JP6840369B2 - 無人搬送車およびそれを用いた搬送作業方法 - Google Patents
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- Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
Description
(1)走行路に埋設され誘導ケーブルからの電波を無人搬送車が検出する方法
(2)走行路に誘導テープを貼り、磁気や反射光を無人搬送車が検出する方法
(3)走行路に誘導標識を設置し、誘導標識を無人搬送車が画像認識する方法
そこで、近年、無人搬送車が障害物をセンサ等で認識し、自律的に走行する無軌道式の無人搬方法が研究されている。障害物回避経路生成方法としては、ルールベース法、(仮想)ポテンシャル法および探索法が主なものとして知られている。特許文献1には、仮想ポテンシャル法を採用し、レーザレンジファインダから読み込まれた周囲の物体との距離情報・角度情報に基づいて、移動領域の環境地図を構成する複数の部分地図を作成することができる自律移動装置が開示されている。この自律移動装置においては、SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)を用いてリアルタイムで自己位置の推定と環境地図の作成することが行われている。
しかしながら、有人搬送車や作業員が同一スペースで作業を行うような環境においては、作業空間内のレイアウトが定常的に変化するため、想定外の環境変化により自己位置推定の精度が低下するという問題がある。
上記無人搬送車において、前記駆動部が、オドメトリ情報をロボット制御部に送信する機能を備え、前記ロボット制御部が、オドメトリ情報および環境地図に基づき現在位置を推定する第3の現在位置推定機能を備えることを特徴としてもよい。
上記無人搬送車において、さらに、前方および側方の障害物を検知する距離センサを備え、前記ロボット制御部が、距離センサからの検知信号に基づきルートを常時更新する機能を備えることを特徴としてもよい。
上記無人搬送車において、前記距離センサが、複数の超音波センサからなることを特徴としてもよい。
上記無人搬送車において、前記ロボット制御部は、画像センサで撮像された撮像画像における認識領域として床ライン認識領域と壁ライン認識領域を設定し、前記ランドマーク画像のうち、前記床ライン認識領域において検出されたラインテープを床面に貼られたラインテープと認識し、前記壁ライン認識領域において検出されたラインテープを壁面に貼られたラインテープと認識することを特徴としてもよい。
上記無人搬送車において、前記ロボット制御部は、前記床面に貼られたラインテープに基づいて第1の走行制御を行うとともに、前記壁面に貼られたラインテープに基づいて、前記第1の走行制御とは異なる第2の走行制御を行うことを特徴としてもよい。
上記無人搬送車において、前記ロボット制御部は、画像センサで撮像された撮像画像における認識領域として天井認識領域を設定し、前記ランドマーク画像のうち、前記天井認識領域において検出されたランドマークに基づいて走行制御を行うことを特徴としてもよい。
上記搬送作業方法において、前記カラーテープが貼付された走行路において、作業者に注意喚起が必要な物体がある場所に、ランドマーク情報として登録可能な標識を設置する工程、を含むことを特徴としてもよい。
上記搬送作業方法において、前記標識が、三角コーンを含む防護標識および二次元コードを含む情報標識からなることを特徴としてもよい。
<システム構成>
実施形態例の無人搬送車システムは、RMサーバ1と、WMSサーバ2と、管理端末3と、ハンディ端末4と、無線LAN親機5と、カゴ車6と、複数台の無人搬送車10とを備えて構成される。ハンディ端末4、無線LAN親機5、カゴ車6および複数台の無人搬送車10は、倉庫等の屋内施設の作業場所に設置されている。
搬送車管理部1aは、無人搬送車10が配置される作業場所情報や無人搬送車10の稼働情報を管理する。搬送車管理部1aでは、無人搬送車10の車両IDと作業対象となる作業場所IDが紐付けられて管理されている。
作業調整部1bは、複数台の無人搬送車10の稼働時間を管理する。作業調整部1bは、無人搬送車10の車両IDと稼働作業対象となる作業場所IDが紐付けられて管理しており、課金情報算出のインプットデータとなる。なお、同一の建物内の同一スペースで複数台の無人搬送車10が稼働される場合もあれば、一台のみが稼働される場合もある。
作業場所管理部1cは、作業場所ごとの基本マップを管理し、無人搬送車10に基本マップを送信する。基本マップでは、通行可能コースと、禁止区域とが設定されている。なお、作業場所の基本マップの管理をRMサーバ1では行わず、作業場所に設置された無人搬送車10および管理端末にて管理する構成としてもよい。
課金情報管理部1dは、搬送車管理部1aから無人搬送車10の稼働情報を取得し、クライアント毎に料金テーブルを参酌して、課金情報を算出する。
注文処理部2bは、管理端末3から受信した注文情報を管理する注文データベースを更新する。注文処理部2bは、注文情報に基づき出庫指示をハンディ端末4および無人搬送車10に送信し、ハンディ端末4から出庫情報を受信すると当該注文のステータスを完了に更新する。また、注文に応じて在庫を予約する引当機能を備えており、ある注文に応じた在庫の注文数で引当てると、その数量の分は他の注文からは予約ができなくなることで在庫が確保される。
ベース16の進行方向側には、門形の枠17が設けられており、枠17の上部柱には表示部12を取り付けるためのアームと、非常停止ボタン24と、画像センサ33を吊り下げ固定するための固定具とが設けられている。
ベース16の進行方向と反対側には、係止柱42が設けられた連結部41が配置されている。図示の例では、コンテナを牽引可能なトレーラー50の係止板53が係止柱42に取り付けられている。トレーラー50は、ブロック状の胴部51と、長板状の支持部52と、一対の車輪54a,54bを備えた自走できない台車である。トレーラー50は、他のトレーラーをさらに連結することが可能である。
マップ管理部111は、3D−SLAM(3dimension Simultaneous Localization AND Mapping)によるマップ更新機能を備えている。マップ更新機能により更新される環境地図は、フロアー図や基本通路等の変更されることがない部分についての基本マップと、複数の部分マップとから構成されている。マップ管理部111は、カゴ車や荷箱等の常時変更が生じる物体の位置および形状情報をセンサ群(31〜33)からの信号に基づき把握し、走行しながら自身の周辺にある部分マップ(周辺マップ)をリアルタイム更新する。
ルート生成部113は、ロボット制御部11の記憶装置に記憶された環境地図を利用して、RMサーバ1と通信を行うことなく、自律走行用のルートを生成する。入出庫位置となる商品の保管先の番地は、商品IDと紐づけて在庫管理部2aにより管理されている。トラック等の搬送車から荷受け・荷渡しをする荷さばき位置は、基本マップ上の番地により管理されている。入出庫指示が出されると、ルート生成部113は、基本マップおよび部分マップに基づき、荷さばき位置から入出庫位置までのルート(グローバルルート)を生成し、走行しながら部分マップが更新されると必要に応じて無人搬送車10の周辺ルート(ローカルルート)を補正する。
マップ管理部111は、画像センサ33の撮像画像に基づいて距離情報を有する三次元画像を生成する。また、マップ管理部111は、特定の形状や模様を有する物体の画像をランドマーク画像として、座標と関連付けて登録する機能も有している。ランドマークとしては、三角コーン(安全コーン)や支柱などの防護標識を登録することもできるし、ARマーカーやQRコード(登録商標)などの二次元コードや非常出口のプレートなどの情報標識を登録することもできる。作業場所にランドマーク画像を管理するサーバを設置し、作業場所内に配置された複数の無人搬送車10でランドマーク情報(画像および座標情報)を共有してもよい。防護標識および情報標識は、作業場所の背景とのコントラストが高くなるカラーが付されていることが好ましい。
無線通信部13は、ハンディ端末4およびRMサーバ1と無線LAN(例えばWi−Fi)により双方向の通信を行うことを可能とする。ハンディ端末4とRMサーバ1の通信モジュールを別モジュールにより構成し、RMサーバ1との通信は、LPWA(Low Power Wide Area Network)により行うように構成してもよい。
スピーカ14は、汎用的なスピーカにより構成されており、無人搬送車10の走行中は走行中であることを知らせるためのメロディが発音される。無人搬送車10が異常により停止した場合には、スピーカ14から異常を知らせる警報が発音される。なお、異常停止時に警報を発音せず、表示部12に異常を知らせる画像を表示させてもよいし、別途設けた表示灯により異常を知らせる構成を採用してもよい。
電源部15は、充電可能な二次電池を備えており、無人搬送車10をケーブルフリーで走行させることを可能とする。電源部15は、接触式の充電装置に加え、充電エリアに無人搬送車10を位置させることで非接触充電を可能とする受電装置を底面部または側面部に備えている。なお、非接触充電は必須の構成ではなく、接触式の充電装置のみを備える構成としてもよい。
駆動制御装置21は、ロボット制御部11からの指示に基づき駆動装置22a,22bのそれぞれの駆動を独立制御するコンピュータである。無人搬送車10の方向転換は、右側の駆動装置22aによる車輪23aの回転角速度と、左側の駆動装置22bによる車輪23bの回転速度とを変えることにより行われる。
駆動装置22a,22bは、直流(DC)モータ、交流(AC)モータ、エンコーダ付モータ、ギヤドモータ等などの汎用モータを備えて構成され、車輪23a,23bを任意の回転角速度で回転させることができる。駆動装置22a,22bは、例えば分速50m以下の速度で500kgの積み荷を搬送することが可能である。実施形態例と異なり、車輪23a,23bのかじ取りを行うステアリング装置を駆動装置に別途設けてもよく、この場合、オドメトリ情報には操舵角情報も含まれる。
実施形態例では、車輪23a,23bに、エポキシ樹脂等で塗装された床面の走行に適したタイヤを採用している。車輪23a,23bの直径、幅、トレッドパターンの有無は、搬送する物品の重量や床面の状況に応じて最適なものを採用することができる。
ハンディ端末4は、ピッキング作業時のバーコードの読み取り等のために使用する携帯端末である。ハンディ端末4は、液晶画面等からなる表示部と、記憶装置等からなる記憶部と、プロセッサや内蔵時計等からなる制御部と、ボタン等からなる操作部と、バーコードリーダ部と、無線通信部と、二次電池とを備えている。本実施形態例では表示部と別に操作部を設けているが、表示部を情報入力が可能な液晶タッチ画面で構成してもよい。好ましい態様のハンディ端末4は、無人搬送車10のロボット制御部11と無線通信することが可能である。
無線LAN親機5が作業場所のフロアー内に配置されており、フロアー内のどの場所においても無線LAN例えばWi−Fi)へのアクセスが可能な環境が提供されている。
荷さばき場所Fは、トラック等の搬送車が発着する場所でもあり、外乱光の入射がある。
STEP601:ロボット制御部11は、画像センサにより進行方向およびその周辺の画像情報を取得し、画像情報において特徴点認識を行う。特徴点認識の詳細については後述する。
STEP602:ロボット制御部11は、現在位置の取得が可能な場合はSTEP603に進み、現在位置の取得が不可能な場合はSTEP606に進む。
STEP604:ロボット制御部11は、設定されているルートの補正が必要かを判断し、必要である場合はSTEP605に進み、必要ない場合はSTEP601に戻る。
STEP605:ロボット制御部11は、設定されているルートを補正し、記憶装置に記憶する。
STEP607:ロボット制御部11は、現在位置の取得が可能な場合はSTEP608に進み、現在位置の取得が不可能な場合はSTEP609に進む。
STEP608:ロボット制御部11は、取得した現在位置に対応する部分マップを、画像情報に基づき更新する。
STEP609:無人搬送車10を停止し、表示部12に異常を知らせる画面を表示させ、またはスピーカ14から停止を知らせる警報を発音する。
STEP610:ロボット制御部11は、設定されているルートの補正が必要かを判断し、必要である場合はSTEP605に進み、必要ない場合はSTEP601に戻る。
STEP702:現在位置の取得が可能な場合はSTEP706に進み、現在位置の取得が不可能な場合はSTEP703に進む。
STEP703:取得した画像情報に対する特徴点認識の結果に基づき、予め座標と関連付けて登録された補完情報を検出する。例えば、画像情報で抽出された特定のARマーカーの座標情報を読み出し、画像中におけるARマーカーの位置や大きさに基づき現在位置を算出する。
STEP704:現在位置の取得が可能な場合はSTEP706に進み、現在位置の取得が不可能な場合はSTEP705に進む。
STEP705:無人搬送車10を停止し、表示部12に異常を知らせる画面を表示させ、またはスピーカ14から停止を知らせる警報を発音する。
STEP706:ロボット制御部11は、取得した現在位置を記憶装置に記憶する。
実施形態例では、無人搬送車10がWMSサーバ2から入庫情報や注文情報を受信する構成を説明したが、WMSサーバ2と連携しない無人搬送車システムを構築してもよく、例えば、ハンディ端末4や作業場所に設置された管理端末から入出庫指示を無人搬送車10に送信するようにしてもよい。
また、図10で説明した優先順序で現在位置取得を行わなくともよく、何の情報に基づき現在位置取得を優先して行うかは、ロボット制御部11により任意の優先度を設定することが可能である。例えば、距離センサやラインフォロー機能の優先度を画像センサ33からの情報に基づく現在位置取得に優先させてもよい。
また、本発明は、カメラで周囲の物体を適切に認識できない場合において無人搬送車が停止してしまうことを防止する発明であり、このような場面として、外乱光が入射する環境を例示して説明した。しかしながら、周囲の物体を適切に認識できない場面としては、外乱光が入射する環境に限定されず、たとえば、季節や時間帯によりカゴ車などの搬送什器や商品などの荷物の物量・配置が変化した場合や、人やフォークリフトなどが同一環境下に混在する場合など、周囲の物品の配置が時間とともに変化する環境もあり、このような環境においても、本発明は有用である。
2 WMSサーバ
3 管理端末
4 ハンディ端末
5 無線LAN親機
6 カゴ車
10 無人搬送車
12 表示部
21 駆動制御装置
22 駆動装置
23 車輪
31 前方センサ
32 側方センサ
33 画像センサ
Claims (10)
- 進行方向側の物体画像を撮像する画像センサと、
複数の車輪の駆動を独立制御する駆動部と、
環境地図に基づき自律走行するための制御指令を駆動部に送信するロボット制御部と、
無線通信部と、を備え、
前記ロボット制御部が、画像センサからの画像情報に基づき環境地図およびルートを常時更新する機能と、
特定の形状または模様を有する物体の画像をランドマーク画像として環境地図上の座標情報と紐付けて登録する機能と、
画像センサからの画像情報において特徴点認識を行い、環境地図と対照して現在位置を推定する第1の現在位置推定機能と、
画像センサからの画像情報にランドマーク画像が含まれる場合、ランドマーク画像の座標情報に基づき現在位置を推定する第2の現在位置推定機能と、
を備え、
前記ランドマーク画像として、カラーテープまたは塗装からなるラインの画像を含むことを特徴とする無人搬送車。 - 前記駆動部が、前記複数の車輪の回転情報をオドメトリ情報としてロボット制御部に送信する機能を備え、
前記ロボット制御部が、前記オドメトリ情報および直前に記憶された現在位置情報に基づき現在位置を推定する第3の現在位置推定機能を備えることを特徴とする請求項1に記載の無人搬送車。 - さらに、前方および側方の障害物を検知する距離センサを備え、
前記ロボット制御部が、距離センサからの検知信号に基づきルートを常時更新する機能を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の無人搬送車。 - 前記距離センサが、複数の超音波センサからなることを特徴とする請求項3に記載の無人搬送車。
- 前記ロボット制御部は、画像センサで撮像された撮像画像における認識領域として床ライン認識領域と壁ライン認識領域を設定し、前記ランドマーク画像のうち、前記床ライン認識領域において検出された前記ラインの画像を床ラインと認識し、前記壁ライン認識領域において検出された前記ラインの画像を壁ラインと認識することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の無人搬送車。
- 前記ロボット制御部は、前記床ラインに基づいて第1の走行制御を行うとともに、前記壁ラインに基づいて、前記壁面から一定距離離れた位置を走行する第2の走行制御を行うことを特徴とする請求項5に記載の無人搬送車。
- 前記ロボット制御部は、画像センサで撮像された撮像画像における認識領域として天井認識領域を設定し、前記ランドマーク画像のうち、前記天井認識領域において検出されたランドマークに基づいて走行制御を行うことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の無人搬送車。
- 請求項1ないし7のいずれかに記載の無人搬送車を用いた搬送作業方法であって、
ランドマーク情報として登録可能なカラーテープまたは塗装からなるラインを、無人搬送車の走行路に沿って、フォークリフトを含む他の走行車の通路を横断しないように形成する工程、
前記ラインが形成された走行路において、前記無人搬送車を無人走行させる工程を含むことを特徴とする搬送作業方法。 - 前記ラインが形成された走行路において、作業者に注意喚起が必要な物体がある場所に、ランドマーク情報として登録可能な標識を設置する工程、を含む請求項8に記載の搬送作業方法。
- 前記標識が、三角コーンを含む防護標識および二次元コードを含む情報標識からなることを特徴とする請求項9に記載の搬送作業方法。
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