JP6834506B2 - 高ヤング率極薄鋼鈑及びその製造方法 - Google Patents

高ヤング率極薄鋼鈑及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、高ヤング率極薄鋼鈑及びその製造方法に関するものである。
燃費改善の観点から車体軽量化のニーズの高まりから、近年鋼板の薄手化(軽量化)が積極的に図られている。また、Al等の軽金属や炭素繊維、樹脂等の他素材と鋼板を圧着等で1枚の複合板とすることで双方の材料の特性を利用する取り組みは、従来より多方面で行われているが、複合板の素材としても軽量化の観点から更なる鋼板薄手化が望まれている。
従来、鋼板の薄手化に際しては、組織強化や細粒化効果などの強化機構を用いて鋼材の降伏強度や引張強度を向上させることで、部材強度低下を担保してきた。しかし、このような手法で材料強度を高めても、ヤング率は変化しない。すなわち高強度化を図って強度を担保しても、剛性低下がネックとなって薄肉化が困難になるという課題がある。
一方、一般的に鉄のヤング率は206GPa程度とされているが、多結晶鉄の集合組織の結晶方位を制御することで、特定の方向のヤング率を上げることが可能である。鉄のヤング率は<111>方向が最も高く、<100>方向が最も低い。すなわち、鉄の<111>方向を特定の方向に揃えることでその方向のヤング率を高くする事が可能である。
{211}<011>方位粒は、結晶面が圧延面に対して垂直方向に{211}、結晶方向が圧延方向に平行に<011>が向いている結晶粒であるが、この場合、結晶構造から考えて圧延方向に直角な方向(以下、幅方向という)にはヤング率が高い<111>が揃う。そのため、これまでにも{211}<011>方位粒を増やすことで幅方向のヤング率を高めた鋼板に関して、多数の発明がなされている。
特許文献1〜4は、何れも、{211}<011>、又は{211}<011>を含む方位群を発達させた鋼板で、幅方向に高いヤング率を有し、部材の特定方向を幅方向に揃えることで、その方向の剛性を上げることができるという技術に関するものである。また、本発明者等の一部は、圧延方向のヤング率が高い熱延鋼板、冷延鋼板及びそれらの製造方法について開示している(例えば、特許文献5、6を参照)。これら特許文献5、6は、{110}<111>方位や{112}<111>方位を活用して、圧延方向及び圧延直角方向のヤング率を高める技術である。また、特許文献7は、冷延鋼板の圧延方向と幅方向のヤング率を高める技術を開示している。
しかしながら、これら各特許文献に記載の鋼板はいずれも{211}<011>方位粒の集積度が低く、ヤング率の絶対値も大半が250GPa未満であり、十分に高いヤング率が安定して得られているとは言えない。
特開2006−183130号公報 特開2007−92128号公報 特開2008−240125号公報 特開2008−240123号公報 特開2009−19265号公報 特開2007−146275号公報 特開2009−13478号公報
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、幅方向のヤング率が250GPa以上を有する板厚0.5mm以下の高ヤング率極薄鋼鈑及びその製造方法を提供することを目的とするものである。
本発明者らは、上記問題を解決するため、{211}<011>方位粒を増やして250GPa以上の幅方向ヤング率を達成させる技術について鋭意研究を行った。その結果、Ti添加鋼のTiC析出をコントロールし適度に回復・再結晶させた後に高温焼鈍することによって{211}<011>方位粒の比率を著しく高め、幅方向のヤング率を上げられる事を見出した。
本発明は、上述のように、高ヤング率冷延鋼鈑及びその製造方法であり、その要旨は以下のとおりである。
[1] 質量%で、C:0.005〜0.08%、Si:0.5〜4.0%、Mn:0.1〜1.0%、P:0.04%以下、S:0.010%以下、Al:0.01〜3.0%、N:0.0005〜0.01%、Ti:0.05超〜0.25%を、下記式(1)及び(2)を満足するように含有し、残部が鉄及び不可避的不純物からなる鋼組成を有し、鋼板全厚断面に占める{211}<011>方位を有する結晶粒の面積率が60%以上であり、板厚0.5mm以下であることを特徴とする高ヤング率極薄鋼板。
35×[Si]+153×[Al]≧50 ・・・(1)
[Ti]≧48/14×[N]+0.05・・・(2)
ここで、式(1)及び(2)中の[M]は、元素Mの含有量(単位:質量%)である。
[2] さらに、質量%で、Mo:0.005〜0.100%、Cr:0.005〜0.500%、W:0.005〜0.500%、Cu:0.005〜0.500%、Ni:0.005〜0.500%、Ca:0.0005〜0.1000%、REM:0.0005〜0.1000%、V:0.001〜0.100%の内の1種又は2種以上を含有することを特徴とする上記[1]に記載の高ヤング率極薄鋼板。
[3] 面方位が{100}である結晶粒の面積率が鋼板全厚断面に対して10%以下であることを特徴とする上記[1]又は[2]に記載の高ヤング率極薄鋼板。
[4] 上記[1]〜[3]のいずれかに記載の鋼成分を有する鋼片を1200℃以上1400℃以下に加熱し、750〜930℃の温度範囲で熱間圧延を終了した後、650℃まで10℃/s以上で冷却し、600℃以下で巻き取り、次いで、酸洗を行った後、圧下率が85〜95%の冷間圧延を施し、600℃〜850℃までの加熱速度を50℃/h以上、600℃/h以下とし、850℃以上1000℃以下の温度域で30秒以上保持することを特徴とする上記[1]〜[3]のいずれかに記載の高ヤング率極薄鋼板の製造方法。
本発明の高ヤング率極薄鋼鈑及びその製造方法によれば、上記構成により、圧延幅方向に250GPa以上のヤング率を有する板厚0.5mm以下の極薄鋼板を得ることができる。従って、板本体としてもパネル部材等の自動車部材に本発明を適用することにより、加工性の向上の他、剛性の向上による部材の薄板化に伴った燃費改善や車体軽量化のメリットを十分に享受することができ、他素材との複合板作製の素材としても活用出来ることから、その社会的貢献は計り知れない。
以下、本発明の実施形態である高ヤング率極薄鋼板及びその製造方法について説明する。なお、本実施形態は、本発明の趣旨をより良く理解させるために詳細に説明するものであるから、特に指定の無い限り本発明を限定するものではない。
鋼板のヤング率は、結晶方位に依存して、大きくその値が変化することから、成分および製造工程を最適化させることで幅方向のヤング率を上げる{211}<011>方位粒を発達させ、絶対値を低下させる圧延面の結晶方位が{100}である結晶粒(以下、「{100}<uvw>方位粒」という。)を抑制することで幅方向に250GPa以上の極めて高いヤング率が安定して得られる事を見出したものである。なお、本発明で述べられているヤング率は、動的振動法及び静的引張法のいずれの値を用いてもよい。
以下、本発明において鋼組成を限定する理由についてさらに詳しく説明する。なお、以下の鋼組成の説明においては、特に指定の無い限り、「%」は質量%を表すものとする。
(C:炭素)0.005〜0.08%
Cは、粗大な炭化物や硬質相を形成し、冷延集合組織をランダム化させることで、最終的な{211}<011>方位の集積度を低下させることから、含有量を0.08%以下とする。また、この観点からは、C量は0.06%以下にする事が望ましく、さらに望ましくは0.05%以下である。一方、C量を0.005%未満にするためには、真空脱ガス処理コストがかかると共に{211}<011>方位への集積度が不十分となり、ヤング率を低下させることから0.005%以上とする。この観点からはCの下限は0.01%とする事が望ましい。更に望ましくは0.015%である。
(Si:シリコン)0.5〜4.0%
Siは、フェライト形成元素であり、高温α域焼鈍を可能とすることから0.5%以上添加する。また、Siは鉄のすべり変形挙動を変えることで、{211}<011>の発達を促す作用があることから積極的に添加する。この観点からは0.8%以上添加する事が望ましい。更に望ましくは1%以上である。一方、Siを4.0%を超えて添加することは、靭性や延性の著しい劣化を招くことから4.0%を上限とする。この観点から望ましくは3.5%以下、更に望ましくは3.0%以下である。
(Mn:マンガン)0.1〜1.0%
Mnは、焼鈍中に固溶Cと共存することによって冷延後の焼鈍中の回復を抑制し、{111}方位の発達を阻害し、ヤング率の向上に寄与する。そのため、0.1%以上添加する。この観点から望ましくは、0.2%、更に望ましくは0.3%以上とする。一方、Mnはオーステナイト形成元素であり、高温α相焼鈍を困難にするとともに、冷延中の集合組織形成に影響を及ぼし、{211}<011>方位の集積度を低下させることから、1.0%を上限とする。この観点からは、Mnを0.9%以下とすることが望ましい。更に望ましくは0.8%以下である。
(P:リン)0.04%以下
Pは、その下限は限定しないが、安価に強度を向上させることが出来る元素であることから、用途に応じて0.005%超添加する。一方、Pを0.04%超添加することは、二次加工割れの原因となると共に延性を劣化させることから、0.04%を上限とする。また、この観点からは、P量は0.02%以下にすることが望ましい。更に望ましくは0.01%以下である。
(S:硫黄)0.010%以下
Sは、MnSを形成し、加工性の劣化を招くことから、0.010%を上限とする。また、この観点からは、S量は、望ましくは0.008%以下とする。更に望ましくは0.004%以下である。
(Al:アルミニウム)0.01%〜3.0%
Alは、脱酸調製剤であり、脱酸作用の観点からは0.01%以上添加する。Alは強いα→γ変態点を著しく高める元素であり、α域高温での焼鈍を可能にする。この観点からは0.05%以上添加する事が望ましい。一方、Alの添加は{100}<uvw>方位粒の増加を招く傾向にあることから上限を3.0%とする。この件からは0.8%以下とする事が望ましい。更に望ましくは0.5%以下である。
なお、AlとSiは次式の関係を満足するように添加する。
35×Si(mass%)+153×Al(mass%)≧50 ・・・(1)
(1)式が50未満となるとα域での高温焼鈍が困難となることからこの値を下限とする。この観点からは100以上とする事が望ましい。更に望ましくは150以上である。上限値は特に設けないが、SiやAlを多量に添加する事は加工性の劣化を招くことから、400を上限とする事が望ましい。
(Ti:チタン)Ti:(48/14×N+0.05)〜0.25%
Tiは本発明において非常に重要な元素である。Tiは焼鈍の加熱中に微細TiCを形成することで回復・再結晶を抑制し、その後の高温焼鈍において粗大化または再固溶することによって{211}<011>方位粒の粒成長を著しく促進する。そのため、TiN形成分に相当する48/14×N(mass%)を除いて更に0.05%以上添加する事が必要である。従って、本発明において、Ti量の下限は、下記式(2)で定義される量である。
48/14×N(mass%)+0.05・・・(2)
この観点からは、Ti量は(48/14N+0.08)%以上が望ましい。更に望ましくは(48/14N+0.10)%以上である。一方、0.25%超添加しても特段の効果が得られないばかりか、加工性が著しく低下する事から0.25%を上限とする。この観点からは0.22%以下とする事が望ましい。更に望ましくは0.20%以下である。
(N:窒素)0.0005%〜0.01%
Nは、鋼中に含まれる不純物であり、0.0005%未満とすると製鋼コストが高くなることから、0.0005%以上とする。一方、Nは高温でTiとTiNを形成し、焼鈍時の再結晶や加工性に影響を及ぼす。この観点からNの上限は0.01%以下とする。また、この観点からは、N量は0.0080%以下、より好ましくは0.0060%以下とする。
本発明においては、鋼特性を改善するための元素として、Mo,Cr,W,Cu,Niの内の1種又は2種以上を添加することがより望ましい。具体的には、用途に応じて、それぞれ、Moは0.005〜0.100%、Cr、W、Cu、Niは、それぞれ0.005〜0.500%の範囲で1種又は2種以上添加することが望ましい。
(Mo:モリブデン)0.005〜0.100%
(Cr:クロム)0.005%〜0.500%
(W:タングステン)0.005%〜0.500%
Mo,Cr,Wは、いずれもCとの相互作用を有し、耐常温時効性を高める元素である。そのため、各々0.005%以上添加することが望ましい。一方、各々0.100%超、0.500%超、0.500%超の添加は、延性や溶接性を低下させる他、熱延板の集合組織を強める事によって最終焼鈍板の{100}方位増加の要因となる。以上の観点から、Moは0.005%以上、0.100%以下、Crは0.005%以上、0.500%以下、Wは0.005%以上、0.500%以下の範囲で、必要に応じて添加することが望ましい。
(Cu:銅)0.005%〜0.500%
Cuは、耐食性やスケールの剥離性を向上させる元素であることから、0.005%以上添加することが望ましい。一方、Cuの0.500%超の添加は析出強化による強度上昇を招くことから、0.005%以上、0.500%以下の範囲で必要に応じて添加することが望ましい。
(Ni:ニッケル)0.005%〜0.500%
Niは、鋼板強度を上げるとともに、靭性を向上させる元素であることから、0.005%以上添加することが望ましい。一方、Niの0.500%超の添加は延性劣化の原因となるため、0.005%以上、0.500%以下の範囲で必要に応じて添加することが望ましい。
さらに、本発明においては、強度を高めたり、鋼板の材質を改善したりする効果を得るための元素として、さらに、Ca、REM(希土類元素)、V内の1種または2種以上を添加することが好ましい。
Caの添加量が0.0005%未満、REMの添加量が0.0005%未満、Vの添加量が0.001%未満では、上記の十分な効果が得られないことがある。一方、Ca添加量が0.1000%超、REMの添加量が0.1000%超、Vの添加量が0.100%超になるように添加すると、延性を損なうことがある。従って、Ca、REM、Vを添加する場合には、それぞれ、Ca:0.0005〜0.1000%、REM:0.0005〜0.1000%、V:0.001〜0.100%の範囲で必要に応じて添加することが好ましい。ここで、REMとは、ランタノイドの15元素にYおよびScを合わせた17元素の総称であり、これらの元素のうちの1種または2種以上を含有させることができる。なお、REMの含有量はこれらの元素の合計含有量を意味する。
また、本発明の鋼は、以上の元素の他にも、さらに、鋼特性を改善させるための元素を含んでいても良く、また、残部として、鉄を含むとともに、Sn、Asなどの不可避的に混入する元素(不可避的不純物)も含んでも良い。
[結晶方位]
次に、本発明の冷延鋼板において結晶方位を限定する理由について説明する。
結晶方位は、通常、板面に垂直な方向を(hkl)又は{hkl}で表示し、圧延方向に平行な方向を[uvw]又は<uvw>で表示する。{hkl}は、(hkl)と等価な面の総称であり、(hkl)は、個々の結晶面を指す。また、<uvw>は、[uvw]と等価な方向の総称であり、[uvw]は、個々の結晶方向を指す。即ち、本発明鋼板では、bcc構造を対象としているので、例えば、(111)、(−111)、(1−11)、(11−1)、(−1−11)、(−11−1)、(1−1−1)、(−1−1−1)は等価な面であり、区別がつかない。このような場合、これらの方位を総称して{111}と称する。したがって、本発明において、結晶方位は{hkl}<uvw>で表示する。なお、面方位のみを{100}に特定し、圧延方向の方位は特に問わない場合、その結晶方位を{100}<uvw>と表記する。
本発明の鋼板は、板厚断面全厚に占める{211}<011>方位、{100}<uvw>方位を有する結晶粒の面積率が各々60%以上、10%以下を満足するものとして規定されている。特定の板厚断面での結晶方位の評価だけでは全板厚内での平均的な方位分布を明らかにすることは出来ない。また、ヤング率は板厚全体の平均的な方位分布によってその特性が決定されるしたがって、全厚で測定を行い平均的な方分散を規定する事は極めて重要である。
本発明における特定の面方位を有する結晶粒の面積率はEBSD(電子後方散乱パターン:Electron Back Scattering Diffraction pattern)法で測定される。
EBSDでの結晶粒の面積率の測定は以下のとおり行う。最終焼鈍板の圧延方向に対して平行な鋼板全厚の断面の少なくとも一部を観察面とする。前記観察面を形成する箇所は特に限定されないが、最終焼鈍板の板幅の両端部以外とすることが好ましい。
EBSD解析は、サーマル電界放射型走査電子顕微鏡(例えばJEOL製JSM−7001F)とEBSD検出器(例えばTSL製HIKARI検出器)で構成された装置を用い、200〜300点/秒の解析速度で1〜10μm間隔で実施する。測定された結晶方位情報はEBSD解析ソフトウェア「OIM Analysis(登録商標)」を用いる。これにより、各方位を有する結晶粒の面積率を算出する事ができる。
EBSD解析による面積率の測定範囲は、前記観察面のうち鋼板全厚×3000μm以上の領域、または結晶粒個数として1000個以上とする。前記観察面のうち圧延方向の5mmの長さに渡って測定すれば十分である。測定は全測定領域を数か所に分割して行い、ソフト上で測定データを合体した後に解析を行ってもよい。同一方位として認識する粒の角度許容範囲(Tolerance)は0〜15°する。
{211}<011>方位粒は幅方向のヤング率を著しく向上させる。この方位の結晶粒の面積率が60%未満では幅方向ヤング率250GPa以上を満足させる事が出来ない。したがって、{211}<011>方位粒の面積率の下限を60%とする。この観点からは65%以上とする事が好ましい。更に好ましくは70%以上である。面積率の上限は特に規定しないが、100%である。一方、{100}<uvw>方位の粒はヤング率を低下させる方位である。幅方向のヤング率を最も低下させる方位は{100}<001>方位であるが、{100}面を有する結晶粒は方向に依らずヤング率は低い傾向のため、{100}面を有する粒はいずれも少なくする事が望ましい。したがって、この{100}<uvw>方位の粒の面積率は10%を上限とする。この観点からは7%以下が望ましい。更に望ましくは5%以下である。
[板厚]
本発明における極薄鋼板とは板厚0.5mm以下を指す。板厚を0.5mm超にすることは製造の際に熱延工程などに多大な負荷をかけること、他素材との複合板の素材とする場合に、0.5mm超の板厚では軽量化効果などの寄与が小さいことからこの板厚を上限とする。なお、下限は特に設定しないが、板厚が0.05mm以下になるとヤング率の向上による部材の剛性向上への寄与度が小さくなることから0.05mmを下限とする事が望ましい。更に望ましくは0.1mm以上である。
[特性]
次に、本発明の高ヤング率極薄鋼板の特性の限定理由について詳しく述べる。本発明の鋼板は幅方向のヤング率が250GPa以上とする。集合組織がランダムの場合の鉄のヤング率は約206GPaであり、それよりも一方向のヤング率が約20%以上向上している事が軽量化の観点から有意差となることからこの値を下限とする。この観点からのぞましくは255GPa以上、更に望ましくは260GPa以上である。
[製造方法]
次に、本発明の高ヤング率極薄鋼板の製造条件の限定理由について詳しく述べる。
本発明の鋼板の製造方法は、上述した高ヤング率極薄鋼板を製造する方法であり、まず、上記化学成分を有する鋼片を1200℃以上1400℃以下に加熱し、750〜930℃の温度範囲で熱間圧延を終了した後、650℃まで10℃/s以上で冷却し、600℃以下、室温以上で巻き取り、次いで、酸洗を行った後、圧下率が85〜95%の冷間圧延を施し、600℃〜850℃までの加熱速度を50℃/h以上、600℃/h以下とし、850℃以上1000℃以下の温度域で30秒以上保持する。
本発明の製造方法では、まず、鋼を常法により溶製、鋳造し、熱間圧延に供する鋼片を得る。この鋼片は、鋼塊を鍛造又は圧延したものでも良いが、生産性の観点から、連続鋳造により鋼片を製造することが好ましい。また、薄スラブキャスター等を用いて製造してもよい。
[再加熱温度]
また、通常、鋼片は鋳造後、冷却し、熱間圧延を行うために、再度、加熱する。この場合、熱間圧延を行う際の鋼片の加熱温度は1200℃以上とする。これは、TiCを十分に再固溶させるためであり、鋼片の加熱温度が1200℃未満であると、粗大なTiCが溶け残り、冷延焼鈍時の回復・再結晶・粒成長挙動が不適切となり{211}<011>方位粒の発達が不十分となる。この観点からは1230℃以上に加熱する事が望ましい。更に望ましくは1250℃以上である。但し、1400℃超に加熱すると、鋼板の結晶粒径が粗大になりすぎ、粒内の変形挙動が不均一になることから、{100}<uvw>方位粒が生成しやすくなるので、再加熱温度の上限を1400℃とすることが好ましい。なお、溶製した鋼を鋳造後、直ちに熱間圧延を行う連続鋳造−直接圧延(CC−DR)のようなプロセスを採用しても良い。
[圧延終了温度]
また、本発明の鋼板の製造方法においては、750℃以上930℃以下の温度域で熱間圧延を終了する。750℃未満で圧延が行われると、熱間圧延中にTiCの析出が進行し、冷延・焼鈍後の{211}<011>方位粒の発達を阻害する。また、変形抵抗が高くなりすぎるために圧延機への負荷が高くなりすぎる事から750℃を下限とする。この観点からは780℃以上とすることが望ましい。更に望ましくは800℃以上である。一方、熱間圧延終了温度が930℃超とすることは、熱延板結晶粒の粗大化を招き、冷延・焼鈍後の{100}<uvw>が発達し、ヤング率が低下する事からこの温度を上限とする。この観点からは900℃以下とすることが好ましい。更に好ましくは880℃以下である。
[冷却速度]
上記熱延の終了後、鋼板を冷却する。この冷却工程において、650℃までの冷却速度が10℃/s未満になると、冷却中にTiCが析出してしまうことから冷却速度の下限は10℃/sとする。この観点からは20℃/s以上が好ましい。更に好ましくは40℃/以上である。冷却速度の上限は特に定めないが1000℃/s超としても特段の効果は得られない事から1000℃/s以下とする事が好ましい。
[巻取温度]
上記条件による冷却の後、600℃以下の温度で巻き取る。巻取温度が600℃超となると巻取り中にTiCが析出し、最終的な結晶粒の方位のランダム化を招くことからこの温度を上限とする。巻取り温度の下限は特に限定しないが、室温以下の温度で巻き取る事には特段の効果が期待できないばかりか製造コストが過大となることから室温を下限とする事が望ましい。
[冷延率]
次いで、上記のような方法で製造された熱延鋼鈑を酸洗後、85〜95%の範囲の圧下率で冷間圧延を施す。冷間圧延における圧下率を85%未満にすることは、{100}<uvw>方位粒の発達を促し、ヤング率の低下を招くことからこの値を下限とする。この観点からは87%以上とする事が望ましい。一方、圧下率を95%超にすることは、冷延機への負荷が高くなるとともに、他方位の再結晶を促進し、{211}<011>方位への集積が低下することから、この値を上限とする。また、この観点からは、冷間圧延における圧下率は94%以下とすることがより望ましく、さらに望ましくは93%以下である。
[加熱速度]
次に、焼鈍は600〜850℃の間の加熱速度を50℃/hr〜600℃/hrとする。加熱速度が50℃/hr未満とする事は温度の均熱性を確保する観点からも困難であることと、TiCが粗大となり回復・再結晶抑制に対して効果が発揮されないことから、この加熱速度を下限とする。この観点からは80℃/hrを下限とする事が望ましい。更に望ましくは150℃/hrである。一方、加熱速度が600℃/hr超となると不十分となり、その結果回復が進行してしまう。
[保持温度、保持時間]
その後更に昇温し、850〜1000℃の温度領域に30秒以上の保持を行う。保持温度が850℃未満では{211}<011>方位粒が十分成長しない事からこの温度を下限とする。その観点からは850℃以上とすることが望ましい。更に望ましくは880℃以上である。一方、焼鈍温度を1000℃超とすると、結晶粒径が大きくなりすぎ、加工性や表面性状が著しく劣化することからこの温度を上限とする。この観点からは980℃以下とする事が望ましい。されに望ましくは950℃以下である。
この上記の温度域での保持時間は30秒以上とする。保持時間が30秒未満では{211}<011>方位粒の十分な粒成長が図られないことからこの時間を下限とする。保持時間の上限は特に限定しないが、60時間以上の保持は特段の効果も得られないばかりでなく、加工性や表面性状の劣化を招くことからこの時間を上限とする事が好ましい。
以上説明したような、本発明の高ヤング率冷延鋼鈑及びその製造方法によれば、上記構成により幅方向のヤング率が250GPa以上、板厚0.5mm以下の極薄鋼板を得ることができる。
本発明によって得られた鋼板は、例えば、単体としてパネル部材等の自動車部材に本発明を適用することにより、加工性の向上の他、剛性の向上による部材の薄板化に伴った燃費改善や車体軽量化のメリットを享受することができる他、他の素材との複合板の素材として適用する事によって部材の軽量化に寄与できることから、その社会的貢献は計り知れない。
以下、本発明の高ヤング率極薄鋼鈑及びその製造方法の実施例を挙げ、本発明をより具体的に説明するが、本発明は、もとより下記実施例に限定されるものではなく、前記及び後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも可能であり、それらは何れも本発明の技術的範囲に含まれるものである。
本実施例においては、まず、下記表1に示す組成を有する鋼を溶製して鋼片を製造し、この鋼片を加熱して、熱間で粗圧延を行った後、引き続いて、下記表2に示す条件で仕上圧延を行った。下記表2において、SRT[℃]は鋼片の加熱温度、FT[℃]は仕上圧延の終了温度、冷却速度[℃/s]は仕上圧延終了後から650℃までの平均冷却速度、CT[℃]は巻取温度を示す。冷延率[%]は、熱延板の板厚と冷延終了後の板厚との差を熱延板の板厚で除した値であり、百分率として示した。表2の加熱速度は、冷間圧延後に行う焼鈍工程における600℃〜850℃までの平均加熱速度を表し、保持温度は、冷間圧延後の焼鈍工程の加熱の到達温度であり、保持時間は前記到達温度における保持時間である。
なお、表1の空欄は、分析値が検出限界未満であったことを意味する。
また、得られた鋼板から圧延直角方向を長手方向として、JIS Z 2201に準拠した引張試験片を採取し、引張試験をJIS Z 2241に準拠して行い、引張強度を測定した。
また、ヤング率の測定は、静的引張法により測定した。
静的引張法によるヤング率の測定は、圧延直角方向を長手方向としたJIS Z 2201に準拠した引張試験片を用いて、鋼板の降伏強度の1/2に相当する引張応力を付与して行った。この際、測定は5回行い、応力−歪み線図の傾きに基づいて算出したヤング率のうち、最大値及び最小値を除いた3つの計測値の平均値を静的引張法によるヤング率とし、引張ヤング率として下記表3に示した。
また、{211}<011>方位粒の面積率、{001}面方位を有する結晶粒({100}<uvw>方位粒)の面積率をEBSD法で測定した。この測定結果を表3に示す。尚、表3の「その他方位粒」の欄の値は、前記{211}<011>方位粒及び前記{001}面方位粒のいずれにも該当しない方位粒の面積率である。これらの面積率は、各製造No.の鋼板の圧延方向に平行な全断面を観察面とし、各製造No.の鋼板の板厚(mm)×5000μmの領域を250点/秒の解析速度で5μmの間隔で測定した。
本実施例における結果を下記表3に示す。
表3に示す結果から明らかなとおり、本発明の化学成分を有する鋼を適正な条件で製造した本発明例(表1〜3の備考欄における本発明例)の場合には、圧延幅方向のヤング率が250GPa以上を満足している。これにより、本発明例においては、板幅方向の剛性が高い鋼板が得られる事はあきらかである。
一方、製造No.28〜36は、化学成分が本発明の範囲外である鋼No.a〜iを用いた比較例である。
製造No.28はSiが低すぎ、かつ式1も満足しない場合の例である。この場合、冷間圧延時に{211}<011>方位粒の元となる組織が形成されにくく、かつ高温焼鈍で逆変態が生じてしまうことから、{112}<011>方位が著しく低下し、{100}面方位も増加する。
製造No.29はTiが低すぎた場合の例である。この場合、適度なTiCによるピン止め効果が起こらず、回復・再結晶が抑制されず、{211}<011>以外の方位が再結晶してしまうためにヤング率が高くならない。
製造No.30はMnが高すぎる場合の例である。この場合{211}<011>方位粒の発達が不十分となることからヤング率が低下する。
No.31はNが高すぎてTi添加量が不足した場合の例である。この場合、Ti添加量が低すぎるNo.29と同様、{211}<011>以外の方位の再結晶が進行することによってヤング率が低下する。
製造No.32はSiが低すぎるが、Alを添加する事で式1は満足している場合である。この場合、焼鈍中に変態が生じる事はないが、Siが低いために冷延中の集合組織形成が変化し{211}<011>方位粒の発達が不十分となる。
製造No.33はC添加量が低すぎる場合である。この場合はTiCが十分析出出来ないために、適度なTiCによるピン止め効果が起こらず、回復・再結晶が抑制されず、{211}<011>以外の方位が再結晶してしまい、ヤング率が低下する。
製造No.34と35はSiまたはTiが高すぎる場合である。この場合加工性が著しく劣化するために冷延中に板破断が生じしてしまう。
製造No.36はAlが高すぎる場合である。この場合{110}面方位が強くなり、その結果{211}<011>への集積が低下し、ヤング率があがらない。
鋼No.Aの比較例である製造No.2のように、保持時間が短すぎると{211}<011>方位粒の発達が不十分となりヤング率が低下する。鋼No.Bの比較例である製造No.4のように保持温度が高すぎると、{211}<011>以外の方位粒の粒成長が進行し、結果として{211}<011>方位粒の割合が低下してしまう。
鋼No.Cの比較例である製造No.6は保持温度が低すぎた場合の例である。この場合、この場合、{100}面方位粒が多く残ってしまう事によってヤング率低下してしまう。
鋼No.Dの比較例である製造No.9は焼鈍時の加熱速度が遅すぎる場合の例である。この場合加熱中にTiCが大きくなりすぎピンニング効果が十分得られず、{211}<011>以外の方位を有する結晶粒が再結晶してしまう。鋼No.Eの比較例である製造No.11は加熱速度が速すぎる場合の例である。この場合、TiCのサイズが微細すぎるために、{100}面方位粒も残ってしまい、結果的に{211}<011>方位粒が少なくなってしまう。
鋼No.Fの比較例である製造No.13は巻取り温度が高すぎるために巻取り中にTiCが粗大に析出してしまい、ピンニング効果が十分得られない。そのため、{211}<011>以外の粒が再結晶してしまいヤング率が低下する。
鋼No.Gの比較例である製造No.15は熱延終了温度が高すぎる場合である。この場合、熱延板結晶粒が粗大化してしまい{100}面方位粒の発達が促される。
鋼No.Hの比較例である製造No.17は冷延率が低すぎる場合の例である。この場合、{211}<011>方位へのひずみの蓄積が不十分となり、{211}<011>方位の再結晶が不十分となる。その結果、ヤング率が低下してしまう。
鋼No.Iの比較例19は熱延時の再加熱温度が低すぎる場合の例である。この場合、粗大なTiCが溶け残り、ピンニング効果が得られない。
鋼No.Jの比較例21は熱延終了後の冷却速度が遅すぎる場合の例である。この場合、冷却中にTiCが析出粗大化してしまうため、{211}<011>方位が弱くなる。
鋼No.Kの比較例23のように熱延時の再加熱温度が高すぎると熱延板の結晶粒径が大きくなりすぎるために{100}面方位粒が増加する。
鋼No.Lの比較例である製造No.25は冷延率が高すぎる場合の例である。この場合、{100}方位が強くなるためにヤング率が低下する。
鋼No.Mの比較例である製造No.27は熱延終了温度が低すぎる場合の例であるが、この場合、熱延時の変形抵抗が高くなりすぎるために、所望の圧下が得られず、試験を中断した。
以上説明した実施例の結果より、本発明の条件範囲において、高ヤング率極薄鋼鈑が実現可能となることが明らかである。
Figure 0006834506
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本発明の高ヤング率極薄鋼板は、例えば、自動車、家庭電気製品、建物等に使用される。また、樹脂や他の金属との圧着によって形成される複合板の素材としても利用される。

Claims (4)

  1. 質量%で、C:0.005〜0.08%、Si:0.5〜4.0%、Mn:0.1〜1.0%、P:0.04%以下、S:0.010%以下、Al:0.01〜3.0%、N:0.0005〜0.01%、Ti:0.05超〜0.25%を、下記式(1)及び(2)を満足するように含有し、残部が鉄及び不可避的不純物からなる鋼組成を有し、鋼板全厚断面に占める{211}<011>方位を有する結晶粒の面積率が60%以上であり、幅方向のヤング率が250GPa以上であり、板厚0.5mm以下であることを特徴とする高ヤング率極薄鋼板。
    35×[Si]+153×[Al]≧50 ・・・(1)
    [Ti]≧48/14×[N]+0.05 ・・・(2)
    ここで、式(1)及び(2)中の[M]は、元素Mの含有量(単位:質量%)である。
  2. さらに、質量%で、Mo:0.005〜0.100%、Cr:0.005〜0.500%、W:0.005〜0.500%、Cu:0.005〜0.500%、Ni:0.005〜0.500%、Ca:0.0005〜0.1000%、REM:0.0005〜0.1000%、V:0.001〜0.100%の内の1種又は2種以上を含有することを特徴とする請求項1に記載の高ヤング率極薄鋼板。
  3. 面方位が{100}である結晶粒の面積率が鋼板全厚断面に対して10%以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の高ヤング率極薄鋼板。
  4. 請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の鋼成分を有する鋼片を1200℃以上1400℃以下に加熱し、750〜930℃の温度範囲で熱間圧延を終了した後、650℃まで10℃/s以上で冷却し、600℃以下で巻き取り、次いで、酸洗を行った後、圧下率が85〜95%の冷間圧延を施し、600℃〜850℃までの加熱速度を50℃/h以上、600℃/h以下とし、850℃以上1000℃以下の温度域で30秒以上保持することを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の高ヤング率極薄鋼板の製造方法。
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