JP6818516B2 - 送りロール移動装置、ナイフシリンダ、ロータリダイカッタ並びに製函機 - Google Patents

送りロール移動装置、ナイフシリンダ、ロータリダイカッタ並びに製函機 Download PDF

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Description

本発明は、ナイフシリンダの外周部に配置される送りロールを移動する送りロール移動装置、シート材を切断するために使用されるナイフシリンダ、ナイフシリンダが設けられるロータリダイカッタ、ロータリダイカッタを備える製函機に関するものである。
一般的な製函機は、シート材(例えば、段ボールシート)を加工することで箱体(段ボール箱)を製造するものであり、給紙部、印刷部、排紙部、ダイカット部、フォルディング部(フォルダグルア)、カウンタエゼクタ部から構成されている。給紙部は、テーブル上に積み重ねられた段ボールシートを、1枚ずつ送り出して一定の速度で印刷部に送るものである。印刷部は、印刷ユニットを有し、段ボールシートに印刷を行うものである。排紙部は、印刷された段ボールシートに、折り線となる罫線を形成すると共に、フラップをなす溝や接合用の糊代片の加工を施すものである。ダイカット部は、罫線、溝、糊代片が形成された段ボールシートに、手穴などの打ち抜き加工を施すものである。フォルディング部は、罫線、溝、糊代片、手穴などが加工された段ボールシートを移動しながら、糊代片に糊を塗布して罫線に沿って折り畳み、糊代片を接合することで扁平状の段ボール箱を製造するものである。そして、カウンタエゼクタ部は、段ボールシートが折り畳まれて糊付けされた段ボール箱を積み重ね、所定数のバッチに仕分けして排出するものである。
上述したダイカット部は、アンビルシリンダ及びナイフシリンダを備えている。アンビルシリンダ及びナイフシリンダは、上下に配置され、回転軸心が水平方向に沿って配置され、軸端部がフレームに回転自在に支持され、駆動装置により互いに逆方向に回転可能となっている。ナイフシリンダは、外周面に刃物取付台が着脱自在となっており、この刃物取付台に打ち抜き刃が取付けられている。また、ナイフシリンダは、外周面に送りロールが軸方向に移動自在に設けられており、移動装置により移動することができる。
そのため、打ち抜き加工を実施するとき、作業者は、ナイフシリンダの外周面に刃物取付台を装着する。すると、段ボールシートがアンビルシリンダとナイフシリンダの間を通過するとき、打ち抜き加工が実施される。一方、打ち抜き加工を実施しないとき、作業者は、ナイフシリンダの外周面から刃物取付台を取り外すと共に、移動装置により送りロールを段ボールシートの幅に応じた適正位置に移動する。すると、段ボールシートは、アンビルシリンダと送りロールにより適正に搬送される。
このようなダイカット部として、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。
特開2008−155348号公報
ところで、ナイフシリンダに対する刃物取付台の着脱作業は、製造する段ボールシートの形状に応じて作業者が行う。そのため、打ち抜き加工を実施しないにも拘わらず、ナイフシリンダの外周面から刃物取付台を取り外し忘れると、移動装置により送りロールを所定の位置に移動したとき、送りロールが刃物取付台に衝突し、移動装置や送りロールなどが破損してしまうおそれがある。
本発明は上述した課題を解決するものであり、送りロールと刃物取付台との衝突による破損を抑制する送りロール移動装置、ナイフシリンダ、ロータリダイカッタ並びに製函機を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の送りロール移動装置は、ナイフシリンダの外周部に装着されたリング形状をなす送りロールを軸方向に沿って移動する送りロール移動装置において、前記送りロールの外周部側に配置される移動部材と、前記移動部材を前記ナイフシリンダの軸方向に沿って移動する移動機構と、前記送りロールと前記移動部材とを連結可能であると共に前記送りロールに前記ナイフシリンダの軸方向に沿う予め設定された解除荷重を超える荷重が作用したときに前記送りロールと前記移動部材との連結を解除する連結解除機構と、を備えることを特徴とするものである。
従って、連結解除機構により送りロールと移動部材が連結されており、移動機構により移動部材をナイフシリンダの軸方向に沿って移動すると、移動部材に連結された送りロールをナイフシリンダの軸方向に沿って移動することができる。このとき、ナイフシリンダの外周部に刃物取付台が取付けられていると、送りロールが刃物取付台に当接して押圧することで、送りロールにナイフシリンダの軸方向に沿う解除荷重を超える荷重が作用するため、連結解除機構により送りロールと移動部材との連結が解除される。そのため、送りロールなどに過大な応力が作用することが抑制され、送りロールと刃物取付台との衝突による破損を抑制することができる。
本発明の送りロール移動装置では、前記連結解除機構は、前記移動部材を予め設定された所定の拘束力により拘束可能であり、前記移動機構により前記移動部材を介して前記送りロールを前記ナイフシリンダの軸方向における中間部側に移動するとき、前記送りロールに前記解除荷重を超える荷重が作用することで、前記連結解除機構に前記所定の拘束力を超える荷重が作用したときに前記送りロールから前記移動部材が離脱することを特徴としている。
従って、ナイフシリンダの外周部に刃物取付台が取付けられているとき、送りロールが刃物取付台に当接して押圧し、送りロールに解除荷重を超える荷重が作用すると、連結解除機構に所定の拘束力を超える荷重が作用し、送りロールから移動部材が離脱して両者の連結が解除されることとなり、送りロールや移動部材の破損を抑制することができる。
本発明の送りロール移動装置では、前記ナイフシリンダの軸方向に沿って移動自在に支持される支持部材と、一端部が前記支持部材に固定されて他端部が前記送りロールに対して前記送りロールの周方向に相対移動自在で且つ軸方向に一体移動するロール支持部材とが設けられ、前記連結解除機構は、前記支持部材と前記移動部材との間に設けられることを特徴としている。
従って、ロール支持部材が固定されて移動自在な支持部材を設け、この支持部材と移動部材との間に連結解除機構を設けることで、送りロールと移動部材との連結が解除された後であっても、支持部材により送りロールを適正に支持することができる。
本発明の送りロール移動装置では、前記連結解除機構は、前記支持部材と前記移動部材のいずれか一方に前記ナイフシリンダの軸方向に交差する方向に沿う支持軸により回転自在に支持されるフックと、前記フックが前記支持部材と前記移動部材のいずれか他方に係止する方向に付勢する付勢部材とを有することを特徴としている。
従って、フックと付勢部材により連結解除機構を構成することで、支持部材と移動部材との連結と解除を容易に行うことができると共に、装置の簡素化を図ることができる。
本発明の送りロール移動装置では、前記フックの係止部または前記他方の被係止部に前記ナイフシリンダの軸方向に対して所定の傾斜角度を有する傾斜面が設けられることを特徴としている。
従って、係止部または被係止部を傾斜面とすることで、フックの係止と解除を円滑に行うことができる。
本発明の送りロール移動装置では、前記付勢部材は、捩じりばねであり、前記捩じりばねの付勢力を調整する付勢力調整機構が設けられることを特徴としている。
従って、付勢部材としての捩じりばねの付勢力を調整する付勢力調整機構を設けることで、連結解除機構の構造に応じて付勢力調整機構により連結解除機構の解除荷重を最適値に調整することができる。
本発明の送りロール移動装置では、前記移動機構は、前記ナイフシリンダの軸方向に沿うねじ軸と、前記ねじ軸を駆動回転する駆動装置とを有し、前記移動部材は、前記ねじ軸に螺合し、案内部材により回転不能で且つ前記ナイフシリンダの軸方向に移動自在に案内されることを特徴としている。
従って、移動機構として駆動回転するねじ軸を設けることで、構造の簡素化を図ることができ、移動部材をねじ軸に螺合し、案内部材により回転不能とすることで、ねじ軸により移動部材を適正に移動することができる。
本発明の送りロール移動装置では、前記ナイフシリンダの外周部に送りロールが2個装着され、前記移動機構は、前記移動部材及び前記連結解除機構を介して2個の前記送りロールを互いに接近離反するように移動することを特徴としている。
従って、1個の移動機構により移動部材及び連結解除機構を介して2個の送りロールを移動することができ、構造の簡素化及び低コスト化を図ることができる。
また、本発明のナイフシリンダは、円柱形状をなして刃物取付台を着脱自在に取付けるシリンダ本体と、リング形状をなして前記シリンダ本体の外周部に軸方向に沿って移動自在に装着される送りロールと、前記送りロールを軸方向に沿って移動する前記送りロール移動装置と、を備えることを特徴とするものである。
従って、シリンダ本体の外周部に刃物取付台が取付けられている状態で、送りロール移動装置により送りロールを軸方向に沿って移動すると、送りロールが刃物取付台に衝突する。このとき、送りロールが刃物取付台に当接して押圧し、送りロールにナイフシリンダの軸方向に沿う解除荷重を超える荷重が作用すると、連結解除機構により送りロールと移動部材との連結が解除される。そのため、送りロールなどに過大な応力が作用することが抑制され、送りロールと刃物取付台との衝突による破損を抑制することができる。
また、本発明のロータリダイカッタは、フレームに駆動回転自在に支持されるアンビルシリンダと、前記フレームにおける前記アンビルシリンダの下方に対向して駆動回転自在に支持される前記ナイフシリンダと、を備えることを特徴とするものである。
従って、ロータリダイカッタにより打ち抜き加工を実施しないにも拘らずシリンダ本体の外周部に刃物取付台が取付けられているとき、または、ロータリダイカッタにより打ち抜き加工を実施するにも拘らず送りロール移動装置により送りロールを軸方向に沿って移動したとき、送りロールが刃物取付台に衝突する。このとき、送りロールが刃物取付台に当接して押圧し、送りロールにナイフシリンダの軸方向に沿う解除荷重を超える荷重が作用すると、連結解除機構により送りロールと移動部材との連結が解除される。そのため、送りロールなどに過大な応力が作用することが抑制され、送りロールと刃物取付台との衝突による破損を抑制することができる。
また、本発明の製函機は、段ボールシートを供給する給紙部と、段ボールシートに対して印刷を行う印刷部と、印刷済の段ボールシートに罫線加工を行うと共に溝切り加工を行う排紙部と、段ボールシートに打ち抜き加工を施す前記ロータリダイカッタと、段ボールシートを罫線に沿って折り畳むことで扁平状の段ボール箱を製造するフォルディング部と、扁平状の段ボール箱を計数しながら積み上げた後に所定数ごとに排出するカウンタエゼクタ部と、を備えることを特徴とするものである。
従って、給紙部からの段ボールシートに対して印刷部で印刷が行われ、排紙部で罫線加工と溝切り加工が行われ、ロータリダイカッタで段ボールシートに打ち抜き加工が施され、フォルディング部で折り畳んで端部が接合されて箱体が形成され、カウンタエゼクタ部で箱体が計数されながら積み上げられる。このとき、ロータリダイカッタにより打ち抜き加工を実施しないにも拘らずシリンダ本体の外周部に刃物取付台が取付けられているとき、または、ロータリダイカッタにより打ち抜き加工を実施するにも拘らず送りロール移動装置により送りロールを軸方向に沿って移動したとき、送りロールが刃物取付台に衝突する。このとき、送りロールが刃物取付台に当接して押圧し、送りロールにナイフシリンダの軸方向に沿う解除荷重を超える荷重が作用すると、連結解除機構により送りロールと移動部材との連結が解除される。そのため、送りロールなどに過大な応力が作用することが抑制され、送りロールと刃物取付台との衝突による破損を抑制することができる。
本発明の送りロール移動装置、ナイフシリンダ、ロータリダイカッタ並びに製函機によれば、送りロールと移動部材とを連結可能であると共に送りロールに解除荷重を超える荷重が作用したときに送りロールと移動部材との連結を解除する連結解除機構を設けるので、送りロールなどに過大な応力が作用することが抑制され、送りロールと刃物取付台との衝突による破損を抑制することができる。
図1は、本実施形態の製函機を表す概略構成図である。 図2は、本実施形態のダイカット部を表す概略図である。 図3は、ナイフシリンダを表す斜視図である。 図4は、本実施形態の送りロール移動装置を表す正面図である。 図5は、送りロール移動装置を表す側面図である。 図6は、送りロール移動装置における連結解除機構を表す正面図である。 図7は、送りロール移動装置における連結解除機構を表す平面図である。 図8は、送りロール移動装置における連結解除機構を表す右側面図である。 図9は、送りロール移動装置における連結解除機構の作動を表す概略図である。 図10は、本実施形態の送りロール移動装置における連結解除機構の変形例を表す正面図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る送りロール移動装置、ナイフシリンダ、ロータリダイカッタ並びに製函機の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
図1は、本実施形態の製函機を表す概略構成図である。
本実施形態において、図1に示すように、製函機10は、段ボールシートSを加工することで段ボール箱(箱体)Bを製造するものである。この製函機10は、段ボールシートS及び段ボール箱Bを搬送する搬送方向Dに直線状をなして配置された給紙部11、印刷部21、排紙部31、ダイカット部41、増速部51、フォルディング部61、カウンタエゼクタ部71から構成されている。
給紙部11は、段ボールシートSを1枚ずつ送り出して一定の速度で印刷部21に送るものである。この給紙部11は、テーブル12と、前当て13と、供給ローラ14と、吸引装置15と、フィードロール16とを有している。テーブル12は、多数枚の段ボールシートSを積み重ねて載置可能であると共に、昇降可能に支持されている。前当て13は、テーブル12上に積み重ねられた段ボールシートSの前端位置を位置決めすることができ、下端部とテーブル12との間に1枚の段ボールシートSが通過可能な隙間が確保されている。供給ローラ14は、テーブル12に対応して段ボールシートSの搬送方向Dに複数配置されてなり、テーブル12が下降したときに、積み重ねられた多数枚の段ボールシートSのうちの最下位置にある段ボールシートSを前方に送り出すことができる。吸引装置15は、積み重ねられた段ボールシートSを下方、つまり、テーブル12や供給ローラ14側に吸引するものである。フィードロール16は、供給ローラ14により送り出された段ボールシートSを印刷部21に供給することができる。
印刷部21は、段ボールシートSの表面に多色刷り(本実施形態では、4色刷り)を行うものである。この印刷部21は、4つの印刷ユニット21A,21B,21C,21Dが直列をなして配置され、段ボールシートSの表面に4つのインキ色を使用して印刷を行うことができる。各印刷ユニット21A,21B,21C,21Dは、ほぼ同様に構成され、印刷シリンダ22、インキ供給ロール(アニロックスロール)23、インキチャンバ24、受ロール25を有している。印刷シリンダ22は、その外周部に印版26が取付けられ、回転可能に設けられている。インキ供給ロール23は、印刷シリンダ22の近傍にて印版26に対接するように配置され、回転可能に設けられている。インキチャンバ24は、インキを蓄えるものであり、インキ供給ロール23の近傍に設けられている。受ロール25は、印刷シリンダ22との間で段ボールシートSを挟持することで、所定の印圧を付与しながら搬送するものであり、印刷シリンダ22の下方に対向して回転可能に設けられている。
排紙部31は、段ボールシートSに対して、スロッタ装置により罫線加工と切断加工と溝切り加工と糊代片加工を施すものである。この排紙部31は、第1罫線ロール32と、第2罫線ロール33と、第1スロッタヘッド34と、第2スロッタヘッド35と、スリッタヘッド36を有している。第1罫線ロール32と第2罫線ロール33は、段ボールシートSの裏面(下面)に罫線加工を施すものである。第1スロッタヘッド34と第2スロッタヘッド35は、段ボールシートSにおける所定の位置に溝切り加工を行うと共に、糊代片加工を行うものである。スリッタヘッド36は、第2スロッタヘッド35に隣接して設けられ、段ボールシートSにおける幅方向の端部を切断するものである。
ダイカット部41は、段ボールシートSに対して、手穴などの打ち抜き加工を施すものである。このダイカット部41は、上下一対の送りロール42と、アンビルシリンダ43及びナイフシリンダ44を有している。送りロール42は、段ボールシートSを上下から挟持して搬送するものであり、回転可能に設けられている。アンビルシリンダ43及びナイフシリンダ44は、それぞれ円形状に形成され、図示しない駆動装置により同期して回転可能となっている。アンビルシリンダ43は、外周部にアンビルが形成される一方、ナイフシリンダ44は、外周部における所定の位置にヘッド及びダイが形成されている。
増速部51は、切断された段ボールシートSを増速することで、搬送される各段ボールシートSの間に所定の搬送間隔を確保するものである。増速部51は、上下一対の搬送ベルト52,53を有している。搬送ベルト52,53は、段ボールシートSを上下から挟持して搬送するものであり、図示しない駆動装置により同期して回転可能となっている。増速部51における段ボールシートSの搬送速度は、ダイカット部41までの段ボールシートSの搬送速度より速い速度に設定されている。
フォルディング部61は、段ボールシートSを搬送方向Dに移動させながら折り畳み、幅方向の両端部を接合して扁平状の段ボール箱Bを形成するものである。このフォルディング部61は、上搬送ベルト62と、下搬送ベルト63,64と、シート折り畳み装置(フォルダグルア)65とを有している。上搬送ベルト62及び下搬送ベルト63,64は、段ボールシートS及び段ボール箱Bを上下から挟持して搬送するものである。シート折り畳み装置65は、後述するが、段ボールシートSにおける幅方向の各端部を下方に折り曲げながら折り畳むものである。また、フォルディング部61は、糊付装置66が設けられている。この糊付装置66は、グルーガンを有し、所定のタイミングで糊を吐出することで、段ボールシートSにおける所定の位置に糊付けを行うことができる。
カウンタエゼクタ部71は、段ボール箱Bを計数しながら積み重ねた後、所定数のバッチに仕分けした後、排出するものである。このカウンタエゼクタ部71は、ホッパ装置72を有している。このホッパ装置72は、段ボール箱Bが積み重ねられる昇降自在なエレベータ73を有し、このエレベータ73には、前当板と整角板とが設けられている。なお、ホッパ装置72の下方に、搬出コンベア74が設けられている。
ここで、上述した本実施形態の製函機10にて、段ボールシートSから段ボール箱Bを製造する動作を説明する。本実施形態の製函機10は、段ボールシートSに印刷、罫線加工、溝及び糊代片の加工、打ち抜き加工を行った後、折り畳んで段ボール箱Bを製造するものである。
段ボールシートSは、表ライナと裏ライナとの間に波形を成す中芯が糊付けされて形成されたものである。この段ボールシートSは、製函機10の前工程にて、2つの折り線が形成されている。この折り線は、製函機10で製造された段ボール箱Bを、後に組み立てる際にフラップを折るためのものである。このような段ボールシートSは、図1に示すように、給紙部11のテーブル12上に積み重ねられる。
給紙部11にて、テーブル12上に積み重ねられている多数枚の段ボールシートSは、まず、前当て13により位置決めされ、次に、テーブル12が下降することで、複数の供給ローラ14により最下位置にある段ボールシートSが送り出される。すると、この段ボールシートSは、一対のフィードロール16により所定の一定速度で、印刷部21に供給される。
印刷部21にて、各印刷ユニット21A,21B,21C,21Dでは、インキ供給ロール23の表面にインキチャンバ24からインキが供給されており、印刷シリンダ22及びインキ供給ロール23が回転すると、インキ供給ロール23の表面のインキが印版26に転移される。そして、印刷シリンダ22と受ロール25との間に段ボールシートSが搬送されると、この段ボールシートSが印版26と受ロール25とにより挟持され、この段ボールシートSに印圧が付与されることでその表面に印刷が施される。印刷された段ボールシートSは、送りロールにより排紙部31に搬送される。
排紙部31にて、まず、段ボールシートSが第1罫線ロール32を通過するとき、段ボールシートSの裏面(裏ライナ)側に罫線が形成される。また、段ボールシートSが第2罫線ロール33を通過するとき、段ボールシートSの裏面(裏ライナ)側に罫線が再形成される。
次に、この罫線が形成された段ボールシートSが第1、第2スロッタヘッド34,35を通過するとき、罫線の位置に溝が形成される。このとき、罫線の位置で端部が切断されることで、糊代片が形成される。また、段ボールシートSがスリッタヘッド36を通過するとき、切断位置の位置で端部が切断される。そのため、段ボールシートSは、罫線(溝)を境界として4枚のシート片により構成される。
ダイカット部41にて、段ボールシートSは、アンビルシリンダ43とナイフシリンダ44との間を通過するとき、手穴などが形成される。但し、手穴などの打ち抜き加工は、段ボールシートSの種類に応じて適宜行われるものであり、手穴などが不要のとき、この打ち抜き加工を実施するための刃物取付台(打ち抜き刃)がナイフシリンダ44から取り外されており、段ボールシートSは、回転するアンビルシリンダ43とナイフシリンダ44の間を通過する。そして、手穴などが形成された段ボールシートSは、増速部51に搬送される。
増速部51にて、段ボールシートSは、上下の搬送ベルト52,53により挟持されながら搬送される。このとき、段ボールシートSは、ダイカット部41の搬送速度から増速された搬送速度で搬送されることで、各段ボールシートSの間に所定の搬送間隔が形成される。その後、段ボールシートSは、フォルディング部61に搬送される。なお、増速部51はなくてもよい。この場合、段ボールシートSは、ダイカット部41からフォルディング部61に搬送される。
フォルディング部61にて、段ボールシートSは、上搬送ベルト62及び下搬送ベルト63,64により搬送方向Dに移動されながら、糊付装置66により糊代片に糊が塗布されてから、シート折り畳み装置65により罫線を基点として下方に折り畳まれる。この折り畳みが180度近くまで進むと折り畳み力が強くなり、糊代片と段ボールシートSの端部とが押えられて互いに密着され、段ボールシートSの両端部が接合され、段ボール箱Bとなる。そして、この段ボール箱Bは、カウンタエゼクタ部71に搬送される。
カウンタエゼクタ部71にて、段ボール箱Bは、ホッパ装置72に送られ、搬送方向Dの先端部が前当板に当たり、整角板により整形された状態でエレベータ73上に積み重ねられる。そして、所定数の段ボール箱Bがエレベータ73上に積み重ねられると、このエレベータ73が下降し、所定数の段ボール箱Bが1バッチとなって搬出コンベア74により排出され、製函機10の後工程に送られる。
ここで、まず、本実施形態のダイカット部(ロータリダイカッタ)41について詳細に説明する。図2は、本実施形態のダイカット部を表す概略図、図3は、ナイフシリンダを表す斜視図である。
図2に示すように、ダイカット部41にて、フレーム40は、床面FLに立設されており、内部にアンビルシリンダ43及びナイフシリンダ44が上下に配置されている。このアンビルシリンダ43及びナイフシリンダ44は、回転軸心が水平で互いに平行をなすように配置され、軸方向における各端部がフレーム40に回転自在に支持され、図示しない駆動装置により互いに逆方向に駆動回転することができる。そして、アンビルシリンダ43及びナイフシリンダ44より段ボールシートSの搬送方向Dの上流側に、一対の送りロール42が上下に配置されている。
ナイフシリンダ44は、図2及び図3に示すように、円柱形状をなすシリンダ本体44aにより構成され、シリンダ本体44aの外周面に刃物取付台45が設けられている。この刃物取付台45は、カッティングナイフ(刃物)46が取付けられており、複数の固定装置47によりシリンダ本体44aの外周面に着脱自在となっている。このカッティングナイフ46は、段ボールシートSに対して打ち抜き加工を行うことができる。また、ナイフシリンダ44は、外周面に2個の送りロール48(48A,48B)が軸方向に移動自在に設けられている。この送りロール48(48A,48B)は、ナイフシリンダ44の各軸端部側に配置されており、後述する送りロール移動装置により軸方向に移動可能となっている。
そのため、段ボールシートSに対して打ち抜き加工を実施するとき、作業者は、ナイフシリンダ44の外周面に刃物取付台45を装着する。すると、アンビルシリンダ43及びナイフシリンダ44が駆動回転し、段ボールシートSがこのアンビルシリンダ43とナイフシリンダ44の間を通過するとき、刃物取付台45のカッティングナイフ46により打ち抜き加工が実施される。一方、段ボールシートSに対して打ち抜き加工を実施しないとき、作業者は、ナイフシリンダ44の外周面から刃物取付台45を取り外すと共に、送りロール48A,48Bを段ボールシートSの幅に応じた適正位置に移動する。すると、アンビルシリンダ43及びナイフシリンダ44が駆動回転し、段ボールシートSは、打ち抜き加工が実施されず、アンビルシリンダ43と送りロール48A,48Bにより適正に搬送される。
次に、本実施形態の送りロール移動装置について説明する。図4は、本実施形態の送りロール移動装置を表す正面図、図5は、送りロール移動装置を表す側面図である。
図4及び図5に示すように、送りロール移動装置100は、ナイフシリンダ44の外周部に装着されたリング形状をなす2個の送りロール48(48A,48B)を軸方向に沿って移動するものである。
ナイフシリンダ44は、駆動装置49により駆動回転可能であり、軸方向における中間部の外周面に刃物取付台45が着脱自在に設けられている。また、ナイフシリンダ44は、軸方向における各端部の外周面にそれぞれ送りロール48A,48Bが設けられている。各送りロール48A,48Bは、シリンダ本体44aの外周面に軸方向に沿って形成されたキー44bにキー溝48Aa,48Baが嵌合することで、周方向にはナイフシリンダ44と一体に回転し、軸方向にはナイフシリンダ44と相対移動自在に支持されている。そして、各送りロール48A,48Bは、送りロール移動装置100により軸方向に移動可能となっている。
この送りロール移動装置100は、移動部材101(101A,101B)と、移動機構102と、連結解除機構103(103A,103B)とを備えている。各移動部材101A,101Bと各連結解除機構103A,103Bは、各送りロール48A,48Bに対応して設けられている。移動機構102は、各移動部材101A,101Bを互いに接近離反するように移動することで、各連結解除機構103A,103Bを介して各送りロール48A,48Bを互いに接近離反するように移動することができる。
移動機構102は、ナイフシリンダ44の軸方向に沿うねじ軸111と、このねじ軸111を駆動回転する駆動装置112を有している。ねじ軸111は、ナイフシリンダ44と同様に、各軸端部がフレーム40(図2参照)に回転自在に支持されている。駆動装置112は、フレーム40に取付けられ、ねじ軸111を正転方向及び逆転方向に駆動回転することができる。
各移動部材101A,101Bは、送りロール48A,48Bの外周部側に配置されており、ねじ軸111に螺合している。この場合、ねじ軸111は、移動部材101Aが螺合する位置と、移動部材101Bが螺合する位置とで逆ねじとなっている。そのため、駆動装置112を駆動すると、ねじ軸111が駆動回転し、各移動部材101A,101Bを互いに接近離反するように移動することができる。各連結解除機構103A,103Bは、各送りロール48A,48Bと各移動部材101A,101Bとを連結可能であると共に、各送りロール48A,48Bにナイフシリンダ44の軸方向に沿う予め設定された解除荷重を超える荷重が作用したときに各送りロール48A,48Bと各移動部材101A,101Bとの連結を解除することができる。
即ち、ナイフシリンダ44に刃物取付台45が装着されているとき、送りロール移動装置100により各送りロール48A,48Bが互いに接近する方向に移動すると、各送りロール48A,48Bが刃物取付台45に衝突し、各移動部材101A,101B、各連結解除機構103A,103B、各送りロール48A,48Bに過大な応力が作用し、これらが変形または破損してしまう。そのため、移動機構102により各移動部材101A,101Bを介して各送りロール48A,48Bをナイフシリンダ44の軸方向における中間部側に移動するとき、各連結解除機構103A,103Bは、各送りロール48A,48Bが刃物取付台45に衝突することで、各送りロール48A,48Bの移動に対する抵抗力(荷重)が解除荷重を超えたときに、各送りロール48A,48Bと各移動部材101A,101Bとの連結を解除し、各送りロール48A,48Bをその位置で停止し、各移動部材101A,101Bだけを移動するようにしている。
ここで、送りロール移動装置100について詳細に説明するが、各移動部材101A,101B及び各連結解除機構103A,103Bは、左右対称でほぼ同様の構成をなしていることから、一方の移動部材101A及び連結解除機構103Aについてのみ説明し、他方の移動部材101B及び連結解除機構103Bにて、同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して説明は省略する。図6は、送りロール移動装置における連結解除機構を表す正面図、図7は、送りロール移動装置における連結解除機構を表す平面図、図8は、送りロール移動装置における連結解除機構を表す右側面図である。
図4から図8に示すように、支持部材121は、支持フレーム122上に支持アーム123が載置され、複数のボルト124により一体に連結されて構成されている。支持アーム123は、半リング形状をなし、各先端部にそれぞれ連結片(ロール支持部材)125がボルト126により固定されている。連結片125は、一端部がボルト126により支持アーム123に固定され、他端部が送りロール48Aの外周面に周方向に沿って環状に設けられた嵌合溝48Abに嵌合している。そのため、送りロール48Aは、支持部材121(連結片125)に対して周方向に相対回転自在で、且つ、軸方向に一体移動可能となっている。
支持フレーム122は、水平方向に沿って水平孔127が設けられており、水平孔127内にねじ軸111が挿通されている。また、支持フレーム122は、下部に被案内部材128がボルト129により固定されている。この被案内部材128は、下面部にねじ軸111の軸方向に沿う嵌合溝130が形成されている。一方、ねじ軸111の下方に支持梁131が配置されており、支持梁131は、長手方向の各端部がフレーム40(図2参照)に固定されている。支持梁131は、上面部にガイドレール(案内部材)132が固定されており、支持フレーム122における被案内部材128の嵌合溝130がこのガイドレール132に嵌合している。そのため、支持部材121は、ガイドレール132に支持されることで、回転不能で、且つ、ねじ軸111(ナイフシリンダ44)の軸方向に沿って移動自在となっている。
移動部材101Aは、ナット141と、移動体142により構成されている。ナット141は、ねじ軸111に螺合している。移動体142は、ねじ軸111が貫通すると共に、ナット141の外側に嵌合し、ナット141のフランジ部143に複数のボルト144により固定されている。また、移動体142は、下部に平坦な被案内面142aが形成され、ガイドレール132の上部に設けられた案内面132aと所定隙間をもって対向している。そのため、移動部材101Aは、ガイドレール132により回転不能に支持され、ねじ軸111の回転によりねじ軸111(ナイフシリンダ44)の軸方向に沿って移動自在となっている。
支持部材121と移動部材101Aとは、ねじ軸111の軸方向に沿って隣接し、移動部材101Aがねじ軸111の長手方向の中間部側、つまり、刃物取付台45が装着される側に位置している。
連結解除機構103Aは、支持部材121と移動部材101Aとの間に設けられており、フック151と、捩じりコイルばね(付勢部材)152とを有している。支持フレーム122は、上部に支持アーム123に隣接して一対の支持壁153が所定間隔を空けて立設され、ボルト154により固定されている。フック151は、本体部155と、一対の支持部156と、フック部157が一体に形成されてなり、本体部155が一対の支持壁153の間に配置され、一対の支持部156が支持軸158により回動自在に支持されている。支持軸158は、ねじ軸111(ナイフシリンダ44)の軸方向に交差する水平方向に沿って一対の支持壁153と一対の支持部156を貫通し、係止片159により抜け止めがなされている。
捩じりコイルばね152は、中間係止部161に対して両側が同方向に旋回する螺旋形状をなし、支持軸158の周囲に配置されている。捩じりコイルばね152は、中間係止部161が支持軸158の係止ピン162に係止され、各端部163がフック151の一対の支持部156に係止している。そして、支持軸158は、一方の支持壁153の外側にフランジ部164が固定され、調整ボルト165がこのフランジ部164に形成された複数の貫通孔166のうちの一つに貫通して支持壁153に螺合している。
フック151は、本体部155からねじ軸111側に向けて屈曲するフック部157が設けられており、フック部157の先端部に第1カム面(係止部)171が形成されている。一方、移動部材101Aは、移動体142におけるフック151側に第2カム面(被係止部)172が形成されている。また、フック部157は、先端部に第1カム面171の反対側に第1逃げ面173が形成され、移動体142は、上端部の第2カム面172の反対側に第2逃げ面174が形成されている。そのため、フック部157は、先端部が三角形状をなし、移動体142は、上端部が三角形状をなしている。第1カム面171と第2カム面172は、ねじ軸111(ナイフシリンダ44)の軸方向に沿う水平面に対して所定の傾斜角度を有する傾斜面であり、略平行なものとなっている。この場合、第1カム面171及び第2カム面172の傾斜角度は、0度より大きく90度より小さい角度であればよく、30度から60度が望ましく、45度が最適である。但し、フック部157と移動体142の両方に第1カム面171と第2カム面172を設ける必要はなく、いずれか一方に設ければよいものである。
そのため、フック151は、捩じりコイルばね152の付勢力によりフック部157の第1カム面171が移動体142の第2カム面172に係止することで、移動体142とフック151、つまり、移動部材101Aと連結解除機構103Aが一体に連結されている。即ち、移動体142は、フック151によりねじ軸111における端部側(図6にて、左方側)に引き込まれて支持部材121に当接することで、ねじ軸111における中間部側(図6にて、右方側)への移動が阻止され、両者が一体に連結される。なお、フック151と捩じりコイルばね152は、カバー181により被覆されている。
フック151は、捩じりコイルばね152の付勢力に基づいて所定の拘束力で移動体142を支持部材121に拘束することとなる。この拘束力は、付勢力調整機構により調整することができる。ここで、付勢力調整機構は、支持軸158とフランジ部164と調整ボルト165により構成される。即ち、調整ボルト165を抜き取ってから、支持軸158を正回転(図6にて、右回転)すると、捩じりコイルばね152は係止ピン162により中間係止部161が同方向に移動することで付勢力が上昇する。一方、支持軸158を逆回転(図6にて、左回転)すると、捩じりコイルばね152は係止ピン162により中間係止部161が同方向に移動することで付勢力が低下する。支持軸158を回転し、捩じりコイルばね152の付勢力を所定値(解除荷重)となる位置で支持軸158を停止し、調整ボルト165をフランジ部164に形成された一つの貫通孔166に貫通して支持壁153に螺合することで、捩じりコイルばね152の付勢力が適正値(所定の拘束力)に調整される。
上述したように連結解除機構103Aは、送りロール48Aと移動部材101Aとが連結状態にあるとき、送りロール48Aに解除荷重を超える荷重が作用したときに送りロール48Aと移動部材101Aとの連結を解除する。即ち、ナイフシリンダ44に刃物取付台45が装着されているとき、移動部材101Aが移動して送りロール48Aが刃物取付台45に衝突したとき、連結解除機構103Aは、移動部材101Aや送りロール48Aなどが変形または破損する前に、送りロール48Aと移動部材101Aとの連結を解除する必要がある。そのため、この解除荷重とは、送りロール48Aが刃物取付台45に衝突したときに、移動部材101Aや送りロール48Aなどが変形する前に連結解除機構103Aが作動する荷重である。
具体的に説明すると、連結解除機構103Aのフック151は、捩じりコイルばね152の付勢力により所定の拘束力で移動部材101Aを支持部材121に拘束している。送りロール48Aが刃物取付台45に衝突して停止すると、支持部材121も停止して移動部材101Aだけが移動しようとする。ここで、移動部材101Aの移動によりフック151に所定の拘束力を超える荷重が作用すると、このフック151が捩じりコイルばね152の付勢力に抗して回動し、支持部材121から移動部材101Aが離脱し、送りロール48Aと移動部材101Aとの連結が解除される。
そのため、送りロール48Aに作用する解除荷重に応じて、捩じりコイルばね152の付勢力によるフック151の所定の拘束力が設定される。即ち、送りロール48Aに解除荷重が作用したときに、フック151が回動して支持部材121から移動部材101Aが離脱するように、捩じりコイルばね152の付勢力が設定される。但し、ガイドレール132などに紙粉などの異物が付着して支持部材121の移動抵抗が高くなることがあるが、このときに連結解除機構103Aが作動、つまり、フック151が捩じりコイルばね152の付勢力に抗して回動することは好ましくない。そのため、解除荷重(拘束力)は、ガイドレール132などに異物が付着して支持部材121の移動抵抗が高くなっても、連結解除機構103Aが作動、つまり、フック151が捩じりコイルばね152の付勢力に抗して回動しない程度以上の荷重に設定することが望ましい。
以下、本実施形態の送りロール移動装置100による作動について説明する。図9は、送りロール移動装置における連結解除機構の作動を表す概略図である。
図4及び図5に示すように、ダイカット部41にて、段ボールシートSに対して打ち抜き加工を実施しないときは、作業者がナイフシリンダ44の外周面から刃物取付台45を取り外し、送りロール移動装置100により送りロール48A,48Bを段ボールシートSの幅に応じた適正位置に移動する。ところが、段ボールシートSに対して打ち抜き加工を実施しないにも拘らず、作業者がナイフシリンダ44から刃物取付台45を取り外し忘れたとき、または、段ボールシートSに対して打ち抜き加工を実施するにも拘らず、作業者が送りロール移動装置100により送りロール48A,48Bを移動してしまったとき、送りロール48A,48Bが刃物取付台45に衝突する。
即ち、駆動装置112によりねじ軸111を一方方向に駆動回転すると、ねじ軸111に螺合する各ナット141を介して各移動部材101A,101Bが互いに接近離反する方向に移動する。すると、各移動部材101A,101Bに各連結解除機構103A,103Bの各フック151を介して連結された各支持部材121も同方向に移動し、各支持部材121の連結片125を介して支持された送りロール48A,48Bがそれぞれ接近する方向に移動する。そして、送りロール48A,48Bが所定距離だけ移動すると、送りロール48A,48Bにおける前進側の端面が刃物取付台45の端面に当接する。
このとき、図9に示すように、送りロール48Aが刃物取付台45に当接していることから、送りロール48Aはこれ以上前進することができない。一方、移動部材101Aは、駆動装置112からねじ軸111を介して駆動力が伝達されていることから、更に前進しようとする。すると、移動部材101Aの前進しようとする力が連結解除機構103Aを介して送りロール48Aに荷重として作用し、刃物取付台45を更に押圧する。
ここで、フック151は、捩じりコイルばね152の付勢力により第1カム面171が移動体142の第2カム面172に係止することで、移動部材101Aを支持部材121に拘束している。送りロール48Aに作用する荷重が解除荷重を超えると、移動部材101Aからフック151に対して、このフック151の拘束力を超える力が作用する。すると、図9に示すように、移動部材101Aの前進力により移動体142の第2カム面172が第1カム面171を介してフック151を押し上げ、フック151が捩じりコイルばね152の付勢力に抗して回動する。フック151が所定角度だけ回動すると、移動部材101Aがフック151から離脱して前進し、移動部材101Aとフック151、つまり、移動部材101Aと送りロール48Aとの連結が解除される。その後、送りロール48Aは、刃物取付台45に当接した位置で停止し、支持部材121や連結片125などの変形や破損が防止される。一方、移動部材101Aは、そのまま前進するが、図示しない検出スイッチにより検出されると、駆動装置112の駆動が停止し、移動部材101Aが停止する。また、移動部材101B及び連結解除機構103Bも同様に作動する。
なお、移動部材101Aと送りロール48Aとの連結が解除されると、その後、移動部材101Aと送りロール48Aとの連結を復帰させる必要がある。この場合、専用の治具を用いてフック151を捩じりコイルばね152の付勢力に抗して回動させ、この状態で移動部材101Aの移動体142を支持部材121に密着させ、フック151を戻して捩じりコイルばね152の付勢力により移動体142を拘束させればよい。
上述した実施形態では、連結解除機構103Aとして、フック151と捩じりコイルばね(付勢部材)152を適用したが、この構成に限定されるものではない。図10は、本実施形態の送りロール移動装置における連結解除機構の変形例を表す正面図である。
図10に示すように、送りロール移動装置200は、移動部材201と、移動機構102と、連結解除機構203とを備えている。移動機構102は、ねじ軸111と駆動装置112(図4参照)を有している。移動部材201は、ねじ軸111に螺合している。連結解除機構203は、送りロール48Aと移動部材201とを連結可能であると共に、送りロール48Aに予め設定された解除荷重を超える荷重が作用したときに送りロール48Aと移動部材201との連結を解除することができる。
支持部材211は、支持フレーム212上に支持アーム213が載置され、複数のボルト214により一体に連結されて構成されている。支持アーム213は、先端部に連結片125がボルト126により固定されており、連結片125は、先端部が送りロール48Aの嵌合溝48Abに嵌合している。支持フレーム212は、水平孔127が設けられており、水平孔127内にねじ軸111が挿通されている。また、支持フレーム212は、下部にガイドレール132に嵌合する被案内部材128が固定されている。
移動部材201は、ナット221により構成され、ナット221は、ねじ軸111に螺合している。ナット221は、フランジ部222が設けられ、ガイドレール132の案内面132aと所定隙間をもって対向している。そのため、移動部材201は、ガイドレール132により回転不能に支持され、ねじ軸111の回転によりねじ軸111の軸方向に沿って移動自在となっている。
連結解除機構203は、支持部材211と移動部材201との間に設けられており、磁石231,232により構成されている。支持フレーム212は、移動方向の一端部に磁石231が固定されている。一方、移動部材201は、ナット221のフランジ部222に磁石232が固定されている。磁石231,232は、支持部材211と移動部材201の互いに対向する面に固定されており、互いに吸引可能となっている。なお、この場合、支持部材211と移動部材201の一方に磁石をもうけ、他方側に鉄などの吸引体を設けてもよい。また、連結解除機構は、磁石に限らず、マジックテープ(登録商標)や吸着剤などとしてもよい。
そのため、磁石231,232は、互いに吸引することで、支持部材211と移動部材201が一体に連結されている。磁石231,232は、吸着力に基づいて所定の拘束力で移動部材201を支持部材212に拘束することとなる。そのため、連結解除機構203は、送りロール48Aと移動部材201とが連結状態にあるとき、送りロール48Aに解除荷重を超える荷重が作用したときに送りロール48Aと移動部材201との連結を解除する。この解除荷重とは、送りロール48Aが刃物取付台45に衝突したときに、移動部材201や送りロール48Aなどが変形する前に連結解除機構203が作動する荷重である。
具体的に説明すると、連結解除機構203の磁石231,232は、吸引力により所定の拘束力で移動部材201を支持部材211に拘束している。送りロール48Aが刃物取付台45に衝突して停止すると、支持部材211も停止して移動部材201だけが移動しようとする。ここで、移動部材201の移動により磁石231,232に所定の拘束力(吸引力)を超える荷重が作用すると、この磁石231,232が吸引力に抗して離間し、支持部材211から移動部材201が離脱し、送りロール48Aと移動部材201との連結が解除される。そのため、送りロール48Aに作用する解除荷重に応じて、磁石231,232の吸引力による所定の拘束力が設定される。
このように本実施形態の送りロール移動装置にあっては、送りロール48A,48Bの外周部側に配置される移動部材101A,101Bと、移動部材101A,101Bをナイフシリンダ44の軸方向に沿って移動する移動機構102と、送りロール48A,48Bと移動部材101A,101Bとを連結可能であると共に送りロール48A,48Bにナイフシリンダ44の軸方向に沿う予め設定された解除荷重を超える荷重が作用したときに送りロール48A,48Bと移動部材101A,101Bとの連結を解除する連結解除機構103A,103Bとを設けている。
従って、ナイフシリンダ44の外周部に刃物取付台45が取付けられていると、送りロール48A,48Bが刃物取付台45に当接して押圧することで、送りロール48A,48Bにナイフシリンダ44の軸方向に沿う荷重が作用する。そして、この荷重が解除荷重を超えると、連結解除機構103A,103Bにより送りロール48A,48Bと移動部材101A,101Bとの連結が解除される。そのため、送りロール48A,48Bなどに過大な応力が作用することが抑制され、送りロール48A,48Bと刃物取付台45との衝突による支持部材121や連結片125などの破損を抑制することができる。
本実施形態の送りロール移動装置では、連結解除機構103A,103Bは、移動部材101A,101Bを予め設定された所定の拘束力により拘束可能であり、移動機構102により移動部材101A,101Bを介して送りロール48A,48Bをナイフシリンダ44の軸方向における中間部側に移動するとき、送りロール48A,48Bに解除荷重を超える荷重が作用することで、連結解除機構103A,103Bに所定の拘束力を超える荷重が作用したときに送りロール48A,48Bから移動部材101A,101Bが離脱する。従って、送りロール48A,48Bに解除荷重を超える荷重が作用すると、連結解除機構103A,103Bに所定の拘束力を超える荷重が作用し、送りロール48A,48Bから移動部材101A,101Bが離脱して両者の連結が解除されることとなり、支持部材121や連結片125などの破損を抑制することができる。
本実施形態の送りロール移動装置では、ナイフシリンダ44の軸方向に沿って移動自在に支持される支持部材121と、一端部が支持部材121に固定されて他端部が送りロール48A,48Bに対して周方向に相対移動自在で且つ軸方向に一体移動する連結片125とを設け、連結解除機構103A,103Bを支持部材121と移動部材101A,101Bとの間に設けている。従って、送りロール48A,48Bと移動部材101A,101Bとの連結が解除された後であっても、支持部材121により送りロール48A,48Bを適正に支持することができる。
本実施形態の送りロール移動装置では、連結解除機構103A,103Bとして、支持部材121にナイフシリンダ44の軸方向に交差する方向に沿う支持軸158により回転自在に支持されるフック151と、フック151が移動部材101A,101Bに係止する方向に付勢する捩じりコイルばね152とを設けている。従って、支持部材121と移動部材101A,101Bとの連結と解除を容易に行うことができると共に、装置の簡素化を図ることができる。
本実施形態の送りロール移動装置では、フック151の係止部と移動体142の被係止部にナイフシリンダ44の軸方向に対して所定の傾斜角度を有する第1カム面171と第2カム面172を設けている。従って、フック151の係止と解除を円滑に行うことができる。
本実施形態の送りロール移動装置では、捩じりコイルばね152の付勢力を調整する付勢力調整機構を設けている。従って、連結解除機構103A,103Bの構造に応じて付勢力調整機構により連結解除機構の解除荷重を最適値に調整することができる。
本実施形態の送りロール移動装置では、移動機構102として、ナイフシリンダ44の軸方向に沿うねじ軸111と、ねじ軸111を駆動回転する駆動装置112とを設け、移動部材101A,101Bがねじ軸111に螺合し、ガイドレール132により回転不能で且つナイフシリンダ44の軸方向に移動自在に案内される。従って、移動機構102として駆動回転するねじ軸111を設けることで、構造の簡素化を図ることができ、移動部材101A,101Bをねじ軸111に螺合し、ガイドレール132により回転不能とすることで、ねじ軸111により移動部材101A,101Bを適正に移動することができる。
本実施形態の送りロール移動装置では、ナイフシリンダ44の外周部に送りロール48A,48Bを2個装着し、移動機構102は、移動部材101A,101B及び連結解除機構103A,103Bを介して2個の送りロール48A,48Bを互いに接近離反するように移動する。従って、1個の移動機構102により移動部材101A,101B及び連結解除機構103A,103Bを介して2個の送りロール48A,48Bを移動することができ、構造の簡素化及び低コスト化を図ることができる。
また、本実施形態のナイフシリンダにあっては、円柱形状をなして刃物取付台45を着脱自在に取付けるシリンダ本体44aと、リング形状をなしてシリンダ本体44aの外周部に軸方向に沿って移動自在に装着される送りロール48A,48Bと、送りロール48A,48Bを軸方向に沿って移動する送りロール移動装置100とを設けている。従って、シリンダ本体44aの外周部に刃物取付台45が取付けられている状態で、送りロール移動装置100により送りロール48A,48Bを軸方向に沿って移動すると、送りロール48A,48Bが刃物取付台45に衝突する。このとき、送りロール48A,48Bが刃物取付台45を押圧し、送りロール48A,48Bにナイフシリンダ44の軸方向に沿う解除荷重を超える荷重が作用すると、連結解除機構103A,103Bにより送りロール48A,48Bと移動部材101A,101Bとの連結が解除される。そのため、送りロール48A,48Bなどに過大な応力が作用することが抑制され、支持部材121や連結片125などの破損を抑制することができる。
また、本実施形態のロータリダイカッタにあっては、フレーム40に駆動回転自在に支持されるアンビルシリンダ43と、フレーム40におけるアンビルシリンダ43の下方に対向して駆動回転自在に支持されるナイフシリンダ44とを設けている。従って、ダイカット部41により打ち抜き加工を実施しないにも拘らずシリンダ本体44aの外周部に刃物取付台45が取付けられているとき、または、ダイカット部41により打ち抜き加工を実施するにも拘らず送りロール移動装置100により送りロール48A,48Bを軸方向に沿って移動したとき、送りロール48A,48Bが刃物取付台45に衝突する。このとき、送りロール48A,48Bが刃物取付台45を押圧し、送りロール48A,48Bにナイフシリンダ44の軸方向に沿う解除荷重を超える荷重が作用すると、連結解除機構103A,103Bにより送りロール48A,48Bと移動部材101A,101Bとの連結が解除される。そのため、送りロール48A,48Bなどに過大な応力が作用することが抑制され、支持部材121や連結片125などの破損を抑制することができる。
また、本実施形態の製函機にあっては、給紙部11と印刷部21と排紙部31とダイカット部41と増速部51とフォルディング部61とカウンタエゼクタ部71とを設け、ダイカット部41のナイフシリンダ44に送りロール移動装置100を設けている。従って、給紙部11からの段ボールシートSに対して印刷部21で印刷が行われ、排紙部31で罫線加工と溝切り加工が行われ、フォルディング部61で折り畳んで端部が接合されて段ボール箱Bが形成され、カウンタエゼクタ部71で段ボール箱Bが計数されながら積み上げられる。このとき、ダイカット部41にて、送りロール48A,48Bなどに過大な応力が作用することが抑制され、支持部材121や連結片125などの破損を抑制することができる。
なお、上述した実施形態にて、支持部材121に連結片125を固定すると共にフック151を設け、フック151が移動部材101に係止するように構成したが、この構成に限定されるものではない。例えば、移動部材101にフックを設け、フックが支持部材121に係止するように構成したり、支持部材121と連結片125の間でこの支持部材121と連結片125のいずれか一方にフックを設けて構成したりしてもよい。
また、上述した実施形態にて、付勢部材を捩じりコイルばね152としたが、圧縮コイルばね、引っ張りコイルばね、板ばね、樹脂やゴムなどの弾性部材を用いてもよい。
また、上述した実施形態では、製函機10を給紙部11と印刷部21と排紙部31とダイカット部41と増速部51とフォルディング部61とカウンタエゼクタ部71により構成したが、この構成に限定されるものではない。製函機10を給紙部11とダイカット部41とフォルディング部61だけにより構成してもよい。
11 給紙部
21 印刷部
31 排紙部
41 ダイカット部
42 送りロール
43 アンビルシリンダ
44 ナイフシリンダ
45 刃物取付台
48,48A,48B 送りロール
49 駆動装置
51 増速部
61 フォルディング部
65 シート折り畳み装置
71 カウンタエゼクタ部
100,200 送りロール移動装置
101,101A,101B,201 移動部材
102 移動機構
103,103A,103B,203 連結解除機構
111 ねじ軸
112 駆動装置
121,211 支持部材
122,212 支持フレーム
123,213 支持アーム
125 連結片(ロール支持部材)
128 被案内部材
131 支持梁
132 ガイドレール(案内部材)
141,221 ナット
142 移動体
151 フック
152 捩じりコイルばね(付勢部材)
155 本体部
156 支持部
157 フック部
158 支持軸(付勢力調整機構)
164 フランジ部(付勢力調整機構)
165 調整ボルト(付勢力調整機構)
171 第1カム面(係止部、傾斜面)
172 第2カム面(被係止部、傾斜面)
173 第1逃げ面
174 第2逃げ面
231,232 磁石
D 搬送方向
S 段ボールシート
B 段ボール箱

Claims (12)

  1. ナイフシリンダの外周部に装着されたリング形状をなす送りロールを軸方向に沿って移動する送りロール移動装置において、
    前記送りロールの外周部側に配置される移動部材と、
    前記移動部材を前記ナイフシリンダの軸方向に沿って移動する移動機構と、
    前記送りロールと前記移動部材とを予め設定された所定の拘束力により連結可能であると共に前記送りロールに前記ナイフシリンダの軸方向に沿う前記拘束力を超える荷重が作用したときに前記送りロールと前記移動部材との連結を解除する連結解除機構と、
    前記拘束力を調整する付勢力調整機構と、
    を備えることを特徴とする送りロール移動装置。
  2. 記移動機構により前記移動部材を介して前記送りロールを前記ナイフシリンダの軸方向における中間部側に移動するとき、前記送りロールに解除荷重を超える荷重が作用することで、前記連結解除機構に前記拘束力を超える荷重が作用したときに前記送りロールから前記移動部材が離脱することを特徴とする請求項1に記載の送りロール移動装置。
  3. 前記ナイフシリンダの軸方向に沿って移動自在に支持される支持部材と、一端部が前記支持部材に固定されて他端部が前記送りロールに対して前記送りロールの周方向に相対移動自在で且つ軸方向に一体移動するロール支持部材とが設けられ、前記連結解除機構は、前記支持部材と前記移動部材との間に設けられることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の送りロール移動装置。
  4. 前記連結解除機構は、前記支持部材と前記移動部材のいずれか一方に前記ナイフシリンダの軸方向に交差する方向に沿う支持軸により回転自在に支持されるフックと、前記フックが前記支持部材と前記移動部材のいずれか他方に係止する方向に付勢する付勢部材とを有することを特徴とする請求項3に記載の送りロール移動装置。
  5. 前記フックの係止部または前記他方の被係止部に前記ナイフシリンダの軸方向に対して所定の傾斜角度を有する傾斜面が設けられることを特徴とする請求項4に記載の送りロール移動装置。
  6. 前記付勢部材は、捩じりばねであり、前記付勢力調整機構は、前記捩じりばねの付勢力を調整することを特徴とする請求項4または請求項5に記載の送りロール移動装置。
  7. 前記移動機構は、前記ナイフシリンダの軸方向に沿うねじ軸と、前記ねじ軸を駆動回転する駆動装置とを有し、前記移動部材は、前記ねじ軸に螺合し、案内部材により回転不能で且つ前記ナイフシリンダの軸方向に移動自在に案内されることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の送りロール移動装置。
  8. 前記ナイフシリンダの外周部に送りロールが2個装着され、前記移動機構は、前記移動部材及び前記連結解除機構を介して2個の前記送りロールを互いに接近離反するように移動することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の送りロール移動装置。
  9. ナイフシリンダの外周部に装着されたリング形状をなす送りロールを軸方向に沿って移動する送りロール移動装置において、
    前記送りロールの外周部側に配置される移動部材と、
    前記移動部材を前記ナイフシリンダの軸方向に沿って移動する移動機構と、
    前記送りロールと前記移動部材とを連結可能であると共に前記送りロールに前記ナイフシリンダの軸方向に沿う予め設定された解除荷重を超える荷重が作用したときに前記送りロールと前記移動部材との連結を解除する連結解除機構と、
    を備え、
    前記ナイフシリンダの軸方向に沿って移動自在に支持される支持部材と、一端部が前記支持部材に固定されて他端部が前記送りロールに対して前記送りロールの周方向に相対移動自在で且つ軸方向に一体移動するロール支持部材とが設けられ、
    前記連結解除機構は、前記支持部材と前記移動部材との間に設けられ、前記支持部材と前記移動部材のいずれか一方に前記ナイフシリンダの軸方向に交差する方向に沿う支持軸により回転自在に支持されるフックと、前記フックが前記支持部材と前記移動部材のいずれか他方に係止する方向に付勢する付勢部材とを有する、
    ことを特徴とする送りロール移動装置。
  10. 円柱形状をなして刃物取付台を着脱自在に取付けるシリンダ本体と、
    リング形状をなして前記シリンダ本体の外周部に軸方向に沿って移動自在に装着される送りロールと、
    前記送りロールを軸方向に沿って移動する請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の送りロール移動装置と、
    を備えることを特徴とするナイフシリンダ。
  11. フレームに駆動回転自在に支持されるアンビルシリンダと、
    前記フレームにおける前記アンビルシリンダの下方に対向して駆動回転自在に支持される請求項10に記載のナイフシリンダと、
    を備えることを特徴とするロータリダイカッタ。
  12. 段ボールシートを供給する給紙部と、
    段ボールシートに対して印刷を行う印刷部と、
    印刷済の段ボールシートに罫線加工を行うと共に溝切り加工を行う排紙部と、
    段ボールシートに打ち抜き加工を施す請求項11に記載のロータリダイカッタと、
    段ボールシートを罫線に沿って折り畳むことで扁平状の段ボール箱を製造するフォルディング部と、
    扁平状の段ボール箱を計数しながら積み上げた後に所定数ごとに排出するカウンタエゼクタ部と、
    を備えることを特徴とする製函機。
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