライトタイプの護岸ブロックの装飾部及びレフトタイプの護岸ブロックの装飾部は、前壁板の前面に樹脂塗料を塗装して作成した樹脂塗装部であることを特徴とする護岸構造物。
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JP2021055475A (ja) | 2021-04-08 |
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