JP6826343B2 - 使用済み核燃料集合体収納容器及びその集合体 - Google Patents

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Description

本発明は使用済み核燃料集合体を内蔵したキャスク(放射性物質収納容器)を貯蔵や保管等するための使用済み核燃料集合体収納容器とその集合体に関する。
従来、放射性汚染物質を収納して安全に保管する収納容器として、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載された収納容器では、収納空間内に放射性汚染物質を収納した略六角柱の容器の各外側面に凹部と凸部を交互に形成している。そして、複数の放射性汚染物質収納容器を配列した際、一の収納容器の凹部に他の収納容器の凸部を嵌合させて略六角柱の容器の各外側面を互いに当接させてハニカム構造に配列して貯蔵等していた。
これに対し、放射性汚染物質と違って、反応炉で使用した使用済み核燃料集合体は、使用直後は例えば300℃以上と高温であるため、3〜5年程度プールの水中に保管され、周囲温度が例えば100℃以下になった状態で乾式貯蔵容器内に保管するようにしている。
乾式貯蔵容器として、例えば複数の使用済み核燃料棒を連結した燃料集合体を収納した略円筒形状の金属キャスクが知られている。これら多数の金属キャスクは、内部に収納された核燃料集合体が水中保管後であっても反応しているために高温状態である。そのため、強固で耐震性があり放射線遮蔽能力のある建屋内に間隔を開けて並列に貯蔵していた。
また、別の乾式貯蔵手段として、遮蔽能力のある略円筒形のコンクリート製のキャスク内に核燃料集合体を収納したものを、屋外に間隔を開けて並べる手段が知られている。
わが国では、使用済み核燃料集合体を保管する場合、敷地境界における放射線の線量を年間1ミリシーベルト以下の許容値に抑える必要性がある。そこで、敷地の広さ等の制約を考慮して、多数の金属キャスクを放射線を遮蔽する建屋内に保管する貯蔵方法がとられている。
しかし、使用済み核燃料集合体であっても反応して金属キャスクが高温になるため、特許文献1に記載された放射性汚染物質のように密閉した貯蔵容器に収納して互いに密着させて保管することは困難であった。また、使用済み核燃料集合体を収納した金属キャスクを、耐震性と遮蔽能力のある建屋を設けて分散して貯蔵することはコスト高である上に、建屋を設ける敷地の取得に費用が掛かるという欠点があった。
そこで、本発明者らは金属キャスクを収納した略六角形筒状の使用済み核燃料集合体収納容器の外側面に凹部を形成して外部冷却通路とし、内部に形成した内部冷却通路と収納容器を貫通する給気路を介して連通して冷却する技術を、特願2015−092233号出願を以て提案した。この収納容器は外側面同士を互いに当接させたハニカム構造に配列し、外気(冷却空気)を外部冷却通路と内部冷却通路に通して金属キャスクを冷却している。
特許第5205540号公報
しかしながら、上述したハニカム構造の使用済み核燃料集合体収納容器を採用した場合、地震による津波や洪水等が発生した場合、冷却空気の通路である給気路を通して泥水等が収納容器内に侵入し、給気路や内部冷却通路が閉塞されてしまう欠点があった。しかも、閉塞された給気路や収納容器の内部に侵入した泥等を掻き出すことは困難であった。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、容器本体の内部と外部を連通する給気路が泥等で詰まったとしても取り除いて冷却流路として使用できるようにした使用済み核燃料集合体収納容器とその集合体を提供することを目的とする。
本発明による使用済み核燃料集合体収納容器は、使用済み核燃料集合体が収納されたキャスクと、内部空間にキャスクを収納して底部に設置させた略六角筒形状の容器本体と、容器本体の外側面に形成されていて外部冷却通路を形成する凹部と、キャスク及び容器本体の内側面の間に形成された内部冷却通路と、外部冷却通路及び内部冷却通路を連通していて冷却空気を内部冷却通路に供給する給気路と、容器本体における底部の下側で外部に貫通して形成されていて底部を貫通する連通路を介して内部冷却通路に連通している、人が出入り可能な進入通路と、を備えたことを特徴とする。
本発明による使用済み核燃料集合体収納容器によれば、外部の冷却空気は外部冷却通路及び給気路を介して内部冷却通路に供給され、また進入通路を介して内部冷却通路に供給されるため、キャスクを効率よく冷却できる。しかも、津波や洪水等で泥等が給気路や進入通路を介して容器本体内に侵入して詰まったりしたとしても、進入通路に作業者が進入して排除機等で泥等を掻き出し、更に連通路を介して内部冷却通路や給気路に溜まった泥等を掻き出すことができる。
また、進入通路は、容器本体の複数または全ての外側面または角部を貫通して形成されていることが好ましい。
進入通路は容器本体の外側面や角部を貫通して形成されているため、他の容器本体の進入通路に連通させることができ、冷却空気の流入や内部空間に埋設された泥の排出を行える。
本発明による使用済み核燃料集合体収納容器の集合体は、上述したいずれかの使用済み核燃料集合体収納容器の容器本体の外側面同士を当接させてハニカム構造に複数配列されており、隣り合う容器本体は進入通路が互いに連通していることを特徴とする。
使用済み核燃料集合体収納容器をハニカム構造に複数配列させた集合体では、外側に配列された収納容器の進入通路から内側に配列された収納容器の進入通路まで進入通路が互いに連通しているので、外部の冷却空気の流通と洪水や津波等で侵入した泥等の進入通路を介した掻き出しを確実に行える。
本発明による使用済み核燃料集合体収納容器によれば、外部の冷却空気が容器本体の給気路や進入通路を介して容器本体の内部冷却通路に供給されてキャスクを効率的に冷却できる。また、津波や洪水等で容器本体の給気路や進入通路を介して泥水等が容器本体内に侵入して詰まったり堆積したりしたとしても、進入通路内や給気路や内部冷却通路内の泥等を進入通路を通して作業者が進入して掻き出すことができる。
また、本発明による使用済み核燃料集合体収納容器の集合体によれば、複数の使用済み核燃料集合体収納容器をハニカム構造に配列した状態で、外側の進入通路を通して冷却空気を内部の容器本体の進入通路に供給してキャスクを冷却できる。また、進入通路内や給気路や内部冷却通路内の泥等を進入通路を通して作業者が進入して掻き出すことができる。
本発明の実施形態による使用済み核燃料集合体収納容器の斜視図である。 図1に示す使用済み核燃料集合体収納容器の正面図である。 図1に示す使用済み核燃料集合体収納容器のA−A線縦断面図である。 (a)は図2に示す使用済み核燃料集合体収納容器の平面図、(b)は同じく使用済み核燃料集合体収納容器のB−B線断面図、(c)は同じく使用済み核燃料集合体収納容器のC−C線断面図である。 図2に示す使用済み核燃料集合体収納容器のD−D線断面図である。 ハニカム構造に配列した実施形態による使用済み核燃料集合体収納容器の集合体の一部を示す平面図である。 変形例による使用済み核燃料集合体収納容器の図5と同様な断面を示す図である。
以下、本発明の実施形態による使用済み核燃料集合体収納容器1と当該収納容器1の集合体25について説明する。
図1乃至図3に示す使用済み核燃料集合体収納容器1は、原子炉での反応を終えた燃料棒を集合させた使用済み核燃料集合体を内部に収納したキャスク(放射性物質収納容器)として例えば金属製のキャスク2(以下、金属キャスク2という)を用い、容器本体3内に収納した。容器本体3は例えばコンクリート製で略六角形筒状を形成している。
使用済み核燃料集合体を収納した金属キャスク2は概略で例えば円筒形状を有している。本発明は、使用済み核燃料集合体収納容器1の集合体25を建築物等に収納しなくても屋外であっても場所をとらずに効率的に保管できるようにしたものであるが、建築物等の屋内に設置してもよい。
使用済み核燃料集合体収納容器1の容器本体3は、金属キャスク2を載置する略六角形板状の基台5と、基台5の上部に設置されていて外側面6aと内側面6bを有する略六角形筒状に形成されている側筒部6と、側筒部6の上部に設置された略六角形板状の蓋部7とを有している。なお、内側面6bは金属キャスク2の外形に沿った略円筒状に形成されているが、六角形筒状等に形成されてもよい。容器本体3において、基台5と側筒部6と蓋部7で仕切られた内部空間K内に金属キャスク2が設置されている。
容器本体3の側筒部6において、金属キャスク2を収納する略六角形筒状の上部は開口6cを形成している。この開口6cに蓋部7が載置されてボルトや凹凸嵌合部等によって側筒部6の上部に固定されている。蓋部7は必要に応じて側筒部6の上面から取り外し可能とされている。
容器本体3のこれら基台5と側筒部6と蓋部7はいずれも使用済み核燃料集合体から放出される中性子等の放射線を遮蔽する能力のあるコンクリートでできている。なお、容器本体3は放射線の遮蔽能力があればコンクリート以外の材質のものを用いてもよい。
容器本体3の側筒部6の内部において、基台5上に金属キャスク2を載置させる底部8が形成されている。これによって、金属キャスク2から放射される放射線を容器本体3によって遮蔽できる。
容器本体3の側筒部6は正六角筒に近い6面の外側面6aを有しており、各外側面6aはその幅方向の中央部に凹部10が形成されている。この凹部10は外側面6aの上端から下方の基台5の近傍まで長手方向に形成されている。凹部10は蓋部7の外側面7aにも延長して形成されている。凹部10は容器本体3の外側面6aに形成した外部冷却通路10Aを構成しており、各外側面6aにおいて外気が凹部10に沿って上側と下側との間を流通することで容器本体3を通して金属キャスク2を冷却できる。
また、容器本体3の側筒部6の内部空間K内において、底部8に着座された金属キャスク2と側筒部6の内側面6bと蓋部7との間の間隙K1は略円筒状(または六角形筒状)を形成している。この間隙K1は内部冷却通路12を形成する。
外側面6aの凹部10の下端部には内側面6bに連通する給気口からなる給気路13が径方向に形成されている。給気路13は外部冷却通路10Aと内部冷却通路12の各下端部で連通している。各給気路13は内部冷却通路12から放射状に径方向外側に延びて各外側面6aにおける凹部10でそれぞれ開口する構成を有している。
略六角形板状の蓋部7において、上面7cの各角部に対向する位置に内部冷却通路12と外気を連通する排気口からなる排気路14が形成されている。給気路13は側筒部6における各外側面6aの下端部に形成され、排気路14が蓋部7の各角部に対向する位置に形成されている。そのため、内部冷却通路12を流れる冷却空気が斜めに捩じれて流れるため拡散され、金属キャスク2の外周面の冷却を促進できる。
蓋部7に設けた排気路14は角部に対向する位置に設けたことで、蓋部7の強度を確保できる。しかし、排気路14の排気口は蓋部7の外側面7aに対向する位置、即ち給気路13の真上に形成されていてもよく、蓋部7の任意の位置に形成できる。
図3、図4(a)、(b)に示すように、蓋部7には各外側面7aに対向する内面7bから間隙K1内にアーム部16が垂下している。このアーム部16には例えばボルトからなるストッパ17が進退可能に螺合されている。そのため、ストッパ17は周方向に60°間隔で配置されている。ストッパ17の先端が金属キャスク2の外周面に近接していることで、金属キャスク2が地震等で振動したり内側面6bに衝突したりすることを防止できる。なお、ストッパ17の先端を金属キャスク2の外周面に当接させて保持してもよい。
ストッパ17は例えば高温に耐える金属を用いることが好ましい。常態において、ストッパ17と金属キャスク2との間に例えば10〜15mm程度の微細な間隙が形成されていることが好ましい。なお、ストッパ17は必ずしも蓋部7の内側面6bに約60°間隔で6本設置しなくてもよく、少なくとも120°間隔で3本、または適宜間隔で4本以上設置していてもよい。図4(a)に示す蓋部7の平面図で、排気路14とアーム部16が例えば略30°の等間隔で交互に設置されている。
容器本体3の側筒部6の下部に設けた基台5において、その上面に形成された底部8上に金属キャスク2が載置されている。基台5では、図5に示すように、略六角形筒状の各外側面5aの例えば中央から基台5の中心を通って対向する他の外側面に連通する貫通孔からなる進入通路20が形成されている。進入通路20は内部に侵入した泥等を掻き出す作業ができるように作業者が例えば腹這い状態で進退できる程度の内部の大きさを有している。しかも、スクリューコンベア等の泥等の排除機も挿入可能とされている。
本実施形態では、図5に示すように進入通路20は略六角形筒状をなす基台5の対向する外側面5aの間を貫通して直線状に形成されており、等間隔で3本、互いに交差して形成されている。これら3本の進入通路20の交差部に交差空間20aが形成されている。基台5の各外側面5aに進入通路20の出入口20bが形成されている。進入通路20は断面略四角形等の多角形でもよいし断面略円形でもよいし、その断面形状は適宜形成できる。
進入通路20は出入口20b以外にその下面が地盤や床面に開口部20cとして開口されていてもよいし、或いは閉塞されていてもよい。図3に示すように、進入通路20の下面に開口部20cが形成されていれば泥等の外部への掻き出しが容易になる。
図3において、進入通路20の上部には底部8のコンクリート厚を貫通する貫通孔を介して内部冷却通路12に連通する連通路21が形成されている。この連通路21は各進入通路20毎に交差空間20aの両側に1つずつ形成してもよいが、本実施形態では図4(c)に記載のように2本の進入通路20に各2つずつ4個の連通路21を形成している。この連通路21の内部の大きさは作業者や排除機等が通過できる程度のものとする。
また、使用済み核燃料集合体収納容器1は容器本体3が略六角形筒状であるため、図6に示すように、これらの各外側面6a同士を当接させてハニカム構造に密着して配列させることで使用済み核燃料集合体収納容器1の集合体25を構築できる。この場合、3つの容器本体3の外側面6a,5a同士がハニカム状に互いに密着しているため、作業者は外側に配設された容器本体3の進入通路20の外側の出入口20bから内部に進入すると基台5の外側面5aを介して他の容器本体3の進入通路20内に移動することができる。そのため、給気路13や進入通路20を通って容器本体3内に侵入した泥等を作業者が排除機等を使って、または手作業で排除できる。
また、図2及び図4(a)において、蓋部7の上面7cにおける1の排気路14では排気路14より内径の大きい点検孔23を設置していてもよい。点検孔23は作業者が通過できる程度の内径を有している。この点検孔23に重ねて開閉可能なブロック24を設置してもよい。このブロック24は例えばコンクリート等で形成されており、排気路14を形成する排気口が形成されている。
点検時には、揚重機等でブロック24を除去して蓋部7の点検孔23を通して中に点検者が梯子等を利用して入り、金属キャスク2や容器本体3の内部を点検することができる。或いは、蓋部7にブロック24や点検孔23を設けずに排気路14を形成し、下部の進入通路20から連通路21を介して内部冷却通路12内に点検者が進入してもよい。この場合も同様な点検を行うことができる。
本実施形態による使用済み核燃料集合体収納容器1は上述した構成を有しており、次に使用済み核燃料集合体収納容器1の組立方法の1例について、図1及び図3を参照して説明する。
本実施形態による使用済み核燃料集合体収納容器1は、例えば屋外の地盤上や屋内の床面上に基台5を設置する。基台5の上面の底部8の中央に金属キャスク2を載置する。次に、金属キャスク2の周囲に略六角形筒状の側筒部6を被せて基台5に設置し、ねじ止め等で基台5に固定する。側筒部6の上面に蓋部7を設置してねじ等で側筒部6に固定する。こうして、使用済み核燃料集合体収納容器1の組立が完了する。
得られた複数の使用済み核燃料集合体収納容器1における各容器本体3の外側面6a,5a同士を互いに当接させて密接配列することで、図6に示すように、ハニカム構造の集合体25を形成することができる。
使用済み核燃料集合体収納容器1の集合体25は、図6に示すように、使用済み核燃料集合体収納容器1の容器本体3同士を外側面6a,5a同士で当接することで、各外側面6aに設けた一対の凹部10によって外部に開放する外部冷却通路10Aが形成される。しかも、各外側面6aにおける凹部10には内部冷却通路12に連通する給気路13が開口している。
そして、使用済み核燃料集合体収納容器1の集合体25において、隣り合う容器本体3同士の外側面6aの凹部10で形成した外部冷却通路10Aを通過する冷気は冷却空気としてそれぞれの給気路13を通して容器本体3内の内部冷却通路12に供給される。この冷気が内部冷却通路12を上昇することで金属キャスク2の外周面を冷却し、加温された冷却空気は蓋部7に形成した排気路14を通って外気に排出される。
しかも、容器本体3の基台5に形成した進入通路20からも外気が冷却空気として進入する。進入通路20は集合体25の複数の容器本体3をハニカム構造に配列した各基台5内の進入通路20に互いに連通している。そのため、容器本体3の密接配列に関わらず、外側の進入通路20を通して複数の容器本体3全体に冷却空気を行き渡らせる。各進入通路20を流れる冷却空気は各容器本体3内で連通路21を介して内部冷却通路12内に流れるため、金属キャスク2を一層効率よく冷却できる。
ここで、地盤や床面上に設置された実施形態による使用済み核燃料集合体収納容器1の集合体25が津波や洪水等に襲われると、泥等が各容器本体3の外側面6aの凹部10に形成された給気路13を通って内部空間K内に流れて内部冷却通路12を埋める。また、容器本体3の基台5内の進入通路20も出入口20bを通して泥等が侵入して内部を埋める。すると、外部冷却通路10A、給気路13、容器本体3内の内部冷却通路12や進入通路20は泥で埋まり、外気による金属キャスク2の冷却ができなくなる。
この場合、作業者がスクリューコンベア等の排除機と共に出入口20bから進入通路20内に進入して埋設された泥等を掻き出すことができる。進入通路20は他の容器本体3内にも連通しているため、洪水や津波等による泥等がハニカム構造の中央付近の容器本体3にまで到達して堆積したとしても作業者が各容器本体3の進入通路20内を進んで排除機等で外部に排出できる。
しかも、進入通路20内に進入した作業者は基台5の天井に設けた底部8の各連通路21を介して内部冷却通路12内に進入できるため、給気路13や内部冷却通路12内に溜まった汚泥等も排除機等を使って排出することができる。或いはスコップ等を使用して手作業で泥等を排出してもよい。
上述のように本実施形態による使用済み核燃料集合体収納容器1とその集合体25によれば、容器本体3内の底部8に載置した金属キャスク2を給気路13から内部冷却通路12に侵入する冷却空気で冷却すると共に、その下の基台5の進入通路20に供給される冷却空気を、底部8を貫通する連通路21を介して内部冷却通路12に供給して金属キャスク2を冷却できる。しかも、進入通路20は集合体25の各容器本体3内に連通して冷却空気を送風できるため、一層、金属キャスク2の冷却効率が高いという利点がある。
また、津波や洪水等で給気路13や進入通路20から侵入した泥等が容器本体3内で詰まったり堆積したりしたとしても、進入通路20は集合体25の各容器本体3内で互いに連通し且つ連通路21を介して各内部冷却通路12や給気路13等にも連通しているため、詰まった泥等を作業者が掻き出すことができる。
なお、本発明による使用済み核燃料集合体収納容器1とその集合体25は、上述した実施形態に記載されたものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形や置換等が可能である。以下に本発明の変形例等について説明するが、上述した実施形態による各部品や部材と同一または同様なものについては同一の符号を用いて説明する。
上述した実施形態では、使用済み核燃料集合体収納容器1における六角形筒状の基台5の対向する角部を貫通する進入通路20を3本ずつ形成したが、外部に貫通する進入通路20は各収納容器1の基台5に少なくとも1本形成すればよい。この場合、図6において、3つの容器本体3における角部同士が1点に集合し且つ各進入通路20の一方の出入口20bを有する外側面5a同士が互いに当接すればよい。これによって、集合体25をなす複数の容器本体3同士の進入通路20が全て連通し、冷却空気を供給したり作業者が移動しながら泥を掻き出したりすることができる。
また、図7に示すように、容器本体3における進入通路20の形成位置は外側面5aの中央付近に代えて角部でもよい。この場合でも、集合体25を形成する複数の容器本体3同士で進入通路20を互いに連通させることができる。しかも、進入通路20は容器本体3に少なくとも1本設置すればよく、この場合でも、集合体25を形成する複数の容器本体3同士で進入通路20同士を互いに連通させることができる。
また、本発明における進入通路20は両端の出入口20bを容器本体3の角部と外側面5aとに形成してもよく、その際、進入通路20は直線状に限らず曲線状や折れ線状に形成されていてもよい。また、進入通路20は1の外側面5aまたは角部の出入口20bから基台5内で枝分かれして複数の他の角部または外側面5aに開口するように貫通して形成してもよい。
要するに進入通路20は、集合体25における最も外側に設置された容器本体3の外側面5aまたは角部に形成した出入口20bから内側の他の容器本体3に形成した進入通路20に互いに連通するように構成されていればよい。
また、本発明において、使用済み核燃料集合体収納容器1は凹部10による外部冷却通路10Aを省略して、容器本体3の内側面6bと金属キャスク2との間に形成した内部冷却通路12のみを設けてもよい。容器本体3の側筒部6と基台5は一体でもよく、外側面5aと外側面6aは一体でもよい。この場合、側筒部6の上部の開口6cから金属キャスク2をクレーン等で吊り下げて底部8に設置してもよい。
内部冷却通路12のみを設けた場合には、進入通路20から連通路21を介して冷却空気を内部冷却通路12に流通させて金属キャスク2を冷却できる。
1 使用済み核燃料集合体収納容器
2 金属キャスク
3 容器本体
5 基台
5a 外側面
6 側筒部
6a 外側面
6b 内側面
7 蓋部
8 底部
10 凹部(外部冷却通路)
10A 外部冷却通路
12 内部冷却通路
13 給気路
14 排気路
16 アーム部
17 ストッパ
20 進入通路
20b 出入口
21 連通路
25 集合体

Claims (3)

  1. 使用済み核燃料集合体が収納されたキャスクと、
    内部空間に前記キャスクを収納して底部に設置させた略六角筒形状の容器本体と、
    前記容器本体の外側面に形成されていて外部冷却通路を形成する凹部と、
    前記キャスク及び前記容器本体の内側面の間に形成された内部冷却通路と、
    前記外部冷却通路及び内部冷却通路を連通していて冷却空気を前記内部冷却通路に供給する給気路と、
    前記容器本体における前記底部の下側で外部に貫通して形成されていて前記底部を貫通する連通路を介して前記内部冷却通路に連通している、人が出入り可能な進入通路と、
    を備えたことを特徴とする使用済み核燃料集合体収納容器。
  2. 前記進入通路は、前記容器本体の複数または全ての外側面または角部を貫通して形成されている請求項1に記載された使用済み核燃料集合体収納容器。
  3. 請求項1または2に記載された使用済み核燃料集合体収納容器は前記容器本体の外側面同士を当接させてハニカム構造に複数配列されており、
    隣り合う前記容器本体は前記進入通路が互いに連通していることを特徴とする使用済み核燃料集合体収納容器の集合体。
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