JP6829729B2 - 基地局装置、通信システム、通信方法及びプログラム - Google Patents

基地局装置、通信システム、通信方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6829729B2
JP6829729B2 JP2018551038A JP2018551038A JP6829729B2 JP 6829729 B2 JP6829729 B2 JP 6829729B2 JP 2018551038 A JP2018551038 A JP 2018551038A JP 2018551038 A JP2018551038 A JP 2018551038A JP 6829729 B2 JP6829729 B2 JP 6829729B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base station
terminal device
communication
information indicating
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018551038A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2018092375A1 (ja
Inventor
賢一 飯島
賢一 飯島
重人 鈴木
重人 鈴木
二寛 青木
二寛 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Publication of JPWO2018092375A1 publication Critical patent/JPWO2018092375A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6829729B2 publication Critical patent/JP6829729B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W16/00Network planning, e.g. coverage or traffic planning tools; Network deployment, e.g. resource partitioning or cells structures
    • H04W16/24Cell structures
    • H04W16/28Cell structures using beam steering
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W16/00Network planning, e.g. coverage or traffic planning tools; Network deployment, e.g. resource partitioning or cells structures
    • H04W16/24Cell structures
    • H04W16/32Hierarchical cell structures
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W64/00Locating users or terminals or network equipment for network management purposes, e.g. mobility management
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • H04W72/04Wireless resource allocation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W92/00Interfaces specially adapted for wireless communication networks
    • H04W92/16Interfaces between hierarchically similar devices
    • H04W92/20Interfaces between hierarchically similar devices between access points
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明のいくつかの態様は、基地局装置、端末装置、通信システム、通信方法及びプログラム、特に携帯電話網で用いられる無線通信システムに関する。
本願は、2016年11月17日に日本に出願された特願2016−224341号について優先権を主張し、その内容をここに援用する。
無線通信システムでは、一般に複数の基地局装置を備える。無線通信システムが通信サービスを提供可能なサービス領域は、複数のカバレッジが配置されることにより形成される。カバレッジとは、各基地局装置が送信する電波が所定の受信レベルをもって到達する範囲である。カバレッジは、セル、カバーエリア、とも呼ばれる。これにより、カバレッジ内に所在する端末装置は、当該カバレッジに係る基地局装置を介して相手先の機器との通信が可能となる。
基地局装置は、カバレッジの大きさにより、マクロセルとスモールセルに分類される。
マクロセルとは、カバレッジが比較的大きい基地局装置を意味する。マクロセルのカバレッジの半径は、典型的には数百m〜数kmである。スモールセルとは、カバレッジがマクロセルよりも小さい基地局装置を意味する。スモールセルのカバレッジの半径は、典型的には、数百m以下である。スモールセルには、ピコセル、フェムトセルなどが含まれる。
マクロセルとスモールセルとを混在させることで、無線通信システムにおいて通信容量の向上と設置コストの低減が図られる。
例えば、特許文献1に記載の無線通信システムでは、マクロセルのカバレッジ内にビームを放射するスモールセルが配置されている。それぞれのカバレッジが重なり合う領域内に所在する端末装置は、マクロセルとスモールセルの両者を用いることで大容量通信を可能とする。ここで、マクロセルは端末装置に自装置のカバレッジ内のスモールセル情報を通知する。スモールセルは、自装置のカバレッジ内で端末装置を発見するために比較的幅が広いビームを放射する。スモールセルは、より幅が狭いビームをさらに放射し、端末装置は、そのビームを捕捉して通信を行う。
特開2015−164281号公報
しかしながら、特許文献1に記載の無線通信システムにおいて、スモールセルは、端末装置がない方位にも到来するビームを放射する。放射されるビームは、通信に用いられない。そのため、無線リソースや電力が浪費されるおそれがある。
本発明の一態様は、上記の点に鑑みてなされたものであり、無線リソースや電力の利用効率を向上させることができる基地局装置、端末装置、通信システム、通信方法及びプログラムを提供する。
本発明の一態様は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様は、端末装置と通信する第1通信部と、指向性を有するビームを放射可能な他の基地局装置と通信する第2通信部と、制御部とを備え、前記制御部は、前記端末装置の位置を示す位置情報を、第1通信部を介して前記端末装置から受信し、前記端末装置の位置に基づく前記放射指示を、前記第2通信部を介して前記他の基地局装置に送信する基地局装置である。
本発明の一態様によれば、無線リソースや電力の利用効率を向上させることができる。
第1の実施形態に係る通信システムの基本構成例を示す概念図である。 第1の実施形態に係る通信システムの動作例を示す説明図である。 第1の実施形態に係るマクロセル基地局装置の構成例を示す概略ブロック図である。 第1の実施形態に係るスモールセル基地局装置の構成例を示す概略ブロック図である。 第1の実施形態に係る端末装置の構成例を示す概略ブロック図である。 第1の実施形態に係るビーム追加処理の一例を示すシーケンス図である。 第1の実施形態に係るビーム停止処理の一例を示すシーケンス図である。 第2の実施形態に係るマクロセル基地局装置の構成例を示す概略ブロック図である。 第2の実施形態に係るビーム変更処理の一例を示すシーケンス図である。 第3の実施形態に係るマクロセル基地局装置の構成例を示す概略ブロック図である。 第3の実施形態に係るビーム変更処理の一例を示すシーケンス図である。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る通信システム1の基本構成例を示す概念図である。
通信システム1は、マクロセル基地局装置10とスモールセル基地局装置20と端末装置30を含んで構成される。マクロセル基地局装置10のカバレッジCM01内には、複数のスモールセル基地局装置20が配置される。また、カバレッジCM01内に在圏する端末装置30の数は、1個である場合も、2個以上である場合もある。以下の説明では、複数のスモールセル基地局装置20を、20−1、20−2等の符号を用いて区別する。
複数のスモールセル基地局装置20−1等を区別する必要がない場合には、スモールセル基地局装置20と総称する。また、複数の端末装置30を、30−1、30−1等の符号を用いて区別する。複数の端末装置30−1等を区別する必要がない場合には、端末装置30と総称する。
図1に示す例では、カバレッジ内CM01内に5台のスモールセル基地局装置20−1〜20−5が配置され、2台の端末装置30−1、30−2が在圏している。スモールセル基地局装置20−1は、端末装置30−1、30−2との間でそれぞれ通信を行う。スモールセル基地局装置20−1は、端末装置30−1、30−2のそれぞれの方向に指向方向を有する電波のビームCS01−1、CS01−2を放射する。指向方向とは、ビームの指向性の方向、つまりビームの強度が他の方向よりも高い方向を意味する。スモールセル基地局装置20−1は、放射したビームを用いて、端末装置30−1、30−2に各種のデータをそれぞれ送信する。端末装置30−1、30−2がビームを放射し、それを用いてスモールセル基地局装置20−1に各種のデータを送信することが可能であってもよい。また、マクロセル基地局装置10と5台のスモールセル基地局装置20−1〜20−5の少なくともいずれか1台とで、キャリアアグリゲーション(CA:Carrier Aggregation)又は同時接続(Dual Connectivity)を実行して各端末装置30と通信を行うことができる。
キャリアアグリゲーションとは、複数の異なる周波数帯域の電波を同時に運用し、1つの通信回線としてデータを送受信する手法である。同時接続とは、制御プレーン(Control−Plane)とユーザプレーン(User−Plane)とを異なる基地局装置を用いて通信を行うことである。同時接続は、デュアルコネクティビティ、C/U分離などとも呼ばれる。制御プレーンとは、通信制御に係る制御信号、又は制御信号を送受信するための機能である。ユーザプレーンとは、送受信対象となるユーザデータ、又はユーザデータを送受信するための機能である。マクロセル基地局装置10は、そのカバレッジ内に在圏している各端末装置30との間で制御プレーンとユーザプレーンを担当し、原則として常時接続する。スモールセル基地局装置20は、主にユーザプレーンを担当し、必要とされる時において端末装置30と接続する。スモールセル基地局装置20は、制御プレーンの一部又は全部の機能を担当してもよい。なお、マクロセル基地局装置10とスモールセル基地局装置20は、例えば、S1インタフェースを介してそれぞれコアネットワーク(図示せず)と接続されている。またマクロセル基地局装置10とスモールセル基地局装置20は、相互に接続されている。その接続において、例えば、X2インタフェースを介して専用回線(図示せず)が用いられる。
次に、通信システム1の動作例について説明する。図2は、本実施形態に係る通信システム1の動作例を示す説明図である。図2に示す例では、2台のスモールセル基地局装置20−1、20−2と1台の端末装置30が接続される場合が仮定されている。通信システム1は、主に次のステップS01−S06を実行する。
(ステップS01)端末装置30は、ビーム要求をマクロセル基地局装置10に送信する。ビーム要求とは、指向方向を自装置の方向とするビームの要求(トリガー)を示す制御信号である。その後、ステップS02の処理に進む。
(ステップS02)マクロセル基地局装置10は、ビーム要求の送信元である端末装置30の位置を特定する。その後、ステップS03の処理に進む。
(ステップS03)マクロセル基地局装置10は、予め設定したスモールセル位置情報に基づいて、端末装置30からの距離が所定範囲内であるスモールセル基地局装置20を特定する。スモールセル位置情報は、スモールセル基地局装置20の位置を示す情報である。図2に示す例では、スモールセル基地局装置20−1、20−2が特定される。マクロセル基地局装置10は、特定したスモールセル基地局装置20−1、20−2に、端末装置30へのビーム放射指示を送信する。ビーム放射指示とは、目標位置の方向を指向方向とするビームの放射を指示する制御信号である。図2に示す例では、目標位置は端末装置30の位置である。その後、ステップS04の処理に進む。
(ステップS04)スモールセル基地局装置20−1、20−2は、それぞれマクロセル基地局装置10からのビーム放射指示の受信に応じて、ビーム放射指示で示される目標位置の方向が指向方向となるビームを放射する。その後、ステップS05の処理に進む。
(ステップS05)端末装置30は、自装置に到来する電波のビームのうちマクロセル基地局装置10が自装置に割り当てたビームをサーチし、最も受信状態が良好なビームを選択する。受信状態として、例えば、電波強度、信号干渉雑音比(SINR:Signal−to−Interference−plus−Noise Ratio)などの通信品質の指標値を用いることができる。電波強度、SINRは、それぞれ値が大きいほど受信状態が良好であることを示す指標値である。端末装置30は、選択したビームに係るスモールセル基地局装置20を特定し、特定したビームとスモールセル基地局装置20を示すビーム捕捉情報をマクロセル基地局装置10に送信する。その後、ステップS06の処理に進む。
(ステップS06)マクロセル基地局装置10は、端末装置30から受信したビーム捕捉情報で指定されるビームの放射をスモールセル基地局装置20に継続させる。また、マクロセル基地局装置10は、その他のビームの放射を停止させる。その後、図2に示す処理を終了する。ステップS06において指定されるビームは、スモールセル基地局装置20から端末装置30への通信路として用いられる。
(マクロセル基地局装置)
次に、本実施形態に係るマクロセル基地局装置10の構成例について説明する。
図3は、本実施形態に係るマクロセル基地局装置10の構成例を示す概略ブロック図である。マクロセル基地局装置10は、第1通信部11、第2通信部12及び制御部13を含んで構成される。
第1通信部11は、送信部111及び受信部112を含んで構成される。
送信部111は、制御部13から入力される送信信号を電波として端末装置30に送信する。
受信部112は、端末装置30からの電波を受信信号として受信する。受信部112は、受信した受信信号を制御部13に出力する。
第2通信部12は、コアネットワークの各構成機器(図示せず)及びスモールセル基地局装置20のそれぞれとの間で、各種のデータを送受信する。
制御部13は、位置取得部131、スモールセル特定部132、ビーム制御部133及び通信処理部134を含んで構成される。
位置取得部131は、自装置のカバレッジエリア内の端末装置30からビーム要求を受信するとき、その端末装置30の位置を示す端末位置情報を取得する。位置取得部131は、端末位置情報を取得する際、例えば、端末装置30から端末位置情報を受信する。位置取得部131は、端末装置30から受信した測定レポート(Measurement Report)から端末位置情報を抽出する。端末装置30の位置測定部331(後述)は、自部が測定した自装置の位置を示す端末位置情報を、測定レポートに含めてマクロセル基地局装置10に送信する。なお、端末装置30がビーム要求などの制御信号に端末位置情報を含める場合には、位置取得部131は、制御信号から端末位置情報を抽出してもよい。
スモールセル特定部132には、位置取得部131から端末位置情報が入力される。スモールセル特定部132は、予め設定されたスモールセル位置情報を参照して、端末位置情報が示す位置からの距離が、所定の距離の閾値以下となる位置のスモールセル基地局装置20を周辺セルとして特定する。特定される周辺セルの個数は、一般には複数個(例えば、2〜5個)である。スモールセル位置情報は、個々のスモールセル基地局装置20の位置を示す情報である。スモールセル特定部132は、端末位置情報と特定したスモールセル基地局装置20を示すスモールセル特定情報をビーム制御部133に出力する。
ビーム制御部133は、スモールセル特定部132から端末位置情報とスモールセル特定情報が入力される。ビーム制御部133は、スモールセル特定情報が示すスモールセル基地局装置20の位置から端末位置情報が示す端末装置30への方向を指向方向として定める。また、ビーム制御部133は、個々のビームを識別するビームIDを生成する。ビーム制御部133は、ビーム毎のビームIDと指向方向を含むビーム放射指示をスモールセル特定情報が示すスモールセル基地局装置20に送信する。ビーム制御部133は、個々のビームIDを示すビーム情報を端末装置30に送信する。よって、未使用のビームを示す情報が端末装置30に通知される。
ビーム制御部133は、端末装置30からビーム捕捉情報を受信する。ビーム制御部133は、ビーム捕捉情報に含まれるビームIDで指定される未使用のビームについてビーム確立指示を生成し、生成したビーム確立指示を特定したスモールセル基地局装置20に送信する。ビーム確立指示は、ビーム放射指示で指示されたビームのうち、ビーム捕捉情報が示すビームの放射の継続を指示し、その他の未使用のビームの放射の停止を指示する制御信号である。
通信処理部134は、自装置のカバレッジ内の端末装置30との通信に関する処理を行う。通信処理部134は、例えば、端末装置30との接続の確立、切断に係る処理、端末装置30から受信したユーザデータの相手先の機器への送信、相手先の機器から受信したユーザデータの端末装置30への送信、などの処理を行う。相手先の機器とは、端末装置30の通信相手となる機器である。以下の説明では、相手先の機器を単に、相手先と呼ぶことがある。端末装置30からビーム捕捉情報が受信されるとき、通信処理部134は、相手先から受信したユーザデータの一部をスモールセル基地局装置20に転送する。転送先のスモールセル基地局装置20は、ビーム確立指示により放射の継続が指示されたビームを用いて、転送されたユーザデータを端末装置30に送信する。通信処理部134は、受信したユーザデータのうち転送されずに残されたデータの端末装置30への送信を継続する。
(スモールセル基地局装置)
次に、本実施形態に係るスモールセル基地局装置20の構成例について説明する。
図4は、本実施形態に係るスモールセル基地局装置20の構成例を示す概略ブロック図である。スモールセル基地局装置20は、第1通信部21、第2通信部22及び制御部23を含んで構成される。
第1通信部21は、送信部211及び受信部212を含んで構成される。
送信部211は、制御部23から入力される送信信号を電波として端末装置30に送信する。送信部211は、複数のアンテナと、各アンテナから放射させる電波の強度を調整する増幅器ならびに位相を調整する移相器を備える。この構成により、送信部211は、放射される電波のビームの指向方向とビーム幅を調整することができる。また、送信部211は、複数のビームを放射することができる。各ビームの指向方向、ビーム幅は、それぞれ調整可能である。また、放射されるビーム間で周波数帯域、時間帯が異なってもよい。
受信部212は、端末装置30からの電波を受信信号として受信する。受信部212は、受信した受信信号を制御部23に出力する。
第2通信部22は、コアネットワークの各構成機器(図示せず)及びマクロセル基地局装置10のそれぞれとの間で、各種のデータを送受信する。
制御部23は、ビーム制御部233及び通信処理部234を含んで構成される。
ビーム制御部233は、少なくとも2種類のビーム幅の電波のビームを送信部211に放射させる。2種類のビーム幅のうち、広い方のビーム幅を有するビームを広ビームと呼び、狭い方のビーム幅を有するビームを狭ビームと呼ぶことがある。ビーム制御部233は、送信部211に広ビームを所定の時間(例えば、10〜20ms)毎に放射させる。広ビームは、主に発見信号の搬送に用いられる。発見信号とは、自装置の発見に用いられる信号である。なお、発見信号は、広ビームに代えて無指向性の電波を用いて搬送されてもよい。ビーム制御部233は、マクロセル基地局装置10からビーム放射指示を受信するとき、受信したビーム放射指示に含まれるビームIDに対応付けられた指向方向の狭ビームを送信部211に放射させる。狭ビームは、参照信号やユーザデータの搬送に用いられる。狭ビームを放射させる頻度は、一般に発見信号よりも高い。狭ビームの送信強度、ビーム幅は、予め設定されていてもよいし、可変であってもよい。ビーム放射指示でビームID毎に送信強度が指定されている場合には、ビーム制御部233は、送信部211に指定された送信強度でその狭ビームを放射させる。ビーム放射指示でビームID毎にビーム幅が指定されている場合には、ビーム制御部233は、送信部211に指定されたビーム幅でその狭ビームを放射させる。ビーム幅は、一般に周波数、アンテナ間隔及びアンテナ数に応じて定まるが、一方向に配列された複数のアンテナのうち、動作させるアンテナが多いほど、ビーム幅を狭くすることができる。ビーム制御部233は、マクロセル基地局装置10からビーム確立指示を受信するとき、ビーム放射指示で指定されたビームのうち、ビーム確立指示に含まれるビームIDで指定される狭ビームの放射を継続し、その他の狭ビームの放射を停止する。これにより、スモールセル基地局装置20から端末装置30への通信路が確立する。
通信処理部234は、自装置のカバレッジ内の端末装置30との通信に関する処理を行う。通信処理部234は、例えば、端末装置30との接続の確立、切断に係る処理、端末装置30から受信したユーザデータの相手先への送信、相手先から受信したユーザデータの端末装置30への送信、などの処理を行う。通信処理部234は、発見信号を広ビームで搬送させ、参照信号を狭ビームで搬送させる。相手先とのユーザデータの送受信は、マクロセル基地局装置10を介して行われることがある。マクロセル基地局装置10から端末装置30を送信先とするユーザデータが転送されるとき、通信処理部234は、継続して放射される狭ビームで転送されたユーザデータを送信部211に対して搬送させる。
(端末装置)
次に、本実施形態に係る端末装置30の構成例について説明する。
図5は、本実施形態に係る端末装置30の構成例を示す概略ブロック図である。端末装置30は、通信部31、通信状態判定部32及び制御部33を含んで構成される。
通信部31は、送信部311及び受信部312を含んで構成される。図5に示す例では、送信部311及び受信部312は、互いに別個の構成として表されている。
送信部311は、制御部33から入力される送信信号を電波としてマクロセル基地局装置10又はスモールセル基地局装置20に送信する。
受信部312は、マクロセル基地局装置10又はスモールセル基地局装置20からの電波を受信信号として受信する。受信部312は、受信した受信信号を通信状態判定部32と制御部33に出力する。
通信状態判定部32は、通信処理部334により発見されたスモールセル基地局装置20から受信部312を介して受信した受信信号に基づいて、個々のビームの通信状態を判定する。通信状態判定部32は、復調された受信信号から個々のビームで搬送されるビームIDと参照信号を取得し、マクロセル基地局装置10から受信したビーム情報で指示されるビームIDにより個々のビームで搬送される参照信号を取得する。通信状態判定部32は、参照信号を用いてビーム毎の通信状態の指標を算出する。通信状態の指標として、例えば、受信強度が用いられる。通信状態判定部32は、ビーム毎の通信状態を示す通信状態情報を制御部33のビーム処理部333に出力する。なお、通信状態判定部32はビーム毎の通信状態の指標として、通信品質の指標、例えば、SINRなどを算出してもよい。
制御部33は、位置測定部331、ビーム処理部333及び通信処理部334を含んで構成される。
位置測定部331は、所定時間毎に自装置の位置を測定し、測定した自装置の位置を示す端末位置情報を生成する。位置測定部331は、生成した端末位置情報を測定レポートに含めマクロセル基地局装置10に送信する。端末装置30の位置を測定する手法については、後述する。
ビーム処理部333は、通信状態判定部32から入力された通信状態情報に基づいて、スモールセル基地局装置20から受信したビーム情報が示す狭ビームのいずれかを選択する。ビーム情報が示す狭ビームは、ユーザデータの搬送に用いられていない未使用のビームであるので、既に通信に用いられているビームの選択が回避される。ビーム処理部333は、通信状態情報が示す通信状態が最も良好であるビームを選択する。通信状態情報がビーム毎の受信強度を示す場合には、受信強度が最も高いビームが選択される。ビーム処理部333は、選択したビームのビームIDを示すビーム捕捉情報をマクロセル基地局装置10に送信する。
通信処理部334は、基地局装置を用いた無線通信に関する処理を行う。通信処理部334は、例えば、マクロセル基地局装置10又はスモールセル基地局装置20との接続の確立、切断に係る処理、ユーザデータを格納したデータパケットの相手先への送信、相手先から受信したデータパケットからのユーザデータの抽出、などの処理を行う。通信処理部334は、スモールセル基地局装置20からの発見信号を検出し、検出した発見信号を用いてスモールセル基地局装置20との同期をとる。通信処理部334は、通信状態判定部32において算出された通信状態の指標を含む測定レポートを生成し、生成した測定レポートをマクロセル基地局装置10に送信する。
また、通信処理部334は、新たなビーム、即ち、ビームの追加もしくは変更の要否を判定してもよい。通信処理部334が、新たにビームが必要と判定する場合には、例えば、次の場合がある。(i)動作停止中(idle状態)において通信開始を指示するためのユーザ操作を受け付けるとき、(ii)動作停止中において所定のアプリケーションブログラムに記述された通信開始要求(コマンド)が実行されるとき、(iii)通信中において受信信号で搬送されるユーザデータの情報量が所定の情報量よりも大きいとき、(iv)通信中において通信状態情報が示す通信品質が所定の通信品質よりも低くなるとき。通信処理部334は、新たなビームを必要と判定するとき、ビーム要求をマクロセル基地局装置10に送信する。通信処理部334は、例えば、ビーム要求の有無を示すサービスリクエストを測定レポートに含めてマクロセル基地局装置10に送信してもよい。
ビーム処理部333がビーム捕捉情報を送信した後、通信処理部334は、選択したビームを受信して得られる受信信号で搬送されるデータパケットからユーザデータを抽出する。
(端末装置の位置の測定)
次に、端末装置30の位置を測定する手法について説明する。端末装置30の位置を測定する手法には、主に次の3種類の手法(1)〜(3)がある。位置測定部331は、いずれの手法を用いてもよい。
(1)各種センサの検出信号の利用: 位置測定部331は、自装置が備える各種のセンサが検出した信号を用いる。例えば、端末装置30は、4個以上のGPS(GPS:Global Positioning System)衛星からの電波を受信するGPS受信器を備える。その場合、位置測定部331は、GPS受信器が受信した受信データ間の時間差に基づいて端末装置30の緯度及び経度を定める。端末装置30が加速度センサ及びジャイロセンサを備える場合には、位置測定部331は、例えば、ジャイロセンサが検出した向きで、加速度センサが検出した加速度の方向を補正し、補正した加速度を2階積分して端末装置30の位置を算出してもよい。
なお、位置測定部331は、加速度センサが検出した重力の向きを基準としたジャイロセンサが検出した端末装置30の向きをさらに特定してもよい。位置測定部331は、特定した向きをさらに測定レポートに含めてマクロセル基地局装置10に送信する。その場合、マクロセル基地局装置10のスモールセル特定部132は、端末装置30からの測定レポートが示す端末装置30の向きとスモールセル基地局装置20が送信するビーム毎の受信電力の履歴を蓄積する。そして、スモールセル特定部132は、距離に基づいて選択した複数のスモールセル基地局装置20のうち、その時点における端末装置30の向きに対して、蓄積した履歴を参照して最も受信電力が高いビームを与えるビームを送信するスモールセル基地局装置20を選択してもよい。一般に、狭ビームとして放射される電波は、遮蔽による電波の回り込みが少ない。そのため、送信元と端末装置30との間に遮蔽物が存在すると、たとえ送信元からの距離が小さくても、送信元からのビームの受信電力が極端に低くなり、そのビームよりも他の方向から到来するビームの方が、受信電力が高くなることがある。よって、端末装置30の向きも考慮されることで、より良好な受信品質が期待されるビームを与えるスモールセル基地局装置20が選択される。
なお、端末装置30が気圧センサを備える場合には、位置測定部331は、気圧センサ検出した気圧から所定の換算式を用いて端末装置30の高度を算出してもよい。位置測定部331は、特定した高度を測定レポートに含めてマクロセル基地局装置10に送信する。その場合、マクロセル基地局装置10のスモールセル特定部132は、端末装置30からの測定レポートが示す端末装置30の高度とスモールセル基地局装置20が送信するビーム毎の受信電力の履歴を蓄積する。そして、スモールセル特定部132は、距離に基づいて選択した複数のスモールセル基地局装置20のうち、その時点における端末装置30の高度に対して、蓄積した履歴を参照して最も受信電力が高いビームを与えるビームを送信するスモールセル基地局装置20を選択してもよい。一般に、狭ビームとして放射される電波は、高さ方向に拡散しないため、放射される領域の高さが制御可能となる。そのため、たとえ送信元からの距離が小さくても、送信元からのビームの受信電力が極端に低くなり、そのビームよりも他の方向から到来するビームの方が、受信電力が高くなることがある。よって、端末装置30の高さも考慮されることで、より良好な受信品質が期待されるビームを与えるスモールセル基地局装置20が選択される。
(2)基地局装置からの受信信号に基づく測定: 位置測定部331は、マクロセル基地局装置10から伝搬する電波の受信信号に基づいてマクロセル基地局装置10の方向を検出することができる。例えば、位置測定部331は、各アンテナが受信した受信信号の受信強度とマクロセル基地局装置10の送信強度に基づいて端末装置30からマクロセル基地局装置10の距離を測定する。マクロセル基地局装置10の送信部111が複数のアンテナを備え、各アンテナについて電波の指向方向が異なり、位置測定部331が送信元のアンテナを特定することができれば、端末装置30からマクロセル基地局装置10のおよその方向を特定することができる。位置測定部331は、例えば、アンテナ毎に搬送するビームIDの情報、周波数、送信タイミングなどの情報に基づいてアンテナを特定する。
位置測定部331は、特定されたマクロセル基地局装置10までの距離、方向と、予め設定されたマクロセル基地局装置10の位置を参照することで、自装置の位置を算出することができる。また、位置測定部331は、スモールセル基地局装置20からの電波の受信信号を用いて、マクロセル基地局装置10と同様な手法で、スモールセル基地局装置20までの距離、方向と、予め設定されたスモールセル基地局装置20の位置を参照することで、自装置の位置を算出することができる。なお、位置測定部331は、受信信号に基づいて定めたマクロセル基地局装置10までの距離、スモールセル基地局装置20までの距離及び予め設定されたマクロセル基地局装置10の位置、スモールセル基地局装置20の位置に基づいて、端末装置30の位置を特定してもよい。また、位置測定部331は、受信信号に基づいて定めたマクロセル基地局装置10までの方向、スモールセル基地局装置20までの方向及び予め設定されたマクロセル基地局装置10の位置、スモールセル基地局装置20の位置に基づいて、端末装置30の位置を特定してもよい。
(3)ビーム情報の利用: マクロセル基地局装置10のビーム制御部133は、ユーザデータの搬送に用いられるビームに係る指向方向、ビーム幅及び送信強度の情報を含むビーム放射情報を端末装置30に出力してもよい。位置測定部331は、マクロセル基地局装置10から受信したビーム放射情報と、ビーム処理部333から入力されるビーム捕捉情報に基づいて端末装置30の位置を算出する。位置測定部331は、そのビームの指向方向、幅ならびに送信強度と受信強度に基づいて、端末装置30の方向と距離を算出する。算出した角度と距離は、端末装置30の位置を示す情報を構成する。(3)の処理は、ビーム処理部333が既に少なくとも1個のビームを捕捉している場合に実行可能となる。
(ビーム追加処理)
次に、本実施形態に係るビーム追加処理について説明する。図6は、本実施形態に係るビーム追加処理の一例を示すシーケンス図である。図6に示す処理は、動作停止中の端末装置30が通信を開始するときに実行される場合を例にする。
(ステップS101)端末装置30の通信処理部334は、通信開始要求(Service Request)をマクロセル基地局装置10に送信する。通信開始要求には、位置測定部331が測定した端末装置30の位置を示す端末位置情報が含まれてもよい。その後、端末装置30とマクロセル基地局装置10との間で所定の手順(例えば、LTE−A:Long Term Evolutionに規定の手順)を用いて接続を確立する。その後、ステップS102の処理に進む。
なお、端末装置30との接続が確立した後、マクロセル基地局装置10の通信処理部134は、端末装置30との通信に係る各種の制御情報を生成し、生成した制御情報を端末装置30に送信する。制御情報には、例えば、端末装置30との通信において利用可能とする一群のビームを示す利用可能ビーム情報が含まれる。複数の端末装置30と接続されているとき、通信処理部134は、接続されている端末装置30間で互いに異なるビームを割り当てる。個々のビーム間で、周波数帯域、帯域幅、送信タイミングのいずれか又はそれらの組が異なっていてもよい。これにより、複数の端末装置30間における干渉が回避される。また、通信処理部134は、端末装置30から所定時間毎に受信する測定レポートが示す通信品質に応じて制御情報を逐次に更新してもよい。通信処理部134は、更新の都度、更新された制御情報を端末装置30に送信する。
(ステップS102)マクロセル基地局装置10の通信処理部134は、通信開始要求で指定される相手先からユーザデータを格納したデータパケットを受信し、受信したデータパケットを端末装置30に送信する。端末装置30の通信処理部334は、マクロセル基地局装置10から受信したデータパケットに格納されたユーザデータを抽出する。その後、ステップS103の処理に進む。
(ステップS103)端末装置30の位置測定部331は、端末装置30の位置を測定する。その後、ステップS104の処理に進む。
(ステップS104)端末装置30の通信処理部334は、新たなビームを必要と判定するとき、測定された位置を示す端末位置情報を含むビーム要求(ビーム追加要求)を生成し、生成したビーム要求をマクロセル基地局装置10に送信する。マクロセル基地局装置10の位置取得部131は、端末装置30から受信したビーム要求に含まれる端末位置情報を取得する。その後、ステップS105の処理に進む。
(ステップS105)マクロセル基地局装置10のスモールセル特定部132は、予め設定したスモールセル位置情報を参照して、端末位置情報が示す端末装置30の位置からの距離が、所定の距離の閾値以下となる位置のスモールセル基地局装置20を特定する。その後、ステップS106の処理に進む。
(ステップS106)マクロセル基地局装置10のビーム制御部133は、特定したスモールセル基地局装置20から端末装置30への方向を指向方向として定める。ビーム制御部133は、定めた指向方向でのビーム放射指示を特定したスモールセル基地局装置20に送信する。その後、ステップS107の処理に進む。
(ステップS107)マクロセル基地局装置10のビーム制御部133は、特定したスモールセル基地局装置20毎のビームを示すビーム情報を端末装置30に送信する。その後、ステップS108の処理に進む。
(ステップS108)スモールセル基地局装置20のビーム制御部233は、マクロセル基地局装置からビーム放射指示を受信する。ビーム制御部233は、受信したビーム放射指示が示す指向方向に、指向方向を有する電波のビームの放射をビーム制御部233に開始させる。その後、ステップS109の処理に進む。
(ステップS109)端末装置30のビーム処理部333は、マクロセル基地局装置10から受信したその時点で最新の制御信号から自装置に割り当てられた一群のビームを特定する。端末装置30のビーム処理部333は、特定したビームのうち、マクロセル基地局装置10から受信したビーム情報が示すビームのうち、通信状態が最も良好なビームを選択する。その後、ステップS110の処理に進む。
(ステップS110)端末装置30のビーム処理部333は、選択したビームを示すビーム捕捉情報をマクロセル基地局装置10に送信する。マクロセル基地局装置10のビーム制御部133は、端末装置30から受信したビーム捕捉情報で示されるビームに係るビーム確立指示をスモールセル基地局装置20に送信する。スモールセル基地局装置20のビーム制御部233は、ビーム確立指示で指定されるビームの放射を継続し、それ以外のビーム放射指示で指定されるビームの放射を停止する。その後、ステップS111の処理に進む。
(ステップS111)マクロセル基地局装置10の通信処理部134は、相手先から受信したユーザデータの一部を格納したデータパケットをスモールセル基地局装置20に転送する。その後、ステップS112の処理に進む。
(ステップS112)スモールセル基地局装置20の通信処理部234は、マクロセル基地局装置10から受信したデータパケットを、放射を継続しているビームを用いて送信する。その後、図6に示す処理を終了する。
なお、端末装置30の位置測定部331又はマクロセル基地局装置10の位置取得部131は、通信中において端末装置30の位置を示す端末位置情報を所定時間(例えば、1s)毎に取得してもよい。位置測定部331又は位置取得部131は、取得した端末位置情報を、端末装置30と通信を行っているスモールセル基地局装置20に送信する。スモールセル基地局装置20のビーム制御部233は、自装置から端末位置情報が示す端末装置30の位置までの自装置の方向に、端末装置30へのユーザデータの搬送に用いるビームの指向方向を制御する。よって、スモールセル基地局装置20から放射されるビームの指向方向は、端末装置30の方向に追従する。
(ビーム停止処理)
次に、本実施形態に係るビーム停止処理について説明する。図7は、本実施形態に係るビーム停止処理の一例を示すシーケンス図である。図7に例示される処理は、図6に例示される処理により開始した通信を終了し、動作停止(idle)状態に移行するときに開始される。端末装置30の通信処理部334が、通信終了を判定する場合には、例えば、次の場合がある。(v)通信中において通信終了を指示するためのユーザ操作を受け付けるとき、(vi)通信中において所定のアプリケーションブログラムに記述された通信終了要求が実行されるとき、(vii)受信信号で搬送されるユーザデータの受信が終了するとき。
(ステップS121)端末装置30の通信処理部334は、実行中の通信の終了を判定する。その後、ステップS122の処理に進む。
(ステップS122)端末装置30の通信処理部は、通信終了要求をマクロセル基地局装置10に送信する。その後、ステップS123の処理に進む。
(ステップS123)マクロセル基地局装置10のビーム制御部133は、端末装置30から通信終了要求を受信するとき、ビーム確立指示で指定されたビームを放射するスモールセル基地局装置20にビーム放射停止指示を送信する。指定されたビームは、端末装置30との通信に用いていたビームである。ビーム放射停止指示は、ビームの放射の停止を指示するための制御信号である。そのため、通信中に行われていた端末装置30の方向に追従したビームの指向方向の制御が停止する。その後、ステップS124の処理に進む。
(ステップS124)スモールセル基地局装置20のビーム制御部233は、マクロセル基地局装置10から受信したビーム放射停止指示で指定されるビームの放射を停止させる。その後、ステップS125の処理に進む。
(ステップS125)スモールセル基地局装置20のビーム制御部233は、ビーム放射停止通知をマクロセル基地局装置10に送信する。マクロセル基地局装置10のビーム制御部133は、スモールセル基地局装置20からビーム放射停止通知を受信する。その後、図7に示す処理を終了する。この状態において、スモールセル基地局装置20は、マクロセル基地局装置10から次のビーム放射指示を待ち受ける。
以上に説明したように、本実施形態に係るマクロセル基地局装置10は、自装置との通信可能なカバレッジに在圏する端末装置30の位置を取得する位置取得部131を備える。マクロセル基地局装置10は、カバレッジ内に設置されたスモールセル基地局装置20のうち、位置取得部131が取得した位置から所定範囲内に設置されたスモールセル基地局装置20を特定するスモールセル特定部132を備える。また、マクロセル基地局装置10は、端末装置30の方向に指向方向を有するビームをスモールセル特定部132が特定したスモールセル基地局装置20に放射させるビーム制御部133を備える。
この構成により、端末装置30の近傍のスモールセル基地局装置20から、端末装置30の方向に指向方向を有するビームを用いてデータが搬送される。従って、あらゆる方向に多数のビームが放射される場合ほど無線リソースを必要としないので、無線リソースが有効に利用される。また、スモールセル基地局装置20からの不要なビームの放射が回避されるので、ビームの放射に係る電力が節減される。
また、本実施形態に係る端末装置30は、マクロセル基地局装置10とは別個の複数のスモールセル基地局装置20が放射するビームの通信状態を判定する通信状態判定部32を備える。また、端末装置30は、複数のビームのうちいずれかの未使用のビームを通信状態に基づいて選択し、選択したビームを示すビームに関する情報をマクロセル基地局装置10に通知するビーム処理部333を備える。
この構成により、自装置の方向に指向方向を有する通信に用いられていないビームのうち、通信状態が良好なビームが選択され、選択されたビームの情報が、マクロセル基地局装置10に通知される。例えば、端末装置30の周囲の環境により一部のビームが遮蔽又は干渉を受ける場合であっても、それらの影響による通信状態の劣化が発生しないもしくは少ないビームが選択される。マクロセル基地局装置10がスモールセル基地局装置20に選択されたビームを利用してデータを搬送させることで、端末装置30に搬送されるデータの通信品質を向上させることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。上述した実施形態と同一の構成については、同一の符号を付してその説明を援用し、主に差異点について説明する。
本実施形態に係る通信システム1a(図示せず)は、マクロセル基地局装置10a、スモールセル基地局装置20及び端末装置30を含んで構成される。第1の実施形態との主な差異点は、マクロセル基地局装置10aの位置取得部131a(後述)がその時点から所定時間後における端末装置30の位置を予測する点である。
図8は、本実施形態に係るマクロセル基地局装置10aの構成例を示す概略ブロック図である。マクロセル基地局装置10aは、第1通信部11、第2通信部12及び制御部13aを含んで構成される。制御部13aは、位置取得部131a、スモールセル特定部132、ビーム制御部133及び通信処理部134を含んで構成される。
位置取得部131aは、位置取得部131(図3)と同様に端末装置30の位置を示す端末位置情報を取得する。位置取得部131aは、所定の時間毎に取得した端末位置情報を集積し、その時点までに取得した端末位置情報が示す端末装置30の位置の時系列を生成する。生成される時系列は、その時点までに移動した端末装置30の軌跡を示す。位置取得部131aは、その時点までに取得した端末位置情報が示す端末装置30の位置の時系列について線形予測を行い、現時点から所定時間後の端末装置30の位置を算出する。
以下の説明では、予測により算出される位置を予測位置と呼ぶ。予測位置は、その時点における位置よりも移動方向にその速度に応じて変位した位置となる。所定時間は、例えば、マクロセル基地局装置10のビーム制御部133からのビーム放射指示の送信時から、ビーム放射指示で指定される指向方向へのビームの放射開始時までに要する制動時間に相当する。位置取得部131aは、予測位置を示す予測位置情報をスモールセル特定部132に出力する。
従って、本実施形態において、スモールセル特定部132は、端末位置情報に代えて予測位置情報が示す予測位置からの距離が、所定の距離の閾値以下となる位置のスモールセル基地局装置20を周辺セルとして特定する。そのため、所定時間後に予測される端末装置30の位置に近接するスモールセル基地局装置20が特定される。
ビーム制御部133は、端末位置情報に代えて予測位置情報を用いて、ビーム毎の指向方向を定める。即ち、ビーム制御部133は、特定されたスモールセル基地局装置20から予測位置の方向を指向方向として定める。
(ビーム変更処理)
次に、本実施形態に係るビーム変更処理について説明する。図9は、本実施形態に係るビーム変更処理の一例を示すシーケンス図である。図9に例示される処理は、通信中の端末装置30が移動により接続先のスモールセル基地局装置20−1をスモールセル基地局装置20−2に変更する場合を例にする。
(ステップS131)端末装置30の通信状態判定部32は、スモールセル基地局装置20−1が放射するビームで搬送される参照信号を取得し、取得した参照信号を用いて受信強度を測定する。その後、ステップS132の処理に進む。
(ステップS132)端末装置30の通信処理部334は、受信強度が所定の受信強度よりも低いと判定するとき、ビームの変更を要すると判定する。通信処理部334は、ビーム要求(ビーム変更要求)をマクロセル基地局装置10aに送信する。その後、ステップS133の処理に進む。
(ステップS133)端末装置30の位置測定部331は、端末装置30の位置を測定し、測定した位置を示す端末位置情報をマクロセル基地局装置10aに送信する。その後、ステップS134の処理に進む。
(ステップS134)マクロセル基地局装置10aの位置取得部131aは、端末装置30毎に端末位置情報を集積し、その時点までの端末装置30の位置の時系列を生成する。
位置取得部131aは、端末装置30の位置の時系列を用いてその時点から所定時間後の予測位置を予測する。その後、ステップS135の処理に進む。
(ステップS135)マクロセル基地局装置10aのスモールセル特定部132は、予め設定したスモールセル位置情報を参照して、端末位置情報が示す端末装置30の位置からの距離が、所定の距離の閾値以下となる位置であって、端末装置30との通信に用いられていないスモールセル基地局装置20を特定する。特定されるスモールセル基地局装置20には、スモールセル基地局装置20−2が含まれる。その後、ステップS136の処理に進む。
(ステップS136)マクロセル基地局装置10aのビーム制御部133は、特定したスモールセル基地局装置20から端末装置30への方向を指向方向として定める。ビーム制御部133は、定めた指向方向でのビーム放射指示を特定したスモールセル基地局装置20に送信する。その後、ステップS137の処理に進む。
(ステップS137)マクロセル基地局装置10aのビーム制御部133は、特定したスモールセル基地局装置20毎のビームを示すビーム情報を端末装置30に送信する。その後、ステップS138の処理に進む。
(ステップS138)スモールセル基地局装置20のビーム制御部233は、マクロセル基地局装置からビーム放射指示を受信する。ビーム制御部233は、受信したビーム放射指示が示す指向方向に、指向方向を有する電波のビームの放射をビーム制御部233に開始させる。その後、ステップS139の処理に進む。
(ステップS139)端末装置30のビーム処理部333は、受信したビーム情報が示すビームのうち、通信状態が最も良好なビームを選択する。図9に示す例では、スモールセル基地局装置20−2から放射されるビームが選択される。その後、ステップS140の処理に進む。
(ステップS140)端末装置30のビーム処理部333は、選択したビームを示すビーム捕捉情報をマクロセル基地局装置10aに送信する。その後、ステップS141の処理に進む。
(ステップS141)マクロセル基地局装置10aのビーム制御部133は、ビーム放射指示で指示されるビームのうち、端末装置30から受信したビーム捕捉情報で示されるビーム以外のビームについてビーム放射停止指示をスモールセル基地局装置20−1に送信する。スモールセル基地局装置20−1のビーム制御部233は、ビーム放射停止指示で指定されるビームの放射を停止する。また、マクロセル基地局装置10aのビーム制御部133は、端末装置30から受信したビーム捕捉情報で示されるビームに係るビーム確立指示をスモールセル基地局装置20−2に送信する。スモールセル基地局装置20−2のビーム制御部233は、ビーム確立指示で指定されるビームの放射を継続する。その後、ステップS142の処理に進む。
(ステップS142)マクロセル基地局装置10の通信処理部134は、相手先から受信したユーザデータの一部を格納したデータパケットをスモールセル基地局装置20−2に転送する。その後、ステップS143の処理に進む。
(ステップS143)スモールセル基地局装置20の通信処理部234は、マクロセル基地局装置10から受信したデータパケットを、放射を継続しているビームを用いて送信する。その後、図9に示す処理を終了する。
以上に説明したように、本実施形態に係るマクロセル基地局装置10aにおいて、位置取得部131aは、現在までの端末装置30の位置を用いて所定時間後の端末装置30の位置を予測する。また、スモールセル特定部132は、予測された位置の近傍に設置されたスモールセル基地局装置20を選択する。そのため、端末装置30が移動するときでも、予測される端末装置30の位置において選択されたスモールセル基地局装置20から良好な通信状態が期待されるビームが放射される。そのため、通信状態が良好に維持される。
また、本実施形態に係る端末装置30は、マクロセル基地局装置10aとの通信状態に基づいてビームの追加又は変更の要否を判定する。
この構成により、通信状態の変化に応じてビームが追加又は変更される。追加又は変更されるビームとして、良好な通信状態が得られるビームが選択される。そのため、通信状態が良好に維持される。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。上述した実施形態と同一の構成については、同一の符号を付してその説明を援用し、主に差異点について説明する。
本実施形態に係る通信システム1b(図示せず)は、マクロセル基地局装置10b、スモールセル基地局装置20及び端末装置30を含んで構成される。第1の実施形態又は第2の実施形態との主な差異点は、マクロセル基地局装置10bの通信処理部134bが、端末装置30との通信状態に基づいて新たなビームの要否を判定する点である。本実施形態では、端末装置30の通信処理部334におけるビームの要否判定が省略されてもよい。
図10は、本実施形態に係るマクロセル基地局装置10bの構成例を示す概略ブロック図である。マクロセル基地局装置10bは、第1通信部11、第2通信部12及び制御部13bを含んで構成される。制御部13bは、位置取得部131、スモールセル特定部132、ビーム制御部133、通信処理部134b及び通信状態判定部135bを含んで構成される。
通信状態判定部135bは、端末装置30との相手先から受信するユーザデータに基づいて相手先から端末装置30への通信状態の指標を算出する。通信状態の指標として、例えば、受信するユーザデータの情報量が用いられる。また、通信状態を示す情報として、相手先からの通信開始要求、通信停止要求などが用いられてもよい。通信状態判定部135bは、端末装置30との通信状態を示す通信状態情報を通信処理部134bに出力する。
通信処理部134bは、通信処理部134a(図8)と同様の処理を行う他、通信状態判定部135bから入力された通信状態情報に基づいて新たなビームの要否を判定する。
通信処理部134bが新たなビームの要否を判定する手法は、端末装置30の通信処理部334と同様であってもよい。即ち、通信処理部134bが、新たなビームが必要と判定する場合には、例えば、次の場合がある。(ix)相手先から端末装置30への通信開始要求を受信するとき、(x)相手先と端末装置30との通信中において、相手先から受信するユーザデータの情報量が、所定の情報量の閾値よりも多いとき。通信処理部134bは、新たなビームを必要と判定するとき、ビーム要求を位置取得部131に出力する。
(ビーム変更処理)
次に、本実施形態に係るビーム変更処理について説明する。図11は、本実施形態に係るビーム変更処理の一例を示すシーケンス図である。図11に例示される処理は、図9と同様に通信中の端末装置30が移動により接続先のスモールセル基地局装置20−1をスモールセル基地局装置20−2に変更する場合を例にする。ステップS155−S162の処理は、図9のステップS136−143の処理と同様であるため、その説明を援用する。
(ステップS151)マクロセル基地局装置10bの通信状態判定部135bは、通信状態の指標として端末装置30との相手先から受信するユーザデータの情報量を取得する。
その後、ステップS152の処理に進む。
(ステップS152)マクロセル基地局装置10bの通信状態判定部135bは、取得した情報量が所定の情報量よりも少ないと判定するとき、ビームの変更を要すると判定する。通信処理部134bは、ビーム要求(ビーム変更要求)を位置取得部131に出力する。その後、ステップS153の処理に進む。
(ステップS153)端末装置30の位置測定部331は、端末装置30の位置を測定して、測定した位置を示す端末位置情報をマクロセル基地局装置10bに送信する。マクロセル基地局装置10bの位置取得部131は、端末装置30から端末位置情報を受信する。その後、ステップS154の処理に進む。
(ステップS154)マクロセル基地局装置10bのスモールセル特定部132は、予め設定したスモールセル位置情報を参照して、端末位置情報が示す端末装置30の位置からの距離が、所定の距離の閾値以下となる位置であって、端末装置30との通信に用いられていないスモールセル基地局装置20を特定する。特定されるスモールセル基地局装置20には、スモールセル基地局装置20−2が含まれる。その後、ステップS155の処理に進む。
以上に説明したように、本実施形態に係るマクロセル基地局装置10bは、端末装置30との通信状態を判定する通信状態判定部135bを備える。また、ビーム制御部133は、その通信状態に基づいてビームの追加又は変更の要否を判定する。
この構成により、通信状態の変化に応じて、ビームを追加又は変更される。追加又は変更されるビームとして、良好な通信状態が得られるビームが選択される。そのため、通信状態が良好に維持される。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態について説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。上述した実施形態において説明した構成の一部が変形、省略又は組み合わされてもよいし、他の構成が追加されてもよい。
例えば、マクロセル基地局装置10b(図10)は、位置取得部131に代えて位置取得部131a(図8)を備えてもよい。
位置取得部131、131aは、端末装置30の位置を測定してもよい。例えば、位置取得部131、131aは、端末装置30に通知される送信電力と端末装置30からの受信信号の受信電力に基づいて得られる減衰量に対応する距離を端末装置30から自装置までの距離を算出する。位置取得部131、131aは、複数のスモールセル基地局装置20からその受信信号の受信電力の報告を受け、送信電力と各スモールセル基地局装置20からの受信電力に基づいて得られる減衰量に対応する距離を算出する。そして、位置取得部131、131aは、それぞれの距離と予め設定された自装置の位置及び各スモールセル基地局装置20の位置を用いて端末装置30の位置を算出する。位置取得部131、131aが、端末装置30の位置を測定する場合には、端末装置30の位置測定部331が省略されてもよい。
また、送信部111と受信部112、送信部211と受信部212、送信部311と受信部312のそれぞれにおいて、一部の部材、例えば、アンテナが共通であってもよい。
また、上述では、キャリアアグリゲーションにおいて、主に1台のマクロセル基地局装置10、10a、10bと1台のスモールセル基地局装置20を用いる場合を例にしたが、これには限られない。キャリアアグリゲーションにおいて、複数のスモールセル基地局装置20が用いられてもよい。その場合には、マクロセル基地局装置10、10a、10bは、ステップS105(図6:ビーム追加処理)において複数のスモールセル基地局装置20を選択する。マクロセル基地局装置10、10a、10bと端末装置30は、選択した複数のスモールセル基地局装置20のそれぞれについてステップS106〜S112の処理を実行すればよい。また、ビーム停止処理(図7)ならびにビーム変更処理(図9)は、その複数のスモールセル基地局装置20の全部について行われてもよいし、一部について行われてもよい。
なお、上述した実施形態は、次の態様でも実施することができる。
(1)端末装置と通信する第1通信部と、指向性を有するビームを放射可能な他の基地局装置と通信する第2通信部と、制御部とを備え、前記制御部は、前記端末装置の位置を示す位置情報を、前記第1通信部を介して前記端末装置から受信し、前記端末装置の位置に基づく前記放射指示を、前記第2通信部を介して前記他の基地局装置に送信する基地局装置。
(2)前記制御部は、受信した前記端末装置の位置情報を用いて所定時間後の前記端末装置の位置を予測し、前記基地局装置に対し、予測した所定時間後の前記端末装置の位置に基づく前記放射指示を、前記第2通信部を介して前記他の基地局装置に送信する(1)の基地局装置。
(3)前記制御部は、前記端末装置の通信状態を判定し、判定した前記通信状態に基づいて前記ビームの追加又は変更の要否を判定する(1)又は(2)の基地局装置。
(4)第1の基地局装置、及び指向性を有するビームを放射可能な第2の基地局装置と通信する通信部と、制御部とを備え、前記制御部は、前記第2の基地局装置が放射するビームの少なくとも1つを選択し、選択したビームに関する情報を、前記通信部を介して前記第1の基地局装置に通知する端末装置。
(5)前記制御部は、前記第1の基地局装置と自装置との通信状態を判定し、判定した前記通信状態に基づいて前記ビームの追加の要否を判定する(4)の端末装置。
(6)前記制御部は、前記第2の基地局装置と自装置との通信状態を判定し、判定した前記通信状態に基づいて前記ビームの変更の要否を判定する(4)又は(5)の端末装置。
(7)第1の基地局装置、指向性を有するビームを放射可能な複数の第2の基地局装置及び端末装置を備える通信システムであって、前記第1の基地局装置は、前記端末装置と通信する第1通信部と、前記複数の第2の基地局装置と通信する第2通信部と、基地局制御部とを備え、前記基地局制御部は、前記端末装置の位置を示す位置情報を、前記第1通信部を介して前記端末装置から受信し、指向性を有し、前記端末装置の位置に基づくビームの放射指示を、前記第2通信部を介して前記複数の第2の基地局装置の少なくともいずれかの基地局装置に送信し、前記端末装置は、前記第1の基地局装置、及び前記少なくともいずれかの基地局装置と通信する通信部と、端末制御部とを備え、前記端末制御部は、前記少なくともいずれかの基地局装置が放射するビームの少なくとも1つを選択し、選択したビームに関する情報を、前記通信部を介して前記第1の基地局装置に通知する通信システム。
(8)基地局装置の通信方法であって、端末装置の位置を示す位置情報を、前記端末装置と通信する第1通信部を介して前記端末装置から受信する過程と、指向性を有し、前記端末装置の位置に基づくビームの放射指示を、前記ビームを放射可能な他の基地局装置と通信する第2通信部を介して前記他の基地局装置に送信する過程と、を有する通信方法。
(9)基地局装置のコンピュータに、端末装置の位置を示す位置情報を、前記端末装置と通信する第1通信部を介して前記端末装置から受信する手順、指向性を有し、前記端末装置の位置に基づくビームの放射指示を、前記ビームを放射可能な他の基地局装置と通信する第2通信部を介して前記他の基地局装置に送信する手順、を実行させるためのプログラム。
なお、マクロセル基地局装置10、10a、10b、スモールセル基地局装置20、端末装置30の一部、例えば、制御部13、13a、13b、23、33は、コンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。
また、上述した実施形態におけるマクロセル基地局装置10、10a、10b、スモールセル基地局装置20、端末装置30の一部または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。マクロセル基地局装置10、10a、10b、スモールセル基地局装置20、端末装置30の一部、の各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
本発明のいくつかの態様は、無線リソースや電力の利用効率を向上させることが必要な基地局装置、端末装置、通信システム、通信方法及びプログラムなどに適用することができる。
1、1a、1b…通信システム、10、10a、10b…マクロセル基地局装置、11…第1通信部、12…第2通信部、13、13a、13b…制御部、20(20−1〜20−5)…スモールセル基地局装置、21…第1通信部、22…第2通信部、23…制御部、30(30−1、30−2)…端末装置、31…通信部、32…通信状態判定部、33…制御部、111…送信部、112…受信部、131、131a…位置取得部、132…スモールセル特定部、133…ビーム制御部、134、134b…通信処理部、135b…通信状態判定部、211…送信部、212…受信部、233…ビーム制御部、234…通信処理部、311…送信部、312…受信部、331…位置測定部、333…ビーム処理部、334…通信処理部

Claims (9)

  1. 端末装置と通信する第1通信部と、
    指向性を有するビームの放射指示を複数の他の基地局装置の少なくともいずれかに送信する第2通信部と、
    前記端末装置の位置を示す位置情報と、前記端末装置の向きを示す情報を、前記第1通信部を介して前記端末装置から受信し、
    前記端末装置の向きを示す情報と、前記複数の他の基地局装置が送信するビーム毎の受信電力の履歴を示す情報を蓄積し、前記第1通信部を介して前記端末装置から受信している前記端末装置の向きを示す情報と、蓄積した情報に基づいて、最も受信電力が高いビームを送信する基地局装置を、前記複数の他の基地局装置から特定し、
    前記端末装置の位置を示す位置情報と、前記端末装置の向きを示す情報に基づく前記放射指示を、前記第2通信部を介して、特定した前記基地局装置に対して送信する制御部と、
    を備える基地局装置。
  2. 前記制御部は、
    受信した前記端末装置の位置を示す位置情報を用いて所定時間後の前記端末装置の位置を予測し、
    予測した前記所定時間後の前記端末装置の位置に基づく前記放射指示を、前記第2通信部を介して前記複数の他の基地局装置の少なくともいずれかに送信する
    請求項1に記載の基地局装置。
  3. 前記制御部は、
    前記端末装置の通信状態を判定し、
    判定した前記通信状態に基づいて前記ビームの追加又は変更の要否を判定する
    請求項1又は請求項2に記載の基地局装置。
  4. 第1の基地局装置、指向性を有するビームを放射可能な複数の第2の基地局装置及び端末装置を備える通信システムであって、
    前記第1の基地局装置は、
    前記端末装置と通信する第1通信部と、
    前記複数の第2の基地局装置と通信する第2通信部と、
    前記端末装置の位置を示す位置情報と、前記端末装置の向きを示す情報を、前記第1通信部を介して前記端末装置から受信し、
    前記端末装置の向きを示す情報と、前記複数の第2の基地局装置が送信するビーム毎の受信電力の履歴を示す情報を蓄積し、前記第1通信部を介して前記端末装置から受信している前記端末装置の向きを示す情報と、蓄積した情報に基づいて、最も受信電力が高いビームを送信する基地局装置を、前記複数の第2の基地局装置から特定し、
    前記端末装置の位置を示す位置情報と、前記端末装置の向きを示す情報に基づくビームの放射指示を、前記第2通信部を介して、特定した前記基地局装置に対して送信する基地局制御部と、
    を備え、
    前記端末装置は、
    前記端末装置の位置を示す位置情報と、前記端末装置の向きを示す情報を、前記第1の基地局装置に送信する第3通信部と、
    前記端末装置の位置を示す位置情報と、前記端末装置の向きを示す情報に基づく前記放射指示を、前記第1の基地局装置から送信された前記基地局装置と、前記第3通信部を介して通信する端末制御部と、
    を備える
    通信システム。
  5. 前記端末制御部は、前記複数の第2の基地局装置のそれぞれが放射するビームのうち、
    通信状態が最も良好なビームを選択し、
    前記端末制御部は、選択されたビームを用いて、前記複数の第2の基地局装置のいずれかと、前記第3通信部を介して通信する
    請求項4に記載の通信システム。
  6. 前記端末制御部が、前記通信状態が最も良好なビームを選択した場合に、
    前記複数の第2の基地局装置のいずれかは、前記端末装置に対するビームの放射を継続し、
    前記複数の第2の基地局装置のいずれか以外の基地局装置は、前記端末装置に対するビームの放射を停止する
    請求項5に記載の通信システム。
  7. 前記端末装置は、通信終了要求を、前記第1の基地局装置に送信し、
    前記第1の基地局装置は、前記通信終了要求を、前記端末装置から受信した場合に、ビーム放射停止通知を、前記複数の第2の基地局装置のいずれかに送信し、
    前記複数の第2の基地局装置のいずれかは、前記ビーム放射停止通知を、前記第1の基地局装置から受信した場合に、前記端末装置に対するビームの放射を停止する
    請求項4に記載の通信システム。
  8. 基地局装置の通信方法であって、
    端末装置の位置を示す位置情報と、前記端末装置の向きを示す情報を、前記端末装置と通信する第1通信部を介して前記端末装置から受信する第1の過程と、
    前記端末装置の向きを示す情報と、複数の他の基地局装置が送信するビーム毎の受信電力の履歴を示す情報を蓄積し、前記第1通信部を介して前記端末装置から受信している前記端末装置の向きを示す情報と、蓄積した情報に基づいて、最も受信電力が高いビームを送信する基地局装置を、前記複数の他の基地局装置から特定する第2の過程と、
    指向性を有し、前記端末装置の位置を示す位置情報と、前記端末装置の向きを示す情報に基づくビームの放射指示を、前記ビームを放射可能な前記複数の他の基地局装置の少なくともいずれかと通信する第2通信部を介して、特定した前記基地局装置に対して送信する第の過程と、
    を有する通信方法。
  9. 基地局装置のコンピュータに、
    端末装置の位置を示す位置情報と、前記端末装置の向きを示す情報を、前記端末装置と通信する第1通信部を介して前記端末装置から受信する第1の手順、
    前記端末装置の向きを示す情報と、複数の他の基地局装置が送信するビーム毎の受信電力の履歴を示す情報を蓄積し、前記第1通信部を介して前記端末装置から受信している前記端末装置の向きを示す情報と、蓄積した情報に基づいて、最も受信電力が高いビームを送信する基地局装置を、前記複数の他の基地局装置から特定する第2の手順、
    指向性を有し、前記端末装置の位置を示す位置情報と、前記端末装置の向きを示す情報に基づくビームの放射指示を、前記ビームを放射可能な前記複数の他の基地局装置の少なくともいずれかと通信する第2通信部を介して、特定した前記基地局装置に対して送信する第の手順、
    を実行させるためのプログラム。
JP2018551038A 2016-11-17 2017-08-24 基地局装置、通信システム、通信方法及びプログラム Active JP6829729B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016224341 2016-11-17
JP2016224341 2016-11-17
PCT/JP2017/030300 WO2018092375A1 (ja) 2016-11-17 2017-08-24 基地局装置、端末装置、通信システム、通信方法及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018092375A1 JPWO2018092375A1 (ja) 2019-10-10
JP6829729B2 true JP6829729B2 (ja) 2021-02-10

Family

ID=62146266

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018551038A Active JP6829729B2 (ja) 2016-11-17 2017-08-24 基地局装置、通信システム、通信方法及びプログラム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6829729B2 (ja)
WO (1) WO2018092375A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112385279B (zh) * 2018-07-18 2024-04-02 株式会社Ntt都科摩 用户装置及基站装置
WO2022249508A1 (ja) * 2021-05-27 2022-12-01 日本電気株式会社 無線制御装置、方法、及び、記録媒体

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5067085B2 (ja) * 2007-09-12 2012-11-07 沖電気工業株式会社 無線通信装置
JP5163173B2 (ja) * 2008-02-20 2013-03-13 日本電気株式会社 移動通信システム、基地局装置及びそれらに用いる通信方式切替え方法
MX349229B (es) * 2012-12-14 2017-07-19 Ericsson Telefon Ab L M Aparato y método de nodo para establecer portadores auxiliares.
JP2015164281A (ja) * 2014-01-31 2015-09-10 株式会社Nttドコモ ユーザ装置、基地局、及び通信方法
JP6715768B2 (ja) * 2014-07-23 2020-07-01 株式会社Nttドコモ 無線基地局および無線通信方法
WO2016047373A1 (ja) * 2014-09-24 2016-03-31 シャープ株式会社 基地局装置、端末装置、および通信方法
JP6439859B2 (ja) * 2015-03-23 2018-12-19 日本電気株式会社 基地局装置、通信システムおよび通信方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2018092375A1 (ja) 2018-05-24
JPWO2018092375A1 (ja) 2019-10-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11082104B2 (en) Apparatus for configuring reference signal beams based on accuracy of user equipment localization
CN113728244A (zh) 使用无线电通信终端的雷达探测
JP6888987B2 (ja) 通信システム、基地局装置、通信方法、及びプログラム
US11076329B2 (en) Infrastructure equipment providing terrestrial coverage to terrestrial electronic devices and aerial coverage to aerial electronic devices
US11510072B2 (en) Base station that transmits system information based on beam information and user equipment
EP3565137B1 (en) Communication method for wireless terminal device and wireless terminal device
US11784730B2 (en) Apparatus, system and method for improving position estimation and/or communication performance in a wireless communication network
EP3709680A1 (en) Apparatus and method in wireless communication system, and computer readable storage medium
JP6564867B2 (ja) アンテナビーム情報の利用
JP6829729B2 (ja) 基地局装置、通信システム、通信方法及びプログラム
EP3668143B1 (en) Communication device and communication method
TWI820459B (zh) 通訊方法及無線終端裝置
CN114531187B (zh) 自动天线波束对准
WO2023037038A1 (en) Sounding reference signal based spectrum sensing across multiple uplink positioning sessions
US20220377576A1 (en) Wireless communication system, wireless communication apparatus, and wireless communication method
JP2022156927A (ja) 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理システム

Legal Events

Date Code Title Description
A529 Written submission of copy of amendment under article 34 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A5211

Effective date: 20190508

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190508

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200609

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200805

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210112

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210122

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6829729

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150