JP6818587B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、全方位撮像やパノラマ撮像等の超広視野撮像に好適な撮像装置に関する。
上記のような超広視野撮像は、監視、TV会議、医療用内視鏡および科学的測量等の様々な分野で行われている。超広視野撮像を行うための方法として、複数のカメラで得られる複数の撮像画像を連続した1つの画像となるように繋ぎ合わせる技術が知られている。この際、複数のカメラの光学系の入射瞳位置が互いに異なると、該複数のカメラで得られる複数の撮像画像間に視差が生じ、これらを被写体のずれがないように繋ぎ合わせることが困難となる。
特許文献1には、複数の光学系をそれらの光路が互いに交差するように配置することで、それぞれの光学系の入射瞳位置を概ね一致させ、それぞれの光学系を通した撮像により得られる画像間の視差を低減することが可能な撮像装置が開示されている。
特開2014−002329号公報
しかしながら、特許文献1にて開示された撮像装置では、複数の光学系の光路が互いに交差しているため、いずれかの光学系を通過する光が他の光学系に不要光として入り込み、該他の光学系を通した撮像により良好な画像が得られなくなるおそれがある。
本発明の目的は、複数の光学系の光路を互いに交差させながらも、各光学系を通した撮像により良好な画像が得られるようにすることである。
本発明の一側面としての撮像装置は、互いに異なる方位を向いた複数の光学系を通した撮像により互いに繋ぎ合わされる複数の画像を取得する。複数の光学系は、それぞれの光路が互いに交差するように配置されている。該光路が交差する交差領域の周囲の領域に、複数の光学系のそれぞれを通過する光が他の光学系に入り込むことを制限する光制限部材が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、複数の光学系の光路を互いに交差させた撮像装置において、各光学系を通した撮像により良好な画像を取得することができる。
本発明の実施例1である撮像装置の水平断面図。 実施例1の撮像装置に用いられる光学系の断面図。 実施例1の撮像装置に用いられる光制限部材の水平断面図。 実施例1における光制限部材の垂直断面図。 本発明の実施例2である撮像装置に用いられる光制限部材の水平断面図。 実施例2における光制限部材の垂直断面図。 本発明の実施例3である撮像装置に用いられる光制限部材の垂直断面図。 本発明の実施例4である撮像装置に用いられる光制限部材の垂直断面図。 本発明の他の実施例である撮像装置の水平断面図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例1である撮像装置1を上方向から見たときの水平断面を示している。本実施例の撮像装置1は、水平周方向における複数位置に配置され、互いに異なる水平方位を向いた複数(本実施例では3つ)の光学系L0(L0a〜L0c)を有する。3つの光学系L0は、それらの光軸AXL(AXLa〜AXLc)が各光学系L0の物体側光学系である第1レンズ群L1と像側光学系である第2レンズ群L2との間の点Oで互いに交差するように配置されている。各光学系L0の第2レンズ群L2よりも像側には、撮像素子IMが設けられている。各撮像素子IMは、CMOSセンサやCCDセンサ等により構成され、各光学系L0が形成する被写体像を撮像(光電変換)する。
本実施例の撮像装置では、水平周方向における360°の撮像画角を得るために、それぞれ水平周方向に120°以上の撮像画角を有する3つの光学系L0を等角度間隔で配置している。各光学系L0は、該光学系L0の入射瞳位置(ノーダルポイント)の近傍に広い空気間隔が設けられている。3つの光学系L0は、この空気間隔内の点Oにおいて、それぞれの光軸AXLが互いに120°の角度(交差角)をなして互いに交差するように配置されている。
点Oは、3つの光学系L0の入射瞳位置であることが望ましい。すなわち、3つの光学系L0は、それらの入射瞳位置が互いに一致するように配置されることが望ましい。これにより、3つの光学系L0を通して視差の少ない3つの撮像画像を得ることができる。なお、「入射瞳位置が互いに一致する」とは、完全に一致する場合だけでなく、所定の許容範囲内でほぼ一致する場合も含む。
また、本実施例の撮像装置は、上記3つの撮像画像を連続した1つの画像となるように繋ぎ合わせる合成処理(以下、画像結合という)を行う。これにより、パノラマ画像や全方位画像を得ることができる。360°の撮像画角を得るために3つの光学系L0を用いることで、光学系L0ごとの撮像画角を180°よりも小さくすることができる。この場合、それぞれ180°以上の撮像画角を有する複数の光学系を用いる場合に比べて、各光学系L0の画角周辺部の被写体像の歪みが少ない射影方式を採用することができる。つまり、各撮像画像における被写体像の歪みを低減して画像結合を容易に行うことができる。
図2には、各光学系L0の光学構成を、その光軸AXLが直線状に延びるように展開して示している。図2において、左側が物体側(被写体側)であり、右側が像側(撮像面側)である。光学系L0は、物体側から順に、前述した第1レンズ群L1と第2レンズ群L2とを有する。IPは撮像素子IMの撮像面が配置される像面である。
また、図1に示すように、本実施例の撮像装置には、第1レンズ群L1と第2レンズ群L2の一部のレンズを保持する第1ホルダ10と、第2レンズ群L2の残りのレンズを保持する第2ホルダ11とを有する。さらに、図1および図2に示すように、第1ホルダ10の内側には、光制限部材110が配置されている。
本実施例では、図1に示すように、3つの光学系L0がそれぞれの第1レンズ群L1と第2レンズ群L2との間の点Oでそれぞれの光軸AXLが互いに交差するように、すなわちそれぞれの光路(図1に一点鎖線で示す)が互いに交差するように配置されている。3つの光学系L0(L0a〜L0c)のそれぞれの第1および第2レンズ群L1,L2は、他の光学系L0の光路外に形成されている。これにより、3つの光学系L0の光路が互いに交差する交差領域(点Оを含む領域)ISの外側かつ第1ホルダ10の内側、言い換えれば交差領域ISの周囲に所定幅で水平周方向に延びる周囲領域SSが形成される。本実施例では、この周囲領域SSに光制限部材110を設けている。つまり、各光学系L0において、交差領域ISと該交差領域ISに最も近い物体側のレンズ20(第1レンズ群L1)との間および交差領域ISと該交差領域に最も近い像側のレンズ21(第2レンズ群L2)との間に光制限部材110を設けている。
図3は光制限部材110の水平断面を示し、図4は光制限部材110の垂直断面を示している。光制限部材110は、遮光性の高い材料により単一の部材として形成され、3つの光学系L0の光軸AXLに対してそれぞれ直交する6つの側面が点Оを通る垂直軸を中心として交差領域ISを水平周方向に囲む多角筒形状である六角筒形状をベース形状として有する。6つの側面のうち各光学系L0の第1レンズ群L1に面する側面には開口部110bが形成され、第2レンズ群L2に面する側面には開口部110aが形成されている。すなわち、開口部110b,110aはそれぞれ、点Оを中心とした120°間隔で3つずつ形成されている。
開口部110b,110aはそれぞれ、各光学系L0の光軸AXLを中心とした円形に形成されている。開口部110bはこれが面する第1レンズ群L1における有効光束径と同じかそれよりも若干大きな直径を有し、開口部110aはこれが面する第2レンズ群L2における有効光束径と同じかそれよりも若干大きな直径を有する。光制限部材110において、水平周方向にて互いに隣り合う開口部110b,110aの間には遮光部110cが形成されている。
遮光部110cは、図3に破線で示すように、各光学系L0の第1レンズ群L1を通過した光がその光学系L0の第2レンズ群L2に入射して撮像素子IMに到達するのを許容する。しかし、遮光部110cは、図3に一点鎖線で示すように、第1レンズ群L1を通過した光の一部である不要光が他の光学系L0の第2レンズ群L2に入り込んで撮像素子IMに到達することを防ぐ。これにより、各撮像素子IMに到達する不要光による撮像画像の画質劣化を回避することができ、良好な結合画像(広視野画像)を得ることができる。
また、光制限部材110は、3つの光学系L0の光路が通る開口部110b,110aを除いて全周が繋がった形状を有するため、十分な強度を有し、その形状が安定的に維持される。なお、本実施例では光制限部材110が六角筒形状をベース形状として有する場合について説明したが、次に説明する実施例2のように円筒形状をベース形状として有してもよい。また、本実施例では、光制限部材110が単一の部材で形成されている場合について説明したが、これに限定されない。例えば、十分な強度を備える構成であれば、光制限部材110が複数の部材を組み上げて形成される構成であってもよい。
図5(a),(b)は、本発明の実施例2である撮像装置1に用いられる光制限部材120の水平断面を示している。図6(a),(b)は、光制限部材120の垂直断面を示している。本実施例の撮像装置1は、実施例1の撮像装置1と同じ3つの光学系L0(L0a〜L0c)を有する。そして、該3つの光学系L0の光路が交差する交差領域ISの周囲(交差領域ISと該交差領域ISに最も近い物体側のレンズとの間および交差領域ISと該交差領域ISに最も近い像側のレンズとの間)の周囲領域SSに光制限部材120が設けられている。なお、撮像装置1の基本的な構成は前述の実施例1と同じであり、共通する構成についての説明は省略する。
本実施例の光制限部材120は、遮光性の高い材料により単一の部材として形成されており、3つの光学系L0の光軸AXLが互いに交差する点Оを通る垂直軸を中心として交差領域ISを周方向に囲む円筒形状をベース形状として有する。光制限部材120の円筒面のうち各光学系LОの第1レンズ群L1に面する部分には開口部120bが形成され、第2レンズ群L2に面する部分には開口部120aが形成されている。すなわち、開口部120b,120aはそれぞれ、点Оを中心とした120°間隔で3つずつ形成されている。開口部120b,120aはそれぞれ、各光学系L0の光軸AXLを中心とした円形に形成されている。光制限部材120における開口部120bと開口部120aの間には遮光部120cが形成されている。光制限部材120は、3つの光学系L0の光路が通る開口部120b,120aを除いて全周が繋がった形状を有するため、十分な強度を有し、その形状が安定的に維持される。
また本実施例では、点Оを通って垂直方向に延びる軸回りで光制限部材120を回転させる回転機構125を有する。図5(a)および図6(a)は光制限部材120が第1の回転位置にある第1の状態を示す。
第1の状態において、開口部120bはこれが面する第1レンズ群L1の有効光束径と同じかそれよりも若干大きな直径を有し、開口部120bはこれが面する第2レンズ群L2の有効光束径と同じかそれよりも若干大きな直径を有する。このため、光制限部材120の遮光部120cは、各光学系L0の第1レンズ群L1を通過した光がその光学系L0の第2レンズ群L2に入射して撮像素子(図示せず)IMに到達するのを許容する。しかし、遮光部120cは、第1レンズ群L1を通過した光の一部である不要光が他の光学系L0の第2レンズ群L2に入り込んで撮像素子に到達することを防ぐ。これにより、各撮像素子IMに到達する不要光による撮像画像の画質劣化を回避することができ、良好な結合画像(広視野画像)を得ることができる。
図5(b)および図6(b)は、回転機構125により光制限部材120が120°回転駆動されて第2の回転位置にある第2の状態を示す。前述した第1の状態は、各光学系L0の光路を開放して各光学系L0を通した撮像を可能とする状態である。
これに対して第2の状態は、遮光部120cによって各光学系L0の光路を遮蔽する状態である。光制限部材120を第1の位置(第1の状態)から第2の位置(第2の状態)に回転させることでシャッタとして機能させることができる。このようなシャッタを有することにより、ローリングシャッタ歪み等の画質劣化を低減することができる。
さらに、単一部材としての光制限部材120を回転させることで、3つの光学系L0に対して同時にシャッタ動作を行うことができる。このため、3つの光学系L0を通した撮像により取得された3つの撮像画像をパターンマッチング等により繋ぎ合わせる画像結合を行う際に被写体のずれが生じにくく、良好な広視野画像を得ることができる。さらに、光制限部材120に対して1つの回転機構125を設けるだけで済み、撮像装置を小型化することができる。
図7(a),(b)は、本発明の実施例3である撮像装置1に用いられる光制限部材130の垂直断面を示している。以下の説明において、実施例1と共通する構成要素には、図示はしていなくても実施例1と同符号を付す。なお、撮像装置1の基本的な構成は前述の実施例1と同じであり、共通する構成についての説明は省略する。
本実施例の撮像装置1も、実施例1の撮像装置と同じ3つの光学系L0(L0a〜L0c)を有する。本実施例でも、3つの光学系L0の光路が交差する交差領域の周囲(交差領域と該交差領域に最も近い物体側のレンズとの間および交差領域と該交差領域に最も近い像側のレンズとの間)の周囲領域に光制限部材130が設けられている。
ただし、本実施例における光制限部材130は、上側の第1の光制限部材131と下側の第2の光制限部材132とに分かれている。そして本実施例は、第1および第2の光制限部材131,132を上下方向(周方向を含む面に対して直交する方向)における互いに反対方向に同量ずつ移動させる移動機構135を有する。図7(a)は、第1および第2の光制限部材131,132が上下方向において最も離れた第1の状態を示す。また、図7(b)は、第1および第2の光制限部材131,132が上下方向において最も近づいた第2の状態を示す。
第1および第2の光制限部材131,132はそれぞれ、遮光性の高い材料により単一部材として形成されている。第1および第2の光制限部材131,132はそれぞれ、3つの光学系L0の光軸AXLに対してそれぞれ直交する6つの側面が点Оを通る垂直軸を中心として交差領域を周方向に囲む六角筒形状をベース形状として有する。
第1の光制限部材131の6つの側面のうち各光学系L0の第1レンズ群L1に面する側面には、上部が半円形状を有して下方に延びる開口部131bが形成されている。第2の光制限部材131の6つの側面のうち各光学系L0の第1レンズ群L1に面する側面には、下部が半円形状を有して上方に延びる開口部132bが形成されている。第1の光制限部材131の6つの側面のうち各光学系L0の第2レンズ群L2に面する側面には、下向きV形状の開口部131aが形成されている。
第2の光制限部材132の6つの側面のうち各光学系L0の第2レンズ群L2に面する側面には、上向きV形状の開口部132aが形成されている。すなわち、開口部131b,132bおよび開口部131a,132aはそれぞれ、点Оを中心とした120°間隔で3つずつ形成されている。第1の光制限部材131における開口部131b,131aの間および第2の光制限部材132における開口部132b,132aの間にはそれぞれ、遮光部131c,132cが形成されている。第1および第2の光制限部材131,132はそれぞれ、開口部131b,131aおよび開口部132b,132aを除いて全周が繋がった形状を有するため、十分な強度を有し、その形状が安定的に維持される。
上述した第1の状態において開口部131bと開口部132bが組み合わさることで、図7(a)に示すように、長楕円形状の開口部が形成される。また、第2の状態において開口部131bと開口部132bが組み合わさることで、図7(b)に示すように、円形状の開口が形成される。この第2の状態での円形状の開口の直径は、これが面する第1レンズ群L1における有効光束径と同じかそれよりも若干大きな直径を有する。
一方、第1の状態において開口部131aと開口部132aが組み合わさることで、図7(a)に示すように、大きな矩形(菱形)の開口が形成される。第2の状態において開口部131aと開口部132aが組み合わさることで、図7(b)に示すように、小さな矩形の開口が形成される。第1の状態での大きな矩形の開口はこれが対向する第2レンズ群L2における有効光束径よりも大きな対角線長を有し、第2の状態での小さな矩形の開口は第2レンズ群L2における有効光束径よりも小さな対角線長を有する。
このため、第1の状態において光学系L0の光路を開放し、第1の状態から第2の状態において光学系L0の光路の一部を遮蔽して光量を絞ることができる。つまり、本実施例における光制限部材130(131,132)は、開放状態(第1の状態)と小絞り状態(第2の状態)との間の任意の絞り状態に設定することが可能な可変絞りとして機能する。このような可変絞りを備えることにより、様々な撮像条件(例えば、被写体の明るさ)に合わせて適切に光量を制御することができるため、良好な広視野画像を得ることができる。
また、第1の状態と第2の状態と間のいずれの状態においても、遮光部131c,132cは、第1レンズ群L1を通過した光の一部である不要光が他の光学系L0の第2レンズ群L2に入り込んで撮像素子IMに到達することを防ぐ。
なお、本実施例では第1および第2の光制限部材131,132が六角筒形状をベース形状として有する場合について説明したが、円筒形状をベース形状として有してもよい。
図8(a),(b)は、本発明の実施例4である撮像装置1に用いられる光制限部材140の垂直断面を示している。以下の説明において、実施例1と共通する構成要素には、図示はしていなくても実施例1と同符号を付す。なお、撮像装置1の基本的な構成は前述の実施例1と同じであり、共通する構成についての説明は省略する。
本実施例の撮像装置1も、実施例1の撮像装置と同じ3つの光学系L0(L0a〜L0c)を有する。本実施例でも、3つの光学系L0の光路が交差する交差領域の周囲(交差領域と該交差領域に最も近い物体側のレンズとの間および交差領域と該交差領域に最も近い像側のレンズとの間)の周囲領域に光制限部材140が設けられている。
光制限部材140も、実施例3で説明した光制限部材130と同様に、上側の第1の光制限部材141と下側の第2の光制限部材142とに分かれて構成されている。また、本実施例でも、第1および第2の光制限部材141,142を上下方向における互いに反対方向に同量ずつ移動させる移動機構145が設けられている。図8(a)は、第1および第2の光制限部材141,142が上下方向において最も離れた第1の状態を示す。また、図8(b)は、第1および第2の光制限部材141,142が上下方向において最も近づいた第2の状態を示す。
第1および第2の光制限部材141,142はそれぞれ、実施例3の第1および第2の光制限部材131,132と同様の形状を有する遮光性の高い部材である。すなわち、第1の光制限部材141の6つの側面のうち第1レンズ群L1および第2のレンズ群L2に面する側面にはそれぞれ、実施例3における開口部131b,131aと同形状の開口部141b,141aが形成されている。第2の光制限部材142の6つの側面のうち第1レンズ群L1および第2のレンズ群L2に面する側面にはそれぞれ、実施例3における開口部132b,132aと同形状の開口部142b,142aが形成されている。第1の光制限部材141における開口部141b,141aの間および第2の光制限部材142における開口部142b,142aの間にはそれぞれ、遮光部141c,142cが形成されている。
本実施例でも、第1の状態において開口部141bと開口部142bが組み合わさることで、図8(a)に示すように、長楕円形状の開口が形成される。また、第1の状態において開口部141aと開口部142aが組み合わさることで同図に示すように大きな矩形(菱形)の開口が形成される。図8(a)における各開口の大きさは実施例3の図7(a)と同じである。
一方、本実施例では、第1の状態において開口部141aと開口部142aが組み合わさることで図8(a)に示すように円形状の開口が形成されるが、第2の状態においては開口部141a,142aにより開口を形成しない。つまり、第2のレンズ群L2に面する開口が閉じ切られる。
このため、第1の状態において光学系L0の光路を開放し、第2の状態において光学系L0の光路全体を遮蔽することができる。つまり、本実施例における光制限部材140(141,142)は、開放状態(第1の状態)と全閉状態(第2の状態)とに切替え可能なシャッタとして機能する。このようなシャッタを備えることにより、ローリングシャッタ歪み等を抑制することができる。
さらに、それぞれ単一部材としての第1および第2の光制限部材141,142を移動させることで、3つの光学系L0に対して同時にシャッタ動作を行うことができる。このため、3つの光学系L0を通した撮像により取得された3つの撮像画像をパターンマッチング等により繋ぎ合わせる画像結合を行う際に被写体のずれが生じにくく、良好な広視野画像を得ることができる。なお、本実施例において、第1および第2の光制限部材141,142を実施例3のように可変絞りとしても機能させ、可変絞りシャッタを実現してもよい。
また、第1の状態(および第2の状態)において、遮光部141c,142cは、第1レンズ群L1を通過した光の一部である不要光が他の光学系L0の第2レンズ群L2に入り込んで撮像素子IMに到達することを防ぐ。
さらに、第1および第2の光制限部材141,142に対して1つの移動機構145を設けるだけで済み、撮像装置を小型化することができる。
なお、本実施例では第1および第2の光制限部材141,142が六角筒形状をベース形状として有する場合について説明したが、円筒形状をベース形状として有してもよい。
上記各実施例では、3つの光学系L0の光軸AXLが1点Oで交差する場合について説明したが、他の構成を採用してもよい。例えば、図9は、本発明の他の実施例である撮像装置について、前述した各実施例とは光学系の配置が異なる場合の撮像装置の水平断面図を示す。図9に示すように、3つの光学系L0のうち、2本ずつの光学系L0の光軸が互いに交差する構成を採用してもよい。この場合、3つの光学系L0の光路の交差領域ISは、2本ずつの光学系の交差点である3点を結ぶ三角形の領域とし、点Oは三角形の重心とする。
また、上記各実施例では、3つの光学系L0の光路が交差する交差領域と物体側光学系との間および交差領域と像側光学系との間に光制限部材(110,120,130,140)を設ける場合について説明したが、必ずしもこの構成でなくてもよい。例えば、各光学系が像側光学系を持たない場合は、交差領域と物体側光学系との間および交差領域と像面(撮像素子)との間に光制限部材を設けてもよい。また、各実施例のように像側光学系をレンズのみで構成するのではなく、プリズムやミラー等の反射素子を用いて構成してもよい。
さらに上記各実施例では、交差領域と物体側光学系との間および交差領域と像側光学系(または像面)との間の2箇所に光制限部材を設ける場合について説明したが、これら2箇所のうち少なくとも一方に光制限部材を設ければよい。
また、上記各実施例では、3つの光学系L0によって360°の撮像画角を得る撮像装置について説明したが、4つ以上の光学系によって360°の撮像画角を得てもよいし、360°より小さい撮像画角を2つの光学系によって得てもよい。
さらに、上記各実施例では、3つの光学系L0をそれらの光軸を120°の交差角をなすように交差させる場合について説明したが、各光学系L0の撮像画角に応じて交差角を変更してもよい。
また、上記各実施例では、水平周方向に3つの光学系L0を配置する場合について説明したが、水平面に対して垂直方向に角度を持たせて(例えば、斜め上を向くように)各光学系を配置してもよい。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
L0 光学系
L1 第1レンズ群
L2 第2レンズ群
IS 交差領域
SS 周囲領域
110,120,130,140 光制限部材

Claims (8)

  1. 互いに異なる方位を向いた複数の光学系を通した撮像により互いに繋ぎ合わされる複数の画像を取得する撮像装置であって、
    前記複数の光学系は、それぞれの光路が互いに交差するように配置されており、
    前記光路が交差する交差領域の周囲の領域に、前記複数の光学系のそれぞれを通過する光が他の前記光学系に入り込むことを制限する光制限部材が設けられていることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記複数の光学系は、それぞれの物体側光学系と像面との間に前記交差領域を有しており、
    前記交差領域と前記物体側光学系との間および前記交差領域と前記像面との間のうち少なくとも一方に前記光制限部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記前記複数の光学系は、それぞれの物体側光学系と像側光学系との間に前記交差領域を有しており、
    前記交差領域と前記物体側光学系との間および前記交差領域と前記物体側光学系との間のうち少なくとも一方に前記光制限部材が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 前記複数の光学系は、周方向における互いに異なる位置に配置されており、
    前記光制限部材は、前記複数の光学系に対して単一の部材により形成され、前記交差領域を前記周方向に囲むように設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の撮像装置。
  5. 前記光制限部材が、前記交差領域を前記周方向に囲む円筒形状または多角筒形状を有することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記光制限部材を前記周方向に回転させる回転機構を有することを特徴とする請求項4または5に記載の撮像装置。
  7. 前記光制限部材を前記周方向を含む面に対して直交する方向に移動させる移動機構を有することを特徴とする請求項4または5に記載の撮像装置。
  8. 前記光制限部材は、シャッタおよび可変絞りのうち少なくとも一方として機能することを特徴とする請求項6または7に記載の撮像装置。
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