JP6821676B2 - 微小電気機械システムリレー回路の補助回路 - Google Patents

微小電気機械システムリレー回路の補助回路 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、一般に、電流経路における電流のオン/オフスイッチングのためのスイッチングシステムに関し、より詳細には、微小電気機械システム(MEMS)ベースのスイッチング装置に関する。
リレーは、回路間の電流の流れを選択的に制御するために使用される電気的に操作されるスイッチであり、制御回路と1つまたは複数の被制御回路との間の電気的絶縁を提供する。様々なタイプのリレーが知られており、リレーが実装されるシステムおよび環境に基づいて利用されてもよく、電気機械式リレーとソリッドステートリレーが2つの一般的なタイプのリレーである。
電気機械式リレーは、高出力装置を制御するために通常使用されるスイッチング装置である。このようなリレーは、一般に、可動の導電性片持ち梁と電磁コイルの2つの主要な部品を含む。作動されると、電磁コイルは梁に磁気力を加え、梁をコイルの方へ引っ張り、電気接点上に下げてリレーを閉じる。1つのタイプの構造では、梁自体が第2の接点およびワイヤとして働き、電流を装置に通す。第2のタイプの構造では、梁は2つの接点にまたがり、電流をそれ自体の一部のみに通す。電気機械式リレーは、有益に、瞬間的な過負荷に耐える能力を提供し、低い「オン」状態抵抗を有する。しかしながら、従来の電気機械式リレーは、サイズが大きい場合があり、したがって、スイッチング機構を作動させるために大きな力の使用を必要とすることがある。さらに、電気機械式リレーは一般に比較的低速で動作し、リレーの梁と接点とが物理的に分離されているときに、それらの間にアークが形成されることがあり、アークにより回路内の電流が止まるまでリレーを通って電流が流れ続け、接点を損傷することがある。
ソリッドステートリレー(SSR)は、小さな外部電圧が制御端子にわたって印加されたときにオン/オフを切り替える電子スイッチング装置である。SSRは、適切な入力(制御信号)に応答するセンサ、負荷回路への電力を切り替えるソリッドステート電子スイッチング装置(例えば、サイリスタ、トランジスタなど)、および機械的な部品なしで制御信号がスイッチを作動させるのを可能にする連結機構とを含む。SSRは、有益に、電気機械式リレーに比べて早いスイッチング速度を提供し、消耗する物理的接触部がない(すなわち、可動部がない)が、SSRは電気機械式接点に比べて瞬時過負荷に耐える能力は低く、より高い「オン」状態抵抗を有すると認識されている。さらに、ソリッドステートスイッチは、非導通状態に切り替わったときに接点間に物理的な隙間を生じさせないので、名目上非導通のときに漏れ電流を経験する。さらに、導通状態で動作するソリッドステートスイッチは、内部抵抗による電圧降下を経験する。電圧降下および漏れ電流は、通常の動作環境下での電力損失および過剰な熱の発生に寄与し、これはスイッチの性能および寿命に有害であり、および/または大電流負荷を通す際に大型で高価なヒートシンクの使用を必要とする可能性がある。
従来の電気機械式リレーの利点の大部分を有するが、最新の電子システムのニーズに適合するようにサイズ調整された微小電気機械システムリレー(MEMSリレー)がSSRの代替物として提案されている。しかし、従来のMEMSリレーは、過度に複雑であり、その可動スイッチの両端の電圧を適切に制限することができず、MEMSリレーの動作が信頼できない。
したがって、電気機械式リレーよりもはるかに小さいサイズ、より低い電力損失、より長い寿命、および低い接触抵抗を提供/提案し、SSRよりも低い導通損失およびより低いコストを提供/提案するMEMSリレー回路を提供することが望ましい。このようなMEMSリレー回路は、過度に複雑な構造を用いることなく信頼できる性能を提供することがさらに望ましい。
欧州特許出願公開第2541568号
本発明の一態様によれば、スイッチングシステムは、MEMSスイッチとドライバ回路とを含むMEMSスイッチング回路を含み、MEMSスイッチング回路は、負荷電流を受け取るために電源回路に接続可能である。スイッチングシステムはまた、MEMSスイッチング回路と並列に連結された補助回路を含み、補助回路は、補助回路をMEMSスイッチの対向する側のMEMSスイッチング回路に接続する第1の接続部および第2の接続部と、第1のソリッドステートスイッチと、第1のソリッドステートスイッチと並列に接続された第2のソリッドステートスイッチと、第1のソリッドステートスイッチと第2のソリッドステートスイッチとの間に接続された共振回路とを含む。スイッチングシステムはさらに、MEMSスイッチング回路および補助回路に動作可能に接続され、MEMSスイッチング回路および補助回路に向かう負荷電流の選択的スイッチングを制御する制御回路を含み、第1のソリッドステートスイッチ、第2のソリッドステートスイッチおよび共振回路は、制御回路によって選択的に作動され、負荷電流の少なくとも一部をMEMSスイッチを分流して補助回路に流れるようにする。
本発明の別の態様によれば、MEMSリレー回路は、開位置と閉位置との間で移動でき、負荷電流を選択的に通過させるMEMSスイッチと、駆動信号を提供して、MEMSスイッチを開位置と閉位置との間で動かすように構成されるドライバ回路とを有するMEMSスイッチング回路を含む。MEMSリレー回路はまた、MEMSスイッチング回路に並列に接続され、MEMSスイッチの両端の電圧を選択的に制限する補助回路を含み、補助回路は、並列に接続された第1のMOSFETおよび第2のMOSFETを含む。MEMSリレー回路は、MEMSスイッチング回路および補助回路に動作可能に接続されてMEMSスイッチのスイッチングと、補助回路内の第1のMOSFETおよび第2のMOSFETの作動を制御する制御回路をさらに含む。補助回路は、低電流モードおよび高電流モードで選択的に動作可能であり、第1のMOSFETおよび第2のMOSFETに電流を選択的に流すことができ、低電流モードで第1のMOSFETはオンであり、第2のMOSFETはオフであり、高電流モードで第1のMOSFETおよび第2のMOSFETはオンである。
本発明のさらに別の態様によれば、MEMSスイッチング回路、補助回路および制御回路を含む微小電気機械システム(MEMS)リレー回路を制御する方法が提供される。この方法は、制御回路において、MEMSリレー回路の望ましい動作状態を含むオフ信号およびオン信号のうちの1つを受信することを含む。この方法はまた、受信されたオフ信号またはオン信号に応答して、制御回路からMEMSスイッチング回路のドライバ回路にドライバ制御信号を送信することを含み、ドライバ制御信号は、ドライバ回路に、MEMSスイッチング回路のMEMSスイッチに選択的に電圧を提供させ、MEMSスイッチを接触位置または非接触位置の間で作動させる。この方法はさらに、受信されたオフ信号またはオン信号に応答して補助回路制御信号を制御回路から補助回路に送信することを含み、補助回路制御信号は、補助回路を低電流モードまたは高電流モードで動作させて、補助回路内の並列に接続された第1のMOSFETおよび第2のMOSFETを電流が選択的に流れることを可能にする。
様々な他の特徴および利点は、以下の詳細な説明および図面から明らかになるであろう。
図面は、本発明を実施するために現在考えられる実施形態を示す。
本発明の例示的な実施形態によるMEMSリレー回路のブロック概略図である。 例示的な実施形態による、図1のMEMSリレー回路で使用可能なMEMSスイッチの概略斜視図である。 開位置にある図2のMEMSスイッチの概略側面図である。 閉位置にある図2のMEMSスイッチの概略側面図である。 例示的な実施形態による、図1のMEMSリレー回路で使用可能な補助回路の概略図である。 図5の補助回路を、低電流モードおよび高電流モードの動作で、例示的な実施形態に従って動作させるための技術を示すフローチャートである。 例示的な実施形態による、図1のMEMSリレー回路で使用可能な補助回路の概略図である。 例示的な実施形態による、図1のMEMSリレー回路で使用可能な補助回路の概略図である。 例示的な実施形態による、図1のMEMSリレー回路で使用可能な制御回路の概略図である。
本発明の実施形態は、MEMSスイッチ、補助回路、および制御回路の構成を有するMEMSリレー回路を提供し、補助回路およびMEMSスイッチは、MEMSリレー回路が高効率および高信頼性で動作するように制御される。
本発明の実施形態は、MEMS技術を利用するものとして以下に説明されるが、そのような記載は本発明の範囲を限定するものではないことが認識される。つまり、MEMSは、一般的に、例えば機械的要素、電気機械的要素、センサ、アクチュエータ、および電子回路の多数の機能的に異なる要素を、微小製造技術により共通基板上に例えば集積することができるミクロンスケールの構造を指す。しかし、MEMS装置で現在利用可能な多くの技術および構造は、ナノテクノロジーベースの装置、例えば、サイズが100ナノメートルよりも小さくなり得る構造により、わずか数年で利用可能になると考えられている。したがって、本明細書の全体にわたって説明される例示的な実施形態は、MEMSベースのスイッチング装置に関することができるが、本発明の特徴は広く解釈されるべきであり、ミクロンサイズの装置に限定するべきではない。
さらに、本発明の実施形態は、リレー回路に組み込まれるものとして以下に説明されるが、このような記載は、本発明の範囲を限定するものではないことが認識される。その代わりに、本発明の実施形態は、リレーおよび回路保護アプリケーションの両方において実現でき、回路保護アプリケーションとしては非常に高い電流(定格電流の約5倍)の接続および切断に利用できることは理解すべきである。したがって、以下の「リレー」または「リレー回路」という用語の使用は、電流経路における電流のスイッチングに用いられる様々なタイプのスイッチングシステムを含むと理解される。
ここで図1を参照すると、本発明の一実施形態による、ACおよび/またはDCアプリケーションのために設計されたMEMS(微小電気機械システム)リレー回路10のブロック概略図が示されている。MEMSリレー回路10は、概して、MEMSスイッチング回路12(MEMSスイッチおよび関連するドライバから形成される)と、MEMSスイッチがオンおよびオフにされるときのMEMSスイッチの両端の電圧を制限する補助回路14と、MEMSスイッチの適切な動作を確実にするための制御回路16とを含んで記述される。MEMSリレー回路10は、第1の電源端子20および第2の電源端子22を介して負荷回路/電源回路18に接続されてもよい。電源回路18は、負荷インダクタンスおよび負荷抵抗によって特徴付けられ、電圧VLOADおよび電源回路電流ILOADを供給する電源(図示せず)を含むことができ、MEMSスイッチング回路12は、電源回路18を流れる電流を供給するように選択的に制御される。
MEMSスイッチング回路12に含まれるMEMSスイッチ(およびその動作)のより詳細な図を図2〜図4に示す。例示的なMEMSスイッチ24は、少なくとも部分的に導電性材料(例えば金属)を含む接点26と、導電性材料(例えば金属)を含む片持ち梁28として示される導電性素子とを含む。接点26および梁28は、数ナノメートルまたは数10ナノメートルまたはマイクロメートル程度の寸法を有する微小電気機械装置またはナノ電気機械装置として形成することができる。梁28の片持ち部分は接点26上に延在し、梁28は片持ち部分が延びるアンカー構造30によって支持される。アンカー構造30は、梁28の片持ち部分を、図示の基板32のような下にある支持構造に接続する働きをする。
MEMSスイッチ24はまた、電極34を含み、電極34は適切に帯電されたときに電極34と梁28との間に電位差を提供し、その結果梁を電極に向かって、かつ接点26に対して引っ張る静電気力が生じる。すなわち、電極34は、MEMSスイッチ24に対して「ゲート」として機能することができ、電圧(「ゲート電圧」Vと称される)がゲート電圧源36から電極34に印加される。電極34が充電されると、電極34と梁28との間に電位差が確立され、静電作動力が作用して、電極34に向かって(また接点26に向かって)梁28を引っ張り、MEMSスイッチ24の開閉を制御する機能を果たす。電極34に十分な電圧を加えると、静電気力が梁28を変形させ、それによって梁を非接触(すなわち、開または非導電)位置から接触(すなわち、閉または導電)位置に変位させる。非接触すなわち「開」位置と接触すなわち「閉」位置との間の梁28の移動が図3および図4に示されている。図3に示す非接触位置すなわち開位置では、梁28は離間距離dだけ接点26から分離され、図4に示す接触位置すなわち「閉」位置では、梁28は接点26と電気接触する。
スイッチング事象(すなわち、MEMSスイッチ24の非導通状態から導通状態へ、またはその逆への移動)では、ゲート電圧源36によって供給されるゲート電圧Vは、スイッチング事象時間すなわち「スイッチング期間」にわたって変化する場合があり、ドライバ回路38は、ゲート電圧を供給する際にゲート電圧源36の動作を制御するように機能する。MEMSスイッチ24が開かれているスイッチング事象では、ゲート電圧はスイッチング期間にわたって減少するが、MEMSスイッチ24が閉じているスイッチング事象では、スイッチング期間にわたってゲート電圧Vは増加する。例示的な実施形態では、持続スイッチング期間は約10マイクロ秒以下である。
接点26および梁28は、電源回路18の電源端子20および電源端子22のいずれかにそれぞれ接続することができ、第1の位置および第2の位置の間の梁28の変形がそれぞれ電流を通過させ、遮断するように作用する。梁28は、MEMSスイッチ24が利用される用途によって決定される周波数(均一または不均一のいずれか)で接点26との接触および非接触を繰り返して移動することができる。接点26と梁28が互いに分離される場合、接点と梁との間の電圧差は、「スタンドオフ電圧」と呼ばれる。MEMSスイッチ24の設計のために、電源端子20および電源端子22間の漏れ電流は、例えばピコアンペア範囲で極端に低くなる。
上記のMEMSスイッチ構造は、単一の可動要素を有する単独のMEMSスイッチ24に関して記載されているが、MEMSスイッチ構造は、並列に、直列に、またはその両方に接続されたMEMSスイッチのアレイを含むことができ、アレイの各スイッチは可動要素を含むことに留意されたい。図1に参照されるMEMSスイッチ構造は、閉スイッチの導電経路が可動要素の長さを通る電気的構造を説明しているが、可動MEMSスイッチ要素が2つの分離した平面的かつ絶縁した導電経路を分流する他のスイッチアーキテクチャが存在できることが認識される。このように、全体を通して「MEMSスイッチ」(例えば、MEMSスイッチ24)というときは、単一のスイッチまたはスイッチアレイのいずれかを指すと理解すべきである。
ここで図1を参照し、図2〜図4を続けて参照すると、本発明の実施形態によれば、補助回路14および制御回路16は、MEMSリレー回路10に設けられ、スイッチング効率およびスイッチの保護/寿命を向上させる許容できる電圧レベルおよびエネルギーレベルでのMEMSスイッチ24の動作を可能にする。すなわち、補助回路14は(制御回路16による制御を介して)、MEMSスイッチ24がスイッチング効率およびスイッチ寿命に悪影響を与える可能性がある「ホットスイッチング」状態で動作するのを防止するように機能する。MEMSスイッチ24のスイッチング中に許容できるとみなされるMEMSスイッチ24の両端に存在する電圧レベルおよびエネルギーレベルは、スイッチによって実行される機能およびスイッチが耐えられることが望まれるサイクル/スイッチング動作の数(すなわち、予想されるスイッチの寿命)に基づいて変化し得ることが認識される。例えば、10,000〜100,000回のスイッチサイクル/動作の寿命が十分である回路遮断器の一部として実施されるMEMSスイッチ24の場合、許容できるとみなされるスイッチの両端の電圧レベルおよびエネルギーレベルは、寿命が10億回サイクル以上であると予測されるスイッチより高い。したがって、回路遮断器の一部として実施されるMEMSスイッチ24の場合、補助回路14は、MEMSスイッチ24の両端の電圧レベルおよびエネルギーレベルをそれぞれ約10Vと5マイクロジュールに制御するように機能し、より長い寿命が予測されるMEMSスイッチ24の場合、補助回路14はMEMSスイッチ24の両端の電圧レベルおよびエネルギーレベルをそれぞれ約1Vと50ナノジュールに制御するように機能する。
MEMSリレー回路10の動作において、制御回路16は、接続された制御端子40および制御端子42からオンオフ制御信号を受信し、オンオフ制御信号は、MEMSリレー回路10の所望の動作状態を示す。オンオフ制御信号に応答して、制御回路16は、制御信号をドライバ回路38に送信し、これによりドライバ回路38が電圧をMEMSスイッチ24の電極34に(ゲート電圧源36を介して)選択的に供給し、それによりMEMSスイッチ24を開位置または閉位置のいずれかに位置決めする。制御回路16が制御端子40および制御端子42からオン信号を受信すると、電極34に高いゲート電圧を印加させる制御信号がドライバ回路38に送信され、これによりMEMSスイッチ24を閉鎖位置にして電流がそれを通って流れることができる。制御回路16が制御端子40および制御端子42からオフ信号を受信すると、電極34に低いゲート電圧(またはゼロ電圧)を印加させる制御信号がドライバ回路38に送信され、これによりMEMSスイッチ24を開位置にして電源回路18を切断する。
制御信号をMEMSスイッチング回路12のドライバ回路38に供給することに加えて、制御回路16はまた、受信したオンオフ制御信号に応答して制御信号を補助回路14に送信する。補助回路14に供給される制御信号は、補助回路14を選択的に作動および停止するように作用する。より具体的には、制御回路16は、開位置と閉位置との間を移動するMEMSスイッチ24のスイッチング期間中に補助回路14を作動させ、MEMSスイッチ24が全開位置または閉位置に静止している場合は補助回路14を停止させる制御信号を、補助回路14に送信するようにプログラムされる。開位置と閉位置との間を移動するMEMSスイッチ24のスイッチング期間中の補助回路14の作動は、負荷電流ILOADの少なくとも一部が補助回路14の方に流れることをもたらし、これは、スイッチング期間中にMEMSスイッチ24の両端の電圧およびエネルギーを減らす。MEMSスイッチ24の両端の電圧は、電圧が所定の電圧閾値を超えないように補助回路14の作動によって制限することができる。例示的な実施形態では、前述のように、所定の電圧閾値は、「ホットスイッチング」状態に関連する閾値であってもよく、補助回路14は、スイッチの機能および実装に応じて、スイッチング期間中にMEMSスイッチ24の両端の電圧レベルおよびエネルギーレベルが、約1Vおよび50ナノジュールを超えることを防ぐ、または約10Vおよび5マイクロジュールを超えることを防ぐように機能する。MEMSスイッチ24の両端の電圧を低電圧レベルに制限することにより、MEMSスイッチの確実な動作を保証することができる。
例示的な実施形態では、MEMSスイッチ24が開位置と閉位置との間で移動され、補助回路14の作動/停止が実行されるシーケンスは、制御回路16によって制御され、MEMSスイッチ24に適切な保護を提供する。オンオフ制御信号が制御回路16によって受信されると(MEMSスイッチ24が開位置から閉位置へ、または閉位置から開位置へ移動されることを示す)、制御回路16は、まず補助回路14を作動させて、負荷電流の少なくとも一部をMEMSスイッチ24から補助回路14へ分流させるようにする。補助回路14が作動されると、制御回路16は、ドライバ回路38に制御された電圧をMEMSスイッチ24に供給させて、開位置から閉位置へ、または閉位置から開位置へMEMSスイッチ24の作動を開始させ、MEMSスイッチ24の両端の電圧は、補助回路14の作動に基づいてスイッチング動作中にクランプされる。MEMSスイッチ24が開位置または閉位置に完全に移動した後、これはMEMSスイッチ24の動作状態に関して制御回路16に与えられたフィードバックに基づいて検出され得るが、制御回路16は、補助回路14を停止させ、全負荷電流が閉MEMSスイッチ24を通過するか、全負荷電圧が開スイッチ接点24の両端で維持される。
ここで図5を参照すると、図1のMEMSリレー回路10で使用できる補助回路14、ならびにMEMSスイッチング回路12および制御回路16へのその接続の詳細図が例示的な実施形態により示されている。図5に示すように、補助回路14は、MEMSスイッチ24に並列に接続され、補助回路14の第1の接続部44は、電源端子20に接続されたMEMSスイッチ24の側に接続され、補助回路14の第2の接続部46は、電源端子22に接続されたMEMSスイッチ24の側に接続されている。補助回路14は、図示の実施形態では、並列に配置された一対のMOSFET50とMOSFET52(それぞれMOSFET Q1とMOSFET Q2とも呼ばれる)で構成されたソリッドステートスイッチング回路48を含むが、他の適切なソリッドステートスイッチをMOSFETの代わりに用いることができることが認識される。補助回路14はさらに、MOSFET50とMOSFET52の間に配置された共振回路54(直列に配置されたインダクタ56およびコンデンサ58からなる)ならびに共振回路54のコンデンサ58を充電する充電回路60を含む。
補助回路14の構成は、電源回路18からMEMSリレー回路10に供給される負荷電流ILOADの大きさに依存して、低電流モードまたは高電流モードの選択によって、低電流モードと高電流モードの2つの別個の動作モードで機能することを可能にする。低電流動作モードでは、MOSFET50はオンされて電流を流し、MOSFET52はオフ状態のままであり、非導通状態にある。MOSFET52がオフであることに加えて、共振回路54もまた、補助回路14が低電流モードにあるときには作動されない。高電流動作モードでは、MOSFET50およびMOSFET52の両方をオンにして電流を流し、共振回路54を作動させてMOSFET50から電流を流して共振させる。共振回路54のインダクタ56およびコンデンサ58が共振モードで動作するとき、それらの両端の電圧は、MOSFET52およびMOSFET50の導通電圧であり、非常に小さいことに留意されたい。したがって、ピーク共振電流は非常に高くなる可能性があり、中程度のインダクタンスおよび容量値、ならびにプリチャージされたコンデンサ電圧(充電回路60によって充電される)を伴う。共振によって、プリチャージされたコンデンサ電圧が大幅に回復する。
MEMSスイッチング回路の動作に対して低電流モードおよび高電流モードで補助回路14を動作させるための制御回路16によって実現される技術が、図6に示され、より詳細に説明される。最初に技術62において、オンオフ信号が、制御回路によってステップ64で受信され、MEMSスイッチ24の開位置から閉位置へ、または閉位置から開位置への望ましい/必要な移動を示す。制御回路16によってオンオフ信号を受信すると、ステップ66において、補助回路14を低電流動作モードで動作させるか高電流動作モードで動作させるかの決定が制御回路16によって行われる。この決定を行うために、制御回路16は、1つまたは複数の検知装置からフィードバックを受信し、検知装置は、電圧センサ68および/または電流検知回路70、Isense(図5参照)を含むことができ、MEMSスイッチ24の両端の電圧(開位置にあるとき)またはMEMSスイッチ24を通って流れる電流(閉位置にあるとき)を検知するように配置される。
MEMSスイッチ24が全開位置にあるとき(および閉位置に移行するとき)、電圧センサ68(例えば比較器)はMEMSスイッチ24の両端の電圧を検知する。MEMSスイッチ24が全開位置にあるとき(および閉位置に移行するとき)、電圧センサ68は、MEMSスイッチ24の両端の電圧を検知し、そこから電流を計算することができる。電圧センサ68によって検知された電圧のレベルは、制御回路16によって分析され、スイッチを通る関連する電流が閉位置にあるときにいくらであるかを決定し、どの補助回路動作モードを使用すべきかの決定もなされる。すなわち、電圧センサ68によって検知された電圧が、全負荷電流がMOSFET Q1を通過するときの、MOSFET Q1の関連する電圧降下Vds1が十分に低く、MEMSスイッチ24の両端の電圧もまた十分に低いレベルである場合、制御回路16は、ステップ72に示すように、補助回路14が低電流動作モードで動作すべきであると判断する。逆に、電圧センサ68によって検知された電圧が、全負荷電流がMOSFET Q1を通過するときの、MOSFET Q1の関連する電圧降下Vds1が高すぎてMEMSスイッチ24の信頼性のある動作にならないレベルである場合(すなわち、MEMSスイッチ24の両端の電圧が高すぎる場合、例えば、ホットスイッチング閾値を超える場合)、制御回路16は、補助回路14が高電流動作モードで動作すべきであると判断する。別の実施形態では、MEMSスイッチ24が全開位置にあるとき(および閉位置に移行するとき)、MEMSスイッチ24の両端の電圧を電圧センサ68を介して検知するのではなく、制御回路16は、代わりに単純にデフォルトで高電流モードで補助回路14を動作させることができることが認識される。
MEMSスイッチ24が全閉位置にあるとき(および開位置に移行するとき)、電流検知回路70は、MEMSスイッチ24を流れる電流を検知する。電流検知回路70によって検知された電流のレベルは、どの補助回路動作モードを使用すべきかを決定するために、制御回路16によって分析される。すなわち、電流検知回路70によって検知された電流が、全負荷電流がMOSFET Q1を通過するときの、MOSFET Q1の関連する電圧降下Vds1が十分に低く、MEMSスイッチ24の両端の電圧もまた十分に低いレベルである場合、制御回路16は、ステップ72に示すように、補助回路14が低電流動作モードで動作すべきであると判断する。逆に、電流検知回路70によって検知された電流が、全負荷電流がMOSFET Q1を通過するときの、MOSFET Q1の関連する電圧降下Vds1が高すぎてMEMSスイッチ24の信頼性のある動作にならないレベルである場合(すなわち、MEMSスイッチ24の両端の電圧が高すぎる場合、例えば、ホットスイッチング閾値を超える場合)、制御回路16は、補助回路14が高電流動作モードで動作すべきであると判断する。
ステップ66において、72で示すように、制御回路16は、低電流モード動作で補助回路14を動作させることができると判断すると(電圧センサ68または電流検知回路70からのフィードバックに基づく)、制御回路16は、ステップ75で制御信号を補助回路14に送り、MOSFET Q1を作動させて、MOSFET Q1の作動により、電流がそれを通って流れることができる。MOSFET Q1が作動された後、ステップ76で制御回路16は、MEMSスイッチ24の作動をさせる制御信号をドライバ回路38に送る。MEMSスイッチ24がオフからオンにされる/作動されるとき、まず、MOSFET Q1をオンにして、負荷電流がMOSFET Q1を流れるようにし(ステップ75)、MEMSスイッチ24の両端の電圧がVds1になり、これはMOSFET Q1の両端の電圧である。MOSFET Q1が作動された後、MEMSスイッチ24は、ステップ76でオンになる/閉じられ、MEMSスイッチ24の両端の電圧は、MOSFET Q1の作動に基づいて所望の閾値未満に制御される。MOSFET Q1は、MEMSスイッチ24が完全に閉じるまで作動されたままであり、MEMSスイッチ24が完全に閉じられた時点で、MOSFET Q1は、ステップ78でオフになり、補助回路14が停止される。MEMSスイッチ24がオンからオフにされる/作動されるとき、MOSFET Q1は最初にオンにされ、その結果、負荷電流ILOADの小さな部分がMOSFET Q1に分流され、負荷電流の大部分はオン抵抗が低いので、引き続きMEMSスイッチ24を通って流れる。MOSFET Q1が完全に作動された後、MEMSスイッチ24は、ステップ76でオフ/開位置に移動し、MEMSスイッチ24の両端の電圧はMOSFET Q1のVds1のオン電圧によって制限される。MEMSスイッチ24が全開位置に移動すると、負荷電流全体がMOSFET Q1に流れ、次にステップ78でMOSFET Q1がオフになり(すなわち、補助回路14が停止される)、負荷電流ILOADはオフ状態のMEMSリレー回路10との接続が切断される。
ステップ66において、74で示すように、制御回路16は、高電流モード動作で補助回路14を動作させるべきであると判断すると(電流検知回路からのフィードバックに基づく)、制御回路16は、ステップ80で制御信号を補助回路14に送り、MOSFET Q1を作動させ、共振回路54およびMOSFET Q2を作動させ、MOSFET Q1およびMEMSスイッチ24を流れる電流を減少させる。すなわち、MOSFET Q1が完全にオンになると、共振回路54およびMOSFET Q2がオンになり、共振回路54は共振電流をMOSFET Q2に向かう方向に流れるようにさせ(図示のようにMOSFET Q2に向かう方向にコンデンサ58のプリチャージを介して)、MOSFET Q1を通る電流を減少させる。共振回路54およびMOSFET Q2が作動された後、制御回路16は、ステップ82でMEMSスイッチ24の作動をさせる制御信号をドライバ回路38に送り、MOSFET Q1を通る電流が許容できる低レベルに減少すると、MOSFET Q1の両端に許容できる電圧Vds1と、MEMSスイッチ24の両端の対応する許容できる電圧レベルをもたらし、作動中に所定の閾値未満である。
高電流モードの補助回路14の動作において、MEMSスイッチ24がオフからオンになる/作動されるとき、MOSFET Q1の作動が実行され、負荷電流ILOADがそれを流れているとき、MOSFET Q2はオンになり、共振回路54は、共振電流をMOSFET Q2に向かう方向に流し、MOSFET Q1を流れる電流が減少する。MOSFET Q2が作動すると、共振電流はMOSFET Q1を通る電流を減少させ、したがって、MOSFET Q1の両端の電圧Vds1を十分に低いレベルに低下させ、MEMSスイッチ24はオンになる/閉じられ(ステップ82)、MEMSスイッチ24の両端の電圧は、MOSFET Q1およびMOSFET Q2の作動に基づいて所望の閾値未満に制御される。MOSFET Q1およびMOSFET Q2は、MEMSスイッチ24が完全に閉じるまで作動されたままであり、MEMSスイッチ24が完全に閉じられた時点で、MOSFET Q2はステップ84でオフになり(IQ2が方向転換した後に)、共振は、インダクタ電流がゼロになった後、つまり1共振周期後、停止する。共振が終了すると、ステップ86でMOSFET Q1がオフになり、補助回路14が完全に停止する。
高電流モードの補助回路14の動作において、MEMSスイッチ24がオンからオフになる/作動されるとき、MOSFET Q1の作動が実行され、負荷電流ILOADがそれを流れているとき、MOSFET Q2はオンになり、共振回路54は、共振電流をMOSFET Q2に向かう方向に流し、MEMSスイッチ24およびMOSFET Q1を流れる合成電流が減少する。MEMSスイッチ24およびMOSFET Q1を通って流れる結合電流が減少し、それに伴ってMEMSスイッチ24およびMOSFET Q1の両端の電圧レベルが十分に低いレベルに低下すると、MEMSスイッチ24は、低い電圧でオフになる/開かれる(ステップ82)。MOSFET Q1およびMOSFET Q2は、MEMSスイッチ24が完全に開くまで作動されたままであり、MEMSスイッチ24が完全に閉じられた時点で、MOSFET Q2はステップ84でオフになり(IQ2が方向転換した後に)、共振は、インダクタ電流がゼロになった後、つまり1共振周期後、停止する。共振が終了すると、ステップ86でMOSFET Q1がオフになり、補助回路14が完全に停止し、負荷電流はオフ状態のMEMSリレー回路10との接続が切断される。
図5に示し説明した補助回路14は、電源端子20および電源端子22でDC電力を加えるMEMSリレー回路10に接続された電源回路18と共に使用され、補助回路14の構造は、電源回路が、電源端子20および電源端子22でAC電力を加えるMEMSリレー回路10に接続されたときに変更されることが認識される。ここで図7を参照すると、別の実施形態による、AC電力をMEMSリレー回路10に供給する電源回路と共に使用するための補助回路90が示されている。図7の補助回路90は、図5の補助回路14と比較して、MOSFET50およびMOSFET52の各々が背中合わせに接続された1対のMOSFET、すなわちMOSFET92、MOSFET94およびMOSFET96、MOSFET98によって置き換えられている点が異なる。ACアプリケーションでは、(コンデンサ58の)プリチャージされたコンデンサ電圧の極性は、実際の負荷電流ILOADに基づいてライン周期で変更される。例えば、実際の負荷電流が電源端子20から電源端子22までのとき、図7の100に示すように、コンデンサ電圧の極性は第1の方向になる。このようにして、共振電流は実際のMEMSスイッチ電流を減少させる。実際の負荷電流が電源端子22から電源端子20に流れるとき、コンデンサ電圧の極性は、図7の102に示すように、第2の方向になるように反転され、共振電流はこの場合も、実際のMEMSスイッチ電流を減少させる。補助回路90では、コンデンサ値が小さく、コンデンサ電圧も小さく、周波数が低いので、電力損失は非常に小さくなる。
ここで図8を参照すると、さらに別の実施形態において、図5に示し説明された補助回路14を組み込んだMEMSリレー回路10の構造は、補助回路を電源回路から電気的に絶縁するように変更される。このような絶縁を提供するために、MEMSスイッチ104を補助回路14と直列に配置して、補助回路14を電源回路18から選択的に接続および切断する。例示的な実施形態では、MEMSスイッチ104は、MOSFET50と補助回路14の第2の接続部46との間に、MOSFET50と直列に配置され、補助回路14の漏れを開放する。
図5、図7および図8に示す補助回路14および補助回路90は、MEMSスイッチング回路12の両端の電圧を制御するための低コストで小さな選択肢を有益に提供する。補助回路14は、2つのMOSFET50およびMOSFET52と、1つのインダクタ56と、1つのコンデンサ58とを必要とするだけである。低電流モードまたは高電流モードの2つの動作モードのうちの1つで補助回路14を動作させることにより、MOSFET50のオン抵抗に関して柔軟性が得られ(つまり、オン抵抗はあまり小さくする必要はない)、MOSFET50のコストを低くでき、MOSFET52のオン抵抗に対する特定の要件はない。さらに、インダクタ56およびコンデンサ58が共振モードで動作する場合、それらの両端の電圧は、MOSFET52およびMOSFET50の導通電圧であり、非常に小さく、ピーク共振電流は、適度なインダクタ値およびコンデンサ値とプリチャージコンデンサ電圧を伴い非常に高くなる可能性がある。
ここで図9を参照し、また図1および図5に戻って参照すると、図1のMEMSリレー回路10で使用できる制御回路16、ならびにMEMSスイッチング回路12および補助回路14へのその接続の詳細図が例示的な実施形態により示されている。制御回路16は、制御入力端子40および制御入力端子42とその制御出力端子105および制御出力端子107(すなわち、低電圧「制御側」106から高電圧「電力側」108)との間の電気的絶縁を提供し、MEMSスイッチング回路12および補助回路14に対するスイッチング信号電力の転送を制御するために必要な論理回路を提供するように構成されている。制御回路16は、(制御端子40および制御端子42を介して受信した)オンオフ制御信号および電力を、MEMSリレー回路10の制御側106から、MEMSリレー回路10の電力側108のMEMSスイッチング回路12に転送することを提供し、オンオフ制御信号および電力は絶縁バリアを横切って転送される。
図9に示すように、制御回路16は、制御端子40に接続され、それによって受信されるオンオフ信号によって制御され、オンオフ信号が論理ハイ論理ロー信号である発振器110を含む。論理レベルのオンオフ信号は、発振器110に電圧Voscおよびオンオフ信号が論理ハイである場合「第1の信号特性」を、またオンオフ信号が論理ローである場合には「第2の信号特性」を有する電気パルス(すなわち、「第1の電気パルス」)を発生させる。一実施形態では、論理レベルのオンオフ信号は、オンオフ信号が論理ハイである場合に第1の周波数Fで、オンオフ信号が論理ローである場合に第2の周波数Fで発振器110に電気パルスを生成させる。別の実施形態では、論理レベルのオンオフ信号は、PWM(パルス幅変調)モードで発振器を動作させ、ここで発振器のデューティサイクルは変化する(すなわち、パルス幅が変化する)が周波数は一定である。すなわち、オンオフ信号が論理ハイである場合、発振器110は、第1のデューティサイクルDC(例えば、50%のデューティサイクル)で電気パルスを出力し、オンオフ信号が論理ローである場合、発振器110は、第2のデューティサイクルDC(例えば、10%のデューティサイクル)で電気パルスを出力する。実際には、PWMモードは、制御回路16内のパルストランス(以下にさらに詳細に説明する)を単一の周波数で動作するように設計することができ、設計を単純化するので好ましい。ドライバ112は、制御回路16内の低電圧バッファとして働き、さらに発振器110の電流駆動/搬送能力を高める(すなわち、電流ブーストを提供する)発振器110に接続される。
図9にさらに示すように、制御回路16は、パルストランス114を含み、これは低電圧制御側106を高電圧電力側108(すなわち、MEMSスイッチ24のゲートおよびMOSFET50およびMOSFET52(補助回路14内)にインターフェースする役割を果たし、さらに矩形の電気パルス(すなわち、速い立ち上がり時間および立ち下がり時間ならびに比較的一定の振幅を有するパルス)の形態のような制御信号および電力が伝送される電気的絶縁バリアを提供する。パルストランス114の一次側は、制御回路16の低電圧側106に設けられ、パルストランス114の二次側は、制御回路16の高電圧側108に設けられている。例示的な実施形態では、パルストランス114は、2つの巻線を有するように構成されてもよく、制御端子で0〜5Vから10V(補助回路内のMOSFET50およびMOSFET52を駆動するため)および/または60〜80V(MEMSスイッチ24を駆動するため)への変換などの電圧増加の適切なレベルを提供するが、トランスには他の数の巻線を設けることができることが認識される。動作中、パルストランス114は、発振器110から第1の電気パルスを受信し、発振器110から供給される第1の電気パルスと同じ信号特性を有する(すなわち、同じ第1の周波数もしくは第2の周波数、または同じ第1のデューティサイクルもしくは第2のデューティサイクルのいずれかで)が、第1の電気パルスから電気的に絶縁されている「第2の電気パルス」を出力する。
制御回路16には、一次側のコンデンサ116、二次側のコンデンサ120、二次側のダイオード122も含まれている。パルストランス114は、コンデンサ116、コンデンサ120、およびダイオード122の構成で動作して、制御側の電圧Vと電力側の電圧Vが同じ形状を有する(すなわち、同じ周波数および/またはデューティサイクル)ように、DC電圧回復を提供し、電圧VおよびVは、電気的に絶縁され、異なるアースに参照される。
また、制御回路16には、ダイオード126およびコンデンサ128からなるピーク電圧検出器124が含まれている。ピーク電圧検出器124は、電圧Vのピーク電圧を検出する機能を有し、MEMSドライバ回路38と、パルス検出回路130と、補助回路14用の他の制御回路およびドライバ回路とを含む、MEMSリレー回路10の高電圧側108(MEMSスイッチ側)にあるすべての電子回路の電源として使用することができ、ピーク電圧検出器124の出力Vccが出力端子105に供給される。
例示的な実施形態では、制御回路16内の追加のダイオード132および抵抗器134が、パルストランス114によって生成された第2の電気パルスを取り出し、この電圧は、図9のVpulseを指す。ダイオード132および抵抗器134を通過した後、第2の電気パルスはパルス検出回路130に供給される。本発明の実施形態によれば、パルス検出回路130は、パルス信号の周波数、すなわち、第2の電気パルスが第1の周波数Fであるか第2の周波数Fであるかを決定/検出し、またはパルス信号のデューティサイクル、すなわち第2の電気パルスが第1のデューティサイクルDCであるかデューティサイクルDCであるかを決定/検出する(パルス幅を検出することによって)ように構成することができる。次いで、パルス検出回路130は、この決定に基づいて、MEMSスイッチング回路12への電力および制御信号の送信を制御する。制御回路16は、電気パルス信号を取り出すためにダイオード132および抵抗器134を含むものとして示されているが、電圧Vを直接パルス検出回路130に接続することが可能であるため、制御回路16の代替バージョンではこれらの構成要素を省略することができる。
動作中、および第2の電気パルスの周波数を決定するように構成されている場合、パルス検出回路130は、パルストランス114から出力される第2の電気パルスの周波数(Vの周波数と同じ)を検出する。パルス検出回路がVpulseの周波数が第1の周波数Fであることを検出すると、(MEMSスイッチ24のスイッチングを制御するために)ドライバ回路38に供給される生成制御信号Vconの電圧は論理ハイになり、オンオフ信号はハイであり、したがって、MEMSスイッチを閉位置に作動させる。パルス検出回路130が第2の電気パルスの周波数が第2の周波数Fであることを検出すると、(MEMSスイッチ24のスイッチングを制御するために)ドライバ回路38に供給される生成制御信号Vconの電圧は論理ローになり、オンオフ信号はローであり、したがって、MEMSスイッチを開位置に作動させる。
動作中、および第2の電気パルスのデューティサイクルを決定するように構成されている場合、パルス検出回路130は、パルストランス114から出力される第2の電気パルスのデューティサイクル(Vのデューティサイクルと同じ)を検出する。パルス検出回路がVpulseのデューティサイクルが第1のデューティサイクルDCであることを検出すると、(MEMSスイッチ24のスイッチングを制御するために)ドライバ回路38に供給される生成制御信号Vconの電圧は論理ハイになり、オンオフ信号はハイであり、したがって、MEMSスイッチを閉位置に作動させる。パルス検出回路130が第2の電気パルスのデューティサイクルが第2のデューティサイクルDCであることを検出すると、(MEMSスイッチ24のスイッチングを制御するために)ドライバ回路38に供給される生成制御信号Vconの電圧は論理ローになり、オンオフ信号はローであり、したがって、MEMSスイッチを開位置に作動させる。
図9の制御回路16は、リレー回路の制御側と電力側との間の電気的絶縁を有益に提供し、MEMSスイッチおよび補助回路は電力側で制御信号を受信する。制御回路はまた、1つのパルストランスおよび低コストの電子回路のみを使用して、低電圧側から高電圧側への電力の転送および制御信号の送信を提供するので、制御回路はより小型で低電力消費を示し、簡素化された回路であり、そのすべてがMEMSリレー回路の製造および使用に関連するコストを削減する。
本発明の実施形態の技術的貢献は、MEMSスイッチおよびそのスイッチング期間中にMEMSスイッチの両端の電圧を制限する付随する補助スイッチを動作させるコントローラ実装技術を提供することである。制御回路は、MEMSスイッチのオンオフの時間の間に補助回路を選択的に作動させて、電流を補助回路に分流させ、それによってMEMSスイッチの両端間の電圧を所定の閾値電圧より低いレベルにクランプし、制御回路は、位置/状態間のMEMSスイッチの作動が完了した後に補助回路を停止させる。
したがって、本発明の一実施形態によれば、スイッチングシステムは、MEMSスイッチとドライバ回路とを含むMEMSスイッチング回路を含み、MEMSスイッチング回路は、負荷電流を受け取るために電源回路に接続可能である。スイッチングシステムはまた、MEMSスイッチング回路と並列に連結された補助回路を含み、補助回路は、補助回路をMEMSスイッチの対向する側のMEMSスイッチング回路に接続する第1の接続部および第2の接続部と、第1のソリッドステートスイッチと、第1のソリッドステートスイッチと並列に接続された第2のソリッドステートスイッチと、第1のソリッドステートスイッチと第2のソリッドステートスイッチとの間に接続された共振回路とを含む。スイッチングシステムはさらに、MEMSスイッチング回路および補助回路に動作可能に接続され、MEMSスイッチング回路および補助回路に向かう負荷電流の選択的スイッチングを制御する制御回路を含み、第1のソリッドステートスイッチ、第2のソリッドステートスイッチおよび共振回路は、制御回路によって選択的に作動され、負荷電流の少なくとも一部をMEMSスイッチを分流して補助回路に流れるようにする。
本発明の別の実施形態によれば、MEMSリレー回路は、開位置と閉位置との間で移動でき、負荷電流を選択的に通過させるMEMSスイッチと、駆動信号を提供して、MEMSスイッチを開位置と閉位置との間で動かすように構成されるドライバ回路とを有するMEMSスイッチング回路を含む。MEMSリレー回路はまた、MEMSスイッチング回路に並列に接続され、MEMSスイッチの両端の電圧を選択的に制限する補助回路を含み、補助回路は、並列に接続された第1のMOSFETおよび第2のMOSFETを含む。MEMSリレー回路は、MEMSスイッチング回路および補助回路に動作可能に接続されてMEMSスイッチのスイッチングと、補助回路内の第1のMOSFETおよび第2のMOSFETの作動を制御する制御回路をさらに含む。補助回路は、低電流モードおよび高電流モードで選択的に動作可能であり、第1のMOSFETおよび第2のMOSFETに電流を選択的に流すことができ、低電流モードで第1のMOSFETはオンであり、第2のMOSFETはオフであり、高電流モードで第1のMOSFETおよび第2のMOSFETはオンである。
本発明のさらに別の実施形態によれば、MEMSスイッチング回路、補助回路および制御回路を含む微小電気機械システム(MEMS)リレー回路を制御する方法が提供される。この方法は、制御回路において、MEMSリレー回路の望ましい動作状態を含むオフ信号およびオン信号のうちの1つを受信することを含む。この方法はまた、受信されたオフ信号またはオン信号に応答して、制御回路からMEMSスイッチング回路のドライバ回路にドライバ制御信号を送信することを含み、ドライバ制御信号は、ドライバ回路に、MEMSスイッチング回路のMEMSスイッチに選択的に電圧を提供させ、MEMSスイッチを接触位置または非接触位置の間で作動させる。この方法はさらに、受信されたオフ信号またはオン信号に応答して補助回路制御信号を制御回路から補助回路に送信することを含み、補助回路制御信号は、補助回路を低電流モードまたは高電流モードで動作させて、補助回路内の並列に接続された第1のMOSFETおよび第2のMOSFETを電流が選択的に流れることを可能にする。
本明細書は、最良の形態を含んだ本発明の開示のために、また、任意の装置またはシステムの製作および使用、ならびに任意の組み込まれた方法の実行を含んだ本発明の実施がいかなる当業者にも可能になるように、実施例を用いている。本発明の特許可能な範囲は、特許請求の範囲によって定義され、当業者が想到する他の実施例を含むことができる。このような他の実施例が特許請求の範囲の字義通りの文言と異ならない構造要素を有する場合、または、それらが特許請求の範囲の字義通りの文言と実質的な差がない等価な構造要素を含む場合には、このような他の実施例は特許請求の範囲内であることを意図している。
本発明は、限られた数の実施形態に関して詳細に説明してきたが、本発明が、このような開示された実施形態に限定されないことは容易に理解されよう。むしろ、本発明は、これまでに説明していないが、本発明の趣旨および範囲に相応する、任意の数の変形、変更、置換または等価な構成を組み込むように修正されてもよい。さらに、本発明の様々な実施形態について説明してきたが、本発明の態様が、説明した実施形態の一部しか含まなくてもよいことが理解されるべきである。したがって、本発明は、前述の説明によって限定されるとみなされるべきではなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
10 MEMSリレー回路
12 MEMSスイッチング回路
14 補助回路
16 制御回路
18 電源回路
20 電源端子
22 電源端子
24 MEMSスイッチ
26 接点
28 片持ち梁
30 アンカー構造
32 基板
34 電極
36 ゲート電圧源
38 ドライバ回路
40 制御入力端子
42 制御入力端子
44 接続部
46 接続部
48 ソリッドステートスイッチング回路
50 MOSFET
52 MOSFET
54 共振回路
56 インダクタ
58 コンデンサ
60 充電回路
62 技術
68 電圧センサ
70 電流検知回路
90 補助回路
92 MOSFET
94 MOSFET
96 MOSFET
98 MOSFET
104 MEMSスイッチ
105 制御出力端子
106 制御側
107 制御出力端子
108 電力側
110 発振器
112 ドライバ
114 パルストランス
116 コンデンサ
120 コンデンサ
122 ダイオード
124 ピーク電圧検出器
126 ダイオード
128 コンデンサ
130 パルス検出回路
132 ダイオード
134 抵抗器

Claims (23)

  1. MEMSスイッチ(24)とドライバ回路(38)とを含む微小電気機械システム(MEMS)スイッチング回路(12)であって、負荷電流を受け取るために電源回路に接続可能である、MEMSスイッチング回路(12)と、
    前記MEMSスイッチング回路(12)と並列に接続された補助回路(14)と、
    前記MEMSスイッチング回路(12)および前記補助回路(14)に動作可能に接続され、前記MEMSスイッチング回路(12)および前記補助回路(14)に向かう負荷電流の選択的スイッチングを制御する制御回路(16)と
    を含むスイッチングシステム(10)であって、
    前記補助回路(14)は、
    前記補助回路(14)を前記MEMSスイッチング回路(12)に接続する第1接続部(44)および第2の接続部(46)と、
    第1のソリッドステートスイッチと、
    前記第1のソリッドステートスイッチと並列に接続された第2のソリッドステートスイッチと、
    前記第1のソリッドステートスイッチと前記第2のソリッドステートスイッチとの間に接続された共振回路(54)と
    を含み、
    前記第1のソリッドステートスイッチ、前記第2のソリッドステートスイッチおよび前記共振回路(54)は、前記制御回路(16)によって選択的に起動されて、前記MEMSスイッチ(24)が状態を変更する前に、前記負荷電流の少なくとも一部を前記MEMSスイッチ(24)から分流して前記補助回路(14)に流すことによって前記MEMSスイッチ(24)の両端の電圧を制限する、スイッチングシステム(10)。
  2. 前記共振回路(54)は、インダクタ(56)とコンデンサ(58)とを含み、前記コンデンサ(58)は、前記共振回路(54)を通って前記第2のソリッドステートスイッチに向かう方向に電流が流れるようにプリチャージされる、請求項1に記載のスイッチングシステム(10)。
  3. 前記補助回路(14)は、前記コンデンサ(58)をプリチャージするように構成されたプリチャージ回路をさらに含む、請求項2に記載のスイッチングシステム(10)。
  4. 前記制御回路(16)は、
    前記スイッチングシステム(10)の所望の動作状態を示すオンオフ信号を受信し、
    前記受信したオンオフ信号に応答して、前記ドライバ回路(38)に制御信号を送信して、前記MEMSスイッチ(24)を所定のスイッチング期間内で接触または非接触位置に作動させ、
    前記MEMSスイッチ(24)が前記接触位置と前記非接触位置との間でスイッチングしているスイッチング期間中に、前記負荷電流の少なくとも一部が前記補助回路(14)に向かって流れるように、前記補助回路(14)を作動させ、
    前記スイッチング期間の完了後に前記接触または非接触位置に達すると、前記補助回路(14)を停止させ、前記負荷電流が閉状態の前記MEMSスイッチ(24)を通って流れ、前記MEMSスイッチ(24)が開状態の時にその両端で全システム電圧を維持する
    ようにプログラムされる、請求項1に記載のスイッチングシステム(10)。
  5. 前記制御回路(16)は、前記補助回路(14)を低電流モードおよび高電流モードのうちの1つで動作させるようにプログラムされる、請求項4に記載のスイッチングシステム(10)。
  6. 前記MEMSスイッチ(24)を流れる電流および前記MEMSスイッチ(24)の両端の電圧のうちの少なくとも1つを検知するように配置された少なくとも1つの検知回路(70)をさらに含み、
    前記補助回路(14)を前記低電流モードおよび前記高電流モードのうちの1つで動作させる際に、前記制御回路(16)は、
    前記少なくとも1つの検知回路(70)から、前記検知された電流および電圧のうちの前記少なくとも1つに関する入力を受信し、
    前記検知された電流および電圧のうちの前記少なくとも1つをそれぞれ電流閾値および/または電圧閾値と比較し、
    前記検知された電流および電圧のうちの前記少なくとも1つが前記それぞれの電流閾値および/または電圧閾値を下回る場合、前記補助回路(14)を前記低電流モードで動作させ、
    前記検知された電流および電圧の前記少なくとも1つが前記それぞれの電流閾値および/または電圧閾値を上回る場合、前記補助回路(14)を前記高電流モードで動作させる
    ようにプログラムされる、請求項5に記載のスイッチングシステム(10)。
  7. 低電流モードで前記補助回路(14)を動作させる際に、前記制御回路(16)は、
    前記第1のソリッドステートスイッチを作動させて、前記負荷電流の少なくとも一部を前記第1のソリッドステートスイッチに流し、
    前記第1のソリッドステートスイッチの前記作動に続いて、前記制御信号を前記ドライバ回路に送信して、前記MEMSスイッチに、前記接触位置と前記非接触位置との間で作動させ始め、
    前記MEMSスイッチが前記接触位置または前記非接触位置に完全に作動されると、前記第1のソリッドステートスイッチを停止するようにプログラムされる、請求項5に記載のスイッチングシステム(10)。
  8. 高電流モードで前記補助回路(14)を動作させる際に、前記制御回路(16)は、
    前記第1のソリッドステートスイッチを作動させて、前記負荷電流の少なくとも一部を前記第1のソリッドステートスイッチに流し、
    前記負荷電流の前記少なくとも一部が前記第1のソリッドステートスイッチおよび前記第2のソリッドステートスイッチの両方を流れるように、前記共振回路(54)および前記第2のソリッドステートスイッチを作動させ、
    前記第1のソリッドステートスイッチおよび前記第2のソリッドステートスイッチおよび前記共振回路(54)の作動に続いて、前記制御信号を前記ドライバ回路(38)に送信して、前記MEMSスイッチ(24)に、前記接触位置と前記非接触位置との間で作動させ始め、
    前記MEMSスイッチ(24)が前記接触位置または前記非接触位置に完全に作動されると、前記第2のソリッドステートスイッチを停止し、
    前記共振回路(54)内の共振が停止した後に、前記第1のソリッドステートスイッチを停止させる
    ようにプログラムされる、請求項5に記載のスイッチングシステム(10)。
  9. 前記第1のソリッドステートスイッチと直列に配置された第3のソリッドステートスイッチと、
    前記第2のソリッドステートスイッチと直列に配置された第4のソリッドステートスイッチと
    をさらに含み、
    前記第1のソリッドステートスイッチ、前記第2のソリッドステートスイッチ、前記第3のソリッドステートスイッチ、および前記第4のソリッドステートスイッチは、前記電源回路(18)からAC電力を受信するように構成された補助回路(14)を提供する、
    請求項1に記載のスイッチングシステム(10)。
  10. 前記補助回路(14)と直列に配置されるように前記補助回路(14)の前記第2の接続部(46)に接続される追加のMEMSスイッチ(24)をさらに含み、前記追加のMEMSスイッチ(24)は、前記補助回路と前記電源回路との間の電気的分離を提供するために、前記補助回路(14)を前記電源回路(18)から選択的に接続および切断する動作ができる、請求項1に記載のスイッチングシステム(10)。
  11. 前記第1のソリッドステートスイッチおよび前記第2のソリッドステートスイッチは、作動時に電流を伝えるように構成されたMOSFETを含む、請求項1に記載のスイッチングシステム(10)。
  12. 前記MEMSスイッチ(24)は、直列スイッチおよびシャントスイッチのうちの1つを含む、請求項1に記載のスイッチングシステム(10)。
  13. MEMSスイッチング回路(12)であって、
    非接触位置と接触位置との間で移動でき、負荷電流を選択的に通過させるMEMSスイッチ(24)と、
    前記MEMSスイッチを前記非接触位置と前記接触位置との間で移動させるための駆動信号を提供するように構成されたドライバ回路(38)とを含む、MEMSスイッチング回路(12)と、
    前記MEMSスイッチ(24)に並列に接続され、前記MEMSスイッチ(24)の両端の電圧を選択的に制限する補助回路(14)であって、並列に接続された第1のMOSFETおよび第2のMOSFETを含む補助回路と、
    前記MEMSスイッチング回路(12)および前記補助回路(14)に動作可能に接続され、前記MEMSスイッチ(24)のスイッチングおよび前記補助回路(14)内の前記第1のMOSFETおよび前記第2のMOSFETの作動を制御する制御回路(16)と
    を含む、微小電気機械システム(MEMS)リレー回路(12)であって、
    前記補助回路(14)は低電流モードおよび高電流モードで選択的に動作可能であり、前記第1のMOSFETおよび前記第2のMOSFETに電流を選択的に流すことができ、前記低電流モードで前記第1のMOSFETはオンであり、前記第2のMOSFETはオフであり、前記高電流モードで前記第1のMOSFETおよび第2のMOSFETはオンである、微小電気機械システム(MEMS)リレー回路(12)。
  14. 前記補助回路(14)は、
    前記第1のMOSFETと前記第2のMOSFETとの間に接続され、インダクタ(56)とコンデンサ(58)とを含む共振回路(54)と、
    前記共振回路(54)が作動されたときに、前記共振回路(54)を通って前記第2のMOSFETに向かう方向に電流を流すように、前記コンデンサ(58)を選択的にプリチャージするように構成されたプリチャージ回路と
    をさらに含む、請求項13に記載のMEMSリレー回路(10)。
  15. 高電流モードで前記補助回路(14)を動作させる際に、前記制御回路(16)は、
    前記第1のMOSFETをオンにして、前記負荷電流の少なくとも一部を前記第1のMOSFETに流し、
    前記負荷電流の少なくとも一部が前記第1のMOSFETおよび前記第2のMOSFETの両方を流れるように、前記第2のMOSFETをオンにし前記共振回路(54)を作動させ、
    前記第1のMOSFETおよび前記第2のMOSFETおよび前記共振回路(54)を
    オンにすることに続いて、制御信号(54)を前記ドライバ回路(38)に送信して、前記MEMSスイッチ(24)に、前記非接触位置と前記接触位置との間で作動させ始め、
    前記MEMSスイッチ(24)が前記非接触位置または前記接触位置に完全に作動されると、前記第2のMOSFETをオフにし、
    前記共振回路(54)内の共振が停止した後に、前記第1のMOSFETをオフにする
    ようにプログラムされる、請求項14に記載のMEMSリレー回路(10)。
  16. 低電流モードで前記補助回路(14)を動作させる際に、前記制御回路(16)は、
    前記第1のMOSFETをオンにして、前記負荷電流の少なくとも一部を前記第1のMOSFETに流し、
    前記第1のMOSFETをオンにすることに続いて、前記制御信号を前記ドライバ回路(38)に送信して、前記MEMSスイッチ(24)に、前記非接触位置と前記接触位置との間で作動させ始め、
    前記MEMSスイッチ(24)が前記非接触位置または前記接触位置に完全に作動されると、前記第1のMOSFETをオフにする
    ようにプログラムされる、請求項13に記載のMEMSリレー回路(10)。
  17. 前記接触位置にあるときに前記MEMSスイッチ(24)を流れる電流を検知するように配置された電流検知回路(70)をさらに備え、
    前記制御回路(16)は、
    前記MEMSスイッチ(24)を流れる前記電流に関して前記電流検知回路(70)から入力を受信し、
    前記MEMSスイッチ(24)を流れる前記電流を電流閾値と比較し、
    前記MEMSスイッチ(24)を流れる前記電流が前記電流閾値を下回る場合、前記低電流モードで前記補助回路(14)を動作させ、
    前記MEMSスイッチ(24)を流れる前記電流が前記電流閾値を上回っている場合には、前記高電流モードで前記補助回路(14)を動作させる
    ようにプログラムされる、請求項13に記載のMEMSリレー回路(10)。
  18. 前記非接触位置にあるときに前記MEMSスイッチ(24)の両端の電圧を検知するように配置された電圧センサ(68)をさらに備え、
    前記制御回路(16)は、
    前記MEMSスイッチ(24)の両端の前記電圧に関して前記電圧センサ(68)から入力を受信し、
    前記MEMSスイッチ(24)の両端の前記電圧を電圧閾値と比較し、
    前記MEMSスイッチ(24)の両端の前記電圧が前記電圧閾値を下回る場合、前記補助回路(14)を前記低電流モードで動作させ、
    前記MEMSスイッチ(24)の両端の前記電圧が前記電圧閾値を上回っている場合には、前記補助回路(14)を前記高電流モードで動作させる
    ようにプログラムされる、請求項13に記載のMEMSリレー回路(10)。
  19. 前記制御回路(16)は、前記MEMSスイッチ(24)が前記非接触位置にあるとき、デフォルト動作モードとして前記高電流モードで前記補助回路(14)を動作させるようにプログラムされる、請求項13に記載のMEMSリレー回路(10)。
  20. 前記低電流モードまたは前記高電流モードで前記補助回路(14)を動作させる際に、前記制御回路(16)は、前記MEMSスイッチ(24)が前記非接触位置と前記接触位置との間を移動する間のスイッチング期間の間、前記第1のMOSFETをオンにするか、または前記第1のMOSFETおよび第2のMOSFETをそれぞれオンにするようにプログラムされる、請求項13に記載のMEMSリレー回路(10)。
  21. MEMSスイッチング回路(12)と、補助回路(14)と、制御回路(16)とを含む微小電気機械システム(MEMS)リレー回路(10)を制御する方法であって、
    前記制御回路(16)において、前記MEMSリレー回路(10)の所望の動作状態を含むオフ信号およびオン信号のうちの1つを受信し、
    前記受信されたオフ信号またはオン信号に応答して、前記制御回路(16)から前記MEMSスイッチング回路(12)のドライバ回路(38)にドライバ制御信号を送信し、前記ドライバ制御信号は、前記ドライバ回路(38)に、前記MEMSスイッチング回路(12)のMEMSスイッチ(24)に選択的に電圧を提供させ、前記MEMSスイッチ(24)を接触位置および非接触位置の間で作動させ、
    前記受信したオフ信号またはオン信号に応答して補助回路制御信号を前記制御回路(16)から前記補助回路(14)に送信し、前記補助回路制御信号は前記補助回路(14)を低電流モードまたは高電流モードで動作させて、前記MEMSスイッチ(24)が状態を変化させる前に、前記補助回路(14)内の並列に接続された第1のMOSFETおよび第2のMOSFETに電流を選択的に流すことによって、前記MEMSスイッチ(24)の両端の電圧を制御することを含む、方法。
  22. 前記低電流モードで前記補助回路(14)を動作させることは、
    前記補助回路(14)の前記第1のMOSFETをオンにして、電流が流れるのを可能にし、
    前記補助回路(14)の前記第2のMOSFETをオフにして、電流が流れるのを防止することをさらに含む、請求項21に記載の方法。
  23. 前記高電流モードで前記補助回路(14)を動作させることは、
    前記補助回路(14)の前記第1のMOSFETをオンにして、電流が流れるのを可能にし、
    前記補助回路の前記第2のMOSFETをオンにして、電流が流れるのを可能にし、
    前記補助回路(14)の共振回路(54)を作動させ、電流を前記第1のMOSFETから前記第2のMOSFETへ導くことをさらに含む、請求項21に記載の方法。
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