JP6825572B2 - 鑑査装置、鑑査方法、および、コンピュータプログラム製品 - Google Patents

鑑査装置、鑑査方法、および、コンピュータプログラム製品 Download PDF

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Description

本発明は、鑑査装置、鑑査方法、および、コンピュータプログラム製品に関する。
近年、下記特許文献に記載されているように、錠剤などの対象物を計数又は鑑査する鑑査装置が多く提案されている。鑑査装置による鑑査手法は様々であるが、一例では、鑑査装置は、鑑査台に載置された対象物をカメラで撮像し、撮像された画像に基づいて対象物を鑑査する。
米国特許7599516号 米国特許6574580号 米国特許6738723号 米国特許8215557号 米国特許6610973号
従来の鑑査装置は、対象物の鑑査を行った結果、不適正な対象物が混入していた場合に、不適正な対象物を容易に除去することは考慮されていない。
そこで、本発明は、不適正な対象物を容易に除去することができる鑑査装置、鑑査方法、および、コンピュータプログラム製品を提供することを目的としている。
本発明の第1の側面によると、対象物を載置するための台と、前記台に載置された対象物を撮像可能な撮像部と、前記撮像部によって撮像された画像に基づいて、前記台に載置された対象物の鑑査を実行する鑑査部と、前記鑑査部によって実行された鑑査の結果に基づいて、前記台に載置された特定の対象物を前記台に載置された他の対象物と視覚的に識別可能にするための処理を行う識別処理部と、を備える鑑査装置が提供される。
本発明の第2の側面によると、台に載置された対象物を撮像する撮像ステップと、前記撮像ステップによって撮像された画像に基づいて、前記台に載置された対象物を鑑査する鑑査ステップと、前記鑑査ステップの結果に基づいて、前記台に載置された特定の対象物を他の対象物と視覚的に識別可能にするための処理を行う識別処理ステップと、を備える鑑査方法が提供される。
本発明の第3の側面によると、台に載置された対象物を撮像した画像に基づいて前記対象物を鑑査した結果を受信する受信ステップと、前記受信ステップによって受信した鑑査の結果に基づいて、前記台に載置された特定の対象物を他の対象物と視覚的に識別可能にするための処理を行う識別処理ステップと、をコンピュータに実行させることが可能なコンピュータプログラム製品が提供される。
本発明によると、不適正な対象物を容易に除去することができる鑑査装置、鑑査方法、および、コンピュータプログラム製品を提供することが可能となる。
図1は、本発明の一形態に係る鑑査装置の機能ブロックを示すブロック図である。 図2は、本発明の一態様に係る鑑査装置の全体構成を示す図である。 図3は、錠剤を収容する薬剤ボトルの一例を示す図である。 図4は、処方箋の一例を示す図である。 図5は、特定の錠剤を他の錠剤と視覚的に識別可能にする処理の一例を示す図である。 図6は、特定の錠剤を他の錠剤と視覚的に識別可能にする処理の一例を示す図である。 図7は、特定の錠剤を他の錠剤と視覚的に識別可能にする処理の一例を示す図である。 図8は、鑑査装置によって実行される鑑査方法のフローチャートである。 図9は、同種の複数の対象物のうちの一部を特定の対象物とすべき場合の処理の一例を示す図である。 図10は、同種の複数の対象物のうちの一部を特定の対象物とすべき場合の処理のフローチャートである。 図11は、同種の複数の対象物のうちの一部を特定の対象物とすべき場合の処理の一例を示す図である。 図12は、同種の複数の対象物のうちの一部を特定の対象物とすべき場合の処理のフローチャートである。 図13は、同種の複数の錠剤の数量が処方情報の錠剤の数量に対応しているか否かの鑑査処理の一例を示す図である。 図14は、鑑査部によって行われる鑑査の結果をモニターへ表示した一例を示す図である。 図15は、鑑査部によって行われる鑑査の結果をモニターへ表示した一例を示す図である。 図16は、鑑査台に載置された錠剤の数量が、処方情報に基づく錠剤の数量よりも少ない場合における鑑査処理の一例を示す図である。 図17は、鑑査部によって行われる鑑査の結果をモニターへ表示した一例を示す図である。 図18は、鑑査台に載置された錠剤の数量が、処方情報に基づく錠剤の数量よりも少ない場合における鑑査処理の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、同様または類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する記載は省略する。
図1は、本発明の一形態に係る鑑査装置の機能ブロックを示すブロック図である。図2は、本発明の一態様に係る鑑査装置の全体構成を示す図である。図1,2に示すように、鑑査装置1000は、撮像部100、鑑査部200、識別処理部300、光学処理部400、および、記憶部450、を備えている。また、鑑査装置1000は、照明500、モニター600、鑑査台700、および、バーコードリーダ800、などを備えている。
鑑査装置1000は、鑑査台700に載置された錠剤900と処方情報とを照合することによって、鑑査台700に載置された錠剤900の適否を鑑査する装置である。なお、本実施形態では、鑑査の対象物の一例として、錠剤を挙げて説明するが、鑑査の対象物は錠剤には限定されない。例えば、鑑査の対象物は、分包紙によって分包された薬剤などであってもよい。
撮像部100は、鑑査台700に載置された錠剤900を撮像するカメラである。撮像部100は、鑑査台700の鉛直上方に配置されている。
照明500は、撮像部100による撮像に際して鑑査台700を照射するためのものであり、撮像部100と同様に鑑査台700よりも上方に配置されている。照明500は、例えば、環状に配置された発光ダイオードなどを光源として鑑査台700を照射する。各発光ダイオードは、例えば、光軸が斜め下方に向かうように配置されている。これにより、鑑査台700に載置された錠剤900を斜め上方から照射することによって、各錠剤900の輪郭を際立たせることが可能となる。
光学処理部400は、鑑査台700の背面、すなわち、鑑査台700を挟んで撮像部100および照明500の反対側に設置されている。光学処理部400は、例えば、液晶表示パネル420などの表示部を含んでいる。以下の説明では、光学処理部400が液晶表示パネル420であるものとして説明するが、光学処理部400は、液晶表示パネル420には限定されない。光学処理部400は、例えば、鑑査台700に載置された特定の錠剤920を鑑査台700に載置された他の錠剤910と視覚的に識別可能にするための情報を発光できるものであればよい。光学処理部400は、例えば、特定の錠剤920の場所を視覚的に識別可能にするための文字、図形、及び、記号、の少なくとも1つを表示することのできる有機EL表示パネルなどであってもよい。
記憶部450は、鑑査装置1000を動作させるためのコンピュータプログラム、および、錠剤の鑑査を行う際に使用される錠剤のマスター画像、など各種の情報を記憶する記憶媒体である。鑑査部200および識別処理部300は、例えば、記憶部450に格納されたコンピュータプログラムに従って各種の処理を実行するプロセッサー(CPU)によって構成される。
モニター600は、照明500の前方に配置された、液晶表示パネル又は有機EL表示パネルなどである。モニター600は、鑑査装置1000に関する様々な情報を表示する。モニター600は、例えば、撮像部100によって撮像された画像を表示したり、鑑査部200によって行われる鑑査の結果を表示する。
鑑査台700は、鑑査の対象物である錠剤900を載置するための台である。鑑査台700は、鑑査部200によって鑑査が実行された錠剤を鑑査台700から排出するための排出部710を有する。具体的には、鑑査部200によって行われた鑑査の結果、適正であると判定された錠剤は、鑑査台700から排出部710を介してバイアル瓶810に収容される。
バーコードリーダ800は、鑑査装置1000で用いられる各種情報を取得するための情報取得部である。バーコードリーダ800は、例えば、図3に示すような錠剤を収容する薬剤ボトル810に印刷されたバーコード820を読み取る。また、バーコードリーダ800は、例えば、図4に示すような処方箋830に印刷されたバーコード840を読み取る。
鑑査部200は、撮像部100によって撮像された画像に基づいて、鑑査台700に載置された錠剤900の鑑査を実行する。具体的には、鑑査部200は、撮像部100によって撮像された画像と、処方情報に基づく錠剤の種類または数量の情報と、錠剤のマスター画像と、に基づいて、鑑査台700に載置された錠剤の数量、種類、または、数量および種類の組み合わせ、が処方情報に対応しているか否かの鑑査を実行する。錠剤のマスター画像は、錠剤の種類ごとに、記憶部450にあらかじめ記憶されている。処方情報は、例えば、図4に記載されているように処方箋830に印刷されたバーコード840を、バーコードリーダ800によって読み取ることによって、鑑査装置1000に入力される。
鑑査部200は、撮像部100によって撮像された画像と、錠剤の種類ごとのマスター画像と、を照合することによって、鑑査台700に載置された錠剤900の種類、数量、または、種類および数量の組み合わせ、を特定する。また、鑑査部200は、特定した錠剤の種類、数量、または、種類および数量の組み合わせが、処方情報に基づく錠剤の種類、数量、または、種類および数量の組み合わせ、と一致するか否かを照合する。
なお、鑑査装置1000は、撮像部100によって撮像された画像において錠剤900が接触している場合または重なっていると判定された場合に、鑑査台700に振動を与えて錠剤900が接触した状態または重なった状態を解消させる振動部を備えていても良い。
鑑査部200による鑑査の結果、鑑査台700に載置された錠剤900が適正であると判定された場合、薬剤師などの作業員は、鑑査台700に載置された錠剤をバイアル瓶810に収容する。例えば、作業員は、ヘラ等を使って鑑査台700に載置された錠剤を排出部710を介してバイアル瓶810に収容する。また、鑑査台700のバイアル瓶810側の端部に回動軸が設けられており鑑査台700が回動軸を中心に傾斜可能になっている場合には、作業員は、鑑査台700を傾斜させることにより、排出部710をバイアル瓶810の口部と接続するとともに鑑査台700に載置された錠剤をバイアル瓶810内に滑落させることもできる。一方、鑑査部200による鑑査の結果、鑑査台700に載置された錠剤900がで不適正あると判定された場合、作業員は、不適切であると判定された錠剤を鑑査台700から除去する。
ここで、作業員は、鑑査台700に載置された錠剤900のうち、どの錠剤が不適切な錠剤であるかを判断するのが難しい場合がある。その結果、作業員は、例えば、不適切な錠剤の除去作業に長時間を要したり、除去すべきではない錠剤を誤って除去したりするおそれがある。
このような問題に鑑み、本実施形態の鑑査装置1000は、識別処理部300を備えている。識別処理部300は、鑑査部200によって実行された鑑査の結果に基づいて、鑑査台700に載置された錠剤900のうち、特定の錠剤920を、鑑査台700に載置された他の錠剤910と視覚的に識別可能にするための処理を行う。特定の錠剤920とは、例えば、鑑査部200によって実行された鑑査の結果、処方情報と異なる不適切な錠剤である。また、他の錠剤910とは、例えば、鑑査部200によって実行された鑑査の結果、処方情報に対応する適切な錠剤である。
具体的には、識別処理部300は、特定の錠剤920の場所を視覚的に識別可能にするための情報を液晶表示パネル420に表示させる。識別処理部300は、例えば、特定の錠剤920の場所を視覚的に識別可能にするための文字、図形、及び、記号、の少なくとも1つを液晶表示パネル420に表示させる。さらに具体的には、鑑査台700が2次元座標系を有している場合には、識別処理部300は、撮像部100によって撮像された画像に基づいて、特定の錠剤920の2次元座標系の座標値を特定する。なお、実施形態の一例では、撮像部100の位置は固定されているため、撮像部100から鑑査台700までの距離も固定されている。さらに、撮像部100のCCDの画素が既知であるため、識別処理部300は、一般的な2次元画像計測原理によって鑑査台700に座標系を持たせて特定の錠剤920の2次元座標系の座標値を特定することができる。また、識別処理部300は、鑑査台700の液晶画面に格子状の座標線を表示させることによって、特定の錠剤920の2次元座標系の座標値を特定することができる。識別処理部300は、特定した座標値に基づいて、特定の錠剤920を他の錠剤910と視覚的に識別可能にするための処理を行う。
識別処理部300の処理の一例を図2を用いて説明する。図2の例では、
鑑査台700には、錠剤ABCが5個載置されており、さらに、鑑査台70
0には、錠剤DEFが1個載置されている。一方、バーコードリーダ800
によって読み取られた処方情報は、錠剤ABCが6個であったとする。
ところで、図2に示すように錠剤900が鑑査台700に載置される前提として、処方情報は、ネットワーク経由または処方箋830のバーコード840をバーコードリーダ800によって読み取ることにより、鑑査装置1000に送信される。一方、薬剤師は、処方箋830に記載された薬剤に対応する薬剤ボトル810を薬棚などから取り出し、薬剤ボトル810に記載されているバーコード820の情報をバーコードリーダ800に読み取らせる。鑑査部200は、鑑査装置1000に送信された処方情報と、薬剤ボトル810に記載されているバーコード820の情報と、を照合することによって、処方情報に対応した薬剤ボトル810が間違いなく取り出されているかを確認する。鑑査部200は、間違った薬剤ボトル810が取り出されている場合には、モニター600等にエラーを表示したり、警告音を発したりすることができる。一方、鑑査部200は、正しい薬剤ボトル810が取り出されている場合には、その旨をモニター600に表示することができる。薬剤師は、正しい薬剤ボトル810が取り出されている旨がモニター600に表示されたら、その薬剤ボトル810から処方情報に基づく数量の錠剤を鑑査台700に排出する。鑑査台700に錠剤900が載置されたら、撮像部100によって鑑査台700上の錠剤900が撮像される。
鑑査部200は、撮像部100によって撮像された画像と、錠剤の種類ごとのマスター画像と、を照合することによって、鑑査台700に載置された錠剤の種類、数量、または、種類および数量の組み合わせ(錠剤ABCが5個、錠剤DEFが1個)を特定する。図2に示す例では、鑑査部200は、特定した錠剤の種類および数量の組み合わせを、モニター600に表示させることができる。
また、鑑査部200は、特定した錠剤の種類および数量の組み合わせ(錠剤ABCが5個、処方情報とは異なる錠剤DEFが1個)が、処方情報に基づく錠剤の種類および数量の組み合わせ(錠剤ABCが6個)と一致するか否かを照合する。照合の結果、全体の数量は一致するが、錠剤の種類および数量の組み合わせは一致しないので、図2に示すように、鑑査部200は、照合の結果が一致しなかったことを示す情報(NG)をモニター600に表示させることができる。なお、本実施形態では、処方情報と異なる錠剤(錠剤DEF)が鑑査台700に載置された場合に、処方情報と異なる錠剤を鑑査部200の照合によって検出する例を説明したが、これには限定されない。鑑査部200は、例えば、異物が鑑査台700に搭載されている場合に、異物がバイアル瓶810に収容されることを防止するために、異物を検出することができる。すなわち、鑑査部200は、撮像部100によって撮像された画像と、錠剤の種類ごとのマスター画像と、を照合した結果、錠剤の種類ごとのマスター画像に登録されていない不明錠剤が鑑査台700に搭載されている場合には、この不明錠剤を異物とみなして検出することができる。
ここで、識別処理部300は、図2に示すように、液晶表示パネル420における特定の錠剤920(不適切な錠剤)の背面の部分を点灯または点滅させることによって、特定の錠剤920の周囲にマーキング410を付すことができる。すなわち、鑑査部200は、薬種ごとに、鑑査台700へ載置された錠剤の数量と、処方情報に基づく錠剤の数量とが一致するか否かを照合することができる。識別処理部300は、照合の結果がNGであった薬種について、液晶表示パネル420における特定の錠剤920(不適切な錠剤)の背面の部分を点灯または点滅させることによって、特定の錠剤920の周囲にマーキング410を付すことができる。
作業員は、マーキング410が付された特定の錠剤920が不適切な錠剤であることを視覚的に容易に把握することができるので、特定の錠剤920を速やかに且つ正確に除去することができる。また、作業員は、モニター600に表示された情報に基づいて、錠剤ABCが1個不足していることを把握することができるので、1個の錠剤ABCを鑑査台700に載置することができる。特定の錠剤920が除去され錠剤ABCが追加された後、鑑査装置1000は、再度、鑑査台700に載置された錠剤900の鑑査を行うことができる。
鑑査装置1000による鑑査の結果が適正であった場合、鑑査部200は、照合の結果が一致したことを示す情報(OK)をモニター600に表示させることができる。作業員は、照合の結果が一致したことを示す情報(OK)がモニター600に表示されたら、ヘラ等を使って、または、鑑査台700を回動軸を中心に傾斜させることによって、鑑査台700に載置された錠剤を排出部710を介してバイアル瓶810に収容する。なお、鑑査装置1000による鑑査の結果が適正であったことをトリガーにして、バイアル瓶810に貼付するラベルを図示していないラベル発行機によって発行してもよい。また、排出部710に錠剤の通過及び計数が検出可能なセンサを設けておいて、鑑査台700に載置された錠剤がバイアル瓶810に正しく収容されたことがセンサによって検出されたら、バイアル瓶810に貼付するラベルを図示していないラベル発行機によって発行してもよい。
なお、図2では、特定の錠剤920の周囲に円状のマーキング410を付す例を示したが、これには限定されない。図5,6は、特定の錠剤920を他の錠剤と視覚的に識別可能にする処理の一例を示す図である。図5に示すように、識別処理部300は、特定の錠剤920を指し示す複数の矢印のマーキング410を液晶表示パネル420に点灯または点滅させることができる。例えば、特定の錠剤920が他の錠剤910と接近していたり、重なっていた場合に、矢印のマーキング410を付すことによって、作業員は、特定の錠剤920を他の錠剤910と識別しやすくなる。
また、図6に示すように、識別処理部300は、特定の錠剤920の周囲に複数の円状のマーキング410を付すこともできる。識別処理部300は、複数の円状のマーキング410を同時に点灯または点滅させることもできるし、複数の円状のマーキング410を順番に点灯または点滅させることもできる。例えば、特定の錠剤920が他の錠剤910と接近していたり、重なっていた場合に、複数の円状のマーキング410を付すことによって、作業員は、特定の錠剤920を他の錠剤910と識別しやすくなる。
なお、図2,5,6では、鑑査の結果、不適切と判断された錠剤を特定の錠剤920としてマーキング410を付す例を示したが、これには限定されない。図7は、特定の錠剤を他の錠剤と視覚的に識別可能にする処理の一例を示す図である。図7に示すように、識別処理部300は、鑑査の結果、適切と判定された錠剤にマーキング410を付すことができる。
すなわち、図7の例では、鑑査部200によって実行された鑑査の結果、処方情報に対応する錠剤を特定の錠剤920としている。また、鑑査部200によって実行された鑑査の結果、処方情報と異なる錠剤を他の錠剤910としている。
この場合、作業員は、マーキング410が付された特定の錠剤920が適切な錠剤であることを視覚的に容易に把握することができるので、マーキング410が付されていない他の錠剤910を速やかに除去することができる。
次に、鑑査装置1000によって実行される鑑査方法について説明する。図8は、鑑査装置1000によって実行される鑑査方法のフローチャートである。図8に示すように、本実施形態の鑑査方法は、まず、鑑査台700に載置された錠剤を撮像部100によって撮像する(ステップS101)。
続いて、鑑査方法は、撮像された画像と、錠剤の種類ごとのマスター画像と、処方情報に基づく錠剤の種類、数量、または、種類および数量の組み合わせと、を鑑査部200によって照合する(ステップS103)。鑑査方法の一例では、撮像部100によって撮像された画像と、錠剤の種類ごとのマスター画像と、を照合することによって、鑑査台700に載置された錠剤900の種類および数量の組み合わせを特定する。また、鑑査部200は、特定した錠剤900の種類および数量の組み合わせが、処方情報に基づく錠剤の種類および数量の組み合わせと一致するか否かを照合する。
続いて、鑑査方法は、照合の結果、鑑査台700に載置された錠剤900の種類および数量の組み合わせが処方情報に基づく錠剤の種類および数量の組み合わせと一致している(照合OK)か否かを判定する(ステップS105)。鑑査方法は、照合の結果、鑑査台700に載置された錠剤900が処方情報に基づく錠剤の種類および数量の組み合わせと一致していないと判定された場合には(ステップS105、No)、照合結果がNGである旨をモニター600に表示する(ステップS107)。
続いて、鑑査方法は、ステップS105で実行された鑑査の結果に基づいて、鑑査台700に載置された特定の錠剤920を鑑査台700に載置された他の錠剤910と視覚的に識別可能にするための処理を行う(ステップS109)。ステップS109の処理(識別処理)は、図2、5、6、7を用いて上記で説明した処理である。識別処理は、特定の錠剤920の場所を視覚的に識別可能にするための情報を鑑査台700の背面に設置された光学処理部400によって発光させることができる。識別処理は、特定の錠剤920の場所を視覚的に識別可能にするための文字、図形、及び、記号、の少なくとも1つを液晶表示パネル420に表示させることができる。識別処理は、撮像ステップによって撮像された画像に基づいて、特定の錠剤920の2次元座標系の座標値を特定し、特定した座標値に基づいて、特定の錠剤920を他の錠剤910と視覚的に識別可能にするための処理を行うことができる。ステップS109の後、作業員によって不適切な錠剤が鑑査台700から除去された後、鑑査方法は、ステップS101へ戻る。
一方、鑑査方法は、照合の結果、鑑査台700に載置された錠剤900が処方情報と一致したと判定された場合には(ステップS105、Yes)、照合結果がOKである旨をモニター600に表示して(ステップS111)、処理を終了する。なお、照合結果がOKである場合には、液晶表示パネル420の全体を、照合結果がOKである旨を表す色で点灯または点滅させることもできる。
なお、上記では、鑑査台700に載置された錠剤900の鑑査を行って、特定の錠剤920を他の錠剤910と視覚的に識別可能にする処理を説明したが、これには限定されない。本実施形態のコンピュータプログラム製品は、特定の錠剤920を他の錠剤910と視覚的に識別可能にする処理のみを備えていてもよい。例えば、コンピュータプログラム製品は、鑑査台700に載置された錠剤を撮像した画像に基づいて錠剤を鑑査した結果を受信する受信ステップと、受信ステップによって受信した鑑査の結果に基づいて、鑑査台700に載置された特定の錠剤を他の錠剤と視覚的に識別可能にするための処理を行う識別処理ステップと、をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム製品であってもよい。
次に、鑑査部200によって実行された鑑査の結果、鑑査台700に載置された同種の複数の錠剤のうちの一部を特定の錠剤とすべき場合の識別処理部300の処理について説明する。図9は、同種の複数の対象物のうちの一部を特定の対象物とすべき場合の処理の一例を示す図である。図10は、同種の複数の対象物のうちの一部を特定の対象物とすべき場合の処理のフローチャートである。
図9に示すように、例えば、鑑査台700に錠剤ABCが6個載置されており、処方情報は錠剤ABCが5個であったとする。この場合、識別処理部300は、鑑査台700に載置された6個の錠剤ABC900−1〜900−6のうち1個の錠剤ABCを特定の錠剤920として決定しなければならないが、どの1個を特定の錠剤920として決定すべきかという問題が生じる。ここで、識別処理部300は、同種の複数の錠剤(6個の錠剤ABC900−1〜900−6)のうち、隣接する錠剤との距離が遠い錠剤を優先的に特定の錠剤920として決定することができる。
具体的には、図10に示すように、識別処理部300は、錠剤ABC900−1〜900−6のそれぞれについて、最も近接して隣接する錠剤との距離を計測する(ステップS201)。錠剤間の距離は、例えば、各錠剤の2次元座標値に基づいて計測することができる。図9の例では、錠剤ABC900−1に最も近接して隣接する錠剤は、錠剤ABC900−2であり、これらの間の距離はaである。錠剤ABC900−2に最も近接して隣接する錠剤は、錠剤ABC900−5であり、これらの間の距離はbである。錠剤ABC900−3に最も近接して隣接する錠剤は、錠剤ABC900−5であり、これらの間の距離はcである。錠剤ABC900−4に最も近接して隣接する錠剤は、錠剤ABC900−5であり、これらの間の距離はdである。錠剤ABC900−5に最も近接して隣接する錠剤は、錠剤ABC900−3であり、これらの間の距離はcである。錠剤ABC900−6に最も近接して隣接する錠剤は、錠剤ABC900−1であり、これらの間の距離はeである。
続いて、識別処理部300は、計測した複数の距離(a、b、c、d、e)同士を比較して(ステップS203)、最も遠い距離を決定する(ステップS205)。図9の例では、距離eが最も遠い。そこで、識別処理部300は、最も遠い距離eに対応する錠剤ABC900−6を特定の錠剤920として決定する(ステップS207)。これにより、錠剤ABC900−1〜900−5は、他の錠剤910として決定されることになる。
識別処理部300は、図9に示すように、液晶表示パネル420における特定の錠剤920(不適切な錠剤)の背面の部分を点灯または点滅させることによって、特定の錠剤920の周囲にマーキング410を付すことができる。なお、1個ではなく複数個の錠剤を特定の錠剤920として決定しなければならない場合は、隣接する錠剤との距離が遠い錠剤から優先的に特定の錠剤920として決定することができる。
本実施形態のように、同種の複数の錠剤(6個の錠剤ABC900−1〜900−6)のうち、隣接する錠剤との距離が遠い錠剤を優先的に特定の錠剤920として決定することによって、作業者は、特定の錠剤920の除去作業を容易に行なうことができる。すなわち、距離が近かったり重なり合った複数の錠剤のいずれかを特定の錠剤920と決定してマーキング410を付けると、どの錠剤にマーキング410が付されているか見難い場合があるので、作業者がどの錠剤を除去すべきか迷ったり、何個の錠剤を除去すべきか迷ったりするおそれがある。これに対して、隣接する錠剤との距離が遠い錠剤は、隣接する錠剤と重なり合ったりしている可能性が低いので、この錠剤にマーキング410を付けることによって、作業者は、どの錠剤にマーキング410が付されているか一目で把握することができる。その結果、作業者は、除去すべき錠剤を容易に識別することができるので、除去作業を素早く間違いなく実行することができる。
次に、鑑査部200によって実行された鑑査の結果、鑑査台700に載置された同種の複数の錠剤のうちの一部を特定の錠剤とすべき場合の識別処理部300の他の処理について説明する。図11は、同種の複数の対象物のうちの一部を特定の対象物とすべき場合の処理の一例を示す図である。図12は、同種の複数の対象物のうちの一部を特定の対象物とすべき場合の処理のフローチャートである。
図11に示すように、例えば、鑑査台700に錠剤ABCが6個載置されており、処方情報は錠剤ABCが5個であったとする。この場合、識別処理部300は、鑑査台700に載置された6個の錠剤ABC900−1〜900−6のうち1個の錠剤ABCを特定の錠剤920として決定しなければならないが、どの1個を特定の錠剤920として決定すべきかという問題が生じる。ここで、識別処理部300は、同種の複数の錠剤(6個の錠剤ABC900−1〜900−6)のうち、排出部710からの距離が遠い錠剤を優先的に特定の錠剤920として決定することができる。
具体的には、図12に示すように、識別処理部300は、錠剤ABC900−1〜900−6のそれぞれについて、排出部710からの距離を計測する(ステップS301)。排出部710からの距離は、例えば、排出部710の2次元座標値と、各錠剤の2次元座標値と、に基づいて計測することができる。図11の例では、錠剤ABC900−1と排出部710との距離はjである。錠剤ABC900−2と排出部710との距離はgである。錠剤ABC900−3と排出部710との距離はfである。錠剤ABC900−4と排出部710との距離はiである。錠剤ABC900−5と排出部710との距離はhである。錠剤ABC900−6と排出部710との距離はkである。
続いて、識別処理部300は、計測した複数の距離(f、g、h、i、j、k)同士を比較して(ステップS303)、最も遠い距離を決定する(ステップS305)。図11の例では、距離kが最も遠い。そこで、識別処理部300は、最も遠い距離kに対応する錠剤ABC900−6を特定の錠剤920として決定する(ステップS307)。これにより、錠剤ABC900−1〜900−5は、他の錠剤910として決定されることになる。
識別処理部300は、図11に示すように、液晶表示パネル420における特定の錠剤920(不適切な錠剤)の背面の部分を点灯または点滅させることによって、特定の錠剤920の周囲にマーキング410を付すことができる。なお、1個ではなく複数個の錠剤を特定の錠剤920として決定しなければならない場合は、排出部710からの距離が遠い錠剤から優先的に特定の錠剤920として決定することができる。
本実施形態のように、同種の複数の錠剤(6個の錠剤ABC900−1〜900−6)のうち、排出部710からの距離が遠い錠剤を優先的に特定の錠剤920として決定することによって、作業者は、他の錠剤910(適切な錠剤)のバイアル瓶810への収容作業を容易に行なうことができる。すなわち、排出部710からの距離が遠い錠剤は、バイアル瓶810からの距離も遠いので、ハケ等を使って錠剤をバイアル瓶810に収容する場合には、バイアル瓶810への収容作業の負担が比較的大きい。これに対して、本実施形態では、特定の錠剤920の除去作業の結果、排出部710からの距離が近い他の錠剤910が残ることになるので、バイアル瓶810への収容作業の負担を軽減することができる。
なお、上記の実施形態では、鑑査部200が、鑑査台700に載置された錠剤の種類、または、数量および種類の組み合わせが処方情報に対応しているか否かの鑑査を実行する例を示した。しかしながら、これに限らず、鑑査部200は、鑑査台700に載置された錠剤の数量が処方情報に対応しているか否かの鑑査を実行することができる。以下、この点について説明する。
図13は、同種の複数の錠剤の数量が処方情報の錠剤の数量に対応しているか否かの鑑査処理の一例を示す図である。図14は、鑑査部200によって行われる鑑査の結果をモニター600へ表示した一例を示す図である。
図13は、処方情報は5錠であるが、薬剤ボトル810から鑑査台700へ排出した錠剤数が7錠であったという場合の例である。本実施形態では、鑑査部200は、撮像部100によって撮像された画像と、処方情報に基づく錠剤の数量の情報と、に基づいて、鑑査台700に載置された錠剤の数量が処方情報に対応しているか否かの鑑査を実行する。
具体的には、鑑査部200は、撮像部100によって撮像された画像に基づいて鑑査台700へ載置された錠剤の数量を特定し、特定した錠剤の数量(図13の例では7錠)と処方情報に基づく錠剤の数量(図13の例では5錠)とが一致するか否かを照合する。照合の結果、両者の数量は一致しないので、図14の上部に示すように、鑑査部200は、照合の結果が一致しなかったことを示す情報(NG)をモニター600に表示させる。
作業員は、モニター600の表示によって照合の結果が一致しなかったことを認識し、不適切な(余剰な)錠剤を除去する。ここで、本実施形態では、作業者が不適切な(余剰な)錠剤を除去し易いように、識別処理部300による識別処理が行われる。すなわち、識別処理部300は、図13に示すように、液晶表示パネル420における特定の錠剤920(余剰な錠剤)の背面の部分を点灯または点滅させることによって、特定の錠剤920の周囲にマーキング410を付す。具体的には、識別処理部300は、排出部710に近い位置に存在する2錠の特定の錠剤920の背面の部分を点灯または点滅させることによって、余剰な錠剤を除去し易いようにすることができる。
作業員は、マーキング410が付された特定の錠剤920が余剰な錠剤であることを視覚的に容易に把握することができるので、特定の錠剤920を速やかに且つ正確に除去することができる。余剰な錠剤の除去が終わった後、図14の上部に示すモニター600の再鑑査実行ボタン610が作業者によって押されたら、鑑査装置1000は、再度鑑査を実行する。具体的には、鑑査部200は、撮像部100によって撮像された画像に基づいて鑑査台700へ載置された錠剤の数量を特定し、特定した錠剤の数量と、処方情報に基づく錠剤の数量とが一致するか否かを照合する。照合の結果、両者の数量が一致したら、図14の下部に示すように、鑑査部200は、照合の結果が一致したことを示す情報(OK)をモニター600に表示させる。
作業員は、照合の結果が一致したことを示す情報(OK)がモニター600に表示されたら、ヘラ等を使って、または、鑑査台700を回動軸を中心に傾斜させることによって、鑑査台700に載置された錠剤を排出部710を介してバイアル瓶810に収容する。
なお、上記の実施形態は同種の錠剤が鑑査台700に載置される例を示したが、複数種類の錠剤が鑑査台700に載置された場合において、錠剤の種類(薬種)に関わらず、錠剤の合計の数量に基づく鑑査を行うこともできる。すなわち、鑑査部200は、錠剤の種類に関わらず、鑑査台700へ載置された錠剤の数量を特定し、特定した錠剤の数量と、処方情報に基づく錠剤の合計数量とが一致するか否かを照合する。
例えば、処方情報は、錠剤ABCが5錠、錠剤DEFが3錠であるが、鑑査台700には錠剤ABCが5錠、錠剤DEFが4錠載置されていたとする。この場合、鑑査部200は、撮像部100によって撮像された画像に基づいて鑑査台700へ載置された錠剤の合計数量を特定し、特定した錠剤の数量(この例では9錠)と処方情報に基づく錠剤の数量(この例では8錠)とが一致するか否かを照合する。
図15は、鑑査部200によって行われる鑑査の結果をモニター600へ表示した一例を示す図である。照合の結果、両者の数量は一致しないので、図15の上部に示すように、鑑査部200は、照合の結果が一致しなかったことを示す情報(NG)と、錠剤の合計数量が異なるので鑑査台700の錠剤の数量と薬種を見直すべき旨とをモニター600に表示させることができる。
作業員は、モニター600の表示によって照合の結果が一致しなかったことを認識し、鑑査台700の錠剤の数量と薬種を見直す。その後、図15の上部に示すモニター600の再鑑査実行ボタン610が作業者によって押されたら、鑑査装置1000は、再度鑑査を実行する。具体的には、鑑査部200は、撮像部100によって撮像された画像に基づいて鑑査台700へ載置された錠剤の数量を特定し、特定した錠剤の数量と、処方情報に基づく錠剤の数量とが一致するか否かを照合する。照合の結果、両者の数量が一致したら、図15の下部に示すように、鑑査部200は、照合の結果が一致したことを示す情報(OK)をモニター600に表示させる。
ここで、上記の実施形態では、鑑査台700に載置された錠剤の数量が、処方情報に基づく錠剤の数量よりも多い場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。鑑査装置1000は、鑑査台700に載置された錠剤の数量が、処方情報に基づく錠剤の数量よりも少ない場合であっても、鑑査を実行することができる。
図16は、鑑査台700に載置された錠剤の数量が、処方情報に基づく錠剤の数量よりも少ない場合における鑑査処理の一例を示す図である。図17は、鑑査部200によって行われる鑑査の結果をモニター600へ表示した一例を示す図である。
図16の例は、処方情報は5錠であるが、薬剤ボトル810から鑑査台700へ排出した錠剤数が4錠であったという場合の例である。この場合、鑑査部200は、撮像部100によって撮像された画像と、処方情報に基づく錠剤の数量の情報と、に基づいて、鑑査台700に載置された錠剤の数量が処方情報に対応しているか否かの鑑査を実行する。
具体的には、鑑査部200は、撮像部100によって撮像された画像に基づいて鑑査台700へ載置された錠剤の数量を特定し、特定した錠剤の数量(図16の例では4錠)と処方情報に基づく錠剤の数量(図16の例では5錠)とが一致するか否かを照合する。照合の結果、両者の数量は一致しないので、鑑査部200は、図17の上部に示すように、照合の結果が一致しなかったことを示す情報(NG)と、錠剤が1錠不足している旨と、をモニター600に表示させる。
また、識別処理部300は、錠剤が不足していることを作業者に伝えるために、図16に示すように、液晶表示パネル420の全体を、例えば赤色など識別し易い色で点灯または点滅させることができる。作業者は、液晶表示パネル420の全体の点灯または点滅によって、照合の結果が一致していないことを把握することができるとともに、モニター600のメッセージを見て具体的にどのような照合の不一致が生じているのかを容易に把握することができる。
鑑査台700に錠剤が1錠追加された後、図17の上部に示すモニター600の再鑑査実行ボタン610が作業者によって押されたら、鑑査装置1000は、再度鑑査を実行することができる。具体的には、鑑査部200は、撮像部100によって撮像された画像に基づいて鑑査台700へ載置された錠剤の数量を特定し、特定した錠剤の数量と、処方情報に基づく錠剤の数量とが一致するか否かを照合する。照合の結果、両者の数量が一致したら、図17の下部に示すように、鑑査部200は、照合の結果が一致したことを示す情報(OK)をモニター600に表示させることができる。
作業員は、照合の結果が一致したことを示す情報(OK)がモニター600に表示されたら、ヘラ等を使って、または、鑑査台700を回動軸を中心に傾斜させることによって、鑑査台700に載置された錠剤を排出部710を介してバイアル瓶810に収容する。
上記の実施形態では、処方情報の錠剤の数量に対して鑑査台700に載置されている錠剤の数量が不足している場合に、液晶表示パネル420の全体を点灯または点滅させる例を示したが、これに限定されない。図18は、鑑査台700に載置された錠剤の数量が、処方情報に基づく錠剤の数量よりも少ない場合における鑑査処理の一例を示す図である。
図18に示すように、識別処理部300は、処方情報の錠剤の数量に対して鑑査台700に載置されている錠剤の数量が不足している場合には、不足している錠剤の数量に応じた数の不足マーキング430を液晶表示パネル420に表示させることができる。この例では、識別処理部300は、錠剤が1錠不足しているので、1個の不足マーキング430を液晶表示パネル420に表示させる。
ここで、もし不足マーキング430が鑑査台700に載置された錠剤と同じ位置に表示されたら、作業者は、錠剤が不足しているのか、または、余剰な錠剤が存在するのか、混乱するおそれがある。そこで、識別処理部300は、鑑査台700に載置された錠剤とは異なる位置において、不足マーキング430を液晶表示パネル420に表示させる。不足マーキング430は、本実施形態では円形であるが、これに限らず他の図形、文字、または、記号であってもよい。
本実施形態によれば、作業者は、不足マーキング430を視認することによって、錠剤が不足していること、および、何個の錠剤が不足しているか、を容易に認識することができる。その結果、作業者は、不足している錠剤を追加して迅速に再度鑑査を実行することができる。
100 撮像部
200 鑑査部
300 識別処理部
400 光学処理部
410 マーキング
420 液晶表示パネル
430 不足マーキング
500 照明
600 モニター
610 再鑑査実行ボタン
700 鑑査台
710 排出部
800 バーコードリーダ
810 バイアル瓶
900 錠剤
910 他の錠剤
920 特定の錠剤
1000 鑑査装置

Claims (13)

  1. 複数の対象物を載置するための台と、
    前記台に載置された複数の対象物を撮像可能な撮像部と、
    前記撮像部によって撮像された画像に基づいて、前記台に載置された複数の対象物の鑑査を、予め入力された処方情報と比較して実行する鑑査部と、
    前記鑑査部によって実行された鑑査の結果に基づいて、前記台に載置された複数の対象物が、前記処方情報と異なる場合において、当該異なる対象物の場所を、視覚的に識別可能にするための処理を行う識別処理部と、
    を備える鑑査装置。
  2. 請求項1の鑑査装置において、
    前記台の背面に設置された光学処理部をさらに備え、
    前記識別処理部は、前記異なる対象物の場所を視覚的に識別可能にするための情報を前記光学処理部によって発光させる、
    鑑査装置。
  3. 請求項2の鑑査装置において、
    前記光学処理部は、表示部を含み、
    前記識別処理部は、前記異なる対象物の場所を視覚的に識別可能にするための文字、図形、及び、記号、の少なくとも1つを前記表示部に表示させる、
    鑑査装置。
  4. 請求項1の鑑査装置において、
    前記識別処理部は、前記撮像部によって撮像された画像に基づいて、前記異なる対象物の2次元座標系の座標値を特定し、特定した座標値に基づいて、前記異なる対象物の場所、視覚的に識別可能にするための処理を行う、
    鑑査装置。
  5. 請求項1の鑑査装置において、
    前記識別処理部は、前記鑑査部によって実行された鑑査の結果、前記台に載置された同種の複数の対象物のうちの一部を前記異なる対象物とすべき場合に、前記同種の複数の対象物のうち、隣接する対象物との距離が遠い対象物を優先的に前記異なる対象物として決定する、
    鑑査装置。
  6. 請求項1の鑑査装置において、
    前記台は、前記鑑査部によって鑑査が実行された対象物を前記台から排出するための排出部を有し、
    前記識別処理部は、前記鑑査部によって実行された鑑査の結果、前記台に載置された同種の複数の対象物のうちの一部を前記異なる対象物とすべき場合に、前記同種の複数の対象物のうち、前記排出部からの距離が遠い対象物を優先的に前記異なる対象物として決定する、
    鑑査装置。
  7. 請求項1の鑑査装置において、
    前記対象物は、錠剤であり、
    前記鑑査部は、前記撮像部によって撮像された画像と、前記処方情報に基づく錠剤の種類または数量の情報と、錠剤のマスター画像と、に基づいて、前記台に載置された錠剤の数量、種類、または、数量および種類の組み合わせが前記処方情報に対応しているか否かの鑑査を実行する、
    鑑査装置。
  8. 請求項7の鑑査装置において、
    前記異なる対象物は、前記鑑査部によって実行された鑑査の結果、前記処方情報に基づく錠剤の種類または数量の情報と異なる錠剤である、
    鑑査装置。
  9. 請求項1の鑑査装置において、
    前記対象物は、錠剤であり、
    前記鑑査部は、前記撮像部によって撮像された画像と、処方情報に基づく錠剤の数量の情報と、に基づいて、前記台に載置された錠剤の数量が前記処方情報に対応しているか否かの鑑査を実行する、
    鑑査装置。
  10. 請求項の鑑査装置において、
    前記台の背面に設置された光学処理部をさらに備え、
    前記識別処理部は、前記撮像部によって撮像された画像に基づく錠剤の数量が、前記処方情報に基づく錠剤の数量よりも多い場合には、余剰な錠剤の場所を視覚的に識別可能にするための情報を前記光学処理部によって発光させる、
    鑑査装置。
  11. 請求項の鑑査装置において、
    前記台の背面に設置された光学処理部をさらに備え、
    前記識別処理部は、前記撮像部によって撮像された画像に基づく錠剤の数量が、前記処方情報に基づく錠剤の数量よりも少ない場合には、前記光学処理部を全体的に発光させるか、または、不足している錠剤の数量に応じた数のマーキングを前記光学処理部によって発光させる、
    鑑査装置。
  12. 台に載置された複数の対象物を撮像する撮像ステップと、
    前記撮像ステップによって撮像された画像に基づいて、前記台に載置された複数の対象物を、予め入力された処方情報と比較して鑑査する鑑査ステップと、
    前記鑑査ステップの結果に基づいて、前記台に載置された複数の対象物が、前記処方情報と異なる場合において、当該異なる対象物の場所を、視覚的に識別可能にするための処理を行う識別処理ステップと、
    を備える鑑査方法。
  13. 台に載置された複数の対象物を撮像した画像に基づいて前記複数の対象物を、予め入力された処方情報と比較して鑑査した結果を受信する受信ステップと、
    前記受信ステップによって受信した鑑査の結果に基づいて、前記台に載置された複数の対象物が、前記処方情報と異なる場合において、当該異なる対象物の場所を、視覚的に識別可能にするための処理を行う識別処理ステップと、
    をコンピュータに実行させることが可能なコンピュータプログラム製品。
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