JP6822051B2 - 成膜装置及び成膜方法 - Google Patents

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Description

本発明は、互いに反応する処理ガスを順番に供給して基板の表面に反応生成物を積層する成膜装置及び成膜方法に関する。
基板である例えば半導体ウエハ(以下「ウエハ」と言う)に対して成膜処理を行う手法として、互いに反応する原料ガス及び反応ガスをウエハに対して交互に供給して反応生成物を堆積させるいわゆるALD法が知られている。
ALD法を実施する装置としては、例えば特許文献1に示すように、処理容器内に設けた載置台上にウエハを載置し、処理容器内に設けられたガス供給部から、ウエハに向けて原料ガスと反応ガスと交互に供給して成膜する成膜装置が知られている。このような成膜装置においては、処理容器内で原料ガスと反応ガスとが混合されて反応すること防ぐために原料ガスと反応ガスとの間に置換ガスを供給して、原料ガスと反応ガスとの混合を抑制する必要がある。そのためウエハの処理に時間がかかる問題がある。
また例えば特許文献2には、複数枚のウエハを周方向に並べて公転させるための回転テーブルを真空容器内に設けると共に回転テーブルの径方向に伸びるように水平にガスノズルを設けた構成が記載されている、この装置では、回転テーブルを回転させながらガスノズルのガス吐出孔から下方にガスを吐出することにより原料ガス及び反応ガスの各々をウエハの全面に供給している。また原料ガスを供給する領域と、反応ガスを供給する領域との間に分離ガスを供給して、原料ガスと反応ガスとが混合されないようにしている。
ところでウエハの成膜処理においては、後工程におけるエッチング処理において、例えばエッチング処理の速度を同心円状に調整して行うことがあり、このため膜厚分布が同心円状となる成膜処理が求められることがある。ウエハを自転させることで同心円状に成膜することができるが、ウエハ公転させる回転テーブルにウエハの自転機構を組み合わせると装置が複雑化する問題があった。
またウエハを回転テーブルにより公転させて成膜するため、ウエハにおける回転テーブルの中心寄りの部位と回転テーブルの周縁寄りの部位とで膜厚が異なってしまう。そのため例えば原料ガス及び反応ガスを供給するガス吐出口の配置及び大きさに調整し、回転テーブルの径方向における処理ガスの供給量の分布を調整することにより膜厚を調整している。しかしながらウエハに膜を成膜するプロセス条件が異なる場合には、新たに処理ガスの供給量の分布を調整する必要がある。またガスの噴き出しエリアを分割し、各エリアごとに流量制御を行い処理ガスの供給量の分布を調整手法も行われているが、隣り合うエリアのガスの流れと干渉してしまい厳密な処理ガスの供給量の分布を調整が難しい問題がある。
特開2014−98202号公報 特開2010−239103号公報
本発明はこのような事情の下になされたものであり、その目的は、基板に互いに反応する原料ガス及び反応ガスを順番に供給して基板の表面に反応生成物を積層するにあたり、生産性が高く、同心円状の膜厚分布で成膜する技術を提供することにある。
本発明の成膜装置は、処理容器内にて、基板に対して処理ガスである原料ガス及び原料ガスと反応する反応ガスを交互に複数回供給することにより薄膜を成膜する装置において、
前記処理容器内に設けられ、基板を載置するために互いに水平方向に並べて配置された第1の載置台及び第2の載置台と、
前記第1の載置台及び第2の載置台の各々を鉛直軸周りに回転させるための回転機構と、
前記第1の載置台及び第2の載置台の各回転中心を結ぶ直線の中点に位置する旋回軸により旋回自在に設けられガス供給部である原料ガス供給部及び反応ガス供給部と、
前記処理容器内を真空排気するための排気機構と、
前記第1の載置台上の基板及び第2の載置台上の基板に前記原料ガス供給部及び反応ガス供給部が交互に位置するように旋回軸の動作を制御するための制御信号を出力する制御部と、を備え、
前記ガス供給部は、
前記旋回軸を通る直線上にて互いに旋回軸に対して対称に位置する原料ガス供給部及び反応ガス供給部の組を形成するように配置されるか、あるいは前記旋回軸を通る第1の直線上に配置された原料ガス供給部の組と、前記第1の直線とは異なる前記旋回軸を通る第2の直線上にて互いに旋回軸に対して対称に位置する反応ガス供給部の組と、を形成するように配置され、前記基板の周縁における前記旋回軸から最も遠い位置よりも、平面視旋回軸に近い領域を旋回し、
基板の中心部から基板の周縁までの長さよりも短い範囲の領域に原料ガスを吐出するようにガス吐出口が配置され、原料ガスの吐出時には、前記基板の中心部を含む円弧軌跡に沿って移動するように構成されたことと、
前記原料ガス供給部及び反応ガス供給部の各々は、前記基板の中心部を含む領域に処理ガスを吐出する処理ガス吐出部と、前記処理ガス吐出部を囲むように設けられた排気口と、前記排気口を囲むように設けられ、分離ガスを吐出する分離ガス吐出部と、を備え、前記処理ガス及び分離ガスが前記排気口に排気されるように構成されたことと、を特徴とする。
また本発明の成膜装置は、処理容器内にて、基板に対して処理ガスである原料ガス及び原料ガスと反応する反応ガスを交互に複数回供給することにより薄膜を成膜する装置において、
前記処理容器内に設けられ、基板を載置するために互いに水平方向に並べて配置された第1の載置台及び第2の載置台と、
前記第1の載置台及び第2の載置台の各々を鉛直軸周りに回転させるための回転機構と、
前記第1の載置台及び第2の載置台の各回転中心を結ぶ直線の中点に位置する旋回軸により旋回自在に設けられたガス供給部である原料ガス供給部及び反応ガス供給部と、
前記処理容器内を真空排気するための排気機構と、
前記第1の載置台上の基板及び第2の載置台上の基板に前記原料ガス供給部及び反応ガス供給部が交互に位置するように旋回軸の動作を制御するための制御信号を出力する制御部と、を備え、
前記ガス供給部は、
前記旋回軸を通る直線上にて互いに旋回軸に対して対称に位置する原料ガス供給部及び反応ガス供給部の組を形成するように配置されるか、あるいは前記旋回軸を通る第1の直線上に配置された原料ガス供給部の組と、前記第1の直線とは異なる前記旋回軸を通る第2の直線上にて互いに旋回軸に対して対称に位置する反応ガス供給部の組と、を形成するように配置され、前記基板の周縁における前記旋回軸から最も遠い位置よりも、平面視旋回軸に近い領域を旋回し、
基板の中心部から基板の周縁部までの長さよりも短い範囲の領域に処理ガスを各々吐出するようにガス吐出口が各々配置され、前記旋回軸を通る直線上に配置された原料ガス供給部及び反応ガス供給部の組を含み、当該原料ガス供給部及び反応ガス供給部は、基板に原料ガス及び反応ガスの交互の供給により薄膜が成膜された後、薄膜の膜厚を調整するために原料ガスまたは反応ガスを吐出しながら前記基板の中心部を含む円弧軌跡に沿って移動するように構成されたことと、
前記原料ガス供給部及び反応ガス供給部の各々は、前記基板の中心部を含む領域に処理ガスを吐出する処理ガス吐出部と、前記処理ガス吐出部を囲むように設けられた排気口と、前記排気口を囲むように設けられ、分離ガスを吐出する分離ガス吐出部と、を備え、前記処理ガス及び分離ガスが前記排気口に排気されるように構成されたことと、を特徴とする。
本発明の成膜方法は、処理容器内にて、基板に対して処理ガスである原料ガス及び原料ガスと反応する反応ガスを交互に複数回供給することにより薄膜を成膜する装置において、
上述の成膜装置を用い、
第1の載置台及び第2の載置台に基板を載置する工程と、
前記処理容器内を排気機構により排気する工程と、
前記第1の載置台及び前記第2の載置台の上方にガス供給部を位置させ、第1の載置台及び第2の載置台を回転させた状態で、基板に向けて処理ガスを供給する第1のガス供給工程と、
前記第1の載置台及び前記第2の載置台の上方に、第1のガス供給工程において供給した処理ガスとは異なる処理ガスを供給するガス供給部を位置させ、第1の載置台及び第2の載置台を回転させた状態で、基板に向けて処理ガスを供給する第2のガス供給工程と、
基板の中心部から基板の周縁部までの長さよりも短い範囲の領域に処理ガスを各々吐出するようにガス吐出口が各々配置され、前記旋回軸を通る直線上に配置された原料ガス供給部及び反応ガス供給部により、前記第1のガス供給工程と、前記第2のガス供給工程とを複数回繰り返し薄膜が成膜された後、薄膜の膜厚を調整するために第1の載置台及び第2の載置台を回転させた状態で、原料ガスまたは反応ガスを吐出しながら前記基板の中心部を含む円弧軌跡に沿って移動させる工程と、を含むことを特徴とする。
本発明は、処理容器内に基板を夫々鉛直軸周りに回転する第1の載置台及び第2の載置台を並べて設け、各ガス供給部からガスを供給しながら基板を回転することで基板の表面全体にガスを供給するため基板に同心円状の膜を成膜することができる。また各ガス吐出口の周囲から排気を行い、更にその周囲に分離ガスの気流カーテンを形成した原料ガス供給部及び反応ガス供給部を各載置台に載置された基板の上方に順番に位置させて成膜成膜するため、原料ガスの供給と反応ガスの供給との間にガスの置換を行う必要がない。さらに両載置台の回転中心を結ぶ直線の中点に位置する旋回軸を通る直線上にて互いに旋回軸に対して対称に位置するガス供給部の組(例えば原料ガス供給部と反応ガスとの組、あるいは原料ガス供給部同士の組及び反応ガス供給部同士の組)を設けている。そのため第1の載置部に載置された基板及び第2の載置部に載置された基板にガスを供給するタイミングを重ねることができる。従って基板の処理時間が短くなり、生産性が高くなる。
本発明の実施の形態に係る成膜装置の縦断面図である。 前記成膜装置の平面図である。 ガス供給ユニットを示す平面図である。 ガス供給ユニットを示す断面図である。 本発明の成膜装置を示す作用図である。 本発明の成膜装置を示す作用図である。 本発明の成膜装置を示す作用図である。 本発明の成膜装置を示す作用図である。 本発明の成膜装置を示す作用図である。 本発明の成膜装置を示す作用図である。 本発明の成膜装置の他の例を示す断面図である。 本発明の成膜装置の他の例の作用を示す説明図である。 ガス供給部の他の例を示す平面図である。 前記ガス供給部を備えた成膜装置の作用を示す説明図である。 前記ガス供給部を備えた成膜装置の作用を示す説明図である。 ガス供給ユニットの他の例を備えた成膜装置の作用を示す説明図である。 ガス供給ユニットの他の例を備えた成膜装置の作用を示す説明図である。 ガス供給ユニットの他の例を備えた成膜装置の作用を示す説明図である。 ガス供給ユニットの他の例を備えた成膜装置の作用を示す説明図である。 ガス供給ユニットの他の例を備えた成膜装置の作用を示す説明図である。 ガス供給ユニットの他の例を備えた成膜装置の作用を示す説明図である。 ガス供給ユニットの他の例を備えた成膜装置の作用を示す説明図である。 ガス供給ユニットの他の例を備えた成膜装置の作用を示す説明図である。
本発明の実施の形態に係る成膜装置について説明する。図1、図2に示すように成膜装置は、容器本体12及び天板部11により構成される横断面が六角形の処理容器10を備えている。処理容器10の内部には、被処理体である直径300mmウエハWよりも直径の大きな円板状の載置台2A、2Bが処理容器10の長さ方向に並べて配置されている。載置台2A、2Bは、第1の載置台及び第2の載置台に相当する。載置台2A、2Bの上面には、ウエハWを収容可能な円形の凹部20が形成されている。なおこの凹部20には、ウエハWを固定するための不図示の静電チャックが設けられていてもよい。
載置台2A、2Bの下面側中央部には、上下方向に伸びる回転軸21が設けられている。回転軸21は容器本体12の底板を貫通し、その下端部には、当該鉛直軸回りに載置台2A、2Bを回転させると共に外部のウエハ搬送機構との間でウエハWの受け渡しを行う受け渡し位置と、ウエハWの成膜処理が行われる成膜位置との間で載置台2A、2Bを昇降させる駆動部22が設けられている。図1中の17は軸受部である。なお載置台2A、2Bを昇降させることに代えて載置台2A、2Bを貫通する、例えば3本の昇降ピンを設け、これら昇降ピンによりウエハWを昇降させてウエハWの受け渡しを行うようにしてもよい。図2に示すように処理容器10の壁部における載置台2A、2Bに臨む領域には、各載置台2A、2Bに対応する位置にウエハWを搬入出するための搬入出口13A、13Bが形成され、各搬入出口13A、13Bは夫々ゲートバルブ14A、14Bにより開閉されるように構成されている。
処理容器10の内部には。各載置台2A、2Bに載置されたウエハWに原料ガスである3DMAS(トリスジメチルアミノシラン)及び反応ガスであるO(オゾン)を供給するガス供給ユニット3が設けられている。ガス供給ユニット3は、図1、図2に示すように載置部2A、2Bに載置されたウエハWの中心部(載置台2A、2Bの回転中心部)を結ぶ直線の中点を旋回中心とする軸部31を備え、軸部31の頂部には、互いに逆方向に水平に伸びる3DMASガス供給部30A及びOガス供給部30Bが夫々支持部310A、310Bを介して設けられている。また軸部31は、容器本体12の底板を貫通し、処理容器10の下方にて回転機構32が設けられている。図1中18は、軸受部である。
3DMASガス供給部30A及びOガス供給部30Bは、吐出するガスが3DMASガスであるかOガスであるかを除いて同様に構成され、ここでは3DMASガス供給部30Aを例に説明する。図3、図4に示すように3DMASガス供給部30Aは、載置台2A、2B上のウエハWに向けて3DMASガスを供給するための3DMASガス吐出口33と、3DMASガス吐出口33の周囲に設けられたスリット状の排気口38と、排気口38の更に周囲に設けられた、例えばNガス(窒素ガス)などの分離ガスを吐出する分離ガス供給口41と、を備えている。なお図3においては、記載が煩雑になることを避けるため3DMASガス供給部30A及びOガス供給部30Bにおける分離ガス供給口41の周囲のガス供給ユニット3の下面の部分を黒塗で示している。
3DMASガス吐出口33は、例えば3DMASガス供給部30Aの長さ方向に等間隔に形成され、3DMASガス供給部30Aの内部に形成された拡散室34に連通されている。拡散室34には、3DMASガス供給路35の一端が接続され、3DMASガス供給路35の他端は、軸部31の下端に引き回され、3DMASガス供給管36の一端に連通している。3DMASガス供給管36の他端側は、バルブV36、流量調整部M36を介して3DMASガス供給源37に接続されている。
排気口38は、3DMASガス供給部30Aの内部に形成された排気路39に接続されており、図4に示すように3DMASガス供給部30Aの下面側に供給された3DMASガスや分離ガスは、この排気口38を介して排気流路39に流れ込む。さらに排気流路39は軸部31の下端側に引き回されて排気管40に連通し、この排気管40の下流側に接続された排気部45によって排気される。
分離ガス吐出口41は、図4に示す分離ガス流路42の一端が接続され、分離ガス流路42の他端は、軸部31の下端に引き回され、分離ガス供給管43の一端に連通している。分離ガス供給管43の他端側には、バルブV43、流量調整部M43を介して分離ガス供給源44に接続されている。
従って3DMASガス及び分離ガスを吐出しながら排気口38から排気を行うと、3DMASガス供給部30Aに分離ガスの気流のカーテンにより囲まれた領域が形成され、3DMASガスが吐出される領域と、分離ガス吐出口41よりも外側の領域とが区画される。そして分離ガスの気流のカーテンで囲まれた領域に供給された3DMASガスは、分離ガスと共に排気口38により排気される。
図1に戻って各載置台2A、2Bと処理容器10の底面部との間の空間には、載置台2A、2Bに載置されたウエハWを加熱する加熱部5が設けられている。図1中50は加熱部5の側方側に設けられたカバー部材、51はこの加熱部7の上方側を覆う石英製の覆い部材である。また処理容器10の周壁には、処理容器10内に例えばNガスなどのパージガスを供給するパージガス供給部15が設けられている。また処理容器10の周壁におけるパージガス供給部15の下方には、排気口16が開口しており、排気口16に接続された真空排気機構19により処理容器10内の雰囲気が排気されるように構成されている。
図1に示すように成膜装置には、コンピュータからなる制御部90が設けられている。制御部90にはプログラムが格納され、このプログラムには、後述の成膜処理が実行されるようにステップ群が組まれている。具体的には、載置台2A、2Bの回転数、ガス供給ユニット3の旋回及び各ガス供給部における各ガスの流量及び給断等を含む成膜処理を行うためのプログラムが格納されている。このプログラムは、後述の装置の動作を実行するようにステップ群が組まれており、ハードディスク、コンパクトディスク、光磁気ディスク、メモリカード、フレキシブルディスクなどの記憶媒体によりインストールされる。
上述の実施の形態に係る成膜装置の作用について説明する。搬入出口13A側に臨む載置台2Aに載置されたウエハWをウエハWaとし、搬入出口13Bに臨む載置台2Bに載置されたウエハWをウエハWbとする。また図5〜図10、図16〜図23においては、3DMASガスを供給するガス供給部及び3DMASガスが吹き付けられているウエハWを斜線で示しており、Oガスを供給するガス供給部及びOガスが吹き付けられているウエハWをドットで示している。
まず図5に示すようにガス供給ユニット3を搬入出口13A、13B側から見て(図5では、手前側から見て)、手前側に3DMASガス供給部30A、奥側にOガス供給部30Bが並ぶ位置に待機させている。以下手前側に3DMASガス供給部30A、奥側にOガス供給部30Bが並ぶ位置をガス供給ユニット3の待機位置とする。次いで載置台2A、2Bの高さ位置を受け渡し位置に設定し、ゲートバルブ14A、14Bを開き、外部のウエハ搬送機構により、搬入口13A、13Bを介して各載置台2A、2BにウエハWa及びWbを順次受け渡す。さらに各載置台2A、2Bの高さ位置を成膜位置に設定する。
続いてゲートバルブ14A、14Bを閉じ、処理容器10内にパージガスを供給すると共に真空排気機構19により排気を行い処理容器10内の圧力を100〜1000Paに調整する。さらに3DMASガス供給部30A及びOガス供給部30Bにおいて分離ガスの供給を開始すると共に、排気口38から排気を行う。またウエハWa、Wbが載置台2A、2Bに載置されることにより加熱部5によりプロセス温度である500〜800℃に昇温する。
次いで図6に示すようにガス供給ユニット3を上方から見て時計回りに90°回転させる。これにより3DMASガス供給部30AがウエハWaの上方に位置し、Oガス供給部30BがウエハWbの上方に位置する。そして3DMASガス供給部30Aから例えば10〜300sccmの流量で3DMASガスの供給を開始すると共に、ウエハWaを1〜500rpmの回転数で回転させる。3DMASガス供給部30Aはその中心側の領域から3DMASガスを供給するときに、3DMASガスを供給する領域の周囲から排気を行い、かつ排気口38の周囲から分離ガスを吐出している。そのため分離ガスのカーテンにより、3DMASガス供給部30Aに下方に供給された3DMASガスが、3DMASガス供給部30Aに下方領域から外側に流出せず、ウエハWaに向けて吐出された3DMASガス及び分離ガスは、分離ガス吐出口41とガス吐出口33との間に形成さえた排気口38から排気される。
従ってウエハWaにおける3DMASガス供給部30Aの下方に位置する領域にのみ3DMASガスが供給され、ウエハWa中心から周縁に向かう径方向に沿った領域に3DMASガスが供給されて吸着する。このときウエハWaは回転しているためウエハWaの表面全体に3DMASガスが供給されて吸着する。
続いてウエハWbを1〜500rpmで回転させると共に、ガス供給ユニット3を上方から見て反時計回りに180°回転させ、3DMASガス供給部30AとOガス供給部30Bとの位置を入れ替える。これにより図7に示すようにOガス供給部30BがウエハWaの上方に位置すると共に、3DMASガス供給部30AがウエハWbの上方に位置する。そしてOガス供給部30Bから500〜10000sccmの流量でOガスの供給を開始する。
これによりウエハWaにおいては、Oガス供給部30Bの下方側の、ウエハWaの径方向に沿った領域にOガスが供給されており、ウエハWaを回転させることにより、ウエハWaの表面全体にOガスが供給される。Oガス供給部30Bは既述のように3DMASガス供給部30Aと同様の構造であり、Oガスが分離ガスと共に排気口38により排気されると共に、Oガス供給部30Bの下方領域から外部へのOガスの流出が分離ガスの気流カーテンにより防止される。
この結果ウエハWaの表面全体に吸着していた3DMASガスが酸化されてSiOが薄層状に成膜される。またウエハWbにおいては、ウエハWbの径方向に沿って3DMASガスが供給された状態でウエハWbが回転する。これによりウエハWbの表面全体に3DMASガスが吸着する。
さらに図8に示すようにウエハWa及びWbを回転させ、3DMASガス及びOガスの供給を行った状態でガス供給ユニット3を上方から見て反時計回りに180°回転させる。これにより3DMASガス供給部30AがウエハWaの上方に位置し、ウエハWaの表面全体に3DMASガス吸着する。またOガス供給部30BがウエハWbの上方に位置し、ウエハWbの表面全体にOガス供給されウエハWaの表面全体に吸着していた3DMASガスが酸化されてSiOが薄層状に成膜される。
このようにウエハWa及びWbを回転させ、3DMASガス及びOガスを供給したままガス供給ユニット3を時計回りに180°、反時計回りに180°の順番で旋回させ、3DMASガス供給部30Aと、Oガス供給部30Bと、の位置を交互に入れ替える。従って、3DMASガス供給部30AによりウエハWaの表面全体に3DMASガスを供給すると共にOガス供給部30BによりウエハWbの表面全体にOガスを供給する工程と、Oガス供給部30BによりウエハWaの表面全体にOガスを供給すると共に3DMASガス供給部30AによりウエハWbの表面全体に3DMASガスを供給する工程とが交互に行われる。この2つの工程を複数回、数十から数百回、例えば150回繰り返す。この結果各ウエハWa、Wbの各々において、ウエハWa、Wbの表面に3DMASガスとOガスとが順番に交互に複数回供給されて、各ウエハWa、WbにSiO膜が成膜されていく。
そしてウエハWaに最後のOガスが供給されSiO膜が所定の膜厚となった時点で、図9に示すように3DMASガスの供給を停止し、ウエハWaの回転を停止する。この時ウエハWbにおいては、3DMASガスが吸着した状態となっている。そのため次いでガス供給ユニット3を上方から見て時計回りに180°回動させる。これによりウエハWbの表面にOガス供給され、ウエハWbの表面に吸着した3DMASガスが酸化されてSiO膜になる。
その後図10に示すようにOガスの供給を停止する。また3DMASガス供給部30A及びOガス供給部30Bから吐出している分離ガスを停止すると共に3DMASガス供給部30A及びOガス供給部30Bの排気を停止する。さらにガス供給ユニット3を上方から見て反時計回りに90°旋回させ待機位置に戻し、パージガスの供給及び排気を停止する。さらに載置台2A、2Bを受け渡し位置に位置させ、ゲートバルブ14を開き、図示しない外部のウエハ搬送機構によりウエハWa、Wbを搬出する。
上述の実施の形態によれば、処理容器10内にウエハWa、Wbを夫々鉛直軸周りに回転する載置台2A、2Bを並べて設け、ウエハWa、Wbを鉛直軸周りに回転させながら3DMASガス及びOガスを各々供給するため膜厚分布が同心円状の薄膜を成膜することができる。
また3DMASガス及びOガスを各々供給する3DMASガス供給部30A及びOガス供給部30Bにおけるガス供給口33の周囲に排気口38を設け、排気口38の更に周囲に分離ガス供給口41を設けている。そのため3DMASガス供給部30A及びOガス供給部30Bの下方に供給した3DMASガス及びOガスが3DMASガス供給部30A及びOガス供給部30Bの下方領域の外側に流れ出さない。そして3DMASガス供給部30A及びOガス供給部30Bを順番にウエハWa、Wbの上方に位置させて3DMASガス及びOガスを供給することで3DMASガス及びOガスの間に置換ガスによる置換を行う必要がなくなる。
また3DMASガス供給部30A及びOガス供給部30Bを旋回軸である軸部31に対して対称に配置して旋回させて、載置台2A、2B上のウエハWa、Wbの上方に位置させて3DMASガス及びOガスを供給するようにしている。そのため載置台2A、2Bに載置されたウエハWa、Wbに対して同時にガスを供給することができ、ウエハWa、Wbに対する処理のプロセスを重ねることができる。そのため既述の置換を行う必要がなく処理時間を短くすることができることと併せて、ウエハWa、Wbの生産性を高めることができる。また3DMASガス供給部30A及びOガス供給部30Bの回転機構を共通化することができるため装置を小型化することができる。
さらにウエハWaに3DMASガスを供給した後、ガス供給ユニット3を回転させてOガス供給部30BをウエハWaの上方に位置させる時の回転方向と、ウエハWaにOガスを供給した後、ガス供給ユニット3を回転させて3DMASガス供給部30AをウエハWaの上方に位置させる時の回転方向を反対の方向にしている。
そのため3DMASガス供給部30A及びOガス供給部30Bからガスを吐出した状態で3DMASガス供給部30A及びOガス供給部30Bの位置の入れ替えを行った場合にも処理容器10の底面において、3DMASガスが吐出される領域にOガスが吐出されず、処理容器10の底面に成膜されることがない。
既述のように3DMASガス供給部30A及びOガス供給部30Bから吐出した3DMASガス及びOガスが3DMASガス供給部30A及びOガス供給部30Bの下方領域の外側に流れ出さないこと、及び3DMASガス及びOガスが処理容器10内で混合されないことから、処理容器10の内面に3DMASガス及びOガスの反応物が付着しにくくなり、メンテナンスの周期が長くなる。なお各ガス供給部から吐出するガスは、原料ガス及び原料ガスと反応する反応ガスと、であればよく例えばシリコン窒化膜を成膜するためのDCSガスを原料ガスとして用い、NHガスを反応ガスに用いてもよい。
また各ウエハWa、Wbに3DMASガス及びOガスを供給した後、一旦3DMASガス及びOガスを停止し、ガス供給ユニット3を旋回させ3DMASガス供給部30A及びOガス供給部30Bの位置を入れ替た後、3DMASガス及びOガスを供給するようにしてもよい。
さらにウエハWa、Wbの膜の改質を行うためのプラズマ生成部を設けてよい。例えば原料ガスの供給−Oガスの供給を1サイクルとすると、例えば各サイクルで、あるいは所定の膜厚になったサイクルにおいて、プラズマを用いてSiO膜の改質処理を行う。図11に示すように各載置台2A、2Bにおける処理容器10の中心から遠い領域の上方に、処理容器1内にプラズマを励起するためのプラズマ生成部6を各々設け、パージガス供給部15からパージガスに代えて、プラズマ生成用ガス、例えばNHガス等を供給するように構成する。これにより高周波電源によりプラズマ生成部6に電力を印加することにより処理容器10内にプラズマが励起される。
そして処理容器1内にプラズマを励起するにあたっては、図11、図12に示すように、ガス供給ユニット3を待機位置に位置させ、ウエハWa、Wbを回転させながらプラズマ生成部6によりプラズマPを生成する。プラズマ生成部6は、例えば電界を遮断するファラデーシールドの上方に金属線からなるアンテナコイルが設けて構成される。そして高周波電源61からアンテナコイルに高周波電力を入力することにより磁界が発生し、当該磁界がファラデーシールドに形成されたスリットを介して処理容器10内に到達する。この磁界により処理容器内に誘導結合型プラズマ(ICP)が発生する。
ガス供給ユニット3における3DMASガス供給部30A及びOガス供給部30Bは、下方に向けて分離ガスを吐出している。そのため3DMASガス供給部30A及びOガス供給部30の下方のウエハWa、WbにはプラズマPに励起されたガスが進入しない。この時ウエハWa、Wbを回転させながらプラズマPを供給しているため、ウエハWa、Wbの中心部以外においては、プラズマPを供給することができるが、3DMASガス供給部30A及びOガス供給部30BがウエハWa、Wbの中心部の上方に位置していると、ウエハWa、Wbの中心部にプラズマPが侵入しない。そのためプラズマPを供給するときにガス供給ユニット3を待機位置に位置させることによりウエハWa、Wbの表面全体にプラズマPを供給することができる。またこの時3DMASガス供給部30A及びOガス供給部30BがウエハWa、Wbの中心部の上方に位置していなければよいため、3DMASガス供給部30A及びOガス供給部30Bを夫々のガスを供給する位置から、例えば30°回動させた位置に位置させてプラズマ処理を行うようにしてもよい。
さらにガス供給ユニット3を回転させて、ウエハW上の処理ガスを供給する位置を変えながらウエハWを回転させるようにしてもよい。例えば図1に示した3DMASガス供給部30Aに代えて、図13(a)、(b)に示す3DMASガス供給部130Aを設ける。例えば3DMASガス供給部130Aは、下面側から見て、3DMASガスを吐出する吐出孔33が縦横に等間隔に並べて十字に配列され、吐出孔33の周囲を囲むように排気孔38が設けられ、更に排気孔38の周囲を囲むように分離ガス吐出口41設けられている。そしてガス供給ユニット3を回転させることにより、3DMASガス供給部130Aを水平方向に搖動(水平方向の円弧軌道に沿って移動)させ、図14、図15に示すように3DMASガス供給部130Aから吐出された分離ガスで囲まれた領域、即ちウエハW表面における3DMASガスが供給される領域が、ウエハWの中心を通る円弧状を移動するように構成する。
この場合には、Oガス供給部130Aについても搖動するが、膜厚分布は、3DMASガスの吸着に影響されるので、Oガスの供給領域が揺れても膜厚には影響しない。なお3DMASガス供給部130Aが独自に回動する機構をガス供給ユニット3に組み合わせてもよい。
そして例えば図14に示すように3DMASガス供給部130AをウエハWの中心を含む領域に位置させて3DMASガスを供給しながらウエハWを回転させたときには、ウエハWの中心部付近の領域に3DMASガスを吸着させることができる。また図15に示すように3DMASガス供給部130Aを回動させて、ウエハWの中心から外れた領域に3DMASガスを供給しながらウエハWを回転させたときには、ウエハWの表面におけるウエハWの中心から外れたリング状の領域に3DMASガスを吸着させることができる。このように3DMASガス供給部130Aを回動させてウエハWの表面における3DMASガスを供給する位置を変えることにより、ウエハWの表面における3DMASガスが吸着する位置が変わる。従って、ウエハWの表面における3DMASガスを供給する位置の各々のガスの供給時間を変えることにより、ウエハWの表面における3DMASガスが吸着量の分布が変えることができるため、同心円状の膜厚分布を調整することができる。したがって膜厚が薄くなりやすい部位のガスの供給量を多くすることができ、膜厚の面内均一性を良好にすることができる。また反応ガス供給部、例えばOガス供給部を図13に示すガス供給部と同様の構成としてもよい。
またガス供給ユニット3にガス供給部を軸部31の周方向等間隔に4本設けてもよく、例えば図3、4にて示したウエハWの径方向に沿ってガスを供給するガス供給部と、図13に示したウエハWの中心部を通る円弧上の領域にガスを供給するガス供給部とを組み合わせてもよい。例えば図16、図17に示すようにガス供給ユニット300は、ウエハWの径方向に沿って3DMASガスを供給する3DMASガス供給部30A、ウエハWの中心部を通る円弧上の領域に3DMASガスを供給する3DMASガス供給部130A、ウエハWの径方向に沿ってOガスを供給するOガス供給部30B、ウエハWの中心部を通る円弧上の領域にOガスを供給するOガス供給部130Bを時計回り方向にこの順番で等間隔に配置している。
このように構成し、まず例えば図16に示すようにウエハWa上に3DMASガス供給部30Aを位置させ、ウエハWb上にOガス供給部30Bを位置させる。そして3DMASガス供給部30A及びOガス供給部30Bから夫々3DMASガス及びOガスの供給を開始し、ウエハWa、Wbを回転させる。これによりウエハWaの表面全体に3DMASガスが供給され、ウエハWbの表面全体にOガスが供給される。次いで図17に示すように3DMASガス供給部30A及びOガス供給部30Bの各々のガスの供給を停止し、ガス供給ユニット300を上方から見て反時計回りに90°回動させ、ウエハWa上に3DMASガス供給部130Aを位置させ、ウエハWb上にOガス供給部130Bを位置させる。その後3DMASガス供給部130A及びOガス供給部130Bから夫々3DMASガス及びOガスの供給を開始し、ガス供給ユニット3を徐々に回転させて3DMASガス及びOガスのウエハWa、Wb表面における供給位置を変えながらウエハWa、Wbを回転させて、ウエハWの表面に3DMASガス及びOガスを供給する。
さらに続いてガス供給ユニット300を上方から見て反時計回りに90°回動させ、ウエハWa上にOガス供給部30Bを位置させ、ウエハWb上に3DMASガス供給部30Aを位置させ、ウエハWa、Wbを回転させながら夫々Oガス、3DMASガスを供給する。さらにガス供給ユニット300を上方から見て反時計回りに90°回動させ、ウエハWa上にOガス供給部130Bを位置させ、ウエハWb上に3DMASガス供給部130Aを位置させ、ウエハWa、Wbを回転させながら、ガス供給部3を回転させて夫々Oガス、3DMASガスを供給する。これを繰り返してウエハWの表面にSiO膜を成膜する。
ウエハWの上方にウエハWの径方向に沿ってガスを供給する3DMASガス供給部30A及びOガス供給部30Bを停止させ、ガスを供給しながらウエハWを回転させることで、短い時間でウエハWの表面全体にガスを供給することができる。さらに続いてウエハWの中心部を通る円弧上の領域にガスを供給する3DMASガス供給部130A及びOガス供給部130Bを用い、ガスの供給位置を調整しながらウエハWにガスを供給することでウエハWの表面におけるガスの吸着量の面内分布を調整することができ、膜厚の面内分布を調整することができる。従ってより短時間で均一性の高い膜を成膜することができる。
また3DMASガス供給部30A及びOガス供給部30Aを用いて、図5〜図10に示した工程に従い、ALD法により成膜した後、3DMASガス供給部130Aにより、3DMASガスを供給して膜厚の均一性を高めるようにしてもよい。例えば予め3DMASガス供給部30A及びOガス供給部30Aを用いて、図5〜図10に示した工程によって成膜したときの膜厚分布を予め把握し、膜厚が薄くなる部分に3DMASガス供給部130Aにより3DMASガスを吸着させるようにすればよい。
さらに図18〜20に示すようにウエハWの径方向に沿ってガスを供給するガス供給部を周方向等間隔に4本設けたガス供給ユニット301とするにあたって、3DMASガス供給部30AとOガス供給部30Bとを交互に設けても良い。このような構成の場合には、載置台2A、2BにウエハWa、Wbを載置した後、まず3DMASガス供給部30AをウエハWa、Wbの上方に位置させ、ウエハWa、Wbを回転させながら各3DMASガス供給部30Aから3DMASガスを供給してウエハWa、Wbの表面全体に3DMASガスを吸着させる。次いで3DMASガスの供給を停止し、ガス供給ユニット301を例えば反時計回りに90°回転させて、Oガス供給部30BをウエハWa、Wbの上方に位置させ、ウエハWa、Wbを回転させながら各Oガス供給部30BからOガスの供給を開始する。
このように各ウエハWa、Wbに同時に3DMASガスを供給し、次いで同時にOガスを供給し、これを繰り返すようにしてもよい。ガス供給ユニット301を回転させることにより、3DMASガス供給部30A及びOガス供給部30B一体となって移動するため、複数のガスの供給時間が異なる場合に、ウエハWa、Wbに異なるガスを供給していると、一方のガスの供給が終了した後も、他方のガスの供給が終了するまで、一方のガスを供給していたガス供給部を退避させることができず、処理時間が長くなってしまう。例えば3DMASガスとOガスとでは、3DMASガスの供給時間よりもOガスの供給時間が長い。そのためウエハWa、Wbに同時に同じガスを供給するように構成することで、各ウエハWa、Wbの処理時間を揃えることができるため、処理時間のロスを短く抑えることができる。
また4本のガス供給部を設けるにあたって、ガス供給部が軸部31を中心に対称に配置されていればよい。そのため例えば2本の3DMASガス供給部30Aを軸部31から互いに逆方向に伸びるように設け、2本のOガス供給部30Bを軸部31から互いに逆方向に伸びるように設ける。そして、3DMASガス供給部30AとOガス供給部30Bとの間の角度が、例えば30°になるように設けられていてもよい。
さらに図21〜図23に示すようにガス供給ユニットにガス供給部を周方向等間隔に6本設けてもよい。例えばガス供給ユニット302に、上方から見て時計回りに3DMASガス供給部30A、3DMASガス供給部130A、Oガス供給部30B、3DMASガス供給部30A、3DMASガス供給部130A、Oガス供給部30Bの順番で設ける。このように構成し、まず図21に示すように各ウエハWa、Wb上に3DMASガス供給部30Aを位置させ、ウエハWa、Wbを回転させながら3DMASガスを供給する。続いて3DMASガスの供給を停止した後、ガス供給ユニット302を反時計回りに回転させて図21に示すように各ウエハWa、Wb上に3DMASガス供給部130Aを位置させる。続いて3DMASガス供給部130Aから3DMASガスを供給しながらガス供給ユニット302を回転させて、ウエハWa、Wbの表面の3DMASガスの吸着量を均一にする。さらに3DMASガスの供給を停止した後、ガス供給ユニット302を反時計回りに回転させて図22に示すように各ウエハWa、Wb上にOガス供給部30Bを位置させる。その後ウエハWa、Wbを回転させながらOガスを供給する。
このように構成することで3DMASガス供給部30Aから3DMASガスを供給してウエハWa、Wbの表面全体に速やかに3DMASガスを吸着させた後、3DMASガス供給部130AによりウエハWa、Wbの表面に吸着する3DMASガスを均一にしている。その後Oガスを供給してウエハWの表面にSiO膜を均一に成膜することができる。またウエハWa、Wbに同時に同じ処理を行うことができ、各ウエハWa、Wbの処理時間を揃えることができるため、処理時間のロスを短く抑えることができる。
また3DMASガス供給部30A及びOガス供給部30Bを用い、例えば図5〜図10に示すプロセスに従いALD法による成膜処理を行い。その後、ウエハWa、Wbの膜厚を均一にするために3DMASガス供給部130Aを用いて3DMASを供給して、ウエハWa、Wbの膜を均一化するようにしてもよい。
また4本以上のガス供給部を設けたガス供給ユニット3を用い、処理容器10にプラズマを励起するにあたっては、各ガス供給部を各ウエハWa、Wbの中心部の上方から外れるように位置させて、ウエハWを回転させながらプラズマを励起すればよい。
2 載置台
3 ガス供給ユニット
5 加熱部
6 プラズマ生成部
10 処理容器
22 回転機構
30A 3DMASガス供給部
30B Oガス供給部
31 軸部
32 回転機構
90 制御部
Wa、Wb ウエハ

Claims (4)

  1. 処理容器内にて、基板に対して処理ガスである原料ガス及び原料ガスと反応する反応ガスを交互に複数回供給することにより薄膜を成膜する装置において、
    前記処理容器内に設けられ、基板を載置するために互いに水平方向に並べて配置された第1の載置台及び第2の載置台と、
    前記第1の載置台及び第2の載置台の各々を鉛直軸周りに回転させるための回転機構と、
    前記第1の載置台及び第2の載置台の各回転中心を結ぶ直線の中点に位置する旋回軸により旋回自在に設けられたガス供給部である原料ガス供給部及び反応ガス供給部と、
    前記処理容器内を真空排気するための排気機構と、
    前記第1の載置台上の基板及び第2の載置台上の基板に前記原料ガス供給部及び反応ガス供給部が交互に位置するように旋回軸の動作を制御するための制御信号を出力する制御部と、を備え、
    前記ガス供給部は、
    前記旋回軸を通る直線上にて互いに旋回軸に対して対称に位置する原料ガス供給部及び反応ガス供給部の組を形成するように配置されるか、あるいは前記旋回軸を通る第1の直線上に配置された原料ガス供給部の組と、前記第1の直線とは異なる前記旋回軸を通る第2の直線上にて互いに旋回軸に対して対称に位置する反応ガス供給部の組と、を形成するように配置され、前記基板の周縁における前記旋回軸から最も遠い位置よりも、平面視旋回軸に近い領域を旋回し、
    基板の中心部から基板の周縁までの長さよりも短い範囲の領域に原料ガスを吐出するようにガス吐出口が配置され、原料ガスの吐出時には、前記基板の中心部を含む円弧軌跡に沿って移動するように構成されたことと、
    前記原料ガス供給部及び反応ガス供給部の各々は、前記基板の中心部を含む領域に処理ガスを吐出する処理ガス吐出部と、前記処理ガス吐出部を囲むように設けられた排気口と、前記排気口を囲むように設けられ、分離ガスを吐出する分離ガス吐出部と、を備え、前記処理ガス及び分離ガスが前記排気口に排気されるように構成されたことと、を特徴とする成膜装置。
  2. 処理容器内にて、基板に対して処理ガスである原料ガス及び原料ガスと反応する反応ガスを交互に複数回供給することにより薄膜を成膜する装置において、
    前記処理容器内に設けられ、基板を載置するために互いに水平方向に並べて配置された第1の載置台及び第2の載置台と、
    前記第1の載置台及び第2の載置台の各々を鉛直軸周りに回転させるための回転機構と、
    前記第1の載置台及び第2の載置台の各回転中心を結ぶ直線の中点に位置する旋回軸により旋回自在に設けられたガス供給部である原料ガス供給部及び反応ガス供給部と、
    前記処理容器内を真空排気するための排気機構と、
    前記第1の載置台上の基板及び第2の載置台上の基板に前記原料ガス供給部及び反応ガス供給部が交互に位置するように旋回軸の動作を制御するための制御信号を出力する制御部と、を備え、
    前記ガス供給部は、
    前記旋回軸を通る直線上にて互いに旋回軸に対して対称に位置する原料ガス供給部及び反応ガス供給部の組を形成するように配置されるか、あるいは前記旋回軸を通る第1の直線上に配置された原料ガス供給部の組と、前記第1の直線とは異なる前記旋回軸を通る第2の直線上にて互いに旋回軸に対して対称に位置する反応ガス供給部の組と、を形成するように配置され、前記基板の周縁における前記旋回軸から最も遠い位置よりも、平面視旋回軸に近い領域を旋回し、
    基板の中心部から基板の周縁部までの長さよりも短い範囲の領域に処理ガスを各々吐出するようにガス吐出口が各々配置され、前記旋回軸を通る直線上に配置された原料ガス供給部及び反応ガス供給部の組を含み、当該原料ガス供給部及び反応ガス供給部は、基板に原料ガス及び反応ガスの交互の供給により薄膜が成膜された後、薄膜の膜厚を調整するために原料ガスまたは反応ガスを吐出しながら前記基板の中心部を含む円弧軌跡に沿って移動するように構成されたことと、
    前記原料ガス供給部及び反応ガス供給部の各々は、前記基板の中心部を含む領域に処理ガスを吐出する処理ガス吐出部と、前記処理ガス吐出部を囲むように設けられた排気口と、前記排気口を囲むように設けられ、分離ガスを吐出する分離ガス吐出部と、を備え、前記処理ガス及び分離ガスが前記排気口に排気されるように構成されたことと、を特徴とする成膜装置。
  3. 前記制御部は、前記旋回軸が正回転、逆回転を繰り返すことにより基板上における原料ガス供給部及び反応ガス供給部の位置が順次入れ替わるように制御信号を出力することを特徴とする請求項1または2記載の成膜装置。
  4. 処理容器内にて、基板に対して処理ガスである原料ガス及び原料ガスと反応する反応ガスを交互に複数回供給することにより薄膜を成膜する装置において、
    請求項に記載の成膜装置を用い、
    第1の載置台及び第2の載置台に基板を載置する工程と、
    前記処理容器内を排気機構により排気する工程と、
    前記第1の載置台及び前記第2の載置台の上方にガス供給部を位置させ、第1の載置台及び第2の載置台を回転させた状態で、基板に向けて処理ガスを供給する第1のガス供給工程と、
    前記第1の載置台及び前記第2の載置台の上方に、第1のガス供給工程において供給した処理ガスとは異なる処理ガスを供給するガス供給部を位置させ、第1の載置台及び第2の載置台を回転させた状態で、基板に向けて処理ガスを供給する第2のガス供給工程と、
    基板の中心部から基板の周縁部までの長さよりも短い範囲の領域に処理ガスを各々吐出するようにガス吐出口が各々配置され、前記旋回軸を通る直線上に配置された原料ガス供給部及び反応ガス供給部により、前記第1のガス供給工程と、前記第2のガス供給工程とを複数回繰り返し薄膜が成膜された後、薄膜の膜厚を調整するために第1の載置台及び第2の載置台を回転させた状態で、原料ガスまたは反応ガスを吐出しながら前記基板の中心部を含む円弧軌跡に沿って移動させる工程と、を含むことを特徴とする成膜方法。
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