JP6828502B2 - 情報処理システム、情報処理方法、情報処理装置及びプログラム - Google Patents

情報処理システム、情報処理方法、情報処理装置及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理システム、情報処理方法、情報処理装置及びプログラムに関する。
近年、電話や文書等を用いて相手をだまし、金銭の振込を要求する、いわゆる振り込め詐欺が社会的に問題になっている。金融機関等においては、当該金融機関の営業店舗等に来店した顧客の年齢や当該顧客が行おうとする振込の振込金額等の情報に基づき、振り込め詐欺にあっている可能性がある顧客であるか否かを判断し、詐欺にあっている可能性がある顧客に対して行員が声かけを行うことにより、振り込め詐欺に係る振込を未然に防止している。例えば、下記特許文献1には、振込金額等の情報から振り込め詐欺の可能性の有無を判断し、詐欺の可能性があると判断した場合には、第三者である承認者に対して振込取引の実施可否の判断を要求するシステムが提案されている。
特開2015−64621号公報
しかしながら、上記特許文献1のように振込金額等の情報だけで、顧客が振り込め詐欺にあっている可能性の有無を判断することは難しい。例えば、実際には振り込め詐欺にあっている顧客であるにもかかわらず、振込金額等が所定の条件を満たしていないことから上記システムにて振り込め詐欺の可能性があると判断されないことがある。一方、実際には振り込め詐欺にあっていない顧客であるにもかかわらず、振込金額等が所定の条件を満たしていることから、上記システムにて振り込め詐欺の可能性があると判断される場合がある。すなわち、振込金額等の情報だけで振り込め詐欺の可能性の有無を判断する上記システムには、その判断の精度に限界があった。従って、金融機関等は、より精度よく振り込め詐欺の可能性の有無を判断することができる新たなシステムを求めていた。
そこで、本発明は、上記の状況に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、振り込め詐欺の可能性の有無を精度よく判断することができる、新規かつ改良された情報処理システム、情報処理方法、情報処理装置及びプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、店舗外で顧客が帳票に記入した記入時刻の情報と、当該記入に対応付けられた第1の識別情報とを含む帳票記入情報を受信する受信部と、前記記入時刻以降の前記顧客の行動に関する時刻を取得する時間情報取得部と、前記第1の識別情報に対応する第2の識別情報を取得する識別情報取得部と、前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とを照合する照合部と、前記記入時刻と前記顧客の行動に関する時刻との時間差と、所定の時間とを比較する比較部と、前記照合部の照合結果と、前記比較部の比較結果とに基づいて、詐欺の可能性の有無を判断する判断部と、を備える情報処理システムが提供される。
前記記入時刻は、前記顧客が前記帳票に記入を完了した記入完了時刻であってもよい。
前記時間情報取得部は、前記顧客の行動に関する時刻として、前記顧客が前記店舗に来店した来店時刻を取得し、前記判断部は、前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とが対応していることを示す前記照合結果と、前記時間差が所定の時間以下であることを示す前記比較結果とに基づいて、詐欺の可能性があると判断してもよい。
前記時間情報取得部は、前記来店時刻として、前記店舗に設置された受付端末によって、カード状媒体又は冊子状媒体を受け付けた時刻を取得してもよい。
前記時間情報取得部は、前記来店時刻として、前記店舗の窓口に設置された行員端末によって、顧客識別情報を受け付けた時刻を取得してもよい。
前記時間情報取得部は、前記顧客の行動に関する時刻として、前記記入時刻以降に前記顧客が移動を開始した時刻を取得し、前記判断部は、前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とが対応していることを示す前記照合結果と、前記時間差が所定の時間以下であることを示す前記比較結果とに基づいて、詐欺の可能性があると判断してもよい。
前記時間情報取得部は、前記顧客が携帯するスマートフォン、ウェアラブル端末から前記記入時刻以降に前記顧客が移動を開始した時刻を取得してもよい。
前記情報処理システムは、前記第1の識別情報と前記第2の識別情報との対応関係を格納する記憶部をさらに備えてもよい。
前記記憶部は、前記顧客の属性情報を格納し、前記判断部は、前記属性情報が所定の条件を満たす場合には、詐欺の可能性があると判断してもよい。
前記帳票記入情報は、前記顧客が前記帳票を記入した場所を示す記入位置情報を含み、前記判断部は、前記記入位置情報が所定の条件を満たす場合には、詐欺の可能性があると判断してもよい。
前記帳票記入情報は、前記帳票に記入された取引金額情報を含み、前記判断部は、前記取引金額情報が所定の条件を満たす場合には、詐欺の可能性があると判断してもよい。
前記受信部は、前記顧客が前記記入の際に使用した筆記デバイスから前記帳票記入情報に含まれる少なくとも一部の情報を受信してもよい。
前記情報処理システムは、前記判断部の判断結果を前記店舗の行員に通知する通知部をさらに備えてもよい。
上記課題を解決するために、本発明の更なる別の観点によれば、店舗外で顧客が帳票に記入した記入時刻の情報と、当該記入に対応付けられた第1の識別情報とを含む帳票記入情報を受信し、前記記入時刻以降の前記顧客の行動に関する時刻を取得し、前記第1の識別情報に対応する第2の識別情報を取得し、前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とを照合し、前記記入時刻と前記顧客の行動に関する時刻との時間差と所定の時間とを比較し、前記照合の結果と前記比較の結果とに基づいて、詐欺の可能性の有無を判断する、ことを含む、情報処理方法が提供される。
上記課題を解決するために、本発明の更なる別の観点によれば、店舗外で顧客が帳票に記入した記入時刻の情報と、当該記入に対応付けられた第1の識別情報とを含む帳票記入情報を受信する受信部と、前記記入時刻以降の前記顧客の行動に関する時刻を取得する時間情報取得部と、前記第1の識別情報に対応する第2の識別情報を取得する識別情報取得部と、前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とを照合する照合部と、前記記入時刻と前記顧客の行動に関する時刻との時間差と、所定の時間とを比較する比較部と、前記照合部の照合結果と、前記比較部の比較結果とに基づいて、詐欺の可能性の有無を判断する判断部と、を備える情報処理装置が提供される。
上記課題を解決するために、本発明の更なる別の観点によれば、コンピュータを、店舗外で顧客が帳票に記入した記入時刻の情報と、当該記入に対応付けられた第1の識別情報とを含む帳票記入情報を受信する受信部と、前記記入時刻以降の前記顧客の行動に関する時刻を取得する時間情報取得部と、前記第1の識別情報に対応する第2の識別情報を取得する識別情報取得部と、前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とを照合する照合部と、前記記入時刻と前記顧客の行動に関する時刻との時間差と、所定の時間とを比較する比較部と、前記照合部の照合結果と、前記比較部の比較結果とに基づいて、詐欺の可能性の有無を判断する判断部と、して機能させるための、プログラムが提供される。
以上説明したように本発明によれば、振り込め詐欺の可能性の有無を精度よく判断することができる。
本発明の第1の実施形態に係る情報処理システム1を説明する説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る筆記デバイス10の構成を説明する説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る筆記デバイス10の機能構成を説明するブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るビーコン装置20の機能構成を説明するブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るGPSユニット30の機能構成を説明するブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るサーバ40の機能構成を説明するブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る受付端末50の機能構成を説明するブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る行員端末60の機能構成を説明するブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る情報処理方法を示すフロー図である。 本発明の第1の実施形態に係る画面80の表示の一例を説明する説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る情報処理方法を示すフロー図である。 本発明の実施形態に係るサーバ40のハードウェア構成を示したブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1. 本発明の実施形態をなすに至った経緯
2. 第1の実施形態
2.1 第1の実施形態に係る情報処理システム1の構成
2.2 第1の実施形態に係る情報処理システム1に含まれる各装置の構成
2.3 第1の実施形態に係る情報処理方法
3. 第2の実施形態
3.1 第2の実施形態に係る情報処理方法
4. まとめ
5. 本実施形態に係るサーバ40のハードウェア構成
6. 補足
<<<1.本発明の実施形態をなすに至った経緯>>>
まずは、本発明の実施形態の説明を行うに先立ち、本発明者らが本発明の実施形態をなすに至った経緯について説明する。
先に説明したように、振込金額等の情報から振り込め詐欺の可能性の有無を判断するシステムが既に提案されているが、振込金額等の情報だけで振り込め詐欺の可能性の有無を判断することには限界があった。より具体的には、例えば、実際には振り込め詐欺にあっている顧客であるにもかかわらず、振込金額が所定の金額よりも少額であったばかりに、上記システムにて振り込め詐欺の可能性があると判断されないことがある。このような場合、システムの誤った判断に起因して、行員は振り込み詐欺の可能性があることを認識できないことから、顧客への声かけが行われず、その結果、当該振り込め詐欺に係る振込を未然に防止することができないことがある。一方、実際には振り込め詐欺にあっていない顧客であるにもかかわらず、顧客の年齢が所定の年齢と比べて高齢であり、且つ、振込金額が所定の金額よりも高額であることから、上記システムにて振り込め詐欺の可能性があると判断される場合がある。このような場合、当該顧客は、上記の誤った判断に基づき所望する振込が実行できないこともあり、不便をしいられることもある。
従って、上述のような状況を避けるべく、本発明者は、より精度よく振り込め詐欺の可能性の有無を判断することができる新たなシステムの構築について鋭意検討を行った。本発明者の検討により、振り込め詐欺にあった被害者は、自宅等で帳票を記入してすぐに金融機関の店舗に来店する傾向が高いことが明らかになった。詳細には、現在、横行している振り込め詐欺の犯人の多くは、電話等によって、被害者の親族等が会社のお金を使い込んだ等の理由で緊急にお金が必要になったと被害者に信じこませる。そして、被害者は、親族等を救うべく、自宅等で帳票を記入してからすぐに店舗に来店し、犯人が指定する口座に金銭を振り込む。このようにして、犯人は、被害者から金銭をだまし取るのである。
そこで、本発明者は、振り込め詐欺にあった被害者が帳票を記入してすぐに金融機関の店舗に来店する傾向が高いことを利用して、振り込め詐欺の可能性の有無を精度よく判断することができるのではないかと思考し、本発明の実施形態に係る情報処理システム1を創作するに至った。詳細には、以下に説明する本発明の実施形態に係る情報処理システム1においては、自宅で帳票を予め記入する際に、後述する筆記デバイス10を顧客に利用してもらうことで、帳票の記入時刻を把握することができる。そこで、当該情報処理システム1においては、上記記入時刻以降に、顧客が店舗に来店した来店時刻や来店するために移動を開始した移動開始時刻等の顧客の行動に関する時刻を把握し、上記記入時刻と上記顧客の行動に関する時刻との時間差を比較することにより、顧客が帳票を記入してすぐに店舗に来店したか否かを判断する。さらに、当該情報処理システム1は、顧客が帳票を記入してすぐに店舗に来店していると判断した場合には、その他の情報を用いて、総合的に振り込め詐欺の可能性の有無を判断する。すなわち、以下に説明する本発明の実施形態に係る情報処理システム1によれば、顧客の年齢や振込金額等の情報だけでなく、顧客が帳票を記入してすぐに店舗に来店しているかどうかの情報も利用することにより、より精度よく振り込め詐欺の可能性の有無を判断することができる。
以下に、振り込め詐欺にあった被害者が帳票を記入してすぐに金融機関の店舗に来店する傾向が高いことを利用して、より精度よく振り込め詐欺の可能性の有無を判断することができる本発明の実施形態に係る情報処理システム1の詳細を説明する。
<<<2.第1の実施形態>>>
<<2.1 第1の実施形態に係る情報処理システム1の構成>>
まずは、図1を参照して、第1の実施形態に係る情報処理システム1の構成を説明する。図1は、第1の実施形態に係る情報処理システム1を説明する説明図である。本実施形態に係る情報処理システム1は、図1に示すように、筆記デバイス10と、ビーコン装置20と、GPS(Global Positioning System)ユニット30と、サーバ40と、受付端末50と、行員端末60とを含む。筆記デバイス10は、顧客が自宅等で帳票70(例えば、金融機関で用いられる振込用紙)に対して記入する際に用いられ、ビーコン装置20は、筆記デバイス10が用いられる顧客の自宅等に設置されて、筆記デバイス10の動き等を検出する。また、GPSユニット30は、ビーコン装置20から所定の距離以内に設けられ、筆記デバイス10の位置情報を取得するために用いられ、さらに筆記デバイス10からビーコン装置20を介して受け取った情報をサーバ40へ送信する。サーバ40は、金融機関等が管理する管理センタ等に設置され、当該金融機関で行われる取引の情報や顧客に関する顧客情報を格納する。さらに、受付端末50は、金融機関等の店舗等の入口に設けられ、窓口にて受付を行う順番を示す番号表の発券を行い、行員端末60は、店舗で勤務する行員による操作を受け付け、取引に係る情報を行員に対して表示する。
図1に示すように、筆記デバイス10とビーコン装置20との間、ビーコン装置20とGPSユニット30との間、及び、GPSユニット30とサーバ40との間は、無線通信回線で互いに接続されている。当該無線通信回線は、赤外線通信、超音波通信、無線LAN(Local Area Network)、LTE(Long Term Evolution)等の通信により実現されることができる。なお、本実施形態においては、ビーコン装置20とGPSユニット30との間、GPSユニット30とサーバ40との間は、無線通信回線による接続に限定されるものではなく、有線通信回線で接続されてもよい。また、筆記デバイス10とビーコン装置20との間、ビーコン装置20とGPSユニット30との間、及び、GPSユニット30とサーバ40との間は、互いに異なる通信方式で接続されていてもよい。
また、図1に示すように、サーバ40と受付端末50との間、及び、サーバ40と行員端末60との間は、有線通信回線で互いに接続されている。例えば、当該有線通信回線は、専用回線、LAN(Local Area Network)又はWAN(Wide Area Network)等の通信による実現されることができる。また、専用回線等に対しては、何らかのセキュリティ手段(例えば、Secure Sockets Layer(SSL)等)が施されていてもよい。なお、本実施形態においては、サーバ40と受付端末50との間、及び、サーバ40と行員端末60との間は、有線通信回線による接続に限定されるものではなく、無線通信回線で接続されてもよい。また、サーバ40と受付端末50との間、及び、サーバ40と行員端末60との間は、互いに異なる通信方式で接続されていてもよい。
<<2.2 第1の実施形態に係る情報処理システム1に含まれる各装置の構成>>
以下に、本実施形態に係る情報処理システム1に含まれる各装置の構成について説明する。
<筆記デバイス10>
まずは、本実施形態に係る筆記デバイス10について説明する。筆記デバイス10は、帳票70のような紙状媒体に対して筆記する筆記具である。本実施形態においては、筆記デバイス10は、顧客により自宅等において帳票70に記入する際に使用されることを想定している。なお、筆記デバイス10は、後述するビーコン装置20から所定の範囲(ビーコン装置20との間で無線通信を行うことが可能な範囲)内に常に存在する、もしくは、当該所定の範囲において使用されるものとする。なお、上述の所定の範囲とは、例えば、ビーコン装置20を中心として1〜3m程度の半径を持つ円で囲まれた範囲とする。
当該筆記デバイス10の詳細構成を、図2及び図3を参照して説明する。図2は、本実施形態に係る筆記デバイス10の構成を説明する説明図であり、さらに、図3は、本実施形態に係る筆記デバイス10の機能構成を説明するブロック図である。図2及び図3に示すように、当該筆記デバイス10は、筆記部100と、制御部110と、通信部120とを主に有する。以下に、筆記デバイス10の各部の詳細について説明する。
(筆記部100)
当該筆記部100は、帳票70のような紙状媒体に対して筆記する機能を有し、図2に示すように、当該筆記部100は、顧客が握るための筐体102と、筆記するためのインク等を含むペン芯104とを主に有する。例えば、ペン芯104は、筒状の筐体102の中心を貫くように設けられ、一方の先端は、帳票70に接触して筆記するペン先104aとして、筐体102の外部に突出している。なお、ペン芯104は、ボールペン、サインペン、シャープペン、鉛筆等の筆記具の芯と同様の構成を持つことができる。また、本実施形態においては、筆記デバイス10のペン先104aは、常時、筐体102の外部に突出していることに限定されるものではない。例えば、当該筆記デバイス10は、顧客が筐体102に設けられたノック部106を押すことにより、ペン先104aが筐体102の外部に突出することができる構造であってもよい。さらに、この場合、ペン先104aが筐体102の外部へ突出している状態において顧客が再度ノック部106を押した際には、ペン先104aが筐体102の内部に格納されることができるような構造であってもよい。
(制御部110)
制御部110は、筆記デバイス10に内蔵されるCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等のハードウェアを用いて、後述する通信部120における通信の制御等、筆記デバイス10を全般的に制御する機能を有する。例えば、制御部110は、筆記デバイス10を識別するための各筆記デバイス10のデバイス識別情報(第1の識別情報)を、帳票記入情報の1つとして、後述するサーバ40へ(詳細には、後述するビーコン装置20及びGPSユニット30を介してサーバ40へ送信される)送信するように通信部120を制御してもよい。なお、上記デバイス識別情報は、あらかじめ所定の顧客を識別するための顧客識別情報(第2の識別情報)に紐づけられて、顧客情報の1つとして後述サーバ40に格納されている。さらに、当該デバイス識別情報は、上記顧客識別情報(例えば、顧客の口座番号)を含んでいてもよく、さらに、顧客に関する属性情報(例えば、顧客の年齢や性別)や住所情報(例えば、自宅住所等の位置情報(経度情報、緯度情報))を含んでいてもよい。
(通信部120)
通信部120は、後述するビーコン装置20との間で無線通信を行うことができる。例えば、通信部120は、筆記デバイス10がビーコン装置20から所定の範囲(ビーコン装置20との間で無線通信を行うことが可能な範囲)内にある場合には、ビーコン装置20から定期的に発せられる無線信号(ビーコン信号)を受信し、ビーコン装置20の存在を認識する。さらに、通信部120は、このようにして認識したビーコン装置20に対して所定の信号を送信することにより、上述のデバイス識別情報等をビーコン装置20に送信することができる。
また、筆記デバイス10は、収音装置(図示省略)を有していてもよい。例えば、当該収音装置は、マイクロフォン等により実現され、筆記デバイス10を用いて記入を行っている最中の顧客の音声を収音し、収音した音声情報を帳票記入情報の1つとしてサーバ40へ送信してもよい。
また、筆記デバイス10は、生体センサ(図示省略)を有していてもよい。当該生体センサは、顧客の生体情報を検出するセンサであり、例えば、顧客の指に接して脈拍数、発汗、皮膚温度、皮膚電気抵抗等を測定するセンサを含むことができる。この場合、当該生体センサは、筆記デバイス10を用いて記入を行っている最中の顧客の生体情報を収集し、収集した生体情報を帳票記入情報の1つとしてサーバ40へ送信してもよい。
<ビーコン装置20>
次に、本実施形態に係るビーコン装置20について説明する。ビーコン装置20は、先に説明したように、筆記デバイス10が用いられる顧客の自宅等に設置されて、当該筆記デバイス10とペアリングされて、筆記デバイス10の動き等を検出する。なお、ビーコンとは、ビーコン装置20が定期的に無線信号を発信し、ビーコン装置20が発信した当該無線信号を、ビーコン装置20から所定の範囲内に存在する無線装置(本実施形態においては、筆記デバイス10)が受信することにより、当該無線装置がビーコン装置20の存在を認識することができるような通信システム(方式)のことをいう。また、ビーコン装置20は、後述するGPSユニット30から所定の範囲(GPSユニット30との間で無線通信を行うことが可能な範囲)内に常に存在するものとする。さらに、本実施形態においては、ビーコン装置20は、上述した筆記デバイス10と一対一にペアリングされることに限定されるものではなく、1つのビーコン装置20が複数の筆記デバイス10とペアリングされてもよく、特に限定されるものではない。
図4を参照して、本実施形態に係るビーコン装置20を説明する。図4は、本実施形態に係るビーコン装置20のブロック図である。図4に示すように、ビーコン装置20は、制御部210と、通信部220とを主に有する。以下に、ビーコン装置20の各部の詳細について説明する。
(制御部210)
制御部210は、ビーコン装置20に内蔵されるCPU、RAMなどのハードウェアを用いて、後述する通信部220における通信の制御等、ビーコン装置20を全般的に制御する機能を有する。例えば、制御部210は、正確な時刻を把握する時計機構(図示省略)を内蔵し、筆記デバイス10の動きを検出した場合には、筆記デバイス10が動き出した時刻を顧客が帳票70に対する記入を開始した記入開始時刻として、また、筆記デバイス10が動きを停止した時刻を顧客が帳票70に対して記入を完了した記入完了時刻として取得することができる。そして、制御部110は、取得した時刻の情報(記入開始時刻や記入完了時刻の情報)を帳票記入情報の1つとしてサーバ40へ送信するように、後述する通信部220を制御することもできる。
例えば、制御部210は、後述する通信部220によって受信された筆記デバイス10からの無線信号の受信方向の変化や、当該無線信号の強弱の変化により、ビーコン装置20に対する筆記デバイス10の現在位置(相対的位置)が変化している情報を取得することができる。従って、制御部210は、当該相対的位置の変化を検出することにより、筆記デバイス10の動きを検出することができる。なお、本実施形態においては、他の方法によって筆記デバイス10の動きを検出してもよく、その詳細については後で説明する。
(通信部220)
通信部220は、上述した筆記デバイス10との間で無線通信を行うことができる。詳細には、通信部220は、先に説明したように定期的に無線信号を発し、当該無線信号は、ビーコン装置20から所定の範囲内に存在する筆記デバイス10において受信される。さらに、通信部220は、筆記デバイス10から送信されたデバイス識別情報等を受信することができ、例えば、通信部220で受信したデバイス識別情報を用いることにより、上述した制御部210は、動きが検出された筆記デバイス10を特定することが可能である。
また、通信部220は、後述するGPSユニット30との間で無線通信を行うことができ、上述の帳票記入情報をGPSユニット30へ送信することができる。例えば、通信部220は、帳票記入情報として、該当する筆記デバイス10のデバイス識別情報と、当該筆記デバイス10による記入時刻(記入開始時刻、記入完了時刻)の情報とを、GPSユニット30へ送信する。
<GPSユニット30>
次に、本実施形態に係るGPSユニット30について説明する。GPSユニット30は、ビーコン装置20から所定の範囲(ビーコン装置20との間で無線通信を行うことが可能な範囲)以内に設けられ、ビーコン装置20、すなわち、筆記デバイス10の位置情報(具体的には経度情報、緯度情報)を取得するために用いられ、さらに、ビーコン装置20から受信した情報をサーバ40へ送信する。なお、上述の所定の範囲とは、例えば、例えば、ビーコン装置20を中心として数10m程度の半径を持つ円で囲まれた範囲とする。図5を参照して、本実施形態に係るGPSユニット30を説明する。図5は、本実施形態に係るGPSユニット30のブロック図である。図5に示すように、GPSユニット30は、制御部310と、通信部320とを主に有する。以下に、GPSユニット30の各部の詳細について説明する。
(制御部310)
制御部310は、GPSユニット30に内蔵されるCPU、RAMなどのハードウェアを用いて、後述する通信部320における通信の制御等、GPSユニット30を全般的に制御する機能を有する。例えば、制御部310は、ビーコン装置20から送信された帳票記入情報等をサーバ40へ送信するように、後述する通信部320を制御する。また、制御部310は、筆記デバイス10の位置情報を帳票記入情報の1つある記入位置情報として、サーバ40へ送信するように通信部320を制御する。
(通信部320)
通信部320は、上述したビーコン装置20から帳票記入情報を受信し、受信した帳票記入情報を後述するサーバ40へ送信する。さらに、通信部320は、測位センサとしての機能を有する。詳細には、測位センサとしての通信部320は、上述した制御部310と協働して、GPS衛星(図示省略)からのGPS信号を受信することにより、GPSユニット30の位置情報(経度情報、緯度情報)を取得することができる。加えて、通信部320は、上述した制御部310と協働して、通信部320で受信したビーコン装置20からの無線信号の強弱により、GPSユニット30に対するビーコン装置20の相対的位置の情報を取得することができる。上述した筆記デバイス10がビーコン装置20から所定の範囲以内に存在する又は使用されていることが予めわかっていることから、取得されたビーコン装置20の相対的位置の情報は、GPSユニット30に対する筆記デバイス10の相対的位置の情報と読み替えて扱うことができる。従って、通信部320は、制御部310と協働して、上述したGPSユニット30の位置情報と、GPSユニット30に対する筆記デバイス10の相対的位置情報とを利用して、筆記デバイス10の位置情報(経度情報及び緯度情報、又は、所定の幅を持った経度情報及び緯度情報)を、記入位置情報として取得することができる。
なお、GPSユニット30の機能は、上述したビーコン装置20に備わっていてもよく、このようにすることで、本実施形態に係る情報処理システム1の構成をシンプルにすることができる。この場合には、ビーコン装置20は、当該ビーコン装置20がGPS衛星からのGPS信号をビーコン装置20の測位が可能な状態で常に受信できるような位置に設置されることとなる。
<サーバ40>
次に、本実施形態に係るサーバ40について説明する。サーバ40は、金融機関等が管理する管理センタ等に設置され、当該金融機関等で行われる取引の情報や顧客に関する顧客情報を格納する。さらに、サーバ40は、GPSユニット30から送信された帳票記入情報等を用いて、振り込み詐欺の可能性の有無を判断する。図6を参照して、本実施形態に係るサーバ40を説明する。図7は、本実施形態に係るサーバ40のブロック図である。図6に示すように、当該サーバ40は、記憶部400と、制御部410と、通信部(受信部)420とを主に有する。以下に、サーバ40の各部の詳細について説明する。
(記憶部400)
記憶部400は、サーバ40に内蔵されるHDD(Hard Disk Drive)等のハードウェアから実現され、顧客情報等を格納する。より具体的には、記憶部400は、上述したデバイス識別情報を、口座番号等の顧客識別情報に紐づけて格納する。さらに、記憶部400は、顧客情報として、口座番号以外にも顧客の自宅の位置情報(経度情報、緯度情報)や、顧客の年齢、性別等の属性情報、顧客の顔画像等の情報を格納してもよい。
(制御部410)
制御部410は、サーバ40に内蔵されるCPU、RAMなどのハードウェアを用いて、後述する通信部420における通信の制御等、サーバ40を全般的に制御する機能を有する。詳細には、制御部410は、行員端末60等から顧客の顧客識別情報を取得し、取得した顧客識別情報を、後述する通信部420を介して受信した帳票記入情報に含まれるデバイス識別情報と照合する照合部(識別情報取得部及び照合部)412として機能することができる。また、制御部410は、顧客の行動に関する時刻(来店時刻等)を後述する受付端末50等から取得し、取得した上記時刻と、通信部420を介して受信した帳票記入情報に含まれる記入時刻情報との間の時間差を算出し、算出した時間差を所定の時間とを比較する比較部(時間情報取得部及び比較部)414として機能することができる。さらに、制御部410は、照合部412の照合結果や、比較部414の比較結果等に基づき、振り込め詐欺の可能性の有無を判断する判断部416として機能することもでき、判断部416の判断結果を店舗の行員に通知する通知部418として機能することもできる。
−照合部412−
照合部412は、記憶部400に格納された顧客情報を参照して、筆記デバイス10からビーコン装置20及びGPSユニット30を介して受信した帳票記入情報に含まれるデバイス識別情報と、後述する行員端末60から受信した顧客識別情報とが対応するか否かを照合する。
−比較部414−
例えば、比較部414は、ビーコン装置20からGPSユニット30を介して受信した帳票記入情報に含まれる記入時刻(記入開始時刻又は記入完了時刻)と、受付端末50等から取得した顧客の来店時刻との時間差を算出する。さらに、比較部414は、算出した時間差を所定の時間と比較する。なお、所定の時間とは、例えば、顧客の自宅と該当する店舗との間の移動にかかる所要時間に30分程度の時間を足した時間である。比較部414の比較により、算出した時間差が所定の時間以下である場合には、顧客が帳票70を記入してすぐに店舗に来店していると推定する。一方、比較部414の比較により、算出した時間差が所定の時間よりも長い場合には、顧客が帳票70を記入してすぐに店舗に来店していないと推定する。また、比較部414は、記入時刻以降に顧客が移動を開始した移動開始時刻を取得できる場合には、記入時刻と移動開始時刻との時間差を算出してもよく、この場合、所定の時間としては、例えば、数10分程度の時間を設定することができる。
−判断部416−
判断部416は、帳票記入情報に含まれる記入位置情報と、上述した記憶部400に格納された属性情報と、後述する行員端末60から取得した振込金額(取引金額)等の情報を用いて、振り込め詐欺の可能性の有無を判断する。例えば、判断部416は、属性情報に格納された顧客の年齢を参照し、所定の年齢と比較する。さらに、判断部416は、記入位置情報を記憶部400に格納された顧客の自宅の位置情報と比較し、記入位置が顧客の自宅であるかを判断する(具体的には、判断部416は、記憶部400に格納された顧客の自宅の位置情報と、記入位置の情報とを比較して、記入位置が自宅の位置情報を基準として所定の範囲に含まれていた場合には、記入位置は自宅であると推定する)。また、判断部416は、行員端末60から取得した振込金額を所定の金額と比較する。そして、判断部416は、このような比較を行い、顧客の年齢が所定の年齢よりも高齢であって、記入位置が顧客の自宅と推定され、且つ、振込金額が所定の金額より高額である場合には、振り込め詐欺の可能性があると判断する。
−通知部418−
通知部418は、上述の判断部416の判断結果を行員に通知する。例えば、通知部418は、判断部416が振り込め詐欺の可能性があると判断した場合には、後述する行員端末60の表示部640に、顧客に声かけを行うように行員に対して注意喚起を行う画面80の表示(図10参照)を行うように、行員端末60を制御する。なお、本実施形態においては、通知部418が画面表示を行うように制御することに限定されるものではなく、通知部418は、行員端末60に対して所定の音声を出力するように制御してもよく、行員に対して注意喚起できるような方式であれば、注意喚起の方式、制御については特に限定されるものではない。
(通信部420)
通信部420は、GPSユニット30、受付端末50及び行員端末60との間で通信を行う。詳細には、通信部420は、図7に示すように、GPSユニット30との間で無線通信を行う無線通信部422と、受付端末50及び行員端末60との間で有線通信を行う有線通信部424とを主に有する。
−無線通信部422−
無線通信部422は、GPSユニット30との間で無線通信を行い、デバイス識別情報と、記入時刻情報(記入開始時刻、記入完了時刻)と、記入位置情報とを含む帳票記入情報を受信する。また、無線通信部422は、顧客が携帯するモバイル端末(例えば、スマートフォン等)(図示省略)や顧客の身体に装着されたウェアラブル端末(例えば、スマートウォッチ等)(図示省略)等から、記入時刻以降に顧客が移動を開始した移動開始時刻の情報を取得してもよい。この場合、上記モバイル端末等は、当該モバイル端末等の現在位置が所定の時間幅において所定の距離以上変化した場合には、顧客が移動を開始したと判断して移動開始時刻を取得し、サーバ40へ送信する。
−有線通信部424−
有線通信部424は、受付端末50及び行員端末60との間で有線通信を行い、受付端末50から顧客の来店時刻の情報を受信し、行員端末60から振込金額等の情報を受信する。なお、有線通信部424は、行員端末60から顧客の来店時刻を受信してもよく、この場合、行員端末60において当該顧客を識別する顧客識別情報(例えば、口座番号)が入力された時刻を顧客の来店時刻とする。さらに、有線通信部424は、上述の通知部418による通知のための制御信号を行員端末60に送信する。
<受付端末50>
次に、本実施形態に係る受付端末50について説明する。受付端末50は、先に説明したように、金融機関等の店舗等の入口に設けられ、当該店舗に来店した顧客の操作を受け付け、当該顧客の所望する取引に応じて適切な窓口へ誘導するための情報を当該顧客に向けて表示したり、待ち時間を表示したり、窓口にて受付を行う順番を示す番号表を発券したりする。また、本実施形態に係る受付端末50は、顧客が来店した来店時刻を取得し、上述したサーバ40へ送信する。図7を参照して、本実施形態に係る受付端末50を説明する。図7は、本実施形態に係る受付端末50のブロック図である。図7に示すように、当該受付端末50は、制御部510と、通信部520と、操作部530と、表示部540と、カード/通帳受付部550と、発券部560とを主に有する。以下に、受付端末50の各部の詳細について説明する。
(制御部510)
制御部510は、受付端末50に内蔵されるCPU、RAMなどのハードウェアを用いて、後述する通信部520における通信の制御等、受付端末50を全般的に制御する機能を有する。例えば、制御部510は、後述するカード/通帳受付部550が顧客からキャッシュカード等のカード状媒体又は通帳等の冊子状媒体を受け付けた場合には、カード/通帳受付部550が読み取ったカード状媒体等に書き込まれた顧客識別情報を、サーバ40へ送信するように、後述する通信部520を制御する。さらに、制御部510は、正確な時刻を把握する時計機構(図示省略)を内蔵し、顧客からカード状媒体等を受け付けた場合には、顧客の来店時刻としてカード状媒体等の受付時刻を取得する。そして、制御部510は、取得した受付時刻の情報をサーバ40へ送信するように、後述する通信部520を制御する。また、制御部510は、後述する操作部530に対する顧客の操作を受け付けた場合には、発券部560に対して、窓口にて受付を行う順番を示す番号表を発券するように制御する。
(通信部520)
通信部520は、サーバ40との間で有線通信を行う。
(操作部530)
操作部530は、受付端末50の外側に設けられ、顧客と受付端末50との間のインターフェースとして、顧客による各種の入力操作(例えば、顧客が所望する取引の内容の情報を入力する操作や顧客を識別するための顧客識別情報を入力する操作)を受け付ける。例えば、当該操作部530は、後述する表示部540に積層されたタッチパネルにより実現され、顧客の指先の接触や電子ペン等による入力操作を受けつける。また、操作部530は、キーボード等によって実現されてもよい。
(表示部540)
表示部540は、顧客と対向するように設けられ、顧客と受付端末50との間のインターフェースの役割を果たす。詳細には、表示部540は、顧客に対して表示を行う表示部としての機能を有し、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)装置や、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置等により実現される。例えば、表示部540は、顧客の所望する取引に応じて適切な窓口へ誘導するための情報(例えば、該当する窓口番号の情報)や、待ち時間等を顧客に向けて表示する。
(カード/通帳受付部550)
カード/通帳受付部550は、読取り機能を有する装置である。カード/通帳受付部550は、顧客により挿入されたキャッシュカード等のカード状媒体、もしくは、通帳等の冊子状媒体から、磁気ストライプ及びIC(Integrated Circuit)チップに書き込まれた媒体情報(例えば、カードを所有する顧客を特定するための、口座番号等の顧客識別情報)を読取ることができる。
(発券部560)
発券部560は、上述した制御部510の制御に従って、窓口で受付を行う順番を示す番号表を印刷し、顧客に対して発券する。
なお、本実施形態においては、受付端末50は、顧客に挿入されたカード状媒体等から顧客識別情報を取得することに限定されるものではなく、例えば、受付端末50は、顧客による操作部530に対する入力操作により入力された顧客識別情報を取得してもよい。
また、本実施形態においては、受付端末50は上述したような構成の端末に限定されるものではなく、撮像素子、及び撮像素子への被写体像の結像を制御するためのレンズ等の各種の部材を用いて顧客の顔を撮像する撮像装置(図示省略)であってもよい。この場合、撮像装置は、金融機関等の店舗等の入口に設けられ、当該店舗に来店した顧客の顔を撮像する。例えば、サーバ40は、当該撮像装置によって取得された顔画像を、記憶部400に格納された各顧客の顔画像と照合することにより、来店した顧客を識別することができる。さらに、このようにして顧客が識別された場合には、来店時刻として、顧客の顔画像が取得された時刻を用いることもできる。
<行員端末60>
次に、本実施形態に係る行員端末60について説明する。行員端末60は、先に説明したように、店舗で勤務する行員による操作を受け付け、取引に係る情報を行員に対して表示する機能を持ち、例えばパーソナルコンピュータによって実現される。図8を参照して、本実施形態に係る行員端末60を説明する。図8は、本実施形態に係る行員端末60のブロック図である。図8に示すように、当該行員端末60は、制御部610と、通信部620と、操作部630と、表示部640とを主に有する。以下に、行員端末60の各部の詳細について説明する。
(制御部610)
制御部610は、行員端末60に内蔵されるCPU、RAMなどのハードウェアを用いて、後述する通信部620における通信の制御等、行員端末60を全般的に制御する機能を有する。例えば、制御部610は、行員が、顧客から帳票70を受取り、帳票70の記載等に従って取引に係る情報(例えば、振込金額の情報)を行員端末60に入力した場合には、入力された取引に係る情報をサーバ40へ送信するように、後述する通信部620を制御する。
(通信部620)
通信部620は、サーバ40との間で有線通信を行う。
(操作部630)
操作部630は、行員と行員端末60との間のインターフェースとして、行員による各種の入力操作(例えば、顧客が所望する取引の内容の情報を入力する操作や顧客を識別するための顧客識別情報を入力する操作)を受け付ける。例えば、当該操作部630は、キーボード等によって実現される。
(表示部640)
表示部640は、行員と対向するように設けられ、行員と行員端末60との間のインターフェースの役割を果たす。詳細には、表示部640は、行員に対して表示を行う表示部としての機能を有し、例えば、LCD装置や、OLED装置等により実現される。具体的には、表示部640は、顧客に声かけを行うように行員に対して注意喚起を行う画面80の表示(図10参照)を行う。
なお、本実施形態においては、上記来店時刻は、上述の受付端末50により取得される時刻であることに限定されるものではなく、行員端末60のよって取得される、行員が帳票70の記載等に従って取引に係る情報(例えば、口座番号、振込金額の情報)を行員端末60に入力(行員によって操作部630に対して行われる入力操作や、行員が帳票70を行員端末60に設けられたOCR(Optical Character Recognition)装置に読み込ませる等)した際の時刻であってもよい。
また、本実施形態に係る情報処理システム1は、さらに、顧客が携帯するモバイル端末(例えば、スマートフォン等)(図示省略)や顧客の身体に装着されたウェアラブル端末(例えば、スマートウォッチ等)(図示省略)等を含んでもよい。この場合、上記モバイル端末等には、当該モバイル端末の動きを検出するモーションセンサ(加速度計やジャイロセンサ等)が設けられ、当該情報処理システム1は、上記モバイル端末等から記入時刻以降に顧客が移動を開始した移動開始時刻の情報を取得してもよく、もしくは、記入時刻以降に顧客が移動した経路の情報を取得してもよい。
<<2.3 第1の実施形態に係る情報処理方法>>
以上、本実施形態に係る情報処理システム1及びそれに含まれる各装置の構成について説明した。次に、本実施形態に係る情報処理方法について、図9及び図10を参照して説明する。図9は、本実施形態に係る情報処理方法を示すフロー図である。さらに、図10は、本実施形態に係る画面80の表示の一例を説明する説明図である。図9に示すように、本実施形態に係る情報処理方法には、ステップS101からステップS115までの複数のステップが含まれている。以下に、本実施形態に係る情報処理方法の各ステップの詳細を説明する。
なお、以下に説明する情報処理方法は、顧客は、ある金融機関の常連顧客であり、自宅に当該金融機関の取引で用いられる未記入の帳票70を保管しており、必要に応じて帳票70を自宅で記入してから当該金融機関の店舗に来店することを前提とする。さらに、以下に説明する情報処理方法においては、顧客は、上述した筆記デバイス10によって帳票70を記入するものとする。また、帳票70及び筆記デバイス10は、常連顧客に対して金融機関から配布されるものであることを想定している。
(ステップS101)
自宅で、顧客が筆記デバイス10を用いて帳票70を記入する。サーバ40は、筆記デバイス10からビーコン装置20及びGPSユニット30を介して、当該記入で用いられた筆記デバイス10に係るデバイス識別情報と、当該記入に係る記入時刻及び記入位置情報とを含む帳票記入情報を取得する。なお、記入時刻は、先に説明したように、記入開始時刻や記入完了時刻のいずれかであることができるが、本実施形態においては、記入時刻として、顧客が帳票70の記入を完了した記入完了時刻を用いることが好ましい。
(ステップS103)
顧客は、記入した帳票70を持参し、金融機関の店舗に来店する。さらに、顧客は、当該店舗の入口に設置された受付端末50に対して所望する取引の内容を入力するとともに、帳票70とともに持参したキャッシュカードを受付端末50に挿入する。サーバ40は、当該顧客の来店時刻の情報として上記受付端末50からキャッシュカードの受付時刻の情報を取得する。その際、サーバ40は、受付端末50から当該キャッシュカードから読み取られた顧客識別情報も取得する。
(ステップS105)
顧客は、受付端末50により指示された窓口へ帳票70等を持参する。当該窓口を担当する行員は、顧客から帳票70やキャッシュカードを受取り、取引を行うための情報(例えば、顧客の口座番号、振込金額等の情報)を行員端末60に入力する。サーバ40は、行員により入力された口座番号、振込金額等の情報を行員端末60から取得する。
(ステップS107)
サーバ40は、当該サーバ40に格納された顧客情報を参照して、ステップS101で取得した帳票記入情報に含まれるデバイス識別情報が、ステップS105で取得した顧客識別情報と対応するか否かを照合する。対応する場合には、ステップS109へ進み、対応しない場合には、ステップS115へ進む。
(ステップS109)
サーバ40は、ステップS101で取得した帳票記入情報に含まれる記入時刻とステップS103で取得した来店時刻との時間差を算出し、算出した時間差を所定の時間と比較する。なお、先に説明したように、所定の時間とは、例えば、顧客の自宅と該当する店舗との間の移動にかかる所要時間に30分程度の時間を足した時間である。算出した時間差が所定の時間以下である場合には、顧客が帳票70を記入してすぐに店舗に来店していると推定して、ステップS111へ進み、所定の時間よりも長い場合には、顧客が帳票70を記入してすぐに店舗に来店していないと推定して、ステップS115へ進む。
(ステップS111)
サーバ40は、記憶部400に格納された上記顧客の年齢情報と、ステップS101で取得した帳票記入情報に含まれる記入位置情報と、ステップS105で取得した振込金額情報とが所定の条件を満たしているかを判断する。詳細には、サーバ40は、顧客の年齢が所定の年齢(例えば60歳)よりも高齢であって、記入位置が顧客の自宅と推定され、且つ、振込金額が所定の金額(例えば50万円)よりの高額である場合には、所定の条件を満たしているものとして、振り込み詐欺の可能性があると判断する。そして、このように所定の条件を満たして振り込め詐欺の可能性があると判断される場合には、ステップS113へ進み、一方、1つでも上記条件を満たしていないことから振り込め詐欺の可能性がないと判断される場合には、ステップS115へ進む。
(ステップS113)
サーバ40は、ステップS111で振り込め詐欺の可能性があると判断したことに基づいて、行員に対して注意喚起の通知を行う。例えば、サーバ40は、行員端末60の表示部640に、図10に示すような行員に対して注意喚起を行う画面80の表示を行う。図10に示される注意喚起のための画面80は、例えば、顧客が詐欺にあっている恐れがある旨の表示を含み、さらには、行員に確認作業(顧客に対する声かけ)を行うように促すための表示を含む。行員は、当該画面80を視認することにより、顧客が振り込め詐欺にあっている恐れのある顧客であると認識し、当該顧客に対して声かけを行うことができる。その後、本実施形態に係る情報処理を終了する。
(ステップS115)
サーバ40は、ステップS111で振り込め詐欺の可能性がないと判断したことに基づいて、通常の取引処理へ移行する。その後、本実施形態に係る情報処理を終了する。
なお、上述のステップS111に示した条件の内容(記入位置、年齢、振込金額等)は一例であり、本実施形態においては、他の条件であってもよい。例えば、記入場所を顧客の自宅ではなく、顧客の会社としてもよい。この場合、サーバ40に格納される顧客情報には、顧客の会社の位置情報が含まれることとなる。
以上により、本実施形態に係る情報処理システム1によれば、顧客の年齢や振込金額だけでなく、顧客が帳票を記載してすぐに店舗に来店しているかどうかの情報も利用することにより、より精度よく振り込め詐欺の可能性の有無を判断することができる。加えて、本実施形態によれば、金融機関側は、筆記デバイス10が利用されたことを把握することが可能であることから、当該把握により顧客は来店する蓋然性が高いことを認識し、当該顧客の来店に備えた事前準備を行うことができる。従って、顧客が来店した際には迅速に顧客に対して適切なサービスを提供することが可能であることから、常連顧客に対するサービスの質を向上させることにもつながる。
なお、本実施形態においては、デバイス識別情報の代わりに、記入位置情報を用いてもよい。この場合、サーバ40は、記憶部400に格納された顧客情報に含まれる顧客の自宅の位置情報と、取得した記入位置情報とを照合することにより、該当する顧客を識別することも可能である。
また、本実施形態においては、筆記デバイス10に設けられた収音装置(図示省略)により収音された、筆記デバイス10を用いて記入を行っている最中の顧客の音声の情報をサーバ40へ送信してもよい。例えば、サーバ40は、送信された音声情報を解析し、当該音声情報から特定の単語(例えば、「どうしよう」「大変だ」等)が抽出された場合には、振り込め詐欺の可能性があると判断してもよい。このような音声情報をも併せて利用することにより、本実施形態における振り込め詐欺の可能性の有無の判断の精度を向上させることができる。
また、本実施形態においては、筆記デバイス10に設けられた生体センサ(図示省略)により検出された、筆記デバイス10を用いて記入を行っている最中の顧客の生体情報をサーバ40へ送信してもよい。例えば、サーバ40は、送信された生体情報を解析し、所定の数値以上の脈拍数や発汗量が検出された場合には、当該顧客は動揺して高い脈拍数や発汗量が検出されたと推定し、振り込め詐欺の可能性があると判断してもよい。このような生体情報をも併せて利用することにより、本実施形態における振り込め詐欺の可能性の有無の判断の精度を向上させることができる。
さらに、本実施形態においては、筆記デバイス10の動きは、上述したようなビーコン装置20に対する相対的位置の変化により検出することに限定されるものではなく、例えば、筆記デバイス10に内蔵されるモーションセンサ(図示省略)によって検出されてもよい。より具体的には、当該モーションセンサは、例えば、加速度センサや、ジャイロセンサを含むことができ、顧客が筆記デバイス10を動かすことにより発生する加速度や角速度等の変化を検出することにより、筆記デバイス10の動きを検出する。
また、本実施形態においては、筆記デバイス10の動きは、帳票70を記載する際に帳票70の下に置かれる筆記台(図示省略)によって検出されてもよい。具体的には、当該筆記台は、筆記デバイス10のペン先104aによる押圧や、ペン先104aの近接を検出することにより、筆記デバイス10の動きを検出する。なお、この場合、当該筆記台に、ビーコン装置20の機能の一部(例えば、GPSユニット30への情報送信等の機能)を担わせてもよい。
また、本実施形態においては、筆記デバイス10の動きに基づき、記入開始時刻や記入完了時刻を取得することに限定されるものではなく、例えば、筆記デバイス10の制御部110は、上述したノック部106に対する顧客による操作を検出することにより、記入開始時刻や記入完了時刻を取得してもよい。例えば、顧客が筐体102に設けられたノック部106を押すことにより、ペン先104aが筐体102の外部に突出することができる場合には、制御部110は、当該ノック部106に対する押圧を検出したことに基づいて、顧客が筆記デバイス10を用いて記入を開始したと判断し、記入開始時刻を取得する。
また、本実施形態においては、筆記デバイス10に内蔵される撮像装置(図示省略)による検出に基づき、記入開始時刻や記入完了時刻を取得してもよい。詳細には、当該撮像装置は、筆記デバイス10の筐体102のペン先104a側に設けられたCCD(Charge-Coupled Device)カメラ等の撮像装置であることができる。当該撮像装置のレンズ部(図示省略)は、ペン先104aの近傍において筐体102から露出しており、ペン先104aと対向する物体を撮影することができる。さらに、帳票70には、例えばマトリックス状に複数のドットが薄く印刷されており、制御部110は、上記撮像装置により撮影された当該ドットの画像により、筆記デバイス10のペン先104aが帳票70と対向していることが検出することが可能である。そして、制御部110は、ペン先104aが帳票70と対向していることを検出した場合には、顧客が筆記デバイス10を用いて記入を開始したと判断し、記入開始時刻を取得することができる。
さらに、本実施形態においては、サーバ40は、筆記デバイス10の動きの変化から筆記デバイス10の移動の軌跡を認識し、当該軌跡を解析することで、筆記デバイス10を用いて記入された記入内容(例えば、振込先の口座番号、振込金額等)を、帳票記入情報の1つとして取得してもよい。この場合、サーバ40は、取得された記入内容を解析して、該当顧客が店舗に来店する前に、当該顧客が所望する取引内容を把握することができることから、店舗の行員は当該顧客の来店に備えて事前準備を行うことができる。また、本実施形態に係るサーバ40は、上述のように把握した記入内容を利用して、振り込め詐欺の可能性の有無を判断してもよい。例えば、サーバ40は、記入内容に含まれる振込金額が所定の金額と比べて高額である場合には、振り込め詐欺の可能性があると判断してもよい。
また、最近は、犯人が必要な事項(振込先の口座番号等)が予め記入された振込用紙を被害者の自宅に送付し、当該被害者に当該振込用紙を用いて振込を行わせるようなタイプの振り込め詐欺も存在する。そこで、このようなタイプの詐欺の対策として、サーバ40は、筆記デバイス10を用いて記入された記入内容を取得し、当該記入内容から、顧客が振込先の口座番号を記入していないことが検出できた場合には、上述のようなタイプの詐欺の可能性があると判断してもよい。
<<<3.第2の実施形態>>>
上述の第1の実施形態においては、記入時刻(記入完了時刻)と来店時刻との時間差を用いて、振り込み詐欺の可能性の有無を判断していた。しかし、本実施形態においては、このような時間差を利用することに限定されるものではなく、他の時刻による時間差を用いることもできる。例えば、先に説明したように、振り込め詐欺にあった被害者は帳票70を記入してすぐに金融機関の店舗に来店する傾向が高いことから、上記記入時刻以降に、顧客が店舗に来店するために移動を開始した移動開始時刻を用いることによっても、上述の判断を行うことが可能である。以下に、このような本実施形態を説明する。
なお、本実施形態に係る情報処理システム1、及び情報処理システム1に含まれる各装置の構成は、第1の実施形態と共通する。従って、ここでは、本実施形態に係る情報処理システム1、及び情報処理システム1に含まれる各装置の構成についての説明を省略する。
<<3.1 第2の実施形態に係る情報処理方法>>
以下に、本実施形態に係る情報処理方法について、図11を参照して説明する。図11は、本実施形態に係る情報処理方法を示すフロー図である。図11に示すように、本実施形態に係る情報処理方法のフロー図には、ステップS201からステップS215までの複数のステップが含まれている。以下に、本実施形態に係る情報処理方法の各ステップの詳細を説明する。
なお、本実施形態においても、顧客は、自宅に金融機関の取引で用いられる未記入の帳票70を保管しており、必要に応じて帳票70を自宅で筆記デバイス10によって記入してから当該金融機関の店舗に来店することを前提としている。さらに、顧客は、モバイル端末の動きを検出するモーションセンサ(加速度計やジャイロセンサ等)を備える、モバイル端末(例えば、スマートフォン等)(図示省略)を携帯し、もしくは、ウェアラブル端末(例えば、スマートウォッチ等)(図示省略)を身体に装着しているものとする。
(ステップS201)
図9に示される第1の実施形態のステップS101と同様であるため、ここでは説明を省略する。
(ステップS203)
顧客は、記入した帳票70を持参し、金融機関の店舗に向かおうと移動を開始する(具体的には、顧客が自宅を出る)。サーバ40は、顧客が携帯するモバイル端末(図示省略)又は顧客の身体に装着されたウェアラブル端末(図示省略)等から、記入時刻以降に顧客が移動を開始した移動開始時刻の情報を取得する。
(ステップS205〜ステップS207)
図9に示される第1の実施形態のステップS105からステップS107と同様であるため、ここでは説明を省略する。
(ステップS209)
サーバ40は、ステップS201で取得した帳票記入情報に含まれる記入時刻とステップS203で取得した移動開始時刻との時間差を算出し、算出した時間差を所定の時間と比較する。なお、所定の時間とは例えば30分程度の時間である。算出した時間差が所定の時間以下である場合には、顧客が帳票70を記入してすぐに店舗に来店していると推定して、ステップS211へ進み、所定の時間よりも長い場合には、顧客が帳票70を記入してすぐに店舗に来店していないと推定して、ステップS215へ進む。
(ステップS211〜ステップS215)
図9に示される第1の実施形態のステップS111からステップS115と同様であるため、ここでは説明を省略する。
以上説明したように、本実施形態に係る情報処理システム1によれば、顧客の年齢や振込金額だけでなく、顧客が帳票を記載してすぐに店舗に向かって移動しているかどうかの情報も利用することにより、より精度よく振り込め詐欺の可能性の有無を判断することができる。
なお、本実施形態においては、さらに第1の実施形態のように顧客の来店時刻を取得し、顧客が移動を開始(移動開始時刻)してから来店する(来店時刻)までの時間差を算出してもよい。この場合、移動開始時刻と来店時刻との時間差が、例えば、顧客の自宅と該当する店舗との間の移動にかかる所要時間よりも大幅に長い場合には、顧客は急いで振込を行おうと焦って道に迷ったと推定し、振り込め詐欺の可能性があると判断してもよい。
また、本実施形態においては、サーバ40は、上述のモバイル端末等にから、記入時刻以降に顧客が移動した経路情報を取得してもよい。この場合、サーバ40は、取得した経路情報から、例えば、顧客が金融機関の店舗に来店する前にコンビニエンスストア等の他の店舗に寄り道にしたことが検出できた場合には、顧客は特に焦っていないと推定し、振り込め詐欺の可能性がないと判断してもよい。
<<<4. まとめ>>>
以上説明したように、第1及び第2の実施形態に係る情報処理システム1によれば、顧客の年齢や振込金額だけでなく、顧客が帳票を記載してすぐに店舗に来店しているかどうかの情報も利用することにより、より精度よく振り込め詐欺の可能性の有無を判断することができる。加えて、これら実施形態によれば、金融機関側は、筆記デバイス10が利用されたことを把握することが可能であることから、当該把握により顧客は来店する蓋然性が高いことを認識し、当該顧客の来店に備えた事前準備を行うことができる。従って、顧客が来店した際には迅速に顧客に対して適切なサービスを提供することが可能であることから、常連顧客に対するサービスの質を向上させることにもつながる。
なお、上述した実施形態においては、店舗等に設置された自動取引装置(ATM)を利用してもよく、その場合、上述した受付端末50及び行員端末60の機能は、当該自動取引装置によって行われることとなる。
また、上述した実施形態においては、記入時刻と来店時刻等との時間差を用いて判断することに限定されるものではなく、例えば、店舗にても帳票70の記入に上記筆記デバイス10を用いてもらうことにより、サーバ40は、記入開始時刻及び記入完了時刻を取得し、これら時刻の時間差(すなわち記入時間)を用いて振り込め詐欺の可能性の有無を判断してもよい。この場合、サーバ40は、上記時間差を所定の時間と比較して、上記時間差が所定の時間よりも非常に短いとの比較結果が得られた際には、急いで振込を行おうと焦って記入したために記入時間が短くなったと推定し、振り込め詐欺の可能性があると判断してもよい。
さらに、上述した実施形態においては、記入位置情報の取得は、上述したようにGPS衛星からのGPS信号を利用した方法で行うことに限定されるものではない。例えば、上記ビーコン装置20の位置が固定されており、ビーコン装置20の固定された位置の位置情報とビーコン装置20を識別するデバイス識別情報とをサーバ40の記憶部400に予め格納しておく。そして、サーバ40は、ビーコン装置20のデバイス識別情報を取得した場合には、取得したデバイス識別情報と格納した上記情報とを照合し、ビーコン装置20の位置情報を記入位置情報として取得してもよい。
<<<5. 本実施形態に係るサーバ40のハードウェア構成>>>
以上、本発明の実施形態の情報処理方法について説明した。次に、本実施形態に係るサーバ40のハードウェア構成について、図12を参照して説明する。図12は、本発明の実施形態に係るサーバ40のハードウェア構成を示したブロック図である。
図12に示すように、サーバ40は、CPU950、ROM952、RAM954、内部バス956、入出力インターフェース958、入力装置960、出力装置962、HDD964、ネットワークインターフェース966、ドライブ970及び接続ポート974を有する。
(CPU950)
CPU950は、マイクロプロセッサなどのプロセッサにより構成され、演算処理装置および制御装置として、各種プログラムに従ってサーバ40内の動作全般を制御する。CPU950は、例えば、上述の照合部412、比較部414、判断部416、通知部418等としての機能を実現する。
(ROM952、RAM954)
ROM952は、CPU950が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。また、RAM954は、CPU950の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。ROM952及びRAM954は、上述の記憶部400としての機能を実現する。
(内部バス956)
内部バス956は、CPUバスなどから構成される。この内部バス956は、CPU950、ROM952、およびRAM954を相互に接続する。
(入出力インターフェース958)
入出力インターフェース958は、HDD964、及びネットワークインターフェース966を、内部バス956と接続する。例えばHDD964は、この入出力インターフェース958および内部バス956を介して、RAM954などとの間でデータをやり取りする。
(入力装置960)
入力装置960は、行員端末60の操作部630の一例として構成される。入力装置960は、例えば、キーボード、タッチパネル等により実現される。
(出力装置962)
出力装置962は、行員端末60の表示部640の一例として構成される。出力装置962は、表示部として、液晶ディスプレイ装置、OLED装置などの表示装置を含む。この表示装置は、CPU950により生成された画像等を表示する。
(HDD964)
HDD964は、上述の記憶部400等としての機能を実現する、データ格納用の装置である。このHDD964は、CPU950が実行するプログラムや各種データを格納することもできる。
(ネットワークインターフェース966)
ネットワークインターフェース966は、GPSユニット30等と間で通信を行うための通信デバイス等で構成された通信インターフェースである。このネットワークインターフェース966は、上述の通信部420として機能する。
(ドライブ970)
ドライブ970は、磁気ディスク、光ディスク、又は半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体972のためのリーダライタであり、サーバ40に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ970は、装着されているリムーバブル記録媒体972に情報を書き込むことができる。また、ドライブ970は、装着されているリムーバブル記録媒体972に記録されている情報を読み出して、RAM954に出力することもできる。
(接続ポート974)
接続ポート974は、外部装置(図示省略)をサーバ40に直接接続するためのポートである。接続ポート974は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ポート、IEEE1394ポート、SCSI(Small Computer System Interface)ポート等である。接続ポート974は、接続ポート974に外部装置を接続することにより、サーバ40と外部装置との間で各種のデータが交換されうる。
以上、本実施形態に係るサーバ40のハードウェア構成の一例を示した。上記の各構成要素は、汎用的な部材を用いて構成されていてもよいし、各構成要素の機能に特化したハードウェアにより構成されていてもよい。かかる構成は、実施する時々の技術レベルに応じて適宜変更されうる。
<<<6. 補足>>>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
また、上述した各実施形態の処理における各ステップは、必ずしも記載された順序に沿って処理されなくてもよい。例えば、各ステップは、適宜順序が変更されて処理されてもよい。また、各ステップは、時系列的に処理される代わりに、一部並列的に又は個別的に処理されてもよい。さらに、各ステップの処理方法についても、必ずしも記載された方法に沿って処理されなくてもよく、例えば、他の機能部や装置によって他の方法で処理されていてもよい。
さらに、上記の実施形態にかかる情報処理の少なくとも一部は、コンピュータを機能させる情報処理プログラムとして、ソフトウェアで構成することが可能であり、ソフトウェアで構成する場合には、これらの方法の少なくとも一部を実現するプログラムをフレキシブルディスクやCD(Compact Disc)−ROM等の記録媒体に収納し、上述のサーバ40等、もしくは、当該サーバ40と接続された他の装置に読み込ませて実行させてもよい。記録媒体は、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能なものに限定されず、ハードディスク装置やメモリなどの固定型の記録媒体でもよい。さらに、これらの方法の少なくとも一部を実現するプログラムを、インターネット等の通信回線(無線通信も含む)を介して頒布してもよい。さらに、同プログラムを暗号化したり、変調をかけたり、圧縮した状態で、インターネット等の有線回線や無線回線を介して、あるいは記録媒体に収納して頒布してもよい。
1 情報処理システム
10 筆記デバイス
20 ビーコン装置
30 GPSユニット
40 サーバ
50 受付端末
60 行員端末
70 帳票
80 画面
100 筆記部
102 筐体
104 ペン芯
104a ペン先
106 ノック部
110、210、310、410、510、610 制御部
120、220、320、420、520、620 通信部
400 記憶部
412 照合部
414 比較部
416 判断部
418 通知部
422 無線通信部
424 有線通信部
530、630 操作部
540、640 表示部
550 カード/通帳受付部
560 発券部
950 CPU
952 ROM
954 RAM
956 内部バス
958 入出力インターフェース
960 入力装置
962 出力装置
964 HDD
966 ネットワークインターフェース
970 ドライブ
972 リムーバブル記録媒体
974 接続ポート

Claims (16)

  1. 店舗外で顧客が帳票に記入した記入時刻の情報と、当該記入に対応付けられた第1の識別情報とを含む帳票記入情報を受信する受信部と、
    前記記入時刻以降の前記顧客の行動に関する時刻を取得する時間情報取得部と、
    前記第1の識別情報に対応する第2の識別情報を取得する識別情報取得部と、
    前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とを照合する照合部と、
    前記記入時刻と前記顧客の行動に関する時刻との時間差と、所定の時間とを比較する比較部と、
    前記照合部の照合結果と、前記比較部の比較結果とに基づいて、詐欺の可能性の有無を判断する判断部と、
    を備える情報処理システム。
  2. 前記記入時刻は、前記顧客が前記帳票に記入を完了した記入完了時刻である、請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記時間情報取得部は、前記顧客の行動に関する時刻として、前記顧客が前記店舗に来店した来店時刻を取得し、
    前記判断部は、前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とが対応していることを示す前記照合結果と、前記時間差が所定の時間以下であることを示す前記比較結果とに基づいて、詐欺の可能性があると判断する、請求項1又は2に記載の情報処理システム。
  4. 前記時間情報取得部は、前記来店時刻として、前記店舗に設置された受付端末によって、カード状媒体又は冊子状媒体を受け付けた時刻を取得する、請求項3に記載の情報処理システム。
  5. 前記時間情報取得部は、前記来店時刻として、前記店舗の窓口に設置された行員端末によって、顧客識別情報を受け付けた時刻を取得する、請求項3に記載の情報処理システム。
  6. 前記時間情報取得部は、前記顧客の行動に関する時刻として、前記記入時刻以降に前記顧客が移動を開始した時刻を取得し、
    前記判断部は、前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とが対応していることを示す前記照合結果と、前記時間差が所定の時間以下であることを示す前記比較結果とに基づいて、詐欺の可能性があると判断する、請求項1又は2に記載の情報処理システム。
  7. 前記時間情報取得部は、前記顧客が携帯するスマートフォン、ウェアラブル端末から前記記入時刻以降に前記顧客が移動を開始した時刻を取得する、請求項6に記載の情報処理システム。
  8. 前記第1の識別情報と前記第2の識別情報との対応関係を格納する記憶部をさらに備える、請求項1から7のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  9. 前記記憶部は、前記顧客の属性情報を格納し、
    前記判断部は、前記属性情報が所定の条件を満たす場合には、詐欺の可能性があると判断する、請求項8に記載の情報処理システム。
  10. 前記帳票記入情報は、前記顧客が前記帳票を記入した場所を示す記入位置情報を含み、
    前記判断部は、前記記入位置情報が所定の条件を満たす場合には、詐欺の可能性があると判断する、請求項1から9のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  11. 前記帳票記入情報は、前記帳票に記入された取引金額情報を含み、
    前記判断部は、前記取引金額情報が所定の条件を満たす場合には、詐欺の可能性があると判断する、請求項1から10のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  12. 前記受信部は、前記顧客が前記記入の際に使用した筆記デバイスから前記帳票記入情報に含まれる少なくとも一部の情報を受信する、請求項1から11のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  13. 前記判断部の判断結果を前記店舗の行員に通知する通知部をさらに備える、請求項1から12のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  14. 店舗外で顧客が帳票に記入した記入時刻の情報と、当該記入に対応付けられた第1の識別情報とを含む帳票記入情報を受信し、
    前記記入時刻以降の前記顧客の行動に関する時刻を取得し、
    前記第1の識別情報に対応する第2の識別情報を取得し、
    前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とを照合し、
    前記記入時刻と前記顧客の行動に関する時刻との時間差と所定の時間とを比較し、
    前記照合の結果と前記比較の結果とに基づいて、詐欺の可能性の有無を判断する、
    ことを含む、情報処理方法。
  15. 店舗外で顧客が帳票に記入した記入時刻の情報と、当該記入に対応付けられた第1の識別情報とを含む帳票記入情報を受信する受信部と、
    前記記入時刻以降の前記顧客の行動に関する時刻を取得する時間情報取得部と、
    前記第1の識別情報に対応する第2の識別情報を取得する識別情報取得部と、
    前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とを照合する照合部と、
    前記記入時刻と前記顧客の行動に関する時刻との時間差と、所定の時間とを比較する比較部と、
    前記照合部の照合結果と、前記比較部の比較結果とに基づいて、詐欺の可能性の有無を判断する判断部と、
    を備える情報処理装置。
  16. コンピュータを、
    店舗外で顧客が帳票に記入した記入時刻の情報と、当該記入に対応付けられた第1の識別情報とを含む帳票記入情報を受信する受信部と、
    前記記入時刻以降の前記顧客の行動に関する時刻を取得する時間情報取得部と、
    前記第1の識別情報に対応する第2の識別情報を取得する識別情報取得部と、
    前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とを照合する照合部と、
    前記記入時刻と前記顧客の行動に関する時刻との時間差と、所定の時間とを比較する比較部と、
    前記照合部の照合結果と、前記比較部の比較結果とに基づいて、詐欺の可能性の有無を判断する判断部と、
    して機能させるための、プログラム。
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