JP6875121B2 - 圧縮機ディフューザ、及びガスタービン - Google Patents
圧縮機ディフューザ、及びガスタービン Download PDFInfo
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Description
また、特許文献1に示されるようなガスタービンにあっては、圧縮機で生成された圧縮空気が車室内で急拡大されるため圧力損失が増大する。このため、主にタービンを回転駆動する効率や圧縮空気による冷却の効率が低下し、ひいてはガスタービン全体の効率を低下させることになる。
また、本発明では、内側ディフューザの外周側に外側ディフューザが設けられ、外側ディフューザの一端が圧縮機の出口に連通しているので、外側ディフューザと内側ディフューザとの間の環状流路が圧縮機で生成された圧縮空気を抽気する抽気部となる。そのため、外側ディフューザ内を通過して車室に取り出された圧縮空気はより高い圧力となるため、高圧部の冷却を行うことができる。さらに、外側ディフューザを設けることで、燃焼筒に供給される圧縮空気の流速分布をより均一にすることができる。そのため、例えばパイロット燃焼器、ロータ冷却空気通路、又は昇圧圧縮機に流入する空気の圧力を、予混合ノズルの壁面圧力よりも高くすることが可能となり、燃焼ガスの外部への漏洩を防止することができ、ガスタービン全体の効率を向上することができる。
図1に示すように、本実施の形態による圧縮機ディフューザを備えたガスタービン10について図面を参照して詳細に説明する。
本実施の形態のガスタービン10は、圧縮機1と燃焼器2とタービン3とを備えている。このガスタービン10は、圧縮機1、燃焼器2およびタービン3の中心部に、回転軸であるタービン軸4が貫通して配置されている。圧縮機1、燃焼器2およびタービン3は、タービン軸4の軸心Cに沿い、空気の流れの前側から後側に向かって順に並設されている。なお、以下の説明において、タービン軸方向とは軸心Cに平行な方向をいい、タービン周方向とは軸心Cを中心とした周り方向をいい、タービン径方向とは軸心Cに直交する方向をいう。
燃焼筒21は、車室Rをなす円筒形状の燃焼器ケーシング23内においてタービン軸4を中心としたタービン周方向に複数(例えば16個)並設されている。また、燃焼筒21は、圧縮機1に対して圧縮機ディフューザ5を介して接続されている。圧縮機ディフューザ5は、圧縮機1からの圧縮空気を燃焼筒21に導く空気通路をなす筒体であり、詳細は後述する。
圧縮機ディフューザ5は、図3に示すように、ガスタービン10の作動空気が、圧縮機1の出口16から燃焼筒21に流入するまで急拡大がなく漸次、減速する流れとなる流路形状を構成する内側ディフューザ5Aと、内側ディフューザ5Aの外周側にこの外周面5bに間隔をあけて設けられて、外側入口部53(一端)が圧縮機1の出口16に連通すると共に、外側出口部54(他端)が開口する環状流路Sを画成する外側ディフューザ5Bと、を備えている。
また、内側ディフューザ5Aは、図2に示すように、筒型に形成された燃焼筒21の給気口24に接続される内側出口部52が、1つの燃焼筒21の筒型に合わせて円形状の1つの環状の開口形状に形成されている。そして、内側ディフューザ5Aは、内側入口部51から内側出口部52に至りタービン軸方向に沿って連続し、扇型の一部をなす略矩形状から円形状に変化した筒形状に形成され、内部に分割部材5Cが設けられている。
また、分割部材5Cは、その両外側に分割板55cが設けられている。分割板55cは、線状の先端部55aから円形状の後端部55bに至って両外側で連続し、かつ内側ディフューザ5Aの内周面に一体に設けられており、内側ディフューザ5Aの空気通路を2分割している。分割部材5Cは、後端部55bが板材で閉塞されてしていてもよい。また、分割部材5Cは、その内部が中空でも中実であってもよい。
さらに、外側ディフューザ5Bを設けることで、燃焼筒21に供給される圧縮空気の流速分布をより均一にすることができる。そのため、例えばパイロット燃焼器、ロータ冷却空気通路、又は昇圧圧縮機に流入する空気の圧力を、予混合ノズルの壁面圧力よりも高くすることが可能となり、燃焼ガスの外部への漏洩を防止することができ、ガスタービン10全体の効率を向上することができる。
次に、第2の実施の形態による圧縮機ディフューザ50Aについて、図面に基づいて説明する。
図9に示す第2の実施の形態による圧縮機ディフューザ50Aは、外側ディフューザ5Bの形状を変えたものである。具体的に外側ディフューザ5Bの外側入口部53(一端)は、外側出口部54(他端)側に向けて環状流路Sを拡大するように湾曲した円弧面53cが形成され、内側ディフューザ5Aの内側入口部51に近接されるとともに、圧縮機1の出口16に設けられる出口案内静翼15(静翼)に接続された構成となっている。つまりタービン径方向に対向する一対の円弧面53cは、外側出口部54側に向かうに従い互いにタービン径方向に離れるように湾曲している。
次に、図10に示す第3の実施の形態による圧縮機ディフューザ50Bの外側ディフューザ5Bは、外側入口部53(一端)側が、内側ディフューザ5Aの内側入口部51に近接するとともに、圧縮機1の出口16に連通する部分の環状流路Sの内側に凸となる凸曲部53dが形成された構成となっている。
次に、図11に示す第4の実施の形態による圧縮機ディフューザ50Cの外側ディフューザ5Bは、外側入口部53(一端)側が、外側出口部54(他端)側に向かうに従い漸次、環状流路Sを拡大する傾斜面53eが形成された構成となっている。つまりタービン径方向に対向する一対の傾斜面53eは、外側出口部54側に向かうに従い互いにタービン径方向に離れるように漸次傾斜している。
また、内側ディフューザ5Aの内側に上述した分割部材5Cや中子部材を省略することも可能である。
11 空気取入口
12 圧縮機ケーシング
13 圧縮機静翼
13a 最終段静翼
14 圧縮機動翼
15 出口案内静翼
16 出口
2 燃焼器
21 燃焼筒
21A パイロット燃焼バーナ
21B メイン燃焼バーナ
21C 内筒
22 尾筒
23 燃焼器ケーシング
24 給気口
3 タービン
31 タービンケーシング
32 タービン静翼
33 タービン動翼
34 排気室
34a 排気ディフューザ
4 タービン軸(回転軸)
5、50A、50B、50C 圧縮機ディフューザ
5A 内側ディフューザ
5B 外側ディフューザ
5C 分割部材
51 内側入口部(内側ディフューザの一端)
52 内側出口部(内側ディフューザの他端)
53 外側入口部(外側ディフューザの一端)
53c 円弧面
53d 凸曲部
53e 傾斜面
54 外側出口部(外側ディフューザの他端)
55a 先端部
55b 後端部
55c 分割板
10 ガスタービン
C 軸心
R 車室
S 環状流路
Claims (8)
- 回転軸の周りに複数配置されてタービンに燃焼ガスを供給する筒型の燃焼筒と、前記回転軸を中心に回転して圧縮空気を生成する圧縮機と、の間に設けられる圧縮機ディフューザにおいて、
一端が前記圧縮機の出口に接続され、他端が1つの前記燃焼筒の給気口に接続される態様で、前記一端が前記回転軸を中心とする二重円弧部を含む開口形状に形成され、前記他端が1つの前記燃焼筒の筒型に合わせた開口形状に形成されて、前記一端から前記他端に至り連続して前記回転軸の延在方向に沿って配置される内側ディフューザと、
該内側ディフューザの外周側を覆うように配置され、当該内側ディフューザの外周面に沿って連続し、かつ該外周面との間に環状流路を画成した状態で配置された外側ディフューザと、を備え、
前記環状流路は、前記内側ディフューザの前記外周面と前記外側ディフューザの内周面との間で、一端が前記圧縮機の出口に連通すると共に、他端が開口している圧縮機ディフューザ。 - 前記外側ディフューザにおける前記他端の前記一端に対する断面積比は、前記内側ディフューザにおける他端の一端に対する断面積比よりも大きい請求項1に記載の圧縮機ディフューザ。
- 前記外側ディフューザの前記一端は、前記他端側に向けて前記環状流路を拡大するように湾曲した円弧面が形成され、前記内側ディフューザの前記一端に近接されるとともに、前記圧縮機の出口に設けられる静翼に接続されている請求項1又は2に記載の圧縮機ディフューザ。
- 前記外側ディフューザの前記一端は、前記内側ディフューザの前記一端に近接されるとともに、前記圧縮機の出口に連通する部分の前記環状流路の内側に凸となる凸曲部が形成されている請求項1又は2に記載の圧縮機ディフューザ。
- 前記外側ディフューザの前記一端は、前記他端側に向かうに従い漸次、前記環状流路を拡大する傾斜面が形成されている請求項1又は2に記載の圧縮機ディフューザ。
- 前記内側ディフューザにおける前記一端から前記他端に連続して2つの通路に分割形成する分割部材を有する請求項1から5のいずれか1項に記載の圧縮機ディフューザ。
- 前記内側ディフューザにおける一端を1つの環状に形成し、他端を二重の環状に形成する中子部材を有する請求項1から5のいずれか1項に記載の圧縮機ディフューザ。
- 回転軸を中心に設けられたタービンと、
前記回転軸の周りに複数配置されて前記タービンに燃焼ガスを供給する筒型の燃焼筒と、
前記回転軸を中心に回転して圧縮空気を生成する圧縮機と、
請求項1から7のいずれか1つに記載の圧縮機ディフューザと、
を備えるガスタービン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016250120A JP6875121B2 (ja) | 2016-12-22 | 2016-12-22 | 圧縮機ディフューザ、及びガスタービン |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2016250120A JP6875121B2 (ja) | 2016-12-22 | 2016-12-22 | 圧縮機ディフューザ、及びガスタービン |
Publications (2)
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JP2018105160A JP2018105160A (ja) | 2018-07-05 |
JP6875121B2 true JP6875121B2 (ja) | 2021-05-19 |
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Family Applications (1)
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JP2016250120A Active JP6875121B2 (ja) | 2016-12-22 | 2016-12-22 | 圧縮機ディフューザ、及びガスタービン |
Country Status (1)
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JP (1) | JP6875121B2 (ja) |
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2016
- 2016-12-22 JP JP2016250120A patent/JP6875121B2/ja active Active
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