JP6831670B2 - スロットマシン - Google Patents
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Description
特許文献1では、AT遊技状態において入賞役が操作順序によって決定される操作順序役に内部当選したときに有利な入賞役に入賞する操作順序を報知する操作順序報知演出を実行している。また、特許文献1では、特別役の当選に関する連動演出が実行されていない場合にはスタートレバーの操作が受け付けられたタイミングで液晶表示装置およびスピーカによる操作順序報知演出が開始される一方、連動演出が実行されている場合にはスタートレバーの操作が受け付けられたタイミングで液晶表示装置による操作順序報知演出が開始され、スピーカによる操作順序報知演出がリールの回転を開始するタイミングで開始される。すなわち、特許文献1では、液晶表示装置による操作順序報知演出が開始された後にスピーカによる操作順序報知演出が開始される可能性がある。
また、特許文献2では、ATに制御されているときに、押し順役に内部当選していればナビ演出を実行して正解の押し順を報知している。また、特許文献2では、サブ制御部がメイン制御部からリール回転開始コマンドを受信するまで小ナビ画像で正解の押し順を報知するとともに、リール回転開始コマンドを受信した後には大ナビ画像で正解の押し順を報知している。すなわち、特許文献2では、ナビ演出の実行を開始した後のリール回転開始コマンドを受信するタイミングにおいてナビ演出の報知態様が変化している。
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、
前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンにおいて、
表示結果が導出される前に、導出を許容する表示結果を決定する事前決定手段と、
表示結果を導出させるための導出操作を受付ける導出操作受付手段と、
前記事前決定手段の決定結果と導出操作の操作態様に基づいて表示結果を導出する制御を行う導出制御手段と、
前記事前決定手段の決定結果が第1特定決定結果であるときと第2特定決定結果であるときに導出操作の操作態様を報知する操作態様報知手段とを備え、
前記操作態様報知手段は、導出操作の操作態様を示す情報を表示することで導出操作の操作態様を報知する第1操作態様報知手段と、導出操作の操作態様を示す音声を出力することで導出操作の操作態様を報知する第2操作態様報知手段とを少なくとも含み、
前記事前決定手段の決定結果が前記第1特定決定結果であるときに、前記操作態様報知手段によって報知された操作態様で導出操作が受付けられると第1入賞が発生する一方、前記操作態様報知手段によって報知された操作態様とは異なる操作態様で導出操作が受付けられても前記第1入賞が発生し、
前記事前決定手段の決定結果が前記第2特定決定結果であるときに、前記操作態様報知手段によって報知された操作態様で導出操作が受付けられると遊技用価値が付与される第2入賞が発生する一方、前記操作態様報知手段によって報知された操作態様とは異なる操作態様で導出操作が受付けられると前記第2入賞が発生せず、
前記操作態様報知手段が導出操作の操作態様を報知する報知タイミングは、第1報知タイミングと、前記第1報知タイミングよりも後の第2報知タイミングとを少なくとも含み、
前記第1報知タイミングから前記導出操作受付手段による導出操作の受付けが有効となるまでの第1期間のほうが前記第2報知タイミングから前記導出操作受付手段による導出操作の受付けが有効となるまでの第2期間よりも長い期間であり、
前記操作態様報知手段は、前記事前決定手段の決定結果が前記第1特定決定結果であるときに、前記事前決定手段の決定結果が前記第2特定決定結果であるときよりも高い割合で導出操作の操作態様を前記第2報知タイミングにおいて報知する。
(1)上記目的を達成するため、本発明の他のスロットマシンは、
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部(例えば、リール2L、2C、2R)を備え、
前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシン(例えば、スロットマシン)において、
表示結果が導出される前に、導出を許容する表示結果を決定する事前決定手段(例えば、メイン制御部41が実行する内部抽選処理)と、
表示結果を導出させるための導出操作を受付ける導出操作受付手段(例えば、メイン制御部41が実行するリール回転処理において停止操作を受け付ける処理)と、
前記事前決定手段の決定結果と導出操作の操作態様に基づいて表示結果を導出する制御を行う導出制御手段(例えば、メイン制御部41が実行するリール回転処理において受け付けた停止操作に応じてリール2L、2C、2Rを停止させる処理)と、
前記事前決定手段の決定結果が第1特定決定結果(例えば、押し順リプレイに内部当選)であるときと第2特定決定結果(例えば、押し順ベルに内部当選)であるときに導出操作の操作態様を報知する操作態様報知手段(例えば、メイン制御部41がナビ報知を行う処理、サブ制御部91がナビ演出を実行する処理)とを備え、
前記第1特定決定結果であるときに前記操作態様報知手段によって報知された操作態様(例えば、正解押し順)とは異なる操作態様(例えば、不正解押し順)で導出操作が受付けられたときよりも、前記第2特定決定結果であるときに前記操作態様報知手段によって報知された操作態様とは異なる操作態様で導出操作が受付けられたときのほうが、遊技者にとって不利な状況となり(例えば、押し順ベルに内部当選しているときに不正解押し順で操作されると不利RTに制御され)、
前記操作態様報知手段が導出操作の操作態様を報知する報知タイミングは、第1報知タイミング(例えば、通常時の当選役察知タイミング)と、前記第1報知タイミングよりも後の第2報知タイミング(例えば、遅延時の当選役察知可能タイミング)とを少なくとも含み、
前記操作態様報知手段は、前記事前決定手段の決定結果が前記第1特定決定結果であるときに、前記事前決定手段の決定結果が前記第2特定決定結果であるときよりも高い割合で導出操作の操作態様を前記第2報知タイミングにおいて報知する(例えば、メイン制御部41がステップS102〜S108の処理を実行してサブ制御部91がステップS201〜S203の処理を実行する、ART中において不正解押し順で操作されると不利RTに制御される押し順ベルに内部当選したときには遅延制御を行わない)。
なお、本願において、「前記事前決定手段の決定結果が前記第1特定決定結果であるときに、前記事前決定手段の決定結果が前記第2特定決定結果であるときよりも高い割合で導出操作の操作態様を前記第2報知タイミングにおいて報知する」とは、事前決定手段の決定結果が第1特定決定結果であるときに0%を越え且つ100%以下の所定割合で第2報知タイミングに導出操作の操作態様が報知されるのに対して、事前決定手段の決定結果が第2特定決定結果であるときに当該所定割合よりも低い割合である限りにおいて0%以上100%未満の任意の割合で導出操作の操作態様が報知されればよい。よって、例えば、事前決定手段の決定結果が第2特定決定結果であるときに第2報知タイミングに導出操作の操作態様が報知される割合が0%であってもよい(常に第2報知タイミングに操作態様が報知されなくてもよい)。
前記事前決定手段の決定結果が前記第2特定決定結果であるときに前記操作態様報知手段によって報知された操作態様とは異なる操作態様で導出操作が受付けられると遊技者にとって不利な遊技状態(例えば、不利RT)に制御してもよい(例えば、遅延制御が行われ難い押し順役が不正解押し順で操作されると不利RTに制御される押し順ベルであってもよい、遅延制御が行われない押し順役が不正解押し順で操作されると不利RTに制御される押し順ベルであってもよい)。
前記報知タイミングが前記第1報知タイミングであるか前記第2報知タイミングであるかに関わらず、前記操作態様報知手段によって報知された操作態様の報知を開始してから導出操作が有効化される有効期間に移行されるまでの期間が変化しなくてもよい(例えば、遅延制御が行われるか否かに関わらず、ナビ報知やナビ演出を実行してから停止操作を有効化するまでの期間が変化しないように制御してもよい)。
前記事前決定手段の決定結果が特別決定結果(例えば、レア役に内部当選、チャンス目役に内部当選)であるときに、前記事前決定手段の決定結果が前記第1特定決定結果または前記第2特定決定結果であれば前記報知タイミングとなる実行タイミング(例えば、実行タイミング)に特別演出(例えば、特別演出)を実行する特別演出実行手段(例えば、サブ制御部91が特別演出を実行する処理)を更に備え、
前記実行タイミングには、第1実行タイミングと、前記第1実行タイミングよりも後の第2実行タイミングとが少なくとも含まれてもよい(例えば、メイン制御部41がステップS101、S104、S106、S107の処理を実行してサブ制御部91がステップS201、S202、S204の処理を実行してもよい)。
前記操作態様報知手段は、第1操作態様報知手段(例えば、サブ制御部91が液晶表示器51にナビ画像512、513を表示する処理、サブ制御部91が演出効果LED52を用いてナビ照明光を出力する処理)と第2操作態様報知手段(例えば、サブ制御部91がスピーカ53、54を用いてナビ音声を音声出力する処理)とを含み、
前記第1操作態様報知手段と前記第2操作態様報知手段との前記報知タイミングを異なるタイミングにすることが可能であってもよい(例えば、サブ制御部91がステップS201〜S203の処理を実行してもよい)。
遊技の進行を制御する手段であって、前記事前決定手段の決定結果に応じた情報を報知可能な遊技制御手段(例えば、メイン制御部41)と、
演出を制御する手段であって、前記事前決定手段の決定結果に応じた情報を報知可能な演出制御手段(例えば、サブ制御部91)とを備え、
前記遊技制御手段は、第1状況(例えば、CB中)および第2状況(例えば、CB終了後のAT中)のいずれであるかに関わらず、単位遊技において同一のタイミングで報知可能であり(例えば、CB中であるかATであるか否かに関わらず、メイン制御部41は同一のタイミングでナビ報知を行い)、
前記演出制御手段は、前記第1状況であるときと前記第2状況であるときとで、単位遊技において異なるタイミングで報知可能である(例えば、サブ制御部91は、CB中であるときとAT中であるときとで異なるタイミングでナビを実行する)。
遊技の制御を行う遊技制御手段(例えば、メイン制御部41)と、
遊技制御手段から送信された制御情報(例えば、コマンド)に基づいて演出を行う演出制御手段(例えば、サブ制御部91)と、
遊技者が表示結果を導出させるために操作する導出操作手段(例えば、ストップスイッチ8L、8C、8R)と、
報知を行うことが可能な報知手段(例えば、遊技補助表示器12)とを更に備え、
前記遊技制御手段は、
前記可変表示部の変動表示が開始した後、有効化条件が成立したときに前記導出操作手段の操作(例えば、停止操作)を有効化する導出操作有効化手段(例えば、メイン制御部41が実行する停止操作を有効化する処理)と、
前記報知手段にて前記導出操作手段の操作態様を識別可能な操作態様情報(例えば、ナビ番号)を報知させる制御(例えば、ナビ報知)を行うことが可能な報知制御手段(例えば、メイン制御部41が実行するナビ報知を行う処理)と、
を含み、
前記導出操作有効化手段は、前記導出操作手段の操作(例えば、停止操作)が有効化された状態で電力供給が停止された後、電力供給が再開されたときに、電力供給の再開後に改めて有効化条件が成立するまで前記導出操作手段の操作を有効化せず(例えば、メイン制御部41は、停止操作受付が有効化されているときに電断があった場合には、電断復帰時に有効化条件が成立するまで停止操作受付を有効化せず)、
前記報知制御手段は、前記導出操作手段の操作が有効化された状態、かつ前記報知手段にて操作態様情報を報知させる制御を行っている状態で電力供給が停止された後、電力供給が再開されたときに、前記導出操作手段の操作が有効化されるよりも早いタイミングで前記報知手段にて操作態様情報を報知させる制御を再開してもよい(メイン制御部41は、停止操作受付が有効化されているときに電断があった場合には、電断復帰時に有効化条件が成立する前にナビ報知を再開してもよい)。
本発明に係るスロットマシンを実施するための形態を以下に説明する。
本発明が適用されたスロットマシンの実施形態1について、図面を用いて説明すると、本実施形態のスロットマシン1は、図1に示すように、前面が開口する筐体1aと、筐体1aの側端に回動自在に枢支された前面扉1bとから構成されている。筐体1aの内部には、図2に示すように、外周に複数種の図柄が配列されたリール2L、2C、2R(以下、左リール、中リール、右リール)が水平方向に並設されており、図1、図3に示すように、これらリール2L、2C、2Rに配列された図柄のうち連続する3つの図柄(所定の順序でそれぞれ21個ずつ描かれている互いに識別可能な複数種類の図柄のうちの3つの図柄)が前面扉1bに設けられた透視窓3からそれぞれ見えるように配置されている。
本実施形態のスロットマシン1は、設定値に応じてメダルの払出率が変わるものである。詳しくは、後述する内部抽選、AT(アシストタイム)抽選等において設定値に応じた当選確率を用いることにより、メダルの払出率が変わるようになっている。設定値は1〜6の6段階からなり、6が最も払出率が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど払出率が低くなる。すなわち、設定値として6が設定されている場合には、遊技者にとって最も有利度が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど有利度が段階的に低くなる。なお、設定値は1、3、6や、1、4、H(High)等の3段階や、1〜7の7段階で設定してもよく、6段階に限定する必要はない。なお、本実施形態では、前面扉1bが開放された状態で遊技店の店員等による各スイッチ37、39の操作によって、設定値を変更可能な設定変更モードに移行したり、設定値を確認可能な設定確認モードに移行したりすることが可能となっている。
また、本実施形態におけるスロットマシンでは、内部抽選結果に基づくAT抽選処理に当選したときに、メイン制御部41により、内部抽選結果に応じて遊技者にとって有利となる停止順を報知するナビ報知を実行可能な報知期間となるATに制御可能となっている。メイン制御部41は、ATに制御している場合には、遊技状態に応じたナビ対象役に当選することにより、ナビ報知を実行するとともに、サブ制御部91に対して押し順コマンドを送信することで、ナビ演出を実行させる。遊技状態に応じたナビ対象役とは、例えば、押し順リプレイや押し順ベルが共通のナビ対象役である。また、本実施形態においてメイン制御部41は、ATに制御していない通常状態であっても、一定の条件を満たすことにより、ナビ報知を実行し、ナビ演出を実行させることが可能である。
また、メイン制御部41は、ゲーム制御処理を行って1回のゲームを制御する。ゲーム制御処理では、まず、賭数設定やクレジット精算・賭数精算するためのBET処理が行われ、賭数設定後、スタート操作が行われると乱数抽選により入賞の発生を許容するか否かを決定する内部抽選処理が行われる。内部抽選後、リール回転処理が行われ、前回ゲームのリール回転開始から規定期間(4.1秒)経過していることを条件に、リール回転開始してから定速回転になった後にストップスイッチ8L〜8Rの操作(停止操作)を有効化し、停止操作に応じてリールの回転を停止させる。リール回転処理終了後、入賞ライン上の図柄組合せに基づいて入賞等が発生したか否かを判定する入賞判定処理が行われる。入賞判定処理終了後、払出処理が行われ、入賞の発生に応じてメダルの払出しまたはクレジット加算が行われるとともに、入賞ライン上の図柄組合せに応じて遊技状態が移行される。これにより、1ゲーム分のゲーム制御処理が終了し、次の1ゲーム分のゲーム制御処理が開始する。
また、メイン制御部41は、内部抽選処理実行中において、AT抽選処理を行い、ATに当選したときにATに制御し、付与されたATのナビストック数の間、ナビ報知及びナビ演出のための制御を行う。本実施形態のメイン制御部41は、AT制御中においてナビ対象役に内部当選しているときにナビ報知を行うとともに、遊技状態コマンドや内部抽選コマンド等をサブ制御部91に送信してサブ制御部91にナビ演出を実行させる。なお、本実施形態では、AT制御中にスタート操作が行われた直後に内部抽選が行われ、ナビ対象役に内部当選していれば、リール回転処理の前にナビ報知やナビ演出が行われる。すなわち、AT制御中にナビ対象役に内部当選していれば、スタート操作の直後にナビ報知やナビ演出が行われるようになっている。また、本実施形態では、ウェイト中でない限りにおいて、ナビ報知やナビ演出が行われてからリール回転が開始して定速回転となり停止操作が有効化されるまでの期間(停止操作の無効期間)が1秒未満の所定期間に制御されるように予め設定されている。
また、メイン制御部41は、上記のナビ報知やウェイトだけでなく、リール2L、2C、2Rを用いて通常の回転とは異なる動作(フリーズ動作、擬似遊技)や、スタートスイッチ7の操作後にゲーム全体の制御を1秒間に亘って遅延させる後述する遅延制御等を行うことが可能となっている。
メイン制御部41は、上述の内部抽選処理が実行された後に、図5に示す遅延制御処理(メイン)を行う。なお、遅延制御とは、内部抽選処理の実行後の所定タイミング(第1タイミング、第1基準点)に遊技の進行を遅延する制御である。まず、メイン制御部41は、AT(AT中であれば上乗せも含む)や後述する有利RTに当選し易いスイカやチェリー等のレア役やチャンス目役(第3役)に内部当選して特別演出が実行されるか否かを判定する(ステップS101)。ここで、特別演出とは、レア役やチャンス目役に内部当選したことを示唆する内部当選示唆演出の一例である。本実施形態の特別演出は、図7(A)に示すように、例えば、「チャンス!!!」の文字画像を含む特別演出用のチャンス画像511を液晶表示器51に表示したり、演出効果LED52で照明光を出力したり、「チャンス!!!」のチャンス音声をスピーカ53、54から音声出力したりする演出(チャンスナビ演出)である。
このようにすることで、不正解押し順の操作が行われると不利な状況となる押し順ベルに内部当選したときには遅延制御が行われ難くなり、遊技者が誤って不正解押し順で操作を行い難くなるので、不正解押し順の操作が行われると不利な状況となる押し順役に内部当選したときに遅延制御が行われ難くならないスロットマシンよりも遅延制御によって遊技者に不利益を与えることを低減できる。
このようにすることで、遅延時の当選役察知可能タイミングが通常時の当選役察知タイミングから遅れることによって不利RTに制御されることが低減できる。
このようにすることで、ウェイト中でないにも関わらず、遅延制御が行われるか否かによって無効期間が変化するスロットマシンよりも遊技者が誤って不正解押し順の操作を行い難くなる。
なお、本実施形態では、ウェイト中でなければ、遅延制御が行われるか否かに関わらずナビ報知やナビ演出を実行してから停止操作を有効化するまでの期間が変化しないように制御している一方、ウェイト中であれば遅延制御が行われるか否かによって当該期間が変化する可能性があるが、これに限定されず、例えば、ナビ報知やナビ演出を実行するタイミング(報知タイミング)を常にリール回転開始のタイミングとすることで、ウェイト中であっても遅延制御が行われるか否かに関わらず当該期間が変化しないようにすることも可能である。
このようにすることで、遅延制御によってナビ演出の報知タイミングだけでなく特別演出の実行タイミングも遅延することができ、遊技者は、遅延制御が行われることに期待感を抱くようになり、遅延制御によって特別演出の実行タイミングを遅延しないスロットマシンよりも遊技の興趣が向上する。
このようにすることで、遅延制御によってナビ音声についてのみ報知タイミングを遅延できないスロットマシンよりも遅延制御によってナビ演出の報知態様を多様化することができ、ナビ演出による演出効果が向上する。特に、ナビ音声の音声出力は、遊技者にとっては遅延されると特に遊技の進行のテンポが乱され易いと考えられるので、不正解押し順の操作が行われると不利な状況となる押し順ベルに内部当選したときに遅延制御が行われ難くなれば遊技者に不利益を与えることを低減する本願発明の作用効果が大きくなる。
また、本実施形態では、遅延制御によってナビ報知やナビ演出の報知タイミングよりも前のタイミング(内部抽選処理実行後の所定タイミング)を遅延することにより、報知タイミング以降のタイミングを間接的に遅延しているが、これに限定されず、例えば、遅延制御によって報知タイミング以降のタイミングを直接的に遅延してもよい。
上記実施形態1では、メイン制御部41が実行するナビ報知と、サブ制御部91が実行するナビ演出とが、遅延制御でナビ画像512、513の画像表示やナビ照明光の出力が遅延されないことを除き、全ての状況において同一の報知タイミング(ナビタイミング)で行われているが、ナビ報知の報知タイミングとナビ演出の報知タイミングとが異なる状況があってもよい。以下、ナビ報知のナビタイミングとナビ演出のナビタイミングとが異なる状況が発生する実施形態2について説明する。
なお、本実施形態では、上記実施形態1と同様の構成及び処理となる部分についてはその詳細な説明を省略し、主として上記実施形態1とは異なる部分について説明する。
図9を用いて、メイン制御部41とサブ制御部91とのナビタイミングの違いについて説明する。図9(A)は、遊技者による操作などのタイミングを示したものである。図9(A)の例では、遊技者によるレバーオン操作、メイン制御部41による3つのリール回転開始処理、およびストップスイッチの有効化処理を示したものである。また、図9の例は、押し順ベルが当選したときのナビについて説明したものである。
なお、本実施形態では、メイン制御部41およびサブ制御部91のナビタイミングは、それぞれ他のタイミングとしてもよい。例えば、図10に示すように、CB中であれば、メイン制御部41およびサブ制御部91ともに、レバーオンのタイミングT21でナビ報知およびナビ演出を実行してもよい。また、AT中であれば、メイン制御部41は、レバーオンのタイミングT21でナビ報知を実行する一方、サブ制御部91は、リールの回転が開始したタイミングT22でナビを実行してもよい。このようにすることで、CB中においては、早いタイミングでナビ報知やナビ演出を実行することができる。また、AT中においては、メイン制御部41は、早いタイミングでナビ報知を実行することができる一方、サブ制御部91は、遅いタイミングでナビ演出を実行することができる。なお、サブ制御部91のナビ演出のナビタイミングは、レバーオンのタイミングT21以降のタイミングであれば任意のタイミングであってもよい。また、例えば、図11に示すように、CB中であれば、メイン制御部41およびサブ制御部91ともに、停止操作が有効化されたタイミングT23で、ナビ報知およびナビ演出を実行してもよい。また、AT中であれば、メイン制御部41は、停止操作が有効化されたタイミングT23で、ナビを実行する。また、CB中であれば、サブ制御部91は、レバーオン操作T21で、ナビを実行する。このようにすることで、CB中においては、遅いタイミングでナビ報知やナビ演出を実行することができ、ナビ報知やナビ演出が実行されることが遊技者にとって重要であるCB中において、ナビ報知やナビ演出が実行されるか否かといった緊張感を停止操作が有効化されたタイミングT23まで持続させることができる。また、AT中では、サブ制御部91は、レバーオンのタイミングT21で、ナビ演出を実行することから、極力、押し順ベルに内部当選したときに不正解押し順の操作が行われないようにすることができる。
上記実施形態1、2では、ナビ報知を行っているゲーム中に電断が発生すると、電断復帰してから停止操作を有効化した後にナビ報知を再開する可能性があるが、停止操作を有効化する前にナビ報知を再開するようにしてもよい。以下、電断復帰してから停止操作を有効化する前にナビ報知を再開することが可能な実施形態3について説明する。
なお、本実施形態では、上記実施形態1、2と同様の構成及び処理となる部分についてはその詳細な説明を省略し、主として上記実施形態1、2とは異なる部分について説明する。
本実施形態では、図12(A)に示すように、メイン制御部41は、スタート操作が行われると、各リールモータ32L、32C、32Rの励磁パターンとして始動パターンを設定し、停止状態にある各リールモータの各励磁相の励磁状態を始動パターンに基づいて変化させることで各リールの回転を開始させる。始動パターン設定時、ステップ数カウンタを初期化してステップ数の計数を開始する。また、励磁パターンを始動パターンから定速パターンに切り替えることで、リールの回転を所定の定速回転に制御する。その後、リールが正常に回転している場合、ステップ数カウンタが所定のステップ数(400ステップ)に達する前にリールが少なくとも1周することでリール基準位置が検出される。そして、回転中の全リールについて、リールモータの励磁パターンを定速パターンに切り替え且つリール基準位置が検出されると、回転中のリールの停止操作受付の有効化条件が成立したと判定する。有効化条件成立時、メイン制御部41は、回転中のリールの停止操作受付を有効化し、ストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されると、該当リールについての停止操作を有効に受け付け、当該リールの停止制御を開始する。
一方、再始動制御を行ったリールが正常に回転せずにステップ数カウンタが所定のステップ数を超える場合、ステップ数カウンタを初期化して再始動制御を繰り返し、当該リールについて連続して最大3回、再始動制御を行ったにも関わらず、ステップ数カウンタが所定のステップ数となる前にリール基準位置が検出されなかった場合、回転中の全リールを停止させ、エラー制御を開始してゲーム進行を不能化させる(図14参照)。
また、メイン制御部41は、複数のリールが回転中である状態において、何れかのリールについてステップ数カウンタが所定のステップ数を超えた場合、他のリールについてリール基準位置が検出されることなくステップ数カウンタが所定のステップ数を超えたか否かに関わらず、当該リールから順次リールの再始動制御を行い、例えば、複数のリールについて異なる時期にリールの回転状態に異常が生じたような場合も、後に異常が判断されるリールの再始動を待たずに異常が判断されたリールから順次再始動されることとなる。
本実施形態では、図16(A)に示すように、メイン制御部41は、賭数が設定されるときに出力バッファを初期化し、遊技補助表示器12の全てのセグメントを消灯させて非表示に制御する。そして、スタート操作が行われると、リール2L、2C、2Rの回転制御を開始させる。この際、RAMの所定領域を参照して標準押し順のナビ番号(例えば、「0」)が設定されており、ナビ報知を行わない場合には、全セグメントを消灯させた状態で維持する。そして、第3停止操作が行われて全リールが停止されたときに、小役の入賞が発生していれば、払い出されるメダルの枚数を払出枚数表示データとして出力バッファに設定し、払い出されるメダルの枚数を表示させる。そして、次のゲームの賭数が設定されることで、出力バッファを再び初期化して遊技補助表示器12を非表示に制御する。これにより、ナビ報知を行わないゲームでは、賭数設定から払い出しが開始されるまでの期間、遊技補助表示器12が非表示に制御され、全リール2L、2C、2Rが停止されてメダルの払い出しが開始されたときから賭数が設定されるか待機条件(一定時間操作がない、精算操作が行われる)が成立して待機状態に移行するまでの期間、メダルの枚数を表示させるように制御されることとなる。なお、再遊技役が入賞している場合やハズレの場合、出力バッファに払出枚数表示データを設定しないことで、遊技補助表示器12の点灯態様を非表示で維持して、1ゲーム中の全ての期間に亘って、点灯態様を非表示に制御する。
そして、当該リールが所定の定速回転となったときに、該当するリールのストップスイッチによる停止操作の受け付けを有効化する。
このようにすることで、正常回転であるかが不明な状況においてリールが停止されてしまうことを防止しつつ、ナビ報知が行われずに遊技者が誤って有利操作態様以外の操作態様でストップスイッチを操作してしまうことを防止できる。
このようにすることで、メイン制御部41側が直接制御する表示器にナビ番号を表示させる場合に、新たな表示手段を設けることなく、所定内容としてメダルの払出枚数等を表示させる遊技補助表示器12を利用してナビ番号を表示させることにより、所定内容もナビ番号も表示することができ、遊技補助表示器12にナビ番号を表示させた後、所定内容を表示させる場合に、遊技補助表示器12の表示内容を一旦初期化して非表示としてから所定内容を表示させるので、ナビ番号と所定内容との誤認を防止できる。
なお、上記実施形態では、遊技者にとって有利な特典としてのAT等に関する制御をメイン制御部41が行う構成であるが、遊技者にとって有利な特典に関する制御の一部または全部をサブ制御部91が行う構成としても良い。
さらに、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のうち何れか1種類のみを用いるものに限定されるものではなく、例えば、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値を併用できるものであっても良い。すなわち、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値の何れを用いても賭数を設定してゲームを行うことが可能であり、且つ入賞の発生によってメダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値の何れをも払い出し得るスロットマシンを適用しても良い。
Claims (1)
- 各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、
前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンにおいて、
表示結果が導出される前に、導出を許容する表示結果を決定する事前決定手段と、
表示結果を導出させるための導出操作を受付ける導出操作受付手段と、
前記事前決定手段の決定結果と導出操作の操作態様に基づいて表示結果を導出する制御を行う導出制御手段と、
前記事前決定手段の決定結果が第1特定決定結果であるときと第2特定決定結果であるときに導出操作の操作態様を報知する操作態様報知手段とを備え、
前記操作態様報知手段は、導出操作の操作態様を示す情報を表示することで導出操作の操作態様を報知する第1操作態様報知手段と、導出操作の操作態様を示す音声を出力することで導出操作の操作態様を報知する第2操作態様報知手段とを少なくとも含み、
前記事前決定手段の決定結果が前記第1特定決定結果であるときに、前記操作態様報知手段によって報知された操作態様で導出操作が受付けられると第1入賞が発生する一方、前記操作態様報知手段によって報知された操作態様とは異なる操作態様で導出操作が受付けられても前記第1入賞が発生し、
前記事前決定手段の決定結果が前記第2特定決定結果であるときに、前記操作態様報知手段によって報知された操作態様で導出操作が受付けられると遊技用価値が付与される第2入賞が発生する一方、前記操作態様報知手段によって報知された操作態様とは異なる操作態様で導出操作が受付けられると前記第2入賞が発生せず、
前記操作態様報知手段が導出操作の操作態様を報知する報知タイミングは、第1報知タイミングと、前記第1報知タイミングよりも後の第2報知タイミングとを少なくとも含み、
前記第1報知タイミングから前記導出操作受付手段による導出操作の受付けが有効となるまでの第1期間のほうが前記第2報知タイミングから前記導出操作受付手段による導出操作の受付けが有効となるまでの第2期間よりも長い期間であり、
前記操作態様報知手段は、前記事前決定手段の決定結果が前記第1特定決定結果であるときに、前記事前決定手段の決定結果が前記第2特定決定結果であるときよりも高い割合で導出操作の操作態様を前記第2報知タイミングにおいて報知する、スロットマシン。
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