[1.第1の実施形態]
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態による無線通信技術について詳細に説明する。
[1.1.システム概要]
図1は、本実施形態における移動通信システムの概略を説明するための図である。本図に示すように、移動通信システム9は、移動端末装置UE10とアクセスネットワークAに含まれるLTEの基地局eNB45と、アクセスネットワークBに含まれるゲートウェイTWAG(Trusted WLAN Access Gateway)74と、コアネットワーク90に含まれるMME(Mobility Management Entity)40とSGW(Serving Gateway)35とPGW(PDN Gateway)30により構成される。
ここで、UE10は移動端末装置であればよく、UE(User equipment)又は、ME(Mobile equipment)又はMS(Mobile Station)であってもよい。
また、アクセスネットワークAはLTEのアクセスネットワークであってよく、アクセスネットワークAに含まれるeNB45はLTEの無線基地局であってもよい。なお、アクセスネットワークAには複数の無線基地局が含まれていてもよい。
また、アクセスネットワークBはWLANのアクセスネットワークであってもよい。TWAG74は、コアネットワーク90内のPGW30と接続する、コアネットワーク90とWLANアクセスネットワーク間を接続するゲートウェイであってもよい。
本実施形態において、UE10はアクセスネットワークAを介してEPSベアラを用いたPDNコネクションを確立できる。
また、UE10はPGW30とUE10間のGTP/PMIPv6転送路を用いてPDNコネクションを確立することができる。なお、転送路はベアラであってもよい。
ここで、コアネットワーク90は、移動通信事業者(Mobile Operator)が運用するIP移動通信ネットワークのことである。
例えば、コアネットワーク90は移動通信システム9を運用、管理する移動通信事業者のためのコアネットワークであってもよい、又はMVNO(Mobile Virtual Network Operator)等の仮想移動通信事業者のためのコアネットワークであってもよい。
MME40は、アクセスネットワークAを介してUE10の位置管理及びアクセス制御を行う制御装置である。MME40の詳細は後に説明する。
また、SGW35はコアネットワーク90とアクセスネットワークA間のゲートウェイ装置であり、UE10とPGW30間のユーザデータの転送を行う。
PGW30はUE10に通信サービスを提供するパケットデータサービス網(PDN:Packet Data Network)のゲートウェイ装置である。
本実施形態では、UE10は、第1のPDNコネクション及び/又は第2のPDNコネクションを確立することができる。
また、本実施形態においてNBIFOMとはマルチアクセスPDNコネクションを確立することができる技術である。
また、本実施形態においてマルチアクセスPDNコネクションとは、1つのPDNコネクションに3GPPアクセス及び/又はWLANアクセスによる転送路及び/又はベアラを収容する事ができるPDNコネクションである。言い換えれば、マルチアクセスPDNコネクションは3GPPアクセスとWLANアクセスを介した転送路を両方収容する事ができる。なお、マルチアクセスPDNコネクションは3GPPアクセスを介したベアラのみを収容したPDNコネクションであってもよく、又はWLANアクセスを介した転送路のみを収容したPDNコネクションであってもよい。言い換えれば、マルチアクセスPDNコネクションは、1又は複数の転送路を構成する事が可能なPDNコネクションである。
またマルチアクセスPDNコネクションが複数の転送路で構成される場合、各転送路は同じIPアドレスを利用できる。つまり、マルチアクセスPDNコネクションフローに対して各通信路が対応付けられており、フローごとに通信路を切り替えることが可能である。
本実施形態では、IFOM(IP Flow Mobility)に基づいて確立するPDNコネクションと明確に区別するために、NBIFOMに基づいて特定のフローの転送路を選択可能なPDNコネクションをマルチアクセスPDNコネクションとする。
なお、IFOMとは、DSMIPv6(Dual Stack Mobile IPv6)プロトコルを用いて、特定のIPフローの通信路を切り替える技術のことであり、本実施形態においては、IFOMに基づいて特定のIPフローの通信路を切り替えることが可能なPDNコネクションは、IFOMのためのPDNコネクションとして説明する。
また、第1のPDNコネクションは上述したマルチアクセスPDNコネクションであってもよい。
詳細には、第1のPDNコネクションはアクセスネットワークAを介した通信路EPSベアラと、アクセスネットワークBを介したGTP/PMIPv6トンネルによる通信路を、一つのPDNコネクションとして用いる事ができるPDNコネクションである。つまり、このPDNコネクションは3GPPアクセスや、WLANアクセス、又は両方のアクセスを介してデータを送受信できる。第1のPDNコネクションはマルチアクセスPDNコネクションであってもよい。
また、第2のPDNコネクションは、マルチアクセスPDNコネクションではなく従来のPDNコネクションであってもよい。なお、第2のPDNコネクションはシングルアクセスPDNコネクションであってもよい。
ここで、シングルアクセスPDNコネクションとはマルチアクセスPDNコネクションと異なり、3GPPアクセスとWLANアクセスのいずれかの転送路のみを構成する1つのPDNコネクションである。詳細には、シングルアクセスPDNコネクションは従来のアタッチにより確立するPDNコネクションである。
つまり、第2のPDNコネクションはアクセスネットワークAを介したEPSベアラにより構成されるPDNコネクション、又はアクセスネットワークBを介したGTP/PMIPv6転送路により構成されるPDNコネクションである。第2のPDNコネクションにはどちらか一方のアクセスネットワークを介した転送路及び/又は通信路が収容される。
このように、シングルアクセスPDNコネクションは、マルチアクセスPDNコネクションやIFOMのためのPDNコネクションとは異なるPDNコネクションである。さらに、シングルアクセスPDNコネクションは、LIPA(Local IP Access)用のPDNコネクションとも異なるPDNコネクションである。ここで、LIPAとは、ホームネットワークへのオフロードを行うための通信制御である。より具体的には、端末装置が接続する基地局は、従来コアネットワークへ配送するユーザデータを、基地局が接続するホームネットワークへ送信することによりオフロードを実行する。LIPA用のPDNコネクションとは、こうしたLIPAに基づいた通信を行うためのPDNコネクションである。
次に、コアネットワーク90の構成例を説明する。図2(a)はIP移動通信ネットワークの構成の一例を示す。図2(a)に示すように、コアネットワーク90は、HSS(Home Subscriber Server)50、AAA(Authentication, Authorization, Accounting)55、PCRF(Policy and Charging Rules Function)60、PGW30、ePDG(enhanced Packet Data Gateway)65、SGW35、MME40、SGSN(Serving GPRS Support Node)45により構成される。
また、コアネットワーク90は、複数の無線アクセスネットワーク(LTE AN80、WLAN ANb75、WLAN ANa70、UTRAN20、GERAN25)に接続することができる。
無線アクセスネットワークは、複数の異なるアクセスネットワークに接続して構成してもよいし、いずれか一つのアクセスネットワークに接続した構成であってもよい。さらに、UE10は無線アクセスネットワークに無線接続することができる。
さらに、WLANアクセスシステムで接続可能なアクセスネットワークは、ePDG65を介してコアネットワーク90へ接続するWLANアクセスネットワークb(WLAN ANb75)と、PGW30とPCRF60とAAA55とに接続するWLANアクセスネットワークa(WLAN ANa75)とが構成可能である。
なお、各装置はEPSを利用した移動通信システムにおける従来の装置と同様に構成されるため、詳細な説明は省略する。以下、各装置の簡単な説明をする。
PGW30はPDN100とSGW35とePDG65とWLAN ANa70と、PCRF60とAAA55とに接続されており、PDN100とコアネットワーク90のゲートウェイ装置としてユーザデータの転送を行う中継装置である。
SGW35は、PGW30とMME40とLTE AN80とSGSN45とUTRAN20とに接続されており、コアネットワーク90と3GPPのアクセスネットワーク(UTRAN20、GERAN25、LTE AN80)とのゲートウェイ装置としてユーザデータの転送を行う中継装置である。
MME40は、SGW35とLTE AN80とHSS50に接続されており、LTE AN80を経由してUE10の位置情報管理と、アクセス制御を行うアクセス制御装置である。また、コアネットワーク90には、複数の位置管理装置が含まれて構成されてもよい。例えば、MME40とは異なる位置管理装置が構成されてもよい。MME40とは異なる位置管理装置はMME40と同様にSGW35とLTE AN80と、HSS50と接続されてもよい。
また、コアネットワーク90内に複数のMME40が含まれている場合、MME40同士が接続されてもよい。これにより、MME40間で、UE10のコンテキストの送受信が行われてもよい。
HSS50はMME40とAAA55とに接続されており、加入者情報の管理を行う管理ノードである。HSS50の加入者情報は、例えばMME40のアクセス制御の際に参照される。さらに、HSS50は、MME40とは異なる位置管理装置と接続されていてもよい。
AAA55は、PGW30と、HSS50と、PCRF60と、WLAN ANa70とに接続されており、WLAN ANa70を経由して接続するUE10のアクセス制御を行う。
PCRF60は、PGW30と、WLAN ANa75と、AAA55と、PDN100に接続されており、データ配送に対するQoS管理を行う。例えば、UE10とPDN100間の通信路のQoSの管理を行う。
ePDG65は、PGW30と、WLAN ANb75とに接続されており、コアネットワーク90と、WLAN ANb75とのゲートウェイ装置としてユーザデータの配送を行う。
SGSN45は、UTRAN20とGERAN25とSGW35と接続されており、3G/2Gのアクセスネットワーク(UTRAN/GERAN)とLTEのアクセスネットワーク(E−UTRAN)間の位置管理のための制御装置である。更に、SGSN45は、PGW30及びSGW35の選択機能、UE10のタイムゾーンの管理機能、及びE−UTRANへのハンドオーバー時のMME40の選択機能を持つ。
また、図2(b)に示すように、各無線アクセスネットワークには、UE10が実際に接続される装置(例えば、基地局装置やアクセスポイント装置)等が含まれている。接続に用いられる装置は、無線アクセスネットワークに適応した装置が考えられる。
本実施形態においては、LTE AN80はeNB45を含んで構成される。eNB45はLTEアクセスシステムでUE10が接続する無線基地局であり、LTE AN80には1又は複数の無線基地局が含まれて構成されてもよい。
WLAN ANa70はWLAN APa72と、TWAG74とが含まれて構成される。WLAN APa72はコアネットワーク90を運営する事業者に対して信頼性のあるWLANアクセスシステムでUE10が接続する無線基地局であり、WLAN ANa70には1又は複数の無線基地局が含まれて構成されてもよい。TWAG74はコアネットワーク90とWLAN ANa70のゲートウェイ装置である。また、WLAN APa72とTWAG74とは、単一の装置で構成されてもよい。
コアネットワーク90を運営する事業者とWLAN ANa70を運営する事業者が異なる場合でも、事業者間の契約や規約によりこのような構成での実現が可能となる。
また、WLAN ANb75はWLAN APb76を含んで構成される。WLAN APb76はコアネットワーク90を運営する事業者に対して信頼関係が結ばれていない場合に、WLANアクセスシステムでUE10が接続する無線基地局であり、WLAN ANb75には1又は複数の無線基地局が含まれて構成されてもよい。
このように、WLAN ANb75はコアネットワーク90に含まれる装置であるePDG65をゲートウェイとしてコアネットワーク90に接続される。ePDG65は安全性を確保するためのセキュリティー機能を持つ。
UTRAN20は、RNC(Radio Network Controller)24とeNB(UTRAN)22を含んで構成される。eNB(UTRAN)22は、UTRA(UMTS Terrestrial Radio Access)でUE10が接続する無線基地局であり、UTRAN20には1又は複数の無線基地局が含まれて構成されてもよい。またRNC24は、コアネットワーク90とeNB(UTRAN)22を接続する制御部であり、UTRAN20には1又は複数のRNCが含まれて構成されてもよい。また、RNC24は1つ又は複数のeNB(UTRAN)22と接続されてもよい。更に、RNC24は、GERAN25に含まれる無線基地局(BSS(Base Station Subsystem)26)と接続されてもよい。
GERAN25は、BSS26を含んで構成される。BSS26は、GERA(GSM/EDGE Radio Access)でUE10が接続する無線基地局であり、GERAN25には1又は複数の無線基地局BSSで構成されてもよい。また、複数のBSS26は互いに接続しあっていてもよい。またBSS26はRNC24と接続してもよい。
なお、本明細書において、UE10が各無線アクセスネットワークに接続されるという事は、各無線アクセスネットワークに含まれる基地局装置やアクセスポイント等に接続される事であり、送受信されるデータや信号等も、基地局装置やアクセスポイントを経由している。
[1.2.装置構成]
以下、各装置の構成について説明する。
[1.2.1.TWAG構成]
図3はTWAG74の装置構成を示す。図に示すように、TWAG74はIP移動通信ネットワークインターフェース部320と、制御部300と記憶部340で構成されている。IP移動通信ネットワークインターフェース部320と記憶部340は制御部300と、バスを介して接続されている。
制御部300はTWAG74を制御するための機能部である。制御部300は、記憶部340に記憶されている各種プログラムを読みだして実行することにより各種処理を実現する。
IP移動通信ネットワークインターフェース部320はTWAG74が、PGW30と接続するための機能部である。
記憶部340は、TWAG74の各動作に必要なプログラムや、データ等を記憶する機能部である。記憶部340は、例えば、半導体メモリや、HDD(Hard Disk Drive)等により構成されている。
図3に示すように、記憶部340はTWAG capability342と、Network capability344とEPSベアラコンテキスト346を記憶する。以下、記憶部340で記憶される情報要素について説明する。
図4に、記憶部340で記憶される情報要素を示す。図4(a)はTWAG74が記憶するTWAG capabilityの一例を示す。TWAG capabilityでは、TWAG74ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報(NBIFOM capability)を記憶する。言い換えれば、TWAG74がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。具体的には、NBIFOM capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてよい。
なお、NBIFOM機能とは、マルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでTWAG74が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することで、TWAG74はNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味してもよい。
図に示すように、NBIFOM capabilityは、TWAG74の識別情報TWAG IDと対応づけられて記憶されてもよい。TWAG IDと対応づけられていない場合、NBIFOM capabilityは、記憶するTWAG74の能力を意味してもよい。
TWAG IDとNBIFOM capabilityが対応付けて記憶されている場合、TWAG74は複数のTWAG74のTWAG capabilityを記憶してもよい。
この場合、UE10が他のTWAG74へハンドオーバーする際に、TWAG74がTWAG capabilityに基づきハンドオーバー先のTWAG74を選択してもよい。
次に、Network capability344について説明する。図4(b)はTWAG74が記憶するNetwork capabilityの一例を示す。Network capabilityでは、ネットワークごと、つまりPGW30ごとのNBIFOM capabilityを記憶する。
ここで、NBIFOM capabilityは、ネットワークごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。言い換えれば、PGW30がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。より具体的には、例えば、NBIFOM capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてよい。
なお、NBIFOM機能とは、マルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。言い換えれば、NBIFOM capabilityはNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでPGW30が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでPGW30がNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味してもよい。
図4(b)に示すように、TWAG74は、PGW IDと対応付けてNBIFOM capabilityを記憶する。更に、図に示すように、複数のPGW30に対応づけて、それぞれNBIFOM capabilityが記憶されてもよい。
PGW IDは、PGW30を識別するための情報であればよく、例えばAPN(Access Point Name)であってもよい。
次に、EPSベアラコンテキストについて説明する。EPSベアラコンテキストは、UE10ごとに記憶されるUE10ごとのEPSベアラコンテキストと、PDNコネクションごとのEPSベアラコンテキストとベアラ及び/又は転送路ごとのEPSベアラコンテキストに分類されてもよい。
図4(c)はUE10ごとのEPSベアラコンテキストに含まれる情報要素を示す。図から分かるように、TWAG74はUE10ごとにUE NBIFOM capability、NBIFOM allowedを記憶する。
UE NBIFOM capabilityは、UE10のNBIFOM capabilityである。UE NBIFOM capabilityは、UE10ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。言い換えれば、UE NBIFOM capabilityは、UE10がNBIFOM機能をサポートするか否かを示す識別情報である。より具体的には、例えば、UE NBIFOM capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてよい。
なお、NBIFOM機能とは、マルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、UE NBIFOM capabilityは、UE10が第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、UE NBIFOM capabilityが存在することでUE10が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つことを意味してもよい。
言い換えれば、UE10がNBIFOM機能をサポートすることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にUE NBIFOM capabilityが存在することでUE10がNBIFOM機能をサポートすることを意味してもよい。
また、NBIFOM allowedはNBIFOMを用いたPDNコネクションを確立することが許可されたAPNを示す識別情報である。NBIFOMは少なくともAPNと対応付けられていてよい。NBIFOM allowedは複数のAPNと対応付けられていてもよい。
本実施形態ではAPN1はNBIFOM allowedに対応付けられている。つまり、APN1はマルチアクセスPDNコネクションを確立することが許可されている。言い換えれば、本実施形態ではUE10はAPN1を用いてマルチアクセスPDNコネクションを確立することが許可されている。なお、APN1はマルチアクセスPDNコネクションではなく、従来のPDNコネクションを確立する事も許可されている。
更に、本実施形態ではAPN2はNBIFOM allowedに対応付けられていない。つまり、本実施形態ではAPN2はマルチアクセスPDNコネクションを確立することが許可されていない。つまり、本実施形態ではUE10はAPN2を用いて、マルチアクセスPDNコネクションを確立することはできない。
NBIFOM allowedはPDNコネクション確立前に記憶されていてよい。
TWAG74は、PDNコネクション確立前及び/又は確立手続き中に、HSS50にアクセスしNBIFOM allowedを取得してもよい。
また、UE10ごとのEPSベアラコンテキストにはUE10の識別情報が含まれていてもよい。UE10の識別情報はIMSIであってもよい。
また、図4(d)にPDNコネクションごとのEPSベアラコンテキストを示す。PDNコネクションごとのEPSベアラコンテキストは、PDN connection IDとNetwork allowed modeとOperation modeとUser plane connection IDとTWAG MAC address、NBIFOM Permissionを含める。
PDN connection IDは、PDNコネクションを識別するための識別情報である。UE10とTWAG74とPGW30が同じ識別情報を記憶していてもよい。
Operation modeは、PDNコネクションが第1のPDNコネクションである場合、データの送受信を主導する、又は通信制御を開始できるのがUE10であるのか、ネットワークであるのかを示すモードの識別情報である。
より具体的には、例えば、UE10から通信制御を開始できるOperation modeはUE−Initiated modeであってもよい。
また、ネットワーク及び/又はPGW30及び/又はPCRF60から通信制御を開始できるOperation modeはNetwork Initiated modeであってもよい。
Network allowed modeは、ネットワークが許可するOperation modeを示す。Network allowed modeはUE Initiated mode、又はNetwork Initiated mode、又はこれら両方を含めてもよい。
User plane connection IDは、UE10がTWAG74を介した転送路を確立した場合のユーザデータの伝送に用いる接続を識別する識別情報である。TWAG MAC addressはTWAG74の物理アドレスである。
NBIFOM permissionは、このPDNコネクションがマルチアクセスPDNコネクションを確立した事を示す情報である。言い換えれば、NBIFOM permissionは、第1のPDNコネクションを確立したことを示す。
つまり、TWAG74がNBIFOM permissionを記憶することで、このPDNコネクションは第1のPDNコネクションであることを意味する。
NBIFOM permissionは、PDNコネクションを確立することにより、TWAG74が記憶する識別情報である。
TWAG74はPDNコネクション確立中に、HSS50にアクセスしNBIFOM permissionを取得してもよい。又は、マルチアクセスPDNコネクションが確立されたことに基づき、TWAG74はNBIFOM Permissionを記憶してもよい。
次に、ベアラ及び/又は転送路ごとのEPSベアラコンテキストについて説明する。図4(e)に示すように、ベアラ及び/又は転送路ごとのEPSベアラコンテキストには、転送路識別情報とRouting Ruleがふくまれてもよい。
転送路識別情報は転送路及び/又はベアラを識別する情報である。転送路識別情報は、例えばEPSベアラIDであってもよい。
Routing RuleはRouting Filterと、Routing address又はRouting access typeの対応付けを示す。この対応付けに基づき、3GPPのアクセスネットワークを介した通信路を用いるか、WLANのアクセスネットワークを介した通信路を用いるかが決定される。
ここで、Routing access typeは、フローが経由するアクセスネットワークを示す。例えば、これは3GPP、又はWLANを示す。
また、Routing addressは経由可能なIPアドレスを示す。例えば、SGW35のIPアドレスであってもよい。又はTWAG74のIPアドレスであってもよい。又はMAG(Mobile Access Gateway)のIPアドレスであってもよい。
Routing RuleはPGW30やPCRF60から通知されてもよいし、UE10から通知されてもよい。又はTWAG74が事前にデフォルト値として記憶していた値であってもよい。
Routing FilterにはIPヘッダーを含めることでIPフローを切り替えてもよい。又は、Routing FilterにアプリケーションIDを含めることで、アプリケーションごとにフローを切り替えてもよい。又は、TFTを含めてもよい。
Routing Ruleには複数のルールが記憶されていてよい。更に、Routing Ruleは、各ルールに優先順位が含まれていてもよい。
TWAG capabilityとNetwork capabilityはEPSベアラコンテキストに含まれていてもよい。
[1.2.2.HSS構成]
次に、HSS50の構成について説明する。図5はHSS50の装置構成を示す。図に示すように、HSS50はIP移動通信ネットワークインターフェース部520と、制御部500と記憶部540で構成されている。IP移動通信ネットワークインターフェース部520と記憶部540は制御部500と、バスを介して接続されている。
制御部500はHSS50を制御するための機能部である。制御部500は、記憶部540に記憶されている各種プログラムを読みだして実行することにより各種処理を実現する。
IP移動通信ネットワークインターフェース部520はHSS50が、MME40及び/又はその他のMME40と、AAA55と接続するための機能部である。
記憶部540は、HSS50の各動作に必要なプログラムや、データ等を記憶する機能部である。記憶部540は、例えば、半導体メモリや、HDD(Hard Disk Drive)等により構成されている。
図5に示すように、記憶部540はHSSデータ542を記憶する。以下、記憶部540で記憶される情報要素について説明する。
図6に、記憶部540で記憶される情報要素を示す。図6(a)はHSS50が記憶するUE10ごとのHSSデータの一例を示す。
図から分かるように、UE10ごとのHSSデータには、IMSI、MSISDN、IMEI/IMEISV、Access Restriction、UE NBIFOM capability、NBIFOM allowedが含まれる。IMSIはUE10を使用するユーザ(加入者)に割り当てられる、識別情報である。MSISDNは、UE10の電話番号を表す。IMEI/IMISVは、UE10に割り当てられている識別情報である。Access Restrictionは、アクセス制限の登録情報を示す。
UE NBIFOM capabilityは、UE10のNBIFOM capabilityである。UE NBIFOM capabilityは、UE10ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。言い換えれば、UE10がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す。より具体的には、例えば、NBIFOM capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてよい。
又は、UE NBIFOM capabilityは、UE10が第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、UE NBIFOM capabilityが存在することでUE10が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つことを意味してもよい。
また、NBIFOM allowedはNBIFOMを用いたPDNコネクションを確立することが許可されたAPNを示す識別情報である。NBIFOMは少なくともAPNと対応付けられていてよい。NBIFOM allowedは複数のAPNと対応付けられていてもよい。
本実施形態ではAPN1はNBIFOM allowedに対応付けられている。つまり、APN1はマルチアクセスPDNコネクションを確立することが許可されている。言い換えれば、本実施形態ではUE10はAPN1を用いてマルチアクセスPDNコネクションを確立することが許可されている。なお、APN1はマルチアクセスPDNコネクションではなく、従来のPDNコネクションを確立する事も許可されている。
更に、本実施形態ではAPN2はNBIFOM allowedに対応付けられていない。つまり、本実施形態ではAPN2はマルチアクセスPDNコネクションを確立することが許可されていない。つまり、本実施形態ではUE10はAPN2を用いて、マルチアクセスPDNコネクションを確立することはできない。NBIFOM allowedはPDNコネクション確立前に記憶されていてよい。
図6(b)はHSS50が記憶するPDNコネクションごとのHSSデータの一例を示す。図から分かるように、PDNコネクションごとのHSSデータには、少なくともContext ID、PDN address、PDN Type、APN(Access Point Name)、WLAN offlaod ability、PDN GW ID、NBIFOM Permissionが含まれる。
Context IDは、PDNコネクションごとのHSSデータを記憶するコンテキストの識別情報である。
PDN Addressは、登録されたIPアドレスを示す。PDN AddressはUE10のIPアドレスである。
PDN Typeは、PDN Addressのタイプを示す。つまり、例えばIPv4又はIPv6又はIPv4v6を識別するための識別情報である。
APNは、DNSの命名規則に従い、ネットワークのアクセス先を示すラベルである。
WLAN offload abilityは、このAPNで接続されたトラフィックは、WLANと3GPP間の連携機能を用いて、WLANにオフロードできるか、又は3GPPの接続を維持するのかを示す識別情報である。WLAN offload abilityは、RATタイプごとに分かれていてもよい。具体的には、LTE(E−UTRA)と3G(UTRA)で異なっていてもよい。
PDN GW identityは、このAPNで利用されるPGW30を識別する識別情報である。この識別情報は、FQDN(Fully Qualified Domain Name:完全修飾ドメイン名)か、IPアドレスであってもよい。
NBIFOM permissionは、このPDNコネクションがマルチアクセスPDNコネクションを確立した事を示す情報である。言い換えれば、NBIFOM permissionは、第1のPDNコネクションを確立したことを示す。
つまり、TWAG74がNBIFOM permissionを記憶することで、このPDNコネクションは第1のPDNコネクションであることを意味する。
NBIFOM permissionは、PDNコネクションを確立することにより、TWAG74が記憶する識別情報である。
具体的には、例えばAPN1が含まれるPDNコネクションごとのHSSデータにはNBIFOM Permissionが含まれ、APN2が含まれるPDNコネクションごとのHSSデータにはNBIFOM Permissionが含まれなくてもよい。
言い換えれば、APN1によるPDNコネクションは第1のPDNコネクションであってもよく、APN2は第1のPDNコネクションであってはならない。
[1.2.3.UE構成]
次に、UE10の構成について説明する。図7はUE10の装置構成を示す。図に示すように、UE10はLTEインターフェース部720と、WLANインターフェース部740と、制御部700と記憶部750で構成されている。
LTEインターフェース部720とWLANインターフェース部740と記憶部750は制御部700と、バスを介して接続されている。
制御部700はUE10を制御するための機能部である。制御部700は、記憶部750に記憶されている各種プログラムを読みだして実行することにより各種処理を実現する。
LTEインターフェース部720は、UE10がLTE基地局に接続し、IPアクセスネットワークへ接続するための機能部である。また、LTEインターフェース部720には、外部アンテナ710が接続されている。
WLANインターフェース部740は、UE10がWLAN APに接続し、IPアクセスネットワークへ接続するための機能部である。また、WLANインターフェース部740には、外部アンテナ730が接続されている。
制御部700はUE10を制御するための機能部である。制御部700は、記憶部750に記憶されている各種プログラムを読みだして実行することにより各種処理を実現する。
記憶部740は、UE10の各動作に必要なプログラムや、データ等を記憶する機能部である。記憶部750は、例えば、半導体メモリや、HDD(Hard Disk Drive)等により構成されている。
図7に示すように、記憶部750はUEコンテキスト752を記憶する。以下、記憶部750で記憶される情報要素について説明する。なお、UEコンテキスト752は、UE10ごとのUEコンテキストとPDNコネクションごとのUEコンテキストと、転送路及び/又はベアラごとのUEコンテキストに分類される。
図8(a)は、UE10ごとに記憶されるUEコンテキストの一例である。図に示すように、UE10ごとのUEコンテキストは、IMSI、EMM State、GUTI、ME Identity、UE NBIFOM capabilityが含まれる。
IMSIはUE10を使用するユーザ(加入者)に割り当てられる、識別情報である。
EMM Stateは、UE10の移動管理状態を示す。例えば、UE10がネットワークに登録されているEMM−REGISTERED(登録状態、registered状態)、又はUE10がネットワークに登録されていないEMM−DEREGISTERD(非登録状態、deregistered状態)であってもよい。
GUTIは、Globally Unique Temporary Identityの略であり、UE10の一時的な識別情報である。GUTIはMME40の識別情報(GUMMEI:Globally Unique MME Identifier)と特定MME40内でのUE10の識別情報(M−TMSI)により構成される。
ME Identityは、MEのIDであり、例えば、IMEI/IMISVであってもよい。
UE NBIFOM capabilityは、UE10のNBIFOM capabilityである。UE NBIFOM capabilityは、UE10ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。言い換えれば、UE NBIFOM capabilityは、UE10ごとにNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。より具体的には、例えば、NBIFOM capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてよい。
なお、NBIFOM機能とは、マルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、UE NBIFOM capabilityは、UE10が第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、UE10の記憶部にUE NBIFOM capabilityが存在することでUE10が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つことを意味してもよい。
言い換えれば、UE NBIFOM capabilityは、UE10がNBIFOM機能をサポートすることを示す識別情報であってもよい。つまり、UE10の記憶部にUE NBIFOM capabilityが存在することで、UE10がNBIFOM機能をサポートすることを意味してもよい。
図8(b)はPDNコネクションごとのUEコンテキストの一例を示す。図に示すように、PDNコネクションごとのUEコンテキストには、少なくともPDN connection ID、APN in Use、IP address、Default Bearer、WLAN offload ability、UE allowed mode、Operation modeが含まれる。
PDN connection IDは、PDNコネクションを識別するための識別情報である。UE10とTWAG74とPGW30が同じ識別情報を記憶していてもよい。
APN in Useは、UE10が直前に利用したAPNである。このAPNは、ネットワークの識別情報と、デフォルトのオペレータの識別情報とで構成されてもよい。
IP Addressは、PDNコネクションでUE10に割り当てられたIPアドレスであり、IPv4アドレス、又はIPv6 プレフィックスであってもよい。
Default Bearerは、このPDNコネクションでのデフォルトベアラを識別するEPSベアラ識別情報である。
WLAN offloadabilityは、このPDNコネクションに関連付けられた通信はWLANと3GPP間のインターワーキング機能を用いてWLANへオフロードすることを許可するか、又は3GPPアクセスを維持するか否かを示すWLANオフロードの許可情報である。
UE allowed modeは、UE10が許可するOperation modeである。この識別情報は、UE intiated modeを示してもよいし、Network Initiated modeを示してもよいし、これら両方を示してもよい。
Operation modeは、現在のPDNコネクションが第1のPDNコネクションである場合、データの送受信を主導する、又は通信制御を開始できるのがUE10であるのかネットワークであるのかを示すモードの識別情報である。
図8(c)はベアラごとのUEコンテキストである。ベアラごとのUEコンテキストには転送路識別情報、Routing Ruleが含まれている。
転送路識別情報は転送路及び/又はベアラを識別する情報である。転送路識別情報は、例えばEPSベアラIDであってもよい。
また、転送路識別情報はTFTと対応付けられていてもよい。
ここで、Routing access typeは、フローが経由するアクセスネットワークを示す。例えば、これは3GPP、又はWLANを示す。
また、Routing addressは経由可能なIPアドレスを示す。例えば、SGW35のIPアドレスであってもよい。又はTWAG74のIPアドレスであってもよい。又はMAG(Mobile Access Gateway)のIPアドレスであってもよい。
Routing RuleはPGW30やPCRF60から通知されてもよい。又は、UE10が事前にデフォルト値として記憶していた値であってもよい。
Routing FilterにはIPヘッダーを含めることでIPフローを切り替えてもよい。又は、Routing FilterにアプリケーションIDを含めることで、UE10はアプリケーションごとにフローを切り替えてもよい。又は、Routing FilterにTFTを含めてもよい。
Routing Ruleには複数のルール(規則)が記憶されていてよい。更に、Routing Ruleは、各ルールに優先順位が含まれていてもよい。
図8(d)にTWAG capabilityを示す。TWAG capabilityでは、TWAG74ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報(NBIFOM capability)を記憶する。言い換えれば、TWAG74がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。具体的には、NBIFOM capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてよい。
なお、NBIFOM機能とは、マルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでTWAG74が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することで、TWAG74はNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味してもよい。
UE10はNBIFOM capabilityはTWAG IDと対応付けて記憶してもよい。また、複数のTWAG74のNBIFOM capabilityを記憶してもよい。
図8(e)にNetwork capabilityの一例を示す。Network capabilityでは、ネットワークごと、つまりPGW30ごとのNBIFOM capabilityを記憶する。
ここで、NBIFOM capabilityは、ネットワークごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。より具体的には、例えば、NBIFOM capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、NBIFOM capabilityが存在することでPGW30及び/又はネットワークが第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。
図8(e)に示すように、TWAG74は、PGW IDと対応付けてNBIFOM capabilityを記憶する。更に、図に示すように、複数のPGW30に対応づけて、それぞれNBIFOM capabilityが記憶されてもよい。
PGW IDは、PGW30を識別するための情報である。PGW IDは、例えばAPNであってもよい。
図8(f)にMME capabilityを示す。MME capabilityでは、MME40ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報(NBIFOM capability)を記憶する。言い換えれば、MME40がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。具体的には、NBIFOM capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
なお、NBIFOM機能とは、マルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでMME40が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することで、MME40はNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味してもよい。
UE10はNBIFOM capabilityはMME IDと対応付けて記憶してもよい。
図8(g)にSGW capabilityを示す。SGW capabilityでは、SGW35ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報(NBIFOM capability)を記憶する。言い換えれば、SGW35がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。具体的には、NBIFOM capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
なお、NBIFOM機能とは、マルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでSGW35が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することで、SGW35はNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味してもよい。
UE10はNBIFOM capabilityはSGW IDと対応付けて記憶してもよい。
TWAG capabilityとNetwork capabilityとMME capabilityとSGW capabilityはUEコンテキストに含まれていてもよいし、UEコンテキストから独立した情報であってもよい。
つまり、UE10はTWAG capabilityとNetwork capabilityをUEコンテキストに含めて記憶してもよく、又はTWAG capabilityとNetwork capabilityをUEコンテキストから独立して記憶してもよい。
[1.2.4.PGW構成要素]
次に、PGW30の構成要素について説明する。図9はPGW30の装置構成を示す。図に示すように、PGW30はIP移動通信ネットワークインターフェース部920と、制御部900と記憶部940で構成されている。IP移動通信ネットワークインターフェース部920と記憶部940は制御部900と、バスを介して接続されている。
制御部900はPGW30を制御するための機能部である。制御部900は、記憶部940に記憶されている各種プログラムを読みだして実行することにより各種処理を実現する。
IP移動通信ネットワークインターフェース部920は、PGW30が、SGW35及び/又はPCRF60及び/又はePDG65と及び/又はAAA55及び/又はGW74と接続するための機能部である。
記憶部940は、PGW30の各動作に必要なプログラムや、データ等を記憶する機能部である。記憶部940は、例えば、半導体メモリや、HDD(Hard Disk Drive)等により構成されている。
記憶部940は、図に示すように、EPSベアラコンテキスト942を記憶する。なお、EPSベアラコンテキストの中には、UE10ごとに記憶されるものと、APNごとに記憶されるものと、PDNコネクションごとに記憶されるものと、転送路及び/又はベアラごとに記憶されるものが含まれる。
まず、UE10ごとのEPSベアラコンテキストについて説明する。図10(a)は、UE10ごとのEPSベアラコンテキストの一例を示す。図に示すようにEPSベアラコンテキストには、少なくともIMSIとME IdentityとMSISDNとUE NBIFOM capabilityが含まれる。IMSIはUE10のユーザを識別する情報である。ME Identityは、MEのIDであり、例えば、IMEI/IMISVであってもよい。MSISDNは、UE10の電話番号を表す。
UE NBIFOM capabilityは、UE10のNBIFOM capabilityである。UE NBIFOM capabilityは、UE10ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。より具体的には、例えば、NBIFOM capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてよい。
又は、UE NBIFOM capabilityは、UE10が第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、UE NBIFOM capabilityが存在することでUE10が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つことを意味してもよい。
次に、PDNコネクションごとのEPSベアラコンテキストについて説明する。図10(b)はPDNコネクションごとのEPSベアラコンテキストの一例を示す。
図に示すように、コンテキストには少なくともPDN connection ID、IP address、PDN type、APN、Network allowed mode、Operation modeを含める。
PDN connection IDは、PDNコネクションを識別するための識別情報である。UE10とTWAG74とMME40とPGW30が同じ識別情報を記憶していてもよい。
IP Addressは、このPDNコネクションに対してUE10が割り当てられたIPアドレスを示す。IPアドレスはIPv4及び/又はIPv6 プレフィックスであってもよい。
PDN typeは、IPアドレスの種類を示す。PDN typeは例えば、IPv4又はIPv6又はIPv4v6を示す。
APNは、DNSの命名規則に従い、ネットワークのアクセス先を示すラベルである。
Network allowed modeは、ネットワークが許可するOperation modeを示す。Network allowed modeはUE Initiated mode、又はNetwork Initiated mode、又はこれら両方を含めてもよい。
Operation modeは、現在のPDNコネクションが第1のPDNコネクションである場合、データの送受信を主導する、又は通信制御を開始できるのがUE10であるのかネットワークであるのかを示すモードの識別情報である。
より具体的には、例えば、UE10から通信制御を開始できるUE Initiated modeや、ネットワークから通信制御を開始できるNetwork Initiated modeを識別してもよい。
次に、転送路及び/又はベアラごとのEPSベアラコンテキストの一例を、図10(c)を用いて説明する。図に示すように、コンテキストには少なくとも転送路識別情報とRouting Ruleが含まれる。
転送路識別情報は転送路及び/又はベアラを識別する情報である。転送路識別情報は、例えばEPSベアラIDであってもよい。また、転送路識別情報はTFTと対応付けられていてもよい。
Routing access typeは、フローが経由するアクセスネットワークを示す。例えば、これは3GPP、又はWLANを示す。
また、Routing addressは経由可能なIPアドレスを示す。例えば、SGW35のIPアドレスであってもよい。又はTWAG74のIPアドレスであってもよい。又はMAG(Mobile Access Gateway)のIPアドレスであってもよい。
Routing RuleはPGW30やPCRF60から通知されてもよい。又は、UE10が事前にデフォルト値として記憶していた値であってもよい。
Routing FilterにIPヘッダーを含めることで、PGW30はIPフローを切り替えてもよい。又は、Routing FilterにアプリケーションIDを含めることで、PGW30はアプリケーションごとにフローを切り替えてもよい。又は、Routing FilterにTFTを含めてもよい。
Routing Ruleには複数のルールが記憶されていてよい。更に、Routing Ruleは、各ルールに優先順位が含まれていてもよい。
図10(d)にTWAG capabilityを示す。TWAG capabilityでは、TWAG74ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報(NBIFOM capability)を記憶する。言い換えれば、TWAG74がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。具体的には、NBIFOM capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてよい。
なお、NBIFOM機能とは、マルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでTWAG74が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することで、TWAG74はNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味してもよい。
PGW30はNBIFOM capabilityはTWAG IDと対応付けて記憶してもよい。
図10(e)にNetwork capabilityの一例を示す。Network capabilityでは、ネットワークごと、つまりPGW30ごとのNBIFOM capabilityを記憶する。
ここで、NBIFOM capabilityは、ネットワークごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。より具体的には、例えば、NBIFOM capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、NBIFOM capabilityが存在することでPGW30及び/又はネットワークが第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。
図10(e)に示すように、PGW30は、PGW IDと対応付けてNBIFOM capabilityを記憶する。更に、図に示すように、複数のPGW30に対応づけて、それぞれNBIFOM capabilityが記憶されてもよい。
PGW IDは、PGW30を識別するための情報であればよく、例えばAPNであってもよい。
図10(f)にMME capabilityを示す。MME capabilityでは、MME40ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報(NBIFOM capability)を記憶する。言い換えれば、MME40がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。具体的には、NBIFOM capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
なお、NBIFOM機能とは、マルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでMME40が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することで、MME40はNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味してもよい。
PGW30はNBIFOM capabilityはMME IDと対応付けて記憶してもよい。
図10(g)にSGW capabilityを示す。SGW capabilityでは、SGW35ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報(NBIFOM capability)を記憶する。言い換えれば、SGW35がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。具体的には、NBIFOM capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
なお、NBIFOM機能とは、マルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでSGW35が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することで、SGW35はNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味してもよい。
PGW30はNBIFOM capabilityはSGW IDと対応付けて記憶してもよい。TWAG capabilityとNetwork capabilityとMME capabilityとSGW capabilityはEPSベアラコンテキストに含まれていてもよいし、UEコンテキストから独立した情報であってもよい。
[1.2.5.PCRF60構成要素]
次に、PCRF60の構成要素について説明する。図11はPCRF60の装置構成を示す。図に示すように、PCRF60はIP移動通信ネットワークインターフェース部1120と、制御部1100と記憶部1140で構成されている。IP移動通信ネットワークインターフェース部1120と記憶部1140は制御部1100と、バスを介して接続されている。
制御部1100はPCRF60を制御するための機能部である。制御部1100は、記憶部1140に記憶されている各種プログラムを読みだして実行することにより各種処理を実現する。
IP移動通信ネットワークインターフェース部1120は、PCRF60が、PGW30及び/又はTWAG74及び/又はAAA55と接続するための機能部である。
記憶部1140は、PCRF60の各動作に必要なプログラムや、データ等を記憶する機能部である。記憶部940は、例えば、半導体メモリや、HDD(Hard Disk Drive)等により構成されている。
記憶部1140は、図に示すように、UEコンテキスト1142を記憶する。なお、UEコンテキストの中には、UE10ごとに記憶されるものと、PDNコネクションごとに記憶されるもので分けられてもよい。
図12(a)にUE10ごとのUEコンテキストを示す。図に示すように、コンテキストには少なくともSubscriber IDとUE NBIFOM capabilityを含める。Subscriber IDは、ユーザの識別情報である。例えばIMSIであってもよい。
UE NBIFOM capabilityは、UE10のNBIFOM capabilityである。UE NBIFOM capabilityは、UE10ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。言い換えれば、UE NBIFOM capabilityは、UE10がNBIFOM機能をサポートするか否かを示す識別情報である。より具体的には、例えば、NBIFOM capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてよい。
又は、UE NBIFOM capabilityは、UE10が第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、UE NBIFOM capabilityが存在することでUE10が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つことを意味してもよい。
言い換えれば、UE10がNBIFOM機能をサポートすることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にUE NBIFOM capabilityが存在することでUE10がNBIFOM機能をサポートすることを意味してもよい。
次に、PDNコネクションごとのUEコンテキストを説明する。図12(b)はPDNコネクションごとのUEコンテキストの一例である。図に示すように、コンテキストには少なくともAPN、Operation mode、Network Policy、Charging Rule、PCC Rule、QoS Ruleを含めてもよい。APNは、DNSの命名規則に従い、ネットワークのアクセス先を示すラベルである。
Operation modeは、PDNコネクションが第1のPDNコネクションである場合、データの送受信を主導する、又は通信制御を開始できるのがUE10であるのか、ネットワークであるのかを示すモードの識別情報である。
より具体的には、例えば、UE10から通信制御を開始できるOperation modeはUE Initiated modeであってもよい。
また、ネットワーク及び/又はPGW3040及び/又はPCRF60から通信制御を開始できるOperation modeはNetwork Initiated modeであってもよい。
Network Policyは、ネットワーク側での通信制御ポリシーであり、Network allowed modeが含まれていてもよい。又は、PCRF60はNetwork allowed modeをNetwork Policyとは別に記憶してもよい。
Charging Ruleは課金に関する規則である。PCRF60が決定したCharging Ruleに基づきPCEF60が課金を行う。
PCC RuleはNetwork PolicyとCharging Ruleの制御にかかわる規則である。PCC Ruleに基づき、PCEFは通信制御及び課金を行う。
QoS Ruleは、フローのQoSに関わる規則である。QoS RuleはPCC Ruleと対応付けられていてもよい。
図12(c)は、転送路及び/又はベアラごとのUEコンテキストを示す。図に示すように、転送路及び.又はベアラごとのUEコンテキストは、少なくともRouting Ruleを含める。
Routing RuleはRouting Filterと、Routing address又はRouting access typeの対応付けを示す。この対応付けに基づき、3GPPのアクセスネットワークを介した通信路を用いるか、WLANのアクセスネットワークを介した転送路を用いるかが決定される。
ここで、Routing access typeは、フローが経由するアクセスネットワークを示す。例えば、これは3GPP、又はWLANを示す。
また、Routing addressは経由可能なIPアドレスを示す。例えば、SGW35のIPアドレスであってもよい。又はTWAG74のIPアドレスであってもよい。又はMAG(Mobile Access Gateway)のIPアドレスであってもよい。
Routing RuleはUE10及び/又はTWAG74及び/又はPGW30から通知されてもよい。又はPCRF60が事前にデフォルト値として記憶していた値であってもよい。その場合、PCRF60はPCC Ruleに基づいてRouting Ruleのデフォルト値を決定してもよい。
Routing FilterにはIPヘッダーを含めることでIPフローを切り替えてもよい。又は、Routing FilterにアプリケーションIDを含めることで、アプリケーションごとにフローを切り替えてもよい。又は、TFTを含めてもよい。
Routing Ruleには複数のルールが記憶されていてよい。更に、Routing Ruleは、各ルールに優先順位が含まれていてもよい。
図12(d)はTWAG74が記憶するTWAG capabilityの一例を示す。TWAG capabilityでは、TWAG74ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報(NBIFOM capability)を記憶する。言い換えれば、TWAG74がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。具体的には、NBIFOM capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてよい。
なお、NBIFOM機能とは、マルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでTWAG74が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することで、TWAG74はNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味してもよい。
図に示すように、NBIFOM capabilityは、TWAG74の識別情報TWAG IDと対応づけられて記憶されてもよい。TWAG IDと対応づけられていない場合、NBIFOM capabilityは、記憶するTWAG74の能力を意味してもよい。
TWAG IDとNBIFOM capabilityが対応付けて記憶されている場合、PCRF60は複数のTWAG74のTWAG capabilityを記憶してもよい。
図12(e)はPCRF60が記憶するNetwork capabilityの一例を示す。Network capabilityでは、ネットワークごと、つまりPGW30ごとのNBIFOM capabilityを記憶する。
ここで、NBIFOM capabilityは、ネットワークごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。言い換えれば、PGW30がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。より具体的には、例えば、NBIFOM capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてよい。
なお、NBIFOM機能とは、マルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。言い換えれば、NBIFOM capabilityはNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでPGW30が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでPGW30がNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味してもよい。
図12(f)にMME capabilityを示す。MME capabilityでは、MME40ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報(NBIFOM capability)を記憶する。言い換えれば、MME40がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。具体的には、NBIFOM capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
なお、NBIFOM機能とは、マルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでMME40が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することで、MME40はNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味してもよい。
PCRF60はNBIFOM capabilityはMME IDと対応付けて記憶してもよい。
図12(g)にSGW capabilityを示す。SGW capabilityでは、SGW35ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報(NBIFOM capability)を記憶する。言い換えれば、SGW35がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。具体的には、NBIFOM capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
なお、NBIFOM機能とは、マルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでSGW35が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することで、SGW35はNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味してもよい。
PCRF60はNBIFOM capabilityはSGW IDと対応付けて記憶してもよい。
[1.2.6.MME構成]
MME40の装置構成を説明する。MME40はIP移動通信ネットワークインターフェース部320と、制御部300と記憶部340で構成されている。IP移動通信ネットワークインターフェース部320と記憶部340は制御部300と、バスを介して接続されている。
制御部300はMME40を制御するための機能部である。制御部300は、記憶部340に記憶されている各種プログラムを読みだして実行することにより各種処理を実現する。
IP移動通信ネットワークインターフェース部320はMME40が、PGW30と接続するための機能部である。
記憶部340は、MME40の各動作に必要なプログラムや、データ等を記憶する機能部である。記憶部340は、例えば、半導体メモリや、HDD(Hard Disk Drive)等により構成されている。
記憶部340はMME capability342と、Network capability344とEPSベアラコンテキスト346を記憶する。以下、記憶部340で記憶される情報要素について説明する。
記憶部340で記憶される情報要素を説明する。MME40が記憶するMME capabilityの一例を示す。MME capabilityでは、MME40ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報(NBIFOM capability)を記憶する。言い換えれば、MME40がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。具体的には、NBIFOM capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてよい。
なお、NBIFOM機能とは、マルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでMME40が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することで、MME40はNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味してもよい。
NBIFOM capabilityは、MME40の識別情報MME IDと対応づけられて記憶されてもよい。MME IDと対応づけられていない場合、NBIFOM capabilityは、記憶するMME40の能力を意味してもよい。
MME IDとNBIFOM capabilityが対応付けて記憶されている場合、MME40は複数のMME40のMME capabilityを記憶してもよい。
この場合、UE10が他のMME40へハンドオーバーする際に、MME40がMME capabilityに基づきハンドオーバー先のMME40を選択してもよい。
次に、Network capability344について説明する。MME40が記憶するNetwork capabilityの一例を説明する。Network capabilityでは、ネットワークごと、つまりPGW30ごとのNBIFOM capabilityを記憶する。
ここで、NBIFOM capabilityは、ネットワークごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。言い換えれば、PGW30がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。より具体的には、例えば、NBIFOM capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてよい。
なお、NBIFOM機能とは、マルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。言い換えれば、NBIFOM capabilityはNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでPGW30が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでPGW30がNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味してもよい。
MME40は、PGW IDと対応付けてNBIFOM capabilityを記憶する。更に、複数のPGW30に対応づけて、それぞれNBIFOM capabilityが記憶されてもよい。
PGW IDは、PGW30を識別するための情報であればよく、例えばAPN(Access Point Name)であってもよい。
次に、EPSベアラコンテキストについて説明する。EPSベアラコンテキストは、UE10ごとに記憶されるUE10ごとのEPSベアラコンテキストと、PDNコネクションごとのEPSベアラコンテキストとベアラ及び/又は転送路ごとのEPSベアラコンテキストに分類されてもよい。
UE10ごとのEPSベアラコンテキストに含まれる情報要素を説明する。MME40はUE10ごとにUE NBIFOM capability、NBIFOM allowedを記憶する。
UE NBIFOM capabilityは、UE10のNBIFOM capabilityである。UE NBIFOM capabilityは、UE10ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。言い換えれば、UE NBIFOM capabilityは、UE10がNBIFOM機能をサポートするか否かを示す識別情報である。より具体的には、例えば、UE NBIFOM capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてよい。
なお、NBIFOM機能とは、マルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、UE NBIFOM capabilityは、UE10が第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、UE NBIFOM capabilityが存在することでUE10が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つことを意味してもよい。
言い換えれば、UE10がNBIFOM機能をサポートすることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にUE NBIFOM capabilityが存在することでUE10がNBIFOM機能をサポートすることを意味してもよい。
また、NBIFOM allowedはNBIFOMを用いたPDNコネクションを確立することが許可されたAPNを示す識別情報である。NBIFOMは少なくともAPNと対応付けられていてよい。NBIFOM allowedは複数のAPNと対応付けられていてもよい。
本実施形態ではAPN1はNBIFOM allowedに対応付けられている。つまり、APN1はマルチアクセスPDNコネクションを確立することが許可されている。言い換えれば、本実施形態ではUE10はAPN1を用いてマルチアクセスPDNコネクションを確立することが許可されている。なお、APN1はマルチアクセスPDNコネクションではなく、従来のPDNコネクションを確立する事も許可されている。
更に、本実施形態ではAPN2はNBIFOM allowedに対応付けられていない。つまり、本実施形態ではAPN2はマルチアクセスPDNコネクションを確立することが許可されていない。つまり、本実施形態ではUE10はAPN2を用いて、マルチアクセスPDNコネクションを確立することはできない。
NBIFOM allowedはPDNコネクション確立前に記憶されていてよい。
MME40は、PDNコネクション確立前及び/又は確立手続き中に、HSS50にアクセスしNBIFOM allowedを取得してもよい。
また、UE10ごとのEPSベアラコンテキストにはUE10の識別情報が含まれていてもよい。UE10の識別情報はIMSIであってもよい。
PDNコネクションごとのEPSベアラコンテキストを説明する。PDNコネクションごとのEPSベアラコンテキストは、PDN connection IDとNetwork allowed modeとOperation modeとUser plane connection IDとMME MAC address、NBIFOM Permissionを含める。
PDN connection IDは、PDNコネクションを識別するための識別情報である。UE10とMME40とPGW30が同じ識別情報を記憶していてもよい。
Operation modeは、PDNコネクションが第1のPDNコネクションである場合、データの送受信を主導する、又は通信制御を開始できるのがUE10であるのか、ネットワークであるのかを示すモードの識別情報である。
より具体的には、例えば、UE10から通信制御を開始できるOperation modeはUE Initiated modeであってもよい。
また、ネットワーク及び/又はPGW30及び/又はPCRF60から通信制御を開始できるOperation modeはNetwork Initiated modeであってもよい。
Network allowed modeは、ネットワークが許可するOperation modeを示す。Network allowed modeはUE Initiated mode、又はNetwork Initiated mode、又はこれら両方を含めてもよい。
User plane connection IDは、UE10がMME40を介した転送路を確立した場合のユーザデータの伝送に用いる接続を識別する識別情報である。
NBIFOM permissionは、このPDNコネクションがマルチアクセスPDNコネクションを確立した事を示す情報である。言い換えれば、NBIFOM permissionは、第1のPDNコネクションを確立したことを示す。
つまり、MME40がNBIFOM permissionを記憶することで、このPDNコネクションは第1のPDNコネクションであることを意味する。
NBIFOM permissionは、PDNコネクションを確立することにより、MME40が記憶する識別情報である。
MME40はPDNコネクション確立中に、HSS50にアクセスしNBIFOM permissionを取得してもよい。又は、マルチアクセスPDNコネクションが確立されたことに基づき、MME40はNBIFOM Permissionを記憶してもよい。
次に、ベアラ及び/又は転送路ごとのEPSベアラコンテキストについて説明する。ベアラ及び/又は転送路ごとのEPSベアラコンテキストには、転送路識別情報とRouting Ruleがふくまれてもよい。
転送路識別情報は転送路及び/又はベアラを識別する情報である。転送路識別情報は、例えばEPSベアラIDであってもよい。
Routing RuleはRouting Filterと、Routing address又はRouting access typeの対応付けを示す。この対応付けに基づき、3GPPのアクセスネットワークを介した通信路を用いるか、WLANのアクセスネットワークを介した通信路を用いるかが決定される。
ここで、Routing access typeは、フローが経由するアクセスネットワークを示す。例えば、これは3GPP、又はWLANを示す。
また、Routing addressは経由可能なIPアドレスを示す。例えば、SGW35のIPアドレスであってもよい。又はMME40のIPアドレスであってもよい。又はMAG(Mobile Access Gateway)のIPアドレスであってもよい。
Routing RuleはPGW30やPCRF60から通知されてもよいし、UE10から通知されてもよい。又はMME40が事前にデフォルト値として記憶していた値であってもよい。
Routing FilterにはIPヘッダーを含めることでIPフローを切り替えてもよい。又は、Routing FilterにアプリケーションIDを含めることで、アプリケーションごとにフローを切り替えてもよい。又は、TFTを含めてもよい。
Routing Ruleには複数のルールが記憶されていてよい。更に、Routing Ruleは、各ルールに優先順位が含まれていてもよい。
SGW capabilityでは、SGW35ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報(NBIFOM capability)を記憶する。言い換えれば、SGW35がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。具体的には、NBIFOM capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
なお、NBIFOM機能とは、マルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでSGW35が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することで、SGW35はNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味してもよい。
MME40はNBIFOM capabilityはSGW IDと対応付けて記憶してもよい。
MME capabilityとNetwork capabilityはEPSベアラコンテキストに含まれていてもよい。
[1.3.初期状態の説明]
本実施形態における初期状態について説明する。本実施形態における初期状態は、後述する初期状態であってもよい。なお、本実施形態における初期状態は後述する初期状態に限らなくてもよい。
初期状態に至るための手続きを、図14を用いて説明する。初期状態に至るための手続きでは、まず、アクセスネットワークAを介したマルチアクセスPDNコネクション確立手続きが実行される(S1402)。更に、アクセスネットワークBを介したアタッチ手続きが実行される(S1404)。
更に、アクセスネットワークBを介した追加アタッチ手続きが実行される(S1406)。ただし、アクセスネットワークBを介した追加アタッチ手続きには、アクセスネットワークAを介したPDNコネクションに割り当てられたAPNと同様のAPNが用いられる。
つまり、初期状態では複数の転送路を構成するマルチアクセスPDNコネクションを確立している状態である。具体的には、マルチアクセスPDNコネクションはアクセスネットワークAとアクセスネットワークBの複数の転送路を構成する。
さら具体的には、UE10はAPN1を用いてLTEアクセスネットワークを介した通信路とWLANアクセスネットワークを介した転送路を確立する事ができる。
なお、アクセスネットワークAを介したマルチアクセスPDNコネクション確立手続き、及び追加アタッチ手続きの詳細は後述する。
またアクセスネットワークAを介したアタッチ手続き(S1404)は、従来のLTEアクセスネットワークへのアタッチ手続きでよい。
具体的には、UE10はアタッチ手続きにより、アクセスネットワークAを介したシングルアクセスPDNコネクションを確立してもよい。なお、シングルアクセスPDNコネクションに割り当てられるAPNは、APN1とは異なるAPNであってもよい。例えば、シングルアクセスPDNコネクションの確立に伴いUE10が取得するAPNはAPN2であってもよい。
[1.3.1.マルチアクセスPDN接続手続き例]
マルチアクセスPDN接続手続き例について図14を用いて説明する。
UE10は、まず、eNB45を介してMME40にPDN接続要求(PDN connectivity request)を送信する(S2102)。UE10は、少なくともPDN接続要求メッセージID(PDN connectivity request message identity)及びプロシージャトランザクションID(Procedure transaction identity)及びリクエストタイプ(Request type)及びPDNタイプ(PDN type)及びプロトコル識別子(Protocol discriminator)及びEPSベアラID(EPS bearer identity)を含めてPDN接続要求を送信してもよい。さらに、UE10は、少なくとも第8の識別情報及び/又は第6の識別情報をPDN接続要求に含めてもよい。さらに、UE10は、APN(Access Point Name)及び/又はPCO(Protocol Configuration Options)及び/又はTFT(Traffic Flow Templates)をPDN接続要求に含めてもよい。なお、UE10は、第8の識別情報及び/又は第6の識別情報及び/又はTFTをPCOに含めて送信してもよい。
ここで、第8の識別情報は、UE10がNBIFOMをサポートしていることを表すUE NBIFOM capabilityであってよい。なお、NBIFOM capabilityとは、マルチアクセスPDNコネクションを確立する機能を有することを示す情報であってよい。
さらに、第6の識別情報は、マルチアクセスPDNコネクションのNBIFOMオペレーションモードを決定することを要求することを表すRequest NBIFOMであってよい。及び/又は、第6の識別情報は、確立するマルチアクセスPDNコネクションに対して許可されるNBIFOMオペレーションモードを要求することを表す情報であってよい。
このように、UE10は、第8の識別情報及び/又は第6の識別情報を含めてPDN接続要求を送信することにより、UE10が特定のNBIFOMオペレーションモードを要求することなくマルチアクセスPDNコネクションの確立を要求してもよい。
PDN接続要求メッセージIDは、PDN接続要求メッセージを表すメッセージタイプであってよい。
プロシージャトランザクションIDはPDN接続手続きを識別する情報であってよい。
APNはUE10が接続を要求するAPNであってよい。より具体的には、APNは、APN1であってもよい。UE10は、マルチアクセスPDNコネクションを確立するために、APN1を含めてもよい。ここで、APN1はマルチアクセスPDNコネクションの確立が許可されたAPNで、及び/又はNBIFOMに基づく通信が許可されたAPNであってよい。
リクエストタイプは、要求するPDN接続手続きの種類を識別する情報であってよい。例えば、UE10はAPN1を用いて初期接続を行うことから、リクエストタイプは、ハンドオーバーを示すタイプではなくアタッチを示すタイプであってよい。
PDNタイプは、利用可能なIPバージョンを示すもであってよい。例えば、PDNタイプはIPv4であってよく、IPv6であってもよく、IPv4v6であってもよい。
プロトコル識別子は、PDN接続要求の送受信に使用しているプロトコルの種類を表す識別子であってよい。
EPSベアラIDは、EPSベアラを識別する情報であってよい。EPSベアラIDはMME40によって割り当てられてもよい。
PCOは、PDNコネクションと関連付けられたプロトコル情報であってよい。また、PCOは、要求の識別情報を含めてもよい。なお、UE10は第8の識別情報をPCOに含めて送信してもよい。
TFTは、本PDN接続手続きで確立するPDNコネクションを用いて通信を行うIPフローを識別するための情報であってよい。なお、識別するIPフローは、アプリケーション単位で異なるものであってよい。したがって、TFTにより、特定のアプリケーションのユーザデータを識別することができる。
より具体的には、TFTは、5タプルで構成されてもよいし、アプリケーションID等の識別情報で構成されてもよい。なお、タプルは、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、送信元ポート番号、送信先ポート番号、プロトコル番号のいずれか一つ以上の情報を組み合わせて構成されてよい。
なお、本例では、PDN接続要求の送信に伴い、UE10は特定のNBIFOMオペレーションモードを要求していないため、UE10はPDN接続要求にTFTを含めずに送信してもよい。言い換えると、UE10が特定のNBIFOMオペレーションモードを要求することなくマルチアクセスPDNコネクションの確立を要求する場合には、UE10はPDN接続要求にTFTを含めずに送信してもよい。より具体的には、UE10は第8の識別情報及び/又は第6の識別情報を含める場合には、TFTを含めずにPDN接続要求を送信してもよい。
なお、従来より、UE10はPCOにIFOM supportを示す情報を含めて送信することができる。ここで、IFOM supportとはIFOM(IP Flow Mobility)をサポートしていることを表す識別情報である。さらに、IFOMとは、間DSMIPv6(Dual Stack Mobile IPv6)プロトコルを用いて、特定のIPフローの通信路を切り替える技術のことである。したがって、PCOにIFOMサポートを示す情報を含めることにより、UE10は、特定のIPフローの通信を行うアクセスネットワークを切り替えることができる。
本実施形態では、UE10はPCOに第8の識別情報及び第6の識別情報を含める場合には、IFOM supportを含めない。逆に、UE10はPCOにIFOM supportを含める場合には、第8の識別情報及び/又は第6の情報を含めない。このように、第8の識別情報とIFOM supportの両方を有効に設定しないことにより、NBIFOMに基づいた通信路の切り替えと、IFOMに基づいた通信路の切り替えのどちらを用いるかを明確にするよう設定してもよい。
これにより、UE10は、単一のPDNコネクション確立手続きにより、IFOMをサポートしたPDNコネクションもしくはNBIFOMをサポートしたPDNコネクションのいずれか一方を確立することができる。言い換えると、単一のPDNコネクションは、NBIFOMをサポートしたPDNコネクションか、IFOMをサポートしたPDNコネクションか、シングルアクセスPDNコネクションかのいずれかである。
MME40は、UE10が送信したPDN接続要求を受信する。MME40はPDN接続要求の受信及び/又は、及び/又はPDN接続要求に含まれる第8の識別情報及び/又は第6の識別情報に基づいて、SGW35にセッション生成要求を送信する(S2104)。
MME40は、PDN接続要求の受信及び/又はPDN接続要求に含まれる第8の識別情報及び/又は第6の識別情報に基づいて、少なくとも第8の識別情報及び/又は第6の識別情報をセッション生成要求に含めて送信してもよい。
さらに、MME40は、UE10が送信するTFTの受信に基づいて、TFTをセッション生成要求に含めてもよい。
また、TFTは、本PDN接続手続きで確立するPDNコネクションを用いて通信を行うIPフローを識別するための情報であってよい。なお、識別するIPフローは、アプリケーション単位で異なるものであってよい。したがって、TFTにより、特定のアプリケーションのユーザデータを識別することができる。
より具体的には、TFTは、5タプルで構成されてもよいし、アプリケーションID等の識別情報で構成されてもよい。なお、5タプルは、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、送信元ポート番号、送信先ポート番号、プロトコル番号のいずれか一つ以上の情報を組み合わせて構成されてよい。
なお、MME40は、PDN接続要求に第8の識別情報と第6の識別情報のいずれの識別情報も含まれない場合は、第8の識別情報及び/又は第6の識別情報を含めずにセッション生成要求を送信してもよい。また、MME40は、PDN接続要求に第8の識別情報及び/又は第6の識別情報が含まれない場合はシングルアクセスPDNコネクションを確立する手続きを実行してもよい。
SGW35は、MME40が送信したセッション生成要求を受信する。SGW35は、セッション接続要求の受信及び/又はセッション接続要求に含まれる第8の識別情報及び/又は第6の識別情報に基づいて、PGW30にセッション生成要求を送信する(S2106)。
SGW35は、セッション接続要求の受信及び/又はセッション接続要求に含まれる第8の識別情報及び/又は第6の識別情報に基づいて、少なくとも第8の識別情報及び/又は第6の識別情報をセッション生成要求に含めて送信してもよい。
さらに、SGW35は、TFTをセッション生成要求に含めてもよい。
また、TFTは、本PDN接続手続きで確立するPDNコネクションを用いて通信を行うIPフローを識別するための情報であってよい。なお、識別するIPフローは、アプリケーション単位で異なるものであってよい。したがって、TFTにより、特定のアプリケーションのユーザデータを識別することができる。
より具体的には、TFTは、5タプルで構成されてもよいし、アプリケーションID等の識別情報で構成されてもよい。なお、5タプルは、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、送信元ポート番号、送信先ポート番号、プロトコル番号のいずれか一つ以上の情報を組み合わせて構成されてよい。
なお、SGW35は、PDN接続要求に第8の識別情報と第6の識別情報のいずれの識別情報も含まれない場合は、第8の識別情報及び/又は第6の識別情報を含めずにセッション生成要求を送信してもよい。また、MME40は、PDN接続要求に第8の識別情報及び/又は第6の識別情報が含まれない場合はシングルアクセスPDNコネクションを確立する手続きを実行してもよい。
PGW30は、SGW35が送信したセッション生成要求を受信する。PGW30は、セッション生成要求の受信及び/又はセッション生成要求に含まれる第8の識別情報及び/又は第6の識別情報に基づいて、PCRF60との間でのIP−CANセッション更新手続きを実行してもよい(S2108)。
PGW30は、セッション生成要求の受信及び/又はセッション生成要求に含まれる第8の識別情報及び/又は第6の識別情報に基づいて、少なくとも第8の識別情報及び/又は第6の識別情報をIP−CANセッション更新手続きに含めて実行してもよい。
なお、PGW30はPCRF60にUE10及び/又はeNB45及び/又はMME40及び/又はSGW35の情報を通知するためにIP−CANセッション更新手続きを実行してもよい。
PGW30は、確立するPDNコネクションがマルチアクセスPDNコネクションであるか、シングルアクセスPDNコネクションであるかを示す情報及び/又は第8の識別情報及び/又は第6の識別情報をIP−CANセッション手続き内の制御メッセージに含めてPCRF60に送信してもよい。
より具体的には、マルチアクセスPDNコネクションを確立する場合には、PGW30は、アクセスネットワークAを示す情報と、PDNコネクションID(PDN connection ID)と、PDNコネクションがマルチアクセスPDNコネクションであることを示す情報と、第8の識別情報及び/又は第6の識別情報をPCRF60に送信する。もしくは、シングルアクセスPDNコネクションを確立する場合には、PGW30は、アクセスネットワークAを示す情報と、PDNコネクションIDと、PDNコネクションがシングルアクセスPDNコネクションであることを示す情報とをPCRF60に送信する。
なお、PDNコネクションIDは、PDN接続手続きにおいてPGW30がPDNコネクションを確立する際に割り当てたIDであってよく、UE10がPGW30と確立するPDNコネクションを一意に識別する情報であってよい。
さらに、PCRF60は、第8の識別情報及び/又は第6の識別情報の受信に基づいて、PGW30との間でIP−CANセッション更新手続き内の制御メッセージに少なくとも第7の識別情報を含めてPGW30に送信してもよい。なお、第7の識別情報の詳細説明は後述する。
なお、PCRF60はPGW30に課金情報及び/又はQoS制御情報及び/又はルーティング情報を通知するためにIP−CANセッション更新手続きを実行してもよい。
PGW30はセッション生成要求の受信又はIP−CANセッション更新手続きの完了及び/又は、セッション生成要求に含まれる第8の識別情報及び/又は第6の識別情報及び/又は、IP−CANセッション更新手続きに含まれる第7の識別情報に基づいて、SGW35にセッション生成応答を送信する(S2110)。
PGW30は、セッション生成要求の受信又はIP−CANセッション更新手続きの完了及び/又は、セッション生成要求に含まれる第8の識別情報及び/又は第6の識別情報及び/又は、IP−CANセッション更新手続きに含まれる第7の識別情報に基づいて、少なくとも第7の識別情報をセッション生成応答に含めて送信してもよい。
さらに、PGW30はセッション生成応答にPDNアドレス(PDN Address)及び/又はPDNコネクションID及び/又はTFTを含めてもよい。
なお、PGW30が第7の識別情報を取得する方法は、これまで説明したIP−CANセッション更新手続きにおいてPCRF60から取得する方法に限らず、別の例であってもよい。例えば、PGW30はIP−CANセッション更新手続きにおいてPCRF60から取得せず、PGW30第7の識別情報を生成し、セッション生成応答に含めて送信してもよい。
ここで、第7の識別情報は、確立するマルチアクセスPDNコネクションに対して許可されたNBIFOMオペレーションモードを表すAllowed Modeであってよい。言い換えると、第7の識別情報はオペレータによって許可されたオペレーションモードであってよい。
なお、PCRF60又はPGW30は、Allowed Modeをオペレータポリシーに基づいて第7の識別情報を決定してもよい。例えば、UE−Initiated modeのPDNコネクションのみ確立を許すポリシーや、Newtork−Initiated modeのPDNコネクションのみ確立を許すポリシーや、両方のモードの確立を許すポリシーや、両方のモードの確立を禁止するポリシー等を管理してよい。
なお、PCRF60又はPGW30は、オペレータポリシーをHSS50等から取得してもよい。もしくは、オペレータポリシーは管理者により生成されたものを保存してもよい。
さらに、オペレータポリシーは、加入者毎に異なるポリシーを管理してもよい。もしくは、APN毎に異なるポリシーを管理してもよい。例えば、APN毎に確立するPDNコネクションに対して異なるAllowed Modeが管理されていてもよい。
PCRF60又はPGW30は、Allowed Modeに基づいて、許可されているオペレーションモードを第7の識別情報に含めてもよい。
言い換えると、PCRF60又はPGW30はNetwork−Initiated modeのみが許可されている場合には、第7の識別情報にNetwork−Initiated modeを含めてもよい。若しくは、UE−Initiated modeのみ許可されている場合には、第7の識別情報にUE−Initiated modeを含めてもよい。
なお、UE−Initiated modeとNetwork−Initiated modeの両方が許可されている場合には、第7の識別情報は両方のオペレーションモードを含めてもよい。若しくは、UE−Initiated modeとNetwork−Initiated modeの両方が許可されており、且つデフォルトのオペレーションモードが設定されている場合には、第7の識別情報はデフォルトのオペレーションモードのみ含めてもよい。なお、UE−Initiated modeとNetwork−Initiated modeのどちらをデフォルトのオペレーションモードとするかは、オペレータポリシーに基づいて設定されてよい。
なお、全てのオペレーションモードのPDNコネクションの確立が許可されてない場合には、PCRF60は、要求したオペレーションモードは許可されないモードであることを示す理由情報(Requested オペレーションモード is not allowed)をPGW30に送信してもよい。
全てのオペレーションモードのPDNコネクションの確立が許可されてない場合には、PGW30は、第7の識別情報をSGW35を介してMME40に通知しなくてもよい。
全てのオペレーションモードのPDNコネクションの確立が許可されてない場合には、PGW30は、要求したオペレーションモードは許可されないモードであることを示す理由情報(Requested オペレーションモード is not allowed)をセッション生成応答に含めてSGW35を介してMME40に送信してもよい。
全てのオペレーションモードのPDNコネクションの確立が許可されてない場合には、PGW30は、許可されたオペレーションが無いことをSGW35を介してMME40に通知してもよい。
このように、Allowed Modeに基づいて、PCRF60又はPGW30は,PDNコネクションの確立が許可されたオペレーションモードを、第7の識別情報としてもよい。
なお、第7の識別情報にNetwork−Initiated modeが含まれない場合には、PCRF60はPGW30にTFTを送信しなくてもよい。
言い換えると、なお、第7の識別情報にNetwork−Initiated modeが含まれる場合にのみ、PCRF60はPGW30にTFTを送信してもよい。
なお、第7の識別情報にNetwork−Initiated modeが含まれない場合には、PGW30はSGW35を介してMME40にTFTを送信しなくてもよい。したがって、この場合には、PGW30はTFTをセッション生成応答に含めなくてもよい。
言い換えると、なお、第7の識別情報にNetwork−Initiated modeが含まれる場合にのみ、PGW30はSGW35を介してMME40にTFTを送信してもよい。したがって、この場合には、PGW30はTFTをセッション生成応答に含めてもよい。
PDNアドレスは、UE10に割り当てられたIPアドレスであってよい。例えば、IPv4アドレスであってよく、IPv6アドレスを構築するためのIPv6プレフィックスとインターフェースIDであってよい。ここで、PGW30はUE10のIPアドレスを割り当ててもよい。さらに、PGW30は、UE10に割り当てたIPアドレスをPDNアドレスに含めてもよい。
また、PDNコネクションIDは、UE10とPGW30の間で確立するPDNコネクションを一意に識別するための情報であってよい。PDNコネクションIDは、PGW30によって割り当てられてもよく、MME40によって割り当てられてもよい。言い換えると、PGW30がPDNコネクションIDを割り当ててよい。
SGW35は、PGW30が送信したセッション生成応答を受信する。SGW35はセッション生成応答の受信及び/又はセッション生成応答に含まれる第7の識別情報に基づいて、MME40にセッション生成応答を送信する(S2112)。
SGW35はセッション生成応答の受信及び/又はセッション生成応答に含まれる第7の識別情報に基づいて、少なくとも第7の識別情報をセッション生成応答に含めて送信してもよい。
さらに、SGW35はセッション要求応答にPDNアドレス(PDN Address)及び/又はPDNコネクションID及び/又はTFTを含めてもよい。
MME40は、SGW35が送信したセッション生成応答を受信する。MME40はセッション生成応答の受信及び/又はセッション生成応答に含まれる第7の識別情報に基づいて、eNB45にデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求(Activate default EPS bearer context request)を送信する(S2114)。
MME40は、セッション生成応答の受信及び/又はセッション生成応答に含まれる第7の識別情報に基づいて、少なくともデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求メッセージID(Activate default EPS bearer context request message identity)及びプロシージャトランザクションID及びAPN及びPDNアドレス及びプロトコル識別子及びEPSベアラID及びEPS QoSをデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含めて送信してもよい。さらに、MME40は、少なくとも第7の識別情報をデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含めてもよい。さらに、MME40は、PCO及び/又はESM Cause及び/又はTFT、及び/又はPDNコネクションID、及び/又はPDNコネクション属性情報をデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含めてもよい。なお、MME40は第7の識別情報及び/又はTFT及び/又はPDNコネクションIDをPCOに含めて送信してもよい。
ここで、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求メッセージIDはデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求メッセージを表すメッセージタイプであってよい。
APNはUE10が接続を許可されたAPNであってよい。より具体的には、APNは、APN1であってもよい。APN1は、マルチアクセスPDNコネクションを確立ことが許可されたAPNであってもよい。MME40はAPN1をデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含めてもよい。
PDNアドレスは、UE10に割り当てられたIPアドレスであってよい。例えば、IPv4アドレスであってよく、IPv6アドレスを構築するためのインターフェースIDであってよい。
EPS QoSは、EPSベアラのQoSを表す状態であってよい。
PDNコネクション属性情報は、本PDN接続手続きで確立したPDNコネクションがマルチアクセスPDNコネクションであることを示す情報、及び/又は、本PDN接続手続きで確立したPDNコネクションを用いて送受信するユーザデータが、アクセスネットワークA及びアクセスネットワークBを介して送受信することが許可されたことを示す情報、及び/又は、本PDN接続手続きで確立したPDNコネクションが第7の識別情報の示すオペレーションモードのマルチアクセスPDNコネクションであることを示す情報であってよい。
なお、UE10は、PDNコネクションのタイプを示すコネクティビティタイプ及び/又はWLANオフロードの可否を示すWLANオフロード許可情報(WLAN offload acceptablity)をさらに含めてデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求メッセージを送信してもよい。さらに、MME40は、PDNコネクション属性情報を、コネクティビティタイプ又はWLANオフロード許可情報に含めて送信してもよい。
ESM Causeは、UE10に割り当てられたPDNアドレスのPDNタイプが、PDN接続要求でUE10が要求したPDNタイプと異なることを表す情報であってよい。
なお、MME40及び/又はPGW30は、PCOに第7の識別情報を含めてよい。ただし、MME40及び/又はPGW30はPCOに第7の識別情報を含める場合には、IFOM supportを含めない。逆に、MME40及び/又はPGW30は、PCOにIFOM supportを含める場合には、第7の識別情報を含めない。このように、第7の識別情報とIFOM supportの両方を同時に有効に設定しないことにより、NBIFOMに基づいた通信路の切り替えと、IFOMに基づいた通信路の切り替えのどちらを用いるかを明確にするよう設定してもよい。
eNB45は、MME40が送信したデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求を受信する。eNB45は、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求の受信に基づいて、UE10にデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求を転送する。
eNB45は、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求と共に、少なくとも、UE10にRRC接続設定要求(RRC Connection Reconfiguration)を送信してもよい(S2116)。
UE10は、eNB45が送信したRRC接続設定要求を受信する。さらに、UE10は、MME40が送信し、eNB45が転送したデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求を受信する。
UE10はRRC接続設定要求の受信に基づいて、eNB45にRRC接続設定完了(RRC Connection Reconfiguration Complete)を送信する(S2118)。
eNB45は、UE10が送信したRRC接続設定完了を受信する。eNB45は、RRC接続設定完了に基づいて、MME40にベアラ設定を送信する。
MME40は、eNB45が送信したベアラ設定を受信する(S2120)。
UE10はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求の受信及び/又はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含まれる第7の識別情報に基づいて、MME40にデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾(Activate default EPS bearer context accept)を送信する(S2122)(S2124)。
UE10は、少なくともデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾メッセージID(Activate default EPS bearer context accept message identity)及びプロシージャトランザクションID及びプロトコル識別子及びEPSベアラIDをデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾に含めて送信してもよい。
さらに、PCOをデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾に含めてもよい。
さらに、第7の識別情報に複数のINFOMオペレーションモードが含まれている場合には、UE10は、少なくとも第5の識別情報をデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾に含めてもよい。言い換えると、複数のINFOMオペレーションモードが許可されている場合には、UE10は、許可されているモードのうちの一つを選択し、第5の識別情報に含めて送信してもよい。ここで、第5の識別情報は、UE10が確立を要求するマルチアクセスPDNコネクションのNBIFOMオペレーションモードを表すMode Indicationであってもよい。なお、UE10は、第5の識別情報に、UE−Initiated mode又はNetwork−Initiated modeを含めても良い。
具体的には、UE10は、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含まれる第7の識別情報にUE−Initiated mode及びNetwork−Initiated modeが含まれている場合、第5の識別情報にUE−Initiated mode又はNetwork−Initiated modeを含めてもよい。
UE−Initiated modeとNetwork−Initiated modeのどちらを第5の識別情報に含めるかは、UEポリシーに基づいて決定してもよい。
なお、UEポリシーは、UE10に設定された情報であればよい。例えば、UEポリシーはユーザによって設定された情報であってよい。
ここで、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾メッセージIDはデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾メッセージを表すメッセージタイプであってよい。
マルチアクセスPDN接続手続きの完了により、UE10とPGW30は、オペレータポリシーによって決定されたオペレーションモードの第1のPDNコネクションを確立する。もしくは、UE10は、オペレータポリシーによって許可されたオペレーションモードのうちの一つから選択したオペレーションモードの第1のPDNコネクションを確立する。なお、UE10は、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求の受信、及び/又はPDNコネクション属性情報、及び/又は第7の識別情報、及び/又は第7の識別情報に基づいて選択するオペレーションモードに基づいて、確立したPDNコネクションに対するNBIFOMオペレーションモードを識別してもよい。第1のPDNコネクションの確立に基づき、UE10及びPGW30は、TFTを用いてIPフローを送受信するPDNコネクション及び/又はEPSベアラ等の転送路を決定し、TFTで識別されるIPフローに対応するユーザデータを送受信する。より具体的には、UE10及びPGW30は、TFTで識別されるフローを第1のPDNコネクションを用いて送受信する。
なお、マルチアクセスPDN接続手続きの例では、TFTの送受信をPDN接続手続きに含める場合について説明したが、これに限らず、TFTの送受信は、マルチアクセスPDNコネクションの確立後に実行してもよい。
したがって、UE10及びMME40は、TFTをPDN接続要求及び/又はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含めずに送受信し、マルチアクセスPDNコネクションを確立してもよい。言い換えると、PDNコネクションを確立した時点では、PDNコネクションを用いてユーザデータを送受信するIPフローは無い状態であってよい。その場合、UE10及びMME40は、マルチアクセスPDNコネクションを確立後にTFTを送信する。
より具体的には、UE−Initiated modeのPDNコネクションを確立した場合には、UE10はeNB45を介してMME40にTFTを送信してもよい。さらに、MME40は、TFTをUE10から受信し、SGW35を介してPGW30に送信する。これにより、UE10とPGW30は、TFTを用いてIPフローを送受信するPDNコネクション及び/又はEPSベアラ等の転送路を決定し、TFTで識別されるIPフローに対応するユーザデータを送受信することができる。
一方で、Network−Initiated modeのPDNコネクションを確立した場合には、PGW30はSGW35を介してMME40にTFTを送信してもよい。ここで、PGW30は、オペレータポリシーに基づいて決定されるTFTをPCRF60から受信してもよい。さらに、MME40は、TFTをSGW35を介してPGW30から受信し、eNB45を介してUE10に送信する。これにより、UE10とPGW30は、TFTを用いてIPフローを送受信するPDNコネクション及び/又はEPSベアラ等の転送路を決定し、TFTで識別されるIPフローに対応するユーザデータを送受信することができる。
また、マルチアクセスPDN接続手続きの例では、UE10とPGW30とが、オペレータポリシーによって決定されたオペレーションモード、もしくは、オペレータポリシーによって許可されたオペレーションモードのうちの一つからUE10が選択したオペレーションモードの第1のPDNコネクションを確立する場合について説明したが、これに限らず、UE10は、第1のPDNコネクションの確立を拒絶してもよい。
例えば、UE10が、オペレータポリシーによって許可されたオペレーションモードをサポートしていない場合、及び/又は、オペレータポリシーによって許可されたオペレーションモードがUE10のポリシーに沿わない場合に、UE10は、第1のPDNコネクションの確立を拒絶してもよい。
より詳細には、UE10は、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求の受信及び/又はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含まれる第7の識別情報及び/又はPDNコネクション属性情報及び/又はUE10のポリシーに基づいて、eNB45を介してMME40にデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶(Activate default EPS bearer context reject)を送信してもよい。
UE10は、少なくともデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶メッセージID(Activate default EPS bearer context reject message identity)及びプロシージャトランザクションID及びプロトコル識別子及びEPSベアラID及びESM CauseをデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶に含めて送信してもよい。さらに、UE10はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶に第4の識別情報をさらに含めてもよい。さらに、UE10はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶にPCOをさらに含めてもよい。なお、UE10は第4の識別情報をPCOに含めて送信してもよい。
第4の識別情報は、UE10がオペレータポリシーによって許可されたオペレーションモードをサポートしていないことを表す情報及び/又はオペレータポリシーによって許可されたオペレーションモードがUE10のポリシーに沿わないことを表す情報であってよい。
デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶メッセージIDはデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶メッセージを表すメッセージタイプであってよい。
ESM Causeは、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求が拒絶された理由を表す情報であってよい。ここで、UE10は、第4の識別情報をESM Causeに含めてもUE10に通知してもよい。
MME40は、UE10が送信したデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶を受信してもよい。MME40は、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶の受信及び/又はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶に含まれる第4の識別情報をもとに、MME40が保有する確立したPDNコネクションに関してのEPSベアラコンテキストを削除してもよい。sらに、MME40は、SGW35にデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶に含まれる第4の識別情報を送信してもよい。
SGW35は、MME40が送信した第4の識別情報を受信してもよい。SGW35は、第4の識別情報の受信及び/又はオペレータポリシーに基づいて、SGW35が保有する確立したPDNコネクションに関してのEPSベアラコンテキストを削除してもよい。さらに、SGW35は、PGW30にMME40から受信した第4の識別情報を送信してもよい。
PGW30は、SGW35が送信した第4の識別情報を受信してもよい。PGW30は、第4の識別情報の受信及び/又はオペレータポリシーに基づいて、PGW30が保有する確立したPDNコネクションに関してのEPSベアラコンテキストを削除してもよい。
また、PGW30は第4の情報の受信をもとに、PCRF60との間でIP−CANセッション更新手続きを実行してもよい。PGW30は、IP−CANセッション更新手続きに第4の識別情報を含めてもよい。
PCRF60は、IP−CANセッション更新手続きに基づいて、オペレータポリシーを変更してもよい。なお、PGW30は、オペレータポリシーの変更に基づき、PGW30が保有する確立したPDNコネクションに関してのEPSベアラコンテキストを削除してもよい。
[1.3.2.追加アタッチ手続き]
UE10はアクセスネットワークAを介したマルチアクセスPDNコネクションの確立及びマルチアクセスPDNコネクションのオペレーションモードに基づいて、追加アタッチ手続きを実行してよい。
具体的には、アクセスネットワークAを介したマルチアクセスPDNコネクションの確立完了及び、アクセスネットワークBを介したシングルアクセスPDNコネクションの確立に基づき、UE10は追加アタッチ手続きを実行してもよい。
又は、更にマルチアクセスPDNコネクションのオペレーションモードがNetwork−Initiated modeであることに基づき、UE10は追加アタッチ手続きを実行してもよい。
又は、マルチアクセスPDNコネクションのオペレーションモードがUE−Initiated modeであり、更にUEポリシーに基づいて、UE10は追加アタッチ手続きを実行してもよい。
以下、追加アタッチ手続きを図18を用いて説明する。UE10は、まず、TWAG74にPDN接続要求(PDN connectivity request)を送信する(S2402)。UE10は、少なくともPDN接続要求メッセージID(PDN connectivity request message identity)及びプロシージャトランザクションID(Procedure transaction identity)及びリクエストタイプ(Request type)及びPDNタイプ(PDN type)を含めてPDN接続要求を送信してもよい。さらに、UE10は、少なくとも第8の識別情報及び/又は第6の識別情報及び/又はPDNコネクションID(PDN connection ID)をPDN接続要求に含めてもよい。さらに、UE10は、APN(Access Point Name)及び/又はPCO(Protocol Configuration Options)及び/又はTFT(Traffic Flow Templates)をPDN接続要求に含めてもよい。なお、UE10は、第8の識別情報及び/又は第6の識別情報及び/又はPDNコネクションID及び/又はTFTをPCOに含めて送信してもよい。
ここで、第8の識別情報は、UE10がNBIFOMをサポートしていることを表すUE NBIFOM capabilityであってよい。なお、NBIFOM capabilityとは、マルチアクセスPDNコネクションを確立する機能を有することを示す情報であってよい。
さらに、第6の識別情報は、マルチアクセスPDNコネクションのNBIFOMオペレーションモードを決定することを要求することを表すRequest NBIFOMであってよい。及び/又は、第6の識別情報は、確立するマルチアクセスPDNコネクションに対して許可されるNBIFOMオペレーションモードを要求することを表す情報であってよい。
このように、UE10は、第8の識別情報及び/又は第6の識別情報を含めてPDN接続要求を送信することにより、UE10が特定のNBIFOMオペレーションモードを要求することなくマルチアクセスPDNコネクションの確立を要求してもよい。
PDN接続要求メッセージIDは、PDN接続要求メッセージを表すメッセージタイプであってよい。
プロシージャトランザクションIDはPDN接続手続きを識別する情報であってよい。
APNはUE10が接続を要求するAPNであってよい。より具体的には、APNは、APN1であってもよい。UE10は、マルチアクセスPDNコネクションを確立するために、APN1を含めてもよい。ここで、APN1はマルチアクセスPDNコネクションの確立が許可されたAPN、及び/又はNBIFOMに基づく通信が許可されたAPNであってよい。さらに、APNは第1のPDNコネクションを識別する識別情報であってよい。
PDNコネクションIDは、PDN接続手続きにおいてPGW30がPDNコネクションを確立する際に割り当てたIDであってよく、UE10がPGW30と確立するPDNコネクションを一意に識別する情報であってよい。さらに、PDNコネクションIDは第1のPDNコネクションを識別する識別情報であってよい。PDNコネクションIDはAPNと対応づけられていてよい。
なお、UE10はAPN及び/又はPDNコネクションIDを用いて、第1のPDNコネクションを識別してもよい。
リクエストタイプは、要求するPDN接続手続きの種類を識別する情報であってよい。例えば、UE10はAPN1を用いて初期接続を行うことから、リクエストタイプは、ハンドオーバーを示すタイプではなくアタッチを示すタイプであってよい。
PDNタイプは、利用可能なIPバージョンを示すもであってよい。例えば、PDNタイプはIPv4であってよく、IPv6であってもよく、IPv4v6であってもよい。 PCOは、PDNコネクションと関連付けられたプロトコル情報であってよい。また、PCOは、要求の識別情報を含めてもよい。なお、UE10は第8の識別情報をPCOに含めて送信してもよい。
TFTは、本PDN接続手続きで確立するPDNコネクションを用いて通信を行うIPフローを識別するための情報であってよい。なお、識別するIPフローは、アプリケーション単位で異なるものであってよい。したがって、TFTにより、特定のアプリケーションのユーザデータを識別することができる。
より具体的には、TFTは、5タプルで構成されてもよいし、アプリケーションID等の識別情報で構成されてもよい。なお、5タプルは、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、送信元ポート番号、送信先ポート番号、プロトコル番号のいずれか一つ以上の情報を組み合わせて構成されてよい。
なお、本例では、PDN接続要求の送信に伴い、UE10は特定のNBIFOMオペレーションモードを要求していないため、UE10はPDN接続要求にTFTを含めずに送信してもよい。言い換えると、UE10が特定のNBIFOMオペレーションモードを要求することなくマルチアクセスPDNコネクションの確立を要求する場合には、UE10はPDN接続要求にTFTを含めずに送信してもよい。より具体的には、UE10は第8の識別情報及び/又は第6の識別情報を含める場合には、TFTを含めずにPDN接続要求を送信してもよい。なお、従来より、UE10はPCOにIFOM supportを示す情報を含めて送信することができる。ここで、IFOM supportとはIFOM(IP Flow Mobility)をサポートしていることを表す識別情報である。
さらに、IFOMとは、DSMIPv6(Dual Stack Mobile IPv6)プロトコルを用いて、特定のIPフローの通信路を切り替える技術のことである。したがって、PCOにIFOMサポートを示す情報を含めることにより、UE10は、特定のIPフローの通信を行うアクセスネットワークを切り替えることができる。
本実施形態では、UE10はPCOに第8の識別情報及び第6の識別情報を含める場合には、IFOM supportを含めない。逆に、UE10はPCOにIFOM supportを含める場合には、第8の識別情報及び/又は第6の情報を含めない。このように、第8の識別情報とIFOM supportの両方を同時に有効に設定しないことにより、NBIFOMに基づいた通信路の切り替えと、IFOMに基づいた通信路の切り替えのどちらを用いるかを明確にするよう設定してもよい。
これにより、UE10は、単一のPDNコネクション確立手続きにより、IFOMをサポートしたPDNコネクションもしくはNBIFOMをサポートしたPDNコネクションのいずれか一方を確立することができる。言い換えると、単一のPDNコネクションは、NBIFOMをサポートしたPDNコネクションか、IFOMをサポートしたPDNコネクションか、シングルアクセスPDNコネクションかのいずれかである。
TWAG74は、UE10が送信したPDN接続要求を受信する。TWAG74はPDN接続要求の受信及び/又は、及び/又はPDN接続要求に含まれる第8の識別情報及び/又は第6の識別情報に基づいて、PGW30にセッション生成要求を送信する(S2404)。
TWAG74は、PDN接続要求の受信及び/又はPDN接続要求に含まれる第8の識別情報及び/又は第6の識別情報に基づいて、少なくとも第8の識別情報及び/又は第6の識別情報をセッション生成要求に含めて送信してもよい。さらに、TWAG74は、UE10が送信するTFTの受信に基づいて、TFTをセッション生成要求に含めてもよい。
さらに、TWAG74は、UE10が送信するAPN及び/又はPDNコネクションIDの受信に基づいて、APN及び/又はPDNコネクションIDをセッション生成要求に含めてもよい。なお、TWAG74は受信したAPN及び/又はPDNコネクションIDを用いて、第1のPDNコネクションを識別してもよい。
また、TFTは、本PDN接続手続きで確立するPDNコネクションを用いて通信を行うIPフローを識別するための情報であってよい。なお、識別するIPフローは、アプリケーション単位で異なるものであってよい。したがって、TFTにより、特定のアプリケーションのユーザデータを識別することができる。
より具体的には、TFTは、5タプルで構成されてもよいし、アプリケーションID等の識別情報で構成されてもよい。なお、5タプルは、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、送信元ポート番号、送信先ポート番号、プロトコル番号のいずれか一つ以上の情報を組み合わせて構成されてよい。
なお、TWAG74は、PDN接続要求に第8の識別情報と第6の識別情報のいずれの識別情報も含まれない場合は、第8の識別情報及び/又は第6の識別情報を含めずにセッション生成要求を送信してもよい。また、TWAG74は、PDN接続要求に第8の識別情報及び/又は第6の識別情報が含まれない場合はシングルアクセスPDNコネクションを確立する手続きを実行してもよい。
PGW30は、TWAG74が送信したセッション生成要求を受信する。PGW30は、セッション生成要求の受信及び/又はセッション生成要求に含まれる第8の識別情報及び/又は第6の識別情報に基づいて、PCRF60との間でのIP−CANセッション更新手続きを実行してもよい。
PGW30は、セッション生成要求の受信及び/又はセッション生成要求に含まれる第8の識別情報及び/又は第6の識別情報に基づいて、少なくとも第8の識別情報及び/又は第6の識別情報をIP−CANセッション更新手続きに含めて実行してもよい。
さらに、PGW30は、TWAG74が送信するAPN及び/又はPDNコネクションIDの受信に基づいて、受信したAPN及び/又はPDNコネクションIDを用いて、第1のPDNコネクションを識別してもよい。
なお、PGW30はPCRF60にUE10及び/又はTWAG74の情報を通知するためにIP−CANセッション更新手続きを実行してもよい。
PGW30は、確立するPDNコネクションがマルチアクセスPDNコネクションであるか、シングルアクセスPDNコネクションであるかを示す情報及び/又は第8の識別情報及び/又は第6の識別情報をIP−CANセッション手続き内の制御メッセージに含めてPCRF60に送信してもよい。
より具体的には、マルチアクセスPDNコネクションを確立する場合には、PGW30は、アクセスネットワークBを示す情報と、PDNコネクションIDと、PDNコネクションがマルチアクセスPDNコネクションであることを示す情報と、第8及び/又は第6の識別情報をPCRF60に送信する。もしくは、シングルアクセスPDNコネクションを確立する場合には、PGW30は、アクセスネットワークBを示す情報と、PDNコネクションIDと、PDNコネクションがシングルアクセスPDNコネクションであることを示す情報とをPCRF60に送信する。
なお、PDNコネクションIDは、PDN接続手続きにおいてPGW30がPDNコネクションを確立する際に割り当てたIDであってよく、UE10がPGW30と確立するPDNコネクションを一意に識別する情報であってよい。
さらに、PCRF60は、第8の識別情報及び/又は第6の識別情報の受信に基づいて、PGW30との間でIP−CANセッション更新手続き内の制御メッセージに少なくとも第7の識別情報を含めてPGW30に送信してもよい。なお、第7の識別情報の詳細説明は後述する。
なお、PCRF60はPGW30に課金情報及び/又はQoS制御情報及び/又はルーティング情報を通知するためにIP−CANセッション更新手続きを実行してもよい。
PGW30はセッション生成要求の受信又はIP−CANセッション更新手続きの完了及び/又は、セッション生成要求に含まれる第8の識別情報及び/又は第6の識別情報及び/又は、IP−CANセッション更新手続きに含まれる第7の識別情報に基づいて、TWAG74にセッション生成応答を送信する(S2406)。
PGW30は、セッション生成要求の受信又はIP−CANセッション更新手続きの完了及び/又は、セッション生成要求に含まれる第8の識別情報及び/又は第6の識別情報及び/又は、IP−CANセッション更新手続きに含まれる第7の識別情報に基づいて、少なくとも第7の識別情報をセッション生成応答に含めて送信してもよい。
さらに、PGW30はセッション生成応答にPDNアドレス(PDN Address)及び/又はPDNコネクションID及び/又はTFTを含めてもよい。
なお、PGW30が第7の識別情報を取得する方法は、これまで説明したIP−CANセッション更新手続きにおいてPCRF60から取得する方法に限らず、別の例であってもよい。例えば、PGW30はIP−CANセッション更新手続きにおいてPCRF60から取得せず、PGW30第7の識別情報を生成し、セッション生成応答に含めて送信してもよい。
ここで、第7の識別情報は、確立するマルチアクセスPDNコネクションに対して許可されたNBIFOMオペレーションモードを表すAllowed Modeであってよい。言い換えると、第7の識別情報はオペレータによって許可されたオペレーションモードであってよい。
なお、PCRF60又はPGW30は、Allowed Modeをオペレータポリシーに基づいて第7の識別情報を決定してもよい。例えば、UE−Initiated modeのPDNコネクションのみ確立を許すポリシーや、Newtork−Initiated modeのPDNコネクションのみ確立を許すポリシーや、両方のモードの確立を許すポリシーや、両方のモードの確立を禁止するポリシー等を管理してよい。
なお、PCRF60又はPGW30は、オペレータポリシーをHSS50等から取得してもよい。もしくは、オペレータポリシーは管理者により生成されたものを保存してもよい。
さらに、オペレータポリシーは、加入者毎に異なるポリシーを管理してもよい。もしくは、APN毎に異なるポリシーを管理してもよい。例えば、APN毎に確立するPDNコネクションに対して異なるAllowed Modeが管理されていてもよい。
PCRF60又はPGW30は、Allowed Modeに基づいて、許可されているオペレーションモードを第7の識別情報に含めてもよい。
言い換えると、PCRF60又はPGW30はNetwork−Initiated modeのみが許可されている場合には、第7の識別情報にNetwork−Initiated modeを含めてもよい。若しくは、UE−Initiated modeのみ許可されている場合には、第7の識別情報にUE−Initiated modeを含めてもよい。
なお、UE−Initiated modeとNetwork−Initiated modeの両方が許可されている場合には、第7の識別情報は両方のオペレーションモードを含めてもよい。若しくは、UE−Initiated modeとNetwork−Initiated modeの両方が許可されており、且つデフォルトのオペレーションモードが設定されている場合には、第7の識別情報はデフォルトのオペレーションモードのみ含めてもよい。なお、UE−Initiated modeとNetwork−Initiated modeのどちらをデフォルトのオペレーションモードとするかは、オペレータポリシーに基づいて設定されてよい。
なお、全てのオペレーションモードのPDNコネクションの確立が許可されてない場合には、PCRF60は、要求したオペレーションモードは許可されないモードであることを示す理由情報(Requested オペレーションモード is not allowed)をPGW30に送信してもよい。
全てのオペレーションモードのPDNコネクションの確立が許可されてない場合には、PGW30は、第7の識別情報をTWAG74に通知しなくてもよい。
全てのオペレーションモードのPDNコネクションの確立が許可されてない場合には、PGW30は、要求したオペレーションモードは許可されないモードであることを示す理由情報(Requested オペレーションモード is not allowed)をセッション生成応答に含めてTWAG74に送信してもよい。
全てのオペレーションモードのPDNコネクションの確立が許可されてない場合には、PGW30は、許可されたオペレーションが無いことをTWAG74に通知してもよい。
このように、Allowed Modeに基づいて、PCRF60又はPGW30は,PDNコネクションの確立が許可されたオペレーションモードを、第7の識別情報としてもよい。
なお、第7の識別情報にNetwork−Initiated modeが含まれない場合には、PCRF60はPGW30にTFTを送信しなくてもよい。
言い換えると、なお、第7の識別情報にNetwork−Initiated modeが含まれる場合にのみ、PCRF60はPGW30にTFTを送信してもよい。
なお、第7の識別情報にNetwork−Initiated modeが含まれない場合には、PGW30はTWAG74にTFTを送信しなくてもよい。したがって、この場合には、PGW30はTFTをセッション生成応答に含めなくてもよい。
言い換えると、なお、第7の識別情報にNetwork−Initiated modeが含まれる場合にのみ、PGW30はTWAG74にTFTを送信してもよい。したがって、この場合には、PGW30はTFTをセッション生成応答に含めてもよい。
PDNアドレスは、UE10に割り当てられたIPアドレスであってよい。例えば、IPv4アドレスであってよく、IPv6アドレスを構築するためのIPv6プレフィックスとインターフェースIDであってよい。ここで、PGW30はUE10のIPアドレスを割り当ててもよい。さらに、PGW30は、UE10に割り当てたIPアドレスをPDNアドレスに含めてもよい。
また、PDNコネクションIDは、UE10とPGW30の間で確立するPDNコネクションを一意に識別するための情報であってよい。PDNコネクションIDは、PGW30によって割り当てられてもよく、MME40によって割り当てられてもよい。言い換えると、PGW30がPDNコネクションIDを割り当ててよい。
TWAG74は、PGW30が送信したセッション生成応答を受信する。TWAG74はセッション生成応答の受信及び/又はセッション生成応答に含まれる第7の識別情報に基づいて、UE10にPDN接続受諾を送信する(S2408)。
TWAG74は、セッション生成応答の受信及び/又はセッション生成応答に含まれる第7の識別情報に基づいて、少なくともPDN接続受諾メッセージID(PDN connectivity accept message identity)及びプロシージャトランザクションID及びAPN及びPDNアドレス(PDN Address)及びPDNコネクションID(PDN connection ID)及びユーザプレーンコネクションID(User Plane Connection ID)をPDN接続受諾に含めて送信してもよい。さらに、TWAG74は、少なくとも第7の識別情報をPDN接続受諾に含めてもよい。さらに、TWAG74は、PCO及び/又はCause及び/又はTFT、及び/又はPDNコネクション属性情報をPDN接続受諾に含めてもよい。なお、TWAG74は第7の識別情報及び/又はTFTをPCOに含めて送信してもよい。
ここで、PDN接続受諾メッセージIDはPDN接続受諾メッセージを表すメッセージタイプであってよい。
APNはUE10が接続を許可されたAPNであってよい。より具体的には、APNは、APN1であってもよい。APN1は、マルチアクセスPDNコネクションを確立ことが許可されたAPNであってもよい。TWAG74はAPN1をPDN接続受諾に含めてもよい。
PDNアドレスは、UE10に割り当てられたIPアドレスであってよい。例えば、IPv4アドレスであってよく、IPv6アドレスを構築するためのインターフェースIDであってよい。
PDNコネクションIDは、UE10とPGW30の間で確立するPDNコネクションを一意に識別するための情報であってよい。PDNコネクションIDは、PGW30が割り当てたIDでもよく、TWAG74が割り当てたIDでもよい。言い換えると、TWAG74がPDNコネクションIDを割り当ててもよい。
ユーザプレーンコネクションIDは、ユーザプレーンを識別する情報である。ユーザプレーンは、PDNコネクションでユーザデータの転送に用いる転送路である。TWAG74はユーザプレーンコネクションIDを割り当ててもよい。
Causeは、UE10に割り当てられたPDNアドレスのPDNタイプが、PDN接続要求でUE10が要求したPDNタイプと異なることを表す情報であってよい。
なお、TWAG74及び/又はPGW30は、PCOに第7の識別情報を含めてよい。ただし、TWAG74及び/又はPGW30はPCOに第7の識別情報を含める場合には、IFOM supportを含めない。逆に、TWAG74及び/又はPGW30は、PCOにIFOM supportを含める場合には、第7の識別情報を含めない。このように、第7の識別情報とIFOM supportの両方を同時に有効に設定しないことにより、NBIFOMに基づいた通信路の切り替えと、IFOMに基づいた通信路の切り替えのどちらを用いるかを明確にするよう設定してもよい。
PDNコネクション属性情報は、本PDN接続手続きで確立したPDNコネクションがマルチアクセスPDNコネクションであることを示す情報、及び/又は、本PDN接続手続きで確立したPDNコネクションを用いて送受信するユーザデータが、アクセスネットワークA及びアクセスネットワークBを介して送受信することが許可されたことを示す情報、及び/又は、第7の識別情報の示すオペレーションモードが複数無い場合には、本PDN接続手続きで確立したPDNコネクションが第7の識別情報の示すオペレーションモードのマルチアクセスPDNコネクションであることを示す情報であってよい。
なお、UE10は、PDNコネクションのタイプを示すコネクティビティタイプ及び/又はWLANオフロードの可否を示すWLANオフロード許可情報(WLAN offload acceptablity)をさらに含めてPDN接続受諾メッセージを送信してもよい。さらに、TWAG74は、PDNコネクション属性情報を、コネクティビティタイプ又はWLANオフロード許可情報に含めて送信してもよい。
UE10は、TWAG74が送信したPDN接続受諾を受信する。UE10はPDN接続受諾の受信及び/又はPDN接続受諾に含まれる第7の識別情報に基づいて、TWAG74にPDN接続完了(PDN connectivity complete)を送信する(S2410)。UE10は、少なくともPDN接続完了メッセージID(PDN connectivity complete)及びプロシージャトランザクションID及びPDNコネクションIDをPDN接続完了に含めて送信してもよい。
さらに、第7の識別情報に複数のINFOMオペレーションモードが含まれている場合には、UE10は、少なくとも第5の識別情報をPDN接続完了に含めてもよい。言い換えると、複数のINFOMオペレーションモードが許可されている場合には、UE10は、許可されているモードのうちの一つを選択し、第5の識別情報に含めて送信してもよい。
ここで、第5の識別情報は、UE10が確立を要求するマルチアクセスPDNコネクションのNBIFOMオペレーションモードを表すMode Indicationであってもよい。なお、UE10は、第5の識別情報に、UE−Initiated mode又はNetwork−Initiated modeを含めても良い。
具体的には、UE10は、PDN接続受諾に含まれる第7の識別情報にUE−Initiated mode及びNetwork−Initiated modeが含まれている場合、第5の識別情報にUE−Initiated mode又はNetwork−Initiated modeを含めてもよい。
UE−Initiated modeとNetwork−Initiated modeのどちらを第5の識別情報に含めるかは、UEポリシーに基づいて決定してもよい。なお、UEポリシーは、UE10に設定された情報であればよい。例えば、UEポリシーはユーザによって設定された情報であってよい。
PDN接続完了メッセージIDはPDN接続完了メッセージを表すメッセージタイプであってよい。
これにより、UE10は追加のアタッチ手続きを完了する。
つまり、UE10は、第1のPDNコネクションをアクセスネットワークBを介して確立し、更に第2のPDNコネクションをアクセスネットワークAを介して確立したこと、及び第1のPDNコネクションのオペレーションモードに基づいて、アクセスネットワークBを介した追加の転送路を確立する事ができる。
具体的には、UE10は、第1のPDNコネクションをアクセスネットワークBを介して確立し、更に第2のPDNコネクションをアクセスネットワークAを介して確立したこと及び、第1のPDNコネクションがNetwork−Initiated modeであることに基づき、アクセスネットワークBにPDN接続手続きを行い、TWAG74を介した追加の転送路を確立する事ができる。なお、転送路はベアラ及び/又は通信路であってよい。
より具体的には、UE10はPDN接続手続きを行うことにより、APN1を用いて選択されるPGW_AとUE10間の第1のPDN接続にアクセスネットワークBを介した転送路を追加する事ができる。なお、転送路はベアラ及び/又は通信路であってよい。
又は、UE10は、第1のPDNコネクションをアクセスネットワークBを介して確立し、更に第2のPDNコネクションをアクセスネットワークAを介して確立したこと及び、UE−Initiated modeの第1のPDNコネクションのルーティングルールに基づき、アクセスネットワークBにPDN接続手続きを行い、eNB45を介した追加の転送路を確立する事ができる。なお、転送路はベアラ及び/又は通信路であってよい。
具体的には、UE10はPDN接続手続きを行うことにより、APN1を用いて選択されるPGW_AとUE10間の第1のPDN接続にアクセスネットワークBを介した転送路を追加する事ができる。なお、転送路はベアラ及び/又は通信路であってよい。
[1.4.PDN接続手続きを用いたフロー切り替え手続き例]
以下、第1のPDNコネクションをフロー切り替えするための手続きの例を説明する。なお、本実施形態では、フロー切り替えとはWLANアクセスネットワーク以外のアクセスネットワークを介した転送路から、WLANアクセスネットワークを介した転送路へフローを切り替える事であってもよい。又は、フロー切り替えとは第1のPDNコネクションがWLANアクセスネットワークを介した転送路を複数含む場合、転送路間でフローを切り替えることであってもよい。具体的には、第1のPDNコネクションにWLANアクセスネットワークを介した転送路A転送路Bが含まれている場合、フロー切り替え手続きにより、転送路Aを介したフローから転送路Bを介したフローに切り替えてもよい。
なお、以下に本実施形態で定義する第1〜第4の識別情報を説明する。
第1の識別情報とは、ルーティングルール(Routing Rule)であってもよい。ルーティングルールはルーティングフィルタ(Routing Filter)と、ルーティングアドレス(Routing address)又はルーティングアクセスタイプ(Routing access type)の対応付けを示す。この対応付けに基づき、3GPPのアクセスネットワークを介した通信路を用いるか、WLANのアクセスネットワークを介した通信路を用いるかが決定される。
ここで、ルーティングアクセスタイプは、フローが経由するアクセスネットワークを示す。例えば、これは3GPP、又はWLANを示す。
また、ルーティングアドレスは経由可能なIPアドレスを示す。例えば、SGWのIPアドレスであってもよい。又はTWAG74のIPアドレスであってもよい。又はMAG(Mobile Access Gateway)のIPアドレスであってもよい。
ルーティングフィルタにはIPヘッダーを含めることでIPフローを切り替えてもよい。又は、ルーティングフィルタにアプリケーションIDを含めることで、アプリケーションごとにフローを切り替えてもよい。又は、TFTをルーティングフィルタに含めてもよい。
ルーティングルールには複数のルールが記憶されていてもよい。更に、ルーティングルールは、各ルールに優先順位が含まれていてもよい。
また、第2の識別情報は、ルーティングルールを更新することの要求を表す識別情報であってもよい。UE10は第2の識別情報を含めたシグナリングをTWAG74及び/又はMME40に送信することで、ルーティングルールの変更を要求してもよい。言い換えると、TWAG74及び/又はMME40はルーティングルールの受信及び/又はルーティングルールを含めるシグナリングをUE10から受信することに基づき、UE10がルーティングルールの更新を要求していることを認証し、PGW30にセッション生成要求を送信してもよいし、UE10に要求に対する応答を送信してもよい。
また第3の識別情報はルーティングルールを更新することの要求を表す識別情報及びフラグであってもよい。TWAG74及び/又はMME40はPGW30に第3の識別情報をシグナリングに含めて送信することで、ルーティングルールの更新を要求してもよい。
言い換えるとPGW30はMME40及び/又はTWAG74から第3の識別情報を受信することに基づき、及び/又は第3の識別情報を含めるシグナリングを受信することに基づき、PCRF60とIP−CAN更新手続きを実行してもよい。
第4の識別情報は、NBIFOMをサポートしたPDNコネクションの確立要求が拒絶された理由を表すNBIFOM Reject Causeであってもよい。
第4の識別情報は、WLANアクセスの電波強度が低い事を示す情報、及び/又は、WLANアクセスの電波強度が特定の閾値を下回る事を示す情報、及び/又は、WLANアクセスのデータレートが低い事を示す情報、及び/又は、WLANアクセスのデータレートが特定の閾値より低い事を示す情報、及び/又は、WLANアクセスネットワークのアクセスポイントのチャネル利用効率が低い事を示す情報、又はWLANアクセスネットワークのアクセスポイントのチャネル利用効率が特定の閾値より低い事を示す情報であってもよい。
具体的に、WLANアクセスのデータレートが低いということは、上り通信(Up link)及び/又は下り通信(Down link)のバックフォールのデータレートが低い事であってもよい。
WLANアクセスの電波強度の閾値及びWLANアクセスのデータレートの閾値及びWLANアクセスネットワークのアクセスポイントのチャネル利用効率の閾値は、UE10が予め記憶、及び設定していてもよい。
UE10はWLANアクセスのデータレート及びWLANアクセスネットワークのアクセスポイントのチャネル利用効率はWLANアクセスネットワークから取得してもよい。
また、更に第4の識別情報は、TWAG74又はMME40がNBIFOMをサポートしていないことを表す情報、及び/又は、TWAG74及び/又はMME40がマルチアクセスPDNコネクションを確立する機能を有さないことを表す情報、及び/又は、PGW30がNBIFOMをサポートしていないことを表す情報、及び/又は、PGW30がマルチアクセスPDNコネクションを確立する機能を有さないことを表す情報、及び/又は、受信したAPNがマルチアクセスPDNコネクションの確立が禁止されたていることを表す情報、及び/又は、受信したAPNがNBIFOMをサポートしていないことを表す情報であってもよい。
[1.4.1.Network−initiated modeにおけるPDN接続手続きを用いたフロー切り替え手続き例]
以下、第1のPDNコネクションがNetwork−initiated modeである場合に、コアネットワーク90主導でフロー切り替えを行うための手続き例を示す。
[1.4.1.1.第1のフロー切り替え手続き例]
第1のフロー切り替え手続き例を、図16を用いて説明する。具体的には、前述の初期状態から、マルチアクセスPDNコネクションのアクセスネットワークAを介したPGW30へのベアラを用いフローを、アクセスネットワークBを介した転送路を用いたフローへ切り替えるための手続きであってもよい。
まず、PCRF60は、第1のPDNコネクションのフロー切り替えの要求手続きの開始をする。フロー切り替え手続きの開始のトリガーは、例えばネットワーク内のトラフィックの状態の変更や、オペレータポリシーの変更であってもよい。
具体的には、例えばPCRF60はアクセスネットワークA内のトラフィックの増加に伴い、アクセスネットワークAを介したベアラを用いたIPフローを、アクセスネットワークBを介した転送路を用いたIPフローに切り替えることをUE10に要求してもよい。
PCRF60はPGW30にIP−CAN更新手続きを要求するためのメッセージを送信する(S1602)。メッセージには少なくとも、第1の識別情報が含まれる。
第1の識別情報は、PCRF60が要求するフロー切り替えを実現するためのルーティングルールである。言い換えれば、第1の識別情報は、特定のフローをWLANアクセスネットワークに切り替える事を示すルーティングルールである。
第1の識別情報には、変更を要求するフロー識別情報又はTFTを含むルーティングフィルタとそれに対応するルーティングアドレス又はルーティングアクセスタイプを含めてもよい。
PGW30はPCRF60から第1の識別情報の受信及び/又は第1の識別情報を含むメッセージの受信に伴い、TWAG74にベアラ更新要求(update bearer request)を送信する(S1604)。
PGW30はベアラ更新要求に、ベアラコンテキストを含めて送信してもよい。更に、PGW30は少なくとも第1の識別情報及び/又は第3の識別情報を含めてもよい。
また、PGW30はベアラ更新要求にインディケーションフラグ(Indication flags)及び/又はPCO(Protocol Configuration Options)及び/又はTFTを含めてもよい。なお、PGW30はインディケーションフラグに第3の識別情報を含めてもよい。また、PCOにTFTを含めてもよい。
ベアラコンテキストは更新するベアラに関連する情報群である。ベアラコンテキストには少なくともベアラ識別情報又は転送路識別情報が含まれる。またベアラコンテキストにTFT及び/又はベアラフラグが含まれてもよい。
ベアラ識別情報又は転送路識別情報は、ベアラ又は転送路を識別するための識別情報である。PGW30はベアラ識別情報をベアラ更新要求に含めることで、更新を要求するベアラを識別する。
また、ベアラフラグは、従来よりベアラレベルでのメッセージの指示を示すフラグである。PGW30はベアラフラグに第3の識別情報をふくめて送信してもよい。
また、インディケーションフラグは、従来よりメッセージの指示を示すフラグである。PGW30はインディケーションフラグに第3の識別情報をふくめて送信してもよい。
TFTは、本PDN接続手続きで確立するPDNコネクションを用いて通信を行うIPフローを識別するための情報であってもよい。なお、識別するIPフローは、アプリケーション単位で異なるものであってもよい。したがって、TFTにより、特定のアプリケーションのユーザデータを識別することができる。
より具体的には、TFTは、5タプルで構成されてもよいし、アプリケーションID等の識別情報で構成されてもよい。なお、5タプルは、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、送信元ポート番号、送信先ポート番号、プロトコル番号のいずれか一つ以上の情報を組み合わせて構成されてもよい。
TWAG74は、PGW30からベアラ更新要求の受信及び/又は第1の識別情報及び/又は第2の識別情報の受信に伴い、UE10に要求メッセージを送信する(S1606)。TWAG74は、少なくともメッセージタイプ(Message Type)及び/又はプロシージャトランザクションID(Procedure transaction identity)を要求メッセージに含めて送信してもよい。更に、TWAG74は、第1の識別情報及び/又は第2の識別情報を要求メッセージに含めて送信してもよい。
更に、TWAG74は要求メッセージにTFT及び/又はPCOを含めてもよい。なお、PCOにはTFTが含まれてもよい。
TFTは、本PDN接続手続きで確立するPDNコネクションを用いて通信を行うIPフローを識別するための情報であってもよい。なお、識別するIPフローは、アプリケーション単位で異なるものであってもよい。したがって、TFTにより、特定のアプリケーションのユーザデータを識別することができる。
より具体的には、TFTは、5タプルで構成されてもよいし、アプリケーションID等の識別情報で構成されてもよい。なお、5タプルは、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、送信元ポート番号、送信先ポート番号、プロトコル番号のいずれか一つ以上の情報を組み合わせて構成されてもよい。
メッセージタイプは、IPフローの切り替えを要求することを示すメッセージタイプであってもよい。メッセージタイプは第2の識別情報であってもよい。TWAG74はメッセージタイプを要求メッセージに含めて送信することで、UE10にフロー切り替えを要求できる。
プロシージャトランザクションIDはPDN接続手続きを識別する情報であってもよい。
TWAG74は要求メッセージ及び/又は第1の識別情報及び/又は第2の識別情報をUE10に送信することで、IPフロー切り替えを要求する事ができる。
UE10はTWAG74から要求メッセージを受信、及び/又は第1の識別情報の受信及び/又は第2の識別情報の受信に基づいて、TWAG74に受諾メッセージを送信する(S1608)。
UE10は、受諾メッセージに少なくともプロシージャトランザクションID及び/又はメッセージタイプを含めてTWAG74に送信する。
更に、UE10は受諾メッセージに第1の識別情報を含めてTWAG74に送信してもよい。また、UE10は受諾メッセージにTFT及び/又はPCOを含めて送信してもよい。なお、PCOにTFTが含まれてもよい。
TFTは、本PDN接続手続きで確立するPDNコネクションを用いて通信を行うIPフローを識別するための情報であってもよい。なお、識別するIPフローは、アプリケーション単位で異なるものであってもよい。したがって、TFTにより、特定のアプリケーションのユーザデータを識別することができる。
より具体的には、TFTは、5タプルで構成されてもよいし、アプリケーションID等の識別情報で構成されてもよい。なお、5タプルは、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、送信元ポート番号、送信先ポート番号、プロトコル番号のいずれか一つ以上の情報を組み合わせて構成されてもよい。
プロシージャトランザクションIDはPDN接続手続きを識別する情報であってもよい。プロシージャトランザクションIDはUE10がTWAG74から取得したIDであってもよい。
メッセージタイプは、要求に対し受諾することを示す識別情報であってもよい。
UE10は受諾メッセージに受諾を示すメッセージタイプを含める事で、メッセージの受諾を示してもよい。
次に、TWAG74はUE10から受諾メッセージの受信及び/又は受諾を示すメッセージタイプの受信に伴い、PGW30にベアラ更新応答(Update Bearer Response)を送信する(S1610)。
TWAG74はベアラ更新応答に、少なくとも理由値(Cause)及び/又はベアラコンテキストを含めて送信してもよい。更に、TWAG74はベアラ更新応答に少なくとも第1の識別情報を含めてもよい。
ベアラコンテキストは、ベアラの識別情報及び/又は理由値を含めてもよい。
ベアラ更新応答に含まれる理由値は、応答の理由を示す識別情報である。ここでは、ベアラ更新応答は要求の受諾を通知するメッセージであるため、理由値は“Request accepted”であってもよい。又は、TWAG74及び/又はUE10が、ネットワークからの要求を一部受諾する場合は、理由値は“Request accepted partially”であってもよい。
具体的には、例えばPCRF60及びPGW30はUE10に複数のIPフローの切り替えを要求するフロー切り替え手続きを介しした場合に、UE10及び/又はTWAG74が少なくとも一つのIPフローの切り替えのみを許可する場合、TWAG74は理由値に“Request accepted partially”を含めてもよい。
また、ベアラコンテキストに含まれる理由値はベアラ更新応答に含まれる理由値と同様であってもよい。なお、ベアラごとに要求に対する応答が異なる場合、TWAG74はベアラコンテキストとベアラ更新応答に異なる理由値を含ませてもよい。
更にベアラコンテキストにはPCOを含めてもよい。
PGW30は、TWAG74からベアラ更新応答の受信及び/又は受諾を示す理由値の受信に伴い、PCRF60にIP−CAN更新手続きの完了を送信する(S1612)。
PGW30は、IP−CAN更新手続きの完了に少なくとも第1の識別情報を含めて送信してもよい。
PCRF60は、PGW30からのIP−CAN更新手続きの完了の受信及び/又は第1の識別情報の受信に基づき、PCRF60のフロー切り替えの要求が受諾されたと判断し、記憶部のルーティングルールを更新してもよい。
以上により、PCRF60及び/又はネットワークより開始されたフロー切り替えが成功する。
[1.4.1.2.第2のフロー切り替え手続き例]
次に、第2のフロー切り替え手続き例を、図17を用いて説明する。図に示すように、第2のフロー切り替え手続き例では前述の第1〜第3の初期状態のうちいずれかであってもよい。
つまり、初期状態が第1〜第3の初期状態のうちいずれかの初期状態である場合、アクセスネットワークBを介したPGW30への複数の転送路間でフローを切り替えるための手続きであってもよい。
また、初期状態が第3の初期状態である場合、アクセスネットワークAを介したPGW30へのベアラを用いたフローを、アクセスネットワークBを介した転送路を用いたフローへ切り替えるための手続きであってもよい。
まず、PCRF60は、第1のPDNコネクションのフロー切り替えの要求手続きの開始をする。フロー切り替え手続きの開始のトリガーは、例えばネットワーク内のトラフィックの状態の変更や、オペレータポリシーの変更であってもよい。
具体的には、PCRF60はアクセスネットワークA内のトラフィックの増加に伴い、アクセスネットワークAを介したベアラを用いたIPフローを、アクセスネットワークBを介した転送路を用いたIPフローに切り替えることをUE10に要求してもよい。
PCRF60はPGW30にIP−CAN更新手続きを要求するためのメッセージを送信する(S1702)。メッセージには少なくとも、第1の識別情報が含まれる。
第1の識別情報は、PCRF60が要求するフロー切り替えを実現するためのルーティングルールである。第1の識別情報には、変更を要求する転送路又はベアラを含むRouting Filterとそれに対応するRouting address又はRouting access typeのみを含めてもよい。
PGW30はPCRF60から第1の識別情報の受信及び/又は第1の識別情報を含むメッセージの受信に伴い、TWAG74にベアラ更新要求(update bearer request)を送信する(S1704)。
PGW30はベアラ更新要求に、ベアラコンテキストを含めて送信してもよい。更に、PGW30は少なくとも第1の識別情報及び/又は第3の識別情報を含めてもよい。
また、PGW30はベアラ更新要求にインディケーションフラグ(Indication flags)及び/又はPCO(Protocol Configuration Options)及び/又はTFTを含めてもよい。なお、PGW30はインディケーションフラグに第3の識別情報を含めてもよい。また、PCOにTFTを含めてもよい。
ベアラコンテキストは更新するベアラに関連する情報群である。ベアラコンテキストには少なくともベアラ識別情報又は転送路識別情報が含まれる。またベアラコンテキストにTFT及び/又はベアラフラグが含まれてもよい。
ベアラ識別情報又は転送路識別情報は、ベアラ又は転送路を識別するための識別情報である。PGW30はベアラ識別情報をベアラ更新要求に含めることで、更新を要求するベアラを識別する。
また、ベアラフラグは、従来よりベアラレベルでのメッセージの指示を示すフラグである。PGW30はベアラフラグに第3の識別情報をふくめて送信してもよい。
また、インディケーションフラグは、従来よりメッセージの指示を示すフラグである。PGW30はインディケーションフラグに第3の識別情報をふくめて送信してもよい。
TFTは、本PDN接続手続きで確立するPDNコネクションを用いて通信を行うIPフローを識別するための情報であってもよい。なお、識別するIPフローは、アプリケーション単位で異なるものであってもよい。したがって、TFTにより、特定のアプリケーションのユーザデータを識別することができる。
より具体的には、TFTは、5タプルで構成されてもよいし、アプリケーションID等の識別情報で構成されてもよい。なお、5タプルは、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、送信元ポート番号、送信先ポート番号、プロトコル番号のいずれか一つ以上の情報を組み合わせて構成されてもよい。
TWAG74は、PGW30からベアラ更新要求の受信及び/又は第1の識別情報及び/又は第2の識別情報の受信に伴い、UE10に要求メッセージを送信する(S1706)。TWAG74は、少なくともメッセージタイプ(Message Type)及び/又はプロシージャトランザクションID(Procedure transaction identity)を要求メッセージに含めて送信してもよい。更に、TWAG74は、第1の識別情報及び/又は第2の識別情報を要求メッセージに含めて送信してもよい。
更に、TWAG74は要求メッセージにTFT及び/又はPCOを含めてもよい。なお、PCOにはTFTが含まれてもよい。
TFTは、本PDN接続手続きで確立するPDNコネクションを用いて通信を行うIPフローを識別するための情報であってもよい。なお、識別するIPフローは、アプリケーション単位で異なるものであってもよい。したがって、TFTにより、特定のアプリケーションのユーザデータを識別することができる。
より具体的には、TFTは、5タプルで構成されてもよいし、アプリケーションID等の識別情報で構成されてもよい。なお、5タプルは、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、送信元ポート番号、送信先ポート番号、プロトコル番号のいずれか一つ以上の情報を組み合わせて構成されてもよい。
メッセージタイプは、IPフローの切り替えを要求することを示すメッセージタイプであってもよい。メッセージタイプは第2の識別情報であってもよい。TWAG74はメッセージタイプを要求メッセージに含めて送信することで、UE10にフロー切り替えを要求できる。
プロシージャトランザクションIDはPDN接続手続きを識別する情報であってもよい。
TWAG74は要求メッセージ及び/又は第1の識別情報及び/又は第2の識別情報をUE10に送信することで、IPフロー切り替えを要求する事ができる。
UE10はTWAG74から要求メッセージを受信、及び/又は第1の識別情報の受信及び/又は第2の識別情報の受信に伴って、TWAG74に拒絶メッセージを送信する(S1708)。
UE10は、拒絶メッセージに少なくともプロシージャトランザクションID及び/又はメッセージタイプ及び/又は理由値(Cause)を含めてTWAG74に送信する。
更に、UE10は拒絶メッセージに第1の識別情報及び/又は第4の識別情報を含めてTWAG74に送信してもよい。なお、理由値に第4の識別情報を含めてもよい。
また、UE10は受諾メッセージにTFT及び/又はPCOを含めて送信してもよい。なお、PCOにTFTが含まれてもよい。
TFTは、本PDN接続手続きで確立するPDNコネクションを用いて通信を行うIPフローを識別するための情報であってもよい。なお、識別するIPフローは、アプリケーション単位で異なるものであってもよい。したがって、TFTにより、特定のアプリケーションのユーザデータを識別することができる。
より具体的には、TFTは、5タプルで構成されてもよいし、アプリケーションID等の識別情報で構成されてもよい。なお、5タプルは、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、送信元ポート番号、送信先ポート番号、プロトコル番号のいずれか一つ以上の情報を組み合わせて構成されてもよい。
プロシージャトランザクションIDはPDN接続手続きを識別する情報であってもよい。プロシージャトランザクションIDはUE10がTWAG74から取得したIDであってもよい。
メッセージタイプは、要求に対し拒絶することを示す識別情報であってもよい。
理由値は、要求に対して拒絶する理由を示す識別情報であってもよい。
理由値は、WLANアクセスの電波強度が低い事を示す情報、及び/又は、WLANアクセスの電波強度が特定の閾値を下回る事を示す情報、及び/又は、WLANアクセスのデータレートが低い事を示す情報、及び/又は、WLANアクセスのデータレートが特定の閾値より低い事を示す情報、及び/又は、WLANアクセスネットワークのアクセスポイントのチャネル利用効率が低い事を示す情報、又はWLANアクセスネットワークのアクセスポイントのチャネル利用効率が特定の閾値より低い事を示す情報であってもよい。
また、理由値は、第1のPDNコネクションがNetwork−initiated modeではない事を示す“Invalid mode”であってもよい。言い換えると、第1のPDNコネクションがUE−initiated modeであることを示す“Invalid mode”であってもよい。
又は、理由値は第1のPDNコネクションがマルチアクセスPDNコネクションでない事を示す “NBIFOM not allowed”であってもよい。
また、第1の初期状態又は第2の初期状態から本手続きが開始された場合、理由値はUE10がWLANアクセスをサポートしていない事を示す“Wifi not available”であってもよい。
また、要求されたフローの切り替え先のバックフォールのデータレートが低い場合、理由値は“Low UL/DL backhaul data rate”であってもよい。
また、要求されたフローの切り替え先の電界強度が低い場合、理由値は“Low RSSI”であってもよい。
また、要求されたフローの切り替え先のチャネル利用効率が低い場合、理由値は“Low channel utilization”であってもよい。
なお、データレートが低い事及び/又はチャネル効率が低い事は、WLAN APa72からHot Spot2.0の規格に基づきUE10が取得してもよい。
又は、理由値は第4の識別情報であってもよい。理由値はこれに限らず、UE10が要求を拒絶する理由を示す識別情報であればよい。
UE10は拒絶メッセージに拒絶を示すメッセージタイプ及び/又は理由値及び/又は第1の識別情報を含める事で、メッセージの拒絶を示してもよい。
次に、TWAG74はUE10から拒絶メッセージの受信及び/又は拒絶を示すメッセージタイプの受信及び/又は第1の識別情報の受信に伴い、PGW30にベアラ更新応答(Update Bearer Response)を送信する(S1710)。
TWAG74はベアラ更新応答に、少なくとも理由値(Cause)及び/又はベアラコンテキストを含めて送信してもよい。更に、TWAG74はベアラ更新応答に少なくとも第1の識別情報及び/又は第4の識別情報を含めてもよい。
ベアラコンテキストは、ベアラの識別情報及び/又は理由値を含めてもよい。なお、理由値は第4の識別情報であってもよい。
ベアラ更新応答に含まれる理由値は、応答の理由を示す識別情報である。ここでは、ベアラ更新応答は要求の拒絶を通知するメッセージであるため、理由値は”UE refuses”であってもよい。又は、理由値は、UE10から受信した拒絶メッセ―ジに含まれる理由値と同様又は同様の意味を示すものであってもよい。理由値は第4の識別情報であってもよい。
更にベアラコンテキストにはPCOを含めてもよい。
PGW30は、TWAG74からベアラ更新応答の受信及び/又は拒絶を示す理由値の受信に伴い、PCRF60にIP−CAN更新手続き終了メッセージを送信する(S1712)。
PGW30は、IP−CAN更新手続き終了メッセージに少なくとも第1の識別情報及び/又は第4の識別情報を含めて送信してもよい。
PCRF60は、PGW30からのIP−CAN更新手続きの完了の受信及び/又は第1の識別情報及び/又は第4の識別情報の受信に基づき、PCRF60のフロー切り替えの要求が拒絶されたと判断してもよい。
以上により、PCRF60及び/又はネットワークより開始されたフロー切り替えが失敗する。
なお、ネットワーク及び/又はPCRF60はPGW30から取得した理由値に基づいて、PDN接続を遮断するPDN接続遮断手続きを開始してもよい。
PCRF60はPDN接続遮断手続きにおいて、PGW30及び/又はUE10への要求メッセージに再アタッチの要求を示すリクエストタイプ及び/又はNBIFOM機能に基づいたマルチアクセスPDN接続の確立を禁止するリクエストタイプ又は識別情報を含めてもよい。
[3.変形例]
また、各実施形態において各装置で動作するプログラムは、上述した実施形態の機能を実現するように、CPU等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)である。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的に一時記憶装置(例えば、RAM)に蓄積され、その後、各種ROMやHDDの記憶装置に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行なわれる。
ここで、プログラムを格納する記録媒体としては、半導体媒体(例えば、ROMや、不揮発性のメモリカード等)、光記録媒体・光磁気記録媒体(例えば、DVD(Digital Versatile Disc)、MO(Magneto Optical Disc)、MD(Mini Disc)、CD(Compact Disc)、BD等)、磁気記録媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)等のいずれであってもよい。また、ロードしたプログラムを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、オペレーティングシステムあるいは他のアプリケーションプログラム等と共同して処理することにより、本発明の機能が実現される場合もある。
また、市場に流通させる場合には、可搬型の記録媒体にプログラムを格納して流通させたり、インターネット等のネットワークを介して接続されたサーバコンピュータに転送したりすることができる。この場合、サーバコンピュータの記憶装置も本発明に含まれるのは勿論である。
また、上述した実施形態における各装置の一部又は全部を典型的には集積回路であるLSI(Large Scale Integration)として実現してもよい。各装置の各機能ブロックは個別にチップ化してもよいし、一部、又は全部を集積してチップ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、又は汎用プロセッサで実現しても良い。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いることも可能であることは勿論である。
また、上述した実施形態においては、無線アクセスネットワークの例としてLTEと、WLAN(例えば、IEEE802.11a/b/n等)とについて説明したが、WLANの代わりにWiMAXによって接続されても良い。