JP6822741B2 - 3次元プリンタシステム - Google Patents

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本発明は、3次元プリンタを用いて作業台上で立体物の造形を行う3次元プリンタシステムに関する。
近年、3次元CADや3次元スキャナなどで作成した制御用データに基づいて立体物を成形(プリント)する3次元プリンタが安価になりつつあって普及してきている。現在普及している熱溶解積層方式の3次元プリンタにおいては、溶解させたABS樹脂などのプラスチック樹脂をプリンターヘッドから押し出しながら少しずつ積み上げて立体物を形成するもので、下部の水平方向の断面積が大きく、上部に向かうにつれて断面積が小さくなるような立体物のプリントに向いている。
一方で、下部の断面積が小さく、上部に向かうにつれて断面積が大きくなるような立体物や、空中に張り出すような部位を持つ立体物をプリントするためには、サポート材と呼ばれる保持構造物を同時にプリントする必要がある。この場合、3次元プリンタにおいては、三次元空間で立体物を回転させ(向きや傾きを変え)、サポート材が最小となるような配置でプリント、すなわち造形することが望ましい。
上記3次元プリンタで使用されるサポート材は、プリント終了後には不要となるため、その分のプリント時間、プリント材料を要し、さらに除去の手間もかかり、また、サポート材で保持せねばならない立体物の部位の重量が大きいほど、それに応じた強度がサポート材に必要となる。
従来、3次元プリンタでサポート材を使用して立体物を造形する技術として、支持部材(サポート材)に対する材料使用量を低減させるために、支持部材で保持すべき部位の強度をそのサイズと形状に基づき判定し、当該判定結果に応じた支持部材を造形する造形装置(3次元プリンタ)が開示されている(特許文献1)。また、造形テーブルに造形プレートに替えてピン等(サポート材)を配設して造形プレートを不要とした三次元形状造形物の製造する技術が開示されている(特許文献2)。
特開2015−202625号公報 特開2010−100884号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術は、支持部材の造形データ(3Dプリンタデータ)は予め記憶している複数の造形データから強度に応じた最善のものが選択されるに過ぎず、したがって造形物の形状に応じてカスタマイズされた支持部材ではなく、造形物に対して本来不要な個所まで存在する支持部材を形成させることとなって造形時間の低減効果も十分ではないという問題がある。また、上記特許文献2に記載の技術は、単に造形プレートをピン等に置き換えて造形テーブル上に直接造形させないものであり、ピン等でサポート材やプリント時間の低減を図ることができないという問題がある。
そこで、本発明は上記課題に鑑みなされたもので、サポート材形成を含めた立体物造形におけるサポート材の軽減、造形時間の短縮を図る3次元プリンタシステムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明では、3次元データで表される下部の断面積が小さく、上部に向かうにつれて断面積が大きくなる立体物を3次元プリントデータに基づいて3次元プリンタでサポート材を用いて造形する3次元プリンタシステムであって、独立した複数の昇降自在なエリアベッドであり、その上面を総て同一の大きさ及び形状とし、最も低くかつ総ての高さを略同一とさせる位置を初期位置として、当該初期位置の状態で前記作業台の上面が略単一の平面とされるエリアベッドを備える作業台と、前記エリアベッドを独立してそれぞれを昇降駆動する昇降手段と、前記立体物を前記3次元データより特定し、当該特定した立体物に基づいて、前記複数のエリアベッドのうち、上昇させるエリアベッドを設定すると共にその高さを設定し、設定されたエリアベッドを予め定めた基準高さより設定された高さとさせるべく前記昇降手段を制御して、前記サポート材を形成させるものであり、分割されない単一の作業台上での当該立体物のプリントをシミュレートすることにより所定のエリアベッド及び所定の高さを設定するものであり、当該立体物のプリントのシミュレートにおいて、一の層をプリントした際、初期位置に設定されたエリアベッドであって、かつ、直前の層までサポート材のみがプリントされたエリアベッドであって、かつ、当該層でサポート材の上に立体物のプリントが始まったエリアベッドが1または複数存在した場合に、当該1または複数のエリアベッドを特定する情報を当該層の高さ情報と紐付けて記憶する制御手段と、を有する構成とする。
請求項2の発明では、「前記制御手段は、前記立体物のプリント中の部位が所定の高さに達したことを契機として、前記3次元プリンタデータに基づいて所定のエリアベッドを所定の高さに設定する」構成とする。
請求項1の発明によれば、3次元データで表される下部の断面積が小さく、上部に向かうにつれて断面積が大きくなる立体物を3次元プリントデータに基づいて3次元プリンタでサポート材を用いて造形する3次元プリンタシステムであって、作業台を独立した複数の昇降自在なエリアベッドとして、その上面を総て同一の大きさ及び形状とし、最も低くかつ総ての高さを略同一とさせる位置を初期位置として、当該初期位置の状態で前記作業台の上面が略単一の平面とするものであり、制御手段において、立体物を3次元データより特定し、当該特定した立体物に基づいて、上昇させる所定数のエリアベッドを設定すると共にその高さを設定し、設定された所定数のエリアベッドを予め定めた基準高さより設定された高さとさせるべく昇降手段を制御して、サポート材を形成させるものであり、分割されない単一の作業台上での当該立体物のプリントをシミュレートすることにより所定のエリアベッド及び所定の高さを設定するものであって、当該シミュレートにおいて、一の層をプリントした際、初期位置に設定されたエリアベッドであって、かつ、直前の層までサポート材のみがプリントされたエリアベッドであって、かつ、当該層でサポート材の上に立体物のプリントが始まったエリアベッドが1または複数存在した場合に、当該1または複数のエリアベッドを特定する情報を当該層の高さ情報と紐付けて記憶して当該駆動したエリアベッドを用いてサポート材を適宜形成させるものとして、構成とすることにより、本来サポート材が形成される領域の一部を上昇させたエリアベッドで担わせることが可能となって、サポート材を減少させることができ、ひいては材料コスト、プリント時間、プリント終了後のサポート材除去の手間を低減させることができる。また、最適な高さに設定されたエリアベッドが、従来のサポート材よりもはるかに堅固なサポート機能となるため、プリンティングの安定性や品質を向上させることができるものである。
請求項2の発明によれば、複数のエリアベッドを、確実かつ高精度にサポート材の一部となる役割を担わせることができるものである。
本発明に係る3次元プリンタシステムの構成図である。 図1の制御手段における従来技術によるプリントのシミュレートのフローチャートである。 図2の立体物シミュレートの説明図である。 図2のシミュレートにおける、プリント中の各高さでの立体物及びサポート材のプリント状態の端面図である。 図2のシミュレートにおける、プリント中の各高さでの立体物及びサポート材のプリント状態の平面図である。 図1の3次元プリンタシステムによる立体物及びサポート材プリントのフローチャートである。 本発明における使用されるサポート材の説明図である。
以下、本発明の実施形態を図により説明する。
図1に、本発明に係る3次元プリンタシステムの構成図を示す。図1(A)において、3次元プリンタシステム11は、概略して3次元プリンタ12、作業台13、制御手段14、表示部15及び昇降手段である昇降機構16を備える。3次元プリンタ12は、従前より知られているプリンタとして、安価なパーソナルユースのものから業務用のものまで対象となる。ここでは、熱溶解積層方式の3次元プリンタとして示す。上記表示部15は、制御手段14での各種処理を表示させるディスプレイであり、一般的なものを使用可能である。
上記作業台13は、図1(B)に示すように、エリアベッドがX軸方向に所定数(N個)並設されると共に、Y軸方向に所定数(X個)並設される。図上、各エリアベッドを21A−1〜N,21B−1〜N,・・・,21X−1〜Nで示している。各エリアベッドはそれぞれ独立したもので、昇降機構16により昇降自在とされる。
上記昇降機構16は、上記各エリアベッドを、それぞれ対応する昇降ロッド22A−1〜N,22B−1〜N,・・・,22X−1〜Nを介してそれぞれ独立して昇降させるもので、エリアベッドの下側のスペース上の許容範囲で、例えば当該昇降ロッドごとにステッピングモータやリニアサーボチューブ、シリンダーリニアサーボモータ、リニアアクチュエータ等を設けてもよい。一方、エリアベッドの下側のスペースで単一の駆動ユニット(ステッピングモータ・ユニット)を2軸(XY平面)制御で移動させ、移動先のエリアベッドの昇降ロッドと嵌合して昇降の動きを伝える機構としてもよい。
また、各エリアベッドは、その上面を総て同一の大きさ及び形状とし、最も低くかつ総ての高さを略同一とさせる位置を初期位置として、当該初期位置の状態で作業台13の上面が、図に示すように略単一の平面とされるものである。
上記制御手段14は、総じて、立体物を3次元データより特定し、当該特定した立体物に基づいて、複数のエリアベッドのうち、上昇させる所定数のエリアベッドを設定すると共にその高さを設定し、設定された所定数のエリアベッドを、立体物のプリント中の部位が所定の高さに達したことを契機として、予め定めた基準高さより設定された高さとさせるべく昇降機構16を制御し、当該駆動したエリアベッドを用いてサポート材を適宜形成させるもので、具体的には、図1(C)に示すように、3Dデータ取得手段31、立体物造形特定手段32、シミュレート手段33、サポート材形成設定手段34、エリアベッド駆動制御手段35及び3Dプリンタ駆動制御手段36を備える。
上記3Dデータ取得手段31は、外部からプリント対象の立体物の3次元データを取得する。上記エリアベッド駆動制御手段35は、昇降機構16に対して対応のエリアベッドを上昇若しくは下降させる制御信号を送出する。上記3Dプリンタ駆動制御手段36は、3次元プリンタ12に対して、立体物の造形指示、サポート材の形成指示の制御信号を送出する。
当該エリアベッド駆動制御手段35及び3Dプリンタ駆動制御手段36からの指示信号は、シミュレート手段33で設定されたエリアベッド情報と高さ情報信号、サポート材形成設定手段34で設定されたサポート材形成に基づくもので、これらの設定は図2〜図4で説明する。なお、上記エリアベッド駆動制御手段35は、最も低くかつ総ての高さを略同一とさせる位置を初期位置とさせる図示しない初期化手段を備え、上記各エリアベッドの位置を、例えば光学手段で検知して初期位置の状態とすることで作業台13の上面が略単一の平面とさせている。
ここで、図2に図1の制御手段における従来技術によるプリントのシミュレートのフローチャートを示すと共に、図3に図2の立体物シミュレートの説明図、図4に図2のシミュレートにおける、プリント中の各高さでの立体物及びサポート材のプリント状態の端面図、図5に図2のシミュレートにおける、プリント中の各高さでの立体物及びサポート材のプリント状態の平面図を示す。
図2において、制御手段14は、プリント対象の立体物の3D(3次元)データを取得し記憶する(ステップ1(S1))。図3に示すように、作業台13上で、例えば「ロート」の立体形状をシミュレート(シミュレート立体物41Aとする)する。本実施形態では、作業台13は、81分割(9×9)のエリアベッド21A−1〜9,21B−1〜9,・・・,21I−1〜9で構成され、例えばエリアベッド21E−5を中心の位置としてシミュレートする。なお、本実施形態では、1エリアベッドを3.5cm×3.5cmとし、作業台全体の面積を992.25cm2とした。
そして、上記81個のエリアベッド総ての位置(高さ)をシミュレート立体物41Aの最下位置として初期位置(初期化の基準高さ)に設定し、上記3Dデータに基づいて作業台13上での立体物及びサポート材のプリントのシミュレートを開始する(S2)。
立体物41A及びサポート材の第1層からプリントを開始し、プリントが終了したら次の層のプリントを開始する(S3)。第N層をプリントした際、初期位置に設定されたエリアベッドであって、かつ、第N−1層までサポート材のみがプリントされたエリアベッドであって、かつ、第N層でサポート材の上に立体物のプリントが始まったエリアベッドの有無を判断する(S4)。
該当するエリアベッドが無いと判断した場合、第N層が立体物の最上位置か否かを判断し(S6)、最上位置ではないと判断した場合には次の層のプリントに移り(S7)、最上位置であると判断した場合にはシミュレートを終了する(S8)。一方、S4で該当するエリアベッドが有ると判断した場合、当該エリアベッド情報(エリアベッド番号)を、その時の高さ情報(Nの値)と共に記憶する(S5)。その後、S6の処理を行い、次の層のプリントに移る(S7)。
具体的に、図4の端面図及び図5の平面図で示すと、プリント高さが初期位置(WH0)である初期状態(図4(A))においてエリアベッド21E−5上でプリントを開始し、高さWH1までの立体物の垂直部分の円筒形状及び傾斜した部分の一部PR1をプリントすると共に、PR1の周囲のサポート材(SP1)全てを高さWH1までプリントする(図4(B))。サポート材をプリントするエリアベッドは、21G−3〜21G−7、21F−3〜21F−7、21E−3〜21E−7、21D−3〜21D−7、21C−3〜21C−7の計25個である。ここでWH1は、21E−5以外のエリアベッドにプリントされたサポート材(SP1)上で新たに立体物のプリントが開始される直前の層の高さであり、PR1の最上部の高さである。なお、プリントされた立体物のXY平面での範囲は、図5(A)の最も内側の円CC1の内側となる。
次に、エリアベッド21E−5及び21E−4、21F−5、21E−6、21D−5にプリントされたサポート材(SP1)上において、高さWH1の次の層から高さWH1aの層まで、立体物の傾斜した部分PR2をプリントすると共に、周囲のサポート材(SP2)全てをプリントする(図4(C))。この時、サポート材(SP1)上から新たに立体物のプリントが始まるエリアベッド21E−4、21F−5、21E−6、21D−5は、高さ情報WH1と紐付けられて、制御手段14の図示しない記憶部に記憶される。
ここでWH1aは、21E−5、21E−4、21F−5、21E−6、21D−5以外のエリアベッドにプリントされたサポート材(SP2)上で新たに立体物のプリントが開始される直前の層の高さであり、PR2の最上部の高さである。なお、プリントされた立体物(PR2)のXY平面での範囲は、図5(B)の円CC2の内側となる。また、高さWH1aの層のプリント終了をもって、21E−5上のプリントは終了する。
次に、エリアベッド21E−4、21F−5、21E−6、21D−5及び21F−4、21F−6、21D−6、21D−4にプリントされたサポート材(SP2)上において、高さWH1aの次の層から高さWH2の層まで、立体物の傾斜した部分PR3のプリントを続行するとともに、周囲のサポート材(SP3)全てをプリントする(図4(D))。この時、サポート材(SP2)上から新たに立体物のプリントが始まるエリアベッド21F−4、21F−6、21D−6、21D−4は、高さ情報WH1aと紐付けられて、制御手段14の図示しない記憶部に記憶される。
ここでWH2は、21E−5、21E−4、21F−5、21E−6、21D−5、21F−4、21F−6、21D−6、21D−4以外のエリアベッドにプリントされたサポート材(SP3)上で新たに立体物のプリントが開始される直前の層の高さであり、PR3の最上部の高さである。なお、プリントされた立体物のXY平面での範囲は、図5(C)の円CC3の内側となる。
次に、エリアベッド21E−4、21F−5、21E−6、21D−5、21F−4、21F−6、21D−6、21D−4及び21E−3、21G−5、21E−7、21C−5にプリントされたサポート材(SP3)上において、高さWH2の次の層から高さWH2aの層まで、立体物の傾斜した部分PR4をプリントすると共に、周囲のサポート材(SP4)全てをプリントする(図4(E))。この時、サポート材(SP3)上から新たに立体物のプリントが始まるエリアベッド21E−3、21G−5、21E−7、21C−5は、高さ情報WH2と紐付けられて、制御手段14の図示しない記憶部に記憶される。
ここでWH2aは、21E−5、21E−4、21F−5、21E−6、21D−5、21F−4、21F−6、21D−6、21D−4、21E−3、21G−5、21E−7、21C−5以外のエリアベッドにプリントされたサポート材(SP4)上で新たに立体物のプリントが開始される直前の層の高さであり、PR4の最上部の高さである。なお、プリントされた立体物のXY平面での範囲は、図5(D)の円CC4の内側となる。また、高さWH2aの層のプリント終了をもって、21E−4、21F−5、21E−6、21D−5上のプリントは終了する。
次に、エリアベッド21F−4、21F−6、21D−6、21D−4、21E−3、21G−5、21E−7、21C−5及び21D−3、21F−3、21G−4、21G−6、21F−7、21D−7、21C−6、21C−4にプリントされたサポート材(SP4)上において、高さWH2aの次の層から高さWH2bの層まで、立体物の傾斜した部分PR5のプリントを続行すると共に、周囲のサポート材(SP5)全てをプリントする(図4(F))。この時、サポート材上(SP4)から新たに立体物のプリントが始まるエリアベッド21D−3、21F−3、21G−4、21G−6、21F−7、21D−7、21C−6、21C−4は、高さ情報WH2aと紐付けられて、制御手段14の図示しない記憶部に記憶される。
ここでWH2bは、21E−5、21E−4、21F−5、21E−6、21D−5、21F−4、21F−6、21D−6、21D−4、21E−3、21G−5、21E−7、21C−5、21D−3、21F−3、21G−4、21G−6、21F−7、21D−7、21C−6、21C−4以外のエリアベッドにプリントされたサポート材(SP5)上で新たに立体物のプリントが開始される直前の層の高さであり、PR5の最上部の高さである。なお、プリントされた立体物のXY平面での範囲は、図5(E)の円CC5の内側となる。また、高さWH2bの層のプリント終了をもって、21F−4、21F−6、21D−6、21D−4上のプリントは終了する。
次に、エリアベッド21E−3、21G−5、21E−7、21C−5、21D−3、21F−3、21G−4、21G−6、21F−7、21D−7、21C−6、21C−4及び21G−3、21G−7、21C−7、21C−3にプリントされたサポート材(SP5)上において、高さWH2bの次の層から高さWH3の層まで、立体物の傾斜した部分の残り及び垂直部分の円筒形状PR6のプリントを続行すると共に、周囲のサポート材(SP6)全てをプリントする(図4(G))。この時、サポート材(SP5)上から新たに立体物のプリントが始まるエリアベッド21G−3、21G−7、21C−7、21C−3は、高さ情報WH2bと紐付けられて、制御手段14の図示しない記憶部に記憶される。ここでWH3はプリントを終了する層の高さであり、PR6の最上部の高さである。なお、プリントされた立体物のXY平面での範囲は、図5(F)の円CC6の内側となる。
図2に戻り、説明を続けると、図4の端面図及び図5の平面図で示したように、プリントの高さWH0を初期状態として従来技術によるプリントのシミュレートを開始した後、複数回のS5に相当する処理を行い、高さ情報WH1と共にエリアベッド21E−4、21F−5、21E−6、21D−5のエリアベッド情報を記憶し、高さ情報WH1aと共にエリアベッド21F−4、21F−6、21D−6、21D−4のエリアベッド情報を記憶し、高さ情報WH2と共にエリアベッド21E−3、21G−5、21E−7、21C−5のエリアベッド情報を記憶し、高さ情報WH2aと共にエリアベッド21D−3、21F−3、21G−4、21G−6、21F−7、21D−7、21C−6、21C−4のエリアベッド情報を記憶し、高さ情報WH2bと共にエリアベッド21G−3、21G−7、21C−7、21C−3のエリアベッド情報を記憶し、高さWH3の層のプリントの終了をもってシミュレートを終了する。
すなわち、プリント中の立体物あるいはサポート材の高さが所定の高さに達したことを契機として、3次元プリンタデータに基づいて対象のエリアベッドの上昇させる高さを設定するものである。なお本実施形態においては、3次元プリンタシステム11の制御手段14によりシミュレートを行い、上記エリアベッド情報及び高さ情報を設定、記憶したが、初めに取得するプリント対象の立体物の3Dデータの中に、予め他の手段(例えば専用のソフトウェアプログラムなど)を用いて設定したエリアベッド情報及び高さ情報を含めておき、これを記憶するような構成としても良い。
そこで、図6に図1の3次元プリンタシステムによる立体物及びサポート材プリントのフローチャートを示すと共に、図7に本発明における使用されるサポート材の説明図を示す。図6において、立体物のプリントに際し、まず、シミュレートの前に取得して記憶したプリント対象の立体物の3Dデータと、シミュレートにより記憶したエリアベッド情報及び高さ情報を読み出し(S11)、エリアベッド駆動制御手段35が昇降機構16に対して、総てのエリアヘッドを最下位置(基準高さであり、ここでは最下位置を初期位置としている)の初期状態として初期化させる(S12)。
そして、読み出した3Dデータに基づいてプリントを開始する(S13)。この時、初期位置にあって、設定される高さ情報とともにエリアベッド情報を記憶されたエリアベッドには、サポート材をプリントしないよう3Dプリンタ駆動制御手段36が制御する。この様なエリアベッドは、高さ情報に応じて上昇した後にサポート材及び立体物のプリントが始まるからである。
次に、各層をプリントする毎に、記憶した高さ情報の中にプリント中の高さと一致するものの有無を判断する(S14)。該当する高さ情報が無いと判断した場合、第N層が立体物の最上位置か否かを判断し(S16)、最上位置ではないと判断した場合には次の層のプリントに移り(S17)、最上位置であると判断した場合にはプリントを終了する(S18)。一方、S14で該当する高さ情報が有ると判断した場合、エリアベッド駆動制御手段35が昇降機構16を駆動して、当該高さ情報に対応するエリアベッド情報に対応するエリアベッドを対応する高さに上昇させる(S15)。その後、S16の処理を行い、次の層のプリントに移る(S17)。なお、設定される高さ情報とともにエリアベッド情報を記憶されたエリアベッドには、前述のように、初期位置にある間はサポート材をプリントしないが、S15の処理により初期位置から対応する高さに上昇したエリアベッドには、以後、サポート材及び立体物をプリントするよう3Dプリンタ駆動制御手段36が制御する。
より具体的には、S14においてプリント中の高さが、シミュレート手段33により記憶された高さ情報であるWH1、WH1a、WH2、WH2a、WH2bのいずれかと一致すると判断されるたびに、S15の処理によりエリアベッド駆動制御手段35が昇降機構16を駆動し、WH1の場合にはエリアベッド21E−4、21F−5、21E−6、21D−5を対応する高さに上昇させ、WH1aの場合にはエリアベッド21F−4、21F−6、21D−6、21D−4を対応する高さに上昇させ、WH2の場合にはエリアベッド21E−3、21G−5、21E−7、21C−5を対応する高さに上昇させ、WH2aの場合にはエリアベッド21D−3、21F−3、21G−4、21G−6、21F−7、21D−7、21C−6、21C−4を対応する高さに上昇させ、WH2bの場合にはエリアベッド21G−3、21G−7、21C−7、21C−3を対応する高さに上昇させる。
プリント後の上記作業台13上では、図7(A)、(B)に示す状態となる。すなわち、林立したエリアベッドの内側で立体物41がプリントされ、図に示すように各エリアベッド内でサポート材SPが形成されている状態となる。実際には、上昇させた各エリアベッドを初期位置に下降させ、サポート材を分離して単独の立体物41とさせるものである。なお、図7(C)は、エリアベッドを用いない場合にプリントされるサポート材SPを示したもので、その比較量は歴然である。
このように、本来サポート材が形成される領域の一部を上昇させたエリアベッドで担わせることが可能となって、サポート材を減少させることができ、ひいては材料コスト、プリント時間、プリント終了後のサポート材除去の手間を低減させることができる。また、最適な高さに設定されたエリアベッドが、従来のサポート材よりもはるかに堅固なサポート機能となるため、プリンティングの安定性や品質を向上させることができるものである。
本実施形態では、1エリアベッドを3.5cm×3.5cm、9×9エリアベッドで81分割、作業台全体では992.25cm2としたが、同程度の作業台面積に対して、1エリアベッドを10cm×10cm、3×3エリアベッドで9分割といった様に簡素化してもよい(作業台全体で900cm2となる)。
逆に分割数が多いほど、より複雑な形状の立体物であっても効果を高めることが可能になる。本実施形態に近い作業台全体(1,024cm2)に対して、1エリアベッドを2cm×2cm、16×16エリアベッドで256分割としてもよいし、また1エリアベッドを1cm×1cm、32×32エリアベッドで1,024分割、とすることもできる。
本発明の3次元プリンタシステムは、3次元プリンタを使用してシステムを構築する装置の製造、3次元プリンタによる製造等の産業に利用可能である。
11 3次元プリンタシステム
12 3次元プリンタ
13 作業台
14 制御手段
15 表示部
16 昇降機構
21 エリアベッド
31 3Dデータ取得手段
32 立体物造形特定手段
33 シミュレート手段
34 サポート材形成設定手段
35 エリアベッド駆動制御手段
36 3Dプリンタ駆動制御手段
41 立体物
41A シミュレート立体物
42 駆動エリアベッド群
PR1〜6 プリントされた立体物
SP1〜6 サポート材
WH1〜3 エリアベッド上昇高さ

Claims (2)

  1. 3次元データで表される下部の断面積が小さく、上部に向かうにつれて断面積が大きくなる立体物を3次元プリントデータに基づいて3次元プリンタでサポート材を用いて造形する3次元プリンタシステムであって、
    独立した複数の昇降自在なエリアベッドであり、その上面を総て同一の大きさ及び形状とし、最も低くかつ総ての高さを略同一とさせる位置を初期位置として、当該初期位置の状態で前記作業台の上面が略単一の平面とされるエリアベッドを備える作業台と、
    前記エリアベッドを独立してそれぞれを昇降駆動する昇降手段と、
    前記立体物を前記3次元データより特定し、当該特定した立体物に基づいて、前記複数のエリアベッドのうち、上昇させるエリアベッドを設定すると共にその高さを設定し、設定されたエリアベッドを予め定めた基準高さより設定された高さとさせるべく前記昇降手段を制御して、前記サポート材を形成させるものであり、分割されない単一の作業台上での当該立体物のプリントをシミュレートすることにより所定のエリアベッド及び所定の高さを設定するものであり、当該立体物のプリントのシミュレートにおいて、一の層をプリントした際、初期位置に設定されたエリアベッドであって、かつ、直前の層までサポート材のみがプリントされたエリアベッドであって、かつ、当該層でサポート材の上に立体物のプリントが始まったエリアベッドが1または複数存在した場合に、当該1または複数のエリアベッドを特定する情報を当該層の高さ情報と紐付けて記憶する制御手段と、
    を有することを特徴とする3次元プリンタシステム。
  2. 請求項1記載の3次元プリンタシステムであって、前記制御手段は、前記立体物のプリント中の部位が所定の高さに達することを契機として、前記3次元プリンタデータに基づいて所定のエリアベッドを所定の高さに設定することを特徴とする3次元プリンタシステム。
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