JP6834582B2 - 質量分析装置 - Google Patents

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Description

本発明は、試料に含まれる既知の目的成分を選択イオンモニタリング測定及び/又は多重反応モニタリング測定する質量分析装置に関する。
試料に含まれる既知の目的成分の同定や定量に用いられる質量分析の手法にMS/MS分析(タンデム分析)と呼ばれる手法がある。MS/MS分析は、例えばプリカーサイオンを選別する前段質量分離部、プリカーサイオンを開裂させてプロダクトイオンを生成するコリジョンセル等の開裂部、及びプロダクトイオンを選別する後段質量分離部を有する質量分析装置(タンデム四重極型質量分析装置等)を用いて行われる。
MS/MS分析における測定方法の1つに多重反応モニタリング(MRM:Multiple Reaction Monitoring)測定がある。MRM測定では、前段質量分離部と後段質量分離部を通過させるイオンの質量電荷比をそれぞれ固定し、特定のプリカーサイオンから生成された特定のプロダクトイオンの強度を測定する。このプリカーサイオンとプロダクトイオンの組はMRMトランジションと呼ばれる。MRM測定では、前後の2段の質量分離部によって測定対象外の成分や夾雑成分由来のイオン、及びイオン化されなかった中性粒子が除去されるため、複数の目的成分を含む試料の一斉分析や、夾雑成分を多く含む試料の分析においても高いS/N比でイオン強度信号を得ることができる。
このような特長から、MRM測定は、例えば、食品試料に含まれる農薬や生体代謝物に含まれる薬物の検査のように、複数の既知の目的成分を含む試料の分析に用いられている。このような多成分の一斉分析には、クロマトグラフ(ガスクロマトグラフや液体クロマトグラフ)と上述の構成を有する質量分析装置を組み合わせたクロマトグラフ質量分析装置が用いられる。試料に含まれる複数の目的成分は、クロマトグラフのカラムで時間的に分離され、質量分析装置に導入されて個別にMRM測定される。
クロマトグラフ質量分析装置でMRM測定を実行する際には、複数の目的成分のそれぞれについて、1乃至複数のMRM測定条件を予め決めておく。MRM測定条件には、当該測定を実行する時間帯であるMRM測定時間帯、及び測定に使用するMRMトランジションが含まれる。各MRM測定時間帯は測定対象の目的成分の保持時間を含むように決められ、MRMトランジションはデータベースを参照するなどして決められる。1つの目的成分について行われる1乃至複数のMRM測定は1セットでイベントと呼ばれ、個々のMRM測定はチャンネルと呼ばれる。
特開2011−141220号公報
一般に、MRM測定では、各試料について数十から数百種類もの目的成分が測定され、各目的成分について複数のMRMトランジションを用いた測定が行われる。MRM測定を実行する際には、図1に示すようなメソッドファイルが予め作成される。メソッドファイルには、各目的成分について実行する1乃至複数のMRM測定において測定するイオンの質量電荷比、MRM測定の実行時間帯、1回のMRM測定を実行する時間(デュエルタイム)などの測定パラメータが記載される。
数百種類もの目的成分をMRM測定する際に、その都度使用者がイベントやチャンネルを作成し、それら全ての測定条件をそれぞれ入力してメソッドファイルを作成するには時間と手間がかかる。また、上述したような農薬や薬物の検査の場合、MRM測定における目的成分が重複していることが多い。そこで、MRM測定を行う際には、過去に行ったMRM測定のうち、これから行おうとするMRM測定と重複するイベントやチャンネルが多いMRM測定のメソッドファイルを読み出して、該メソッドファイルから不要なイベントやチャンネルを削除し、また必要なイベントやチャンネルを追加して測定条件を入力することにより新たなMRM測定のメソッドファイルを作成していた。
しかし、MRM測定のたびに上記のようにイベントやチャンネルを削除及び/又は追加する作業は、依然として手間がかかり、また、イベントやチャンネルを追加する際に測定条件を誤って入力してしまう場合があるという問題があった。
ここではMRM測定を例に挙げて説明したが、選択イオンモニタリング(SIM:Selected Ion Monitoring)測定を行う場合や、SIM測定とMRM測定の両方を行う場合にも上記同様の問題があった。また、ここではクロマトグラフ質量分析装置を用いる場合を例に挙げて説明したが、クロマトグラフのカラムにおいて試料中の目的成分を分離することなく測定する(例えばフローインジェクションにより試料を導入する)質量分析装置でも上記同様の問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、SIM測定及び/又はMRM測定を行うために用いられる、目的成分ごとに測定条件を記載したメソッドファイルを容易にかつ正しく作成することができる質量分析装置を提供することである。
上記課題を解決するために成された本発明は、試料に含まれる複数の目的成分をカラムで時間的に分離して、該試料に含まれる1乃至複数の目的成分を、それぞれ1乃至複数の測定条件で選択イオンモニタリング測定及び/又は多重反応モニタリング測定するクロマトグラフ質量分析装置であって、
数の成分のそれぞれについて、実行時間帯、及び1回あたりの実行時間であるデュエルタイムを含む、選択イオンモニタリング測定条件及び/又は多重反応モニタリング測定条件が予め保存された記憶部と、
使用者により測定条件を記載したメソッドファイルの作成が指示されると、前記複数の成分の前記選択イオンモニタリング測定条件及び/又は多重反応モニタリング測定条件を読み出して画面に表示して使用者の選択を受け付ける測定条件選択受付部と、
記使用者に選択された測定条件を記載したメソッドファイルを作成するメソッドファイル作成部と
前記使用者により選択された測定条件に基づいて、試料の測定開始から測定終了までの全測定時間を、同じ時間帯に実行される選択イオンモニタリング測定及び/又は多重反応モニタリング測定の組み合わせが異なる複数の部分時間帯に分割する測定時間分割部と
前記複数の部分時間帯のそれぞれにおいて実行される選択イオンモニタリング測定/及び多重反応モニタリング測定のデュアルタイムの合計時間であるループタイムを算出するループタイム算出部と、
前記算出したループタイムを前記使用者に提示するループタイム提示部と
を備えることを特徴とする。
前記選択イオンモニタリング測定及び/又は多重反応モニタリング測定における測定条件には、例えば、測定対象イオンの質量電荷比、当該測定の1回あたりの実行時間に関する情報が含まれる。前記測定条件選択受付部は、例えば、各測定条件をチェックボックスとともに一覧表示し、該チェックボックスへの入力(マウスクリック操作によるチェック)により選択を受け付けるように構成することができる。また、使用者がクリックすることにより表示色を変更して選択を受け付けるように構成することもできる。
本発明に係る質量分析装置では、複数の成分のそれぞれについて、予め選択イオンモニタリング(SIM)測定や多重反応モニタリング(MRM)測定において用いられるSIM測定条件やMRM測定条件が予め記憶部に保存されている。使用者がメソッドファイルの作成を指示すると、記憶部からライブラリに記載された測定条件が読み出され画面に一覧表示される。測定条件選択受付部は、例えば上述のチェックボックスを表示し、該チェックボックスを介して各測定条件に対する使用者からの選択入力を受け付ける。使用者が、SIM測定やMRM測定において使用する測定条件を選択すると、選択された測定条件を記載したメソッドファイルがメソッドファイル作成部により作成される。このように、本発明に係る質量分析装置では、使用者自らが測定条件そのものを削除したり入力したりする必要がないため、容易にかつ正しくメソッドファイルを作成することができる。また、使用者が複数の測定条件を選択した場合に、メソッドファイルへの測定条件の記載順を使用者が適宜に変更可能な構成としてもよい。
本発明に係る質量分析装置では、
前記複数の成分が、その成分の属性に応じて分類されており、
d) 使用者に前記属性を選択させる属性選択部
を備え、
前記測定条件選択受付部が、使用者による前記属性の選択に応じて当該属性に対応する成分の選択イオンモニタリング測定条件及び/又は多重反応モニタリング測定条件を前記測定条件選択受付部に表示させる
ことが好ましい。
前記属性には、例えば農薬、薬品、生体由来の試料、及び環境由来の試料といった分類を用いることができる。上記態様の質量分析装置では、使用者が選択した属性に対応する成分の前記選択イオンモニタリング測定条件及び/又は前記多重反応モニタリング測定条件のみが一覧表示されるため、使用者による選択の対象となる測定条件の数が抑えられ、より効率よくメソッドファイルを作成することができる。
十から数百種類もの目的成分を測定する多成分の一斉分析では、クロマトグラフのカラムで試料に含まれる目的成分を時間的に分離し、各目的成分がカラムから溶出する時間(保持時間)に当該目的成分のSIM測定やMRM測定を実行する。このとき、目的成分の種類が多くなると、複数のSIM測定時間帯やMRM測定時間帯が重なりあうことがある。こうした場合には、重複した時間帯内に設定された複数のチャンネルを1つずつ順に所定時間ずつ実行する動作が繰り返し行われる。各チャンネルの1回あたりの実行時間はデュエルタイム(dwell time)と呼ばれ、同じ時間帯に複数のチャンネルを各1回実行するのに要する合計時間はループタイム(loop time)と呼ばれる。使用者が選択した測定条件の実行時間帯が重複する数が多くなるほどループタイムが長くなる。ループタイムは、言い換えると各チャンネルでデータが取得される時間間隔でもあるため、この時間間隔が長くなりすぎるとクロマトグラムにおけるピークを構成する測定点数が不足してマスクロマトグラムのピークの再現性が悪くなり、目的成分を正しく分析することができなくなる。
そこで、本発明に係る質量分析装置は、試料に含まれる複数の目的成分を時間的に分離するカラムを有するクロマトグラフを備えたクロマトグラフ質量分析装置であって、
前記選択イオンモニタリング測定条件及び/又は多重反応モニタリング測定条件に、当該測定の実行時間帯、及び該測定の1回あたりの実行時間であるデュエルタイムが含まれており、
e) 前記使用者により選択された測定条件に基づいて、試料の測定開始から測定終了までの全測定時間を、同じ時間帯に実行される選択イオンモニタリング測定及び/又は多重反応モニタリング測定の組み合わせが異なる複数の部分時間帯に分割する測定時間分割部と
f) 前記複数の部分時間帯のそれぞれにおいて実行される選択イオンモニタリング測定/及び多重反応モニタリング測定のデュアルタイムの合計時間であるループタイムを算出するループタイム算出部と
g) 前記算出したループタイムを使用者に提示するループタイム提示部と
を備えることが好ましい。
上記のように複数の部分時間帯のそれぞれにおけるループタイムを算出し、使用者に提示する構成を採ることにより、使用者が提示されたループタイムを確認して、ループタイムが長くなりすぎないように、選択する測定条件やデュエルタイムを適宜に変更することができる。従って、ループタイムが長くなりすぎてマスクロマトグラムのピークの再現性が悪くなるのを防ぎ、目的成分を常に正しく分析することができる。
また、ループタイム算出部を備えた構成のクロマトグラフ質量分析装置では、さらに、
h) 前記ループタイム算出部により算出されたループタイムが予め決められた最大ループタイムよりも長い場合に、使用者に前記前記複数の成分の前記選択イオンモニタリング測定条件及び/又は多重反応モニタリング測定条件の選択内容の変更、あるいは該測定条件の変更を促す再設定提示部
を備えることが好ましい。
上記再設定提示部を備えた態様のクロマトグラフ質量分析装置では算出されたループタイムが最大ループタイムよりも長くなると使用者に入力変更を促すため、ループタイムが過度に長くなりクロマトグラムのピーク再現性が悪くなるのを確実に防ぐことができる。
本発明に係る質量分析装置を用いることにより、SIM測定及び/又はMRM測定を行う際に、目的成分ごとに測定条件を記載したメソッドファイルを容易にかつ正しく作成することができる。
MRM測定において用いられるメソッドファイルの一例。 本発明に係る質量分析装置の一実施例であるクロマトグラフ質量分析装置の要部構成図。 本実施例において使用するライブラリの一例。 測定条件選択受付部により表示される画面の一例。 使用者により選択された測定条件に基づき作成されるセグメント情報を表示する画面の一例。
以下、本発明に係る質量分析装置の一実施例であるクロマトグラフ質量分析装置について、図面を参照して説明する。図2は本実施例のクロマトグラフ質量分析装置の要部構成図である。
本実施例のクロマトグラフ質量分析装置は、液体クロマトグラフ部1、質量分析部2、及びこれらの動作を制御する制御部4から構成された、液体クロマトグラフ質量分析装置である。
本実施例の液体クロマトグラフ質量分析装置において、液体クロマトグラフ部1は、移動相が貯留された移動相容器10と、移動相を吸引して一定流量で送給するポンプ11と、移動相中に所定量の試料液を注入するインジェクタ12と、試料液に含まれる各種化合物を時間方向に分離するカラム13と、を備える。
質量分析部2は、略大気圧であるイオン化室20と真空ポンプ(図示なし)により真空排気された高真空の分析室23との間に、段階的に真空度が高められた第1、第2中間真空室21、22を備えた多段差動排気系の構成を有している。イオン化室20には、試料溶液に電荷を付与しながら噴霧するエレクトロスプレイイオン化用プローブ(ESIプローブ)201が設置されている。イオン化室20と後段の第1中間真空室21との間は細径の加熱キャピラリ202を通して連通している。第1中間真空室21と第2中間真空室22との間は頂部に小孔を有するスキマー212で隔てられ、第1中間真空室21と第2中間真空室22にはそれぞれ、イオンを収束させつつ後段へ輸送するためのイオンガイド211、221が設置されている。分析室23には、多重極イオンガイド(q2)233が内部に設置されたコリジョンセル232を挟み、イオンを質量電荷比に応じて分離する前段四重極マスフィルタ(Q1)231と、同じくイオンを質量電荷比に応じて分離する後段四重極マスフィルタ(Q3)234、及びイオン検出器235が設置されている。
コリジョンセル232の内部には、アルゴン、窒素などのCIDガスが適宜に供給される。なお、四重極マスフィルタ231、234はそれぞれ、メインロッド電極の前段に、入口端での電場の乱れを補正するためのプリロッド電極を有しており、プリロッド電極にはメインロッド電極とは異なる電圧が印加できるようになっている。
質量分析部2では、選択イオンモニタリング(SIM)測定、MS/MSスキャン測定(プロダクトイオンスキャン測定)、多重反応モニタリング(MRM)測定等を行うことができる。SIM測定では、前段四重極マスフィルタ(Q1)231ではイオンを選別せず(マスフィルタとして機能させず)、後段四重極マスフィルタ(Q3)234を通過させるイオンの質量電荷比を固定してイオンを検出する。
一方、MS/MSスキャン測定(プロダクトイオンスキャン測定)やMRM測定では、前段四重極マスフィルタ(Q1)231及び後段四重極マスフィルタ(Q3)234の両方をマスフィルタとして機能させる。前段四重極マスフィルタ(Q1)231ではプリカーサイオンとして設定されたイオンのみを通過させる。また、コリジョンセル232の内部にCIDガスを供給し、プリカーサイオンを開裂させてプロダクトイオンを生成する。MS/MSスキャン測定では後段四重極マスフィルタ(Q3)234を通過するイオンの質量電荷比を走査し、MRM測定では後段四重極マスフィルタ(Q3)234を通過するイオンの質量電荷比を固定する。
制御部4は、記憶部41を有するとともに、機能ブロックとして、属性選択部42、測定条件選択受付部43、測定時間分割部44、ループタイム算出部45、ループタイム提示部46、再設定提示部47、及びメソッドファイル作成部48を備えている。また、液体クロマトグラフ部1及び質量分析部2の各部の動作をそれぞれ制御したり図示しない電圧印加部から質量分析部2の各部に所定の電圧を印加する等の機能を有している。制御部4の実体はパーソナルコンピュータであり、該コンピュータに予めインストールされた質量分析測定用プログラムを実行することにより上記各部として機能させる。さらに、制御部4には、入力部5、表示部6が接続されている。
記憶部41には、複数の成分のそれぞれについて予め作成された1乃至複数のSIM測定条件及び/又はMRM測定条件が保存されており、また各成分の情報がその成分の属性(農薬、薬物等)に応じて分類されている。以下、これを「ライブラリ」と呼ぶ。また、以下の説明にではSIM測定条件及び/又はMRM測定条件をまとめて「測定条件」とも呼ぶ。
図3にライブラリの一例を示す。図3の例にはMRM測定条件のみを示しているが、SIM測定条件であってもよく、SIM測定条件とMRM測定条件が混在したものであってもよい。各成分はその属性(農薬、薬品等)に応じて分類されており、各成分には1乃至複数のMRM測定条件(プリカーサイオンの質量電荷比、プロダクトイオンの質量電荷比、測定実行時間帯、デュエルタイム)が対応付けられている。
以下、本実施例の液体クロマトグラフ質量分析装置において、試料に含まれる複数の目的成分をMRM測定する条件を決定し、該条件を記載したメソッドファイルを作成する手順を説明する。
使用者が前記質量分析用プログラムを起動する等の所定の動作によりメソッドファイルの作成を指示すると、属性選択部42は、使用者に測定対象である目的成分の属性を問う画面を表示し、使用者に目的成分の属性を選択させる。この選択は、例えば画面上に表示されるプルダウンメニューを通じて行わせることができる。
使用者により目的成分の属性(本実施例では農薬)が選択されると、測定条件選択受付部43は、記憶部41のライブラリから農薬に分類されている成分の測定条件を読み出し、各測定条件に対する使用者の選択入力を受け付けるためのチェックボックス等の選択欄を付して表示部6に表示する。使用者による目的成分の属性の選択がない(例えば入力操作がスキップされた)場合には、測定条件選択受付部43は、ライブラリに保存されている全成分の測定条件を表示する。
図4は、測定条件選択受付部43により表示される画面の一例である。本実施例では、この画面はイベントリスト表示欄とチャンネルリスト表示欄から構成される。ここで、イベントとは1つの目的成分について行われる1乃至複数のSIM測定及びMRM測定の組を意味し、チャンネルとは個々のSIM測定及びMRM測定を意味する。
画面上部に設けられたイベントリストには、複数の成分が選択欄とともに一覧表示される。使用者が所望の成分の選択欄をクリックすると選択欄にチェックマークが表示され選択状態になる。またチェックマークが表示された選択欄を再度クリックするとチェックマークが外れて非選択状態になる。図4は、成分B及び成分Eが選択された状態である。
また、画面下部に設けられたチャンネルリストには、使用者が選択した目的成分の測定条件が選択欄ととも一覧表示される。ここでも、使用者が所望の測定条件選択欄をクリックすると選択欄にチェックマークが表示され選択状態となり、再度クリックするとチェックマークが外れて非選択状態になる。図4では、成分B(イベントリストにおいて網掛け表示されている成分)の測定条件が表示され、チャンネル1〜3が選択されている。
使用者により画面の「OK」ボタンが押下され目的成分及び該目的成分の測定条件の選択が完了すると、測定時間分割部44は、使用者により選択された測定条件に基づいて、試料の測定開始から測定終了までの全測定時間を、同じ時間帯に実行されるSIM測定及びMRM測定の組み合わせが異なる複数の部分時間帯に分割する。この部分時間帯をセグメントと呼ぶ。そして、ループタイム算出部45は、各セグメントにおいて実行されるSIM測定及びMRM測定のデュエルタイムの合計時間であるループタイムを算出する。算出されたループタイムはループタイム提示部46により使用者に提示される。
このとき、全てのセグメントにおけるループタイムが最大ループタイム(本実施例では150ms)よりも短い場合には、ループタイム提示部46が、図5(a)に示すように、各セグメントの開始時間、そのセグメントで実行するチャンネル数、そのセグメントにおけるループタイム、及びそのセグメントで実行するチャンネルのデュエルタイム(複数の値がある場合にはその最小値と最大値)を一覧表示する。使用者がこの画面により一連の測定の概要を確認し、「OK」ボタンを押下すると、メソッドファイル作成部48が、使用者により選択された測定条件を書き込んだメソッドファイルを作成する。なお、最大ループタイムは、使用者が装置構成等を勘案して適宜の値を設定しておくことができる。
一方、いずれかのセグメントにおけるループタイムが最大ループタイムよりも長い場合には、ループタイム提示部46が上記情報を提示するだけでなく、再設定提示部47が、図5(b)に示すように「ループタイムを確認してください」等のメッセージを表示する。また、この場合には「再選択」ボタンが画面上に表示される。使用者は、このメッセージを確認し、測定条件を選択し直す場合には「再選択」ボタンを押すことにより図4に示す画面に戻ることができる。一方、そのままで問題ないと判断し、「OK」ボタンを押下すると、メソッドファイル作成部48が、使用者により選択された測定条件を書き込んだメソッドファイルを作成する。
ところで、SIM測定やMRM測定では、測定後の解析に化合物テーブルと呼ばれるものを用いることがある。化合物テーブルには、所定の構成(クロマトグラフのカラムや質量分析装置の質量分離部等の構成)において既知化合物(成分)の標準試料を測定することにより得られた保持時間や検量線などの情報、及びそれらの情報を取得するために用いた測定条件等の情報が含まれており、クロマトグラフ質量分析装置等の製品に付属して製造元から提供されることが多い。
上記化合物テーブルに含まれている情報のうち、測定条件や保持時間といった情報は、上記実施例で説明したライブラリと共通する。従って、この既存の化合物テーブルから必要な情報を抽出することにより上記ライブラリを作成することができる。上述のライブラリに登録される成分は多岐にわたるため、使用者が新規にライブラリを作成するには時間と手間がかかるが、既存の化合物テーブルから必要な情報を抽出してライブラリを作成することにより時間と手間を大幅に軽減することができる。また、ライブラリと化合物テーブルに記載されている成分を相互に対応付けておくことにより、測定後に行う化合物テーブルを用いたデータの解析をより円滑に進めることができる。さらに、ライブラリと化合物テーブルに共通する情報について、いずれか一方で情報が変更された場合に自動的に他方の対応する情報も変更されるように構成しておくこともできる。
上記実施例は一例であって、本発明の趣旨に沿って適宜に変更することができる。
上記実施例では液体クロマトグラフ質量分析装置を例に説明したが、ガスクロマトグラフ質量分析装置においても同様に構成することができる。また、クロマトグラフのカラムを用いることなくフローインジェクション等の方法で試料を導入する質量分析装置においても上記同様に構成することができる。さらに、図示した画面はいずれも一例であって、上記説明に沿って適宜のレイアウトで表示部に表示させることができる。
1…液体クロマトグラフ部
2…質量分析部
4…制御部
41…記憶部
42…属性選択部
43…測定条件選択受付部
44…測定時間分割部
45…ループタイム算出部
46…ループタイム提示部
47…再設定提示部
48…メソッドファイル作成部
5…入力部
6…表示部

Claims (3)

  1. 試料に含まれる複数の目的成分をカラムで時間的に分離して、該試料に含まれる1乃至複数の目的成分を、それぞれ1乃至複数の測定条件で選択イオンモニタリング測定及び/又は多重反応モニタリング測定するクロマトグラフ質量分析装置であって、
    数の成分のそれぞれについて、実行時間帯、及び1回あたりの実行時間であるデュエルタイムを含む、選択イオンモニタリング測定条件及び/又は多重反応モニタリング測定条件が予め保存された記憶部と、
    使用者により測定条件を記載したメソッドファイルの作成が指示されると、前記複数の成分の前記選択イオンモニタリング測定条件及び/又は多重反応モニタリング測定条件を読み出して画面に表示して使用者の選択を受け付ける測定条件選択受付部と、
    記使用者に選択された測定条件を記載したメソッドファイルを作成するメソッドファイル作成部と
    前記使用者により選択された測定条件に基づいて、試料の測定開始から測定終了までの全測定時間を、同じ時間帯に実行される選択イオンモニタリング測定及び/又は多重反応モニタリング測定の組み合わせが異なる複数の部分時間帯に分割する測定時間分割部と
    前記複数の部分時間帯のそれぞれにおいて実行される選択イオンモニタリング測定/及び多重反応モニタリング測定のデュアルタイムの合計時間であるループタイムを算出するループタイム算出部と、
    前記算出したループタイムを前記使用者に提示するループタイム提示部と
    を備えることを特徴とするクロマトグラフ質量分析装置。
  2. 前記複数の成分が、その成分の属性に応じて分類されており、
    使用者に前記属性を選択させる属性選択部
    を備え、
    前記測定条件選択受付部が、使用者による前記属性の選択に応じて当該属性に対応する成分の選択イオンモニタリング測定条件及び/又は多重反応モニタリング測定条件を前記測定条件選択受付部に表示させることを特徴とする請求項1に記載のクロマトグラフ質量分析装置。
  3. 記ループタイム算出部により算出されたループタイムが予め決められた最大ループタイムよりも長い場合に、使用者に前記複数の成分の前記選択イオンモニタリング測定条件及び/又は多重反応モニタリング測定条件の選択内容の変更、あるいは該測定条件の変更を促す再設定提示部
    を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のクロマトグラフ質量分析装置。
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