JP6835318B2 - 使用済みイオン交換媒体を処理するためのシステム及び方法 - Google Patents

使用済みイオン交換媒体を処理するためのシステム及び方法 Download PDF

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Description

[0001]著作権表示
本明細書には、著作権保護の対象となる資料が含まれている。著作権保有者は、誰であれ、米国特許商標庁の特許ファイルまたは記録に記載されているように本特許文書または本特許開示をファクシミリ複製することに異論を唱えないが、それ以外の場合は当該著作権に対する全ての権利を留保する。以下の通知を、以下に記載するようにソフトウェア、スクリーンショット、データに適用し、かつ本明細書の図面に適用し、無断複写、複製、転載を禁じる。
[0002]一実施例では、本開示は核廃棄物改善のための方法および装置に関し、かつ、密閉空間(容器およびタンク)から粒状媒体を取り出すために利用される機械的装置および技術に関する。
[0003]特定の放射性イオンを隔離して管理する能力は、清潔で安全で確実な放射性廃棄物管理に必要であり、同様にして安全で費用効果の高い原子力の使用に不可欠である。工程においては、多数のイオン交換廃水処理システムが存在する。これらのシステムの各々は、流入する廃水とのイオン交換を行うために利用される特殊媒体を収容するイオン交換(IX)容器を含む。経時的に、IX樹脂または媒体には捕捉されたイオンが装填され、もはや追加のイオンを捕捉することができなくなり、したがって流入する廃水を処理することができなくなる。軟水化システムおよび汚染水処理システムなどのいくつかのシステムは、媒体を復活させる何らかの方法で洗浄することによって容器内の媒体を再生して、追加のイオンの捕捉を可能にする。いくつかのシステム、特に放射性核種またはその他の有害化学物質を捕捉するシステムは再生されず、放射性核種または汚染物質が容器内の媒体上に留まり、容器数が累積するにつれて貯蔵および処分の問題となる。
[0004]詳細な説明の複雑さおよび長さを低減するために、出願人は、本明細書において以下の各番号付き段落で特定される以下の資料の全てを参照により明示的に組み込む。組み込まれた資料は、必ずしも「先行技術」であるとは限らず、出願人は、組み込まれた資料のいずれかの後に宣誓する権利を明らかに留保している。
[0005]2015年10月9日付で出願された米国特許出願第62/239,660号明細書、「放射性廃棄物および軽水システム内の原子炉水からトリチウムを分離するための新型トリチウムシステムおよび新型透過システム」に記載されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
[0006]2015年12月29日付で出願された米国特許出願第62/272,604号明細書、「ジオメルト式電極封止」に記載されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
[0007]2014年6月24日の優先日を伴い2015年6月24日付で出願された米国特許出願第14/748,535号明細書、「有害放射性同位体除去のための移動式処理システム」に記載されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
[0008]2013年5月31日の優先権を伴い2014年6月2日付で出願された米国特許出願第14/294,033号明細書、「水素同位体のための平衡閉ループ連続抽出処理」に記載されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
[0009]2001年9月25日の優先権を伴い2001年3月25日付で出願された米国特許第7,211,038号明細書、「処理すべき物質の溶融方法」に記載されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
[0010]2001年9月25日の優先権を伴い2007年4月27日付で出願された米国特許第7,429,239号明細書、「処理すべき物質の溶融方法」に記載されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
[0011]1996年6月24日の優先日を伴い1996年6月24日付で出願された米国特許第5,678,237号明細書、「廃棄物の現場でのガラス固化」に記載されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
[0012]2000年5月4日の優先日を伴い2000年5月4日付で出願された米国特許第6,283,908号明細書、「連続充填および逐次溶融による廃棄物のガラス固化」に記載されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
[0013]2001年5月7日の優先日を伴い2002年4月25日付で出願された米国特許第6,558,308号明細書、「AVS溶融処理」に記載されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
[0014]2002年9月27日の優先日を伴い2003年9月26日付で出願された米国特許第6,941,878号明細書、「新型ガラス固化システム2」に記載されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
[0015]出願人は、上記に組み込まれた物質が、背景を示す目的で、または最先端技術を示すために参照されるため、米国特許法施行規則1.57条に従って「必須ではない」と考えている。しかし、審査官が、上記に組み込まれたいずれかの物質が米国特許法施行規則1.57条第(c)項(1)−(3)の意味において「必須物質」を構成すると考える場合、出願人は、規則で許可されているように本明細書を補正して、参照により組み込まれている必須物質を明確に列挙する。
[0016]本明細書で提示される態様および用途は、図面および詳細な説明において以下に記載される。特に明記しない限り、本明細書および特許請求の範囲における単語および句は、適用可能な技術分野の当業者にとって、平易で通常の常用的な意味を指すものとする。本発明者らは、必要に応じて、自らが辞書編集者となることができることを十分に認識している。発明者らは、自らが辞書編集者として、特に明示的に述べていない限り本明細書および特許請求の範囲における用語の平易で通常の意味のみを使用するように明確な語句選択を行い、さらに、その用語の「特別な」定義を明示し、平易で通常の意味との差異を説明する。「特別な」定義の適用を意図する明確な説明がない場合、発明者の意図および要望は、用語の単純で平易な通常の意味が本明細書および請求項の解釈に適用されることである。
[0017]発明者は、英文法の基本原則に関してもまた認識している。したがって、名詞、用語、または句がさらに特徴付けられるか、特定化されるか、または何らかの限定が意図されている場合、そのような名詞、用語、または句は、追加の形容詞、説明的用語、または他の修飾語を英文法の基本原則に従って明示的に含む。そのような形容詞、説明的用語、または修飾語が使用されていない場合、そのような名詞、用語、または句が、上記のような適用可能な技術分野の当業者にとって平易で通常の英語の意味を持つことを意図している。
[0018]さらに、本発明者らは、米国特許法第112条第6段落の特別規定の基準および適用について十分に情報が与えられている。したがって、詳細な説明、あるいは図面の説明、または請求項における「機能」、「手段」または「ステップ」という単語の使用は、何らかの形で米国特許法第112条第6段落の特別規定を行使して、本明細書に開示されたシステム、方法、処理、および/または装置を定義しようと意図するものではない。逆に、米国特許法第112条第6段落の規定を行使して実施例を定義するように意図する場合、請求項には、「ための手段」あるいは「ためのステップ」という正確な語句が具体的かつ明示的に述べられることになり、「機能」という言葉もさらに列挙されることになり(すなわち、「[機能内容を記載]の機能を実行するための手段」を記載することになり)、その機能をサポートする構造、物質または作用をそのような語句に記載することはない。したがって、請求項に「…の機能を実行するための手段」、あるいは、「…の機能を実行するためのステップ」を列挙されている場合であっても、請求項に、手段またはステップ、または列挙された機能の実行をサポートする任意の構造、物質または作用が列挙されている場合には、発明者らは、米国特許法第112条第6段落の規定を行使しないことを明確に意図している。さらに、米国特許法第112条第6段落の規定を行使して請求項記載の実施例を定義する場合であっても、実施例は、好ましい実施例に記載された特定の構造、物質または作用にのみ限定されるものではないが、以上に加え、代替の実施例または形態で説明されているような請求項記載の機能を実行するような、または、請求項記載の機能を実行するための現在周知のまたは将来開発される同等の構造、材料、あるいは作用である、あらゆる全ての構造、物質または作用を含むものとする。
[0019]本明細書に開示されたシステム、方法、処理および/または装置のより完全な理解は、以下の例示的な図面に関連して考慮される場合に詳細な説明を参照することによって導かれてもよい。図面において、同様の参照番号は、図面全体にわたる同様の要素または動作を指している。現在好ましい実施例が添付の図面に示されている。
ICV(容器内ガラス固化)処理施設の等角図である。 使用済ISMを安定ガラスに変換するために提案されたICV処理を示すプロセス図である。 ICV容器の一例を示す図である。 中間貯蔵施設の暗渠における例示的なICV容器構成を示す図である。 ISM(イオン特殊媒体)容器処理場の等角図である。 ISM容器上の中央フランジの上部から小口径の圧抜き管をせん断することを示す図である。 ISM容器の中央フランジの上に設置されたウォータージェット装置を示す図である。 中央フランジ切断中のウォータージェット装置を示す図である。 切断された中央フランジをISM容器から取り除くウォータージェット装置を示す図である。 中心コアの試料採取の一例を示す図である。 ISM容器の上部に取り付けられた真空装置を示す図である。 真空装置の吸引ヘッドの詳細を示す正面図である。 真空装置の吸引ヘッドの詳細を示す背面図である。 容器から媒体を取り出す吸引ヘッドおよび噴出口を示す図である。 容器の底部から媒体を取り出す吸引ヘッドおよび噴出口を示す図である。 樋流しシステムを使用してISM容器からIX媒体を取り出すための実施例を示す図である。 空気式輸送システム、ICV容器、および溶融区域を示す図である。 1200℃でのNa2O、CaOおよびB2O3についてKur−H、Kur−EHおよびIONSIV IE−96のバリオグラムを示す図である。 50トンの溶融物のガラス冷却曲線を示す図である。 ジオメルトガラス固化生成物対ハンフォード基準の溶融ガラスの蒸気水和試験結果を示す図である。 廃棄物パッケージの放射線量率を示す図である。
[0041]図面における要素および動作は、簡略化のために例示されており、必ずしも任意の特定のシーケンスまたは実施例に従うものではない。
[0042]以下の説明において、および、説明の目的のために、多数の特定の詳細、処理持続時間および/または特定の式値は、例示的な実施例の様々な態様の完全な理解を提供するために記載されている。しかしながら、本明細書の装置、システム、および方法は、これらの特定の詳細、処理持続時間、および/または特定の式値を要することなく実施されてもよいことが当業者によって理解されるであろう。本明細書の装置、システム、および方法の範囲から逸脱することなく、他の実施例を利用することができ、構造的および機能的変更を行うことができることを理解されたい。他の例では、既知の構造および装置は、例示的な実施例を不明瞭にすることを回避するためにより一般的に示されまたは考察される。多くの場合、操作の説明は、特に動作がソフトウェアで実施される場合に様々な形態を実施することができるように十分に行われている。開示された実施例を適用してもよい多くの異なる代替構成、装置および技術が存在することに留意されたい。実施例の全範囲は、以下に説明する例に限定されない。
[0043]例示された実施例の以下の例では、その一部を構成し、かつ、本明細書に開示されたシステム、方法、処理、および/または装置を実施してもよい様々な実施例を例示として示す添付の図面を参照する。範囲から逸脱することなく、他の実施例を利用することができ、構造的および機能的変更を行うことができることを理解されたい。
[0044]イオン交換水の抽出
本明細書の一実施例では、空気式取り出しシステムと組み合わせた真空乾燥システムを統合して、さらなる汚染廃棄物安定化のために、使用済イオン交換容器から乾燥粒状イオン交換(IX)媒体を取り出すための方法が提示されている。この方法は自動化されており、作業者の安全性を高めるために遠隔操作が可能である。この方法では、ガラス固化などのさらなる最終安定化処理のために、使用済IX媒体を調製して回収してもよい。
[0045]長期処分廃棄物形態の代表格は、汚染物質のガラスからの非常に低い浸出性に起因するガラスである。このように、本明細書に開示されるシステムおよび方法では、使用済イオン交換(IX)媒体、および、ガラス物質の自己遮蔽に起因する体積および放射線量の両方の考慮を少なくするガラス固化廃棄物形態の長期処分用の容器を準備する。この方法にはさらに、密閉容器またはタンクから湿潤粒状媒体の脱水および取り出しに対する有用性がある。この方法は過剰な水を除去し、使用済イオン交換媒体を格納容器内に静止させたまま乾燥させ、その後、同じ装置を使用して、ガラス固化のようなさらに長期間の安定化のために乾燥媒体を空気圧で抽出する。したがって、米国特許第7,211,038号明細書、米国特許第7,429,239号明細書、米国特許第5,678,237号明細書、米国特許第6,283,908号明細書、米国特許第6,558,308号明細書、および米国特許第6,941,878号明細書は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
[0046]この概念では、使用済イオン交換(IX)媒体は現在の貯蔵容器から取り出され、かつ、容器内ガラス固化(ICV(商標))容器または移動式ガラス固化システム(MVS(商標))のいずれかに供給され、次いで、非常に耐久性のあるガラス固化廃棄物形態に変換される。この概念の処理容器は、貯蔵容器としても機能してもよい。いくつかの実施例では、4つのISM容器の内容物を各ICV容器内で処理してもよい。いくつかの実施例では、合計で4つの完成したICV容器を、16個のISM容器の等価媒体が各暗渠に収容されるような既存の中間貯蔵施設の暗渠のうちの1つに収めてもよい。他の実施例は、暗渠の寸法、貯蔵容器の寸法、位置の寸法、収容される媒体の量などの条件に応じて、多少の媒体を収容してもよい。
[0047]本明細書では、既存の装置および設備を収容する一方で接触時に1mSv/hr以下の現場の放射線量目標も順守する方法を開示する。SI単位系では、ミリシーベルト(mSv)は、「米国においてラドンを除く、1年間の個人に対するバックグラウンド放射線量の平均蓄積」として定義されている。1mSvは、1ミリグレイ(mG)の放射線に曝露することによって生成される放射線量である。
[0048]以下の利点により、短期的および長期的な利点を提供しながら、コスト効果が高く安全な方法を提供して使用済(汚染された)IX樹脂またはIX媒体を処理することができる。
・体積の削減−ガラス固化は、現在処理されていない廃棄物在庫と比較して、かなりの量の廃棄物を削減することができる。
・現場の放射線量削減−高密度で濃縮されたガラス廃棄物形態は自己遮蔽体を提供し、かつ、遮蔽体をより効果的に使用するのに役立ち、接触時の現場の放射線量目標である1mSv/hr以下を超えることなく、かなり多くの放射性物質を既存の各中間貯蔵施設の暗渠に貯蔵することを可能にする。
・優れた廃棄物形態−ガラス固化生成物は、グラウトおよび他の代替物に対する浸出抵抗性および耐久性が優れている安定した最終廃棄物形態である。記載された方法は、ほとんどの国で放射性廃棄物について定められた廃棄物形態の基準を満たしているか、または超えている。最終廃棄物パッケージは、現場の貯蔵要件の現行の設計に準拠しているが、将来必要が生じた場合に現場外に輸送することも可能である。
・コスト削減−ライフサイクルコストの削減は、廃棄物パッケージの監視(水素排出など)を行わない、および、ガラス固化生成物が任意の最終廃棄物処分基準を満たすべきであるため廃棄物のさらなる安定化を行わないなど、中間貯蔵施設容量の要件が低減されるために達成される。
・広範な適用性−ガラス固化は、使用済IX(イオン交換)媒体、樹脂、スラッジに非常に適しており、同様に、燃料デブリおよび解体廃棄物などの他の廃棄物流にも適用可能である。同じ設備では、これらの廃棄物を処理の最小限の変更のみで処理することができる。
[0049]一実施例では、開示されたシステムおよび方法は、放射性廃棄物および水素生成廃棄物の安全な処理を提供する一方で、作業者および環境を現行の放射線障害から保護し、現在および将来の現場の貯蔵庫要件に準拠した高品質の廃棄物形態を生成する(将来の再処理の必要性を緩和する)。ICV処理は、接触操作されて維持される施設に首尾よく展開され、厳重に遮蔽されたホットセルの機能を必要としない場合がある。
[0050]システムおよび処理の概要
本明細書で開示されるシステムおよび方法の適切な説明のために、同じ段落内の複数の図を参照することによっていくつかの実施例を説明することが必要な場合がある。それに応じて、図について述べる。
[0051]図1は、ICV処理施設1(本明細書ではジオメルト処理施設とも呼ばれる)の一実施例を示している。本開示の実施例では、ジオメルトという用語は、ガラス固化の原理に基づく処理、すなわち汚染物質が埋め込まれたガラス固化生成物が形成される処理を記載している。図示されたICV処理施設1は、ICV処理区域515、IX媒体処理システム510、ICV冷却520、ISM容器処理300、およびオフガス処理システム560を含む。使用済ISM容器100は、処理のために貯蔵庫から輸送される。いくつかの実施例では、ISM容器100は局所遮蔽格納容器200で輸送される。ISM容器100はISM容器処理区域300内へ移送されて、IX媒体取り出しのために準備される。
[0052]空のICV容器400aは、貯蔵庫または容器準備区域から輸送される。いくつかの実施例では、ICV容器400aは、ICV処理施設1を通る簡単な輸送のためのレール352を含むことができる輸送システム416上に配置される。IX媒体は、ISM容器100から取り出され、IX処理システム510内へ移送され、IX媒体は、ガラス固化の効率を高めるために添加剤と混合することができる。いくつかの実施例では、1つ以上の添加剤と混合されたIX媒体は、空のICV容器400bへ移送される。次いで、IX媒体は、容器400b内でガラス固化されてもよい。ガラス固化が実行されている際、ICV容器400b内の物質が減容するので、ICV容器400bが満杯になるまで処理の間にIX媒体を添加してもよい。
[0053]ICV処理区域515では、充填されたICV容器400cは、ICV冷却区域520へ移送され、貯蔵庫へ移送される前に冷却される。冷却されたICV容器400dは、処理の完了時に貯蔵庫へ移送される。ICV処理施設1の様々な処理を通して、オフガスは、オフガス処理システム560によって移送されかつ処理されてもよい。
[0054]廃棄物の取り扱いおよび処理動作は、移動式であってもよく、またはプレハブ式の金属建物のような常設の設備で実施してもよい。図1は、プレハブ式の金属建物における処理動作の一実施例を示している。図示の実施例では、建物は、処理装置および基本的な設備関連機能を天候から保護し、この基本的な設備関連機能には、処理、入出荷ドック、ISM容器100を扱う巻上装置を介してICV容器400a、400b、400cおよび400dを移動させる輸送システム416、および保守管理支援作業などのユーティリティが含まれる。
[0055]中央制御室(図示せず)は、動作の監視および制御を提供してもよい。代替的に、監視および制御の動作は、遠隔地で実行されてもよく、または移動可能であってもよい。さらに、監視および制御の動作は、施設内の動作、遠隔の動作、および移動式の動作のうちの1つ以上の組み合わせであってもよい。
[0056]図2は、図1の実施例に示したようなシステムを使用して、使用済ISMを安定ガラスに変換するためのICV処理を示すフロー図を示している。図2に示される処理の実施例におけるステップは、一般的には以下の通りである。
・ISM容器を処理施設へ移送する、ステップ2010
・容器のフランジを取り外す、ステップ2020
・汚染IX媒体を乾燥させて容器から回収する、ステップ2030
・IX媒体をICV処理区域へ移送する、ステップ2040
・IX媒体をガラス形成剤である添加剤と混合する、ステップ2050
・IX媒体をICV容器へ移送する、ステップ2060
・溶融IX媒体をガラス形成剤と混合する、ステップ2070
・ICV溶融物を冷却する、ステップ2080
・ICV容器を貯蔵庫へ移送する、ステップ2090
[0057]追加の処理が含まれてもよい。処理は、他の順序で実行されてもよい。図示の処理の実施例の各ステップを、以下でさらに詳細に説明する。
[0058]この概念は、直接的で単純な方法を提供して、使用済IX媒体を高品質で安定したガラス固化廃棄物形態に変換する。使用済IX媒体と添加剤(本明細書では「フリット」、「ガラス形成剤」および「ガラス化学修飾剤」とも呼ばれる)との混合物の溶融は、ICV容器内で起こる可能性がある。いくつかの実施例では、ICV容器は遮蔽されている。ICV容器は、処理および廃棄物中の放射性核種のための閉じ込め境界を提供し、かつ、放射線量率を緩和して、追加の遮蔽体を提供する施設の必要性を低減する遮蔽体を提供する。いくつかの実施例では、ISM容器処理区域300は、容器100を受け取り、容器100が開放されるときに容器100を保持する能力を提供する。いくつかの実施例では、ISM処理場区域300は、一度に4つの容器を受け取るが、他の数量も可能である。IX媒体は、取り出されて、空気式輸送システムを介してICV容器に供給されてもよい。いくつかの実施例では、スキッドが取り付けられたオフガスシステムは、ICV処理515およびIX媒体の容器処理場区域300からのガス状流出物を処理する。ICV容器冷却区域520は、容器400cを中間貯蔵施設へ出荷する準備が整うまで容器400cを保持するために設けられる。
[0059]図3は、外部遮蔽体457、耐火物ライニング431、供給ポート411、始動経路(図示せず)、電極421、および蓋(組み込みフード)458を含むICV容器400の一実施例を示しており、このICV容器400は、ICV容器準備区域内で組み立てられてもよい。いくつかの実施例では、耐火物ライニング431は、異なる物質の1つ以上の層を含んでもよい。いくつかの実施例では、外部遮蔽体457は鋼鉄である。いくつかの実施例では、(いくつかの実施例ではガラスフリットおよび片状黒鉛を含む)適度な導電材料の混合物を含んでもよい始動経路を、基部となる一次耐火物層431の上部に設置してもよい。電極421は、始動経路内に設置されて、ICV容器の蓋458が設置されるまで定位置に保持される。いくつかの実施例では、電極421は黒鉛から構成される。いくつかの実施例では、電極421の直径は150mmである。いくつかの実施例では、2つ以上の電極421を利用することができる。蓋458(組み込みフード)の一機能は、処理オフガスを収容してオフガス処理システム560(図1)に導くことである。蓋458は、電極421とICV容器400との間に電気絶縁を提供しながら、電極421を始動経路と接触させた状態に維持する電極の貫通/遮断部415アセンブリを含んでもよい。いくつかの実施例におけるICV容器400は、図4に示すように、4つのICV容器400が各中間貯蔵施設の暗渠600に収まるように設計してもよい。いくつかの実施例では、各ICV容器400は、約4トンのガラスを収容してもよい。
[0060]プロセス危険分析は、各施設ごとに少なくとも1回、定期的に、または断続的に実行して、処理の安全性を確保することができる。プロセス危険分析の焦点領域は、使用済ISMの回収および移送、ICV容器内での処理、およびオフガス処理を含んでもよい。以下の要素は、処理の安全性を高めることに関連している。
・ガラス固化されたICV容器400からの放射線量は、好ましくは、中間貯蔵施設で現在管理されている遮蔽ISM容器からの現在の放射線量以下である。
・現場の放射線量目標は、1mSv/hr未満であってもよい。
・ISMの移送は、真空システムおよび/または重力システムを使用してもよく、加圧システムからの危険性を排除することができる。
・ICV容器400の寸法は、中間貯蔵施設のクレーンの能力内に留まるように選択されてもよく、落下危険性を排除または低減することができる。
・以前に特定されたものと同様の制御法を適用してもよく、作業者、公衆、および環境に対する保護を提供することが期待できる。
・定められたオフガス技術を適用してもよい。
[0061]図1のさらなる説明では、一般的な貯蔵施設は、設置方法のステップを逆の順序で原則的に実行して、ISM容器100を取り外してジオメルト処理施設1への輸送用車両に配置することによってISM容器アセンブリ(遮蔽体を含む)100を回収するために、30トンの橋形クレーンを使用する。ISM容器アセンブリ100は、遮蔽体を含むISM容器100である。ISMアセンブリ100は、本明細書では、遮蔽ISM容器100、およびISM容器100とも呼ばれる。いくつかの実施例では、ジオメルト処理施設1は、同時に2つ以上のISM容器100を取り扱うことができる。ISM容器100を1つずつ回収すること、これに対してISM容器100を同時に2つ以上回収することは、輸送用の遮蔽体200、処理能力、および輸送能力に依存する。いくつかの実施例では、既存の輸送用架台を使用するために、いくつかの実施例における使用済ストロンチウム(Sr)のISM容器100を1つずつ取り出してもよい。既存の輸送用の遮蔽体200の使用により、輸送中のISM容器100の安定性を提供することができる。いくつかの実施例では、ISM容器100の準備を中間貯蔵施設で行って、コンクリート暗渠遮蔽体を利用してもよい。
[0062]いくつかの実施例では、本明細書に記載された1つ以上の処理は、移動式またはモジュラー式であってもよく、例えば、2014年6月24日の優先日を伴い2015年6月24日付で出願された米国特許出願第14/748,535号明細書、「有害放射性同位体除去のための移動式処理システム」に記載されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
[0063]ISM容器処理場
図5を参照して(適切な説明は、上述の図1を参照した説明により補われる)、使用済ISM容器および/またはアセンブリ(遮蔽体を含む)100を暗渠から回収して輸送ユニット374に配置してもよい。次に、ISM容器100は、ICV処理施設1(本明細書ではジオメルト施設と呼ばれることが多い)に輸送されてもよい(図1)。ICV処理施設1(図1)では、移動式天井クレーンおよび/またはリフト装置375を使用して、ISM容器および/またはアセンブリ(ISM容器)100を取り出し、それらをISM容器処理場300に配置してもよい。図示のISM容器処理場300は、4つのISM容器アセンブリ100を同時に取り扱うための空間を含む局所遮蔽格納容器200を有する。いくつかの実施例では、局所遮蔽格納容器200を、異なる数のISM容器100のための寸法にしてもよい。
[0064]いくつかの実施例では、クレーンまたは他のリフト装置375は、1つ以上のISM容器100をレール352上の場所に配置して、後続の処理のためにICV処理施設1(図1)のISM容器処理場300に搬送してもよい。ホース120は、ISM容器100のために現在使用されている脱水場と同様に、乾燥のために空気マニホルド350に接続されてもよい。遮蔽ISM容器100の場合、遮蔽蓋は、ISM容器100の上部への接近を可能にするために取り外されてもよい。使用済ISM容器100は、製造会社、製造年月日、および他の変数に応じて異なる設計を有してもよい。このように、処理場区域300は、柔軟な設計を利用して、柱間内の多様な容器形状を取り扱ってもよく、および/または、追加の柱間または異なる容器に特有のエンドエフェクタを有するように拡張してもよい。
[0065]フランジの遠隔切断および取り外し
ここで図6A〜図6Dを参照して(適切な説明は、図5および図1を参照することで補われる)、遮蔽蓋121(図5)を取り外してISM容器100の上部への経路を提供してもよい。いくつかの実施例では、ジオメルト処理施設1(図1)に配置された橋形クレーンまたは他のリフト装置を使用して、遮蔽蓋121(図5)を取り外してもよい。ISM容器100の上部が露出した状態で、中央フランジ150の上部に接続された圧抜き管116を切断することが必要な場合がある。図6Aに示すようないくつかの実施例では、この切断は、荷重平衡装置ホルダから吊り下げられてもよいせん断工具140を使用して行われる。リーチが長い工具またはマスタスレーブマニピュレータ(MSM)を使用してせん断工具140を操作してもよい。この小口径の管116を取り外すには、2つの切断部が必要になる場合がある。せん断は、切断部に対して改善された制御を提供して危険性を低減する。ウォータージェット切断方法および鋸切断方法のような、本明細書に記載された方法からの他の方法もまた、小口径の管116を取り外すために利用してもよい。フランジ150上の小口径の管116が取り外された後、中央フランジ150を取り外すための工具を取り付けることができる。図6Bに示す実施例では、切断装置はウォータージェット160である。他の切断方法も考えられる。装置160は、装置160をフランジ150の上に下ろす頭上型の架台(図示せず)から配置されてもよい。
[0066]図6Bから図6Dに示すウォータージェット切断システム160を使用して、加圧された混合物162(一般的には水およびガーネット)を使用して上部ISM容器のフランジ150を「切断」してもよい。切断装置160は、クランプ機構113の一方の脚部上にウォータージェットヘッド158を有する。図示の実施例では、切断中に装置160全体が回転して、スタブ管114をフランジ150の下に分離する。ウォータージェット切断装置160と対向するクランプ113は、いくつかの実施例では、炭化タングステンからなるプレート112を含んでもよく、切断部を出る任意の残りの水162を分散させることができる。このプレート112は、周辺の他の部分の不慮の切断を防止する役割を果たす。限られた量の水のほとんどは、一般的には、ISM容器100と遮蔽体115との間の領域であるISM容器遮蔽体の環状空間に集められる。いくらかの水がISM容器100に入ることがある。切断中に、ISM容器100の内部に小さな吸引力を加えて、ISM容器100が破損するとISM容器100内に空気が流れて、汚染物質が漏出しないようにすることができる。
[0067]本明細書に示されたこの概念は、特定のISM容器100の型について詳細に図示されており、わずかに変更された工作機械器具設備を用いる同じ基本的な方法を、他のISM容器100の型および寸法に使用することができる。
[0068]クランプ113は、切断中に装置160を固定してもよい。切断が完了すると、クランプ113は、図6Dに示すようにフランジ150をさらに把持して取り外してもよい。いくつかの実施例では、フランジ150は、分離されるかまたは、ウォータージェット切断システム160の一部として含まれてもよい工具を使用して回収されてもよい。フランジ150が取り外されると、使用済IX媒体を乾燥させるために、一時的なカバーをノズル開口(出口)161上に配置してもよい。
[0069]処理前の使用済イオン交換媒体の試料採取
図7を参照して(適切な説明は、上述の追加の図を参照することで補われる)、回収およびガラス固化の前にIX媒体166の物理的試料を採取することが必要な場合がある。IX媒体166の分析は、以前の分析/放射線量情報を確認し、かつ、容器の放射線量負荷の最適化/均衡化を可能にするために必要な場合がある。試料採取具159は、内部オーガを含む小口径の管を含んでもよい。試料採取具159は、必要であれば、ISM容器100の全高まで掘り下げてIX媒体166を完全な垂直形状で回収してもよい。試料採取具159は、ウォータージェット160(図6B〜図6D)または真空装置705(図8A〜図8C)と同様に、ISM容器100の上端から配置されてもよい。試料コアは、試料採取具159の内部から抽出され、試料移送チューブに入れられ、放射能分析試験または他の分析のために送られてもよい。
[0070]使用済イオン交換媒体の乾燥
ISM容器のフランジ150が取り外されると、IX媒体166を乾燥させる前に、一時的なカバーをノズル開口161上に設置してもよい。これは、施設1(図1)への乾燥IX媒体166の可能性のある散布を軽減するために、および、加熱された乾燥空気をISM容器100を介して引き出すことができるようにISM容器100を遮蔽するために行われる。IX媒体166の乾燥は、空気マニホルド350(図5)からIX媒体166を通る乾燥空気を真空加熱下で引き出すことによって達成されてもよい。空気の流れは、通常の水流の方向(すなわち、上から下へ)に存在する。ISM容器100の出口161では、空気の湿度が測定されて、ISM容器100内の遊離水の存在が示される。遊離水が存在する場合、ISM容器100の底部付近にあると予想される。ISM容器100の出口は、湿度プローブを備えていてもよい。IX媒体166の乾燥度は、入口空気湿度値と出口空気湿度値とを比較することによって決定されてもよい。これらの値が等しい場合、IX媒体166は乾燥していると決定される。他の方法を使用して、IX媒体の水分含量を決定してもよい。
[0071]使用済IX媒体の回収
使用済IX媒体166に対して目標の乾燥度が達成されると、ノズル開口161上の一時的なカバーを取り外して、ISM容器100の内部への接近を可能にしてもよい。
[0072]図8A〜図8Cに示す実施例では、乾燥した使用済IX媒体166の回収は、いくつかの実施例では負圧である空気式の真空システム705を使用して達成される。真空回収装置705は、ISM容器100の上部に取り付けられてもよい。いくつかの実施例では、ISM容器100の上面に嵌合してISM容器100の上面を遮蔽してもよい。次いで、真空装置705内の中央の真空チューブを、乾燥IX媒体166内へ落とし込むように配置してもよい。IX媒体166は、遠隔マニピュレータアームの端部のエンドエフェクタによって真空引きされて、サイクロン式分離器または当技術分野で知られる他の分離技術を使用して、乾燥IX媒体166を空気流から分離する受器ユニット(図示せず)へ移送されてもよい。受器ユニットは、遮蔽され、かつ(放射線量を制御して据え込み状態からの危険性を最小限に抑えるのに役立つように)存在する材料の量を制限するような寸法にされてもよい。受器ユニットは、オフガス処理システム560(図1)に空気を排出する前に、塵状物質を捕集する1つ以上のフィルタを備えてもよい。いくつかの実施例では、送風機を介して空気を排出してもよい。濾過は、いくつかの実施例では、使用時にICV容器400(図3)内の処理に適合する高圧HEPAフィルタなどのフィルタによって達成されてもよい。
[0073]図8A〜図8Cの実施例では、真空装置705の上部は、回転ユニオン375および真空出口331である。これにより、真空装置705は、真空出口331を回転させることなく回転することができる。移動は、真空装置705を回転させる回転駆動機構360と、1組のスクリューで真空装置705を上下に駆動する垂直駆動機構365とによって制御される。また、駆動機構の下には、混気噴出口750(図8B)に供給する加圧空気用の回転ユニオン370がある。
[0074]図示の実施例における真空装置705の端部は、吸引ヘッド701である。吸引口711は、吸引ヘッド701の一方の側に配置され、他方の側には、加圧空気噴出口750が配置される。いくつかの実施例では、3つの加圧空気噴出口750が存在する。これにより、物質は、一方の側の吸引ヘッド701に引き込まれて、他方の吸引ヘッド701に吹き飛ばされる。ISM容器100は一般的には円形であるので、この空気の流れはISM容器100の一方の側から装置705の吸引側にIX媒体166を循環させる。空気噴出口750はまた、IX媒体166を切断して混合してもよい。これは、一体に凝集した任意のIX媒体166、または真空装置705の範囲外に凝集した任意のIX媒体166を移動させる。吸引ヘッド701の底部は、ヘッド701の下の任意の物質を機械的に研削する研削板および切断刃720を含んでもよい。ISM容器100を完全に洗浄するために、吸引チューブを緩やかに回転させ、かつISM容器100に向かって下方に繰り返し移動させることができる。いくつかの実施例では、真空装置705内の透明窓によって、作業者は、吸引流中のIX媒体166を見て、装置の位置が有効であるか否かを判定することができる。この処理は、全てのIX媒体166がISM容器100から取り外されるまで継続される。
[0075]図9Aおよび図9Bは、ISM容器100内での使用中の真空装置705を示している。空気噴出口750は、ISM容器100の一方の側にあるIX媒体166をISM容器の壁に向けて吹き飛ばし、このIX媒体166は他方の側に向けて偏向される。装置705の反対側の真空口711は、IX媒体166を引き込む。その後、空になったISM容器100には、潜在的な表面汚染物質のみが存在する物質が含まれなくなる。ISM容器100は、破砕または細断によって寸法が縮小されてもよく、低レベルの廃棄物であるとみなされる。いくつかの実施例では、ISM容器100は、再使用のために改変されてもよい。
[0076]先行試験は、真空装置705を使用してIX媒体166をISM容器100から取り出す実行可能性を示している。これらの試験のために、2つのビーカーにIX媒体166を充填し、水中の2.5%塩溶液に浸漬した。塩水を24時間後にデカントし、第1のビーカーを150℃で24時間オーブン乾燥した。第2のビーカーは、湿潤したIX媒体166を試験するために、48時間ベンチトップ上に放置した。湿潤IX媒体166および乾燥IX媒体166の圧縮を、真空試験の前に試験した。次いで、各ビーカーの内容物を、標準的な工場の真空度を使用して真空引きした。試験は、湿潤IX媒体166および乾燥IX媒体166の両方の真空引きが成功したことを示したが、乾燥IX媒体166の真空引きは、湿潤IX媒体166の真空引きよりも容易かつ迅速であった。試験により、IX媒体166を容易に真空抽出することができることが確認された。
[0077]樋流し技術はまた、使用済IX媒体166の回収にも使用してもよい。ISM容器100からのIX媒体取り出しのための代替実施例を図10に示す。いくつかの実施例では、樋流しシステム2400をICV処理施設1(図1)に追加して、ISM容器100からスラッジおよび他の湿潤廃棄物流を回収してもよい。いくつかの実施例では、樋流しシステム2400はモジュール式である。いくつかの実施例では、樋流しシステム2400は移動式スキッドに取り付けられる。ISM容器100は、遠隔操作される樋管(図示せず)を含む樋流しシステム2400を備えるISM容器処理場300(図1)に配送されてもよい。樋流しシステム2400は、使用済IX媒体を収容するISM容器100に水を注入し、水と使用済IX媒体とを混合し、得られたスラッジをポンプでISM容器100から汲み上げることができる装置を含んでもよい。いくつかの実施例では、水が注入されて、樋管を使用してIX媒体と混合される。スラッジは、ポンプ2440を使用してISM容器100から汲み上げられてもよい。いくつかの実施例では、スラッジは遠心分離機2415で処理され、脱水された流出物を生じるバルク水を除去することができる。遠心分離機2415から回収されたバルク水は、樋管を介して必要に応じて再循環されて、ISM容器100からのスラッジを除去するのに役立つ。脱水された流出物は、乾燥処理を継続するオーガ2425に供給されてもよい。いくつかの実施例では、オーガ2425は加熱器2430によって加熱される。いくつかの実施例では、オーガは液圧式である。オーガ2425から出る乾燥微粒子は、輸送システム521(図11)と結合することができる底部に出口を有するホッパ531(図11)に供給されてもよい。樋流しシステム2400からのオフガスは、オフガス処理システム560(図1)によって捕捉されて処理されてもよい。いくつかの実施例では、移動式システムとして樋流しシステム2400を配置して、貯蔵タンクからスラッジを回収し、乾燥物質を提供してICV処理施設1(図1)に戻してもよい。
[0078]図11の実施例を参照して、IX媒体166は、空気式輸送システム521によってジオメルトICV容器400の上に垂直に移送される。いくつかの実施例では、空気式輸送システム521は負圧である。いくつかの実施例では、危険にさらされている材料の量を最小限にするために、ホッパ531の大きさを最小限(約50kg)にした。IX媒体166は、添加剤と混合されて、スクリュー供給装置または他の供給速度制御システムによってICV容器400に供給されてもよい。IX媒体166用の空気式輸送システム705(図8A〜図9B)は、安全上の理由から、非汚染添加剤のために一般的には輸送システム521から分離されている。
[0079]ICV容器の供給準備
使用済IX媒体166は、業界標準を満たすかまたは超えることが可能な耐久性のある浸出抵抗性ガラス廃棄物形態を生成するのに必要な添加剤(本明細書では「フリット」、「ガラス形成剤」および「ガラス化学修飾剤」とも呼ばれる)と混合されてもよい。いくつかの実施例では、混合は、個々のISM容器100が空気式真空装置705の回収によって空になるので、回分式に行われてもよい。IX媒体166および添加剤は、閉鎖性遮蔽ホッパのような受器ユニット内で乾燥試薬として混合されてもよい。受器ユニットは、150kg/hrのICV処理速度に適合するような寸法にされてもよい。受器ユニットには、容器内の固化または蓄積を防止しながら、乾燥IX媒体166を添加剤と混合する1つ以上の混合ブレードが取り付けられてもよい。
[0080]混合材料は、ICV容器400(図3)に供給されて、3分の1から2分の1まで充填されてもよい。いくつかの実施例では、初期充填レベルは変化してもよい。電極421(図3)は、熱処理のための電気を伝導するために使用され、この熱処理では、IX媒体166を固体状態から溶融状態に変換してもよい。いくつかの実施例では、熱処理はジュール加熱される。混合材料が溶融状態に変換されると、処理されている材料が高密度化するにつれて、ICV容器400(図3)内の占有体積が減少する。容積が得られると、処理がICV容器400(図3)を充填するまで、追加の混合材料を添加してもよい。処理を冷却するために使用される入口空気および熱処理から生成されたガスは、オフガス処理システムで回収されかつ処理されてもよい。
[0081]無機媒体のためのガラス配合物
いくつかのIX媒体は、添加剤を使用せずにガラスを形成する人工ゼオライトベースのアルミノケイ酸塩材料である。しかし、Csの揮発性を最小限にするために、いくつかの添加剤を使用して処理温度を1250℃以下に維持してもよい。選択されたいくつかのIX媒体(KUR−H、KUR−EH、およびIONSIV IE−96)の全岩酸化物分析を表1に示す。

表1
[0082]上記の表1に示すように、KUR−H、KUR−EHおよびIONSIV IE−96は、比較的高い割合の主要なガラス形成酸化物であるシリカおよびアルミナを含む。このような組成物は優れたガラスを作る一方で、約1700〜1800℃の溶融温度をもたらす。処理温度は、溶融温度およびナトリウム、カルシウムおよびホウ素などの粘度調整剤を加えることによって1250℃まで低下させてもよく、添加される対応試薬は、炭酸ナトリウム(NaCO)、炭酸カルシウム(CaCO)および無水ホウ酸(B)である。
[0083]表1で得られた組成物は、最終ガラスの重量パーセントとして表される無水ホウ酸の固定値と併せて使用された。次いで、計算された溶融温度を1250℃に保持しながら、CaOおよびNaOの量を変化させた。これらの計算を表す曲線を図12に示す。これらの分析のために、8、10、および12重量パーセント(wt%)の無水ホウ酸(B)を用いてデータ処理を行った。それぞれの処理について、5つの異なる重量パーセントのCaOを投入して、Microsoft(登録商標)Excelのゴールシーク機能を使用することによって1250℃の値を求め、酸化ナトリウムの量を変化させた。グラフからは、それぞれの無水ホウ酸(B)の百分率に対するCaOおよびNaOの百分率を反映する連続体が得られた。
[0084]KUR−HおよびKUR−EHおよびIONSIV IE−96 ISMについて、データは、5.94%から3.95%までのNaOの百分率と、4.48%から6.73%までの対応するCaOの百分率を示している。KUR−HおよびKur−EHのIX媒体が5.81%のNaOおよびわずか1.58%のCaOを含むことを考慮すると、より低いナトリウムおよびより高いカルシウムの選択肢が選択された。このことを、以下の表2に示す以下の配合組成に置き換える。

表2
[0085]ICV容器400用の供給物として使用済IX媒体を調製するために、回収された乾燥物質を、特定の種類のIX媒体166に適合したガラス形成剤混合物と混合してもよい。本開示において先述したように、ロスインウェイト式スクリュー供給システムを使用して、ガラス形成剤混合物およびIX媒体166をスクリュー供給装置または供給速度制御システムに供給してもよく、このスクリュー供給装置または供給速度制御システムは混合を行って、供給物を比較的均質な供給流としてICV容器400に搬送する。
[0086]有機廃棄物の処理
ジオメルトICV処理は、無機廃棄物マトリックスで使用すると最も効率的である。しかし、十分な量のガラス構成鉱物(GFM)と混合する場合に、有機廃棄物を収容することができる。最適な処理のために、得られた混合物の有機含有量は、いくつかの実施例において30wt%未満の有機含有量を含むべきであることに留意されたい。
[0087]使用済有機吸着剤の段階は、ほとんど同じ方法で処理することができる。ガラス形成剤は、無水ホウ酸、ソーダ灰および石灰などの補助物質とともに、KUR−HまたはKUR−EH ISMを含んで、融剤として作用することができる。ガラスに組み込むことができる酸化チタンの量は、25wt%までの量を含んでもよい。同様に、酸化チタンも同じ処理に適している。この吸着剤は、アンチモン(Sb)の吸着性を最適化する表面処理が施された二酸化チタンであると推定される。製品の市販例は、Graver Technologies社のMetsorb(登録商標)HMRGである。表面処理化合物は、得られたガラスの全体組成に物質的に影響しない場合がある。この仮定に従って、得られるガラス中のTiOの最大濃度が規定されていれば、ガラスの処方を非常に容易に配合することができる。
[0088]ゼオライトは、一般に、改良剤を用いずに適切なガラスが得られる組成物を有する。十分に低い溶融温度を実現するために、KUR−Hおよび他のISMで行われるように融剤を添加してもよい。活性炭はジオメルトICVで処理することができるが、環境が著しく低下する可能性がある。化学的に、またはバブリングによって酸素の供給源を導入してもよい。
[0089]ジオメルトICVは、有害な放射性核種を水から除去する際に生じる廃棄物の多くに使用することができる。有機樹脂またはスラッジの処理が多量のGFMとの混合を必要とするため、いくつかの著しい相乗効果がある場合には廃棄物処理法を実施してもよい。上記の例では、チタン酸塩をKUR−H、KUREH、またはIONSIV−96と混合して、必要なGFMの大部分を提供することができる。GFMは、定められた現場作業者の放射線量目標を超えないようにしながら、使用済無機ISMでありえて他の廃棄物流と混合することができる。使用済KUR−EHは、チタンおよび全ての有機物流のGFMとして使用することができる。
[0090]ICV容器の準備
ICV容器400(図3)の準備は、基層内に基部および側部の耐火性支持ブロックおよびパネルを設置することを含む。いくつかの実施例では、基層は珪砂からなる。基層は、一次耐火物ライニング(図示せず)から移動する可能性がある任意の溶融物質の二次格納および凍結を提供する。一次耐火物ライニングは、二次耐火物ライニング431の内側および上部に設置されたより大きな一体型プレキャストパネルからなる。ICV処理のいくつかの実施例で使用される耐火物は、溶鉱炉の内張りのために鉄鋼産業で広く使用されているものと類似のアルミノケイ酸塩粘土鉱物系材料であってもよく、厳しい高温腐食環境に耐えることができる。本明細書に開示される耐火性砂および耐火性パネルの設計は、50メートルトンのガラスを保持するICV容器400について実証された、既に有効性が確認された設計の縮小版である。ICV容器400は、施設に到着する前に準備されてもよいし、施設内で準備されてもよい。
[0091]いくつかの実施例では、耐火物ライニング431(図3)は、基部で約300mmの厚さであってもよく、側部で200mmの厚さであってもよい。耐火性基部は、一般的には耐火性側部よりも厚く、これにより、溶融ガラスへの底部の長時間露出を反映し、かつ構造的強度を提供する。いくつかの実施例におけるICV容器400は、厚さ6インチの炭素鋼の壁および基部を含み、ここで、耐火物ライニング431が適切な遮蔽を提供する。ステンレス鋼または他の適切な遮蔽材料である外部遮蔽体457を実装して、耐腐食性を確保してもよい。
[0092]いくつかの実施例では、適度な導電性のガラスフリットおよび片状黒鉛の混合物を含んでもよい始動経路を、基部となる一次耐火物層431の上部に設置してもよい。電極421は、始動経路内に設置されて、ICV容器の蓋458が設置されるまで定位置に保持される。いくつかの実施例では、電極421は黒鉛から構成される。いくつかの実施例では、電極421の直径は150mmである。いくつかの実施例では、2つ以上の電極421を利用することができる。蓋458(組み込みフード)は、処理オフガスを収容してオフガス処理システム560(図1)に導く。いくつかの実施例では、蓋458は、電極421とICV容器400との間に電気絶縁を提供しながら、電極421を始動経路と接触させた状態に維持する電極の貫通/遮断部415アセンブリを含む。
[0093]ICV容器内の材料の処理
ICV容器400は、廃棄物/ガラス形成剤混合物を受け取り、ガラス固化処理を含み、ガラス固化した廃棄物の最終処分容器として機能するように設計されている。ICV容器400は、ISM容器100から受け取った廃棄物、処理中の溶融ガラス、および最終廃棄物のための一次格納容器を提供する。
[0094]組み立てられたICV容器400は、クレーンまたは他の吊上/巻上装置によってICV処理区域に移動される。ICV処理区域に入ると、ICV容器400は、ICV容器の蓋458のポートを介してオフガス処理システム560(図1)および供給システムに接続される。熱電対や赤外線カメラシステムのような計器を配線用ハーネスに接続してもよく、電極421を電力システムに接続し、ICV容器400を、供給システムおよび電極供給装置を支持する構造用鋼に接地する。
[0095]廃棄物および添加剤は、供給システムによってICV容器400に搬送される。初回回分および後続回分は、体積排出に相関するICV容器400内の所定のレベルまで供給され、いくつかの実施例では少なくとも1つの赤外線カメラシステムを含む観察によって検証される。
[0096]廃棄物および添加剤は、電極421によって供給される電力を使用してICV容器400内で溶融される。始動経路を使用して、第1の回分供給杭の底部で溶融を開始させてもよい。溶融が進むにつれて、廃棄物混合物は密度を高め、容器内に追加の容積を生じさせ、追加の廃棄物を供給して処理することを可能にする。いくつかの実施例における処理に必要な公称電力レベルは、約400kWである。いくつかの実施例では、処理速度は150kg/hrであってもよい。
[0097]いくつかの実施例では、各ICV容器400は、耐火物ライニング431内部の利用可能な容積およびガラスの密度に基づいて、4000kgのガラスを保持してもよい。表1に示すKUR−HおよびKUR−EH ISMのガラス配合物を使用して、かつ、ガラスに入るのではなく気体(主にCO)に変換される物質の質量である強熱減量(LOI)を考慮して、表3に示すように、合計で3,550kgのISMの各溶融物を処理してもよい。いくつかの実施例では、各ISM容器100は約800kgのIX媒体166を収容する。したがって、このような実施例では、それぞれの溶融では、約4つのISM容器100の内容物を処理する。総溶融時間は、全供給材料(ISMおよびガラス形成剤)の処理速度150kg/hrで約33時間である。

表3
[0098]溶融が完了すると、ICV容器400はオフガス処理システム560(図1)および供給システムから分離される。ICV容器400は、中間貯蔵施設への最終輸送の前に、溶融場から冷却区域520(図1)に移動されてガラスへの完全固化を可能にする。
[0099]オフガス処理
(ICV容器400内のプレナムの真空および温度を調節するための)ICVのプラスバランス空気から生じるオフガスは、オフガス処理560(図1)に送られるオフガスを構成する。IX媒体の溶融は、削減を必要とするわずかな有害揮発性物質(例えばNOまたはSO)を発生させるので、注目するオフガス汚染物質は、一次微粒子同伴および揮発性Csである。Csの発生の程度は、溶融装置の動作温度に依存する。ISM溶融からの一次揮発性物質は単に水蒸気である。KUR−H、KUR−EHおよびUOP IONSIV IE−96のような乾燥IX媒体は、溶融中に定量的に発生する粒子内の水(30%までの水分含量)を含むことができ、これは、オフガスシステム560(図1)において管理されなくてはならない。
[0100]いくつかの実施例では、オフガスシステム560(図1)は、以下の段階を含む。
・直列および/または並列の焼結金属フィルタおよびHEPAフィルタのうちの少なくとも1つを使用する濾過
・湿式洗浄
・処理済オフガスの最終調整
・排気ファンおよび排出
[0101]オフガスシステム560(図1)は、連続的に作動して、IX媒体の処理の際に乾燥場を通り、かつICV容器400を通る通気を維持してもよい。乾燥場からの空気は、排出前にHEPA濾過のみを必要とするので、最終調整段階に導入されてもよい。
[0102]焼結金属フィルタ
ICV容器のプレナムを通る空気流は最小限に抑えられるが、ICVオフガス中には少量の微粒子同伴が存在する可能性がある。ICV容器400からのオフガスは、逆流可能な焼結金属フィルタ(SMF)を通過してもよい。いくつかの実施例におけるSMF段階は、並列の2つのフィルタから構成される。いくつかの実施例では、3つ以上のフィルタが並列に構成されている。いくつかの実施例では、1つ以上のフィルタを直列に含んでもよい。並列構成では、捕集された固形物を再循環する際に、一方のフィルタを使用停止状態にし、かつ他方のフィルタの稼働を開始することができる。いくつかの実施例では、SMFは、微粒子が重力供給装置によってICV容器400に戻されるのに十分な高さで配置される。いくつかの実施例では、SMFは、空気式輸送によってICV供給ホッパに戻ってより低い高さで配置される。SMFは、0.3μmの微粒子について除去効率が98.3%であると評価されている。SMFに入るオフガスは、凝縮が妨げられほど十分に高温であってもよい。
[0103]他のフィルタを使用してもよい。バグハウスフィルタを使用してもよいが、バグハウスフィルタの長期間の完全性は、放射性適用においては疑わしい。さらに、標準の高効率微粒子(HEPA)フィルタを使用してもよい。プレフィルタとして標準HEPAフィルタを使用するには、圧力の変化がフィルタの設計圧力の低下に近づいた場合に物理的な交換が必要になり、作業者の曝露の問題および容器内で処理しなければならない追加の二次的な廃棄物の原因となる。提案されたSMFのような洗浄可能なフィルタは、処理の観点からはるかに効率的な手段であり、作業者の放射線量を大幅に低減し、焼結フィルタを適所で遠隔に化学洗浄することができる。
[0104]湿式洗浄
SMFから出るオフガスは、高温であってもよい。オフガスは、二段階ベンチュリスクラバにおいて再循環作動流体と接触してもよい。ベンチュリスクラバは洗浄タンクに直接取り付けられてもよい。タンクは、内部バッフルを備えて、空気が両方のベンチュリスクラバを通って順次流れることを確実にする。スクラバの機能は、揮発性セシウムを濃縮し、かつSMFを貫通する微粒子を除去することである。いくつかの実施例では、様々な量のスクラバを、並列および直列を含む異なる構成で使用してもよい。
[0105]いくつかの実施例では、洗浄タンクから出る処理済の空気は水蒸気で飽和され、かつ水滴を同伴し、したがって、排出空気はフィルタを通過し、このフィルタは高効率ミスト除去装置(HEME)であってもよい。ベンチュリスクラバからの汚染作動流体が洗浄タンクに集まると、この汚染作動流体は外部ループを循環し、微粒子を除去する1つ以上のフィルタを介して、可溶性セシウムを除去する選択的イオン交換によって、および、ベンチュリスクラバに導入される前に(必要に応じて)冷却器によって処理される。定期的に、使用済のフィルタおよびISMは、準備中のICV容器400へ移送されてその後の溶融装置の処理に含まれてもよい。定期的に、使用済の作動流体は動作中の溶融装置に送出されてもよい。可溶性成分は溶融物中に保持され、水は蒸発してオフガス処理システム560(図1)を介して放出される。
[0106]スクラバシステムを通過する空気は、水で飽和することがあり、したがって、作動温度を調節することによって水の蓄積を調節することができる。湿式スクラバシステムの理想的な動作温度は、水の最終的な蓄積を防止する温度である。通過空気が水蒸気で飽和するので、ベンチュリスクラバには一次冷却効果がある。必要に応じて、循環作動流体の追加の冷却を外部ループに適用することができる。湿式スクラバシステムの作動流体は、処理される廃棄物の種類に応じて、酸性ガスの捕捉から経時的に酸性になることがある。したがって、スクラバシステムは、腐食性貯蔵タンクおよびpH調整タンクを含んで作動流体のpHを自動的に調整してもよい。
[0107]処理済オフガスの最終調整
湿式スクラバから出る処理済のオフガスは、水蒸気で飽和している可能性がある。最終調整では、処理済のオフガスを加熱(いくつかの実施例では名目上15℃)して、最終濾過の前に相対湿度を低下させてもよい。排出前のオフガスの最終調整は、他の濾過方法も可能であるが、HEPA濾過によるものであってもよい。いくつかの実施例では、有機炭素および放射性ヨウ素の除去のためのHEPA濾過に加えて、HEGA濾過を利用してもよい。
[0108]いくつかの実施例には2つの並列HEPAフィルタ列があり、一方の列は通常動作し、他方の列は待機する。HEPAの具体的な設計には、バタフライ弁、(必要に応じて)円形から長方形への移行、吸気口検査区、HEPAフィルタバンク(組み合わせ検査区で必要に応じて直列)、排気口検査区、および(必要に応じて)長方形から円形への移行など、任意または全ての要素が含まれる。いくつかの実施例では、より多くのフィルタまたはより少ないフィルタを組み込んでもよい。いくつかの実施例では、1つ以上の他のフィルタ型を使用してもよい。
[0109]いくつかの実施例では、HEPAフィルタは、それぞれのフィルタ区域からの凝縮液排出ライン、回収液溜め部、凝縮液除去ポンプ、および回収タンクで構成される凝縮液の回収のために備えられている。定期的に、使用済のHEPAは、準備中のICV容器400へ移送されて次の溶融装置の処理に含まれる。
[0110]排気ファンおよび排出
いくつかの実施例では、1つ以上の排気ファンが存在する。いくつかの実施例では、並列および/または直列に構成された2つ以上の排気ファンが存在してもよい。いくつかの実施例では、2つの排気ファンが並列に構成されている。一方のファンは連続的に動作し、他方のファンは待機していてもよい。排気ファンは動力を提供して、ICV容器400内に必要な真空度を維持しながら、排気ガスおよび蒸気をオフガスプラントを介して移動させる。可変周波数駆動を使用してファンの速度を制御してもよい。排気筒は、処理済のガスを地方条例に従って大気に分散するように設計されてもよい。排気筒は、流量監視用に備えられてもよく、煙道ガス分析、データ収集、および規制報告に必要な全ての試料プローブおよび装置を備えていてもよい。煙道監視は、以下の1つ以上を含むことができる。
・オフガスの煙道流量測定
・オフガスの煙道温度測定
・連続放射線の監視
・試料採取者の記録
・微粒子の監視
[0111]必要に応じて、かつ規制上の要件に従って、その他の機能を含んでもよい。
[0112]ICV容器の冷却
ICV容器400の冷却は、ICV冷却区域520(図1)において行われてもよい。溶融ガラスの冷却は、後続の溶融物の処理期間内に行ってもよく、これにより、ジオメルト処理施設1(図1)内に完成溶融物の蓄積がなくなる。図13を参照して、本明細書に記載されたものよりもはるかに大型のICVシステムの冷却データに基づいて、各ICV容器400は2日以内に700℃まで冷却されてもよい。700℃ではガラスは固体であり、したがって、中間貯蔵施設に装填または輸送されている間にICV容器400から出る溶融ガラスが関与する任意の事故シナリオは排除される。
[0113]ガラスの物性
ガラスは、高レベル放射性廃棄物の好ましい廃棄物形態であり、フランス、ドイツ、ベルギー、ロシア、英国、日本および米国の環境から放射性核種を固定化するために広く使用されている。ガラスは、下記のいくつかの標準的な試験方法によって定義されるように、浸出性、耐久性、および腐食性の点で化学的に安定している。
・蒸気水和試験(VHT)方法は、200℃、通常28日間、脱イオン水に懸濁された不定形ガラス試料を含む静的(すなわち、非凝集)試験である。腐食速度は、試験前後のガラス厚さを測定することによって得られる。試験結果は、一般的には、業界承認の性能基準として使用される参照基準ガラスと比較される。
・材料特性評価センター(Materials Characterization Center)によるMaterials Characterization Center−1法.は、ガラスのモノリス試料の元素浸出量を時間の関数として測定する静的浸出試験である。腐食速度は、水中に浸出したガラスからの元素の分析によって得られる。試料は不定形であり、遮蔽容器内の脱イオン水に懸濁され、試験期間中、通常28日間90℃に維持される。
・生成物一致性試験(PCT)方法は、試料が粉砕されて攪拌されることを除いて、MCC−1(Materials Characterization Center−1)と類似している。PCTは、MCC−1試験よりも短い期間を必要とするように設計されており、生成物の品質および組成をさらに実証することができる。VHTの場合と同様に、試験結果は、一般的には、業界承認の性能基準として使用される参照基準ガラスと比較される。
[0114]ジオメルトガラスと、米国エネルギー省の(米国内にある)ハンフォードサイトの基準として使用されている基準ガラスとの化学的耐久性の比較を図14に示す。同じVHT試験方法の後、ジオメルトガラスは視認できる腐食を示していないが、基準ガラスは著しい腐食を示している。追加のVHT試験およびPCT試験の結果は、以下の表4に示されており、以前のいくつかのプロジェクトによるジオメルトガラスは廃棄物受入基準を超えており、一般にハンフォードサイトの廃棄物ガラス用のDOEによって使用される標準的基準廃棄物ガラスよりも性能が優れている。

表4
[0115]以下の表5は、ジオメルトガラスの試料と、JNFLおよびJAEAによって製造された高レベルガラス固化廃棄物の標準規格とを比較している。JNFLおよびJAEAガラスのMCC−1値はバルク浸出率(BLR、または放出された全元素の総質量)として示され、上記の表4で得られたPCT試験結果と直接比較することができない。表5はJNFL(六ヶ所)およびJAEAの規格をジオメルトガラスのMCC−1の結果と比較したものである。ジオメルトガラスの試料は、MCC−1試験期間の延長(1557日)を受け、その結果は、ジオメルトガラスからの溶解速度が経時的に減少することを示している。表5に示すジオメルトのバルクMCC−1浸出率の例は、JNFLおよびJAEAの規格と同等かそれ以下である。

表5
[0116]放射性核種を捕捉するために使用されるIX媒体の場合、媒体の化学成分は一般的によく知られており、ガラス形成剤の観点から均一な供給流を提供するような一貫性があるが、ISM容器内の媒体上に装填された放射性核種の濃度は、ISM容器内で垂直方向および半径方向にある程度変化しかねない。装填された媒体をISM容器から取り出し、かつ、本明細書で提案された空気圧システムなどの従来の材料処理機構を使用して輸送し、廃棄供給物をICV容器装填機構へ移送する場合、媒体の混合が生じるが、この混合は、放射性核種の在庫を分散してさらに混合し、それによってガラス固化前のより均一な供給物を提供するのに役立つ。
[0117]ジオメルト処理施設1(図1)の1つに供給されると、得られたガラス生成物の均質性が一貫して実証される。均質性は、一般的には、溶融環境内で形成される対流の流れのためにガラス固化中に高められる。これらの対流の流れは、汚染物質種とガラス形成鉱物の両方を均一に分散して、均質で耐久性のある最終生成物を生成するのに非常に有効な、溶融廃棄物内の流れおよび混合を誘発する。均質な廃棄物形態の利点は多く、以下の通り挙げられる。
・浸出抵抗性−均質な廃棄物形態により、浸出抵抗性試験の結果が廃棄形態全体を表すことが保証される。さらに、均質な廃棄物形態は、長期間にわたる廃棄物形態生産のモデル化の精度を保証するとともに、ガラス固化生成物の最適な長期浸出抵抗性能を保証する。
・特性評価の取り組み−ジオメルトガラス固化処理を経て作られた均質なガラス固化廃棄物の形態は、廃棄物形態全体を正確に特性評価するために必要な労力およびコストの度合いを大幅に削減するのに役立つ。
・放射線量の低減−ガラス固化廃棄物形態は、その高密度のために有意な水準の自己遮蔽体を提供する。ガラス固化廃棄物形態全体に放射性汚染物質を均一に分散することにより、廃棄物の中央領域の放射性核種から放射される活性が効果的に遮蔽されるので、周囲への放射線量が最小限に抑えられる。
・臨界保護−プルトニウムやウランなどの超ウラン放射性核種が処理される廃棄物に含まれている場合、この超ウラン放射性核種は溶融物内で効果的に酸化され、発生する対流混合のためにガラス全体に効果的に混合される。この均一な混合は、臨界が生じる可能性のある任意の濃縮または蓄積の影響を防止する。
[0118]均質な廃棄物形態を提供する能力を実証するために、ガラスの試料は、試料分析を可能にする溶融処理中および/または溶融物が冷却された後の両方で採取され、その後、均質性および関心のある他の試料データを示すために使用することができる。溶融後の試料採取は、処理容器のコア試料全体を垂直にまたは水平に採取して、ICV容器内の任意の場所から得られるガラス固化生成物の代表試料を提供することができるので、非常に柔軟で効果的であることが判明している。不偏の試料採取方法に基づいて、選択された間隔のコアからのガラス試料を採取し、(β/γ計数、ICP−MSまたはXRFなどの)適切な解析的分析のために提出してもよい。
[0119]ジオメルトICVガラスは、引張強度および圧縮強度の両方においてコンクリートより一般的には5〜10倍強力である。この強度は、人間や動物の侵入の可能性を最小限に抑えるのに役立つことから得られる利点である。ガラス固化生成物は強力であるが、扱いやすい断片に分解され、従来の重機で扱うことができる。表6は、コンクリートと比較したジオメルトガラスの強度および他の利点を示す。

表6
[0120]ガラス中の硫黄の溶解度
廃棄物ガラス、一般的にはSOおよびSOに関する包括的用語であるSOへの硫黄の混入は、廃棄物ガラス溶融装置にとって問題となり得る。ほとんどのガラス配合物中の硫黄酸化物の溶解度は、SOとして2.05重量パーセントまで報告されている。この溶解限度を超えると、硫黄塩が形成される可能性がある。次いで、これらの硫黄塩は、溶融装置の上部に帯黄色の層として現れる分離相として分離して蓄積することがある。この溶融イオン塩(MIS)の層は非常に腐食性があり、電極、溶融装置の他の構成要素、および溶融装置自体の耐火物ライニングに損傷を与える可能性がある。さらに、硫黄塩の形成は、セシウムなどの放射性核種の揮発性を高めかねない。このような発生は、従来のジュール加熱溶融装置に問題があることが知られている。これらの溶融液は連続的に供給され、溶融室の中間または底部から排出される。これにより、供給物の硫黄含有量が最初は低い場合であっても、硫黄量が表面上に経時的に蓄積することが可能になる。硫黄は溶融物の表面下から排出され、かつ、硫黄塩は上部に蓄積するので、決して塩を排出することができない。対照的に、ジオメルトICV溶融装置は、溶融物および処分容器が全く同一の回分処理である。原料がガラス配合物によって強いられた硫黄限界を超えなければ、十分な量の硫黄塩が問題となる点まで蓄積する機会はない。バリウムを添加して硫黄の溶解性を高めることの実証など、廃棄物供給流への化学的修飾に関する多くの研究が行われてきた。
[0121]バリウムの添加は、溶融池の粘度を、従来の溶融装置が溶融液を注入または排出することが不可能なために動作できない範囲にまで増加させる場合がある。本明細書に記載のジオメルトICV処理は回分処理であるため、ガラスを注入する必要はない。回分処理の際、硫酸塩負荷を増大させる手段としてこのような配合の改良に適応することが可能である。この概念の対象となる主な廃棄物流は、ガラスの溶解度の限界を超える濃度の硫黄を含まないため、硫黄に関連する困難は起こりそうにない。
[0122]ICV容器の中間貯蔵
完成した各ICV容器400(図3)は、中間貯蔵施設に戻してもよい。あるいは、完成した各ICV容器400(図3)を永久貯蔵施設に移動してもよい。いくつかの実施例では、ICV容器400(図3)は、図4に示すように4つの容器が各暗渠600に収まるような寸法である。いくつかの実施例では、各暗渠600は、16個のISM容器100の内容物を収容してもよい。
[0123]廃棄物パッケージの放射性崩壊熱
ガラス固化廃棄物の温度および放射性崩壊に起因する中間貯蔵暗渠のコンクリート壁の温度の境界値を確立するために、熱計算が行われる。ANSYSモデルなどの有限要素解析用に構成されたコンピュータ支援設計ソフトウェアが開発され、初期結果が報告された。これらの予備段階の結果は、ガラスの中心部の最終温度が約200℃であり、コンクリート貯蔵庫の温度上昇が非常に小さいことを示している。これらの結果は、ICV容器あたり900ワットの熱負荷に対して妥当であると考えられる。これらの温度は、ガラスまたはコンクリートのいずれにも好ましくない影響を与えない。
[0124]廃棄物パッケージの放射線量の計算
マイクロシールド(Microshield)を用いた計算を行って、ICV容器について予測される放射線量率を確立した。様々な容器構成を再評価した。現在の計算期間を以前の計算期間と調整した。以前の計算では全てのCsがCs−137であると仮定し、現在の計算にはCs−134からの寄与が含まれているため、現在の計算期間のより高い放射線量率が期待される。Cs−137は廃棄物のキュリー数を占めるが、Cs−134ガンマの高エネルギーはCs−134の放射線量率への寄与を有意にする。
[0125]計算は、1インチ(25mm)から5.6インチ(142mm)までの様々な厚さの鋼製遮蔽体を含む容器について行われた。これらの計算の結果を図15に示す。完全に装填されたICV容器については、容器の壁との接触時の放射線量率を現場の目標放射線量限度の1mSv/hrに下げるために、142mmの鋼製遮蔽体が必要とされる。4インチ(101mm)の鋼製遮蔽体を含む容器については、放射線量率は接触時に約7mSv/hrであり、4mの距離で1mSv/hr付近に低下すると予測される。
[0126]電力要件
ジオメルトICV処理は、様々な廃棄物特性および溶融物の大きさの変化による溶融物抵抗の変化に適応できるように、溶融環境および可変電圧レベルに対する可変電力レベルを可能にする電力システムを使用することができる。電力システムは、1)溶融処理の電力を供給する溶融物への電力供給(いくつかの実施例ではジュール加熱されてもよい)、および、2)オフガス処理構成要素(ファン、ポンプ、ヒータ)、計装、暖房および空調(HVAC)、照明などのシステムの残部、処理制御およびデータ取得などの他の低電圧の必要性、および施設の要求に対する補助電力、のように2つの主要領域に分けられる。
[0127]溶融物への電力供給システムは、いくつかの実施例では、操作者が選択可能な電圧タップの範囲を介して可変電圧出力を生成する600kVAのスコットーティー結線変圧器を使用してもよい。電力出力は、電圧制御または電流制御のいずれかを選択可能な単一の可変抵抗器を使用するシリコン制御整流器(SCR)技術を使用して、変圧器の一次側で制御される。スコットーティー変圧器は、一次側三相電力(3線)を2つの二次側相に変換するシステムである。
[0128]変圧器には、一般的には、いくつかの別個の電圧タップについて>1000ボルト〜<150ボルトの範囲で設定されている。電圧タップは、一相当たりの類似のアンペアに対応して増加する定格電流を有する(それぞれ150アンペア〜>1000アンペア)。オフガスシステム、HVAC、照明、空気圧システム、設備などの他の補助装置への電力供給は、一般的には150〜200KVAのオーダーであってもよく、受電電力を、東日本向けに設計されたような機器に必要なレベルに適用可能な電圧および周波数に変換するように設計してもよい。
[0129]ガラス固化電力および補助装置電力の両方を含むジオメルト施設全体は、いくつかの実施例では850kVAを必要とし、任意の標準の受電電力系統の電力レベルを受け入れるように設計することができる。予備のディーゼル発電機を使用して、用役ラインの電力が中断された場合の人員および環境の安全のために、全ての必須機器の動作用エネルギーを提供することができる。これらには、オフガスシステム、データ取得システム、環境およびシステムの監視装置、暖房および空調、およびシステム照明が含まれる。発電機の起動は、用役ラインの電力が失われた際に自動的に行われ、こうして必須の処理機器に連続電源を供給する。さらに、遠隔性または限られた容量のために系統電力の利用可能性が制限されている場合、電力系統全体を燃焼ベースの発電システムによって供給されるように設計することができる。さらに、発電は、太陽光および風力などの1つ以上の代替方法によって増強されてもよい。
[0130]便宜上、動作は、様々な相互接続された機能ブロックまたは別個のソフトウェアモジュールとして説明される。しかし、これは必ずしも必要ではなく、これらの機能ブロックまたはモジュールが等価的に単一の論理デバイス、プログラムまたは境界が不明瞭な動作に集約される場合がある。いずれにしても、機能ブロックおよびソフトウェアモジュールまたは記載された機能は、それ自体によって、またはハードウェアまたはソフトウェアのいずれかの他の動作と組み合わせて実装することができる。
[0131]本明細書に開示されたシステム、方法、処理、および/または装置の原理をその好ましい実施例において説明しかつ例示したが、そのような原理から逸脱することなく、システム、方法、処理、および/または装置を組織的にかつ詳細に変更してもよいことは明らかである。以下の特許請求の範囲の精神および範囲内に入る全ての変更および変形について主張する。
[発明の項目]
[項目1]
使用済イオン交換媒体を処理するためのシステムであって、
使用済イオン交換媒体を収容するイオン交換容器と、
前記使用済イオン交換媒体を乾燥させるための乾燥システムと、
乾燥した前記使用済イオン交換媒体を前記イオン交換容器から取り出すための取り出しシステムと、
乾燥した前記使用済イオン交換媒体を添加剤と混合するための混合システムと、
混合された前記イオン交換媒体および前記添加剤をガラス固化容器にてガラス固化して、汚染物質が埋め込まれたガラス固化生成物をもたらすためのガラス固化システムと
を含む、システム。
[項目2]
前記乾燥システム、前記取り出しシステム、前記混合システム、および前記ガラス固化システムのうちの1つ以上によって放出されるオフガスを捕捉して処理するためのオフガス処理システムをさらに含む、項目1に記載のシステム。
[項目3]
前記乾燥システムが、加熱乾燥空気を使用して前記使用済イオン交換媒体を乾燥させる、項目1に記載のシステム。
[項目4]
前記取り出しシステムが空気吸引部を含む、項目1に記載のシステム。
[項目5]
前記取り出しシステムが、加圧空気噴出口を含む、項目1に記載のシステム。
[項目6]
前記添加剤がガラス形成剤である、項目1に記載のシステム。
[項目7]
前記汚染物質が埋め込まれた前記ガラス固化生成物は均質である、項目1に記載のシステム。
[項目8]
前記汚染物質が埋め込まれた前記ガラス固化生成物は、前記使用済イオン交換媒体から減少されている、項目1に記載のシステム。
[項目9]
前記乾燥システム、前記取り出しシステム、前記混合システム、および前記ガラス固化システムのうちの1つ以上が、移動式スキッドの上または内部で実施される、項目1に記載のシステム。
[項目10]
前記乾燥システム、前記取り出しシステム、前記混合システム、および前記ガラス固化システムのうちの1つ以上が、単一構造物の内部で実施される、項目1に記載のシステム。
[項目11]
使用済イオン交換媒体を処理する方法であって、
イオン交換容器に含まれる使用済イオン交換媒体を乾燥させるステップと、
乾燥した前記使用済イオン交換媒体を前記イオン交換容器から取り出すステップと、
乾燥した前記使用済イオン交換媒体を添加剤と混合するステップと、
混合された前記イオン交換媒体および前記添加剤をガラス固化容器にてガラス固化して、汚染物質が埋め込まれたガラス固化したイオン交換媒体をもたらすステップと、
前記汚染物質が埋め込まれたガラス固化したイオン交換媒体を固体状態に達するまで冷却するステップと、
前記汚染物質が埋め込まれたガラス固化したイオン交換媒体を貯蔵するステップと
を含む、方法。
[項目12]
乾燥システム、取り出しシステム、混合システム、およびガラス固化システムのうちの1つ以上によって放出されるオフガスを処理するステップをさらに含む、項目11に記載の方法。
[項目13]
前記イオン交換媒体が、加熱乾燥空気を使用して乾燥される、項目11に記載の方法。
[項目14]
前記イオン交換媒体が、加圧空気噴出口を使用して乾燥される、項目11に記載の方法。
[項目15]
乾燥した前記使用済イオン交換媒体が、空気吸引部を使用して取り出される、項目11に記載の方法。
[項目16]
前記添加剤がガラス形成剤である、項目11に記載の方法。
[項目17]
前記汚染物質が埋め込まれたガラス固化生成物は均質である、項目11に記載の方法。
[項目18]
前記汚染物質が埋め込まれたガラス固化生成物は、前記使用済イオン交換媒体から減容されている、項目11に記載の方法。
[項目19]
前述の処理ステップのうちの1つ以上は、移動式スキッドの上または内部で実施される、項目11に記載の方法。
[項目20]
前述の処理ステップのうちの1つ以上は、単一構造物の内部で実施される、項目11に記載の方法。

Claims (16)

  1. 放射性核種を捕捉するために使用された使用済イオン交換媒体を処理するためのシステムであって、
    使用済イオン交換媒体を収容するイオン交換容器と、
    前記使用済イオン交換媒体を乾燥させるための加熱された空気を受けるために前記イオン交換容器に結合されたホースを含む乾燥システムと、
    乾燥した前記使用済イオン交換媒体を前記イオン交換容器から取り出すための真空装置を含む取り出しシステムと、
    乾燥した前記使用済イオン交換媒体を添加剤と混合するための1つ以上の混合ブレードが取り付けられたホッパを含む混合システムと、
    混合された前記イオン交換媒体および前記添加剤をガラス固化容器にてガラス固化して、汚染物質が埋め込まれたガラス固化生成物をもたらすための電極を含むガラス固化システムと、
    前記イオン交換容器に水を注入し、前記イオン交換媒体及び前記水からなる混合物に起因するスラッジを汲み上げる樋流しシステムであり、該樋流しシステムが、
    前記スラッジからバルク水を除去し脱水された流出物を生じる遠心分離器と、
    前記脱水された流出物を前記ホッパに輸送するオーガと、
    前記オーガによって輸送中の前記脱水された流出物を加熱する加熱器と、
    を含む、樋流しシステムと、
    を含む、システム。
  2. 前記ガラス固化容器が、下部及び側壁の内側に延在する耐火性ライニングを含む、請求項1に記載のシステム。
  3. ガラス固化処理区域から冷却区域に前記ガラス固化容器を輸送するように構成されたコンベヤをさらに備える、請求項1に記載のシステム。
  4. 前記取り出しシステムが、加圧空気噴出口を含む、請求項1に記載のシステム。
  5. 前記添加剤がガラス形成剤である、請求項1に記載のシステム。
  6. 前記乾燥システム、前記取り出しシステム、前記混合システム、および前記ガラス固化システムのうちの1つ以上が、移動式スキッドの上または内部に存在する、請求項1に記載のシステム。
  7. 前記乾燥システム、前記取り出しシステム、前記混合システム、および前記ガラス固化システムのうちの1つ以上が、単一構造物の内部に存在する、請求項1に記載のシステム。
  8. 放射性核種を捕捉するために使用された使用済イオン交換媒体を処理する方法であって、
    イオン交換容器に含まれる使用済イオン交換媒体を乾燥させるステップと、
    前記イオン交換容器から乾燥した前記使用済イオン交換媒体を取り出すステップと、
    乾燥した前記使用済イオン交換媒体を添加剤と混合するステップと、
    混合された前記イオン交換媒体および前記添加剤をガラス固化容器にてガラス固化して、汚染物質が埋め込まれたガラス固化したイオン交換媒体をもたらす、ガラス固化するステップと、

    を含み、
    乾燥した前記使用済イオン交換媒体を取り出すステップが、
    前記イオン交換容器に水を注入するステップと、
    前記イオン交換媒体及び前記水からなる混合物に起因するスラッジを前記イオン交換容器から汲み上げるステップと、
    脱水された流出物を生じるために遠心分離器により前記スラッジからバルク水を除去するステップと、
    前記水を有する前記イオン交換容器に前記バルク水を再循環させるステップと、
    オーガにより前記脱水された流出物をホッパに輸送するステップと、
    前記オーガにおいて輸送される前記脱水された流出物を加熱するステップと、
    を含む、方法。
  9. 前記乾燥させるステップ、取り出すステップ、混合するステップ、およびガラス固化するステップのうちの1つ以上によって放出されるオフガスを処理するステップをさらに含む、請求項8に記載の方法。
  10. 前記イオン交換媒体が、加熱乾燥空気を使用して乾燥される、請求項8に記載の方法。
  11. 前記イオン交換媒体が、加圧空気噴出口を使用して乾燥される、請求項8に記載の方法。
  12. 前記汚染物質が埋め込まれたガラス固化したイオン交換媒体は均質である、請求項8に記載の方法。
  13. 前記汚染物質が埋め込まれたガラス固化したイオン交換媒体は、前記使用済イオン交換媒体から減容されている、請求項8に記載の方法。
  14. 前記乾燥させるステップ、取り出すステップ、混合するステップ、およびガラス固化するステップのうちの1つ以上は、移動式スキッドの上または内部で実施される、請求項8に記載の方法。
  15. 前記乾燥させるステップ、取り出すステップ、混合するステップ、およびガラス固化するステップのうちの1つ以上は、単一構造物の内部で実施される、請求項8に記載の方法。
  16. 放射性核種を捕捉するために使用された使用済イオン交換媒体を処理するためのシステムであって、
    使用済イオン交換媒体を収容するイオン交換容器と、
    前記使用済イオン交換媒体を乾燥させるための加熱された空気を受けるために前記イオン交換容器結合されたホースを含む乾燥システムと、
    乾燥した前記使用済イオン交換媒体を前記イオン交換容器から取り出すための真空装置を含む取り出しシステムと、
    乾燥した前記使用済イオン交換媒体を添加剤と混合するための1つ以上の混合ブレードが取り付けられたホッパを含む混合システムと、
    混合された前記イオン交換媒体および前記添加剤をガラス固化容器にてガラス固化して、汚染物質が埋め込まれたガラス固化生成物をもたらすための電極を含むガラス固化システムと
    を含み、
    前記取り出しシステムが、
    前記イオン交換容器の上端に挿入するように構成された丸みを帯びた空気吸引チューブと、
    前記チューブの下端に位置する丸みを帯びた吸引ヘッドと、
    前記イオン交換容器から前記イオン交換媒体を取り出すための、前記吸引ヘッドの第1の側面に位置する真空口と、
    前記吸引ヘッドの第2の反対側面に位置する空気噴出口であって、前記イオン交換容器の内部で前記イオン交換媒体を切断し循環させ、イオン交換媒体の前記真空口への吸い上げを促進する、空気噴出口と、
    を含む、システム。
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