JP6832255B2 - 連携nwサービス構築支援装置、連携nwサービス構築支援方法、および、連携nwサービス構築支援プログラム - Google Patents

連携nwサービス構築支援装置、連携nwサービス構築支援方法、および、連携nwサービス構築支援プログラム Download PDF

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Description

本発明は、連携NWサービス構築支援装置、連携NWサービス構築支援方法、および、連携NWサービス構築支援プログラムに関する。なお、「NW」は、ネットワーク(Network)の略称である。
ネットワークの卸サービスが普及しており、それに伴い複数のNW事業者が提供するネットワークサービスやクラウドサービスを連携させたサービス(連携NWサービス)を構築する技術が検討されている。連携NWサービスは、さまざまな業界のサービス事業者が構築し、エンドユーザに利用してもらうサービスとなる。
非特許文献1には、連携NWサービスを構築したいがNWの専門知識の無いサービス事業者が適切に各卸サービスを選択したり調整したりすることができるようにする技術が開示されている。具体的には、サービス事業者が所定のサービス要件を入力すると、連携NWサービスの構成が出力され、サービス事業者に提案するシステムが開示されている。サービス要件とは、連携NWサービスに関しサービス事業者が所望する要件である。監視カメラの映像を保存するサービスを例に挙げれば、サービス要件は、拠点ごとに設置するカメラの台数、映像データの保存期間、予算などである。
連携NWサービスを構築するためには、サービス要件を技術要件に変換する必要がある。技術要件とは、サービス要件をクラウドやNWに適用できるように変換した要件である。先の監視カメラの映像を保存するサービスを例に挙げれば、技術要件は、各拠点向けのNW帯域、保存用クラウド容量、予算などである。
連携NWサービスは、個人向けのサービスと比較してエンドユーザ数が多くないこと、連携NWサービスの適用範囲がNWやクラウドに概ね限られることを踏まえて、サービス要件から技術要件への変換に、所定の制約を設けることが多い。非特許文献1などの従来技術によれば、制約は予め決められて登録されている。
角田愛、他3名、"サービス要件を基にした連携NWサービス構成レコメンド"、電子情報通信学会総合大会講演論文集 CD-ROM、日本、2017年03月07日、巻:2017 号、総合大会 ページ:ROMBUNNO.B‐14‐9
しかし、制約は予め決められるため、サービス事業者の実際の使用状況、および、各卸サービスの実際の運用状況が反映されていない。その結果、構築された連携NWサービスは、当該連携NWサービスを構築後にある程度運用したサービス事業者が所望するものと乖離している場合がある。
このような背景を鑑みて本発明がなされたのであり、本発明は、サービス事業者の実際の運用状況に適した連携NWサービスを提供することを課題とする。
前記した課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、連携NWサービスの構築を支援する連携NWサービス構築支援装置であって、前記連携NWサービスを実現するためのサービス要件から技術要件への変換に対する制約、前記制約に対する制約更新条件、および、前記サービス要件を満たすことができる製品の組み合わせであるNW構成を決定するための計算要件を保存する情報保存部と、前記サービス要件、前記制約、および、前記計算要件に基づいて計算された前記NW構成で構築された前記連携NWサービスを運用して得られる運用データを取得する運用データ取得部と、前記保存されている制約更新条件、および、前記取得された運用データに基づいて前記制約を更新する制約更新部と、前記サービス要件、前記更新された制約、および、前記計算要件に基づいて、前記連携NWサービスの新たなNW構成を再計算する構成再計算部と、を備え、前記制約は、前記サービス要件の項目ごとに、前記連携NWサービスに利用される製品に求める製品要求条件を規定したユーザ投入要件情報と、前記製品ごとに、当該製品の使用時の費用、および、当該製品の製品制約を規定した製品情報と、を含んでおり、前記計算要件は、前記サービス要件を満たすことができる製品に求める製品要求値を計算するための製品要求値計算式と、前記製品情報を参照して、前記製品要求値を満たす製品を検索するための製品検索式と、前記検索した製品を利用したサービスを使用したときの合計金額を算出する合計金額算出式と、を含んでおり、前記NW構成は、前記サービス要件に含まれる予算を前記合計金額が超えないように前記サービス要件を引き上げる条件引き上げ処理によって決定される、ことを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、連携NWサービスの構築を支援する連携NWサービス構築支援装置における連携NWサービス構築支援方法であって、前記連携NWサービス構築支援装置は、前記連携NWサービスを実現するためのサービス要件から技術要件への変換に対する制約、前記制約に対する制約更新条件、および、前記サービス要件を満たすことができる製品の組み合わせであるNW構成を決定するための計算要件を保存しており、前記サービス要件、前記制約、および、前記計算要件に基づいて計算された前記NW構成で構築された前記連携NWサービスを運用して得られる運用データを取得するステップと、前記保存されている制約更新条件、および、前記取得された運用データに基づいて前記制約を更新するステップと、前記サービス要件、前記更新された制約、および、前記計算要件に基づいて、前記連携NWサービスの新たなNW構成を再計算するステップと、を実行し、前記制約は、前記サービス要件の項目ごとに、前記連携NWサービスに利用される製品に求める製品要求条件を規定したユーザ投入要件情報と、前記製品ごとに、当該製品の使用時の費用、および、当該製品の製品制約を規定した製品情報と、を含んでおり、前記計算要件は、前記サービス要件を満たすことができる製品に求める製品要求値を計算するための製品要求値計算式と、前記製品情報を参照して、前記製品要求値を満たす製品を検索するための製品検索式と、前記検索した製品を利用したサービスを使用したときの合計金額を算出する合計金額算出式と、を含んでおり、前記NW構成は、前記サービス要件に含まれる予算を前記合計金額が超えないように前記サービス要件を引き上げる条件引き上げ処理によって決定される、ことを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、連携NWサービスの構築を支援し、前記連携NWサービスを実現するためのサービス要件から技術要件への変換に対する制約、前記制約に対する制約更新条件、および、前記サービス要件を満たすことができる製品の組み合わせであるNW構成を決定するための計算要件を保存する連携NWサービス構築支援装置としてのコンピュータを、前記サービス要件、前記制約、および、前記計算要件に基づいて計算された前記NW構成で構築された前記連携NWサービスを運用して得られる運用データを取得する運用データ取得手段、前記保存されている制約更新条件、および、前記取得された運用データに基づいて前記制約を更新する制約更新手段、前記サービス要件、前記更新された制約、および、前記計算要件に基づいて、前記連携NWサービスの新たなNW構成を再計算する構成再計算手段、として機能させるための連携NWサービス構築支援プログラムであって、前記制約は、前記サービス要件の項目ごとに、前記連携NWサービスに利用される製品に求める製品要求条件を規定したユーザ投入要件情報と、前記製品ごとに、当該製品の使用時の費用、および、当該製品の製品制約を規定した製品情報と、を含んでおり、前記計算要件は、前記サービス要件を満たすことができる製品に求める製品要求値を計算するための製品要求値計算式と、前記製品情報を参照して、前記製品要求値を満たす製品を検索するための製品検索式と、前記検索した製品を利用したサービスを使用したときの合計金額を算出する合計金額算出式と、を含んでおり、前記NW構成は、前記サービス要件に含まれる予算を前記合計金額が超えないように前記サービス要件を引き上げる条件引き上げ処理によって決定される、連携NWサービス構築支援プログラムである。
請求項1,に記載の発明によれば、連携NWサービスを運用して得られる運用データが、サービス事業者の実際の使用状況、および、各卸サービスの実際の運用状況を示したものになっており、これらの状況を制約に反映することができるように制約を更新することができる。
したがって、サービス事業者の実際の運用状況に適した連携NWサービスを提供することができる。
また、制約を更新する際の更新対象を具体的に特定することができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の連携NWサービス構築支援装置であって、前記再計算した新たなNW構成が、前記連携NWサービスの現在のNW構成との間で、前記制約の特定の項目の値の差分が所定量以上である場合、前記新たなNW構成を提案する提案部、をさらに備える、ことを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、再計算した新たなNW構成の自動提案をすることができる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の連携NWサービス構築支援装置であって、前記再計算した新たなNW構成が、前記連携NWサービスの現在のNW構成との間で、前記制約の特定の項目の値の差分が所定量以上である場合、前記現在のNW構成から前記新たなNW構成への更新を支援する更新支援部、をさらに備える、ことを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、再計算した新たなNW構成への自動更新をすることができる。
本発明によれば、サービス事業者の実際の運用状況に適した連携NWサービスを提供することができる。
本実施形態における連携NWサービス構築支援装置の機能構成図である。 サービス概要情報のデータ構造を示す図である。 ユーザ投入要件情報のデータ構造を示す図である。 製品情報のデータ構造を示す図である。 サービス要件を入力する際の入力画面の例である。 提案結果を出力する際の提案画面の例である。 本実施形態における連携NWサービス構築支援処理を示すフローチャートである。 制約更新に伴うユーザ投入要件情報の書き換えの説明図である。 制約更新に伴う製品情報の書き換えの説明図である。 新たなNW構成の自動提案および自動更新の説明図である。 本実施形態における制約更新処理を示すフローチャートである。
次に、本発明を実施するための形態について説明する。本実施形態では、連携NWサービスとして、監視カメラを用いた映像配信を行う監視カメラサービスを例にして説明するが、本発明は他の種類のサービスにも適用可能である。
監視カメラサービスでは、監視カメラの映像をクラウド上に保存する。NWに詳しくないサービス事業者(以下、本実施形態では「ユーザ」と呼ぶ場合がある)は、監視カメラサービスを実現するための要件をサービス要件として指定することが可能である。例えば、ユーザは、監視カメラを設置する拠点、および、拠点ごとの監視カメラの設置台数を指定することが可能である。また、ユーザは、監視カメラで撮影する映像の画質について、例えば、「最高画質」、「高画質」、「通常画質」のいずれかを指定することが可能である。また、ユーザは、撮影のタイミングについて、例えば、「常時」、「動体検出」(被写体が動いたときのみ撮影)のいずれかを指定することが可能である。また、ユーザは、映像の保存期間について、例えば、「1日」、「3日」、「1週間」、「2週間」、「1ヶ月」のいずれかを指定することが可能である。映像は、拠点ごとのNW(有線、無線のを問わない)を通じてクラウド上に保存される。したがって、クラウドには全拠点の映像が保存される。NWを提供する事業者およびクラウドを提供する事業者は同じでもよいし別でもよい。
NWに詳しくないユーザは、監視カメラサービス構築に必要なリソースそのものに対する要件、つまり技術要件を直接指定することはできない。例えば、ユーザは、NWについては帯域を指定することができない。また、ユーザは、クラウドについて、仮想マシンのクラウドフレーバや、クラウドブロックストレージの容量を指定することができない。本実施形態では、ユーザが指定できない上記の技術要件を、ユーザが提示したサービス要件から決定する。具体的には、監視の拠点ごとのNW帯域と、1つのクラウドフレーバと、1つのクラウドブロックストレージと、1つの保守サービス有無について、ユーザの予算の範囲内で検索することになる。
図1に示す、本実施形態の連携NWサービス構築支援装置1は、連携NWサービスの技術要件を決定するために用いる計算機である。図1に示すように、連携NWサービス構築支援装置1は、情報保存部10と、演算部20と、入出力部30とを備える。
(情報保存部10)
情報保存部10は、連携NWサービス構築支援装置1の記憶部として機能する。記憶部は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスク等である。情報保存部10は、サービス概要情報保存部11と、ユーザ投入要件情報保存部12と、製品情報保存部13と、計算要件情報保存部14と、構成候補保存部15と、代替案保存部16と、サービス要件保存部101と、自動更新・自動提案フラグ保存部102と、制約更新条件保存部103とを備える。
サービス概要情報保存部11は、サービス概要情報11a(図2)を保存する。サービス概要情報11aは、構築しようとするサービスがいずれのサービスカテゴリに属するかを規定する情報である。
図2に示すように、サービス概要情報11aは、「サービス名」、「カテゴリ名」、「利用製品情報名」といった欄を有し、サービスごとにレコードが作成されるテーブルとして表現することができる。
「サービス名」の欄には、サービスの名称が格納される。
「カテゴリ名」の欄には、対応するサービスが属するサービスカテゴリの名称が格納される。1つの「カテゴリ名」の欄に、複数のサービスカテゴリの名称を複数格納することができる。図2に示すように、監視カメラサービスは、動画サービスというサービスカテゴリに属するとする。
「利用製品情報名」の欄には、対応するサービスを構築する際に利用される製品の種類が登録される。図2に示すように、監視カメラサービスを構築する際に利用される製品は、提供拠点毎に用意されるネットワークと、1つのクラウドフレーバと、1つのクラウドブロックストレージである。
図1に戻って、ユーザ投入要件情報保存部12は、ユーザ投入要件情報12a(図3)を保存する。ユーザ投入要件情報12aは、ユーザに投入(画面入力)を求める要件の種類(項目)を規定するとともに、各種の要件を満たす製品に求める条件を規定する情報である。
図3に示すように、ユーザ投入要件情報12aは、複数(1つでもよい)の要件名(符号12a−1〜12a−4)を用意した情報とすることができる。本実施形態では、要件名として、画質要件(符号12a−1)、録画タイプ要件(符号12a−2)、保存期間要件(符号12a−3)、保守要件(符号12a−4)を用意することができるが、用意するものはこれらに限られない。ユーザ投入要件情報12aは、各要件名について、「要件種別名」、k個の「製品要求条件k」(kは自然数)といった欄を有し、要件種別ごとにレコードが作成されるテーブルとして表現することができる。
「要件種別名」の欄には、対応する要件名の具体的な種類の名称が登録される。例えば、画質要件(符号12a−1)については、「最高画質」、「高画質」、「通常画質」の3つを用意することができる。
「製品要求条件k」の欄には、対応する要件名で示される要件を満たす製品に求める条件となる、所定の単位を持つ数値が登録される。例えば、画質要件(符号12a−1)については、「最高画質」、「高画質」、「通常画質」のそれぞれに、必要録画容量(GB/1日)と、必要帯域ビットレート(kbps)を用意することができる。
ユーザは、ユーザ投入要件情報12aに規定されている要件の種類ごとにサービス要件を投入することになる。
図1に戻って、製品情報保存部13は、製品情報13a(図4)を保存する。製品情報13aは、対応するサービスを実現する際に利用される製品の使用時の費用、および、製品の制約を規定する情報である。
図4に示すように、製品情報13aは、複数(1つでもよい)の製品名(符号13a−1〜13a−4)を用意した情報とすることができる。本実施形態では、製品名として、ネットワーク(符号13a−1)、クラウドブロックストレージ(符号13a−2)、クラウドフレーバ(符号13a−3)、保守サービス(符号13a−4)を用意することができるが、用意するものはこれらに限られない。製品情報13aは、各製品名について、「製品種別名」、「単位料金」、「課金単位」、「製品制約」といった欄を有し、製品種別ごとに、レコードが作成されるテーブルとして表現することができる。
「製品種別名」の欄には、対応する製品名の具体的な種類の名称が登録される。例えば、ネットワーク(符号13a−1)については、「n.minimum」、「n.slow」、「n.standard」、「n.fast」の4つを用意することができる。
「単位料金」の欄には、サービス提供の際、製品を使用するときに課金するときの単位料金の値が登録される。例えば、「n.minimum」については、0.2円単位で課金を行う。
「課金単位」の欄には、サービス提供の際、課金を実行する製品使用の使用量の最小単位を示す値が登録される。例えば、「n.minimum」については、1MB使用されるたびに(0.2円の)課金を行う。
「製品制約」の欄には、サービス提供の際、製品の使用に関する制限を示す値が登録される。例えば、ネットワーク(符号13a−1)については、ビットレートの上限値となる上限ビットレート(kbps)の値を登録することができる。「製品制約」の欄には、ビットレートの下限値となる下限ビットレート(kbps)の値を登録してもよい。また、「製品制約」を設けない製品名が存在してもよい(製品制約:なし)。
また、図4の製品情報13aに、対応する製品のスペックを示す値を格納する欄を備えてもよい。
図1に戻って、計算要件情報保存部14は、サービス要件を満たすNW構成を決定するための計算式を計算要件として保存する。計算式には、例えば、製品要求値計算式と、製品検索式と、合計金額算出式がある。
製品要求値計算式は、製品情報13a(図4)に登録された各製品に求める製品要求値を計算するための式である。製品要求値とは、サービス要件を満たすことが可能な、製品に求めるスペックであり、技術要件でもある。
製品検索式は、製品情報13a(図4)を参照して、製品要求値計算式が算出した製品要求値を満たす製品を検索するための条件式である。
合計金額算出式は、製品検索式が検索した製品を利用したサービスを使用したときの合計金額を算出する式である。
構成候補保存部15は、後記する製品検索部23が検索した製品の組合せを、NW構成候補として保存する。
代替案保存部16は、後記する代替案生成部25が生成した代替案(予算に鑑みたNW構成候補の代替案)を保存する。
サービス要件保存部101は、ユーザが投入したサービス要件を保存する。
自動更新・自動提案フラグ保存部102は、サービス要件から技術要件への変換に対する制約の更新に対して、所定条件下で、現在使用中のNW構成を新たなNW構成に自動更新するか否かを示すフラグ、および、所定条件下で、新たなNW構成を自動提案するか否かを示すフラグを保存する。なお、自動更新または自動提案は、片方が実現されていれば十分であり、両方を行う必要はないので、両フラグがともに立っている必要はない。
制約更新条件保存部103は、制約更新条件を保存する。制約更新条件は、サービス要件から技術要件への変換に対する制約の更新の内容を示す情報である。
(演算部20)
演算部20は、連携NWサービス構築支援装置1の制御部として機能する。制御部は、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。演算部20は、入力画面生成部21と、製品要求値算出部22と、製品検索部23と、条件変更部24と、代替案生成部25と、提案画面生成部26と、オーダ生成部27と、制約算出部201と、制約更新部202と、構成再計算部203とを備える。
入力画面生成部21は、連携NWサービス構築支援装置1を操作するユーザがサービス要件を入力するための入力画面を生成する。
製品要求値算出部22は、計算要件情報保存部14が保存する計算要件としての製品要求値計算式を用いて、サービス要件から製品要求値を算出する。
製品検索部23は、計算要件情報保存部14が保存する計算要件としての製品検索式を用いて、製品要求値計算式が算出した製品要求値を満たす製品を検索する。製品検索部23は、検索した製品の組合せをNW構成候補として構成候補保存部15に保存する。
条件変更部24は、ユーザが投入したサービス要件の内容を変更する。条件変更部24による変更は、例えば、ユーザが投入したサービス要件に含まれる予算、つまり、ユーザが所望する連携NWサービスを構築したときの予算に基づいて行われる。
代替案生成部25は、条件変更部24が変更したサービス要件に基づく代替案を生成する。代替案は、変更したサービス要件から製品要求値を、製品要求値算出部22と同等の機能で算出し、この算出した製品要求値を満たす製品を、製品検索部23と同等の機能で検索したときのNW構成候補である。代替案生成部25は、検索した代替案を代替案保存部16に保存する。
提案画面生成部26は、構成候補保存部15が保存するNW構成候補を表示するための提案画面を生成する。また、提案画面生成部26は、代替案保存部16が保存するNW構成候補を表示するための提案画面を生成することができる。
オーダ生成部27は、提案画面を介してユーザに表示したNW構成候補のうちユーザが選択したものを、ユーザが所望する連携NWサービスの構築のオーダとして生成する。
制約算出部201は、後記する運用データ取得部303が取得した運用データ、および、制約更新条件保存部103が保存する制約更新条件に基づいて、サービス要件から技術要件への変換に対する制約を定量的に示す制約変更値を算出する。
制約更新部202は、制約算出部201が算出した制約変更値を用いて制約を更新する。具体的には、制約更新部202は、ユーザ投入要件情報12a(図3)に含まれる特定の値や、製品情報13a(図4)に含まれる特定の値を制約更新値に書き換える。制約更新部202による更新の説明は後記する。
構成再計算部203は、ユーザから投入されたサービス要件、および、制約更新部202が更新した制約に基づいて、連携NWサービスの新たなNW構成を再計算する。構成再計算部203は、製品検索部23と同様のアルゴリズムで、新たなNW構成を求める。製品検索部203は、サービス要件、および、予め登録された(更新前の)制約に基づいて、連携NWサービスのNW構成を計算する、といえる。
(入出力部30)
入出力部30は、連携NWサービス構築支援装置1の入力部および出力部として機能する。入力部は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネルである。出力部は、例えば、ディスプレイ、タッチパネルである。入出力部30は、データモデル入力部31と、計算要件入力部32と、入力画面出力部33と、サービス要件入力部34と、提案画面出力部35と、提案選択入力部36と、オーダ出力部37と、自動更新・自動提案設定投入部301と、制約更新条件入力部302と、運用データ取得部303と、変更提案通知部304(提案部)と、変更オーダ投入部305(更新支援部)とを備える。
データモデル入力部31は、サービス概要情報保存部11が保存するサービス概要情報11a(図2)と、ユーザ投入要件情報保存部12が保存するユーザ投入要件情報12a(図3)と、製品情報保存部13が保存する製品情報13a(図4)の入力を受け付ける。データモデル入力部31による入力は、例えば、ユーザに連携NWサービスを提案するNW事業者が事前に行う。
計算要件入力部32は、計算要件情報保存部14が保存する計算要件の入力を受け付ける。計算要件入力部32による入力は、例えば、ユーザに連携NWサービスを提案するNW事業者が事前に行う。
入力画面出力部33は、入力画面生成部21が生成した入力画面を表示する。
図5に示すように、入力画面出力部33が表示する入力画面には、サービス要件の入力項目として、「利用サービスカテゴリ」入力欄33aと、「利用サービス」入力欄33bと、「拠点名」入力欄33cと、拠点ごとの「カメラ台数」入力欄33dと、拠点ごとの「画質」入力欄33e−1〜33e−3と、拠点ごとの「動画提供パターン」入力欄33f−1〜33f−3と、各拠点共通の「データ保存期間」入力欄33gと、各拠点共通の「保守」入力欄33hと、「ご予算(月額)」入力欄33iとが表示される。
「利用サービスカテゴリ」入力欄33aには、サービス概要情報11a(図2)が規定するサービスカテゴリのうちユーザが選択したサービスカテゴリの名称が入力される。
「利用サービス」入力欄33bには、サービス概要情報11aが規定するサービスのうち、入力されたサービスカテゴリに属するサービスの名称が入力される。例えば、「利用サービスカテゴリ」入力欄33aにサービスカテゴリの名称が入力されることで、入力されたサービスカテゴリに属するサービスの候補が「利用サービス」入力欄33bに選択可能に表示することができる。
「拠点名」入力欄33cには、監視カメラが設置される拠点名が入力される。拠点名の入力は、地図データから指定して入力してもよいし、緯度・経度の数値を入力してもよい。
「カメラ台数」入力欄33dには、対応する拠点に設置される監視カメラの台数が数値入力される。
「画質」入力欄33e1〜33e3には、ユーザ投入要件情報12a(図3)が規定する画質要件(符号12a−1)の要件種別名のうち、ユーザが選択した要件種別名が入力される。
「動画提供パターン」入力欄33f1〜33f3には、ユーザ投入要件情報12a(図3)が規定する録画タイプ要件(符号12a−2)の要件種別名のうち、ユーザが選択した要件種別名が入力される。
「データ保存期間」入力欄33gには、ユーザ投入要件情報12a(図3)が規定する保存期間要件(符号12a−3)の要件種別名のうち、ユーザが選択した要件種別名が入力される。
「保守」入力欄33hには、ユーザ投入要件情報12a(図3)が規定する保守要件(符号12a−4)の要件種別名のうち、ユーザが選択した要件種別名が入力される。
「ご予算(月額)」入力欄33iには、ユーザが連携NWサービスを使用するときの予算の上限額(月額)が入力される。
例えば、「利用サービス」入力欄33bにサービスの名称が入力されることで、対応する入力欄33c〜33iが表示される表示形式にすることができる。
図1に戻って、サービス要件入力部34は、ユーザによるサービス要件の投入(画面入力)を受け付ける。具体的には、入力画面出力部33が表示する入力画面(図5)の各入力欄33a〜33iの入力を受け付ける。
提案画面出力部35は、提案画面生成部26が生成した提案画面を表示する。
図6に示すように、提案画面生成部26が表示する提案画面には、製品検索部23が検索したNW構成候補(プラン1)として、「月額」表示欄35aと、「カメラ」表示欄35bと、「画質」表示欄35cと、「動画提供パターン」表示欄35dと、「データ保存期間」表示欄35eと、「保守」表示欄35fとが表示される。
「月額」表示欄35aには、提案されたNW構成候補による連携NWサービスを(1ヶ月間)運用したときの費用が表示される。
「カメラ」表示欄35bには、入力された拠点ごとに設置される監視カメラの台数が表示される。
「画質」表示欄35cには、ユーザ投入要件情報12a(図3)が規定する画質要件(符号12a−1)の要件種別名のうち、ユーザが選択した要件種別名が示す画質が、拠点ごとに表示される。
「動画提供パターン」表示欄35dには、ユーザ投入要件情報12a(図3)が規定する録画タイプ要件(符号12a−2)の要件種別名のうち、ユーザが選択した要件種別名が示す動画提供パターンが、拠点ごとに表示される。
「データ保存期間」表示欄35eには、ユーザ投入要件情報12a(図3)が規定する保存期間要件(符号12a−3)の要件種別名のうち、ユーザが選択した要件種別名が示す期間が表示される。
「保守」表示欄35fには、ユーザ投入要件情報12a(図3)が規定する保守要件(符号12a−4)の要件種別名のうち、ユーザが選択した要件種別名が示す内容が表示される。
提案画面出力部35は、製品検索部23が検索し、構成候補保存部15が保存するNW構成候補(プラン1)を表示することもできる。また、提案画面出力部35は、代替案生成部25が生成し、代替案保存部16が保存するNW構成候補を表示することもできる(図6のプラン2(符号351),プラン3(符号352)参照)。
提案選択入力部36は、提案画面出力部35が提案したNW構成候補のうち、ユーザが所望するものを選択するための入力を受け付ける。提案選択入力部36は、選択されたNW構成候補をオーダ生成部27に送信する。
オーダ出力部37は、オーダ生成部27が生成したオーダを画面表示する。画面表示されるオーダの表示形式は、提案画面出力部35による表示内容と略同等とすることができる。
自動更新・自動提案設定投入部301は、現在使用中のNW構成を新たなNW構成に自動更新するための設定の入力を受け付ける。また、自動更新・自動提案設定投入部301は、ユーザに新たなNW構成を自動提案するための入力を受け付ける。自動更新・自動提案フラグ保存部102は、自動更新・自動提案設定投入部301から入力された情報をフラグにして保存する。
制約更新条件入力部302は、制約更新条件保存部103が保存する制約更新条件の入力を受け付ける。
運用データ取得部303は、ユーザが選択したNW構成候補(現在使用中のNW構成)で構築された連携NWサービスを、ユーザが運用することで生成される運用データを取得する。運用データは、例えば、監視カメラサービスの提供時間に対する動体検知録画時間の割合であってもよいし、クラウドフレーバの上限スループットの所定期間内での平均であってもよいが、これらに限定されない。
変更提案通知部304は、新たなNW構成の自動提案があった場合に、構成再計算部203による計算結果としての新たなNW構成をユーザに提案するために通知する。
変更オーダ投入部305は、現在使用中のNW構成から新たなNW構成への自動更新があった場合に、構成再計算部203による計算結果としての新たなNW構成と、現在使用中のNW構成との差分を、ユーザが所望する新たな連携NWサービスを構築するために投入される変更オーダとして出力する。つまり、変更オーダ投入部305は、現在のNW構成から新たなNW構成への更新を支援する。
(監視カメラサービスの構築の具体例[製品要求値計算式])
監視カメラサービスの場合、計算要件情報保存部14が保存する製品要求値計算式は、各ネットワーク(拠点)のビットレートへの製品要求値を求める計算式、クラウドフレーバのビットレートへの製品要求値を求める計算式、クラウドブロックストレージの録画容量への製品要求値を求める計算式、および、保守サービスの有無への製品要求値を求める計算式、の4つとなる。
拠点Xのビットレートへの製品要求値を求める計算式は、「拠点Xの画質要件の必要帯域ビットレート × 拠点Xのカメラ台数」として表現することができる。
図5の入力画面に示す入力がなされた場合、拠点ごとのビットレートへの製品要求値は、
拠点A:通常画質の必要帯域ビットレート ×カメラ台数
=21.2kbps × 3台 = 62.6kbps
拠点B:高画質の必要帯域ビットレート ×カメラ台数
=155.4kbps × 2台 = 310.8kbps
拠点C:最高画質の必要帯域ビットレート ×カメラ台数
=460.8kbps × 2台 = 921.6kbps
となる。
クラウドフレーバのビットレートへの製品要求値を求める計算式は、「全拠点のネットワークの製品要求値の総和」として表現することができる。
図5の入力画面に示す入力がなされた場合、クラウドフレーバのビットレートへの製品要求値は、
62.6kbps + 310.8kbps + 921.6kbps = 1295kbps
となる。
クラウドブロックストレージの録画容量への製品要求値を求める計算式は、「(拠点ごとの(画質要件の録画容量 × カメラ台数 × 録画タイプ要件の係数)の和) × データ保存期間」として表現することができる。
図5の入力画面に示す入力がなされた場合、クラウドブロックストレージの録画容量への製品要求値は、ユーザ投入要件情報12a(図3)を参照すると、
(4.75GB×3台×1 + 1.6GB×2台×1 + 0.22GB×2台×0.5)×1 = 8.17GB
となる。
保守サービスの有無への製品要求値を求める計算式は、「保守要件の保守要件有無」として表現することができる。
図5の入力画面に示す入力がなされた場合、保守サービスの有無への製品要求値は、ユーザ投入要件情報12a(図3)を参照すると“1”となる。
(監視カメラサービスの構築の具体例[製品検索式])
また、演算部20は、製品要求値計算式を用いて各製品要求値を算出した後、製品情報13a(図4)を参照して、算出した製品要求値を満たす製品を割り出す。この割り出しの条件式を製品検索式とする。監視カメラサービスの場合、計算要件情報保存部14が保存する製品検索式は、「各製品のビットレートまたは録画容量が製品要求値と同じ、または、上回る最低限のサービスの製品種別を1つ選択する」として表現することができる。
拠点Aについては、必要帯域ビットレート、つまり、製品要求値は、62.6kbpsであった。このため、製品検索式の検索により、製品情報13a(図4)のネットワーク(符号13a−1)の「製品制約」の欄(上限ビットレート(kbps))を参照すると、この必要帯域ビットレートを上回る最低限のサービスの製品種別名として「n.slow」が選択される。
拠点Bについては、必要帯域ビットレートは、310.8kbpsであった。このため、製品検索式の検索により、同様にして「製品制約」の欄(上限ビットレート(kbps))を参照すると、この必要帯域ビットレートを上回る最低限のサービスの製品種別名として「n.standard」が選択される。
拠点Cについては、必要帯域ビットレートは、921.6kbpsであった。このため、製品検索式の検索により、同様にして「製品制約」の欄(上限ビットレート(kbps))を参照すると、この必要帯域ビットレートを上回る最低限のサービスの製品種別名として「n.fast」が選択される。
クラウドフレーバの必要帯域ビットレート、つまり、製品要求値は、1295kbpsであった。このため、製品検索式の検索により、製品情報13a(図4)のクラウドフレーバ(符号13a−3)の「製品制約」の欄(上限ビットレート(kbps))を参照すると、この必要帯域ビットレートを上回る最低限のサービスの製品種別名として「c.medium」が選択される。
クラウドブロックストレージの必要録画容量、つまり、製品要求値は、8.17GBであった。このため、製品検索式の検索により、製品情報13a(図4)のクラウドブロックストレージ(符号13a−2)を参照すると、この必要録画容量を上回る、最低限の録画容量は10GBとなり、10GBが選択される。
保守サービスの有無への製品要求値は、“1”であった。このため、製品検索式の検索により、製品情報13a(図4)の保守サービス(符号12a−4)を参照すると、「1サービス」が選択される。
(監視カメラサービスの構築の具体例[合計金額算出式])
また、演算部20は、計算要件情報保存部14が保存する合計金額算出式を用いて、製品検索式が割り出した製品種別および製品要求値に対して、サービス使用時の合計金額を算出する。監視カメラサービスの場合、月額を計算する。
拠点Aについては、必要帯域ビットレート62.6kbpsをn.slowで1ヶ月使用することになる。このため、合計金額算出式の算出により、製品情報13a(図4)のネットワーク(符号13a−1)の「単位料金」の欄を参照すると、月額は、
「0.22円×62.6kbps×2592000秒÷1024 = 3486円」
となる。
拠点Bについては、必要帯域ビットレート310.8kbpsをn.standardで1ヶ月使用することになる。このため、合計金額算出式の算出により、同様にして「単位料金」の欄を参照すると、月額は、
「0.24円×310.8kbps×2592000秒÷1024 = 188811円」
となる。
拠点Cについては、必要帯域ビットレート921.6kbpsをn.fastで1ヶ月使用することになる。このため、合計金額算出式の算出により、同様にして「単位料金」の欄を参照すると、月額は、
「0.3円×921.6kbps×2592000秒÷1024 = 699840円」
となる。
クラウドフレーバについては、必要帯域ビットレート1295kbpsをc.mediumで1ヶ月使用することになる。このため、合計金額算出式の算出により、製品情報13a(図4)のクラウドフレーバ(符号13a−3)の「単位料金」の欄を参照すると、月額は、
「8円×720時間 = 5760円」
となる。
クラウドブロックストレージについては、必要録画容量8.17GBを10GBストレージ上に1ヶ月保存することになる。このため、合計金額算出式の算出により、製品情報13a(図4)のクラウドフレーバ(符号13a−3)の「単位料金」の欄を参照すると、月額は、
「10円×1ヶ月 = 10円」
となる。
保守サービスについては、1ヶ月の間、保守を受けることになる。このため、合計金額算出式の算出により、製品情報13a(図4)の保守サービス(符号13a−4)の「単位料金」の欄を参照すると、月額は、10円となる。
したがって、監視カメラサービスを使用するときの月額(総額)は、「3486円+188811円+699840円+5760円+10円+10円 = 897917円」となる。図6の提案画面に示すように、提案したNW構成候補(プラン1)を使用したときの月額が表示される。
(予算が不足した場合)
合計金額算出式の算出額が、サービス要件として投入した予算、つまり、図5に示す入力画面の「ご予算(月額)」入力欄33iに入力された月額を超え、予算不足になった場合、条件変更部24は、予算不足にならないように、ユーザが投入したサービス要件の内容を変更することができる。具体的には、ユーザ投入要件情報12a(図3)の各種項目のうち、順序が定められている(複数種類のランクが用意されている)項目について、1つずつ条件を下げることができる。
図5の入力画面によれば、拠点Aの「画質」入力欄33e−1に入力されている「通常品質」は、ユーザ投入要件情報12a(図3)の画質要件(符号12a−1)を参照すると、これ以上品質を下げることができない。
拠点Aの「動画提供パターン」入力欄33f−1に入力されている「常時録画」は、ユーザ投入要件情報12a(図3)の録画タイプ要件(符号12a−2)を参照すると、「動体検知時録画」に下げることができる。よって、条件変更部24は、拠点Aの動画提供パターンを「動体検知時録画」に変更する。
また、拠点Bの「画質」入力欄33e−2に入力されている「高品質」は、ユーザ投入要件情報12a(図3)の画質要件(符号12a−1)を参照すると、「通常品質」に下げることができる。よって、条件変更部24は、拠点Bの画質を「通常品質」に変更する。
拠点Bの「動画提供パターン」入力欄33f−2に入力されている「常時録画」は、ユーザ投入要件情報12a(図3)の録画タイプ要件(符号12a−2)を参照すると、「動体検知時録画」に下げることができる。よって、条件変更部24は、拠点Bの動画提供パターンを「動体検知時録画」に変更する。
また、拠点Cの「画質」入力欄33e−3に入力されている「最高品質」は、ユーザ投入要件情報12a(図3)の画質要件(符号12a−1)を参照すると、「高品質」に下げることができる。よって、条件変更部24は、拠点Cの画質を「高品質」に変更して計算する。「高品質」でも予算を超える場合は、条件変更部24は、拠点Cの画質を「通常品質」に変更することができる。
拠点Cの「動画提供パターン」入力欄33f−3に入力されている「動体検知時録画」は、ユーザ投入要件情報12a(図3)の録画タイプ要件(符号12a−2)を参照すると、これ以上要件を下げることができない。
「データ保存期間」入力欄33gに入力されている「1日」は、ユーザ投入要件情報12a(図3)の保存期間要件(符号12a−3)を参照すると、これ以上要件を下げることができない。
「保守」入力欄33hに入力されている「有」は、ユーザ投入要件情報12a(図3)の保守要件(符号12a−4)を参照すると、「保守無」に下げることができる。よって、条件変更部24は、保守を「無」に変更する。
上記のように、条件変更部24が条件を1つずつ下げた後、代替案生成部25が、条件を下げたサービス要件について合計金額(月額)を再度算出する。算出した月額が、「ご予算(月額)」入力欄33i(図5)に入力された月額を超えない場合(予算の範囲に収まる場合)、代替案生成部25は、条件を下げたサービス要件を代替案として代替案保存部16(図1)に保存する。また、提案画面出力部35は、代替案を提案画面として出力することができる。ユーザが提案選択入力部36によってその代替案を選択すれば、オーダ生成部27がその代替案のオーダを生成し、オーダ出力部37が当該オーダを出力する。
条件変更部24は、サービス要件の条件引き下げを、予算の範囲に収まるまで繰り返し行うことができる。条件引き下げは、1つずつ行うこともできるし、まとめて行うこともできる。
(予算が過剰である場合)
合計金額算出式の算出額が、サービス要件として投入した予算、つまり、図5に示す入力画面の「ご予算(月額)」入力欄33iに入力された月額を超えず、予算過剰になった場合、条件変更部24は、予算不足にならないように、ユーザが投入したサービス要件の内容を変更することができる。具体的には、ユーザ投入要件情報12a(図3)の各種項目のうち、順序が定められている(複数種類のランクが用意されている)項目について、1つずつ条件を上げることができる。
図5の入力画面によれば、拠点Aの「画質」入力欄33e−1に入力されている「通常品質」は、ユーザ投入要件情報12a(図3)の画質要件(符号12a−1)を参照すると、「高品質」に上げることができる。よって、条件変更部24は、拠点Aの画質を「高品質」に変更する。「高品質」でも予算過剰となる場合は、条件変更部24は、拠点Cの画質を「最高品質」に変更することができる。
拠点Aの「動画提供パターン」入力欄33f−1に入力されている「常時録画」は、ユーザ投入要件情報12a(図3)の録画タイプ要件(符号12a−2)を参照すると、これ以上要件を上げることができない。
また、拠点Bの「画質」入力欄33e−2に入力されている「高品質」は、ユーザ投入要件情報12a(図3)の画質要件(符号12a−1)を参照すると、「最高品質」に上げることができる。よって、条件変更部24は、拠点Bの画質を「最高品質」に変更する。
拠点Bの「動画提供パターン」入力欄33f−2に入力されている「常時録画」は、ユーザ投入要件情報12a(図3)の録画タイプ要件(符号12a−2)を参照すると、これ以上要件を上げることができない。
また、拠点Cの「画質」入力欄33e−3に入力されている「最高品質」は、ユーザ投入要件情報12a(図3)の画質要件(符号12a−1)を参照すると、これ以上要件を上げることができない。
拠点Cの「動画提供パターン」入力欄33f−3に入力されている「動体検知時録画」は、ユーザ投入要件情報12a(図3)の録画タイプ要件(符号12a−2)を参照すると、「常時録画」に上げることができる。よって、条件変更部24は、拠点Cの動画提供パターンを「常時録画」に変更する。
「データ保存期間」入力欄33gに入力されている「1日」は、ユーザ投入要件情報12a(図3)の保存期間要件(符号12a−3)を参照すると、「3日」、「1週間」、「2週間」、「1ヶ月」といった具合に要件を順次上げることができる。よって、条件変更部24は、予算を超えないように、データ保存期間を変更する。
「保守」入力欄33hに入力されている「有」は、ユーザ投入要件情報12a(図3)の保守要件(符号12a−4)を参照すると、これ以上要件を上げることができない。
上記のように、条件変更部24が条件を1つずつ上げた後、代替案生成部25が、条件を上げたサービス要件について合計金額(月額)を再度算出する。算出した月額が、「ご予算(月額)」入力欄33i(図5)に入力された月額を超えない場合(予算の範囲に収まる場合)、代替案生成部25は、条件を上げたサービス要件を代替案として代替案保存部16(図1)に保存する。また、提案画面出力部35は、代替案を提案画面として出力することができる。ユーザが提案選択入力部36によってその代替案を選択すれば、オーダ生成部27がその代替案のオーダを生成し、オーダ出力部37が当該オーダを出力する。
条件変更部24は、サービス要件の条件引き上げを、予算の範囲に収まるまで繰り返し行うことができる。条件引き上げは、1つずつ行うこともできるし、まとめて行うこともできる。
(連携NWサービス構築支援処理)
本実施形態における連携NWサービス構築支援装置1が行う処理である連携NWサービス構築支援処理について説明する。
図7に示すように、まず、連携NWサービス構築支援装置1の演算部20は、ユーザによって選択されたサービスカテゴリを取得する(ステップA1)。具体的には、演算部20は、入力画面出力部33が表示した入力画面(図5)の「利用サービスカテゴリ」入力欄33aにサービスカテゴリの名称が入力されることでサービスカテゴリを取得する。
次に、演算部20は、ユーザによって選択されたサービスを取得する(ステップA2)。具体的には、演算部20は、入力画面(図5)の「利用サービス」入力欄33bにサービス名が入力されることで、取得したサービスカテゴリに属するサービスを取得する。
次に、演算部20は、ユーザによって投入されたサービス要件を取得する(ステップA3)。具体的には、演算部20は、サービス要件入力部34によって、入力画面(図5)の各入力欄33a〜33iに入力された各種のサービス要件を取得する。
次に、演算部20は、NW構成候補生成処理を実行する(ステップA4)。NW構成候補生成処理の詳細な説明は、省略する。結果的には、サービス要件を満たすことができる製品の組合せをNW構成候補として出力するとともに、当該NW構成候補を利用してサービスを使用したときの合計金額、および、入力画面(図5)の「ご予算(月額)」入力欄33iに入力された予算が出力される。ステップA4では、出力されるNW構成候補は、予算を考慮しないNW構成候補となる。
次に、演算部20は、NW構成候補生成処理の出力がエラーであったか否かを判定する(ステップA5)。例えば、NW構成候補生成処理(ステップA4)にて、サービスに利用される製品が存在しない場合は、エラーとなる。エラーであった場合(ステップA5/Yes)、演算部20は、入出力部30によって、エラー内容を出力し(ステップA6)、ステップA3に戻る。一方、エラーでなかった場合(ステップA5/No)、演算部20は、出力した(予算考慮外の)NW構成候補を、構成候補保存部15に保存する(ステップA7)。
次に、演算部20は、構成候補保存部15に保存したNW構成候補について、ステップA4で出力した合計金額および予算を比較する(ステップA8)。合計金額が予算を超える場合(ステップA8/予算<合計金額)、演算部20は、条件変更部24および代替案生成部25によって、条件引き下げ処理を実行する(ステップA9)。条件引き下げ処理は、予算が不足する場合にサービス要件を引き下げて得られる代替案を生成する処理であるが、詳細な説明は、省略する。条件引き下げ処理の実行後、ステップA11に進む。また、合計金額が予算を下回る場合(ステップA8/予算>合計金額)、演算部20は、条件変更部24および代替案生成部25によって、条件引き上げ処理を実行する(ステップA10)。条件引き上げ処理は、予算が過剰である場合にサービス要件を引き上げて得られる代替案を生成する処理であるが、詳細な説明は、省略する。条件引き上げ処理の実行後、ステップA11に進む。また、合計金額が予算に一致する場合(ステップA8/予算=合計金額)、ステップA11に進む。
次に、演算部20は、提案画面生成部26が生成し、提案画面出力部35が出力した提案画面によって提案結果を出力する(ステップA11)。具体的には、演算部20は、合計金額が予算に一致するときのNW構成候補、条件引き下げ処理(ステップA9)を実行して出力された代替案となるNW構成候補、条件引き上げ処理(ステップA10)を実行して出力された代替案となるNW構成候補のすべてまたは一部を提案画面に出力して、ユーザに提示する。なお、NW構成候補が存在しない場合は、演算部20は、提案結果を出力しない。
以上で、連携NWサービス構築支援処理が終了する。なお、連携NWサービス構築支援処理の終了後は、提案選択入力部36によってユーザが選択したNW構成候補に基づいてオーダが生成され、出力される。
≪制約更新≫
本実施形態によれば、サービス要件から技術要件への変換に対する制約は、ユーザ投入要件情報12a(図3)、製品情報13a(図4)、計算要件情報保存部14が保存する計算要件で表されている。従来では、制約は予め登録され、その制約に基づいてNW候補(オーダ)を生成し、生成されたNW候補に対応する連携NWサービスを構築し、構築された連携NWサービスをサービス事業者が使用していた。このため、予め登録された制約は、サービス事業者の実際の使用状況や各卸サービスの運用状況が反映されていない。
一方で、最適な制約は、サービス事業者の実際の使用状況や各卸サービスの運用状況によって明らかになるという性質を持つ。そこで、本実施形態では、サービス事業者の実際の使用状況や各卸サービスの運用状況が反映されるように制約を更新する。サービス事業者の実際の使用状況や各卸サービスの運用状況は、運用データ取得部303(図1)が取得する運用データに相当する。以下、制約としての、ユーザ投入要件情報12a(図3)と、製品情報13a(図4)とについて、制約更新部202(図1)が行う制約更新について説明する。なお、制約としての計算要件についても制約更新は可能であるが説明は省略する。
[ユーザ投入要件情報の書き換えによる制約更新]
監視カメラサービスにおいて、録画タイプ要件(符号12a−2)(図3)の動体検知録画の係数は、本来は動体録画が所定期間のうちどのくらいの期間動作するかによって決められるべき値である。よって、この係数を運用前に予測することは困難である。本実施形態では、運用データから動体検知録画の起動時間を取得することで、実際の動体検知率を算出し、係数とする。
図8に示すように、制約更新部202は、制約算出部201(図1)を介して、運用データ取得部303(図1)によって、運用中の連携NWサービスに対応するNW構成から運用データを定期的に取得する。運用データには、例えば、サービス提供期間が3ヶ月間であること、動体検知録画時間が1ヶ月間であること(1ヶ月間に相当する時間だけ動体検知時録画のモードになっていた)が含まれている。
また、図8に示すように、制約更新部202は、制約算出部201(図1)を介して、制約更新条件保存部103(図1)から、制約更新条件103aを取得する。制約更新条件103aは、「該当情報」、「要件名/製品名」、「種別名」、「更新対象条件」、「参照運用データ」、「算出式」を関連付けた情報となる。
「該当情報」は、制約の具体例となる情報である。図8の例では、ユーザ投入要件情報12aである。
「要件名/製品名」は、「該当情報」に用意されている要件名または製品名である。図8の例では、録画タイプ要件(符号12a−2)(図3)である。
「種別名」は、「要件名/製品名」ごとに用意されている要件種別名または製品種別名である。図8の例では、動体検知録画である。
「更新対象条件」は、「種別名」に対応する製品要求条件または製品制約である。図8の例では、製品要求条件は係数である。
「参照運用データ」は、更新対象条件を得るために必要となる運用データの種類である。図8の例では、サービス提供時間および動体検知録画時間である。
「算出式」は、制約算出部201が、参照運用データから制約変更値を得るための計算式である。図8の例では、サービス提供時間/動体検知録画時間である。
制約算出部201は、運用データと制約更新条件103aとを用いて動体検知時録画の係数を算出する((1ヶ月間/3ヶ月間)≒0.3)。制約更新部202は、ユーザ投入要件情報12aの録画タイプ要件(符号12a−2)の動体検知時録画の係数を「0.5→0.3」に書き換え、制約更新を実現する。構成再計算部203は、更新された制約に基づいて、製品検索部23と同様にして、NW構成を求める。
[製品情報の書き換えによる制約更新]
クラウドサービスのネットワークに関する制約等、卸サービスの業者が公開していない制約が存在する(例:AWS(Amazon Web Service。Amazonは登録商標。)のEC2(Elastic Compute Cloud))。従来では、実際の制約が、卸サービス業者の運用によって変動していたとしても、公開されないため、その変動を制約に直ちに反映させることができない。そこで、制約更新部202は、卸サービスの実際の運用状況から、実際の制約を推測し、製品情報13a(図4)の製品制約を書き換える。
図9に示すように、制約更新部202は、制約算出部201(図1)を介して、運用データ取得部303(図1)によって、運用中の連携NWサービスに対応するNW構成から運用データを定期的に取得する。運用データには、例えば、c.microの上限スループットの平均が120kbpsであることが含まれている。
また、図9に示すように、制約更新部202は、制約算出部201(図1)を介して、制約更新条件保存部103(図1)から、制約更新条件103bを取得する。制約更新条件103bは、制約更新条件103aと同じ形式をとる。
「該当情報」は、図9の例では、製品情報13aである。
「要件名/製品名」は、図9の例では、クラウドフレーバ(符号13a−3)(図4)である。
「種別名」は、図9の例では、c.microである。
「更新対象条件」は、図9の例では、製品制約としての上限ビットレートである。
「参照運用データ」は、図9の例では、c.microの上限スループットの平均である。
「算出式」は、図9の例では、c.microの上限スループットの平均である。
制約算出部201は、運用データと制約更新条件103bとを用いてc.microの上限ビットレートを算出する(120kbps)。制約更新部202は、製品情報13aのクラウドフレーバ(符号13a−3)のc.microの上限ビットレート(kbps)を「128→120」に書き換え、制約更新を実現する。構成再計算部203は、更新された制約に基づいて、製品検索部23と同様にして、NW構成を求める。
[新たなNW構成の自動提案および自動更新]
従来では、ユーザからサービス要件を受け取るタイミングでNW構成を提案していた。本実施形態の連携NWサービス構築支援装置1は、更新された新しい制約に基づいて、構成再計算部203が再計算した新たなNW構成と、現在のNW構成とを比較する。比較の結果、所定量以上に乖離していれば、ユーザに対し、変更提案通知部304が新たなNW構成を自動提案したり、変更オーダ投入部305が自動更新したりすることができる。また、新たなNW構成の自動提案および自動更新の周期に見合った制約更新を確実に実現することができるように、制約更新の頻度、および、運用データの取得期間を、更新対象条件ごとに設定することができる。
図10に示すように、ユーザから、新たなNW構成の自動提案および自動更新を設定する要求があった場合、自動更新・自動提案設定投入部301が、その設定の入力を受け付ける。また、自動更新・自動提案フラグ保存部102は、自動提案および自動更新に対応のフラグを保存する。その後、制約更新部202は、自動提案および自動更新の有無を知得する。
また、制約更新部202は、制約算出部201(図1)を介して、制約更新条件保存部103(図1)から、制約更新条件103cを取得する。制約更新条件103cは、例えば、制約更新条件103a(図7)、103b(図8)を合わせたものにすることができる。また、制約更新条件103cは、すでに説明した、「該当情報」、「要件名/製品名」、「種別名」、「更新対象条件」、「参照運用データ」、「算出式」の他に、「自動更新・自動提案周期」、「制約更新頻度」、「運用データ取得期間」を、オプションとして設定可能となるように関連付けた情報となる。
「自動更新・自動提案周期」は、新たなNW構成の自動提案および自動更新が行われる周期である。図9では、1ヶ月に1回である。
「制約更新頻度」は、制約更新が行われる頻度である。図9では、1ヶ月に1回である。
「運用データ取得期間」は、自動更新・自動提案周期の間に、運用データ取得部303が現在使用中のNW構成から運用データを取得する期間である。図9では、1ヶ月間のデータである。
図10に示すように、制約更新部202は、制約算出部201(図1)を介して、運用データ取得部303(図1)によって、制約更新条件103cの制約更新頻度で指定された更新頻度に合わせて運用データを定期的に取得する。運用データには、例えば、サービス提供期間が1ヶ月間であること、動体検知録画時間が0.5ヶ月間であること(0.5ヶ月間に相当する時間だけ動体録画のモードになっていた)、c.microの上限スループットの平均が120kbpsであることが含まれている。
新たなNW構成の自動提案が設定された場合には、構成再計算部203は、更新された制約に基づいて、新たなNW構成を再計算する。再計算した新たなNW構成が、現在のNW構成から所定量以上に乖離していれば、変更提案通知部304は、新たなNW構成を提案する。新たなNW構成の自動更新が設定された場合には、構成再計算部203は、更新された制約に基づいて、新たなNW構成を再計算する。再計算した新たなNW構成が、現在のNW構成から所定量以上に乖離していれば、変更オーダ投入部305は、新たなNW構成と現在のNW構成との差分を、変更オーダとして出力する。つまり、変更オーダ投入部305は、現在のNW構成から新たなNW構成への更新を支援する。
なお、NW構成同士の乖離の判定は、周知の技術で実現することができるため、詳細な説明は省略する。乖離の判定に用いる所定量は、例えば、監視カメラサービスの動体検知時録画の係数に関する微小量とすることができるが、これに限定されない。図8では、動体検知時録画の係数が0.5から0.3に書き換えられたことが示されているが、所定量を例えば、0.05とした場合、0.5と0.3との差分(絶対値)となる0.2が所定量を超えるため、新たなNW構成が、現在のNW構成から乖離していると判定することができる。
(制約更新処理)
本実施形態における連携NWサービス構築支援装置1が行う処理である制約更新処理について説明する。この制約更新処理は、定期的に実行される。
図11に示すように、まず、連携NWサービス構築支援装置1の演算部20は、制約更新条件を読み込む(ステップB1)。具体的には、演算部20の制約算出部201(図1)が、制約更新条件保存部103に保存されている制約更新条件を読み込む。
次に、演算部20は、運用データを取得する(ステップB2)。具体的には、運用データ取得部303が現在運用中である連携NWサービスのNW構成から取得した運用データを、演算部20の制約算出部201(図1)が取得する。
次に、演算部20は、制約更新条件に基づいた制約を算出する(ステップB3)。具体的には、演算部20の制約算出部201(図1)が、ステップB1で読み込んだ制約更新条件と、ステップB2で取得した運用データとを用いて、制約更新条件に含まれる算出式(図8〜図10参照)に従って制約変更値を算出する。
次に、演算部20は、制約を更新する(ステップB4)。具体的には、演算部20の制約更新部202(図1)が、更新対象条件に対して元々決められた値を、ステップB3で算出した制約変更値に書き換える。
次に、演算部20は、NW構成の自動提案の設定があるか否かを判定する(ステップB5)。具体的には、演算部20が、自動更新・自動提案フラグ保存部102が保存するフラグを読み出して、自動提案のフラグが立っているか否かを判定する。自動提案のフラグが立っている場合(ステップB5でYes)、演算部20の構成再計算部203が、制約更新に基づく新たなNW構成の再計算をする(ステップB7)。
また、演算部20は、再計算した新たなNW構成が、現在のNW構成と所定量以上に乖離しているか否かを判定する(ステップB8)。所定量以上に乖離している場合(ステップB8でYes)、変更提案通知部304が、新たなNW構成をユーザに提案し(ステップB9)、制約更新処理を終了する。一方、所定量以上に乖離していない場合(ステップB8でNo)、新たなNW構成をユーザに自動提案する必要性が乏しいことを意味し、提案無しで制約更新処理を終了する。
一方、自動提案のフラグが立っていない場合(ステップB5でNo)、演算部20は、NW構成の自動更新の設定があるか否かを判定する(ステップB6)。具体的には、演算部20が、自動更新・自動提案フラグ保存部102が保存するフラグを読み出して、自動更新のフラグが立っているか否かを判定する。自動更新のフラグが立っている場合(ステップB6でYes)、演算部20の構成再計算部203が、制約更新に基づく新たなNW構成の再計算をする(ステップB10)。
また、演算部20は、再計算した新たなNW構成が、現在のNW構成と所定量以上に乖離しているか否かを判定する(ステップB11)。所定量以上に乖離している場合(ステップB11でYes)、変更オーダ投入部305が、新たなNW構成用の変更オーダを投入し(ステップB12)、制約更新処理を終了する。一方、所定量以上に乖離していない場合(ステップB11でNo)、変更オーダの投入によるNW構成の自動更新の必要性が乏しいことを意味し、自動更新無しで制約更新処理を終了する。
一方、自動更新のフラグが立っていない場合(ステップB6でNo)、再計算した新たなNW構成に対して特に何もせず、制約更新処理を終了する。例えば、再計算した新たなNW構成を、構成候補保存部15に保存してもよい。
(まとめ)
本実施形態によれば、連携NWサービスを運用して得られる運用データが、サービス事業者の実際の使用状況、および、各卸サービスの実際の運用状況を示したものになっており、これらの状況を制約に反映することができるように制約を更新することができる。
したがって、サービス事業者の実際の運用状況に適した連携NWサービスを提供することができる。
また、再計算した新たなNW構成の自動提案をすることができる。
また、再計算した新たなNW構成への自動更新をすることができる。
また、制約を更新する際の更新対象を具体的に特定することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
また、上記各実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上述文書中や図面中に示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部または全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行するためのソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、IC(Integrated Circuit)カード、SD(Secure Digital)カード、光ディスク等の記録媒体に保持することができる。また、本明細書において、時系列的な処理を記述する処理ステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)をも含むものである。
本実施形態で説明した種々の技術を適宜組み合わせた技術を実現することもできる。
本実施形態で説明したソフトウェアをハードウェアとして実現することもでき、ハードウェアをソフトウェアとして実現することもできる。
その他、ハードウェア、ソフトウェア、フローチャートなどについて、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
1 連携NWサービス構築支援装置
10 情報保存部
20 演算部
30 入出力部
11 サービス概要情報保存部
11a サービス概要情報
12 ユーザ投入要件情報保存部
12a ユーザ投入要件情報
13 製品情報保存部
13a 製品情報
14 計算要件情報保存部
15 構成候補保存部
16 代替案保存部
101 サービス要件保存部
102 自動更新・自動提案フラグ保存部
103 制約更新条件保存部
21 入力画面生成部
22 製品要求値算出部
23 製品検索部
24 条件変更部
25 代替案生成部
26 提案画面生成部
27 オーダ生成部
201 制約算出部
202 制約更新部
203 構成再計算部
31 データモデル入力部
32 計算要件入力部
33 入力画面出力部
34 サービス要件入力部
35 提案画面出力部
36 提案選択入力部
37 オーダ出力部
301 自動更新・自動提案設定投入部
302 制約更新条件入力部
303 運用データ取得部
304 変更提案通知部(提案部)
305 変更オーダ投入部(更新支援部)

Claims (5)

  1. 連携NWサービスの構築を支援する連携NWサービス構築支援装置であって、
    前記連携NWサービスを実現するためのサービス要件から技術要件への変換に対する制約、前記制約に対する制約更新条件、および、前記サービス要件を満たすことができる製品の組み合わせであるNW構成を決定するための計算要件を保存する情報保存部と、
    前記サービス要件、前記制約、および、前記計算要件に基づいて計算された前記NW構成で構築された前記連携NWサービスを運用して得られる運用データを取得する運用データ取得部と、
    前記保存されている制約更新条件、および、前記取得された運用データに基づいて前記制約を更新する制約更新部と、
    前記サービス要件、前記更新された制約、および、前記計算要件に基づいて、前記連携NWサービスの新たなNW構成を再計算する構成再計算部と、を備え、
    前記制約は、
    前記サービス要件の項目ごとに、前記連携NWサービスに利用される製品に求める製品要求条件を規定したユーザ投入要件情報と、
    前記製品ごとに、当該製品の使用時の費用、および、当該製品の製品制約を規定した製品情報と、を含んでおり、
    前記計算要件は、
    前記サービス要件を満たすことができる製品に求める製品要求値を計算するための製品要求値計算式と、
    前記製品情報を参照して、前記製品要求値を満たす製品を検索するための製品検索式と、
    前記検索した製品を利用したサービスを使用したときの合計金額を算出する合計金額算出式と、を含んでおり、
    前記NW構成は、前記サービス要件に含まれる予算を前記合計金額が超えないように前記サービス要件を引き上げる条件引き上げ処理によって決定される、
    ことを特徴とする連携NWサービス構築支援装置。
  2. 前記再計算した新たなNW構成が、前記連携NWサービスの現在のNW構成との間で、前記制約の特定の項目の値の差分が所定量以上である場合、前記新たなNW構成を提案する提案部、をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の連携NWサービス構築支援装置。
  3. 前記再計算した新たなNW構成が、前記連携NWサービスの現在のNW構成との間で、前記制約の特定の項目の値の差分が所定量以上である場合、前記現在のNW構成から前記新たなNW構成への更新を支援する更新支援部、をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の連携NWサービス構築支援装置。
  4. 連携NWサービスの構築を支援する連携NWサービス構築支援装置における連携NWサービス構築支援方法であって、
    前記連携NWサービス構築支援装置は、
    前記連携NWサービスを実現するためのサービス要件から技術要件への変換に対する制約、前記制約に対する制約更新条件、および、前記サービス要件を満たすことができる製品の組み合わせであるNW構成を決定するための計算要件を保存しており、
    前記サービス要件、前記制約、および、前記計算要件に基づいて計算された前記NW構成で構築された前記連携NWサービスを運用して得られる運用データを取得するステップと、
    前記保存されている制約更新条件、および、前記取得された運用データに基づいて前記制約を更新するステップと、
    前記サービス要件、前記更新された制約、および、前記計算要件に基づいて、前記連携NWサービスの新たなNW構成を再計算するステップと、を実行し、
    前記制約は、
    前記サービス要件の項目ごとに、前記連携NWサービスに利用される製品に求める製品要求条件を規定したユーザ投入要件情報と、
    前記製品ごとに、当該製品の使用時の費用、および、当該製品の製品制約を規定した製品情報と、を含んでおり、
    前記計算要件は、
    前記サービス要件を満たすことができる製品に求める製品要求値を計算するための製品要求値計算式と、
    前記製品情報を参照して、前記製品要求値を満たす製品を検索するための製品検索式と、
    前記検索した製品を利用したサービスを使用したときの合計金額を算出する合計金額算出式と、を含んでおり、
    前記NW構成は、前記サービス要件に含まれる予算を前記合計金額が超えないように前記サービス要件を引き上げる条件引き上げ処理によって決定される、
    ことを特徴とする連携NWサービス構築支援方法。
  5. 連携NWサービスの構築を支援し、前記連携NWサービスを実現するためのサービス要件から技術要件への変換に対する制約、前記制約に対する制約更新条件、および、前記サービス要件を満たすことができる製品の組み合わせであるNW構成を決定するための計算要件を保存する連携NWサービス構築支援装置としてのコンピュータを、
    前記サービス要件、前記制約、および、前記計算要件に基づいて計算された前記NW構成で構築された前記連携NWサービスを運用して得られる運用データを取得する運用データ取得手段、
    前記保存されている制約更新条件、および、前記取得された運用データに基づいて前記制約を更新する制約更新手段、
    前記サービス要件、前記更新された制約、および、前記計算要件に基づいて、前記連携NWサービスの新たなNW構成を再計算する構成再計算手段、
    として機能させるための連携NWサービス構築支援プログラムであって、
    前記制約は、
    前記サービス要件の項目ごとに、前記連携NWサービスに利用される製品に求める製品要求条件を規定したユーザ投入要件情報と、
    前記製品ごとに、当該製品の使用時の費用、および、当該製品の製品制約を規定した製品情報と、を含んでおり、
    前記計算要件は、
    前記サービス要件を満たすことができる製品に求める製品要求値を計算するための製品要求値計算式と、
    前記製品情報を参照して、前記製品要求値を満たす製品を検索するための製品検索式と、
    前記検索した製品を利用したサービスを使用したときの合計金額を算出する合計金額算出式と、を含んでおり、
    前記NW構成は、前記サービス要件に含まれる予算を前記合計金額が超えないように前記サービス要件を引き上げる条件引き上げ処理によって決定される、
    連携NWサービス構築支援プログラム。
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