[1.第1の実施形態]
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態による無線通信技術について詳細に説明する。
[1.1.システム概要]
図1は、本実施形態における移動通信システムの概略を説明するための図である。本図に示すように、移動通信システム9は、移動端末装置UE10とアクセスネットワークAに含まれるLTEの基地局eNB45と、アクセスネットワークBに含まれるゲートウェイTWAG(Trusted WLAN Access Gateway)74と、コアネットワーク90に含まれるMME(Mobility Management Entity)40とSGW(Serving Gateway)35とPGW(PDN Gateway)30により構成される。
ここで、UE10は移動端末装置であればよく、UE(User equipment)又は、ME(Mobile equipment)又はMS(Mobile Station)であってもよい。
また、アクセスネットワークAはLTEのアクセスネットワークであってよく、アクセスネットワークAに含まれるeNB45はLTEの無線基地局であってもよい。なお、アクセスネットワークAには複数の無線基地局が含まれていても良い。
また、アクセスネットワークBはWLANのアクセスネットワークであってもよい。TWAG74は、コアネットワーク90内のPGW30と接続する、コアネットワーク90とWLANアクセスネットワーク間を接続するゲートウェイであってもよい。
本実施形態において、UE10はアクセスネットワークAを介してEPSベアラを用いたPDNコネクションを確立できる。
また、UE10はPGW30とUE10間のGTP/PMIPv6転送路を用いてPDNコネクションを確立することができる。なお、転送路はベアラであっても良い。
ここで、コアネットワーク90は、移動通信事業者(Mobile Operator)が運用するIP移動通信ネットワークのことである。
例えば、コアネットワーク90は移動通信システム9を運用、管理する移動通信事業者のためのコアネットワーク90であっても良い、又はMVNO(Mobile Virtual Network Operator)等の仮想移動通信事業者のためのコアネットワーク90であってもよい。
MME40は、アクセスネットワークAを介してUE10の位置管理及びアクセス制御を行う制御装置である。MME40の詳細は後に説明する。
また、SGW35はコアネットワーク90とアクセスネットワークA間のゲートウェイ装置であり、UE10とPGW30間のユーザデータの転送を行う。
PGW30はUE10に通信サービスを提供するパケットデータサービス網(PDN:Packet Data Network)のゲートウェイ装置である。
本実施形態では、UE10は、第1のPDNコネクション及び/又は第2のPDNコネクションを確立することができる。
また、本実施形態においてNBIFOMとはマルチアクセスPDNコネクションを確立することができる技術である。
また、本実施形態においてマルチアクセスPDNコネクションとは、1つのPDNコネクションに3GPPアクセス及び/又はWLANアクセスによる転送路及び/又はベアラを収容する事ができるPDNコネクションである。言い換えれば、マルチアクセスPDNコネクションは3GPPアクセスとWLANアクセスを介した転送路を両方収容する事ができる。なお、マルチアクセスPDNコネクションは3GPPアクセスを介したベアラのみを収容したPDNコネクションであってもよく、又はWLANアクセスを介した転送路のみを収容したPDNコネクションであっても良い。言い換えれば、マルチアクセスPDNコネクションは、1又は複数の転送路を構成する事が可能なPDNコネクションである。
本実施形態では、IFOM(IP Flow Mobility)に基づいて確立するPDNコネクションと明確に区別するために、NBIFOMに基づいて特定のフローの転送路を選択可能なPDNコネクションをマルチアクセスPDNコネクションとする。
なお、IFOMとは、DSMIPv6(Dual Stack Mobile IPv6)プロトコルを用いて、特定のIPフローの通信路を切り替える技術のことであり、本実施形態においては、IFOMに基づいて特定のIPフローの通信路を切り替えることが可能なPDNコネクションは、IFOMのためのPDNコネクションとして説明する。
また、第1のPDNコネクションは上述したマルチアクセスPDNコネクションであってもよい。
詳細には、第1のPDNコネクションはアクセスネットワークAを介した通信路EPSベアラと、アクセスネットワークBを介したGTP/PMIPv6トンネルによる通信路を、一つのPDNコネクションとして用いる事ができるPDNコネクションである。つまり、このPDNコネクションは3GPPアクセスや、WLANアクセス、又は両方のアクセスを介してデータを送受信できる。第1のPDNコネクションはマルチアクセスPDNコネクションであってもよい。
また、第2のPDNコネクションは、マルチアクセスPDNコネクションではなく従来のPDNコネクションであってもよい。なお、第2のPDNコネクションはシングルアクセスPDNコネクションであっても良い。
ここで、シングルアクセスPDNコネクションとはマルチアクセスPDNコネクションと異なり、3GPPアクセスとWLANアクセスのいずれかの転送路のみで構成される1つのPDNコネクションである。詳細には、シングルアクセスPDNコネクションは従来のアタッチにより確立されるPDNコネクションである。
つまり、第2のPDNコネクションはアクセスネットワークAを介したEPSベアラにより構成されるPDNコネクション、又はアクセスネットワークBを介したGTP/PMIPv6転送路により構成されるPDNコネクションである。第2のPDNコネクションにはどちらか一方のアクセスネットワークを介した転送路及び/又は通信路が収容される。
このように、シングルアクセスPDNコネクションは、マルチアクセスPDNコネクションやIFOMのためのPDNコネクションとは異なるPDNコネクションである。さらに、シングルアクセスPDNコネクションは、LIPA(Local IP Access)用のPDNコネクションとも異なるPDNコネクションである。ここで、LIPAとは、ホームネットワークへのオフロードを行うための通信制御である。より具体的には、端末装置が接続する基地局は、従来コアネットワーク90経由で配送するユーザデータを、基地局が接続するホームネットワークへ送信することによりオフロードを実行する。LIPA用のPDNコネクションとは、こうしたLIPAに基づいた通信を行うためのPDNコネクションである。
次に、コアネットワーク90の構成例を説明する。図2(a)はIP移動通信ネットワークの構成の一例を示す。図2(a)に示すように、コアネットワーク90は、HSS(Home Subscriber Server)50、AAA(Authentication、 Authorization、 Accounting)55、PCRF(Policy and Charging Rules Function)60、PGW30、ePDG(enhanced Packet Data Gateway)65、SGW35、MME40、SGSN(Serving GPRS Support Node)45により構成される。
また、コアネットワーク90は、複数の無線アクセスネットワーク(LTE AN80、WLAN ANb75、WLAN ANa70、UTRAN20、GERAN25)に接続することができる。
無線アクセスネットワークは、複数の異なるアクセスネットワークで構成しても良いし、いずれか一つのアクセスネットワークでの構成であっても良い。さらに、UE10は無線アクセスネットワークに無線接続することができる。
さらに、WLANアクセスシステムで接続可能なアクセスネットワークは、ePDG65を介してコアネットワーク90へ接続するWLANアクセスネットワークb(WLAN ANb75)と、PGW30とPCRF60とAAA55とに接続するWLANアクセスネットワークa(WLAN ANa75)とが構成可能である。なお、各装置はEPSを利用した移動通信システムにおける従来の装置と同様に構成されるため、詳細な説明は省略する。以下、各装置の簡単な説明をする。
PGW30はPDN100とSGW35とePDG65とWLAN ANa70と、PCRF60とAAA55とに接続されており、PDN100とコアネットワーク90のゲートウェイ装置としてユーザデータの転送を行う中継装置である。
SGW35は、PGW30とMME40とLTE AN80とSGSN45とUTRAN20とに接続されており、コアネットワーク90と3GPPのアクセスネットワーク(UTRAN20、GERAN25、LTE AN80)とのゲートウェイ装置としてユーザデータの転送を行う中継装置である。
MME40は、SGW35とLTE AN80とHSS50に接続されており、LTE AN80を経由してUE10の位置情報管理と、アクセス制御を行うアクセス制御装置である。また、コアネットワーク90には、複数の位置管理装置が含まれて構成されてもよい。例えば、MME40とは異なる位置管理装置が構成されても良い。MME40とは異なる位置管理装置はMME40と同様にSGW35とLTE AN80と、HSS50と接続されてもよい。
また、コアネットワーク90内に複数のMME40が含まれている場合、MME40同士が接続されても良い。これにより、MME40間で、UE10のコンテキストの送受信が行われても良い。
HSS50はMME40とAAA55とに接続されており、加入者情報の管理を行う管理ノードである。HSS50の加入者情報は、例えばMME40のアクセス制御の際に参照される。さらに、HSS50は、MME40とは異なる位置管理装置と接続されていても良い。
AAA55は、PGW30と、HSS50と、PCRF60と、WLAN ANa70とに接続されており、WLAN ANa70を経由して接続するUE10のアクセス制御を行う。
PCRF60は、PGW30と、WLAN ANa75と、AAA55と、PDN100に接続されており、データ配送に対するQoS管理を行う。例えば、UE10とPDN100間の通信路のQoSの管理を行う。
ePDG65は、PGW30と、WLAN ANb75とに接続されており、コアネットワーク90と、WLAN ANb75とのゲートウェイ装置としてユーザデータの配送を行う。
SGSN45は、UTRAN20とGERAN25とSGW35と接続されており、3G/2Gのアクセスネットワーク(UTRAN/GERAN)とLTEのアクセスネットワーク(E−UTRAN)間の位置管理のための制御装置である。更に、SGSN45は、PGW30及びSGW35の選択機能、UE10のタイムゾーンの管理機能、及びE−UTRANへのハンドオーバー時のMME40の選択機能を持つ。
また、図2(b)に示すように、各無線アクセスネットワークには、UE10が実際に接続される装置(例えば、基地局装置やアクセスポイント装置)等が含まれている。接続に用いられる装置は、無線アクセスネットワークに適応した装置が考えられる。
本実施形態においては、LTE AN80はeNB45を含んで構成される。eNB45はLTEアクセスシステムでUE10が接続する無線基地局であり、LTE AN80には1又は複数の無線基地局が含まれて構成されても良い。
WLAN ANa70はWLAN APa72と、TWAG74とが含まれて構成される。WLAN APa72はコアネットワーク90を運営する事業者に対して信頼性のあるWLANアクセスシステムで、UE10が接続する無線基地局であり、WLAN ANa70には1又は複数の無線基地局を含んで構成されてもよい。GW74はコアネットワーク90とWLAN ANa70のゲートウェイ装置である。また、WLAN APa72とGW74とは、単一の装置で構成されても良い。
コアネットワーク90を運営する事業者とWLAN ANa70を運営する事業者が異なる場合でも、事業者間の契約や規約によりこのような構成の実現が可能となる。
また、WLAN ANb75はWLAN APb76を含んで構成される。WLAN APb76はコアネットワーク90を運営する事業者に対して信頼関係が結ばれていない場合に、WLANアクセスシステムでUE10が接続する無線基地局であり、WLAN ANb75は1又は複数の無線基地局が含まれて構成されてもよい。
このように、WLAN ANb75はコアネットワーク90に含まれる装置であるePDG65をゲートウェイとしてコアネットワーク90に接続される。ePDG65は通信の安全性を確保するためのセキュリティー機能を持つ。
UTRAN20は、RNC(Radio Network Controller)24とeNB(UTRAN)22を含んで構成される。eNB(UTRAN)22は、UTRA(UMTS Terrestrial Radio Access)でUE10が接続する無線基地局であり、UTRAN20には1又は複数の無線基地局が含まれて構成されてもよい。またRNC24は、コアネットワーク90とeNB(UTRAN)22を接続する制御部であり、UTRAN20には1又は複数のRNCが含まれて構成されてもよい。また、RNC24は1つ又は複数のeNB(UTRAN)22と接続されても良い。更に、RNC24は、GERAN25に含まれる無線基地局(BSS(Base Station Subsystem)26)と接続されもてもよい。
GERAN25は、BSS26を含んで構成される。BSS26は、GERA(GSM/EDGE Radio Access)でUE10が接続する無線基地局であり、GERAN25には1又は複数の無線基地局BSSで構成されても良い。また、複数のBSSは互いに接続しあっていても良い。またBSS26はRNC24と接続しても良い。
なお、本明細書において、UE10が各無線アクセスネットワークに接続されるという事は、各無線アクセスネットワークに含まれる基地局装置やアクセスポイント等に接続される事としており、送受信されるデータや信号等も、基地局装置やアクセスポイントを経由している。
[1.2.装置構成]
以下、各装置の構成について説明する。
[1.2.1.TWAG構成]
図3はTWAG74の装置構成を示す。図に示すように、TWAG74はIP移動通信ネットワークインターフェース部320と、制御部300と記憶部340で構成されている。IP移動通信ネットワークインターフェース部320と記憶部340は制御部300と、バスを介して接続されている。
制御部300はTWAG74を制御するための機能部である。制御部300は、記憶部340に記憶されている各種プログラムを読みだして実行することにより各種処理を実現する。
IP移動通信ネットワークインターフェース部320はTWAG74が、PGW30と接続するための機能部である。
記憶部340は、TWAG74の各動作に必要なプログラムや、データ等を記憶する機能部である。記憶部340は、例えば、半導体メモリや、HDD(Hard Disk Drive)等により構成されている。
図3に示すように、記憶部340はTWAG capability342と、Network capability344とEPSベアラコンテキスト346を記憶する。以下、記憶部340で記憶される情報要素について説明する。
図4に、記憶部340で記憶される情報要素を示す。図4(a)はTWAG74が記憶するTWAG capabilityの一例を示す。TWAG capabilityでは、TWAG74ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報(NBIFOM capability)を記憶する。言い換えれば、TWAG74がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。具体的には、NBIFOM capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれても良い。なお、NBIFOM機能とは、マルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であっても良い。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であっても良い。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでTWAG74が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味しても良い。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することで、TWAG74はNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味しても良い。
図4(a)に示すように、NBIFOM capabilityは、TWAG74の識別情報TWAG IDと対応づけられて記憶されても良い。TWAG IDと対応づけられていない場合、NBIFOM capabilityは、記憶するTWAG74の能力を意味してもよい。
TWAG IDとNBIFOM capabilityが対応付けて記憶されている場合、TWAG74は複数のTWAG74のTWAG capabilityを記憶しても良い。
この場合、UE10が他のTWAG74へハンドオーバーする際に、TWAG74がTWAG capabilityに基づきハンドオーバー先のTWAG74を選択しても良い。
次に、Network capability344について説明する。図4(b)はTWAG74が記憶するNetwork capabilityの一例を示す。Network capabilityでは、ネットワークごと、つまりPGW30ごとのNBIFOM capabilityを記憶する。
ここで、NBIFOM capabilityは、ネットワークごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。言い換えれば、PGW30がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。より具体的には、例えば、NBIFOM capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれても良い。なお、NBIFOM機能とは、マルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であっても良い。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であっても良い。言い換えれば、NBIFOM capabilityはNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを示す識別情報であっても良い。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでPGW30が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味しても良い。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでPGW30がNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味しても良い。
図4(b)に示すように、TWAG74は、PGW IDと対応付けてNBIFOM capabilityを記憶する。更に、図に示すように、複数のPGW30に対応づけて、それぞれNBIFOM capabilityが記憶されても良い。PGW IDは、PGW30を識別するための情報であればよく、例えばAPN(Access Point Name)であっても良い。
次に、EPSベアラコンテキストについて説明する。EPSベアラコンテキストは、UE10ごとに記憶されるUE10ごとのEPSベアラコンテキストと、PDNコネクションごとのEPSベアラコンテキストとベアラ及び/又は転送路ごとのEPSベアラコンテキストに分類されても良い。
図4(c)はUE10ごとのEPSベアラコンテキストに含まれる情報要素を示す。図から分かるように、TWAG74はUE10ごとにUENBIFOM capability、NBIFOM allowedを記憶する。
UENBIFOM capabilityは、UE10のNBIFOM capabilityである。UENBIFOM capabilityは、UE10ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。言い換えれば、UENBIFOM capabilityは、UE10がNBIFOM機能をサポートするか否かを示す識別情報である。より具体的には、例えば、UENBIFOM capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれても良い。なお、NBIFOM機能とは、マルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であっても良い。
又は、UENBIFOM capabilityは、UE10が第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であっても良い。つまり、UENBIFOM capabilityが存在することでUE10が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つことを意味しても良い。
言い換えれば、UE10がNBIFOM機能をサポートすることを示す識別情報であっても良い。つまり、記憶部にUENBIFOM capabilityが存在することでUE10がNBIFOM機能をサポートすることを意味しても良い。
また、NBIFOM allowedはNBIFOMを用いたPDNコネクションを確立することが許可されたAPNを示す識別情報である。NBIFOMは少なくともAPNと対応付けられていても良い。NBIFOM allowedは複数のAPNと対応付けられていても良い。
本実施形態ではAPN1はNBIFOM allowedに対応付けられている。つまり、APN1はマルチアクセスPDNコネクションを確立することが許可されている。言い換えれば、本実施形態ではUE10はAPN1を用いてマルチアクセスPDNコネクションを確立することが許可されている。なお、APN1はマルチアクセスPDNコネクションではなく、従来のPDNコネクションを確立する事も許可されている。
更に、本実施形態ではAPN2はNBIFOM allowedに対応付けられていない。つまり、本実施形態ではAPN2はマルチアクセスPDNコネクションを確立することが許可されていない。つまり、本実施形態ではUE10はAPN2を用いて、マルチアクセスPDNコネクションを確立することはできない。
NBIFOM allowedはPDNコネクション確立前に記憶されていても良い。TWAG74は、PDNコネクション確立前及び/又は確立手続き中に、HSS50にアクセスしNBIFOM allowedを取得しても良い。また、UE10ごとのEPSベアラコンテキストにはUE10の識別情報が含まれていても良い。UE10の識別情報はIMSIであっても良い。
また、図4(d)にPDNコネクションごとのEPSベアラコンテキストを示す。PDNコネクションごとのEPSベアラコンテキストは、PDN connection IDとNetwork allowed modeとOperation modeとUser plane connection IDとTWAG MAC address、NBIFOM Permissionを含んでいる(が含まれる)。
PDN connection IDは、PDNコネクションを識別するための識別情報である。UE10とTWAG74とPGW30が同じ識別情報を記憶していてもよい。
Operation modeは、PDNコネクションが第1のPDNコネクションである場合、データの送受信を主導する、又は通信制御を開始できるのがUE10であるのか、ネットワークであるのかを示すモードの識別情報である。
より具体的には、例えば、UE10から通信制御を開始できるOperation modeはUEinitiated modeであってもよい。
また、ネットワーク及び/又はPGW30及び/又はPCRF60から通信制御を開始できるOperation modeはNetwork initiated modeであってもよい。
Network allowed modeは、ネットワークが許可するOperation modeを示す。Network allowed modeはUEinitiated mode、又はNetwork initiated mode、又はこれら両方を含めても良い。
User plane connection IDは、UE10がTWAG74を介した転送路を確立した場合のユーザデータの伝送に用いる接続を識別する識別情報である。TWAG MAC addressはTWAG74の物理アドレスである。
NBIFOM permissionは、このPDNコネクションがマルチアクセスPDNコネクションを確立した事を示す情報である。言い換えれば、NBIFOM permissionは、第1のPDNコネクションを確立したことを示す。つまり、TWAG74がNBIFOM permissionを記憶することで、このPDNコネクションは第1のPDNコネクションであることを意味する。
NBIFOM permissionは、PDNコネクションを確立することにより、TWAG74が記憶する識別情報である。TWAG74はPDNコネクション確立中に、HSS50にアクセスしNBIFOM permissionを取得しても良い。又は、マルチアクセスPDNコネクションが確立されたことに基づき、TWAG74はNBIFOM Permissionを記憶しても良い。
次に、ベアラ及び/又は転送路ごとのEPSベアラコンテキストについて説明する。図4(e)に示すように、ベアラ及び/又は転送路ごとのEPSベアラコンテキストには、転送路識別情報とRouting Ruleが含まれても良い。転送路識別情報は転送路及び/又はベアラを識別する情報である。転送路識別情報は、例えばEPSベアラIDであっても良い。
Routing RuleはRouting Filterと、Routing address又はRouting access typeの対応付けを示す。この対応付けに基づき、3GPPのアクセスネットワークを介した通信路を用いるか、WLANのアクセスネットワークを介した通信路を用いるかが決定される。
ここで、Routing access typeは、フローが経由するアクセスネットワークを示す。例えば、これは3GPP、又はWLANを示す。
また、Routing addressは経由可能なIPアドレスを示す。例えば、SGW35のIPアドレスであっても良い。又はTWAG74のIPアドレスであってもよい。又はMAG(Mobile Access Gateway)のIPアドレスであってもよい。
Routing RuleはPGW30やPCRF60から通知されても良いし、UE10から通知されても良い。又はTWAG74が事前にデフォルト値として記憶していた値であっても良い。
Routing FilterにはIPヘッダーを含めることでIPフローを切り替えても良い。又は、Routing FilterにアプリケーションIDを含めることで、アプリケーションごとにフローを切り替えても良い。又は、TFTを含めても良い。
Routing Ruleには複数のルールが記憶されていてもよい。更に、Routing Ruleは、各ルールに優先順位が含まれていても良い。TWAG capabilityとNetwork capabilityはEPSベアラコンテキストに含まれていても良い。
[1.2.2.HSS構成]
次に、HSS50の構成について説明する。図5はHSS50の装置構成を示す。図に示すように、HSS50はIP移動通信ネットワークインターフェース部520と、制御部500と記憶部540で構成されている。IP移動通信ネットワークインターフェース部520と記憶部540は制御部500と、バスを介して接続されている。
制御部500はHSS50を制御するための機能部である。制御部500は、記憶部540に記憶されている各種プログラムを読みだして実行することにより各種処理を実現する。
IP移動通信ネットワークインターフェース部520はHSS50が、MME40及び/又はその他のMME40と、AAA55と接続するための機能部である。
記憶部540は、HSS50の各動作に必要なプログラムや、データ等を記憶する機能部である。記憶部540は、例えば、半導体メモリや、HDD(Hard Disk Drive)等により構成されている。
図5に示すように、記憶部540はHSSデータ542を記憶する。以下、記憶部540で記憶される情報要素について説明する。図6に、記憶部540で記憶される情報要素を示す。図6(a)はHSS50が記憶するUE10ごとのHSSデータの一例を示す。
図に示すように、UE10ごとのHSSデータには、IMSI、MSISDN、IMEI/IMEISV、Access Restriction、UENBIFOM capability、NBIFOM allowedが含まれる。IMSIはUE10を使用するユーザ(加入者)に割り当てられる、識別情報である。MSISDNは、UE10の電話番号を表す。IMEI/IMISVは、UE10に割り当てられている識別情報である。Access Restrictionは、アクセス制限の登録情報を示す。
UENBIFOM capabilityは、UE10のNBIFOM capabilityを示す。UENBIFOM capabilityは、UE10ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。言い換えれば、UE10がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す。より具体的には、例えば、NBIFOM capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれても良い。
又は、UENBIFOM capabilityは、UE10が第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であっても良い。つまり、UENBIFOM capabilityが存在することでUE10が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つことを意味しても良い。
また、NBIFOM allowedはNBIFOMを用いたPDNコネクションを確立することが許可されたAPNを示す識別情報である。NBIFOMは少なくともAPNと対応付けられていてもよい。NBIFOM allowedは複数のAPNと対応付けられていても良い。
本実施形態ではAPN1はNBIFOM allowedに対応付けられている。つまり、APN1はマルチアクセスPDNコネクションを確立することが許可されている。言い換えれば、本実施形態ではUE10はAPN1を用いてマルチアクセスPDNコネクションを確立することが許可されている。なお、APN1はマルチアクセスPDNコネクションではなく、従来のPDNコネクションを確立する事も許可されている。
更に、本実施形態ではAPN2はNBIFOM allowedに対応付けられていない。つまり、本実施形態ではAPN2はマルチアクセスPDNコネクションを確立することが許可されていない。つまり、本実施形態ではUE10はAPN2を用いて、マルチアクセスPDNコネクションを確立することはできない。NBIFOM allowedはPDNコネクション確立前に記憶されていても良い。
図6(b)はHSS50が記憶するPDNコネクションごとのHSSデータの一例を示す。図から分かるように、PDNコネクションごとのHSSデータには、少なくともContext ID、PDN address、PDN Type、APN(Access Point Name)、WLAN offlaod ability、PDN GW ID、NBIFOM Permissionが含まれる。
Context IDは、PDNコネクションごとのHSSデータを記憶するコンテキストの識別情報である。PDN Addressは、登録されたIPアドレスを示す。PDN AddressはUE10のIPアドレスである。PDN Typeは、PDN Addressのタイプを示す。つまり、例えばIPv4又はIPv6又はIPv4v6を識別するための識別情報である。APNは、DNSの命名規則に従い、ネットワークのアクセス先を示すラベルである。
WLAN offload abilityは、このAPNで接続されたトラフィックは、WLANと3GPP間の連携機能を用いて、WLANにオフロードできるか、又は3GPPの接続を維持するかを示す識別情報である。WLAN offload abilityは、RATタイプごとに分かれていても良い。具体的には、LTE(E−UTRA)と3G(UTRA)で異なっていても良い。
PDN GW identityは、このAPNで利用されるPGW30を識別する識別情報である。この識別情報は、FQDN(Fully Qualified Domain Name:完全修飾ドメイン名)、又はIPアドレスであっても良い。
NBIFOM permissionは、このPDNコネクションがマルチアクセスPDNコネクションを確立した事を示す情報である。言い換えれば、NBIFOM permissionは、第1のPDNコネクションを確立したことを示す。つまり、TWAG74がNBIFOM permissionを記憶することで、このPDNコネクションは第1のPDNコネクションであることを意味する。
NBIFOM permissionは、PDNコネクションを確立することにより、TWAG74が記憶する識別情報である。
具体的には、例えばAPN1が含まれるPDNコネクションごとのHSSデータにはNBIFOM Permissionが含まれ、APN2が含まれるPDNコネクションごとのHSSデータにはNBIFOM Permissionが含まれなくても良い。
言い換えれば、APN1によるPDNコネクションは第1のPDNコネクションであってもよく、APN2は第1のPDNコネクションであってはならない。
[1.2.3.UE構成]
次に、UE10の構成について説明する。図7はUE10の装置構成を示す。図に示すように、UE10はLTEインターフェース部720と、WLANインターフェース部740と、制御部700と記憶部750で構成されている。
LTEインターフェース部720とWLANインターフェース部740と記憶部750は制御部700と、バスを介して接続されている。
制御部700はUE10を制御するための機能部である。制御部700は、記憶部750に記憶されている各種プログラムを読みだして実行することにより各種処理を実現する。
LTEインターフェース部720は、UE10がLTE基地局に接続し、IPアクセスネットワークへ接続するための機能部である。また、LTEインターフェース部720には、外部アンテナ710が接続されている。
WLANインターフェース部740は、UE10がWLAN APに接続し、IPアクセスネットワークへ接続するための機能部である。また、WLANインターフェース部740には、外部アンテナ730が接続されている。
制御部700はUE10を制御するための機能部である。制御部700は、記憶部750に記憶されている各種プログラムを読みだして実行することにより各種処理を実現する。
記憶部750は、UE10の各動作に必要なプログラムや、データ等を記憶する機能部である。記憶部750は、例えば、半導体メモリや、HDD(Hard Disk Drive)等により構成されている。
図7に示すように、記憶部750はUEコンテキスト752を記憶する。以下、記憶部750で記憶される情報要素について説明する。なお、UEコンテキスト752は、UE10ごとのUEコンテキストとPDNコネクションごとのUEコンテキストと、転送路及び/又はベアラごとのUEコンテキストに分類される。
図8(a)は、UE10ごとに記憶されるUEコンテキストの一例である。図に示すように、UE10ごとのUEコンテキストは、IMSI、EMM State、GUTI、ME Identity、UENBIFOM capabilityが含まれる。
IMSIはUE10を使用するユーザ(加入者)に割り当てられる、識別情報である。
EMM Stateは、UE10の移動管理状態を示す。例えば、UE10がネットワークに登録されているEMM−REGISTERED(登録状態、registered状態)、又はUE10がネットワークに登録されていないEMM−DEREGISTERD(非登録状態、deregistered状態)であっても良い。
GUTIは、Globally Unique Temporary Identityの略であり、UE10の一時的な識別情報である。GUTIはMME40の識別情報(GUMMEI:Globally Unique MME Identifier)と特定MME40内でのUE10の識別情報(M−TMSI)により構成される。ME Identityは、MEのIDであり、例えば、IMEI/IMISVであっても良い。
UENBIFOM capabilityは、UE10のNBIFOM capabilityである。UENBIFOM capabilityは、UE10ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。言い換えれば、UENBIFOM capabilityは、UE10ごとにNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。より具体的には、例えば、NBIFOM capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれても良い。なお、NBIFOM機能とは、マルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を持つ事を示す情報であっても良い。
又は、UENBIFOM capabilityは、UE10が第1のPDNコネクションを確立する能力を持つことを示す識別情報であっても良い。つまり、UE10の記憶部にUENBIFOM capabilityが存在することでUE10が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つことを意味しても良い。
言い換えれば、UENBIFOM capabilityは、UE10がNBIFOM機能をサポートすることを示す識別情報であっても良い。つまり、UE10の記憶部にUENBIFOM capabilityが存在することで、UE10がNBIFOM機能をサポートすることを意味しても良い。
図8(b)はPDNコネクションごとのUEコンテキストの一例を示す。図に示すように、PDNコネクションごとのUEコンテキストには、少なくともPDN connection ID、APN in Use、IP address、Default Bearer、WLAN offload ability、UEallowed mode、Operation modeが含まれる。
PDN connection IDは、PDNコネクションを識別するための識別情報である。UE10とTWAG74とPGW30が同じ識別情報を記憶していても良い。APN in Useは、UE10が直前に利用したAPNである。このAPNは、ネットワークの識別情報と、デフォルトのオペレータの識別情報とで構成されても良い。IP Addressは、PDNコネクションでUE10に割り当てられたIPアドレスであり、IPv4アドレス、又はIPv6 プレフィックスであっても良い。
Default Bearerは、このPDNコネクションでのデフォルトベアラを識別するEPSベアラ識別情報である。
WLAN offloadabilityは、該PDNコネクションに関連付けられた通信に対し、WLANと3GPP間のインターワーキング機能を用いてWLANへオフロードすることを許可するか、又は3GPPアクセスを維持するか否かを示すWLANオフロードの許可情報である。
UEallowed modeは、UE10が許可するOperation modeである。この識別情報は、UEintiated mode、又はNetwork initiated modeのいずれか、又は両方を示しても良い。
Operation modeは、現在のPDNコネクションが第1のPDNコネクションである場合、データの送受信を主導する、又は通信制御を開始できるのがUE10であるか、又はネットワークであるかを示すモードの識別情報である。
図8(c)はベアラごとのUEコンテキストである。ベアラごとのUEコンテキストには転送路識別情報、Routing Ruleが含まれている。転送路識別情報は転送路及び/又はベアラを識別する情報である。転送路識別情報は、例えばEPSベアラIDであっても良い。また、転送路識別情報はTFTと対応付けられていても良い。
ここで、Routing access typeは、フローが経由するアクセスネットワークを示す。例えば、これは3GPP、又はWLANを示す。また、Routing addressは経由可能なIPアドレスを示す。例えば、SGW35のIPアドレスであっても良い。又はTWAG74のIPアドレスであってもよい。又はMAG(Mobile Access Gateway)のIPアドレスであってもよい。
Routing RuleはPGW30やPCRF60から通知されても良い。又は、UE10が事前にデフォルト値として記憶していた値であっても良い。
Routing FilterにはIPヘッダーを含めることでIPフローを切り替えても良い。又は、Routing FilterにアプリケーションIDを含めることで、UE10はアプリケーションごとにフローを切り替えても良い。又は、Routing FilterにTFTを含めても良い。
Routing Ruleには複数のルール(規則)が記憶されていても良い。更に、Routing Ruleは、各ルールに優先順位が含まれていても良い。
図8(d)にTWAG capabilityを示す。TWAG capabilityでは、TWAG74ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報(NBIFOM capability)を記憶する。言い換えれば、TWAG74がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。具体的には、NBIFOM capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれても良い。なお、NBIFOM機能とは、マルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であっても良い。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であっても良い。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでTWAG74が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味しても良い。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することで、TWAG74はNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味しても良い。
UE10はNBIFOM capabilityはTWAG IDと対応付けて記憶しても良い。また、複数のTWAG74のNBIFOM capabilityを記憶しても良い。
図8(e)にNetwork capabilityの一例を示す。Network capabilityでは、ネットワークごと、つまりPGW30ごとのNBIFOM capabilityを記憶する。
ここで、NBIFOM capabilityは、ネットワークごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。より具体的には、例えば、NBIFOM capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれても良い。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であっても良い。つまり、NBIFOM capabilityが存在することでPGW30及び/又はネットワークが第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味しても良い。
図8(e)に示すように、TWAG74は、PGW IDと対応付けてNBIFOM capabilityを記憶する。更に、図に示すように、複数のPGW30に対応づけて、それぞれNBIFOM capabilityが記憶されても良い。
PGW IDは、PGW30を識別するための情報である。PGW IDは、例えばAPNであっても良い。
TWAG capabilityとNetwork capabilityはUEコンテキストに含まれていても良いし、UEコンテキストから独立した情報であっても良い。
つまり、UE10はTWAG capabilityとNetwork capabilityをUEコンテキストに含めて記憶してもよく、又はTWAG capabilityとNetwork capabilityをUEコンテキストから独立して記憶しても良い。
[1.2.4.PGW構成要素]
次に、PGW30の構成要素について説明する。図9はPGW30の装置構成を示す。図に示すように、PGW30はIP移動通信ネットワークインターフェース部920と、制御部900と記憶部940で構成されている。IP移動通信ネットワークインターフェース部920と記憶部940は制御部900と、バスを介して接続されている。
制御部900はPGW30を制御するための機能部である。制御部900は、記憶部940に記憶されている各種プログラムを読みだして実行することにより各種処理を実現する。
IP移動通信ネットワークインターフェース部920は、PGW30が、SGW35及び/又はPCRF60及び/又はePDG65と及び/又はAAA55及び/又はGW74と接続するための機能部である。
記憶部940は、PGW30の各動作に必要なプログラムや、データ等を記憶する機能部である。記憶部940は、例えば、半導体メモリや、HDD(Hard Disk Drive)等により構成されている。
記憶部940は、図に示すように、EPSベアラコンテキスト942を記憶する。なお、EPSベアラコンテキストの中には、UE10ごとに記憶されるものと、APNごとに記憶されるものと、PDNコネクションごとに記憶されるものと、転送路及び/又はベアラごとに記憶されるものが含まれる。
まず、UE10ごとのEPSベアラコンテキストについて説明する。図10(a)は、UE10ごとのEPSベアラコンテキストの一例を示す。図に示すようにEPSベアラコンテキストには、少なくともIMSIとME IdentityとMSISDNとUENBIFOM capabilityが含まれる。IMSIはUE10のユーザを識別する情報である。ME Identityは、MEのIDであり、例えば、IMEI/IMISVであっても良い。MSISDNは、UE10の電話番号を表す。
UENBIFOM capabilityは、UE10のNBIFOM capabilityである。UENBIFOM capabilityは、UE10ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力を持っているか否かを示す識別情報である。より具体的には、例えば、NBIFOM capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれても良い。
又は、UENBIFOM capabilityは、UE10が第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であっても良い。つまり、UENBIFOM capabilityが存在することでUE10が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つことを意味しても良い。
次に、PDNコネクションごとのEPSベアラコンテキストについて説明する。図10(b)はPDNコネクションごとのEPSベアラコンテキストの一例を示す。
図に示すように、コンテキストには少なくともPDN connection ID、IP address、PDN type、APN、Network allowed mode、Operation modeを含める。
PDN connection IDは、PDNコネクションを識別するための識別情報である。UE10とTWAG74とPGW30が同じ識別情報を記憶していても良い。
IP Addressは、このPDNコネクションに対してUE10が割り当てられたIPアドレスを示す。IPアドレスはIPv4及び/又はIPv6 プレフィックスであっても良い。
PDN typeは、IPアドレスの種類を示す。PDN typeは例えば、IPv4又はIPv6又はIPv4v6を示す。
APNは、DNSの命名規則に従い、ネットワークのアクセス先を示すラベルである。
Network allowed modeは、ネットワークが許可するOperation modeを示す。Network allowed modeはUEinitiated mode、又はNetwork initiated modeのいずれか、又はこれら両方を含めても良い。
Operation modeは、現在のPDNコネクションが第1のPDNコネクションである場合、データの送受信を主導する、又は通信制御を開始できるのがUE10であるのかネットワークであるのかを示すモードの識別情報である。
より具体的には、例えば、UE10から通信制御を開始できるUEinitiated modeや、ネットワークから通信制御を開始できるNetwork initiated modeを識別しても良い。
次に、転送路及び/又はベアラごとのEPSベアラコンテキストの一例を、図10(c)を用いて説明する。図に示すように、コンテキストには少なくとも転送路識別情報とRouting Ruleが含まれる。
転送路識別情報は転送路及び/又はベアラを識別する情報である。転送路識別情報は、例えばEPSベアラIDであっても良い。また、転送路識別情報はTFTと対応付けられていても良い。
Routing access typeは、フローが経由するアクセスネットワークを示す。例えば、これは3GPP、又はWLANを示す。
また、Routing addressは経由可能なIPアドレスを示す。例えば、SGW35のIPアドレスであっても良い。又はTWAG74のIPアドレスであってもよい。又はMAG(Mobile Access Gateway)のIPアドレスであっても良い。
Routing RuleはPGW30やPCRF60から通知されても良い。又は、UE10が事前にデフォルト値として記憶していた値であっても良い。
Routing FilterにIPヘッダーを含めることで、PGW30はIPフローを切り替えても良い。又は、Routing FilterにアプリケーションIDを含めることで、PGW30はアプリケーションごとにフローを切り替えても良い。又は、Routing FilterにTFTを含めても良い。
Routing Ruleには複数のルールが記憶されていても良い。更に、Routing Ruleは、各ルールに優先順位が含まれていても良い。
図10(d)にTWAG capabilityを示す。TWAG capabilityでは、TWAG74ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報(NBIFOM capability)を記憶する。言い換えれば、TWAG74がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。具体的には、NBIFOM capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれても良い。
なお、NBIFOM機能とは、マルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であっても良い。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であっても良い。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでTWAG74が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味しても良い。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することで、TWAG74はNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味しても良い。
PGW30はNBIFOM capabilityはTWAG IDと対応付けて記憶しても良い。
図10(e)にNetwork capabilityの一例を示す。Network capabilityでは、ネットワークごと、つまりPGW30ごとのNBIFOM capabilityを記憶する。
ここで、NBIFOM capabilityは、ネットワークごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。より具体的には、例えば、NBIFOM capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれても良い。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であっても良い。つまり、NBIFOM capabilityが存在することでPGW30及び/又はネットワークが第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味しても良い。
図10(e)に示すように、PGW30は、PGW IDと対応付けてNBIFOM capabilityを記憶する。更に、図に示すように、複数のPGW30に対応づけて、それぞれNBIFOM capabilityが記憶されても良い。
PGW IDは、PGW30を識別するための情報であればよく、例えばAPNであっても良い。
TWAG capabilityとNetwork capabilityはEPSベアラコンテキストに含まれていても良いし、UEコンテキストから独立した情報であっても良い。
[1.2.5.PCRF構成要素]
次に、PCRF60の構成要素について説明する。図11はPCRF60の装置構成を示す。図に示すように、PCRF60はIP移動通信ネットワークインターフェース部1120と、制御部1100と記憶部1140で構成されている。IP移動通信ネットワークインターフェース部1120と記憶部1140は制御部1100と、バスを介して接続されている。
制御部1100はPCRF60を制御するための機能部である。制御部1100は、記憶部1140に記憶されている各種プログラムを読みだして実行することにより各種処理を実現する。
IP移動通信ネットワークインターフェース部1120は、PCRF60が、PGW30及び/又はTWAG74及び/又はAAA55と接続するための機能部である。
記憶部1140は、PCRF60の各動作に必要なプログラムや、データ等を記憶する機能部である。記憶部940は、例えば、半導体メモリや、HDD(Hard Disk Drive)等により構成されている。
記憶部1140は、図に示すように、UEコンテキスト1142を記憶する。なお、UEコンテキストの中には、UE10ごとに記憶されるものと、PDNコネクションごとに記憶されるもので分けられても良い。
図12(a)にUE10ごとのUEコンテキストを示す。図に示すように、コンテキストには少なくともSubscriber IDとUENBIFOM capabilityを含める。Subscriber IDは、ユーザの識別情報である。例えばIMSIであっても良い。
UENBIFOM capabilityは、UE10のNBIFOM capabilityである。UENBIFOM capabilityは、UE10ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。言い換えれば、UENBIFOM capabilityは、UE10がNBIFOM機能をサポートするか否かを示す識別情報である。より具体的には、例えば、NBIFOM Capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれても良い。
又は、UENBIFOM capabilityは、UE10が第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であっても良い。つまり、UENBIFOM capabilityが存在することでUE10が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つことを意味しても良い。
言い換えれば、UE10がNBIFOM機能をサポートすることを示す識別情報であっても良い。つまり、記憶部にUENBIFOM capabilityが存在することでUE10がNBIFOM機能をサポートすることを意味しても良い。
次に、PDNコネクションごとのUEコンテキストを説明する。図12(b)はPDNコネクションごとのUEコンテキストの一例である。図に示すように、コンテキストには少なくともAPN、Operation mode、Network Policy、Charging Rule、PCC Rule、QoS Ruleを含めても良い。
APNは、DNSの命名規則に従い、ネットワークのアクセス先を示すラベルである。Operation modeは、PDNコネクションが第1のPDNコネクションである場合、データの送受信を主導する、又は通信制御を開始できるのがUE10であるのか又はネットワークであるのかを示すモードの識別情報である。より具体的には、例えば、UE10から通信制御を開始できるOperation modeはUEinitiated modeであっても良い。
また、ネットワーク及び/又はPGW30及び/又はPCRF60から通信制御を開始できるOperation modeはNetwork initiated modeであっても良い。
Network Policyは、ネットワーク側での通信制御ポリシーであり、Network allowed modeが含まれていても良い。又は、PCRF60はNetwork allowed modeをNetwork Policyとは別に記憶しても良い。
Charging Ruleは課金に関する規則である。PCRF60が決定したCharging Ruleに基づきPCEFが課金を行う。
PCC RuleはNetwork PolicyとCharging Ruleの制御にかかわる規則である。PCC Ruleに基づき、PCEFは通信制御及び課金を行う。QoS Ruleは、フローのQoSに関わる規則である。QoS RuleはPCC Ruleと対応付けられていても良い。
図12(c)は、転送路及び/又はベアラごとのUEコンテキストを示す。図に示すように、転送路及び.又はベアラごとのUEコンテキストは、少なくともRouting Ruleを含める。
Routing RuleはRouting Filterと、Routing address又はRouting access typeの対応付けを示す。この対応付けに基づき、3GPPのアクセスネットワークを介した通信路を用いるか、又はWLANのアクセスネットワークを介した転送路を用いるかが決定される。ここで、Routing access typeは、フローが経由するアクセスネットワークを示す。例えば、これは3GPP、又はWLANを示す。
また、Routing addressは経由可能なIPアドレスを示す。例えば、SGW35のIPアドレスであっても良い。又はTWAG74のIPアドレスであってもよい。又はMAG(Mobile Access Gateway)のIPアドレスであってもよい。
Routing RuleはUE10及び/又はTWAG74及び/又はPGW30から通知されても良い。又はPCRF60が事前にデフォルト値として記憶していた値であっても良い。その場合、PCRF60はPCC Ruleに基づいてRouting Ruleのデフォルト値を決定しても良い。
Routing FilterにはIPヘッダーを含めることでIPフローを切り替えても良い。又は、Routing FilterにアプリケーションIDを含めることで、アプリケーションごとにフローを切り替えても良い。又は、TFTを含めても良い。
Routing Ruleには複数のルールが記憶されていても良い。更に、Routing Ruleは、各ルールに優先順位が含まれていても良い。
図12(d)はTWAG74が記憶するTWAG capabilityの一例を示す。TWAG capabilityでは、TWAG74ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報(NBIFOM capability)を記憶する。言い換えれば、TWAG74がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。具体的には、NBIFOM capabilityには、“allowed”、又は”Not allowed”が含まれても良い。
なお、NBIFOM機能とは、マルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であっても良い。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であっても良い。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでTWAG74が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味しても良い。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することで、TWAG74はNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味しても良い。
図に示すように、NBIFOM capabilityは、TWAG74の識別情報であるTWAG IDと対応づけられて記憶されても良い。TWAG IDと対応づけられていない場合、NBIFOM capabilityは、記憶するTWAG74の能力を意味しても良い。
TWAG IDとNBIFOM capabilityが対応付けて記憶されている場合、PCRF60は複数のTWAG74のTWAG capabilityを記憶しても良い。
図12(e)はPCRF60が記憶するNetwork capabilityの一例を示す。Network capabilityでは、ネットワークごと、つまりPGW30ごとのNBIFOM capabilityを記憶する。
ここで、NBIFOM capabilityは、ネットワークごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。言い換えれば、PGW30がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。より具体的には、例えば、NBIFOM capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれても良い。
なお、NBIFOM機能とは、マルチアクセスPDNコネクションの確立を可能とする機能を有する事を示す情報であっても良い。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であっても良い。言い換えれば、NBIFOM capabilityはNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを示す識別情報であっても良い。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでPGW30が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味しても良い。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでPGW30がNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味しても良い。
[1.3.初期状態の説明]
本実施形態における初期状態について説明する。本実施形態における初期状態は、後述する第1の初期状態であってもよく、第2の初期状態であっても良い。なお、本実施形態における初期状態は第1又は第2の初期状態に限らなくても良い。
[1.3.1.第1の初期状態の説明]
第1の初期状態を説明する。第1の状態では、UE10はコアネットワーク90との間に第1のPDNコネクションを確立していない状態である。しかし、UE10は第2のPDNコネクションを既に確立している状態である。より詳細には、UE10は、PGW_A1310との間に第1のPDNコネクションを確立していない。しかし、UE10はPGW_B1320との間に第2のPDNコネクションを確立している。
なお、PGW_A1310は、APN1を用いて選択されるゲートウェイ装置であっても良い。PGW_B1320は、APN2を用いて選択されるゲートウェイ装置であってもよい。更に、PGW_A1310及びPGW_B1320はPGW30であっても良い。また、APN1及び/又はAPN2を用いたゲートウェイの選択は、アクセスネットワークBに含まれて配置されているTWAG74及び/又はコアネットワーク90に含まれて配置されているMME40によって実行されても良い。
さらに、APN1を用いて選択されるゲートウェイ装置とAPN2を用いて選択されるゲートウェイ装置は同一のゲートウェイ装置であっても良い。その場合は、PGW_A1310とPGW_B1320は同一の装置であっても良い。
なお、第2のPDNコネクションは、アクセスネットワークBを介したUE10とPGW30との間の転送路で構成されても良い。したがって、UE10とTWAG74との間の転送路と、TWAG74とPGW_B1320との間の転送路を組み合わせた転送路で構成されてもよい。ここで、転送路はベアラであっても良い。
このように、第1の状態初期では、UE10はアクセスネットワークBを経由してコアネットワーク90に接続している状態であっても良い。
なお、UE10は、アクセスネットワークAを経由してコアネットワーク90に接続していなくても良い。言い換えると、UE10はLTEアクセスネットワークを介してアタッチしていなくても良い。
もしくは、UE10はアクセスネットワークAを経由してコアネットワーク90に接続している状態であっても良い。その場合、UE10はUE10が主導して開始するアタッチ手続きを実行し、第3のPDNコネクションを確立しても良い。
なお、第3のPDNコネクションは、APN2を用いて選択されるゲートウェイとの間に確立しても良い。もしくは、APN1やAPN2とは異なる他のAPNを用いて選択されるゲートウェイとの間に確立しても良い。
以上、第1の初期状態を説明してきたが、第1の初期状態はこれに限らず、例えばアクセスネットワークBを介してマルチアクセスPDNコネクションを確立していない状態であれば良い。
[1.3.2.第1の初期状態に至るための手続きの説明]
第1の初期状態に至るための手続きを、図15を用いて説明する。第1の初期状態に至るための手続きでは、少なくとも、図15の(A)で示すアクセスネットワークBを介したコアネットワーク90へのアタッチ手続きを実行する。第1の初期状態は、少なくとも図15の(A)のアクセスネットワークBを介したコアネットワーク90へのアタッチ手続きを実行した後の状態である。
次に、アクセスネットワークBを介したコアネットワーク90へのアタッチ手続きの詳細を説明する。UE10は、まず、アクセスネットワークB及びコアネットワーク90にアクセスするための認証及びコアネットワーク90との間でメッセージを送受信するためのセキュリティアソシエーションを確立するためのセキュリティアソシエーション手続きを実行する(S1502)。
より詳細には、UE10は、アクセスネットワークBに配置されるTWAG74及びコアネットワーク90に配置されるPGW30にアクセスするための認証手続きを実行する。UE10は認証手続きの完了に基づき、UE10とTWAG74との間及びTWAG74とPGW30との間のセキュリティアソシエーションを確立する手続きを実行する。認証手続き及びセキュリティアソシエーションの確立手続きでは、UE10はAPN(Access Point Name)を制御情報に含めてコアネットワーク90に送信しても良い。また、認証及びセキュリティアソシエーションを確立する手続きはEAP等の手法に基づいて実行されても良い。UE10は、TWAG74によってAPNを用いて選択されるPGW30にアクセスするための認証を得ることができる。
さらに、UE10は、複数のAPNを送信しても良い。例えば、APN1とAPN2を送信することにより、認証及びセキュリティアソシエーションを確立する手続きの完了に伴い、UE10は、TWAG74によってAPN1を用いて選択されるPGW30と、APN2を用いて選択されるPGW30にアクセスするための認証を得ることができる。
UE10は、セキュリティアソシエーションの確立に基づいて、アクセスネットワークBを介してコアネットワーク90との間に第2のPDNコネクションを確立するPDN接続手続きを実行する(S1504)。より詳細には、UE10はTWAG74を介してコアネットワーク90に配置されるPGW_B1320との間にPDNコネクションを確立する。
具体的には、UE10はTWAG74及び/又はネットワークにPDN接続要求(PDNconnectivity request)を送信する。UE10はAPN2を含めてPDN接続要求を送信しても良い。
TWAG74及び/又はネットワークは、UE10が送信したPDN接続要求を受信する。TWAG74及び/又はネットワークは、PDN接続要求の受信に基づき、UE10にPDN接続受諾を送信する。TWAG74及び/又はネットワークは、APN2を含めてPDN接続受諾を送信しても良い。
UE10は、TWAG74及び/又はネットワークが送信したPDN接続受諾を受信する。UE10は、PDN接続受諾に基づき、TWAG74及び/又はネットワークにPDN接続完了(PDN connectivity complete)を送信する。
TWAG74及び/又はネットワークは、UE10が送信したPDN接続完了を受信する。
[1.3.3.第2の初期状態の説明]
第2の初期状態を説明する。第2の初期状態では、UE10はコアネットワーク90に接続していない状態である。言い換えると、UE10はコアネットワーク90との間に第1のPDNコネクション及び第2のPDNコネクションを確立していない。より詳細には、UE10はコアネットワーク90に含まれて配置されているPGW_A1310との間に第1のPDNコネクションを確立していない。さらに、UE10はコアネットワーク90に含まれて配置されているPGW_B1320との間に第2のPDNコネクションを確立していない。
なお、PGW_A1310は、APN1を用いて選択されるゲートウェイ装置であっても良い。PGW_B1320は、APN2を用いて選択されるゲートウェイ装置であってもよい。また、APN1及び/又はAPN2を用いたゲートウェイの選択は、アクセスネットワークBに含まれて配置されているTWAG74及び/又はコアネットワーク90に含まれて配置されているMME40によって実行されても良い。
このように、第2の初期状態では、UE10はコアネットワーク90との接続がない状態であっても良い。言い換えると、UE10はアクセスネットワークA及びアクセスネットワークBを経由してコアネットワーク90に接続していない状態であってもよい。したがって、UE10はPDNコネクションを確立していない状態であっても良い。
以上、第2の初期状態を説明してきたが、第2の初期状態はこれに限らず、例えばアクセスネットワークBを介してコアネットワーク90に接続していない状態であれば良い。
[1.3.4.第2の初期状態に至るための手続きの説明]
第2の初期状態に至る(遷移する)ための手続きを、図15を用いて説明する。第2の初期状態に至る(遷移する)ための手続きでは、図15の(A)の部分の手続きを実行しない状態であってもよい。言い換えると、第2の初期状態はアクセスネットワークBを介してコアネットワーク90へ接続するための特別な手続きを全く実行してない状態であっても良い。つまり、第2の初期状態は、UE10がアクセスネットワークBを介してコアネットワーク90に初期接続する状態であっても良い。
[1.3.5.マルチアクセスPDNコネクション確立手続きの説明]
次に、第1のPDNコネクションの確立手続きを説明する。ここで、初期状態は第1の初期状態又は第2の初期状態であっても良い。本実施形態では、UE10は、初期状態確立後、アクセスネットワークBを介してコアネットワーク90との間に第1のPDNコネクションを確立するためのPDN接続手続きを実行する(S1506)。より詳細には、UE10はTWAG74を介してコアネットワーク90に配置されるPGW_A1310との間に第1のPDNコネクションを確立する。
なお、第1のPDNコネクションは、UE10とTWAG74との間の転送路と、TWAG74とPGW_A1310との間の転送路を組み合わせた経路で構成されても良い。ここで、転送路はベアラであっても良い。
図15に示すように、第1のPDNコネクションを確立する手続きは、APN1を用いたPDN接続手続きであってもよい。以下、PDN接続手続きの具体例を説明する。
[1.4.PDN接続手続き例]
第1のPDNコネクションを確立するためのPDN接続手続き例を、図16を用いて説明する。
[1.4.1.第1のPDN接続手続き例]
第1のPDN接続手続き例について図16を用いて説明する。
図16(B)に示すように、UE10は、まず、認証及びセキュリティアソシエーションを確立するためのセキュリティアソシエーション手続きを実行する。なお、UE10は、初期状態が第2の初期状態である場合にセキュリティアソシエーション手続きを実行しても良い。言い換えると、初期状態が第1の初期状態である場合、UE10はセキュリティアソシエーション手続きを実行しなくても良い。このように、初期状態が第1の初期状態である場合、UE10は既にセキュリティアソシエーションを確立しているため、セキュリティアソシエーション手続きを省略しても良い。
なお、UE10が実行するセキュリティアソシエーション手続きは、図15の(A)を用いて説明したセキュリティアソシエーション手続きと同様であってもよい。そのため、手続きの詳細説明は省略する。
次に、UE10は、TWAG74にPDN接続要求(PDN connectivity request)を送信する(S2102)。UE10は、少なくともPDN接続要求メッセージID(PDN connectivity request message identity)及びプロシージャトランザクションID(Procedure transaction identity)及びリクエストタイプ(Request type)及びPDNタイプ(PDN type)を含めてPDN接続要求を送信しても良い。さらに、UE10は、少なくとも第1の識別情報及び/又は第6の識別情報をPDN接続要求に含めても良い。さらに、UE10は、APN(Access Point Name)及び/又はPCO(Protocol Configuration Options)及び/又はTFT(Traffic Flow Templates)をPDN接続要求に含めても良い。なお、UE10は、第1の識別情報及び/又は第6の識別情報及び/又はTFTをPCOに含めて送信しても良い。
ここで、第1の識別情報は、UE10がNBIFOMをサポートしていることを表すUENBIFOM capabilityであってもよい。なお、NBIFOM capabilityとは、マルチアクセスPDNコネクションを確立する機能を有することを示す情報であってもよい。
さらに、第6の識別情報は、マルチアクセスPDNコネクションのNBIFOMオペレーションモードを決定することを要求することを表すRequest NBIFOMであってもよい。及び/又は、第6の識別情報は、確立するマルチアクセスPDNコネクションに対して許可されるNBIFOMオペレーションモードを要求することを表す情報であってもよい。
このように、UE10は、第1の識別情報及び/又は第6の識別情報を含めてPDN接続要求を送信することにより、UE10が特定のNBIFOMオペレーションモードを要求することなくマルチアクセスPDNコネクションの確立を要求しても良い。
PDN接続要求メッセージIDは、PDN接続要求メッセージを表すメッセージタイプであってもよい。プロシージャトランザクションIDはPDN接続手続きを識別する情報であってもよい。
APNはUE10が接続を要求するAPNであってもよい。より具体的には、APNは、APN1であっても良い。UE10は、マルチアクセスPDNコネクションを確立するために、APN1を含めても良い。ここで、APN1はマルチアクセスPDNコネクションの確立が許可されたAPN、及び/又はNBIFOMに基づく通信が許可されたAPNであってもよい。
リクエストタイプは、要求するPDN接続手続きの種類を識別する情報であってもよい。例えば、UE10はAPN1を用いて初期接続を行うことから、リクエストタイプは、ハンドオーバーを示すタイプではなくアタッチを示すタイプであってもよい。
PDNタイプは、利用可能なIPバージョンを示すもであってもよい。例えば、PDNタイプはIPv4であってよく、IPv6であってもよく、IPv4v6であっても良い。
PCOは、PDNコネクションと関連付けられたプロトコル情報であってもよい。また、PCOは、要求の識別情報を含めても良い。なお、UE10は第1の識別情報及び/又は第6の識別情報をPCOに含めて送信しても良い。
TFTは、本PDN接続手続きで確立するPDNコネクションを用いて通信を行うIPフローを識別するための情報であってもよい。なお、識別するIPフローは、アプリケーション単位で異なるものであってもよい。したがって、TFTにより、特定のアプリケーションのユーザデータを識別することができる。
より具体的には、TFTは、5タプルで構成されても良いし、アプリケーションID等の識別情報で構成されても良い。なお、5タプルは、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、送信元ポート番号、送信先ポート番号、プロトコル番号のいずれか一つ以上の情報を組み合わせて構成されてもよい。
なお、本例では、PDN接続要求の送信に伴い、UE10は特定のNBIFOMオペレーションモードを要求していないため、UE10はPDN接続要求にTFTを含めずに送信しても良い。言い換えると、UE10が特定のNBIFOMオペレーションモードを要求することなくマルチアクセスPDNコネクションの確立を要求する場合には、UE10はPDN接続要求にTFTを含めずに送信しても良い。より具体的には、UE10は第1の識別情報及び/又は第6の識別情報を含める場合には、TFTを含めずにPDN接続要求を送信しても良い。
なお、従来より、UE10はPCOにIFOM supportを示す情報を含めて送信することができる。ここで、IFOM supportとはIFOM(IP Flow Mobility)をサポートしていることを表す識別情報である。さらに、IFOMとは、DSMIPv6(Dual Stack Mobile IPv6)プロトコルを用いて、特定のIPフローの通信路を切り替える技術のことである。したがって、PCOにIFOMサポートを示す情報を含めることにより、UE10は、特定のIPフローの通信を行うアクセスネットワークを切り替えることができる。
本実施形態では、UE10はPCOに第1の識別情報及び第6の識別情報を含める場合には、IFOM supportを含めない。逆に、UE10はPCOにIFOM supportを含める場合には、第1の識別情報及び/又は第6の識別情報を含めない。このように、第1の識別情報及び/又は第6の識別情報とIFOM supportの両方を有効に設定しないことにより、NBIFOMに基づいた通信路の切り替えと、IFOMに基づいた通信路の切り替えのどちらを用いるかを明確にするよう設定しても良い。
これにより、UE10は、単一のPDNコネクション確立手続きにより、IFOMをサポートしたPDNコネクションもしくはNBIFOMをサポートしたPDNコネクションのいずれか一方を確立することができる。言い換えると、単一のPDNコネクションは、NBIFOMをサポートしたPDNコネクションか、IFOMをサポートしたPDNコネクションか、シングルアクセスPDNコネクションかのいずれかである。
TWAG74は、UE10が送信したPDN接続要求を受信する。TWAG74はPDN接続要求の受信及び/又は、及び/又はPDN接続要求に含まれる第1の識別情報及び/又は第6の識別情報に基づいて、PGW30にセッション生成要求を送信する(S2104)。
TWAG74は、PDN接続要求の受信及び/又はPDN接続要求に含まれる第1の識別情報及び/又は第6の識別情報に基づいて、少なくとも第1の識別情報及び/又は第6の識別情報をセッション生成要求に含めて送信しても良い。さらに、TWAG74は、UE10が送信するTFTの受信に基づいて、TFTをセッション生成要求に含めても良い。
また、TFTは、本PDN接続手続きで確立するPDNコネクションを用いて通信を行うIPフローを識別するための情報であってもよい。なお、識別するIPフローは、アプリケーション単位で異なるものであってもよい。したがって、TFTにより、特定のアプリケーションのユーザデータを識別することができる。
より具体的には、TFTは、5タプルで構成されても良いし、アプリケーションID等の識別情報で構成されても良い。なお、5タプルは、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、送信元ポート番号、送信先ポート番号、プロトコル番号のいずれか一つ以上の情報を組み合わせて構成されてもよい。
なお、TWAG74は、PDN接続要求に第1の識別情報と第6の識別情報のいずれの識別情報も含まれない場合は、第1の識別情報及び/又は第6の識別情報を含めずにセッション生成要求を送信しても良い。また、TWAG74は、PDN接続要求に第1の識別情報及び/又は第6の識別情報が含まれない場合はシングルアクセスPDNコネクションを確立する手続きを実行しても良い。
PGW30は、TWAG74が送信したセッション生成要求を受信する。PGW30は、セッション生成要求の受信及び/又はセッション生成要求に含まれる第1の識別情報及び/又は第6の識別情報に基づいて、PCRF60との間でのIP−CANセッション更新手続きを実行しても良い。
PGW30は、セッション生成要求の受信及び/又はセッション生成要求に含まれる第1の識別情報及び/又は第6の識別情報に基づいて、少なくとも第1の識別情報及び/又は第6の識別情報をIP−CANセッション更新手続きに含めて実行しても良い。
なお、PGW30はPCRF60にUE10及び/又はTWAG74の情報を通知するためにIP−CANセッション更新手続きを実行しても良い。
PGW30は、確立するPDNコネクションがマルチアクセスPDNコネクションであるか、シングルアクセスPDNコネクションであるかを示す情報及び/又は第1の識別情報及び/又は第6の識別情報をIP−CANセッション手続き内の制御メッセージに含めてPCRF60に送信しても良い。
より具体的には、マルチアクセスPDNコネクションを確立する場合には、PGW30は、アクセスネットワークBを示す情報と、PDNコネクションID(PDN connection ID)と、PDNコネクションがマルチアクセスPDNコネクションであることを示す情報と、第1の識別情報及び/又は第6の識別情報をPCRF60に送信する。もしくは、シングルアクセスPDNコネクションを確立する場合には、PGW30は、アクセスネットワークBを示す情報と、PDNコネクションIDと、PDNコネクションがシングルアクセスPDNコネクションであることを示す情報とをPCRF60に送信する。
なお、PDNコネクションIDは、PDN接続手続きにおいてPGW30がPDNコネクションを確立する際に割り当てたIDであってよく、UE10がPGW30と確立するPDNコネクションを一意に識別する情報であってもよい。
さらに、PCRF60は、第1の識別情報及び/又は第6の識別情報の受信に基づいて、PGW30との間でIP−CANセッション更新手続き内の制御メッセージに少なくとも第7の識別情報を含めてPGW30に送信しても良い。なお、第7の識別情報の詳細説明は後述する。
なお、PCRF60はPGW30に課金情報及び/又はQoS制御情報及び/又はルーティング情報を通知するためにIP−CANセッション更新手続きを実行しても良い。
PGW30はセッション生成要求の受信又はIP−CANセッション更新手続きの完了及び/又は、セッション生成要求に含まれる第1の識別情報及び/又は第6の識別情報及び/又は、IP−CANセッション更新手続きに含まれる第7の識別情報に基づいて、TWAG74にセッション生成応答を送信する(S2106)。
PGW30は、セッション生成要求の受信又はIP−CANセッション更新手続きの完了及び/又は、セッション生成要求に含まれる第1の識別情報及び/又は第6の識別情報及び/又は、IP−CANセッション更新手続きに含まれる第7の識別情報に基づいて、少なくとも第7の識別情報をセッション生成応答に含めて送信しても良い。
さらに、PGW30はセッション生成応答にPDNアドレス(PDN Address)及び/又はPDNコネクションID(PDN connection ID)及び/又はTFTを含めても良い。
なお、PGW30が第7の識別情報を取得する方法は、これまで説明したIP−CANセッション更新手続きにおいてPCRF60から取得する方法に限らず、別の例であっても良い。例えば、PGW30はIP−CANセッション更新手続きにおいてPCRF60から取得せず、PGW30第7の識別情報を生成し、セッション生成応答に含めて送信しても良い。
ここで、第7の識別情報は、確立するマルチアクセスPDNコネクションに対して許可されたNBIFOMオペレーションモードを表すAllowed Modeであってもよい。言い換えると、第7の識別情報はオペレータによって許可されたオペレーションモードであってもよい。
なお、PCRF60又はPGW30は、Allowed Modeをオペレータポリシーに基づいて第7の識別情報を決定しても良い。例えば、UE−Initiated modeのPDNコネクションのみ確立を許すポリシーや、Newtork−Initiated modeのPDNコネクションのみ確立を許すポリシーや、両方のモードの確立を許すポリシーや、両方のモードの確立を禁止するポリシー等を管理してもよい。
なお、PCRF60又はPGW30は、オペレータポリシーをHSS50等から取得しても良い。もしくは、オペレータポリシーは管理者により生成されたものを保存しても良い。
さらに、オペレータポリシーは、加入者毎に異なるポリシーを管理しても良い。もしくは、APN毎に異なるポリシーを管理しても良い。例えば、APN毎に確立するPDNコネクションに対して異なるAllowed Modeが管理されていても良い。
PCRF60又はPGW30は、Allowed Modeに基づいて、許可されているオペレーションモードを第7の識別情報に含めても良い。言い換えると、PCRF60又はPGW30はNetwork−Initiated modeのみが許可されている場合には、第7の識別情報にNetwork−Initiated modeを含めても良い。若しくは、UE−Initiated modeのみ許可されている場合には、第7の識別情報にUE−Initiated modeを含めても良い。
なお、UE−Initiated modeとNetwork−Initiated modeの両方が許可されている場合には、第7の識別情報は両方のオペレーションモードを含めても良い。若しくは、UE−Initiated modeとNetwork−Initiated modeの両方が許可されており、且つデフォルトのオペレーションモードが設定されている場合には、第7の識別情報はデフォルトのオペレーションモードのみ含めても良い。なお、UE−Initiated modeとNetwork−Initiated modeのどちらをデフォルトのオペレーションモードとするかは、オペレータポリシーに基づいて設定されてもよい。
なお、全てのオペレーションモードのPDNコネクションの確立が許可されてない場合には、PCRF60は、要求したオペレーションモードは許可されないモードであることを示す理由情報(Requested Operation Mode is not allowed)をPGW30に送信しても良い。
全てのオペレーションモードのPDNコネクションの確立が許可されてない場合には、PGW30は、第7の識別情報をTWAG74に通知しなくても良い。全てのオペレーションモードのPDNコネクションの確立が許可されてない場合には、PGW30は、要求したオペレーションモードは許可されないモードであることを示す理由情報(Requested Operation Mode is not allowed)をセッション生成応答に含めてTWAG74に送信しても良い。全てのオペレーションモードのPDNコネクションの確立が許可されてない場合には、PGW30は、許可されたオペレーションが無いことをTWAG74に通知しても良い。
このように、Allowed Modeに基づいて、PCRF60又はPGW30は,PDNコネクションの確立が許可されたオペレーションモードを、第7の識別情報としても良い。
なお、第7の識別情報にNetwork−Initiated modeが含まれない場合には、PCRF60はPGW30にTFTを送信しなくても良い。
言い換えると、なお、第7の識別情報にNetwork−Initiated modeが含まれる場合にのみ、PCRF60はPGW30にTFTを送信しても良い。
なお、第7の識別情報にNetwork−Initiated modeが含まれない場合には、PGW30はTWAG74にTFTを送信しなくても良い。したがって、この場合には、PGW30はTFTをセッション生成応答に含めなくても良い。
言い換えると、なお、第7の識別情報にNetwork−Initiated modeが含まれる場合にのみ、PGW30はTWAG74にTFTを送信しても良い。したがって、この場合には、PGW30はTFTをセッション生成応答に含めても良い。
PDNアドレスは、UE10に割り当てられたIPアドレスであってもよい。例えば、IPv4アドレスであってよく、IPv6アドレスを構築するためのIPv6プレフィックスとインターフェースIDであってもよい。ここで、PGW30はUE10のIPアドレスを割り当てても良い。さらに、PGW30は、UE10に割り当てたIPアドレスをPDNアドレスに含めても良い。
また、PDNコネクションIDは、UE10とPGW30の間で確立するPDNコネクションを一意に識別するための情報であってもよい。PDNコネクションIDは、PGW30によって割り当てられてもよく、TWAG74によって割り当てられても良い。言い換えると、PGW30がPDNコネクションIDを割り当ててもよい。
TWAG74は、PGW30が送信したセッション生成応答を受信する。TWAG74はセッション生成応答の受信及び/又はセッション生成応答に含まれる第7の識別情報に基づいて、UE10にPDN接続受諾を送信する(S2108)。
TWAG74は、セッション生成応答の受信及び/又はセッション生成応答に含まれる第7の識別情報に基づいて、少なくともPDN接続受諾メッセージID(PDN connectivity accept message identity)及びプロシージャトランザクションID及びAPN及びPDNアドレス(PDN Address)及びPDNコネクションID(PDN connection ID)及びユーザプレーンコネクションID(User Plane Connection ID)をPDN接続受諾に含めて送信しても良い。さらに、TWAG74は、少なくとも第7の識別情報をPDN接続受諾に含めても良い。さらに、TWAG74は、PCO及び/又はCause及び/又はTFT、及び/又はPDNコネクション属性情報をPDN接続受諾に含めても良い。なお、TWAG74は第7の識別情報及び/又はTFTをPCOに含めて送信しても良い。
ここで、PDN接続受諾メッセージIDはPDN接続受諾メッセージを表すメッセージタイプであってもよい。
APNはUE10が接続を許可されたAPNであってもよい。より具体的には、APNは、APN1であっても良い。APN1は、マルチアクセスPDNコネクションを確立ことが許可されたAPNであっても良い。TWAG74はAPN1をPDN接続受諾に含めても良い。
PDNアドレスは、UE10に割り当てられたIPアドレスであってもよい。例えば、IPv4アドレスであってよく、IPv6アドレスを構築するためのインターフェースIDであってもよい。
PDNコネクションIDは、UE10とPGW30の間で確立するPDNコネクションを一意に識別するための情報であってもよい。PDNコネクションIDは、PGW30が割り当てたIDでもよく、TWAG74が割り当てたIDでも良い。言い換えると、TWAG74がPDNコネクションIDを割り当てても良い。
ユーザプレーンコネクションIDは、ユーザプレーンを識別する情報である。ユーザプレーンは、PDNコネクションでユーザデータの転送に用いる転送路である。TWAG74はユーザプレーンコネクションIDを割り当てても良い。
Causeは、UE10に割り当てられたPDNアドレスのPDNタイプが、PDN接続要求でUE10が要求したPDNタイプと異なることを表す情報であってもよい。
なお、TWAG74及び/又はPGW30は、PCOに第7の識別情報を含めてもよい。ただし、TWAG74及び/又はPGW30はPCOに第7の識別情報を含める場合には、IFOM supportを含めない。逆に、TWAG74及び/又はPGW30は、PCOにIFOM supportを含める場合には、第7の識別情報を含めない。このように、第7の識別情報とIFOM supportの両方を有効に設定しないことにより、NBIFOMに基づいた通信路の切り替えと、IFOMに基づいた通信路の切り替えのどちらを用いるかを明確にするよう設定しても良い。
PDNコネクション属性情報は、本PDN接続手続きで確立したPDNコネクションがマルチアクセスPDNコネクションであることを示す情報、及び/又は、PDN接続手続きで確立したPDNコネクションを用いて送受信するユーザデータは、アクセスネットワークA及びアクセスネットワークBを介して送受信することが許可されたことを示す情報、及び/又は、第7の識別情報の示すオペレーションモードが複数無い場合には、本PDN接続手続きで確立したPDNコネクションが第7の識別情報の示すオペレーションモードのマルチアクセスPDNコネクションであることを示す情報であってもよい。
なお、UE10は、PDNコネクションのタイプを示すコネクティビティタイプ及び/又はWLANオフロードの可否を示すWLANオフロード許可情報(WLAN offload acceptablity)をさらに含めてPDN接続受諾メッセージを送信しても良い。さらに、TWAG74は、PDNコネクション属性情報を、コネクティビティタイプ又はWLANオフロード許可情報に含めて送信しても良い。
UE10は、TWAG74が送信したPDN接続受諾を受信する。UE10はPDN接続受諾の受信及び/又はPDN接続受諾に含まれる第7の識別情報に基づいて、TWAG74にPDN接続完了(PDN connectivity complete)を送信する(S2110)。
UE10は、少なくともPDN接続完了メッセージID(PDN connectivity complete)及びプロシージャトランザクションID及びPDNコネクションIDをPDN接続完了に含めて送信しても良い。
さらに、第7の識別情報に複数のINFOMオペレーションモードが含まれている場合には、UE10は、少なくとも第5の識別情報をPDN接続完了に含めても良い。言い換えると、複数のINFOMオペレーションモードが許可されている場合には、UE10は、許可されているモードのうちの一つを選択し、第5の識別情報に含めて送信しても良い。
ここで、第5の識別情報は、UE10が確立を要求するマルチアクセスPDNコネクションのNBIFOMオペレーションモードを表すMode Indicationであってもよい。なお、UE10は、第5の識別情報に、UE−Initiated mode又はNetwork−Initiated modeを含めても良い。
具体的には、UE10は、PDN接続受諾に含まれる第7の識別情報にUE−Initiated mode及びNetwork−Initiated modeが含まれている場合、第5の識別情報にUE−Initiated mode又はNetwork−Initiated modeを含めても良い。
UE−Initiated modeとNetwork−Initiated modeのどちらを第5の識別情報に含めるかは、UEポリシーに基づいて決定しても良い。なお、UEポリシーは、UE10に設定された情報であれば良い。例えば、UEポリシーはユーザによって設定された情報であってもよい。PDN接続完了メッセージIDはPDN接続完了メッセージを表すメッセージタイプであってもよい。
第1のPDN接続手続きの完了により、UE10とPGW30は、オペレータポリシーによって決定されたオペレーションモードの第1のPDNコネクションを確立する。もしくは、UE10は、オペレータポリシーによって許可されたオペレーションモードのうちの一つから選択したオペレーションモードの第1のPDNコネクションを確立する。なお、UE10は、PDN接続受諾の受信、及び/又はPDNコネクション属性情報、及び/又は第7の識別情報、及び/又は第7の識別情報に基づいて選択するオペレーションモードに基づいて、確立したPDNコネクションに対するNBIFOMオペレーションモードを識別しても良い。第1のPDNコネクションの確立に基づき、UE10及びPGW30は、TFTを用いてIPフローを送受信するPDNコネクション及び/又はEPSベアラ等の転送路を決定し、TFTで識別されるIPフローに対応するユーザデータを送受信する。より具体的には、UE10及びPGW30は、TFTで識別されるフローを第1のPDNコネクションを用いて送受信する。
なお、第1のPDN接続手続きの例では、TFTの送受信をPDN接続手続きに含める場合について説明したが、これに限らず、TFTの送受信は、マルチアクセスPDNコネクションの確立後に実行しても良い。
したがって、UE10及びTWAG74は、TFTをPDN接続要求及び/又はPDN接続応答(PDN connectivity accept)に含めずに送受信し、マルチアクセスPDNコネクションを確立しても良い。言い換えると、PDNコネクションを確立した時点では、PDNコネクションを用いてユーザデータを送受信するIPフローは無い状態であってもよい。その場合、UE10及びTWAG74は、マルチアクセスPDNコネクションを確立後にTFTを送信する。
より具体的には、UE−Initiated modeのPDNコネクションを確立した場合には、UE10はTWAG74にTFTを送信しても良い。さらに、TWAG74は、TFTをUE10から受信し、PGW30に送信する。これにより、UE10とPGW30は、TFTを用いてIPフローを送受信するPDNコネクション及び/又はEPSベアラ等の転送路を決定し、TFTで識別されるIPフローに対応するユーザデータを送受信することができる。
一方で、Network−Initiated modeのPDNコネクションを確立した場合には、PGW30はTWAG74にTFTを送信しても良い。ここで、PGW30は、オペレータポリシーに基づいて決定されるTFTをPCRF60から受信しても良い。さらに、TWAG74は、TFTをPGW30から受信し、UE10に送信する。これにより、UE10とPGW30は、TFTを用いてIPフローを送受信するPDNコネクション及び/又はEPSベアラ等の転送路を決定し、TFTで識別されるIPフローに対応するユーザデータを送受信することができる。
また、第4のPDN接続手続きの例では、UE10とPGW30とが、オペレータポリシーによって決定されたオペレーションモード、もしくは、オペレータポリシーによって許可されたオペレーションモードのうちの一つからUE10が選択したオペレーションモードの第1のPDNコネクションを確立する場合について説明したが、これに限らず、UE10は、第1のPDNコネクションの確立を拒絶しても良い。
例えば、UE10が、オペレータポリシーによって許可されたオペレーションモードをサポートしていない場合、及び/又は、オペレータポリシーによって許可されたオペレーションモードがUE10のポリシーに沿わない場合に、UE10は、第1のPDNコネクションの確立を拒絶しても良い。
より詳細には、UE10は、PDN接続受諾の受信及び/又はPDN接続受諾に含まれる第7の識別情報及び/又はPDNコネクション属性情報及び/又はUE10のポリシーに基づいて、TWAG74にPDN接続拒絶(PDN connectivity reject)を送信しても良い。
UE10は、少なくともPDN接続拒絶メッセージID(PDN connectivity reject message identity)及びプロシージャトランザクションID及びCauseのいずれか一つ以上の情報をPDN接続拒絶に含めて送信しても良い。さらに、UE10はPDN接続拒絶に第4の識別情報を含めても良い。さらに、UE10はPDN接続拒絶にPCO及び/又はTw1バリュー(Tw1 value)を含めても良い。なお、UE10は第4の識別情報をPCOに含めて送信しても良い。
第4の識別情報は、UE10がオペレータポリシーによって許可されたオペレーションモードをサポートしていないことを表す情報及び/又はオペレータポリシーによって許可されたオペレーションモードがUE10のポリシーに沿わないことを表す情報であってもよい。
PDN接続拒絶メッセージIDはPDN接続拒絶メッセージを表すメッセージタイプであってもよい。Causeは、PDN接続要求が拒絶された理由を表す情報であってもよい。ここで、UE10は、第4の識別情報をCauseに含めてもUE10に通知しても良い。Tw1バリューはCauseがリソース不足(insufficient resources)を表す場合に含まれる、Tw1タイマーの値であってもよい。
TWAG74は、UE10が送信したPDN接続拒絶を受信しても良い。TWAG74は、PDN接続拒絶の受信及び/又はPDN接続拒絶に含まれる第4の識別情報をもとに、TWAG74が保有する確立したPDNコネクションに関してのEPSベアラコンテキストを削除しても良い。また、TWAG74は、PGW30にPDN接続拒絶に含まれる第4の識別情報を送信しても良い。
PGW30は、TWAG74が送信した第4の識別情報を受信しても良い。PGW30は、第4の識別情報の受信及び/又はオペレータポリシーに基づいて、PGW30が保有する確立しているPDNコネクションに関するEPSベアラコンテキストを削除しても良い。
また、PGW30は第4の識別情報の受信をもとに、PCRF60との間でIP−CANセッション更新手続きを実行しても良い。PGW30は、IP−CANセッション更新手続きに第4の識別情報を含めても良い。
PCRF60は、IP−CANセッション更新手続きに基づいて、オペレータポリシーを変更しても良い。なお、PGW30は、オペレータポリシーの変更に基づき、PGW30が保有する確立したPDNコネクションに関してのEPSベアラコンテキストを削除しても良い。
[1.4.2.PDNコネクション確立手続き後の状態の説明]
前記で説明した第1〜第7のPDN接続手続きを実行すると、後述の第1の状態及び、第2の状態となる。なお、追加アタッチ手続きでの初期状態は、第1の状態であってもよく、第2の状態であっても良い。なお、追加アタッチ手続きにおける初期状態は第1又は第2の状態に限らなくても良い。
[1.4.3.第1の状態の説明]
第1の状態を図13を用いて説明する。第1の状態では、UE10はコアネットワーク90との間に第1のPDNコネクションを確立している状態である。しかし、UE10は第2のPDNコネクションを既に確立していない状態である。より詳細には、UE10は、PGW_A1310との間に第1のPDNコネクションを確立している。しかし、UE10はPGW_B1320との間に第2のPDNコネクションを確立していない。
なお、PGW_A1310は、APN1を用いて選択されるゲートウェイ装置であってもよい。PGW_B1320は、APN2を用いて選択されるゲートウェイ装置であってもよい。更に、PGW_A1310及びPGW_B1320はPGW30であってもよい。また、APN1及び/又はAPN2を用いたゲートウェイの選択は、アクセスネットワークBに含まれて配置されているTWAG74及び/又はコアネットワーク90に含まれて配置されているMME40によって実行されても良い。
さらに、APN1を用いて選択されるゲートウェイ装置とAPN2を用いて選択されるゲートウェイ装置は同一のゲートウェイ装置であってもよい。その場合は、PGW_A1310とPGW_B1320は同一の装置であってもよい。
なお、第1のPDNコネクションは、アクセスネットワークBを介したUE10とPGW30との間の転送路で構成されてもよい。したがって、UE10とTWAG74との間の転送路と、TWAG74とPGW_A1310との間の転送路を組み合わせた転送路で構成されてもよい。ここで、転送路はベアラであっても良い。
このように、第1の状態では、UE10はアクセスネットワークBを経由してマルチアクセスPDNコネクションを確立している状態であってもよい。さらに、第1の状態では、UE10はアクセスネットワークAを経由してコアネットワーク90に接続していない状態であってもよい。
なお、UE10は、アクセスネットワークBを経由してシングルアクセスPDNコネクションを確立していなくても良い。
もしくは、UE10はアクセスネットワークBを経由してシングルアクセスPDNコネクションを確立している状態であっても良い。その場合、UE10はUE10が主導して開始するシングルアクセスPDNコネクションでのアタッチ手続き又はPDN接続手続きをWLANアクセスネットワークで実行し、第3のPDNコネクションを確立しても良い。
なお、第3のPDNコネクションは、APN2を用いて選択されるゲートウェイとの間に確立しても良い。もしくは、APN1やAPN2とは異なる他のAPNを用いて選択されるゲートウェイとの間に確立しても良い。
以上、第1の状態を説明してきたが、第1の状態はこれに限らず、例えばアクセスネットワークBを介してマルチアクセスPDNコネクションを確立している、且つ、アクセスネットワークAを介してPDNコネクションを確立していない状態であれば良い。
[1.4.4.第2の状態の説明]
第2の状態を図14を用いてを説明する。第2の状態では、UE10はコアネットワーク90との間に第1のPDNコネクションを確立している状態である。さらに、UE10はコアネットワーク90との間に第2のPDNコネクションを確立している状態である。より詳細には、UE10は、PGW_A1310との間に第1のPDNコネクションを確立している。さらに、UE10はPGW_B1320との間に第2のPDNコネクションを確立している。
なお、PGW_A1310は、APN1を用いて選択されるゲートウェイ装置であってもよい。PGW_B1320は、APN2を用いて選択されるゲートウェイ装置であってもよい。更に、PGW_A1310及びPGW_B1320はPGW30であってもよい。また、APN1及び/又はAPN2を用いたゲートウェイの選択は、アクセスネットワークBに含まれて配置されているTWAG74及び/又はコアネットワーク90に含まれて配置されているMME40によって実行されても良い。
さらに、APN1を用いて選択されるゲートウェイ装置とAPN2を用いて選択されるゲートウェイ装置は同一のゲートウェイ装置であってもよい。その場合は、PGW_A1310とPGW_B1320は同一の装置であってもよい。
なお、第1のPDNコネクションは、アクセスネットワークBを介したUE10とPGW30との間の転送路で構成されてもよい。したがって、UE10とTWAG74との間の転送路と、TWAG74とPGW_B1320との間の転送路を組み合わせた転送路で構成されてもよい。ここで、転送路はベアラであっても良い。
また、第2のPDNコネクションは、アクセスネットワークAを介したUE10とPGW30との間の転送路で構成されてもよい。したがって、UE10とeNodeB45との間の転送路と、eNodeB45とSGW35との間の転送路と、SGW35とPGW_B1320との間の転送路を組み合わせた転送路で構成されてもよい。ここで、転送路はベアラであっても良い。
このように、第1の状態では、UE10はアクセスネットワークBを経由してマルチアクセスPDNコネクションを確立している状態であってもよい。さらに、UE10はアクセスネットワークAを経由してシングルアクセスPDNコネクションを確立している状態であってもよい。
なお、UE10は、アクセスネットワークBを経由してシングルアクセスPDNコネクションを確立していなくても良い。
もしくは、UE10はアクセスネットワークBを経由してシングルアクセスPDNコネクションを確立している状態であっても良い。その場合、UE10はUE10が主導して開始するシングルアクセスPDNコネクションでのアタッチ手続き又はPDN接続手続きをWLANアクセスネットワークで実行し、第3のPDNコネクションを確立しても良い。
なお、第3のPDNコネクションは、APN2を用いて選択されるゲートウェイとの間に確立しても良い。もしくは、APN1やAPN2とは異なる他のAPNを用いて選択されるゲートウェイとの間に確立しても良い。
以上、第2の状態を説明してきたが、第2の状態はこれに限らず、例えばアクセスネットワークBを介してマルチアクセスPDNコネクションを確立している、且つ、アクセスネットワークAを介してシングルアクセスPDNコネクションを確立している状態であれば良い。
[1.5.追加アタッチ手続き]
以下、追加アタッチ手続きについて説明する。第1のPDNコネクションのOperation modeがNetwork−initiated modeであるということは、言い換えると、UE10主導でのフロー切り替え及び/又はPDNコネクションのルーティングルールの更新ができない。一方で、PDN接続手続き及び/又はアタッチ手続きは、UE10主導で開始される。
先述のように、第2の状態は、UE10は第1のPDNコネクションをアクセスネットワークBのみを介して確立している状態である。つまり、LTEアクセスネットワークを介した転送路は第1のPDNコネクションに含まれていない。なお、転送路はベアラ及び/又は通信路であってもよい。
そのため、第2の状態の第1のPDNコネクションがNetwork−initiated modeである場合、ネットワーク及び/又はPCRF60はアクセスネットワークAを介した転送路を第1のPDNコネクションに含めることができない。
そのため、第2の状態への状態遷移、及びOperation modeがNetwork−initiated modeであることに基づきUE10はアクセスネットワークAを介した転送路を確立するための手続きを実行しても良い。
また、第1の状態及び/又は第2の状態の第1のPDNコネクションのOpereation modeがUE−initiated modeである場合も、UE10はUE10が記憶するルーティングルールに基づいてアクセスネットワークAを介した転送路の確立手続きを実行しても良い。
具体的には、第1のPDNコネクションのルーティングルールがLTEアクセスを優先する事を示す場合、UE10は第1のPDNコネクションにアクセスネットワークAを介した転送路を追加するための手続きを実行してもよい。
より具体的には、UE10が第1のPDNコネクションに対して特定のフローとLTEアクセスを対応づけたルーティングルールを記憶する場合、UE10はアクセスネットワークAを介した転送路を追加する手続きを実行してもよい。
言い換えると、第1のPDNコネクションのルーティングルールがLTEアクセスを優先する事を示さない場合、UE10は第1のPDNコネクションにアクセスネットワークAを介した転送路を追加するための手続きを実行しない。
より具体的には、UE10が第1のPDNコネクションに対して特定のフローとLTEアクセスを対応づけたルーティングルールを記憶しない場合、UE10はアクセスネットワークAを介した転送路を追加する手続きを実行しない。以下、手続きの詳細を説明する。
[1.5.1.第1の追加アタッチ手続き例]
次に、第1の追加アタッチ手続き例を図17を用いて説明する。図に示すように、本手続き例の初期状態は第1の状態である(S2302)。なお、第1の状態への遷移するための手続きは前述したものと同様であってもよく、詳細な説明は省略する。
第1の状態は、UE10がアクセスネットワークAを介し、PGW30及び/又はネットワークとの間に第1のPDNコネクションを確立している状態であれば良い。具体的には第1の状態はUE10がTWAG74を介し、APN1を用いて選択されるPGW_Aとの間に第1のPDNコネクションを確立している状態である。なお、第1のPDNコネクションはマルチアクセスPDNコネクションであってもよい。
UE10は第1の状態に遷移した事及びNetwork−initiated modeで第1のPDNコネクションを確立した事に基づき、アクセスネットワークAを介したアタッチ手続きを実行する(S2304)。
又は、UE−initiated modeの第1のPDNコネクションが確立された第1の状態に遷移したこと及びルーティングルールに基づいて、UE10はアクセスネットワークAを介したアタッチ手続きを実行しても良い。
具体的には、ルーティングルールがLTEアクセスを優先することに基づいて、UE10はアクセスネットワークAを介したアタッチ手続きを実行してもよい。
具体的には、UE−initiated modeの第1のPDNコネクションが確立された第1の状態に遷移したこと及び第1のPDNコネクションのルーティングルールがLTEアクセスを優先する事を示す場合、UE10はアクセスネットワークAを介したアタッチ手続きを実行してもよい。
より具体的には、UE−initiated modeの第1のPDNコネクションが確立された第1の状態に遷移したこと及びUE10が第1のPDNコネクションに対して特定のフローとLTEアクセスを対応づけたルーティングルールを記憶する場合、UE10はアクセスネットワークAを介したアタッチ手続きを実行してもよい。
言い換えると、UE−initiated modeの第1のPDNコネクションが確立された第1の状態に遷移しても、第1のPDNコネクションのルーティングルールがLTEアクセスを優先する事を示さない場合、UE10はアクセスネットワークAを介したアタッチ手続きを実行しない。
より具体的には、UE−initiated modeの第1のPDNコネクションが確立された第1の状態に遷移しても、UE10が第1のPDNコネクションに対して特定のフローとLTEアクセスを対応づけたルーティングルールを記憶しない場合、UE10はアクセスネットワークAを介したアタッチ手続きを実行しない。
ただし、UE10はアタッチ要求に少なくともAPN及び/又はPDNコネクションIDを含めて送信してもよい。
APNはUE10が接続を要求するAPNであってもよい。より具体的には、APNは、APN2であっても良い。UE10は、シングルアクセスPDNコネクションを確立するために、APN2を含めても良い。ここで、APN2はマルチアクセスPDNコネクションの確立が許可されていないAPNで、及び/又はNBIFOMに基づく通信が許可されたていないAPNであってもよい。
つまり、UE10は第1のPDNコネクションを確立した際にネットワークから取得したAPN1とは異なるAPN2を用いてシングルアクセスPDNコネクションの確立を要求してもよい。
また、PDNコネクションIDは、PDN接続手続きにおいてPGW30がPDNコネクションを確立する際に割り当てたIDであってよく、UE10がPGW30と確立するPDNコネクションを一意に識別する情報であってもよい。
なお、アタッチ手続き中で、UE10はMME40及びPGW_A及びPGW_Bと認証及びセキュリティアソシエーション手続きを行う。
また、アタッチ手続き完了に伴い、UE10はネットワークからAPNを取得しても良い。
APNはUE10が接続を要求するAPNであってもよい。より具体的には、APNは、APN2であっても良い。UE10は、シングルアクセスPDNコネクションを確立するために、APN2を含めても良い。ここで、APN2はマルチアクセスPDNコネクションの確立が許可されていないAPNで、及び/又はNBIFOMに基づく通信が許可されたていないAPNであってもよい。
つまり、UE10は第1のPDNコネクションを確立に伴いネットワークから取得したAPN1とは異なるAPN2を用いてシングルアクセスPDNコネクションの確立をしてもよい。
以上により、UE10及びコアネットワーク90は第1の状態から第2の状態へ遷移する(S2306)。
次に、第2の状態に遷移した事及び第1のPDNコネクションがNetwork−initiated modeで確立されていることに基づき、UE10はアクセスネットワークAを介したPDN接続手続きを実行する(S2308)。
又は、第2の状態に遷移したこと及びUE−initiated modeで確立された第1のPDNコネクションのルーティングルールに基づき、UE10はアクセスネットワークAを介したPDN接続手続きを実行してもよい。
具体的には、ルーティングルールがLTEアクセスを優先することに基づいて、UE10はアクセスネットワークAを介したアタッチ手続きを実行してもよい。
具体的には、UE−initiated modeの第1のPDNコネクションが確立された第2の状態に遷移したこと及び第1のPDNコネクションのルーティングルールがLTEアクセスを優先する事を示す場合、UE10は第1のPDNコネクションにアクセスネットワークAを介した転送路を追加するための手続きを実行してもよい。
より具体的には、UE−initiated modeの第1のPDNコネクションが確立された第2の状態に遷移したこと及びUE10が第1のPDNコネクションに対して特定のフローとLTEアクセスを対応づけたルーティングルールを記憶する場合、UE10はアクセスネットワークAを介した転送路を追加する手続きを実行してもよい。
言い換えると、UE−initiated modeの第1のPDNコネクションが確立された第2の状態に遷移しても、第1のPDNコネクションのルーティングルールがLTEアクセスを優先する事を示さない場合、UE10は第1のPDNコネクションにアクセスネットワークAを介した転送路を追加するための手続きを実行しない。
より具体的には、UE−initiated modeの第1のPDNコネクションが確立された第2の状態に遷移しても、UE10が第1のPDNコネクションに対して特定のフローとLTEアクセスを対応づけたルーティングルールを記憶しない場合、UE10はアクセスネットワークAを介した転送路を追加する手続きを実行しない。
アクセスネットワークAを介したPDN接続手続きを図18を用いて説明する。
UE10は、まず、eNodeB45を介してMME40にPDN接続要求(PDN connectivity request)を送信する(S2402)。UE10は、少なくともPDN接続要求メッセージID(PDN connectivity request message identity)及びプロシージャトランザクションID(Procedure transaction identity)及びリクエストタイプ(Request type)及びPDNタイプ(PDN type)及びプロトコル識別子(Protocol discriminator)及びEPSベアラID(EPS bearer identity)を含めてPDN接続要求を送信しても良い。さらに、UE10は、少なくとも第1の識別情報及び/又は第6の識別情報及び/又はPDNコネクションIDをPDN接続要求に含めても良い。さらに、UE10は、APN(Access Point Name)及び/又はPCO(Protocol Configuration Options)及び/又はTFT(Traffic Flow Templates)をPDN接続要求に含めても良い。なお、UE10は、第1の識別情報及び/又は第6の識別情報及び/又はTFT及び/又はPDNコネクションIDをPCOに含めて送信しても良い。
ここで、第1の識別情報は、UE10がNBIFOMをサポートしていることを表すUENBIFOM capabilityであってもよい。なお、NBIFOM capabilityとは、マルチアクセスPDNコネクションを確立する機能を有することを示す情報であってもよい。
さらに、第6の識別情報は、マルチアクセスPDNコネクションのNBIFOMオペレーションモードを決定することを要求することを表すRequest NBIFOMであってもよい。及び/又は、第6の識別情報は、確立するマルチアクセスPDNコネクションに対して許可されるNBIFOMオペレーションモードを要求することを表す情報であってもよい。
このように、UE10は、第1の識別情報及び/又は第6の識別情報を含めてPDN接続要求を送信することにより、UE10が特定のNBIFOMオペレーションモードを要求することなくマルチアクセスPDNコネクションの確立を要求しても良い。
PDN接続要求メッセージIDは、PDN接続要求メッセージを表すメッセージタイプであってもよい。プロシージャトランザクションIDはPDN接続手続きを識別する情報であってもよい。
APNはUE10が接続を要求するAPNであってもよい。より具体的には、APNは、APN1であっても良い。UE10は、マルチアクセスPDNコネクションを確立するために、APN1を含めても良い。ここで、APN1はマルチアクセスPDNコネクションの確立が許可されたAPNで、及び/又はNBIFOMに基づく通信が許可されたAPNであってもよい。さらに、APNは第1のPDNコネクションを識別する識別情報であってもよい。
PDNコネクションIDは、PDN接続手続きにおいてPGW30がPDNコネクションを確立する際に割り当てたIDであってよく、UE10がPGW30と確立するPDNコネクションを一意に識別する情報であってもよい。さらに、PDNコネクションIDは第1のPDNコネクションを識別する識別情報であってもよい。PDNコネクションIDはAPNと対応づけられていてもよい。
なお、UE10はAPN及び/又はPDNコネクションIDを用いて、第1のPDNコネクションを識別しても良い。
リクエストタイプは、要求するPDN接続手続きの種類を識別する情報であってもよい。例えば、UE10はAPN1を用いて初期接続を行うことから、リクエストタイプは、ハンドオーバーを示すタイプではなくアタッチを示すタイプであってもよい。
PDNタイプは、利用可能なIPバージョンを示すもであってもよい。例えば、PDNタイプはIPv4であってよく、IPv6であってもよく、IPv4v6であっても良い。
プロトコル識別子は、PDN接続要求の送受信に使用しているプロトコルの種類を表す識別子であってもよい。
EPSベアラIDは、EPSベアラを識別する情報であってもよい。EPSベアラIDはMME40によって割り当てられても良い。
PCOは、PDNコネクションと関連付けられたプロトコル情報であってもよい。また、PCOは、要求の識別情報を含めても良い。なお、UE10は第1の識別情報及び/又は第6の識別情報をPCOに含めて送信しても良い。
TFTは、本PDN接続手続きで確立するPDNコネクションを用いて通信を行うIPフローを識別するための情報であってもよい。なお、識別するIPフローは、アプリケーション単位で異なるものであってもよい。したがって、TFTにより、特定のアプリケーションのユーザデータを識別することができる。
より具体的には、TFTは、5タプルで構成されても良いし、アプリケーションID等の識別情報で構成されても良い。なお、5タプルは、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、送信元ポート番号、送信先ポート番号、プロトコル番号のいずれか一つ以上の情報を組み合わせて構成されてもよい。
なお、本例では、PDN接続要求の送信に伴い、UE10は特定のNBIFOMオペレーションモードを要求していないため、UE10はPDN接続要求にTFTを含めずに送信しても良い。言い換えると、UE10が特定のNBIFOMオペレーションモードを要求することなくマルチアクセスPDNコネクションの確立を要求する場合には、UE10はPDN接続要求にTFTを含めずに送信しても良い。より具体的には、UE10は第1の識別情報及び/又は第6の識別情報を含める場合には、TFTを含めずにPDN接続要求を送信しても良い。
なお、従来より、UE10はPCOにIFOM supportを示す情報を含めて送信することができる。ここで、IFOM supportとはIFOM(IP Flow Mobility)をサポートしていることを表す識別情報である。さらに、IFOMとは、DSMIPv6(Dual Stack Mobile IPv6)プロトコルを用いて、特定のIPフローの通信路を切り替える技術のことである。したがって、PCOにIFOMサポートを示す情報を含めることにより、UE10は、特定のIPフローの通信を行うアクセスネットワークを切り替えることができる。
本実施形態では、UE10はPCOに第1の識別情報及び第6の識別情報を含める場合には、IFOM supportを含めない。逆に、UE10はPCOにIFOM supportを含める場合には、第1の識別情報及び/又は第6の識別情報を含めない。このように、第1の識別情報及び/又は第6の識別情報とIFOM supportの両方を有効に設定しないことにより、NBIFOMに基づいた通信路の切り替えと、IFOMに基づいた通信路の切り替えのどちらを用いるかを明確にするよう設定しても良い。
これにより、UE10は、単一のPDNコネクション確立手続きにより、IFOMをサポートしたPDNコネクションもしくはNBIFOMをサポートしたPDNコネクションのいずれか一方を確立することができる。言い換えると、単一のPDNコネクションは、NBIFOMをサポートしたPDNコネクションか、IFOMをサポートしたPDNコネクションか、シングルアクセスPDNコネクションかのいずれかである。
MME40は、UE10が送信したPDN接続要求を受信する。MME40はPDN接続要求の受信及び/又は、及び/又はPDN接続要求に含まれる第1の識別情報、PDN接続要求に含まれる第6の識別情報に基づいて、SGW35にセッション生成要求を送信する(S2404)。
MME40は、PDN接続要求の受信及び/又はPDN接続要求に含まれる第1の識別情報に基づいて、少なくとも第1の識別情報をセッション生成要求に含めて送信しても良い。
MME40は、PDN接続要求の受信及び/又はPDN接続要求に含まれる第6の識別情報に基づいて、少なくとも第6の識別情報をセッション生成要求に含めて送信しても良い。さらに、MME40は、UE10が送信するTFTの受信に基づいて、TFTをセッション生成要求に含めても良い。
さらに、MME40は、UE10が送信するAPN及び/又はPDNコネクションIDの受信に基づいて、APN及び/又はPDNコネクションIDをセッション生成要求に含めても良い。なお、MME40は受信したAPN及び/又はPDNコネクションIDを用いて、第1のPDNコネクションを識別しても良い。
また、TFTは、本PDN接続手続きで確立するPDNコネクションを用いて通信を行うIPフローを識別するための情報であってもよい。なお、識別するIPフローは、アプリケーション単位で異なるものであってもよい。したがって、TFTにより、特定のアプリケーションのユーザデータを識別することができる。
より具体的には、TFTは、5タプルで構成されても良いし、アプリケーションID等の識別情報で構成されても良い。なお、5タプルは、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、送信元ポート番号、送信先ポート番号、プロトコル番号のいずれか一つ以上の情報を組み合わせて構成されてもよい。
なお、MME40は、PDN接続要求に第1の識別情報と第6の識別情報のいずれの識別情報も含まれない場合は、第1の識別情報及び/又は第6の識別情報を含めずにセッション生成要求を送信しても良い。また、MME40は、PDN接続要求に第1の識別情報及び/又は第6の識別情報が含まれない場合はシングルアクセスPDNコネクションを確立する手続きを実行しても良い。
SGW35は、MME40が送信したセッション生成要求を受信する。SGW35は、セッション接続要求の受信及び/又はセッション接続要求に含まれる第1の識別情報及び/又は第6の識別情報に基づいて、PGW30にセッション生成要求を送信する(S2206)。
SGW35は、セッション接続要求の受信及び/又はセッション接続要求に含まれる第1の識別情報及び/又は第6の識別情報に基づいて、少なくとも第1の識別情報及び/又は第6の識別情報をセッション生成要求に含めて送信しても良い。さらに、SGW35は、TFTをセッション生成要求に含めても良い。
さらに、SGW35は、MME40が送信するAPN及び/又はPDNコネクションIDの受信に基づいて、APN及び/又はPDNコネクションIDをセッション生成要求に含めても良い。なお、SGW35は受信したAPN及び/又はPDNコネクションIDを用いて、第1のPDNコネクションを識別しても良い。
また、TFTは、本PDN接続手続きで確立するPDNコネクションを用いて通信を行うIPフローを識別するための情報であってもよい。なお、識別するIPフローは、アプリケーション単位で異なるものであってもよい。したがって、TFTにより、特定のアプリケーションのユーザデータを識別することができる。
より具体的には、TFTは、5タプルで構成されても良いし、アプリケーションID等の識別情報で構成されても良い。なお、5タプルは、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、送信元ポート番号、送信先ポート番号、プロトコル番号のいずれか一つ以上の情報を組み合わせて構成されてもよい。
なお、SGW35は、セッション生成要求に第1の識別情報と第6の識別情報のいずれの識別情報も含まれない場合は、第1の識別情報及び/又は第6の識別情報を含めずにセッション生成要求を送信しても良い。また、MME40は、PDN接続要求に第1の識別情報及び/又は第6の識別情報が含まれない場合はシングルアクセスPDNコネクションを確立する手続きを実行しても良い。
PGW30は、SGW35が送信したセッション生成要求を受信する。PGW30は、セッション生成要求の受信及び/又はセッション生成要求に含まれる第1の識別情報及び/又は第6の識別情報に基づいて、PCRF60との間でのIP−CANセッション更新手続きを実行しても良い(S2408)。
PGW30は、セッション生成要求の受信及び/又はセッション生成要求に含まれる第1の識別情報及び/又は第6の識別情報に基づいて、少なくとも第1の識別情報及び/又は第6の識別情報をIP−CANセッション更新手続きに含めて実行しても良い。
さらに、PGW30は、SGW35が送信するAPN及び/又はPDNコネクションIDの受信に基づいて、受信したAPN及び/又はPDNコネクションIDを用いて、第1のPDNコネクションを識別しても良い。
なお、PGW30はPCRF60にUE10及び/又はeNodeB45及び/又はMME40及び/又はSGW35の情報を通知するためにIP−CANセッション更新手続きを実行しても良い。
PGW30は、確立するPDNコネクションがマルチアクセスPDNコネクションであるか、シングルアクセスPDNコネクションであるかを示す情報及び/又は第1の識別情報及び/又は第6の識別情報をIP−CANセッション手続き内の制御メッセージに含めてPCRF60に送信しても良い。
より具体的には、マルチアクセスPDNコネクションを確立する場合には、PGW30は、アクセスネットワークAを示す情報と、PDNコネクションIDと、PDNコネクションがマルチアクセスPDNコネクションであることを示す情報と、第1の識別情報及び/又は第6の識別情報をPCRF60に送信する。もしくは、シングルアクセスPDNコネクションを確立する場合には、PGW30は、アクセスネットワークAを示す情報と、PDNコネクションIDと、PDNコネクションがシングルアクセスPDNコネクションであることを示す情報とをPCRF60に送信する。
なお、PDNコネクションIDは、PDN接続手続きにおいてPGW30がPDNコネクションを確立する際に割り当てたIDであってよく、UE10がPGW30と確立するPDNコネクションを一意に識別する情報であってもよい。
さらに、PCRF60は、第1の識別情報及び/又は第6の識別情報の受信に基づいて、PGW30との間でIP−CANセッション更新手続き内の制御メッセージに少なくとも第7の識別情報を含めてPGW30に送信しても良い。なお、第7の識別情報の詳細説明は後述する。
なお、PCRF60はPGW30に課金情報及び/又はQoS制御情報及び/又はルーティング情報を通知するためにIP−CANセッション更新手続きを実行しても良い。
PGW30はセッション生成要求の受信又はIP−CANセッション更新手続きの完了及び/又は、セッション生成要求に含まれる第1の識別情報及び/又は第6の識別情報及び/又は、IP−CANセッション更新手続きに含まれる第7の識別情報に基づいて、SGW35にセッション生成応答を送信する(S2410)。
PGW30は、セッション生成要求の受信又はIP−CANセッション更新手続きの完了及び/又は、セッション生成要求に含まれる第1の識別情報及び/又は第6の識別情報及び/又は、IP−CANセッション更新手続きに含まれる第7の識別情報に基づいて、少なくとも第7の識別情報をセッション生成応答に含めて送信しても良い。
さらに、PGW30はセッション生成応答にPDNアドレス(PDN Address)及び/又はPDNコネクションID(PDN connection ID)及び/又はTFTを含めても良い。
なお、PGW30が第7の識別情報を取得する方法は、これまで説明したIP−CANセッション更新手続きにおいてPCRF60から取得する方法に限らず、別の例であっても良い。例えば、PGW30はIP−CANセッション更新手続きにおいてPCRF60から取得せず、PGW30第7の識別情報を生成し、セッション生成応答に含めて送信しても良い。
ここで、第7の識別情報は、確立するマルチアクセスPDNコネクションに対して許可されたNBIFOMオペレーションモードを表すAllowed Modeであってもよい。言い換えると、第7の識別情報はオペレータによって許可されたオペレーションモードであってもよい。
なお、PCRF60又はPGW30は、Allowed Modeをオペレータポリシーに基づいて第7の識別情報を決定しても良い。例えば、UE−Initiated modeのPDNコネクションのみ確立を許すポリシーや、Newtork−Initiated modeのPDNコネクションのみ確立を許すポリシーや、両方のモードの確立を許すポリシーや、両方のモードの確立を禁止するポリシー等を管理してもよい。
なお、PCRF60又はPGW30は、オペレータポリシーをHSS50等から取得しても良い。もしくは、オペレータポリシーは管理者により生成されたものを保存しても良い。
さらに、オペレータポリシーは、加入者毎に異なるポリシーを管理しても良い。もしくは、APN毎に異なるポリシーを管理しても良い。例えば、APN毎に確立するPDNコネクションに対して異なるAllowed Modeが管理されていても良い。
PCRF60又はPGW30は、Allowed Modeに基づいて、許可されているオペレーションモードを第7の識別情報に含めても良い。
言い換えると、PCRF60又はPGW30はNetwork−Initiated modeのみが許可されている場合には、第7の識別情報にNetwork−Initiated modeを含めても良い。若しくは、UE−Initiated modeのみ許可されている場合には、第7の識別情報にUE−Initiated modeを含めても良い。
なお、UE−Initiated modeとNetwork−Initiated modeの両方が許可されている場合には、第7の識別情報は両方のオペレーションモードを含めても良い。若しくは、UE−Initiated modeとNetwork−Initiated modeの両方が許可されており、且つデフォルトのオペレーションモードが設定されている場合には、第7の識別情報はデフォルトのオペレーションモードのみ含めても良い。なお、UE−Initiated modeとNetwork−Initiated modeのどちらをデフォルトのオペレーションモードとするかは、オペレータポリシーに基づいて設定されてもよい。
なお、全てのオペレーションモードのPDNコネクションの確立が許可されてない場合には、PCRF60は、要求したオペレーションモードは許可されないモードであることを示す理由情報(Requested Operation Mode is not allowed)をPGW30に送信しても良い。
全てのオペレーションモードのPDNコネクションの確立が許可されてない場合には、PGW30は、第7の識別情報をSGW35を介してMME40に通知しなくても良い。
全てのオペレーションモードのPDNコネクションの確立が許可されてない場合には、PGW30は、要求したオペレーションモードは許可されないモードであることを示す理由情報(Requested Operation Mode is not allowed)をセッション生成応答に含めてSGW35を介してMME40に送信しても良い。
全てのオペレーションモードのPDNコネクションの確立が許可されてない場合には、PGW30は、許可されたオペレーションが無いことをSGW35を介してMME40に通知しても良い。
このように、Allowed Modeに基づいて、PCRF60又はPGW30は,PDNコネクションの確立が許可されたオペレーションモードを、第7の識別情報としても良い。
なお、第7の識別情報にNetwork−Initiated modeが含まれない場合には、PCRF60はPGW30にTFTを送信しなくても良い。
言い換えると、なお、第7の識別情報にNetwork−Initiated modeが含まれる場合にのみ、PCRF60はPGW30にTFTを送信しても良い。
なお、第7の識別情報にNetwork−Initiated modeが含まれない場合には、PGW30はSGW35を介してMME40にTFTを送信しなくても良い。したがって、この場合には、PGW30はTFTをPGW30はセッション生成応答にPDNアドレス(PDN Address)含めなくても良い。
言い換えると、なお、第7の識別情報にNetwork−Initiated modeが含まれる場合にのみ、PGW30はSGW35を介してMME40にTFTを送信しても良い。したがって、この場合には、PGW30はTFTをPGW30はセッション生成応答にPDNアドレス(PDN Address)含めても良い。
PDNアドレスは、UE10に割り当てられたIPアドレスであってもよい。例えば、IPv4アドレスであってよく、IPv6アドレスを構築するためのIPv6プレフィックスとインターフェースIDであってもよい。ここで、PGW30はUE10のIPアドレスを割り当てても良い。さらに、PGW30は、UE10に割り当てたIPアドレスをPDNアドレスに含めても良い。
また、PDNコネクションIDは、UE10とPGW30の間で確立するPDNコネクションを一意に識別するための情報であってもよい。PDNコネクションIDは、PGW30によって割り当てられてもよく、MME40によって割り当てられても良い。言い換えると、PGW30がPDNコネクションIDを割り当ててもよい。
SGW35は、PGW30が送信したセッション生成応答を受信する。SGW35はセッション生成応答の受信及び/又はセッション生成応答に含まれる第7の識別情報に基づいて、MME40にセッション生成応答を送信する(S2412)。
SGW35はセッション生成応答の受信及び/又はセッション生成応答に含まれる第7の識別情報に基づいて、少なくとも第7の識別情報をセッション生成応答に含めて送信しても良い。
さらに、SGW35はセッション要求応答にPDNアドレス(PDN Address)及び/又はPDNコネクションID及び/又はTFTを含めても良い。
MME40は、SGW35が送信したセッション生成応答を受信する。MME40はセッション生成応答の受信及び/又はセッション生成応答に含まれる第7の識別情報に基づいて、eNodeB45にデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求(Activate default EPS bearer context request)を送信する(S2414)。
MME40は、セッション生成応答の受信及び/又はセッション生成応答に含まれる第7の識別情報に基づいて、少なくともデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求メッセージID(Activate default EPS bearer context request message identity)及びプロシージャトランザクションID及びAPN及びPDNアドレス(PDN Address)及びプロトコル識別子及びEPSベアラID及びEPS QoSをデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含めて送信しても良い。さらに、MME40は、少なくとも第7の識別情報をデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含めても良い。さらに、MME40は、PCO及び/又はESM Cause及び/又はTFT、及び/又はPDNコネクションID、及び/又はPDNコネクション属性情報をデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含めても良い。なお、MME40は第7の識別情報及び/又はTFT及び/又はPDNコネクションIDをPCOに含めて送信しても良い。
ここで、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求メッセージIDはデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求メッセージを表すメッセージタイプであってもよい。
APNはUE10が接続を許可されたAPNであってもよい。より具体的には、APNは、APN1であっても良い。APN1は、マルチアクセスPDNコネクションを確立ことが許可されたAPNであっても良い。MME40はAPN1をデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含めても良い。
PDNアドレスは、UE10に割り当てられたIPアドレスであってもよい。例えば、IPv4アドレスであってよく、IPv6アドレスを構築するためのインターフェースIDであってもよい。
EPS QoSは、EPSベアラのQoSを表す状態であってもよい。
PDNコネクション属性情報は、本PDN接続手続きで確立したPDNコネクションがマルチアクセスPDNコネクションであることを示す情報、及び/又は、PDN接続手続きで確立したPDNコネクションを用いて送受信するユーザデータは、アクセスネットワークA及びアクセスネットワークBを介して送受信することが許可されたことを示す情報、及び/又は、本PDN接続手続きで確立したPDNコネクションが第7の識別情報の示すオペレーションモードのマルチアクセスPDNコネクションであることを示す情報であってもよい。
なお、UE10は、PDNコネクションのタイプを示すコネクティビティタイプ及び/又はWLANオフロードの可否を示すWLANオフロード許可情報(WLAN offload acceptablity)をさらに含めてデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求メッセージを送信しても良い。さらに、MME40は、PDNコネクション属性情報を、コネクティビティタイプ又はWLANオフロード許可情報に含めて送信しても良い。
ESM Causeは、UE10に割り当てられたPDNアドレスのPDNタイプが、PDN接続要求でUE10が要求したPDNタイプと異なることを表す情報であってもよい。
なお、MME40及び/又はPGW30は、PCOに第7の識別情報を含めてもよい。ただし、MME40及び/又はPGW30はPCOに第7の識別情報を含める場合には、IFOM supportを含めない。逆に、MME40及び/又はPGW30は、PCOにIFOM supportを含める場合には、第7の識別情報を含めない。このように、第7の識別情報とIFOM supportの両方を有効に設定しないことにより、NBIFOMに基づいた通信路の切り替えと、IFOMに基づいた通信路の切り替えのどちらを用いるかを明確にするよう設定しても良い。
eNodeB45は、MME40が送信したデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求を受信する。eNodeB45は、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求の受信に基づいて、UE10にデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求を転送する。
eNodeB45は、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求と共に、少なくとも、UE10にRRC接続設定要求(RRC Connection Reconfiguration)を送信しても良い(S2416)。
UE10は、eNodeB45が送信したRRC接続設定要求を受信する。さらに、UE10は、MME40が送信し、eNodeB45が転送したデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求を受信する。
UE10はRRC接続設定要求の受信に基づいて、eNodeB45にRRC接続設定完了(RRC Connection Reconfiguration Complete)を送信する(S2418)。
eNodeB45は、UE10が送信したRRC接続設定完了を受信する。eNodeB45は、RRC接続設定完了に基づいて、MME40にベアラ設定を送信する。
MME40は、eNodeB45が送信したベアラ設定を受信する(S2420)。
UE10はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求の受信及び/又はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含まれる第7の識別情報に基づいて、MME40にデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾(Activate default EPS bearer context accept)又はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶(Activate default EPS bearer context reject)を送信する(S2422)(S2424)。
UE10は、少なくともデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾メッセージID(Activate default EPS bearer context accept message identity)及びプロシージャトランザクションID及びプロトコル識別子及びEPSベアラIDをデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾に含めて送信しても良い。
また、UE10は、少なくともデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶メッセージID(Activate default EPS bearer context reject message identity)及びプロシージャトランザクションID及びプロトコル識別子及びEPSベアラID及びESM CauseをデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶に含めて送信しても良い。
さらに、PCOをデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾及び/又はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶に含めても良い。
さらに、第7の識別情報に複数のINFOMオペレーションモードが含まれている場合には、UE10は、少なくとも第5の識別情報をデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾又はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶に含めても良い。言い換えると、複数のINFOMオペレーションモードが許可されている場合には、UE10は、許可されているモードのうちの一つを選択し、第5の識別情報に含めて送信しても良い。
ここで、第5の識別情報は、UE10が確立を要求するマルチアクセスPDNコネクションのNBIFOMオペレーションモードを表すMode Indicationであってもよい。なお、UE10は、第5の識別情報に、UE−Initiated mode又はNetwork−Initiated modeを含めても良い。
具体的には、UE10は、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含まれる第7の識別情報にUE−Initiated mode及びNetwork−Initiated modeが含まれている場合、第5の識別情報にUE−Initiated mode又はNetwork−Initiated modeを含めても良い。
UE−Initiated modeとNetwork−Initiated modeのどちらを第5の識別情報に含めるかは、UEポリシーに基づいて決定しても良い。なお、UEポリシーは、UE10に設定された情報であれば良い。例えば、UEポリシーはユーザによって設定された情報であってもよい。
ここで、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾メッセージIDはデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾メッセージを表すメッセージタイプであってもよい。
デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶メッセージIDはデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶メッセージを表すメッセージタイプであってもよい。
ESM Causeは、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求を拒絶する理由を表す情報であってもよい。これにより、UE10は追加のアタッチ手続きを完了する。
つまり、UE10は、第1の状態に遷移したこと及び、第1のPDNコネクションのOperation modeに基づいて、LTEアクセスネットワークAを介した追加の転送路を確立する事ができる。
具体的には、UE10は、第1の状態に遷移したこと及び、第1のPDNコネクションがNetwork−initiated modeであることに基づき、LTEアクセスネットワークAにアタッチ手続き及びPDN接続手続きを行い、eNB45を介した追加の転送路を確立する事ができる。なお、転送路はベアラ及び/又は通信路であってもよい。
より具体的には、UE10はアタッチ手続きを行い、APN2を用いて選択されるPGW_BとUE10間に第2のPDNコネクションを確立した後、PDN接続手続きを行うことにより、APN1を用いて選択されるPGW_AとUE10間の第1のPDN接続にLTEアクセスネットワークを介した転送路を追加する事ができる。なお、転送路はベアラ及び/又は通信路であってもよい。
又は、UE10は、第1の状態に遷移した事及び、UE−initiated modeの第1のPDNコネクションのルーティングルールに基づき、LTEアクセスネットワークAにアタッチ手続き及びPDN接続手続きを行い、eNB45を介した追加の転送路を確立する事ができる。なお、転送路はベアラ及び/又は通信路であってもよい。
具体的には、UE10はアタッチ手続きを行い、APN2を用いて選択されるPGW_BとUE10間に第2のPDNコネクションを確立した後、PDN接続手続きを行うことにより、APN1を用いて選択されるPGW_AとUE10間の第1のPDN接続にLTEアクセスネットワークを介した転送路を追加する事ができる。なお、転送路はベアラ及び/又は通信路であってもよい。
更に、UE10は、第2の状態に遷移した事及び、第1のPDNコネクションのOperation modeに基づいて、LTEアクセスネットワークAを介した追加の転送路を確立する事ができる。
具体的には、UE10は、第2の状態に遷移した事及び、第1のPDNコネクションがNetwork−initiated modeであることに基づき、LTEアクセスネットワークAにPDN接続手続きを行い、eNB45を介した追加の転送路を確立する事ができる。なお、転送路はベアラ及び/又は通信路であってもよい。
より具体的には、UE10はPDN接続手続きを行うことにより、APN1を用いて選択されるPGW_AとUE10間の第1のPDN接続にLTEアクセスネットワークを介した転送路を追加する事ができる。なお、転送路はベアラ及び/又は通信路であってもよい。
又は、UE10は、第2の状態に遷移した事及び、UE−initiated modeの第1のPDNコネクションのルーティングルールに基づき、LTEアクセスネットワークAにPDN接続手続きを行い、eNB45を介した追加の転送路を確立する事ができる。なお、転送路はベアラ及び/又は通信路であってもよい。
具体的には、UE10はPDN接続手続きを行うことにより、APN1を用いて選択されるPGW_AとUE10間の第1のPDN接続にLTEアクセスネットワークを介した転送路を追加する事ができる。なお、転送路はベアラ及び/又は通信路であってもよい。
[2.第2の実施形態]
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態による無線通信技術について詳細に説明する。
[2.1.システム概要]
本実施形態における移動通信システムは、第1の実施形態と同様であってもよい。したがって、移動通信システムの概要は、第1の実施形態の2.1章において図1を用いて説明した移動通信システムと同様であるため、詳細説明を省略する。
本実施形態では、UE10は、第1のPDNコネクション及び/又は第2のPDNコネクションを確立することができる。
また、本実施形態においてNBIFOMとはマルチアクセスPDNコネクションを確立することができる技術である。
また、本実施形態においてマルチアクセスPDNコネクションとは、1つのPDNコネクションに3GPPアクセス及び/又はWLANアクセスによる転送路及び/又はベアラを収容する事ができるPDNコネクションである。言い換えれば、マルチアクセスPDNコネクションは3GPPアクセスとWLANアクセスを介した転送路を組み合わせて収容する事ができる。なお、マルチアクセスPDNコネクションは3GPPアクセスを介したベアラのみを収容したPDNコネクションであってもよく、又はWLANアクセスを介した転送路のみを収容したPDNコネクションであっても良い。言い換えれば、マルチアクセスPDNコネクションは、1又は複数の転送路を構成する事が可能なPDNコネクションである。
なお、本実施形態では、第1の実施形態と異なり、マルチアクセスPDNコネクションは、NBIFOMに基づいて確立されるPDNコネクション又はIFOM(IP Flow Mobility)に基づいて確立するPDNコネクションであってもよい。したがって、本実施形態では、マルチアクセスPDNコネクションとは、NBIFOMに基づいて特定のフローの転送路を選択可能なPDNコネクションをマルチアクセスPDNコネクションと、IFOMに基づいて特定のフローの転送路を選択可能なPDNコネクションをマルチアクセスPDNコネクションのいずれかであってもよい。
なお、IFOMとは、DSMIPv6(Dual Stack Mobile IPv6)プロトコルを用いて、特定のIPフローの通信路を切り替える技術のことである。一方で、NBIFOMとは、GTP(General Packet Radio System Tunneling Protocol)ややPMIP(Proxy Mobile IP)等のネットワークベースの移動管理プロトコルを用いて、特定のIPフローの通信路を切り替える技術のことである。 また、第1のPDNコネクションは上述したマルチアクセスPDNコネクションであってもよい。
詳細には、第1のPDNコネクションはアクセスネットワークAを介した通信路EPSベアラと、アクセスネットワークBを介したGTP/PMIPv6トンネルによる通信路を、一つのPDNコネクションとして用いる事ができるPDNコネクションである。つまり、このPDNコネクションは3GPPアクセスや、WLANアクセス、又は両方のアクセスを介してデータを送受信できる。第1のPDNコネクションはマルチアクセスPDNコネクションであってもよい。
また、第2のPDNコネクションは、マルチアクセスPDNコネクションではなく従来のPDNコネクションであってもよい。なお、第2のPDNコネクションはシングルアクセスPDNコネクションであっても良い。
ここで、シングルアクセスPDNコネクションとはマルチアクセスPDNコネクションと異なり、3GPPアクセスとWLANアクセスのいずれかの転送路のみで構成される1つのPDNコネクションである。詳細には、シングルアクセスPDNコネクションは従来のアタッチにより確立するPDNコネクションである。
つまり、第2のPDNコネクションはアクセスネットワークAを介したEPSベアラにより構成されるPDNコネクション、又はアクセスネットワークBを介したGTP/PMIPv6転送路により構成されるPDNコネクションである。第2のPDNコネクションにはどちらか一方のアクセスネットワークを介した転送路及び/又は通信路が収容される。
このように、シングルアクセスPDNコネクションは、マルチアクセスPDNコネクションとは異なるPDNコネクションである。さらに、シングルアクセスPDNコネクションは、LIPA(Local IP Access)用のPDNコネクションとも異なるPDNコネクションである。ここで、LIPAとは、ホームネットワークへのオフロードを行うための通信制御である。より具体的には、端末装置が接続する基地局は、従来コアネットワーク90経由で配送するユーザデータを、基地局が接続するホームネットワークへ送信することによりオフロードを実行する。LIPA用のPDNコネクションとは、こうしたLIPAに基づいた通信を行うためのPDNコネクションである。
次に、コアネットワーク90の構成例を説明する。図2(a)はIP移動通信ネットワークの構成の一例を示す。図2(a)に示すように、コアネットワーク90は、HSS(Home Subscriber Server)50、AAA(Authentication、 Authorization、 Accounting)55、PCRF(Policy and Charging Rules Function)60、PGW30、ePDG(enhanced Packet Data Gateway)65、SGW35、MME40、SGSN(Serving GPRS Support Node)45により構成される。
また、コアネットワーク90は、複数の無線アクセスネットワーク(LTE AN80、WLAN ANb75、WLAN ANa70、UTRAN20、GERAN25)に接続することができる。
無線アクセスネットワークは、複数の異なるアクセスネットワークで構成しても良いし、いずれか一つのアクセスネットワークでの構成であっても良い。さらに、UE10は無線アクセスネットワークに無線接続することができる。
さらに、WLANアクセスシステムで接続可能なアクセスネットワークは、ePDG65を介してコアネットワーク90へ接続するWLANアクセスネットワークb(WLAN ANb75)と、PGW30とPCRF60とAAA55とに接続するWLANアクセスネットワークa(WLAN ANa75)とが構成可能である。
なお、各装置はEPSを利用した移動通信システムにおける従来の装置と同様に構成されるため、詳細な説明は省略する。以下、各装置の簡単な説明をする。
PGW30はPDN100とSGW35とePDG65とWLAN ANa70と、PCRF60とAAA55とに接続されており、PDN100とコアネットワーク90のゲートウェイ装置としてユーザデータの転送を行う中継装置である。
SGW35は、PGW30とMME40とLTE AN80とSGSN45とUTRAN20とに接続されており、コアネットワーク90と3GPPのアクセスネットワーク(UTRAN20、GERAN25、LTE AN80)とのゲートウェイ装置としてユーザデータの転送を行う中継装置である。
MME40は、SGW35とLTE AN80とHSS50に接続されており、LTE AN80を経由してUE10の位置情報管理と、アクセス制御を行うアクセス制御装置である。また、コアネットワーク90には、複数の位置管理装置が含まれて構成されてもよい。例えば、MME40とは異なる位置管理装置が構成されても良い。MME40とは異なる位置管理装置はMME40と同様にSGW35とLTE AN80と、HSS50と接続されてもよい。
また、コアネットワーク90内に複数のMME40が含まれている場合、MME40同士が接続されても良い。これにより、MME40間で、UE10のコンテキストの送受信が行われても良い。
HSS50はMME40とAAA55とに接続されており、加入者情報の管理を行う管理ノードである。HSS50の加入者情報は、例えばMME40のアクセス制御の際に参照される。さらに、HSS50は、MME40とは異なる位置管理装置と接続されていても良い。
AAA55は、PGW30と、HSS50と、PCRF60と、WLAN ANa70とに接続されており、WLAN ANa70を経由して接続するUE10のアクセス制御を行う。
PCRF60は、PGW30と、WLAN ANa75と、AAA55と、PDN100に接続されており、データ配送に対するQoS管理を行う。例えば、UE10とPDN100間の通信路のQoSの管理を行う。
ePDG65は、PGW30と、WLAN ANb75とに接続されており、コアネットワーク90と、WLAN ANb75とのゲートウェイ装置としてユーザデータの配送を行う。
SGSN45は、UTRAN20とGERAN25とSGW35と接続されており、3G/2Gのアクセスネットワーク(UTRAN/GERAN)とLTEのアクセスネットワーク(E−UTRAN)間の位置管理のための制御装置である。更に、SGSN45は、PGW30及びSGW35の選択機能、UE10のタイムゾーンの管理機能、及びE−UTRANへのハンドオーバー時のMME40の選択機能を持つ。
また、図2(b)に示すように、各無線アクセスネットワークには、UE10が実際に接続される装置(例えば、基地局装置やアクセスポイント装置)等が含まれている。接続に用いられる装置は、無線アクセスネットワークに適応した装置が考えられる。
本実施形態においては、LTE AN80はeNB45を含んで構成される。eNB45はLTEアクセスシステムでUE10が接続する無線基地局であり、LTE AN80には1又は複数の無線基地局が含まれて構成されても良い。
WLAN ANa70はWLAN APa72と、TWAG74とが含まれて構成される。WLAN APa72はコアネットワーク90を運営する事業者に対して信頼性のあるWLANアクセスシステムでUE10が接続する無線基地局であり、WLAN ANa70には1又は複数の無線基地局が含まれて構成されてもよい。GW74はコアネットワーク90とWLAN ANa70のゲートウェイ装置である。また、WLAN APa72とGW74とは、単一の装置で構成されても良い。
コアネットワーク90を運営する事業者とWLAN ANa70を運営する事業者が異なる場合でも、事業者間の契約や規約によりこのような構成での実現が可能となる。
また、WLAN ANb75はWLAN APb76を含んで構成される。WLAN APb76はコアネットワーク90を運営する事業者に対して信頼関係が結ばれていない場合に、WLANアクセスシステムでUE10が接続する無線基地局であり、WLAN ANb75には1又は複数の無線基地局が含まれて構成されてもよい。
このように、WLAN ANb75はコアネットワーク90に含まれる装置であるePDG65をゲートウェイとしてコアネットワーク90に接続される。ePDG65は通信の安全性を確保するためのセキュリティー機能を持つ。
UTRAN20は、RNC(Radio Network Controller)24とeNB(UTRAN)22を含んで構成される。eNB(UTRAN)22は、UTRA(UMTS Terrestrial Radio Access)でUE10が接続する無線基地局であり、UTRAN20には1又は複数の無線基地局が含まれて構成されてもよい。またRNC24は、コアネットワーク90とeNB(UTRAN)22を接続する制御部であり、UTRAN20には1又は複数のRNCが含まれて構成されてもよい。また、RNC24は1つ又は複数のeNB(UTRAN)22と接続されてもよい。更に、RNC24は、GERAN25に含まれる無線基地局(BSS(Base Station Subsystem)26)と接続されてもよい。
GERAN25は、BSS26を含んで構成される。BSS26は、GERA(GSM/EDGE Radio Access)でUE10が接続する無線基地局であり、GERAN25には1又は複数の無線基地局BSSで構成されても良い。また、複数のBSSは互いに接続しあっていても良い。またBSS26はRNC24と接続しても良い。
なお、本明細書において、UE10が各無線アクセスネットワークに接続されるという事は、各無線アクセスネットワークに含まれる基地局装置やアクセスポイント等に接続される事としており、送受信されるデータや信号等も、基地局装置やアクセスポイントを経由している。
[2.2.装置構成]
以下、各装置の構成について説明する。
[2.2.1.TWAG構成]
図3はTWAG74の装置構成を示す。図に示すように、TWAG74はIP移動通信ネットワークインターフェース部320と、制御部300と記憶部340で構成されている。IP移動通信ネットワークインターフェース部320と記憶部340は制御部300と、バスを介して接続されている。
制御部300はTWAG74を制御するための機能部である。制御部300は、記憶部340に記憶されている各種プログラムを読みだして実行することにより各種処理を実現する。
IP移動通信ネットワークインターフェース部320はTWAG74が、PGW30と接続するための機能部である。
記憶部340は、TWAG74の各動作に必要なプログラムや、データ等を記憶する機能部である。記憶部340は、例えば、半導体メモリや、HDD(Hard Disk Drive)等により構成されている。
図3に示すように、記憶部340はTWAG capability342と、Network capability344とEPSベアラコンテキスト346を記憶する。以下、記憶部340で記憶される情報要素について説明する。
図4に、記憶部340で記憶される情報要素を示す。図4(a)はTWAG74が記憶するTWAG capabilityの一例を示す。TWAG capabilityでは、TWAG74ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報(NBIFOM capability)を記憶する。言い換えれば、TWAG74がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。具体的には、NBIFOM capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
なお、NBIFOM機能とは、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であっても良い。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでTWAG74が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味しても良い。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することで、TWAG74はNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味しても良い。
図に示すように、NBIFOM capabilityは、TWAG74の識別情報TWAG IDと対応づけられて記憶されても良い。TWAG IDと対応づけられていない場合、NBIFOM capabilityは、記憶するTWAG74の能力を意味してもよい。
TWAG IDとNBIFOM capabilityが対応付けて記憶されている場合、TWAG74は複数のTWAG74のTWAG capabilityを記憶しても良い。
この場合、UE10が他のTWAG74へハンドオーバーする際に、TWAG74がTWAG capabilityに基づきハンドオーバー先のTWAG74を選択しても良い。
次に、Network capability344について説明する。図4(b)はTWAG74が記憶するNetwork capabilityの一例を示す。Network capabilityでは、ネットワークごと、つまりPGW30ごとのNBIFOM capabilityを記憶する。
ここで、NBIFOM capabilityは、ネットワークごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。言い換えれば、PGW30がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。より具体的には、例えば、NBIFOM capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
なお、NBIFOM機能とは、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であっても良い。言い換えれば、NBIFOM capabilityはNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを示す識別情報であっても良い。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでPGW30が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味しても良い。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでPGW30がNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味しても良い。
図4(b)に示すように、TWAG74は、PGW IDと対応付けてNBIFOM capabilityを記憶する。更に、図に示すように、複数のPGW30に対応づけて、それぞれNBIFOM capabilityが記憶されても良い。
PGW IDは、PGW30を識別するための情報であればよく、例えばAPN(Access Point Name)であっても良い。
次に、EPSベアラコンテキストについて説明する。EPSベアラコンテキストは、UE10ごとに記憶されるUE10ごとのEPSベアラコンテキストと、PDNコネクションごとのEPSベアラコンテキストとベアラ及び/又は転送路ごとのEPSベアラコンテキストに分類されても良い。
図4(c)はUE10ごとのEPSベアラコンテキストに含まれる情報要素を示す。図から分かるように、TWAG74はUE10ごとにUENBIFOM capability、NBIFOM allowedを記憶する。
UENBIFOM capabilityは、UE10のNBIFOM capabilityである。UENBIFOM capabilityは、UE10ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。言い換えれば、UENBIFOM capabilityは、UE10がNBIFOM機能をサポートするか否かを示す識別情報である。より具体的には、例えば、UENBIFOM capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
なお、NBIFOM機能とは、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、UENBIFOM capabilityは、UE10が第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であっても良い。つまり、UENBIFOM capabilityが存在することでUE10が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つことを意味しても良い。
言い換えれば、UE10がNBIFOM機能をサポートすることを示す識別情報であっても良い。つまり、記憶部にUENBIFOM capabilityが存在することでUE10がNBIFOM機能をサポートすることを意味しても良い。
また、NBIFOM allowedはNBIFOMを用いたPDNコネクションを確立することが許可されたAPNを示す識別情報である。NBIFOMは少なくともAPNと対応付けられていてもよい。NBIFOM allowedは複数のAPNと対応付けられていても良い。
本実施形態ではAPN1はNBIFOM allowedに対応付けられている。つまり、APN1はNBIFOMに基づくNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することが許可されている。言い換えれば、本実施形態ではUE10はAPN1を用いてNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することが許可されている。なお、APN1はNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションではなく、従来のPDNコネクションを確立する事も許可されている。
更に、本実施形態ではAPN2はNBIFOM allowedに対応付けられていない。つまり、本実施形態ではAPN2はNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することが許可されていない。つまり、本実施形態ではUE10はAPN2を用いて、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することはできない。
NBIFOM allowedはPDNコネクション確立前に記憶されていてもよい。TWAG74は、PDNコネクション確立前及び/又は確立手続き中に、HSS50にアクセスしNBIFOM allowedを取得してもよい。
また、UE10ごとのEPSベアラコンテキストにはUE10の識別情報が含まれていても良い。UE10の識別情報はIMSIであってもよい。
また、図4(d)にPDNコネクションごとのEPSベアラコンテキストを示す。PDNコネクションごとのEPSベアラコンテキストは、PDN connection IDとNetwork allowed modeとOperation modeとUser plane connection IDとTWAG MAC address、NBIFOM Permissionを含める。
PDN connection IDは、PDNコネクションを識別するための識別情報である。UE10とTWAG74とPGW30が同じ識別情報を記憶していてもよい。
Operation modeは、PDNコネクションが第1のPDNコネクションである場合、データの送受信を主導する、又は通信制御を開始できるのがUE10であるのか、ネットワークであるのかを示すモードの識別情報である。
より具体的には、例えば、UE10から通信制御を開始できるOperation modeはUEinitiated modeであってもよい。
また、ネットワーク及び/又はPGW30及び/又はPCRF60から通信制御を開始できるOperation modeはNetwork initiated modeであってもよい。
Network allowed modeは、ネットワークが許可するOperation modeを示す。Network allowed modeはUEinitiated mode、又はNetwork initiated mode、又はこれら両方を含めても良い。
User plane connection IDは、UE10がTWAG74を介した転送路を確立した場合のユーザデータの伝送に用いる接続を識別する識別情報である。
TWAG MAC addressはTWAG74の物理アドレスである。
NBIFOM permissionは、該PDNコネクションがNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立した事を示す情報である。言い換えれば、NBIFOM permissionは、第1のPDNコネクションを確立したことを示す。
つまり、TWAG74がNBIFOM permissionを記憶することで、このPDNコネクションは第1のPDNコネクションであることを意味する。
NBIFOM permissionは、PDNコネクションを確立することにより、TWAG74が記憶する識別情報である。
TWAG74はPDNコネクション確立中に、HSS50にアクセスしNBIFOM permissionを取得しても良い。又は、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションが確立されたことに基づき、TWAG74はNBIFOM Permissionを記憶しても良い。
次に、ベアラ及び/又は転送路ごとのEPSベアラコンテキストについて説明する。図4(e)に示すように、ベアラ及び/又は転送路ごとのEPSベアラコンテキストには、転送路識別情報とRouting Ruleがふくまれてもよい。
転送路識別情報は転送路及び/又はベアラを識別する情報である。転送路識別情報は、例えばEPSベアラIDであっても良い。
Routing RuleはRouting Filterと、Routing address又はRouting access typeの対応付けを示す。この対応付けに基づき、3GPPのアクセスネットワークを介した通信路を用いるか、WLANのアクセスネットワークを介した通信路を用いるかが決定される。
ここで、Routing access typeは、フローが経由するアクセスネットワークを示す。例えば、これは3GPP、又はWLANを示す。
また、Routing addressは経由可能なIPアドレスを示す。例えば、SGW35のIPアドレスであっても良い。又はTWAG74のIPアドレスであってもよい。又はMAG(Mobile Access Gateway)のIPアドレスであってもよい。
Routing RuleはPGW30やPCRF60から通知されても良いし、UE10から通知されても良い。又はTWAG74が事前にデフォルト値として記憶していた値であっても良い。
Routing FilterにはIPヘッダーを含めることでIPフローを切り替えても良い。又は、Routing FilterにアプリケーションIDを含めることで、アプリケーションごとにフローを切り替えても良い。又は、TFTを含めても良い。
Routing Ruleには複数のルールが記憶されていてもよい。更に、Routing Ruleは、各ルールに優先順位が含まれていても良い。
TWAG capabilityとNetwork capabilityはEPSベアラコンテキストに含まれていても良い。
[2.2.2.HSS構成]
次に、HSS50の構成について説明する。図5はHSS50の装置構成を示す。図に示すように、HSS50はIP移動通信ネットワークインターフェース部520と、制御部500と記憶部540で構成されている。IP移動通信ネットワークインターフェース部520と記憶部540は制御部500と、バスを介して接続されている。
制御部500はHSS50を制御するための機能部である。制御部500は、記憶部540に記憶されている各種プログラムを読みだして実行することにより各種処理を実現する。
IP移動通信ネットワークインターフェース部520はHSS50が、MME40及び/又はその他のMME40と、AAA55と接続するための機能部である。
記憶部540は、HSS50の各動作に必要なプログラムや、データ等を記憶する機能部である。記憶部540は、例えば、半導体メモリや、HDD(Hard Disk Drive)等により構成されている。
図5に示すように、記憶部540はHSSデータ542を記憶する。以下、記憶部540で記憶される情報要素について説明する。
図6に、記憶部540で記憶される情報要素を示す。図6(a)はHSS50が記憶するUE10ごとのHSSデータの一例を示す。
図から分かるように、UE10ごとのHSSデータには、IMSI、MSISDN、IMEI/IMEISV、Access Restriction、UENBIFOM capability、NBIFOM allowedが含まれる。
IMSIはUE10を使用するユーザ(加入者)に割り当てられる、識別情報である。MSISDNは、UE10の電話番号を表す。IMEI/IMISVは、UE10に割り当てられている識別情報である。Access Restrictionは、アクセス制限の登録情報を示す。
UENBIFOM capabilityは、UE10のNBIFOM capabilityである。UENBIFOM capabilityは、UE10ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。言い換えれば、UE10がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す。より具体的には、例えば、NBIFOM capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
又は、UENBIFOM capabilityは、UE10が第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であっても良い。つまり、UENBIFOM capabilityが存在することでUE10が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つことを意味しても良い。
また、NBIFOM allowedはNBIFOMを用いたPDNコネクションを確立することが許可されたAPNを示す識別情報である。NBIFOMは少なくともAPNと対応付けられていてもよい。NBIFOM allowedは複数のAPNと対応付けられていても良い。
本実施形態ではAPN1はNBIFOM allowedに対応付けられている。つまり、APN1はNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することが許可されている。言い換えれば、本実施形態ではUE10はAPN1を用いてNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することが許可されている。なお、APN1はNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションではなく、従来のPDNコネクションを確立する事も許可されている。
更に、本実施形態ではAPN2はNBIFOM allowedに対応付けられていない。つまり、本実施形態ではAPN2はNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することが許可されていない。つまり、本実施形態ではUE10はAPN2を用いて、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することはできない。NBIFOM allowedはPDNコネクション確立前に記憶されていてもよい。
図6(b)はHSS50が記憶するPDNコネクションごとのHSSデータの一例を示す。図から分かるように、PDNコネクションごとのHSSデータには、少なくともContext ID、PDN address、PDN Type、APN(Access Point Name)、WLAN offlaod ability、PDN GW ID、NBIFOM Permissionが含まれる。
Context IDは、PDNコネクションごとのHSSデータを記憶するコンテキストの識別情報である。PDN Addressは、登録されたIPアドレスを示す。PDN AddressはUE10のIPアドレスである。PDN Typeは、PDN Addressのタイプを示す。つまり、例えばIPv4又はIPv6又はIPv4v6を識別するための識別情報である。APNは、DNSの命名規則に従い、ネットワークのアクセス先を示すラベルである。
WLAN offload abilityは、このAPNで接続されたトラフィックは、WLANと3GPP間の連携機能を用いて、WLANにオフロードできるか、又は3GPPの接続を維持するのかを示す識別情報である。WLAN offload abilityは、RATタイプごとに分かれていても良い。具体的には、LTE(E−UTRA)と3G(UTRA)で異なっていても良い。
PDN GW identityは、このAPNで利用されるPGW30を識別する識別情報である。この識別情報は、FQDN(Fully Qualified Domain Name:完全修飾ドメイン名)か、IPアドレスであってもよい。
NBIFOM permissionは、このPDNコネクションがNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立した事を示す情報である。言い換えれば、NBIFOM permissionは、第1のPDNコネクションを確立したことを示す。
つまり、TWAG74がNBIFOM permissionを記憶することで、このPDNコネクションは第1のPDNコネクションであることを意味する。
NBIFOM permissionは、PDNコネクションを確立することにより、TWAG74が記憶する識別情報である。
具体的には、例えばAPN1が含まれるPDNコネクションごとのHSSデータにはNBIFOM Permissionが含まれ、APN2が含まれるPDNコネクションごとのHSSデータにはNBIFOM Permissionが含まれなくても良い。
言い換えれば、APN1によるPDNコネクションは第1のPDNコネクションであってもよく、APN2は第1のPDNコネクションであってはならない。
[2.2.3.UE構成]
次に、UE10の構成について説明する。図7はUE10の装置構成を示す。図に示すように、UE10はLTEインターフェース部720と、WLANインターフェース部740と、制御部700と記憶部750で構成されている。
LTEインターフェース部720とWLANインターフェース部740と記憶部750は制御部700と、バスを介して接続されている。
制御部700はUE10を制御するための機能部である。制御部700は、記憶部750に記憶されている各種プログラムを読みだして実行することにより各種処理を実現する。
LTEインターフェース部720は、UE10がLTE基地局に接続し、IPアクセスネットワークへ接続するための機能部である。また、LTEインターフェース部720には、外部アンテナ710が接続されている。
WLANインターフェース部740は、UE10がWLAN APに接続し、IPアクセスネットワークへ接続するための機能部である。また、WLANインターフェース部740には、外部アンテナ730が接続されている。
制御部700はUE10を制御するための機能部である。制御部700は、記憶部750に記憶されている各種プログラムを読みだして実行することにより各種処理を実現する。
記憶部750は、UE10の各動作に必要なプログラムや、データ等を記憶する機能部である。記憶部750は、例えば、半導体メモリや、HDD(Hard Disk Drive)等により構成されている。
図7に示すように、記憶部750はUEコンテキスト752を記憶する。以下、記憶部750で記憶される情報要素について説明する。なお、UEコンテキスト752は、UE10ごとのUEコンテキストとPDNコネクションごとのUEコンテキストと、転送路及び/又はベアラごとのUEコンテキストに分類される。
図8(a)は、UE10ごとに記憶されるUEコンテキストの一例である。図に示すように、UE10ごとのUEコンテキストは、IMSI、EMM State、GUTI、ME Identity、UENBIFOM capabilityが含まれる。
IMSIはUE10を使用するユーザ(加入者)に割り当てられる、識別情報である。EMM Stateは、UE10の移動管理状態を示す。例えば、UE10がネットワークに登録されているEMM−REGISTERED(登録状態、registered状態)、又はUE10がネットワークに登録されていないEMM−DEREGISTERD(非登録状態、deregistered状態)であっても良い。
GUTIは、Globally Unique Temporary Identityの略であり、UE10の一時的な識別情報である。GUTIはMME40の識別情報(GUMMEI:Globally Unique MME Identifier)と特定MME40内でのUE10の識別情報(M−TMSI)により構成される。ME Identityは、MEのIDであり、例えば、IMEI/IMISVであっても良い。
UENBIFOM capabilityは、UE10のNBIFOM capabilityである。UENBIFOM capabilityは、UE10ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。言い換えれば、UENBIFOM capabilityは、UE10ごとにNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。より具体的には、例えば、NBIFOM capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
なお、NBIFOM機能とは、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、UENBIFOM capabilityは、UE10が第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であっても良い。つまり、UE10の記憶部にUENBIFOM capabilityが存在することでUE10が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つことを意味しても良い。
言い換えれば、UENBIFOM capabilityは、UE10がNBIFOM機能をサポートすることを示す識別情報であっても良い。つまり、UE10の記憶部にUENBIFOM capabilityが存在することで、UE10がNBIFOM機能をサポートすることを意味しても良い。
図8(b)はPDNコネクションごとのUEコンテキストの一例を示す。図に示すように、PDNコネクションごとのUEコンテキストには、少なくともPDN connection ID、APN in Use、IP address、Default Bearer、WLAN offload ability、UEallowed mode、Operation modeが含まれる。
PDN connection IDは、PDNコネクションを識別するための識別情報である。UE10とTWAG74とPGW30が同じ識別情報を記憶していてもよい。
APN in Useは、UE10が直前に利用したAPNである。このAPNは、ネットワークの識別情報と、デフォルトのオペレータの識別情報とで構成されてもよい。
IP Addressは、PDNコネクションでUE10に割り当てられたIPアドレスであり、IPv4アドレス、又はIPv6 プレフィックスであってもよい。
Default Bearerは、このPDNコネクションでのデフォルトベアラを識別するEPSベアラ識別情報である。
WLAN offloadabilityは、このPDNコネクションに関連付けられた通信はWLANと3GPP間のインターワーキング機能を用いてWLANへオフロードすることを許可するか、又は3GPPアクセスを維持するか否かを示すWLANオフロードの許可情報である。
UEallowed modeは、UE10が許可するOperation modeである。この識別情報は、UEintiated modeを示しても良いし、Network initiated modeを示しても良いし、これら両方を示しても良い。
Operation modeは、現在のPDNコネクションが第1のPDNコネクションである場合、データの送受信を主導する、又は通信制御を開始できるのがUE10であるのかネットワークであるのかを示すモードの識別情報である。
図8(c)はベアラごとのUEコンテキストである。ベアラごとのUEコンテキストには転送路識別情報、Routing Ruleが含まれている。
転送路識別情報は転送路及び/又はベアラを識別する情報である。転送路識別情報は、例えばEPSベアラIDであっても良い。
また、転送路識別情報はTFTと対応付けられていても良い。
ここで、Routing access typeは、フローが経由するアクセスネットワークを示す。例えば、これは3GPP、又はWLANを示す。
また、Routing addressは経由可能なIPアドレスを示す。例えば、SGW35のIPアドレスであっても良い。又はTWAG74のIPアドレスであってもよい。又はMAG(Mobile Access Gateway)のIPアドレスであってもよい。
Routing RuleはPGW30やPCRF60から通知されても良い。又は、UE10が事前にデフォルト値として記憶していた値であっても良い。
Routing FilterにはIPヘッダーを含めることでIPフローを切り替えても良い。又は、Routing FilterにアプリケーションIDを含めることで、UE10はアプリケーションごとにフローを切り替えても良い。又は、Routing FilterにTFTを含めても良い。
Routing Ruleには複数のルール(規則)が記憶されていてもよい。更に、Routing Ruleは、各ルールに優先順位が含まれていても良い。
図8(d)にTWAG capabilityを示す。TWAG capabilityでは、TWAG74ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報(NBIFOM capability)を記憶する。言い換えれば、TWAG74がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。具体的には、NBIFOM capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
なお、NBIFOM機能とは、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であっても良い。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでTWAG74が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味しても良い。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することで、TWAG74はNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味しても良い。
UE10はNBIFOM capabilityはTWAG IDと対応付けて記憶しても良い。また、複数のTWAG74のNBIFOM capabilityを記憶しても良い。
図8(e)にNetwork capabilityの一例を示す。Network capabilityでは、ネットワークごと、つまりPGW30ごとのNBIFOM capabilityを記憶する。
ここで、NBIFOM capabilityは、ネットワークごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。より具体的には、例えば、NBIFOM capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であっても良い。つまり、NBIFOM capabilityが存在することでPGW30及び/又はネットワークが第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味しても良い。
図8(e)に示すように、TWAG74は、PGW IDと対応付けてNBIFOM capabilityを記憶する。更に、図に示すように、複数のPGW30に対応づけて、それぞれNBIFOM capabilityが記憶されても良い。
PGW IDは、PGW30を識別するための情報である。PGW IDは、例えばAPNであっても良い。
TWAG capabilityとNetwork capabilityはUEコンテキストに含まれていても良いし、UEコンテキストから独立した情報であっても良い。
つまり、UE10はTWAG capabilityとNetwork capabilityをUEコンテキストに含めて記憶してもよく、又はTWAG capabilityとNetwork capabilityをUEコンテキストから独立して記憶しても良い。
[2.2.4.PGW構成要素]
次に、PGW30の構成要素について説明する。図9はPGW30の装置構成を示す。図に示すように、PGW30はIP移動通信ネットワークインターフェース部920と、制御部900と記憶部940で構成されている。IP移動通信ネットワークインターフェース部920と記憶部940は制御部900と、バスを介して接続されている。
制御部900はPGW30を制御するための機能部である。制御部900は、記憶部940に記憶されている各種プログラムを読みだして実行することにより各種処理を実現する。
IP移動通信ネットワークインターフェース部920は、PGW30が、SGW35及び/又はPCRF60及び/又はePDG65と及び/又はAAA55及び/又はGW74と接続するための機能部である。
記憶部940は、PGW30の各動作に必要なプログラムや、データ等を記憶する機能部である。記憶部940は、例えば、半導体メモリや、HDD(Hard Disk Drive)等により構成されている。
記憶部940は、図に示すように、EPSベアラコンテキスト942を記憶する。なお、EPSベアラコンテキストの中には、UE10ごとに記憶されるものと、APNごとに記憶されるものと、PDNコネクションごとに記憶されるものと、転送路及び/又はベアラごとに記憶されるものが含まれる。
まず、UE10ごとのEPSベアラコンテキストについて説明する。図10(a)は、UE10ごとのEPSベアラコンテキストの一例を示す。図に示すようにEPSベアラコンテキストには、少なくともIMSIとME IdentityとMSISDNとUENBIFOM capabilityが含まれる。
IMSIはUE10のユーザを識別する情報である。ME Identityは、MEのIDであり、例えば、IMEI/IMISVであっても良い。MSISDNは、UE10の電話番号を表す。
UENBIFOM capabilityは、UE10のNBIFOM capabilityである。UENBIFOM capabilityは、UE10ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。より具体的には、例えば、NBIFOM capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
又は、UENBIFOM capabilityは、UE10が第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であっても良い。つまり、UENBIFOM capabilityが存在することでUE10が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つことを意味しても良い。
次に、PDNコネクションごとのEPSベアラコンテキストについて説明する。図10(b)はPDNコネクションごとのEPSベアラコンテキストの一例を示す。
図に示すように、コンテキストには少なくともPDN connection ID、IP address、PDN type、APN、Network allowed mode、Operation modeを含める。
PDN connection IDは、PDNコネクションを識別するための識別情報である。UE10とTWAG74とPGW30が同じ識別情報を記憶していてもよい。
IP Addressは、このPDNコネクションに対してUE10が割り当てられたIPアドレスを示す。IPアドレスはIPv4及び/又はIPv6 プレフィックスであってもよい。
PDN typeは、IPアドレスの種類を示す。PDN typeは例えば、IPv4又はIPv6又はIPv4v6を示す。
APNは、DNSの命名規則に従い、ネットワークのアクセス先を示すラベルである。
Network allowed modeは、ネットワークが許可するOperation modeを示す。Network allowed modeはUEinitiated mode、又はNetwork initiated mode、又はこれら両方を含めても良い。
Operation modeは、現在のPDNコネクションが第1のPDNコネクションである場合、データの送受信を主導する、又は通信制御を開始できるのがUE10であるのかネットワークであるのかを示すモードの識別情報である。
より具体的には、例えば、UE10から通信制御を開始できるUEinitiated modeや、ネットワークから通信制御を開始できるNetwork initiated modeを識別しても良い。
次に、転送路及び/又はベアラごとのEPSベアラコンテキストの一例を、図10(c)を用いて説明する。図に示すように、コンテキストには少なくとも転送路識別情報とRouting Ruleが含まれる。
転送路識別情報は転送路及び/又はベアラを識別する情報である。転送路識別情報は、例えばEPSベアラIDであっても良い。
また、転送路識別情報はTFTと対応付けられていても良い。
Routing access typeは、フローが経由するアクセスネットワークを示す。例えば、これは3GPP、又はWLANを示す。
また、Routing addressは経由可能なIPアドレスを示す。例えば、SGW35のIPアドレスであっても良い。又はTWAG74のIPアドレスであってもよい。又はMAG(Mobile Access Gateway)のIPアドレスであってもよい。
Routing RuleはPGW30やPCRF60から通知されても良い。又は、UE10が事前にデフォルト値として記憶していた値であっても良い。
Routing FilterにIPヘッダーを含めることで、PGW30はIPフローを切り替えても良い。又は、Routing FilterにアプリケーションIDを含めることで、PGW30はアプリケーションごとにフローを切り替えても良い。又は、Routing FilterにTFTを含めても良い。
Routing Ruleには複数のルールが記憶されていてもよい。更に、Routing Ruleは、各ルールに優先順位が含まれていても良い。
図10(d)にTWAG capabilityを示す。TWAG capabilityでは、TWAG74ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報(NBIFOM capability)を記憶する。言い換えれば、TWAG74がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。具体的には、NBIFOM capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
なお、NBIFOM機能とは、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であっても良い。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでTWAG74が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味しても良い。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することで、TWAG74はNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味しても良い。
PGW30はNBIFOM capabilityはTWAG IDと対応付けて記憶しても良い。
図10(e)にNetwork capabilityの一例を示す。Network capabilityでは、ネットワークごと、つまりPGW30ごとのNBIFOM capabilityを記憶する。
ここで、NBIFOM capabilityは、ネットワークごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。より具体的には、例えば、NBIFOM capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であっても良い。つまり、NBIFOM capabilityが存在することでPGW30及び/又はネットワークが第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味しても良い。
図10(e)に示すように、PGW30は、PGW IDと対応付けてNBIFOM capabilityを記憶する。更に、図に示すように、複数のPGW30に対応づけて、それぞれNBIFOM capabilityが記憶されても良い。
PGW IDは、PGW30を識別するための情報であればよく、例えばAPNであっても良い。
TWAG capabilityとNetwork capabilityはEPSベアラコンテキストに含まれていても良いし、UEコンテキストから独立した情報であっても良い。
[2.2.5.PCRF構成要素]
次に、PCRF60の構成要素について説明する。図11はPCRF60の装置構成を示す。図に示すように、PCRF60はIP移動通信ネットワークインターフェース部1120と、制御部1100と記憶部1140で構成されている。IP移動通信ネットワークインターフェース部1120と記憶部1140は制御部1100と、バスを介して接続されている。
制御部1100はPCRF60を制御するための機能部である。制御部1100は、記憶部1140に記憶されている各種プログラムを読みだして実行することにより各種処理を実現する。
IP移動通信ネットワークインターフェース部1120は、PCRF60が、PGW30及び/又はTWAG74及び/又はAAA55と接続するための機能部である。
記憶部1140は、PCRF60の各動作に必要なプログラムや、データ等を記憶する機能部である。記憶部940は、例えば、半導体メモリや、HDD(Hard Disk Drive)等により構成されている。
記憶部1140は、図に示すように、UEコンテキスト1142を記憶する。なお、UEコンテキストの中には、UE10ごとに記憶されるものと、PDNコネクションごとに記憶されるもので分けられても良い。
図12(a)にUE10ごとのUEコンテキストを示す。図に示すように、コンテキストには少なくともSubscriber IDとUENBIFOM capabilityを含める。Subscriber IDは、ユーザの識別情報である。例えばIMSIであってもよい。
UENBIFOM capabilityは、UE10のNBIFOM capabilityである。UENBIFOM capabilityは、UE10ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。言い換えれば、UENBIFOM capabilityは、UE10がNBIFOM機能をサポートするか否かを示す識別情報である。より具体的には、例えば、NBIFOM capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
又は、UENBIFOM capabilityは、UE10が第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であっても良い。つまり、UENBIFOM capabilityが存在することでUE10が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つことを意味しても良い。
言い換えれば、UE10がNBIFOM機能をサポートすることを示す識別情報であっても良い。つまり、記憶部にUENBIFOM capabilityが存在することでUE10がNBIFOM機能をサポートすることを意味しても良い。
次に、PDNコネクションごとのUEコンテキストを説明する。図12(b)はPDNコネクションごとのUEコンテキストの一例である。図に示すように、コンテキストには少なくともAPN、Operation mode、Network Policy、Charging Rule、PCC Rule、QoS Ruleを含めてもよい。
APNは、DNSの命名規則に従い、ネットワークのアクセス先を示すラベルである。Operation modeは、PDNコネクションが第1のPDNコネクションである場合、データの送受信を主導する、又は通信制御を開始できるのがUE10であるのか、ネットワークであるのかを示すモードの識別情報である。
より具体的には、例えば、UE10から通信制御を開始できるOperation modeはUEinitiated modeであってもよい。
また、ネットワーク及び/又はPGW30及び/又はPCRF60から通信制御を開始できるOperation modeはNetwork initiated modeであってもよい。
Network Policyは、ネットワーク側での通信制御ポリシーであり、Network allowed modeが含まれていても良い。又は、PCRF60はNetwork allowed modeをNetwork Policyとは別に記憶しても良い。
Charging Ruleは課金に関する規則である。PCRF60が決定したCharging Ruleに基づきPCEFが課金を行う。
PCC RuleはNetwork PolicyとCharging Ruleの制御にかかわる規則である。PCC Ruleに基づき、PCEFは通信制御及び課金を行う。
QoS Ruleは、フローのQoSに関わる規則である。QoS RuleはPCC Ruleと対応付けられていても良い。
図12(c)は、転送路及び/又はベアラごとのUEコンテキストを示す。図に示すように、転送路及び.又はベアラごとのUEコンテキストは、少なくともRouting Ruleを含める。
Routing RuleはRouting Filterと、Routing address又はRouting access typeの対応付けを示す。この対応付けに基づき、3GPPのアクセスネットワークを介した通信路を用いるか、WLANのアクセスネットワークを介した転送路を用いるかが決定される。
ここで、Routing access typeは、フローが経由するアクセスネットワークを示す。例えば、これは3GPP、又はWLANを示す。
また、Routing addressは経由可能なIPアドレスを示す。例えば、SGW35のIPアドレスであっても良い。又はTWAG74のIPアドレスであってもよい。又はMAG(Mobile Access Gateway)のIPアドレスであってもよい。
Routing RuleはUE10及び/又はTWAG74及び/又はPGW30から通知されても良い。又はPCRF60が事前にデフォルト値として記憶していた値であっても良い。その場合、PCRF60はPCC Ruleに基づいてRouting Ruleのデフォルト値を決定しても良い。
Routing FilterにはIPヘッダーを含めることでIPフローを切り替えても良い。又は、Routing FilterにアプリケーションIDを含めることで、アプリケーションごとにフローを切り替えても良い。又は、TFTを含めても良い。
Routing Ruleには複数のルールが記憶されていてもよい。更に、Routing Ruleは、各ルールに優先順位が含まれていても良い。
図12(d)はTWAG74が記憶するTWAG capabilityの一例を示す。TWAG capabilityでは、TWAG74ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報(NBIFOM capability)を記憶する。言い換えれば、TWAG74がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。具体的には、NBIFOM capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
なお、NBIFOM機能とは、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であっても良い。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでTWAG74が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味しても良い。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することで、TWAG74はNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味しても良い。
図に示すように、NBIFOM capabilityは、TWAG74の識別情報TWAG IDと対応づけられて記憶されても良い。TWAG IDと対応づけられていない場合、NBIFOM capabilityは、記憶するTWAG74の能力を意味してもよい。
TWAG IDとNBIFOM capabilityが対応付けて記憶されている場合、PCRF60は複数のTWAG74のTWAG capabilityを記憶しても良い。
図12(e)はPCRF60が記憶するNetwork capabilityの一例を示す。Network capabilityでは、ネットワークごと、つまりPGW30ごとのNBIFOM capabilityを記憶する。
ここで、NBIFOM capabilityは、ネットワークごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。言い換えれば、PGW30がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。より具体的には、例えば、NBIFOM capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
なお、NBIFOM機能とは、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であっても良い。言い換えれば、NBIFOM capabilityはNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを示す識別情報であっても良い。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでPGW30が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味しても良い。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでPGW30がNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味しても良い。
[2.3.初期状態の説明]
本実施形態における初期状態について説明する。本実施形態における初期状態は、後述する第1の初期状態であってもよく、第2の初期状態であっても良い。
なお、本実施形態における初期状態は第1又は第2の初期状態に限らなくても良い。
[2.3.1.第1の初期状態の説明]
第1の初期状態を説明する。第1の状態では、UE10はコアネットワーク90との間に第1のPDNコネクションを確立していない状態である。しかし、UE10は第2のPDNコネクションを既に確立している状態である。より詳細には、UE10は、PGW_A1310との間に第1のPDNコネクションを確立していない。しかし、UE10はPGW_B1320との間に第2のPDNコネクションを確立している。
なお、PGW_A1310は、APN1を用いて選択されるゲートウェイ装置であってもよい。PGW_B1320は、APN2を用いて選択されるゲートウェイ装置であってもよい。更に、PGW_A1310及びPGW_B1320はPGW30であってもよい。また、APN1及び/又はAPN2を用いたゲートウェイの選択は、アクセスネットワークBに含まれて配置されているTWAG74及び/又はコアネットワーク90に含まれて配置されているMME40によって実行されても良い。
さらに、APN1を用いて選択されるゲートウェイ装置とAPN2を用いて選択されるゲートウェイ装置は同一のゲートウェイ装置であってもよい。その場合は、PGW_A1310とPGW_B1320は同一の装置であってもよい。
なお、第2のPDNコネクションは、アクセスネットワークBを介したUE10とPGW30との間の転送路で構成されてもよい。したがって、UE10とTWAG74との間の転送路と、TWAG74とPGW_B1320との間の転送路を組み合わせた転送路で構成されてもよい。ここで、転送路はベアラであっても良い。
このように、第1の状態初期では、UE10はアクセスネットワークBを経由してコアネットワーク90に接続している状態であってもよい。
なお、UE10は、アクセスネットワークAを経由してコアネットワーク90に接続していなくても良い。言い換えると、UE10はLTEアクセスネットワークを介してアタッチしていなくても良い。
もしくは、UE10はアクセスネットワークAを経由してコアネットワーク90に接続している状態であっても良い。その場合、UE10はUE10が主導して開始するアタッチ手続きを実行し、第3のPDNコネクションを確立しても良い。
なお、第3のPDNコネクションは、APN2を用いて選択されるゲートウェイとの間に確立しても良い。もしくは、APN1やAPN2とは異なる他のAPNを用いて選択されるゲートウェイとの間に確立しても良い。
以上、第1の初期状態を説明してきたが、第1の初期状態はこれに限らず、例えばアクセスネットワークBを介してNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立していない状態であれば良い。
[2.3.2.第1の初期状態に至るための手続きの説明]
第1の初期状態に至るための手続きを、図15を用いて説明する。第1の初期状態に至るための手続きでは、少なくとも、図15の(A)で示すアクセスネットワークBを介したコアネットワーク90へのアタッチ手続きを実行する。第1の初期状態は、少なくとも図15の(A)のアクセスネットワークBを介したコアネットワーク90へのアタッチ手続きを実行した後の状態である。
次に、アクセスネットワークBを介したコアネットワーク90へのアタッチ手続きの詳細を説明する。UE10は、まず、アクセスネットワークB及びコアネットワーク90にアクセスするための認証及びコアネットワーク90との間でメッセージを送受信するためのセキュリティアソシエーションを確立するためのセキュリティアソシエーション手続きを実行する(S1502)。
より詳細には、UE10は、アクセスネットワークBに配置されるTWAG74及びコアネットワーク90に配置されるPGW30にアクセスするための認証手続きを実行する。UE10は認証手続きの完了に基づき、UE10とTWAG74との間及びTWAG74とPGW30との間のセキュリティアソシエーションを確立する手続きを実行する。認証手続き及びセキュリティアソシエーションの確立手続きでは、UE10はAPN(Access Point Name)を制御情報に含めてコアネットワーク90に送信しても良い。また、認証及びセキュリティアソシエーションを確立する手続きはEAP等の手法に基づいて実行されてもてもよい。UE10は、TWAG74によってAPNを用いて選択されるPGW30にアクセスするための認証を得ることができる。
さらに、UE10は、複数のAPNを送信しても良い。例えば、APN1とAPN2を送信することにより、認証及びセキュリティアソシエーションを確立する手続きの完了に伴い、UE10は、TWAG74によってAPN1を用いて選択されるPGW30と、APN2を用いて選択されるPGW30にアクセスするための認証を得ることができる。
UE10は、セキュリティアソシエーションの確立に基づいて、アクセスネットワークBを介してコアネットワーク90との間に第2のPDNコネクションを確立するPDN接続手続きを実行する(S1504)。より詳細には、UE10はTWAG74を介してコアネットワーク90に配置されるPGW_B1320との間にPDNコネクションを確立する。
具体的には、UE10はTWAG74及び/又はネットワークにPDN接続要求(PDN connectivity request)を送信する。UE10はAPN2を含めてPDN接続要求を送信しても良い。
TWAG74及び/又はネットワークは、UE10が送信したPDN接続要求を受信する。TWAG74及び/又はネットワークは、PDN接続要求の受信に基づき、UE10にPDN接続受諾を送信する。TWAG74及び/又はネットワークは、APN2を含めてPDN接続受諾を送信しても良い。
UE10は、TWAG74及び/又はネットワークが送信したPDN接続受諾を受信する。UE10は、PDN接続受諾に基づき、TWAG74及び/又はネットワークにPDN接続完了(PDN connectivity complete)を送信する。TWAG74及び/又はネットワークは、UE10が送信したPDN接続完了を受信する。
[2.3.3.第2の初期状態の説明]
第2の初期状態を説明する。第2の初期状態では、UE10はコアネットワーク90に接続していない状態である。言い換えると、UE10はコアネットワーク90との間に第1のPDNコネクション及び第2のPDNコネクションを確立していない。より詳細には、UE10はコアネットワーク90に含まれて配置されているPGW_A1310との間に第1のPDNコネクションを確立していない。さらに、UE10はコアネットワーク90に含まれて配置されているPGW_B1320との間に第2のPDNコネクションを確立していない。
なお、PGW_A1310は、APN1を用いて選択されるゲートウェイ装置であってもよい。PGW_B1320は、APN2を用いて選択されるゲートウェイ装置であってもよい。また、APN1及び/又はAPN2を用いたゲートウェイの選択は、アクセスネットワークBに含まれて配置されているTWAG74及び/又はコアネットワーク90に含まれて配置されているMME40によって実行されても良い。
このように、第2の初期状態では、UE10はコアネットワーク90との接続がない状態であってもよい。言い換えると、UE10はアクセスネットワークA及びアクセスネットワークBを経由してコアネットワーク90に接続していない状態であってもよい。したがって、UE10はPDNコネクションを確立していない状態であってもよい。
以上、第2の初期状態を説明してきたが、第2の初期状態はこれに限らず、例えばアクセスネットワークBを介してコアネットワーク90に接続していない状態であれば良い。
[2.3.4.第2の初期状態に至るための手続きの説明]
第2の初期状態に至るための手続きを、図15を用いて説明する。第2の初期状態に至るための手続きでは、図15の(A)の部分の手続きを実行しない状態であってもよい。言い換えると、第2の初期状態はアクセスネットワークBを介してコアネットワーク90へ接続するための特別な手続きを全く実行してない状態であった良い。つまり、第2の初期状態は、UE10がアクセスネットワークBを介してコアネットワーク90に初期接続する状態であってもよい。
[2.3.5.マルチアクセスPDNコネクション確立手続きの説明]
次に、第1のPDNコネクションの確立手続きを説明する。ここで、初期状態は第1の初期状態又は第2の初期状態であってもよい。本実施形態では、UE10は、初期状態確立後、アクセスネットワークBを介してコアネットワーク90との間に第1のPDNコネクションを確立するためのPDN接続手続きを実行する(S1506)。より詳細には、UE10はTWAG74を介してコアネットワーク90に配置されるPGW_A1310との間に第1のPDNコネクションを確立する。
なお、第1のPDNコネクションは、UE10とTWAG74との間の転送路と、TWAG74とPGW_A1310との間の転送路を組み合わせた転送路で構成されてもよい。ここで、転送路はベアラであっても良い。
図15に示すように、第1のPDNコネクションを確立する手続きは、APN1を用いたPDN接続手続きであってもよい。以下、PDN接続手続きの具体例を説明する。
[2.4.PDN接続手続き例]
第1のPDNコネクションを確立するためのPDN接続手続き例を、図16を用いて説明する。
[2.4.1.第1のPDN接続手続き例]
第1のPDN接続手続き例について図16を用いて説明する。
図16(B)に示すように、UE10は、まず、認証及びセキュリティアソシエーションを確立するためのセキュリティアソシエーション手続きを実行する。なお、UE10は、初期状態が第2の初期状態である場合にセキュリティアソシエーション手続きを実行しても良い。言い換えると、初期状態が第1の初期状態である場合、UE10はセキュリティアソシエーション手続きを実行しなくても良い。このように、初期状態が第1の初期状態である場合、UE10は既にセキュリティアソシエーションを確立しているため、セキュリティアソシエーション手続きを省略しても良い。
なお、UE10が実行するセキュリティアソシエーション手続きは、図15の(A)を用いて説明したセキュリティアソシエーション手続きと同様であってもよい。そのため、手続きの詳細説明は省略する。
次に、UE10は、TWAG74にPDN接続要求(PDN connectivity request)を送信する(S2102)。UE10は、少なくともPDN接続要求メッセージID(PDN connectivity request message identity)及びプロシージャトランザクションID(Procedure transaction identity)及びリクエストタイプ(Request type)及びPDNタイプ(PDN type)を含めてPDN接続要求を送信しても良い。さらに、UE10は、少なくとも第1の識別情報及び/又は第6の識別情報をPDN接続要求に含めても良い。さらに、UE10は、APN(Access Point Name)及び/又はPCO(Protocol Configuration Options)及び/又はTFT(Traffic Flow Templates)をPDN接続要求に含めても良い。なお、UE10は、第1の識別情報及び/又は第6の識別情報及び/又はTFTをPCOに含めて送信しても良い。
ここで、第1の識別情報は、UE10がNBIFOMをサポートしていることを表すUENBIFOM capabilityであってもよい。なお、NBIFOM capabilityとは、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立する機能を有することを示す情報であってもよい。
さらに、第6の識別情報は、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションのNBIFOMオペレーションモードを決定することを要求することを表すRequest NBIFOMであってもよい。及び/又は、第6の識別情報は、確立するNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションに対して許可されるNBIFOMオペレーションモードを要求することを表す情報であってもよい。
このように、UE10は、第1の識別情報及び/又は第6の識別情報を含めてPDN接続要求を送信することにより、UE10が特定のNBIFOMオペレーションモードを要求することなくNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションの確立を要求しても良い。
PDN接続要求メッセージIDは、PDN接続要求メッセージを表すメッセージタイプであってもよい。プロシージャトランザクションIDはPDN接続手続きを識別する情報であってもよい。
APNはUE10が接続を要求するAPNであってもよい。より具体的には、APNは、APN1であっても良い。UE10は、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立するために、APN1を含めても良い。ここで、APN1はNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションの確立が許可されたAPN、及び/又はNBIFOMに基づく通信が許可されたAPNであってもよい。
リクエストタイプは、要求するPDN接続手続きの種類を識別する情報であってもよい。例えば、UE10はAPN1を用いて初期接続を行うことから、リクエストタイプは、ハンドオーバーを示すタイプではなくアタッチを示すタイプであってもよい。
PDNタイプは、利用可能なIPバージョンを示すもであってもよい。例えば、PDNタイプはIPv4であってよく、IPv6であってもよく、IPv4v6であっても良い。PCOは、PDNコネクションと関連付けられたプロトコル情報であってもよい。また、PCOは、要求の識別情報を含めても良い。なお、UE10は第1の識別情報及び/又は第6の識別情報をPCOに含めて送信しても良い。
TFTは、本PDN接続手続きで確立するPDNコネクションを用いて通信を行うIPフローを識別するための情報であってもよい。なお、識別するIPフローは、アプリケーション単位で異なるものであってもよい。したがって、TFTにより、特定のアプリケーションのユーザデータを識別することができる。
より具体的には、TFTは、5タプルで構成されても良いし、アプリケーションID等の識別情報で構成されても良い。なお、5タプルは、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、送信元ポート番号、送信先ポート番号、プロトコル番号のいずれか一つ以上の情報を組み合わせて構成されてもよい。
なお、本例では、PDN接続要求の送信に伴い、UE10は特定のNBIFOMオペレーションモードを要求していないため、UE10はPDN接続要求にTFTを含めずに送信しても良い。言い換えると、UE10が特定のNBIFOMオペレーションモードを要求することなくNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションの確立を要求する場合には、UE10はPDN接続要求にTFTを含めずに送信しても良い。より具体的には、UE10は第1の識別情報及び/又は第6の識別情報を含める場合には、TFTを含めずにPDN接続要求を送信しても良い。なお、従来より、UE10はPCOにIFOM supportを示す情報を含めて送信することができる。ここで、IFOM supportとはIFOM(IP Flow Mobility)をサポートしていることを表す識別情報である。さらに、IFOMとは、DSMIPv6(Dual Stack Mobile IPv6)プロトコルを用いて、特定のIPフローの通信路を切り替える技術のことである。したがって、PCOにIFOMサポートを示す情報を含めることにより、UE10は、特定のIPフローの通信を行うアクセスネットワークを切り替えることができる。
本実施形態では、UE10はPCOに第1の識別情報及び第6の識別情報を含める場合には、IFOM supportを含めない。逆に、UE10はPCOにIFOM supportを含める場合には、第1の識別情報及び/又は第6の識別情報を含めない。このように、第1の識別情報及び/又は第6の識別情報とIFOM supportの両方を有効に設定しないことにより、NBIFOMに基づいた通信路の切り替えと、IFOMに基づいた通信路の切り替えのどちらを用いるかを明確にするよう設定しても良い。
これにより、UE10は、単一のPDNコネクション確立手続きにより、IFOMをサポートしたPDNコネクションもしくはNBIFOMをサポートしたPDNコネクションのいずれか一方を確立することができる。言い換えると、単一のPDNコネクションは、NBIFOMをサポートしたPDNコネクションか、IFOMをサポートしたPDNコネクションか、シングルアクセスPDNコネクションかのいずれかである。
TWAG74は、UE10が送信したPDN接続要求を受信する。TWAG74はPDN接続要求の受信及び/又は、及び/又はPDN接続要求に含まれる第1の識別情報及び/又は第6の識別情報に基づいて、PGW30にセッション生成要求を送信する(S2104)。
TWAG74は、PDN接続要求の受信及び/又はPDN接続要求に含まれる第1の識別情報及び/又は第6の識別情報に基づいて、少なくとも第1の識別情報及び/又は第6の識別情報をセッション生成要求に含めて送信しても良い。さらに、TWAG74は、UE10が送信するTFTの受信に基づいて、TFTをセッション生成要求に含めても良い。
また、TFTは、本PDN接続手続きで確立するPDNコネクションを用いて通信を行うIPフローを識別するための情報であってもよい。なお、識別するIPフローは、アプリケーション単位で異なるものであってもよい。したがって、TFTにより、特定のアプリケーションのユーザデータを識別することができる。
より具体的には、TFTは、5タプルで構成されても良いし、アプリケーションID等の識別情報で構成されても良い。なお、5タプルは、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、送信元ポート番号、送信先ポート番号、プロトコル番号のいずれか一つ以上の情報を組み合わせて構成されてもよい。
なお、TWAG74は、PDN接続要求に第1の識別情報と第6の識別情報のいずれの識別情報も含まれない場合は、第1の識別情報及び/又は第6の識別情報を含めずにセッション生成要求を送信しても良い。また、TWAG74は、PDN接続要求に第1の識別情報及び/又は第6の識別情報が含まれない場合はシングルアクセスPDNコネクションを確立する手続きを実行しても良い。
PGW30は、TWAG74が送信したセッション生成要求を受信する。PGW30は、セッション生成要求の受信及び/又はセッション生成要求に含まれる第1の識別情報及び/又は第6の識別情報に基づいて、PCRF60との間でのIP−CANセッション更新手続きを実行しても良い。
PGW30は、セッション生成要求の受信及び/又はセッション生成要求に含まれる第1の識別情報及び/又は第6の識別情報に基づいて、少なくとも第1の識別情報及び/又は第6の識別情報をIP−CANセッション更新手続きに含めて実行しても良い。
なお、PGW30はPCRF60にUE10及び/又はTWAG74の情報を通知するためにIP−CANセッション更新手続きを実行しても良い。
PGW30は、確立するPDNコネクションがNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションであるか、シングルアクセスPDNコネクションであるかを示す情報及び/又は第6の識別情報をIP−CANセッション手続き内の制御メッセージに含めてPCRF60に送信しても良い。
より具体的には、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立する場合には、PGW30は、アクセスネットワークBを示す情報と、PDNコネクションID(PDN connection ID)と、PDNコネクションがNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションであることを示す情報と、第1の識別情報及び/又は第6の識別情報をPCRF60に送信する。もしくは、シングルアクセスPDNコネクションを確立する場合には、PGW30は、アクセスネットワークBを示す情報と、PDNコネクションIDと、PDNコネクションがシングルアクセスPDNコネクションであることを示す情報とをPCRF60に送信する。
なお、PDNコネクションIDは、PDN接続手続きにおいてPGW30がPDNコネクションを確立する際に割り当てたIDであってよく、UE10がPGW30と確立するPDNコネクションを一意に識別する情報であってもよい。
さらに、PCRF60は、第1の識別情報及び/又は第6の識別情報の受信に基づいて、PGW30との間でIP−CANセッション更新手続き内の制御メッセージに少なくとも第7の識別情報を含めてPGW30に送信しても良い。なお、第7の識別情報の詳細説明は後述する。
なお、PCRF60はPGW30に課金情報及び/又はQoS制御情報及び/又はルーティング情報を通知するためにIP−CANセッション更新手続きを実行しても良い。
PGW30はセッション生成要求の受信又はIP−CANセッション更新手続きの完了及び/又は、セッション生成要求に含まれる第1の識別情報及び/又は第6の識別情報及び/又は、IP−CANセッション更新手続きに含まれる第7の識別情報に基づいて、TWAG74にセッション生成応答を送信する(S2106)。
PGW30は、セッション生成要求の受信又はIP−CANセッション更新手続きの完了及び/又は、セッション生成要求に含まれる第1の識別情報及び/又は第6の識別情報及び/又は、IP−CANセッション更新手続きに含まれる第7の識別情報に基づいて、少なくとも第7の識別情報をセッション生成応答に含めて送信しても良い。
さらに、PGW30はセッション生成応答にPDNアドレス(PDN Address)及び/又はPDNコネクションID(PDN connection ID)及び/又はTFTを含めても良い。
なお、PGW30が第7の識別情報を取得する方法は、これまで説明したIP−CANセッション更新手続きにおいてPCRF60から取得する方法に限らず、別の例であっても良い。例えば、PGW30はIP−CANセッション更新手続きにおいてPCRF60から取得せず、PGW30第7の識別情報を生成し、セッション生成応答に含めて送信しても良い。
ここで、第7の識別情報は、確立するNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションに対して許可されたNBIFOMオペレーションモードを表すAllowed Modeであってもよい。言い換えると、第7の識別情報はオペレータによって許可されたオペレーションモードであってもよい。
なお、PCRF60又はPGW30は、Allowed Modeをオペレータポリシーに基づいて第7の識別情報を決定しても良い。例えば、UE−Initiated modeのPDNコネクションのみ確立を許すポリシーや、Newtork−Initiated modeのPDNコネクションのみ確立を許すポリシーや、両方のモードの確立を許すポリシーや、両方のモードの確立を禁止するポリシー等を管理してもよい。
なお、PCRF60又はPGW30は、オペレータポリシーをHSS50等から取得しても良い。もしくは、オペレータポリシーは管理者により生成されたものを保存しても良い。
さらに、オペレータポリシーは、加入者毎に異なるポリシーを管理しても良い。もしくは、APN毎に異なるポリシーを管理しても良い。例えば、APN毎に確立するPDNコネクションに対して異なるAllowed Modeが管理されていても良い。
PCRF60又はPGW30は、Allowed Modeに基づいて、許可されているオペレーションモードを第7の識別情報に含めても良い。
言い換えると、PCRF60又はPGW30はNetwork−Initiated modeのみが許可されている場合には、第7の識別情報にNetwork−Initiated modeを含めても良い。若しくは、UE−Initiated modeのみ許可されている場合には、第7の識別情報にUE−Initiated modeを含めても良い。
なお、UE−Initiated modeとNetwork−Initiated modeの両方が許可されている場合には、第7の識別情報は両方のオペレーションモードを含めても良い。若しくは、UE−Initiated modeとNetwork−Initiated modeの両方が許可されており、且つデフォルトのオペレーションモードが設定されている場合には、第7の識別情報はデフォルトのオペレーションモードのみ含めても良い。なお、UE−Initiated modeとNetwork−Initiated modeのどちらをデフォルトのオペレーションモードとするかは、オペレータポリシーに基づいて設定されてもよい。
なお、全てのオペレーションモードのPDNコネクションの確立が許可されてない場合には、PCRF60は、要求したオペレーションモードは許可されないモードであることを示す理由情報(Requested Operation Mode is not allowed)をPGW30に送信しても良い。
全てのオペレーションモードのPDNコネクションの確立が許可されてない場合には、PGW30は、第7の識別情報をTWAG74に通知しなくても良い。
全てのオペレーションモードのPDNコネクションの確立が許可されてない場合には、PGW30は、要求したオペレーションモードは許可されないモードであることを示す理由情報(Requested Operation Mode is not allowed)をセッション生成応答に含めてTWAG74に送信しても良い。
全てのオペレーションモードのPDNコネクションの確立が許可されてない場合には、PGW30は、許可されたオペレーションが無いことをTWAG74に通知しても良い。
このように、Allowed Modeに基づいて、PCRF60又はPGW30は,PDNコネクションの確立が許可されたオペレーションモードを、第7の識別情報としても良い。
なお、第7の識別情報にNetwork−Initiated modeが含まれない場合には、PCRF60はPGW30にTFTを送信しなくても良い。
言い換えると、なお、第7の識別情報にNetwork−Initiated modeが含まれる場合にのみ、PCRF60はPGW30にTFTを送信しても良い。
なお、第7の識別情報にNetwork−Initiated modeが含まれない場合には、PGW30はTWAG74にTFTを送信しなくても良い。したがって、この場合には、PGW30はTFTをPGW30はセッション生成応答にPDNアドレス(PDN Address)含めなくても良い。
言い換えると、なお、第7の識別情報にNetwork−Initiated modeが含まれる場合にのみ、PGW30はTWAG74にTFTを送信しても良い。したがって、この場合には、PGW30はTFTをPGW30はセッション生成応答にPDNアドレス(PDN Address)含めても良い。
PDNアドレスは、UE10に割り当てられたIPアドレスであってもよい。例えば、IPv4アドレスであってよく、IPv6アドレスを構築するためのIPv6プレフィックスとインターフェースIDであってもよい。ここで、PGW30はUE10のIPアドレスを割り当てても良い。さらに、PGW30は、UE10に割り当てたIPアドレスをPDNアドレスに含めても良い。
また、PDNコネクションIDは、UE10とPGW30の間で確立するPDNコネクションを一意に識別するための情報であってもよい。PDNコネクションIDは、PGW30によって割り当てられてもよく、TWAG74によって割り当てられても良い。言い換えると、PGW30がPDNコネクションIDを割り当ててもよい。
TWAG74は、PGW30が送信したセッション生成応答を受信する。TWAG74はセッション生成応答の受信及び/又はセッション生成応答に含まれる第7の識別情報に基づいて、UE10にPDN接続受諾を送信する(S2108)。
TWAG74は、セッション生成応答の受信及び/又はセッション生成応答に含まれる第7の識別情報に基づいて、少なくともPDN接続受諾メッセージID(PDN connectivity accept message identity)及びプロシージャトランザクションID及びAPN及びPDNアドレス(PDN Address)及びPDNコネクションID(PDN connection ID)及びユーザプレーンコネクションID(User Plane Connection ID)をPDN接続受諾に含めて送信しても良い。さらに、TWAG74は、少なくとも第7の識別情報をPDN接続受諾に含めても良い。さらに、TWAG74は、PCO及び/又はCause及び/又はTFT、及び/又はPDNコネクション属性情報をPDN接続受諾に含めても良い。なお、TWAG74は第7の識別情報及び/又はTFTをPCOに含めて送信しても良い。
ここで、PDN接続受諾メッセージIDはPDN接続受諾メッセージを表すメッセージタイプであってもよい。
APNはUE10が接続を許可されたAPNであってもよい。より具体的には、APNは、APN1であっても良い。APN1は、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立ことが許可されたAPNであっても良い。TWAG74はAPN1をPDN接続受諾に含めても良い。
PDNアドレスは、UE10に割り当てられたIPアドレスであってもよい。例えば、IPv4アドレスであってよく、IPv6アドレスを構築するためのインターフェースIDであってもよい。
PDNコネクションIDは、UE10とPGW30の間で確立するPDNコネクションを一意に識別するための情報であってもよい。PDNコネクションIDは、PGW30が割り当てたIDでもよく、TWAG74が割り当てたIDでも良い。言い換えると、TWAG74がPDNコネクションIDを割り当てても良い。
ユーザプレーンコネクションIDは、ユーザプレーンを識別する情報である。ユーザプレーンは、PDNコネクションでユーザデータの転送に用いる転送路である。TWAG74はユーザプレーンコネクションIDを割り当てても良い。
Causeは、UE10に割り当てられたPDNアドレスのPDNタイプが、PDN接続要求でUE10が要求したPDNタイプと異なることを表す情報であってもよい。
なお、TWAG74及び/又はPGW30は、PCOに第7の識別情報を含めてもよい。ただし、TWAG74及び/又はPGW30はPCOに第7の識別情報を含める場合には、IFOM supportを含めない。逆に、TWAG74及び/又はPGW30は、PCOにIFOM supportを含める場合には、第7の識別情報を含めない。このように、第7の識別情報とIFOM supportの両方を有効に設定しないことにより、NBIFOMに基づいた通信路の切り替えと、IFOMに基づいた通信路の切り替えのどちらを用いるかを明確にするよう設定しても良い。
PDNコネクション属性情報は、本PDN接続手続きで確立したPDNコネクションがマルチアクセスPDNコネクションであることを示す情報、及び/又は、PDN接続手続きで確立したPDNコネクションを用いて送受信するユーザデータは、アクセスネットワークA及びアクセスネットワークBを介して送受信することが許可されたことを示す情報、及び/又は、第7の識別情報の示すオペレーションモードが複数無い場合には、本PDN接続手続きで確立したPDNコネクションが第7の識別情報の示すオペレーションモードのNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションであることを示す情報であってもよい。
なお、UE10は、PDNコネクションのタイプを示すコネクティビティタイプ及び/又はWLANオフロードの可否を示すWLANオフロード許可情報(WLAN offload acceptablity)をさらに含めてPDN接続受諾メッセージを送信しても良い。さらに、TWAG74は、PDNコネクション属性情報を、コネクティビティタイプ又はWLANオフロード許可情報に含めて送信しても良い。
UE10は、TWAG74が送信したPDN接続受諾を受信する。UE10はPDN接続受諾の受信及び/又はPDN接続受諾に含まれる第7の識別情報に基づいて、TWAG74にPDN接続完了(PDN connectivity complete)を送信する(S2110)。
UE10は、少なくともPDN接続完了メッセージID(PDN connectivity complete)及びプロシージャトランザクションID及びPDNコネクションIDをPDN接続完了に含めて送信しても良い。
さらに、第7の識別情報に複数のINFOMオペレーションモードが含まれている場合には、UE10は、少なくとも第5の識別情報をPDN接続完了に含めても良い。言い換えると、複数のINFOMオペレーションモードが許可されている場合には、UE10は、許可されているモードのうちの一つを選択し、第5の識別情報に含めて送信しても良い。
ここで、第5の識別情報は、UE10が確立を要求するマルチアクセスPDNコネクションのNBIFOMオペレーションモードを表すMode Indicationであってもよい。なお、UE10は、第5の識別情報に、UE−Initiated mode又はNetwork−Initiated modeを含めても良い。
具体的には、UE10は、PDN接続受諾に含まれる第7の識別情報にUE−Initiated mode及びNetwork−Initiated modeが含まれている場合、第5の識別情報にUE−Initiated mode又はNetwork−Initiated modeを含めても良い。
UE−Initiated modeとNetwork−Initiated modeのどちらを第5の識別情報に含めるかは、UEポリシーに基づいて決定しても良い。なお、UEポリシーは、UE10に設定された情報であれば良い。例えば、UEポリシーはユーザによって設定された情報であってもよい。
PDN接続完了メッセージIDはPDN接続完了メッセージを表すメッセージタイプであってもよい。
第4のPDN接続手続きの完了により、UE10とPGW30は、オペレータポリシーによって決定されたオペレーションモードの第1のPDNコネクションを確立する。もしくは、UE10は、オペレータポリシーによって許可されたオペレーションモードのうちの一つから選択したオペレーションモードの第1のPDNコネクションを確立する。なお、UE10は、PDN接続受諾の受信、及び/又はPDNコネクション属性情報、及び/又は第7の識別情報、及び/又は第7の識別情報に基づいて選択するオペレーションモードに基づいて、確立したPDNコネクションに対するNBIFOMオペレーションモードを識別しても良い。第1のPDNコネクションの確立に基づき、UE10及びPGW30は、TFTを用いてIPフローを送受信するPDNコネクション及び/又はEPSベアラ等の転送路を決定し、TFTで識別されるIPフローに対応するユーザデータを送受信する。より具体的には、UE10及びPGW30は、TFTで識別されるフローを第1のPDNコネクションを用いて送受信する。
なお、第1のPDN接続手続きの例では、TFTの送受信をPDN接続手続きに含める場合について説明したが、これに限らず、TFTの送受信は、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションの確立後に実行しても良い。
したがって、UE10及びTWAG74は、TFTをPDN接続要求及び/又はPDN接続応答(PDN connectivity accept)に含めずに送受信し、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立しても良い。言い換えると、PDNコネクションを確立した時点では、PDNコネクションを用いてユーザデータを送受信するIPフローは無い状態であってもよい。その場合、UE10及びTWAG74は、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立後にTFTを送信する。
より具体的には、UE−Initiated modeのPDNコネクションを確立した場合には、UE10はTWAG74にTFTを送信しても良い。さらに、TWAG74は、TFTをUE10から受信し、PGW30に送信する。これにより、UE10とPGW30は、TFTを用いてIPフローを送受信するPDNコネクション及び/又はEPSベアラ等の転送路を決定し、TFTで識別されるIPフローに対応するユーザデータを送受信することができる。
一方で、Network−Initiated modeのPDNコネクションを確立した場合には、PGW30はTWAG74にTFTを送信しても良い。ここで、PGW30は、オペレータポリシーに基づいて決定されるTFTをPCRF60から受信しても良い。さらに、TWAG74は、TFTをPGW30から受信し、UE10に送信する。これにより、UE10とPGW30は、TFTを用いてIPフローを送受信するPDNコネクション及び/又はEPSベアラ等の転送路を決定し、TFTで識別されるIPフローに対応するユーザデータを送受信することができる。
また、第1のPDN接続手続きの例では、UE10とPGW30とが、オペレータポリシーによって決定されたオペレーションモード、もしくは、オペレータポリシーによって許可されたオペレーションモードのうちの一つからUE10が選択したオペレーションモードの第1のPDNコネクションを確立する場合について説明したが、これに限らず、UE10は、第1のPDNコネクションの確立を拒絶しても良い。
例えば、UE10が、オペレータポリシーによって許可されたオペレーションモードをサポートしていない場合、及び/又は、オペレータポリシーによって許可されたオペレーションモードがUE10のポリシーに沿わない場合に、UE10は、第1のPDNコネクションの確立を拒絶しても良い。
より詳細には、UE10は、PDN接続受諾の受信及び/又はPDN接続受諾に含まれる第7の識別情報及び/又はPDNコネクション属性情報及び/又はUE10のポリシーに基づいて、TWAG74にPDN接続拒絶(PDN connectivity reject)を送信しても良い。
UE10は、少なくともPDN接続拒絶メッセージID(PDN connectivity reject message identity)及びプロシージャトランザクションID及びCauseのいずれか一つ以上の情報をPDN接続拒絶に含めて送信しても良い。さらに、UE10はPDN接続拒絶に第4の識別情報をさらに含めても良い。さらに、UE10はPDN接続拒絶にPCO及び/又はTw1バリュー(Tw1 value)をさらに含めても良い。なお、UE10は第4の識別情報をPCOに含めて送信しても良い。
第4の識別情報は、UE10がオペレータポリシーによって許可されたオペレーションモードをサポートしていないことを表す情報及び/又はオペレータポリシーによって許可されたオペレーションモードがUE10のポリシーに沿わないことを表す情報であってもよい。
PDN接続拒絶メッセージIDはPDN接続拒絶メッセージを表すメッセージタイプであってもよい。
Causeは、PDN接続要求が拒絶された理由を表す情報であってもよい。ここで、UE10は、第4の識別情報をCauseに含めてもUE10に通知しても良い。
Tw1バリューはCauseがリソース不足(insufficient resources)を表す場合に含まれる、Tw1タイマーの値であってもよい。
TWAG74は、UE10が送信したPDN接続拒絶を受信しても良い。TWAG74は、PDN接続拒絶の受信及び/又はPDN接続拒絶に含まれる第4の識別情報をもとに、TWAG74が保有する確立したPDNコネクションに関してのEPSベアラコンテキストを削除しても良い。また、TWAG74は、PGW30にPDN接続拒絶に含まれる第4の識別情報を送信しても良い。
PGW30は、TWAG74が送信した第4の識別情報を受信しても良い。PGW30は、第4の識別情報の受信及び/又はオペレータポリシーに基づいて、PGW30が保有する確立いているPDNコネクションに関するEPSベアラコンテキストを削除しても良い。
また、PGW30は第4の識別情報の受信をもとに、PCRF60との間でIP−CANセッション更新手続きを実行しても良い。PGW30は、IP−CANセッション更新手続きに第4の識別情報を含めても良い。
PCRF60は、IP−CANセッション更新手続きに基づいて、オペレータポリシーを変更しても良い。なお、PGW30は、オペレータポリシーの変更に基づき、PGW30が保有する確立したPDNコネクションに関してのEPSベアラコンテキストを削除しても良い。
[2.4.2.PDNコネクション確立手続き後の状態の説明]
前記で説明した第1〜第7のPDN接続手続きを実行すると、後述の第1の状態及び、第2の状態となる。
なお、追加アタッチ手続きでの初期状態は、第1の状態であってもよく、第2の状態であっても良い。なお、追加アタッチ手続きにおける初期状態は第1又は第2の状態に限らなくても良い。
[2.4.3.第1の状態の説明]
第1の状態を図13を用いて説明する。第1の状態では、UE10はコアネットワーク90との間に第1のPDNコネクションを確立している状態である。しかし、UE10は第2のPDNコネクションを既に確立していない状態である。より詳細には、UE10は、PGW_A1310との間に第1のPDNコネクションを確立している。しかし、UE10はPGW_B1320との間に第2のPDNコネクションを確立していない。
なお、PGW_A1310は、APN1を用いて選択されるゲートウェイ装置であってもよい。PGW_B1320は、APN2を用いて選択されるゲートウェイ装置であってもよい。更に、PGW_A1310及びPGW_B1320はPGW30であってもよい。また、APN1及び/又はAPN2を用いたゲートウェイの選択は、アクセスネットワークBに含まれて配置されているTWAG74及び/又はコアネットワーク90に含まれて配置されているMME40によって実行されても良い。
さらに、APN1を用いて選択されるゲートウェイ装置とAPN2を用いて選択されるゲートウェイ装置は同一のゲートウェイ装置であってもよい。その場合は、PGW_A1310とPGW_B1320は同一の装置であってもよい。
なお、第1のPDNコネクションは、アクセスネットワークBを介したUE10とPGW30との間の転送路で構成されてもよい。したがって、UE10とTWAG74との間の転送路と、TWAG74とPGW_A1310との間の転送路を組み合わせた転送路で構成されてもよい。ここで、転送路はベアラであっても良い。
このように、第1の状態では、UE10はアクセスネットワークBを経由してNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立している状態であってもよい。さらに、第1の状態初期では、UE10はアクセスネットワークAを経由してコアネットワーク90に接続していない状態であってもよい。
なお、UE10は、アクセスネットワークBを経由してシングルアクセスPDNコネクションを確立していなくても良い。
もしくは、UE10はアクセスネットワークBを経由してシングルアクセスPDNコネクションを確立している状態であっても良い。その場合、UE10はUE10が主導して開始するシングルアクセスPDNコネクションでのアタッチ手続き又はPDN接続手続きをWLANアクセスネットワークで実行し、第3のPDNコネクションを確立しても良い。
なお、第3のPDNコネクションは、APN2を用いて選択されるゲートウェイとの間に確立しても良い。もしくは、APN1やAPN2とは異なる他のAPNを用いて選択されるゲートウェイとの間に確立しても良い。
以上、第1の状態を説明してきたが、第1の状態はこれに限らず、例えばアクセスネットワークBを介してNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立している、且つ、アクセスネットワークAを介してPDNコネクションを確立していない状態であれば良い。
[2.4.4.第2の状態の説明]
第2の状態を図14を用いてを説明する。第2の状態では、UE10はコアネットワーク90との間に第1のPDNコネクションを確立している状態である。さらに、UE10はコアネットワーク90との間に第2のPDNコネクションを確立している状態である。より詳細には、UE10は、PGW_A1310との間に第1のPDNコネクションを確立している。さらに、UE10はPGW_B1320との間に第2のPDNコネクションを確立している。
なお、PGW_A1310は、APN1を用いて選択されるゲートウェイ装置であってもよい。PGW_B1320は、APN2を用いて選択されるゲートウェイ装置であってもよい。更に、PGW_A1310及びPGW_B1320はPGW30であってもよい。また、APN1及び/又はAPN2を用いたゲートウェイの選択は、アクセスネットワークBに含まれて配置されているTWAG74及び/又はコアネットワーク90に含まれて配置されているMME40によって実行されても良い。
さらに、APN1を用いて選択されるゲートウェイ装置とAPN2を用いて選択されるゲートウェイ装置は同一のゲートウェイ装置であってもよい。その場合は、PGW_A1310とPGW_B1320は同一の装置であってもよい。
なお、第1のPDNコネクションは、アクセスネットワークBを介したUE10とPGW30との間の転送路で構成されてもよい。したがって、UE10とTWAG74との間の転送路と、TWAG74とPGW_B1320との間の転送路を組み合わせた転送路で構成されてもよい。ここで、転送路はベアラであっても良い。
また、第2のPDNコネクションは、アクセスネットワークAを介したUE10とPGW30との間の転送路で構成されてもよい。したがって、UE10とeNodeB45との間の転送路と、eNodeB45とSGW35との間の転送路と、SGW35とPGW_B1320との間の転送路を組み合わせた転送路で構成されてもよい。ここで、転送路はベアラであっても良い。
このように、第1の状態では、UE10はアクセスネットワークBを経由してNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立している状態であってもよい。さらに、UE10はアクセスネットワークAを経由してシングルアクセスPDNコネクションを確立している状態であってもよい。
なお、UE10は、アクセスネットワークBを経由してシングルアクセスPDNコネクションを確立していなくても良い。
もしくは、UE10はアクセスネットワークBを経由してシングルアクセスPDNコネクションを確立している状態であっても良い。その場合、UE10はUE10が主導して開始するシングルアクセスPDNコネクションでのアタッチ手続き又はPDN接続手続きをWLANアクセスネットワークで実行し、第3のPDNコネクションを確立しても良い。
なお、第3のPDNコネクションは、APN2を用いて選択されるゲートウェイとの間に確立しても良い。もしくは、APN1やAPN2とは異なる他のAPNを用いて選択されるゲートウェイとの間に確立しても良い。
以上、第2の状態を説明してきたが、第2の状態はこれに限らず、例えばアクセスネットワークBを介してNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立している、且つ、アクセスネットワークAを介してシングルアクセスPDNコネクションを確立している状態であれば良い。
[2.5.追加アタッチ手続き]
以下、追加アタッチ手続きについて説明する。第1のPDNコネクションのOperation modeがNetwork−initiated modeであるということは、言い換えると、UE10主導でのフロー切り替え及び/又はPDNコネクションのルーティングルールの更新ができない。一方で、PDN接続手続き及び/又はアタッチ手続きは、UE10主導で開始される。
先述のように、第2の状態は、UE10は第1のPDNコネクションをアクセスネットワークBのみを介して確立している状態である。つまり、LTEアクセスネットワークを介した転送路は第1のPDNコネクションに含まれていない。なお、転送路はベアラ及び/又は通信路であってもよい。
そのため、第2の状態の第1のPDNコネクションがNetwork−initiated modeである場合、ネットワーク及び/又はPCRF60はアクセスネットワークAを介した転送路を第1のPDNコネクションに含めることができない。
そのため、第2の状態への状態遷移、及びOperation modeがNetwork−initiated modeであることに基づきUE10はアクセスネットワークAを介した転送路を確立するための手続きを実行しても良い。
また、第1の初期状態及び/又は第2の初期状態の第1のPDNコネクションのOpereation modeがUE−initiated modeである場合も、UE10はUE10が記憶するルーティングルールに基づいてアクセスネットワークAを介した転送路の確立手続きを実行しても良い。
具体的には、第1のPDNコネクションのルーティングルールがLTEアクセスを優先する事を示す場合、UE10は第1のPDNコネクションにアクセスネットワークAを介した転送路を追加するための手続きを実行してもよい。
より具体的には、UE10が第1のPDNコネクションに対して特定のフローとLTEアクセスを対応づけたルーティングルールを記憶する場合、UE10はアクセスネットワークAを介した転送路を追加する手続きを実行してもよい。
言い換えると、第1のPDNコネクションのルーティングルールがLTEアクセスを優先する事を示さない場合、UE10は第1のPDNコネクションにアクセスネットワークAを介した転送路を追加するための手続きを実行しない。
より具体的には、UE10が第1のPDNコネクションに対して特定のフローとLTEアクセスを対応づけたルーティングルールを記憶しない場合、UE10はアクセスネットワークAを介した転送路を追加する手続きを実行しない。
以下、手続きの詳細を説明する。
[2.5.1.第2の追加アタッチ手続き例]
次に、第2の追加アタッチ手続き例を示す。図に示すように、本手続き例の初期状態は第1の初期状態である(S2302)。なお、第1の初期状態への遷移するための手続きは前述したものと同様であってもよく、詳細な説明は省略する。
第1の初期状態は、UE10がアクセスネットワークAを介し、PGW30及び/又はネットワークとの間に第1のPDNコネクションを確立している状態であれば良い。具体的には第1の初期状態はUE10がTWAG74を介し、APN1を用いて選択されるPGW_Aとの間に第1のPDNコネクションを確立している状態である。なお、第1のPDNコネクションはNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションであってもよい。
UE10は第1の初期状態に遷移した事及びNetwork−initiated modeで第1のPDNコネクションを確立した事に基づき、アクセスネットワークAを介したアタッチ手続きを実行する(S2304)。
又は、UE−initiated modeの第1のPDNコネクションが確立された第1の初期状態に遷移したこと及びルーティングルールに基づいて、UE10はアクセスネットワークAを介したアタッチ手続きを実行しても良い。
具体的には、ルーティングルールがLTEアクセスを優先することに基づいて、UE10はアクセスネットワークAを介したアタッチ手続きを実行してもよい。
具体的には、UE−initiated modeの第1のPDNコネクションが確立された第1の初期状態に遷移したこと及び第1のPDNコネクションのルーティングルールがLTEアクセスを優先する事を示す場合、UE10はアクセスネットワークAを介したアタッチ手続きを実行してもよい。
より具体的には、UE−initiated modeの第1のPDNコネクションが確立された第1の初期状態に遷移したこと及びUE10が第1のPDNコネクションに対して特定のフローとLTEアクセスを対応づけたルーティングルールを記憶する場合、UE10はアクセスネットワークAを介したアタッチ手続きを実行してもよい。
言い換えると、UE−initiated modeの第1のPDNコネクションが確立された第1の初期状態に遷移しても、第1のPDNコネクションのルーティングルールがLTEアクセスを優先する事を示さない場合、UE10はアクセスネットワークAを介したアタッチ手続きを実行しない。
より具体的には、UE−initiated modeの第1のPDNコネクションが確立された第1の初期状態に遷移しても、UE10が第1のPDNコネクションに対して特定のフローとLTEアクセスを対応づけたルーティングルールを記憶しない場合、UE10はアクセスネットワークAを介したアタッチ手続きを実行しない。
アクセスネットワークAを介したアタッチ手続きはXX章の図45で説明するアタッチ手続きと同様であってよく、詳細な説明は省略する。
ただし、UE10はアタッチ要求に少なくともAPN及び/又はPDNコネクションIDを含めて送信してもよい。
APNはUE10が接続を要求するAPNであってもよい。より具体的には、APNは、APN2であっても良い。UE10は、シングルアクセスPDNコネクションを確立するために、APN2を含めても良い。ここで、APN2はNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションの確立が許可されていないAPNで、及び/又はNBIFOMに基づく通信が許可されたていないAPNであってもよい。
つまり、UE10は第1のPDNコネクションを確立した際にネットワークから取得したAPN1とは異なるAPN2を用いてシングルアクセスPDNコネクションの確立を要求してもよい。
また、PDNコネクションIDは、PDN接続手続きにおいてPGW30がPDNコネクションを確立する際に割り当てたIDであってよく、UE10がPGW30と確立するPDNコネクションを一意に識別する情報であってもよい。
なお、アタッチ手続き中で、UE10はMME40及びPGW_A及びPGW_Bと認証及びセキュリティアソシエーション手続きを行う。また、アタッチ手続き完了に伴い、UE10はネットワークからAPNを取得しても良い。
APNはUE10が接続を要求するAPNであってもよい。より具体的には、APNは、APN2であっても良い。UE10は、シングルアクセスPDNコネクションを確立するために、APN2を含めても良い。ここで、APN2はNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションの確立が許可されていないAPNで、及び/又はNBIFOMに基づく通信が許可されたていないAPNであってもよい。
つまり、UE10は第1のPDNコネクションを確立に伴いネットワークから取得したAPN1とは異なるAPN2を用いてシングルアクセスPDNコネクションの確立をしてもよい。
以上により、UE10及びコアネットワーク90は第1の初期状態から第2の初期状態へ遷移する(S2306)。
次に、第2の初期状態に遷移した事及び第1のPDNコネクションがNetwork−initiated modeで確立されていることに基づき、UE10はアクセスネットワークAを介したPDN接続手続きを実行する(S2308)。
又は、第2の初期状態に遷移したこと及びUE−initiated modeで確立された第1のPDNコネクションのルーティングルールに基づき、UE10はアクセスネットワークAを介したPDN接続手続きを実行してもよい。
具体的には、ルーティングルールがLTEアクセスを優先することに基づいて、UE10はアクセスネットワークAを介したアタッチ手続きを実行してもよい。
具体的には、UE−initiated modeの第1のPDNコネクションが確立された第2の初期状態に遷移したこと及び第1のPDNコネクションのルーティングルールがLTEアクセスを優先する事を示す場合、UE10は第1のPDNコネクションにアクセスネットワークAを介した転送路を追加するための手続きを実行してもよい。
より具体的には、UE−initiated modeの第1のPDNコネクションが確立された第2の初期状態に遷移したこと及びUE10が第1のPDNコネクションに対して特定のフローとLTEアクセスを対応づけたルーティングルールを記憶する場合、UE10はアクセスネットワークAを介した転送路を追加する手続きを実行してもよい。
言い換えると、UE−initiated modeの第1のPDNコネクションが確立された第2の初期状態に遷移しても、第1のPDNコネクションのルーティングルールがLTEアクセスを優先する事を示さない場合、UE10は第1のPDNコネクションにアクセスネットワークAを介した転送路を追加するための手続きを実行しない。
より具体的には、UE−initiated modeの第1のPDNコネクションが確立された第2の初期状態に遷移しても、UE10が第1のPDNコネクションに対して特定のフローとLTEアクセスを対応づけたルーティングルールを記憶しない場合、UE10はアクセスネットワークAを介した転送路を追加する手続きを実行しない。アクセスネットワークAを介したPDN接続手続きを図18を説明する。
UE10は、まず、eNodeB45を介してMME40にPDN接続要求(PDN connectivity request)を送信する(S2402)。UE10は、少なくともPDN接続要求メッセージID(PDN connectivity request message identity)及びプロシージャトランザクションID(Procedure transaction identity)及びリクエストタイプ(Request type)及びPDNタイプ(PDN type)及びプロトコル識別子(Protocol discriminator)及びEPSベアラID(EPS bearer identity)を含めてPDN接続要求を送信しても良い。さらに、UE10は、少なくとも第1の識別情報及び/又は第6の識別情報及び/又はPDNコネクションIDをPDN接続要求に含めても良い。さらに、UE10は、APN(Access Point Name)及び/又はPCO(Protocol Configuration Options)及び/又はTFT(Traffic Flow Templates)をPDN接続要求に含めても良い。なお、UE10は、第1の識別情報及び/又は第6の識別情報及び/又はTFT及び/又はPDNコネクションIDをPCOに含めて送信しても良い。
ここで、第1の識別情報は、UE10がNBIFOMをサポートしていることを表すUENBIFOM capabilityであってもよい。なお、NBIFOM capabilityとは、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立する機能を有することを示す情報であってもよい。
さらに、第6の識別情報は、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションのNBIFOMオペレーションモードを決定することを要求することを表すRequest NBIFOMであってもよい。及び/又は、第6の識別情報は、確立するNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションに対して許可されるNBIFOMオペレーションモードを要求することを表す情報であってもよい。
このように、UE10は、第1の識別情報及び/又は第6の識別情報を含めてPDN接続要求を送信することにより、UE10が特定のNBIFOMオペレーションモードを要求することなくNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションの確立を要求しても良い。
PDN接続要求メッセージIDは、PDN接続要求メッセージを表すメッセージタイプであってもよい。プロシージャトランザクションIDはPDN接続手続きを識別する情報であってもよい。
APNはUE10が接続を要求するAPNであってもよい。より具体的には、APNは、APN1であっても良い。UE10は、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立するために、APN1を含めても良い。ここで、APN1はNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションの確立が許可されたAPNで、及び/又はNBIFOMに基づく通信が許可されたAPNであってもよい。さらに、APNは第1のPDNコネクションを識別する識別情報であってもよい。
PDNコネクションIDは、PDN接続手続きにおいてPGW30がPDNコネクションを確立する際に割り当てたIDであってよく、UE10がPGW30と確立するPDNコネクションを一意に識別する情報であってもよい。さらに、PDNコネクションIDは第1のPDNコネクションを識別する識別情報であってもよい。PDNコネクションIDはAPNと対応づけられていてもよい。
なお、UE10はAPN及び/又はPDNコネクションIDを用いて、第1のPDNコネクションを識別しても良い。
リクエストタイプは、要求するPDN接続手続きの種類を識別する情報であってもよい。例えば、UE10はAPN1を用いて初期接続を行うことから、リクエストタイプは、ハンドオーバーを示すタイプではなくアタッチを示すタイプであってもよい。
PDNタイプは、利用可能なIPバージョンを示すもであってもよい。例えば、PDNタイプはIPv4であってよく、IPv6であってもよく、IPv4v6であっても良い。
プロトコル識別子は、PDN接続要求の送受信に使用しているプロトコルの種類を表す識別子であってもよい。EPSベアラIDは、EPSベアラを識別する情報であってもよい。EPSベアラIDはMME40によって割り当てられても良い。
PCOは、PDNコネクションと関連付けられたプロトコル情報であってもよい。また、PCOは、要求の識別情報を含めても良い。なお、UE10は第1の識別情報及び/又は第6の識別情報をPCOに含めて送信しても良い。
TFTは、本PDN接続手続きで確立するPDNコネクションを用いて通信を行うIPフローを識別するための情報であってもよい。なお、識別するIPフローは、アプリケーション単位で異なるものであってもよい。したがって、TFTにより、特定のアプリケーションのユーザデータを識別することができる。
より具体的には、TFTは、5タプルで構成されても良いし、アプリケーションID等の識別情報で構成されても良い。なお、5タプルは、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、送信元ポート番号、送信先ポート番号、プロトコル番号のいずれか一つ以上の情報を組み合わせて構成されてもよい。
なお、本例では、PDN接続要求の送信に伴い、UE10は特定のNBIFOMオペレーションモードを要求していないため、UE10はPDN接続要求にTFTを含めずに送信しても良い。言い換えると、UE10が特定のNBIFOMオペレーションモードを要求することなくNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションの確立を要求する場合には、UE10はPDN接続要求にTFTを含めずに送信しても良い。より具体的には、UE10は第1の識別情報及び/又は第6の識別情報を含める場合には、TFTを含めずにPDN接続要求を送信しても良い。
なお、従来より、UE10はPCOにIFOM supportを示す情報を含めて送信することができる。ここで、IFOM supportとはIFOM(IP Flow Mobility)をサポートしていることを表す識別情報である。さらに、IFOMとは、間DSMIPv6(Dual Stack Mobile IPv6)プロトコルを用いて、特定のIPフローの通信路を切り替える技術のことである。したがって、PCOにIFOMサポートを示す情報を含めることにより、UE10は、特定のIPフローの通信を行うアクセスネットワークを切り替えることができる。
本実施形態では、UE10はPCOに第1の識別情報及び第6の識別情報を含める場合には、IFOM supportを含めない。逆に、UE10はPCOにIFOM supportを含める場合には、第1の識別情報及び/又は第6の識別情報を含めない。このように、第1の識別情報及び/又は第6の識別情報とIFOM supportの両方を有効に設定しないことにより、NBIFOMに基づいた通信路の切り替えと、IFOMに基づいた通信路の切り替えのどちらを用いるかを明確にするよう設定しても良い。
これにより、UE10は、単一のPDNコネクション確立手続きにより、IFOMをサポートしたPDNコネクションもしくはNBIFOMをサポートしたPDNコネクションのいずれか一方を確立することができる。言い換えると、単一のPDNコネクションは、NBIFOMをサポートしたPDNコネクションか、IFOMをサポートしたPDNコネクションか、シングルアクセスPDNコネクションかのいずれかである。
MME40は、UE10が送信したPDN接続要求を受信する。MME40はPDN接続要求の受信及び/又は、及び/又はPDN接続要求に含まれる第1の識別情報、PDN接続要求に含まれる第6の識別情報に基づいて、SGW35にセッション生成要求を送信する(S2404)。
MME40は、PDN接続要求の受信及び/又はPDN接続要求に含まれる第1の識別情報に基づいて、少なくとも第1の識別情報をセッション生成要求に含めて送信しても良い。
MME40は、PDN接続要求の受信及び/又はPDN接続要求に含まれる第6の識別情報に基づいて、少なくとも第6の識別情報をセッション生成要求に含めて送信しても良い。さらに、MME40は、UE10が送信するTFTの受信に基づいて、TFTをセッション生成要求に含めても良い。
さらに、MME40は、UE10が送信するAPN及び/又はPDNコネクションIDの受信に基づいて、APN及び/又はPDNコネクションIDをセッション生成要求に含めても良い。なお、MME40は受信したAPN及び/又はPDNコネクションIDを用いて、第1のPDNコネクションを識別しても良い。
また、TFTは、本PDN接続手続きで確立するPDNコネクションを用いて通信を行うIPフローを識別するための情報であってもよい。なお、識別するIPフローは、アプリケーション単位で異なるものであってもよい。したがって、TFTにより、特定のアプリケーションのユーザデータを識別することができる。
より具体的には、TFTは、5タプルで構成されても良いし、アプリケーションID等の識別情報で構成されても良い。なお、5タプルは、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、送信元ポート番号、送信先ポート番号、プロトコル番号のいずれか一つ以上の情報を組み合わせて構成されてもよい。
なお、MME40は、PDN接続要求に第1の識別情報と第6の識別情報のいずれの識別情報も含まれない場合は、第1の識別情報及び/又は第6の識別情報を含めずにセッション生成要求を送信しても良い。また、MME40は、PDN接続要求に第1の識別情報及び/又は第6の識別情報が含まれない場合はシングルアクセスPDNコネクションを確立する手続きを実行しても良い。
SGW35は、MME40が送信したセッション生成要求を受信する。SGW35は、セッション接続要求の受信及び/又はセッション接続要求に含まれる第1の識別情報及び/又は第6の識別情報に基づいて、PGW30にセッション生成要求を送信する(S2206)。
SGW35は、セッション接続要求の受信及び/又はセッション接続要求に含まれる第1の識別情報及び/又は第6の識別情報に基づいて、少なくとも第1の識別情報及び/又は第6の識別情報をセッション生成要求に含めて送信しても良い。さらに、SGW35は、TFTをセッション生成要求に含めても良い。
さらに、SGW35は、MME40が送信するAPN及び/又はPDNコネクションIDの受信に基づいて、APN及び/又はPDNコネクションIDをセッション生成要求に含めても良い。なお、SGW35は受信したAPN及び/又はPDNコネクションIDを用いて、第1のPDNコネクションを識別しても良い。
また、TFTは、本PDN接続手続きで確立するPDNコネクションを用いて通信を行うIPフローを識別するための情報であってもよい。なお、識別するIPフローは、アプリケーション単位で異なるものであってもよい。したがって、TFTにより、特定のアプリケーションのユーザデータを識別することができる。
より具体的には、TFTは、5タプルで構成されても良いし、アプリケーションID等の識別情報で構成されても良い。なお、5タプルは、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、送信元ポート番号、送信先ポート番号、プロトコル番号のいずれか一つ以上の情報を組み合わせて構成されてもよい。
なお、SGW35は、セッション生成要求に第1の識別情報と第6の識別情報のいずれの識別情報も含まれない場合は、第1の識別情報及び/又は第6の識別情報を含めずにセッション生成要求を送信しても良い。また、MME40は、PDN接続要求に第1の識別情報及び/又は第6の識別情報が含まれない場合はシングルアクセスPDNコネクションを確立する手続きを実行しても良い。
PGW30は、SGW35が送信したセッション生成要求を受信する。PGW30は、セッション生成要求の受信及び/又はセッション生成要求に含まれる第1の識別情報及び/又は第6の識別情報に基づいて、PCRF60との間でのIP−CANセッション更新手続きを実行しても良い(S2408)。
PGW30は、セッション生成要求の受信及び/又はセッション生成要求に含まれる第1の識別情報及び/又は第6の識別情報に基づいて、少なくとも第1の識別情報及び/又は第6の識別情報をIP−CANセッション更新手続きに含めて実行しても良い。
さらに、PGW30は、SGW35が送信するAPN及び/又はPDNコネクションIDの受信に基づいて、受信したAPN及び/又はPDNコネクションIDを用いて、第1のPDNコネクションを識別しても良い。
なお、PGW30はPCRF60にUE10及び/又はeNodeB45及び/又はMME40及び/又はSGW35の情報を通知するためにIP−CANセッション更新手続きを実行しても良い。
PGW30は、確立するPDNコネクションがNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションであるか、シングルアクセスPDNコネクションであるかを示す情報及び/又は第1の識別情報及び/又は第6の識別情報をIP−CANセッション手続き内の制御メッセージに含めてPCRF60に送信しても良い。
より具体的には、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立する場合には、PGW30は、アクセスネットワークAを示す情報と、PDNコネクションIDと、PDNコネクションがNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションであることを示す情報と、第1の識別情報及び/又は第6の識別情報をPCRF60に送信する。もしくは、シングルアクセスPDNコネクションを確立する場合には、PGW30は、アクセスネットワークAを示す情報と、PDNコネクションIDと、PDNコネクションがシングルアクセスPDNコネクションであることを示す情報とをPCRF60に送信する。
なお、PDNコネクションIDは、PDN接続手続きにおいてPGW30がPDNコネクションを確立する際に割り当てたIDであってよく、UE10がPGW30と確立するPDNコネクションを一意に識別する情報であってもよい。
さらに、PCRF60は、第1の識別情報及び/又は第6の識別情報の受信に基づいて、PGW30との間でIP−CANセッション更新手続き内の制御メッセージに少なくとも第7の識別情報を含めてPGW30に送信しても良い。なお、第7の識別情報の詳細説明は後述する。
なお、PCRF60はPGW30に課金情報及び/又はQoS制御情報及び/又はルーティング情報を通知するためにIP−CANセッション更新手続きを実行しても良い。
PGW30はセッション生成要求の受信又はIP−CANセッション更新手続きの完了及び/又は、セッション生成要求に含まれる、第1の識別情報及び/又は第6の識別情報及び/又は、IP−CANセッション更新手続きに含まれる第7の識別情報に基づいて、SGW35にセッション生成応答を送信する(S2410)。
PGW30は、セッション生成要求の受信又はIP−CANセッション更新手続きの完了及び/又は、セッション生成要求に含まれる、第1の識別情報及び/又は第6の識別情報及び/又は、IP−CANセッション更新手続きに含まれる第7の識別情報に基づいて、少なくとも第7の識別情報をセッション生成応答に含めて送信しても良い。
さらに、PGW30はセッション生成応答にPDNアドレス(PDN Address)及び/又はPDNコネクションID(PDN connection ID)及び/又はTFTを含めても良い。
なお、PGW30が第7の識別情報を取得する方法は、これまで説明したIP−CANセッション更新手続きにおいてPCRF60から取得する方法に限らず、別の例であっても良い。例えば、PGW30はIP−CANセッション更新手続きにおいてPCRF60から取得せず、PGW30第7の識別情報を生成し、セッション生成応答に含めて送信しても良い。
ここで、第7の識別情報は、確立するNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションに対して許可されたNBIFOMオペレーションモードを表すAllowed Modeであってもよい。言い換えると、第7の識別情報はオペレータによって許可されたオペレーションモードであってもよい。
なお、PCRF60又はPGW30は、Allowed Modeをオペレータポリシーに基づいて第7の識別情報を決定しても良い。例えば、UE−Initiated modeのPDNコネクションのみ確立を許すポリシーや、Newtork−Initiated modeのPDNコネクションのみ確立を許すポリシーや、両方のモードの確立を許すポリシーや、両方のモードの確立を禁止するポリシー等を管理してもよい。
なお、PCRF60又はPGW30は、オペレータポリシーをHSS50等から取得しても良い。もしくは、オペレータポリシーは管理者により生成されたものを保存しても良い。
さらに、オペレータポリシーは、加入者毎に異なるポリシーを管理しても良い。もしくは、APN毎に異なるポリシーを管理しても良い。例えば、APN毎に確立するPDNコネクションに対して異なるAllowed Modeが管理されていても良い。
PCRF60又はPGW30は、Allowed Modeに基づいて、許可されているオペレーションモードを第7の識別情報に含めても良い。
言い換えると、PCRF60又はPGW30はNetwork−Initiated modeのみが許可されている場合には、第7の識別情報にNetwork−Initiated modeを含めても良い。若しくは、UE−Initiated modeのみ許可されている場合には、第7の識別情報にUE−Initiated modeを含めても良い。
なお、UE−Initiated modeとNetwork−Initiated modeの両方が許可されている場合には、第7の識別情報は両方のオペレーションモードを含めても良い。若しくは、UE−Initiated modeとNetwork−Initiated modeの両方が許可されており、且つデフォルトのオペレーションモードが設定されている場合には、第7の識別情報はデフォルトのオペレーションモードのみ含めても良い。なお、UE−Initiated modeとNetwork−Initiated modeのどちらをデフォルトのオペレーションモードとするかは、オペレータポリシーに基づいて設定されてもよい。
なお、全てのオペレーションモードのPDNコネクションの確立が許可されてない場合には、PCRF60は、要求したオペレーションモードは許可されないモードであることを示す理由情報(Requested Operation Mode is not allowed)をPGW30に送信しても良い。
全てのオペレーションモードのPDNコネクションの確立が許可されてない場合には、PGW30は、第7の識別情報をSGW35を介してMME40に通知しなくても良い。
全てのオペレーションモードのPDNコネクションの確立が許可されてない場合には、PGW30は、要求したオペレーションモードは許可されないモードであることを示す理由情報(Requested Operation Mode is not allowed)をセッション生成応答に含めてSGW35を介してMME40に送信しても良い。
全てのオペレーションモードのPDNコネクションの確立が許可されてない場合には、PGW30は、許可されたオペレーションが無いことをSGW35を介してMME40に通知しても良い。
このように、Allowed Modeに基づいて、PCRF60又はPGW30は,PDNコネクションの確立が許可されたオペレーションモードを、第7の識別情報としても良い。
なお、第7の識別情報にNetwork−Initiated modeが含まれない場合には、PCRF60はPGW30にTFTを送信しなくても良い。
言い換えると、なお、第7の識別情報にNetwork−Initiated modeが含まれる場合にのみ、PCRF60はPGW30にTFTを送信しても良い。
なお、第7の識別情報にNetwork−Initiated modeが含まれない場合には、PGW30はSGW35を介してMME40にTFTを送信しなくても良い。したがって、この場合には、PGW30はTFTをPGW30はセッション生成応答にPDNアドレス(PDN Address)含めなくても良い。
言い換えると、なお、第7の識別情報にNetwork−Initiated modeが含まれる場合にのみ、PGW30はSGW35を介してMME40にTFTを送信しても良い。したがって、この場合には、PGW30はTFTをPGW30はセッション生成応答にPDNアドレス(PDN Address)含めても良い。
PDNアドレスは、UE10に割り当てられたIPアドレスであってもよい。例えば、IPv4アドレスであってよく、IPv6アドレスを構築するためのIPv6プレフィックスとインターフェースIDであってもよい。ここで、PGW30はUE10のIPアドレスを割り当てても良い。さらに、PGW30は、UE10に割り当てたIPアドレスをPDNアドレスに含めても良い。
また、PDNコネクションIDは、UE10とPGW30の間で確立するPDNコネクションを一意に識別するための情報であってもよい。PDNコネクションIDは、PGW30によって割り当てられてもよく、MME40によって割り当てられても良い。言い換えると、PGW30がPDNコネクションIDを割り当ててもよい。
SGW35は、PGW30が送信したセッション生成応答を受信する。SGW35はセッション生成応答の受信及び/又はセッション生成応答に含まれる第7の識別情報に基づいて、MME40にセッション生成応答を送信する(S2412)。
SGW35はセッション生成応答の受信及び/又はセッション生成応答に含まれる第7の識別情報に基づいて、少なくとも第7の識別情報をセッション生成応答に含めて送信しても良い。
さらに、SGW35はセッション要求応答にPDNアドレス(PDN Address)及び/又はPDNコネクションID及び/又はTFTを含めても良い。
MME40は、SGW35が送信したセッション生成応答を受信する。MME40はセッション生成応答の受信及び/又はセッション生成応答に含まれる第7の識別情報に基づいて、eNodeB45にデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求(Activate default EPS bearer context request)を送信する(S2414)。
MME40は、セッション生成応答の受信及び/又はセッション生成応答に含まれる第7の識別情報に基づいて、少なくともデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求メッセージID(Activate default EPS bearer context request message identity)及びプロシージャトランザクションID及びAPN及びPDNアドレス(PDN Address)及びプロトコル識別子及びEPSベアラID及びEPS QoSをデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含めて送信しても良い。さらに、MME40は、少なくとも第7の識別情報をデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含めても良い。さらに、MME40は、PCO及び/又はESM Cause及び/又はTFT、及び/又はPDNコネクションID、及び/又はPDNコネクション属性情報をデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含めても良い。なお、MME40は第7の識別情報及び/又はTFT及び/又はPDNコネクションIDをPCOに含めて送信しても良い。
ここで、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求メッセージIDはデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求メッセージを表すメッセージタイプであってもよい。
APNはUE10が接続を許可されたAPNであってもよい。より具体的には、APNは、APN1であっても良い。APN1は、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立ことが許可されたAPNであっても良い。MME40はAPN1をデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含めても良い。
PDNアドレスは、UE10に割り当てられたIPアドレスであってもよい。例えば、IPv4アドレスであってよく、IPv6アドレスを構築するためのインターフェースIDであってもよい。
EPS QoSは、EPSベアラのQoSを表す状態であってもよい。
PDNコネクション属性情報は、本PDN接続手続きで確立したPDNコネクションがマルチアクセスPDNコネクションであることを示す情報、及び/又は、PDN接続手続きで確立したPDNコネクションを用いて送受信するユーザデータは、アクセスネットワークA及びアクセスネットワークBを介して送受信することが許可されたことを示す情報、及び/又は、本PDN接続手続きで確立したPDNコネクションが第7の識別情報の示すオペレーションモードのNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションであることを示す情報であってもよい。
なお、UE10は、PDNコネクションのタイプを示すコネクティビティタイプ及び/又はWLANオフロードの可否を示すWLANオフロード許可情報(WLAN offload acceptablity)をさらに含めてデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求メッセージを送信しても良い。さらに、MME40は、PDNコネクション属性情報を、コネクティビティタイプ又はWLANオフロード許可情報に含めて送信しても良い。
ESM Causeは、UE10に割り当てられたPDNアドレスのPDNタイプが、PDN接続要求でUE10が要求したPDNタイプと異なることを表す情報であってもよい。
なお、MME40及び/又はPGW30は、PCOに第7の識別情報を含めてもよい。ただし、MME40及び/又はPGW30はPCOに第7の識別情報を含める場合には、IFOM supportを含めない。逆に、MME40及び/又はPGW30は、PCOにIFOM supportを含める場合には、第7の識別情報を含めない。このように、第7の識別情報とIFOM supportの両方を有効に設定しないことにより、NBIFOMに基づいた通信路の切り替えと、IFOMに基づいた通信路の切り替えのどちらを用いるかを明確にするよう設定しても良い。
eNodeB45は、MME40が送信したデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求を受信する。eNodeB45は、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求の受信に基づいて、UE10にデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求を転送する。
eNodeB45は、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求と共に、少なくとも、UE10にRRC接続設定要求(RRC Connection Reconfiguration)を送信しても良い(S2416)。
UE10は、eNodeB45が送信したRRC接続設定要求を受信する。さらに、UE10は、MME40が送信し、eNodeB45が転送したデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求を受信する。
UE10はRRC接続設定要求の受信に基づいて、eNodeB45にRRC接続設定完了(RRC Connection Reconfiguration Complete)を送信する(S2418)。
eNodeB45は、UE10が送信したRRC接続設定完了を受信する。eNodeB45は、RRC接続設定完了に基づいて、MME40にベアラ設定を送信する。
MME40は、eNodeB45が送信したベアラ設定を受信する(S2420)。
UE10はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求の受信及び/又はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含まれる第7の識別情報に基づいて、MME40にデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾(Activate default EPS bearer context accept)又はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶(Activate default EPS bearer context reject)を送信する(S2422)(S2424)。
UE10は、少なくともデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾メッセージID(Activate default EPS bearer context accept message identity)及びプロシージャトランザクションID及びプロトコル識別子及びEPSベアラIDをデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾に含めて送信しても良い。
また、UE10は、少なくともデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶メッセージID(Activate default EPS bearer context reject message identity)及びプロシージャトランザクションID及びプロトコル識別子及びEPSベアラID及びESM CauseをデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶に含めて送信しても良い。
さらに、PCOをデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾及び/又はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶に含めても良い。
さらに、第7の識別情報に複数のINFOMオペレーションモードが含まれている場合には、UE10は、少なくとも第5の識別情報をデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾又はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶に含めても良い。言い換えると、複数のINFOMオペレーションモードが許可されている場合には、UE10は、許可されているモードのうちの一つを選択し、第5の識別情報に含めて送信しても良い。
ここで、第5の識別情報は、UE10が確立を要求するマルチアクセスPDNコネクションのNBIFOMオペレーションモードを表すMode Indicationであってもよい。なお、UE10は、第5の識別情報に、UE−Initiated mode又はNetwork−Initiated modeを含めても良い。
具体的には、UE10は、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含まれる第7の識別情報にUE−Initiated mode及びNetwork−Initiated modeが含まれている場合、第5の識別情報にUE−Initiated mode又はNetwork−Initiated modeを含めても良い。
UE−Initiated modeとNetwork−Initiated modeのどちらを第5の識別情報に含めるかは、UEポリシーに基づいて決定しても良い。なお、UEポリシーは、UE10に設定された情報であれば良い。例えば、UEポリシーはユーザによって設定された情報であってもよい。
ここで、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾メッセージIDはデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾メッセージを表すメッセージタイプであってもよい。
デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶メッセージIDはデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶メッセージを表すメッセージタイプであってもよい。
ESM Causeは、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求を拒絶する理由を表す情報であってもよい。
これにより、UE10は第3の初期状態に遷移する(S2310)。
つまり、UE10は、第1の初期状態に遷移したこと及び、第1のPDNコネクションのOperation modeに基づいて、LTEアクセスネットワークAを介した追加の転送路を確立する事ができる。
具体的には、UE10は、第1の初期状態に遷移したこと及び、第1のPDNコネクションがNetwork−initiated modeであることに基づき、LTEアクセスネットワークAにアタッチ手続き及びPDN接続手続きを行い、eNB45を介した追加の転送路を確立する事ができる。なお、転送路はベアラ及び/又は通信路であってもよい。
より具体的には、UE10はアタッチ手続きを行い、APN2を用いて選択されるPGW_BとUE10間に第2のPDNコネクションを確立した後、PDN接続手続きを行うことにより、APN1を用いて選択されるPGW_AとUE10間の第1のPDN接続にLTEアクセスネットワークを介した転送路を追加する事ができる。なお、転送路はベアラ及び/又は通信路であってもよい。
又は、UE10は、第1の初期状態に遷移した事及び、UE−initiated modeの第1のPDNコネクションのルーティングルールに基づき、LTEアクセスネットワークAにアタッチ手続き及びPDN接続手続きを行い、eNB45を介した追加の転送路を確立する事ができる。なお、転送路はベアラ及び/又は通信路であってもよい。
具体的には、UE10はアタッチ手続きを行い、APN2を用いて選択されるPGW_BとUE10間に第2のPDNコネクションを確立した後、PDN接続手続きを行うことにより、APN1を用いて選択されるPGW_AとUE10間の第1のPDN接続にLTEアクセスネットワークを介した転送路を追加する事ができる。なお、転送路はベアラ及び/又は通信路であってもよい。
更に、UE10は、第2の初期状態に遷移した事及び、第1のPDNコネクションのOperation modeに基づいて、LTEアクセスネットワークAを介した追加の転送路を確立する事ができる。
具体的には、UE10は、第2の初期状態に遷移した事及び、第1のPDNコネクションがNetwork−initiated modeであることに基づき、LTEアクセスネットワークAにPDN接続手続きを行い、eNB45を介した追加の転送路を確立する事ができる。なお、転送路はベアラ及び/又は通信路であってもよい。
より具体的には、UE10はPDN接続手続きを行うことにより、APN1を用いて選択されるPGW_AとUE10間の第1のPDN接続にLTEアクセスネットワークを介した転送路を追加する事ができる。なお、転送路はベアラ及び/又は通信路であってもよい。
又は、UE10は、第2の初期状態に遷移した事及び、UE−initiated modeの第1のPDNコネクションのルーティングルールに基づき、LTEアクセスネットワークAにPDN接続手続きを行い、eNB45を介した追加の転送路を確立する事ができる。なお、転送路はベアラ及び/又は通信路であってもよい。
具体的には、UE10はPDN接続手続きを行うことにより、APN1を用いて選択されるPGW_AとUE10間の第1のPDN接続にLTEアクセスネットワークを介した転送路を追加する事ができる。なお、転送路はベアラ及び/又は通信路であってもよい。
[3.第3の実施形態]
本発明における第3の実施形態を説明する。第1の実施形態でUE10がTWAG74を介して確立していたマルチアクセスPDNコネクション等のPDNコネクションは、ePDG65を介して確立する。
なお、本実施形態における移動通信システム及び、移動通信システムに含まれる、UE10、PGW30、MME40等の各装置の構成は、第1の実施形態と同様であってもよいため、説明を省略する。
なお、ePDG65の構成は、第1の実施形態において図3を用いて説明したTWAG74と同様であってもよい。なお、ePDG65とTWAG74の異なる点は、ePDG65がWLAN ANb75はコアネットワーク90を接続するのに対し、TWAG74はWLAN ANa70とコアネットワーク90を接続する点である。
なお、本実施形態におけるePDG65の処理は、第1の実施形態で説明したTWAG74の処理と同様であってもよい。なお、UE10、PGW30、MME40、PCRF60等の各装置の各処理は、第1の実施形態における各装置の処理と同様であってもよい。
ただし、UE10およびPGW30の各処理のうち、TWAG74に対して実行している各処理は、ePDG65に対して行う。
さらに、第1の実施形態において説明したPDN接続要求メッセージは、IKEv2トンネル確立手続きにおける制御メッセージであり、且つ、UE10がePDG65に送信するIKEv2認証要求メッセージであってもよい。
したがって、本実施形態におけるIKEv2認証メッセージに含める各種情報は、第1の実施形態において説明したPDN接続要求メッセージに含める各種情報と同様であってもよい。さらに、IKEv2認証メッセージの送受信に関するUE10及びePDG65の各処理は、第1の実施形態において説明したPDN接続要求メッセージの送受信に関するUE10及びTWAG74の各処理と同様であってもよい。
また、第1の実施形態において説明したPDN接続受諾メッセージは、IKEv2トンネル確立手続きにおける制御メッセージであり、且つ、ePDG65がUE10に送信するIKEv2認証要求メッセージに対する許可メッセージであってもよい。
したがって、本実施形態における許可メッセージに含める各種情報は、第1の実施形態において説明したPDN接続受諾メッセージに含める各種情報と同様であってもよい。さらに、許可メッセージの送受信に関するUE10及びePDG65の各処理は、第1の実施形態において説明したPDN接続受諾メッセージの送受信に関するUE10及びTWAG74の各処理と同様であってもよい。
また、第1の実施形態において説明したPDN接続拒絶メッセージは、IKEv2トンネル確立手続きにおける制御メッセージであり、且つ、ePDG65がUE10に送信するIKEv2認証要求メッセージに対する拒絶メッセージであってもよい。
したがって、本実施形態における許可メッセージに含める各種情報は、第1の実施形態において説明したPDN接続拒絶メッセージに含める各種情報と同様であってもよい。さらに、拒絶メッセージの送受信に関するUE10及びePDG65の各処理は、第1の実施形態において説明したPDN接続拒絶メッセージの送受信に関するUE10及びTWAG74の各処理と同様であってもよい。
これにより、UE10は、ePDG65を経由したマルチアクセスPDNコネクションに関する通信制御を行うことができる。
[4.第4の実施形態]
本発明における第4の実施形態を説明する。第2の実施形態でUE10がTWAG74を介して確立していたマルチアクセスPDNコネクション等のPDNコネクションは、ePDG65を介して確立する。
なお、本実施形態における移動通信システム及び、移動通信システムに含まれる、UE10、PGW30、MME40等の各装置の構成は、第2の実施形態と同様であってもよいため、説明を省略する。
なお、ePDG65の構成は、第2の実施形態において図3を用いて説明したTWAG74と同様であってもよい。なお、ePDG65とTWAG74の異なる点は、ePDG65がWLAN ANb75はコアネットワーク90を接続するのに対し、TWAG74はWLAN ANa70とコアネットワーク90を接続する点である。
なお、本実施形態におけるePDG65の処理は、第2の実施形態で説明したTWAG74の処理と同様であってもよい。なお、UE10、PGW30、MME40、PCRF60等の各装置の各処理は、第2の実施形態における各装置の処理と同様であってもよい。ただし、UE10およびPGW30の各処理のうち、TWAG74に対して実行している各処理は、ePDG65に対して行う。
さらに、第2の実施形態において説明したPDN接続要求メッセージは、IKEv2トンネル確立手続きにおける制御メッセージであり、且つ、UE10がePDG65に送信するIKEv2認証要求メッセージであってもよい。
したがって、本実施形態におけるIKEv2認証メッセージに含める各種情報は、第2の実施形態において説明したPDN接続要求メッセージに含める各種情報と同様であってもよい。さらに、IKEv2認証メッセージの送受信に関するUE10及びePDG65の各処理は、第2の実施形態において説明したPDN接続要求メッセージの送受信に関するUE10及びTWAG74の各処理と同様であってもよい。
また、第2の実施形態において説明したPDN接続受諾メッセージは、IKEv2トンネル確立手続きにおける制御メッセージであり、且つ、ePDG65がUE10に送信するIKEv2認証要求メッセージに対する許可メッセージであってもよい。
したがって、本実施形態における許可メッセージに含める各種情報は、第2の実施形態において説明したPDN接続受諾メッセージに含める各種情報と同様であってもよい。さらに、許可メッセージの送受信に関するUE10及びePDG65の各処理は、第2の実施形態において説明したPDN接続受諾メッセージの送受信に関するUE10及びTWAG74の各処理と同様であってもよい。
また、第2の実施形態において説明したPDN接続拒絶メッセージは、IKEv2トンネル確立手続きにおける制御メッセージであり、且つ、ePDG65がUE10に送信するIKEv2認証要求メッセージに対する拒絶メッセージであってもよい。
したがって、本実施形態における許可メッセージに含める各種情報は、第2の実施形態において説明したPDN接続拒絶メッセージに含める各種情報と同様であってもよい。さらに、拒絶メッセージの送受信に関するUE10及びePDG65の各処理は、第2の実施形態において説明したPDN接続拒絶メッセージの送受信に関するUE10及びTWAG74の各処理と同様であってもよい。
これにより、UE10は、ePDG65を経由したマルチアクセスPDNコネクションに関する通信制御を行うことができる。
[5.変形例]
また、各実施形態において各装置で動作するプログラムは、上述した実施形態の機能を実現するように、CPU等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)である。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的に一時記憶装置(例えば、RAM)に蓄積され、その後、各種ROMやHDDの記憶装置に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行なわれる。
ここで、プログラムを格納する記録媒体としては、半導体媒体(例えば、ROMや、不揮発性のメモリカード等)、光記録媒体・光磁気記録媒体(例えば、DVD(Digital Versatile Disc)、MO(Magneto Optical Disc)、MD(Mini Disc)、CD(Compact Disc)、BD等)、磁気記録媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)等のいずれであっても良い。また、ロードしたプログラムを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、オペレーティングシステムあるいは他のアプリケーションプログラム等と共同して処理することにより、本発明の機能が実現される場合もある。
また、市場に流通させる場合には、可搬型の記録媒体にプログラムを格納して流通させたり、インターネット等のネットワークを介して接続されたサーバコンピュータに転送したりすることができる。この場合、サーバコンピュータの記憶装置も本発明に含まれるのは勿論である。
また、上述した実施形態における各装置の一部又は全部を典型的には集積回路であるLSI(Large Scale Integration)として実現しても良い。各装置の各機能ブロックは個別にチップ化しても良いし、一部、又は全部を集積してチップ化しても良い。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、又は汎用プロセッサで実現しても良い。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いることも可能であることは勿論である。
また、上述した実施形態においては、無線アクセスネットワークの例としてLTEと、WLAN(例えば、IEEE802.11a/b/n等)とについて説明したが、WLANの代わりにWiMAXによって接続されても良い。