JP6832137B2 - ガスタービン - Google Patents

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Description

本発明は、ガスタービンに関する。
一般的に、ガスタービンは、外気を圧縮して圧縮空気を生成する圧縮機と、燃料を圧縮空気中で燃焼させることで高温及び高圧の燃焼ガスを生成する燃焼器と、燃焼ガスによって回転駆動されるタービンと、を備えている。
このようなガスタービンでは、圧縮機で圧縮された圧縮空気を、冷却空気として、タービン静翼に供給している。タービン静翼に供給された圧縮空気は、タービン静翼を冷却した後に、燃焼器において予混合燃焼を行うための燃焼空気として再利用されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、このようなガスタービンでは、圧縮機により圧縮された圧縮空気は、回転軸の周りに形成された車室を介し、燃焼器に供給されている。また、圧縮機の出口側には、一般に、圧縮空気の動圧を静圧に変換するためのディフューザ(圧縮機ディフューザ)が設けられている。このディフューザは、車室側に向かって流路断面積が徐々に拡大するように形成され、車室に流れ込む圧縮空気の動圧を静圧に変換している。
ガスタービンにあっては、圧縮機で生成された圧縮空気がディフューザから回転軸に沿ってタービン側に向けて車室に流れ込む。車室に流れ込んだ圧縮空気は、車室内で圧縮機側に向けて反転し、回転軸の周りに複数配置された燃焼筒を冷却しながら燃焼器の入口に向かう。その後、圧縮空気は、燃焼器の入口で反転して燃焼筒内に供給される。
特開2013−019348号公報
しかしながら、燃焼筒を冷却して温度の上昇した圧縮空気が、予混合燃焼を行うメインバーナに燃焼用空気として供給されると、排出ガス中の窒素酸化物(NOx)の増加を招いてしまう。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、NOx生成を抑制することが可能なガスタービンを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
本発明の第一態様に係るガスタービンは、空気を圧縮して圧縮空気を生成する圧縮機と、互いに独立して設けられて、それぞれ前記圧縮機より供給される燃焼前の前記圧縮空気が流通する第一系統及び第二系統と、前記第一系統を流通した前記圧縮空気が供給されるパイロットバーナ、及び、該パイロットバーナの周囲に複数が設けられて前記第二系統を流通した前記圧縮空気が供給されるメインバーナを有し、前記パイロットバーナ及び前記メインバーナで燃焼ガスを生成する燃焼器と、前記燃焼ガスによって駆動されるタービンと、前記パイロットバーナに供給される前記圧縮空気の温度が前記メインバーナに供給される前記圧縮空気の温度よりも高くなるように、前記第一系統及び前記第二系統の少なくとも一方を流通する前記圧縮空気の温度を変化させる温度変換部と、を備える。
このような構成によれば、第一系統からパイロットバーナに供給される圧縮空気の温度が、温度変換部によって第二系統からメインバーナに供給される圧縮空気の温度よりも高くなる。パイロットバーナで使用される圧縮空気の温度が高いことで、着火し易くなり、使用する燃料を低減しても火炎を安定させることができる。その結果、パイロットバーナでのNOxの量が低減される。また、第一系統と第二系統とが独立しており、パイロットバーナとメインバーナとにはそれぞれ別々の圧縮空気が供給される。そのため、パイロットバーナに供給される圧縮空気と共に温度の高い圧縮空気がメインバーナに供給されることを防ぐことができる。その結果、メインバーナで使用される圧縮空気の温度が高くなりすぎてしまうことが抑えられる。これにより、高温の圧縮空気がメインバーナに供給されることを抑制し、メインバーナで生じるNOxの量の増加が抑えられる。
また、本発明の第二態様に係るガスタービンでは、第一態様において、前記温度変換部は、前記第一系統を流通する前記圧縮空気によって冷却される部材であってもよい。
このような構成とすることで、他の部材を冷却した熱を利用してパイロットバーナに供給される圧縮空気の温度を上昇させることができる。
また、本発明の第三態様に係るガスタービンでは、第二態様において、前記温度変換部は、前記第一系統を流通する前記圧縮空気によって冷却される前記燃焼器の燃焼筒であってもよい。
また、本発明の第四態様に係るガスタービンでは、第二態様又は第三態様において、前記温度変換部は、前記第一系統を流通する前記圧縮空気によって冷却されるタービン静翼であってもよい。
また、本発明の第五態様に係るガスタービンでは、第一態様から第四態様のいずれか一つにおいて、前記パイロットバーナに供給される前記圧縮空気の温度を測定する温度測定部と、前記温度測定部で測定した測定温度に応じて、前記パイロットバーナへ供給する燃料の供給量を調整するパイロット流量調整部とを備えてもよい。
このような構成とすることで、パイロットバーナに供給される圧縮空気の温度に応じて、パイロットバーナへの燃料の供給量が調整される。その結果、パイロットバーナの火炎温度を、圧縮空気の温度に応じて調整することができる。したがって、パイロットバーナにおいて、供給される圧縮空気の温度の変化に合わせて、火炎温度を一定の温度範囲で安定させることができる。これにより、パイロットバーナに供給される燃料の供給量を低減させても、パイロットバーナからの火炎を安定させることができる。また、少ない燃料の供給量で火炎を安定させることができるため、パイロットバーナで生じるNOxの量を低減することができる。
また、本発明の第六態様に係るガスタービンでは、第一態様から第五態様のいずれか一つにおいて、前記メインバーナの火炎温度に影響を与えるパラメータを測定するパラメータ測定部を備え、前記パイロット流量調整部は、前記温度測定部で測定した前記測定温度及び前記パラメータ測定部で測定した前記パラメータに応じて、前記パイロットバーナへ供給する燃料の供給量を調整してもよい。
このような構成とすることで、パイロットバーナに供給される圧縮空気の温度だけでなく、メインバーナの火炎温度に応じて、パイロットバーナへの燃料の供給量が調整される。その結果、パイロットバーナの火炎温度が、メインバーナの火炎の状態に応じて調整される。したがって、パイロットバーナに供給される圧縮空気の温度の変化及びメインバーナの火炎の状態の変化に合わせて、パイロットバーナの火炎温度を一定の範囲で安定させることができる。その結果、パイロットバーナに供給される燃料の供給量を低減させても、パイロットバーナからの火炎を安定させることができる。また、少ない燃料の供給量で火炎を安定させることができるため、パイロットバーナで生じるNOxの量をより低減することができる。
また、本発明の第七態様に係るガスタービンでは、第一態様から第六態様のいずれか一つにおいて、前記燃焼器において回転軸の周りに複数配置された燃焼筒と前記圧縮機と繋ぐ圧縮機ディフューザを有し、前記圧縮機ディフューザは、一端が前記圧縮機の出口に接続され、他端が1つの前記燃焼器の燃焼筒の給気口に接続され、前記一端が前記回転軸を中心とする二重円弧部を含む開口形状に形成され、前記他端が1つの前記燃焼筒の筒型に合わせた開口形状に形成されて、前記一端から前記他端に連続して前記回転軸の延在方向に沿って延びており、前記第二系統は、前記圧縮機ディフューザから前記メインバーナに前記圧縮空気を供給させてもよい。
このような構成とすることで、圧縮機の出口から圧縮空気を燃焼器車室に直接流す構成と比較して、圧縮空気の反転を生じさせず、かつ急拡大が抑制される。その結果、圧縮機から燃焼筒に供給される圧縮空気の圧力損失を低減することができる。
本発明によれば、NOx生成を抑制することが可能となる。
本発明の第一実施形態におけるガスタービンの概略構成図である。 本発明の第一実施形態におけるガスタービンの燃焼器周辺の拡大断面図である。 本発明の第一実施形態における燃焼筒の拡大断面図である。 本発明の第二実施形態における燃焼筒の拡大断面図である。 本発明の第二実施形態におけるパイロットノズルでの圧縮空気の温度と燃料流量との関係を示すグラフである。 本発明の第三実施形態における燃焼筒の拡大断面図である。
《第一実施形態》
本発明の第一実施形態のガスタービン10について図面を参照して詳細に説明する。図1に示すように、本実施形態のガスタービン10は、圧縮機1と、複数の燃焼器2と、タービン3と、を備えている。また、ガスタービン10は、図2に示すように、圧縮空気が流通する第一系統100及び第二系統200と、第一系統100及び第二系統200の少なくとも一方を流通する圧縮空気の温度を変化させる温度変換部300と、を備えている。このガスタービン10は、図1に示すように、圧縮機1、燃焼器2、及びタービン3の中心部に、回転軸であるタービン軸(回転軸)4が貫通するように配置されている。圧縮機1、燃焼器2、及びタービン3は、タービン軸4の軸線Cに沿い、空気の流れの上流側から下流側に向かって順に並設されている。
なお、以下の説明において、タービン軸方向Daとは軸線Cに平行であってタービン軸4の延びている方向である。タービン周方向Dcとは軸線Cを中心としたタービン軸4の回転する方向である。タービン径方向Drとは軸線Cを中心として延びる放射方向であって、軸線Cに直交する方向をいう。
圧縮機1は、空気を圧縮して圧縮空気を生成している。圧縮機1は、空気を取り込む空気取入口11を有した円筒形状の圧縮機ケーシング12内に圧縮機静翼13及び圧縮機動翼14が設けられている。圧縮機静翼13は、圧縮機ケーシング12に取り付けられてタービン周方向Dcに複数並設されている。また、圧縮機動翼14は、タービン軸4に取り付けられてタービン周方向Dcに複数並設されている。これら圧縮機静翼13と圧縮機動翼14とは、タービン軸方向Daに交互に並んで設けられている。
タービン3は、燃焼器2で生成された燃焼ガスにより生じる回転動力によって駆動される。タービン3は、円筒形状のタービンケーシング31内にタービン静翼32及びタービン動翼33が設けられている。タービン静翼32は、タービンケーシング31に取り付けられてタービン周方向Dcに複数並設されている。また、タービン動翼33は、タービン軸4に取り付けられてタービン周方向Dcに複数並設されている。これらタービン静翼32とタービン動翼33とは、タービン軸方向Daに交互に並んで設けられている。また、タービンケーシング31の後側には、タービン軸4を回転駆動した後の排気ガスを外部に排出する排気室34が設けられている。
タービン軸4は、複数の軸受部によって軸線Cを中心として回転自在に支持されている。本実施形態のタービン軸4は、圧縮機1側の端部が軸受部41により支持され、排気室34側の端部が軸受部42により支持されている。タービン軸4は、図には明示しないが、圧縮機1側の端部が発電機の駆動軸が連結されている。
燃焼器2は、圧縮機1で圧縮された圧縮空気と燃料とによって、高温及び高圧の燃焼ガスを生成している。燃焼器2は、図2及び図3に示すように、燃焼筒21と、燃料噴出器22と、パイロット供給管28と、を有する。
燃焼筒21は、圧縮空気と燃料を混合して燃焼させている。燃焼筒21は、内部に空間として燃焼器車室Rを形成する円筒形状の燃焼器ケーシング23内に配置されている。燃焼筒21は、タービン軸4を中心としたタービン周方向Dcに複数並設されている。また、燃焼筒21は、図2に示すように、圧縮機1に対して圧縮機ディフューザ5を介して接続されている。圧縮機ディフューザ5は、圧縮機1で圧縮された圧縮空気を圧縮機1から燃焼筒21に導く空気通路をなしている。この燃焼筒21は、その中心軸がタービン軸方向Daに沿って配置されている。燃焼筒21では、筒体の開口部である給気口24が形成されている。燃焼筒21は、圧縮機1の出口16側に給気口24を向けて配置されている。本実施形態の燃焼筒21は、図3に示すように、二重管構造を有している。燃焼筒21は、外周壁板21aと内周壁板21bとを有して構成されている。外周壁板21aと内周壁板21bとは、ろう付け等で接合されている。外周壁板21aと内周壁板21bとの間の空間によって、圧縮空気が流通可能な燃焼筒冷却通路21cが形成されている。燃焼筒冷却通路21cは、タービン静翼32内のタービン冷却通路321(図2参照)と接続されている。したがって、この燃焼筒冷却通路21c内には、タービン静翼32を冷却した圧縮空気が流通する。
図2に示すように、圧縮機ディフューザ5は、タービン軸4の周りに複数配置された燃焼筒と圧縮機と繋いでいる。圧縮機ディフューザ5は、圧縮機1から燃焼器車室Rを介さず、燃焼筒21に圧縮空気を直接導いている。圧縮機ディフューザ5は、筒状に形成されている。圧縮機ディフューザ5は、一端51(第一端部)51が圧縮機1における出口16に接続されている。圧縮機ディフューザ5は、他端52(第二端部)52が燃焼器2における燃焼筒21の給気口24に接側されている。圧縮機ディフューザ5は、圧縮機1及び燃焼器2に繋がれることで、圧縮機1からの圧縮空気を燃焼筒21に導く空気通路をなしている。
ここで、圧縮機1では、上述したように、円筒形状の圧縮機ケーシング12内に圧縮機静翼13及び圧縮機動翼14がタービン周方向Dcに複数並設されている。このため、圧縮機1の出口16は、タービン軸4を中心とした円環状に形成されている。
また、圧縮機1の出口16は空気を圧縮するために圧縮機1の入口15に比較して窄まって形成されている。そのため、圧縮機ディフューザ5は、燃焼筒21の給気口24に十分な流量の圧縮空気を給気するために比較的大きく形成されている。一方、圧縮機1の出口16が円環状に連続して形成され、燃焼筒21がタービン周方向Dcに複数並設されて給気口24が筒型の開口部として形成されている。そのため、圧縮機ディフューザ5は、タービン径方向Dr断面の通路断面積が一端51から他端52に向けて漸次大きくなるように形成されている。すなわち、本実施形態の圧縮機ディフューザ5は、圧縮機1が生成する圧縮空気の動圧を静圧に変換して燃焼器2の燃焼筒21に供給する。
このように、本実施形態の圧縮機ディフューザ5は、一端51が圧縮機1の出口16に接続され、他端52が1つの燃焼筒21の給気口24に接続されている。圧縮機ディフューザ5の一端51は、圧縮機1の出口16の形状に合うように、タービン軸4を中心とする二重円弧部を含む開口形状に形成されている。また、圧縮機ディフューザ5の他端52が燃焼筒21の筒型に合わせた開口形状に形成されている。圧縮機ディフューザ5は、一端51から他端52に至り連続してタービン軸4の延在方向に沿って延びている。
本実施形態の圧縮機ディフューザ5は、抽気部55を有している。抽気部55は、圧縮機ディフューザ5から燃焼器車室Rに圧縮空気を抽気している。抽気部55は、圧縮機ディフューザ5の内外に通じる穴として形成されている。例えば、本実施形態の抽気部55は、圧縮機ディフューザ5の中央部分に形成された穴である。したがって、抽気部55により、圧縮機ディフューザ5を介して圧縮機1から燃焼筒21に送られる圧縮空気の一部が、燃焼器ケーシング23内の燃焼器車室Rに取り出される。
この抽気部55に関連し、ガスタービン10は、タービン軸4の外周に、タービン周方向Dcに沿ってリング形状をなす中間軸カバー29を有している。燃焼器ケーシング23の内周と中間軸カバー29の外周とによって、複数の燃焼筒21の外側の空間である燃焼器車室Rが区画される。また、中間軸カバー29には、タービン静翼32に繋がる第一圧縮空気通路291と、タービン動翼33に繋がる第二圧縮空気通路292とが形成されている。
本実施形態の第一圧縮空気通路291は、複数のタービン静翼32のうち、最も上流側のタービン静翼32と燃焼器車室Rとを繋いでいる。第一圧縮空気通路291は、燃焼器車室Rと連通している。第一圧縮空気通路291を通った圧縮空気は、タービン静翼32内に導入されて、タービン静翼32の冷却に利用される。
本実施形態の第二圧縮空気通路292は、複数のタービン動翼33に繋がっている。第二圧縮空気通路292は、第一圧縮空気通路291とは独立しており、燃焼器車室Rと直接連通していない。第二圧縮空気通路292を通った圧縮空気は、タービン動翼33内に導入されて、タービン動翼33やタービン軸4の冷却に利用される。
図3に示すように、燃料噴出器22は、燃焼筒21内に燃料及び圧縮空気を噴出している。燃料噴出器22は、噴出した燃料を拡散燃焼させるパイロットバーナ25と、噴出した燃料を予混合燃焼させるメインバーナ26と、パイロットバーナ25及びメインバーナ26を保持するバーナ保持筒27と、を備えている。
パイロットバーナ25は、パイロットノズル251と、パイロットバーナ筒252と、複数のパイロット旋回羽根253と、を有している。
パイロットノズル251は、燃焼器軸線Acを中心として燃焼器軸線方向Dbに延びる軸体である。パイロットノズル251は、不図示の燃料供給源から燃料(ガス燃料)が供給されている。パイロットノズル251は、供給された燃料を噴出させている。
ここで、燃焼器軸線Acが延びている方向である燃焼器軸線方向Dbの一方側を上流側(図3の左側)、他方側を下流側(図3の右側)とする。また、燃焼器軸線Acは、このパイロットバーナ25のパイロットバーナ軸線でもある。
パイロットバーナ筒252は、パイロットノズル251の外周を覆っている。パイロットバーナ筒252には、他の部材の冷却に利用された後の圧縮空気が供給されている。具体的には、パイロットバーナ筒252内には、その上流側に後述するパイロット供給管28から圧縮空気が流入する。したがって、パイロットバーナ筒252内には、圧縮機ディフューザ5から圧縮空気が直接供給されていない。パイロットバーナ筒252は、その下流端から、圧縮空気と共に、パイロットノズル251から噴射された燃料を噴出する。この燃料は、燃焼筒21内で拡散燃焼する。パイロットバーナ筒252は、下流側に向かって次第に拡径されている。
パイロット旋回羽根253は、パイロットバーナ筒252内で燃焼器軸線Acを中心として圧縮空気を旋回させている。各々のパイロット旋回羽根253は、パイロットノズル251の外周から放射方向成分を含む方向に延びて、パイロットバーナ筒252の内周面に接続されている。
複数のメインバーナ26は、パイロットバーナ25の外周側を囲むよう、燃焼器軸線Acを中心として、周方向に並んで配置されている。メインバーナ26は、メインノズル261と、メインバーナ筒262と、複数のメイン旋回羽根263と、を有している。
メインノズル261は、燃焼器軸線Acと平行なメインバーナ軸線に沿って延びる軸体である。メインノズル261は、パイロットノズル251とは独立した系統を介して、不図示の燃料供給源から燃料が供給されている。メインノズル261は、供給された燃料を噴出させている。
なお、メインバーナ軸線は、燃焼器軸線Acと平行であるため、燃焼器軸線Acに関する燃焼器軸線方向Dbと、メインバーナ軸線に関する軸線方向とは同じ方向である。また、燃焼器軸線Acに関する燃焼器軸線方向Dbの上流側は、メインバーナ軸線に関する軸線方向の上流側である。また、燃焼器軸線Acに関する燃焼器軸線方向Dbの下流側は、メインバーナ軸線に関する軸線方向の下流側である。
メインバーナ筒262は、メインノズル261の外周を覆っている。メインバーナ筒262内には、その上流側から圧縮機1で圧縮された圧縮空気が圧縮機ディフューザ5から直接流入する。
メイン旋回羽根263は、メインバーナ軸線を中心として圧縮空気を旋回させている。複数のメイン旋回羽根263は、メインノズル261の延在する方向における中間部に設けられている。各々のメイン旋回羽根263は、メインノズル261の外周から放射方向成分を含む方向に延びている。メイン旋回羽根263には、燃料を噴射するための複数の燃料噴射孔(不図示)が形成されている。メイン旋回羽根263は、メインノズル261からに燃料が供給される。
メインバーナ筒262内では、圧縮空気とメインノズル261やメイン旋回羽根263から噴射された燃料とが混合して、予混合気体が形成される。これにより、メインバーナ筒262は、その下流端から予混合気体を噴出する。この予混合気体中の燃料は、燃焼筒21内で予混合燃焼する。
バーナ保持筒27は、燃焼器軸線Acを中心として円筒状をなしている。バーナ保持筒27は、パイロットバーナ25及びメインバーナ26を外周側から覆っている。バーナ保持筒27は、複数のメインバーナ筒262の外周側を覆う。
パイロット供給管28は、燃焼筒冷却通路21cとパイロットバーナ筒252とを繋ぐ配管である。パイロット供給管28は、燃焼筒冷却通路21cからパイロットバーナ筒252に圧縮空気を供給している。パイロット供給管28は、燃焼器軸線方向Dbの上流側で燃焼筒冷却通路21cと繋がっている。パイロット供給管28は、パイロットバーナ筒252において、パイロットノズル251よりも上流側に繋がれている。
また、図2に示すように。ガスタービン10は、冷却部6を備えている。冷却部6は、燃焼器車室Rから抽気した圧縮空気を冷却している。冷却部6は、冷却した圧縮空気を第二圧縮空気通路292に導いている。本実施形態の冷却部6は、例えば、TCAクーラ等の熱交換器である。
また、第一系統100は、圧縮機1の出口16からパイロットバーナ25まで圧縮空気を供給する供給ラインである。本実施形態の第一系統100は、圧縮機ディフューザ5、抽気部55、燃焼器車室R、第一圧縮空気通路291、タービン冷却通路321、燃焼筒冷却通路21c、及びパイロット供給管28によって構成されている。これにより、第一系統100では、圧縮機1の出口16から圧縮機ディフューザ5、抽気部55、燃焼器車室R、第一圧縮空気通路291、タービン冷却通路321、燃焼筒冷却通路21c、及びパイロット供給管28の順に圧縮空気を流通させて、パイロットバーナ25まで圧縮空気を供給させている。
なお、第一系統100は、途中に圧縮機等の昇圧装置を設け、圧縮空気を昇圧させてパイロットバーナ25に供給させる構造としてもよい。圧縮空気を途中で昇圧させることで、複数の部材を冷却した後の圧縮空気をパイロットバーナ25に供給させやすくなる。
第二系統200は、圧縮機1の出口16からメインバーナ26まで圧縮空気を供給する供給ラインである。本実施形態の第二系統200は、圧縮機ディフューザ5のみによって構成されている。本実施形態の第二系統200は、圧縮機ディフューザ5からメインバーナ26に圧縮空気を直接供給している。
温度変換部300は、パイロットバーナ25に供給される圧縮空気の温度がメインバーナ26に供給される圧縮空気の温度よりも高くなるように、第一系統100及び第二系統200の少なくとも一方を流通する圧縮空気の温度を変化させている。本実施形態の温度変換部300は、第一系統100を流通する圧縮空気の温度を変化させている。温度変換部300は、第一系統100を流通する圧縮空気の温度を圧縮機1の出口16から排出された時の温度から上昇させている。本実施形態の温度変換部300は、第一系統100を流通する圧縮空気で冷却される他の部材である。他の部材は、圧縮空気を利用して冷却されることで、第一系統100を流通する圧縮空気の温度を上昇させている。つまり、温度変換部300は、第一系統100を流通する圧縮空気と熱交換することによって圧縮空気を加熱するタービン部材である。
具体的には、本実施形態の温度変換部300である他のタービン部材は、燃焼筒21及びタービン静翼32である。燃焼筒21及びタービン静翼32は、第一系統100を流通する圧縮空気を利用して冷却されることで、パイロットバーナ25に到達するまでに圧縮空気の温度を上昇させている。したがって、本実施形態において、第一系統100を流通する圧縮空気と熱交換することによって圧縮空気を加熱する温度変換部300のより具体的な構成は、タービン冷却通路321及び燃焼筒冷却通路21cである。
このようなガスタービン10は、圧縮機1の空気取入口11から取り込まれた空気が、複数の圧縮機静翼13と圧縮機動翼14とを通過して圧縮されることで高温及び高圧の圧縮空気となる。この圧縮空気は、圧縮機1の出口16から圧縮機ディフューザ5に流入する。圧縮機ディフューザ5に流入した圧縮空気は、各燃焼筒21のメインバーナ筒262に直接供給される。メインバーナ筒262に供給された圧縮空気は、メインノズル261ら噴射された燃料と混合され、予混合気の旋回流となる。
また、圧縮機ディフューザ5に流入した圧縮空気の一部は、抽気部55から燃焼器車室Rに流入する。抽気部55から燃焼器車室Rに流入した圧縮空気の一部は、冷却部6で冷却された後、第二圧縮空気通路292に供給される。この冷却された圧縮空気により、タービン動翼33やタービン軸4などが冷却される。
また、抽気部55から燃焼器車室Rに流入した圧縮空気の一部は、第一圧縮空気通路291に流入する。第一圧縮空気通路291に流入した圧縮空気は、タービン冷却通路321に供給される。その後、圧縮空気は、タービン冷却通路321を流通することでタービン静翼32を冷却して燃焼筒冷却通路21cに流入する。燃焼筒冷却通路21cに流入した圧縮空気は、燃焼器軸線方向Dbの上流側に向かって流れて燃焼筒21を冷却する。その後、パイロット供給管28に流入する。パイロット供給管28に流入した圧縮空気は、パイロットバーナ筒252内の上流側に供給される。パイロットバーナ筒252に供給された圧縮空気は、パイロットノズル251から噴射された燃料と混合される。パイロットバーナ25では、混合された圧縮空気及び燃料が図示しない種火により着火されて燃焼し、燃焼ガスとなって燃焼筒21内に噴出される。このとき、燃焼ガスの一部が燃焼筒21内に火炎を伴って周囲に拡散するように噴出されることで、各メインバーナ26から燃焼筒21内に流れ込んだ予混合気に着火されて燃焼する。すなわち、パイロットバーナ25から噴射されたパイロット燃料による拡散火炎により、メインバーナ26からの希薄予混合燃料の安定燃焼を行うための保炎を行うことができる。
燃焼器2において燃料が混合されて燃焼されることで高温及び高圧の燃焼ガスが生成される。そして、この燃焼ガスがタービン3のタービン静翼32とタービン動翼33とを通過することでタービン軸4が回転駆動される。回転駆動されたタービン軸4に連結された発電機に回転動力を付与することで発電を行う。タービン軸4を回転駆動した後の排気ガスは、排気室34の排気ディフューザ34aを経て排気ガスとして大気に放出される。
上記のようなガスタービン10によれば、パイロット供給管28を介してパイロットバーナ筒252に供給される圧縮空気は、タービン静翼32及び燃焼筒21を冷却する過程で高温の燃焼ガスと熱交換し、温度が上昇している。そのため、パイロットバーナ筒252に供給される圧縮空気の温度は、圧縮機ディフューザ5からメインバーナ筒262に直接供給される圧縮空気の温度よりも高くなっている。パイロットバーナ25で使用される圧縮空気の温度が高いことで、着火し易くなり、使用する燃料を低減しても火炎を安定させることができる。その結果、パイロットバーナ25でのNOxの量が低減される。また、メインバーナ筒262にはパイロットバーナ筒252とは独立させて圧縮機ディフューザ5から圧縮空気が直接供給されている。つまり、第一系統100と第二系統200とが独立しており、パイロットバーナ筒252とメインバーナ筒262とにはそれぞれ別々の圧縮空気が供給される。そのため、パイロットバーナ筒252に供給される圧縮空気と共に温度の高い圧縮空気がメインバーナ筒262に供給されることを防ぐことができる。その結果、メインバーナ26で使用される圧縮空気の温度が高くなりすぎてしまうことが抑えられる。これにより、高温の圧縮空気がメインバーナ筒262に供給されることを抑えて、メインバーナ26で生じるNOxの量の増加を抑えることができる。また、温度の上昇した圧縮空気が供給された場合のように、火炎が混合気の流れ方向に逆流する逆火と呼ばれる現象がメインバーナ26で生じることを抑えることができる。したがって、燃焼器2として、NOx生成を抑制することや逆火を抑えることができる。
また、圧縮機ディフューザ5によって圧縮機1の出口16からメインバーナ筒262まで圧縮空気を直接供給している。そのため、圧縮機1の出口16から圧縮空気を燃焼器車室Rに直接流す構成と比較して、圧縮空気の反転を生じさせず、かつ急拡大が抑制される。その結果、圧縮機1からメインバーナ26に供給される圧縮空気の圧力損失を低減することができる。
また、タービン静翼32や燃焼筒21のような他の部材が第一系統100を流通する圧縮空気で冷却されることで、熱交換によって失われる熱を利用して、第一系統100を流通する圧縮空気が温められる。したがって、他の部材を冷却した熱を利用してパイロットバーナ25に供給される圧縮空気の温度を上昇させることができる。
《第二実施形態》
次に、本発明のガスタービンの第二実施形態について説明する。第二実施形態で示すガスタービン10は、温度測定部7と、パイロット流量調整部8とを備えている。したがって、第二実施形態の説明においては、第一実施形態と同一部分に同一符号を付して説明するとともに重複説明を省略する。つまり、第一実施形態で説明した構成と共通するガスタービン10の構成については、その説明を省略する。
図4に示すように、温度測定部7は、パイロットバーナ25に供給される圧縮空気の温度を測定して測定温度Tを取得している。本実施形態の温度測定部7は、圧縮空気の温度を測定する温度センサである。温度測定部7は、パイロット供給管28に設けられている。これにより、温度測定部7は、燃焼筒冷却通路21cを流通して燃焼筒21を冷却した後のパイロットバーナ筒252に供給される直前の圧縮空気の温度を測定している。温度測定部7は、取得した測定温度Tの情報をパイロット流量調整部8に送る。
パイロット流量調整部8は、温度測定部7で取得した測定温度Tに応じて、パイロットバーナ25へ供給する燃料の供給量Sを調整している。本実施形態のパイロット流量調整部8は、図5に示すように、測定温度TTと燃料の供給量Sとの間に負の相関を持たせるように供給量を調整する。したがって、パイロット流量調整部8は、測定温度Tの値が増加した場合には供給量を低減させ、測定温度Tの値が低下した場合には供給量を増加させる。本実施形態のパイロット流量調整部8は、例えば、パイロットノズル251に燃料を供給する配管に設けられた制御部を有する弁装置である。
このようなガスタービン10によれば、温度測定部7によってパイロットバーナ25に供給される圧縮空気の温度が測定温度Tとして取得される。加えて、パイロット流量調整部8によって、取得した測定温度Tに応じてパイロットノズル251に供給する燃料の供給量Sが調整されている。そのため、パイロットバーナ筒252に供給される圧縮空気の温度に対応させて、燃料の供給量Sが調整される。その結果、パイロット燃焼域の火炎温度を、圧縮空気の温度に応じて調整することができる。したがって、パイロットバーナ筒252に供給される圧縮空気の温度の変化に合わせて、パイロットバーナ25による火炎が発生しているパイロット燃焼域の火炎温度を一定の温度範囲で安定させることができる。これにより、パイロットノズル251に供給される燃料の供給量Sを低減させても、パイロットバーナ25からの火炎を安定させることができる。また、少ない燃料の供給量Sで火炎を安定させることができるため、パイロットバーナ25で生じるNOxの量を低減することができる。
《第三実施形態》
次に、本発明のガスタービンの第三実施形態について説明する。第三実施形態で示すガスタービン10は、パラメータ測定部9を備えている。したがって、第一実施形態及び第二実施形態の説明においては、第一実施形態及び第二実施形態と同一部分に同一符号を付して説明するとともに重複説明を省略する。つまり、第一実施形態及び第二実施形態で説明した構成と共通するガスタービン10の構成については、その説明を省略する。
図6に示すように、パラメータ測定部9は、メインバーナ26の火炎温度に影響を与えるパラメータを測定する。具体的には、パラメータ測定部9は、メインバーナ26に供給される圧縮空気の状態量又は燃料の状態量の少なくとも一つをパラメータとして取得する。したがって、パラメータは、メインバーナ筒262に供給される圧縮空気の状態量やメインノズル261に供給される燃料の状態量の一つである。パラメータとしては、例えば、メインバーナ筒262に供給される圧縮空気の温度、圧縮機1の入口空気流量、圧縮機1の出口空気温度、圧縮機1の出口空気圧力、メインノズル261に供給される燃料の供給量、及び、圧縮機1の入口案内翼(インレットガイドベーン)の開度が挙げられる。
本実施形態では、パラメータとしてメインバーナ26に供給される圧縮空気の温度を用いる。したがって、本実施形態におけるパラメータ測定部9は、メインバーナ26に供給される圧縮空気の温度を測定する温度センサである。パラメータ測定部9は、圧縮機ディフューザ5内に設けられている。これにより、パラメータ測定部9は、圧縮機1の出口16から排出されてメインバーナ筒262に供給される直前の圧縮空気の温度を測定している。
第三実施形態のパイロット流量調整部8Aは、温度測定部7で取得した測定温度T及びパラメータ測定部9で測定したパラメータに応じて、パイロットバーナ25へ供給する燃料の供給量Sを調整している。本実施形態のパイロット流量調整部8Aは、パラメータが、メインバーナ26に供給される圧縮空気の温度、圧縮機1の入口空気流量、圧縮機1の出口空気温度、圧縮機1の出口空気圧力、及び、メインバーナ26に供給される燃料の供給量の場合には、燃料の供給量Sとの間に負の相関を持たせるように供給量を調整する。このような場合、パイロット流量調整部8Aは、パラメータの値が増加した場合には供給量を低減させ、パラメータの値が低下した場合には供給量を増加させる。一方、パイロット流量調整部8Aは、パラメータが、圧縮機1の入口案内翼の開度の場合には、燃料の供給量Sとの間に正の相関を持たせるように供給量を調整する。このような場合、パイロット流量調整部8Aは、パラメータの値が増加した場合には供給量を増加させ、パラメータの値が低下した場合には供給量を低下させる。
このようなガスタービン10によれば、パイロット流量調整部8Aによって、取得した測定温度Tだけでなく、メインバーナ26の火炎温度に影響を与えるパラメータに応じてパイロットノズル251に供給する燃料の供給量Sが調整されている。そのため、パイロットバーナ筒252に供給される圧縮空気の温度だけでなく、メインバーナ26の火炎温度に応じて、パイロットノズル251への燃料の供給量Sが調整される。その結果、パイロット燃焼域の火炎温度を、メインバーナ26による火炎が発生しているメインバーナ燃焼域の状態に応じて調整することができる。したがって、パイロットバーナ筒252に供給される圧縮空気の温度の変化及びメインバーナ26の火炎温度の変化に合わせて、パイロット燃焼域の火炎温度を一定の温度範囲で安定させることができる。これにより、第二実施形態以上に、パイロットノズル251に供給される燃料の供給量Sを低減させても、パイロットバーナ25からの火炎をより安定させることができる。また、少ない燃料の供給量Sで火炎を安定させることができるため、パイロットバーナ25で生じるNOxの量をパイロットバーナによる火炎が発生している低減することができる。
(実施形態の他の変形例)
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、各実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはなく、特許請求の範囲によってのみ限定される。
なお、本実施形態のガスタービン10は、圧縮機1と燃焼筒21とを繋ぐ圧縮機ディフューザ5を有していたがこのような構造に限定されるものではない。例えば、ガスタービン10は、圧縮機ディフューザ5を有さずに、圧縮機1から燃焼器車室Rに圧縮空気を直接供給する構造であってもよい。
また、本実施形態の温度変換部300は、第一系統100を流通する圧縮空気の温度を上昇させたが、温度変換部300は、このような構成に限定されるものでない。温度変換部300は、第二系統200を流通する圧縮空気の温度を低下させてもよい。例えば、温度変換部300は、第二系統200を流通する圧縮空気を冷却部6に供給することで、第二系統200を流通する圧縮空気の温度を圧縮機1の出口16から排出された時の温度から低下させてもよい。
また、温度変換部300である他の部材は、燃焼筒21及びタービン静翼32に限定されるものではない。温度変換部300である他の部材は、例えば、タービン動翼33、タービン軸4、及びタービンケーシング31であってもよい。
また、第一系統100を流通する圧縮空気の温度を上昇させる構成は、本実施形態のようにタービン静翼32及び燃焼筒21の両方を冷却する構造に限定されるものではない。例えば、第一系統100を流通する圧縮空気の温度を上昇させる構成は、タービン静翼32及び燃焼筒21のいずれか一方のみを冷却する構造であってもよい。また、第一系統100を流通する圧縮空気の温度を上昇させる構成は、タービン静翼32及び燃焼筒21のいずれも冷却せずに、他の熱交換器等の昇温装置を用いて圧縮空気の温度を上昇させてもよい。
10 ガスタービン
1 圧縮機
11 空気取入口
12 圧縮機ケーシング
13 圧縮機静翼
14 圧縮機動翼
15 入口
16 出口
2 燃焼器
21 燃焼筒
24 給気口
21a 外周壁板
21b 内周壁板
21c 燃焼筒冷却通路
22 燃料噴出器
25 パイロットバーナ
251 パイロットノズル
252 パイロットバーナ筒
253 パイロット旋回羽根
26 メインバーナ
261 メインノズル
262 メインバーナ筒
263 メイン旋回羽根
27 バーナ保持筒
Ac 燃焼器軸線
Db 燃焼器軸線方向
23 燃焼器ケーシング
R 燃焼器車室
28 パイロット供給管
3 タービン
31 タービンケーシング
32 タービン静翼
321 タービン冷却通路
33 タービン動翼
34 排気室
4 タービン軸
C 軸線
41 軸受部
5 圧縮機ディフューザ
51 一端
52 他端
55 抽気部
100 第一系統
200 第二系統
300 温度変換部
6 冷却部
29 中間軸カバー
291 第一圧縮空気通路
292 第二圧縮空気通路
Da タービン軸方向
Dc タービン周方向
Dr タービン径方向
7 温度測定部
8、8A パイロット流量調整部
T 測定温度
S 燃料の供給量
9 パラメータ測定部

Claims (7)

  1. 空気を圧縮して圧縮空気を生成する圧縮機と、
    互いに独立して設けられて、それぞれ前記圧縮機より供給される燃焼前の前記圧縮空気が流通する第一系統及び第二系統と、
    前記第一系統を流通した前記圧縮空気が供給されるパイロットバーナ、及び、該パイロットバーナの周囲に複数が設けられて前記第二系統を流通した前記圧縮空気が供給されるメインバーナを有し、前記パイロットバーナ及び前記メインバーナで燃焼ガスを生成する燃焼器と、
    前記燃焼ガスによって駆動されるタービンと、
    前記パイロットバーナに供給される前記圧縮空気の温度が前記メインバーナに供給される前記圧縮空気の温度よりも高くなるように、前記第一系統及び前記第二系統の少なくとも一方を流通する前記圧縮空気の温度を変化させる温度変換部と、
    を備えるタービン。
  2. 前記温度変換部は、前記第一系統を流通する前記圧縮空気によって冷却される部材である請求項1に記載のガスタービン。
  3. 前記温度変換部は、前記第一系統を流通する前記圧縮空気によって冷却される前記燃焼器の燃焼筒である請求項2に記載のガスタービン。
  4. 前記温度変換部は、前記第一系統を流通する前記圧縮空気によって冷却されるタービン静翼である請求項2又は請求項3に記載のガスタービン。
  5. 前記パイロットバーナに供給される前記圧縮空気の温度を測定する温度測定部と、
    前記温度測定部で測定した測定温度に応じて、前記パイロットバーナへ供給する燃料の供給量を調整するパイロット流量調整部とを備える請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のガスタービン。
  6. 前記メインバーナの火炎温度に影響を与えるパラメータを測定するパラメータ測定部を備え、
    前記パイロット流量調整部は、前記温度測定部で測定した前記測定温度及び前記パラメータ測定部で測定した前記パラメータに応じて、前記パイロットバーナへ供給する燃料の供給量を調整する請求項5に記載のガスタービン。
  7. 前記燃焼器において回転軸の周りに複数配置された燃焼筒と前記圧縮機と繋ぐ圧縮機ディフューザを有し、
    前記圧縮機ディフューザは、一端が前記圧縮機の出口に接続され、他端が1つの前記燃焼器の燃焼筒の給気口に接続され、前記一端が前記回転軸を中心とする二重円弧部を含む開口形状に形成され、前記他端が1つの前記燃焼筒の筒型に合わせた開口形状に形成されて、前記一端から前記他端に連続して前記回転軸の延在方向に沿って延びており、
    前記第二系統は、前記圧縮機ディフューザから前記メインバーナに前記圧縮空気を供給させる請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のガスタービン。
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