JP6837244B2 - 水素火炎監視装置および水素取扱施設 - Google Patents

水素火炎監視装置および水素取扱施設 Download PDF

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Description

本発明は、肉眼で見えない水素火炎を可視化して火炎の発生を監視する技術に関し、より詳しくは、燃料電池自動車に水素ガスを供給する水素供給ステーションや、水素ガスを製造・利用する化学工場などの水素取扱施設における火炎の発生の監視に適している水素火炎監視装置と、かかる水素火炎監視装置を設置した水素取扱施設に関する。
一般的な物質の燃焼時においては、成分中の炭素が燃えて可視光線を発するため、その火炎を肉眼で視認することができるが、水素ガスは燃焼してもほぼ無色透明であり、肉眼で視認することはできない。したがって、例えば水素取扱施設において水素ガスの漏出を伴う火災が生じた場合に、消火作業を的確かつ安全に進めるためには、水素火炎を可視化して、火炎の大きさや位置を確認できる技術が必要である。
かかる要請に応じ、本発明の出願人は、無色透明の水素火炎を画像処理によって可視化する技術の研究開発に努め、例えば、特許文献1(特開2013−36974号公報)および特許文献2(特開2006−267097号公報)に記載された水素火炎可視化装置を提案した。
特許文献1に記載の水素火炎可視化装置は、930〜950nmの範囲で設定された波長を含む近赤外線画像および熱線(遠赤外線)画像に、同時に同位置に近赤外線波長および熱線波長が検出された領域を水素火炎領域と判定し、水素火炎の画像を作成し、可視光線画像からなる背景画像に重畳させて表示することで、水素火炎を可視化するものである。
また、特許文献2に記載の水素火炎可視化装置は、水素火炎の発する紫外線(309nm)や近赤外線(950nm)をCCDカメラで撮像し、これらの特定波長の画像と近接する波長の画像との差分画像を抽出することで水素火炎の画像を作成し、紫外線背景画像や近赤外線背景画像と重畳させて表示することで、水素火炎を可視化するものである。
しかし、これら特許文献1および2に記載された水素火炎可視化措置には、次の(a)〜(c)に示すような問題がある。
(a) 特許文献1および2に記載に記載された水素火炎可視化装置は、いずれも930〜950nmの波長領域の近赤外線画像を撮像するものであるが、水素火炎が発する光に含まれる930〜950nmの近赤外線の光量は少ない。しかも、水素火炎が発する同波長領域の近赤外線だけを検知するには、太陽光に多く含まれる同波長領域に近接する波長の近赤外線を取り除く必要があるが、そのために、水素火炎の発する近赤外線だけを透過させる光学バンドパスフィルターを使用すると、そのバンド幅(透過波長の範囲)は極めて狭いものとなるため、太陽光の近赤外線の光量だけでなく、水素火炎の近赤外線の光量までもが減少してしまい、小さな水素火炎など発光強度が低い火炎を検知することが難しくなるという問題がある。
(b) 水素火炎可視化装置が使用される水素取扱施設では、水素ガスの漏出事故に備えて、水素供給装置、水素輸送配管あるいは水素貯蔵タンクなどが存在する一定の区域について、発火源となり得るものを設置することができない「防爆区域」が設けてある。
したがって、例えば、特許文献1および2に記載の水素火炎可視化装置では、電源を使用する水素火炎撮像用のCCDカメラなどは発火源となり得るので、防爆区域内に設置することができず、監視対象領域から相当に離れた非防爆区域内に設置せざるを得なかった。そのため、小さな水素火炎の検知が難しく、また火災などによって煙が生じた場合には、水素火炎の発する光が煙で遮られ検知できなくなるといった問題がある。
また逆に、電源を使用するCCDカメラなどを防爆区域内に設置したい場合には、CCDカメラなどに厚い金属製のフードを取り付けたりして防爆仕様にする必要があり、装置が大型化して価格が高くなるという問題がある。
(c) 水素火炎可視化装置が使用される水素取扱施設は、事故の発生を未然に防ぐために、水素火炎の発生のみならず、不審者の侵入などの異常を検知するための連続監視手段が必要とされている。
不審者の侵入を連続監視する汎用の侵入者監視装置は、その多くの機種において概ね800〜950nmの波長領域を含む近赤外線画像を撮像する近赤外線画像撮像機と、同波長領域の近赤外線を照射する近赤外線照射機を備えている。その理由は、800〜950nmの比較的波長が短い近赤外線であれば、近赤外線検知機として汎用の安価なCCDカメラを用いることができるため、侵入者監視装置の価格を低く抑えることができるからである。
ここで、特許文献1および2に記載の水素火炎可視化装置は、930〜950nmの波長領域の近赤外線画像を撮像するものであるから、上記の汎用の侵入者監視装置の近赤外線照射機による照射光やその反射光を、水素火炎による近赤外線と誤検知する恐れがある。したがって、このような水素火炎可視化装置は、汎用の侵入者監視装置と併用することができないという問題がある。
特開2013−36974号公報 特開2006−267097号公報
そこで、本発明は、太陽光が多い環境下でも、発光強度が低い小さな水素火炎を高精度で検知して可視化できる水素火炎監視装置を提供することを課題とする。
また、水素ガスが漏出する恐れのある防爆区域内において、監視対象領域を間近で監視でき、しかも小型でコスト性に優れた水素火炎監視装置を提供することを課題とする。
さらに、汎用の近赤外線照射機を備えた侵入者監視装置から照射される近赤外線を誤検知することなく、かかる侵入者監視装置と併用することができる水素火炎監視装置を提供することを課題とする。
また、本発明は、水素ガスが漏出する恐れのある防爆区域内において監視対象領域を監視できる水素火炎監視装置が設置された水素取扱施設を提供することを課題とする。
さらに、汎用の近赤外線照射機を備えた侵入者監視装置と、水素火炎監視装置の両方が設置された水素取扱施設を提供することを課題とする。
上記課題は以下の手段により解決された。
[1] 水素火炎を可視化する水素火炎監視装置であって、
1340〜1500nmの波長領域内で設定された波長を含む近赤外線画像を撮像する近赤外線画像撮像手段、
および可視光線画像を撮像する可視光線画像撮像手段を備える撮像部と、
水素火炎の発する紫外線の波長領域内で設定された波長を含む紫外線を検知する紫外線検知手段、
および水素火炎の発する遠赤外線の波長領域内で設定された波長を含む遠赤外線を検知する遠赤外線検知手段を備える検知部と、
上記撮像部で撮像した監視対象領域の近赤外線画像および可視光線画像を記録する記憶装置、
上記検知部において上記の設定された波長を含む紫外線および上記の設定された波長を含む遠赤外線が同時に検知された場合に、水素火炎の発生と判定する判定手段、上記近赤外線画像と上記可視光線画像との差分画像を抽出し、設定した閾値を基準に二値化して二値画像とし、さらに着色して火炎画像とし、該火炎画像を上記可視光線画像からなる背景画像に重畳した合成画像を作成する合成画像作成手段とを有する演算装置、
および上記合成画像を画面に表示する表示装置を備える情報処理部を具備し、
上記演算装置の上記判定手段によって水素火炎が発生したと判定された場合に、上記記憶装置への水素火炎発生の前後にわたる所定時間の近赤外線画像および可視光線画像の保存を開始することを特徴とする水素火炎監視装置。
] 水素火炎を可視化する水素火炎監視装置であって、
1340〜1500nmの波長領域内で設定された波長を含む近赤外線画像を撮像する近赤外線画像撮像手段、
および可視光線画像を撮像する可視光線画像撮像手段を備える撮像部と、
水素火炎の発する紫外線の波長領域内で設定された波長を含む紫外線を検知する紫外線検知手段、
および水素火炎の発する遠赤外線の波長領域内で設定された波長を含む遠赤外線を検知する遠赤外線検知手段を備える検知部と、
上記撮像部で撮像した監視対象領域の近赤外線画像および可視光線画像を記録する記憶装置、
上記検知部において上記の設定された波長を含む紫外線および上記の設定された波長を含む遠赤外線が同時に検知された場合に、水素火炎の発生と判定する判定手段、上記近赤外線画像と上記可視光線画像との差分画像を抽出し、設定した閾値を基準に二値化して二値画像とし、さらに着色して火炎画像とし、該火炎画像を上記可視光線画像からなる背景画像に重畳した合成画像を作成する合成画像作成手段とを有する演算装置、
および上記合成画像を画面に表示する表示装置を備える情報処理部を具備し、
上記演算装置の上記判定手段によって水素火炎が発生したと判定された場合に、上記合成画像作成手段による合成画像の作成を開始することを特徴とする水素火炎監視装置。
] 水素火炎を可視化する水素火炎監視装置であって、
1340〜1500nmの波長領域内で設定された波長を含む近赤外線画像を撮像する近赤外線画像撮像手段、
および可視光線画像を撮像する可視光線画像撮像手段を備える撮像部と、
水素火炎の発する紫外線の波長領域内で設定された波長を含む紫外線を検知する紫外線検知手段、
および水素火炎の発する遠赤外線の波長領域内で設定された波長を含む遠赤外線を検知する遠赤外線検知手段を備える検知部と、
上記撮像部で撮像した監視対象領域の近赤外線画像および可視光線画像を記録する記憶装置、
上記検知部において上記の設定された波長を含む紫外線および上記の設定された波長を含む遠赤外線が同時に検知された場合に、水素火炎の発生と判定する判定手段、上記近赤外線画像と上記可視光線画像との差分画像を抽出し、設定した閾値を基準に二値化して二値画像とし、さらに着色して火炎画像とし、該火炎画像を上記可視光線画像からなる背景画像に重畳した合成画像を作成する合成画像作成手段と、上記二値画像に基づき水素火炎の有無を判別する判別手段とを有する演算装置、
および上記合成画像を画面に表示する表示装置を備える情報処理部を具備し、
上記演算装置の上記判定手段によって水素火炎が発生したと判定された場合であって、かつ、上記判別手段によって水素火炎が存在すると判別された場合に、上記記憶装置への水素火炎発生の前後にわたる所定時間の近赤外線画像および可視光線画像の保存を開始することを特徴とする水素火炎監視装置。
] 遠赤外線検知手段は、遠赤外線画像を撮像する遠赤外線画像撮像機からなることを特徴とする上記[1]から[3]のいずれかに記載の水素火炎監視装置。
] 撮像部は単一の集光手段と、該集光手段に入射した光を近赤外線と可視光線とに分ける分光手段を備え、
該分光手段によって分けられた近赤外線が近赤外線画像撮像手段に導かれ、可視光線が可視光線画像撮像手段へ導かれるように構成されていることを特徴とする上記[1]から[]のいずれかに記載の水素火炎監視装置。
] 上記集光手段は発火源を有しておらず、該集光手段と分光手段とは光伝送ケーブルを介して接続されていることを特徴とする上記[]に記載の水素火炎監視装置。
] 遠赤外線検知手段および紫外線検知手段には、それぞれ集光手段が光伝送ケーブルを介して接続されており、該集光手段は発火源を有しないことを特徴とする上記[]に記載の水素火炎監視装置。
] 防爆区域と非防爆区域が設けられた水素取扱施設であって、
上記[]に記載の水素火炎監視装置が設置されており、
これらの水素火炎監視装置の構成要素のうち、各集光手段が防爆区域内に配置され、
該集光手段と光伝送ケーブルを介して接続された分光手段、遠赤外線検知手段および紫外線検知手段を含む他の構成要素が非防爆区域内に配置されていることを特徴とする水素取扱施設。
本発明における上記[1]、[2]および[3]に記載の水素火炎監視装置は、近赤外線画像撮像手段と可視光線画像撮像手段を備える撮像部を具備するため、その近赤外線画像撮像手段によって、水素火炎の発光がある近赤外線の波長領域の近赤外線画像を撮像することができ、可視光線画像撮像手段によって、水素火炎の発光がない可視光線の波長領域の可視光線画像を撮像することができる。
そして、記憶装置、演算装置および表示装置を備える情報処理部を具備するため、その記憶装置によって、上記撮像部により撮像された近赤外線画像と可視光線画像を記録することができる。
また、演算装置の合成画像作成手段によって、上記近赤外線画像と上記可視光線画像との差分を求めることで、両画像に写り込んだ各種照明機器から発せられる照明光などの外乱光の成分を差し引いて消去した差分画像を抽出し、かかる差分画像を設定した閾値を基準に二値化して二値画像とし、さらに着色することで火炎画像とし、得られた火炎画像を上記可視光線画像による背景画像上に重畳して合成画像を作成することができる。
そして、表示装置によって上記合成画像を画面に表示することで、水素火炎を可視化して、その火炎の大きさや発生位置を特定することができる。
さらに、本発明の水素火炎監視装置によれば、その近赤外線画像撮像手段は、1340〜1500nmの波長領域内で設定された波長を含む近赤外線画像を撮像するものであるところ、水素火炎には、1340〜1500nmの波長領域の近赤外線が非常に多く含まれているため、発光強度が低い小さな水素火炎であっても鮮明に画像化して可視化することができる。また、1340〜1500nmの波長領域の近赤外線は、太陽光にはわずかしか含まれていないため、太陽光を水素火炎と誤検知するという誤作動を防ぐことができる。
さらに、近赤外線を検知するタイプの汎用の侵入者監視装置は、その多くの機種において概ね800〜950nmの波長領域の近赤外線を照射する近赤外線照射機を備えているが、本発明の水素火炎監視装置の近赤外線画像撮像手段は、1340〜1500nmの波長領域内で設定された波長を含む近赤外線画像を撮像するものであるから、800〜950nmの波長領域の近赤外線は撮像しない。したがって、本発明の水素火炎監視装置によれば、上記の汎用の侵入者監視装置の近赤外線照射機から照射される近赤外線やその反射光を、水素火炎の発光と誤検知する恐れがないため、上記の汎用の侵入者監視装置と併用することが可能であり便利である。
また、本発明における上記[1]、[2]および[3]に記載の水素火炎監視装置は、水素火炎の発する紫外線の波長領域内で設定された波長を含む紫外線を検知する紫外線検知手段、および水素火炎の発する遠赤外線の波長領域内で設定された波長を含む遠赤外線を検知する遠赤外線検知手段を備える検知部を具備するため、かかる紫外線検知手段によって、水素火炎の発する紫外線を検知することができ、また、遠赤外線検知手段によって、水素火炎の発する遠赤外線を検知することができる。
そして、情報処理部の演算装置は、上記検知部において上記の設定された波長を含む紫外線および上記の設定された波長を含む遠赤外線が同時に検知された場合に水素火炎の発生と判定する判定手段を有するため、水素火炎の発生を高精度で検知することができる。例えば、紫外線検知手段が太陽光に含まれる紫外線を水素火炎から発せられた紫外線と誤検知した場合や、あるいは、遠赤外線検知手段が水素火炎以外の原因による監視対象領域の温度上昇を水素火炎によるものと誤検知した場合においても、両検知手段による検知が同時に行われない限りは水素火炎の発生と判定されないため、本発明の水素火炎監視装置は、水素火炎の発生を高精度で検知することができるものである。
さらに、上記[1]に記載の水素火炎監視装置は、その演算装置の判定手段によって水素火炎が発生したと判定された場合に、記憶装置への水素火炎発生の前後にわたる所定時間の近赤外線画像および可視光線画像の保存を開始するようにしてある。そのため、ガス遮断を行った後に火炎発生箇所(水素ガスの漏出箇所)を特定したり、火炎発生の原因究明に役立てたりすることができるため便宜である。
本発明における上記[2]に記載の水素火炎監視装置は、その演算装置の判定手段によって水素火炎が発生したと判定された場合に、合成画像作成手段による合成画像の作成を開始するようにしてある。
また、本発明における上記[]に記載の水素火炎監視装置は、その演算装置が上記二値画像に基づき水素火炎の有無を判別する判別手段を有する。上記二値画像は、設定した閾値以上の値を示す領域を水素火炎が存在する領域と判断し、二値化処理して画像作成されるものであるため、かかる二値画像によれば水素火炎の有無を容易かつ高精度に判別することができる。
そのため、上記[3]に記載の水素火炎監視装置は、かかる演算装置の「判別手段」と、上記の「判定手段」とを組み合わせることで、水素火炎発生の検知精度をより高めることができるものであり、「判定手段」によって水素火炎の発生が検知された場合であって、かつ「判別手段」によって水素火炎の存在が検知された場合に、水素火炎が発生したものと判断して、記憶装置への画像の保存を開始するようにしてある。そのため、ガス遮断を行った後に火炎発生箇所(水素ガスの漏出箇所)を特定したり、火炎発生の原因究明に役立てたりすることができるため便宜である。
また、本発明における上記[]に記載の水素火炎監視装置は、上記[1]から[3]のいずれかに記載の水素火炎監視装置において、遠赤外線検知手段が、遠赤外線画像を撮像する遠赤外線画像撮像機からなるので、遠赤外線検知手段を、水素火炎の発生の検知用のみならず、夜間の侵入者監視用の撮影機として使用することができる。
さらに、かかる遠赤外線画像撮像機によって取得した遠赤外線画像に基づいて、監視対象領域内の最高温度の位置表示と温度表示を行うことや、機器の温度上昇を検知し電気的に温度を出力するサーモグラフィーとして使用するなど、監視対象領域における温度監視を行うことも可能である。
なお、遠赤外線画像撮像機を防爆仕様にして発火源にならないようにした場合には、水素ガスが漏出する恐れのある箇所の近傍に設置することが可能となり、より水素火炎や侵入者の検知精度を高めることができる。
また、本発明における上記[]に記載の水素火炎監視装置は、上記[1]から[]のいずれかに記載の水素火炎監視装置において、撮像部に単一の集光手段と、その集光手段に入射した光を近赤外線と可視光線に分ける分光手段を備えるため、近赤外線画像と可視光線画像の画角を同一にすることができる。したがって、上記火炎画像を背景画像に重畳した合成画像において、水素火炎の発生位置を正確に表示することができる。
さらに、本発明における上記[]に記載の水素火炎監視装置は、上記[]に記載の水素火炎監視装置において、集光手段は発火源を有しておらず、その集光手段と分光手段とが光伝送ケーブルを介して接続されているため、水素火炎監視装置から集光手段だけを離して、発火源となり得るものを配置できないような場所に配置することができる。
したがって、例えば、防爆区域と非防爆区域が設けられた水素取扱施設に本発明の水素火炎監視装置を設置する場合には、集光手段を防爆区域内に配置することができるため、水素ガスが漏出する恐れのある箇所の近傍に集光手段を配置することによって、水素火炎の検知を高精度で行うことができる。
さらに、防爆区域内に配置された集光手段と光伝送ケーブルを介して接続された分光手段を含む他の構成要素を非防爆区域内に配置することができるため、水素火炎監視装置の構成要素のうち、電源を使用するため発火源となり得る近赤外画像撮像手段や可視画像撮像手段などを防爆仕様とする必要がなく、水素火炎監視装置を小型でコスト性に優れたものとすることができる。
また、集光手段は、例えば集光のためのレンズと、そのレンズと光伝送ケーブルを繋ぐ部材だけで構成することができるため、その場合には、集光手段を極めて小さく形成することができ、狭い場所に設置することが可能となる。
また、本発明における上記[]に記載の水素火炎監視装置は、上記[]に記載の水素火炎監視装置において、遠赤外線検知手段および紫外線検知手段には、それぞれ集光手段が光伝送ケーブルを介して接続されており、該集光手段は発火源を有しないため、水素火炎監視装置から集光手段だけを離して、発火源となり得るものを配置できないような場所に配置することができる。
したがって、例えば、防爆区域と非防爆区域が設けられた水素取扱施設に本発明の水素火炎監視装置を設置する場合には、集光手段を防爆区域内に配置することができるため、水素ガスが漏出する恐れのある箇所の近傍に集光手段を配置することによって、水素火炎の検知を高精度で行うことができる。
さらに、防爆区域内に配置された集光手段と光伝送ケーブルを介して接続された遠赤外線検知手段および紫外線検知手段を含む他の構成要素を非防爆区域内に配置することができるため、水素火炎監視装置の構成要素のうち、電源を使用するため発火源となり得る遠赤外線検知手段や紫外線検知手段などを防爆仕様とする必要がなく、水素火炎監視装置を小型でコスト性に優れたものにすることができる。
また、集光手段は、例えば集光のためのレンズと、そのレンズと光伝送ケーブルを繋ぐ部材だけで構成することができるため、その場合には、集光手段を極めて小さく形成することができ、狭い場所にも設置することが可能となる。
さらに、上記[]に記載の水素火炎監視装置において、上記の紫外線の集光手段が紫外線を可視光線に変換する波長変換器を備えるものであれば、集光手段に入射した監視対象領域からの紫外線を、可視光線に変換することができるため好ましい。そのようにすると、集光手段と紫外線検知手段とを接続する光伝送ケーブルとして、高価な紫外線伝送用の専用品ではなく、安価な可視光線伝送用の汎用品を使用することが可能となり、水素火炎監視装置をコスト性に優れたものにすることができる。
本発明における上記[]に記載の水素取扱施設は、上記[]に記載の水素火炎監視装置が設置されており、これらの水素火炎監視装置の構成要素のうち、各集光手段が防爆区域内に配置され、該集光手段と光伝送ケーブルを介して接続された分光手段、遠赤外線検知手段および紫外線検知手段紫外線検知手段を含む他の構成要素が非防爆区域内に配置されているので、防爆区域内に配置された各集光手段によって、水素ガスの漏出の恐れがある箇所の近傍において水素火炎の検知を行うことができる。
したがって、本発明の水素取扱施設では、小さな水素火炎であっても検知でき、また、水素火炎の大きさや位置を正確に特定できるので、水素ガスの漏出を伴う火災が発生した場合には、消火作業を的確かつ安全に行うことが可能となる。
また、本発明の水素取扱施設は、水素火炎監視装置の構成要素のうち、電源を使用するなど発火源となり得る構成要素を非防爆区域に配置してあるので、かかる構成要素を防爆仕様にする必要がないためコスト性に優れており、また、漏出した水素ガスへの着火による火災が生じ難く安全性に優れている。
参考形態にかかる水素火炎監視装置の全体システム図である。 本発明の実施形態にかかる水素火炎監視装置の全体システム図である。 本発明の水素取扱施設の説明図である。 近赤外線の波長領域における水素火炎と太陽光の発光強度を示すグラフである。
≪水素火炎監視装置の参考形態≫
まず、水素火炎監視装置の参考形態を説明する。
図1に示す水素火炎監視装置1は、撮像部2と情報処理部3を具備する。
撮像部2は、主に、監視対象領域からの光を受け取る集光手段23と、集光手段23で受け取った光を近赤外線と可視光線に分ける分光手段24と、分光手段24から導かれた近赤外線による画像を撮像する近赤外線画像撮像手段21と、分光手段24から導かれた可視光線による画像を撮像する可視光線画像撮像手段22とからなる。
情報処理部3は、撮像部2から伝送されてきた近赤外線画像と可視光線画像とを記録する記憶装置31と、かかる近赤外線画像と可視光線画像とを用いて火炎画像が背景画像に重畳して表される合成画像を作成する演算装置32と、その合成画像を画面に表示する表示装置33とからなる。
情報処理部3の基本的な動作は、水素火炎の発する特定波長の近赤外線画像と可視光線画像との差分を求めることで、両画像に写り込んだ照明光などの外乱光の成分を差し引いて消去した差分画像を抽出し、かかる差分画像を設定した閾値を基準に二値化して二値画像とし、さらに着色して火炎画像とし、得られた火炎画像を上記可視光線画像による背景画像上に重畳した合成画像として画面に表示することで、水素火炎を可視化するものである。
<撮像部>
集光手段23は、分光手段24と光伝送ケーブル25を介して接続されており、集光手段23に備えられたレンズ(図示せず)に入射した監視対象領域からの光が、光伝送ケーブル25を通過して分光手段24へ導かれるように構成されている。
集光手段23は、レンズおよびレンズと光伝送ケーブル25とを繋ぐ部材だけで構成できるため、発火源にならないものであり、また極めて小さく形成することができる。したがって、通常の電源を利用するCCDカメラなどの設置が困難な、発火源となり得るものを設置できない場所や、極めて狭い場所にも設置することができ、例えば、水素供給ステーションの防爆区域内の蓄圧器室や圧縮機室などの狭隘部にも設置することができる。
分光手段24は、公知の分光鏡を使用することができる。分光鏡は、可視光線線(概ね400〜700nm)を反射し、近赤外線(概ね800〜1800nm)を透過する鏡であり、あるいは、逆に可視光線線を透過し近赤外線を反射する鏡であってもよい。かかる分光鏡は、例えば、板ガラスに屈折率の異なる誘電体物質を多層状にコーティングすることにより製造することができる。
また、分光手段24には、外乱光の影響を減らすために、後述する光学バンドパスフィルターとしての機能を付与してもよい。その場合には、1340〜1500nmの波長領域内で任意に設定された波長を含む近赤外線を透過または反射する分光鏡を使用すればよい。
このような分光手段24の具体例としては、透過波長の中心が1350〜1450nmであって、バンド幅が半値全幅70〜90nmである光学バンドパスフィルターとして機能する分光鏡を好適に使用することができる。
光伝送ケーブル25は、一本の光ファイバー素線からなるケーブル、複数本の光ファイバー素線を束ねた光ファイバーバンドルケーブル、または、複数本の光ファイバー素線を束ねて溶着させたイメージファイバーケーブルなどを使用することができるが、画素度の高い鮮明な近赤外画像や可視光線画像を得るためには、イメージファイバーケーブルを使用することが望ましい。
かかる光伝送ケーブル25により集光手段23から分光手段24に導かれた光は、分光手段24によって近赤外線と可視光線に分光され、それぞれ近赤外線画像撮像手段21と可視光線画像撮像手段22へと導かれる。
近赤外線画像撮像手段21は、分光手段24から導かれた近赤外線によって、監視対象領域の水素が燃焼する際に生じるHOの発光スペクトルによる近赤外線画像を撮像するための手段であり、例えば、1340〜1500nmの波長領域内で任意に設定された波長を含む近赤外線画像を、静止画撮像または動画撮像することができる撮像素子を備えたCCDカメラを使用することができる。
かかるCCDカメラが静止画を撮像するものである場合には、例えば、自動的に数秒毎に撮像できるものであれば連続監視が可能となるため好ましい。さらに、多様な監視用画像を取得するために、広角から望遠まで幅広い画角をカバーできるものであることが好ましい。
また、近赤外線画像撮像手段21には、外乱光の影響を減らすために、特定波長の近赤外線だけを透過させる光学バンドパスフィルターを装着してもよい。この光学バンドパスフィルターは、照明光などの外乱光の影響を減らし、しかも水素火炎の輝度値を低下させないように、バンド幅が半値全幅10〜100nmのものが好適であり、さらには半値全幅50〜90nmのものがより好ましい。
なお、上記の分光手段24に光学バンドパスフィルターの機能を付与する場合には、別途に光学バンドパスフィルターを設ける必要はない。
かかる近赤外線画像撮像手段21の具体例としては、浜松ホトニクス社製のInGaAsカメラ(型番C10633−13)を好適に使用することができる。
このように、近赤外線画像撮像手段21は、1340〜1500nmの波長領域内で設定された波長を含む近赤外線画像を撮像するものであるが、図4のグラフに示すとおり、水素火炎には、1340〜1500nmの波長領域の近赤外線が非常に多く含まれている。例えば、水素火炎が発する同波長領域の近赤外線の発光強度は、800〜950nmの波長領域の発光強度よりも数倍も強い。したがって、水素火炎監視装置1によれば、発光強度が低い小さな水素火炎であっても精度よく撮像して鮮明に可視化することができる。
また、図4のグラフに示すとおり、1340〜1500nmの波長領域の近赤外線は、太陽光にはわずかしか含まれていない。したがって、水素火炎監視装置1は、太陽光を水素火炎と誤検知するという不具合がほとんど発生しないものである。
図4は、本発明者らの実験によって得られた、近赤外線の波長領域における水素火炎と太陽光の発光強度を示すグラフである。
折れ線Q1は、晴天の野外において、1分間あたり1L量で噴出する水素ガスを燃焼させ、直近位置から近赤外線の発光強度を測定した結果を示しており、水素火炎の発する近赤外線の発光強度と、太陽光に含まれる近赤外線の発光強度との合算値を表している。
また、折れ線Q2は、水素ガスを遮断して水素火炎が存在しない状態とし、その他はQ1の測定と同じ条件で近赤外線の発光強度を測定した結果を示しており、太陽光に含まれる近赤外線の発光強度のみを表している。
なお、グラフの横軸(X軸)は波長(単位:nm)を示しており、縦軸(Y軸)は、相対的な発光強度(任意単位)を示している。
水素火炎監視装置1が使用される水素供給ステーションなどの水素取扱施設は、事故の発生を未然に防ぐために、水素火炎の発生のみならず、不審者の侵入などの異常を検知するための連続監視手段が必要とされている。
不審者の侵入を連続監視する汎用の侵入者監視装置は、その多くの機種において概ね800〜950nmの波長領域の近赤外線を検知する近赤外線検知機と、同波長領域の近赤外線を照射する近赤外線照射機を備えている。このように800〜950nmの比較的波長が短い近赤外線であれば、近赤外線検知機として汎用の安価なCCDカメラを用いることができるため、侵入者監視装置のコストを低く抑えることができるからである。
ここで、水素火炎監視装置1の近赤外線画像撮像手段21は、1340〜1500nmの波長領域内で設定された波長を含む近赤外線画像を撮像するものであるから、800〜950nmの波長領域の近赤外線は撮像しない。したがって、水素火炎監視装置1によれば、上記の汎用の侵入者監視装置の近赤外線照射機から照射される近赤外線やその反射光を水素火炎の発光と誤検知することがないため、上記の汎用の侵入者監視装置と併用することが可能であり便利である。
次に、可視光線画像撮像手段22は、分光手段24から導かれた可視光線によって、監視対象領域の可視光線画像を撮像するための手段であり、例えば、可視光線領域(400〜700nm)の波長を含む可視光線画像を、静止画撮像または動画撮像することができる撮像素子を備えた汎用的なCCDカメラを使用することができる。静止画を撮像するCCDカメラである場合には、例えば、自動的に数秒毎に撮像できるものであれば連続監視が可能となるため好ましい。さらに、多様な監視用画像を取得するために、広角から望遠まで幅広い画角をカバーできることが好ましい。
また、可視光線画像撮像用のカメラは、カラー画像撮像用またはモノクロ画像撮像用のいずれのタイプでも使用できるが、一般にカラー画像は見易く、水素火炎の発生位置の特定もし易いため、カラー画像撮像用のカメラを使用することが望ましい。
可視光線画像撮像用のカメラがカラーCCDカメラの場合は、RGBフィルターを備えたものを使用することができる。RGBフィルターについては、赤色の波長領域が近赤外線の波長領域と近いため、赤色の信号を差分画像の抽出のために使用することが好ましい。また、植物は近赤外線を強く散乱するため、植物の多い環境では葉の反射率の高い波長領域である緑色の信号を利用することが好ましい。画像処理ソフトに、用途に応じて抽出する単色成分(赤色、緑色または青色)を選択できるよう色選択機能を持たせてもよい。
かかる可視光線画像撮像手段22の具体例としては、ワテック社製のカラーCCDカメラ(型番WT−250D)を好適に使用することができる。
なお、可視光線画像撮像手段22は、昼間の侵入者監視用の撮像機としても利用することが可能である。
<情報処理部>
情報処理部3はハードディスクなどの記憶装置31と、CPUなどの演算装置32と、ディスプレイ画面などの表示装置33を備えており、例えば、パーソナルコンピュータにより構成することができる。
撮像部2によって同じ監視対象領域を同時に撮像された近赤外線画像と可視光線画像は、情報処理部3に伝送されて記憶装置31に記録される。
記憶装置31は、平常時には、近赤外線画像と可視光線画像を時系列で連続的に記録し、新しい画像を取り込む度に過去の古い画像を消去するようにしてある。ただし、水素火炎が検知された場合には、火炎検知の前後にわたる所定時間の画像(例えば、火炎発生前後の24時間の画像)を保存する。そうすることで、ガス遮断を行った後に火炎発生箇所(水素ガスの漏出箇所)を特定したり、火炎発生の原因究明に役立てたりすることができるため便宜である。そのためには、水素火炎の検知後から所定時間の画像を取得し画像更新を停止するか、火炎検知前後の所定時間の画像を別領域に移動し上書き不可とした上で画像更新を継続するようにすればよい。
演算装置32は合成画像作成手段を有する。この合成画像作成手段は、記憶装置31に保存された画像処理ソフトウェアに基づいて、近赤外線画像と可視光線画像との差分画像を抽出し、二値化し、着色して火炎画像とし、それを可視光線画像からなる背景画像に重畳して合成画像を作成するといった一連の画像処理を行うように構成されている。
かかる画像処理の手順としては、まず、近赤外線画像と可視光線画像との差分画像を抽出する。
ここで、近赤外線画像と可視光線画像との差分を取る理由は、水素火炎の発する近赤外線を捉えるときにその波長領域において照明光などの外乱光が存在するので、この外乱光の成分を可視光線の波長で検知して、近赤外線画像から外乱光の成分を差し引いて消去するためである。
なお、可視光線画像がカラー画像である場合には、そのカラー画像から単色成分画像を抽出して、近赤外線画像と単色成分画像との差分を取ればよい。
次に、得られた差分画像を設定した閾値と比較し、閾値以上の値を示す領域を水素火炎が存在する領域と判断して二値化処理することで二値画像を取得する。
二値化処理に用いる閾値は、演算装置32によって、差分画像の濃度ヒストグラムを作成し、そのヒストグラムから公知の閾値自動決定方法によって自動的に算出する。
なお、閾値の設定は、上記のように演算装置が自動的に算出して設定する方法に限られず、例えば、現場でユーザーが差分画像の表示を見ながら手動で調整して適宜に値を入力設定する方法であってもよい。
次に、得られた二値画像の高輝度部分を圧縮し、続いて膨張させて細かいノイズ(高輝度面積の少ない部分)を除去した後に着色することで火炎画像を取得する。そして、かかる火炎画像を上記可視光線画像による背景画像上に重畳して合成画像を作成する。
また、演算装置32は、上記二値画像に基づき水素火炎の有無を判別する判別手段を有する。上記二値画像は、設定した閾値以上の値を示す領域を水素火炎が存在する領域と判断して作成されるため、かかる二値画像によれば水素火炎の有無を容易かつ確実に判別することができる。
かかる判別手段によって水素火炎が検知された場合、情報処理部3は、水素火炎発生の警報を発報すると共に、記憶装置31に水素火炎発生の前後にわたる所定時間の近赤外線画像および可視光線画像を保存するように作動する。
表示装置33はディスプレイ画面であり、上記合成画像をほぼリアルタイムで表示することができるため、迅速かつ適切な消火作業に資することができる。
≪水素火炎監視装置の実施形態≫
次に、本発明の水素火炎監視装置の実施形態を説明する。
図2に示す水素火炎監視装置10は、上記の水素火炎監視装置1に検知部4を付加して構成されており、検知部4は、監視対象領域からの紫外線を受け取り可視光線に変換する集光手段43と、集光手段43から導かれた可視光線から特定波長の紫外線を検知する紫外線検知手段41を備える。また、検知部4は、監視対象領域からの遠赤外線を受け取る集光手段44と、集光手段44から導かれた特定波長の遠赤外線を検知する遠赤外線検知手段42を備える。
以下、検知部4および情報処理部3について説明するが、撮像部2は上記参考形態の撮像部2と同じものなので、ここでは説明を省略する。
<検知部>
集光手段43は、監視対象領域からの光を受け取るレンズ(図示せず)と、200〜400nmの波長領域の紫外線を可視光線に変換する波長変換器(図示せず)を備えており、紫外線検知手段41と光伝送ケーブル45を介して接続されている。かかる構成により、水素火炎が発する上記波長領域の紫外線がレンズに入射すると、波長変換器によって可視光線に変換されて光伝送ケーブル45を通過して紫外線検知手段41へと導かれる。
なお、光伝送ケーブル45で伝送された可視光線が微弱である場合には、増幅器(図示せず)によって増幅した後に紫外線検知手段41へと導くようにすればよい。
ここで、紫外線を可視光線に変換する理由は、紫外線をそのまま光伝送ケーブルで伝送するには、紫外線伝送用の専用品が必要であるが、可視光線に変換すれば、可視光線伝送用の安価な汎用品を使用することができるからである。
また、波長変換器は、例えば、蛍光物質を分散させたガラスからなり、その樹脂に入射した紫外線が蛍光物質を励起させて可視光線を生じさせることで、紫外線から可視光線への波長変換が行われるようになっている。
かかる可視光線変換器の具体例としては、住田光学ガラス社製の機能性蛍光ガラス「ルミラス」(型番ルミラス−G9)を好適に使用することができる。
集光手段43は、レンズ、波長変換器、およびこれらと光伝送ケーブル45とを繋ぐ部材だけで構成できるため、発火源にならないものであり、また小さく形成することができる。したがって、通常の電源を利用するCCDカメラなどの設置が困難な、発火源となり得るものを設置できない場所や、極めて狭い場所にも設置することができ、例えば、水素供給ステーションの防爆区域内の狭い蓄圧器室や圧縮機室などにも設置することができる。
紫外線検知手段41は、水素火炎が発する200〜400nmの波長領域の紫外線を検知するセンサであるが、かかる紫外線は、集光手段43に備えられた波長変換器によって特定波長領域の可視光線に変換されるので、紫外線検知手段41に使用するセンサとしては、その特定波長領域の可視光線を検知できるものである必要がある。
したがって、紫外線検知手段41のセンサは、特定波長領域の可視光線にのみ感度を有する受光素子により構成することができ、また、特定領域の可視光線のみを透過させる光学バンドパスフィルターとフォトダイオードの組み合わせにより構成してもよい。
水素火炎の発する紫外線は、285nm、306nmおよび309nmの波長に発光強度のピークが存在するため、これらのピークを示す波長のいずれかを含む波長領域を検知するように構成することが好ましい。例えば、309nmの波長の紫外線を検知したい場合には、かかる紫外線は集光手段43の波長変換器によって可視光線に変換されるので、かかる可視光線を紫外線検知手段41のセンサで検知できるようにすればよい。
かかる紫外線検知手段41の具体例としては、住田光学ガラス社製の紫外センサ(型番UV−200)を好適に使用することができる。
次に、集光手段44は、監視対象領域からの光を受け取るレンズ(図示せず)を備えており、遠赤外線検知手段42と光伝送ケーブル46を介して接続されている。かかる構成により、レンズに入射した水素火炎が発する遠赤外線は、光伝送ケーブル46を通過して遠赤外線検知手段42へ導かれる。
集光手段44は、レンズおよびレンズと光伝送ケーブル46とを繋ぐ部材だけで構成できるため、発火源にならないものであり、また、極めて小さく形成することができる。したがって、防爆区域や極めて狭い場所にも設置することができる。
遠赤外線検知手段42は、水素火炎の熱に起因する遠赤外線を検知する手段であり、概ね7〜14μmの波長領域内で設定された波長を含む遠赤外線を検知できる遠赤外センサなどを使用することができる。
かかる遠赤外線検知手段42(遠赤外線センサ)の具体例としては、ニッタン社製の赤外線式炎検知器(型番:1RB−EW)を好適に使用することができる。
また、遠赤外線検知手段42として遠赤外線画像撮像機を使用する場合、水素火炎と水素火炎によって加熱された周辺部から発せられる遠赤外線画像を撮像できると共に、人の体温に起因する遠赤外線画像を撮像できるので、夜間の侵入者監視用の撮像機として利用することができる。
さらに、かかる遠赤外線画像撮像機によって取得した遠赤外線画像に基づいて、監視対象領域中の最高温度の位置表示と温度表示を行うことや、機器の温度上昇を検知し電気的に温度を出力するサーモグラフィーとして使用するなど、監視対象領域における温度監視を行うことも可能である。
かかる遠赤外線検知手段42(線赤外線画像撮像機)の具体例としては、フレアシステム社製長波赤外線カメラ(型番QUARK2,透過波長7.5〜13.5μm)を好適に使用することができる。
<情報処理部>
水素火炎監視装置10の情報処理部3は、上記第1実施形態の水素火炎監視装置1の情報処理部3と同様に、記憶装置31と演算装置32と表示装置33を備えており、例えばパーソナルコンピュータによって構成することができる。
かかる演算装置32には、上記参考形態の演算装置32の構成要素に加えて、検知部4において、水素火炎の発する波長の紫外線と、水素火炎の熱に起因する波長の遠赤外線とを同時に検知した場合に水素火炎が発生したものと判定する判定手段が設けられている。
そのため、水素火炎監視装置10は、水素火炎の発生を高精度で検知することができるものである。その理由は、例えば、紫外線検知手段41が太陽光に含まれる紫外線を水素火炎から発せられた紫外線と誤検知した場合や、遠赤外線検知手段42が水素火炎以外の原因による監視対象領域の温度上昇を水素火炎によるものと誤検知した場合においても、両検知手段41、42による検知が同時に行われない限りは水素火炎の発生と判定しないからである。
水素火炎監視装置10は、演算装置32の判定手段によって水素火炎の発生が検知された場合に警報を発報するようになっている。
さらに、かかる水素火炎発生の検知をトリガーとして、記憶装置31への水素火炎発生の前後における所定時間の近赤外線画像および可視光線画像の保存を開始すると共に、演算装置32による近赤外線画像と可視光線画像との差分画像抽出から水素火炎画像と背景画像との合成画像作成までの一連の画像処理を開始するようになっている。
また、水素火炎の検知精度をより高めるために、演算装置32の「判定手段」と、上記の二値画像に基づき水素火炎の有無を判別する「判別手段」の両方を組み合わせることができる。
例えば、「判定手段」によって水素火炎の発生が検知された場合であって、かつ「判別手段」によって水素火炎の存在が検知された場合に、水素火炎が発生したものと判断して、警報を発報したり、記憶装置31への近赤外線画像および可視光線画像の保存を開始したりすることができる。
また、水素火炎監視装置10は、その遠赤外線検知手段42が遠赤外線画像撮像機である場合には、夜間の侵入者監視用の撮像機として使用することができるため、昼間の侵入者監視用の撮像機として使用できる可視光線画像撮像手段22と相まって、防犯用の監視装置として使用できるものである。例えば、移動物体の検出を行わない水素火炎監視モードと、移動物体の検出を行う侵入者検知モードを設け、後者においては可視光線画像または遠赤外線画像に基づき、あるいは両画像に基づいて、移動物体(侵入者)を検知した場合に発報するようにしてもよい。
このように、水素火炎監視装置10を防犯用の監視装置として利用する場合には、同じ監視対象領域について別の防犯用の監視装置を設けることが不要となり便宜である。
≪水素取扱施設≫
次に、本発明の水素取扱施設を説明する。
図3に示す水素取扱施設5は、燃料電池自動車Cに水素ガスを充填するための水素供給ステーションであり、水素供給装置53とその周辺に配置された図示しない水素輸送配管や水素貯蔵タンクなどの水素取扱機器を備え、さらに管理棟51とこれらを覆うキャノピー(屋根)52が設置されている。
水素取扱施設5の水素供給装置53の付近には、発火源となり得るものの設置が禁止されている防爆区域E1が設けられており、かかる防爆区域E1以外の区域は非防爆区域E2とされている。
キャノピー52の下面側の防爆区域E1内には、水素火炎監視装置10の集光ユニット54が設置されており、集光ユニット54は光伝送ケーブルユニット55によって、非防爆区域E2内の管理棟1の中に配置された水素火炎監視装置10の本体部分と接続されている。
なお、集光ユニット54は、図2に示す3つの集光手段23、43および44を、まとめて1つの小さな筐体内に配置したものであり、また、光伝送ケーブルユニット55は、図2に示す3本の光伝送ケーブル25、45および46を一体に束ねて形成したケーブルである。
また、キャノピー52の下面側の非防爆区域E2内には、近赤外線照射機を備えた侵入者監視装置56が設置されており、その侵入者監視装置56による監視対象領域(図示せず)は、水素火炎監視装置10の集光ユニット54による監視対象領域Sと、多くの範囲において重複している。
水素取扱施設5の監視対象領域Sにおいて水素火炎Fが発生した場合には、集光ユニット54が水素火炎Fからの光を捉え、光伝送ケーブルユニット55によって、撮像部2の分光手段24と、検知部4の紫外線検知手段41および遠赤外線検知手段42に伝送される。すると、紫外線検知手段41が水素火炎の発する特定波長の紫外線を検知し、遠赤外線検知手段42が水素火炎の熱に起因する特定波長の遠赤外線を検知することで、演算手段32の判定手段によって水素火炎が発生したものと判定され、警報が発報される。また、分光手段24によって分光された特定波長の近赤外線による近赤外線画像と可視光線による可視光線画像とが、記憶装置31に水素火炎Fの発生の前後にわたって24時間保存されると共に、演算手段32により近赤外線画像と可視光線画像を用いて水素火炎を可視化する一連の画像処理が開始される。
ここで、集光ユニット54は、発火源となり得るものを有しないので、防爆区域E1内に配置されて、監視対象領域Sの全体を、ほぼ5m以内の近距離から監視できるようにしてある。したがって、発光強度が低い小さな水素火炎であっても検知でき、鮮明な火炎画像を作成することができる。
また、水素火炎監視装置10のうち、集光ユニット54と光伝送ケーブルユニット55以外の本体部分は、非防爆区域E2にある管理棟51内に配置されているので、かかる本体部分を防爆仕様にする必要がなく、水素取扱施設5をコスト性に優れたものとすることができる。
水素取扱施設5の非防爆区域E2に設置された侵入者監視装置56は、概ね800〜950nmの波長領域を含む近赤外線画像を撮像する近赤外線画像撮像機と、同波長領域の近赤外線を照射する近赤外線照射機を備えている。
この侵入者監視装置56は、一般に普及している侵入者監視装置であり、侵入者を近赤外線画像撮像機で捉えて監視するものであるが、夜間は近赤外線照射機から概ね800〜950nmの波長領域の近赤外線を照射して、その反射光を近赤外線画像撮像機で捉えるようになっている。
水素取扱施設5に設置されている水素火炎監視装置10は、近赤外線画像撮像手段21を備えているが、1340〜1500nmの波長領域内の近赤外線画像を撮像するものなので、侵入者監視装置56の近赤外線照射機から照射される800〜950nmの近赤外線は撮像しない。
したがって、侵入者監視装置56の近赤外線照射機による照射光やその反射光を、水素火炎による近赤外線であると誤検知する恐れがないため、水素火炎監視装置10は、汎用の侵入者監視装置56と併用することができるものであり便利である。
本発明は、燃焼時に火炎が見えない水素を扱う水素取扱施設における火災の監視に適しており、特に水素火炎を可視化することで、消火作業の的確性と安全性を確保する場合に好適である。
1,10 ・・水素火炎監視装置
2 ・・撮像部
21 ・・近赤外線画像撮像手段
22 ・・可視光線画像撮像手段
23 ・・集光手段
24 ・・分光手段
25 ・・光伝送ケーブル
3 ・・情報処理部
31 ・・記憶装置
32 ・・演算装置
33 ・・表示装置
4 ・・検知部
41 ・・紫外線検知手段
42 ・・遠赤外線検知手段
43,44 ・・集光手段
45,46 ・・光伝送ケーブル
5 ・・水素取扱施設(水素供給ステーション)
51 ・・管理棟
52 ・・キャノピー
53 ・・水素供給装置
54 ・・集光ユニット
55 ・・光伝送ケーブルユニット
56 ・・侵入者監視装置
C ・・燃料電池自動車
F ・・水素火炎
E1 ・・防爆区域
E2 ・・非防爆区域
S ・・監視対象領域

Claims (8)

  1. 水素火炎を可視化する水素火炎監視装置であって、
    1340〜1500nmの波長領域内で設定された波長を含む近赤外線画像を撮像する近赤外線画像撮像手段、
    および可視光線画像を撮像する可視光線画像撮像手段を備える撮像部と、
    水素火炎の発する紫外線の波長領域内で設定された波長を含む紫外線を検知する紫外線検知手段、
    および水素火炎の発する遠赤外線の波長領域内で設定された波長を含む遠赤外線を検知する遠赤外線検知手段を備える検知部と、
    上記撮像部で撮像した監視対象領域の近赤外線画像および可視光線画像を記録する記憶装置、
    上記検知部において上記の設定された波長を含む紫外線および上記の設定された波長を含む遠赤外線が同時に検知された場合に、水素火炎の発生と判定する判定手段、上記近赤外線画像と上記可視光線画像との差分画像を抽出し、設定した閾値を基準に二値化して二値画像とし、さらに着色して火炎画像とし、該火炎画像を上記可視光線画像からなる背景画像に重畳した合成画像を作成する合成画像作成手段とを有する演算装置、
    および上記合成画像を画面に表示する表示装置を備える情報処理部を具備し、
    上記演算装置の上記判定手段によって水素火炎が発生したと判定された場合に、上記記憶装置への水素火炎発生の前後にわたる所定時間の近赤外線画像および可視光線画像の保存を開始することを特徴とする水素火炎監視装置。
  2. 水素火炎を可視化する水素火炎監視装置であって、
    1340〜1500nmの波長領域内で設定された波長を含む近赤外線画像を撮像する近赤外線画像撮像手段、
    および可視光線画像を撮像する可視光線画像撮像手段を備える撮像部と、
    水素火炎の発する紫外線の波長領域内で設定された波長を含む紫外線を検知する紫外線検知手段、
    および水素火炎の発する遠赤外線の波長領域内で設定された波長を含む遠赤外線を検知する遠赤外線検知手段を備える検知部と、
    上記撮像部で撮像した監視対象領域の近赤外線画像および可視光線画像を記録する記憶装置、
    上記検知部において上記の設定された波長を含む紫外線および上記の設定された波長を含む遠赤外線が同時に検知された場合に、水素火炎の発生と判定する判定手段、上記近赤外線画像と上記可視光線画像との差分画像を抽出し、設定した閾値を基準に二値化して二値画像とし、さらに着色して火炎画像とし、該火炎画像を上記可視光線画像からなる背景画像に重畳した合成画像を作成する合成画像作成手段とを有する演算装置、
    および上記合成画像を画面に表示する表示装置を備える情報処理部を具備し、
    上記演算装置の上記判定手段によって水素火炎が発生したと判定された場合に、上記合成画像作成手段による合成画像の作成を開始することを特徴とする水素火炎監視装置。
  3. 水素火炎を可視化する水素火炎監視装置であって、
    1340〜1500nmの波長領域内で設定された波長を含む近赤外線画像を撮像する近赤外線画像撮像手段、
    および可視光線画像を撮像する可視光線画像撮像手段を備える撮像部と、
    水素火炎の発する紫外線の波長領域内で設定された波長を含む紫外線を検知する紫外線検知手段、
    および水素火炎の発する遠赤外線の波長領域内で設定された波長を含む遠赤外線を検知する遠赤外線検知手段を備える検知部と、
    上記撮像部で撮像した監視対象領域の近赤外線画像および可視光線画像を記録する記憶装置、
    上記検知部において上記の設定された波長を含む紫外線および上記の設定された波長を含む遠赤外線が同時に検知された場合に、水素火炎の発生と判定する判定手段、上記近赤外線画像と上記可視光線画像との差分画像を抽出し、設定した閾値を基準に二値化して二値画像とし、さらに着色して火炎画像とし、該火炎画像を上記可視光線画像からなる背景画像に重畳した合成画像を作成する合成画像作成手段と、上記二値画像に基づき水素火炎の有無を判別する判別手段とを有する演算装置、
    および上記合成画像を画面に表示する表示装置を備える情報処理部を具備し、
    上記演算装置の上記判定手段によって水素火炎が発生したと判定された場合であって、かつ、上記判別手段によって水素火炎が存在すると判別された場合に、上記記憶装置への水素火炎発生の前後にわたる所定時間の近赤外線画像および可視光線画像の保存を開始することを特徴とする水素火炎監視装置。
  4. 遠赤外線検知手段は、遠赤外線画像を撮像する遠赤外線画像撮像機からなることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の水素火炎監視装置。
  5. 撮像部は単一の集光手段と、該集光手段に入射した光を近赤外線と可視光線とに分ける分光手段を備え、
    該分光手段によって分けられた近赤外線が近赤外線画像撮像手段に導かれ、可視光線が可視光線画像撮像手段へ導かれるように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の水素火炎監視装置。
  6. 上記集光手段は発火源を有しておらず、該集光手段と分光手段とは光伝送ケーブルを介して接続されていることを特徴とする請求項5に記載の水素火炎監視装置。
  7. 遠赤外線検知手段および紫外線検知手段には、それぞれ集光手段が光伝送ケーブルを介して接続されており、該集光手段は発火源を有しないことを特徴とする請求項6に記載の水素火炎監視装置。
  8. 防爆区域と非防爆区域が設けられた水素取扱施設であって、
    請求項7に記載の水素火炎監視装置が設置されており、
    これらの水素火炎監視装置の構成要素のうち、各集光手段が防爆区域内に配置され、
    該集光手段と光伝送ケーブルを介して接続された分光手段、遠赤外線検知手段および紫外線検知手段を含む他の構成要素が非防爆区域内に配置されていることを特徴とする水素取扱施設。
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