JP6835932B2 - 決済装置及びその制御プログラム - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、チェックアウトシステムの決済装置及びその制御プログラムに関する。
量販店向けのチェックアウトシステムとして、取引毎にその取引の決済に必要な会計データを作成する登録装置と、前記会計データを基に前記取引の決済を処理する決済装置とを分離したタイプがある。登録装置は、商品販売に係るデータの入力を待ち受ける。そして、操作者によって商品販売に係るデータが入力されると、登録装置は、そのデータを基に会計データを作成し、この会計データを決済装置に送信する。決済装置は、会計データに対する支払いデータの入力を待ち受ける。そして、操作者によって支払いデータが入力されると、決済装置は、会計データと支払いデータとに基づいて取引の決済を処理する。このような登録装置と決済装置とを分離したタイプのチェックアウトシステムには、登録装置と決済装置とを別々の店員が操作する二人制と、登録装置を店員が操作し決済装置を買物客が操作する分担制、いわゆるセミセルフ方式とがある。
セミセルフ方式の場合、決済装置の操作に買物客が手間取ると、後に続く買物客が決済を待つことになる。このような事態を避けるために、1台の登録装置に対して複数台の決済装置を接続する。そして登録装置は、取引毎にいずれかの決済装置を選択して、その決済装置に会計データを送信する。このため登録装置は、取引毎に会計データの送信先となる決済装置を選択するための処理を実行しなければならない。
特開2013−242839号公報
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、登録装置において取引毎に実行されていた会計データの送信先となる決済装置を選択する処理を不要にしたチェックアウトシステムで用いられる決済装置を提供しようとするものである。
一実施形態において、取引毎にその取引の決済に必要な会計データを作成し、その会計データを複数の決済装置に対して設定される優先順位のデータとともに送信する登録装置とネットワークを介して接続され、会計データを基に取引の決済を処理する決済装置は、受信手段と、許諾応答手段と、転送手段とを備える。受信手段は、ネットワークを介して会計データと優先順位のデータとを受信する。許諾応答手段は、取引の決済を実行可能な状態で会計データと優先順位のデータとを受信した場合、ネットワークを介して登録装置に許諾応答を送信する。転送手段は、取引の決済を実行不可能な状態で会計データと優先順位のデータとを受信した場合、優先順位のデータを基に自らよりも優先順位が下位の他の決済装置に会計データと優先順位のデータとをネットワークを介して転送する。
本実施形態に係るチェックアウトシステムの模式図。 登録装置及び決済装置の主要な回路構成を示すブロック図。 登録装置のRAMに形成される主要なメモリ領域を示す模式図。 登録装置の補助記憶ユニットで記憶されるリストテーブル示す模式図。 登録装置のCPUが実行する情報処理の主要な手順を示す流れ図。 図5の優先順位更新処理の手順を具体的に示す流れ図。 図5の会計送信処理の手順を具体的に示す流れ図。 決済装置のCPUが実行する受信割込み処理の主要な手順を示す流れ図。 登録画面の一表示例を示す模式図。 会計確認画面の一表示例を示す模式図。 会計確認画面の一表示例を示す模式図。
以下、実施形態について、図面を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係るチェックアウトシステム10の模式図である。チェックアウトシステム10は、複数台の登録装置11と、登録装置11よりも台数の多い決済装置12とを含む。登録装置11及び決済装置12は、店舗のチェックアウトレーン毎に配置される。
図1においては、2台の登録装置11と6台の決済装置12とを2つのチェックアウトレーンに配置した場合を示している。詳しくは、1つのチェックアウトレーンに対して1台の登録装置11と3台の決済装置12(12-1、12-2、12-3)とが配置されている。決済装置12-1は、登録装置11との距離が最も近く、決済装置12-2は、登録装置11との距離が2番目に近く、決済装置12-3は、登録装置11との距離が最も遠い。
チェックアウトシステム10は、セミセルフ方式である。すなわち登録装置11は、チェッカと呼ばれる役割を担った店員21が、その操作者となる。決済装置12は、店舗で販売される商品を購入する買物客22が、その操作者となる。
登録装置11は、図1においては、作業テーブル23に取り付けられる。作業テーブル23は、矩形の天板を有する。複数の作業テーブル23が、天板の長手方向がほぼ並行するように配置されることにより、買物客22用の通路(チェックアウトレーン)が形成される。
登録装置11は、商品の販売登録、会計データの作成及び会計データの決済装置12への転送の各機能を備える。商品の販売登録とは、買物客22が購入する商品のデータを登録装置11に登録することである。例えば、商品に付されたバーコードをスキャナでスキャンすることにより、当該商品のデータ登録装置11に登録される。会計データとは、1つの取引として販売登録された商品の会計に係るデータである。商品コード、商品名、単価、個数、金額等が会計データに含まれる。
決済装置12は、決済処理の機能を備える。すなわち決済装置12は、登録装置11から会計データが転送された場合に、その会計データを基に取引の決済を処理する。決済処理とは、会計データを基に商品売買行為である取引の決済を処理することである。決済には、現金、クレジットカード、電子マネー等が利用される。
図2は、登録装置11及び決済装置12の主要な回路構成を示すブロック図である。登録装置11及び決済装置12は、いずれもネットワークであるLAN(local area network)13に接続されている。LAN13には、図示しないが、サーバが接続されている。サーバには、各商品の商品コードに関連付けて、商品名、単価等の商品情報が設定された商品データベースがある。
登録装置11及び決済装置12は、LAN13を介して情報を授受する。なお、ネットワークは、LAN13に代えて、インターネットや無線LANなどの別の通信網を用いてもよい。また、登録装置11と決済装置12との間でサーバを介して情報を授受する構成としてもよい。
登録装置11は、CPU11a、ROM11b、RAM11c、補助記憶ユニット11d、ドロワ開放ユニット11e、スキャナ11f、2つのタッチパネル11g1,11g2、プリンタ11h、カードリーダライタ11i、通信ユニット11j及び伝送システム11kを含む。
CPU11aは、ROM11b、RAM11c及び補助記憶ユニット11dと伝送システム11kを介して接続されて、コンピュータを構成する。
CPU11aは、上記コンピュータの中枢部分に相当する。CPU11aは、ROM11b及びRAM11cに記憶されたオペレーティングシステム、ミドルウェア及びアプリケーションプログラムに基づいて、登録装置11としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。ROM11bは、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。ROM11bは、上記オペレーティングシステムを記憶する。ROM11bは、上記ミドルウェア又はアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。ROM11bは、CPU11aが各種の処理を行う上で参照するデータを記憶する場合もある。RAM11cは、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。RAM11cは、CPU11aが各種の処理を行う上で参照するデータを記憶する。またRAM11cは、CPU11aが各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶しておく、いわゆるワークエリアとしても利用される。補助記憶ユニット11dは、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。補助記憶ユニット11dは、CPU11aが各種の処理を行う上で使用するデータ、あるいはCPU11aでの処理によって作成されたデータを保存する。補助記憶ユニット11dとしては、例えばEEPROM、HDD、あるいはSSDなどを使用できる。ROM11b又は補助記憶ユニット11dに記憶されるアプリケーションプログラムには、登録装置11で実行される情報処理に関して記述した制御プログラムを含む。
ドロワ開放ユニット11eは、貨幣を収容するためのドロワを自動的に開放する。スキャナ11fは、商品に付されたバーコードを読み取って、当該商品の商品コードを得る。2つのタッチパネル11g1,11g2のうち、一方のタッチパネル11g1は店員用であり、他方のタッチパネル11g2は客用である。タッチパネル11g1,11g2は、いずれも表示デバイス及びタッチセンサを含む。店員用のタッチパネル11g1は、表示画面が店員21の作業スペース側を向くように、作業テーブル23上に設けられる。客用のタッチパネル11g2は、表示画面が買物客22用の通路側を向くように、作業テーブル23上に設けられる。プリンタ11hは、レシート用紙に対して各種の文字列又は画像などを印刷することにより、レシートを発行する。カードリーダライタ11iは、カードに記録されたデータを読み取る機能と、上記カードへデータを書き込む機能とを有する。カードは、クレジットカード、デビットカード、電子マネーカード、プリペイドカードなどの決済用カードを含む。通信ユニット11jは、LAN13を介して接続される複数の決済装置12とデータ通信を行う。通信ユニット11jは、他の登録装置11とLAN13を介してデータ通信を行うこともできる。
伝送システム11kは、CPU11a、ROM11b、RAM11c、補助記憶ユニット11d、ドロワ開放ユニット11e、スキャナ11f、タッチパネル11g1,11g2、プリンタ11h、カードリーダライタ11i及び通信ユニット11jの間で授受されるデータを伝送する。伝送システム11kは、システムバスなどの各種のバスと、これらのバスと各部とを接続する各種のインタフェース回路とを含む周知のものが利用できる。このような登録装置11のハードウェアとしては、例えば既存のPOS端末を利用することが可能である。
決済装置12は、CPU12a、ROM12b、RAM12c、補助記憶ユニット12d、自動釣銭機12e、スキャナ12f、タッチパネル12g、プリンタ12h、カードリーダライタ12i、通信ユニット12j及び伝送システム12kを含む。自動釣銭機12eは、投入される硬貨及び紙幣を収受する。また自動釣銭機12eは、釣銭としての硬貨及び紙幣を排出する。その他のCPU12a、ROM12b、RAM12c、補助記憶ユニット12d、スキャナ12f、タッチパネル12g、プリンタ12h、カードリーダライタ12i、通信ユニット12j及び伝送システム12kの機能は、登録装置11のCPU11a、ROM11b、RAM11c、補助記憶ユニット11d、タッチパネル11g1,11g2、プリンタ11h、カードリーダライタ11i、通信ユニット11j及び伝送システム11kと同等である。すなわちCPU12aは、ROM11b、RAM11c及び補助記憶ユニット11dと伝送システム11kを介して接続されて、コンピュータを構成する。そしてCPU12aは、ROM12b及びRAM12cに記憶されたオペレーティングシステム、ミドルウェア及びアプリケーションプログラムに基づいて、決済装置12としての各種の動作を実現するべく各部を制御する。ROM12b又は補助記憶ユニット12dに記憶されるアプリケーションプログラムには、決済装置12で実行される情報処理に関して記述した制御プログラムを含む。このような決済装置12のハードウェアとしては、例えば既存のセルフ方式に対応したPOS端末を利用することが可能である。
かかる構成のチェックアウトシステム10は、図3に示すデータメモリ領域31、32及び33を、登録装置11のRAM11cに形成する。データメモリ領域31は、販売登録された1つの商品の商品コード、商品名、単価、個数及び金額を一時的に格納するための領域である。商品コードは、各商品を個々に識別するための固有のコードである。各商品には、例えばバーコードによって表された商品コードが付されており、スキャナ11fでバーコードをスキャンすることにより、登録装置11は商品コードを取得できる。商品名及び単価は、対応する商品コードにより識別される商品の名称及び1点当たりの価格である。個数は、同商品の販売個数であり、金額は、その販売個数分の金額(販売金額)である。以下、データメモリ領域31を一時バッファ31と称する。データメモリ領域32は、1取引として販売登録された全ての商品のデータを格納するための領域である。データは、商品コード、商品名、単価、個数、金額の各項目を含む。以下、データメモリ領域32を取引メモリ32と称する。データメモリ領域33は、1取引として販売登録された全ての商品の合計個数と合計金額とを格納するための領域である。以下、データメモリ領域33を合計メモリ33と称する。
またチェックアウトシステム10は、図4に示すリストテーブル41を、登録装置11の補助記憶ユニット11dで記憶する。リストテーブル41は、“1”から始まる一連のリスト番号に関連付けて決済装置ID、識別名称及びステータスを記憶する領域である。決済装置IDは、各決済装置12を個々に識別するために決済装置12毎に割り当てられ、例えばROM12bに記憶された固有のIDである。因みに、各登録装置11についても同様の登録装置IDがROM11bに記憶されている。識別名称は、各決済装置12に対して個々に設定された固有の名称である。登録装置11の操作者は、識別名称からどの決済装置12を示しているのかを判別することができる。ステータスは、決済装置12の状態(待機中、使用中、警告中、エラー中)を表す。待機中とは、登録装置11から転送される会計データを待機している状態である。使用中とは、会計データを基に決済処理を実行している状態である。警告中とは、警告が発生している状態である。警告には、例えば自動釣銭機12eから発生する在高過剰又は在高不足の警告、あるいはプリンタ12hから発生するレシート用紙ニアエンドの警告等がある。エラー中とは、エラーが発生している状態である。エラーには、例えば自動釣銭機12eにおける在高フル又は在高無しのエラー、あるいはプリンタ12hにおけるレシート無し又はレシート詰まりのエラー等がある。本実施形態では、待機中を表すステータスデータSTを“0”、使用中を表すステータスデータSTを“1”、警告中を表すステータスデータSTを“2”、エラー中を表すステータスデータSTを“3”とする。
登録装置11は、いずれかの決済装置12から使用中であることを表す信号を受信すると、その決済装置12の決済装置IDに対応するステータスを“1”に変更する。また、いずれかの決済装置12から警告中であることを表す信号を受信すると、その決済装置12の決済装置IDに対応するステータスを“2”に変更する。同様に、いずれかの決済装置12からエラー中であることを表す信号を受信すると、その決済装置12の決済装置IDに対応するステータスを“3”に変更する。そして、いずれかの決済装置12から使用中、警告中又はエラー中が解除されたことを表す信号を受信すると、その決済装置12の決済装置IDに対応するステータスを“0”に戻す。
また登録装置11は、取引毎に作成される会計データを、リストテーブル41のデータとともに、リスト番号“1”に関連付けられた決済装置IDで識別される決済装置12(図4の例では決済装置12-1)に送信する(送信手段)。決済装置12は、会計データ及びリストテーブル41のデータの受信手段を有する。そして受信手段により会計データ及びリストテーブル41のデータを受信した決済装置12は、取引の決済を実行可能な状態か否かを判定する(判定手段)。決済装置12は、使用中またはエラー中のとき、取引の決済を実行できない。決済装置12は、待機中または警告中のとき、取引の決済を実行できる。取引の決済を実行できない場合、決済装置12は、会計データをリストデータとともにリスト番号“2”に関連付けられた決済装置IDで識別される決済装置12(図4の例では決済装置12-2)に転送する(転送手段)。取引の決済を実行できる場合、決済装置12のCPU12aは、登録装置11に対して許諾応答を送信するとともに(許諾応答手段)、会計データを基に取引の決済を処理する。許諾応答を受信した登録装置11は、許諾応答送信元の決済装置12を識別する情報(例えば識別名称)をタッチパネル11g1またはタッチパネル11g2のいずれか一方または両方に表示させることで告知する(告知手段)。ここに、リストテーブル41は、複数の決済装置12に対して設定される優先順位(リスト番号)を記憶する記憶手段を構成する。そして登録装置11は、リストテーブル41で記憶される複数の決済装置12の優先順位を、それぞれ当該決済装置12の状態ととともにタッチパネル11g1に表示する表示手段を備える。さらに登録装置11は、優先順位の更新を指示する指示手段を備える。そして登録装置11は、指示手段により前記優先順位の更新が指示されたことを、複数の決済装置12に対して設定される優先順位を更新する条件が成立したものとみなし、リストテーブル41のデータを処理して優先順位を更新する(更新手段)。
以下、図5乃至図11を用いて上述した各手段について詳細に説明する。なお、以下に説明する処理の内容は一例であって、同様な結果を得ることが可能な様々な処理を適宜に利用できる。
登録装置11は、動作モードの1つとして登録モードを有する。この登録モードで登録装置11が起動すると、CPU11aは、図5の流れ図に示す手順の情報処理を開始する。先ずCPU11aは、Act1としてメモリの初期化を行う。この初期化により、一時バッファ31、取引メモリ32a及び合計メモリ33aがクリアされる。次いでCPU11aは、Act2としてタッチパネル11g1の画面の一部に店員用の登録画面SC1(図9を参照)を表示させる。またCPU11aは、タッチパネル11g2の画面の一部に客用の登録画面を表示させる。
店員用の登録画面SC1は、一時バッファ31、取引メモリ32a及び合計メモリ33aの内容を表すことで、登録処理の実施状況を店員21に確認させるものである。登録画面SC1の一例を図9に示す。登録画面SC1は、表示エリアR1、R2を含む。表示エリアR1は、表示欄r11、表示欄r12、表示欄r13及び表示欄r14を備える。表示欄r11,r12及びr13には、一時バッファ31のデータを基に、最も新しく販売登録された商品の商品名及び単価と、個数と、金額とが表示される。表示欄r14には、合計メモリ33aのデータを基に、1取引として販売登録された各商品の合計個数及び合計金額が表示される。表示エリアR2は、表示エリアR1に示された商品よりも前に販売登録された商品の商品名、個数、単価及び金額を表す登録商品リストを表示する。登録商品リストは、取引メモリ32aのデータを基に作成される。
なお、図示は省略するが、CPU11aは、タッチパネル11g1の画面のうちの登録画面SC1とする領域外に、店員21が商品を指定するための商品ボタン、店員21が小計の出力を指令するための小計ボタンなどの各種の機能ボタンも表示させる。
店員21は、タッチパネル11g1に登録画面SC1が表示されていることを確認したならば、買上商品の販売登録が可能であると認識する。そして買物客22が買上商品を持って作業テーブル23まで来たならば、店員21は、例えばスキャナ11f又は商品ボタンを操作して、買上商品の商品コードを順次入力する。そして、全ての買上商品の商品コードを入力し終えると、店員21は、小計ボタンにタッチする。以上の操作により、一人の買物客が買い上げる商品の販売登録が終了する。
このような販売登録操作に対し、登録装置11のCPU11aは、以下の情報処理を実行する。先ずCPU11aは、Act3として商品コードの入力を待ち受ける。スキャナ11f又は商品ボタンを介して商品コードが入力されると(Act3にてYES)、CPU11aは、Act4として商品販売データを処理する。すなわちCPU11aは、商品コードに関連付けられて商品データベースに設定されている商品名、単価等の商品情報を取得する。またCPU11aは、この単価に個数を乗算して個数分の金額を算出する。個数は、商品コードが入力される前にテンキー等によって置数されている場合にはその数値であり、置数されていない場合には“1”である。かくしてCPU11aは、商品コード、商品名、単価、個数及び金額を含む商品販売データを作成する。そしてCPU11aは、商品販売データを一時バッファ31に格納する。このとき、既に一時バッファ31に直前に販売登録された買上商品の販売データが記憶されていたならば、CPU11aは、その記憶されていた商品販売データを取引メモリ32に移動させてから、新たな商品販売データを一時バッファ31に格納する。
CPU11aは、Act5として登録画面SC1を更新する。すなわちCPU11aは、一時バッファ31に記憶された個数及び金額を合計メモリ33aに加算する。そしてCPU11aは、一時バッファ31及び合計メモリ33aの内容を表示エリアR1に表示させ、取引メモリ32aの内容を表示エリアR2に表示させる。
登録画面SC1を更新した後、CPU11aは、Act6として次の商品コードが入力されたか否かを確認する。商品コードが入力されていない場合(Act6にてNO)、CPU11aは、Act7として小計ボタンがタッチされたか否かを確認する。小計ボタンがタッチされていない場合(Act7にてNO)、CPU11aは、Act6の処理に戻る。かくしてCPU11aは、Act6及びAct7として、商品コードが入力されるか、小計ボタンがタッチされるのを待ち受ける。なおCPU11aは、この待ち受け状態において、他の操作が行われるなどの他の事象の発生を確認した場合、その発生事象に応じた処理に移行する。このような動作は、他の待ち受け状態においても同様である。
Act6及びAct7の待ち受け状態において、商品コードが入力されると(Act6にてYES)、CPU11aは、Act4の処理に戻る。そしてCPU11aは、それ以降の処理を前述したのと同様に繰り返す。
Act6及びAct7の待ち受け状態において、小計ボタンがタッチされたならば(Act7にてYES)、CPU11aは、Act8及びAct9の処理を実行する。なお、Act8とAct9との処理手順は、この順序に限定されるものではない。順序が入れ替わってもよい。
Act8では、CPU11aは、一時バッファ31に格納されている商品販売データを取引メモリ32に移動させる。そしてCPU11aは、取引メモリ32aのデータと合計メモリ33aのデータとで会計データを作成する(作成手段)。Act9では、CPU11aは、タッチパネル11g1の画面の一部に会計確認画面SC2(図10を参照)を表示させる。
会計確認画面SC2の一例を図10に示す。会計確認画面SC2は、表示エリアR3、R4及びボタンB1、B2、B3、B4、B5を含む。表示エリアR3は、合計メモリ33aの合計個数及び合計金額等を表示する。ボタンB1、B2は、合計金額に対して値引又は割引を適用することを店員21が指定するための小計値引ボタンB1、小計割引ボタンB2である。ボタンB3は、タッチパネル11g1の画面の一部領域を登録画面SC1に戻すことを店員21が指定するための戻るボタンB3である。ボタンB4は、1つの取引に対する商品の登録が終了し会計への移行を店員21が指示するための会計ボタンB4である。表示エリアR4は、同一のチェックアウトレーンに配置された各決済装置12(12-1、12-2、12-3)に対する現在の優先順位とその決済装置12の状態とを表示する。優先順位は、リストテーブル41のリスト番号と一致する。決済装置12の状態は、リストテーブル41のステータスに基づくものである。CPU11aは、リストテーブル41のデータを基に表示エリアR4の情報を作成し、表示させる。ボタンB5は、この優先順位の変更を店員21が指示するための優先順位変更ボタンB5である。ここに、優先順位変更ボタンB5は、指示手段を構成する。またCPU11aは、タッチパネル11g1と協働して表示手段を構成する。
会計確認画面SC2を表示させたCPU11aは、Act10として優先順位変更ボタンB5が入力されたか否かを確認する。優先順位変更ボタンB5が入力されていない場合(Act10にてNO)、CPU11aは、Act11として会計ボタンB4が入力されたか否かを確認する。会計ボタンB4が入力されていない場合(Act11にてNO)、CPU11aは、Act12として戻るボタンB3が入力されたか否かを確認する。戻るボタンB3が入力されていない場合(Act12にてNO)、CPU11aは、Act10の処理に戻る。かくしてCPU11aは、Act10乃至Act12として、優先順位変更ボタンB5が入力されるか、会計ボタンB4が入力されるか、戻るボタンB3が入力されるのを待ち受ける。
会計確認画面SC2を確認した店員21は、買上商品の登録が終わったか否かを確認する。終わっていない場合、店員21は、戻るボタンB3にタッチする。
Act10乃至Act12の待ち受け状態において、戻るボタンB3が入力されると(Act12にてYES)、CPU11aは、Act13としてタッチパネル11g1の画面の一部領域に登録画面SC1を再度表示させる。その後、CPU11aは、Act6の処理に戻り、以降の処理を前述と同様に繰り返す。
買上商品の登録を終えた場合、店員21は、表示エリアR4の内容から決済装置12の優先順位を変更すべきか否かを判断する。例えば、優先順位が1位の決済装置12にエラー又は警告が発生していた場合、この決済装置12に会計データを送信するのは好ましくない。そこで店員21は、優先順位を変更すべきと判断する。変更すべきと判断した場合、店員21は優先順位変更ボタンB5にタッチする。
Act10乃至Act12の待ち受け状態において、優先順位変更ボタンB5がタッチされると(Act10にてYES)、CPU11aは、Act14として図6に具体的に示す優先順位更新処理を開始する。なお以下では、図10に示すように、現時点で優先順位が1位の決済装置を決済装置12-1とし、2位の決済装置を決済装置12-2とし、3位の決済装置を決済装置12-3とする。
先ずCPU11aは、Act21としてカウンタnを“0”にリセットする。カウンタnは、RAM11cに形成されている。次いでCPU11aは、Act22としてリストテーブル41を検索し、リスト番号“1”に関連付けられたステータスST1がカウンタnと一致するか確認する。この時点では、カウンタnは“0”である。したがって、ステータスST1が“0(待機中)”であれば一致と認定される。ステータスST1がカウンタnと一致する場合(Act22にてYES)、CPU11aは、Act10乃至Act12の待ち受け状態に戻る。したがって、各決済装置12-1,12-2,12-3の優先順位は変更されない。
ステータスST1がカウンタnと一致しない場合(Act22にてNO)、決済装置12-1は待機中でない。この場合、CPU11aは、Act23としてリスト番号“2”に関連付けられたステータスST2がカウンタnと一致するか確認する。そして一致する場合(Act23にてYES)、すなわち決済装置12-2が待機中である場合、CPU11aは、Act27としてリスト番号“2”に関連付けられた決済装置ID、識別名称及びステータスを、リスト番号“1”に関連付けられた決済装置ID、識別名称及びステータスと入れ替える。そしてCPU11aは、Act29としてリストテーブル41のデータを基に表示エリアR4の内容を書き換える。その後CPU11aは、Act10乃至Act12の待ち受け状態に戻る。かくして、優先順位1位の決済装置12-1と2位の決済装置12-2とが入れ替わる。
ステータスST2もカウンタnと一致しない場合(Act23にてNO)、決済装置12-2も待機中でない。この場合、CPU11aは、Act24としてリスト番号“3”に関連付けられたステータスST3がカウンタnと一致するか確認する。そして一致する場合(Act24にてYES)、すなわち決済装置12-3が待機中である場合、CPU11aは、Act28としてリスト番号“3”に関連付けられた決済装置ID、識別名称及びステータスを、リスト番号“1”に関連付けられた決済装置ID、識別名称及びステータスと入れ替える。そしてCPU11aは、Act29としてリストテーブル41のデータを基に、表示エリアR4の内容を書き換える。その後CPU11aは、Act10乃至Act12の待ち受け状態に戻る。かくして、優先順位1位の決済装置12-1と3位の決済装置12-3とが入れ替わる。
ステータスST3もカウンタnと一致しない場合(Act24にてNO)、決済装置12-3も待機中でない。この場合、CPU11aは、Act25としてカウンタnを“1”だけカウントアップする。そしてCPU11aは、Act26としてカウンタnがステータスの最大値“3”に達したか確認する。カウンタnがステータスの最大値“3”に達していない場合(Act26にてNO)、CPU11aは、Act22の処理に戻る。そしてCPU11aは、それ以降の処理を前述したのと同様に繰り返す。
この繰り返しにより、決済装置12-1が会計中(ステータスST1が“1”)であれば優先順位は変更されない。決済装置12-1が警告中又はエラー中(ステータスST1が“2”又は“3”)であり、決済装置12-2が会計中の場合(ステータスST2が“1”)、決済装置12-2が優先順位1位となり、決済装置12-1が優先順位2位となる。決済装置12-1及び決済装置12-2が警告中又はエラー中であり、決済装置12-3が会計中の場合(ステータスST3が“1”)、決済装置12-3が優先順位1位となり、決済装置12-1が優先順位3位となる。
決済装置12-1、12-2、12-3がいずれも警告中又はエラー中の場合、カウンタnが “2”になる。そしてCPU11aは、Act22以降の処理を前述したのと同様に繰り返す。この繰り返しにより、決済装置12-2が警告中(ステータスST1が“2”)であれば優先順位は変更されない。決済装置12-2がエラー中であり、決済装置12-2が警告中の場合(ステータスST2が“2”)、決済装置12-2が優先順位1位となり、決済装置12-1が優先順位2位となる。決済装置12-1及び決済装置12-2がエラー中であり、決済装置12-3が警告中の場合(ステータスST3が“2”)、決済装置12-3が優先順位1位となり、決済装置12-1が優先順位3位となる。ここに、CPU11aは、Act27及びAct28の処理により更新手段を構成する。
決済装置12-1、12-2、12-3がいずれもエラー中の場合、カウンタnが“3”になる。カウンタnが“3”になると(Act26にてYES)、CPU11aは、Act30として会計確認画面SC2の一部の領域、例えば表示エリアR4に、会計データを送信できないことを示すメッセージを表示させる。その後、CPU11aは、Act10乃至Act12の待ち受け状態に戻る。
こうして決済装置12の優先順位が変更されるか、優先順位の変更は不要と判断した場合、店員21は、会計ボタンB4にタッチする。
Act10乃至Act12の待ち受け状態において、会計ボタンB4がタッチされると(Act11にてYES)、CPU11aは、Act15として図7に具体的に示す会計送信処理を実行する。先ずCPU11aは、Act41としてリストテーブル41からリスト番号、決済装置ID及び識別名称を読み込み、リスト番号の小さい順に決済装置IDと識別名称とを並べたリストを作成する。次いでCPU11aは、Act42としてリストテーブル41からリスト番号“1”の決済装置IDを検出する。そしてCPU11aは、Act43としてリスト番号“1”の決済装置IDを宛先として、Act8の処理で作成した会計データとAct41の処理で作成したリストデータとを送信するように通信ユニット11jに指令する。
この指令を受けて、通信ユニット11jは、リスト番号“1”の決済装置IDを宛先とし、ROM11bで記憶する登録装置IDを送信元とする「会計データ+リストデータ」を、LAN13上に送信する。この「会計データ+リストデータ」は、宛先とする決済装置IDがROM12bで記憶する決済装置IDと一致する決済装置12にて受信される。ここに、CPU11aは、通信ユニット11jと協働して送信手段を構成する。
各決済装置12のCPU12aは、通信ユニット12jを介して「会計データ+リストデータ」を受信すると、送信先として当該データに付加される決済装置IDが、ROM12bで記憶する決済装置IDと一致するか確認する。そして一致しない場合、CPU12aは、「会計データ+リストデータ」を破棄する。一致する場合には、CPU12aは、「会計データ+リストデータ」を取り込む。そしてCPU12aは、図8に具体的に示す受信割込み処理を開始する。ここに、CPU12aは、通信ユニット12jと協働して受信手段を構成する。
受信割込み処理が開始されると、CPU12aは先ず、Act51として自動釣銭機12e、プリンタ12h等にエラーが発生しているか否かを確認する。エラーが発生している場合、決済装置12は、新たな取引の決済を行うことはできない。この場合(Act51にてYES)、CPU12aは、後述するAct57の処理に進む。
エラーが発生していない場合には(Act51にてNO)、CPU12aは、Act52としてビジィフラグFをチェックする(Act52)。ビジィフラグFは、CPU12aが会計データを基に取引の決済を処理している間“1”にセットされ、処理が終了すると“0”にリセットされる1ビットデータであって、RAM12cに記憶されている。このビジィフラグFがセットされているとき、決済装置12は取引の決済を実行中である。このため決済装置12は、新たな取引の決済を行うことはできない。この場合も(Act52にてNO)、CPU12aは、後述するAct57の処理に進む。ここにCPU12aは、Act51,52の処理により判定手段を構成する。
ビジィフラグFがリセットされている場合、すなわち決済装置12が取引の決済を実行可能な状態である場合には(Act52にてYES)、CPU12aは、Act53、Act54及びAct55の処理を実行する。なお、Act53、Act54及びAct55の処理手順は、この順序に限定されるものではない。順序が入れ替わってもよい。
Act53ではCPU12aは、ビジィフラグFを“1”にセットする。Act54ではCPU12aは、データ送信元の登録装置11に対して会計可能応答のコマンドデータを送信するように通信ユニット12jに指令する。この指令を受けて、通信ユニット12jは、「会計データ+リストデータ」の送信元に設定された登録装置IDを宛先とし、ROM12bで記憶する決済装置IDを送信元とする会計可能応答のコマンドデータをLAN13上に送信する。このコマンドデータは、宛先とする登録装置IDがROM11bで記憶する登録装置IDと一致する登録装置11にて受信される。ここに、CPU12aは、通信ユニット12jと協働して許諾応答手段を構成する。
Act55ではCPU12aは、受信した会計データを基に決済処理を実行する。決済処理は、買物客22による操作に応じて会計データに示された取引を決済するための処理であり、既存のセルフPOS端末などで行われている処理と同様なので、詳しい説明は省略する。決済処理が終了すると、CPU12aは、ビジィフラグFを“0”にリセットする(Act56)。
一方、自動釣銭機12e、プリンタ12h等にエラーが発生している場合(Act51にてYES)、あるいはビジィフラグFがセットされている場合には(Act52にてNO)、CPU12aは、Act57としてリストデータを検索する。そしてCPU12aは、Act58としてROM12bで記憶する決済装置IDがリストデータの最終リスト番号に関連付けられているか否かを確認する。決済装置IDが最終リスト番号に関連付けられていない場合(Act58にてNO)、CPU12aは、Act59としてリストデータから、ROM12bで記憶する決済装置IDが関連付けられているリスト番号に“1”を加算したリスト番号に関連付けられている決済装置IDを検出する。そしてCPU12aは、Act60としてこの検出された決済装置IDを宛先として、「会計データ+リストデータ」を転送するように通信ユニット12jに指令する。この指令を受けて、通信ユニット12jは、検出された決済装置IDを宛先とし、送信元を示す登録装置IDはそのままとして、「会計データ+リストデータ」をLAN13上に送信する。この「会計データ+リストデータ」は、宛先とする決済装置IDがROM12bで記憶する決済装置IDと一致する決済装置12にて受信される。ここに、CPU12aは、通信ユニット12jと協働して転送手段を構成する。
これに対し、決済装置IDが最終リスト番号(リスト番号の最大値)に関連付けられている場合には(Act58にてYES)、CPU12aは、Act61としてデータ送信元の登録装置11に対して会計不可応答のコマンドデータを送信するように通信ユニット12jに指令する。この指令を受けて、通信ユニット12jは、「会計データ+リストデータ」の送信元に設定された登録装置IDを宛先とし、ROM12bで記憶する決済装置IDを送信元とする会計不可応答のコマンドデータをLAN13上に送信する。このコマンドデータは、宛先とする登録装置IDがROM11bで記憶する登録装置IDと一致する登録装置11にて受信される。
図7のAct43にて「会計データ+リストデータ」を送信した登録装置11のCPU11aは、Act44として決済装置12からの応答を待機する。通信ユニット11jを介して応答を示すコマンドデータが受信されると(Act44にてYES)、CPU11aは、Act45としてそのコマンドデータが会計可能応答なのか会計不可応答なのかを識別する。会計可能応答の場合(Act45にてYES)、CPU11aは、Act46として会計可能応答送信元の決済装置12の識別名称を会計確認画面SC2に表示させる。すなわちCPU11aは、リストテーブル41を検索し、当該コマンドデータの送信元である決済装置IDに関連付けられて記憶されている識別名称を読み出す。そしてCPU11aは、図11に示すように、会計確認画面SC2の一部の領域R4に、この識別名称の決済装置12にて会計の準備が整ったことを示すメッセージを表示させる。このメッセージを確認した店員は、識別名称から特定される決済装置12にて会計を行うように買物客に告知する。ここにCPU11aは、タッチパネル11g1と協働して告知手段を構成する。
一方、会計不可応答の場合には(Act45にてNO)、CPU11aは、Act47として会計確認画面SC2の一部の領域、例えば表示エリアR4に、会計データを送信できないことを示すメッセージを表示させる。その後、CPU11aは、Act48として送信不可処理を実行する。送信不可処理は、例えば会計データに一意の識別コードを付してサーバ宛に送信するとともに、プリンタ11hを駆動して、当該識別コードを示すバーコードが印刷された会計券を発行する。会計券は買物客に渡される。買物客は、例えばチェックアウトレーンとは別の場所に用意された決済装置12のスキャナ12fで会計券のバーコードを読み取らせる。そうすると、決済装置12のCPU12aは、バーコードから得られる識別コードで付された会計データをサーバから取得する。そしてCPU12aは、この会計データを基に決済処理を実行する。
このように動作するチェックアウトシステム10であれば、登録装置11は、必ず会計データを優先順位が1位に設定されている決済装置12に送信する。登録装置11からの会計データを、取引の決済を実行可能な状態で受信した決済装置12は、その会計データを基に取引の決済を処理する。しかし取引の決済を実行不可能な状態で会計データを受信した場合、決済装置12は、決済を処理できない。この場合、決済装置は、会計データを優先順位が下位に設定されている他の決済装置12に転送する。他の決済装置12から転送された会計データを受信した決済装置12が取引の決済を実行可能な場合、その決済装置12は、転送されてきた会計データを基に取引の決済を処理する。このように、たとえ登録装置11からの会計データを受信した決済装置12が決済を実行不可能であったとしても、他の決済装置12が決済を実行可能な状態であれば決済が処理される。したがって登録装置11は、優先順位が1位に設定されている決済装置12に対して会計データを送信すればよいので、取引毎に会計データの送信先となる決済装置を選択するための処理が不要となる。このため、例えば店員21が取引毎に送信先を選択する場合と比べて、店員21の作業負担を軽減できる。また、登録装置11が各決済装置12の状態を基に取引毎に送信先を選択する場合と比べて登録装置11の処理負荷を軽減できる。
また、登録装置の会計確認画面SC2には、各決済装置12の優先順位とともに各決済装置12の状態が表示される。そこで、例えば優先順位1位の決済装置に自動釣銭機12eの在高過剰の警告が発生していた場合、店員は、優先順位変更ボタンB5にタッチする。ここで、図10に示すように、優先順位2位の決済装置が会計中であり、優先順位3位の決済装置が待機中であるとすると、優先順位3位の決済装置が優先順位1位に繰り上がる。したがって、その後、警告中の決済装置に会計データが送られてくるのは、優先順位1位又は2位の決済装置がいずれも取引の決済を実行不可能な場合に限られるので、自動釣銭機12eの在高がフルになるのを遅らせることができる。そこでその間に、自動釣銭機12eから現金を回収することで警告を解除できるので、エラーの発生を未然に防ぐことができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではない。
例えば前記実施形態では、優先順位変更ボタンB5が操作されたことを条件に優先順位更新処理を実行したが、優先順位更新処理を実行する条件はボタン操作に限定されるものではない。例えば登録装置11のCPU11aがリストテーブル41のステータスを監視し、優先順位1位の決済装置のステータスが警告状態またはエラー状態になったことを検知したことを条件に、優先順位更新処理を実行してもよい。
この他、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]取引毎にその取引の決済に必要な会計データを作成する登録装置と、前記会計データを基に前記取引の決済を処理する複数の決済装置とを、ネットワークで接続し、前記登録装置は、前記複数の決済装置に対して設定される優先順位を記憶する記憶手段と、前記優先順位を更新する条件が成立すると、前記複数の決済装置の状態を示すデータを基に前記記憶手段で記憶される前記優先順位を更新する更新手段と、前記ネットワークを介して前記会計データを、前記記憶手段で記憶される前記優先順位のデータとともに、前記優先順位が1位の前記決済装置に送信する送信手段と、前記ネットワークを介していずれかの前記決済装置から許諾応答を受信したことに応じて、その許諾応答送信元の前記決済装置を識別する情報を告知する告知手段と、を具備し、前記決済装置は、前記ネットワークを介して前記会計データと前記優先順位のデータとを受信する受信手段と、前記取引の決済を実行可能な状態か否かを判定する判定手段と、前記取引の決済を実行可能な状態で前記会計データと前記優先順位のデータとを受信した場合、前記ネットワークを介して前記登録装置に前記許諾応答を送信する許諾応答手段と、前記取引の決済を実行不可能な状態で前記会計データと前記優先順位のデータとを受信した場合、前記優先順位のデータを基に自らよりも優先順位が下位の他の前記決済装置に前記会計データと前記優先順位のデータとを前記ネットワークを介して転送する転送手段と、を具備したことを特徴とするチェックアウトシステム。
[2]取引の決済を実行可能な状態で会計データと優先順位のデータとを受信した場合にはネットワークを介して許諾応答を送信し、前記取引の決済を実行不可能な状態で前記会計データと前記優先順位のデータとを受信した場合には、前記優先順位のデータを基に自らよりも優先順位が下位の他の決済装置に前記会計データと前記優先順位のデータとを前記ネットワークを介して転送する複数の決済装置とともにチェックアウトシステムを構成する登録装置であって、取引毎にその取引の決済に必要な会計データを作成する作成手段と、前記複数の決済装置に対して設定される優先順位を記憶する記憶手段と、前記優先順位を更新する条件が成立すると、前記複数の決済装置の状態を示すデータを基に前記記憶手段で記憶される前記優先順位を更新する更新手段と、前記ネットワークを介して前記会計データを、前記記憶手段で記憶される前記優先順位のデータとともに、前記優先順位が1位の前記決済装置に送信する送信手段と、前記ネットワークを介していずれかの前記決済装置から許諾応答を受信したことに応じて、その許諾応答送信元の前記決済装置を識別する情報を告知する告知手段と、を具備したことを特徴とする登録装置。
[3]前記記憶手段で記憶される前記複数の決済装置の優先順位を、それぞれ当該決済装置の状態ととともに表示する表示手段、をさらに具備することを特徴とする付記[2]記載の登録装置。
[4]前記優先順位の更新を指示する指示手段、をさらに具備し、前記更新手段は、前記指示手段により前記優先順位の更新が指示されたことを成立条件として前記優先順位を更新することを特徴とする付記[3]記載の登録装置。
[5]前記更新手段は、記憶手段で記憶される優先順位が1位の前記決済装置の状態が所定の状態であるときを成立条件として前記優先順位を更新することを特徴とする付記[2]又は[3]記載の登録装置。
11…登録装置、12…決済装置、11a,12a…CPU、11b,12b…ROM、11c,12c…RAM、11d,12d…補助記憶ユニット、11f,12f…スキャナ、11g1,11g2,12g…タッチパネル、11h,12h…プリンタ、11j,12j…通信ユニット、11k,12k…伝送システム、13…LAN、31…一時バッファ、32…取引メモリ、33…合計メモリ、41…リストテーブル。

Claims (5)

  1. 取引毎にその取引の決済に必要な会計データを作成し、その会計データを複数の決済装置に対して設定される優先順位のデータとともに送信する登録装置とネットワークを介して接続され、前記会計データを基に前記取引の決済を処理する決済装置であって、
    前記ネットワークを介して前記会計データと前記優先順位のデータとを受信する受信手段と、
    前記取引の決済を実行可能な状態で前記会計データと前記優先順位のデータとを受信した場合、前記ネットワークを介して前記登録装置に許諾応答を送信する許諾応答手段と、
    前記取引の決済を実行不可能な状態で前記会計データと前記優先順位のデータとを受信した場合、前記優先順位のデータを基に自らよりも優先順位が下位の他の決済装置に前記会計データと前記優先順位のデータとを前記ネットワークを介して転送する転送手段と、
    を具備する決済装置
  2. 前記複数の決済装置毎に割り当てられた決済装置IDのうち自らに割り当てられた決済装置IDを記憶するメモリ、
    を備え、
    前記受信手段は、前記ネットワークを介して受信した前記会計データと前記優先順位のデータとに対して送信先として付加された決済装置IDが前記メモリに記憶されている決済装置IDと一致する場合に、その会計データと優先順位のデータとを取り込む、請求項1記載の決済装置。
  3. 前記優先順位のデータは、前記複数の決済装置毎に割り当てられた決済装置IDを優先順位が高い決済装置の決済装置IDから低い決済装置の決済装置IDへと順に並べたものであり、
    前記転送手段は、前記取引の決済を実行不可能な状態で前記会計データと前記優先順位のデータとを受信した場合、前記優先順位のデータから、前記メモリに記憶した前記決済装置IDの後に位置する決済装置IDを検出し、その検出した決済装置IDを有する決済装置に対して、前記会計データと前記優先順位のデータとを前記ネットワークを介して転送する、請求項2記載の決済装置。
  4. 前記メモリに記憶した前記決済装置IDが前記優先順位のデータの最下位に位置する決済装置IDであるとき、前記登録装置に対して会計不可応答を送信する不可応答手段、
    をさらに具備する請求項3記載の決済装置。
  5. 取引毎にその取引の決済に必要な会計データを作成し、その会計データを複数の決済装置に対して設定される優先順位のデータとともに送信する登録装置とネットワークを介して接続され、前記会計データを基に前記取引の決済を処理する決済装置のコンピュータを、
    前記ネットワークを介して前記会計データと前記優先順位のデータとを受信する受信手段、
    前記取引の決済を実行可能な状態で前記会計データと前記優先順位のデータとを受信した場合、前記ネットワークを介して前記登録装置に許諾応答を送信する許諾応答手段、及び、
    前記取引の決済を実行不可能な状態で前記会計データと前記優先順位のデータとを受信した場合、前記優先順位のデータを基に自らよりも優先順位が下位の他の決済装置に前記会計データと前記優先順位のデータとを前記ネットワークを介して転送する転送手段、
    として機能させるための制御プログラム。
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