JP6824548B1 - 埋設物線形抽出装置、方法、及びプログラム。 - Google Patents

埋設物線形抽出装置、方法、及びプログラム。 Download PDF

Info

Publication number
JP6824548B1
JP6824548B1 JP2020117085A JP2020117085A JP6824548B1 JP 6824548 B1 JP6824548 B1 JP 6824548B1 JP 2020117085 A JP2020117085 A JP 2020117085A JP 2020117085 A JP2020117085 A JP 2020117085A JP 6824548 B1 JP6824548 B1 JP 6824548B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tracking
buried object
start point
point
processing unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020117085A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022014642A (ja
Inventor
渉 伊豆原
渉 伊豆原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Geo Search Co Ltd
Original Assignee
Geo Search Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Geo Search Co Ltd filed Critical Geo Search Co Ltd
Priority to JP2020117085A priority Critical patent/JP6824548B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6824548B1 publication Critical patent/JP6824548B1/ja
Publication of JP2022014642A publication Critical patent/JP2022014642A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】埋設管の工事を行う場合、事前に埋設位置を正確に把握することが望ましいが、埋設物の数が多い場合や形状が複雑な場合などでは、解析に要する時間がかかり、計測効率の低下を招いている。埋設物の3次元化されたデータを元に、埋設物の計測効率を向上させることができる埋設物線形抽出装置、方法、及びプログラムを提供する。【解決手段】埋設物線形抽出装置は、電磁波の反射波強度を3次元化した3次元データを元に、埋設物の線形を追跡する始点を抽出する始点抽出部60と、始点から埋設物の線形を追跡する追跡処理部62と、を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、埋設物線形抽出装置、方法、及びプログラムに関する。
例えば、地中に埋設されている埋設管の工事を行う場合、埋設管の位置などの情報が記録された台帳を参照するが、台帳の記録と実際とで埋設管の位置が異なる場合がある。埋設管の工事の際に、埋設管の破損事故の防止や、作業の効率化の観点から、事前に埋設位置を正確に把握しておくことが望ましい。
埋設管などの埋設物の計測に関し、電磁波による波動信号を地中へ放射し、地中に存在する埋設物からの反射信号を受信する送受信工程と、受信信号強度に対する地上の位置と反射時間を座標とする3次元ボクセルデータを生成する3次元ボクセルデータ生成工程とを順次実行し、地中に存在する埋設物の位置を探査する3次元探査方法が提案されている。
特開2000−221267号公報
最終的な埋設物の有無や、線形形状の把握の解析には、3次元化されたデータを元に熟練の解析者による画像診断での判断と手作業による形状検出をする必要が生じ、特に、計測された埋設物の数が多い場合や、形状が複雑な場合、計測された範囲が広い場合は、解析に要する時間がかかり、計測効率の低下を招いている。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、埋設物の3次元化されたデータを元に、埋設物の計測効率を向上させることができる埋設物線形抽出装置、方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る埋設物線形抽出装置は、電磁波の反射波強度を3次元化した3次元データを元に、埋設物の線形を追跡する始点を抽出する始点抽出部と、前記始点から前記埋設物の線形を追跡する追跡処理部と、を備える。
また、本発明に係る前記始点抽出部は、前記3次元データの近傍の計測点と比較し、反射波強度が強い点を前記始点の候補として抽出する。
また、本発明に係る始点抽出部は、前記始点の候補のうち、前記反射波強度が強い点が存在する水平方向の平均値を取り、当該平均値から所定の閾値を超える強度があるものを前記始点として抽出する。
また、本発明に係る前記追跡は、前記始点から予め定められた範囲の所定角度傾いた方向へ所定距離ずつずらした所定個数の地点の前記反射波強度の波形が揃っているかを元に、追跡角度を決定する。
また、本発明に係る前記波形が揃っているか否かは、前記地点毎の前記反射波強度の波形を元にコヒーレントエネルギーを計算して判断する。
また、本発明に係る前記追跡は、前記始点から前記地点に追跡した後、当該地点から前記追跡角度を決定する場合は、前記始点において前記追跡角度を決定する場合に比べ、前記所定角度を限定して行う。
また、本発明に係る埋設物線形抽出装置は、前記追跡処理部による追跡結果を、予め定められた基準を元に除く選別処理をする選別処理部を備える。
また、本発明に係る前記予め定められた基準は、少なくとも、前記追跡処理部による追跡結果が予め定めた角度以上の曲がり方をしている場合又は長さが所定の長さを超えないものである場合、を含む。
また、本発明に係る埋設物線形抽出装置は、前記選別処理部により選別された追跡結果のうち、互いに隣接する追跡結果を1つのグループとしてまとめる単純化処理部を備える。
また、本発明に係る単純化処理部は、前記1つのグループとしてまとめた追跡結果について平準化処理を行い1つの線形にする。
また、本発明に係る埋設物線形抽出方法は、始点抽出部が、電磁波の反射波強度を3次元化した3次元データを元に、埋設物の線形を追跡する始点を抽出し、追跡処理部が、前記始点から前記埋設物の線形を追跡する方法である。
また、本発明に係る埋設物線形抽出プログラムは、コンピュータを、上述した埋設物線形抽出装置を構成する各部として機能させるためのプログラムである。
本発明に係る埋設物線形抽出装置、方法、及びプログラムによれば、埋設物の3次元化されたデータを元に、埋設物の計測効率を向上させることができる。
また、埋設物の3次元化されたデータのうちから、埋設物の候補の抽出の精度を高めることができる。
埋設物計測装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 埋設物計測装置の処理部の機能構成の例を示すブロック図である。 1グリッドにつき検出される反射応答波形の一例を示す図である。 水平方向、横断方向、及び縦断方向の反射波強度画像の一例を示す図である。 埋設物線形抽出装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 埋設物線形抽出装置の機能構成の例を示すブロック図である。 始点の候補を抽出するために比較する周囲の計測点を説明するための説明図である。 抽出した始点を投影した一例を示す図である。 コヒーレントエネルギーの計算式である。 コヒーレントエネルギーの計算の具体的なイメージを説明するための説明図である。 コヒーレントエネルギーの計算の具体的なイメージを説明するための説明図である。 コヒーレントエネルギーの計算をθ360度分、φ100度分(−50度〜+50度)でそれぞれ計算したときの結果の一例を示す図である。 追跡された埋設物の線形である追跡処理の結果を水平方向に投影した例を示す図である。 選別処理の条件を説明するための説明図である。 選別処理の結果の一例を示す図である。 単純化処理を説明するための説明図である。 移動メディアンフィルタを説明するための説明図である。 単純化処理の結果の一例を示す図である。 埋設物線形抽出処理の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態の一例を、図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、道路構造物内に埋設された埋設管の線形を抽出する場合について説明する。
まず、埋設物計測装置10の一例について説明する。図1及び図2に示すように、埋設物計測装置10は、電磁波装置12と、処理部20とを含み、これらの各構成が手押し車に載置され、埋設物計測装置10全体が移動可能に構成されている。
電磁波装置12は、埋設物計測装置10の移動方向に直交するライン上に複数設けられた電磁波照射部及び受信部を備える。電磁波装置12は、道路表面の計測範囲移動方向に走査しながら、道路表面から地中方向(深さ方向)へ電磁波を照射し、その反射波を受信する。これにより、計測範囲の各グリッドについて、深度に応じた反射波強度を検出する。深度に応じた反射波強度は、1グリッドにつき、図3に示すような反射応答波形の形で検出される。1グリッドは、例えば、1cm×1cmであり、1ライン幅は1.0mとすることができる。この場合、1ラインにつき100グリッド分の反射応答波形が検出される。
深度は、電磁波の照射から反射波の受信までの時間に対応する。図3に示すような反射応答波形から、所望の各深度に対応した反射波強度を抽出することにより、道路構造物の深さ毎の反射波強度が得られる。すなわち、道路表面に対して2次元に設定される各グリッドについて反射応答波形が検出され、検出された反射応答波形から、深さ方向に複数の反射波強度の値が得られることにより、計測範囲において、3次元の反射波強度が得られることになる。
電磁波装置12は、取得した各グリッドについての反射応答波形(深度に応じた反射波強度)の情報を計測データとして処理部20へ出力する。
処理部20は、パーソナルコンピュータやタブレット端末等の情報処理装置である。図示しないが、処理部20は、ハードウェア構成として、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、記憶装置、入力装置、出力装置、光ディスク駆動装置、及び通信I/F(Interface)を有する。各構成は、バスを介して相互に通信可能に接続されている。
記憶装置には、埋設物計測処理を実行するための埋設物計測プログラムが格納されている。CPUは、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各構成を制御したりする。すなわち、CPUは、記憶装置からプログラムを読み出し、メモリを作業領域としてプログラムを実行する。CPUは、記憶装置に記憶されているプログラムに従って、上記各構成の制御及び各種の演算処理を行う。
メモリは、RAM(Random Access Memory)により構成され、作業領域として一時的にプログラム及びデータを記憶する。記憶装置は、ROM(Read Only Memory)、及びHDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)により構成され、オペレーティングシステムを含む各種プログラム、及び各種データを格納する。
入力装置は、例えば、キーボードやマウス等の、各種の入力を行うための装置である。出力装置は、例えば、ディスプレイやプリンタ等の、各種の情報を出力するための装置である。出力装置として、タッチパネルディスプレイを採用することにより、入力装置として機能させても良い。光ディスク駆動装置は、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)又はブルーレイディスクなどの各種の記録媒体に記憶されたデータの読み込みや、記録媒体に対するデータの書き込み等を行う。
通信I/Fは、他の機器と通信するためのインタフェースであり、例えば、イーサネット(登録商標)、FDDI又はWi−Fi(登録商標)等の規格が用いられる。
図2は、埋設物計測装置10の機能構成の例を示すブロック図である。図2に示すように、埋設物計測装置10は、機能構成として、生成部28を含む。また、埋設物計測装置10の記憶領域の一部は、計測データ記憶部26として機能する。各機能構成は、CPUが記憶装置に記憶された埋設物計測プログラムを読み出し、メモリに展開して実行することにより実現される。
計測データ記憶部26には、電磁波装置12で計測された計測データ(各グリッドについての反射応答波形)が計測時刻と対応付けて記憶される。
生成部28は、計測データ記憶部26に記憶された計測データを自己位置の情報を基にして3次元化した地中解析データを生成する。具体的には、生成部28は、計測データ、すなわち、電磁波装置12で計測された各グリッドについての反射応答波形から、所望の深度毎に反射波強度を抽出し、反射波強度を画素値に変換し、各グリッドに対応する画素を平面結合処理することにより、反射波強度画像を生成する。
上述したように、電磁波装置12から出力される各グリッドの反射応答波形の情報は、3次元の反射波強度を表すため、この情報を用いて、生成部28は、水平方向(深度方向)(X−Y平面)に複数の反射波強度画像、横断方向(埋設物計測装置10の移動方向)(Y−Z平面)に複数の反射波強度画像、及び縦断方向(計測範囲の幅方向)(X−Z平面)に複数の反射波強度画像を生成することができる。生成部28は、各反射波強度画像が各方向に沿ったどの位置に相当するかを自己位置の情報に基づいて特定する。各方向の反射波強度画像の一例を図4に示す。
生成部28は、生成した3次元の地中解析データを計測データ記憶部26に記憶する。
なお、埋設物計測装置10に、生成部28を備えることなく、埋設物線形抽出装置30やその他の装置に生成部28を備えるようにしても良い。
つぎに、埋設物線形抽出装置30の一例について説明する。埋設物線形抽出装置30は、パーソナルコンピュータやタブレット端末等の情報処理装置である。図5は、埋設物線形抽出装置30のハードウェア構成を示すブロック図である。図5に示すように、埋設物線形抽出装置30は、CPU42、メモリ44、記憶装置46、入力装置48、出力装置50、光ディスク駆動装置52、及び通信I/F54を有する。各構成は、バスを介して相互に通信可能に接続されている。また、埋設物線形抽出装置30は、埋設物計測装置10の生成部28により生成された3次元の地中解析データを埋設物計測装置10から受け取り、記憶装置46に記憶する。
記憶装置46には、後述する始点抽出処理、追跡処理、選別処理及び単純化処理を含む埋設物線形抽出を実行するための埋設物線形抽出プログラムが格納されている。CPU42は、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各構成を制御したりする。すなわち、CPU42は、記憶装置46からプログラムを読み出し、メモリ44を作業領域としてプログラムを実行する。CPU42は、記憶装置46に記憶されているプログラムに従って、上記各構成の制御及び各種の演算処理を行う。
メモリ44は、RAMにより構成され、作業領域として一時的にプログラム及びデータを記憶する。記憶装置46は、ROM、及びHDD又はSSDにより構成され、オペレーティングシステムを含む各種プログラム、及び各種データを格納する。
入力装置48は、例えば、キーボードやマウス等の、各種の入力を行うための装置である。出力装置50は、例えば、ディスプレイやプリンタ等の、各種の情報を出力するための装置である。出力装置50として、タッチパネルディスプレイを採用することにより、入力装置48として機能させても良い。光ディスク駆動装置52は、CD−ROM又はブルーレイディスクなどの各種の記録媒体に記憶されたデータの読み込みや、記録媒体に対するデータの書き込み等を行う。
通信I/F54は、他の機器と通信するためのインタフェースであり、例えば、イーサネット(登録商標)、FDDI又はWi−Fi(登録商標)等の規格が用いられる。
図6は、埋設物線形抽出装置30の機能構成の例を示すブロック図である。図6に示すように、埋設物線形抽出装置30は、機能構成として、始点抽出部60と、追跡処理部62と、選別処理部64と、単純化処理部66とを含む。各機能構成は、CPU42が記憶装置46に記憶された埋設物線形抽出プログラムを読み出し、メモリ44に展開して実行することにより実現される。
始点抽出部60は、近傍の計測点と比較し、反射波強度が強い点を始点の候補として抽出する。
具体的には、図7に示すように、各グリッドの3次元データの前後、左右、上下の6点と斜めの12点と振幅比較することにより、ピーク振幅を検出する。そして、検出された始点の候補であるピーク振幅が存在する水平方向(X−Y平面)上全てのピーク振幅の平均値を取り、その平均値からN倍を閾値として、それ以上の強度である計測点を始点として抽出する。図8(A)は、Nを5.0、すなわち、平均値から5.0倍以上の強度がある始点をX−Y平面に投影した結果の例である。また、図8(B)は、Nを3.0、すなわち、平均値から3.0倍以上の強度がある始点をX−Y平面に投影した結果の例である。図8(A)、図8(B)から分かるように、閾値を平均値からN倍するかによって、始点の候補となる計測点(グリッド)が増減することとなる。
ここで、平均値からN倍を閾値とする場合の、「N」の数値は、小さすぎると始点の候補となる計測点(グリッド)が多すぎて後述する追跡処理などの時間がかかりすぎ、逆に、大きすぎると埋設物の漏れが生じることとなる。このため、埋設物線形抽出の目的に応じて要求される精度によってNの値を設定する。また、始点の候補となる計測点(グリッド)の上限数を設定し、当該上限数以内に収まるように「N」の数値を設定するようにしても良い。
なお、X−Y平面上全ての平均値を取ることなく、検出されたピーク振幅全てを始点として扱い、後述する追跡処理などをすることを排除するものではない。すなわち、かかる平均値を取る処理と、平均値をN倍して閾値を設定する処理とは、始点の候補となる観測点が多すぎる場合に行われる処理である。このため、追跡処理にかけられる時間がある場合や、検出されたピーク振幅が少ない場合などは、かかる処理をする必要はない。
また、振幅比較する近傍は、各グリッドの3次元データの前後、左右、上下の6点と斜めの12点に限定されず、これよりも少なくても良いし、多くても良い。
追跡処理部62は、始点抽出部60により抽出された始点から埋設物の線形を追跡する。
具体的には、追跡は、始点から所定角度傾いた方向へ所定距離ずつずらした所定個数、例えば6個の地点(以下、「追跡点」とも言う。)の反射波強度の波形が揃っているか否かを元に追跡角度を決定する。そして、反射波強度の波形が揃っているか否かは、地点毎の反射波強度の波形を元にコヒーレントエネルギーを計算して判断する。追跡角度が決定された場合は、始点から上述した所定個数、例えば6個の地点のうち、追跡角度が決定された最も離れた地点を始点として、再度、所定角度傾いた方向へ所定距離ずつずらした所定個数、例えば6個の地点の反射波強度の波形が揃っているか否かをコヒーレントエネルギーの計算により判断し、追跡角度を決定する。かかる処理を繰り返すことで、埋設物の線形を追跡していく。
図9は、コヒーレントエネルギーの計算式である。ここで、Mは追跡長さの中の波形の数、Zは窓幅、stは始点のz座標、winterpは、内挿した多配列波形アレイ、drは波形のサンプリング処理、φは始点からの深さ方向の角度、である。
図10及び図11は、コヒーレントエネルギーの計算の具体的なイメージを示すものである。
図10(A)に示すように、y軸方向に水平に延びる管の途中に始点(「0」の点)があるとする。まずは、図10(B)に示すように、始点(「0」の点)を基準として、平面上のy軸からθだけ傾いた方向へサンプリング距離drずつずらしたM個の点(「1」の点から「6」の点)の波形を内挿計算する。その後、内挿された波形を元に図9に示す式に従いコヒーレントエネルギーを計算する。
図11は、4つのケースの波形を表示している。図11(A)は、(θ=0deg,φ=0deg)、図11(B)は、(θ=0deg,φ=40deg)、図11(C)は、(θ=90deg,φ=0deg)、図11(D)は、(θ=90deg,φ=40deg)、のケースである。この場合、図11(A)に示す(θ=0deg,φ=0deg)の時に、窓幅の中で波形の位相が揃っているため、コヒーレントエネルギーは、他の3つのケースの場合より相対的に高くなることが分かる。
このように、コヒーレントエネルギーの計算をθ360度分、φ100度分(−50度〜+50度)でそれぞれ計算したときの結果を図12に示す。図12は、コヒーレントエネルギーが高い箇所を白色に、低い箇所を黒色になるように表示している。始点が管の途中にある場合、管の伸びている方向(この場合はθ=0deg,φ=0degとθ=180deg,φ=0deg)に2点のコヒーレントエネルギーのピークが表れることが分かる(図12中の「×」印)。このピークが表れる角度がこの始点からの追跡角度となる。2つの追跡角度が決定された場合は、当該追跡角度の方向の内挿波形の終端の点、図10及び図11における「6」の点まで移動し、それぞれ、当該終端の「6」の点から同様の追跡を開始する。
ここで、コヒーレントエネルギーの計算をθは360度分行うのに対し、φは100度分(−50度〜+50度)のみ行うのは、φは深さ方向の角度であり、±50度の範囲を超える角度で管が埋設されている可能性は低く、コヒーレントエネルギーの計算の効率化を図るためである。このため、コヒーレントエネルギーの計算において、φを100度分(−50度〜+50度)のみ行う場合に限定されず、より狭い角度や、より広い角度まで計算するなど、適宜計算する範囲を設定することが可能である。
また、追跡角度が決定されたことにより、当該追跡角度の方向の内挿波形の終端の点、図10及び図11における「6」の点まで移動し、当該終端の「6」の点から同様の2回目以降の追跡を開始する際には、θのコヒーレントエネルギーの計算をする角度を狭め、追跡角度を1つに制限する。これは、θの角度を1回目と同様360度分行うと、1回目の追跡角度を決定した始点に戻ってしまう角度も含まれ、逆戻りを防ぐためである。
追跡処理部62による追跡は、所定の条件を満たした場合に終了する。追跡を終了する終了条件としては、次のようなものがある。
(1)追跡する点が3次元データの外に到達した場合、(2)追跡を繰り返す追跡ループの設定最大値を設け、当該設定最大値に到達した場合、(3)コヒーレントエネルギーが始点からのものと比較して著しく弱くなった場合、(4)急に逆方向に向いた場合などの、追跡角度が急激に変化した場合、(5)追跡を繰り返す追跡ループにおいて追跡角度を決定する毎の角度が異なっており、線が曲がりすぎていると判断される場合などの、追跡角度の分散値が所定の閾値以上になった場合、などである。
なお、追跡の終了条件としては、上述したものに限定されず、又、上述したもののいずれか1つを満たした場合であっても、追跡を終了せず、継続しても良い。これは、上述した(1)(3)の終了条件以外は、主に、追跡処理の負担を軽減するためのものであり、追跡が不可能なものではないためである。
また、始点すべてにおいて追跡を行うことで、追跡処理が完了する。ここで、追跡された埋設物の線形である追跡処理の結果を水平方向(X−Y平面)に投影した例を、図13に示す。色の濃淡は、各線形の代表的な深さ(Z方向)を示す。
選別処理部64は、追跡処理部62により追跡された埋設物の線形を、予め定められた基準を元に除く選別処理を行う。追跡処理は、抽出されたすべての始点からの線形を追跡する処理であり、追跡処理の結果には、埋設管の候補として可能性の低いものも含まれている。このため、追跡処理の結果から、埋設管として相応しくない線形を除くことで、埋設物線形抽出の精度を高めるものである。
図14は、選別処理の予め定められた基準を示すものである。図14(A)は、追跡処理部62による追跡結果が予め定めた角度以上の曲がり方をしており、追跡角度の分散値が所定の閾値を超えるものであるか、である。図14(B)は、追跡処理部62による追跡結果の長さが所定の長さを超えないものであるか、である。図14(C)は、追跡方向と直交するエネルギーの分散具合を所定の閾値を超えるものであるか、である。図14(D)は、始点からの最初の追跡角度の違いが所定の閾値を超えるものであるか、である。図14(E)は、追跡角度の中央値の幅が所定の閾値を超えるものであるか、である。なお、選別条件は、上述したものに限定されず、又、上述した選別条件を全て満たす必要はない。
ここで、図14(A)、図14(C)及び図14(E)との条件について追加して説明する。
図14(A)は、上述した追跡を終了する終了条件の(5)と同様であるが、終了条件の(5)よりも閾値が厳しく設定されていることが望ましい。これは、追跡処理は、ある程度緩い閾値でできるだけ追跡処理を行っておいて、後の選別処理で選別した方が漏れがないようにすることができるためである。
図14(C)は、追跡方向と直交する方向の反射波強度が閾値よりも高く、反射波強度が分散している場合は、土壌などの影響を受けていることが多く、埋設管である可能性が低い。このため、選別処理において選別することとしているものである。
図14(E)は、例えば、追跡ループを8回行った場合の中央値の追跡角度を取り、当該中央値の追跡角度から所定の閾値を超えて外れる線形を選別するものである。
図15(A)は、図13と同様の選別処理をする前の追跡結果を示し、図15(B)は、図15(A)から選別処理を実行した結果を示すものである。
単純化処理部66は、選別処理部64により選別された追跡結果を示す埋設物の線形のうち、互いに隣接する線形を1つのグループとしてまとめる。始点抽出部60により抽出された全ての始点から追跡処理を実行するため、同じ埋設物であっても異なる線形として追跡結果が出力される。このため、同じ埋設物であると判断される追跡結果をまとめることとしたものである。
なお、選別処理部64により選別される前の追跡結果を1つのグループとしてまとめるようにしても良い。
図16は、単純化処理を説明するための説明図である。図16に示すように、X−Y平面,X−Z平面において、4本の線形が近くにあることが分かる。かかる4本の線形を1つのグループとしてまとめる単純化処理が行われる。
具体的には、単純化処理部66は、1つの線形を選択し、その線上の全ての追跡点(図10(b)参照)の近くにある他の線形上の追跡点を検出する。候補の追跡点が見つかった場合、当該候補の追跡点が含まれる線形について、(1)追跡角度の中央値がお互いに十分に近いか、すなわち、同じような方向を向いているか、(2)線上の追跡点の全てに対して距離が離れすぎていないか、などを評価する。かかる評価がグループ化する基準を満たしていれば、候補の追跡点が含まれる線形をグループに追加する。新しい線形がグループに追加された場合は、その線形上の追跡点について、同じように候補となる他の線形上の追跡点を探してグループに入れるかを評価する。1つのグループで候補となる追跡点がなくなるまで処理を繰り返し、候補の追跡点がなくなった場合は、そのグループを確定して、まだグループ化されていない線形を選択し、同様の処理をして新しいグループ化を実行する。全ての線形がいずれか1つのグループに分類されるまで処理を継続する。
また、単純化処理部66は、選別処理部64により1つのグループとしてまとめた追跡結果について平準化処理を行い1つの線形にする。
具体的には、図17に示すように、図17(A)に示すグループ化した線形から、図17(B)に示すようにグループ内の追跡点を元に長手方向を決定し、グループ化した線形上の追跡点をすべて列挙する。そして、長手方向ベースに設定されたサンプリング距離に応じて、図17(C)に示すように例えば、移動メディアンフィルタなどを適用して、1つのグループに対して1つの線になるように近似する。
図18(A)は、図15(B)と同様の単純処理をする前の追跡結果を示し、図18(B)は、単純化処理を実行した結果を示すものである。
次に、図19を用いて本実施形態に係る埋設物線形抽出装置30の作用について説明する。
ステップS12で、始点抽出部60が埋設物計測装置10から3次元データを取得する。そして、次のステップS14に進む。
ステップS14で、始点抽出部60がステップS12において取得した3次元データを元に埋設物の線形を追跡する始点を抽出する始点抽出処理を実行する。そして、次のステップS16に進む。
ステップS16において、追跡処理部62が、ステップS14において抽出された全ての始点から埋設物の線形を追跡する追跡処理を実行する。そして、次のステップS18に進む。
ステップS18において、選別処理部64が、ステップS16において追跡された追跡結果を、予め定められた基準を元に選別する選別処理を実行する。そして、次のステップS20に進む。
ステップS20において、単純化処理部66が、ステップS18において選別された追跡結果を1つのグループとしてまとめる単純化処理を実行する。そして、次のステップS22に進む。
ステップS22において、埋設物線形抽出装置30により、埋設物線形抽出結果が出力され、埋設物線形抽出結果は様々な他のソフトウェアなどで使用されたり、工事などで使用されたりする。そして、処理を終了する。
なお、ステップS22において出力される埋設物線形抽出結果のみではなく、ステップS16において行われる追跡処理の結果を出力し、様々な他のソフトウェアなどで使用可能としたり、工事などで使用可能としたりしても良い。また、ステップS18において行われる選別処理の結果を出力し、様々な他のソフトウェアなどで使用可能としたり、工事などで使用可能としたりしても良い。
以上説明したように、本実施形態に係る埋設物線形抽出装置30、埋設物線形抽出方法、及び埋設物線形抽出プログラムによれば、埋設物の3次元化されたデータを元に、埋設物の計測効率を向上させることができる。
また、埋設物の3次元化されたデータのうちから、埋設物の候補の抽出の精度を高めることができる。
また、上記実施形態では、道路構造物内部に埋設された埋設管を計測する場合について説明したが、これに限定されず、橋梁床版内の計測や遺跡調査などにも適用可能である。また、地中に埋設された埋設物に限らず、壁面に埋設された埋設物に対しても、本発明を適用することができる。
また、上記実施形態では、埋設物線形抽出処理を実行するための始点抽出部60、追跡処理部62、選別処理部64及び単純化処理部66が、1つのコンピュータで構成されている場合について説明したが、各部を別々のコンピュータで構成しても良い。
また、上記実施形態でCPUがソフトウェア(プログラム)を読み込んで実行したパラメータ同定処理を、CPU以外の各種のプロセッサが実行しても良い。この場合のプロセッサとしては、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なPLD(Programmable Logic Device)、及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が例示される。また、埋設物計測処理を、これらの各種のプロセッサのうちの1つで実行しても良いし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGA、及びCPUとFPGAとの組み合わせ等)で実行しても良い。また、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路である。
また、上記実施形態では、埋設物線形抽出プログラムが記憶装置に予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、これに限定されない。プログラムは、CD−ROM、DVD−ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、及びUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の記録媒体に記録された形態で提供されても良い。また、プログラムは、ネットワークを介して外部装置からダウンロードされる形態としても良い。
10 埋設物計測装置
12 電磁波装置
16 レーザスキャナ
20 処理部
26 計測データ記憶部
28 生成部
30 埋設物線形抽出装置
42 CPU
44 メモリ
46 記憶装置
48 入力装置
50 出力装置
52 光ディスク駆動装置
54 通信I/F
60 始点抽出部
62 追跡処理部
64 選別処理部
66 単純化処理部

Claims (10)

  1. 電磁波の反射波強度を3次元化した3次元データを元に、埋設物の線形を追跡する始点を抽出する始点抽出部と、
    前記始点から前記埋設物の線形を追跡する追跡処理部と、
    を備え
    前記追跡は、前記始点から予め定められた範囲の所定角度傾いた方向へ所定距離ずつずらした所定個数の地点の前記反射波強度の波形が揃っているかを元に、追跡角度を決定し、
    前記波形が揃っているか否かは、前記地点毎の前記反射波強度の波形を元にコヒーレントエネルギーを計算して判断する埋設物線形抽出装置。
  2. 前記始点抽出部は、前記3次元データの近傍の計測点と比較し、反射波強度が強い点を前記始点の候補として抽出する請求項1に記載の埋設物線形抽出装置。
  3. 前記始点抽出部は、前記始点の候補のうち、前記反射波強度が強い点が存在する水平方向の平均値を取り、当該平均値から所定の閾値を超える強度があるものを前記始点として抽出する請求項2に記載の埋設物線形抽出装置。
  4. 前記追跡は、前記始点から前記地点に追跡した後、当該地点から前記追跡角度を決定する場合は、前記始点において前記追跡角度を決定する場合に比べ、前記所定角度を限定して行う請求項1〜3のいずれか1項に記載の埋設物線形抽出装置。
  5. 前記追跡処理部による追跡結果を、予め定められた基準を元に除く選別処理をする選別処理部を備える請求項1〜のいずれか1項に記載の埋設物線形抽出装置。
  6. 前記予め定められた基準は、少なくとも、前記追跡処理部による追跡結果が予め定めた角度以上の曲がり方をしている場合又は長さが所定の長さを超えないものである場合、を含む請求項に記載の埋設物線形抽出装置。
  7. 前記選別処理部により選別された追跡結果のうち、互いに隣接する追跡結果を1つのグループとしてまとめる単純化処理部を備える請求項又はに記載の埋設物線形抽出装置。
  8. 単純化処理部は、前記1つのグループとしてまとめた追跡結果について平準化処理を行い1つの線形にする請求項に記載の埋設物線形抽出装置。
  9. 始点抽出部が、電磁波の反射波強度を3次元化した3次元データを元に、埋設物の線形を追跡する始点を抽出し、
    追跡処理部が、前記始点から前記埋設物の線形を追跡し、
    前記追跡は、前記始点から予め定められた範囲の所定角度傾いた方向へ所定距離ずつずらした所定個数の地点の前記反射波強度の波形が揃っているかを元に、追跡角度を決定し、
    前記波形が揃っているか否かは、前記地点毎の前記反射波強度の波形を元にコヒーレントエネルギーを計算して判断する、
    埋設物線形抽出方法。
  10. コンピュータを、請求項1〜のいずれか1項に記載の埋設物線形抽出装置を構成する各部として機能させるための埋設物線形抽出プログラム。
JP2020117085A 2020-07-07 2020-07-07 埋設物線形抽出装置、方法、及びプログラム。 Active JP6824548B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020117085A JP6824548B1 (ja) 2020-07-07 2020-07-07 埋設物線形抽出装置、方法、及びプログラム。

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020117085A JP6824548B1 (ja) 2020-07-07 2020-07-07 埋設物線形抽出装置、方法、及びプログラム。

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6824548B1 true JP6824548B1 (ja) 2021-02-03
JP2022014642A JP2022014642A (ja) 2022-01-20

Family

ID=74228014

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020117085A Active JP6824548B1 (ja) 2020-07-07 2020-07-07 埋設物線形抽出装置、方法、及びプログラム。

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6824548B1 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH116879A (ja) * 1997-06-16 1999-01-12 Osaka Gas Co Ltd 3次元探査方法及び装置
JP3409002B2 (ja) * 1998-11-25 2003-05-19 大阪瓦斯株式会社 3次元探査方法及び装置
JP3299221B2 (ja) * 1999-05-27 2002-07-08 株式会社きんでん 埋設物探査処理方法及び装置、並びに埋設物探査処理プログラムを記録した記録媒体
US6501414B2 (en) * 2001-04-02 2002-12-31 The United States Of America As Represented By The United States National Aeronautics And Space Administration Method for locating a concealed object

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022014642A (ja) 2022-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6611306B2 (ja) トンネルの管理方法
Umili et al. A new method for automatic discontinuity traces sampling on rock mass 3D model
Wenyin et al. From raster to vectors: extracting visual information from line drawings
Dinh et al. Migration-based automated rebar picking for condition assessment of concrete bridge decks with ground penetrating radar
JP2016205837A5 (ja)
EP2304688B1 (en) Automated building outline detection
Ristić et al. Point coordinates extraction from localized hyperbolic reflections in GPR data
WO2000013037A1 (fr) Procede de recherche tridimensionnel, procede d'affichage de donnees de voxels tridimensionnelles, et dispositif de realisation de ces procedes
Bosché et al. Terrestrial laser scanning and continuous wavelet transform for controlling surface flatness in construction–A first investigation
KR20170124984A (ko) 지표 투과 레이더의 데이터 처리 방법
Zhang et al. A modified method of discontinuity trace mapping using three-dimensional point clouds of rock mass surfaces
CN108072900B (zh) 一种道集记录处理方法、装置及计算机存储介质
Wang et al. Development of high-accuracy edge line estimation algorithms using terrestrial laser scanning
JP2015197434A (ja) 空洞厚探査方法
JP6824548B1 (ja) 埋設物線形抽出装置、方法、及びプログラム。
JP2018128316A (ja) ひび割れ検出方法
JP2019190998A (ja) 空洞識別システム及び空洞識別方法
Adu-Gyamfi et al. Functional evaluation of pavement condition using a complete vision system
JP2019046295A (ja) 監視装置
JP3697957B2 (ja) 切羽前方亀裂分布予測方法
Korzeniowska et al. Mapping gullies using terrain surface roughness
Mills et al. Rock surface classification in a mine drift using multiscale geometric features
JP6583674B2 (ja) 3次元測定装置、パターン生成装置、および方法
JP3409002B2 (ja) 3次元探査方法及び装置
CN111399038B (zh) 斜率参数提取方法、装置及计算机可读存储介质

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200707

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20200707

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20200807

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200915

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201023

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201215

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210105

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6824548

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250