JP6826062B2 - 計測治具 - Google Patents
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Description
図1は本発明の実施形態に係る計測治具が取付けられる油圧ショベルの構成図である。図1において,油圧ショベル1は,多関節型のフロント作業装置1Aと,車体1Bで構成されている。車体1Bは,左右の走行油圧モータ3a(図示せず),3bにより走行する下部走行体11と,下部走行体11の上に取付けられ,旋回油圧モータ4により旋回する上部旋回体12とからなる。
図3は本発明の実施形態に係る計測治具40の斜視図である。トータルステーションでバケット10の爪先の位置を計測する場合(すなわち,計測対象物がバケット10の爪先の場合),計測治具40はバケット10が有する複数のツース(爪)10A(図1参照)の先端に取付けることができる。図3は複数のツース10Aのうちトータルステーションに最も近いツース10Aの先端に計測治具40が取付けられた状態を示している。
図3,9に示した高さ調整シム72は,計測対象物の厚み(例えばツース10Aの先端の厚み)と,横板部60bの内側面60b2から貫通孔61の中心までの距離を考慮して,取付け部材60を測定対象物に固定した場合に計測点が貫通孔61の中心に位置するように設定された所定の厚み及び形状を有する板部材である。図示した高さ調整シム72は一例に過ぎずその厚みや形状は計測対象物に応じて変更することできる。図示の例では高さ調整シム72をツース10Aと取付け部材60の間に配置しているが,取付け部材60のみで計測点が貫通孔61の中心に配置できる場合には高さ調整シム72は省略可能である。
本実施形態の計測治具40とトータルステーションを用いて,油圧ショベル1のコントローラによる位置推定機能が正しく機能しているかを確認する確認作業について説明する。
本実施形態では計測点を,(1)車体右端に位置するツース10Aの先端におけるツース厚み方向の中心点TM(図11参照)と,(2)ブームフートピンにおける車体右側端面の中心点に設定する。以下,計測治具40を用いてプリズムミラー51の中心軸51bを計測点に固定する方法を説明する。
ツース10Aの先端へのターゲット部材50(プリズムミラー51)の固定について説明する。まず,ツース10Aの先端への取付け部材60の固定について説明する。図3に示すように,車体右端に位置するツース10Aの先端において,ツース10Aと取付け部材60の間に適切な厚み及び形状を有する高さ調整シム72を配置し,取付け部材60の縦板部60aが車体右側に,横板部60bがツース10A及び高さ調整シム72の下方に位置するように取付け部材60を配置する。この状態で,クランプ71の可動口金部71dをツース10Aの上方に,クランプ71の固定口金部71gを取付け部材60の横板部60bの下方に配置する。そして,可動口金部71dと固定口金部71gの距離が減少する方向にハンドル部71fを回転し続けるとクランプ71の発生する締め付け力により取付け部材60がツース10Aの先端(すなわちバケット10の先端)に強固に固定される。
次にブームフートピンにおける車体右側端面の中心点へのターゲット部材50(プリズムミラー51)の固定について説明する。図16はブームフートピン35へのターゲット部材50の固定方法の一例を示す図であり,図17はブームフートピン35の中心軸37を含む面によるブームフートピン周辺の断面図である。一般的に,フロント作業装置1Aの各部を連結する各ピン(ブームフートピン,アームピン,バケットピン)は磁着可能な素材(すなわち強磁性体)でできている。また,ピン端面は極めて平坦かつピンの中心軸37と直交しており,ピン端面の中心にはピンの加工に用いられるセンタ穴が凹部として残っていることが多い。そして,センタ穴にはピンの中心軸37と同じ中心軸を有するネジ穴(雌ねじ部)36が追加工されている場合があり(すなわちネジ穴36はピン端面の中心に位置する),そのネジ穴36の径がターゲット部材50のボール54aの径より大きい場合がある。この場合のブームフートピン35へのターゲット部材50の固定方法としては,ブームフートピン35に強磁性体からなる取り付け部材60Bを介してターゲット部材50を固定するものがある。取り付け部材60Bは,ブームフートピン35の軸方向端面(例えば車体右側端面)に当接される端面60a2と,端面60a2から突出して設けられたネジ部(雄ねじ部)65と、ネジ部65の中心軸と直交する平坦な面でありターゲット部材50の端面56が当接される端面60a1と、ターゲット部材50のプランジャ54のボール54aが係合される円形の輪郭を端面60a1上に有する凹部61Aを備えている。ネジ部65と凹部61Aの中心軸は同一軸線上に配置されており,ネジ穴36とネジ部65を螺合させることで取り付け部材60Bをブームフートピン35に固定した状態ではブームフートピン35の中心軸37はネジ部65と凹部61Aの中心軸と同一軸線上に配置される。取り付け部材60Bがブームフートピン35に固定された後,ターゲット部材50のボール54aが凹部61Aに嵌まるようにターゲット部材50が取り付け部材60Bの端面60a1に取付けられる。その際,プランジャ54の機能によりターゲット部材50を取付け部材60Bにガタつき等がなく安定した状態で取付けることができるとともにプリズムミラー51の中心軸51bが動作平面に直交しかつ計測点を通過するように容易に位置決めできる。ブームフートピン35の中心軸37は車体座標系のY軸と一致し,ブームフートピン35の中心軸37とプリズムミラー51の中心軸51bが一致することで,ピン端面の計測点とミラー中心とのずれはY軸とV軸方向のみに制限される。なお、ブームフートピン35の端面に設けられたセンタ穴やネジ穴36がプランジャ54のボール54aと係合可能な径を有する場合には,ブームフートピン35における車体右側端面を取付け部材60の外側面60a1,同端面に残るセンタ穴又はネジ穴36を取付け部材60の貫通孔61(凹部)とみなし,ターゲット部材50のボール54aがセンタ穴又はネジ穴36に嵌まるようにターゲット部材50をブームフートピン35の端面に取付けることができる。
上記のようにターゲット部材50をツース10Aの先端(バケット先端)とブームフートピン35に固定し,それぞれの場合においてトータルステーションの座標系(UVW座標系)におけるプリズムミラー51のミラー中心の座標値をトータルステーションで計測する。ターゲット部材50をツース10Aの先端に固定した場合にはフロント作業装置1Aに所望の姿勢をとらせて座標値を計測する。ここでは計測したトータルステーションの座標系(UVW座標系)におけるツース10Aの先端の座標を(Xbk,Ybk,Zbk),ブームフートピン35の端面の中心の座標を(Xo,Yo,Zo)と表記する。また,フロント作業装置1Aが同じ姿勢のときにコントローラで演算した車体座標系(XYZ座標系)のX−Z平面におけるバケット先端の推定位置を(XbkE,ZbkE)と表記する。上部旋回体12の前後方向の傾斜角(X−Z平面における傾斜角)をθと表記する。なお,ブームフートピン35の軸方向の中心は車体座標系(XYZ座標系)の原点に一致する。
ZbkE’=−XbkE×SIN(θ)+ZbkE×COS(θ)+Zo
トータルステーションの座標系のU−W平面において,バケット先端位置のトータルステーションによる計測結果(Xbk,Zbk)とコントローラによる推定結果(XbkE’,ZbkE’)とを比較することで,コントローラの位置推定機能の正しさを確認することができる。
フロント作業装置1Aに様々な姿勢をとらせてコントローラの推定機能の正しさを確認するにあたり,計測治具40をフロント作業装置1Aに取付けた状態のままフロント作業装置1Aをその動作平面上(すなわち,車体座標系におけるX−Z平面上)で回動動作させることがある。
取付け部材60については,クランプ71によりツース10Aに強固に固定されているためフロント作業装置1Aを回動動作させても動くことはない。
また,確認作業中にフロント作業装置1Aを回動動作した際,バケット先端が誤って地面等の障害物に接触する虞がある。しかし,ターゲット部材50については,結合部材である磁石80により取付け部材60と着脱可能に結合されている。そのため,バケット10が地面等に接触するなどして大きな衝撃荷重が取付け部材60に作用した場合には,取付け部材60の変形や地面等から受ける力によりターゲット部材50が取付け部材60から脱落しやすい。これにより取付け部材とターゲット部材が着脱不能に構成されている場合と比較して,障害物との接触時に作用する衝撃が緩和されてプリズムミラー51の破損の可能性を低減できる。
ブームフートピン35の端面のすぐそばにカバー39(図14参照)等の障害物があり,取り付け部材60Bを介してターゲット部材50をブームフートピン35(図14参照)に取付けられない場合や,取付けられてもトータルステーションから視認できない場合等がある。そのような場合には,図14に示すようなブームフートピン用の取付け部材60A及び固定部材70Aを別途用意することで対応可能となる。
ターゲット部材50の周囲に,プリズムミラー51のミラー中心の計測を遮らない程度の緩衝材を取付けても良い。これにより,ターゲット部材50が地面等に衝突した際の衝撃を緩和し,プリズムミラー51が破損する可能性を低減することができる。
Claims (5)
- 単一平面上で動作する計測対象物に取付けられ,トータルステーションとともに計測点の位置計測に用いられる計測治具において,
前記トータルステーションからの投射光を反射するプリズムミラーを保持し,前記プリズムミラーの軸方向におけるミラー頂点側に配置され凸部が設けられた第1面を有するターゲット部材と,
前記凸部に係合される凹部が設けられた第2面を有する取付け部材と,
前記単一平面と前記第2面が平行に配置されるように前記取付け部材を前記計測対象物に固定する固定部材と,
前記第1面と前記第2面を隣接して対向配置させて前記凸部を前記凹部に係合させた状態で前記ターゲット部材を前記取付け部材に対して着脱可能に結合する結合部材とを備えることを特徴とする計測治具。 - 請求項1の計測治具において,
前記結合部材は磁石であることを特徴とする計測治具。 - 請求項1の計測治具において,
前記凹部は前記第2面上に形成された円形の輪郭を有しており,
前記凸部は前記プリズムミラーの軸方向に進退可能に前記ターゲット部材に保持されたピン部材であり,
前記ターゲット部材は,前記ピン部材の先端が前記プリズムミラーの中心軸上に位置するように前記プリズムミラーを保持していることを特徴とする計測治具。 - 請求項3の計測治具において,
前記凹部は貫通孔であることを特徴とする計測治具。 - 請求項1の計測治具において,
前記固定部材は,
ネジ穴と嵌合可能なネジ部を有するピン接合部と,
前記ピン接合部に対して所定の回動軸を中心に回転自在に保持された回動部材と,
前記回動部材と前記取付け部材を連結するオフセット部材と,
前記回動部材に取付けられたおもりとを備え,
前記おもりの重量及び形状は、前記ターゲット部材を前記取付け部材に取り付けたときの前記ターゲット部材、前記取り付け部材及び前記固定部材からなる質点系の重心が、前記回動軸に対して前記ターゲット部材の中心軸と反対側に位置するように設定されていることを特徴とする計測治具。
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