JP6833356B2 - 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、インフラ構造物等を撮影した画像上の変状を確定するための技術に関する。
インフラ構造物においては、大規模な事故を起こさないために、継続的な維持管理が不可欠である。インフラ構造物の継続的な維持管理においては、ひび等の変状箇所の特定や経時変化の観察が重要である。そこで、検査員が、インフラ構造物の外観を撮影した画像に対して、マウスなどを用いてひび等の変状の形状を入力することで、インフラ構造物の維持管理が実施されている。しかし、マウスなどを用いてひび等の変状の形状を入力する作業には多くの時間を要する。
特許文献1には、変状の中でもひびの自動検知をする方法が開示されている。その方法では、まずひび計測の対象となる構造物が撮影された画像データの画像領域のうち、特定されたひび探査領域を高めの閾値で2値化処理し、白画素と黒画素に分類し黒画素をひびとする。さらに、未検知のひびが存在する可能性のある画像領域を2値化された画素の占有比率に基づいて特定する。そして、その特定された領域を上記の閾値よりも低い閾値で2値化処理し、白画素と黒画素に分類し黒画素をひびとする。
特開2000−002523号公報
しかしながら、特許文献1に記載の手法では、閾値処理でひびを検知しているが、インフラ構造物の状態によっては、汚れや錆びなどが閾値処理では除去できずにノイズとして誤検知されてしまうことがあった。そして、残存したノイズを人手で削除しなければならず、その削除に時間を要してしまうという課題があった。そこで、本発明は、検知すべき変状とは異なるものが検知され、その削除によって作業時間が増えるのを抑制することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、構造物を撮影して得られた画像からの、前記構造物に生じている変状の画像処理に基づく検知結果と、当該検知結果に係る変状の尤度に関するスコアとを示す第1情報を取得する第1取得手段と、前記画像からの、前記構造物に生じている変状のユーザからの入力に基づく検知結果を示す第2情報を取得する第2取得手段と、前記第1取得手段により取得された前記第1情報により示される変状のうち、前記第2取得手段により取得した前記第2情報により示される変状の近傍に存在し、前記第1情報が示す前記スコアに基づく条件を満たす変状を選択する選択手段と、前記選択手段により選択された変状を表示部に表示させる表示制御手段と、を有することを特徴とする。
以上の構成によれば、本発明は、検知すべき変状とは異なるものが誤検知された際の削除の作業時間を軽減することができる。
第1の実施形態に係る変状確定装置のハードウェア構成を示す概略ブロック図。 第1の実施形態に係る変状確定装置の機能構成を示す概略ブロック図。 第1の実施形態に係る変状の確定処理を示すフローチャート。 第1の実施形態においてひびセグメントを確定する処理を示すフローチャート。 第1の実施形態においてひびセグメントのデータを説明する図。 第1の実施形態において画像データの例とひびセグメントのデータとの対応を説明する図。 第3の実施形態に係る変状確定装置の機能構成を示す概略ブロック図。 第3の実施形態においてひびのセグメントのデータを表示する際の概念図。 第4の実施形態においてひびセグメントのデータを説明する図 第4の実施形態においてひびのセグメントのデータを表示する際の概念図。 第4の実施形態にひびセグメントを確定する処理を示すフローチャート。
[第1の実施形態]
以下、本発明の第1の実施形態について、図面を参照しながら説明する。本実施形態において、変状とは、インフラ構造物に現れる損傷、劣化等の異常全般のことを言うが、以下の説明では、その変状の中でもひびの例について述べる。
図1は、本実施形態に係る情報処理装置としての変状確定装置100を示す図である。変状確定装置100は、CPU101、RAM102、ROM103、補助記憶装置104、入出力インタフェース105、通信インタフェース106、表示装置107、バス108、入力コントローラ109、入力装置110を有している。
CPU101は、変状確定装置100が備える各機能を実行、制御する。RAM102は、外部装置などから供給されるプログラムやデータを一時記憶する。ROM103は、変更を必要としないプログラムや各種パラメータを格納する。表示装置107は、CPU101で描画されたグラフィックスを表示する。補助記憶装置104は、各種情報を記憶する。入出力インタフェース105は、外部の機器とデータの送受信を行う。通信インタフェース106は、ネットワークに接続するための装置であり、ネットワークを介して外部の機器とデータの送受信を行う。バス108は、システムバスであり、CPU101、RAM102、ROM103、補助記憶装置104、入出力インタフェース105、通信インタフェース106、表示装置107、入力コントローラ109を接続する。109は、後述する入力装置110からの入力信号を制御するコントローラである。110は、ユーザからの操作指示を受け付けるための外部入力装置であり、例えば、キーボード、マウスなどである。なお、後述する変状確定装置100の機能や処理は、CPU101がROM103等に格納されているプログラムを読み出し、このプログラムを実行することにより実現されるものである。
次に、図2用いて、本実施形態に係る変状確定装置100の機能構成について説明する。画像入力部201は、画像データを入力する機能部である。画像入力部201は、補助記憶装置104に予め保存しておいた画像データを読み出し、読み出した画像データをRAM102に保持する。もしくは、画像入力部201は、CPU101を用いて入出力インタフェース105を制御し、入出力インタフェースに接続されたデジタルカメラより、画像データを入力してRAM102に画像データを保持しても良い。また、画像入力部201は、CPU101を用いて通信インタフェース106を制御し、ネットワークを介した外部の機器から画像データを入力してRAM102に画像データを保持しても良い。
画像表示部202は、画像入力部201が入力した画像を、表示装置107を用いて表示する。本発実施形態は、表示装置の種類に限定されないが、ここでは、表示装置107として、液晶ディスプレイを用いる。
変状検知部203は、画像入力部201が入力した画像から、ひびらしい部分を直線の集合で表現したひびセグメントのデータを出力する。変状データ管理部204は、変状検知部203により出力されたひびセグメントのデータ501を保持する。
図5は、ひびセグメントのデータ501を説明する図である。図5において、504は個々の直線を特定する識別子であるひびIDである。また、505,506は直線の両端の座標、507はその直線のひびらしさ(ひびとしての尤度)を表すスコアで、その値の範囲は0.0から1.0である。さらに、508はこの直線をひびと確定したかどうかを示すフラグであり、初期値はFALSEである。509は、この直線が絞り込み候補であるかどうかを示すフラグであり、初期値はFALSEである。
図6は、インフラ構造物を撮影した画像データの例とひびセグメントのデータとの対応を説明する図である。図6(a)は、画像入力部201が入力された画像データの一例を示している。図6(a)において、601はひびが生じた構造物をデジタルカメラで撮影した画像データ、602は画像に写った構造物のひび、603は画像601の座標系である。
図6(b)は、画像データに基づいて、変状検知部203により求められたひびセグメントのデータを表示する際の概略図である。図6(b)において、604は、ひびセグメントのデータ501をX、Y平面上にプロットしたものである。また、605〜614は、図5に示す各ひびセグメントのデータの始点、終点を用い描画した線分である。例えば、図6(b)の605は、ひびセグメントのデータ501のひびセグメント502の始点、終点を用い描画した線分である。
変状候補絞り込み部205は、変状データ管理部204で保持しているひびセグメントのデータの中から変状の候補を選択する選択手段として機能する。具体的には、所定の条件、例えば、ユーザが指定した絞り込み条件に基づいて、変状データ管理部204で保持しているひびセグメントのデータを絞り込む。変状候補表示部206は、変状候補絞り込み部205が絞り込んだ、ひびセグメントを変状データ管理部204から読み出し表示装置107に表示する。
変状確定部207は、変状候補絞り込み部205で絞り込んだひびセグメントを変状データ管理部204より読み出す。そして読み出したひびセグメントの中から、確定状態にすべき、ひびセグメントをユーザの入力に基づいて指定し、そのひびセグメントを確定状態にする。確定変状表示部208は、変状データ管理部204から読み出した確定状態のひびセグメントを表示装置107に表示する。
次に、情報処理装置としての変状確定装置100による情報処理の流れについて説明する。図3は、変状確定装置100による変状の確定処理を示すフローチャートである。また、図4は、図3のフローチャートにおけるステップS304のひびセグメントを確定する工程の処理を示すフローチャートである。以下、図3、図4のフローチャートを参照しつつ、本実施形態の変状の確定処理について説明する。
図3のステップS301において、画像入力部201は、画像を読み込む。次に、ステップS302において、画像表示部202は、画像入力部201が入力した画像を表示装置107に表示する。ステップS303において、変状検知部203は、画像入力部201から入力した画像を解析して出力するとともに、変状データ管理部204は解析結果であるひびセグメントのデータ501を保持する。
また、変状検知部203で、画像入力部201が入力した画像を解析し、ひびセグメントのデータ501を出力する方法は次の通りである。まず、変状検知部203は、画像データからエッジ検出を行う。エッジ検出には、Sobelフィルタを用いる。次に、検出したエッジに対して、細線化処理を行う。細線化処理には、田村の方法を用いる。そして細線化した線の頂点から線上の一定の距離、例えば30ピクセル毎に頂点を設定する。それらの頂点の隣接する二つが、図5の各行の始点505と終点506である。また、「ひびらしさ」を示すスコア507については、まず、線分との距離が3ピクセル以内に属する画素のSobelフィルタ処理を施した結果の値の絶対値の平均を算出する。そして、その値についてシグモイド関数を用いて、スコアを0.0から1.0に正規化した値を「ひびらしさ」を示すスコア507とする。
次に、ステップS304の処理は、ひびセグメントを確定する処理であり、図4フローチャートで示す処理に対応している。ここで、図4のフローチャートについて説明する。
ステップS401において、変状候補絞り込み部205は、ひびセグメントを絞り込む条件として、ユーザがスライダーバーを操作し入力したスコアの下限を取得する。ユーザによるスコア下限の入力方法は、表示装置107を用いてスライダーバーのグラフィックスを表示し、入力コントローラ109に接続された入力装置110、例えばマウスを用いてスライダーバーを操作することにより行われる。また、スコアの下限の入力は、入力装置110がキーボードであれば、キー操作により指定しても良い。本実施形態では、ユーザがスコアの下限を指定するようにしたが、スコアの特性に応じて、上限のみ設定してもよいし、上限と下限を含むスコアの範囲を指定しても良い。
ステップS402において、変状候補絞り込み部205は、変状データ管理部204が保持しているひびセグメントの中から、ユーザが指定したスコアの下限の値以上のスコアで、かつ確定フラグがFalseである、ひびセグメントを絞り込む。そして、変状候補絞り込み部205は、その絞り込んだひびセグメントの絞り込み候補フラグをTrueに変更する。また、それ以外のひびセグメントの絞り込み候補フラグはFalseに変更する。そして、変状候補表示部206は、ひびセグメントの絞り込み候補フラグがTrueであるひびセグメントを変状データ管理部204から読み出し、その読み出したデータを図6(b)のように画像に重ね、表示装置107に表示する。
ステップS403において、変状確定部207は、ユーザによるひびセグメントの指定があるか判断し、ユーザによるひびセグメントの指定がある場合には、処理をステップS404に進める。一方、ユーザによるひびセグメントの指定がない場合は、処理をステップS401に戻す。本実施形態において、ユーザによるひびセグメントの指定は、表示装置107に表示されたひびセグメントの中でマウスにより入力された位置から一番近いひびセグメントを指定することにより行われる。例えば、図6(b)において、617はマウスにより入力された位置を示しており、この場合、マウスにより入力された位置から一番近いひびセグメント605が指定される。
ステップS404において、変状確定部207は、ステップS403でユーザにより指定されたと判断したひびセグメントの確定フラグをTrueに書き換え、ステップS405へ進む。
ここで、図6(b)のひびセグメント614は、変状検知部203の処理で誤検知したひびセグメントである。この誤検知したひびセグメント614は、図5のデータ503に対応している。図5で図示しているように、誤検知したひびセグメント614のスコアは0.6であり、誤検知ではないひびセグメント605のスコアである0.6と同一のスコアである。そのため、変状候補表示部206は誤検知したひびセグメント614を表示装置107に表示するが、ステップS403においてユーザが指定していないと判断されれば、誤検知したひびセグメント614は、ひびとして確定されることはない。
ステップS405において、確定変状表示部208は、確定フラグがTrueであるひびセグメントを変状データ管理部204から読み出し、表示装置107に表示する。ステップS406において、ユーザが確定すべきひびセグメントを確定したと判断した場合、処理を終了する。ユーザが確定していないひびセグメントが残存していると判断した場合、処理はステップS401に戻る。
以上、本実施形態の変状確定装置100は、自動的に検知された誤検知したひびを含む検知結果に対して、ユーザが検知結果の画面を見ながらひびを絞り込み、それらからユーザが望むひびのみを確定することで、誤検知したひびの削除に要する時間を低減できる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態は、確定したひびセグメントに繋がるひびセグメントにおいても一括で確定することを特徴とするものである。なお、第1の実施形態において既に説明をした構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態が、上述の第1の実施形態と異なる点は、ひびセグメントを確定する処理を示す図4のフローチャートのステップS404の処理のみである。以下に、本実施形態におけるステップS404の処理の詳細について説明する。
本実施形態のステップS404において、変状確定部207は、ステップS403で指定したひびセグメントの確定フラグをTrueに書き換える。加えて、確定したひびセグメントに繋がるひびセグメントに対応する確定フラグをTrueに書き換える。
例えば、図6において、ステップS403で指定されたひびセグメントがひびセグメント605であった場合、変状確定部207は、まず、ひびセグメント605に対応する図5のひびセグメント502の確定フラグをTrueに書き換える。加えて、変状確定部207は、ひびセグメント605に繋がるひびセグメント606から613に対応するデータの確定フラグをTrueに書き換える。
以上、本実施形態の変状確定装置100は、確定したひびセグメントに繋がるひびセグメントを確定することで、ユーザによるひびセグメントの指定回数が減少し、入力時間をさらに低減できる。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態は、変状確定部207の処理をユーザが指定した領域内のひびセグメントに限定することを特徴とするものである。なお、第1、第2の実施形態において既に説明をした構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
図7は、本実施形態に係る変状確定装置100を示す図である。本実施形態の変状確定装置100は、第1の実施形態の構成に加えて、領域入力部701を備える。領域入力部701は、インフラ構造物等を撮影した画像データ上で、ユーザにより指定された領域を入力する機能部である。ここでは、矩形で領域が指定されるようになっており、指定された領域を、位置情報と幅と高さのサイズ情報として入力、保持される。
図8は、本実施形態において、変状検知部203で撮影画像を解析した結果、ひびのセグメントのデータを可視化して表示する際の概念図である。図8において、801は、ユーザにより指定され、領域入力部701により入力された領域である。
ひびセグメントを確定する処理を示す図4のフローチャートにおいて、第1の実施形態と本実施形態との相違点は、ステップS404の処理のみである。以下に、本実施形態におけるステップS404の処理の詳細について説明する。
本実施形態のステップS404において、変状確定部207は、領域入力部701から、ユーザにより指定された領域を入力する。ユーザによる領域の指定方法については、入力コントローラ109に接続したマウスのなどの入力装置110のドラッグ操作等により行われる。また、他の領域の指定方法として、表示装置107に表示されている画像の全体をそのまま領域として用いても良い。表示装置107に表示されている範囲を用いることで、領域の指定に要する時間を低減できる。例えば、図8において、領域801を指定したい場合は、表示装置107に表示されている領域をズーム、スクロールして領域801が表示装置107の画面一杯に表示されるようにすれば良い。
次に、変状確定部207は、ステップS403で指定されたひびセグメントが領域入力部701から入力された領域に包含されるかどうか判断する。なお、第2の実施形態の構成を前提とする場合には、ステップS403で指定されたひびセグメントおよびこれに繋がるひびセグメントが入力された領域に包含されるかどうか判断すればよい。そして、変状確定部207は、領域入力部701から入力された領域に包含されるひびセグメントの確定フラグをTrueに書き換える。
例えば、図8において、ステップS403で指定されたひびセグメントがひびセグメント605であるとする。このとき、ひびセグメント605に繋がるひびセグメントは、ひびセグメント606から613である。本実施形態では、ひびセグメント605から613の中で、領域801に包含される、ひびセグメント605、606に対応するデータの確定フラグをTrueに書き換える。
以上、本実施形態の変状確定装置100は、ユーザが指定した領域内に限定してひびセグメントを確定することで、ユーザが意図しない領域外のひびセグメントが確定されないようにすることができる。
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。本実施形態は、変状候補絞り込み部205が、ユーザによって特定されたひびセグメントに基づいて、ひびセグメントを絞り込むことを特徴とするものである。なお、第1の実施形態から第3の実施形態において既に説明をした構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態において、第1の実施形態と異なる点は、ひびセグメントを確定する処理(図3のステップS304)である。ここで、本実施形態に係る変状の確定処理について、図11のフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS1101において、画像表示部202は、撮影画像データを表示装置107に表示する。図10は、本実施形態において撮像画像データの表示例を示す図であり、画像表示部202は、図10のように表示する。そして、変状候補絞り込み部205は、ユーザが入力コントローラ109に接続した入力装置110を用いて手動で入力したひびセグメントの始点および終点を取得する。ここで、ユーザが手動で始点および終点を入力したひびセグメントは、例えば図10のひびセグメント1001である。そして、変状候補絞り込み部205は、ユーザが手動で入力したひびセグメントの情報を変状データ管理部204へ出力する。出力したひびセグメントは、スコアが1.0で確定フラグがTrueの状態で、変状データ管理部204に保持する。図9は、本実施形態においてひびセグメントのデータの例を示す図であり、ここで入力されたひびセグメントのデータは、図9において、ひびセグメント1001に対応している。
ステップS1102において、変状候補絞り込み部205は、ユーザが手動で入力したひびセグメントの情報から、その近傍にひびセグメントが存在するかを探索する。ここで近傍の定義について説明する。まず、ひびセグメントの線分に平行である矩形を定義する。そして、この平行方向における矩形の長さはひびセグメントの始点から終点までの長さと同一とし、垂直方向の長さは6ピクセルとする。変状候補絞り込み部205は、このようにして設定した矩形内に一部でもひびセグメントが存在すれば、近傍内にひびセグメントが存在すると判定する。そして、ユーザが手動で入力したひびセグメントの近傍にひびセグメントが存在すると判断されれば、処理はステップS1103へ進む。そうでなければ、処理はステップS1101へ戻る。
図10の例では、ユーザが手動で入力したひびセグメント1001に対して、その近傍の領域として矩形1003の領域が設定されている。ここでは、矩形1003の領域内にひびセグメント612と613が一部存在するため、近傍内にひびセグメントが存在すると判定され、処理はステップS1103へ進む。
ステップS1103において、変状候補絞り込み部205は、ユーザが手動入力したひびセグメントの近傍にあると判断されたひびセグメントのスコアを読み出す。そして読み出したひびセグメントの中で最低のスコアを特定する。図10の例では、変状候補絞り込み部205は、入力されたひびセグメント1001の近傍を表す矩形1003内のひびセグメント612と613のスコアを読み出す。そして、そのひびセグメント612と613のスコアの中で最低のスコアを特定する。ひびセグメント612と613は、図9のデータ904、903に対応しており、データ904、903の最低のスコアは0.3である。
ステップS1104において、変状候補絞り込み部205は、変状データ管理部204から読み出したひびセグメントのうち、ユーザが入力したひびセグメントの近傍のひびセグメントに繋がり、且つS1103で求めたスコア以上のひびセグメントを特定する。そして、特定したひびセグメントの絞り込み候補フラグをTrueに変更し、それ以外のひびセグメントの絞り込み候補フラグはFalseに変更する。また、変状候補表示部206は変状データ管理部204から絞り込み候補フラグがTrueであるひびセグメントを読み出し、表示装置107に表示する。
図10の例では、ユーザが手動入力したひびセグメント1001の近傍のひびセグメントに繋がり、且つ最低のスコアが0.3以上のひびセグメントは、ひびセグメント605からひびセグメント611である。これらのひびセグメントは、図9のデータ905に対応している。そして、変状候補絞り込み部205は、ひびセグメント605から611の絞り込み候補フラグをTrueに変更する。
ここで、図10の例において、ユーザが手動入力したひびセグメント1001の近傍のひびセグメント612、613が絞り込み候補となっていない理由について説明する。ひびセグメント612、613はひびセグメント1001の近傍にある。そのため、手動で入力したひびセグメント1001を確定した状態で、近傍の位置にあるひびセグメント612、613も確定してしまった場合、1つのひびに対して複数のひびセグメントが存在してしまい、ユーザの意図に沿わない可能性があるからである。
ステップS1105において、変状確定部207は、ユーザ操作により確定する情報を入力する。ユーザ操作により入力される情報は、変状候補表示部206で表示している絞り込み候補フラグがTrueであるひびセグメントを確定するかしないかの情報である。ユーザ操作により入力される情報が「確定する」の場合、処理はステップS1106へ進む。ユーザ操作により入力される情報が「確定しない」の場合、処理はステップS1101へ戻る。ユーザ操作による入力は、入力コントローラ109に接続された入力装置110によって入力する。本実施形態において入力装置110はキーボードであり、キーボードの特定のキーに「確定する」、「確定しない」の情報を入力する機能を割り当てる。
ステップS1106において、変状確定部207は、ステップS1104で特定したひびセグメントを変状データ管理部204から読み出す。そして、読み出したひびセグメントの確定フラグをTrueに変更する。図10の例では、ひびセグメント605から611に対応する図9のデータ905の確定フラグをTrueにする。
ステップS1107において、変状確定部207は、ステップS1106で確定したひびセグメントの始点、終点と、ユーザが手動で入力したひびセグメントの始点、終点との距離を比較し、最も短い距離の組み合わせで、新たなひびセグメントを生成する。そして、そのひびセグメントの確定フラグをTrueにする。図10の例では、ユーザが手動で作成したひびセグメント1001の始点もしくは終点に最も距離の近い、S1106で確定したひびセグメント605から611の始点または終点を組み合わせて、新たなひびセグメント1002を生成する。ここでは、ひびセグメント1001の終点1005とひびセグメント611の始点1004とを結ぶ新たなひびセグメント1002を生成する。新たに生成したひびセグメント1002は、図9のデータ906に対応している。新たなひびセグメント1002にはスコアに1.0を設定し、確定フラグをTrueにして追加する。
ステップ1108において、確定変状表示部208は、確定フラグがTrueである、ひびセグメントを、変状データ管理部204から読み出す。そして、確定変状表示部208は、表示装置107に確定したひびセグメントを表示する。
ステップS1109において、ユーザが全てのひびセグメントを確定したと判断した場合、処理を終了する。ユーザが全てのひびセグメントを確定していないと判断した場合には、ステップS1101に戻る。
以上、本実施形態の変状確定装置100は、変状候補絞り込み部205において、ユーザが手動でひびセグメントを作成し、その作成したひびセグメントに基づいて、ひびセグメントを絞り込む。さらに、その絞り込んだひびセグメントを確定することで、誤検知したひびの削除に要する時間を低減できる。また、ひびセグメントを追加する操作と、絞り込み条件を入力する操作を切り替える回数を低減できる。
[その他の実施形態]
本発明は、上記実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、システム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施例の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。即ち、上述した各実施例及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
100 変状確定装置
201 画像入力部
202 画像表示部
203 変状検知部
204 変状データ管理部
205 変状候補絞り込み部
206 変状候補表示部
207 変状確定部
208 確定変状表示部

Claims (17)

  1. 構造物を撮影して得られた画像からの、前記構造物に生じている変状の画像処理に基づく検知結果と、当該検知結果に係る変状の尤度に関するスコアとを示す第1情報を取得する第1取得手段と、
    前記画像からの、前記構造物に生じている変状のユーザからの入力に基づく検知結果を示す第2情報を取得する第2取得手段と、
    前記第1取得手段により取得された前記第1情報により示される変状のうち、前記第2取得手段により取得した前記第2情報により示される変状の近傍に存在し、前記第1情報が示す前記スコアに基づく条件を満たす変状を選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された変状を表示部に表示させる表示制御手段と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. ユーザ操作によって指示された変状を、正しい検知結果として確定する確定手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記画像から前記構造物に生じている変状を画像処理に基づいて検知する検知手段をさらに有し、
    前記第1取得手段は、前記検知手段による検知結果を示す前記第1情報を取得することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記検知手段は、前記画像に含まれる変状を検知する際に、変状それぞれについて、前記スコアを算出することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記条件は、前記近傍に存在する前記第1情報が示す変状の最も低い前記スコアよりも高い前記スコアを有することであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記選択手段は、前記第1取得手段により取得された前記第1情報により示される変状のうち、指定された範囲の前記スコアを有する変状を選択することを特徴とする請求項からのいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記選択手段は、前記第1取得手段により取得された前記第1情報により示される変状のうち、指定された下限より高い前記スコアを有する変状を選択することを特徴とする請求項からのいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記下限は、前記表示部にグラフィックスとして表示されたスライダーバーを操作することで指定されることを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  9. 前記確定手段は、前記表示部に表示された変状のうち前記ユーザ操作によって指示された変状に繋がる他の変状を正しい検知結果として確定することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  10. 前記画像から検知される変状とは、前記構造物に生じたひび割れであって、
    前記第1取得手段により取得される前記第1情報は、検知された前記ひび割れを1以上の線分の集合で表現するデータを含むことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の情報処理装置。
  11. 前記第1取得手段により取得される前記第1情報は、変状が検知された前記画像内の位置に係る情報が含まれ、
    前記表示制御手段は、前記表示部に、変状が検知された前記画像内の位置において変状を示すオブジェクトが前記画像に重畳される重畳画像を、前記第1取得手段により取得された前記第1情報に基づいて表示させることを特徴とする請求項1から1のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  12. 前記ユーザ操作とは、ユーザが前記表示部に表示された画像において位置を指示する操作であって、
    前記確定手段は、前記表示部に表示された画像において、ユーザによって指示された位置に対応する変状を、正しい検知結果として確定することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  13. 前記ユーザ操作とは、ユーザが前記表示部に表示された画像において領域を指示する操作であって、
    前記確定手段は、前記表示部に表示された画像において、ユーザが指定する領域に含まれる変状を正しい検知結果としてとして確定することを特徴とする請求項2または1に記載の情報処理装置。
  14. 前記確定手段は、前記表示制御手段により前記表示部に表示された画像の全体を、ユーザが指定する領域として設定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  15. 前記第2取得手段により取得される前記第2情報は、ユーザから始点および終点を特定されるための入力に基づいて特定される変状を示す情報であることを特徴とする請求項1から1のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  16. 構造物を撮影して得られた画像からの、前記構造物に生じている変状の画像処理に基づく検知結果と、当該検知結果に係る変状の尤度に関するスコアとを示す第1情報を取得し、
    前記画像からの、前記構造物に生じている変状のユーザからの入力に基づく検知結果を示す第2情報を取得し、
    前記第1情報により示される変状のうち、前記第2情報により示される変状の近傍に存在し、前記第1情報が示す前記スコアに基づく条件を満たす変状を選択し、
    選択された変状を表示部に表示させる
    ことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  17. コンピュータを請求項1から1のいずれか1項に記載の情報処理装置として機能させるためのプログラム。
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