JP6834454B2 - 情報処理装置及び情報処理プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、情報処理装置及び情報処理プログラムに関する。
特許文献1には、製品の製造における要素である治具・設備、製造方法、部品・材料、作業集合、製造システム、時刻情報、位置情報、状態情報のいずれか1つ又はこれらの組み合わせを用いて、それらと関連づけられている現在の製品の位置情報及び状態情報を提示するようにした情報処理装置及び情報処理プログラムを提供することを課題とし、製品の製造における各要素である作業者、治具・設備、製造方法、部品・材料、作業集合及び製造システムをそれぞれ一意に識別する識別符号と、時刻を表す時刻情報と、該時刻における前記各要素の位置を表す位置情報と、該時刻における前記各要素の状態を表す状態情報を前記製品を一意に識別する製品識別符号と関連づけて記憶する記憶手段と、前記製品識別符号を検索対象として、前記各要素の識別符号、時刻情報、位置情報、状態情報のいずれか1つ又はこれらの組み合わせを検索し、該検索された識別符号により識別された各要素のいずれか1つ又はこれらの組み合わせに変更があった時刻以降の前記各要素の識別符号、時刻情報、位置情報、状態情報のいずれか1つ又はこれらの組み合わせを検索対象として、前記記憶手段に記憶されている該検索対象と関連づけられている現在の製品の位置情報及び状態情報を検索する検索手段と、前記検索手段による検索結果を提示する提示手段を具備し、前記検索手段は、少なくとも、作業者の識別符号と時刻情報の組み合わせを検索し、該時刻情報が示す時刻以降に該作業者によって製造された製品の製品識別符号を抽出することが開示されている。
特許文献2には、製品1の製造後に行う部品2から製品1の特定を、低コストで、より正確に行えるようにすることを課題とし、部品とその使用日時等を含む部品実績情報ファイルと、製品とその製造日時等を含む製品実績情報ファイルとを別々に形成する一方で、部品と製品との関係を記録した部品構成ファイルを用いることにより、部品から製品を特定できるようにすることが開示されている。
特許文献3には、全ての組み込み工程にバーコード読み取り配置する必要がなく、作業効率が悪くならず、作業ロスがない製品生産システムを提供することを課題とし、複数の部品の搬入予定時刻を指定する手段と、搬入予定時刻と部品の製造ロット番号を関連づけて記録した記録媒体と、搬入予定時刻と製造ロット番号を読み取りデータベースに送信する手段と、組立ラインにおいて製品を組み立てるための必要な部品の供給を指示する部品供給指示手段と、部品供給指示手段からの指示に基づいて組立ラインに部品箱を供給する手段と、供給された部品箱の部品の残数を演算する部品箱残数演算手段と、を備え、部品箱残数演算手段で演算した部品箱残数から、推定される製品に組み込まれた部品の製造ロット番号と組立ラインでの製品の製品シリアル番号とを関連づけて記憶することが開示されている。
特許第5540877号公報 特開2000−202745号公報 特開2005−222170号公報
製品と、当該製品の製造に用いられた部品のロットとを対応づけて管理する情報処理装置が存在する。このとき、当該部品ロットの使用終了時刻をいちいち工場内で把握することは、別途使用終了の事象を検出するディテクターの設置が必要となることから現実的ではない。そこで、従来は、前記製品の製造に用いられた部品を、当該部品のロットの使用終了予定時刻で管理することが行われていた。
ところが、このような「予定」時刻で管理した場合、実際には「予定時刻」通りに使用が終了するとは限らず、例えば、途中で製造ラインが止まったりした影響で、その時刻を過ぎても前のロットを使い続けていたり、逆に製造ラインが予定より早く流れて、その時刻の前に次のロットを使い始めたりした場合、製品と部品のロットとの対応関係が不明確となる時間帯ができてしまっていた。
本発明は、製品と当該製品の製造工程であるイベントとの関連づけを行うに際し、製造ラインの生産状況が乱れた場合に、そのイベントの終了予定時刻に基づき関連づけする場合と比較して、当該関連づけが不明確となる時間帯をより短くすることができるようにした情報処理装置及び情報処理プログラムを提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
請求項1の発明は、製品の製造工程における第1イベントと同じタイプを属性として持ち、当該第1イベントよりも前に発生した第2イベントを抽出する、抽出手段と、前記抽出された第2イベントの終了予定時刻を、前記第1イベントの開始時刻で更新する制御を行う、制御手段と、当該第2イベントの開始時刻と前記第1イベントの開始時刻との間に製造された製品の識別情報を、前記第2イベントと対応づけて管理する、管理手段を有する情報処理装置である。
請求項2の発明は、前記イベントのタイプは、工場内設備の設定変更、製品の製造に用いられる部品のロットの設置、人の勤務時間のいずれかである、請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項3の発明は、前記イベントのタイプが製品の製造に用いられる部品のロットの設置であり、前記第2イベントの終了予定時刻は、当該部品の第2ロットの使用終了予定時刻である、請求項2に記載の情報処理装置である。
請求項4の発明は、前記第1イベントの開始時刻は、当該部品の第1ロットの搬入時刻に当該第1ロットを使用開始するまでの予定時間を加算した時刻である、請求項3に記載の情報処理装置である。
請求項5の発明は、前記使用開始するまでの予定時間、又は、前記使用終了予定時刻を、過去の実績を用いて生成する、請求項に記載の情報処理装置である。
請求項6の発明は、前記抽出手段はさらに、終了予定時刻が更新されていない第2イベント又は開始時刻が最新の第2イベントを抽出する、請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項7の発明は、コンピュータを、製品の製造工程における第1イベントと同じタイプを属性として持ち、当該第1イベントよりも前に発生した第2イベントを抽出する、抽出手段と、前記抽出された第2イベントの終了予定時刻を、前記第1イベントの開始時刻で更新する制御を行う制御手段と、当該第2イベントの開始時刻と前記第1イベントの開始時刻との間に製造された製品の識別情報を、前記第2イベントと対応づけて管理する管理手段として機能させるための情報処理プログラムである。
請求項1の情報処理装置によれば、製品と当該製品の製造工程であるイベントとの関連づけを行うに際し、製造ラインの生産状況が乱れた場合に、そのイベントの終了予定時刻に基づき関連づけする場合と比較して、当該関連づけが不明確となる時間帯をより短くすることができる。
請求項2の情報処理装置によれば、工場内設備の設定変更、製品の製造に用いられる部品のロットの設置、人の勤務時間のいずれかを対象のイベントとして、製品とイベントを関連づけることができる。
請求項3の情報処理装置によれば、第2イベントの終了予定時刻として、部品の第2ロットの使用終了予定時刻を用いることができる。
請求項4の情報処理装置によれば、第1イベントの開始時刻として、部品の第1ロットの搬入時刻にその第1ロットを使用開始するまでの予定時間を加算した時刻を用いることができる。
請求項5の情報処理装置によれば、使用開始するまでの予定時間、又は、使用終了予定時刻を、予め定められた固定した値とした場合と比較して、より正確な値とすることができる。
請求項6の情報処理装置によれば、終了予定時刻が更新されていない第2イベント又は開始時刻が最新の第2イベントを対象とすることができる。
請求項7の情報処理プログラムによれば、製品と当該製品の製造工程であるイベントとの関連づけを行うに際し、製造ラインの生産状況が乱れた場合に、そのイベントの終了予定時刻に基づき関連づけする場合と比較して、当該関連づけが不明確となる時間帯をより短くすることができる。
本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。 本実施の形態を利用したシステム構成例を示す説明図である。 本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 イベント定義テーブルのデータ構造例を示す説明図である。 製品製造実績テーブルのデータ構造例を示す説明図である。 利用実績テーブルのデータ構造例を示す説明図である。 更新処理後の利用実績テーブルのデータ構造例を示す説明図である。 本実施の形態によらない処理例を示す説明図である。 本実施の形態による処理例を示す説明図である。 本実施の形態によらない処理例を示す説明図である。 本実施の形態による処理例を示す説明図である。 本実施の形態を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。
以下、図面に基づき本発明を実現するにあたっての好適な一実施の形態の例を説明する。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するという意味である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態にしたがって、又はそれまでの状況・状態にしたがって定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(もちろんのことながら、全ての値も含む)が同じであってもよい。また、「Aである場合、Bをする」という記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理ごとに又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理ごとに、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
本実施の形態である情報処理装置100は、製品とその製品の製造工程であるイベントとの関連づけを行うものであって、図1の例に示すように、製品製造実績取得モジュール105、利用実績取得モジュール110、利用実績更新判定モジュール115、利用実績検索モジュール120、利用実績更新モジュール125、製品製造実績DB(DataBase)130、イベント定義DB135、利用実績DB140、組付情報抽出モジュール145を有している。特に、ロットと製品との関連づけを行うものである。ここでロットとは、1種類であって複数の部品群であり、その部品ごとに識別番号を付与することはせずに、部品群を単位として管理されている。例えば、ネジ等が該当する。また、ロットには、リールを含む。リールとは、部品保持テープ(複数の部品がテープに保持されたものであり、「部品テーピング」とも呼ばれる)等が捲回(巻回)されたものである。
前述した特許文献に記載の技術では、例えば、この部品ロットであればこのくらいの時間で消費されるはず、という部品ロットの部品を使用し終わるまでの時刻を推定する。そのため、生産状況が乱れた場合(ラインの停止が発生して部品がなかなか消費されない、ラインの生産が順調で想定よりも大幅に消費される等)に、部品が組み付けられた製品や製品に組み付けられた部品をある程度の「不確かさ」を許容した形で、製品を抽出することになる。
また、生産の乱れ具合によっては、どれくらいの「不確かさ」があるかも把握することが困難である。
さらに、部品ロットなどは、生産ラインを止めないために現在使用しているロットの部品がなくなる前に次のロットを取り付けておき、前のロットの部品がなくなれば自動的に次のロットに切り替わる。そのような場合、使用終了時刻だけでなく、ロットの使用開始時刻にもある程度の推定値が考慮され、「不確かさ」の時間帯が広がることとなる。なお、ここで「不確かさ」とは、どの部品を利用したか、どの製品に組み付けたか等を一意に特定できないことをいう。
なお、イベントとして、「製品の製造に用いられる部品のロットの設置」の例を用いて説明する。
情報処理装置100では、部品ロットの取り付けの管理を使用開始時刻(時刻には、日時(年、月、日、時、分、秒、秒以下、又はこれらの組み合わせであってもよい)を含めてもよい)と使用終了予定時刻の時間帯で関連づけて(紐付けて)記録する上で、使用開始時刻として、ロット搬入時刻にそのロットを使い始めるまでのオフセット1を加算した時刻を持たせ、使用終了予定時刻にはそのロットを使い切るまでのオフセット2を加算した時刻を持たせる。さらに、ロットを取り付けたタイミングで前回取り付けたロットの使用終了予定時刻を、今回のロットの使用開始時刻で更新する。これによって、イベントの終了予定時刻を利用して、イベントと製品の関連づけする場合と比較して、生産状況が乱れても「不確かさ」の時間帯をより短くすることができ、部品ロットを使用している製品、又は、製品に使用されている部品ロットを絞り込むことが可能になる。
イベント定義DB135は、利用実績更新判定モジュール115、利用実績更新モジュール125と接続されている。イベント定義DB135は、製造現場で発生するイベントを定義し、そのイベント定義ごとに使用開始時刻のオフセット1と使用終了時刻のオフセット2、前回イベントの終了日時を更新するかどうかのフラグ(前回イベント終了時刻補正)を格納しておくものである。基本的には、治具・設備や部品・材料の利用に関する利用イベント定義に対してオフセットを設定する。イベント定義DB135は、例えば、イベント定義テーブル400を記憶している。イベント定義テーブル400については、図4の例を用いて後述する。
製品製造実績DB130は、製品製造実績取得モジュール105、組付情報抽出モジュール145と接続されている。製品製造実績DB130は、製品が製造ライン上の通過した工程/位置、時刻、製品シリアル、作業結果などの製品シリアルを記録でき、製品に関する製造実績(製造イベント)を格納したものである。製品製造実績DB130は、例えば、製品製造実績テーブル500を記憶している。製品製造実績テーブル500については、図5の例を用いて後述する。
利用実績DB140は、利用実績更新判定モジュール115、利用実績検索モジュール120、利用実績更新モジュール125、組付情報抽出モジュール145と接続されている。利用実績DB140は、部品ロットが製造ライン上の部品組付工程の設備にセットされた工程/位置、使用開始時刻、使用終了時刻、部品ロット番号、などの製品には直接関係なく、製造現場の治具・設備や部品・材料の利用実績(利用イベント)を格納したものである。利用実績DB140は、例えば、利用実績テーブル600を記憶している。利用実績テーブル600については、図6の例を用いて後述する。
製品製造実績取得モジュール105は、製品製造実績DB130と接続されている。製品製造実績取得モジュール105は、ラインの設備から製品製造実績データを取得102する。具体的には、製品製造実績取得モジュール105は、製品イベントを設備や作業者からの入力により取得し、製品製造実績DB130に記録する。
利用実績取得モジュール110は、利用実績更新判定モジュール115と接続されている。利用実績取得モジュール110は、ラインの設備から利用実績データを取得107する。具体的には、利用実績取得モジュール110は、治具・設備や部品・材料の利用イベントを設備や作業者からの入力により取得する。
利用実績更新判定モジュール115は、利用実績取得モジュール110、利用実績検索モジュール120、イベント定義DB135、利用実績DB140と接続されている。利用実績更新判定モジュール115は、取得した利用イベント(今回の対象としている利用イベント)に対応するイベント定義をイベント定義DB135から取得し、前回イベント終了時刻補正が「1」(更新する)であれば、利用実績検索モジュール120に処理を委譲する。「0」(更新しない)であれば、利用実績DB140に今回利用イベントを記録する。具体的には、イベント定義テーブル400の前回イベント終了時刻補正欄460の値を参照する。
利用実績検索モジュール120は、利用実績更新判定モジュール115、利用実績更新モジュール125、利用実績DB140と接続されている。
利用実績検索モジュール120は、製品の製造工程における第1イベントと同じタイプを属性として持ち、その第1イベントよりも前に発生した第2イベントを抽出する。ここで「第1イベントよりも前に発生した第2イベント」とは、第2イベントが発生し、その第2イベントが終了したことによって第1イベントが開始されたという状況における第2イベントを指している。また、対象とするタイプとして、製造工程において個々の識別番号は付与されていないものとしてもよい。例えば、イベントのタイプは、工場内設備の設定変更、製品の製造に用いられる部品のロットの設置、人の勤務時間のいずれかとしてもよい。
具体的には、利用実績検索モジュール120は、今回利用イベントをもとに同じ工程/位置、同じイベント定義であり、利用イベント作成時刻が一番近い利用イベントを利用実績DB140から検索する。見つかった場合は、利用実績更新モジュール125に処理を委譲する。見つからなかった場合は、利用実績DB140に今回利用イベントを記録する。
また、利用実績検索モジュール120はさらに、終了予定時刻が更新されていない第2イベント又は開始時刻が最新の第2イベントを抽出するようにしてもよい。つまり、第2イベントとして、第1イベントと同じタイプを属性として持つことを条件とするだけでなく、終了予定時刻が更新されていないイベントであることを条件として、第2イベントを抽出するようにしてもよい。又は、第2イベントとして、第1イベントと同じタイプを属性として持つことを条件とするだけでなく、開始時刻が最新のイベントであることを条件として、第2イベントを抽出するようにしてもよい。もちろんのことながら、第2イベントとして、第1イベントと同じタイプを属性として持つことを条件とするだけでなく、終了予定時刻が更新されていないイベントであって、開始時刻が最新のイベントであることを条件として、第2イベントを抽出するようにしてもよい。
利用実績更新モジュール125は、利用実績検索モジュール120、イベント定義DB135、利用実績DB140と接続されている。利用実績更新モジュール125は、利用実績検索モジュール120によって抽出された第2イベントの終了予定時刻を、第1イベントの開始時刻で更新する制御を行う。そして、その第2イベントの開始時刻とその第1イベントの開始時刻との間に製造された製品の識別情報を、第2イベントと対応づけて管理する。
イベントのタイプが「製品の製造に用いられる部品のロットの設置」である場合、第2イベントの終了予定時刻は、対象としている部品の第2ロットの使用終了予定時刻(例えば、イベント定義テーブル400の使用終了時刻オフセット(秒)欄450参照)としてもよい。さらに、第1イベントの開始時刻は、対象としている部品の第1ロットの搬入時刻にその第1ロットを使用開始するまでの予定時間(例えば、イベント定義テーブル400の使用開始時刻オフセット(秒)欄440参照)を加算した時刻としてもよい。
具体的には、利用実績更新モジュール125は、利用実績検索モジュール120で見つけた前回利用イベントの使用終了時刻を今回利用イベントの「使用開始時刻」で更新する。さらに、利用実績DB140に今回利用イベントも記録する。
また、利用実績更新モジュール125は、使用開始するまでの予定時間、又は、使用終了予定時刻を、過去の実績を用いて生成するようにしてもよい。例えば、オフセット1に対応する使用開始するまでの時間、オフセット2に対応する使用終了までの時間の計測を行い、それらの統計的値(例えば、平均値、最頻値、中央値等)を採用するようにしてもよい。つまり、「過去の実績」とは、「使用開始するまでの予定時間」にあっては、ロットの搬入時刻から使用開始までの実績時間であり、「使用終了予定時刻」にあっては、ロットの搬入時刻から使用終了までの実績時間である。
組付情報抽出モジュール145は、製品製造実績DB130、利用実績DB140と接続されている。組付情報抽出モジュール145は、製品製造実績DB130と利用実績DB140のイベントから、所定の部品ロットの部品が組み付けられた製品、又は、製品に組み付けられた部品ロットを抽出する。
図2は、本実施の形態を利用したシステム構成例を示す説明図である。
情報処理装置100、製造装置210A、製造装置210B、製造装置210C、ユーザー端末230A、ユーザー端末230Bは、通信回線290を介してそれぞれ接続されている。通信回線290は、無線、有線、これらの組み合わせであってもよく、例えば、通信インフラとしてのインターネット、イントラネット等であってもよい。また、情報処理装置100による機能は、クラウドサービスとして実現してもよい。例えば、情報処理装置100は、SCQM(Supply Chain Quality Management)の一機能を実現するものとしてもよい。
情報処理装置100は、製造ラインを構成又は管理する製造装置210、ユーザー端末230から、ラインの設備から製品製造実績データを取得102し、ラインの設備から利用実績データを取得107する。そして、情報処理装置100は、製品とロットの関連づけにおいて、利用実績テーブル600の使用終了時刻(現時点)欄670を更新して、「不確かさ」の時間帯を短くする。また、情報処理装置100は、ユーザー端末230からの要求にしたがって、対象としている製品に使用されているロットのIDを抽出して提示したり、逆に、対象としているロットが使用されている製品のIDを抽出して提示したりする。
例えば、製造装置210で、部品ロットを取り付けたときを、取り付けイベントとすると、情報処理装置100は以下のような処理を行う。
利用実績更新判定モジュール115は、取り付けイベントが発生すると、前回の取り付けイベントの更新をするか否かを判定する。
利用実績検索モジュール120は、前回の同じ種類の取り付けイベントを検索する。
利用実績更新モジュール125は、検索された前回の取り付けイベントの使用終了予定時刻を、今回の取り付けイベントにおける使用開始時刻で更新する。
このように、取り付けイベントごとに、前回の取り付けイベントの使用終了予定時刻を更新することで、生産状況が乱れても「不確かさ」の時間帯が広がることなく、組付情報抽出モジュール145は、対象としている部品ロットを使用している製品、又は、対象としている製品に使用されている部品ロットを絞り込むことが可能になる。
図3は、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。利用イベントの使用終了時刻を更新する処理例を示すものである。
ステップS302では、利用実績(利用イベント)を取得する。具体的には、設備や作業者の入力から部品ロットがセットされた利用イベント(今回利用イベント)を取得する。
ステップS304では、使用終了時刻を更新するか否かを判定する。具体的には、今回利用イベントに対応するイベント定義DB135(イベント定義テーブル400の前回イベント終了時刻補正欄460)を用いて、前回利用イベントの使用終了時刻を更新するかを判定する。更新しない場合(ステップS304:No)は、今回利用イベントを部品ロットに関する利用実績DB140に記録し(ステップS312)、終了する(ステップS399)。
ステップS306では、更新対象の利用イベントを検索する。具体的には、部品ロットに関する利用実績DB140(利用実績テーブル600)から、今回利用イベントと同じ工程/位置、同じイベント定義であり、イベント作成時刻が一番近い前回利用イベントを検索する。
ステップS308では、前回利用イベントが存在するかどうかを判定する。存在しない場合(ステップS308:No)は、今回利用イベントを部品ロットの利用実績DB140に記録し(ステップS312)、終了する(ステップS399)。
ステップS310では、前回利用イベントの使用終了時刻を更新する。具体的には、前回利用イベントの使用終了時刻を今回利用イベントの「使用開始時刻」で更新する。
ステップS312では、利用イベントを記録する。具体的には、今回利用イベントを部品ロットの利用実績DB140(利用実績テーブル600)に記録し、終了する(ステップS399)。
例えば、プリント基板(PWB:Printed Wired Board)に部品を組み付ける製造ラインの場合を用いて説明する。この製造ラインは、同じ種類の小さな部品がリールに巻きつけられており、製造装置210がリールから個々の部品を自動的に取得し、PWBに組み付けていく。なお、個々の部品にはシリアル番号は付与されておらず、リール(部品群)に対して固有の識別番号が付与されている。
なお、前提として、ラインを停止させないために、リールの部品がなくなる前に、次のリールがセットされるものとする。なお、リールのセットは、前述した利用イベントの一例である。
以下に、イベント定義DB135内のイベント定義テーブル400、製品製造実績DB130内の製品製造実績テーブル500、利用実績DB140内の利用実績テーブル600の例を示し、その利用実績テーブル600が更新された状態の例を図7で示す。
図4は、イベント定義テーブル400のデータ構造例を示す説明図である。イベント定義テーブル400は、イベント定義ID欄410、イベント定義名欄420、作成時刻欄430、使用開始時刻オフセット(秒)欄440、使用終了時刻オフセット(秒)欄450、前回イベント終了時刻補正欄460を有している。イベント定義ID欄410は、本実施の形態において、イベント定義を一意に識別するための情報(イベント定義ID:IDentification)を記憶している。イベント定義名欄420は、そのイベント定義の名称を記憶している。作成時刻欄430は、そのイベント定義の作成時刻を記憶している。使用開始時刻オフセット(秒)欄440は、そのイベント定義で示されているイベントにおける使用開始時刻のオフセット1(秒)を記憶している。例えば、ロットを取り付けた時刻から、その製造ラインでそのロット内の部品が使用されるまでの予想時間であり、ロットを取り付けた時刻にオフセット1を加算することによって、使用開始時刻を算出する。使用終了時刻オフセット(秒)欄450は、そのイベント定義で示されているイベントにおける使用終了時刻のオフセット2(秒)を記憶している。例えば、ロットを取り付けた時刻から、その製造ラインでそのロット内の部品の使用が終了するまでの予想時間であり、ロットを取り付けた時刻にオフセット2を加算することによって、使用終了時刻を算出する。前回イベント終了時刻補正欄460は、前回イベントの終了時刻を用いて補正するか否かのフラグを記憶している。図4の例では、「0」は補正不要であることを示しており、「1」が補正が必要であることを示している。
図4に示す例では、製造イベント(1行目の「通過」、2行目の「A検査」、7行目の「ユニット品X組付」)や利用イベント(3行目の「部品ロットA取付」、4行目の「部品ロットB取付」、5行目の「リールA取付」、6行目の「リールB取付」)を定義している。
利用イベントの場合は、前回利用イベントを検索するために、前回イベント終了時刻補正欄460を「1」に設定する。さらに、利用する部品ごとにオフセット(使用開始時刻オフセット(秒)欄440、使用終了時刻オフセット(秒)欄450)も設定する。
なお、製造イベントの場合は、前述の「不確かさ」が発生しないため、前回イベント終了時刻補正欄460を「0」に設定している。例えば、製造イベントのである「通過」、「検査」等は、その発生時刻が明確であるためである。また、ロット以外の部品には、識別用のIDが付加されているので、製品と部品との対応づけは明確であり、「不確かさ」は発生しない。もちろんのことながら、オフセットも不要となるので、使用開始時刻オフセット(秒)欄440、使用終了時刻オフセット(秒)欄450の値は「0」である。
図5は、製品製造実績テーブル500のデータ構造例を示す説明図である。製品製造実績テーブル500は、ID欄510、イベント定義ID欄520、作成時刻欄530、製品シリアル欄540、工程/位置欄550、作業結果欄560を有している。ID欄510は、製造イベントのIDを記憶している。イベント定義ID欄520は、イベント定義IDを記憶している。作成時刻欄530は、この行の作成時刻を記憶している。製品シリアル欄540は、製品シリアルを記憶している。工程/位置欄550は、工程/位置を記憶している。作業結果欄560は、作業結果を記憶している。
製品製造実績テーブル500は、ライン上で製品に対して行われた製造イベントを記録している。図5に示す例では、製品が工程を通過したイベントを記録している。
図6は、利用実績テーブル600のデータ構造例を示す説明図である。利用実績テーブル600は、ID欄610、イベント定義ID欄620、作成時刻欄630、使用開始時刻(初期値)欄640、使用終了時刻(初期値)欄650、使用開始時刻(現時点)欄660、使用終了時刻(現時点)欄670、識別番号欄680、工程/位置欄690、作業結果欄695を有している。ID欄610は、利用イベントのIDを記憶している。イベント定義ID欄620は、イベント定義IDを記憶している。作成時刻欄630は、この行の作成時刻を記憶している。使用開始時刻(初期値)欄640は、対象としている利用イベントの使用開始時刻(初期値)を記憶している。使用終了時刻(初期値)欄650は、その利用イベントの使用終了時刻(初期値)を記憶している。この値は、使用開始時刻(初期値)欄640の値に、イベント定義テーブル400の使用終了時刻オフセット(秒)欄450の値を加算したものである。使用開始時刻(現時点)欄660は、その利用イベントの実際の使用開始時刻(現時点)を記憶している。使用終了時刻(現時点)欄670は、その利用イベントの実際の使用終了時刻(現時点)を記憶している。識別番号欄680は、その利用イベントで用いられたロットの識別番号を記憶している。工程/位置欄690は、その利用イベントが行われた工程又は位置を記憶している。作業結果欄695は、その利用イベントにおける作業結果を記憶している。
利用実績テーブル600は、利用イベントを記録する。図6に示す例では、利用イベントが実際には、実行されていない状態を示しており、使用開始時刻(初期値)欄640の値と使用開始時刻(現時点)欄660の値は同じであり、使用終了時刻(初期値)欄650の値と使用終了時刻(現時点)欄670の値は同じである。利用実績更新モジュール125によって、使用終了時刻(現時点)欄670の値が更新されることとなる。
図6の例に示した利用実績テーブル600を、図7の例に示した利用実績テーブル600に更新する例を示す。図7は、更新処理後の利用実績テーブル600のデータ構造例を示す説明図である。
図7の例に示した利用実績テーブル600は、イベントID2004により対応する前回イベントID2002の使用終了時刻が変更され、イベントID2005により対応する前回イベントID2001の使用終了時刻が変更され、イベントID2006により対応する前回イベントID2003の使用終了時刻が変更される例である。
具体的には、ID:2002(利用実績テーブル600の2行目)の使用終了時刻(現時点)欄670の値を「2016/01/07 11:00:00」から、イベントID2004(利用実績テーブル600の4行目)の使用開始時刻(現時点)欄660の「2016/01/07 12:00:00」に変更している。そして、ID:2001(利用実績テーブル600の1行目)の使用終了時刻(現時点)欄670の値を「2016/01/07 12:00:00」から、イベントID2005(利用実績テーブル600の5行目)の使用開始時刻(現時点)欄660の「2016/01/07 12:30:00」に変更している。次に、ID:2003(利用実績テーブル600の3行目)の使用終了時刻(現時点)欄670の値を「2016/01/07 13:00:00」から、イベントID2006(利用実績テーブル600の6行目)の使用開始時刻(現時点)欄660の「2016/01/07 12:40:00」に変更している。
以下に、使用終了時刻を変更することにより、イベントの終了予定時刻に基づき製品とロットを関連づけする場合と比べ、生産状況が乱れても「不確かさ」の時間帯が広がることなく、ロットの部品を使用している製品、製品に使用されているロットの部品を絞り込むことが可能になることを示す。
<<例1>>
想定よりも製品の生産効率が低い場合の例を示すものである。
この場合、リールの部品がなかなか消費されないため、次のリールがなかなかセットされない。
リールは予め決められたオフセット2(o2)の時間で使い切る想定であるが、実際はその時間(o2)を超えてもまだ今回のリールが使われていることになる。
図8は、本実施の形態によらない処理例(イベントの終了予定時刻に基づき製品とロットを関連づけする場合)を示す説明図である。t1はリール001をセットした時刻であり、t2はリール002をセットした時刻であり、o1はオフセット1であり、o2はオフセット2である(以下、同様)。したがって、リール001について、使用開始時刻は「t1+o1」であり、使用終了時刻は「t1+o2」であり、リール002について、使用開始時刻は「t2+o1」であり、使用終了時刻は「t2+o2」である。時間帯810は「t1+o1」から「t1+o2」までの時間帯を示し、時間帯820は「t1+o2」から「t2+o1」までの時間帯を示し、時間帯830は「t2+o1」からの時間帯を示している。
図8の例に示すように、時間帯820(図8の例では、「α+o1」の時間帯)は、実際はリール001の部品が使用されているが、利用イベントの記録上(図6の例に示した利用実績テーブル600)は使用したリールがないことになる。そのため、この時間帯にリールの部品の組付工程を通過した製品には、部品が組み付けられていないことになってしまう。
図9は、本実施の形態による処理例を示す説明図である。
時間帯910は「t1+o1」から「t2+o1」までの時間帯を示し、時間帯920は「t2+o1」からの時間帯を示している。
リール002のセットにより、リール001イベントの使用終了時刻は「t2+o1」に更新される。つまり、時間帯910が形成される。この時間帯910は、図8の例で示した時間帯820(「α+o1」の時間帯)を含み、リール001の部品が利用されていたことになる。図8の例で示した時間帯820という「不確かさ」の時間帯はなくなる。
<<例2>>
想定よりも製品の生産効率が高い場合の例を示すものである。
この場合、リールの部品が早く消費されるため、次のリールも早くセットされる。
リールは予め決められたオフセット2(o2)の時間で使い切る想定であるが、実際はその時間(o2)よりも前に次のリールが使われていることになる。
図10は、本実施の形態によらない処理例(イベントの終了予定時刻に基づき製品とロットを関連づけする場合)を示す説明図である。時間帯1010は「t1+o1」から「t1+o2」までの時間帯を示し、時間帯1020は「t2+o1」からの時間帯を示している。時間帯1015は、時間帯1010の一部の時間帯であり、「t2+o1」から「t1+o2」までの時間帯であり、時間帯1025は、時間帯1020の一部の時間帯であり、「t2+o1」から「t1+o2」までの時間帯である。
図10の例に示すように、時間帯1015(時間帯1025、図10の例では「α」の時間帯)は、リール002の部品が使用されているが、記録上はリール001、リール002の両方の部品が使用されていたことになる。そのため、この時間帯にリールの部品の組付工程を通過した製品に組み付けられた部品を特定できないことになってしまう。
図11は、本実施の形態による処理例を示す説明図である。
時間帯1110は「t1+o1」から「t2+o1」までの時間帯を示し、時間帯1120は「t2+o1」からの時間帯を示している。
リール002のセットにより、リール001の利用イベントの使用終了時刻は「t2+o1」に更新される。つまり、時間帯1110が形成される。この時間帯1110には、図10の例で示した時間帯1015(「α」の時間帯)が含まれていないことになり、この時間帯はリール001の部品は利用されておらず、リール002の部品が利用されていたことになる。図10の例で示した時間帯1015という「不確かさ」の時間帯はなくなる。
なお、本実施の形態としてのプログラムが実行されるコンピュータのハードウェア構成は、図12に例示するように、一般的なコンピュータであり、具体的にはパーソナルコンピュータ、サーバーとなり得るコンピュータ等である。つまり、具体例として、処理部(演算部)としてCPU1201を用い、記憶装置としてRAM1202、ROM1203、HD1204を用いている。HD1204として、例えばハードディスク、SSD(Solid State Drive)を用いてもよい。製品製造実績取得モジュール105、利用実績取得モジュール110、利用実績更新判定モジュール115、利用実績検索モジュール120、利用実績更新モジュール125、組付情報抽出モジュール145等のプログラムを実行するCPU1201と、そのプログラムやデータを記憶するRAM1202と、本コンピュータを起動するためのプログラム等が格納されているROM1203と、製品製造実績DB130、イベント定義DB135、利用実績DB140としての機能を有する補助記憶装置(フラッシュ・メモリ等であってもよい)であるHD1204と、キーボード、マウス、タッチスクリーン、マイク等に対する利用者の操作に基づいてデータを受け付ける受付装置1206と、CRT、液晶ディスプレイ、スピーカー等の出力装置1205と、ネットワークインタフェースカード等の通信ネットワークと接続するための通信回線インタフェース1207、そして、それらをつないでデータのやりとりをするためのバス1208により構成されている。これらのコンピュータが複数台互いにネットワークによって接続されていてもよい。
前述の実施の形態のうち、コンピュータ・プログラムによるものについては、本ハードウェア構成のシステムにソフトウェアであるコンピュータ・プログラムを読み込ませ、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働して、前述の実施の形態が実現される。
なお、図12に示すハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図12に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えば特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続している形態でもよく、さらに図12に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、特に、パーソナルコンピュータの他、携帯情報通信機器(携帯電話、スマートフォン、モバイル機器、ウェアラブルコンピュータ等を含む)、情報家電、ロボット、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)などに組み込まれていてもよい。
前述の実施の形態においては、イベントのタイプとして、「製品の製造に用いられる部品のロットの設置」の例を示したが、「工場内設備の設定変更」、「人の勤務時間」としてもよい。「工場内設備の設定変更」として、例えば、温度、湿度等の環境等の設定変更がある。「人の勤務時間」として、例えば、作業員の交代等がある。これらをイベントとして、前回のイベントの終了時刻が予定時刻である場合は、今回のイベントの開始時刻で更新することによって、製品とイベント(設定内容、作業員等)を対応づける際に、イベント間の「不確かさ」の時間を減少させることができる。
なお、説明したプログラムについては、記録媒体に格納して提供してもよく、また、そのプログラムを通信手段によって提供してもよい。その場合、例えば、前記説明したプログラムについて、「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」の発明として捉えてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通等のために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray(登録商標) Disc)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digital)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラムの全体又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、又は無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分若しくは全部であってもよく、又は別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化等、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
100…情報処理装置
105…製品製造実績取得モジュール
110…利用実績取得モジュール
115…利用実績更新判定モジュール
120…利用実績検索モジュール
125…利用実績更新モジュール
130…製品製造実績DB
135…イベント定義DB
140…利用実績DB
145…組付情報抽出モジュール
210…製造装置
230…ユーザー端末
290…通信回線

Claims (7)

  1. 製品の製造工程における第1イベントと同じタイプを属性として持ち、当該第1イベントよりも前に発生した第2イベントを抽出する、抽出手段と、
    前記抽出された第2イベントの終了予定時刻を、前記第1イベントの開始時刻で更新する制御を行う、制御手段と、
    当該第2イベントの開始時刻と前記第1イベントの開始時刻との間に製造された製品の識別情報を、前記第2イベントと対応づけて管理する、管理手段
    を有する情報処理装置。
  2. 前記イベントのタイプは、工場内設備の設定変更、製品の製造に用いられる部品のロットの設置、人の勤務時間のいずれかである、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記イベントのタイプが製品の製造に用いられる部品のロットの設置であり、
    前記第2イベントの終了予定時刻は、当該部品の第2ロットの使用終了予定時刻である、
    請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記第1イベントの開始時刻は、当該部品の第1ロットの搬入時刻に当該第1ロットを使用開始するまでの予定時間を加算した時刻である、
    請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記使用開始するまでの予定時間、又は、前記使用終了予定時刻を、過去の実績を用いて生成する、
    請求項に記載の情報処理装置。
  6. 前記抽出手段はさらに、終了予定時刻が更新されていない第2イベント又は開始時刻が最新の第2イベントを抽出する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  7. コンピュータを、
    製品の製造工程における第1イベントと同じタイプを属性として持ち、当該第1イベントよりも前に発生した第2イベントを抽出する、抽出手段と、
    前記抽出された第2イベントの終了予定時刻を、前記第1イベントの開始時刻で更新する制御を行う制御手段と、
    当該第2イベントの開始時刻と前記第1イベントの開始時刻との間に製造された製品の識別情報を、前記第2イベントと対応づけて管理する管理手段
    として機能させるための情報処理プログラム。
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