JP6820220B2 - 自動車 - Google Patents

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Description

本発明は、バッテリを搭載した自動車に関する。
ハイブリッド自動車や電気自動車等の車両には、駆動モータが設けられ、その駆動モータを動作させるためのバッテリが搭載されている。車両を駆動する駆動用高圧バッテリなどでは、充電や放電をする際に、化学反応による反応熱が発生して、バッテリ自体の温度が高くなる。バッテリの温度が高くなると、バッテリの性能が低下し、その状態で走行すると効率よく充放電できなくなる。その結果、バッテリの寿命に影響を及ぼしたり、車両の航続距離が短縮されるという問題が生じる。
近年、ハイブリッド自動車や電気自動車等の中には、外部の電力を非接触で受電することができる車両も生産されはじめ、走行中に充電が可能となる充電レーンの建設も行われている。走行中に充電を行うと、バッテリは、駆動と充電を同時に行うことになり、さらに発熱し、バッテリの寿命や航続距離に影響を及ぼしてしまう。また、それを抑制するために走行用の電力を受電電力で賄うようにすると充電器の発熱が課題となり、継続的に受電できずに航続距離に影響を及ぼしてしまう。そのため、バッテリや充電器を冷却する必要がある。
したがって、特許文献1に示されているように、充放電時のバッテリの発熱を、車室内の空気を用いて冷却することのできる冷却装置の開発がなされている。
特開2008−141945号公報
上記の特許文献1に示されている従来技術では、車室内の空気を用いているため、車室内の空調温度によっては、バッテリの冷却に、より多くの電力を消費してしまうおそれがある。このように冷却のために電力を消費してしまうと、その分、航続距離に使用できたはずの電力を失うこととなり、意図に反して航続距離が短縮されてしまう。
そこで、車室内の空気を用いることなく、車両走行時に生じる走行風(外気)を導入してバッテリを冷却することが考えられる。しかし、このように車両外の空気を導入しても、車両内における各部品による空気抵抗等により、航続距離が短縮されてしまうおそれがある。
本発明は、このような課題に鑑み、バッテリや充電器を効率的に冷却することで航続距離を延長することが可能な自動車を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の自動車は、バッテリと、バッテリを充電する充電器と、車両外の空気を取り込みバッテリまたは充電器を冷却するために流通させるダクトと、ダクトにおける空気の流量を制御する流量制御機構と、相異なる複数の流量による空気抵抗に対する車両の航続距離である抵抗航続距離を導出する抵抗航続距離導出部と、相異なる複数の流量による冷却度合いに対する車両の航続距離である冷却航続距離を導出する冷却航続距離導出部と、抵抗航続距離および冷却航続距離の双方に基づいて航続距離が最大となる流量を導出する流量導出部と、流量制御機構を導出された流量に制御する流量制御部と、を備える。
抵抗航続距離は、流量が大きいほど短くなるとよい。
冷却航続距離は、流量が大きいほど長くなるとよい。
ダクトに取り込まれる空気と冷却媒体との熱交換を行う第1熱交換機構と、冷却媒体とバッテリまたは充電器との熱交換を行う第2熱交換機構と、をさらに備えてもよい。
本発明によれば、バッテリや充電器を効率的に冷却することで航続距離を延長することが可能となる。
車両の構成を説明する図である。 車両の電気的な制御系の構成を説明する図である。 流量調整処理を説明するフローチャートである。 ルーバの各開度による空気抵抗に対する航続距離を示した図である。 ルーバの各開度に対する抵抗航続距離および冷却航続距離のいずれをも考慮した航続距離を示す図である。 冷却航続距離導出処理の流れを説明するためのフローチャートである。 図6の説明を補助するための図である。 第1の変形例を示す図である。 第2の変形例を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、車両10の構成を説明する図である。なお、以下では、車両10の進行方向を前方向、車両10の後退方向を後方向、鉛直上方向を上方向、鉛直下方向を下方向として説明する。
ここでは、車両(自動車)10は、エンジン(内燃機関)12や、駆動モータ(例えば、同期電動機)14が、駆動源として設けられたハイブリッド車(HV)、特に、外部電源50から非接触で電力を受け得るプラグインハイブリッド車(PHV)を例に挙げて説明する。しかし、プラグインハイブリッド車に拘わらず、バッテリ16を搭載した車両であれば、電気自動車(EV)等、様々な車両に本実施形態を適用できる。
図1に示すように、車両10には、エンジン12、駆動モータ14、バッテリ16、充電器18、ダクト20、および、流量制御機構22が搭載されている。エンジン12および駆動モータ14は、車体10aの前方向側に配される。バッテリ16および充電器18は、車体10aの中央における下方向側に配される。そして、車両10は要求トルクなどの走行状態に応じて、駆動モータ14に優先してエンジン12で走行したり、エンジン12に優先して駆動モータ14で走行したり、エンジン12と駆動モータ14とを併用して走行したりする。
バッテリ16(駆動用高圧バッテリ)は、複数のセルからなるリチウムイオン電池等の二次電池で構成され、充電器18によって変換された電圧(例えば、100V以上となるDC(直流)電力)で蓄電する。そして、バッテリ16から駆動モータ14に電力が供給(送電)される。
充電器18は、外部電源50より送出される電力を非接触で受電することが可能である。たとえば、駐車場等に設置されている充電スポット(外部電源50)上に停車し、そのスポットから発せられる電力を受電し、バッテリ16に蓄電する。あるいは、充電器18は、道路の一部である充電レーン(外部電源50)上を走行しながら、充電レーンより発せられる電力を受電することができる。
ダクト20は、一端が車体10aの前方向側に配され、他端がバッテリ16に向かって配され、車両10外の空気を取り込みバッテリ16および充電器18に流通させる。また、ダクト20内には流量制御機構22が配される。
流量制御機構22は、ルーバ22aによって構成される。ルーバ22aには、例えば不図示の開閉可能な長方形かつ板状の3枚の羽根部材が、枠組みに対し、羽根部材の短手方向に所定の間隔で平行に配されている。また、羽根部材は、ダクト20内の延在方向(空気の流れ方向)に対して直交(または交差)して設けられ、長手方向を中心軸として90度回転可能に軸支される。また、ルーバ22aは、後述する制御部100から指令を受けて、ダクト20内に取り込まれる空気量を調整する。
ところで、ハイブリッド車や電気自動車で使用されるバッテリ16は、駆動モータ14等に電力を送電する際や、充電する際に発熱する。バッテリ16は、常温より加熱された状態で使用され続けると、劣化し、寿命が短くなる。また、バッテリ16が発熱すると、それ以上の加熱を防ぐため、蓄電を制限せざるを得ない。そのため、航続距離が短くなってしまう。さらに、車両10が走行しながら充電する際には、バッテリ16は、送電と同時に充電も行うので、より多く発熱する。また、バッテリ16の劣化や寿命の短縮などを抑えるには、充電器18においてバッテリ16への安定した給電を実施する必要があるため、充電器18の発熱も課題となる。
そこで、車両10が走行する際に受ける車両10外の空気を取り込み、ダクト20を通じて発熱するバッテリ16に流通させて、バッテリ16および充電器18を冷却することが考えられる。
しかし、ダクト20が完全に開いていると、バッテリ16の冷却度合いは高くなるものの、走行抵抗(例えば、圧損)が生じる。言い換えると、ダクト20を通じて車体10aに車両10外の空気を取り込むと、車体10a内にある機構が障害(抵抗)となり、車体10aに取り込まれた空気が圧損となって、車両10の走行を妨げる。車両10の走行が妨げられると、車両10の駆動を補助すべくバッテリ16がより消費されてしまい、その結果、航続距離が短くなってしまう。
一方、ダクト20に取り込まれる車両10外の空気は、取り込まれる空気量が少ない方が、走行抵抗が少なく、航続距離は延びる。しかし、ダクト20に取り込まれる車両10外の空気量が少ないと、バッテリ16の冷却性能は低くなり、やはり、航続距離が短くなる。すなわち、走行抵抗と冷却性能とが航続距離に対してトレードオフの関係となる。そこで、本実施形態の車両10は、ダクト20、流量制御機構22、および制御部100を設けることで、航続距離を延長することを目的としている。
図2は、車両10の電気的な制御系の構成を説明する図である。車両10は、制御部100、記憶部110、GPS受信機120、残量センサ130、車速センサ140、温度センサ150、および流量制御機構22を含んで構成される。なお、図2中、実線の矢印は、車両10の電気的な接続を示す。
制御部100は、中央処理装置(CPU)、プログラム等が格納されたROM、ワークエリアとしてのRAM等を含む半導体集積回路で構成され、車両10全体を制御する。制御部100には、記憶部110、GPS受信機120、残量センサ130、車速センサ140、温度センサ150、および流量制御機構22が接続されている。
記憶部110は、HDD(Hard Disk Drive)やDVD−ROM、メモリカード等の記録媒体でなり、車両10が走行可能な道路の情報が対応付けられた地図画像を含む地図データが記憶されている。
GPS受信機120は、複数のGPS衛星からGPS信号(測位情報)を予め定められた周期で受信し、受信したGPS信号を制御部100に送信する。
残量センサ130は、バッテリ16の充電残量を検出し、検出した残量を示す残量信号を制御部100に送信する。
車速センサ140は、車両10の速度(走行速度)を検出し、検出した速度を示す速度信号を制御部100に送信する。
温度センサ150は、駆動モータ14の制御デバイス(駆動モータ14、バッテリ16および不図示のインバータ)の温度を検出し、検出した温度を示す温度信号を制御部100に送信する。
また、制御部100は、プログラムを遂行することで、車両位置特定部160、地図データ取得部162、抵抗航続距離導出部164、冷却航続距離導出部166、流量導出部168、および流量制御部170としても機能する。
車両位置特定部160は、GPS受信機120により取得されたGPS信号に基づいて、車両10の現在位置(経度および緯度)を特定する。
地図データ取得部162は、車両位置特定部160により特定された現在位置を基準として、予め設定された縮尺に対応する範囲の地図データを記憶部110から読み出す。
抵抗航続距離導出部164は、ルーバ22aの開度によって、ダクト20に取り込まれる車両10外の空気量によって受ける走行抵抗に基づいて、その走行抵抗に対する車両10の航続距離である抵抗航続距離を導出する。
冷却航続距離導出部166は、ルーバ22aの開度によって、ダクト20に取り込まれる車両10外の空気量による、バッテリ16の冷却度合いに基づいて、そのルーバ22aの開度(冷却される度合い)に対する車両10の航続距離である冷却航続距離を導出する。
流量導出部168は、抵抗航続距離導出部164および冷却航続距離導出部166の双方に基づいて導出されたパラメータ(値)により、航続距離が最大となる流量(ルーバ22aの開度)を導出する。
流量制御部170は、流量導出部168で導出された流量となるように、流量制御機構22(ルーバ22a)の開度を制御する。
(流量調整処理)
図3は、流量調整処理を説明するフローチャートである。制御部100は、以下に示す、流量調整処理を実行する。
(ステップS200)
制御部100は、まず、車両位置特定部160を通じて、GPS信号に基づいて、車両10が充電可能レーンを走行しているか否かを判断する。その結果、充電可能レーンを走行していれば(ステップS200におけるYES)、ステップS201に処理を移し、充電可能レーンを走行していなければ(ステップS200におけるNO)、ステップS202に処理を移す。なお、制御部100は、GPS信号に基づいて充電可能レーンを走行することを予め予測し、充電可能レーンを走行するであろうタイミングにおいて充電可能レーンを走行していると判断してもよい。
(ステップS201)
上記ステップS200において、車両10が充電可能レーンを走行していると判断されれば、制御部100は、残量信号に基づいて、バッテリ16の残量と充電可能量とを比較して、充電が可能か否かを判断する。その結果、充電が可能であれば(ステップS201におけるYES)、ステップS203に処理を移し、充電が可能でなければ(ステップS201におけるNO)、ステップS202に処理を移す。
(ステップS202)
上記ステップS200において、充電可能レーンを走行していないと判断される、あるいは、上記ステップS201において、充電が可能ではないと判断されれば、制御部100は、駆動モータ14の制御デバイスの温度あるいは車両10外の空気温度により、ルーバ22aの開度を制御する(通常制御)。
(ステップS203)
上記ステップS201において、充電が可能であると判断されれば、抵抗航続距離導出部164は、相異なる複数の流量(ルーバ22aの開度)による空気抵抗に対する車両10の航続距離である抵抗航続距離を導出する。
図4は、ルーバ22aの各開度による空気抵抗に対する航続距離(抵抗航続距離)を示した図である。なお、図4においては、横軸にルーバ22aの開度を示し、縦軸に抵抗航続距離を示す。開度は、図4中左側が0度(ルーバ22aが閉じられている)で、右側が90度(ルーバ22aが開かれている)となる。抵抗航続距離導出部164は、ルーバ22aの各開度(例えば、10度毎)それぞれに対する抵抗航続距離を全て導出する。図4に示すように、開度が小さい方が抵抗航続距離は長くなり、開度が大きくなるにつれ、抵抗航続距離は短くなる。なお、抵抗航続距離は、10個のパラメータ(値)が導出される。
(ステップS204)
上記ステップS203において、抵抗航続距離が導出されると、冷却航続距離導出部166は、相異なる複数の流量(ルーバ22aの開度)による冷却度合いに対する車両10の航続距離である冷却航続距離を導出する(冷却航続距離導出処理)。冷却航続距離導出部166は、ルーバ22aの各開度(例えば、10度毎)それぞれに対する冷却航続距離を全て導出する。冷却航続距離は、10個のパラメータ(値)が導出される。かかる冷却航続距離導出処理(ステップS204)については後程詳述する。
(ステップS205)
上記ステップS203およびステップS204において、ルーバ22aの10個の開度に対する10個の抵抗航続距離および10個の冷却航続距離が導出されると、流量導出部168は、導出された20個のパラメータ(値)に基づいて、航続距離が最長となるルーバ22aの開度を導出する。
図5は、ルーバ22aの各開度に対する抵抗航続距離(図4)および後述する冷却航続距離(図7(d))のいずれをも考慮した航続距離を示す図である。なお、図5においては、横軸にルーバ22aの開度を示し、縦軸に航続距離を示す。ここでは、各開度において、抵抗航続距離と冷却航続距離とを比較し、航続距離が長い方を抽出して図5のような折れ線を得ている。そして、流量導出部168は、図5中、航続距離が最長になる開度、例えば、開度70度を導出する。
(ステップS206)
上記ステップS205において、航続距離が最長となるルーバ22aの開度が導出されると、流量制御部170は、導出された開度に、ルーバ22aの開度を制御する。
(冷却航続距離導出処理ステップS204)
図6は、冷却航続距離導出処理の流れを説明するためのフローチャートであり、図7は、図6の説明を補助するための図である。
(ステップS204−1)
冷却航続距離導出部166は、残量信号に基づいて、当該流量調整処理時の走行状態から、要求される充電量(要求充電量)を算出する。つまり、車両10の状態において、充電設備からどのくらいの電力量を充電したいかを算出する。例えば、バッテリ16の残量が低く、車両10の速度が速い場合は、要求充電量は高くなる。
(ステップS204−2)
そして、冷却航続距離導出部166は、記憶部110から送信される地図データに基づいて、充電可能レーン(充電設備)の仕様(例えば、充電設備の距離や定格電力)を確認する。
(ステップS204−3)
そして、冷却航続距離導出部166は、速度信号、および、充電可能レーンの仕様に基づいて、これから走行する充電設備で、充電可能な電力量を算出する。ただし、要求充電量が充電可能な電力量より小さい場合、要求充電量を充電可能な電力量として計算する。このとき、算出された充電可能な電力量によって推定される冷却航続距離も算出される。ここで算出された推定される冷却航続距離は、冷却航続距離の最長の距離となる。
(ステップS204−4)
そして、冷却航続距離導出部166は、温度信号に基づいて、駆動モータ14の制御デバイスの温度を確認し、ステップS204−3で算出された充電量を充電する際にどのくらい駆動モータ14の制御デバイスの温度が上昇するかを推定する。ただし、この時点では、ルーバ22aの開度は0度(閉じている)とする。
(ステップS204−5)
そして、冷却航続距離導出部166は、ステップS204−4で推定された駆動モータ14の制御デバイスの温度上昇分に対して、当該流量調整処理時の車両10外の空気の温度(不図示の外気温センサから取得)と速度信号(車両10の速度)に基づいて、必要な流量(ルーバ22aの開度)を算出する。ここで算出されたルーバ22aの開度が、バッテリ16の冷却に必要な最大開度(図7中破線の開度)となる。
(ステップS204−6)
そして、冷却航続距離導出部166は、ルーバ22aの各開度に対して、どのくらいバッテリ16が冷却されるかを確認する。図7(a)は、ルーバ22aの各開度に対して、バッテリ16の冷却度合いを示した図である。なお、図7(a)においては、横軸にルーバ22aの開度を示し、縦軸にバッテリ16の冷却度合いを示す。図7(a)で示されるように、開度が上がるにつれ、バッテリ16は冷却される。ただし、ステップS204−5において、最大開度が算出されているので(図7(a)中破線の開度)、最大開度より大きい開度にする必要はない。
(ステップS204−7)
そして、冷却航続距離導出部166は、ルーバ22aの各開度に対して、充電可能量を算出する。図7(b)は、ルーバ22aの各開度に対して、バッテリ16の充電可能量を示した図である。なお、図7(b)においては、横軸にルーバ22aの開度を示し、縦軸にバッテリ16の充電可能量を示す。図7(b)で示されるように、開度が上がるにつれ、充電可能量は増加する。ただし、最大開度より大きい開度になっても、最大開度以上に充電可能量は増加しない。
(ステップS204−8)
そして、冷却航続距離導出部166は、上記ステップS204−7で算出された充電可能量に基づいて、冷却航続距離を算出する。図7(c)は、充電可能量に対して、冷却航続距離を示した図である。なお、図7(c)においては、横軸に充電可能量を示し、縦軸に冷却航続距離を示す。図7(c)で示されるように、充電可能量が増加するにつれ、冷却航続距離は長くなる。ただし、ステップS204−3で算出された推定される冷却航続距離よりも、冷却航続距離は長くならない。
(ステップS204−9)
そして、最終的に、冷却航続距離導出部166は、ルーバ22aの各開度に対して、冷却航続距離を算出する。図7(d)は、ルーバ22aの各開度に対して、冷却航続距離を示した図である。なお、図7(d)においては、横軸にルーバ22aの開度を示し、縦軸に冷却航続距離を示す。図7(d)で示されるように、開度が上がるにつれ、冷却航続距離は増加する。ただし、最大開度より大きい開度になっても、バッテリ16や充電器18が充分に冷却されるため、充電電力の観点においては、最大開度以上に冷却航続距離は長くならない。
そして、流量導出部168は、ステップS205において、ステップS203で抵抗航続距離導出部164が導出したルーバ22aの各開度に対して導出された10個の抵抗航続距離と、ステップS204−9で冷却航続距離導出部166が導出したルーバ22aの各開度に対して導出された10個の冷却航続距離に基づいて、航続距離が最長となるルーバ22aの開度を導出する。つまり、流量導出部168は、図4の開度ごとの抵抗航続距離および図7(d)の開度ごとの冷却航続距離のうち航続距離が長い方を抽出して、図5を導出し、航続距離が最長となるルーバ22aの開度を導出する。図5に示されるように、例えば、ルーバ22aの開度は70度が最適となり、最適となった70度に、ルーバ22aの開度が制御される。
以上説明したように、バッテリ16が搭載された車両10は、走行しながら充電する際、流量調整処理を行うことにより、航続が可能な距離を推定し、航続距離が最長になるようにダクト20に取り込む車両10外の空気量を調整しながら、バッテリ16や充電器18を冷却することができる。このように、本実施形態にかかる車両10によれば、バッテリ16や充電器18を適切に冷却しながら、電池寿命を長く確保できるようにしつつ、さらに、受電電力を最大限活用することで、航続距離を最長にすることが可能である。
(第1変形例)
上記実施形態では、流量制御機構22は、ルーバ22aであることを例に挙げて説明した。しかし、車両10が低スピードの場合、車両10外の空気を十分にダクト20に取り込めない場合もある。その場合、流量制御機構22に、ルーバ22aの他にファン22bを設けてもよい。
図8は、第1の変形例を示す図である。なお、上述した車両10と実質的に等しい構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。車両(自動車)30には、エンジン12、駆動モータ14、バッテリ16、充電器18、ダクト20、および、流量制御機構22が搭載される。ここで、流量制御機構22は、ルーバ22aとファン22bによって構成される。
ルーバ22aおよびファン22bは、ダクト20内に配される。ルーバ22aは、ダクト20の一端側に設けられる。ファン22bは、ダクト20の他端側、バッテリ16の近くに設けられる。ルーバ22aおよびファン22bは、制御部100の機能と連動し、ダクト20内に取り込まれる車両30外の空気量を調整する。
本実施形態と同様に、変形例の車両30においても、流量制御機構22および制御部100によって、ダクト20内に取り込まれる車両30外の空気量を調整して航続距離が最長となるように効率よくバッテリ16や充電器18を冷却することが可能となる。車両30によれば、車両30が低スピードで走行し、ダクト20に車両30外の空気が取り込まれにくい場合でも、ファン22bを使用することができ、バッテリ16の冷却効率を向上させつつ、航続距離を最長にすることが可能である。
(第2変形例)
上記実施形態では、ダクト20内に流通する空気が直接的に、バッテリ16および充電器18に当たることで、バッテリ16および充電器18が冷却されることを説明した。また、第1の変形例では、流量制御機構22に、ルーバ22aの他にファン22bを設け、ファン22bによる空気が直接的に、バッテリ16および充電器18に当たることで、バッテリ16および充電器18が冷却されることを説明した。しかし、バッテリ16および充電器18は、冷却媒体を介して、間接的に冷却されてもよい。
図9は、第2の変形例を示す図である。なお、上述した車両10と実質的に等しい構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。車両(自動車)40には、エンジン12、駆動モータ14、バッテリ16、充電器18、ダクト20、流量制御機構22および熱交換機構24が搭載される。ここで、流量制御機構22は、ルーバ22aによって構成される。ルーバ22aは、制御部100の機能と連動し、ダクト20内に取り込まれる車両40外の空気量を調整する。
熱交換機構24は、第1熱交換機構24aおよび第2熱交換機構24bによって構成される。第1熱交換機構24aは、ダクト20内におけるダクト20の他端側、バッテリ16の近くに設けられる。第2熱交換機構24bは、第1熱交換機構24aに接続され、バッテリ16(充電器18)を囲むように接して設けられる。
また、第1熱交換機構24aおよび第2熱交換機構24b内には、水などの冷却媒体(液体または気体)が充填される。冷却媒体は、第1熱交換機構24aおよび第2熱交換機構24b内を循環する。
第1熱交換機構24aにおいては、ダクト20内に流通する空気と冷却媒体とが熱交換することで、冷却媒体を冷却する。第2熱交換機構24bにおいては、冷却媒体が流通し、冷却媒体とバッテリ16および充電器18とが熱交換することで、発熱するバッテリ16および充電器18を冷却する。よって、冷却媒体が循環することによって、バッテリ16および充電器18は冷却される。
上述した実施形態と同様に、変形例の車両40においても、流量制御機構22、熱交換機構24および制御部100によって、ダクト20内に取り込まれる車両40外の空気量を調整して航続距離が最長となるように効率よくバッテリ16または充電器18を冷却することが可能となる。この際、バッテリ16および充電器18は、冷却媒体を介し間接的に冷却される。車両40によれば、バッテリ16または充電器18は、ダクト20内を流通する空気に直接当たらなくても、適切に冷却され、かつ、航続距離を最長にすることが可能である。
また、第2の変形例において、ファン22bをさらに設けてもよい。その際、ファン22bは、ファン22bから生じる風(空気)が第1熱交換機構24aに当たるように設けられる。この場合第1の変形例同様に、車両40が低スピードで走行し、ダクト20に車両40外の空気が取り込まれにくい場合でも、ファン22bを使用することで、かつ、熱交換機構24によって間接的に、バッテリ16の冷却効率を向上させつつ、航続距離を最長にすることが可能である。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態においては、制御部100が、車両位置特定部160、地図データ取得部162、抵抗航続距離導出部164、冷却航続距離導出部166、流量導出部168、および流量制御部170として機能する構成を例に挙げて説明した。しかし、車両位置特定部160、地図データ取得部162、抵抗航続距離導出部164、冷却航続距離導出部166、流量導出部168、および流量制御部170は、制御部100と別体で構成されてもよい。
なお、上述した実施形態では、ダクト20は、バッテリ16および充電器18に、取り込まれた空気を流通させるとして説明した。しかし、ダクト20は、バッテリ16または充電器18のいずれか一方に、取り込まれた空気を流通させてもよい。
また、上述した実施形態では、流量制御機構22を用いてバッテリ16を冷却すると述べた。しかし、バッテリ16が高発熱し、ダクト20に取り込まれる車両10外の空気では冷却が間に合わない場合には、車室内の空調を一時的に切断または弱くすることにより、駆動に使用される電力を抑え、バッテリ16の発熱を抑えてもよい。
また、上述した実施形態では、制御部100が流量制御機構22を制御する場合について述べたが、車両10の運転者に航続距離が最長となる速度を表示する表示器を車体10a内に設けてもよい。
また、上述した実施形態では、制御部100が流量制御機構22を制御する場合について述べたが、航続距離が最長となるように、制御部100は、駆動モータ14の消費電力を抑制させてもよい。
なお、上述した実施形態では、抵抗航続距離導出部164と冷却航続距離導出部166によって導出されたパラメータ(値)を比較して、流量が決定される場合について述べたが、決定された流量をさらに、通常制御を行った場合の開度に基づく航続距離と比較してもよい。
本発明は、バッテリを搭載した自動車に利用できる。
10、30、40 車両(自動車)
16 バッテリ
18 充電器
20 ダクト
22 流量制御機構
164 抵抗航続距離導出部
166 冷却航続距離導出部
168 流量導出部
170 流量制御部

Claims (4)

  1. バッテリと、
    前記バッテリを充電する充電器と、
    車両外の空気を取り込み前記バッテリまたは前記充電器を冷却するために流通させるダクトと、
    前記ダクトにおける前記空気の流量を制御する流量制御機構と、
    相異なる複数の流量による空気抵抗に対する車両の航続距離である抵抗航続距離を導出する抵抗航続距離導出部と、
    相異なる複数の流量による冷却度合いに対する前記車両の航続距離である冷却航続距離を導出する冷却航続距離導出部と、
    前記抵抗航続距離および前記冷却航続距離の双方に基づいて航続距離が最大となる流量を導出する流量導出部と、
    前記流量制御機構を導出された前記流量に制御する流量制御部と、
    を備える自動車。
  2. 前記抵抗航続距離は、前記流量が大きいほど短くなる請求項1に記載の自動車。
  3. 前記冷却航続距離は、前記流量が大きいほど長くなる請求項1または2に記載の自動車。
  4. 前記ダクトに取り込まれる前記空気と冷却媒体との熱交換を行う第1熱交換機構と、
    前記冷却媒体と前記バッテリまたは前記充電器との熱交換を行う第2熱交換機構と、
    をさらに備える請求項1から3のいずれか1項に記載の自動車。
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