JP6818635B2 - 過給機用遠心圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は自動車等に用いて好適な過給機用遠心圧縮機に関する。
過給機用遠心圧縮機は、インペラの外周部から前方に延びて吸込口を形成するシュラウド部をハウジングに備えている。この過給機用遠心圧縮機では、圧縮空気の圧力や流量がサージング域と称されるある過給機回転数で突然変動し始め、周期的な振動に発達するサージング現象の発生を防ぐ必要がある。
従来の過給機用遠心圧縮機では、例えば特許文献1に記載の如く、インペラで昇圧された圧縮空気の一部をインペラの外周域から取入れ、吸込口の側へ循環させる循環流路をシュラウド部に備える。これにより、吸込口の側からインペラに流入する空気流量を増大し、インペラの前縁の近傍における空気の流れを安定化し、サージング現象の発生を抑制しようとしている。
特開平9-133098号公報
しかしながら、特許文献1に記載の過給機用遠心圧縮機では、サージング域でのサージング現象の発生を抑制できるものの、サージング現象の発生のないサージング域外の過給機回転数でも、インペラで昇圧された圧縮空気の一部が循環流路に取入れられてしまい、或いはインペラの外周域から循環流路に取入れられる空気の流れによってインペラに入る空気の流れが徒らに乱れてしまい、過給効率及び過給圧力の低下を招くという不都合がある。
一方、例えば自動車に用いる過給機用遠心圧縮機の使用者にあって、サージング域でのサージング現象の発生の抑制を重視する使用者の存在だけでなく、サージング域での使用を極力避けつつ、過給効率及び過給圧力の改善によって出力の向上を求める使用者の存在も多い。
本発明の課題は、過給機用遠心圧縮機の形態を、簡易な構造により、サージング現象の発生の抑制を図るサージング抑制モードと、過給効率及び過給圧力の改善を図る出力向上モードのいずれかに選択的に設定替え可能にすることにある。
また、本発明の他の課題は、サージング抑制モードにおいて、サージング現象の発生をより効果的に抑制可能にすることにある。
請求項1に係る発明は、インペラの外周部から前方に延びて吸込口を形成するシュラウド部を備えたハウジングを有してなる過給機用遠心圧縮機であって、ハウジングと別体化されたシュラウド形成体によってシュラウド部を形成するとともに、シュラウド形成体をハウジングに設けたシュラウド取付部に取付固定可能にし、シュラウド形成体は、インペラの外周域から取入れた圧縮空気を吸込口の側へ循環させる循環流路をシュラウド部に備え、シュラウド形成体は、ハウジングのシュラウド取付部に対する取付固定位置を選択的に切換え可能にされ、循環流路をインペラの外周域に導通させる循環作業位置と、循環流路をインペラの外周域に導通させない循環停止位置のいずれかに選択的に設定替え可能にされるようにしたものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において更に、前記シュラウド形成体が、ハウジングのシュラウド取付部に対する循環作業位置に固定されたとき、シュラウド形成体における循環流路の入口部がハウジングのシュラウド取付部に備えた入口閉塞面から離隔されてインペラの外周域に対し開放され、ハウジングのシュラウド取付部に対する循環停止位置に固定されたとき、シュラウド形成体における循環流路の入口部がハウジングのシュラウド取付部に備えた入口閉塞面に当接してインペラの外周域に対し閉鎖されるようにしたものである。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明において更に、前記シュラウド形成体が相並ぶ複数の循環流路を備え、各循環流路はシュラウド形成体にストレートに貫通され、シュラウド形成体における各循環流路の出口部がシュラウド形成体の前側端面に開口され、シュラウド形成体における各循環流路の入口部がシュラウド形成体の後側端面の側に開口されるようにしたものである。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3のいずれかに係る発明において更に、前記シュラウド形成体の前側端面が、吸込口の側からインペラの側へ向けて縮径する絞り部を備え、この絞り部内にシュラウド形成体における循環流路の入口部が開口されてなるようにしたものである。
(請求項1)
(a)ハウジングと別体化されたシュラウド形成体を有するものとし、ハウジングのシュラウド取付部に対するシュラウド形成体の取付固定位置を循環作業位置と循環停止位置のいずれかに選択的に切換え可能にする簡易な構造とした。
そして、シュラウド形成体を循環作業位置に設定替えしたサージング抑制モードとすることにより、インペラの外周域から循環流路に取入れた圧縮空気を吸込口の側へ循環させる。これにより、過給機用遠心圧縮機が吸込口の側からインペラに流入する空気流量を増大させ、インペラの前縁の近傍における空気の流れを安定化させることで、サージング現象の発生の抑制を図ることができる。
また、シュラウド形成体を循環停止位置に設定替えした出力向上モードとすることにより、循環流路を用いるインペラの外周域から吸込口の側への圧縮空気の循環を停止させる。これにより、過給機用遠心圧縮機がインペラで昇圧された圧縮空気の一部を循環流路に取入れることを回避させ、或いはインペラの外周域から循環流路に取入れられる空気の流れによってインペラに入る空気の流れが徒らに乱れることを回避させ、過給効率及び過給圧力の改善を図ることができる。
(請求項2)
(b)シュラウド形成体は、ハウジングのシュラウド取付部に対する取付固定位置を切換え、シュラウド形成体における循環流路の入口部をハウジングのシュラウド取付部に備えた入口閉塞面に対して単に離隔又は当接させるという簡易な構造により、該シュラウド形成体の取付固定位置を容易に前記循環作業位置と循環停止位置のいずれかに設定できる。
(請求項3)
(c)シュラウド形成体に備えた複数の循環流路が、シュラウド形成体における前側端面から後側端面の側に向けてストレートに貫通したものとされる。これにより、各循環流路をストレートにして単純な形状とし、同時に、各循環流路の流路抵抗を小さくするものとし、この循環流路を用いたインペラの外周域から吸込口の側への圧縮空気の循環流量を安定的に確保し、サージング抑制モードにおけるサージング抑制効果を向上できる。
(請求項4)
(d)シュラウド形成体の前側端面を吸込口の側からインペラの側へ向けて縮径する絞り部とし、この絞り部内に上述(c)の循環流路の出口部を開口した。これにより、シュラウド形成体が、各循環流路を上述(c)の如くにストレートにし、各循環流路の出口部を該シュラウド形成体の前側端面に開口させるとき、吸込口から絞り部に沿って流入してくる空気流によって絞り部の表面に形成される負圧が該絞り部に開口する各循環流路の出口部を介してそれらの循環流路に空気吸込作用を及ぼす。従って、各循環流路の出口部を開口させるシュラウド形成体の前側端面が吸込口の側からインペラの側へ向かう該吸込口の軸方向に直交する垂直端面をなすものに比して、各循環流路におけるインペラの外周域から取り入れて吸込口の側へ循環する圧縮空気の循環流量を上記空気吸込作用の付加によって一層安定的に確保し、サージング抑制モードにおけるサージング抑制効果を向上できる。
(e)シュラウド形成体の前側端面が備える絞り部における周方向の複数位置に各循環流路の出口部を開口させ、シュラウド形成体の正面視の外観意匠性を向上できる。各循環流路が丸孔であれば、それらの入口部は絞り部の表面上で吸込口の軸方向に沿って長い楕円状を呈する。
図1は過給機用遠心圧縮機を示す斜視図である。 図2は過給機用遠心圧縮機のサージング抑制モードを示す断面図である。 図3は図2のIII-III線に沿う模式断面図である。 図4は過給機用遠心圧縮機の出力向上モードを示す断面図である。 図5は図4のV-V線に沿う模式断面図である。 図6はシュラウド形成体を示し、(A)は斜視図、(B)は正面図、(C)は背面図、(D)は側面図である。
過給機用遠心圧縮機100は、図1乃至図5に示す如く、インペラ10の前縁11の外周部から前方に延びて吸込口21を形成するシュラウド部31を備えたハウジング20を有する。また、ハウジング20は、インペラ10の後縁12の外周部にディフューザー22を介して連通するスクロール23を有する。インペラ10が駆動されて回転すると、空気が吸込口21からインペラ10に吸込まれて付勢され、その圧力が昇圧されるとともに、速度エネルギーが増大する。この空気はディフューザー22及びスクロール23を流れる過程で速度エネルギーが圧力に変換されることにより更に昇圧され、吐出口26から吐出される。
ここで、過給機用遠心圧縮機100は、ハウジング20と別体化されたシュラウド形成体30を有し、このシュラウド形成体30によってシュラウド部31を形成する。シュラウド形成体30は、ハウジング20に設けた円形孔状のシュラウド取付部24に後述する如くに取付け可能にされる。シュラウド取付部24は丸孔状内周面24Aと平坦状孔底面24Bとを備える。シュラウド形成体30は、図6に示す如くの筒状体をなし、筒外周面32Aと、筒内周面32Bと、前側端面32Fと、後側端面32Rを有し、筒外周面32Aをシュラウド取付部24の丸孔状内周面24Aに軸方向と周方向でスライド可能に嵌合し、後側端面32Rをシュラウド取付部24の平坦状孔底面24B(後述する入口閉塞面25と同じ)に接離し得るものとしている。
シュラウド形成体30は、インペラ10の前縁11より若干下流側における該インペラ10の外周域13から取入れた空気を吸込口21の側へ循環させる循環流路33をシュラウド部31に備える。
シュラウド形成体30は、ハウジング20のシュラウド取付部24に対する取付固定位置を選択的に切換え可能にされ、循環流路33をインペラ10の外周域13に導通させる循環作業位置(図2、図3)と、循環流路33をインペラ10の外周域13に導通させない循環停止位置(図4、図5)のいずれかに選択的に設定替え可能とする。
従って、過給機用遠心圧縮機100は、シュラウド形成体30が上述の循環作業位置に設定されたときにサージング抑制モードになり、シュラウド形成体30が上述の循環停止位置に設定されたときに出力向上モードになる。
具体的には、シュラウド形成体30は、ハウジング20において丸孔状内周面24Aに直交する方向に穿設されたボルト挿通孔に挿通されるボルト40が、選択的に螺合し得るねじ孔34Aとねじ孔34Bを筒外周面32Aの軸方向に沿う複数位置に備える。ねじ孔34Aが後側端面32Rに対してなす長さLaは、ねじ孔34Bが後側端面32Rに対してなす長さLbより短い(La<Lb)(図2、図6)。
これにより、シュラウド形成体30は、ハウジング20のシュラウド取付部24における丸孔状内周面24Aに対してスライドされ、ハウジング20に挿通されたボルト40をねじ孔34Aに螺合することにて、ハウジング20のシュラウド取付部24に対する循環作業位置(図2、図3)に固定される。このとき、シュラウド形成体30における循環流路33の入口部35iは、ハウジング20のシュラウド取付部24に備えた平坦状孔底面24Bにて形成される入口閉塞面25から間隔ΔL=(La−Lb)だけ離隔され、インペラ10の外周域13に対し開放される。
また、シュラウド形成体30は、ハウジング20のシュラウド取付部24における丸孔状内周面24Aに対してスライドされ、ハウジング20に挿通されたボルト40をねじ孔34Bに螺合することにて、ハウジング20のシュラウド取付部24に対する循環停止位置(図4、図5)に固定される。このとき、シュラウド形成体30における循環流路33の入口部35iは、ハウジング20のシュラウド取付部24に備えた平坦状孔底面24Bにて形成される入口閉塞面25に当接し、インペラ10の外周域13に対し閉鎖される。
更に、シュラウド形成体30は、相並ぶ複数の循環流路33を備え、各循環流路33はシュラウド形成体30の前側端面32Fから後側端面32Rに向けて、シュラウド形成体30の中心軸に沿う方向にストレートに貫通される。シュラウド形成体30における各循環流路33の出口部35oが前側端面32Fに開口され、シュラウド形成体30における各循環流路33の入口部35iが後側端面32Rに開口される。本実施形態において、各循環流路33は円形断面状のストレート孔からなる。但し、各循環流路33は角形断面又は異形断面状のストレート孔からなるものでも良い。
また、シュラウド形成体30の前側端面32Fは、吸込口21の側からインペラ10の側へ向けて縮径する絞り部37を備え、この絞り部37内にシュラウド形成体30における各循環流路33の出口部35oを開口させている。本実施形態において、絞り部37は吸込口21に向けて凸状の曲面をなす。但し、絞り部37は吸込口21に向けて凹状の曲面をなすもの、又は直線テーパ状をなすものでも良い。また、絞り部37とシュラウド形成体30の筒内周面32BとはR状をなす連続面により接続されることが好ましい。
また、シュラウド形成体30は筒外周面32Aに設けた環状溝38に装填されるOリング39を介してハウジング20のシュラウド取付部24における丸孔状内周面24Aに嵌合され、その嵌合部分の気密を図るとともに、シュラウド形成体30の振動の吸収を図っている。
本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
(a)ハウジング20と別体化されたシュラウド形成体30を有するものとし、ハウジング20のシュラウド取付部24に対するシュラウド形成体30の取付固定位置を循環作業位置と循環停止位置のいずれかに選択的に切換え可能にする簡易な構造とした。
そして、シュラウド形成体30を循環作業位置に設定替えしたサージング抑制モードとすることにより、インペラ10の外周域13から循環流路33に取入れた圧縮空気を吸込口21の側へ循環させる。これにより、過給機用遠心圧縮機100が吸込口21の側からインペラ10に流入する空気流量を増大させ、インペラ10の前縁11の近傍における空気の流れを安定化させることで、サージング現象の発生の抑制を図ることができる。
また、シュラウド形成体30を循環停止位置に設定替えした出力向上モードとすることにより、循環流路33を用いるインペラ10の外周域13から吸込口21の側への圧縮空気の循環を停止させる。これにより、過給機用遠心圧縮機100がインペラ10で昇圧された圧縮空気の一部を循環流路33に取入れることを回避させ、或いはインペラ10の外周域13から循環流路33に取入れられる空気の流れによってインペラ10に入る空気の流れが徒らに乱れることを回避させ、過給効率及び過給圧力の改善を図ることができる。
(b)シュラウド形成体30は、ハウジング20のシュラウド取付部24に対する取付固定位置を切換え、シュラウド形成体30における循環流路33の入口部35iをハウジング20のシュラウド取付部24に備えた入口閉塞面25に対して単に離隔又は当接させるという簡易な構造により、該シュラウド形成体30の取付固定位置を容易に前記循環作業位置と循環停止位置のいずれかに設定できる。
(c)シュラウド形成体30に備えた複数の循環流路33が、シュラウド形成体30における前側端面32Fから後側端面32Rに向けてストレートに貫通したものとされる。これにより、各循環流路33をストレートにして単純な形状とし、同時に、各循環流路33の流路抵抗を小さくするものとし、この循環流路33を用いたインペラ10の外周域13から吸込口21の側への圧縮空気の循環流量を安定的に確保し、サージング抑制モードにおけるサージング抑制効果を向上できる。
(d)シュラウド形成体30の前側端面32Fを吸込口21の側からインペラ10の側へ向けて縮径する絞り部37とし、この絞り部37内に上述(c)の循環流路33の出口部35oを開口した。これにより、シュラウド形成体30が、各循環流路33を上述(c)の如くにストレートにし、各循環流路33の出口部35oを該シュラウド形成体30の前側端面32Fに開口させるとき、吸込口21から絞り部37に沿って流入してくる空気流によって絞り部37の表面に形成される負圧が該絞り部37に開口する各循環流路33の出口部35oを介してそれらの循環流路33に空気吸込作用を及ぼす。従って、各循環流路33の出口部35oを開口させるシュラウド形成体30の前側端面32Fが吸込口21の側からインペラ10の側へ向かう該吸込口21の軸方向に直交する垂直端面をなすものに比して、各循環流路33におけるインペラ10の外周域13から取り入れて吸込口21の側へ循環する圧縮空気の循環流量を上記空気吸込作用の付加によって一層安定的に確保し、サージング抑制モードにおけるサージング抑制効果を向上できる。
(e)シュラウド形成体30の前側端面32Fが備える絞り部37における周方向の複数位置に各循環流路33の出口部35oを開口させ、シュラウド形成体30の正面視の外観意匠性を向上できる。各循環流路33が丸孔であれば、それらの入口部35iは絞り部37の表面上で吸込口21の軸方向に沿って長い楕円状を呈する。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、シュラウド形成体は、前側端面の側の大外径部と後側端面の側の小外径部を備え、大外径部と小外径部との境界部に段差部を備えるものとし、シュラウド形成体の前側端面寄りとなる大外径部には相並ぶ複数の循環流路を備え、シュラウド形成体の後側端面寄りとなる小外径部の外周側にはハウジングにおけるシュラウド取付部の丸孔状内周面の軸方向に沿う一部との間で周方向に連続する円環状循環流路が形成されるものとすることができる。このとき、シュラウド形成体の大外径部に備えた複数の各循環流路はシュラウド形成体にストレートに貫通され、シュラウド形成体における各循環流路の出口部はシュラウド形成体の前側端面に開口され、シュラウド形成体における各循環流路の入口部は上記円環状循環流路に連通するように、シュラウド形成体の後側端面寄りに位置する上記段差部に開口される。これにより、シュラウド形成体が備える各循環流路は、循環作業位置に設定されたシュラウド形成体がハウジングにおけるシュラウド取付部の丸孔状内周面の一部との間に形成する上記円環状循環流路を介して、インペラの外周域に導通可能にされる。
また、シュラウド形成体に備える循環流路は、相並ぶ複数の循環流路からなるものに限定されず、各循環流路がストレートに貫通して形成されるものにも限定されず、或いは環状の空気室を備えるものでも良く、いかなる形態からなるものでも良い。
また、シュラウド形成体に備える循環流路は、その前側端面に開口されず、その筒内周面に開口されても良い。
また、シュラウド形成体の前側端面は、必ずしも絞り部を備えるものに限定されない。
本発明によれば、過給機用遠心圧縮機の形態を、簡易な構造により、サージング現象の発生の抑制を図るサージング抑制モードと、過給効率及び過給圧力の改善を図る出力向上モードのいずれかに選択的に設定替えできる。
また、本発明によれば、サージング抑制モードにおいて、サージング現象の発生をより効果的に抑制できる。
10 インペラ
13 外周域
20 ハウジング
21 吸込口
24 シュラウド取付部
25 入口閉塞面
30 シュラウド形成体
31 シュラウド部
32F 前側端面
32R 後側端面
33 循環流路
35i 入口部
35o 出口部
37 絞り部
40 ボルト
100 過給機用遠心圧縮機

Claims (4)

  1. インペラの外周部から前方に延びて吸込口を形成するシュラウド部を備えたハウジングを有してなる過給機用遠心圧縮機であって、
    ハウジングと別体化されたシュラウド形成体によってシュラウド部を形成するとともに、シュラウド形成体をハウジングに設けたシュラウド取付部に取付固定可能にし、
    シュラウド形成体は、インペラの外周域から取入れた圧縮空気を吸込口の側へ循環させる循環流路をシュラウド部に備え、
    シュラウド形成体は、ハウジングのシュラウド取付部に対する取付固定位置を選択的に切換え可能にされ、循環流路をインペラの外周域に導通させる循環作業位置と、循環流路をインペラの外周域に導通させない循環停止位置のいずれかに選択的に設定替え可能にされる過給機用遠心圧縮機。
  2. 前記シュラウド形成体が、ハウジングのシュラウド取付部に対する循環作業位置に固定されたとき、シュラウド形成体における循環流路の入口部がハウジングのシュラウド取付部に備えた入口閉塞面から離隔されてインペラの外周域に対し開放され、ハウジングのシュラウド取付部に対する循環停止位置に固定されたとき、シュラウド形成体における循環流路の入口部がハウジングのシュラウド取付部に備えた入口閉塞面に当接してインペラの外周域に対し閉鎖される請求項1に記載の過給機用遠心圧縮機。
  3. 前記シュラウド形成体が相並ぶ複数の循環流路を備え、各循環流路はシュラウド形成体にストレートに貫通され、シュラウド形成体における各循環流路の出口部がシュラウド形成体の前側端面に開口され、シュラウド形成体における各循環流路の入口部がシュラウド形成体の後側端面の側に開口される請求項2に記載の過給機用遠心圧縮機。
  4. 前記シュラウド形成体の前側端面が、吸込口の側からインペラの側へ向けて縮径する絞り部を備え、この絞り部内にシュラウド形成体における各循環流路の出口部を開口させてなる請求項3に記載の過給機用遠心圧縮機。
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