JP6823519B2 - 繊維強化複合材料成形体及びその製造方法 - Google Patents
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Description
(1)炭素繊維のような導電性繊維と熱硬化性マトリクス樹脂から成る電磁波遮蔽プリプレグと、ガラス繊維のような非導電性繊維と熱硬化性マトリクス樹脂から成る電磁波透過プリプレグとを準備し、
(2)前記電磁波遮蔽プリプレグと前記電磁波透過プリプレグとを厚さ方向とは直交する方向に接合して第一層を作製し、
(3)前記第一層の前記電磁波遮蔽プリプレグと前記電磁波透過プリプレグとの接合線の少なくとも一部を覆うように配置された前記電磁波透過プリプレグを有する第二層を前記第一層上に形成し、前記第一層と第二層とを含む積層体を形成し、
(4)前記積層体を硬化させる、
構成とされる繊維強化複合材料成形体の製造方法を記載している。このようにして作製された繊維強化複合材料成形体は、その厚さ方向に電磁波遮蔽プリプレグにて形成された電磁遮蔽部を含まない電磁波透過部を備えた繊維強化複合材料成形体を成形することができ、極めて有効であると考えられる。
(1)成形体の最外層は、外側層プリプレグ積層体から成る炭素繊維強化プラスチック層と、一端が外側層プリプレグ積層体から成る炭素繊維強化プラスチック層にて強固に固定され、他端が外表面側へと膨出した内側層プリプレグ積層体から成るガラス繊維強化プラスチック層とにて形成され、且つ、成形体の最外層を成す炭素繊維強化プラスチック層とガラス繊維強化プラスチック層との接合部領域は、樹脂リッチ領域を介して一体に接合されており、それによって、成形体外表面に段差のない、また、微小の凹み、繊維乱れの発生もない平滑表面とされる良好な外観品位を有した繊維強化複合材料成形体が得られること。しかも、
(2)電磁波透過部に相当するガラス繊維プリプレグと、電磁波遮蔽部に相当する炭素繊維プリプレグとを接合することにより機械的特性が弱化している内側層積層体の接合部は、最外層を形成している高強度、高剛性の炭素繊維強化プラスチック複合材にて被覆されることにより強度、剛性などの機械的特性を増大させることができ、それにより、より軽量化、薄肉化を達成することができ、更には、電磁波透過性の高い領域を有した繊維強化複合材料成形体を製造し得ること。
を見出した。
薄層体とされる電磁波遮蔽部と電磁波透過部とを厚さ方向と直交する方向に接合した内側層繊維強化複合材と、前記内側層繊維強化複合材の両外側面に又は片側面に積層した外側層繊維強化複合材であって、薄層体とされる電磁波遮蔽部のみにて形成した外側層繊維強化複合材と、を有し、
前記外側層繊維強化複合材は、前記内側層繊維強化複合材の前記電磁波遮蔽部から前記電磁波透過部へと延在して、前記内側層繊維強化複合材の前記電磁波遮蔽部と前記電磁波透過部との接合部を覆ってはいるが前記電磁波透過部の全領域は覆ってはおらず、
前記繊維強化複合材料成形体は、厚さ方向において前記外側層繊維強化複合材にて覆われていない電磁波透過領域を有していることを特徴とする繊維強化複合材料成形体である。
前記外側層繊維強化複合材の前記電磁波遮蔽部と、前記外側層繊維強化複合材の前記電磁波遮蔽部にて覆われていない前記内側層繊維強化複合材の前記電磁波透過部との隣接する境界領域は、厚さ方向に段差がなく、同一平面とされる外側表面を形成している。
(a)導電性繊維にマトリクス樹脂を含浸し、半硬化した薄層体とされる電磁波遮蔽プリプレグと、非導電性繊維にマトリクス樹脂を含浸し、半硬化した薄層体とされる電磁波透過プリプレグとを準備し、
(b)1層又は複数層から成る前記電磁波遮蔽プリプレグと1層又は複数層から成る電磁波透過プリプレグとを厚さ方向と直交する方向に、接合位置が厚さ方向に一致するようにして接合して内側層プリプレグ積層体を作製し、
(c)前記内側層プリプレグ積層体の両外側面に又は片側面に、前記電磁波遮蔽プリプレグを1層又は複数層積層して形成される外側層プリプレグ積層体を、前記内側層プリプレグ積層体の前記電磁波遮蔽プリプレグから前記電磁波透過プリプレグへと延在して、前記内側層プリプレグ積層体の前記電磁波遮蔽プリプレグと前記電磁波透過プリプレグとの接合部を覆ってはいるが前記電磁波透過プリプレグの全領域は覆わないようにして積層して押圧し、前記内側層プリプレグ積層体及び前記外側層プリプレグ積層体を含むプリプレグ積層構造体を形成し、
(d)前記プリプレグ積層構造体を加熱加圧して、前記電磁波透過プリプレグの前記外側層プリプレグ積層体にて覆われていない領域を厚さ方向に膨出し、前記外側層プリプレグ積層体と同一の外表面とし、次いで、硬化する、
工程を有することを特徴とする、前記厚さ方向において前記外側層プリプレグ積層体にて覆われていない電磁波透過領域を有している繊維強化複合材料成形体の製造方法である。
前記内側層プリプレグ積層体の総設計厚さは、0.1〜2.8mmであり、前記内側層プリプレグ積層体を構成する前記電磁波遮蔽プリプレグと前記電磁波透過プリプレグの設計厚さは、同じであってもよく、異なっていてもよく、
前記外側層プリプレグ積層体の総設計厚さは、0.02〜0.6mmであり、
前記繊維強化複合材料成形体の厚さは、0.4〜3mmである。
前記外側層プリプレグ積層体を構成する前記電磁波遮蔽プリプレグの設計厚さは、0.02〜0.3mmである。
図1(a)〜(d)に示すように、本発明に係る繊維強化複合材料成形体1は、強化繊維とマトリクス樹脂とにて形成された薄板状の繊維強化複合材(FRP)とされ、例えば、スマートフォン、タブレット、携帯型パソコンなどに代表される情報端末機器、更には、外部と通信を行う電気機器装置、設備などの筐体或いは筐体ケースとして使用される。本発明に係る繊維強化複合材料成形体1は、少なくとも、薄板の一部分が厚さ方向に電磁波透過性の高い性質の、例えば、強化繊維としてガラス繊維などを使用した繊維強化複合材12fにて形成された電磁波透過領域2と、電磁波透過性の低い、即ち、電磁波遮蔽性を有する強化繊維として炭素繊維などを使用した繊維強化複合材11f、15af、15bfにて形成された電磁波遮蔽領域3とを有している。
(1)薄層体とされる電磁波遮蔽部を形成する繊維強化複合材11f(11Af、11Bf、11Cf)と、電磁波透過部を形成する繊維強化複合材12f(12Af、12Bf、12Cf)とを厚さ方向と直交する方向(y−y方向)に接合した内側層繊維強化複合材13f(13Af、13Bf、13Cf)と、
(2)内側層繊維強化複合材13fの両外側面に又は片側面に積層した外側層繊維強化複合材15f(15af、15bf)と、
を備えている。
(1)図2(c)、(d)に示すように、外側層プリプレグ積層体15(15a、15b)は、接合部20のy−y方向にて全部の領域を覆って積層することができ、即ち、図2(c)、(d)に示すように、外側層プリプレグ積層体15(15a、15b)が、内側層プリプレグ積層体14の電磁波遮蔽プリプレグ11と電磁波透過プリプレグ12との接合部20のy−y方向の全部の領域を覆う構成とし、図4(c)に示すように、外側層繊維強化複合材15f(15af、15bf)から成る電磁波遮蔽部が、内側層繊維強化複合材13f(13Af、13Bf、13Cf)の電磁波遮蔽部11fと電磁波透過部12fとの接合部20の全部の領域を覆っている繊維強化複合材料成形体1(図1(a))を作製する。
(2)一方、図3(c)に示すように、外側層プリプレグ積層体15(15a、15b)は、接合部20のy−y方向にて一部の領域を覆って積層することができ、この場合は、外側層繊維強化複合材15f(15af、15bf)から成る電磁波遮蔽部が、内側層繊維強化複合材13f(13Af、13Bf、13Cf)の電磁波遮蔽部11fと電磁波透過部12fとの接合部20の一部の領域を覆っている繊維強化複合材料成形体1(図3(d))を作製することとなる。
(3)また、上述したように、外側層プリプレグ積層体15は、内側層プリプレグ積層体14の電磁波遮蔽プリプレグ11と電磁波透過プリプレグ12との接合部領域20の全領域或いは一部領域を覆ってはいるが、電磁波透過プリプレグ12の全領域S(図2(d)、図3(d)にて接合線Jより左側領域の全ての領域)は覆わないようにして積層される。これにより、外側層繊維強化複合材(電磁遮蔽領域3)は、内側層繊維強化複合材(電磁波透過領域2)の全ての領域は覆ってはいない構成とされる。
以下に説明する製造例1においては、電磁波遮蔽プリプレグ11としては、強化繊維としてモノフィラメント平均径が9μmの繊維を多数本収束したPAN系炭素繊維ストランドを使用し、マトリクス樹脂としてはエポキシ樹脂を使用して繊維に含浸させて半硬化させた設計厚さ0.24mm、繊維目付量250g/m2、繊維体積含有率(Vf)57.2%とされる一方向PAN系炭素繊維プリプレグ(三菱レイヨン株式会社製:商品名「TR380G250」)を使用した。
図7(a)〜(d)に比較例1としての繊維強化複合材料成形体10を示す。比較例1では、内側層プリプレグ積層体14は、製造例1と同じ構成とした。つまり、図7(b)に示すように、内側層プリプレグ積層体14は、電磁波遮蔽プリプレグ11(11A、11B、11C)と電磁波透過プリプレグ12(12A、12B、12C)とを接合した3層の内側層プリプレグ13(13A、13B、13C)の3層にて構成し、この3層の内側層プリプレグ13(13A、13B、13C)における各プリプレグの接合線Jは厚さ方向に一致するようにして積層した。
本発明の繊維強化複合材料成形体1が有する性能を確認するために、上記製造例1で作製した成形体1と、上記比較例1で製造した成形体10との曲げ強度試験を行った。
図9を参照して、本発明に従った製造方法の他の実施例について説明する。以下に説明する製造例2においては、内側層プリプレグ積層体14の電磁波遮蔽プリプレグ11としては、製造例1と同様に、強化繊維としてモノフィラメント平均径が9μmの繊維を多数本収束したPAN系炭素繊維ストランドを使用し、マトリクス樹脂としてはエポキシ樹脂を使用して繊維に含浸させて半硬化させた設計厚さ0.24mm、繊維目付量250g/m2、繊維体積含有率(Vf)57.2%とされる一方向PAN系炭素繊維プリプレグ(三菱レイヨン株式会社製:商品名「TR380G250」)を使用した。
(1)電磁波遮蔽プリプレグ11である0°方向の一方向PAN系炭素繊維プリプレグ11(0°)と、電磁波透過プリプレグ12である織物タイプのガラス繊維クロスプリプレグ12と、を厚さ方向と直交する方向、即ち、シート状プリプレグの延在方向に接合線Jを介して接合したシート状の内側層プリプレグ13a(図9(a))と、
(2)電磁波遮蔽プリプレグ11である90°方向の一方向PAN系炭素繊維プリプレグ11(90°)と、電磁波透過プリプレグ12である織物タイプのガラス繊維クロスプリプレグ12と、を厚さ方向と直交する方向、即ち、シート状プリプレグの延在方向に接合線Jを介して接合したシート状の内側層プリプレグ13b(図9(b))と、
を作製した。
上記製造例1、2では、内側層プリプレグ積層体14の複数層を成す内側層プリプレグ13(13A〜13J)は、電磁波遮蔽プリプレグ11と電磁波透過プリプレグとは実質的に同じ設計厚さ、同じ積層数とされ、そのため、積層された電磁波遮蔽プリプレグ11と、積層された電磁波透過プリプレグとの積層厚さが同じである場合について説明した。
上記変更製造例1では、電磁波遮蔽プリプレグ11(11A〜11J)及び電磁波透過プリプレグ12(12A〜12H)をそれぞれ個別に積層して電磁波遮蔽プリプレグ積層体11P及び電磁波透過プリプレグ積層体12Pを作製し、次いで、これら電磁波遮蔽プリプレグ積層体11P及び電磁波透過プリプレグ積層体12Pを、接合線Jが厚さ方向において一致するようにして接合して内側層プリプレグ積層体14を作製し、その後、内側層プリプレグ積層体14の両側面に外側層プリプレグ積層体15(15a、15b)を積層するものとして説明した。
1P プリプレグ積層構造体
2 電磁波透過領域
3 電磁波遮蔽領域
11(11A〜11J、11a、11b) 電磁波遮蔽プリプレグ
11f 内側層繊維強化複合材の電磁波遮蔽部
12(12A〜12J) 電磁波透過プリプレグ
12f 内側層繊維強化複合材の電磁波透過部
13(13A〜13J) 内側層プリプレグ
13f(13Af〜13Jf) 内側層繊維強化複合材
14 内側層プリプレグ積層体
15(15a、15b) 外側層プリプレグ積層体
20 接合部
15f(15af、15bf) 外側層繊維強化複合材(電磁波遮蔽部)
Claims (15)
- 電磁波透過領域を有している薄板状の繊維強化複合材料成形体であって、
薄層体とされる電磁波遮蔽部と電磁波透過部とを厚さ方向と直交する方向に接合した内側層繊維強化複合材と、前記内側層繊維強化複合材の両外側面に又は片側面に積層した外側層繊維強化複合材であって、薄層体とされる電磁波遮蔽部のみにて形成した外側層繊維強化複合材と、を有し、
前記外側層繊維強化複合材は、前記内側層繊維強化複合材の前記電磁波遮蔽部から前記電磁波透過部へと延在して、前記内側層繊維強化複合材の前記電磁波遮蔽部と前記電磁波透過部との接合部を覆ってはいるが前記電磁波透過部の全領域は覆ってはおらず、
前記繊維強化複合材料成形体は、厚さ方向において前記外側層繊維強化複合材にて覆われていない電磁波透過領域を有していることを特徴とする繊維強化複合材料成形体。 - 前記外側層繊維強化複合材の前記電磁波遮蔽部にて覆われていない、該電磁波遮蔽部に隣接する領域は、厚さ方向に膨出された前記内側層繊維強化複合材の前記電磁波透過部にて形成され、
前記外側層繊維強化複合材の前記電磁波遮蔽部と、前記外側層繊維強化複合材の前記電磁波遮蔽部にて覆われていない前記内側層繊維強化複合材の前記電磁波透過部との隣接する境界領域は、厚さ方向に段差がなく、同一平面とされる外側表面を形成していることを特徴とする請求項1に記載の繊維強化複合材料成形体。 - 前記外側層繊維強化複合材の前記電磁波遮蔽部と、前記外側層繊維強化複合材の前記電磁波遮蔽部にて覆われていない前記内側層繊維強化複合材の前記電磁波透過部との隣接する境界領域は、樹脂が充填されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の繊維強化複合材料成形体。
- 前記外側層繊維強化複合材は、前記内側層繊維強化複合材の前記電磁波遮蔽部と前記電磁波透過部との接合部の全部の領域又は一部の領域を覆っていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の繊維強化複合材料成形体。
- 薄層体とされる前記電磁波遮蔽部及び前記電磁波透過部は、強化繊維を一方向に配列した強化繊維シート、或いは、強化繊維の織物である強化繊維シートと、マトリクス樹脂とを有した繊維強化樹脂複合材であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の繊維強化複合材料成形体。
- 薄層体とされる前記電磁波遮蔽部の強化繊維は炭素繊維であり、薄層体とされる前記電磁波透過部の強化繊維はガラス繊維或いは有機繊維であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの項に記載の繊維強化複合材料成形体。
- 前記繊維強化複合材料成形体の厚さは、0.4〜3mmであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかの項に記載の繊維強化複合材料成形体。
- 薄板状とされ、電磁波透過領域を有している繊維強化複合材料成形体の製造方法であって、
(a)導電性繊維にマトリクス樹脂を含浸し、半硬化した薄層体とされる電磁波遮蔽プリプレグと、非導電性繊維にマトリクス樹脂を含浸し、半硬化した薄層体とされる電磁波透過プリプレグとを準備し、
(b)1層又は複数層から成る前記電磁波遮蔽プリプレグと1層又は複数層から成る電磁波透過プリプレグとを厚さ方向と直交する方向に、接合位置が厚さ方向に一致するようにして接合して内側層プリプレグ積層体を作製し、
(c)前記内側層プリプレグ積層体の両外側面に又は片側面に、前記電磁波遮蔽プリプレグを1層又は複数層積層して形成される外側層プリプレグ積層体を、前記内側層プリプレグ積層体の前記電磁波遮蔽プリプレグから前記電磁波透過プリプレグへと延在して、前記内側層プリプレグ積層体の前記電磁波遮蔽プリプレグと前記電磁波透過プリプレグとの接合部を覆ってはいるが前記電磁波透過プリプレグの全領域は覆わないようにして積層して押圧し、前記内側層プリプレグ積層体及び前記外側層プリプレグ積層体を含むプリプレグ積層構造体を形成し、
(d)前記プリプレグ積層構造体を加熱加圧して、前記電磁波透過プリプレグの前記外側層プリプレグ積層体にて覆われていない領域を厚さ方向に膨出し、前記外側層プリプレグ積層体と同一の外表面とし、次いで、硬化する、
工程を有することを特徴とする、前記厚さ方向において前記外側層プリプレグ積層体にて覆われていない電磁波透過領域を有している繊維強化複合材料成形体の製造方法。 - 前記外側層プリプレグ積層体の前記電磁波遮蔽プリプレグは、前記内側層プリプレグ積層体の前記電磁波遮蔽プリプレグと前記電磁波透過プリプレグとの接合部の全部の領域又は一部の領域を覆っていることを特徴とする請求項8に記載の繊維強化複合材料成形体の製造方法。
- 前記電磁波遮蔽プリプレグ及び前記電磁波透過プリプレグは、連続した強化繊維を少なくとも一方向に引き揃えて配列した強化繊維シート、或いは、強化繊維の織物である強化繊維シートに樹脂が含浸されていることを特徴とする請求項8又は9に記載の繊維強化複合材料成形体の製造方法。
- 前記電磁波遮蔽プリプレグの強化繊維は炭素繊維であり、前記電磁波透過プリプレグの強化繊維はガラス繊維或いは有機繊維であることを特徴とする請求項8〜9のいずれかの項に記載の繊維強化複合材料成形体の製造方法。
- 前記電磁波遮蔽プリプレグは、繊維目付量が25〜600g/m2、繊維体積含有率が20〜70%であり、前記電磁波透過プリプレグは、繊維目付量が25〜600g/m2、繊維体積含有率が20〜70%であり、
前記内側層プリプレグ積層体の総設計厚さは、0.1〜2.8mmであり、前記内側層プリプレグ積層体を構成する前記電磁波遮蔽プリプレグと前記電磁波透過プリプレグの設計厚さは、同じであってもよく、異なっていてもよく、
前記外側層プリプレグ積層体の総設計厚さは、0.02〜0.6mmであり、
前記繊維強化複合材料成形体の厚さは、0.4〜3mmである、
ことを特徴とする請求項8〜11のいずれかの項に記載の繊維強化複合材料成形体の製造方法。 - 前記内側層プリプレグ積層体を構成する前記電磁波遮蔽プリプレグと前記電磁波透過プリプレグの設計厚さは、0.02〜0.6mmであり、
前記外側層プリプレグ積層体を構成する前記電磁波遮蔽プリプレグの設計厚さは、0.02〜0.3mmである、
ことを特徴とする請求項8〜12のいずれかの項に記載の繊維強化複合材料成形体の製造方法。 - 前記内側層プリプレグ積層体の前記電磁波遮蔽プリプレグと前記電磁波透過プリプレグとの接合部における前記外側層プリプレグ積層体の、前記内側層プリプレグ積層体の前記電磁波遮蔽プリプレグから前記電磁波透過プリプレグへの延在量は、3.5〜20mmであることを特徴とする請求項8〜13のいずれかの項に記載の繊維強化複合材料成形体の製造方法。
- 上記工程(d)における加熱温度は、120〜250℃であり、加圧力は0.1〜25MPaであることを特徴とする請求項8〜14のいずれかの項に記載の繊維強化複合材料成形体の製造方法。
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