JP6834822B2 - 車両用動力伝達装置の制御装置 - Google Patents

車両用動力伝達装置の制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、車両用動力伝達装置の制御装置に関する。
特許文献1には、入力軸と出力軸との間の動力伝達経路に、変速比を連続的に変化させるベルト式の無段変速機と、無段変速機の最大変速比よりも大きな変速比を有するギヤ機構とが、並列に設けられた車両用動力伝達装置が開示されている。この車両用動力伝達装置においては、入力軸から入力されたトルクを無段変速機を介して出力軸に伝達する無段変速モードであるベルトモードと、入力軸から入力されたトルクをギヤ機構を介して出力軸に伝達するギヤモードとを、無段変速機とギヤ機構とにそれぞれ対応させて設けられた各前進用クラッチの係合及び解放によって、選択的に切り替え可能となっている。
この車両用動力伝達装置においては、車両の発進時に、ギヤモードにすることによって、ベルトモードよりも大きな駆動力を発生させて車両を発進させることができ、車両の発進性を高めることができる。また、ベルトモードによって車両が走行しているときに、アクセルペダルを戻して車両が停止に向けて減速した場合には、無段変速機の変速比が最大変速比に戻ったら、ベルトモードからギヤモードに切り替えるコーストダウン制御を行う。これにより、無段変速機とギヤ機構との変速比を近い値にして、ベルトモードからギヤモードへの切り替え時に生じ得る変速ショックを低減することができる。
また、特許文献2には、入力軸から入力されたトルクをギヤ機構を介して出力軸に伝達する車両用動力伝達装置が開示されている。この車両用動力伝達装置は、シフトレンジがDレンジであり、アクセル操作が行われておらず、且つ、車速が所定速度以下である、停車直前の減速走行中において、前進用クラッチを半係合する停車前ニュートラル制御が実施可能となっている。このようなニュートラル制御が実施されることによって、エンジンにかかる負荷を軽減し、燃費の改善を図ることができる。
特開2015−232380号公報 特開2008−286281号公報
特許文献1に記載されたような車両用動力伝達装置を備え、前記コーストダウン制御を実施する車両に対して、特許文献2に開示されたような停車前ニュートラル制御を適用した場合には、一旦ギヤモード用の前進クラッチを完全に係合した係合状態にしてコーストダウン制御を完了した後に、ギヤモード用の前進用クラッチを半係合状態にする停車前ニュートラル制御を実施することになる。そのため、係合状態を介さない場合よりも、前記車両の減速度変化が大きくなったり、燃費が悪化したりするといった問題が生じる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、車両の減速度変化が大きくなったり、燃費が悪化したりするのを抑制できる車両用動力伝達装置の制御装置を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る車両用動力伝達装置の制御装置は、入力軸と出力軸との間の動力伝達経路に、変速比を連続的に変化させる無段変速機と、前記無段変速機の最大変速比よりも大きな変速比を有するギヤ機構とが、並列に設けられ、前記入力軸から入力されたトルクを前記無段変速機を介して前記出力軸に伝達する無段変速モードと、前記入力軸から入力されたトルクを前記ギヤ機構を介して前記出力軸に伝達するギヤモードとを、前記無段変速機と前記ギヤ機構とにそれぞれ対応させて設けられた各前進用クラッチの係合及び解放の組み合わせによって、選択的に切り替え可能な車両用動力伝達装置の制御装置であって、前記無段変速モードによって走行している前記制御装置が搭載された車両の減速中に、前記無段変速機が所定変速比になったら前記ギヤモードに切り替えるコーストダウン制御と、停車前における減速中に前記ギヤモードの前記前進用クラッチを半係合する停車前ニュートラル制御と、が実施可能であり、前記停車前ニュートラル制御を実施する判断をした後に、前記コーストダウン制御を実施している場合には、前記ギヤモードの前記前進用クラッチを半係合状態で前記コーストダウン制御を完了し、前記コーストダウン制御の完了後に前記停車前ニュートラル制御を実施することを特徴とするものである。
本発明に係る車両用動力伝達装置の制御装置は、ギヤモードの前進用クラッチを半係合状態でコーストダウン制御を完了し、停車前ニュートラル制御を実施する。そのため、前記前進用クラッチの無駄な係合状態が無く、車両の減速度変化が大きくなったり、燃費が悪化したりするのを抑制することができるという効果を奏する。
図1は、本実施の形態に係る車両用動力伝達装置の概略構成を示すスケルトン図である。 図2は、制御装置が実施するコーストダウン制御及び停車前ニュートラル制御の一例を示すフローチャートである。 図3は、半係合コーストダウン制御及び停車前ニュートラル制御のタイミングチャートである。
以下に、本発明の車両用動力伝達装置の制御装置が適用された車両用動力伝達装置の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態により本発明が限定されるものではない。
図1は、実施の形態に係る車両用動力伝達装置1の概略構成を示すスケルトン図である。本実施の形態に係る車両用動力伝達装置1は、第1軸線AX1〜第5軸線AX5までの互いに平行な軸線を有している。第1軸線AX1は、不図示のエンジンに設けられたクランクシャフトと同軸になっている。この第1軸線AX1上には、エンジンのクランクシャフトに連結される車両用動力伝達装置1の入力軸3、トルクコンバータ4、プライマリシャフト7、前後進切換え装置としてのプラネタリギヤDP、前進ギヤモード用クラッチC1、後進用ブレーキB1、無段変速機10のプライマリプーリ11が配置されている。
第2軸線AX2上には、減速ギヤ機構20が配置されている。第3軸線AX3上には、無段変速機10のセカンダリプーリ13、ベルトモード用クラッチC2、出力ギヤ部30が配置されている。第4軸線AX4上には、カウンタシャフト部40が配置されている。第5軸線AX5上には、ディファレンシャル装置50、左右ドライブシャフト52L,52Rが配置されている。
入力軸3は、トルクコンバータ4のポンプインペラ4aに接続されている。トルクコンバータ4は、ポンプインペラ4a、ポンプインペラ4aに対向配置され、プライマリシャフト7に接続されたタービンランナ4b、ポンプインペラ4aとタービンランナ4bとの間に配置され、ミッションケース6に支持された不図示のワンウェイクラッチに接続されているステータ4c、及び、入力軸3及びプライマリシャフト7と係合することによって入力軸3とプライマリシャフト7とを直結状態にするロックアップクラッチ5を有しており、内部にオイルが満たされている。
プライマリシャフト7は、プラネタリギヤDPの内周側を通って無段変速機10のプライマリプーリ11に接続されているとともに、プラネタリギヤDPのキャリヤCRに接続されている。プラネタリギヤDPは、サンギヤS、リングギヤR、サンギヤSに噛合するピニオンP1及びリングギヤRに噛合するピニオンP2をそれぞれ回転自在に支持するキャリヤCRを有している、所謂ダブルピニオンプラネタリギヤで構成されている。このうちのリングギヤRは、後進用ブレーキB1によりミッションケース6に対して回転を係止自在となるように構成されている。また、サンギヤSは中空軸8に直接的に連結され、キャリヤCRは前進ギヤモード用クラッチC1を介して中空軸8に接続されている。中空軸8は正逆回転出力ギヤ9に連結されている。また、正逆回転出力ギヤ9は、減速ギヤ機構20の入力ギヤ21に噛合している。
減速ギヤ機構20は、第2軸線AX2上に中心軸22を有しており、中心軸22の一方側には、大径な入力ギヤ21と小径なドライブギヤ23とが一体的に固定されて連結されている。また、中心軸22の他方側の外周側には、中空軸26が相対回転自在に支持されており、中空軸26には、ドライブギヤ23と同径のドリブンギヤ25と、それよりも僅かに大径な出力ギヤ27とが一体的に固定されて連結されている。
ドライブギヤ23とドリブンギヤ25との外周側には、内周面に歯面が形成されたスリーブ24が、油圧により駆動される不図示のスポークによって軸線方向に移動可能に配設されている。そして、スリーブ24は、軸線方向に沿って、ドライブギヤ23だけに噛合する位置と、ドライブギヤ23及びドリブンギヤ25に跨って両方に噛合する位置とに移動することができる。これにより、スリーブ24によってドライブギヤ23とドリブンギヤ25とは、切離し状態または駆動連結状態に切り替えられる。また、出力ギヤ27は、後述する出力ギヤ部30の入力ギヤ31と噛合している。
また、減速ギヤ機構20の変速比は、後述するベルト式の無段変速機10の最大変速比γmaxよりも大きい変速比に設定されている。
無段変速機10は、プライマリシャフト7に接続されたプライマリプーリ11と、セカンダリシャフト16に接続されたセカンダリプーリ13と、プライマリプーリ11及びセカンダリプーリ13に巻き掛けられた無端状の伝動ベルト15とを備えている。プライマリプーリ11は、それぞれが対向する円錐台状に形成された壁面を有する、プライマリシャフト7に対して軸線方向移動不能に固定された固定シーブ11aと、プライマリシャフト7に対して軸線方向移動可能に支持された可動シーブ11bとによって構成されており、固定シーブ11a及び可動シーブ11bの前記壁面によって形成された溝部で伝動ベルト15を挟持している。同様に、セカンダリプーリ13は、それぞれが対向する円錐台状に形成された壁面を有する、セカンダリシャフト16に対して軸線方向移動不能に固定された固定シーブ13aと、セカンダリシャフト16に対して軸線方向移動可能に支持された可動シーブ13bとで構成されており、固定シーブ13a及び可動シーブ13bの前記壁面によって形成された溝部で伝動ベルト15を挟持している。なお、プライマリプーリ11の固定シーブ11aと、セカンダリプーリ13の固定シーブ13aとは、伝動ベルト15に対して軸線方向反対側となるように配置されている。
また、無段変速機10は、プライマリプーリ11の可動シーブ11bの背面側に配置された油圧サーボ12と、セカンダリプーリ13の可動シーブ13bの背面側に配置された油圧サーボ14とを備えている。そして、これら油圧サーボ12,14は、作動油圧が供給されることによって、負荷トルクに対応するベルト挟圧力を発生させるとともに、無段変速機10の変速比γを変更または固定するための挟圧力を発生させる。
セカンダリプーリ13の可動シーブ13bは、ベルトモード用クラッチC2を介して、セカンダリシャフト16の外周側に相対回転自在に支持された出力ギヤ部30の出力軸32に接続されている。出力ギヤ部30は、入力ギヤ31と、一端側に入力ギヤ31が固定された出力軸32と、出力軸32の他端側に固定されたカウンタギヤ33とによって構成されており、カウンタギヤ33はカウンタシャフト部40のドライブギヤ41と噛合している。
カウンタシャフト部40は、ドライブギヤ41と、一端側にドライブギヤ41が固定されたカウンタシャフト42と、カウンタシャフト42の他端側に固定されたドリブンギヤ43とによって構成されている。ドリブンギヤ43はディファレンシャル装置50のデフリングギヤ51と噛合している。
ディファレンシャル装置50は、デフリングギヤ51の回転をそれぞれ左右ドライブシャフト52L,52Rにそれらの差回転を吸収しつつ伝達するように構成されており、左右ドライブシャフト52L,52Rは、それぞれ不図示の車輪に連結されている。
また、本実施の形態に係る車両用動力伝達装置1は、車両用動力伝達装置1に係る各種制御を実施する制御装置70を備えている。この制御装置70は、例えばCPU、RAM、ROM、入出力インターフェース等を備えた所謂マイクロコンピュータを含んで構成されており、CPUはRAMの一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことにより、前記各種制御を実施する。
制御装置70には、車両用動力伝達装置1の各部に設けられた各種センサ等により検出された信号が供給されるようになっている。例えば、エンジン回転数センサ71により検出されたエンジン回転数Neを表す信号、入力軸回転数センサ72により検出されたプライマリシャフト7の回転数である入力軸回転数を表す信号、出力軸回転数センサ73により検出された出力軸32の回転数である出力軸回転数を表す信号、アクセル開度センサ74により検出されたドライバーの加速要求量としての不図示のアクセルペダルの操作量であるアクセル開度を表す信号、及び、ブレーキ踏力センサ75により検出されたドライバーが不図示のブレーキペダルを踏んだときのブレーキ踏力を表す信号などが、それぞれ供給される。そして、制御装置70は、例えば、出力軸回転数と入力軸回転数とに基づいて、無段変速機10の変速比γ(=入力軸回転数/出力軸回転数)を算出する。また、トルクコンバータ4のタービン回転数Ntは、前記入力軸回転数と同じになるため、制御装置70は、タービン回転数Ntとエンジン回転数Neとに基づいて、トルクコンバータ4の速度比(=タービン回転数Nt/エンジン回転数Ne)を算出する。
制御装置70は、前進ギヤモード用クラッチC1、後進用ブレーキB1及びベルトモード用クラッチC2の係合及び解放を、ROMに記憶されたプログラムを用いて演算した指令値に基づき、不図示の油圧機構により不図示のソレノイドを油圧制御することによって行う。また、制御装置70は、無段変速機10の変速比γを制御するとともに、その変速比γに応じて好適な伝動ベルト15の挟圧力を実現し得るように、油圧サーボ12,14に供給する油圧を制御する。
制御装置70は、入力軸3から入力されたトルクを無段変速機10を介して出力軸32に伝達する無段変速モードであるベルトモードと、入力軸3から入力されたトルクを減速ギヤ機構20を介して出力軸32に伝達する前進ギヤモード及び後進ギヤモードとを、選択的に切り替える変速制御が実施可能となっている。また、制御装置70は、変速段を停止段(Pレンジ、Nレンジ)から前進段(Dレンジ)または後進段(Rレンジ)に切り替える操作であるガレージ操作が行われてから、シフトレンジの位置情報(接点信号)を基にして、前進ギヤモード用クラッチC1または後進用ブレーキB1が係合されるまでの制御であるガレージ制御が実施可能となっている。
次に、車両用動力伝達装置1の動作について説明する。車両用動力伝達装置1を搭載した車両が、図示しないシフト装置によって前進段(Dレンジ)が選択されて前進方向に発進する際、あるいは、所定車速未満で前進走行する際には、後進用ブレーキB1及びベルトモード用クラッチC2が解放された状態で、スリーブ24がドライブギヤ23及びドリブンギヤ25に跨って噛合するように切り替えられ、かつ前進ギヤモード用クラッチC1が係合されて、前進ギヤモードとなる。
また、前進ギヤモードによって走行中に所定車速以上となった際には、無段変速機10の変速比γを最大変速比γmaxもしくはそれに近い変速比に設定した状態で、スリーブ24のドリブンギヤ25との噛合が解除され、前進ギヤモード用クラッチC1が解放されるとともに、ベルトモード用クラッチC2が係合されてベルトモードに切り替わる。
また、ベルトモードで車両が走行しているときに、車両が停止に向けて減速した場合には、無段変速機10の変速比γが最大変速比γmaxに戻ったら、ベルトモードから前進ギヤモードに切り替えるコーストダウン制御が実施される。これにより、無段変速機10と減速ギヤ機構20との変速比を近い値にして、ベルトモードからギヤモードへの切り替え時に生じ得る変速ショックを低減することができる。また、制御装置70は、ダウンシフト実施の判断を、例えば、入力軸回転数センサ72や出力軸回転数センサ73などの各回転数センサを用いて検出した、車速や無段変速機10の変速比γなどに基づいて行う。
一方、車両用動力伝達装置1を搭載した車両が、図示しないシフト装置によって後進段(Rレンジ)が選択されて後進方向に発進する際、あるいは所定車速未満で後進走行する際には、前進ギヤモード用クラッチC1及びベルトモード用クラッチC2が解放された状態で、スリーブ24がドライブギヤ23及びドリブンギヤ25に跨って噛合するように切り替えられ、かつ後進用ブレーキB1が係止されて、後進ギヤモードとなる。
図2は、制御装置70が実施するコーストダウン制御及び停車前ニュートラル制御の一例を示すフローチャートである。図3は、半係合コーストダウン制御及び停車前ニュートラル制御のタイミングチャートである。
まず、制御装置70は、ベルトモードによって走行している車両が停止に向けて減速した場合に、コーストダウン制御を開始する(ステップS1)。そして、制御装置70は、コーストダウン制御開始時に、コーストダウン制御の終了後、続けて、停車前ニュートラル制御を実施するか判断する(ステップS2)。停車前ニュートラル制御を実施すると制御装置70が判断した場合には(ステップS2でYes)、前進ギヤモード用クラッチC1が半係合状態でベルトモードから前進ギヤモードへのダウンシフトを終了する半係合コーストダウン制御を実施する(ステップS3)。このような半係合コーストダウン制御の実施判断は、停車前ニュートラル制御の実施判断後にコーストダウン制御の開始判断を制御装置70が行うときであってもよい。制御装置70は、半係合コーストダウン制御が実施され、ベルトモードから前進ギヤモードへのダウンシフトが終了したと判断したら(ステップS4でYes)、前進ギヤモード用クラッチC1を半係合状態のままコーストダウン制御を完了する(ステップS5)。
そして、制御装置70は、コーストダウン制御が完了した後、続けて、停車前ニュートラル制御を開始する(ステップS6)。停車前ニュートラル制御の開始時における前進ギヤモード用クラッチC1のクラッチ係合圧は、図3に示すように、コーストダウン制御の完了時における前記クラッチ係合圧を引き継いで用い、停車前ニュートラル制御中は前進ギヤモード用クラッチC1の半係合状態を維持する。制御装置70が、このような停車前ニュートラル制御を実施することにより、エンジンにかかる負荷を軽減して燃費改善を図ることができる。さらには、半係合コーストダウン制御から停車前ニュートラル制御に切り替わる際、前進ギヤモード用クラッチC1を解放状態から係合状態を介さずに半係合状態とすることによって、無駄な係合状態をなくすことができ、車両の減速度変化を低減させることができる。
次に、制御装置70は、図3に示すように、前記クラッチ係合圧におけるトルクコンバータ4の速度比と目標速度比とが乖離しているか判断する(ステップS7)。トルクコンバータ4の速度比と目標速度比とが乖離していれば(ステップS7でYes)、前記クラッチ係合圧の学習を実施して(ステップS8)、一連の制御を終了する。このように学習した前記クラッチ係合圧の学習値は、次回の半係合コーストダウン制御にて、前進ギヤモード用クラッチC1を半係合状態にする際のクラッチ係合圧に反映される。一方、トルクコンバータ4の速度比と目標速度比とが乖離していなければ(ステップS7でNo)、そのまま一連の制御を終了する。
ステップS4にて、ベルトモードから前進ギヤモードへのダウンシフトが終了していないと制御装置70が判断したら(ステップS4でNo)、半係合コーストダウン制御の終了及び停車前ニュートラル制御の取り消しを行うか判断する(ステップS9)。そして、停車前ニュートラル制御の実施条件を満たしており、半係合コーストダウン制御の終了及び停車前ニュートラル制御の取り消しを行わないと制御装置70が判断したら(ステップS9でNo)、再度、ステップS3の処理に戻る。
また、制御装置70が、ステップS2にて、停車前ニュートラル制御を実施しないと判断した場合(ステップS2でNo)や、ステップS9にて、停車前ニュートラル制御の実施条件を満たさなくなり、半係合コーストダウン制御の終了及び停車前ニュートラル制御の取り消しを行うと判断した場合(ステップS9でYes)には、半係合コーストダウン制御を終了するとともに、停車前ニュートラル制御の実施を取り消す。そして、制御装置70は、前進ギヤモード用クラッチC1を係合状態でベルトモードから前進ギヤモードへのダウンシフトを終了する完全係合コーストダウン制御を実施する(ステップS10)。前進ギヤモード用クラッチC1が半係合状態のままアクセルがONされたときに、前進ギヤモード用クラッチC1を急係合すると係合ショックの発生につながる。一方、係合ショックを抑えようとして、前進ギヤモード用クラッチC1をゆっくり係合すると、アクセルONに対する駆動力発生の応答が遅れる。そのため、完全係合コーストダウン制御を実施することにより、再加速操作時の係合ショックの抑制、及び、アクセルONに対する駆動力発生の応答性を確保することができる。
次に、制御装置70は、前進ギヤモード用クラッチC1が係合状態になって、ベルトモードから前進ギヤモードへのダウンシフトが終了したかを判定する(ステップS11)。ベルトモードから前進ギヤモードへのダウンシフトが終了していないと制御装置70が判定したら(ステップS11でNo)、再度、ステップS10の処理に戻る。一方、ベルトモードから前進ギヤモードへのダウンシフトが終了したと制御装置70が判定したら(ステップS11でYes)、コーストダウン制御を完了し(ステップS12)、一連の制御を終了する。
1 車両用動力伝達装置
3 入力軸
10 無段変速機
20 減速ギヤ機構
32 出力軸
70 制御装置
B1 後進用ブレーキ
C1 前進ギヤモード用クラッチ
C2 ベルトモード用クラッチ

Claims (1)

  1. 入力軸と出力軸との間の動力伝達経路に、トルクコンバータが設けられるとともに、変速比を連続的に変化させる無段変速機と、前記無段変速機の最大変速比よりも大きな変速比を有するギヤ機構とが、並列に設けられ、
    前記入力軸から入力されたトルクを前記無段変速機を介して前記出力軸に伝達する無段変速モードと、前記入力軸から入力されたトルクを前記ギヤ機構を介して前記出力軸に伝達するギヤモードとを、前記無段変速機と前記ギヤ機構とにそれぞれ対応させて設けられた各前進用クラッチの係合及び解放の組み合わせによって、選択的に切り替え可能な車両用動力伝達装置の制御装置であって、
    前記無段変速モードによって走行している前記制御装置が搭載された車両の減速中に、前記無段変速機が所定変速比になったら前記ギヤモードに切り替えるコーストダウン制御と、
    停車前における減速中に前記ギヤモードの前記前進用クラッチを半係合する停車前ニュートラル制御と、が実施可能であり、
    前記停車前ニュートラル制御を実施する判断をした後に、前記コーストダウン制御を実施している場合には、前記ギヤモードの前記前進用クラッチを半係合状態で前記コーストダウン制御を完了し、前記コーストダウン制御の完了後に前記停車前ニュートラル制御を開始し、
    前記停車前ニュートラル制御の開始時における前記ギヤモードの前記前進用クラッチのクラッチ係合圧は、前記コーストダウン制御の完了時における前記クラッチ係合圧を引き継いで用い、前記停車前ニュートラル制御中に前記ギヤモードの前記前進用クラッチの半係合状態を維持し、
    前記ギヤモードの前記前進用クラッチを半係合状態に維持しているときに、前記トルクコンバータの速度比が目標速度比から乖離している場合には、前記クラッチ係合圧の学習を実施することを特徴とする車両用動力伝達装置の制御装置。
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