JP2022156927A - 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理システム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法及び情報処理システム Download PDF

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Abstract

Figure 2022156927000001
【課題】無線通信ネットワークの通信性能を向上させる。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、所定の飛行パターンにより飛行する飛行体であって、複数の無線通信アンテナをそれぞれ有する複数の飛行体によって形成されるメッシュネットワークの通信経路を制御する情報処理装置であって、飛行体に関する飛行情報を取得する取得部と、複数の無線通信アンテナのうち少なくとも1つの無線通信アンテナの所定の動作に関する動作情報を検出する検出部と、メッシュネットワークにおける通信経路を決定する決定部と、を備え、決定部は、飛行情報と動作情報とに基づいて、複数の無線通信アンテナのうち、動作情報に基づく所定の動作が検出された無線通信アンテナ以外の無線通信アンテナを用いて通信する通信経路を決定する。
【選択図】図10

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理システムに関する。
従来、無線通信ネットワークの通信経路を決定するための様々な技術が知られている。例えば、ダイクストラ法を用いて、メッシュネットワークのノードを相互接続するための無線通信ルートを決定する技術が知られている。
国際公開第2018/180534号 特表2020-536409号公報 特開2016-82522号公報
無線通信ネットワークの通信性能を向上させる技術が求められている。
実施形態に係る情報処理装置は、所定の飛行パターンにより飛行する飛行体であって、複数の無線通信アンテナをそれぞれ有する複数の飛行体によって形成されるメッシュネットワークの通信経路を制御する情報処理装置であって、前記飛行体に関する飛行情報を取得する取得部と、前記複数の無線通信アンテナのうち少なくとも1つの無線通信アンテナの所定の動作に関する動作情報を検出する検出部と、前記メッシュネットワークにおける通信経路を決定する決定部と、を備え、前記決定部は、前記飛行情報と前記動作情報とに基づいて、前記複数の無線通信アンテナのうち、前記動作情報に基づく所定の動作が検出された無線通信アンテナ以外の無線通信アンテナを用いて通信する通信経路を決定する。
図1は、実施形態に係る高周波帯メッシュ型無線ネットワークの一例を示す図である。 図2は、実施形態に係る単独の飛行体の飛行パターンの一例を示す図である。 図3は、実施形態に係る飛行体が備えるアンテナの構成について説明するための図である。 図4は、実施形態に係る飛行体が備えるアンテナのビームフォーミングの範囲について説明するための図である。 図5は、実施形態に係る飛行体の回転に伴うアンテナの回転、および他の飛行体と無線通信するリモート無線装置と他の飛行体の組み合わせの変更について説明するための図である。 図6は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。 図7は、実施形態に係る飛行体装置の構成例を示す図である。 図8は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。 図9は、既存技術に係る通信経路の決定処理を説明するための図である。 図10は、実施形態に係る迂回通信経路の決定処理を説明するための図である。 図11は、実施形態に係る情報処理システムによる情報処理手順を示すシーケンス図である。 図12は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理システムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理システムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
(実施形態)
〔1.はじめに〕
図1は、実施形態に係る高周波帯メッシュ型無線ネットワークの一例を示す図である。高周波帯とは、具体的には、サブシックス(Sub6)と呼ばれる6GHz未満の帯域(例えば、3.6GHz~4.6GHz)やミリ波(27GHz~30GHz)などのいわゆる第5世代通信方式(5G)で用いられる電波の周波数帯域のことを指す。本願明細書では、高周波帯メッシュ型無線ネットワークのことを単に「メッシュネットワーク」と記載する場合がある。
図1に示すメッシュネットワークMNは、地上のコアネットワークと上空の無線通信基地局を接続する地上GW(gateway)と、上空の無線通信基地局に相当する飛行体装置50-1~50-4と、地上に位置する利用者の端末装置(図1ではバスや船)によって形成される。図1に示すメッシュネットワークMNは、長距離無線通信を行う。なお、以下の説明において、飛行体装置50-1~50-4を互いに区別する必要の無い場合には、符号のうちハイフンから後ろを省略することにより、これらを飛行体装置50と総称する。また、以下では、飛行体装置50のことを単に「飛行体」と記載する場合がある。
図1に示す例では、地上GWと飛行体装置50-1が相互に無線通信する通信経路をフィーダーリンクと呼ぶ。また、飛行体装置50-1~50-4が相互に無線通信する通信経路をメッシュリンクと呼ぶ。また、飛行体装置50-1~50-4それぞれと地上に位置する利用者の端末装置とが相互に無線通信する通信経路をサービスリンクと呼ぶ。
図2は、実施形態に係る単独の飛行体の飛行パターンの一例を示す図である。図2は、単独の飛行体の飛行パターンを飛行体の上空から見た上面図である。飛行体は、メッシュネットワークMNを形成するために決められた特定の位置の周辺で滞空するために、特定の位置の周りを旋回する。図2に示す飛行体は、地面に対してほぼ平行に飛行する。メッシュネットワークMNを形成する飛行体装置50それぞれは、特定の飛行パターンに従って、特定の位置の周りを旋回しながら飛行する。例えば、飛行体装置50は、成層圏の気象条件(例えば、風向きなど)に応じて、図2の左側に示すO字パターンや図2の右側に示す8字パターンで示される飛行パターンに従って、特定の位置の周りを旋回しながら飛行する。
O字パターンは、飛行体がOの字を描くように円形の軌道上を回転しながら(つまり、特定の位置の周りを旋回しながら)飛行する飛行パターンである。O字パターンの場合、特定の位置は、図2の左側に示す円形の軌道の中心の位置であってよい。
8字パターンは、飛行体が切替え点で接する2つの円形の軌道上をそれぞれ回転しながら8の字を描くように飛行する飛行パターンである。8字パターンの場合、特定の位置は、図2の右側に示す2つの円形で示される飛行体の軌道それぞれの中心の位置のうち少なくとも一方の位置であってよい。
図3は、実施形態に係る飛行体が備えるアンテナの構成について説明するための図である。図3は、飛行体が備えるアンテナAN4の斜視図である。図3に示すアンテナAN4は、四角形の板状をした7つのミリ波無線通信モジュールM1~M7によって構成される。具体的には、図3に示すアンテナAN4は、6つのミリ波無線通信モジュールM1~M6が、ミリ波無線通信モジュールM7を中心とする円の円周上に等間隔に配置されて構成される。
ここで、ミリ波無線通信モジュールとは、無線プロトコル処理(ベースバンド)機能とアンテナを含むRF(高周波)回路機能を一体化したコンパクトな装置組込み型モジュールである。ミリ波無線通信モジュールは、ベースバンドユニット(BBU:Base Band Unit)およびリモート無線装置(RRU:Remote Radio Unit)またはリモート無線ヘッド(RRH:Remote Radio Head)を備える。本実施形態に係るミリ波無線通信モジュールM1~M7それぞれは、ベースバンドユニットBBU#1~BBU#7(図示略)およびリモート無線装置RRU#1~RRU#7(図示略)を備えてよい。例えば、BBUとRRU(またはRRH)は、標準仕様であるCPRI(Common Public Radio Interface)に準拠した光インターフェース(図示略)で接続される。
図3に示す6つのミリ波無線通信モジュールM1~M6それぞれが備える6つのリモート無線装置RRU#1~RRU#6それぞれは、上空の無線通信基地局である飛行体同士(メッシュリンク)の無線通信に用いられる。例えば、RRU#1~RRU#6は、他の飛行体装置50から受信したRF(Radio Frequency)信号をデジタルベースバンド信号に変換してBBU#1~BBU#6に送信してよい。また、BBU#1~BBU#6は、RRU#1~RRU#6から受信したデジタルベースバンド信号を復調し、ネットワーク装置20(図7参照)へIPパケットを送信してよい。また、BBU#1~BBU#6は、ネットワーク装置20から受信したIPパケットをデジタルベースバンド信号に変換してRRU#1~RRU#6に送信してよい。また、RRU#1~RRU#6は、BBU#1~BBU#6からの各プロトコル処理されたデジタルベースバンド信号をRF信号に変換し、電力増幅して隣接する他の飛行体装置50に送信してよい。
一方、ミリ波無線通信モジュールM7が備えるリモート無線装置RRU#7は、主にフィーダーリンクやサービスリンクといった地上との無線通信に用いられる。例えば、RRU#7は、地上GWまたは利用者の端末装置から受信したRF信号をデジタルベースバンド信号に変換してBBU#7に送信してよい。また、BBU#7は、RRU#7から受信したデジタルベースバンド信号を復調し、ネットワーク装置20へIPパケットを送信してよい。また、BBU#7は、ネットワーク装置20から受信したIPパケットをデジタルベースバンド信号に変換してRRU#7に送信してよい。また、RRU#7は、BBU#7からの各プロトコル処理されたデジタルベースバンド信号をRF信号に変換し、電力増幅して地上GWまたは利用者の端末装置に送信してよい。
図2で説明したように、飛行体は特定の位置の周りを旋回(回転)する。そのため、図3の矢印で示すように、飛行体の機体に設置されたアンテナAN4は、飛行体の回転に伴って飛行体の機体とともに回転する。また、飛行体の回転に応じて、BBUとRRUの接続関係が変わる。なお、飛行体の回転に伴うBBUとRRUの接続関係の変更については、後述する図9および図10を用いて詳しく説明する。
図4は、実施形態に係る飛行体が備えるアンテナのビームフォーミングの範囲について説明するための図である。図4は、飛行体が備えるアンテナAN4の上面図である。図4では、アンテナAN4を構成するミリ波無線通信モジュールM1~M6が備えるリモート無線装置RRU#1~RRU#6それぞれのビームフォーミングの範囲について説明する。ここで、ビームフォーミングとは、無線通信に用いられる電波をアンテナから特定の方向に送受信する技術である。すなわち、リモート無線装置RRU#1~RRU#6は、指向性を有する指向性アンテナとして機能する。このように、飛行体は、複数の指向性アンテナを備える。
例えば、ミリ波無線通信モジュールM1のリモート無線装置RRU#1(図示略)が無線通信に用いられる電波を送受信できる水平方向のカバレッジ範囲(以下、ビームフォーミングの範囲ともいう)は、図4に示す中心角60°の扇形C1-C2の領域に含まれる。また、RRU#1と同様に、ミリ波無線通信モジュールM2~M6それぞれのリモート無線装置RRU#2~RRU#6(図示略)それぞれのビームフォーミングの範囲それぞれは、図4に示す中心角60°の扇形C2-C3~C6-C1の領域それぞれに含まれる。
すなわち、図4に示す円の円周上の各点C1~C6は、無線通信に用いられるリモート無線装置が隣のリモート無線装置に切り替わるアンテナスイッチングが起こる位置を示している。例えば、点C1では、無線通信に用いられるリモート無線装置が、ミリ波無線通信モジュールM6のリモート無線装置RRU#6(図示略)から、ミリ波無線通信モジュールM6の隣に位置するミリ波無線通信モジュールM1のリモート無線装置RRU#1(図示略)に切り替わる。また、点C1と同様に、点C2~点C6それぞれでは、無線通信に用いられるリモート無線装置が、ミリ波無線通信モジュールM1~M5それぞれのリモート無線装置RRU#1~RRU#5(図示略)それぞれから、ミリ波無線通信モジュールM1~M5それぞれの隣に位置するミリ波無線通信モジュールM2~M6それぞれのリモート無線装置RRU#2~RRU#6(図示略)それぞれに切り替わる。
図5は、実施形態に係る飛行体の回転に伴うアンテナの回転、および他の飛行体と無線通信するリモート無線装置と他の飛行体の組み合わせの変更について説明するための図である。図5に示すメッシュネットワークMNは、3つの飛行体装置50-1~50-3が、飛行体装置50-4を中心とする円の円周上に等間隔に配置されて形成される。また、図5では、簡単のため、3つの飛行体装置50-1~50-3の回転については考えず、飛行体装置50-4の回転のみに注目する。また、飛行体装置50-4が回転する間、飛行体装置50-4の中心位置に対する3つの飛行体装置50-1~50-3それぞれの相対位置は変わらないとする。また、図5では、簡単のため、飛行体装置50-4が備えるアンテナAN4に含まれるミリ波無線通信モジュールおよびリモート無線装置の数が3つである場合について考える。アンテナAN4は、3つのミリ波無線通信モジュールM1~M3(リモート無線装置RRU#1~RRU#3)を備える。
図5の一番左の図は、飛行体装置50-4の前端部が飛行体装置50-1の方を向いた状態を示す。この状態における飛行体装置50-4のアンテナAN4の向きを下方に示す。図5の一番左の図では、飛行体装置50-1と飛行体装置50-4の無線通信にはミリ波無線通信モジュールM1のリモート無線装置RRU#1が用いられる。また、飛行体装置50-2と飛行体装置50-4の無線通信にはミリ波無線通信モジュールM2のリモート無線装置RRU#2が用いられる。また、飛行体装置50-3と飛行体装置50-4の無線通信にはミリ波無線通信モジュールM3のリモート無線装置RRU#3が用いられる。
図5の左から二番目の図は、飛行体装置50-4が図5の一番左の図の状態から反時計回りに120度回転して、飛行体装置50-4の前端部が飛行体装置50-2の方を向いた状態を示す。この状態における飛行体装置50-4のアンテナAN4の向きを下方に示す。図5の左から二番目の図では、飛行体装置50-1と飛行体装置50-4の無線通信にはミリ波無線通信モジュールM3のリモート無線装置RRU#3が用いられる。また、飛行体装置50-2と飛行体装置50-4の無線通信にはミリ波無線通信モジュールM1のリモート無線装置RRU#1が用いられる。また、飛行体装置50-3と飛行体装置50-4の無線通信にはミリ波無線通信モジュールM2のリモート無線装置RRU#2が用いられる。
図5の左から三番目の図は、飛行体装置50-4が図5の二番目の図の状態から反時計回りに120度回転して、飛行体装置50-4の前端部が飛行体装置50-3の方を向いた状態を示す。この状態における飛行体装置50-4のアンテナAN4の向きを下方に示す。図5の左から三番目の図では、飛行体装置50-1と飛行体装置50-4の無線通信にはミリ波無線通信モジュールM2のリモート無線装置RRU#2が用いられる。また、飛行体装置50-2と飛行体装置50-4の無線通信にはミリ波無線通信モジュールM3のリモート無線装置RRU#3が用いられる。また、飛行体装置50-3と飛行体装置50-4の無線通信にはミリ波無線通信モジュールM1のリモート無線装置RRU#1が用いられる。
図5の左から四番目の図は、飛行体装置50-4が図5の三番目の図の状態から反時計回りに120度回転して、飛行体装置50-4の向きが図5の一番左の図と同じ向きに戻った状態を示す。
上述したように、実施形態に係る飛行体は、特定の位置の周りを旋回する。また、実施形態に係る飛行体は、複数の指向性アンテナ(リモート無線装置)を備える。そして、実施形態に係る飛行体の回転に伴い機体に設置されたアンテナAN4も回転するため、他の飛行体と無線通信する指向性アンテナと他の飛行体の組み合わせが変わる。そのため、実施形態に係る複数の指向性アンテナのうち、少なくとも1つの指向性アンテナが故障した場合(図3および図4に示す例では、ミリ波無線通信モジュールM4のリモート無線装置RRU#4が故障した場合)、故障した指向性アンテナと組み合わされた他の飛行体と飛行体は無線通信することができず、通信経路が遮断されてしまう。また、このような通信遮断は、飛行体が回転する度に、故障した指向性アンテナと組み合わされる他の飛行体との間で生じてしまう。
これに対し、本願に係る情報処理装置(実施形態では飛行体装置50)は、特定の位置の周りを旋回する飛行体に関する飛行情報を取得する。また、情報処理装置(実施形態では飛行体装置50)は、飛行体が備える複数の指向性アンテナのうち少なくとも1つの指向性アンテナの所定の動作(例えば、無線通信ができなくなるようなアンテナの動作)に関する動作情報を検出する。また、情報処理装置(実施形態では情報処理装置100)は、飛行体装置50によって取得された飛行情報と動作情報とに基づいて、動作情報に基づく所定の動作が検出された指向性アンテナ以外の指向性アンテナを用いて通信する通信経路であって、複数の飛行体によって形成されるメッシュネットワークにおける通信経路(迂回通信経路ともいう)を決定する。
これにより、本願に係る情報処理装置は、無線通信ネットワークの通信経路上のアンテナの故障およびその影響時間を予測して、事前に迂回通信経路を決定し、アンテナの故障による影響時間に故障したアンテナ以外のアンテナを用いて通信する迂回通信経路に通信経路を切り替えることで、アンテナの故障による通信の遮断を回避することができる。したがって、本願に係る情報処理装置は、無線通信ネットワーク(例えば、高周波帯メッシュ型無線ネットワーク)の通信性能を向上させることができる。
〔2.情報処理システムの構成例〕
次に、図6を用いて、実施形態に係る情報処理システムの構成例について説明する。図6は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。情報処理システム1は、メッシュネットワークを形成する複数の飛行体装置50と、情報処理装置100と、を備える。飛行体装置50と情報処理装置100とは所定のネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続される。なお、図6に示す情報処理システム1には、任意の数の飛行体装置50と任意の数の情報処理装置100とが含まれてもよい。また、以下では、飛行体装置50のことを単に「飛行体」と記載する場合がある。
飛行体装置50は、図1に示すようなメッシュネットワークを形成する通信基地局を搭載し、高高度(例えば、成層圏)を飛び続ける無人飛行機である。具体的には、例えば、飛行体装置50は、高高度基盤ステーション(HAPS:High Altitude Platform Station)やドローンなどの無人飛行機であってよい。飛行体装置50は、LTE(Long Term Evolution)方式の無線通信に対応した携帯電話基地局であるeNB(evolved Node B)や第5世代通信方式(5G)における無線基地局であるgNB(next Generation Node B)を搭載してよい。また、飛行体装置50は、メッシュネットワークの通信データを転送処理するネットワーク処理装置を搭載してよい。なお、本実施形態では、飛行体装置50が高高度基盤ステーション(以下、HAPSと記載する場合がある)である場合について説明する。
情報処理装置100は、飛行体装置50の飛行情報(位置および速度)に基づいて、通信経路のネットワークトポロジーを作成し、通信経路を算出する情報処理装置である。情報処理装置100は、通信経路を算出すると、算出した通信経路に基づいて飛行する飛行命令を飛行体装置50に送信する。具体的には、情報処理装置100は、飛行情報と指向性アンテナの所定の動作に関する動作情報とに基づいて、所定の動作が検出された指向性アンテナ以外の指向性アンテナを用いて通信する迂回通信経路であって、複数の飛行体によって形成されるメッシュネットワークにおける迂回通信経路を決定する。なお、情報処理装置100は、SDN(Software Defined Networking)コントローラの役割を果たす。
〔3.飛行体装置の構成例〕
次に、図7を用いて、実施形態に係る飛行体装置50の構成について説明する。図7は、実施形態に係る飛行体装置50の構成例を示す図である。図7に示すように、飛行体装置50は、ネットワーク装置20と、複数のアンテナ装置30-N(N=1~7)と、複数の無線通信装置40-N(N=1~7)と、を有する。飛行体装置50の各部は、バス51によって接続される。なお、以下の説明において、アンテナ装置30-N(N=1~7)を互いに区別する必要の無い場合には、符号のうちハイフンから後ろを省略することにより、これらをアンテナ装置30と総称する。また、無線通信装置40-N(N=1~7)を互いに区別する必要の無い場合には、符号のうちハイフンから後ろを省略することにより、これらを無線通信装置40と総称する。
ネットワーク装置20は、情報を送受信する。例えば、ネットワーク装置20は、メッシュネットワークMNを介して、メッシュネットワークを形成する他のノードへの情報を送信し、他のノードからの情報を受信する。例えば、ネットワーク装置20は、他のノードからIPパケットを受信することができる。具体的には、例えば、アンテナ装置30は、メッシュネットワークMNを介して、他のノードから受信したRF信号をデジタルベースバンド信号に変換して無線通信装置40に送信する。無線通信装置40は、アンテナ装置30から受信したデジタルベースバンド信号を復調して、IPパケットをネットワーク装置20に送信する。ネットワーク装置20は、無線通信装置40からIPパケットを受信する。このように、ネットワーク装置20は、他のノードからの情報(に基づくIPパケット)を受信する。また、例えば、ネットワーク装置20は、他のノードへIPパケットを送信することができる。具体的には、例えば、無線通信装置40は、ネットワーク装置20から受信したIPパケットをデジタルベースバンド信号に変換してアンテナ装置30に送信する。アンテナ装置30は、無線通信装置40から受信したデジタルベースバンド信号をRF信号に変換して、メッシュネットワークMNを介して、他のノードへ送信する。このように、ネットワーク装置20は、他のノードへの情報(に基づくIPパケット)を送信する。なお、他のノードは、例えば、コアネットワークノードおよび他の飛行体装置50を含んでよい。また、以下に述べるように、ネットワーク装置20は、所定のネットワークNを介して、メッシュネットワークにおける通信経路に関する情報を情報処理装置100と送受信してよい。図7に例示するように、ネットワーク装置20は、通信部21と、記憶部22と、制御部23とを有する。
(通信部21)
通信部21は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。また、通信部21は、ネットワークN(図6参照)と有線又は無線で接続される。
(記憶部22)
記憶部22は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。図7に示すように、記憶部22は、通信経路管理表記憶部221を有する。
(通信経路管理表記憶部221)
通信経路管理表記憶部221は、メッシュネットワークにおける通信経路に関する情報を記憶する。例えば、通信経路管理表記憶部221は、メッシュネットワークを形成する飛行体装置50それぞれの各時刻における位置を示す飛行体位置座標および速度を示す飛行体速度に関する情報を記憶する。また、通信経路管理表記憶部221は、飛行体装置50それぞれの各時刻における飛行方向を示す情報を記憶する。また、通信経路管理表記憶部221は、飛行体装置50が各時刻に通信する他の飛行体装置50や地上GW、地上コアネットワーク装置に関する情報を記憶する。
(制御部23)
制御部23は、コントローラ(Controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等によって、ネットワーク装置20の内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAM等の記憶領域を作業領域として実行されることにより実現される。図7に示す例では、制御部23は、取得部231と、検出部232と、送信部233と、通信経路制御部234とを有する。
(取得部231)
取得部231は、飛行体に関する飛行情報を取得する。具体的には、取得部231は、飛行情報の一例として、飛行体の飛行パターン、各時刻における飛行体の位置を示す飛行体位置座標および各時刻における飛行体の速度を示す飛行体速度を取得してよい。例えば、取得部231は、通信経路管理表記憶部221を参照して、飛行体の飛行パターン、各時刻における飛行体位置座標および飛行体速度を取得してよい。
(検出部232)
検出部232は、飛行体装置50が備える複数の指向性アンテナのうち少なくとも1つの指向性アンテナの所定の動作に関する動作情報を検出する。例えば、検出部232は、動作情報の一例として、指向性アンテナの故障を示す動作に関する動作情報を検出してよい。ここで、指向性アンテナの故障を示す動作とは、例えば、電波の送受信動作ができないことや、通常の指向性アンテナと比べて電波の送受信動作に異常があることであってよい。例えば、検出部232は、動作情報の一例として、動作情報に基づく所定の動作が検出された指向性アンテナを識別するアンテナ識別情報を検出する。例えば、検出部232は、動作情報の一例として、故障が検出された指向性アンテナを識別するアンテナ識別情報を検出する。
また、検出部232は、動作情報の一例として、所定の動作が検出された指向性アンテナによるメッシュネットワークにおける通信への影響時間を算出する。例えば、検出部232は、動作情報の一例として、故障が検出された指向性アンテナによるメッシュネットワークにおける通信への故障影響時間を算出する。ここで、故障影響時間とは、指向性アンテナの故障がメッシュネットワークの通信に影響を及ぼす時間のことを指す。例えば、故障影響時間は、故障が検出された指向性アンテナがメッシュネットワークの通信に影響を及ぼし始める時刻から故障が検出された指向性アンテナの影響が消失するまでの時刻のことを指してよい。例えば、検出部232は、取得部231が取得した飛行体の飛行パターン、飛行体位置座標および飛行体速度に基づいて、故障影響時間を算出する。
また、検出部232は、動作情報の一例として、故障が検出された指向性アンテナによる影響を受ける故障影響装置(BBU)を算出する。ここで、故障影響装置とは、他の通信相手ノード(例えば、隣接する他の飛行体装置のネットワーク装置20)と通信するために通常使用している指向性アンテナの故障を受けて、故障が検出された指向性アンテナの代わりに、故障が検出されていない他の指向性アンテナを用いて、他の通信相手ノードと通信することとなる無線通信装置40(例えば、BBU)のことを指す。
例えば、図9は、飛行体装置50-4(ノードN4)に搭載されたすべての指向性アンテナRRU#1~RRU#3が正常に動作している(どの指向性アンテナの故障も検出されていない)場合を示す。図9において、メッシュネットワークMNの中央に位置する飛行体装置50-4(ノードN4)が回転する間、ノードN4の通信相手となる通信相手ノードN1~N3それぞれと接続するノードN4の無線通信装置40は、BBU#1~BBU#3それぞれに固定される。
一方、飛行体装置50-4(ノードN4)の向きに応じて、ノードN4が通信相手ノードN1~N3それぞれと通信するために使用されるノードN4のアンテナ装置30は、飛行体装置50-4(ノードN4)の回転周期に応じて時間帯ごとに変化する。例えば、図9に示す例では、ノードN4を正三角形の中心として、3つのノードN1~N3が正三角形の頂点に配置されている。そのため、飛行体装置50-4(ノードN4)の360度の回転を1周期とすると、0度~120度の時間帯(時刻t1~t2)、120度~240度の時間帯(時刻t2~t3)、240度~360度の時間帯(時刻t3~)の3つの時間帯ごとに変化する。
例えば、図9では、時刻t1~t2の時間帯は、ノードN4が通信相手ノードN1、N2、N3それぞれと通信するためのアンテナ装置30として、RRU#1、RRU#2、RRU#3それぞれが用いられる。また、RRU#1、RRU#2、RRU#3それぞれと、無線通信装置40であるBBU#1、BBU#2、BBU#3それぞれがデジタルベースバンド信号を送受信する。
次に、時刻t2~t3の時間帯は、ノードN4が通信相手ノードN1、N2、N3それぞれと通信するためのアンテナ装置30として、RRU#3、RRU#1、RRU#2それぞれが用いられる。また、RRU#3、RRU#1、RRU#2それぞれと、無線通信装置40であるBBU#1、BBU#2、BBU#3それぞれがデジタルベースバンド信号を送受信する。
次に、時刻t3以降の時間帯は、ノードN4が通信相手ノードN1、N2、N3それぞれと通信するためのアンテナ装置30として、RRU#2、RRU#3、RRU#1それぞれが用いられる。また、RRU#2、RRU#3、RRU#1それぞれと、無線通信装置40であるBBU#1、BBU#2、BBU#3それぞれがデジタルベースバンド信号を送受信する。
一方、図10は、飛行体装置50-4(ノードN4)に搭載された指向性アンテナRRU#1~RRU#3のうち、指向性アンテナRRU#1の故障が検出された場合を示す。図10において、指向性アンテナRRU#1の故障が検出された場合、指向性アンテナRRU#1の故障の影響を受ける故障影響装置(BBU)は時間帯ごとに変化する。
例えば、図10では、検出部232は、時刻t1~t2の時間帯において、故障が検出された指向性アンテナRRU#1による影響を受ける故障影響装置としてBBU#1を検出する。例えば、ノードN4が通信相手ノードN1、N2、N3それぞれと通信するためのアンテナ装置30として、(図9に示すRRU#1の代わりに)RRU#2、RRU#2、RRU#3それぞれが用いられる。また、RRU#2、RRU#2、RRU#3それぞれと、無線通信装置40であるBBU#1、BBU#2、BBU#3それぞれがデジタルベースバンド信号を送受信する。
次に、検出部232は、時刻t2~t3の時間帯において、故障が検出された指向性アンテナRRU#1による影響を受ける故障影響装置としてBBU#2を検出する。例えば、ノードN4が通信相手ノードN1、N2、N3それぞれと通信するためのアンテナ装置30として、RRU#3、(図9に示すRRU#1の代わりに)RRU#2、RRU#2それぞれが用いられる。また、RRU#3、RRU#2、RRU#2それぞれと、無線通信装置40であるBBU#1、BBU#2、BBU#3それぞれがデジタルベースバンド信号を送受信する。
次に、検出部232は、時刻t3以降の時間帯において、故障が検出された指向性アンテナRRU#1による影響を受ける故障影響装置としてBBU#3を検出する。例えば、ノードN4が通信相手ノードN1、N2、N3それぞれと通信するためのアンテナ装置30として、RRU#2、RRU#3、(図9に示すRRU#1の代わりに)RRU#2それぞれが用いられる。また、RRU#2、RRU#3、RRU#2それぞれと、無線通信装置40であるBBU#1、BBU#2、BBU#3それぞれがデジタルベースバンド信号を送受信する。
(送信部233)
送信部233は、検出部232が動作情報を検出すると、検出部232が検出した動作情報と取得部231が取得した飛行情報を情報処理装置100に送信する。例えば、送信部233は、動作情報の一例として、故障が検出された指向性アンテナを識別するアンテナ識別情報および故障が検出された指向性アンテナによる故障影響時間に関する情報を情報処理装置100に送信する。また、送信部233は、飛行情報の一例として、飛行体の飛行パターン、各時刻における飛行体位置座標および飛行体速度に関する飛行情報を情報処理装置100に送信する。なお、情報処理装置100が飛行情報を保持している場合には、送信部233は、動作情報のみを情報処理装置100に送信してよい。
(通信経路制御部234)
通信経路制御部234は、経路切替え命令を情報処理装置100から受信する。通信経路制御部234は、経路切替え命令を受信すると、受信した経路切替え命令を通信経路管理表記憶部221に記憶された通信経路管理表に反映する。
また、通信経路制御部234は、経路切替え命令を反映した通信経路表に基づいて、指定された時間に通信経路を迂回通信経路に切り替える。例えば、通信経路制御部234は、指定された時間の開始時刻になると、通常の通信経路から迂回通信経路に切り替える。また、通信経路制御部234は、指定された時間の終了時刻になると、迂回通信経路を元の通常の通信経路に切り替える。
アンテナ装置30は、電波(RF信号ともいう)を送受信する。具体的には、アンテナ装置30は、無線通信装置40により出力されるデジタル信号を電波として空間に放射する。例えば、アンテナ装置30は、無線通信装置40から受信したデジタルベースバンド信号をRF信号に変換して、メッシュネットワークMNを介して、他のノードへ送信する。また、アンテナ装置30は、空間の電波をデジタル信号に変換し、当該デジタル信号を無線通信装置40へ出力する。例えば、アンテナ装置30は、メッシュネットワークMNを介して、他のノードから受信したRF信号をデジタルベースバンド信号に変換して無線通信装置40に送信する。なお、本実施形態のアンテナ装置30は、複数の指向性アンテナ素子を有し、ビームを形成し得る。また、アンテナ装置30は、リモート無線装置(RRU)またはリモート無線ヘッド(RRH)を備えてよい。例えば、図7に示すアンテナ装置30-1~30-7それぞれは、図3で説明したRRU#1~RRU#7それぞれを備えてよい。また、実施形態に係るミリ波無線通信モジュールM1~M7それぞれは、RRU#1~RRU#7それぞれを備えてよい。例えば、RRU#1~RRU#7それぞれは、無線通信装置40-1~40-7それぞれが備えるBBU#1~BBU#7それぞれからの各プロトコル処理されたデジタルベースバンド信号をRF信号に変換し、電力増幅して利用者の端末装置、地上GW、または隣接する他の飛行体装置50に送信してよい。また、RRU#1~RRU#7それぞれは、利用者の端末装置、地上GW、または隣接する他の飛行体装置50から受信したRF信号をデジタルベースバンド信号に変換してBBU#1~BBU#7それぞれに送信してよい。
無線通信装置40は、デジタル信号を送受信する。例えば、無線通信装置40は、アンテナ装置30から受信したデジタルベースバンド信号を復調して、IPパケットをネットワーク装置20に送信する。また、無線通信装置40は、ネットワーク装置20から受信したIPパケットをデジタルベースバンド信号に変換してアンテナ装置30に送信する。例えば、無線通信装置40は、ベースバンドユニット(BBU)を備えてよい。例えば、図7に示す無線通信装置40-1~40-7それぞれは、図3で説明したBBU#1~BBU#7それぞれを備えてよい。また、実施形態に係るミリ波無線通信モジュールM1~M7それぞれは、BBU#1~BBU#7それぞれを備えてよい。例えば、BBU#1~BBU#7それぞれは、アンテナ装置30-1~30-7それぞれが備えるRRU#1~RRU#7それぞれから受信したデジタルベースバンド信号を復調して、IPパケットをネットワーク装置20に送信してよい。また、BBU#1~BBU#7それぞれは、ネットワーク装置20から受信したIPパケットをデジタルベースバンド信号に変換してRRU#1~RRU#7それぞれに送信してよい。
〔4.情報処理装置の構成例〕
次に、図8を用いて、実施形態に係る情報処理装置100の構成について説明する。図8は、実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す図である。図8に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。また、通信部110は、ネットワークN(図示略)と有線又は無線で接続される。
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。図8に示すように、記憶部120は、ネットワークトポロジー管理表記憶部121を有する。
(ネットワークトポロジー管理表記憶部121)
ネットワークトポロジー管理表記憶部121は、メッシュネットワークを形成する複数の飛行体装置50同士の接続関係(通信経路)のトポロジーに関する情報を記憶する。
(制御部130)
制御部130は、コントローラであり、例えば、CPU、MPU、ASICやFPGA等によって、情報処理装置100の内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAM等の記憶領域を作業領域として実行されることにより実現される。図8に示す例では、制御部130は、受信部131と、決定部132と、送信部133とを有する。
(受信部131)
受信部131は、動作情報と飛行情報を飛行体装置50から受信する。具体的には、受信部131は、飛行情報の一例として、飛行体位置座標および飛行体速度に関する情報を受信してよい。また、受信部131は、動作情報の一例として、故障が検出された指向性アンテナを識別するアンテナ識別情報および故障が検出された指向性アンテナによる故障影響時間に関する情報を受信してよい。
(決定部132)
ここから、図9を用いて、既存技術に係る通信経路の決定処理について説明する。図9は、既存技術に係る通信経路の決定処理を説明するための図である。図9では、図9に左側に示すメッシュネットワークMNにおける4つのノードN1~N4の間の通信経路の決定処理について説明する。
図9に左側に示すメッシュネットワークMNは、図5で説明したメッシュネットワークMNと同じものである。つまり、メッシュネットワークMNは、3つの飛行体装置50-1~50-3が、飛行体装置50-4を中心とする円の円周上に等間隔に配置されて形成される。図9では、図5に示す4つの飛行体装置50-1~50-4それぞれをメッシュネットワークMNにおけるノードN1~N4とみなす点が図5と異なる。
また、図9では、図5と同様に、3つの飛行体装置50-1~50-3の回転については考えず、飛行体装置50-4の回転のみに注目する。また、飛行体装置50-4が回転する間、飛行体装置50-4の中心位置に対する3つの飛行体装置50-1~50-3それぞれの相対位置は変わらないとする。また、図9では、図5と同様に、飛行体装置50-4が備えるアンテナAN4に含まれるミリ波無線通信モジュールの数が3つである場合について考える。アンテナAN4は、3つのミリ波無線通信モジュールM1~M3を備える。また、ミリ波無線通信モジュールM1~M3それぞれは、ベースバンドユニットBBU#1~BBU#3(図示略)およびリモート無線装置RRU#1~RRU#3(図示略)を備える。
ここで、BBU#1~BBU#3それぞれは、飛行体装置50-1(ノードN1)~飛行体装置50-3(ノードN3)それぞれと無線通信するために用いられる。具体的には、BBU#1は、飛行体装置50-1(ノードN1)と無線通信するために用いられる。また、BBU#2は、飛行体装置50-2(ノードN2)と無線通信するために用いられる。また、BBU#3は、飛行体装置50-3(ノードN3)と無線通信するために用いられる。BBU#1~BBU#3とノードN1~ノードN3との接続関係は時間的に変化しない。
一方、RRU#1~RRU#3はそれぞれ指向性を有する指向性アンテナなので、飛行体装置50-4の回転に応じて、RRU#1~RRU#3とノードN1~ノードN3との接続関係は時間的に変化する。そのため、図9の右側に示すように、飛行体装置50-4の回転に応じて、BBU#1~BBU#3とRRU#1~RRU#3の接続関係が時間ごとに変化する。
例えば、図9の右側の時刻t1~t2の時間は、飛行体装置50-4の向きが図5の一番左の図の状態に対応する。このとき、決定部132は、ノードN1とノードN4の無線通信には、BBU#1とRRU#1を接続する通信経路を決定する。また、決定部132は、ノードN2とノードN4の無線通信には、BBU#2とRRU#2を接続する通信経路を決定する。また、決定部132は、ノードN3とノードN4の無線通信には、BBU#3とRRU#3を接続する通信経路を決定する。
続いて、図9の右側の時刻t2~t3の時間は、飛行体装置50-4の向きが図5の左から三番目の図の状態に対応する。このとき、決定部132は、ノードN1とノードN4の無線通信には、BBU#1とRRU#3を接続する通信経路を決定する。また、決定部132は、ノードN2とノードN4の無線通信には、BBU#2とRRU#1を接続する通信経路を決定する。また、決定部132は、ノードN3とノードN4の無線通信には、BBU#3とRRU#2を接続する通信経路を決定する。
続いて、図9の右側の時刻t3以降の時間は、飛行体装置50-4の向きが図5の左から二番目の図の状態に対応する。決定部132は、ノードN1とノードN4の無線通信には、BBU#1とRRU#2を接続する通信経路を決定する。また、決定部132は、ノードN2とノードN4の無線通信には、BBU#2とRRU#3を接続する通信経路を決定する。また、決定部132は、ノードN3とノードN4の無線通信には、BBU#3とRRU#1を接続する通信経路を決定する。
上述したように、決定部132は、飛行体の旋回に応じて、飛行体が備える複数のベースバンドユニット(図9に示す例では、BBU#1~BBU#3)それぞれと接続される指向性アンテナ(図9に示す例では、RRU#1~RRU#3)を決定することで、メッシュネットワークMNにおける通信経路を決定する。
次に、図10を用いて、実施形態に係る迂回通信経路の決定処理について説明する。図10は、実施形態に係る迂回通信経路の決定処理を説明するための図である。図10の左側に示すメッシュネットワークMNは、図9に左側に示すメッシュネットワークMNと同じものである。図10では、飛行体装置50-4(ノードN4)のアンテナAN4が備える3つのミリ波無線通信モジュールM1~M3のうち、ミリ波無線通信モジュールM1のRRU#1が故障しており、RRU#1を無線通信に用いることができない状態である点が図9と異なる。
例えば、図10の右側の時刻t1~t2の時間は、飛行体装置50-4の向きが図5の一番左の図の状態に対応する。このとき、決定部132は、ノードN1とノードN4の無線通信には、故障したRRU#1の代わりに、BBU#1とRRU#2を接続する迂回通信経路を決定する。また、決定部132は、ノードN2とノードN4の無線通信には、BBU#2とRRU#2を接続する通信経路を決定する。また、決定部132は、ノードN3とノードN4の無線通信には、BBU#3とRRU#3を接続する通信経路を決定する。
続いて、図10の右側の時刻t2~t3の時間は、飛行体装置50-4の向きが図5の左から三番目の図の状態に対応する。このとき、決定部132は、ノードN1とノードN4の無線通信には、BBU#1とRRU#3を接続する通信経路を決定する。また、決定部132は、ノードN2とノードN4の無線通信には、故障したRRU#1の代わりに、BBU#2とRRU#2を接続する迂回通信経路を決定する。また、決定部132は、ノードN3とノードN4の無線通信には、BBU#3とRRU#2を接続する通信経路を決定する。
続いて、図10の右側の時刻t3以降の時間は、飛行体装置50-4の向きが図5の左から二番目の図の状態に対応する。決定部132は、ノードN1とノードN4の無線通信には、BBU#1とRRU#2を接続する通信経路を決定する。また、決定部132は、ノードN2とノードN4の無線通信には、BBU#2とRRU#3を接続する通信経路を決定する。また、決定部132は、ノードN3とノードN4の無線通信には、故障したRRU#1の代わりに、BBU#3とRRU#2を接続する迂回通信経路を決定する。
上述したように、決定部132は、受信部131が受信した飛行情報と動作情報とに基づいて、動作情報に基づく所定の動作が検出された指向性アンテナ以外の指向性アンテナを用いて通信する迂回通信経路であって、複数の飛行体によって形成されるメッシュネットワークにおける迂回通信経路を決定してよい。例えば、決定部132は、受信部131が受信した故障が検出された指向性アンテナを識別するアンテナ識別情報(図10に示す例では、RRU#1を識別する識別情報)および故障が検出された指向性アンテナによる故障影響時間に関する情報(図10に示す例では、時刻t1~t2、t2~t3、およびt3~)に基づいて、迂回通信経路を決定してよい。
また、決定部132は、飛行体の旋回に応じて、飛行体が備える複数のベースバンドユニット(図10に示す例では、BBU#1~BBU#3)それぞれと接続される指向性アンテナであって、所定の動作(図10に示す例では、故障を示す動作)が検出された指向性アンテナ(図10に示す例では、RRU#1)以外の指向性アンテナ(図10に示す例では、RRU#2~RRU#3)を決定することで、迂回通信経路を決定する。
また、決定部132は、既存のダイクストラ法を用いて、飛行体装置50間の最適な通信経路を算出してよい。具体的には、決定部132は、飛行体の間を結ぶ無線通信経路の重みに基づいて、迂回通信経路を決定してよい。例えば、決定部132は、重みの総和が最小となる無線通信経路の組み合わせに基づいて、迂回通信経路を決定してよい。また、重みは、無線通信経路の通信にかかる通信コストに基づいて決定されてよい。例えば、重みは、通信コストとして、無線通信経路における無線電波受信品質、通信帯域、伝送遅延、無線フレームロス率のうち少なくとも1つに基づいて決定されてよい。
(送信部133)
送信部133は、決定部132が迂回通信経路を決定すると、決定部132が決定した迂回通信経路に基づいて通信経路を切り替える経路切替え命令を飛行体装置50に送信する。
〔5.情報処理システムによる情報処理手順〕
次に、図11を用いて、実施形態に係る情報処理システムによる情報処理手順について説明する。図11は、実施形態に係る情報処理システムによる情報処理手順を例示するシーケンス図である。まず、飛行体装置50のネットワーク装置20の取得部231が、飛行体に関する飛行情報を取得する(ステップS1)。続いて、飛行体装置50のネットワーク装置20の検出部232は、飛行体装置50が備える複数の指向性アンテナのうち少なくとも1つの指向性アンテナの所定の動作に関する動作情報を検出する(ステップS2)。例えば、検出部232は、動作情報として、故障が検出された指向性アンテナを識別するアンテナ識別情報および故障が検出された指向性アンテナによる故障影響時間に関する情報を検出する。続いて、飛行体装置50のネットワーク装置20の送信部233は、検出部232が動作情報を検出すると、検出部232が検出した動作情報と取得部231が取得した飛行情報を情報処理装置100に送信する(ステップS3)。
情報処理装置100の受信部131は、動作情報と飛行情報を飛行体装置50から受信する。情報処理装置100の決定部132は、受信部131が動作情報と飛行情報を受信すると、受信部131が受信した動作情報と飛行情報とに基づいて、メッシュネットワークの迂回通信経路を決定する(ステップS4)。情報処理装置100の送信部133は、決定部132が迂回通信経路を決定すると、決定部132が決定した迂回通信経路に基づいて通信経路を切り替える経路切替え命令を飛行体装置50に送信する(ステップS5)。
飛行体装置50のネットワーク装置20の通信経路制御部234は、経路切替え命令を情報処理装置100から受信する(ステップS6)。飛行体装置50のネットワーク装置20の通信経路制御部234は、経路切替え命令を受信すると、受信した経路切替え命令を通信経路管理表に反映する。また、飛行体装置50のネットワーク装置20の通信経路制御部234は、経路切替え命令を反映した通信経路表に基づいて、指定された時間に通信経路を迂回通信経路に切り替える(ステップS7)。
〔6.効果〕
上述したように、本発明の一実施形態に係る情報処理装置(実施形態では飛行体装置50と情報処理装置100)は、取得部(実施形態では取得部231)と、検出部(実施形態では検出部232)と、決定部(実施形態では決定部132)を備える。情報処理装置は、所定の飛行パターンにより飛行する飛行体であって、複数の無線通信アンテナをそれぞれ有する複数の飛行体によって形成されるメッシュネットワークの通信経路を制御する。取得部は、飛行体に関する飛行情報を取得する。検出部は、複数の無線通信アンテナのうち少なくとも1つの無線通信アンテナの所定の動作に関する動作情報を検出する。決定部は、メッシュネットワークにおける通信経路を決定する。具体的には、決定部は、飛行情報と動作情報とに基づいて、複数の無線通信アンテナのうち、動作情報に基づく所定の動作が検出された無線通信アンテナ以外の無線通信アンテナを用いて通信する通信経路を決定する。例えば、決定部132は、飛行体の飛行パターンに応じて、飛行体が備える複数のベースバンドユニットそれぞれと接続される無線通信アンテナであって、所定の動作が検出された無線通信アンテナ以外の無線通信アンテナを決定することで、通信経路を決定する。
これにより、本願に係る情報処理装置は、無線通信ネットワークの通信経路上のアンテナの故障およびその影響時間を予測して、事前に迂回通信経路を決定し、アンテナの故障による影響時間に故障したアンテナ以外のアンテナを用いて通信する迂回通信経路に通信経路を切り替えることで、アンテナの故障による通信の遮断を回避することができる。したがって、本願に係る情報処理装置は、無線通信ネットワーク(例えば、高周波帯メッシュ型無線ネットワーク)の通信性能を向上させることができる。
また、飛行体は、特定の位置の周りを旋回する所定の飛行パターンにより飛行する。また、無線通信アンテナは、指向性を有する指向性アンテナである。
これにより、本願に係る情報処理装置は、飛行体の旋回に応じて回転する通信経路上の指向性アンテナの故障およびその影響時間を予測して、事前に迂回通信経路を決定し、指向性アンテナの故障による影響時間に故障した指向性アンテナ以外の指向性アンテナを用いて通信する迂回通信経路に通信経路を切り替えることで、指向性アンテナの故障による通信の遮断を回避することができる。
また、決定部は、飛行体の間を結ぶ無線通信経路の重みに基づいて、迂回通信経路を決定する。例えば、決定部は、重みの総和が最小となる無線通信経路の組み合わせに基づいて、迂回通信経路を決定する。例えば、決定部は、無線通信経路の通信にかかる通信コストに基づいて決定される重みに基づいて、迂回通信経路を決定する。例えば、決定部は、通信コストとして、無線通信経路における無線電波受信品質、通信帯域、伝送遅延、無線フレームロス率のうち少なくとも1つに基づいて決定される重みに基づいて、迂回通信経路を決定する。
これにより、本発明の一実施形態によれば、迂回通信経路を決定する場合であっても、通信コストの増大を抑えることができる。
〔7.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る情報処理装置100やネットワーク装置20は、例えば図12に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図12は、情報処理装置100またはネットワーク装置20の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を備える。
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、所定の通信網を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定の通信網を介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る情報処理装置100またはネットワーク装置20として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130または制御部23の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
〔8.その他〕
また、上記実施形態及び変形例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
例えば、上述した実施形態では、情報処理システム1が情報処理装置100を中心とした中央処理型(集中型ともいう)のコンピューティングシステムである例について説明したが、情報処理システムの構成はこれに限られない。例えば、情報処理システム1は、複数台の飛行体装置50で構成される分散型コンピューティングシステムであってよい。この場合、情報処理システム1は、複数台の飛行体装置50がネットワークを介して互いに接続される。また、この場合、情報処理システム1では、それぞれの飛行体装置50に図8で説明した情報処理装置100の機能が実装される。
また、上述した情報処理装置100は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットホーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティング等で呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、決定部は、決定手段や決定回路に読み替えることができる。
1 情報処理システム
50 飛行体装置
20 ネットワーク装置
21 通信部
22 記憶部
221 通信経路管理表記憶部
23 制御部
231 取得部
232 検出部
233 送信部
234 通信経路制御部
30 アンテナ装置
40 無線通信装置
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 ネットワークトポロジー管理表記憶部
130 制御部
131 受信部
132 決定部
133 送信部

Claims (10)

  1. 所定の飛行パターンにより飛行する飛行体であって、複数の無線通信アンテナをそれぞれ有する複数の飛行体によって形成されるメッシュネットワークの通信経路を制御する情報処理装置であって、
    前記飛行体に関する飛行情報を取得する取得部と、
    前記複数の無線通信アンテナのうち少なくとも1つの無線通信アンテナの所定の動作に関する動作情報を検出する検出部と、
    前記メッシュネットワークにおける通信経路を決定する決定部と、
    を備え、
    前記決定部は、前記飛行情報と前記動作情報とに基づいて、前記複数の無線通信アンテナのうち、前記動作情報に基づく所定の動作が検出された無線通信アンテナ以外の無線通信アンテナを用いて通信する通信経路を決定する、
    情報処理装置。
  2. 前記決定部は、
    前記飛行体の飛行パターンに応じて、前記飛行体が備える複数のベースバンドユニットそれぞれと接続される無線通信アンテナであって、前記所定の動作が検出された無線通信アンテナ以外の無線通信アンテナを決定することで、前記通信経路を決定する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記飛行体は、特定の位置の周りを旋回する前記所定の飛行パターンにより飛行する、
    請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記無線通信アンテナは、指向性を有する指向性アンテナである、
    請求項1~3のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  5. 前記決定部は、
    前記飛行体の間を結ぶ無線通信経路の重みに基づいて、前記通信経路を決定する、
    請求項1~4のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  6. 前記決定部は、
    前記重みの総和が最小となる前記無線通信経路の組み合わせに基づいて、前記通信経路を決定する、
    請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記決定部は、
    前記無線通信経路の通信にかかる通信コストに基づいて決定される前記重みに基づいて、前記通信経路を決定する、
    請求項5または6に記載の情報処理装置。
  8. 前記決定部は、
    前記通信コストとして、前記無線通信経路における無線電波受信品質、通信帯域、伝送遅延、無線フレームロス率のうち少なくとも1つに基づいて決定される前記重みに基づいて、前記通信経路を決定する、
    請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 所定の飛行パターンにより飛行する飛行体であって、複数の無線通信アンテナをそれぞれ有する複数の飛行体によって形成されるメッシュネットワークの通信経路を制御するコンピュータが実行する情報処理方法であって、
    前記飛行体に関する飛行情報を取得する取得工程と、
    前記複数の無線通信アンテナのうち少なくとも1つの無線通信アンテナの所定の動作に関する動作情報を検出する検出工程と、
    前記メッシュネットワークにおける通信経路を決定する決定工程と、
    を含み、
    前記決定工程は、前記飛行情報と前記動作情報とに基づいて、前記複数の無線通信アンテナのうち、前記動作情報に基づく所定の動作が検出された無線通信アンテナ以外の無線通信アンテナを用いて通信する通信経路を決定する、
    情報処理方法。
  10. 所定の飛行パターンにより飛行する飛行体であって、複数の無線通信アンテナをそれぞれ有する複数の飛行体と、前記複数の飛行体によって形成されるメッシュネットワークの通信経路を制御する情報処理装置と、
    を備える情報処理システムであって、
    前記飛行体は、
    前記飛行体に関する飛行情報を取得する取得部と、
    前記複数の無線通信アンテナのうち少なくとも1つの無線通信アンテナの所定の動作に関する動作情報を検出する検出部と、
    を備え、
    前記情報処理装置は、
    前記メッシュネットワークにおける通信経路を決定する決定部、
    を備え、
    前記決定部は、前記飛行情報と前記動作情報とに基づいて、前記複数の無線通信アンテナのうち、前記動作情報に基づく所定の動作が検出された無線通信アンテナ以外の無線通信アンテナを用いて通信する通信経路を決定する、
    情報処理システム。
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