JP6831226B2 - シート処理装置およびこれを備える画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、シートに区分とシート端縁の処理を施すシート処理装置及び画像形成装置に関し、より詳しくは、シートの搬送過程でシートを中継ローラでニップしてシフトするとともにこのシフトするシートの端縁にパンチ孔穿孔あるいはシートのコーナカットを行って集積トレイで区分け集積する装置に関する。
従来、複写機、レーザービームプリンタ、ファクシミリ及びこれらの複合機等の画像形成装置においては、画像を形成したシートに対し綴じ処理、穿孔処理あるいはシートコーナのカット区分け処理等のシート処理を行うシート処理装置を備えたものがある。
このような画像形成装置では、装置を全体として小型化するために上記の綴じなどを行う装置を画像形成部の上方と画像読み取り部の間の胴内の空間に配置し、排出するシートにパンチ孔を穿孔したり、上下に位置する集積トレイに振り分けて排出したりするものが、たとえば、本出願人より出願された特許文献1に示されている。
また、比較的大型のシート処理装置において、綴じユニットに搬入前に画像形成装置から排出されたシートをその搬送過程において搬送方向に対して交差する方向の手前側(装置のフロント側)と奥側(装置のリア側)に指定枚数ごとに
シフト移動して集積トレイで区分けする装置が特許文献2のように提案されている。またこの装置も排出するシートを上下に位置する集積トレイに振り分けて排出することが可能となっている。したがって、特にシートを区分けする枚数が多い場合には、搬送中にシートをシフトしていずれかの集積トレイに区分けして排出させればよく、シフト処理を処理トレイで行う必要がないので処理時間が短縮されるという利点がある。
さらに、上記のようにその搬送過程において搬送方向に対して交差する方向の手前側(装置のフロント側)と奥側(装置のリア側)に指定枚数ごとにシフト移動するシフト前にパンチユニットによりパンチ孔を穿孔し、その後にシートをシフトして、集積トレイに区分けして集積するものが特許文献3に示されている。
日本特許第5608479号公報 日本特許第4785474号公報 日本特許第5528088号公報
しかしながら、特許文献1のものは、比較的小型であるが綴じ処理を行うために一旦戴置する処理トレイ上でシート束を区分けする整合板を用いてのシート区分けは可能であるが、高速化に対応することは限界があり、比較的多用される、たとえばA4やレター以下の長さのシートの区分け処理の高速化が望まれている。
一方、特許文献2に示す区分け装置は、二つの集積トレイに至るシートの搬入経路(搬送経路)の長さを比較的長くすることが必要で、二つの集積トレイに振り分けるゲートも装置へのシート搬入口から比較的遠い位置に配置していた。このため、搬送中にシートをシート搬送方向と交差する手前側(装置のフロント側)と奥側(装置のリア側)に振り分けることが容易になしえるが、比較的長い搬送経路を必要とし特許文献1のような装置への採用は難しかった。
また、特許文献3に示すパンチ孔を穿孔するシートの区分けも可能としているが、この装置は搬送するシートをシフトするシフトローラの上流側にパンチユニットを有している。このため、通常行われているシート後端側にパンチ孔を穿孔するためには一旦シートをシフトローラのみでニップして移動できる位置まで搬送し、その後にパンチとの位置あわせを行うことが必要であり、特に高速が要求される汎用サイズ(A4やレター)にパンチと区分けをする際には思いのほか処理時間を要していた。
特に、この特許文献3に示すものは、その図12から図14に示される様に、一旦パンチユニットからシートを通過させ、その後再びパンチユニットにシートをスイッチバックさせて穿孔処理を行っている。さらに、これを区分けするためこのパンチユニットから排出した後に区分けのためのシフトを行わなければならず、シートのシート搬送方向と交差する方向への移動と搬送方向へ搬送ローラを繰り返す必要があった。
そこで、この発明は、シートが端部処理ユニットに搬入する前に、この端部処理ユニットをシートが区分けのためにシフトする範囲と同じかこれ以上にシート搬送方向と交差する方向に移動しておくことにより、シートのシフト後は既に端部処理ユニットが端部処理位置かこれに近似する位置に位置していてシートのシフトと端部処理の処理時間を短縮することを課題とする。
上記の課題を解決するために、この発明は、下記の構成を有する。
搬送されるシートをシフトして区分けを行なうとともにこの区分けするシートの端部を処理して集積トレイに集積するシート処理装置において、搬入口からのシートを案内する搬入経路と、前記搬入経路に設けられシートを搬送すると共にシート搬送方向と交差する方向にシフトするシフトローラと、前記シフトローラの下流側に位置し前記搬入経路からのシートを前記集積トレイに向けて搬入する搬入ローラと、前記搬入ローラの上流側に設けられ処理位置でシートの端部を処理する端部処理ユニットとを備え、前記端部処理ユニットは、前記搬入ローラのシート搬送方向の上流側で且つ前記シフトローラの下流側に配置され、シートが前記処理位置に到達する前に、前記端部処理ユニットが前記シフトローラと同じ方向へのシフト移動を完了させると共に前記端部処理ユニットのシフト量が前記シフトローラのシフト量と等しいかまたは大きく設定されている、ことを特徴とする
この本発明によれば、シートが端部処理ユニットに搬入する前に、この端部処理ユニットをシートが区分けのためにシフトする範囲と同じかこれ以上にシート搬送方向と交差する方向に移動しておくことが可能となり、シートのシフト後は既に端部処理ユニットが端部処理位置かこれに近似する位置となっているので、シートの端部処理とシフトの処理時間を短縮することができる。
本発明に係わる画像形成装置とシート処理装置を組み合わせた全体構成を示した説明図。 本発明に係わるシート処理装置の全体説明図。 シフトローラ(中継ローラ)ユニットを含む搬送ユニットの説明図。 シート処理装置の処理トレイ(戴置トレイ)周辺の駆動説明図。 図4の処理トレイに設けられてシート幅方向に移動する整合部材(整合板)の移動構成の説明図。 図4の処理トレイ端部に位置する綴じユニットの移動位置説明図。 シフトローラ(中継ローラ)ユニットとシート長さと関係の説明図。 シフトローラ(中継ローラ)ユニットの駆動を説明する側面断面図。 シフトローラ(中継ローラ)ユニットの駆動を説明する正面説明図。 シートの端部処理ユニットとしての屑ボックスを含むパンチユニット説明図。 屑ボックスを含むパンチユニットの穿孔駆動説明図。 パンチユニットに取り付けられるシート側縁検出センサ説明図。 シフトローラ(中継ローラ)ユニットによるシートのシフトが完了した状態を説明する図である。図13(a)は、第1搬送経路の搬入ローラ手前でシフトが完了している状態の説明図。図13(b)は、第2搬送経路の分岐ローラ手前でシフトが完了している状態の説明図。 搬入されたシートが再び画像形成部に導かれる際のスイッチバック時シフトローラが離間状態にある説明図。 シートのシフトローラユニットへの搬送状態を示す図で、図15(a)は、シートが画像形成部からシフトローラユニットに搬入を開始している状態図。図15(b)はシフトローラユニットにより手前側(装置のフロント側)あるいは奥側(装置のリア側)にシートのシフトが完了した状態図。 シートのシフトローラユニットからの搬出とパンチユニットによる穿孔状態を説明する図で、図16(a)はシフトローラユニットローラからシフト済みシートが排出された状態を説明する図で、図16(b)は、搬入ローラを停止してパンチユニットにより穿孔処理を行っている状態の説明図。 図15のシートの状態を平面的に対応させた図で、図17(a)は図15(a)に対応して、シートが画像形成部からシフトローラユニットに搬入を開始している状態図。図17(b)は図15(b)に対応して、シフトローラユニットにより手前側(装置のフロント側)にシートのシフトが完了した状態図。 図16のシートの状態を平面的に対応させた図で、図18(a)は図16(a)に対応して、シフトローラユニットローラから手前側(装置のフロント側)にシフト済みシートが排出された状態を説明する図で、図18(b)は図16(b)に対応して、搬入ローラを停止して手前側(装置のフロント側)にシフトしたシートにパンチユニットで穿孔処理を行っている状態の説明図。 図15と図16のシートの状態を平面的に対応させた図で、図19(a)は図15(b)に対応して、シフトローラユニットローラから奥側(装置のリア側)にシフト済みシートが排出された状態を説明する図である。図19(b)は図16(b)に対応して、搬入ローラを停止して奥側(装置のリア側)にシフトしたシートにパンチユニットで穿孔処理を行っている状態の説明図。 シート処理装置がパンチユニットを備えた場合と備えない搬送ガイド(ダミーパンチユニット)を設置した場合の搬送処理パターンを図とした表。 図20の表によるシートの処理フロー図である。 図21に続くシートの処理フロー図である。 図22に続くシートの処理フロー図である。 図21に続くシートのラージサイズの処理フロー図である。 図24に続くシートの処理フロー図である。 図21に続く搬送ガイド(パンチユニットなし/ダミーパンチ)の場合のシートの処理フロー図である。 図26に続くシートの処理フロー図である。 集積トレイ側から見たシート束の区分け状態の説明図で、図28(a)は排出ローラからシフトローラユニットで区分けしたシートの集積状態図である。図28(b)は処理トレイの整合板で区分けしたるシートの集積状態図である。 特定シートのダイ孔への引っ掛かりを防止する説明図で、図29(a)は装置のフロント側(手前側)にダイ孔を回避シフトした説明図。図29(b)は区分けのために装置のフロント側(手前側)に大きくシフトした説明図。 特定シートのダイ孔への引っ掛かりを防止する説明図で、図30(a)は装置のリア側(奥側)にダイ孔を回避シフトした説明図。図30(b)は、区分けのため、装置のリア側(奥側に)に大きくシフトした説明図。 シフトするパンチ刃・ダイ孔と固定された屑ボックスとの状態を説明する図で、図31(a)は、パンチ刃・ダイ孔がセンタ位置でシートに穿孔している図。図31(b)は、パンチ刃・ダイ孔が手前側(装置のフロント側)にシフトしてシートに穿孔している図。図31(c)は、パンチ刃・ダイ孔が奥側(装置のリア側)にシフトしてシートに穿孔している図である。 シートの端部処理ユニットの他の実施例を示すもので、パンチ・コーナカットユニットの平面説明図である。 図32のパンチ・コーナカットユニット斜視図である。 図1の全体構成における制御構成のブロック図。
以下、本発明に係わるシートを搬送経路中で搬送方向と交差する方向にシフトするとともにシートにパンチ孔穿孔する各ユニットなどを含むシート処理装置B及びこれを取り付ける画像形成装置Aについて図を参照して説明する。
図1は本発明に係わるシート処理装置Bと画像形成装置Aと全体構成を示した説明図である。図2は本発明に係わるシフトローラユニット50有する搬送ユニット40、パンチユニット60、綴じユニット100、第1の集積トレイ110、第2の集積トレイ115などシートを処理する各ユニットを含むシート処理装置Bの説明図である。
[画像形成装置A]
図1に示す画像形成装置Aは、電子写真方式を用いたもので画像形成部2の下方にシートを収納する3段の給紙カセット1a、1b、1cからなる給紙部と、シート処理装置Bを装着しないときは画像形成部2の上方を排紙空間としてその上方に画像読取装置20を配置してある。したがって、シート処理装置Bを配置する場合には、図示の様に上記排紙空間を利用する所謂胴内タイプとして装置フレーム29上に配置している。
上記の画像形成部2は中間転写ベルトを用いたタンデム方式を採用している。すなわち、4色の色成分(イエロー2Y、マゼンダ2M、シアン2C、ブラック2BK)を用いており、例えばイエロー2Yにおいては、像担持体としての感光ドラム3aと、この感光ドラム3aを帯電する帯電ローラからなる帯電装置4aと、画像読取装置20で読み取った画像信号を潜像とする露光装置5aを有している。さらに、感光ドラム3aに形成された潜像をトナー像として形成する現像装置6aと、この現像装置6aで形成された感光ドラム3a上の像を中間転写ベルト9に1次転写する一次転写ローラ7aを備えている。この構成が色成分ごとに中間転写ベルト9に1次転写される。感光ドラム3aに残った色成分は感光クリーナ8aによって回収され次の画像形成に備えられる。これらは図1に示す様に他の色成分(マゼンダ2M、シアン2C、ブラック2BK)についても同様になっている。
ところで、中間転写ベルト9の画像は、二次転写ローラ10によって給紙部1から給紙されるシートに転写され、この画像はシートに定着装置12により加圧力と熱量により溶解定着される。この中間転写ベルト9に残った重ね合わされた色成分は中間ベルトクリーナ11により、除去され次の転写に備えられる。
この様に画像形成されたシートは、本体の中継ローラで本体排出ローラ30に向けられるが、シートの両面に画像形成する場合は、切り替えゲートにより一旦シート処理装置B側に搬送したシートをスイッチバックさせて、循環経路17に搬送して再び画像形成部2に送りシートの裏面側に画像形成する。
この様にシートの片面あるいは両面に画像形成されたシートは、本体排出ローラ30を通じてシート処理装置Bの搬送ユニット40に搬送される。
なお、画像形成部2上方の排紙空間の上方には、画像読取装置20が配置されている。ここでは原稿スタッカ25に載置した原稿を原稿送り装置24でプラテン21に送り、この送られた原稿をスキャンユニット22で照射することにより光電変換素子23(例えば、CCD)で順次読み取り、図示していないデータ貯蔵部に画像を蓄積していく。この蓄積された画像を画像形成部でシートに画像形成することは上述の通りである。
[シート処理装置B]
次に、図1及び図2の画像形成部2の上方で画像読取装置20の下方の排紙空間に配置されているシート処理装置Bについて説明する。このシート処理装置Bには、本体排出ローラ30から排出されるシートを搬入口32から受け入れるシフトローラユニット50を備えた搬送ユニット40と、シートにパンチ孔を穿孔するパンチユニット60と、この下流側で必要に応じて処理トレイ90に一時シートを載置して綴じ処理を行う綴じユニット100が配置されている。
さらにこのシート処理装置Bは、搬入口32からのシートを案内する搬入経路34から上記のシフトローラユニット50の下流で上記処理トレイ90側に導く第1搬送経路70と、シフトローラユニット50の下流で分岐した第2搬送経路が設けられている。第1搬送経路70の下流には処理トレイ90から排出されるか、あるいは第1搬送経路70から直接排出されるシートを収納する第1の集積トレイ110が設けられ、この上方には必要に応じて第2搬送経路から送られるシートを収納する第2の集積トレイ115が重なるように配置されている。
上記の第1の集積トレイ110は図2に示されるように、これを収納するシートの上面を集積トレイセンサム111が接して紙面を検知する紙面センサ111Sが設けてある。この紙面センサ111Sの紙面レベルにより昇降モータ110Mを駆動して、常に収納位置が一定の範囲内にあるようしている。
なお、このシート処理装置Bを構成するシートの縁部(シートの先後端縁)付近にパンチ孔を穿孔するパンチユニット60が配置されているが、特にシートへの穿孔を必要としない場合には、このパンチユニット60を単にシートをガイドする搬送ガイドユニット(60D)としてもシート処理装置Bとして機能するようになっている。この搬送ガイドユニット(60D)は、外形は、パンチユニット60と同じ形状として搬入経路34から第1搬送経路70にシートを案内するガイドとして、いわゆるダミーパンチユニットなる。この穿孔処理を行うパンチユニット60と搬送ガイドユニット(60D)の使用のパターンについては、追って説明する。
以下では、シート処理装置Bを構成する搬送ユニット40、パンチユニット60、処理トレイ90周辺の駆動、処理トレイ90上の整合機構、およびシートを綴じる綴じユニット100について説明する。なお、この発明により関連する搬送ユニット40とパンチユニット60については、後にその動作状態も含め詳述する。
[搬送ユニット40]
図3に示す様に、本体排出口に設けられた本体排出ローラ30に対応してシート処理装置Bの搬送ユニット40が設けられている。この搬送ユニット40の入り口は搬入口32として、上記の本体排出ローラ30に対応している。この搬送ユニット40はシートを下流側に中継搬送するとともにシートを搬送過程でシートを搬送方向と交差する方向のフロント側(手前側)とリア側(奥側)に移動シフトするシフトローラ(中継ローラ)52を備えるシフトローラユニット50が設けられている。
上記搬入口32から搬入するシートは、搬入センサ42で検出され、本実施例ではこの搬入センサ42の検出より、シフトローラユニット50のシフトローラ52の搬送回転を開始するようにしてある。
シフトローラ52の下流の直後には、シートを第1搬送経路70に案内するか、第2搬送経路80を切り替える第1フラッパ68が位置している。この第1フラッパ68は、常時は第1搬送経路70シートを導く位置(図3実線位置)と、必要に応じて第2搬送経路80に位置する(図3は破線位置)移動する第1フラッパソレノイド68SLに連結されている。この第1フラッパ68の位置が第1搬送経路70と第2搬送経路80の分岐位置となる。
また、第2搬送経路80には、シート両面に画像形成するために本体排出ローラ30によってスイッチバックされるシートを第2搬送経路80上方に搬送可能とする第3搬送経路88がスイッチバック開放路となっている。この第2搬送経路80と第3搬送経路88の分岐位置にもシートを選択的に案内する第2フラッパ85が第2フラッパソレノイド85SLに連結されている。
上記の第1搬送経路70の第1フラッパ68下流側には、パンチユニット60が設けられている。パンチユニット60については、追って述べるが、このパンチユニット60はパンチ孔に対応する位置にシートを穿孔するためのダイ孔63が設けられている。このパンチユニット60は、前述したように搬送ガイドのみで良いときは、ダミーパンチとなる搬送ガイドユニット(60D)が置き換わる場合がある。なお、この実施形態の説明においては、第1搬送経路70はP1、第2搬送経路80はP2、第3搬送経路88はP3と表記するときがある。
[処理トレイ90周辺のシート搬送駆動]
ここで、図4により処理トレイ90周辺のシート搬送駆動に触れて置く。上記の第1搬送経路70(P1)にはシートを搬入する搬入ローラ72と、シートを第1搬送経路70から処理トレイ90または第1の集積トレイ110にむけて搬出する搬出ローラ74と、処理トレイ90のシートまたは搬出ローラ74のシートを第1の集積トレイ110に排出口105から排出する排出ローラ78が設けられている。この排出ローラ78は、排出下ローラ78bに対して揺動する排出上ローラ78aからなる。また、この排出ローラ78は正逆転可能となっており、正転(図4実線方向)でシートを第1の集積トレイ110側に、逆転(図4破線方向)でシートを処理トレイ90の基準面92側に送るようになっている。
この処理トレイ90上方には、シートを下方に案内する搬出ガイド76が揺動可能に設けられ、これとともに逆転する排出ローラ78により基準面92側に送り、送られたシートはかき込みコロ93の回転により、基準面92に送られて先端が整合される。これを繰り返すと処理トレイ90上にシートが束として載置されることになる。
[搬出ローラの回転駆動]
まず、搬出上ローラ74aと搬出下ローラ74bからなる搬出ローラ74の駆動は、搬出ローラモータ74Mで行われる。この搬出ローラモータ74Mはハイブリッド型のステッピングモータから構成され、モータ軸の回転速度を検出する速度検出センサ44Sが配置されている。この搬出ローラモータ74Mの駆動は、伝達ギア120、122、伝達ベルト124を介してアームギア126に伝達される。このアームギア126から駆動は、搬送ローラ支持アーム136に支持された搬出上ローラ74aの上ローラ軸74ujに伝達ベルト128で伝達される。搬出上ローラ74aは、常時搬出下ローラ74bに圧a接して駆動するように搬出上ローラ74aはバネ134が支持アーム1369との間に設けられている。
搬出下ローラ74bの回転駆動は、搬出ローラモータ74Mの駆動を、伝達ギア120、伝達ベルト138を介して搬送下ローラ軸44sjに個設された受けギア142に伝達して行われる。
また、この受けギア142からの駆動は、ワンウェイクラッチ付ギア144、伝達ベルトの役割もする突起付ベルト146でかき込みコロ93を回転する。このかき込みコロ93は、ワンウェイクラッチ付ギア144を介して伝達されているので、既に説明したように受けギア142が正逆回転しても図4の実線矢印方向のみにしか回転せず、処理トレイ90の基準面92の方向のみにシートを移送するように回転する。
なお、上述の突起付ベルト146は先端にかき込みコロ93を回転するようにしたが、このかき込みコロ93を省略した、円形のかき込みベルトのみを回転させてもよい。ところで、搬出ローラモータ74Mの駆動は、伝達ギア120、伝達ベルト148を介して、第1搬送経路70中でシートを搬入する搬入ローラ72も駆動する
[排出ローラの回転駆動]
次に、排出上ローラ78aと排出下ローラ78bからなる排出ローラ78の駆動は、排出ローラモータ78Mで行われる。この排出ローラモータ78Mもハイブリッド型のステッピングモータから構成され、モータ軸の回転速度を検出する速度検出センサ78Sも同様に配置されている。この排出ローラモータ78Mの駆動は、伝達ギア150、152、伝達ベルト154を介してアームギア156に伝達される。アームギア156から駆動は、排出ローラ支持アーム166に支持された排出上ローラ78aの排出上ローラ軸48ujに伝達ベルト158で伝達される。
排出上ローラ78aは、固定された排出下ローラ78bに対して離接するためアームギア156の軸を中心に回動されるように取り付けられている。この離接は、アームギア156の軸に取り付けられ、後方扇形ギアを有し先端側の移動アーム先に排出上ローラ78aを付勢するバネ164が取り付けられた排出ローラ移動アーム160によって行われる。上記の後方扇形ギアに係合する排出ローラ移動アームモータ160Mを正逆転駆動することにより、一方向回転により矢印Oの解放方向に、他方回転により矢印Cの排出下ローラ78bに圧接する矢印Cの圧接方向に移動する。
なお、排出ローラ移動アームモータ160Mもステッピングモータで構成されるとともに、排出ローラ移動アーム160の位置を排出ローラ移動アームセンサ160Sで検出するようになっている。また、排出下ローラ78bの回転駆動は、排出ローラモータ78Mの駆動を、伝達ギア150、伝達ベルト168を介して排出下ローラ軸78sjに個設された受けギア169に伝達して行われる。
[整合および位置シフトのための整合板]
次に、図5により、処理トレイ90のシート搬入の都度シート側縁に当接して、シートを整合したり、シートの戴置位置を変更したりする整合構成について説明する。図5は、処理トレイ90を上面から見た図で、整合板95は、フロント側のフロント整合板95aとリア側のリア整合板95bとからなる。これらは夫々、シートの側縁に離接するフロント整合面95afとリア整合面95bfを有する。このシート側縁への離接は、フロント整合板95aの底部に設けられ、フロントラックガイド95aRGに案内されるフロント整合板ラック95aRがフロント側整合モータ95aMによってギア95aGを介して移動される。同様に、リア整合板95bの底部に設けられ、リアラックガイド95bRGに案内されるリア整合板ラック95bRがリア側整合モータ95bMによってギア95bGを介して移動される。
このフロント整合板95aとリア整合板95bは、マルチ綴じをするときはシートセンターを基準として整合したり、コーナ綴じのときは、図5のように片側基準として整合したり綴じ方などよって整合の基準を変更することができる。また、シート処理部の1つとして、処理トレイ90に戴置されたシート束を片寄せしこれを第1集積トレイに排出することによってシート束を区分けするいわゆるジョグ処理も可能となっている。なお、処理トレイ90にシートを搬入する搬出ローラ74とその条間には搬出するシートに腰付けを行う搬出コロ75が板バネで付勢されている。
[綴じユニットとその移動]
次に、本実施例の綴じユニット100の綴じ処理は既に公知なので詳細な説明を省略するが、綴じユニット100のステープラ100SPが綴じ位置で停止すると、ステープラSPモータ100SPMが回転駆動して、図示していないドライバを移動してステープル針をシートの束に打ち込み、打ち込まれたステープル針をアンビルによって折り曲げて針綴じ処理する。この綴じ処理はシートの角の端面や幅方向の端面の複数位置に行う。この点を図6で説明する。
図6はシート束の針綴じを行うステープラ100SPが、移動台101上で移動することを示している。この移動台101はシート処理装置Bの装置フレームに、図示上部をフロント側として、下部をリア側としている。図2も参照すると、移動台101にはステープラ100SP側から突出する溝ピン107を案内する移動溝106が略直線状に設けられている。このステープラ100SPの先端側に案内ピン103が、移動台101に設けられた姿勢ガイド104に係合されてある。
ステープラ100SPは、ステープラ移動モータ100Mによって移動する移動ベルトに結合されている。これにより、ステープラ100SPは、その移動位置によって、リア側のコーナ綴じ位置Cp1、これよりセンタ側の範囲にマルチ綴じ範囲Ma1〜Ma2、フロント側のコーナ綴じ位置Cp2となっている。さらに、フロント側においてステープラ100SPの後方を装置外側に向ける針補充位置と、これよりフロント側のマニュアル綴じ位置でもあり綴じ開始前のホームポジション位置HPに位置するように制御される。
したがって、この実施態様の装置は、シート処理部の1つとして、ステープラ100SPが処理トレイ90に戴置されたシート束の任意の位置で綴じ処理を行う綴じユニット100を有している。なお、処理トレイ90では、これにシートの搬入の都度シート揃えを行うシート幅方向に対となる整合板95が配置されている。なお、綴じユニット100は、ステープル針で綴じる上記のステープラSP100SPMのみでなく接着剤による綴じやシート同士を圧着する圧着綴じも含むことはいうまでもない。
ここから本発明に特に係わるシフトローラ(中継ローラ)ユニット50を含む搬送ユニット40について図7から図9で説明する。その後パンチユニット60(ダミーパンチ(搬送ガイド)60D)について説明する。
[シフトローラユニット50]
まず、図7は本体排出ローラ30から排出されたシートが、シフトローラ52にニップされて、第1搬送経路70に搬送されシートのシフトが完了した状態(図7の実線L1)と第2搬送経路80に搬送されてシートのシフトが完了した状態(図7の破線L2)を示している。搬入口32から第1搬送経路70の搬入ローラ72までの長さは、搬送するシートの一部がシフトローラ52のみにニップされて、搬送方向と交差する方向にシフト移動できるようになっている。
具体的にはこの搬入口32から搬入ローラ72までの長さは235ミリに設定されるので、ここでシフト可能なシートを216ミリ以下の搬送方向長さのシート、たとえばA4ヨコ、レターヨコ、B5ヨコのシートをシフト可能としている。なお、この発明では、このシフトローラ52のみでニップし搬送ユニット40でシフトできるシートをスモールシート(単に「スモール」)といい、ここでシフトできないシートをラージシート(単に「ラージ」)ということとする。
また、搬入口32から第2搬送経路80の分岐ローラ82までの長さも同様となっており、シート搬送方向と交差する方向にシフトするシート長さを限定としている。これは、このシート処理装置Bをできるだけコンパクトに構成し、当初に述べた胴内タイプの
画像形成装置にマッチングすることを考慮したためである。
この第1搬送経路70または第2搬送経路80に進入したシートのシフトローラによるシフト動作は、シフトローラ52直後に位置する第1フラッパ68をシートが通過後に行われるが、この実施態様の装置では、さらにシフト開始する位置を遅らせている。まず、第1搬送経路70では、シフトローラ52で搬送されるシートの先端が後に説明するパンチユニット60のダイ孔63孔を通過した時点からシフトを開始し、搬入ローラ72に達するまでにシフトの完了をする、言い換えると図示L3内でシフトを行うようにしている。
これは、特にパンチユニット60が装着されている場合、後に説明するダイ孔63に搬送されるシートの角がカールなどにより引っかかることを少なくするためである。また、このパンチユニット60が装着されない、ダミーパンチ(搬送ガイド)60Dの場合にも、シフトする位置を限定することにより、シートのシフトの際の付加抵抗などが一定になり、傾きなどがすくなくなる。したがってシフト可能な各長さのシートのシフト完了は凡そ搬入ローラ72直前になっている。
また、第2搬送経路80でも、第2フラッパ85先端位置をシート先端が通過してから、シフトローラ52によるシフトを行うようにしている。これも、上記のシートによる付加抵抗などを凡そいっていにするためであり、図示L4の範囲でシートの開始と完了がなされるようにしている。すなわち、この実施態様の装置では、シートが少なくとも第1フラッパ68を超えて、第1搬送経路70または第2搬送経路80に搬入してからシフトローラ52によるシフトローラ52が開始されることになっている。
[シフトローラユニット50のシフト駆動構成]
次に、図8および図9によりシフトローラ(中継ローラ)ユニットの駆動構成を説明する。シフトローラ52を含むシフトローラユニット50は図8に破線で区画されている。この区画範囲はユニットして搬送ユニット40から引き出して着脱可能となっている。図8はシフトローラ52がシートの搬送を中継する中継ローラとして回転している状態を示している。この後シート先端が先に述べたL3の範囲に搬送されると、シフトローラ52とシフト従動ローラ54をシート搬送方向と交差する方向にシフトする。このシフトは図9に示すようにユニットフレーム50Fにカム取付け板55Fに取り付けられたシフトカム55によって、シフトローラ52、シフト従動ローラ54とシフト従動ローラ54をシフトローラ52から離接する移動レバー56を図示左右にシフト移動する。シフトカム55のカム係合部59が、シフトローラ軸52J、シフト従動ローラ軸54Jと移動レバー軸56Jを固定しているので、シフトカム55の左右移動によってシフト移動することによる。なお、本願においてはシートをニップして中継搬送および搬送方向と交差する方向にシフトするシフトローラ52とシフト従動ローラ54を、単にシフトローラ52という場合がある。
このシフトカム55はカムスリット58を有し、このカムスリット58に シフトモータ50Mによって回転するシフトギア53に設けられたカム移動ピン57に係合している。したがって、シフトギア53を
シフトモータ50Mに回転することにより、移動ピン57がカムスリット58を介して図示左右の矢印方向に移動することになる。なお、特に図示していないが、シフトカム55またはシフトギア53の位置を検出することによりシフトローラ52などのシフト前のセンタ位置、フロント側のシフト位置、およびリア側のシフト位置を検出するようになっている。なお、カム係合部59はカム取付け板55Fに固定した取付け板シャフト55FSにもスライド可能に支持されている。
なお、シフト従動ローラ54は、本体排出ローラ30の正逆転によるシートのスイッチバック搬送の際に、シフトローラ52から離間した位置に移動するように構成されている。すなわち、シフト従動ローラ54は移動レバー56によって支持されていて、この移動レバー56の軸である移動レバー軸56Jを従動ローラソレノイド54SLで離間できる。中継搬送時あるいはシフト時は比較的強いニップ力となるように、通常はバネ56bでシフトローラ52に圧接されている。
ところで、シフトローラ52のシートを搬送する中継ローラとしての回転駆動は、ユニットフレーム50Fに取り付けられた シフト搬送モータ52Mの九度が、ギア部46、47を介して伝達される。この駆動開始あるいは停止は、図8に示されるように、搬入経路34のシフトローラ52入り口に設けられた搬入センサ42によってなされている。したがって、シートの搬入を搬入センサ42が検出すると
シフト搬送モータ52Mの駆動を開始し、シートの通過後所定時間後に停止するようになっている。もちろん、この シフト搬送モータ52Mのコントロールの信号を本体の画像形成装置Aから得てもよい。
[パンチユニット構成]
ここからは、もうひとつの要素であるパンチユニット60について、図10の正面図と図11の断面図を用いて説明する。パンチユニット60は、パンチ刃62とダイ孔63を備えるパンチ移動ユニット61と屑ボックス67などを備える固定部69とからなる。パンチ刃62はダイ孔63に対してパンチカム64の回転より往復移動するように構成されている。パンチカム64はシートのセンタを挟んだ両側に2穴のパンチ孔を穿孔するための2穴用カム64WCとシートのセンタに穿孔するとともにこの両側に穿孔する3穴用カム64TCが設けられている。
パンチ移動ユニット61は、シート搬送方向と交差する方向に移動できるように、屑ボックス67を含む固定部69に設けられた移動モータ61Mの回転が移動ギア61G介してパンチ移動ユニット61に固定された移動ラック66に係合している。したがって移動モータ61Mの正逆転駆動に従って、パンチ移動ユニット61は図示矢印の左右方向に移動する。この移動をスムーズに行うためパンチ移動ユニット61と固定部69との間に移動コロ61Rが設けられている。パンチ孔は、上述したように2穴用パンチ刃62WPが2箇所に、3穴用パンチ刃62TPが3箇所設けられ、これに2穴用ダイ孔63WDと3穴用ダイ孔63TDが対応している。
図11から良く解るように、2穴用カム64WCと3穴用カム64TCとで位相が異なるように設けられている。このパンチカム64は、パンチモータ60Mによってパンチギア65を介して駆動され、パンチモータ60Mのa矢印方向の回転とb回転方向の切り替えにより、カム駆動軸64Jによって回転される偏芯カム64Cを回転し、その外側に設けられパンチ刃62に連結されたカムホルダー64Hを移動する。この際、カムの位相が異なっているので、2穴用パンチ刃62WPと3穴用パンチ刃62TPを切り替えることができる。
再び図10に戻ると、パンチ移動ユニット61のパンチモータ60Mと反対側にシート通路を挟んで側縁センサ61Sがシートサイズに応じて設けられている。側縁センサ61Sはシートの後端に近い位置のシートの縁部を検出するもので、縁部外側から内側にパンチ移動ユニット61を多少移動してセンサの状態変化(立下りあるいは立ち上がり)でシート端部を検出して2穴あるいは3穴の穿孔位置を決定している。また、中央(3穴用パンチ刃62TPの中央)に対応する位置には、シートの端部を検出するパンチセンサ60Sが設けられている。パンチセンサ60Sをシートの後端が通過した位置がシートの穿孔位置になるように決められている。もちろん前記パンチセンサ60Sから所定カウントした位置を穿孔位置としても良い。
図12は、上述の側縁センサ61Sとパンチセンサ60Sをパンチ移動ユニット61に取り付けたもので、ダイ孔63(2穴用ダイ孔63WD、3穴用ダイ孔63TD)との位置を説明している。この図のように、シートのサイズに対応して多少ずれた位置に各サイズに対応した側縁センサ61Sが設けられている。そしてシートがセンタ基準(パンチセンサ60S中央)で送られると、多少の移動によりシートの側縁が検出きることになる。また、このセンタから40ミリの位置に2穴用ダイ孔63WDが、104ミリの位置に3穴用ダイ孔63TDの両側が位置していることも示している。この場合レターサイズ縦(LTRR)とリーガルサイズ(LGL)は丁度3穴用ダイ孔63TDに対応するが、この点については、別途ダイ孔63回避動作として説明する。
[搬送ユニットでのシート搬送]
ここからは、シフトローラユニット50を含む搬送ユニット40による第1搬送経路70(P1)、第2搬送経路80(P2)および第3搬送経路88(P3)までのシート搬送について説明する。図13(a)は、長さL1のシートが、第1搬送経路70(P1)の搬入ローラ72手前でシフトが完了している状態を示している。具体的には、搬入口32から搬入ローラ72までの長さは235ミリに設定されて、シフトローラ52で搬送方向と交差する方向にシフトできるシートは216ミリ以下の長さであるレターサイズ、A4サイズ以下の長さのシートがシフト可能となっている。これ以上の長さを有するシートサイズのものは一旦処理トレイ90に載置してから整合板95でシフトするがこの点は、後述する。
搬入口からのシートはシフトローラユニット50内のシフトローラ52で下流側に搬送かつ搬送方向と交差する方向にシフトされることになるが、図13図(a)では、第1フラッパ68がパンチユニット60(あるいはダミーパンチ(搬送ガイド)60D)側にシートを搬送するように位置している。従ってシートは第1搬送経路70に向かって搬送され、シフトされることになるが、実施態様にあっては、シートの先端がパンチユニット60のダイ孔63を通過してからシフトを開始し、搬入ローラ72到達までにシフト完了させる配置としている。
すなわち、シフト可能ないずれの長さのシートであってもL3の範囲にシート先端が通過してからシフトを開始することにより、シートのダイ孔63への引っかかりを少なくしている。また、いずれも同じ位置からシフトを開始し、シートシフトの際の搬送ガイドなどの付加抵抗が一定にしてこの位置でのシートジャムなどの低減を図っている。特にシフトローラ52で搬送しながらシフトを行う場合は引っ掛かりなどの防止ができる
勿論ダイ孔63が存在しないダミーパンチ(搬送ガイド)60Dの時には、シートのシフト開始をシートの後端が本体排出ローラ30を通過した時点で、シフト開始できるが、本実施態様にあっては、少なくとも第1フラッパ68の揺動先端をシートが通過してからシート可能な位置に第1フラッパ68とシフトローラ52を位置させている。これは、フラッパと搬送ガイドとの間に隙間が生じているため、この隙間を通過してからシートのシフトを開始するようにして、この隙間への引っ掛かりを低減している。
次に、図13(b)は、第2搬送経路80の分岐ローラ82手前でシートのシフトが完了している状態を示している。この図では、搬入口32からのシートはシフトローラ52により、第1搬送経路70側を閉じ、第2搬送経路802側を開放している第1フラッパ68を経て、第2フラッパ85にいたる。
この第2フラッパ85の揺動先端を通過した時点で、シートシフトを開始し分岐ローラ82に至るまでにシフトを完了している。
ここでも、具体的には、搬入口32から分岐ローラ82までの長さは235ミリに設定されて、シフトローラ52で搬送方向と交差する方向にシフトできるシートは216ミリ以下の長さであるレターサイズ、A4サイズ以下の長さのシートがシフト可能となっている。従って、これを超えるシートは区分けのためのシートはできないが、この場合には、第1搬送経路70を通過させ整合板95でシフトさせればよい。
また、この第2搬送経路80においても、シフト可能ないずれの長さのシートであってもL4の範囲にシート先端が通過してからシフトを開始することにより、シートが第1フラッパ68および第2フラッパ85の先端を通過してから行うようにし、第2フラッパ85と搬送ガイドとの引っ掛かりを少なくしている。加えて、いずれのシートも同じ位置からシフトを開始し、シートシフトの際の搬送ガイドなどの付加抵抗が一定にしてこの位置でのシートジャムなどの低減を図っている。特にシフトローラ52で搬送しながらシフトを行う場合は引っ掛かりなどの防止ができることは同様である。
勿論、第2搬送経路80に送るシートの後端が、本体排出ローラ30を通過すれば、シートシフトが可能であるが、本実施態様にあっては、少なくとも第1フラッパ68の揺動先端をシートが通過してからシフト可能な位置に第1フラッパ68とシフトローラ52を位置させている。これは、フラッパと搬送ガイドとの間に隙間が生じているため、隙間を通過してからシートのシフトを開始するようにして、隙間への引っ掛かりを低減している。
本実施態様にあっては、図14に示すように搬入されたシートが両面に画像を形成のため再び画像形成部に導かれる際、シートをスイッチバックさせる際の説明図である。この場合シートは第1フラッパ68および第2フラッパ85の上方を通過して、第3搬送経路88に搬入している。この場合シートは本体排出ローラ30により正方向とこれは逆のスイッチバック方向に移動するが、この際シフトローラ52は、本体排出ローラ30の搬送動作を妨げないように、シフトローラ52とこれに圧接しているシフト従動ローラ54を従動ローラソレノイド54SLにより離間させている。これによりA3などの比較的長いシートも抵抗なく正方向およびスイッチバック方向に本体排出ローラ30で搬送できる。
[第1搬送経路へのシートシフト動作説明]
ここからは、上述の図13(a)の第1搬送経路70へのシートのシフト完了に至るシフト動作を図15および16の断面説明図、およびこれらに平面的に対応させた図17および図18により説明する。
[フロント側シフト]
図15(a)は、第1搬送経路70に導くシートが本体排出ローラ30より排出され、搬入口32から搬入している図である。この図では、すでに第1フラッパ68は第2搬送経路80側の経路を遮蔽している。この状態から、搬入センサ42がシート先端を検出すると図17(a)に示すように、シフトローラ52が搬送方向に回転ともに、パンチユニット60の移動モータ61Mを駆動してパンチ移動ユニット61を、この場合にはフロント側にあらかじめシフトする。この実施態様におけるパンチ移動ユニット61のシフト量は15ミリより多少多めとなっている。上記のシフトローラ52の回転開始やパンチ移動ユニット61のシフト開始は、本体
画像形成装置Aからのシート搬入の信号を得て行っても良い。なお、図中パンチ移動ユニット61のダイ孔63孔は3穴用ダイ孔63TDと2穴用ダイ孔63WDが図示されている。
図15(b)は、シート先端がパンチ移動ユニット61のダイ孔63を通過して第1搬送経路70の搬入ローラ72に搬送されている状態を示している。すでに説明したように、搬入ローラ72からL3の位置にあるダイ孔63をシート先端が通過した時点で、シフトローラ52とシフト従動ローラ54によるフロント側へのシフトを開始する(以下、単にシフトローラ52のシフトという)。この状態は、図17(B)に、シートの後端はすでに本体排出ローラ30を通過し、シフトローラ52がシートを搬送しながらフロント側にシフトを行っている状態として示され、破線状態でシフトがフロント側へのシフトが完了する。なお、シフトローラ52のフロント側のシフト量ShiftFも15ミリに設定されているが、区分けが判別できる10ミリ程度でも良い。また、ここではフロント側およびリア側の両側にシフトローラ52がシフトしている例を示したが、装置センタとフロント側またはリア側の一方向に10ミリから15ミリ程度の片側のみのシフトであってもよい。
次に、図16(a)は、シートの先端は第1搬送経路70の搬入ローラ72を通過し、シートの後端がシフトローラ52を通過した状態を示している。こり状態は図18(a)が対応し、シートはすでにフロント側にシフト量ShiftFで、すでにフロント側にシフトしているパンチユニット60(なき場合はダミーパンチ(搬送ガイド)60D)を通過している。シート後端が図示のようにシフトローラ52を通過すると図18(a)図示の矢印の方向のセンタのホーム位置にシフトローラ52を戻す。このホーム位置への復帰は、搬入センサ42のシート通過からのカウントで設定されているが、本体信号によっても制御できる。このように、シフトローラ52のシート通過で直ちにホーム位置に復帰することにより次のシートがリア側へのシフトであっても迅速に対応できる。
そして、図16(b)に示すように、パンチ移動ユニット61のパンチセンサ60Sがシート後端を検出すると、この時点でシートがパンチ位置に達したと判断し、搬入ローラ72を停止する。この停止後、すでに説明したパンチモータ60Mを2穴か3穴かにより回転方向を指定してパンチカム64によりパンチ刃62を昇降してダイ孔63との間で穿孔動作を実施する。この状態は図18(b)が対応していて、3穴用ダイ孔63TDの中央のダイ孔63がシフトローラ52によるシート移動と位置しているので、シートのセンタを挟んで穿孔することになる。
なお、図16(a)これに対応する図18(a)と図16(b)これに対応する図18(b)との間の位置で、シートへの穿孔位置を定めるため。シートサイズに応じた範囲でパンチ移動ユニット61を搬送方向と交差する方向に往復動する。これは、図10および図12に示した側縁センサ61Sによりシート側縁を検出するもので、この側縁センサ61Sの状態変化(立ち上がりまたは立下りによるエッジ検出)でシート幅方向の誤差を修正する。この検出は、穿孔位置に近い位置で行うことが、望ましくこの実施態様にあっては上述の位置で行っている。
[リア側シフト]
今度は、図19により、シフトローラ52でシートをリア側にシフトさせる場合を説明する。リア側シフトの動作は搬送方向と交差する方向がリア側になるだけで、他の動作はフロント側と同様であるので、省略して説明する。シートが搬入口32から搬入してシフトローラ52が搬送方向に回転ともに、パンチユニット60の移動モータ61Mを駆動してパンチ移動ユニット61はすでにリア側にあらかじめシフトしている。このパンチ移動ユニット61のリア側へのシフト量は15ミリよりも多少多めにとなっている。そして、シート先端がパンチ移動ユニット61のパンチ刃62に対応するダイ孔63を通過すると、図19(a)に示すように、今度はシフトモータ50Mを駆動して、シフトローラ52をリア側にシフトする。これによりシートはリア側シフトにShiftR分シフトされる。このリア側シフトShiftRも15ミリとなっている。
この状態から、シートがシフトローラ52を通過すると、元の位置にとシフトローラ52を戻し、次のシートの搬入を待つ。一方先のシートは、シフトしたパンチ移動ユニット61の略中央を搬入ローラ72で搬送され、図19(b)に示すように、シートの後端がパンチセンサ60Sで検知されると、搬入ローラ72を停止して、パンチモータ60Mを駆動して指定のパンチ刃62を駆動して、シート後端側に穿孔処理を行う。なお、フロント側へのシフトの時も同様であるが、区分けのためのシフト方向が変更されるまで、シフト後の位置に留まり、シフト位置が変更される場合には、シートの搬入ローラ72前に反対側のシフト位置に移動する。
そして、指定部数の区分け処理が終了すると、パンチ移動ユニット61を元の中央位置に復帰させる。すなわち、シフトローラ52はシートの通過ごと中央に復帰し、パンチ移動ユニット61はシートのシフト位置が変更されるまでの同じ部数内では、シフト位置を変更せず、シフト方向が変更した場合のみ移動方向を変えることなる。なお、穿孔処理直前のシートの側縁検出は、側縁センサ61Sを多少移動して行うことは同様である。
以上が、シートの移動に伴うパンチ移動ユニット61およびシフトローラ52のフロント側へのシフトとリア側へのシフトの動作とる。ここで説明したように、パンチ移動ユニット61はシートが搬入される前に、移動しているので、シートシフト後はシートにいつでも穿孔可能となり、処理の高速が図れる。一方で実施態様にあっては、シフトローラ52の下流側に位置しているので、パンチ移動ユニット61の移動は比較的低速でもよい。従って移動モータ61Mを大型化することなく十分にシフト動作が行える。
[パンチおよびシート処理パターン]
ここで、この実施態様のシート処理装置Bにおける、シートのパンチ穿孔処理およびシートシフト処理について、パンチ移動ユニット61を備えた場合と備えないダミーパンチ(搬送ガイド)60Dの場合、加えてシート搬送長のラージとスモールの場合のパンチおよびシート処理パターンを図20に示す。この表は、第1行目にパンチ移動ユニット61の有無、第2行目にシート長がラージかスモールか(実際は搬送長216ミリを超えるか否か)、3行目と4行目でシフトローラ52によるシートシフトを行うかを示している(○は実行可、×は実行不可)。
さらに5行目で処理トレイ90上の整合板95でシートの区分けシフトを行うか(△は行っても可)を示し、6行目は特定シート(レター縦、リーガルサイズシート)における3穴用ダイ孔63TDの回避動作の有無、7行目でパンチ穿孔処理を示すものである。そして、8行目はシート処理装置Bにおけるシート処理のパンチとシフトの手順を示し、最終の9行目でシート長さに応じたパンチとシフトの処理結果を示すパターンを示している。これらの詳細は、これまでの説明およびこれからの処理フローを含む説明で明らかしていくので、ここでの説明を省略する。
次に、これまでの説明および図20に記載の処理パターンによるパンチおよびシートシフトの流れについて図21から図27のフロー図により説明する。
(ステップS10からS19まで)
図21はスタートの動作フローを示している。ここでは、まずシート処理装置Bにパンチユニット60装着されているか、装着されていないダミーパンチ(搬送ガイド)60Dかを判断する(S10)。その判断は、パンチユニット60を図示していないセンサで検出しても良いし、電気的スイッチあるいはコントロールパネルからの初期設定で行っても良い。そのステップで、ありの場合は、次にシートの搬入を待つ(S11)。そして、搬入センサ42がシートの先端を検出するとシフトローラ52とシフト従動ローラ54をニップ状態で回転を開始する(S12)。ここで、ダミーパンチ(搬送ガイド)60Dの場合にも、シート搬入を待ち(S17)、搬入センサ42のシート検出によりシフト従動ローラ54を開始する。前記の場合の次の動作は図26で別途説明する。
図21に戻り上記のシフトローラ52の回転開始と平行して本体側から本体排出ローラ30によって搬入してくるシートの長さ情報を取得する。このステップでは、図20にあるように、スモールサイズとして、たとえば、B5ヨコ、レターヨコ、A4ヨコのシート長さのものが設定されている。また、ラージサイズとしてB5タテ、レタータテ、A4タテ、リーガル、B4、A3のシート搬送長さのものが設定されている。すなわち比較的多用されるA4やレターはヨコとして扱えば処理が早く行える。次にシートの区分けのためのシフト実行の有無を判断する(S14)。ここで区分けシフトありの場合は、区分けする方向のフロント側かリア側にパンチ移動ユニット61を先にシフトする(S15)。ここでのパンチ移動ユニット61のシフトは側縁センサ61Sの検出移動を考慮した15ミリより多少多めの位置に移動モータ61Mを駆動して行う。
そして、この間シフトローラ52はシートをパンチユニット60側に第1フラッパ681を超えて搬送している。そしてシート先端が、パンチユニット60のダイ孔63を超えたL3の範囲に入ったか否かを確認する(S16)。この確認は、パンチ移動ユニット61のパンチセンサ60Sで行われる。ここで、シートの区分けシフトをしない指示のときは、シフトローラ52による搬送を継続する。この場合の次の動作は図22で別途説明する。
一方、上記のシート搬送長さがラージであると判断されたときは、ダイ孔63(3穴用ダイ孔63TD)とシートの先端角との引っ掛かりを避けるために、パンチ移動ユニット61を少なくフロント側かリア側にシフトしておく。ここでは3穴用ダイ孔63TDの両側のダイ孔63が対象となるため約6ミリ程度シフトする。従って、パンチ移動ユニット61は、先のシート区分けの際は15ミリより大きくし移動し、ダイ孔63回避の時は6ミリ程度の範囲で移動するようして、移動モータ61Mの余分な付加を小さくしている。この場合の次の動作は図24で別途説明する。
(ステップS100からS190まで)
次に、図22によりS100からS190について説明する。ここではスモールサイズの区分けを行う場合には、先ほどのL3領域にシート先端が差し掛かると、シフトローラ52とシフト従動ローラ54を指定されたシート搬送方向と交差する方向のフロント側またはリア側にシートを搬送しながらシフト移動する(S100)。この状態は先に説明した図17(b)と図19(a)が対応している。この段階になると第1搬送経路70の搬入ローラ72が回転し、シートを引き継ぎ搬送する(S120)。この搬入ローラ72により引き継がれたシートの後端がシフトローラ52を通過すると装置中央のホームポジションである初期の位置に戻って停止し、次のシートの搬入を待つ。
一方、パンチ移動ユニット61の穿孔回避動作が行われた(S19)ラージサイズのシートは、搬入ローラ72の回転により引き継ぎ搬送され(S170)ている。その後シフトローラ52をこのラージサイズのシート後端が通過する(S180)と、シフトローラ52は回転を停止し、次シートの搬入を待つ(S190)。
[パンチ穿孔処理の実行]
次に、上述のスモールサイズまたはラージサイズへのパンチユニット60の穿孔処理の実行を確認する。ここで実行するとされた場合には、まずシートの側縁の位置を検出するため多少装置中央側にシフトする。このシフトにより側縁センサ61Sの状態変化を確認して、シート幅方向の穿孔位置を割り出す(S150)。この場合および先のパンチ穿孔をしない場合の次の動作は図23で説明する。
(ステップS200からS250まで)
図23は、パンチセンサ60Sがシート後端の通過を検出すると搬入ローラ72を停止する(S200)。その停止位置がシート後端の穿孔位置であり、パンチモータ60Mを2穴または3穴の指示に従い回転方向を決定して穿孔する(S210)。パンチ穿孔処理が完了すると搬入ローラ72の回転を再開し、シートの搬送を行う。ここで、搬入ローラ72とともに回転している搬出ローラ74に至り、その後下降して圧接している排出ローラ78で、第1の集積トレイ110にシートを1枚ずつ直接排出する。この排出が完了すると搬出ローラ74と排出ローラ78の回転を停止する(S240)。次シートがある場合にはスタートに戻り、所定枚数処理されるまで繰り返し完了となる。以上の動作処理により、パンチユニット60ありの場合のスモールサイズのシート処理が行われる。
[パンチユニットありでラージサイズパンチ・シフト]
次に、図24および図25によりパンチユニットありでラージサイズパンチおよび区分けシフトについてそのフローを説明する。
(S300からS360まで)
まず、図21でダイ孔63の回避動作(S19)に続き、搬入ローラ72の回転を行う(S300)。次にシフトローラ52をラージサイズのシート後端が通過したか否かを判断する(S310)。シートが通過するとシフトローラ52は中継ぎローラとして役割を終えて回転を停止し、次のシートの搬入を待つ。引き続き排出ローラ78も回転を開始する(S330)。ここでパンチユニット60によりパンチ穿孔処理の実行を確認する(S340)。実行するとされると、パンチ移動ユニット61を多少移動してシート側縁センサ61Sでシート側縁からのパンチ位置を確定する(S350)。次にシート後端がパンチセンサ60Sの後端検出を行う(S360)。この場合および先のパンチ穿孔をしない場合の次の動作は図24で説明する。
図25のフロー図で、ラージサイズのシート処理ついて引き続き説明する。パンチセンサ60Sがシートの後端を検出すると、搬入ローラ72、(搬出ローラ74)、排出ローラ78の回転を一旦停止する(S400)。この停止後パンチモータ60Mを駆動して定められた2穴または3穴のパンチ穿孔処理を行う(S410)。この穿孔処理後、再度搬入ローラ72、(搬出ローラ74)、排出ローラ78を回転してシートの搬送を再開する。ここで先のパンチ穿孔処理を行わないシートともに、シートの区分けのためのシフトを行うかを確認する。
区分けシフトを行う場合には、処理トレイ90にシートが搬出されると排出上ローラ78aを排出下ローラ78b下降してシートをニップして排出ローラ78を逆転してシートを基準面92側に搬送する。その後排出上ローラ78aを上昇して停止させ、搬入ローラ72(搬出ローラ74)も停止する(S440)。このときには、かき込みコロ93も回転してシートを基準面92に当接させる。
この基準面92への当接に応じて、整合板95をシフトする位置に応じて、フロント側に移動する場合は主にリア側整合板95bで、リア側に移動する場合は主にフロント側整合板95aでシートをシフトして区分け位置に移動する(S450)。この場合、整合板95による処理トレイ90上での区分け移動は1枚ずつ、あるいは2枚ずつ、あるいは部毎のシフト移動が考えられるが、処理の迅速から2枚ずつがよく行われている。
上記の処理トレイ90の整合板95で区分けシフトされたシートは、排出上ローラ78aが再び下降して、シートをニップして排出ローラ78で第1の集積トレイ110に1枚必要に応じて束として排出する。一方、処理トレイ90での区分けシフトを実行しないシートも搬入ローラ72から排出ローラ78に至ると搬入ローラ72を停止する(S490)。これとともに、排出ローラ78がシートをニップして第1の集積トレイ110に排出する。次シートがある場合にはスタートに戻り、所定枚数処理されるまで繰り返し完了となる。以上の動作処理により、パンチユニット60ありの場合のラージサイズのシート処理が行われる。ここではラージサイズのシートはシフトローラ52でシフトが行えないので、前にも述べたように処理トレイ90の整合板95で区分け処理を行っている。
[ダミーパンチ(搬送ガイド)60D時の処理]
(S500からS590まで)
ここから図21でパンチユニット60を設置せず搬送ガイドユニット(60D)のみの場合のシート処理のフローを説明する。なお、ここでは穿孔処理はなくシートのシフトのみで、ラージサイズの処理は整合板95で行うので図20の表で代用してここでの説明を省略する。
パンチユニット60なしと判断されると、次に搬送するシート長さを判断する。ここでも図21と同じにスモールサイズとラージサイズに区分けされる。(S500)。スモールサイズのシートと判断されると、次にシフトローラ52を使用してシフトするかを判断する(S510)。シフトローラ52のシフトを行う場合には、シートがダイ孔63と略同じ位置のL3の範囲に位置したかを確認する。この確認はパンチセンサ60Sと同じ位置あるセンサで行う(S520)。このL3内にシートが位置するとシフトローラ52を、フロント側シフトあるいはリア側シフトにシートを搬送しながらシフトする(S530)。
このシフトはシート先端が搬入ローラ72にまでに行われる。そして搬入ローラ72ローラを回転して引き継ぎ搬送する(S540)。続いて、シフトローラ52をシートの後端が通過するとシフトローラ52を装置中央のホームポジションである位置に復帰させ、回転を停止する(S560)。
シフトローラ52のシフトを行わないと判断した(S510)場合には、搬入ローラ72を回転しシートの引き継ぎ搬送を行う(S570)。その後シフトローラ52をシートが通過したか否かを確認する(S580)。シートが通過した場合には一旦シフトローラ52の回転を停止する(S590)。上記のホームポジション復帰のシフトローラ52を含め次の動作は図27で説明する。
(S600からS620まで)
図27に示すように上記のシフトローラ52を停止後、シート後端がシートセンサ73を通過してから所定時間後に、排出上ローラ78aを排出下ローラ78bに下降し、排出ローラ78として第1の集積トレイ110にシートを排出する。これにより区分けしたシート、あるいは区分けされないシートが順次第1の集積トレイ110に集積されていく。この後排出上ローラ78aを上昇させ、この排出ローラ78の回転を停止する(S600)。これと略同時に搬入ローラ72(搬出ローラ74)も停止する(S610)。次シートがある場合にはスタートに戻り、所定枚数処理されるまで繰り返し完了となる。以上の動作処理により、パンチユニット60なしの搬送ガイドユニット(60D)の場合のスモールサイズのシート処理が行われる。なお、ラージサイズのシートは、前にも述べたように処理トレイ90の整合板95で区分け処理を行って、第1の集積トレイ110に集積することは、これまで述べたことと同様である。
[第1の集積トレイでの積載状態]
以上のフローでシフトローラ52または処理トレイ90上での整合板95で区分けされ第1の集積トレイ110に集積したシートの状態を図28で説明しておく。まず、図28(a)はシフトローラ52で区分けしたシートを排出ローラ78で区分けして排出しているシートの集積状態図である。この図では、シフトローラ52でシフトされたシートは搬入ローラ72、搬出ローラ74を経て排出ローラ78で排出されて集積される。この図の場合は10枚ごとに4部の区分けシート集積されていることになる。なお、この集積方法は第2搬送経路80から第2の集積トレイ115にエスケープローラ114で集積される場合も同様である。
一方、図28(b)は処理トレイ90の整合板95をシフトしたシートの第1の集積トレイ110での集積状態図である。この図に示すように、ラージサイズのシートは、処理トレイ90に一旦載置し、フロント側整合板95aとリア側整合板95bによって、シートをシフトさせてから第1の集積トレイ110に載置しているものである。この実施態様のものは、2枚ずつ整合板95でシフトしているもので、処理トレイ90で最後の2枚がリア側にシフトされている。このように、本実施態様にあっては、スモールサイズのシートは第1搬送経路70または第2搬送経路80でもあっても、図28(a)の状態で区分け集積できる。また、ラージサイズのシートは図28(b)に示す処理トレイ90の整合板95で区分けして集積できる。
[ダイ孔回避シフトと区分けシフト]
ここで、特定シート(本実施態様にあってはレタータテとリーガルサイズ)の搬送する場合、パンチ移動ユニット61に形成されたパンチ刃62とこれを受けるダイ孔63があるが、このうち3穴用パンチ刃62TPと3穴用ダイ孔63TDに特定シートの先端角が引っかかりジャムを生じる恐れがある。すなわちパンチ移動ユニット61のセンタからの両側108ミリの位置に3穴用ダイ孔63TDが位置していると、レタータテとリーガルサイズのシート幅は216であるため、そのままセンタを合わせて搬送すると上記の引っ掛かりが生じる。このため本実施態様では、次の動作を行っている。
まず、図29(a)は装置のフロント側にダイ孔をシフトしてダイ孔回避を行っている。この場合、パンチ移動ユニット61はフロント側に約6ミリ程度シフト(Ss)している。これにより、図示破線で区画した範囲のレタータテとリーガルサイズが搬送されても、3穴用ダイ孔63TDに引っかかる恐れがなくなる。
一方、図29(b)は、シフトローラ52のシフトによりシートを区分けシフトする場合に、あらかじめパンチ移動ユニット61をシフトローラ52と同じかこれ以上にシフトする場合を示したものである。この場合には、図示破線で区画された範囲のレタータテとリーガルサイズが搬送されても、この区分けシフト(Sr)により3穴用ダイ孔63TDに引っかかる恐れがなくなる。すなわち、本実施態様にあっては、パンチ移動ユニット61をダイ孔回避のため短い6ミリのシフト(Ss)と、区分けのための大きいシフト15ミリを有し、シフトローラ52による区分け処理を行う場合には、改めてダイ孔回避の移動を行わない。勿論、パンチ移動ユニット61にシートの搬入の際はシフトSsを行い、その後に、前記Ssの残り分をシフトして結果として区分けのシフトSrを移動しても良い。
図30は、今度はパンチ移動ユニット61をリア側にシフトしてダイ孔回避区分けシフトを行っている図で、図31(a)は、ダイ孔回避のためのリア側へシフト(Ss)している状態を示している。そして、パンチ刃62・ダイ孔63がセンタ位置でシートに穿孔している図ある。一方、図31(b)は、パンチ刃62・ダイ孔63がリア側に区分けのためシフト(Sr)している。これらは、図29と同様に、パンチ移動ユニット61をダイ孔回避のため短い6ミリのシフト(Ss)と、区分けのための大きいシフト15ミリを有し、シフトローラ52による区分け処理を行う場合には、改めてダイ孔回避の移動を行わない。
[パンチ屑の分散集積]
次に、本実施態様におけるパンチ刃のシート穿孔処理から生じるパンチ屑の
分散集積について図31で説明する。この図は、固定された屑ボックス67に対して穿孔処理によりダイ孔63からのパンチ屑を収集している状態を示している。説明のためシート搬送方向と交差する方向に移動するパンチ移動ユニット61の3穴用ダイ孔63TDが示され、これから生じる3穴パンチ屑67TDを表している。実際の装置は図10にあるように2穴用ダイ孔63WDあるいはそれ以上の数のダイ孔もあるが、説明のため省略してある。
図31(a)は、3穴用パンチ刃62TPに対応する3穴用ダイ孔63TDが装置センタ位置でシートに穿孔している図である。この状態ではパンチ屑は3穴パンチ屑67TDとして集積される。この状態のまま、穿孔処理を続けるとパンチ屑は単に積み重なって、屑ボックス67内に集積するスペースがあるにも係わらず、すぐ満杯になる。この場合、パンチ屑を分散するレバーなどの掃拭部材を動作することになるが、積み重なると比較的大きな力で移動しなければならない。
そこで、本実施態様としてこれまで説明したシフトローラ52によるシートのフロント側シフトとリア側シフトに伴い、パンチ移動ユニット61も同様に移動している。従って、搬送方向と交差する方向に移動するパンチ移動ユニット61対して屑ボックス67を固定して配置するとパンチ屑が結果として分散され、パンチ屑を分散するレバーなどの掃拭部材を設けないか、あるいは設けたとしてもパンチ屑はあらかじめ分散しているので比較的軽い力で屑の分散集積ができる。
すなわち、シフトローラ52による区分け処理が行われると図31(b)に示すようにパンチ移動ユニット61のフロント側へのシフトにより3穴パンチ屑67TDも集積位置が移動し、これまでの屑(破線表示)対して分散されて集積(実線表示)される。この場合、シートおよびパンチ移動ユニット61のセンタは、図示のFCに移動していることになる。一方、図31(c)に示すように、シフトローラ52およびパンチ移動ユニット61がリア側にシフトすると、パンチ移動ユニット61のリア側へのシフトにより3穴パンチ屑67TDも集積位置が移動し、これまでの屑(破線表示)対して分散されて集積(実線表示)される。この場合、シートおよびパンチ移動ユニット61のセンタは、図示のRCに移動していることになる。
以上のように、上記の実施態様にあっては、指定部数毎のシートの区分けの際、シフトローラ52とパンチ移動ユニット61を区分けごとにシフトするのでパンチ屑も分散集積できる。さらにこの仕組を特に区分け処理をする必要のない多数に穿孔処理を行う場合も採用できる。すなわち、たとえば3000枚程度を穿孔処理のみを行って、第1の集積トレイ110に集積トレイ集積する場合には、500枚あるいは1000枚と全体の枚数から適当な範囲で区分けをして排出・集積すれば図31に説明した内容で屑の分散化が可能となり、屑ボックス67内のパンチ屑を捨てるために装置を停止したりする回数が減らせることになる。シートの集積状態は、たとえば図28(a)に示す一部の範囲が500枚あるいは1000枚となるのみで、区分けが枚数の表示となりかえって利便性が増す。
[シート端部処理の他実施例]
本実施態様におけるこれまでの説明では、シートの端部を処理する端部処理ユニットとしてパンチユニット60を示してきたが、この端部処理ユニットとしてはたとえばシートの角をカットするコーナカットユニットも採用できる。このコーナカット装置は、図32と図33にて概要を説明する。詳しくは本出願人の出願に係わる特許出願2015−238732号に説明してある。
図32および図33は、シートの端部処理ユニットとしパンチ機構も備えたパンチ・コーナカットユニットであり、図32はこのユニットの平面説明図、図33はこのユニットの斜視図である。図31に示されるように、図示破線内にフロント側にパンチ・コーナユニットF180がコーナユニットFモータ184により搬送方向と交差する方向の半分の領域で往復動するように設けられている。このパンチ・コーナユニットF180には、シートの角を裁断するコーナカット刃F181とパンチ刃F182とシートに刻印するエンボスF183が設けられている。これらによりシートのフロント側の半分に端部処理が可能となっている。
また、図31のリア側(図示上方)には、パンチ・コーナユニットR190がコーナユニットRモータ194により搬送方向と交差する方向の半分の領域で往復動するように設けられている。このパンチ・コーナユニットR190には、シートの角を裁断するコーナカット刃R191とパンチ刃R192とシートに刻印するエンボスR193が設けられている。これらによりシートのフロント側の半分に端部処理が可能となっている。従って、シートがシフトローラ52で搬送方向と交差する方向にシフトされるのに先立ちコーナユニットFモータ184とコーナユニットRモータ194を駆動して、あらかじめのシフト位置に移動させておくことができる。なお、中央のパンチセンサ60Sと各ユニットに設けられた側縁センサ61Sはこれまでの実施態様で説明した内容と同じ働きをする。また、破線枠の下流側は搬入ローラ72である。図33は図32の装置の部分斜視図である。このようにシートの端部を処理する端部処理ユニットとしてパンチユニット60のみではなく、上記のシートの角をカットするコーナカットユニットなども採用できる。
[制御構成の説明]
これまで説明したシフトローラユニット50やパンチユニット60(コーナカット・パンチユニット)を含むシート処理装置Bを備える画像形成装置Aのシステム制御構成を図34のブロック図に従って説明する。図1に示す画像形成装置システムは画像形成装置Aの画像形成制御部200と搬送ユニット40、シフトローラユニット50、パンチユニット60、綴じユニット100、第1の集積トレイ110など含むシート処理装置Bのシート処理制御部204(制御CPU)を備えている。
画像形成制御部200は、給紙制御部202と入力部203を備えている。そしてこの入力部203に設けられたコントロールパネル18から後述する(1)「プリントモード」、(2)「エスケープモード」、(3)「区分けシフトモード」、(4)「パンチモード(シート側縁カットモード)」、(5)「シート綴じモード」(6)「スイッチバックモード」とこれらの組み合わせを実行させる。特に本実施態様の中心的な組み合わせは、図20の表のとおりの組み合わせができる。
シート処理制御部204は、前述の指定されたシート処理モードに応じてシート処理装置Bを動作させる制御CPUである。このシート処理制御部204は、動作プログラムを記憶したROM206と、制御データを記憶するRAM207とを備えている。また、このシート処理制御部204には、例えば本実施態様に係わる搬送ユニット40内において、シフトローラユニット50へのシートの搬入を検出する搬入センサ42、シフトローラ52のシフト位置を検出する位置センサ、パンチユニット60でシートの位置を検出するパンチセンサ60Sやシートの側縁を検出する側縁センサ61S、第1搬送経路70のシートを検出するシートセンサ73、排出ローラ78の昇降位置を検出する排出ローラ移動アームセンサ160S、第1の集積トレイ110の紙面高さを検出する紙面センサ111Sなどが接続されている。
次に、シート処理制御部204は、搬送ユニット40(シフトローラ52を含む)の シフトモータ50M、 シフト搬送モータ52M、第1フラッパソレノイド68SL、第2フラッパソレノイド85SL、搬出ローラモータ74M、排出ローラモータ78、排出ローラ移動アームモータ160Mなどを制御するシート搬送制御部210を備えている。また、シート処理制御部204は、パンチモータ60M、パンチ移動ユニット61を移動する移動モータ61Mを制御するパンチ制御部211を有している。また、処理トレイ90で綴じのための整合あるいは区分けのために載置位置を異ならせるように整合板95を移動するフロント側整合モータ95aM、リア側整合モータ95bMを制御する処理トレイ90制御部212も有している。また、処理トレイ90に載置整合されたシートに綴じを行う綴じユニット100のステープラSP100SPM、ステープラ100SPを指定の位置に移動するステープラ移動モータ100Mを制御する綴じ制御部213や、各種シート処理がされたシートや処理しないシートを最終段でその集積量に応じて第1の集積トレイ110の昇降モータ110Mを制御する集積トレイ昇降制御部214を備えている。なお、
[シート処理モード]
上述のように構成された本実施態様のシート処理制御部204はシート処理装置Bに、例えば(1)「プリントモード」、(2)「エスケープモード」、(3)「区分けシフトモード」、(4)「パンチモード(シート側縁カットモード)」、(5)「シート綴じモード」(6)「スイッチバックモード」とこれらの組み合わせを実行させる。以下、主な処理モードについて述べる。
(1)「プリントアウトモード」
画像形成装置Aの本体排出ローラ30画像形成されたシートを受け入れ、このシートをシフトローラ52、第1の集積トレイ110に至る第1搬送経路70に搬送して第1の集積トレイ110に一枚ずつ収納する。
(2)「エスケープモード」
画像形成装置Aの本体排出ローラ30画像形成されたシートを受け入れ、このシートをシフトローラ52、第2の集積トレイ115に至る第2搬送経路80に搬送して第2の集積トレイ115に一枚ずつ収納する。このエスケープモードは操作者の指示よる場合、その他第1の集積トレイ110へのシート搬送を行っている場合、あるいは長さや厚さが不定の場合に使用される。
(3)「区分けシフトモード」、
このモードは、本実施態様にあってはすでに説明したように、スモールサイズのシートはシフトローラ52をシートの搬送方向と交差する方向のフロント側とリア側にシフトしてシート区分けのためのしょりである。また。ラージサイズのシートは処理トレイ90の整合板95により載置位置を変更して区分する。この本実施態様のものは、シフトモードが指定されるとシート長さにより自動的にシフト場所を異ならせるようになっている。
(4)「パンチモード(シート側縁カットモード)」、
シフトされるシート、あるいはシフトされないシートなど第1搬送経路70を通過可能なシートの縁部に対してファイリングのために、2穴あるいは3穴のパンチ孔を穿孔するモードである。また、シートの角を円弧に裁断するコーナカットモードの併用や置き換えも可能である。
(5)「シート綴じモード」
本体排出ローラ30から画像形成されたシートを、シフトローラ52で中継ぎ搬送し、パンチユニット60を含む第1搬送経路70を経由して処理トレイ90に一時載置して、綴じユニット100で綴じてから第1の集積トレイ110に排出するモードである。この綴じモーとでは、特に針綴じするステープラ100SPのみでなく、針を有しない圧着綴じや糊綴じも採用できる。
(6)「スイッチバックモード」
シートの両面に画像形成するために、本体排出ローラ30が片面画像形成したシートを再び 画像形成部に再搬送するためシート処理装置Bを搬送ガイドして使用するもーとである。この場合は、図14ですでに説明したようにシフト従動ローラ54をシフトローラ52から離間して、本体排出ローラ30のスイッチバック搬送に支障にならないようにするものである。このモードは操作者が指定しなくとも本体側が両面画像を形成する際に自動的になされるが、本実施態様に関連するため特にモードとして説明した。
以上説明した、この発明を実施するための形態によれば、下記のような効果を奏する。
1.搬送されるシートをシフトして区分けを行なうとともにこの区分けするシートの端部を処理して集積トレイ(第1の集積トレイ110)に集積するシート処理装置であって、搬入口32からのシートを案内する搬入経路34と、この搬入経路に設けられシートを搬送すると共にシート搬送方向と交差する方向にシフトするシフトローラ52と、このシフトローラの下流側に位置し上記搬入経路からのシートを上記集積トレイに向けて搬入する搬入ローラ72と、この搬入ローラの上流側に設けられ処理位置でシートの端部を処理する端部処理ユニット(パンチユニット60のパンチ移動ユニット61またはパンチ・コーナユニットR190、パンチ・コーナユニットF180)とを備え、上記端部処理ユニットが上記シフトローラと同じ方向にシフト移動するとともにこの端部処理ユニットのシフト量が上記シフトローラのシフト量と等しいかまたは大きく設定してされているシート処理装置である。
これによれば、シートが端部処理ユニットに搬入する前に、この端部処理ユニットをシートが区分けのためにシフトする範囲と同じかこれ以上にシート搬送方向と交差する方向に移動しておくことが可能となり、シートのシフト後は既に端部処理ユニットが端部処理位置かこれに近似する位置となっているので、シートの端部処理とシフトの処理時間を短縮することができる。
2.上記端部処理ユニットのシフト移動は、シフトローラのシフト開始と同時かまたは早くシフト移動していることを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置
これによれば、端部処理ユニットの処理がシフトローラのシートシフトより遅れることなく、シートを待機させることなく処理スピードが向上する。
3.上記端部処理ユニットは、上記搬入ローラのシート搬送方向の上流側でかつシフトローラの下流側に配置されている上記2に記載のシート処理装置である。
これによれば、端部処理ユニットはシフトローラより下流側に位置しているので、端部処理ユニットのシフトが時間的余裕を持って行うことができ端部処理ユニットを移動する駆動源などを大型化する必要がない。
4.上記シフトローラのシート搬送方向と交差する方向へのシートのシフト開始は、端部処理ユニットの処理位置をシート先端が通過してから(L3の範囲で)なされる上記3に記載のシート処理装置ある。
これによれば、比較的カールがしやすい角が端部処理ユニットの処理位置を通過してからシートをシフトするので、この処理位置でシートの角の引っ掛かりが生じることを少なくできる。
5.上記集積トレイとは異なる位置でシートを集積する第2の集積トレイ115と、この第2の集積トレイにシフトローラ52からのシートを案内する上記搬入経路34から分岐した第2搬送経路80と、この上記第2搬送経路に設けられてシートを搬送する分岐ローラ82と、上記シフトローラと端部処理ユニットとの間であってシートを上記集積トレイ(第1の集積トレイ110)に搬送するか第2の集積トレイ115に搬送するかを選択する切り替えフラッパ(第1フラッパ68)を上記分岐した位置にさらに備え、上記シフトローラによる第2搬送経路におけるシートシフトの開始はこの切り替えフラッパ(第1フラッパ68)をシートが通過してから行う上記4に記載のシート処理装置である。
これによれば、第2の集積トレイ115に搬送するシートもシフトローラ52でシフトできるとともに、このシフトローラ52動作をシートが切り替えフラッパ(第1フラッパ68)を通過してから行うので、この切り替えフラッパ(第1フラッパ68)との間の段差や空間にシートの角などが引っかかることが低減できる。
6.上記シフトローラは、上記搬入口から搬入ローラまたは分岐ローラまでの搬送する長さより短いシートを搬送する場合にシートのシフトを実行するとともに、上記搬入ローラまたは上記分岐ローラにシートが到達する前にシフトが完了する上記5に記載のシート処理装置である。
これによれば、比較的汎用性の高いシートをシフトローラ52でシフトするので、シートの区分けの生産性が向上する。
7.シートの端部を加工するシート端処理部は シート端部にパンチ孔を穿孔するパンチユニット60である上記6に記載のシート処理装置である。
これによれば、シートの端部にパンチ孔が穿孔できる。
8.シートの端部を加工するシート端処理部は、シートの角をカットする角部カットユニット(パンチ・コーナユニットF180/パンチ・コーナユニットR190)である上記7に記載のシート処理装置である。
これによれば、シートの角(コーナ)を裁断でき、多様なシート加工が可能となる。
9.シートに画像形成を行う画像形成部2と、この画像形成部から搬送されるシートに処理を行うシート処理装置Bと、上記シート処理装置Bは上記1ないし8の何れかに記載の構成を備えてなる画像形成装置である。
これによれば、上記各項に記載の効果を有する画像形成装置が提供できる。
10.画像形成部2の上方に原稿の画像を読み取る読み取り部(画像読み取り装置20)と、この読み取り部と上記画像形成部との間にシート排出空間を有し、このシート排紙空間に上記シート処理装置Bを配置した上記9に記載の画像形成装置である。
これによれば、所謂胴内タイプにも適用する上記1から8までの効果を奏するシート処理装置Bを装着した画像形成装置が提供できる。
なお、前記の実施の形態における効果の説明では、本実施の形態の各部について、特許請求の範囲における各構成要素の対応する部材をかっこ書きで示すか、あるいは参照符号を付して両者の関係を明確にした。
さらに、本発明は前述した実施の形態に限定されず、本発明を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項のすべてが本発明の対象となる。これまでの実施の形態は、好適な例を示したものであるが、当業者ならば、本明細書に開示の内容から、各種の代替例、修正例、変形例あるいは改良例を実現することができ、これらは添付の特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
A 画像形成装置
B シート処理装置
30 本体排出ローラ
32 搬入口
34 搬入経路
33 トレイユニット
37 搬送路
40 搬送ユニット
50 シフトローラユニット
52 シフトローラ
53 シフトギア
54 シフト従動ローラ
55 シフトカム
60 パンチユニット
60D ダミーパンチ(搬送ガイド)
61 パンチ移動ユニット
62 パンチ刃
63 ダイ孔
62WP 2穴用パンチ刃
62TP 3穴用パンチ刃
63WD 2穴用ダイ孔
63TD 3穴用ダイ孔
64 パンチカム
67 屑ボックス
67WD 2穴パンチ屑
67TD 3穴パンチ屑
68 第1フラッパ
70 第1搬送経路
72 搬入ローラ
80 第2搬送経路
82 分岐ローラ
85 第2フラッパ
88 第3搬送経路(スイッチバック開放路)
90 処理トレイ
95 整合板
100 綴じユニット
110 第1の集積トレイ110
114 エスケープローラ
115 第2の集積トレイ
180 パンチ・コーナユニットF
190 パンチ・コーナユニットR
204 シート処理制御部
210 シート搬送制御部
211 パンチ制御部
212 処理トレイ制御部

Claims (9)

  1. 搬送されるシートをシフトして区分けを行なうとともにこの区分けするシートの端部を処理して集積トレイに集積するシート処理装置であって、
    搬入口からのシートを案内する搬入経路と、
    前記搬入経路に設けられシートを搬送すると共にシート搬送方向と交差する方向にシフトするシフトローラと、
    前記シフトローラの下流側に位置し前記搬入経路からのシートを前記集積トレイに向けて搬入する搬入ローラと、
    前記搬入ローラの上流側に設けられ処理位置でシートの端部を処理する端部処理ユニットとを備え、
    前記端部処理ユニットは、前記搬入ローラのシート搬送方向の上流側で且つ前記シフトローラの下流側に配置され、
    シートが前記処理位置に到達する前に、前記端部処理ユニットが前記シフトローラと同じ方向へのシフト移動を完了させると共に、前記端部処理ユニットのシフト量が前記シフトローラのシフト量と等しいかまたは大きく設定されていることを特徴とするシート処理装置。
  2. 前記端部処理ユニットのシフト移動は、前記シフトローラのシフト開始と同時かまたは早くシフト移動していることを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
  3. 前記シフトローラのシート搬送方向と交差する方向へのシートのシフト開始は、前記端部処理ユニットの処理位置をシート先端が通過してから行われることを特徴とする請求項に記載のシート処理装置。
  4. 前記集積トレイとは異なる位置でシートを集積する第2の集積トレイと、
    前記第2の集積トレイにシフトローラからのシートを案内する前記搬入経路から分岐した第2搬送経路と、
    前記第2搬送経路に設けられてシートを搬送する分岐ローラと、
    前記シフトローラと前記端部処理ユニットとの間であってシートを前記集積トレイに搬送するか前記第2の集積トレイに搬送するかを選択する切り替えフラッパが前記分岐した位置に配置され
    前記シフトローラによる第2搬送経路におけるシートシフトは、シートが前記切り替えフラッパを通過してから開始される、ことを特徴とする請求項に記載のシート処理装置。
  5. 前記シフトローラは、前記搬入口から前記搬入ローラまたは前記分岐ローラまでの搬送する長さより短いシートを搬送する場合にシートのシフトを実行するとともに、前記搬入ローラまたは前記分岐ローラにシートが到達する前にシフトが完了することを特徴とする請求項に記載のシート処理装置。
  6. シートの端部を加工するシート端処理部はシート端部にパンチ孔を穿孔するパンチユニットであることを特徴とする請求項に記載のシート処理装置。
  7. シートの端部を加工するシート端処理部は、シートの角をカットする角部カットユニットであることを特徴とする請求項に記載のシート処理装置。
  8. シートに画像形成を行う画像形成部と、
    前記画像形成部から搬送されるシートに処理を行うシート処理装置と、
    前記シート処理装置は、請求項1ないしの何れかに記載の構成を備える、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  9. シートに画像形成を行う画像形成部と、
    前記画像形成部の上方に設けられ、原稿の画像を読み取る読み取り部と、
    前記読み取り部と前記画像形成部との間にシート排出空間を有し、
    当該シート排出空間に、前記請求項1ないしのいずれかに記載のシート処理装置配置されたことを特徴とする画像形成装置。
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