JP6821270B2 - 投薬機構 - Google Patents

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Description

関連出願の相互参照
本願は、日本国特願2015−128969号に基づく優先権を主張し、引用によって本願明細書の記載に組み込まれる。
本発明は、薬剤容器に充填された液状の薬剤を患者に投与するための投薬機構、投薬機構用のポンプユニットの製造方法に関するものである。
薬剤容器に充填された液状の薬剤(薬液)を患者に投与するための投薬機構として、例えば特許文献1に記載の輸液ポンプ装置がある。この輸液ポンプ装置は、ポンプを駆動させる本体(特許文献1では「電源ユニット」)に対してポンプユニットが取り付け・取り外し可能に構成されている。
ここで、投薬機構をコンパクト化するため、ポンプを特許文献2に記載された「マイクロダイヤフラムポンプ」のように、圧電素子(ピエゾ素子)を備えたポンプを用いることが考えられる。この圧電素子を備えたポンプは、圧電素子に電圧をかけることにより生じる駆動力でダイヤフラムを動かして流体の吸引・吐出を行うよう構成されている。
しかし、圧電素子は個体ごとに圧電定数が一定でないため、そのまま使用すると、ポンプへ入力される駆動周波数と吐出流量との関係に、個体ごとのばらつきが生じてしまう。このため、患者への正確な薬剤投与を行うためには、投薬機構において圧電素子を備えたポンプを用いる場合、吐出流量のばらつきは極力抑制される必要がある。よって、制御通りの吐出流量となるように制御を補正する必要がある。すなわち、薬剤投与に実際に用いるポンプを試運転し、駆動周波数と実際の吐出流量との関係を把握した上で、前記試運転で得た駆動周波数と吐出流量との関係を基にポンプの制御を補正する必要がある。
ところが、ポンプを別のものに交換する度に前記補正を行うことは煩雑である。特に、ポンプユニットを使い捨てとした場合には、短期間でポンプを交換することになるため前記問題が顕著となり、現実的には対応が困難となる。また、圧電素子の圧電定数の公称値を基にすること等により、ポンプへ入力される駆動周波数と吐出流量との関係を平均値化して、その平均値で一律に制御することも考えられるが、そうすると正確な制御が保証できなくなるので、投薬機構でこのような制御はできない。
日本国特開2005−168958号公報 日本国特開2013−117211号公報
そこで本発明は、圧電素子を備えたポンプを用い、ポンプを交換した場合に制御の補正を容易にできる投薬機構、投薬機構用のポンプユニットの製造方法を提供することを課題とする。
本発明は、薬剤容器と、本体と、該本体に取り付けられるポンプユニットとを備え、前記薬剤容器に充填された液状の薬剤を患者に投与するための投薬機構であって、前記ポンプユニットが、圧電素子により駆動されるポンプと、該ポンプの入出力に関する特性データを読取可能に保持する特性データ保持部と、を備え、前記本体が、前記特性データ保持部に保持された前記特性データを読み取る読取部と、前記読取部により読み取られた前記特性データを基に制御補正値を決定する補正部と、前記決定された制御補正値を基に前記ポンプを制御するポンプ制御部と、を備えたことを特徴とする投薬機構である。
そして、前記特性データは、前記ポンプに入力される駆動周波数と前記ポンプの吐出流量との関係についてのデータであり、前記ポンプ制御部は、前記ポンプに入力される駆動周波数を前記制御補正値に対応して増減させて前記ポンプを制御することができる。
そして、前記特性データ保持部は、前記読取部に対する一方向の情報提示をなす手段が用いられることができる。
また本発明は、圧電素子により駆動されるポンプと、該ポンプの入出力に関する特性データを読取可能に保持する特性データ保持部と、を備えた、投薬機構用のポンプユニットの製造方法であって、前記ポンプユニットにつき、前記ポンプに入力される駆動周波数と吐出流量との関係を、前記ポンプユニットを実際に用いて試運転することで、複数の駆動周波数に対する吐出流量の関係を示す複数の実測データを得る工程と、前記試運転で得られた前記複数の実測データを基に前記特性データを定める工程と、前記定められた特性データを特性データ保持部に保持させる工程と、を有することを特徴とする、投薬機構用のポンプユニットの製造方法である。
本発明における一実施形態の投薬経路を示す概略図である。 本実施形態の、蓋部を除去した状態の本体とポンプユニットを示す正面図である。 本実施形態の、蓋部を除去した状態の本体とポンプユニットを示す右側面図である。 本実施形態の、蓋部を除去した状態の本体とポンプユニットを示す、図2AのA−A矢視の縦断面図である。 本実施形態の、蓋部を除去した状態の本体とポンプユニットを示す背面図である。 本実施形態の投薬機構における要部のブロック図である。 本実施形態の投薬機構における制御部でなされる制御の補正に係る設定を示すフロー図である。 本実施形態の投薬機構における制御部でなされる制御の補正に係る、他の設定を示すフロー図である。
次に、本発明につき、一実施形態を取り上げて説明を行う。本実施形態の投薬機構1は、本体2と、本体2に着脱できるポンプユニット3とを備える。この投薬機構1は、図1に示すように、輸液バッグ等の薬剤容器F1から患者Pへと至る投薬経路Fの途中に取り付けられる。
図2A〜図2Dに示すように、本体2はポンプユニット3を保持して、種々の検知、制御、管理を行うための部分である。本体2に保持されたポンプユニット3には、図1に示すように薬剤容器側チューブF2と患者側チューブF5とが接続される。なお、説明の都合上図示を省略しているが、本体2の正面側には開閉可能な蓋部を備えている。この蓋部は、閉じた際にポンプユニット3の吸引側チューブ33及び吐出側チューブ34の側面に当接する。なお、図2A〜図2Dに示された上方側が投薬機構1の使用時における薬剤容器F1側(吸引側)であり、同下方側が使用時における患者P側(吐出側)となる。
本体2は、ポンプユニット3を嵌められる凹部であるポンプユニット配置凹部22を備えている。具体的形状は図示していないが、ポンプユニット配置凹部22の底面には本体側電気接点2P(図3参照)が設けられている。このポンプユニット配置凹部22にポンプユニット3を嵌めた際に、この本体側電気接点2Pからポンプユニット3へと、ポンプ31を駆動するための電力を供給できる。また、ポンプユニット配置凹部22には、ポンプユニット3が備える特性データ保持部38に保持された特性データを読み取る読取部27(図3参照)が設けられている。読取部27は、特性データ保持部38としてバーコード等が用いられる場合はCCDカメラが用いられ、ICチップ等が用いられる場合は電磁コイルが用いられる。図2A〜図2Dにおける、ポンプユニット配置凹部22の上下には、ポンプユニット3の吸引側チューブ33及び吐出側チューブ34を配置するチューブ配置溝23が形成されている。
本体2には、ポンプユニット3の送液状況を検知できるセンサが設けられている。このセンサとして本実施形態では、圧力センサ24と気泡センサ25とが設けられている。圧力センサ24は、本体2における薬剤容器F1側と患者P側との2箇所に設けられている。ただし、薬剤容器F1側または患者P側の1箇所にだけ設けられることもできる。
各圧力センサ24は、本体2に取り付けられたポンプユニット3における吸引側チューブ33及び吐出側チューブ34に対応する位置に設けられている。この圧力センサ24は、チューブ内の圧力が上昇するとチューブが膨張することでチューブの径寸法が拡大し、チューブ内の圧力が低下するとチューブが収縮することでチューブの径寸法が縮小する現象を利用し、吸引側チューブ33及び吐出側チューブ34の径寸法変化により各チューブ33,34内の圧力変化を検出するものである。
具体的に、各圧力センサ24には、図2A及び図2Cに示すように、チューブ33,34が嵌る溝を有する可動ブロック241が正面側と背面側との間で移動可能に設けられている。この可動ブロック241の背面側には、受けた荷重に引例して電圧を出力できる素子242が、可動ブロック241に当接して配置されている。チューブ33,34は本体2の蓋部(図示しない)により正面側への移動が規制されている。このため、チューブ33,34の拡大・縮小に応じて可動ブロック241が移動し、前記素子242にかかる荷重に応じて前記素子242から出力される電圧が変化することにより、各チューブ33,34内の圧力変化を検出できる。
もし、チューブが折り曲げられたこと等により投薬経路Fの途中区間で閉塞が生じた場合、ポンプユニット3におけるポンプ31よりも上流側の閉塞では、薬剤容器F1側から薬液が流れにくい状態のままポンプ31が吸引を行うため、ポンプ31の駆動の継続により、内部が負圧になって吸引側チューブ33が収縮する。一方、ポンプ31よりも下流側の閉塞では、患者P側に薬液が流れにくい状態でポンプ31が吐出するため、ポンプ31の駆動の継続により、内部が正圧になって吐出側チューブ34が膨張する。このため、圧力センサ24の検知により閉塞発生を把握できる。なお、閉塞解除後に不都合が生じないよう、ポンプユニット3には、閉塞時に生じる過剰薬液を逃がすための逃がし流路として、図1に示すようにバイパス配管35とバイパス開閉弁36とが設けられていてもよい。
これらの他、本体2には、例えばポンプユニット3のポンプ制御及び各センサの検知結果の処理及び記憶等を行う制御部261、電池を配置する内部電源部262、外部電源入力ジャック263、薬剤容器F1よりも患者P側に位置する、図示しない点滴筒に取り付けられた、滴下量等を検出する流量センサの検出値を入力する流量ジャック264、投薬履歴データやセンサ検知結果の出力等を行う通信用ジャック265を備えていてもよい。また、種々の情報を表示できる液晶ディスプレイ等を有する表示部266、操作ボタン等を有する入力部267(図3参照)を備えることもできる。また、図示していないが、アラーム音等を発するためのスピーカーやアラーム表示等を行うLEDランプ、蓋部が開放されたことを検知するセンサ、を備えていてもよい。また、患者Pの身体に本体2を装着するためのバンド等を取り付けるための部分、医療機関で用いられる点滴スタンド等に取り付けるための部分を備えることもできる。
制御部261は、読取部27により読み取られたポンプユニット3におけるポンプ31の特性データを基に制御補正値を決定する補正部2611と、前記決定された制御補正値を基にポンプ31を制御するポンプ制御部2612とを備える。
図1に示すように、ポンプユニット3は、ポンプ31、フリーフロー防止弁32、吸引側チューブ(吸引側配管)33、吐出側チューブ(吐出側配管)34等を備える。ポンプ31、フリーフロー防止弁32はケース37(図2A及びC参照)に収められて一体とされている。このため、ポンプユニット3の本体2への着脱が容易である。吸引側チューブ33及び吐出側チューブ34の先端には、薬剤容器F1または患者Pから延びるチューブF2,F5に接続できるコネクタ331,341を備える。
具体的形状は図示していないが、ケース37の背面には本体側電気接点2Pに接続できるポンプユニット側電気接点3P(図3参照)が形成されている。よって、ケース37の背面を本体2のポンプユニット配置凹部22の底面に一致させ、本体側電気接点2Pとポンプユニット側電気接点3Pとを電気的に接続する(図3参照)ことにより、ポンプ31に通電して駆動可能な状態とできる。
また、ポンプユニット3は、ポンプ31の入出力に関する特性データを読取可能に保持する特性データ保持部38を備える。前記特性データは、ポンプ31の個体ごとに異なっている。特性データとは、ポンプ31に入力される駆動周波数とポンプ31の出力である吐出流量との関係についてのデータである。特性データにポンプ31の個体ごとのばらつきがあることは、ポンプ31に内蔵された圧電素子の圧電定数が個体ごとに一定でないことにより、圧電素子によるダイヤフラムの動作(振動)が全ての個体で均一にならないことが一つの要因として考えられる。また、前記要因以外に他の要因も複合して影響している可能性がある。
この特性データは、個々のポンプユニット3につき、ポンプ31に入力される駆動周波数と吐出流量との関係を、ポンプユニット3を実際に用いて試運転することで、複数(本実施形態では6点)の駆動周波数に対する吐出流量の関係を示す複数の実測データを得、この実測データを基に定められる。
特性データ保持部38としては、本体2の読取部27に対する一方向の情報提示をなす手段が用いられることができ、一例としてはバーコード、QRコード(日本国における登録商標)等の2次元コード、ICチップのうち情報書込(上書)がされないもの等が挙げられるが、これらに限定されず、種々の手段を用いることができる。特性データ保持部38は例えばシート状に形成されたもののケース37の表面への貼付、または、ポンプユニット3への埋め込み等により、ポンプユニット3に形成される。特性データ保持部38として一方向の情報提示をなす手段が用いられることにより、読取部27が特性データの読み取りだけを行うように構成できるので、特性データ保持部38と読取部27の構成を簡素化できる。
ポンプ31は、液状の薬剤(薬液)を薬剤容器F1から吸引して患者Pへと吐出することができる。本実施形態ではダイヤフラム式のポンプが用いられている。ポンプ31としてダイヤフラム式のポンプを採用することで、モータが不要になるため、モータが必要なポンプに比べてポンプを小型化できる。このため、ポンプユニット3も小型化できるので投薬機構1を軽量化できる。よって、患者Pが投薬機構1を携帯する際の負担が小さくなり、特に薬液の常時投与が必要な患者Pにとってメリットが大きい。また、ダイヤフラム式のポンプでは薬液吐出量の制御を高精度で行える。本実施形態のポンプ31は圧電素子(ピエゾ素子)によりダイヤフラムが駆動されるポンプ、具体的には、集積化デバイスに関するMEMS技術を利用したポンプであって、例えば日本国特開2013−117211号公報に記載されたマイクロポンプが用いられる。
フリーフロー防止弁32は、ポンプ31が駆動していない場合に、重力により生じる薬液の圧力により、ポンプ31を通過する意図しない流れが生じることを防止するため設けられている。
吸引側チューブ33は、ポンプ31から薬剤容器F1側へ延びるチューブである。吐出側チューブ34は、ポンプ31から患者P側へ延びるチューブである。これらチューブ33,34は、例えばシリコンゴム等の軟質樹脂から形成されている。これらチューブ33,34の径寸法変化が本体2の圧力センサ24で検知されるため、材質(樹脂の配合、密度等)、管厚、管径につき、少なくとも圧力センサ24に配置される部分ではあらかじめ定められた誤差範囲内で形成されている必要がある。なお、本実施形態と異なり、配管を用いて圧力変化を検出しない場合には、ポンプユニット3に軟質のチューブを用いずに硬質のパイプを用いることもできる。
各チューブ33,34の先端にはコネクタ331,341を備える。コネクタ331,341は硬質樹脂製の汎用品であり、例えばねじ込みにより、図1に示すように、薬剤容器側チューブF2と患者側チューブF5(各々、ポンプユニット3のコネクタ331,341に接続できるような、「オス」「メス」の関係にある形状のコネクタF3,F4を備える)とに接続される。コネクタ331,341により、ポンプユニット3と薬剤容器側チューブF2とを分離でき、かつ、ポンプユニット3と患者側チューブF5とを分離できるので、投薬機構1に対する薬剤容器F1及び患者Pの距離を自由に設定できる。よって、患者Pが投薬機構1を携帯する際にチューブF2,F5が邪魔になりにくい。
本実施形態のポンプユニット3は使い捨てすることができる。このため、投薬機構1を衛生的かつ安全に使用できる。薬剤の種類や使用状況にもよるが、ポンプユニット3は通常3日程度、長い場合は30日程度で取り換えられる。ポンプユニット3を使い捨てとすることで、医療機関において臨床工学技士(ME)が行う吐出精度の検査が不要になる。よって、医療機関における投薬機構1の管理が容易になり、将来的には臨床工学技士の手を必要とせず、病棟単位で看護師等により投薬機構1を管理できるようになる可能性がある。なお場合によっては、ポンプユニット3は使い捨てとせず、再使用することもできる。
ここで、ポンプユニット3の製造方法について説明する。このポンプユニット3の製造方法は、少なくとも以下の3つの工程を有する。
一つは、ポンプ31に入力される駆動周波数とポンプ31の出力である吐出流量との関係を、ポンプユニット3を実際に用いて試運転することで、複数の駆動周波数に対する吐出流量の関係を示す複数の実測データを得る工程である。もう一つは、前記試運転で得られた前記複数の実測データを基に特性データを定める工程である。更にもう一つは、前記定められた特性データを特性データ保持部38に保持させる工程である。
複数の実測データを得る工程につき、本実施形態では異なる大きさの駆動周波数6点(n1,n2,…,n6)に対する吐出流量の実測データを得ている。このため本実施形態の特性データは、前記6点で区切られた、吐出流量7区間分(0〜n1(未満),n1(以上)〜n2(未満),…,n6(以上)〜)が定められる。
特性データの特性データ保持部38への保持は、特性データ保持部38としてバーコード、2次元コード等の印刷により形成される物が用いられる場合には、シート状体に特性データをコードに変換したものを印刷後、ケース37の表面に貼付されること、または前記コードをケース37の表面に直接印刷することによりなされる。また、特性データ保持部38としてICチップ等の電磁的な処理により形成される物が用いられる場合には、特性データを電磁的情報に変換したものを書き込み後、ケース37の表面に貼付されることによりなされる。ただし、これら例示した方法に限定されず、種々の方法で特性データを特性データ保持部38に保持させることができる。
次に、この投薬機構1の使用方法について簡単に述べる。まず、薬剤容器F1から延びるチューブF2と患者P側から延びるチューブF5(針F6が備えられていない場合はチューブF5に取り付けておく)をポンプユニット3に接続する。そして、チューブF2とチューブF5とが接続された状態のポンプユニット3を本体2に装着し、図1に示す状態とする。また必要な場合、点滴筒や流量センサを装着する。次に、投薬経路Fの気泡を抜く。そして針F6を患者Pに刺す。次にポンプ31の駆動を開始させる。これにより、ポンプ31によって薬液が患者Pの体内に送られる。
そして、ポンプユニット3を交換する場合、つまり、使用済みのポンプユニット3を本体2から取り外して、別の個体であるポンプユニット3を本体2に取り付ける場合の、制御部261でなされる制御の補正に係る設定について、図4のフロー図と共に説明する。
まず、看護師等の医療従事者がポンプユニット3を本体2にセットする(ステップS1)。その後医療従事者が本体2の電源を投入することにより、制御部261は読取部27を介して、特性データ保持部38に保持された特性データを読み込む(ステップS2)。次に、医療従事者による入力部267への入力により吐出流量が設定される(ステップS3)。
ステップS3にて設定された吐出流量が基準値n1以下である場合(ステップS4)、補正部2611は係数A,BにつきA=A1、B=B1と設定する(ステップS5)。
駆動周波数(Hz)は、係数A,Bから「A×流量(ml/h)+B」の式により決定される。ステップS5でA=A1、B=B2と設定されるので、前記式にA1とB2とが代入されて、ポンプ31に入力される駆動周波数が確定し(ステップS6)、制御の補正に係る設定が完了する(ステップS7)。
一方、ステップS3で設定された吐出流量が前記基準値n1を超えており、前記基準値n1よりも大きい基準値n2以下である場合(ステップS4、S8)、補正部2611は係数A,BにつきA=A2、B=B2と設定する(ステップS9)。駆動周波数の確定は前記と同じである。
前述のように本実施形態では特性データが7区間分(吐出流量が0〜n1(未満),n1(以上)〜n2(未満),…,n6(以上)〜)設定されるから、駆動周波数の確定は、医療従事者により設定された吐出流量が大きくなるにつれ7段階でなされることになる。
前記「確定された駆動周波数」は、ポンプ31を実際に運転した際に所望の吐出流量が吐出されるように、ポンプ31に入力される駆動周波数を制御補正値に対応して増減させた駆動周波数である。よって、ポンプ制御部2612は、ポンプ31に入力される駆動周波数を前記制御補正値に対応して増減させてポンプ31を制御する。これにより、ポンプユニット3を別の個体に交換しても、増減させた駆動周波数をポンプ31に入力することで所望の吐出流量を容易に得られるので、交換後のポンプユニット3の特性データに応じ、医療従事者により設定された吐出流量に対して少ないずれの吐出流量で薬液を患者Pに投与できる。
図5は、図4を変形したフロー図である。図5のフローでは血圧補正を行っていることが図4のフローと相違している。補正部2611においてA、Bの設定がされた(ステップS5、S9)後、血圧補正がなされるか否かを判断する(ステップS10)。血圧補正の要否は例えば医療従事者による入力部267への入力により、予め設定されることができる。また、投薬機構1が患者Pの血圧を測定できるように構成されている場合には、所定の血圧を境に血圧補正の要否を自動的に設定することもできる。
ステップS10にて否(図上「なし」)の場合は図4のフローと全く同じである。一方、是(図上「あり」)の場合は、補正部2611にあらかじめ設定されている補正係数にて補正された(ステップS11)上で駆動周波数が確定され(ステップS6)、制御の補正に係る設定が完了する(ステップS7)。
前記補正係数は、吐出流量の設定が図4のフローと同じ場合、駆動周波数が高くなるように補正される。これにより、患者Pへの薬液の投与量が血圧の影響により低下してしまうことを抑制できる。
このように、本実施形態の構成によれば、ポンプユニット3は特性データ保持部38を、読取部27が読取可能なように保持する。このため、ポンプユニット3を取り替えても制御補正値が容易に定まり、ポンプ31の個体ごとに異なる特性に応じた正確な制御を迅速に行うことができる。
このため、ポンプユニット3を使い捨てとし、短期間でポンプ31を交換することになっても問題なく対応できる。また、平均値で一律に制御することに比べて正確な制御を行える。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えることができる。
例えば複数の実測データを得る工程につき、前記実施形態では駆動周波数6点に対する吐出流量の実測データが得られるものとしたが、これに限定されず、例えば5〜12点の任意の点数とすることもできる。
最後に、前記実施形態(変形した形態を含む)の構成及び作用についてまとめておく。前記実施形態は、薬剤容器F1と、本体2と、該本体2に取り付けられるポンプユニット3とを備え、前記薬剤容器F1に充填された液状の薬剤を患者Pに投与するための投薬機構1であって、前記ポンプユニット3が、圧電素子により駆動されるポンプ31と、該ポンプ31の入出力に関する特性データを読取可能に保持する特性データ保持部38と、を備え、前記本体2が、前記特性データ保持部38に保持された前記特性データを読み取る読取部27と、前記読取部27により読み取られた前記特性データを基に制御補正値を決定する補正部2611と、前記決定された制御補正値を基に前記ポンプ31を制御するポンプ制御部2612と、を備える投薬機構1である。
これらの構成によれば、ポンプユニット3は特性データ保持部38を、読取部27が読取可能なように保持する。このため、ポンプユニット3を取り替えても制御補正値が容易に定まり、ポンプユニット3の個体ごとに異なる特性に応じた正確な制御を迅速に行うことができる。
そして、前記特性データは、前記ポンプ31に入力される駆動周波数と前記ポンプ31の吐出流量との関係についてのデータであり、前記ポンプ制御部2612は、前記ポンプ31に入力される駆動周波数を前記制御補正値に対応して増減させて前記ポンプ31を制御することができる。
この構成によれば、駆動周波数を増減させることで、目的とする吐出流量を容易に得られる。
そして、前記特性データ保持部38は、前記読取部27に対する一方向の情報提示をなす手段が用いられることができる。
この構成によれば、読取部27が特性データの読み取りだけを行うように構成できるので、特性データ保持部38と読取部27の構成を簡素化できる。
また前記実施形態は、圧電素子により駆動されるポンプ31と、該ポンプ31の入出力に関する特性データを読取可能に保持する特性データ保持部38と、を備えた、投薬機構用のポンプユニット3の製造方法であって、前記ポンプユニット3につき、前記ポンプ31に入力される駆動周波数と吐出流量との関係を、前記ポンプユニット3を実際に用いて試運転することで、複数の駆動周波数に対する吐出流量の関係を示す複数の実測データを得る工程と、前記試運転で得られた前記複数の実測データを基に前記特性データを定める工程と、前記定められた特性データを特性データ保持部38に保持させる工程と、を有する、投薬機構用のポンプユニット3の製造方法である。
この方法によれば、ポンプユニット3を実際に用いた試運転により特性データを定めるので、特性データを正確に定めることができる。
以上、前記実施形態によると、ポンプユニット3を取り替えても制御補正値が容易に定まり、ポンプユニット3の個体ごとに異なる特性に応じた正確な制御を迅速に行うことができる。よって、ポンプ31を交換した場合に制御の補正を容易にできる。
1 投薬機構
2 本体
261 制御部
2611 補正部
2612 ポンプ制御部
27 読取部
3 ポンプユニット
31 ポンプ
38 特性データ保持部
F1 薬剤容器
P 患者

Claims (2)

  1. 薬剤容器と、本体と、該本体に交換可能に取り付けられるポンプユニットとを備え、前記薬剤容器に充填された液状の薬剤を患者に投与するための投薬機構であって、
    前記ポンプユニットが、
    圧電素子と、
    圧電素子により駆動されるポンプと、
    該ポンプの入出力に関する特性データを読取可能に保持する特性データ保持部と、を備え、
    前記本体が、
    前記特性データ保持部に保持された前記特性データを光学的に読み取る読取部と、
    前記読取部により読み取られた前記特性データを基に制御補正値を決定する補正部と、
    前記決定された制御補正値を基に前記ポンプを制御するポンプ制御部と、を備え
    前記特性データが、前記圧電素子を駆動する駆動信号の駆動周波数と前記ポンプの吐出流量との関係についてのデータであり、
    前記特性データ保持部が、前記特性データを2次元コード化して前記ポンプユニットに表示する2次元コード表示であることを特徴とする投薬機構。
  2. 前記ポンプ制御部は、前記駆動周波数を前記制御補正値に対応して増減させて前記ポンプの吐出流量を制御する、請求項1に記載の投薬機構。
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