JP6824191B2 - 複数の自由度を有する音響構造体 - Google Patents

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Description

本発明は、広く言えば、特定の音源から発する騒音を減衰させるために使用される音響構造体に関するものである。より具体的には、本発明は、複数の音響自由度を有する音響構造体を提供することに係るものである。
特定の音源によって生成された過剰騒音を処理する最良の方法は、音源のとろで騒音を処理することであると広く認識されている。これは、典型的には、騒音源の構造体に音響減衰構造を加えること(音響処理)によって達成される。1つの特に問題のある騒音源は、ほとんどの旅客機に使用されるジェットエンジンである。音響処理は、典型的には、エンジン入口、ナセル(エンジン室)、及び排気構造内に組み込まれる。これらの音響処理は、エンジンによって生成される音響エネルギーに対して音響インピーダンスを生成する比較的薄い音響材料又は何百万もの穴を有するグリッドを含む音響共振器を含む。
ハニカムは、比較的大きな強度があり軽量であるため、航空機及び航空宇宙機に広く使用されている材料である。音響用途(例えば、エンジンナセル)では、ハニカム構造体に音響材料が加えられ、ハニカムセルは、エンジンから離れた方の端部が音響的に閉じられ、エンジン近くに位置する端部が多孔質カバーで覆われる。このように音響材料によりハニカムセルを閉じることにより、騒音の減衰、ダンピング、又は抑制をもたらす音響共振器が生成される。通常、共振器に追加的な騒音減衰特性を提供するために、音響隔壁をハニカムセルの内部に組み込むことも行われる。
音響隔壁をハニカムセル内に組み込む1つの方法は、音響材料(例えば、音響メッシュ又は穴あき音響フィルム)から平面音響インサートをまず形成することである。平面音響インサートは、セル開口部よりも大きく作られている。従って、インサートがプランジャによってセル内に押し込まれると、インサートは、キャップの形状に音響隔壁内に折り畳まれる。キャップ形状は、セル壁と接触する固定部と、セル内で音波を減衰させる中央隔壁部とを提供する。一度セル内に挿入されると、音響隔壁キャップの固定部とハニカム壁との間の摩擦により、音響隔壁キャップが所定位置に一時的に固定される。次いで、接着剤を用いて、挿入された音響隔壁キャップの固定部をセル壁に永久的に接合する。
音響隔壁キャップの永久接合は、液体接着剤のプールにハニカム全体を浸漬することによって達成される。ハニカムが接着剤に浸漬される深さは、挿入された音響隔壁キャップの固定部が液体接着剤に浸されるように選択される。この接着剤浸漬プロセスは、典型的なハニカム音響構造体内に配置された数百の音響隔壁の同時接合を提供するので、特に効果的である。
多くの音響状況では、セルが異なる音響減衰特性を有するハニカムを有することが望ましい。例えば、隔壁キャップが各セル内に固定される深さは、異なる音響減衰特性を有するセルを提供するように変化させることができる。これらのタイプの音響構造体は、セルの音響特性の可変性のために複数の音響自由度を有すると言われている。
複数の音響自由度を有する音響構造体を形成するために、異なるセル深さで隔壁キャップを固定することに関連する多くの課題がある。例えば、隔壁キャップがハニカム内において3つの異なる深さで配置される場合、第1のグループの隔壁キャップを最深の深さまで挿入し、その後、ハニカムを接着剤のプールに浸漬することによって適所に接合しなければならない。各浸漬プロセスは、接着剤のプールに浸漬されたハニカム壁全体にわたって接着剤のフィルムを残す。第1のグループの隔壁キャップ用の接着剤が固化した後、第2のグループの隔壁キャップが中間の深さに挿入され、液体接着剤のプールに再度浸漬することによって適所に接合される。接着剤の第2のフィルムが固化した後、第3のグループの隔壁キャップが最も浅い深さに挿入され、液体接着剤のプールに更に再び浸漬することによって適所に接合される。その結果、隔壁キャップを3つの異なる深さに配置するために、接着剤の3つの部分的に重なるフィルムをハニカム壁に塗布しなければならない。
ハニカム内において異なる深さで音響隔壁を接合するために必要とされる複数の接着フィルムは、音響構造体の重量の増加を引き起こし、ハニカムの物理的特性を変えることさえあるかもしれない。また、第2及び第3のグループの平面音響インサートの挿入は、セル壁上の接着剤の蓄積のため困難となる可能性がある。
現在、ハニカムセル内に単一の深さまで挿入し、同時に、セル内の異なる深さに配置することができる効果的な隔壁部を提供することができる平面音響インサートを設計する必要がある。そのような平面音響インサートは、隔壁キャップを固定するために接着剤プールへの一度の浸漬を必要とするのみで、複数の自由度を有する音響構造体を製造することを可能にするものである。
本発明によれば、隔壁キャップの隔壁部がセル内の異なる深さに配置され、一方、隔壁キャップの固定部が同じ固定深さで配置される、複数の自由度を有する音響構造体が製造可能であることが発見された。本発明は、隔壁キャップの固定部を音響セル壁に接合するために接着剤の一度の塗布を使用することを可能にし、同時に複数の自由度を有する音響構造体を提供する。
本発明は、ハニカム内に配置された平面音響インサートの組を使用して、音源から発生する騒音を低減するための複数の音響自由度を有する音響構造体を形成することに基づいている。ハニカムは、騒音源の最も近くに位置する第1の端部と、第2の端部とを有する。ハニカムは、複数のセルを形成する複数の壁を含み、セルの各々は、壁に垂直に測定された断面積を有する。音響構造体はまた、ハニカムの第2の端部に又はセル内に配置されて音響共振器を形成する音響障壁をも含み、音響共振器の各々の深さは、ハニカムの第1の端部と音響障壁との間の距離に等しい。
平面音響インサートの組は、組がハニカムセル内に挿入されると、隔壁キャップに形成される。組は、少なくとも2つの異なる平面音響インサートを含む。第1の平面音響インサートは、第1の平面音響インサートの周囲を画定する外端部と、周囲から内側に第1の固定化距離だけ離間した第1の内側固定境界とを有する第1の固定部を含む。本発明の1つの構成として、第1の平面音響インサートは、第1の内側固定境界と一致する外側境界と、第1の隔壁境界とを有する第1の隔壁深さ制御部を含み、第1の隔壁境界は、第1の隔壁深さ制御部の外側境界から内側に第1の深さ制御距離だけ離間している。第1の平面音響インサートはまた、第1の隔壁境界に取り付けられた第1の隔壁部を含む。
組のうちの第2の平面音響インサートは、第2の平面音響インサートの周囲を画定する外端部と、周囲から内側に第2の固定化距離だけ離間した第2の内側固定境界とを有する第2の固定部を含む。第2の平面音響インサートは、第2の内側固定境界と一致する外側境界と、第2の隔壁境界とを有する第2の隔壁深さ制御部を含み、第2の隔壁境界は、第2の隔壁深さ制御部の外側境界から内側に第2の深さ制御距離だけ離間している。第2の平面音響インサートはまた、第2の隔壁境界に取り付けられた第2の隔壁部を含む。
本発明の更なる1つの構成として、第2の平面音響インサートの第2の深さ制御距離は、第1の平面音響インサートの第1の深さ制御距離とは異なる。従って、第1及び第2の平面音響インサートの組は、一度の接着剤塗布工程を用いてハニカムセル内の同じ深さに固定された隔壁キャップに形成されると同時に、異なる深さに位置する隔壁部を提供して複数の音響自由度を有する音響構造体を形成することができる。
本発明はまた、平面音響インサートの組を使用して製造された音響構造体、ならびに平面音響インサートの組の製造方法、及び平面音響インサートの組を使用した音響構造体の製造方法にも関する。
本発明の1つの追加の構成として、平面音響インサートは、組の一部としてではなく、単独で使用されてもよい。そのような状況では、同じ所望の平面音響固定部、隔壁深さ制御部、及び隔壁部を有する1以上の平面インサートが、音響構造体内に配置されてもよい。
本発明の上述の及び他の多くの構成及び付随する利点は、添付の図面と併せて以下の詳細な説明を参照することによってよりよく理解されるであろう。
本発明に係る例示的な音響構造体の斜視図。 ハニカムセル内に摩擦係止された音響隔壁キャップを形成するために、平面音響インサートが音響ハニカム内にどのように押し込まれるかを示す簡略図。 本発明に係る平面音響インサートの例示的な組。 音響インサートの組が音響隔壁キャップを形成するためにハニカム内に挿入された後に、音響インサートの組の固定部に接着剤を塗布するための例示的なプロセスを示す側面図。 音響隔壁キャップが適所に接合された後のハニカムを示す側面図。 隔壁部が卵形又は楕円形の形状である、本発明に係る例示的な平面音響インサートの上面図。 隔壁部が正方形の形状であり、固定部が固定部を横断して延びるいくつかのノッチ及びスリットを含む、本発明に係る例示的な平面音響インサートの上面図。 隔壁部が正方形の形状であり、固定部が固定部を横断して延びる多数のノッチを含む、本発明に係る例示的な平面音響インサートの上面図。 一方の面において音響障壁パネルに、及び他方において音響透過性メッシュに接合される前の音響ハニカムを示す分解図。 騒音源からの音を減衰させるための適所にある本発明に係る例示的な音響構造体。
本発明に係る音響構造体に使用するための例示的な音響ハニカムが、図1に全体が符号10として示されている。音響ハニカム10は、騒音源の最も近くに配置される第1の端部14と、第2の端部16とを有するハニカム12を含む。音響ハニカム10は、2つの端部14と16との間に延在し、複数のセル20を画定する壁18を含む。セル20の各々は、2つの端部14と16との間の距離に等しい深さ(コア厚とも呼ばれる)を有する。各セル20は、セル壁18に垂直に測定される断面積も有する。
図9に示されるように、音響ハニカム10は、典型的には、多孔質表面シート24と中実の音響障壁表面シート26との間に配置される。中実の音響障壁表面シート26は、ハニカムの第2の端部16に相当する音響セル20の底部で音響障壁を形成する。セルの音響底部がハニカム10の第2の端部16に相当しないことが望ましい場合には、個々の音響障壁をセル20内に挿入してもよい。
音響隔壁キャップ22が、各々のセル20内に配置されている。隔壁キャップ22は、セル壁に接合された固定部と、セルを横切って横方向に延びる隔壁部とを有する。本発明は、隔壁キャップの隔壁部がセル20内の異なる深さに配置される音響ハニカム10の製造に関する。ハニカム内で隔壁部が異なる深さに配置された音響ハニカムは、複数の自由度を有している、と称される。
図2に示すとおり、隔壁キャップ22Pは、プランジャ32によってハニカム10P内に押し込まれる平面音響インサート30から形成される。図2の符号は、ハニカムが、最終的な音響ハニカム10を形成するために隔壁キャップ22Pの永久的な接合を依然として必要とする前駆体構造であることを示すためにPが加えられている点を除いて、図1の符号に対応する。音響インサート30は、セル20Pへの挿入中にキャップ形状に形成されるようにセル開口部よりも大きくなっている。その結果得られた隔壁キャップは、音響インサート材料の固有の弾発力(バウンスバック)によって適所に摩擦係止される。必要に応じて、多数のプランジャを使用して多数の平面音響インサートを同時に挿入することができる。
本発明によれば、平面音響インサートの組が、音響インサート30と同じ方法で使用され、音源から発生する騒音を低減するための複数の自由度を有する音響構造体を形成する。3つの平面音響インサートの例示的な組みを図3に示す。この組は、第1の平面音響隔壁40と、第2の平面音響隔壁50と、第3の平面音響隔壁60とを含む。複数の自由度を有する音響構造体を形成するためには、少なくとも2つの異なる平面音響インサート(例えば、40と50)がこの組のなかになければならない。組内の異なる音響インサートの数は、3よりも大きくできる。組内の異なる音響インサートの数は、所与の音響構造体に対して所望される複数の自由度の数によってのみ制限されることが理解されるが、3つの音響インサートの組を例示的な目的のために本明細書で説明する。また、任意の所与の音響ハニカム内に挿入される特定のタイプの平面音響インサート(例えば、40、5、又は60)の数は、最大1000以上に及ぶことができることが認識されるであろう。
第1の平面音響インサート40は、第1の音響インサート40の周囲を画定する外端部42と、43の点線で示される第1の内側境界とを有する第1の固定部41を含む。第1の内側境界43は、外端部42から、AD1で示された第1の固定化距離だけ内側に離間している。第1の音響インサート40はまた、第1の隔壁深さ制御部44をも含む。第1の隔壁深さ制御部44の外側境界45は、第1の固定部41の第1の内側境界43と一致する。第1の隔壁深さ制御部44はまた、外側境界45から第1の深さ制御距離DCD1だけ内側に離間した第1の隔壁境界46をも含む。第1の隔壁部47は、第1の音響インサート40の中心に配置される。第1の隔壁部47の周囲は、隔壁境界46に沿って第1の隔壁制御部44に取り付けられる。
第2の平面音響インサート50は、第2の音響インサート50の周囲を画定する外端部52と、53において点線で示される第2の内側境界とを有する第2の固定部51を含む。第2の内側境界53は、外端部52から、AD2で示された第2の固定化距離だけ内側に離間している。第2の音響インサート50はまた、第2の隔壁深さ制御部54を含む。第2の隔壁深さ制御部54の外側境界55は、第2の固定部51の第2の内側境界53と一致する。第2の隔壁深さ制御部54はまた、外側境界55から第2の深さ制御距離DCD2だけ内側に離間した第2の隔壁境界56を含む。第2の隔壁部57は、第2の音響インサート50の中心に配置される。第2の隔壁部57の周囲は、隔壁境界56に沿って第2の隔壁制御部54に取り付けられる。
第3の平面音響インサート60は、音響インサート60の周囲を画定する外端部62と、63において点線で示される第3の内側境界とを有する第3の固定部61を含む。第3の内側境界63は、外端部62から、AD3で示された第3固定化距離だけ内側に離間している。音響インサート60はまた、第3の隔壁深さ制御部64を含む。第3の隔壁深さ制御部64の外側境界65は、第3の固定部61の第3の内側境界63と一致する。第3の隔壁深さ制御部64はまた、外側境界65から第3の深さ制御距離DCD3だけ内側に離間した第3の隔壁境界66を含む。第3の隔壁部67は、第3の音響インサート60の中心に配置される。第3の隔壁部67の周囲は、隔壁境界66に沿って第3の隔壁制御部64に取り付けられる。
固定化距離AD1、AD、及びAD3は、音響インサートの各々に対して同じであることが好ましい。内側境界43、53、63がハニカム内で同じ深さに位置するならば、固定化距離は同じである必要はない。例えば、AD3は、より大きな音響インサート60のための追加の接合面を提供するために、AD2又はAD1のいずれかよりも大きくすることができる。しかしながら、固定部61の内側境界63は、隔壁キャップ41及び51の内側境界43及び53とそれぞれハニカムセル内で同じ深さに配置されるべきである。したがって、隔壁キャップの固定又は固定深さは、音響インサートがセル内に配置されると固定部の内側境界の位置と見なされる。
本発明の1つの構成として、深さ制御距離DCD1、DCD2及びDCD3は異なっている。異なる深さ制御距離は、複数の音響自由度を提供するためにハニカム内に異なる深さで配置された隔壁部をもたらす。固定部の内側境界を同じ深さに配置することにより、隔壁キャップを接着剤内への一度の浸漬を用いて固定し、同時に、隔壁部を異なる深さに配置することができる。
図4は、第1、第2及び第3の平面音響インサートがハニカムセル内に配置されて、第1の音響隔壁キャップ40C、第2の音響隔壁キャップ50C、及び第3の音響隔壁キャップ60Cを形成するハニカム10Pの一部を示す。図4の符号は、挿入プロセス中に平面隔壁インサートが音響隔壁キャップに形成されたことを示すために「C」が追加されている点を除いて、図3の符号と一致する。固定部41C、51C及び61Cはすべて、接着剤70のプールがそれらを等しく覆うように、同じ固定深さに配置される。異なる深さ制御距離により、所望の複数の自由度を提供するために隔壁部47C、57C、及び67Cが音響ハニカム内に異なる深さで配置される。
ハニカム10Pが接着剤プール70から取り除かれ、液体接着剤が乾燥又は硬化させられてハニカム10を形成する。ハニカム10内では、図5に示されるように、音響隔壁キャップ40C、50C、及び60Cは、それぞれ71、72、及び73で接着剤によってハニカムに永久的に接合されている。隔壁キャップをハニカム壁に接合するために典型的に使用される液体接着剤のいずれかを使用することができる。好ましい液体接着剤には、高温(150〜200℃)で安定なものが含まれる。例示的な液体接着剤には、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、シアノアクリレート樹脂、ビスマレイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、及びポリイミド樹脂が含まれる。
図3では、3つのインサートに対する固定化距離AD1、AD2及びAD3は同じものとして示されている。固定化距離は、セル内の隔壁の位置及び接着剤プール70への浸漬の深さによって決定される。図4に示されるように、隔壁インサートの底端部はすべて同じ深さに位置しているので、接着剤は内側境界43C、53C及び63Cまで同じ固定化距離にわたって塗布される。隔壁部がセル内の異なる深さに位置するためには、深さ制御距離を変えなければならない。結果として、隔壁に対する固定化距離と深さ制御距離の組み合わせが変わる。
必要に応じて、固定化距離と深さ制御距離と組み合わされた全のが、各隔壁の組に対して同じである隔壁の組を使用できる。この場合、隔壁の底部はセル内で異なる深さに位置し、これにより本質的に隔壁部が異なる深さに配置される。接着剤塗布中の接着剤プールの水位によって制御されるように、内側境界はすべて同じ深さにあり、他方、隔壁の底部又は周囲は異なる深さに位置するため、隔壁の固定化距離は異なる。固定化距離と深さ制御距離の組み合わされた距離は、組の各隔壁に対して同じであるので、固定化距離の差は、内側境界と隔壁部との間に位置する隔壁の部分である深さ制御距離の差を生じる。固定化距離を変化させることによって生じる深さ制御距離のこの差により、一度の接着剤塗布工程を用いた異なる深さの隔壁部の配置と、すべての隔壁キャップが同じテール長さ(AD+DCD)を有する隔壁の組みとが提供される。
ハニカム10を製造するために使用される材料は、金属、セラミックス、及び複合材料を含む音響構造体において典型的に使用される材料のいずれでもよい。例示的な金属としては、アルミニウム及びアルミニウム合金が含まれる。例示的な複合材料には、繊維ガラス、Nomex、及び黒鉛又はセラミックス繊維と適切なマトリックス樹脂との様々な組み合わせが含まれる。比較的高い温度(150℃〜200℃)に耐えることができるマトリックス樹脂が好ましい。中実音響障壁シート26を作製するために使用される材料はまた、ハニカム構造を作製するために使用されるのと同じタイプの材料を典型的に含む音響構造体用に一般的に使用される中実表面シート材料のいずれでもよい。多孔質面シート24を作製するために使用される材料はまた、ジェットエンジン又は他の騒音源からの音波が音響セル又は共振器に入るのを可能にするのに構造内の細孔又は穿孔が十分であるならば、そのような多孔質構造に一般的に使用される材料のいずれでもよい。
音響インサートの固定部及び隔壁深さ制御部は、音響隔壁キャップを形成するために折り畳まれるのに十分に柔軟な薄い中実プラスチックフィルムから作製されることが好ましい。これらの薄い中実フィルムは、ポリアミド(例えば、ポリアミド6(ナイロン6、PA6)及びポリアミド12(ナイロン12、PA12))、ポリエステル、ポリエチレンクロロトリフルオロエチレン(ECTFE)、エチレンテトラフルオロエチレン(ETFE)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフェニレンスルファイド(PPS)、ポリフルオロエチレンプロピレン(FEP)、及びポリエーテルエーテルケトン(PEEK)から作製することができる。PEEKの薄いシート又はフィルムが好ましい。このような中実フィルムは、VICTREX(登録商標)PEEK(商標)ポリマーの商標名でPEEK製のシートを製造するVictrex USA(サウスカロライナ州グリーンビル)などの多くの供給元から市販されている。固定部及び隔壁深さ制御部を作るために使用されるフィルムは、典型的には0.001〜0.006インチ(0.0254mm〜0.1524mm)の厚さを有する。フィルムは、固定部のセル壁への接着剤接合のために、重量を減少させ、かつフィルムの表面積を増加させるためにも穿孔されてもよい。
所与の音響インサートの固定部及び隔壁深さ制御部は、プラスチックフィルムの単一片から作製されることが好ましい。固定部の内側固定境界と隔壁深さ制御部の外側境界は一致する(43、53及び63を参照)。インサートの所与の組内の様々な平面音響インサートがハニカムセル内に押し込まれ、これによって固定部と隔壁深さ制御部との一致する境界は、同じ深さにあるか、又は少なくとも固定部に対する液体接着剤の一度の塗布が可能である同じ深さに十分近い。これにより、複数の自由度を有する音響構造体を提供するために、隔壁部がハニカムセル内で様々な深さに位置することが保証される。
平面音響インサートの固定部に対する固定化距離は、典型的には、2mmからハニカムセルの深さ未満の距離までの範囲である。このような音響構造体のための隔壁深さ制御部の深さ制御距離は、典型的には0からハニカムセルの深さ未満の距離までの範囲である。異なる平面音響インサート間の深さ制御距離の差は、広く変化させることができ、ハニカムセルの深さ、固定化距離、セル内の固定部の位置、及び所望の複数の音響自由度によって制限される。
音響インサートの隔壁部は、モノフィラメント繊維から織られたオープンメッシュの織物から作られることが好ましい。繊維は、ガラス、炭素、セラミックス、又はポリマーで構成することができる。ポリアミド(例えば、ポリアミド6(ナイロン6、PA6)及びポリアミド12(ナイロン12、PA12))、ポリエステル、ポリエチレンクロロトリフルオロエチレン(ECTFE)、エチレンテトラフルオロエチレン(ETFE)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフェニレンスルファイド(PPS)、ポリフルオロエチレンプロピレン(FEP)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)から作られたモノフィラメントポリマー繊維は、いくつかの例である。隔壁部を作るために使用される材料は、固定部及び隔壁深さ制御部を作るために使用される材料と一致することが好ましい。PEEKから作られたオープンメッシュの織物は、高温用途に対して好ましい。本発明に係る隔壁キャップを形成するために使用することができるオープンメッシュの音響織物及び他の音響材料は、広範囲の商業的供給源から入手可能である。例えば、オープンメッシュの音響織物のシートは、SEFAR PETEX、SEFAR NITEX、及びSEFAR PEEKTEXの商標名でSEFAR America Inc.(Buffalo部門本部 111 Calumet Street Depew、NY 14043)から得ることができる。
オープンメッシュの織物から作られた隔壁部と、プラスチックの中実フィルムから作られた固定部及び隔壁深さ制御部との組み合わせが、音響特性及び隔壁強度の最適な組み合わせを提供することが発見された。PEEK製オープンメッシュの織物隔壁部とPEEK製中実フィルムである固定部及び隔壁部との組み合わせが特に好ましい。PEEK製オープンメッシュの織物隔壁部は、中実プラスチックの固定部及び深さ制御部と組み合わされると、全体がメッシュから作られた隔壁の音響部分よりも形状がより平坦でより均一になる。より平坦な隔壁部は、隔壁部の深さが均一であり、入念に制御できる音響構造体を作ることが可能になる。
隔壁部は、隔壁深さ制御部の隔壁境界(例えば、図3の46、56及び66)に沿って隔壁深さ制御部に取り付けられる。この取り付けは、隔壁深さ制御部を隔壁部に溶接することによって達成されることが好ましい。溶接は、プラスチックの2つの部品を共に接合するための公知の溶接技術を使用して達成される。隔壁部はまた、接着剤を用いて隔壁深さ制御部に取り付けてもよい。
平面音響インサートの組は、固定部及び隔壁深さ制御部に使用されるタイプの中実ポリマーフィルムから作られた隔壁部を有する1以上のインサートを含むことができる。 このような中実の平面音響インサートを含むことにより、セル内に異なる深さで音響障壁を配置し、同時に組からの他のメッシュ含有音響インサートをハニカム内に配置することができる。その後、同一の一度の接着剤塗布工程を使用して、メッシュ含有音響インサートと共にセットの中実音響インサートの両方を、それらの全てが同じ固定深さに固定されているので、接合することができる。
隔壁部は、音響構造体において典型的に使用される任意の形状とすることができる。隔壁は、図3に示されるように円形ディスクの形状であってもよい。隔壁はまた、卵形又は楕円形の形状であってもよい。隔壁部はまた、多角形(例えば、正方形、長方形、六角形、又は八角形)の形状であってもよい。
隔壁部の断面積は、ハニカムセルの断面積に近いか、又はそれに等しくすることができる。図5に示されるように、隔壁部47C、57C、及び67Cの断面積又はサイズは、ハニカムセルのサイズに近い。隔壁部の断面積は、セルのサイズよりも小さくすることができる。例えば、セルの断面積の1/8〜7/8の断面積を有する隔壁部を使用することができる。また、構造の音響特性に更なる制御を提供するために、隔壁部の断面サイズは、ハニカム内に位置する複数の隔壁キャップの間で変化させることができる。
楕円形の隔壁部62が隔壁深さ制御部64に溶接又は接着剤によって取り付けられている例示的な平面音響インサート60を図6に示す。隔壁深さ制御部64は、固定部68と(点線で示される)共通の境界66を共有している。このタイプの平面音響インサートの組は、隔壁部62から共通境界66までの深さ制御距離が異なる少なくとも2つのインサートを含む。
正方形の隔壁部72が隔壁深さ制御部74に溶接又は接着剤によって取り付けられている別の例示的な平面音響インサート70を図7に示す。隔壁深さ制御部74は、固定部78と(点線で示される)共通の境界76を共有している。音響インサート70は、ハニカムセル内に押し込まれたときの平面音響インサート70の折り畳みを増進するように設計されたノッチ77及びスリット79を含む。ノッチ77及びスリット79は、好ましくは、音響インサート70の周囲から固定部78の内側境界76まで延在する。このタイプの平面音響インサートの組は、隔壁部72から境界76までの深さ制御距離が異なる少なくとも2つのインサートを含む。
正方形の隔壁部82が隔壁深さ制御部84に溶接又は接着された更なる例示的な平面音響インサート80を図8に示す。隔壁深さ制御部84は、固定部88と(点線で示される)共通の境界86を共有している。音響インサート80は、ハニカムセル内に押し込まれたときの平面音響インサート80の折り畳みを増進するように設計された多数のノッチ89を含む。ノッチ89は、いくつかの位置で、音響インサート80の周囲から固定部88の内側境界86まで延びることが好ましい。このタイプの平面音響インサートの組は、隔壁部82から境界86までの深さ制御距離が異なる少なくとも2つのインサートを含む。例えば、例示的な組は、各グループの深さ制御距離が異なり、各グループが数百の平面音響インサートを含む5つの異なる平面音響インサートのグループを含む。音響インサートの5つの異なるグループは、固定部の内側境界が同じ深さに位置するように、ハニカムセル内に配置される。これは、5つの異なる深さに配置された隔壁部を提供し、音響構造体に複数の自由度を与える。
平面インサートは、複数の自由度を提供するために組として使用されることが好ましい。しかしながら、インサートの特有の構造は、複数の自由度を提供するように設計された組の一部としてではなく、それらを個々のインサートタイプとして単独での使用に対して好適にする。インサートの隔壁部がすべて同じ長さ又は異なる長さとすることができる1以上の上述の平面インサートの単一のタイプを有する音響構造体が可能である。
本発明の音響構造体は、幅広い種類の騒音源からの騒音を減衰させるために使用することができるが、音響構造体は、航空機エンジン(特に、民間航空機用に使用される大型エンジン)によって生成される騒音を減衰させるのに特に適している。したがって、図9に示される音響構造体は、典型的には、図10の90に概略的に示されるターボファンジェットエンジンの中心コアを取り囲むナセルの一部である。平面音響インサートの例示的な組から形成された様々な例示的な隔壁キャップ40C、50C、及び60Cの位置は、ハニカム10内の同じ深さに固定された位置に示されている。様々な隔壁部47C、57C、及び67Cは、ナセルに複数の音響自由度を提供するために、ハニカム内の異なる深さに配置される。
本発明の例示的な具体例について上述したように、当業者であれば、その具体例の開示は例示的なものに過ぎず、本発明の範囲内で様々な他の代替、適応、及び修正を行うことができることに留意すべきである。したがって、本発明は、上述した具体例に限定されるものではなく、以下の特許請求の範囲によってのみ限定される。

Claims (12)

  1. 音源から発生する騒音を低減するために複数の音響自由度を有する音響構造体であって、前記音響構造体は、
    A)前記音源の最も近くに位置する第1の端部と、第2の端部とを含むハニカムであって、前記ハニカムは、前記第1の端部と前記第2の端部間に延在する複数の壁を含み、前記壁は、複数のセルを画定し、前記セルの各々は、前記壁と垂直に測定される断面積を有するハニカムと、
    B)前記ハニカムの第2の端部に又は前記セル内に配置されて音響共鳴器を形成する音響障壁であって、前記音響共振器の各々の深さは、前記ハニカムの第1の端部と前記音響障壁との間の距離に等しい音響障壁と、
    C)第1の音響隔壁キャップであって、
    前記セルのうちの1つセル内で前記第1の音響隔壁キャップを前記壁に固定深さで固定するための第1の固定部であって、前記第1の固定部は、前記第1の音響隔壁キャップの周囲を画定する外端部と、前記周囲から第1の固定化距離だけ離間した第1の内側固定境界とを有し、前記第1の固定部は、前記壁に接合され、前記第1の内側固定境界が前記固定深さに位置付けられる、第1の固定部と、
    前記第1の内側固定境界と一致する外側境界と、第1の隔壁境界とを含む第1の隔壁深さ制御部であって、前記第1の隔壁境界は、前記第1の隔壁深さ制御部の外側境界から第1の深さ制御距離だけ離間しており、前記第1の隔壁深さ制御部は前記壁に隣接して前記第1の深さ制御距離にわたって延在している第1の隔壁深さ制御部と、
    前記第1の隔壁境界に取り付けられ、前記第1の隔壁深さ制御部および前記壁に対して横方向に延在する第1の隔壁部とを含む第1の音響隔壁キャップと、
    D)第2の音響隔壁キャップであって、
    前記セルのうちの別の1つのセル内で前記第2の音響隔壁キャップを前記壁に前記固定深さで固定するための第2の固定部であって、前記第2の固定部は、前記第2の音響隔壁キャップの周囲を画定する外端部と、前記周囲から第2の固定化距離だけ離間した第2の内側固定境界とを有し、前記第2の固定部は、前記壁に接合され、前記第2の内側固定境界が前記固定深さに位置付けられる、第2の固定部と、
    前記第2の内側固定境界と一致する外側境界と、第2の隔壁境界とを含む第2の隔壁深さ制御部であって、前記第2の隔壁境界は、前記第2の隔壁深さ制御部の外側境界から第2の深さ制御距離だけ離間しており、前記第2の隔壁深さ制御部は前記壁に隣接して前記第2の深さ制御距離にわたって延在しており、前記第2の深さ制御距離は前記第1の深さ制御距離とは異なる第2の隔壁深さ制御部と、
    前記第2の隔壁境界に取り付けられた第2の隔壁部であって、該第2の隔壁部は前記第2の隔壁深さ制御部および前記壁に対して横方向に延在し、前記第1の隔壁部及び前記第2の隔壁部は、前記セル内の異なる深さに配置され、前記第1の音響隔壁と前記第2の音響隔壁が前記セル内で同じ固定深さに配置される内側固定境界を有するとしても、複数の音響自由度を有する前記音響構造体を提供する第2の隔壁部とを含む第2の音響隔壁キャップとを含む、複数の音響自由度を有する音響構造体。
  2. 前記音響構造体が第3の音響隔壁キャップを更に含み、該第3の音響隔壁キャップは、
    前記セルのうちの更なる1つのセル内で前記第3の音響隔壁キャップを前記壁に第3の固定深さで固定するための第3の固定部であって、前記第3の固定部は、前記第3の音響隔壁キャップの周囲を画定する外端部と、前記周囲から第3の固定化距離だけ離間した第3の内側固定境界とを有し、前記第3の固定部は、前記壁に接合され、前記第3の内側固定境界が前記固定深さに位置付けられる、第3の固定部と、
    前記第3の内側固定境界と一致する外側境界と、第3の隔壁境界とを含む第3の隔壁深さ制御部であって、前記第3の隔壁境界は、前記第3の隔壁深さ制御部の外側境界から第3の深さ制御距離だけ離間しており、前記第3の隔壁深さ制御部は前記壁に隣接して前記第3の深さ制御距離にわたって延在しており、前記第3の深さ制御距離は前記第1の深さ制御距離及び前記第2の深さ制御距離とは異なる第3の隔壁深さ制御部と、
    前記第3の隔壁境界に取り付けられた第3の隔壁部であって、該第3の隔壁部は前記第3の隔壁深さ制御部および前記壁に対して横方向に延在し、前記第1の隔壁部、前記第2の隔壁部、及び前記第3の隔壁部は、前記セル内の異なる深さに配置され、前記第1の音響隔壁、前記第2の音響隔壁、及び前記第3の音響隔壁が前記セル内で同じ固定深さに配置される内側固定境界を有するとしても、複数の音響自由度を有する前記音響構造体を提供する第3の隔壁部とを含む、請求項に記載の複数の音響自由度を有する音響構造体。
  3. 前記第1の隔壁部及び前記第2の隔壁部は、断面積を有する多角形又は円形のディスクの形状であり、前記ディスクの断面積は、前記セルの断面積よりも小さい、請求項に記載の複数の音響自由度を有する音響構造体。
  4. 前記第1の隔壁部の断面積が、前記第2の隔壁部の断面積とは異なる、請求項に記載の複数の音響自由度を有する音響構造体。
  5. 前記多角形は4つの辺を有する、請求項に記載の複数の音響自由度を有する音響構造体。
  6. 前記第1及び第2の固定部及び前記第1及び第2の隔壁深さ制御部は、音波に対して不透過性のプラスチックフィルムから作られ、前記第1及び第2の隔壁部は、プラスチックモノフィラメント繊維からなる音響メッシュを含む、請求項に記載の複数の音響自由度を有する音響構造体。
  7. 前記第1の固定化距離と前記第2の固定化距離は異なる、請求項に記載の複数の音響自由度を有する音響構造体。
  8. 請求項に記載の複数の音響自由度を有する音響構造体を備えたエンジンナセル。
  9. 請求項に記載のエンジンナセルを備えた航空機。
  10. 音源から発生する騒音を低減するための複数の音響自由度を有する音響構造体の製造方法であって、
    A)前記音源の最も近くに位置する第1の端部と、第2の端部とを含むハニカムを提供する工程であって、前記ハニカムは、前記第1の端部と前記第2の端部との間に延在する複数の壁を含み、前記壁は、複数のセルを画定し、前記セルの各々は、前記壁と垂直に測定される断面積を有する、前記ハニカムを提供する工程と、
    B)音響共振器を形成するために前記ハニカムの第2の端部に又は前記セル内に音響障壁を配置する工程であって、前記音響共振器の各々の深さは、前記ハニカムの第1の端部と前記音響障壁との間の距離に等しい、前記音響障壁を配置する工程と、
    第1の平面音響インサートを前記セルの1つに挿入して、第1の音響隔壁キャップを形成する工程であって、該第1の音響隔壁キャップが、
    前記セルのうちの1つのセルで前記第1の音響隔壁キャップを前記壁に固定深さで固定するための第1の固定部であって、前記第1の固定部は、前記第1の音響隔壁キャップの周囲を画定する外端部と、前記周囲から第1の固定化距離だけ離間した第1の内側固定境界とを有し、前記第1の内側固定境界が前記固定深さに位置付けられる、第1の固定部と、
    前記第1の内側固定境界と一致する外側境界と、第1の隔壁境界とを含む第1の隔壁深さ制御部であって、前記第1の隔壁境界は、前記第1の隔壁深さ制御部の外側境界から第1の深さ制御距離だけ離間しており、前記第1の隔壁深さ制御部は前記壁に隣接して前記第1の深さ制御距離にわたって延在している第1の隔壁深さ制御部と、
    前記第1の隔壁境界に取り付けられ、前記第1の隔壁深さ制御部および前記壁に対して横方向に延在する第1の隔壁部と
    を含む、第1の音響隔壁キャップを形成する工程と、
    D)第2の平面音響インサートを前記セルのうちの別の1つのセルに挿入して、第2の音響隔壁キャップを形成する工程であって、該第2の音響隔壁キャップが
    前記セルのうちの別の1つのセルで前記第2の音響隔壁キャップを前記壁に前記固定深さで固定するための第2の固定部であって、前記第2の固定部は、前記第2の音響隔壁キャップの周囲を画定する外端部と、前記周囲から第2の固定化距離だけ離間した第2の内側固定境界とを有し、前記第2の内側固定境界が前記固定深さに位置付けられる、第2の固定部と、
    前記第2の内側固定境界と一致する外側境界と、第2の隔壁境界とを含む第2の隔壁深さ制御部であって、前記第2の隔壁境界は、前記第2の隔壁深さ制御部の外側境界から第2の深さ制御距離だけ離間しており、前記第2の隔壁深さ制御部は前記壁に隣接して前記第2の深さ制御距離にわたって延在しており、前記第2の深さ制御距離は前記第1の深さ制御距離とは異なる第2の隔壁深さ制御部と、
    前記第2の隔壁境界に取り付けられた第2の隔壁部であって、該第2の隔壁部は前記第2の隔壁深さ制御部および前記壁に対して横方向に延在し、前記第1の隔壁部及び前記第2の隔壁部は、前記セル内の異なる深さに配置され、前記第1の内側固定境界と前記第2の内側固定境界が前記セル内で同じ固定深さとなるように前記隔壁キャップが固定されても、複数の音響自由度を有する前記音響構造体を提供する第2の隔壁部とを含む第2の音響隔壁キャップを形成する工程と、
    E)前記第1の固定部及び前記第2の固定部を前記固定深さで前記壁に接合する工程とを含む、複数の音響自由度を有する音響構造体の製造方法。
  11. 前記音響構造体は、ジェットエンジン用のナセルである、請求項10に記載の複数の音響自由度を有する音響構造体の製造方法。
  12. 騒音源から発生する騒音を低減する方法であって、前記方法は、請求項に記載の複数の音響自由度を有する音響構造体によって、前記騒音源を少なくとも部分的に取り囲む工程を含む、方法。
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