JP6834558B2 - 腐食モニタリング用測定モジュール、腐食モニタリング用測定方法、腐食モニタリングシステム、及び、腐食モニタリング方法 - Google Patents
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Description
以下では、図1A〜図7を参照しながら、本発明の実施形態に係る腐食モニタリング用測定モジュール、センサ、更に、交流インピーダンス法による測定に用いられるセルについて、詳細に説明する。
図1A及び図1Bは、本実施形態に係る腐食モニタリング用測定モジュールの構成を模式的に示した説明図である。図2A及び図2Bは、本実施形態に係る腐食モニタリング用測定モジュールにおけるセンサの構造を模式的に示した説明図である。図3は、測定プローブによる測定結果の一例を模式的に示した説明図である。図4A及び図4Bは、本実施形態に係る腐食モニタリング用測定モジュールにおける第三のセンサの構成の一例を説明するための説明図である。図5は、本実施形態に係る腐食モニタリング用測定モジュールの測定結果について説明するための説明図である。図6は、本実施形態に係る腐食モニタリング用測定モジュールにおける交流インピーダンス法のセルの構造を模式的に示した説明図である。図7は、交流インピーダンス法のセルによる測定結果の一例を模式的に示した説明図である。
本実施形態に係る腐食モニタリング用測定モジュール(測定モジュール)10は、3以上のセンサを備え、飛沫付着環境に暴露されて、腐食環境をモニタリングするために用いられる測定モジュールである。本実施形態に係る測定モジュール10は、更に望ましくは、交流インピーダンス法による測定に使用されるセルをも備え、測定対象である金属材料の腐食挙動をモニタリングするために用いられる。
以下では、図2A〜図3を参照しながら、第一のセンサ101a、第二のセンサ101b、第三のセンサ101cに共通する構造について、詳細に説明する。
以上説明したような共通構造を有するセンサ101は、例えば、図1Aに模式的に示したような形態で暴露試験装置の架台PLに設置される。以下では、図1A〜図2B、図4A〜図5を参照しながら、センサ101の設置について、詳細に説明する。
次に、図6及び図7を参照しながら、本実施形態に係る測定モジュール10に対して、上記センサ101と共に実装されることが好ましい交流インピーダンス法による測定に使用されるセル(以下、「インピーダンス測定用セル」とも称する。)について、詳細に説明する。なお、図6では、上段に示した構造をA−A切断線で切断した場合の断面を、下段に模式的に示している。
次に、図8〜図12を参照しながら、以上説明したような本実施形態に係る腐食モニタリングシステムについて、詳細に説明する。
図8は、本実施形態に係る腐食モニタリングシステムの全体構成を模式的に示した説明図である。図9は、本実施形態に係る腐食モニタリングシステムが備える演算処理装置の構成の一例を模式的に示したブロック図であり、図10は、本実施形態に係る演算処理装置が備える測定データ処理部の構成の一例を模式的に示したブロック図である。図11は、本実施形態に係る測定データ処理部における腐食環境の状態判定処理を説明するための説明図であり、図12は、本実施形態に係る演算処理装置の出力結果の一例を模式的に示した説明図である。図13は、本実施形態に係る演算処理装置のハードウェア構成の一例を示したブロック図である。
本実施形態に係る腐食モニタリングシステム1は、図8に模式的に示したように、腐食モニタリング用測定モジュール10と、演算処理装置20と、を主に備える。
本実施形態に係る演算処理装置20は、図9に模式的に示したように、測定制御部201と、データ取得部203と、測定データ処理部205と、結果出力部207と、表示制御部209と、記憶部211と、を主に備える。
次に、図10〜図12を参照しながら、本実施形態に係る演算処理装置20が備える測定データ処理部205の構成について、詳細に説明する。なお、以下では、測定モジュール10に対して、インピーダンス測定用セル121が設けられる場合を例に挙げて、測定データ処理部205の構成を説明するが、測定モジュール10がインピーダンス測定用セル121を有していない場合、以下の測定データ処理部205におけるインピーダンス測定結果を用いた各種処理は実施されない。
次に、図13を参照しながら、本発明の実施形態に係る演算処理装置20のハードウェア構成について、詳細に説明する。図13は、本発明の実施形態に係る演算処理装置20のハードウェア構成を説明するためのブロック図である。
10 腐食モニタリング用測定モジュール
20 演算処理装置
101 センサ
102 金属部
103 絶縁体層
105 導電体層
107 飛沫遮断部
121 インピーダンス測定用セル
123 絶縁体基材
125 電極
201 測定制御部
203 データ取得部
205 測定データ処理部
207 結果出力部
209 表示制御部
211 記憶部
221 腐食状況判断部
223 腐食速度算出部
S 金属材料
Claims (9)
- 金属材料からなる基材のセンサ面上に、前記基材が露出する金属部と、前記基材のセンサ面上の前記金属部以外の部位に設けられた絶縁体層と、前記絶縁体層上に設けられた、前記基材とは異種の金属材料からなる導電体層と、を有しており、前記金属部と前記導電体層との間に流れる電流を計測する、3以上のセンサを備え、
前記センサのうち、第一のセンサは、前記センサ面が上方に向いた状態で設置されており、
前記センサのうち、第二のセンサは、前記センサ面が下方に向いた状態で設置されており、
前記センサのうち、第三のセンサは、前記センサ面への塩化物イオンを含む液体の飛沫の付着を防止し、かつ、前記センサ面への降水の付着は許容する飛沫遮断部が前記センサ面の周囲又は上方の少なくとも何れかに設けられており、前記センサ面が上方に向いた状態で設置されている、腐食モニタリング用測定モジュール。 - 絶縁体基材と、所定の間隔を介して互いに離隔するように前記絶縁体基材の表面に埋設された、2つの、測定対象である金属材料からなる電極と、を有しており、前記電極間に交流電流を流してインピーダンスを計測するセルを更に備え、
前記セルは、前記電極が上方に向いた状態で設置されている、請求項1に記載の腐食モニタリング用測定モジュール。 - 金属材料からなる基材のセンサ面上に、前記基材が露出する金属部と、前記基材のセンサ面上の前記金属部以外の部位に設けられた絶縁体層と、前記絶縁体層上に設けられた、前記基材とは異種の金属材料からなる導電体層と、を有しており、前記金属部と前記導電体層との間に流れる電流を計測する、3以上のセンサのうち、
第一のセンサを、前記センサ面が上方に向いた状態で、かつ、塩化物イオンを含む液体の飛沫が飛来する方向に向けて設置し、
第二のセンサを、前記センサ面が下方に向いた状態で設置し、
第三のセンサは、前記センサ面への前記塩化物イオンを含む液体の飛沫の付着を防止し、かつ、前記センサ面への降水の付着は許容する飛沫遮断部を前記センサ面の周囲又は上方の少なくとも何れかに設け、前記センサ面が上方に向いた状態で、かつ、前記塩化物イオンを含む液体の飛沫が飛来する方向に向けて設置し、
前記センサにより、前記金属部と前記導電体層との間に流れる電流を計測する、腐食モニタリング用測定方法。 - 金属材料からなる基材のセンサ面上に、前記基材が露出する金属部と、前記基材のセンサ面上の前記金属部以外の部位に設けられた絶縁体層と、前記絶縁体層上に設けられた、前記基材とは異種の金属材料からなる導電体層と、を有しており、前記金属部と前記導電体層との間に流れる電流を計測する、3以上のセンサを備え、
前記センサのうち、第一のセンサは、前記センサ面が上方に向いた状態で設置されており、
前記センサのうち、第二のセンサは、前記センサ面が下方に向いた状態で設置されており、
前記センサのうち、第三のセンサは、前記センサ面への塩化物イオンを含む液体の飛沫の付着を防止し、かつ、前記センサ面への降水の付着は許容する飛沫遮断部が前記センサ面の周囲又は上方の少なくとも何れかに設けられており、前記センサ面が上方に向いた状態で設置されており、
前記センサの前記電流の計測結果を用いて、計測された電流が前記塩化物イオンを含む液体の飛沫に起因するものか、降水に起因するものか、又は、結露に起因するものかを判別する演算処理装置と、
を備える、腐食モニタリングシステム。 - 前記演算処理装置は、
前記第二のセンサによる計測結果を参照し、前記第二のセンサが計測した電流値が所定の閾値以上であった場合に、計測された電流は、前記結露に起因するものと判断する、請求項4に記載の腐食モニタリングシステム。 - 前記演算処理装置は、
前記第一のセンサによる計測結果と、前記第二のセンサによる計測結果と、前記第三のセンサによる計測結果と、を比較し、
前記第一のセンサが計測した電流値が所定の閾値以上であり、かつ、前記第二のセンサが計測した電流値、及び、前記第三のセンサが計測した電流値が所定の閾値未満である場合に、計測された電流は、前記塩化物イオンを含む液体の飛沫に起因するものと判断する、請求項4又は5に記載の腐食モニタリングシステム。 - 前記演算処理装置は、
前記第一のセンサによる計測結果と、前記第二のセンサによる計測結果と、前記第三のセンサによる計測結果と、を比較し、
前記第一のセンサが計測した電流値、及び、前記第三のセンサが計測した電流値が所定の閾値以上であり、かつ、前記第二のセンサが計測した電流値が所定の閾値未満である場合に、計測された電流は、前記降水に起因するものと判断する、請求項4〜6の何れか1項に記載の腐食モニタリングシステム。 - 前記演算処理装置は、
前記腐食モニタリング用測定モジュールが設置されている場所の気象情報データを取得し、
取得した当該気象情報データに基づき、計測された電流が前記降水に起因するものと判断する、請求項4〜6の何れか1項に記載の腐食モニタリングシステム。 - 金属材料からなる基材のセンサ面上に、前記基材が露出する金属部と、前記基材のセンサ面上の前記金属部以外の部位に設けられた絶縁体層と、前記絶縁体層上に設けられた、前記基材とは異種の金属材料からなる導電体層と、を有しており、前記金属部と前記導電体層との間に流れる電流を計測する、3以上のセンサのうち、
第一のセンサを、前記センサ面が上方に向いた状態で、かつ、塩化物イオンを含む液体の飛沫が飛来する方向に向けて設置し、
第二のセンサを、前記センサ面が下方に向いた状態で設置し、
第三のセンサは、前記センサ面への前記塩化物イオンを含む液体の飛沫の付着を防止し、かつ、前記センサ面への降水の付着は許容する飛沫遮断部を前記センサ面の周囲又は上方の少なくとも何れかに設け、前記センサ面が上方に向いた状態で、かつ、前記塩化物イオンを含む液体の飛沫が飛来する方向に向けて設置し、
前記センサにより、前記金属部と前記導電体層との間に流れる電流を計測し、
演算処理装置により、前記センサによる前記電流の計測結果から、計測された電流が、前記塩化物イオンを含む液体の飛沫に起因するものか、降水に起因するものか、又は、結露に起因するものかを判別する、腐食モニタリング方法。
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JP2017023235A JP6834558B2 (ja) | 2017-02-10 | 2017-02-10 | 腐食モニタリング用測定モジュール、腐食モニタリング用測定方法、腐食モニタリングシステム、及び、腐食モニタリング方法 |
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