JP6831561B2 - 結合装置 - Google Patents

結合装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6831561B2
JP6831561B2 JP2016240518A JP2016240518A JP6831561B2 JP 6831561 B2 JP6831561 B2 JP 6831561B2 JP 2016240518 A JP2016240518 A JP 2016240518A JP 2016240518 A JP2016240518 A JP 2016240518A JP 6831561 B2 JP6831561 B2 JP 6831561B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
locking portion
coupling
coupling component
guide wire
electromagnet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016240518A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017109734A (ja
Inventor
大助 上土井
大助 上土井
渡辺 和樹
和樹 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Aerospace Exploration Agency JAXA
Original Assignee
Japan Aerospace Exploration Agency JAXA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Aerospace Exploration Agency JAXA filed Critical Japan Aerospace Exploration Agency JAXA
Publication of JP2017109734A publication Critical patent/JP2017109734A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6831561B2 publication Critical patent/JP6831561B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Snaps, Bayonet Connections, Set Pins, And Snap Rings (AREA)
  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Description

本発明は、構造物を組み立てる際の構成要素や部品等を固定するために使用される結合装置に関する。
宇宙構造物組み立て用の結合装置には、必要な剛性・強度があること、軽量であること、構造がシンプルであることなどが要求される。これまでに軌道上で組み立てられた宇宙構造物の代表的なものとしては、国際宇宙ステーション(ISS)があるが、そこでの結合にはボルト・ナット機構やラッチ機構が使用されている。
JEM曝露部結合装置の設計(日本機会学会2000年度年次大会後援論文集(IV),539−540)
宇宙太陽光発電システム(SSPS)のような大型宇宙構造物の軌道上での組み立てで、ボルト・ナット機構やラッチ機構を用いると、宇宙飛行士による船外活動やロボットアーム操作もしくは高機能な組み立てロボット又は組み立て装置が必要となるため、組み立てコストが上昇し、時間もかかるという問題がある。本願発明は、このような問題点を解決することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本願発明の結合装置は、第1の結合部品と第2の結合部品とが互いに正対したときに結合する結合装置であって、
前記第1の結合部品には、第1の結合部品内部で移動可能に設けられた少なくとも一部が磁性体からなる第1の係止部が含まれ、
第2の結合部品には、
供給する電流の向きにより生成される磁界を反転させる電磁石と、
前記第2の結合部品へ移動した前記第1の係止部と係止する第2の係止部と、
前記電磁石により生成される磁界により前記第2の係止部を付勢して前記第2の係止部を前記第1の係止部との係止位置へ、又は、係止位置から係止が外れる位置へ駆動する永久磁石と、
が含まれ、
第1の結合部品と第2の結合部品が互いに正対したときに、前記第1の係止部は前記電磁石により生成される磁界により前記第2の結合部品へ移動し前記第2の係止部が前記第1の係止部に係止することにより前記第1の結合部品と前記第2の結合部品が結合され、前記電磁石により生成される磁界を反転させることにより前記第2の係止部と前記第1の係止部との係止が外れ第1の結合部品と第2の結合部品との結合が解除される。
前記第1の係止部が前記電磁石により生成される磁界により第2の結合部品へ移動するときに前記第2の係止部と接触しても、前記第1の係止部の第2の結合部品への移動が妨げられないように、前記第1の係止部の先端部は曲面形状であるとともに、前記第2の係止部の先端部には前記第1の係止部の曲面形状に沿ったテーパーを付けることができる。
第1の結合部品内部には、前記第1の係止部と前記第2の係止部との係止が外れたときに、前記第1の係止部が第2の結合部品から離れる方向に付勢する付勢手段を含めることができる。
前記第1の係止部と前記第2の係止部には、係止を確実にするために、返しを設けることができる。
さらに、第1の結合部品には、ガイドワイヤの一端が固定され、
第2の結合部品には、前記ガイドワイヤと係合し、又はガイドワイヤとの係合を解除する係合手段が設けられ、
第1の結合部品と第2の結合部品は、前記ガイドワイヤが前記係合手段に係合した状態で前記ガイドワイヤにより互いに正対位置へ案内されるようにすることができる。
さらに、第1の結合部品及び第2の結合部品は、単一のガイドワイヤに案内されて正対されるようになっており、
前記第1の結合部品と前記第2の結合部品が前記ガイドワイヤに沿って離れた位置にいるときに前記第2の結合部品から遠い方の前記第1の結合部品上には第1のフィッティング部材が設けられ、前記第1の結合部品と前記第2の結合部品が前記ガイドワイヤに沿って離れた位置にいるときに前記第1の結合部品に近い方の前記第2の結合部品上には第2のフィッティング部材が設けられ、かつ、前記第1のフィッティング部材及び第2のフィッティング部材は、第1の結合部品と第2の結合部品の結合動作及び結合解除動作を妨げない位置に設けられ、
前記第1のフィッティング部材と第2のフィッティング部材には、互いに係止して位置決めする位置決め手段が設けられ、
前記第1のフィッティング部材の位置決め手段には、前記ガイドワイヤが通る穴が設けられ、
前記第2の結合部品には、前記ガイドワイヤと係合し、又はガイドワイヤとの係合を解除する係合手段が設けられ、
前記第1の結合部品と前記第2の結合部品は、前記ガイドワイヤが前記係合手段に係合した状態で前記ガイドワイヤにより互いに正対位置へ案内され、前記第1のフィッティング部材及び前記第2のフィッティング部材が係合して位置決めすることにより、互いに正対するようにすることができる。
前記ガイドワイヤの一部は磁性体の素材から構成され、前記電磁石により生成される磁界によって前記ガイドワイヤの磁性体部分が前記係合手段による係合位置に引きつけられるようにすることができる。
前記第2の結合部品には、前記係合手段を係合位置に付勢する第2の付勢手段と、第2の永久磁石とが設けられ、前記第2の永久磁石は、前記電磁石によって前記ガイドワイヤが係合位置に引きつけられるときは、前記第2の付勢手段の付勢力に抗して前記ガイドワイヤを係合しない位置に前記係合手段を付勢するようにすることができる。
前記第2の結合部品には、前記ガイドワイヤを前記係合位置へ案内するための溝状の凹部を形成することができる。
本発明のケーブルコネクタは、上記いずれかの結合装置を備えることができる。
本願発明の実施の一形態に係る結合装置のオス側の斜視図である。 本願発明の実施の一形態に係る結合装置のメス側の斜視図である。 オス側とメス側が正対してから結合し、結合を解除するまでの動作を時系列的に説明する断面図である。 オス側とメス側が正対してから結合し、結合を解除するまでの動作を時系列的に説明する断面図である。 オス側とメス側が正対してから結合し、結合を解除するまでの動作を時系列的に説明する断面図である。 オス側とメス側が正対してから結合し、結合を解除するまでの動作を時系列的に説明する断面図である。 オス側とメス側が正対してから結合し、結合を解除するまでの動作を時系列的に説明する断面図である。 オス側とメス側が正対してから結合し、結合を解除するまでの動作を時系列的に説明する断面図である。 オス側とメス側が正対してから結合し、結合を解除するまでの動作を時系列的に説明する断面図である。 オス側とワイヤ支持部とを繋ぐガイドワイヤにメス側が係合した状態を示す斜視図である。 ガイドワイヤとメス側が係合するまでの動作を時系列的に説明する断面図である。 ガイドワイヤとメス側が係合するまでの動作を時系列的に説明する断面図である。 ガイドワイヤとメス側が係合するまでの動作を時系列的に説明する断面図である。 ガイドワイヤとメス側が係合するまでの動作を時系列的に説明する断面図である。 オス側とメス側とが相対的に近づく様子を時系列的に示した図である。 オス側とメス側とが相対的に近づく様子を時系列的に示した図である。 オス側とメス側とが相対的に近づく様子を時系列的に示した図である。 メス側がガイドワイヤに係合した状態から係合を解除するまでの動作を時系列的に説明する断面図である。 メス側がガイドワイヤに係合した状態から係合を解除するまでの動作を時系列的に説明する断面図である。 結合装置で必要部分を結合しながら展開構造物を展開させる様子を時系列的に説明する概略斜視図である。 結合装置で必要部分を結合しながら展開構造物を展開させる様子を時系列的に説明する概略斜視図である。 結合装置で必要部分を結合しながら展開構造物を展開させる様子を時系列的に説明する概略斜視図である。 結合装置で必要部分を結合しながら展開構造物を展開させる様子を時系列的に説明する概略斜視図である。 結合装置に装着するフィッティング部材の実施形態を示した斜視図である。 結合装置にフィッティング部材を装着した状態を示した斜視図である。 フィッティング部材が装着された結合装置のオス側を後方からみた斜視図である。 フィッティング部材の動作を時系列的に説明する側面図である。 フィッティング部材の動作を時系列的に説明する側面図である。 オス側とメス側の相対的位置が固定されたときのフィッティング部材の状態を示した斜視図である。 アンテナの各構成要素を宇宙空間で展開する手順を示した図である。 アンテナの各構成要素を宇宙空間で展開する手順を示した図である。 アンテナの各構成要素を宇宙空間で展開する手順を示した図である。 アンテナの各構成要素を宇宙空間で展開する手順を示した図である。 アンテナの各構成要素を宇宙空間で展開する手順を示した図である。
以下に図面を参照しながら、本願発明の実施の形態について説明する。
[1]結合装置の結合及び解除
図1は、本願発明の実施の一形態に係る結合装置を構成するオス側10の斜視図であり、図2は同結合装置を構成するメス側20の斜視図である。ここで、オス側10は、特許請求の範囲に記載した第1の結合部品の一実施例であり、メス側20は、同じく第2の結合部品の一実施例である。結合装置は、図1に示すオス側10と図2に示すメス側20が向き合って(正対して)オス側10の結合ピン12(オス側係止部の一実施例)の先端部が、メスの穴20aに入り込むことによって結合状態となる。
オス側10にはガイドワイヤ18の一端(その非磁性体の部分18b)が固設されている。メス側20の正面には、オス側10の結合ピン12が入り込む穴20aと、この穴20aを水平に横切る滑らかな曲面で形成された溝状の凹部20bが設けられている。図2示すように凹部20bは、ガイドワイヤ18(その磁性体の部分18a)がその形状に沿って嵌まり込むことができる構造になっている。さらにメス側20の凹部20bの一方の側には、ロックピン28が設けられている。
図3〜図9は、オス側10とメス側20とが正対した状態を、図2にA−Aで示した直線を含むメス側の正面と垂直な面で切った結合装置の断面図であり、オス側10とメス側20が正対してから結合し、さらに、結合を解除するまでの動作を時系列的に示している。
オス側10の内部に設けられた結合ピン12は、図3では左右に並進移動可能とされている。オス側10にはまたスプリング14a、14b(付勢手段の一実施例)が設けられている。結合ピン12は、先端部12a、首部12b、本体部12c、底部12dの各部から構成されている。先端部12aは、図1に示すように、滑らかな曲面形状をしており、首部12bは、先端部12aと本体部12cとの間で細くなっており、底部12dは薄い円盤状とされている。これらの各部は磁性体からなる一体構造とされている。ただし、結合ピンの一部のみを磁性体とすることもできる。なお、本願明細書及び特許請求の範囲において「磁性体」といった場合には強磁性体も含む。
メス側20には、電磁石22、上下に並進移動可能とされた2つのラッチピン24a、24b(メス側係止部の一実施例)、各ラッチピンの後端部に固定された永久磁石26a、26bが含まれている。電磁石22は、電流を供給することによって周囲に磁界を発生させることができ、また供給する電流の向きを反転させることによって発生する磁界の向きを反転させることができる。磁性体からなる結合ピン12は、電磁石に供給する電流の向きに関わらず電磁石がオン状態(電流を供給した状態)であれば電磁石に引きつけられ、図の右側に付勢される。一方、永久磁石26a、26bは、電磁石がオン状態であっても、供給する電流の向きに応じて中心線に近づく向き(内向き)又は中心線から離れる向き(外向き)に付勢される。ラッチピン24a、24bの先端部には、結合ピン12の先端部12aの曲面に沿ったテーパーが付けられている。
図3は、初期状態、すなわち電磁石がオフで、結合装置のオス側10とメス側20が最初に正対した状態を示している。図3では、ラッチピン24a及び24bは中心線から離れた位置にあるが、初期状態においてはラッチピン24a及び24bはどの位置にあってもよい。この状態で、永久磁石26a、26bが内向きに付勢される方向の電流を電磁石22に供給すると、ラッチピン24a及び24bは、図4に示すように内側へ移動する。
一方、磁性体からなる結合ピン12は、全体として電磁石によって右側に引きつけられる。このとき、オス側10に設けられたスプリング14a、14bが結合ピン12の底部12dに当接し、結合ピン12の右側への移動を妨げる向きに付勢するが、その付勢力は十分に弱い。また、ラッチピン24a、24bの先端に付けられたテーパー形状と結合ピンの先端部12aの曲面形状とによって、結合ピン12は図5に示すようにラッチピン24a、24bを外側に押し退けて、さらに右向きに進むことができる。そして、結合ピン12の先端部がラッチピン24a、24bを越え、さらに電磁石22に引きつけられ、図6に示すように首部12bがラッチピン24a、24bの位置に来ると、永久磁石26a、26bに働く磁力によって、ラッチピン24a、24bは内向きに付勢され、中心線に向かって移動する。
この状態で電磁石22をオフにすると、電磁石22による磁界は消えるが、図7に示すように、オス側10に設けられたスプリング14a、14bが結合ピン12の底部12dに当接し左側に付勢するので、結合ピンの先端部12aの裏側がラッチピン24a、24bを左側に押圧する。その結果、結合ピン12の先端部12aが、ラッチピン24a、24bによって係止された状態となる。このとき、先端部12aの裏面とラッチピン24a、24bとの摩擦力によって、ラッチピン24a、24bの外側への移動が妨げられ、係止状態が維持される。これにより、オス側10とメス側20との結合状態が確実なものとなる。以上から分かる通り、いったん結合ピン12とラッチピン24a、24bがラッチされれば、電磁石22をオフにすることができるので、結合状態を維持するために電力が消費されることはない。
なお、このとき、ラッチピン24a、24bが外側へ移動するのをより確実に防ぐために、ラッチピン24a、24bの先端及び結合ピン12の先端部12aの裏側に返しを設け、両者が互いに掛止されるようにすることもできる。
次に、オス側10とメス側20の結合を解除する場合には、電磁石22に先程とは逆向きの電流を流してオンにする。すると、図8に示すように、磁性体の結合ピン12は、先程と同様に電磁石22に引きつけられて右側へ付勢される。一方、永久磁石26a、26bは中心線から離れる向きに付勢され、ラッチピン24a、24bが外側へ向かって移動する。すなわち、結合ピン12とラッチピン24a、24bとの係合が解除される。この状態で、図9に示すように、電磁石22をオフにすると、結合ピン12を右側に付勢する磁力は消滅する。このとき結合ピン12は、オス側10に設けられたスプリング14a、14bによって左側に付勢され、左へ向かって並進移動する。こうしてオス側10とメス側20との結合は解除され、切り離される。以上のようにして、結合装置のオス側10とメス側20との結合及び結合の解除が実現される。
[2]オス側とメス側との正対
上記[1]では、オス側10とメス側20が正対した状態から説明を始めたが、例えば宇宙空間で展開構造物を組み立てる場合、展開構造物の別々の部品にそれぞれ取り付けられ互いに離れた位置にあるオス側10とメス側20とを正対する位置に持ってくるには、これまでは前述のように宇宙飛行士による船外活動やロボットアーム操作もしくは高機能な組み立てロボット又は組み立て装置が必要であり、作業負担が大きかった。しかしながら、本願発明によれば、このような作業をより簡素化し、作業負担を軽減することができる。以下でその実施形態について説明する。
図1に示したように、結合装置のオス側10には、ガイドワイヤ18(その非磁性体の部分18b)の一端が固設されている。このガイドワイヤ18は、図10に示すように他端がワイヤ支持部30に固定されている。ガイドワイヤ18の一部18aは磁性体の素材からなり、その他の非磁性体の部分18bには例えば炭素繊維複合材などの非磁性体の素材からなる。
図11〜図14、図18、図19は、図2にB−Bで示した直線を含むメス側の正面と垂直な面で切ったメス側20の断面図であり、図15〜図17は、オス側10とメス側20とが相対的に近づく様子を時系列的に示した図である。これらの図を参照しながら、ガイドワイヤ18によってオス側とメス側を正対させるよう案内する動作を説明する。ロックピン28の上部には、ロックピン28を下向きに付勢するスプリング28a(第2の付勢手段の一実施例)が設けられている。また、ロックピン28と一体的に永久磁石28bが設けられている。図11に示す初期状態、すなわち電磁石22がオフの状態では、ロックピン28はスプリング28aにより付勢されて下側に位置する。なお、図11には、メス側20の正面前方に、ガイドワイヤの磁性体部分18aが来ている状態が示されている。
初期状態から、図12に示すように、電磁石22をオンにすると、永久磁石28bが上向きに付勢されて、ロックピン28はスプリング28aの下向きの力に抗して上側へ移動する。同時に、ガイドワイヤ18の磁性体部分18aは、電磁石22に引きつけられて右側へ移動し、メス側20の凹部20bの中に入り込む。したがって、ガイドワイヤ18が凹部20bにある程度近づいていてある程度凹部20bと平行になっていれば、凹部20bと正確に平行になっていなくても、メス側20の電磁石22をオンにすることによって磁性体のガイドワイヤ18aは図13に示すように自発的にロックピン28の内側へと入り込む。
続いて電磁石22をオフにすると、永久磁石28aを付勢する磁界は消えるので、ロックピン28は、スプリング28aによって下向きに付勢され、図14に示すように、下側へ移動する。これにより、ガイドワイヤ18はメス側20から外れなくなりメス側20に係合された状態となる。前述の図10は、このようにガイドワイヤ18がメス側20に係合された状態を示している。
いったんガイドワイヤ18がメス側に係合すれば、図15〜図17に示すように、このガイドワイヤ18に沿ってオス側10とメス側20とを相対的に移動させて、最終的に両者を正対させることができる。そして、オス側10とメス側20が正対したら、[1]で説明した手順に従ってオス側10とメス側20とを結合させることができる。なお、ガイドワイヤ18のうち磁性体18aの部分は十分に短く、オス側10とメス側20が近づいた段階では、メス側20にロックされているガイドワイヤ18は非磁性体の部分18bとなっている。
オス側10とメス側20が正対した後ガイドワイヤ18とメス側20との係合を解除するには、電磁石22をオンにする。すると、図18に示すように永久磁石28bが上向きに付勢され、ロックピン28はスプリング28aの下向きの力に抗して上側へ移動して係合が解除される。このとき、ガイドワイヤ18は非磁性体の部分18bとなっているので、ガイドワイヤ18は電磁石22がオンでも引力は働かず、したがって、図19に示すようにガイドワイヤ18をメス側20から容易に引き離すことができる。
[3]構造物の展開
次に、これまで述べた実施形態を利用して、展開構造物を組み立てる手順について説明する。図20は、展開される前の収納状態の2つの展開モジュール40、50を模式的に示している。この例では、展開モジュール40、50は、太陽電池パネル又はアンテナパネルである。展開モジュール40には、両側の結合部42、44の間に多数のパネルが蛇腹状に折り畳まれて収納されている。結合部42、44、52、54の4つの隅に「・」印で示した位置には、図1及び図2に示した結合装置のオス側10又はメス側20が設けられている。図20の例では、結合部42と結合部52の接する部分の一方にオス側、他方にメス側が設けられ、互いに結合されている。
図21は、左側の展開モジュール40の各パネルを展開させた状態を示している。この展開動作は、結合部42、44の間に設けられた伸展マスト46を伸展させることにより、蛇腹状に折り畳まれている各パネルを引き延ばすことによって行われる。このとき同時に、展開モジュール40の側方に設けられた2本のガイドワイヤ18も結合部に設けられたワイヤ支持部から巻き出される。
続いて、隣の展開モジュール50の各パネルを展開するが、その際に、図14を参照して説明したように、ガイドワイヤ18をメス側20に係合する。この状態で、図22に示すように、伸展マスト76を伸展させる。図23に示すように、展開モジュール50が展開モジュール40と同じ長さまで展開されると、結合部44及び54における結合装置のオス側とメス側が正対するので、[1]で説明した手順に従って両者を結合させる。これにより、2つのモジュール40及び50が展開され、かつ互いに固定される。さらに、この展開モジュール50の右側に同様の収納された展開モジュールを接続し、同じ手順で展開させ、固定することができる。かかる作業を繰り返すことによって、大規模な展開構造物を構築することが可能となる。
[4]オス側とメス側との正対 その2
図24は、図1及び図2に示した結合装置のオス側10とメス側20との正対動作をより容易かつ確実なものとするためのフィッティング部材の実施形態を示しており、同図(A)のフィッティング部材50はオス側に装着され、同図(B)のフィッティング部材60はメス側に装着される。図25は、図1及び図2に示した結合装置のオス側10及びメス側20に、それぞれフィッティング部材50、60を装着した状態を示した斜視図である。
図25では、フィッティング部材50、60の構造を分かり易くするために、ガイドワイヤ18が図中で垂直となるように結合装置のオス側10及びメス側20を配置している。図25では、いずれのフィッティング部材もオス側、メス側の上部に装着されているが、この位置関係は、オス側のフィッティング部材50については、オス側とメス側がガイドワイヤに沿って離れた位置にいるときにメス側から遠い方に設けられており、メス側フィッティング部材60については、オス側とメス側がガイドワイヤに沿って離れた位置にいるときにオス側に近い方に設けられている。また、オス側フィッティング部材50及びメス側フィッティング部材60は、オス側とメス側の結合動作及び係合解除動作を妨げない位置に設けられている。
図26は、フィッティング部材50が装着された結合装置のオス側10を後方から見た斜視図である。同図に示すように、オス側フィッティング部材50は、スプリング付きのヒンジ58を介して結合装置のオス側10の上部に装着され、図25左側に示すように回動可能とされている。また、ヒンジ58のスプリングによって、オス側フィッティング部材50はヒンジが閉じる向きに弱く付勢されている。なお、フィッティング部材50は、回動可能かつ閉じる向きに弱く付勢すれていればよく、そのための手段はスプリング付きのヒンジ58には限られない。一方のメス側フィッティング部材60は、本実施形態ではメス側20の上部に固定して装着されるが、メス側20と一体のもとして形成することもできる。
図24に示すように、オス側フィッティング部材50は、水平板部50a、50cと、これらを繋ぐ垂直板部50bからなる。上側の水平板部50aの中央部にはやや前方に突出した凸部56が形成され、そこから下向きに位置決めピン52が設けられている。位置決めピン52の両側には、メス側フィッティング部材60に設けられた回転拘束ピン66a、66bがそれぞれ挿入される半円柱状の溝54a、54bが形成されている。位置決めピン52の中央部には、位置決めピン52及び凸部56を貫通する穴52aが形成されている。この穴52aには、ガイドワイヤが通される。この点は、ガイドワイヤ18の一端がオス側10に固設されている図1の実施形態とは異なる。
一方のメス側フィッティング部材60の上部の中央には、オス側フィッティング部材50の凸部56と対応した形状の凹部62が形成され、その前方には、オス側フィッティング部材50の位置決めピン52を受け入れる穴64が形成されている。この穴64の前方部は、切り欠かれている。なお、図24及び図25には図示されていないが、この切欠きの側面部分には、オス側フィッティング部材50の位置決めピン52が入り易くかつ抜けやすいように、テーパーが付けられている。メス側フィッティング部材60の前方部にはテーパー部68が形成されている。テーパー部68の両側には、オス側フィッティング部材50に形成された溝54a、54bに対応する位置に回転拘束ピン66a、66bが設けられている。
次に、フィッティング部材50及び60の動作について説明する。図27及び28はこの動作を説明するための側面図であり、図27はオス側10とメス側20がガイドワイヤ18に案内されて近づく場合、図28はガイドワイヤによらないで両者が近づく場合を示している。
フィッティング部材50、60が装着された結合装置のオス側10及びメス側20が、図15〜図17に示すようにガイドワイヤ18に案内されて互いに近づく場合は、図27に示すように、オス側10の正面10aとメス側20の正面20aとは同一の平面を共有する。この場合には、図27に示すように、オス側フィッティング部材50は回動することなく、オス側10とメス側20とが正対する。このとき、位置決めピン52がメス側フィッティング部材60の穴64に受け入れられ、同時にメス側フィッティング部材60の回転拘束ピン66a、66bがオス側フィッティング部材50の溝54a、54bに受け入れられて、オス側10とメス側20の相対的位置が固定される。
一方、図28に示すように、オス側10とメス側20がガイドワイヤに案内されずに、それぞれの正面10a、20aにほぼ垂直な方向から互いに近づく場合には、両者が正対しようとすると、オス側10に装着されたオス側フィッティング部材50の水平板部50aは、メス側フィッティング部材60のテーパー部68に当接し、オス側フィッティング部材50はテーパー部68に沿って開く方向に回動する。オス側フィッティング部材50はヒンジ58のスプリングによって閉じる方向に付勢されているため、オス側10とメス側20が十分に近づくと、位置決めピン52がメス側フィッティング部材60の穴64に受け入れられ、同時にメス側フィッティング部材60の回転拘束ピン66a、66bがオス側フィッティング部材50の溝54a、54bに受け入れられて、オス側10とメス側20の相対的位置が固定される。また、オス側10とメス側20がガイドワイヤ18によって案内される場合であっても、オス側10の正面10aとメス側20の正面20aとが同一共有平面から少し離れた場合にも、フィッティング部材50及び60を設けておくことによって、円滑にオス側10とメス側20の位置決めをすることができる。
なお、図24及び図25では、メス側フィッティング部材60に回転拘束ピン66a、66bを設け、オス側フィッティング部材50に対応する溝54a、54bを形成した実施形態について説明したが、位置決めピン52と対応する穴64のみでオス側10とメス側20の相対的位置が固定されるのであれば、回転拘束ピン66a、66b及び溝54a、54bは必要ではない。
図29は、上記のようにしてオス側10とメス側20の相対的位置が固定されたときのフィッティング部材の状態を示した斜視図である。この状態で、オス側10とメス側20は[1]で説明した手順で動作し、オス側10とメス側20は互いに結合される。一方、結合を解除する場合には、[1]で説明したように、電磁石22をオフにすると、結合ピン12はオス側10に設けられたスプリング14a、14bによって左側に付勢され左へ向かって並進移動する。こうしてオス側10とメス側20との結合は解除される。前述のようにメス側フィッティング部材60の穴64の前方部には切り欠きが形成され、この切欠きにはテーパーが付けられている。オス側フィッティング部材50は回動可能とされていることから、位置決めピン52は切欠きのテーパーに沿って動いてオス側フィッティング部材50の位置決めピン52は穴64から外れることができる。
[5]構造物の展開 その2
図30乃至34は、展開構造物としてのアンテナの各構成要素を宇宙空間で展開して大型のアンテナを宇宙空間において構築する手順を示している。各図では、動作の順番を矢印で示している。図30の一番左側は、宇宙機から放出された状態の衛星本体70と、展開前すなわち畳まれた状態のアンテナ80を示している。この状態から、衛星本体70は左右両側において太陽電池パドル74を展開する。これは、衛星に必要な電力を確保するためである。続いて、ブーム76を伸展させることによって、畳まれた状態のアンテナ80を衛星本体70から所定の距離だけ離す。
次に図31に示すように、アンテナ80の構成要素を左右に展開する。この左右への展開には、例えばローラマイトヒンジを利用する。続いて、図32に示すように、アンテナ80の1列目(一番手前)のパネル列801を前方方向へ展開する。この前方への展開には、ストリングヒンジを利用する。一列目に含まれる各パネルは、元々互いにストリングヒンジで繋がっていて、展開完了後にテンショナ機構によるラッチによりパネル同士は結合される。なお、2列目以降のパネル間の結合は永久磁石を利用する。各列の先端部には、ガイドワイヤが巻かれたリールが設けられており、ガイドワイヤの先端は、左右に展開されたアンテナ80の構成要素に繋がれている。各パネル列の先端部が前方へ展開するときに、リールに巻かれているガイドワイヤ18が巻き出される。したがって、前方への展開が完了するとそのパネル列の側方にはガイドワイヤ18が張設された状態となる。
1列目のパネル列801の先端部の2列目側には、前述の実施形態のいずれかの結合装置のオス側10が装着され、2列目のパネル列802の1列目側にはこの結合装置のメス側20が装着されている。2列目のパネル列802の3列目側及び3列目以降のパネル列の先端部の両側にも同様に結合装置のオス側10又はメス側20が装着されている。1列目のパネル展開が完了すると、結合装置のメス側20の電磁石22をオンとすることによって、図13に示すようにメス側20は張設されたガイドワイヤ18の磁性体部分18aを引き込む。そして、電磁石22をオフにすることによって、図14に示すように、ロックピン28が下方に付勢され、メス側20がガイドワイヤ18に係合され、この状態で2列目のパネル展開が行われる。以下、3列目以降のパネル展開でも同様の動作が行われる。
また、図33に示すように、2列目のパネル列802を前方へ展開するときは、1列目のパネル列801の先端に設けられたモータの動力を利用して、2列目のパネル列802の先端に設けられたメス側20が係合しているガイドワイヤ18をワイヤを巻き上げることによって、2列目のパネル列802を前方へ展開する。そして、2列目のパネル列802の先端部に設けられたメス側20は、ガイドワイヤ18に案内されて1列目のパネル列801の先端部のオス側10に近づき、[2]又は[4]で説明した動作で互いに正対し、そして[1]で説明した動作で互いに結合される。図32に示すように、3列目以降のパネル列803等も同様に展開し、すべてのパネル列が前方方向へ展開され固定されると、アンテナの展開が完了する。このように本発明を利用すると、大型アンテナの構築が可能となる。なお、上記では、先に展開されるパネル列の先端部にオス側10を設け、次に展開されるパネル列の先端に対応するメス側20を設けた場合について説明したが、ガイドワイヤ18を用いずにパネル展開を行う場合には、オス側10とメス側20とを逆に設けてもよい。
[6]結合装置の用途
これまでの実施形態の説明では、宇宙空間での展開構造物を展開した後に各部を結合し固定するために結合装置を利用する場合について述べた。しかしながら、本発明の結合装置は、宇宙用途に限られるものではなく、地上における構造物の組み立て、例えば高所における太陽電池パネル等を展開するような場合にも本願発明を適用することができる。
また、本発明は、上述の結合装置を備えるケーブル用コネクタを提供することができる。例えば多数のコネクタで接続されている海底ケーブルのコネクタ同士の結合に本発明の結合装置を適用できる。既に述べたように、コマンド制御でオス側とメス側を結合し又は結合を解除することができるので、海底ケーブルの各部を本発明の結合装置で結合しておき、例えばメンテナンスが必要となった海底ケーブルの部分について、関連するコネクタ部分をコマンド制御により結合を解除することで、簡単にメンテナンスが必要な海底ケーブルの部分を回収することができ、また、メンテナンスが完了した部分を元の場所に戻してコネクタ部分を結合させることができる。
さらに、本発明の結合装置を例えば小型の装置として用いる場合、コンピュータサーバーなどの配線をつなぐケーブル用コネクタとして用いることもできる。サーバーの配線は複雑でメンテナンス等の作業で取り外しと取り付けが困難な場合があるが、電磁石のオン/オフを利用して、簡易に作業することが可能となる。
以上説明したように、本願発明に係る結合装置によれば、電磁石のオン/オフを利用して、各部の係止状態、係合状態を制御することができるので構造が簡素化され、精密な位置合わせも不要となるので、結合及び結合解除の作業並びにオス側及びメス側を正対させる作業が容易となり、作業負担を大幅に軽減することができる。
なお、これまで説明した内容は本願発明の一実施形態に過ぎず、その内容によって発明の技術的範囲が限定されるものではない。
10 オス側
12 結合ピン
14a、14b スプリング
18 ガイドワイヤ
20 メス側
22 電磁石
24a、24b ラッチピン
26a、26b 永久磁石
28 ロックピン
28a スプリング
28b 永久磁石
30 ワイヤ支持部
40、50 展開モジュール
42、44、52、54 結合部
46、76 伸展マスト
50 オス側フィッティング部材
52 位置決めピン
54a、54b 溝
56 凸部
58 ヒンジ
60 メス側フィッティング部材
62 凹部
64 穴
66a、66b 回転拘束ピン
68 テーパー部
70 衛星本体
74 太陽電池パドル
76 ブーム
80 アンテナ

Claims (15)

  1. 第1の結合部品と第2の結合部品とが互いに正対したときに結合する結合装置であって、
    前記第1の結合部品には、第1の結合部品内部で移動可能に設けられた少なくとも一部が磁性体からなる第1の係止部が含まれ、
    第2の結合部品には、
    供給する電流の向きにより生成される磁界を反転させる電磁石と、
    前記第2の結合部品へ移動した前記第1の係止部と係止する第2の係止部と、
    前記電磁石により生成される磁界により前記第2の係止部を付勢して前記第2の係止部を前記第1の係止部との係止位置へ、又は、係止位置から係止が外れる位置へ駆動する永久磁石と、
    が含まれ、
    第1の結合部品と第2の結合部品が互いに正対したときに、前記第1の係止部は前記電磁石により生成される磁界により前記第2の結合部品へ移動し前記第2の係止部が前記第1の係止部に係止することにより前記第1の結合部品と前記第2の結合部品が結合され、前記電磁石により生成される磁界を反転させることにより前記第2の係止部と前記第1の係止部との係止が外れ第1の結合部品と第2の結合部品との結合が解除され
    さらに、
    第1の結合部品には、ガイドワイヤの一端が固定され、
    第2の結合部品には、前記ガイドワイヤと係合し、又はガイドワイヤとの係合を解除する係合手段が設けられ、
    第1の結合部品と第2の結合部品は、前記ガイドワイヤが前記係合手段に係合した状態で前記ガイドワイヤにより互いに正対位置へ案内されることを特徴とする結合装置。
  2. 前記第1の係止部が前記電磁石により生成される磁界により第2の結合部品へ移動するときに前記第2の係止部と接触しても、前記第1の係止部の第2の結合部品への移動が妨げられないように、前記第1の係止部の先端部は曲面形状であるとともに、前記第2の係止部の先端部には前記第1の係止部の曲面形状に沿ったテーパーが付けられていることを特徴とする請求項1に記載の結合装置。
  3. 第1の結合部品内部には、前記第1の係止部と前記第2の係止部との係止が外れたときに、前記第1の係止部が第2の結合部品から離れる方向に付勢する付勢手段が含まれることを特徴とする請求項1又は2に記載の結合装置。
  4. 前記第1の係止部と前記第2の係止部には、両者が接する部分に両者が互いに係止される返しが設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の結合装置。
  5. 前記ガイドワイヤの一部は磁性体の素材から構成され、前記電磁石により生成される磁界によって前記ガイドワイヤの磁性体部分が前記係合手段による係合位置に引きつけられることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の結合装置。
  6. 前記第2の結合部品には、前記係合手段を係合位置に付勢する第2の付勢手段と、第2の永久磁石とが設けられ、前記第2の永久磁石は、前記電磁石によって前記ガイドワイヤが係合位置に引きつけられるときは、前記第2の付勢手段の付勢力に抗して前記ガイドワイヤを係合しない位置に前記係合手段を付勢することを特徴とする請求項5に記載の結合装置。
  7. 前記第2の結合部品には、前記ガイドワイヤを前記係合位置へ案内するための溝状の凹部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の結合装置。
  8. 第1の結合部品と第2の結合部品とが互いに正対したときに結合する結合装置であって、
    前記第1の結合部品には、第1の結合部品内部で移動可能に設けられた少なくとも一部が磁性体からなる第1の係止部が含まれ、
    第2の結合部品には、
    供給する電流の向きにより生成される磁界を反転させる電磁石と、
    前記第2の結合部品へ移動した前記第1の係止部と係止する第2の係止部と、
    前記電磁石により生成される磁界により前記第2の係止部を付勢して前記第2の係止部を前記第1の係止部との係止位置へ、又は、係止位置から係止が外れる位置へ駆動する永久磁石と、
    が含まれ、
    第1の結合部品と第2の結合部品が互いに正対したときに、前記第1の係止部は前記電磁石により生成される磁界により前記第2の結合部品へ移動し前記第2の係止部が前記第1の係止部に係止することにより前記第1の結合部品と前記第2の結合部品が結合され、前記電磁石により生成される磁界を反転させることにより前記第2の係止部と前記第1の係止部との係止が外れ第1の結合部品と第2の結合部品との結合が解除され、
    第1の結合部品及び第2の結合部品は、単一のガイドワイヤに案内されて正対されるようになっており、
    前記第1の結合部品と前記第2の結合部品が前記ガイドワイヤに沿って離れた位置にいるときに前記第2の結合部品から遠い方の前記第1の結合部品上には第1のフィッティング部材が設けられ、前記第1の結合部品と前記第2の結合部品が前記ガイドワイヤに沿って離れた位置にいるときに前記第1の結合部品に近い方の前記第2の結合部品上には第2のフィッティング部材が設けられ、かつ、前記第1のフィッティング部材及び第2のフィッティング部材は、第1の結合部品と第2の結合部品の結合動作及び結合解除動作を妨げない位置に設けられ、
    前記第1のフィッティング部材と第2のフィッティング部材には、互いに係止して位置決めする位置決め手段が設けられ、
    前記第1のフィッティング部材の位置決め手段には、前記ガイドワイヤが通る穴が設けられ、
    前記第2の結合部品には、前記ガイドワイヤと係合し、又はガイドワイヤとの係合を解除する係合手段が設けられ、
    前記第1の結合部品と前記第2の結合部品は、前記ガイドワイヤが前記係合手段に係合した状態で前記ガイドワイヤにより互いに正対位置へ案内され、前記第1のフィッティング部材及び前記第2のフィッティング部材が係合して位置決めすることにより、互いに正対することを特徴とする結合装置。
  9. 前記第1の係止部が前記電磁石により生成される磁界により第2の結合部品へ移動するときに前記第2の係止部と接触しても、前記第1の係止部の第2の結合部品への移動が妨げられないように、前記第1の係止部の先端部は曲面形状であるとともに、前記第2の係止部の先端部には前記第1の係止部の曲面形状に沿ったテーパーが付けられていることを特徴とする請求項8に記載の結合装置。
  10. 第1の結合部品内部には、前記第1の係止部と前記第2の係止部との係止が外れたときに、前記第1の係止部が第2の結合部品から離れる方向に付勢する付勢手段が含まれることを特徴とする請求項8又は9に記載の結合装置。
  11. 前記第1の係止部と前記第2の係止部には、両者が接する部分に両者が互いに係止される返しが設けられていることを特徴とする請求項8乃至10のいずれか一項に記載の結合装置。
  12. 前記ガイドワイヤの一部は磁性体の素材から構成され、前記電磁石により生成される磁界によって前記ガイドワイヤの磁性体部分が前記係合手段による係合位置に引きつけられることを特徴とする請求項8乃至11のいずれか一項に記載の結合装置。
  13. 前記第2の結合部品には、前記係合手段を係合位置に付勢する第2の付勢手段と、第2の永久磁石とが設けられ、前記第2の永久磁石は、前記電磁石によって前記ガイドワイヤが係合位置に引きつけられるときは、前記第2の付勢手段の付勢力に抗して前記ガイドワイヤを係合しない位置に前記係合手段を付勢することを特徴とする請求項12に記載の結合装置。
  14. 前記第2の結合部品には、前記ガイドワイヤを前記係合位置へ案内するための溝状の凹部が形成されていることを特徴とする請求項8乃至13のいずれかに記載の結合装置。
  15. 請求項1乃至14のいずれか一項に記載の結合装置を備える、ケーブル用コネクタ。
JP2016240518A 2015-12-11 2016-12-12 結合装置 Active JP6831561B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015242338 2015-12-11
JP2015242338 2015-12-11

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017109734A JP2017109734A (ja) 2017-06-22
JP6831561B2 true JP6831561B2 (ja) 2021-02-17

Family

ID=59080931

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016240518A Active JP6831561B2 (ja) 2015-12-11 2016-12-12 結合装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6831561B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7340233B2 (ja) * 2018-06-20 2023-09-07 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 結合装置および当該結合装置が組み込まれた展開構造物
CN110966350B (zh) * 2019-12-04 2021-10-01 北京卫星制造厂有限公司 一种用于预紧闭锁环张力的手动调节装置
CN113346302B (zh) * 2021-06-01 2023-01-06 深圳市麦沃电子科技有限公司 一种智能型磁吸式数据线
CN114421226B (zh) * 2022-03-09 2024-04-19 安徽理工大学 一种具备电气导通功能的子母连接器

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT1193427B (it) * 1983-04-19 1988-06-22 Ritalia Societa Aerospaziale I Sistema di aggancio docking per moduli spaziali
JP3004078B2 (ja) * 1991-05-24 2000-01-31 株式会社東芝 宇宙用構造体の着脱装置
JP2002311297A (ja) * 2001-04-13 2002-10-23 Nec Corp 光ファイバコネクタおよび光スイッチ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017109734A (ja) 2017-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6831561B2 (ja) 結合装置
US9707748B2 (en) Printed spacecraft separation system
EP3655326B1 (en) Interlocking, reconfigurable, reconstitutable, reformable cell-based space system
KR200494031Y1 (ko) 커넥터
US20110147532A1 (en) Device for Deploying and Aiming Structural Elements in a Space Environment
EP3039952B1 (en) Latch system
JP2019501074A (ja) 航空機の外殻及び本体と航空機
EP2498334B1 (en) Deployable flat panel array
CN202174922U (zh) 一种电池箱自锁紧机构及使用这种自锁紧机构的电池箱
KR102652602B1 (ko) Led 디스플레이 장치
US20150322979A1 (en) Fastener device for fastening a panel to a structure, and an aircraft
US7261475B2 (en) Data link module
JP3234780U (ja) ロック及びロック解除構造を有するコネクタ
CN104716502B (zh) 杠杆致动的电气中心组合件
US6650212B1 (en) Electromagnetic latch
WO2022107322A1 (ja) ボタンスイッチ、操作盤、及びボタンスイッチの取外し方法
JP7340233B2 (ja) 結合装置および当該結合装置が組み込まれた展開構造物
WO2006081820A1 (en) Uncoupling mechanism for male and female connectors
CN114194417A (zh) 一种采用柔性稳态结构的双向驱动器
EP4341765A1 (en) Detachable connection arrangement for connecting electronic devices
CN111409874A (zh) 适用于航天器的二维转台锁紧及解锁装置
JP4606372B2 (ja) 電気接続箱における部品の取付構造
KR102336657B1 (ko) 대면적 패널모듈 및 그 전개방법
CN115434576B (zh) 一种吊舱转轴锁定结构
CN114802815B (zh) 一种面向在轨组装的基于菱角锁对接的剪铰式通用化模块

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20170111

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190920

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200930

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201216

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210115

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6831561

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250