JP6823916B2 - しごき型ポンプ - Google Patents

しごき型ポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP6823916B2
JP6823916B2 JP2015147822A JP2015147822A JP6823916B2 JP 6823916 B2 JP6823916 B2 JP 6823916B2 JP 2015147822 A JP2015147822 A JP 2015147822A JP 2015147822 A JP2015147822 A JP 2015147822A JP 6823916 B2 JP6823916 B2 JP 6823916B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
rotors
roller
flexible tube
blood
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015147822A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017025866A (ja
Inventor
浩司 宮路
浩司 宮路
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikkiso Co Ltd
Original Assignee
Nikkiso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikkiso Co Ltd filed Critical Nikkiso Co Ltd
Priority to JP2015147822A priority Critical patent/JP6823916B2/ja
Publication of JP2017025866A publication Critical patent/JP2017025866A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6823916B2 publication Critical patent/JP6823916B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Reciprocating Pumps (AREA)
  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
  • External Artificial Organs (AREA)

Description

本発明は、複数の可撓性チューブをそれぞれ径方向に圧縮しつつ当該ロータの回転に伴い長手方向にしごくことにより、当該可撓性チューブ内で流体を流動させ得るしごき型ポンプに関するものである。
患者の体内から血液を採取しつつ所定の希釈液でその血液を希釈し、グルコースセンサ等の血糖値検出装置にて血糖値をリアルタイムで検出するとともに、検出された血糖値が過度に高い場合は、インスリンを患者に注入して血糖値を下げ、検出された血糖値が過度に低い場合は、ブドウ糖(グルコース)を患者に注入して血糖値を上げることが可能な人工膵臓装置が提案されている。
かかる人工膵臓装置は、例えば特許文献1にて開示されているように、血糖値検出装置に供給する血液を希釈するための希釈装置(サンプリング装置)を有している。従来の希釈装置は、所定の希釈液を流動させる可撓性チューブ及び患者の血液を希釈液にて希釈しつつ流動させる可撓性チューブをしごくためのローラを有したしごき型ポンプを具備するものであった。この従来の希釈装置に配設されたしごき型ポンプにおいては、所定の希釈液を流動させる可撓性チューブをしごくためのローラと、希釈液で希釈された患者の血液を流動させる可撓性チューブをしごくためのローラとが一つのロータに形成されており、一方のローラが他方のローラより離間寸法(ピッチ)が大きく設定されている。
また、所定の希釈液を流動させる可撓性チューブ及び希釈された血液を流動させる可撓性チューブは、略同一径(同一の内径)とされており、ロータを回転駆動させることにより、ローラの離間寸法(ピッチ)に応じて希釈液の流量と血液の流量とを任意に設定することができるよう構成されていた。これにより、希釈液と血液とを所定の比率にて混合させることができ、所望の比率にて希釈された血液を血糖値検出装置に供給させて血糖値を精度よく検出させることができる。
特開2013−245664号公報
しかしながら、上記従来技術に係るしごき型ポンプは、離間寸法(ピッチ)を異ならせた複数のローラが一つのロータに形成されているため、それらローラに取り付けられる可撓性チューブにおける液体の流量の比率が制限されてしまうという不具合があった。すなわち、従来のしごき型ポンプにおいては、一方の可撓性チューブが取り付けられるローラの離間寸法内に他方の可撓性チューブが取り付けられるローラを配設せざるを得ないため、それら一方の可撓性チューブによる流量と他方の可撓性チューブによる流量との比率を任意に設定できない場合が生じてしまい、流量の比率を設定する際の自由度が低下してしまうのである。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、複数の可撓性チューブによる流量の比率を任意に設定することができ、流量の比率を設定する際の自由度を向上させることができるしごき型ポンプを提供することにある。
請求項1記載の発明は、互いに略同一径とされて流体を流動させ得る複数の可撓性チューブが取り付けられる取付凹部を具備したステータと、前記取付凹部内で回転可能とされたロータと、該ロータを回転駆動するための駆動源と、前記ロータに形成され、当該取付凹部に取り付けられた複数の可撓性チューブをそれぞれ径方向に圧縮しつつ当該ロータの回転に伴い長手方向にしごくことにより、当該可撓性チューブ内で流体を流動させるためのローラとを具備したしごき型ポンプにおいて、前記ロータは、前記取付凹部に取り付けられる可撓性チューブに対応して複数配設され、共通の駆動源で回転駆動されるとともに、それぞれの前記ロータには、前記複数のローラが配設され、それぞれの前記ロータにおける隣り合う前記ローラの離間寸法又は前記ローラの外径は、液体の流量に応じて設定され、前記ロータ毎に液体の流量を異ならせたものとされ、且つ、前記取付凹部は、複数の前記ロータを覆う単一の部材から成るとともに、複数の前記ロータと対峙する面に当該複数の前記ロータ間で共通する弧状面が形成され、当該共通する弧状面と複数の前記ローラとの間で可撓性チューブをしごくように構成され、複数の前記ロータは、共通の前記駆動源にて回転可能な共通の駆動軸と連結可能な一対の円板状部材を有し、当該一対の円板状部材にて前記複数のローラの両端が連結されて成ることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項記載のしごき型ポンプにおいて、一対の円板状部材の間に前記ローラを介装させて成り、当該ローラの回転による可撓性チューブの流体の流量が所定値に設定された第1ロータと、一対の円板状部材の間に前記ローラを介装させて成り、当該ローラの回転による可撓性チューブの流体の流量が前記所定値より大きく設定された第2ロータとを有するとともに、前記第1ロータ及び第2ロータは、前記円板状部材が同一径とされ、前記共通の駆動軸の延設方向に対して並べて取り付けられたことを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1又は請求項2記載のしごき型ポンプにおいて、前記複数のロータは、所定の希釈液を流動させる可撓性チューブ及び患者の血液を流動させる可撓性チューブをそれぞれしごいて流動させ得るとともに、その血液と所定の希釈液とを所定比率にて混合して希釈する希釈装置に適用されたことを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項記載のしごき型ポンプにおいて、前記希釈装置は、希釈された血液の血糖値を検出し得る血糖値検出装置に接続されたことを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1又は請求項2記載のしごき型ポンプにおいて、前記複数のロータによって互いに異なる薬液を所定比率にて流動させて混合させた後、患者の体内に注入する輸液装置に適用されたことを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1又は請求項2記載のしごき型ポンプにおいて、前記複数のロータによって互いに異なる薬液を所定比率にて流動させ、それぞれの薬液を患者の体内に注入する輸液装置に適用されたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、ロータは、取付凹部に取り付けられる可撓性チューブに対応して複数配設され、共通の駆動源で回転駆動されるとともに、それぞれのロータにおけるローラの離間寸法又は外径は、液体の流量に応じて設定されたので、複数の可撓性チューブによる流量の比率を任意に設定することができ、流量の比率を設定する際の自由度を向上させることができる。
さらに、複数のロータは、駆動源にて回転可能な共通の駆動軸と連結可能な一対の円板状部材を有し、当該一対の円板状部材にて前記ローラの両端が連結されて成るので、ローラが両持ちで支持されて強度を向上することができ、より円滑且つ確実に可撓性チューブをしごくことができる。
請求項の発明によれば、一対の円板状部材の間に前記ローラを介装させて成り、当該ローラの回転による可撓性チューブの流体の流量が所定値に設定された第1ロータと、一対の円板状部材の間に前記ローラを介装させて成り、当該ローラの回転による可撓性チューブの流体の流量が所定値より大きく設定された第2ロータとを有するとともに、第1ロータ及び第2ロータは、円板状部材が同一径とされ、共通の駆動軸の延設方向に対して並べて取り付けられたので、第1ロータ及び第2ロータにおけるそれぞれのローラの強度を向上することができるとともに、しごき型ポンプ全体を小型化することができる。
請求項の発明によれば、複数のロータは、所定の希釈液を流動させる可撓性チューブ及び患者の血液を流動させる可撓性チューブをそれぞれしごいて流動させ得るとともに、その血液と所定の希釈液とを所定比率にて混合して希釈する希釈装置に適用されたので、希釈装置による希釈液と血液との混合比率を任意に設定することができる。
請求項の発明によれば、希釈装置は、希釈された血液の血糖値を検出し得る血糖値検出装置に接続されたので、血糖値検出装置にて血糖値を検出するのに適した希釈比率の血液を作製及び供給することができる。
請求項の発明によれば、複数のロータによって互いに異なる薬液を所定比率にて流動させて混合させた後、患者の体内に注入する輸液装置に適用されたので、薬液の混合比率を任意に設定して患者の体内に注入することができる。
請求項の発明によれば、複数のロータによって互いに異なる薬液を所定比率にて流動させ、それぞれの薬液を患者の体内に注入する輸液装置に適用されたので、それぞれの薬液が流動する比率を任意に設定して患者の体内に注入することができる。
本発明の実施形態に係るしごき型ポンプが適用される希釈装置及び血糖値検出装置を示す模式図 同しごき型ポンプを示す模式図であって、(a)表面図及び裏面図(b)側面図 同しごき型ポンプを示す斜視図 図2におけるIV−IV線断面図 図2におけるV−V線断面図 図2におけるVI−VI線断面図 本発明の他の実施形態に係るしごき型ポンプにおけるロータ及びローラを示す断面図 本発明の実施形態に係るしごき型ポンプが適用される輸液装置を示す模式図 本発明の実施形態に係るしごき型ポンプが適用される他の輸液装置を示す模式図 本発明の技術的優位性を示すための実験結果のグラフ 本発明の技術的優位性を示すための実験結果のグラフ
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施形態に係るしごき型ポンプは、図1に示すように、所定の希釈液(例えばヘパリン化生理食塩液等の抗凝固剤)を流動させる可撓性チューブC1及び患者の血液を流動させる可撓性チューブC2をそれぞれしごいて流動させ得るとともに、その血液と所定の希釈液とを所定比率にて混合して希釈する希釈装置Aに適用されたものであり、当該希釈装置Aは、希釈された血液の血糖値を検出し得る血糖値検出装置Sに接続されている。
本実施形態に係る希釈装置Aは、一端に希釈液を収容した収容バッグB1が接続されるとともに、他端に穿刺針8が接続された流路L1を有しており、当該流路L1の途中に可撓性チューブC1が接続されている。また、本実施形態に係る希釈装置Aは、一端に穿刺針8が接続されるとともに、他端にチャンバ等の混合部9が接続された流路L2を有している。なお、流路L1及び流路L2は、液体を流通させ得る可撓性チューブから成り、途中に液切れ検知器fが取り付けられて、液切れが検出可能とされている。
穿刺針8は、流路L1の他端及び流路L2の一端にそれぞれ接続されており、患者に穿刺可能とされたもので、収容バッグB1内の希釈液を内部に導きつつ患者の血液を採取し、その血液を希釈液と混合した状態にて混合部9に供給可能なものである。混合部9は、血糖値検出装置Sと接続されており、混合部9にて略均一に混合された希釈液が流路L3を介して血糖値検出装置Sに供給されるようになっている。
一方、血糖値検出装置Sは、例えば希釈装置Aから供給された希釈液を酵素の膜上に連続的に導いてブドウ糖を分解し、その分解時に生じた電流値から血糖値を検出可能とされたもので、流路L4を介して排液バッグB2に接続されている。しかして、患者から採取した血液は、希釈液にて所定の比率にて希釈された後、血糖値検出装置Sにて血糖値が検出され、排液バッグB2に排出されるようになっている。
ここで、本実施形態に係るしごき型ポンプ1は、可撓性チューブC1及び可撓性チューブC2が取り付けられ、希釈液及び血液を所定の比率で同時に流動させ得るもので、図2〜6に示すように、取付凹部3が取り付けられたステータ2と、第1ロータ4a及び第2ロータ4bと、駆動源としてのモータMと、第1ロータ4aに取り付けられたローラ5a及び第2ロータ4bに取り付けられたローラ5bとを有して構成されている。
ステータ2は、その取付凹部3に対して、互いに略同一径とされて流体を流動させ得る複数の可撓性チューブ(C1、C2)が取り付けられるもので、第1ロータ4a及び第2ロータ4bが回転自在に取り付けられるとともに、モータMが固定されている。取付凹部3は、第1ロータ4a及び第2ロータ4bと対峙する面に弧状面3aが形成されており、その弧状面3aとローラ(5a、5b)との間で可撓性チューブ(C1、C2)をしごくことが可能とされている。なお、図中符号6は、第1ロータ4a及び第2ロータ4bの駆動軸Lに対する抜け止めリングを示しているとともに、符号7は、しごき型ポンプ1を希釈装置Aに取り付けるための取付け金具を示している。
第1ロータ4a及び第2ロータ4bは、図4に示すように、モータM(駆動源)にて回転可能な共通の駆動軸Lと連結可能な一対の円板状部材aを有し、当該一対の円板状部材aにてローラ(5a、5b)の両端が連結されて成るものである。具体的には、第1ロータ4aは、一対の円板状部材aの間において周方向等間隔に複数のローラ5a(図5参照)を介装させて成り、当該ローラ5aの回転による可撓性チューブC1の流体の流量が所定値に設定されたものであり、第2ロータ4bは、一対の円板状部材aの間において周方向等間隔にローラ5b(図6参照)を介装させて成り、当該ローラ5bの回転による可撓性チューブC2の流体の流量が所定値より大きく設定されたものである。
また、第1ロータ4a及び第2ロータ4bは、円板状部材aが同一径とされ、共通の駆動軸Lの延設方向に対して並べて(隣接して)取り付けられているとともに、平行キーKによって駆動軸Lとそれぞれ連結されている。しかして、モータMが駆動して駆動軸Lが回転すると、第1ロータ4a及び第2ロータ4bが同時に回転するとともに、第1ロータ4aのローラ5aが可撓性チューブC1をしごき、第2ロータ4bのローラ5bが可撓性チューブC2をしごくようになっている。
駆動源としてのモータMは、通電によって回転する出力軸Maを具備するとともに、当該出力軸Maは、ベルトVを介して駆動軸Lと連結されている。これにより、モータMに電力を供給して通電させると、ベルトVを介して駆動軸Lを回転させ、第1ロータ4a及び第2ロータ4bを回転駆動可能とされている。なお、モータMに代えて他の汎用的な駆動源としてもよく、ベルトVに代えて他の汎用的な動力伝達手段としてもよい。
ローラ(5a、5b)は、第1ロータ4a及び第2ロータ4bにそれぞれ形成された略同一外径の円筒状部材から成り、取付凹部3に取り付けられた複数の可撓性チューブ(C1、C2)をそれぞれ径方向に圧縮しつつ当該第1ロータ4a及び第2ロータ4bの回転に伴い長手方向にしごくことにより、当該可撓性チューブ(C1、C2)内で流体を流動させるためのものである。本実施形態に係るローラ5aは、図5に示すように、第1ロータ4aが具備する一対の円板状部材aの縁部において周方向に亘って9つ形成されるとともに、ローラ5bは、図6に示すように、第2ロータ4bが具備する一対の円板状部材aの縁部において周方向に亘って7つ形成されている。
ここで、本実施形態に係る第1ロータ4a及び第2ロータ4bは、取付凹部3に取り付けられる可撓性チューブ(C1、C2)に対応して複数配設され、共通の駆動源Lで回転駆動されるとともに、それぞれの第1ロータ4a及び第2ロータ4bにおけるローラ(5a、5b)の離間寸法(隣合うローラの離間寸法)は、液体の流量に応じて設定されている。具体的には、第1ロータ4aには9つのローラ5aが形成されており、離間寸法がα1に設定されるとともに、第2ロータ4bには7つのローラ5bが形成されており、離間寸法がα2に設定されているので、第1ロータ4aの回転による液体の流量よりも第2ロータ4bの回転による流量の方が大きくなるよう設定されている。
すなわち、同一円の周上に略等間隔に配設されたローラ(5a、5b)の個数が多くなれば、その隣合うローラ(5a、5b)の離間寸法は小さくなり、可撓性チューブ(C1、C2)に対する締切面積(径方向に圧縮されることによる締切面積)が大きくなるので、モータMにより第1ロータ4a及び第2ロータ4bが回転駆動すると、7つのローラ5bが回転することによる第2ロータ4bによる液体の流量は、9つのローラ5aが回転することによる第1ロータ5aによる液体の流量より大きくなるのである。
また、上記実施形態においては、第1ロータ4a及び第2ロータ4bに取り付けられたローラ(5a、5b)の外径が略同一とされ、取り付ける個数を任意設定することにより、第2ロータ4bの流量を第1ロータ4bの流量より大きく設定しているが、図7に示すように、第1ロータ4aに取り付けられるローラ5a’の外径(β1)と第2ロータ4bに取り付けられるローラ5b’の外径(β2)とを異ならせることにより、締切面積を変え、第1ロータ4aによる流量と第2ロータ4bによる流量とをそれぞれ任意に設定するようにしてもよい。
しかして、モータMを駆動させて第1ロータ4a及び第2ロータ4bを回転駆動させれば、第1ロータ4aのローラ(5a、5a’)が回転して取付凹部3の弧状面3aとの間で可撓性チューブC1をしごき、収容バッグB1内の希釈液を穿刺針8に流動させると同時に、第2ロータ4bのローラ(5b、5b’)が回転して取付凹部3の弧状面3aとの間で可撓性チューブC2をしごき、希釈液と共に患者の体内の血液を穿刺針8から混合部9まで流動させることができる。これにより、第1ロータ4aの流量と第2ロータ4bの流量との比率で希釈された希釈液を混合部9を介して血糖値検出装置Sに供給し、リアルタイムにて患者の血糖値を検出することができる。
上記実施形態によれば、ロータ(第1ロータ4a及び第2ロータ4b)は、取付凹部3に取り付けられる可撓性チューブ(C1、C2)に対応して複数配設され、共通のモータM(駆動源)で回転駆動されるとともに、それぞれのロータ(5a、5b、5a’、5b’)におけるローラの離間寸法(α1、α2)又は外径(β1、β2)は、液体の流量に応じて設定されたので、複数の可撓性チューブ(C1、C2)による流量の比率を任意に設定することができ、流量の比率を設定する際の自由度を向上させることができる。したがって、ローラの強度を保ちつつ、しごき型ポンプ1における流量比のラインナップを幅広く設定することができる。
特に、本実施形態においては、共通のモータM(駆動源)によって複数のロータ(第1ロータ4a及び第2ロータ4b)を回転駆動させているので、それぞれのロータに駆動源が取り付けられるものに比べ、一方のロータが故障等により停止した場合、他方のロータも停止するため、意図しない流量比率で治療を継続してしまう心配がない。なお、本実施形態においては、ベルトVを介してモータMの駆動力を各ロータ(第1ロータ4a及び第2ロータ4b)に伝達しているので、ギア等により動力を伝達するものに比べ、ノイズが少なく、ギア摩擦によるバックラッシ調整が不要である。
また、複数のロータ(第1ロータ4a及び第2ロータ4b)は、モータM(駆動源)にて回転可能な共通の駆動軸Lと連結可能な一対の円板状部材aを有し、当該一対の円板状部材aにてローラ(5a、5b、5a’、5b’)の両端が連結されて成るので、ローラ(5a、5b、5a’、5b’)が両持ちで支持されて強度を向上することができ、より円滑且つ確実に可撓性チューブ(C1、C2)をしごくことができる。
さらに、一対の円板状部材aの間にローラ(5a、5a’)を介装させて成り、当該ローラ(5a、5a’)の回転による可撓性チューブC1の流体の流量が所定値に設定された第1ロータ4aと、一対の円板状部材aの間にローラ(5b、5b’)を介装させて成り、当該ローラ(5b、5b’)の回転による可撓性チューブC2の流体の流量が所定値より大きく設定された第2ロータ4bとを有するとともに、第1ロータ4a及び第2ロータ4bは、円板状部材aが同一径とされ、共通の駆動軸Lの延設方向に対して並べて取り付けられたので、第1ロータ4a及び第2ロータ4bにおけるそれぞれのローラ(5a、5b、5a’、5b’)の強度を向上することができるとともに、しごき型ポンプ1全体を小型化することができる。
またさらに、複数のロータ(第1ロータ4a及び第2ロータ4b)は、所定の希釈液を流動させる可撓性チューブC1及び患者の血液を流動させる可撓性チューブC2をそれぞれしごいて流動させ得るとともに、その血液と所定の希釈液とを所定比率にて混合して希釈する希釈装置Aに適用されたので、希釈装置Aによる希釈液と血液との混合比率を任意に設定することができる。
また、本実施形態に係る希釈装置Aは、希釈された血液の血糖値を検出し得る血糖値検出装置Sに接続されたので、血糖値検出装置Sにて血糖値を検出するのに適した希釈比率の血液を作製及び供給することができる。しかるに、本実施形態においては、血糖値検出装置Sにてリアルタイムで患者の血糖値を検出することができるので、その検出された血糖値に基づき、血糖値が過度に高い場合は、インスリンを患者に注入して血糖値を下げ、血糖値が過度に低い場合は、ブドウ糖(グルコース)を患者に注入して血糖値を上げることが可能な人工膵臓装置に適用することができる。
加えて、上記実施形態に係るしごき型ポンプ1においては、互いに略同一径とされて流体を流動させ得る複数の可撓性チューブ(C1、C2)を使用しているので、互いに異なる径の可撓性チューブを使用するものに比べ、可撓性チューブのばらつきを抑制することができ、寸法管理を簡易化することができる。なお、本実施形態においては、第1ロータ4aにおけるローラ5aを9つに設定し、第2ロータ4bにおけるローラ5bを7つに設定しているが、任意の流量比を得ることができれば、ローラを他の数に設定してもよい。
さらに、上記実施形態に係るしごき型ポンプ1は、希釈装置Aに適用されているが、図8に示すように、複数のロータによって互いに異なる薬液を所定比率にて流動させて混合させた後、患者の体内に注入する輸液装置E、或いは図9に示すように、複数のロータによって互いに異なる薬液を所定比率にて流動させ、それぞれの薬液を患者の体内に注入する輸液装置E’に適用してもよい。なお、上記実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、それらの詳細な説明を省略する。
輸液装置Eは、図8に示すように、一端がA液(大量に注入したい液体)を収容した収容バッグB3に接続されるとともに、他端がチャンバ等の混合部11に接続された流路L1と、一端がB液(A液より少量注入したい液体)を収容した収容バッグB4に接続されるとともに、他端が穿刺針10に接続された流路L2と、流路L1の途中に接続された可撓性チューブC1と、流路L2の途中に接続された可撓性チューブC2と、可撓性チューブC1をしごくためのローラ5a及び可撓性チューブC2をしごくためのローラ5bを有したしごき型ポンプ1とを有して構成されている。
そして、しごき型ポンプ1のモータM(駆動源)を駆動させると、ローラ5aの回転により収容バッグB3内のA液が混合部11に流動されるとともに、ローラ5bの回転により収容バッグB4内のB液が混合部11内にてA液と混合した後、穿刺針10に流動され、患者の体内に注入されることとなる。これにより、複数のロータによって互いに異なる薬液を所定比率にて流動させて混合させた後、患者の体内に注入する輸液装置Eに適用すれば、薬液の混合比率を任意に設定して患者の体内に注入することができる。
輸液装置E’は、図9に示すように、一端がA液を収容した収容バッグB3に接続されるとともに、他端が穿刺針10に接続された流路L1と、一端がB液を収容した収容バッグB4に接続されるとともに、他端が穿刺針10に接続された流路L2と、流路L1の途中に接続された可撓性チューブC1と、流路L2の途中に接続された可撓性チューブC2と、可撓性チューブC1をしごくためのローラ5a及び可撓性チューブC2をしごくためのローラ5bを有したしごき型ポンプ1とを有して構成されている。
そして、しごき型ポンプ1のモータM(駆動源)を駆動させると、ローラ5aの回転により収容バッグB3内のA液が穿刺針10に流動されるとともに、ローラ5bの回転により収容バッグB4内のB液が穿刺針10に流動され、A液及びB液がそれぞれ患者の体内に注入されることとなる。これにより、複数のロータによって互いに異なる薬液を所定比率にて流動させ、それぞれの薬液を患者の体内に注入する輸液装置E’に適用すれば、それぞれの薬液が流動する比率を任意に設定して患者の体内に注入することができる。
次に、本発明の技術的優位性を立証するための実験結果を示す図10、11のグラフに基づいて説明する。
略同一外径のローラを同一円周上に略等間隔で7本取り付けたロータと、略同一外径のローラを同一円周上に略等間隔で8本取り付けたロータと、略同一外径のローラを同一円周上に略等間隔で9本取り付けたロータと、略同一外径のローラを同一円周上に略等間隔で10本取り付けたロータとを用意し、それぞれによる流量を測定したところ、図10に示すように、ローラの本数が少ないロータ程、流量が多くなっていた。
そして、ローラを7本取り付けたロータと8本取り付けたロータとを有したしごき型ポンプと、ローラを7本取り付けたロータと9本取り付けたロータとを有したしごき型ポンプと、ローラを7本取り付けたロータと10本取り付けたロータとを有したしごき型ポンプと、ローラを8本取り付けたロータと9本取り付けたロータとを有したしごき型ポンプと、ローラを8本取り付けたロータと10本取り付けたロータとを有したしごき型ポンプと、ローラを9本取り付けたロータと10本取り付けたロータとを有したしごき型ポンプとを駆動させ、希釈倍率を測定したところ、図11に示すように、任意希釈倍率の液体を得ることができた。
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されず、第1ロータ4a及び第2ロータ4bに加え、他のロータをステータ2に取り付けるようにしてもよく、その場合、3本以上の任意数のロータを取り付けるようにしてもよい。例えば、図1に示す希釈装置Aにおいて、第1ロータ4a及び第2ロータ4bに加え、空気を混合部9に取り込むための流路に接続された可撓性チューブをしごくためのロータ、他の更なる希釈液を混合部9に導入するための流路に接続された可撓性チューブをしごくためのロータ、排液バッグB2内の排液を再び血糖値検出装置Sに導入するための流路に接続された可撓性チューブをしごくためのロータ等を一つのしごき型ポンプに配設してもよい。
ロータは、取付凹部に取り付けられる可撓性チューブに対応して複数配設され、共通の駆動源で回転駆動されるとともに、それぞれのロータにおけるローラの離間寸法又は外径は、液体の流量に応じて設定され、ロータ毎に液体の流量を異ならせたしごき型ポンプであれば、外観形状が異なるもの或いは他の機能が付加されたもの等にも適用することができる。
1 しごき型ポンプ
2 ステータ
3 取付凹部
4a 第1ロータ
4b 第2ロータ
5a、5b ローラ
6 抜け止めリング
7 取付け金具
8 穿刺針
9 混合部
10 穿刺針
11 混合部
C1、C2 可撓性チューブ
a 円板状部材
L 駆動軸
M モータ(駆動源)
A 希釈装置
S 血糖値検出装置
E、E’ 輸液装置

Claims (6)

  1. 互いに略同一径とされて流体を流動させ得る複数の可撓性チューブが取り付けられる取付凹部を具備したステータと、
    前記取付凹部内で回転可能とされたロータと、
    該ロータを回転駆動するための駆動源と、
    前記ロータに形成され、当該取付凹部に取り付けられた複数の可撓性チューブをそれぞれ径方向に圧縮しつつ当該ロータの回転に伴い長手方向にしごくことにより、当該可撓性チューブ内で流体を流動させるためのローラと、
    を具備したしごき型ポンプにおいて、
    前記ロータは、前記取付凹部に取り付けられる可撓性チューブに対応して複数配設され、共通の駆動源で回転駆動されるとともに、それぞれの前記ロータには、前記複数のローラが配設され、それぞれの前記ロータにおける隣り合う前記ローラの離間寸法又は前記ローラの外径は、液体の流量に応じて設定され、前記ロータ毎に液体の流量を異ならせたものとされ、且つ、前記取付凹部は、複数の前記ロータを覆う単一の部材から成るとともに、複数の前記ロータと対峙する面に当該複数の前記ロータ間で共通する弧状面が形成され、当該共通する弧状面と複数の前記ローラとの間で可撓性チューブをしごくように構成され、複数の前記ロータは、共通の前記駆動源にて回転可能な共通の駆動軸と連結可能な一対の円板状部材を有し、当該一対の円板状部材にて前記複数のローラの両端が連結されて成ることを特徴とするしごき型ポンプ。
  2. 一対の円板状部材の間に前記ローラを介装させて成り、当該ローラの回転による可撓性チューブの流体の流量が所定値に設定された第1ロータと、
    一対の円板状部材の間に前記ローラを介装させて成り、当該ローラの回転による可撓性チューブの流体の流量が前記所定値より大きく設定された第2ロータと、
    を有するとともに、前記第1ロータ及び第2ロータは、前記円板状部材が同一径とされ、前記共通の駆動軸の延設方向に対して並べて取り付けられたことを特徴とする請求項記載のしごき型ポンプ。
  3. 前記複数のロータは、所定の希釈液を流動させる可撓性チューブ及び患者の血液を流動させる可撓性チューブをそれぞれしごいて流動させ得るとともに、その血液と所定の希釈液とを所定比率にて混合して希釈する希釈装置に適用されたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のしごき型ポンプ。
  4. 前記希釈装置は、希釈された血液の血糖値を検出し得る血糖値検出装置に接続されたことを特徴とする請求項記載のしごき型ポンプ。
  5. 前記複数のロータによって互いに異なる薬液を所定比率にて流動させて混合させた後、患者の体内に注入する輸液装置に適用されたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のしごき型ポンプ。
  6. 前記複数のロータによって互いに異なる薬液を所定比率にて流動させ、それぞれの薬液を患者の体内に注入する輸液装置に適用されたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のしごき型ポンプ。
JP2015147822A 2015-07-27 2015-07-27 しごき型ポンプ Active JP6823916B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015147822A JP6823916B2 (ja) 2015-07-27 2015-07-27 しごき型ポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015147822A JP6823916B2 (ja) 2015-07-27 2015-07-27 しごき型ポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017025866A JP2017025866A (ja) 2017-02-02
JP6823916B2 true JP6823916B2 (ja) 2021-02-03

Family

ID=57945613

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015147822A Active JP6823916B2 (ja) 2015-07-27 2015-07-27 しごき型ポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6823916B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6846304B2 (ja) * 2017-07-06 2021-03-24 日機装株式会社 生体成分測定装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3431864A (en) * 1966-12-22 1969-03-11 Charles B Jones Jr Peristaltic pump
JPH06280749A (ja) * 1991-07-29 1994-10-04 Onoda Cement Co Ltd チューブポンプシステム
JP2005334113A (ja) * 2004-05-25 2005-12-08 Meteku:Kk 多目的輸液投与装置
ATE551530T1 (de) * 2008-02-27 2012-04-15 Smith & Nephew Inc Schlauchpumpenvorrichtung und -verfahren
JP5872965B2 (ja) * 2012-05-29 2016-03-01 日機装株式会社 定量サンプリング装置、生体成分測定装置及び人工膵臓装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017025866A (ja) 2017-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10046104B2 (en) Peristaltic pump
JP7419234B2 (ja) 留置カテーテルベースの処置のためのセンサ監視システム
US10441699B2 (en) Blood purification apparatus
EP2749858B1 (en) Fluid flow path pressure detection device
JP2024133606A (ja) 身体への流体注入のためのシステム、装置、および方法
CA2880513C (en) Blood flow reversal valves and related systems
JP2017512114A (ja) 携行用血液透析機械と使い捨てカートリッジ
JP6823916B2 (ja) しごき型ポンプ
CN108778364A (zh) 在透析治疗系统中的流体回路中产生快速变化的压力幅度的方法和系统
JP6067620B2 (ja) 血液浄化装置
EP3679967B1 (en) Extracorporeal circulation apparatus and method of discharging bubbles therefrom
JP5241337B2 (ja) ローラポンプ及びローラポンプを備えた血液浄化装置
JP6077278B2 (ja) しごき型ポンプ
WO2019049969A1 (ja) 血液浄化装置及びその気泡の排出方法
CN209967214U (zh) 一种卡槽泵平衡供液配液系统
CN208405524U (zh) 一种血液透析机用稀释供液装置
JP2017089516A (ja) しごき型ポンプ
JP6772241B2 (ja) 取付部材
CN109589158A (zh) 穿刺驱动机构及其穿刺装置
US20060251532A1 (en) Roller pump
CN107715202A (zh) 具有旋转游隙的蠕动泵
CN215691044U (zh) 一种应用于透析机的血泵组件
WO2022147476A1 (en) Dual lumen catheter
CN109589159A (zh) 穿刺针及其穿刺装置
JP2019015592A (ja) 流量検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180515

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190311

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190325

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191002

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200302

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200428

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200821

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201119

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20201119

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20201130

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20201207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210112

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6823916

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250