JP6817965B2 - 定在波共振を保持する方法及び装置、環境変化の存在におけるインピーダンス整合、並びに可変リアクタンスアンテナ開口同調を用いた頭部/手効果 - Google Patents

定在波共振を保持する方法及び装置、環境変化の存在におけるインピーダンス整合、並びに可変リアクタンスアンテナ開口同調を用いた頭部/手効果 Download PDF

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Description

本開示の実施形態は、一般に、携帯電話機又はウェアラブル装置のような、無線モデムを有する任意の装置に関し、対応する無線ネットワークとの装置の無線通信をサポートするための1つ又はそれ以上のアンテナを有する装置であって、さらに単に装置とも呼ばれる。
本発明は、理想的な世界では、装置は常に強い一定の信号を受信する。この時点では、無線信号の強さは通常常に変化しており、装置の理想的な世界は「自由空間」でしか見つけられない。この装置は、移動することなく、また人間と物理的に相互作用することなく、空気中に浮遊する。装置の実際の使用は、通常、ユーザと装置との間の物理的な相互作用を必要とするために、理想的な自由空間条件は、製造施設及び試験施設にのみ存在する。いったん動作してユーザの手に入ると、装置は信号環境の変化を経験し、例えば、ユーザの装置への接近によって引き起こされる、いわゆる頭部/手効果をもたらす。
頭部/手効果は、装置のアンテナの電気的特性の変化を指し、典型的には、ユーザの人体組織の近接によるアンテナの容量性負荷によって引き起こされる。自由空間にはユーザはいないが、実用的にはほとんど常にユーザがいる。ユーザが装置と物理的にやりとりしたり装置に近づいたりすると、アンテナの電気的特性が変化する。従って、一度動作すると、装置のアンテナは、生産中に達成されかつ測定される理想的な電気的特性ではめったに動作せず、典型的には自由空間内で実行される較正によって行われる。
環境又は頭/手の影響によりアンテナの電気的特性が変化すると、無線信号を適切に送受信するアンテナの能力に深刻な影響を与えることがあり、このことは、接続の切断、不在着信、送受信しないメッセージ、及びデータトラフィックやインターネット動作の中断を招く可能性がある。この性能低下は、アンテナの放射性能の変化と、アンテナが装置の送信/受信信号経路に与えるインピーダンスの変化の両方に起因する。
このため、動作中にアンテナの放射及びインピーダンス特性を保持する強い必要性があり、ユーザとの相互作用及び/又は環境の変化によって引き起こされるその変化を補償することができる。
本開示は、一般に、携帯電話機又はウェアラブル装置のような、対応する無線ネットワークとの装置の無線通信をサポートする1つ又はそれ以上のアンテナを有する装置に関する。アンテナ開口チューナをアンテナに可変リアクタンス(容量性及び/又は誘導性構成要素を用いて)適用することにより、簡単なスカラー反射電力測定システムと組み合わせることにより、環境又は頭/手の影響の存在下でその共振周波数及びインピーダンスを保持することができるアンテナが得られる。可変リアクタンスは、アンテナの電気的特性に対する環境又は手の影響の変化を相殺するために使用され、さもなければアンテナの共振周波数をシフトさせるであろう。外部的に誘導されたアンテナの電気的特性の変化の存在下でアンテナの共振周波数を保持することは、2つの大きな利点を有する。まず、アンテナの放射効率を保持し、第2に、無線機内のアンテナとそれぞれの送信/受信経路との間のインピーダンスの不一致が回避される。アンテナと無線機の残りの部分との間のインピーダンスの不一致を回避することにより、伝統的な伝送線路インピーダンス整合方法を使用して、アンテナと無線フロントエンドの残りの部分との間の給電線における動的インピーダンス不整合補正の必要性と同様に、伝送線路における信号強度の損失が回避される。一実施形態では、装置は、無線フロントエンドと、アンテナと、前記アンテナと前記無線フロントエンドとの間の前記伝送線路内の電力カプラと、アンテナに結合されたリアクタンス変更装置とを含む。
別の実施形態では、装置は、無線フロントエンドと、アンテナと、前記アンテナと前記フロントエンドとの間の前記伝送線路内の電力カプラと、前記アンテナに結合されたリアクタンス変更装置とを備え、前記アンテナからの反射電力の簡単化された変化を検出することが、リアクタンス変更装置内のリアクタンスを変更する閉ループ制御プロセスに使用される。
さらなる実施形態では、前記装置は、無線フロントエンドと、アンテナと、任意の種類の近接センサ又は電界検出装置と、アンテナに結合されたリアクタンス変更装置とを備える。近接電界又は電界の変化を検出することは、リアクタンス変更装置内のリアクタンスを変化させるプロセスを制御するために使用される。
前述の実施形態のいずれも、固定又は可変インピーダンス整合ネットワークを含んでも含まなくてもよい。また、アンテナと無線フロントエンドとの間の伝送線路は、本明細書に記載された開示を得るもの以外の技術的理由により望ましいものであり得る。
本発明は、本開示の上記列挙された特徴が詳細に理解され得るように、上記で簡潔に要約した本開示のより詳細な説明は、実施形態を参照することによって、それらのいくつかは添付の図面に示されている。しかし、添付の図面は、例示的な実施形態である。従って、その範囲を限定するものとみなすべきではなく、同等に有効な他の実施形態を認めることができる。
自由空間における装置、この例では携帯電話機の概略図である。 この例では携帯電話機である装置の概略図であり、近くに手があり、手は電気環境のあらゆる種類の変化のためのプレースホルダーであり、アンテナの電気的特性と動作に影響を与える可能性がある。 装置のアンテナの反射損失(反射電力比とも呼ばれる)測定値を示すグラフであり、頭部/手効果の環境変化による電気的特性の変化によるアンテナの共振周波数の変化、典型的には、アンテナの容量性又は誘導性負荷の増加又は減少として経験される。 アンテナと無線フロントエンドとの間の伝送線路におけるインピーダンス整合ネットワークを有する装置の概略図である。 一実施形態にかかる、アンテナの開口(ここでは簡単化されたLC共振器として示されている)に取り付けられたリアクタンス調整装置を有する装置の概略図である。 無線通信信号の物理層フレームの概略図である。 リアクタンス調整装置をアンテナの開口に取り付けることを特徴とする装置の簡略化したブロック図の概略図である。 3つの異なる共振周波数で動作する1つのアンテナの反射損失プロットを示す。 3つの異なる共振周波数のうちの第1の共振周波数に対する1つのアンテナの異なる波形の概略図である。 3つの異なる共振周波数のうちの第2の共振周波数に対する1つのアンテナの異なる波形の概略図である。 3つの異なる共振周波数のうちの第3の共振周波数に対する1つのアンテナの異なる波形の概略図である。 一実施形態にかかる、可変リアクタンスの多くの可能なインスタンス化の1つとしてのデジタル可変キャパシタ(DVC)の概略図である。 一実施形態にかかる可変リアクタンスとして利用することができる、マイクロ電気機械(MEMS)装置の概略的な断面図である。 一実施形態にかかる、可変リアクタンスとして利用することができる、マイクロ電気機械(MEMS)装置の概略的な断面図である。 一実施形態にかかる、可変リアクタンスとして利用することができる、マイクロ電気機械(MEMS)装置の概略的な断面図である。 頭部/手効果を補償するために装置の静電容量を調整するための一実施形態を例示する。 頭部/手効果を補償するために装置の静電容量を調整するための一実施形態を例示する。 頭部/手効果を補償するために装置の静電容量を調整するための一実施形態を例示する。 頭部/手効果を補償するために装置の静電容量を調整するための一実施形態を例示する。 頭部/手効果を補償するために装置の静電容量を調整するための一実施形態を例示する。 頭部/手効果を補償するために装置の静電容量を調整するための一実施形態を例示する。 頭部/手効果を補償するために装置の静電容量を調整するための一実施形態を例示する。 頭部/手効果を補償するために装置の静電容量を調整するための一実施形態を例示する。 頭部/手効果を補償するために装置の静電容量を調整するための一実施形態を例示する。 頭部/手効果を補償するために装置の静電容量を調整するための一実施形態を例示する。 頭部/手効果を補償するために装置の静電容量を調整するための一実施形態を例示する。 頭部/手効果を補償するために装置の静電容量を調整するための一実施形態を例示する。 頭部/手効果を補償するために装置の静電容量を調整するための一実施形態を例示する。 頭部/手効果を補償するために装置の静電容量を調整するための一実施形態を例示する。
理解を容易にするために、同一の参照番号が使用されており、可能であれば、図に共通する同一の要素を指定する。一実施形態の要素及び特徴は、さらなる説明なしに他の実施形態に有益に組み込むことができると考えられる。
詳細な説明
本開示は、一般に、対応する無線ネットワークとの装置の無線通信をサポートする1つ又はそれ以上のアンテナを有する、携帯電話機又はウェアラブル装置のような装置に関する。簡単なスカラー反射電力測定システム内で可変リアクタンス(容量性又は誘導性構成要素)アンテナ開口チューナを適用することにより、一定のアンテナ共振周波数及びインピーダンスを保持する閉ループ方法が得られる。可変リアクタンスは、外部変数に応答してアンテナの電気的特性を調整するために使用される。さもなければ、環境や頭や手の影響などでその共振周波数をシフトさせる。外部変化の存在下でアンテナの一定の共振周波数を保持するためにアンテナのリアクタンスを調整することは、アンテナ放射効率を保持し、無線フロントエンドにおけるアンテナインピーダンスと送信/受信経路のインピーダンスとの間の不一致を回避し、これにより、アンテナの放射性能の低下、無線フロントエンド内の送信/受信コンポーネントの性能低下、アンテナと無線フロントエンドとの間のインピーダンスの不一致に起因する伝送損失を回避し、そうでないときは、それらすべてが環境変化又は頭部/手の影響によって引き起こされる。
図1は、自由空間における装置100の概略図であり、ここで、当該装置は1つ又はそれ以上のアンテナを有する。装置100は、装置本体の外部にあってもよい少なくとも1つのアンテナ102を有する。アンテナ102は、外部に限定されないことを理解されたい。むしろ、アンテナ102は、装置本体の内部に配置されてもよい。装置100は、電子メール、音声通信呼、テキストメッセージ、並びに、インターネットウェブページなどのデータ、及び任意の無線接続を解するアプリを送受信するために使用されてもよい。ここで、無線接続はこれに限定されず、例えば2G、3G、4GLTE(ロングタームエボリューション)などに割り当てられたさまざまな周波数帯域、及び/又はWiFi、Bluetooth(登録商標)、NFCを使用していくつかの無線接続タイプを指定するセルラサービスであってもよい。図1に示すように、装置100は、人間のような他の物体が装置100の動作を妨げる場所に配置されていない場所である自由空間にある。しかしながら、人間が装置100と相互作用するにつれて、頭部/手効果が現れ、アンテナ102の電気的特性が変化する。
図2は、近くに手202を有する装置100の概略図である。手202は、装置100が動作中に曝される環境相互作用の多くの可能な形態の1つを例示し、アンテナ102の電気的特性に影響を及ぼす可能性がある。手202が矢印「A」で示されるように装置100に近づくにつれて、アンテナ102の電気的環境が変化する。具体的には、典型的には、手202は、アンテナ102の共振周波数をシフトさせる容量性負荷を加えるが、例えば容量性負荷の減少又はアンテナの誘導性負荷の変化など、電気的特性は他の方法で変化し得る。装置100がユーザの頭部(図示せず)に近づくとき、もしくは、物理的な物体上に、又は移動する物体に近接して配置されるときに、同様の効果が生じ、これらの全てがアンテナ102の電気的特性を乱す可能性がある。手202が矢印「B」で示すように装置100から遠ざかるにつれて、アンテナ102の電気的特性は再び変化する。具体的には、典型的には手の除去は容量性負荷を除去し、アンテナ102の共振周波数を再びシフトさせるが、アンテナの反応負荷の他の変化も可能である。実際には、手202を装置100から離すと、アンテナ102の電気的特性が元の状態に近く戻され、共振周波数はその電気的特性の外乱の前に存在した状態に戻る。環境及びその変化の詳細、ならびに動作中の装置100とのユーザの頭/手の相互作用に応じて、装置100の電気的環境の変化は、アンテナ102のインダクタンスの変化を表すことができ、ほとんどの場合、変化はキャパシタンスの変化をもたらす。
図3は、アンテナ102の電気環境の変化がその共振周波数をどのように変化させるかを示すグラフである。RF技術者は、通常、このプロットをS11「反射損失」測定と呼ぶ。反射損失は、しばしばインピーダンス不整合と呼ばれる、伝送線路のインピーダンスがアンテナのインピーダンスとまったく同じでないために、(例えば、伝送線路などの)無線機の一部分から(例えばアンテナなどの)他の部分に伝送されている信号は、その信号源に戻され/反射されている、所与の量の信号電力がどれだけであるかを示すものである。これらの反射損失プロットは事実上スカラーであるため、入射信号電力と反射信号電力との間に相対位相情報を含まない。曲線「C」は、自由空間におけるアンテナ102の反射損失を示す。図3の例では、曲線「C」で表される反射損失は、典型的にはアンテナ102の共振周波数に対応する1.2GHzで最小であり、このときは、到来するエネルギーの大部分が続いて放射されるアンテナ102の状態である。曲線「D」は、頭部/手効果が変化したときのアンテナ102の反射損失を示し、この例では、増大する。また、矢印「F」によって示されるように、典型的にはアンテナ102の共振周波数のダウンシフトにつながるアンテナ102の静電容量が図示されている。頭部/手効果によって引き起こされた電気的変化が、アンテナの反応開口チューニング構成要素に対する適切な調整によって補償されると、もしくは、アンテナ102から物理的に頭/手が取り外されたときにように環境の乱れが消えた場合において、アンテナ102の反射損失は、曲線「C」によって示される状態に戻る。同様に、曲線「E」は、頭部/手効果が変化したときのアンテナ102の反射損失を示し、この場合、アンテナ102の静電容量が減少し、典型的には、矢印「G」によって示されるように、アンテナ102の共振周波数のアップシフトをもたらす。
いま、別の状況を考える。図3に示すアンテナ102の反射損失の変化は、静電容量の変化ではなくインダクタンスの変化によって引き起こされる。反射損失曲線「D」で表される共振周波数のダウンシフトは、頭部/手効果によって生じる静電容量のより一般的な増加ではなく、インダクタンスの減少により発生する可能性がある。同様に、反射損失曲線「E」で表される共振周波数のアップシフトは、インダクタンスの増加によって引き起こされる可能性があり、頭部/手の外乱の除去によって生じる容量のより典型的な減少の代わりに、装置が金属表面に置かれていると思われる効果である。
頭部/手効果によって引き起こされるアンテナ102の性能の影響を解決することは、この業界において長年の目標であった。アンテナ102の一定の共振周波数を保持する方法を工夫することができないので、研究者は、伝送線路のインピーダンスとアンテナの変化するインピーダンスとを一致させる解決策を開発するために何年も働いていた。今日までの実用的なインピーダンス整合の解決法は、アンテナと無線フロントエンドとの間のアンテナ給電線路に実装されており、無線フロントエンドの固定インピーダンス(通常50Ω)とアンテナの可変インピーダンスとの間で可変整合を形成し、このことは動作中にアンテナがさらされる変化する電気的状態に依存する。典型的なインピーダンス整合の解決法は、固定及び可変インダクタ及び/又はコンデンサのネットワークを使用し、それらのうちの素子のいくつかは、切り替えられ、もしくは切り換え可能であってもよく、ここで、整合ネットワークが、50Ω給電線路を伝搬する信号を効率的にアンテナの可変インピーダンスに整合させることができるように、給電線路に挿入される。正しいインピーダンスマッチを動的に作成するには、順方向及び反射された電力波の間の相対的な振幅及び位相の測定が、アンテナに向かう方向及びアンテナから部分的に反射されることを必要とされる。この情報は、次に、アンテナ負荷インピーダンスを得て、整合ネットワークの可変静電容量成分及び誘導成分に必要な調整(すなわち可変リアクタンス)を計算するために使用され、その結果、アンテナの変化する負荷インピーダンスを給電線の所望の固定値、通常は50オームに整合させる。
インピーダンス整合には、通常、次のような欠点がある。
(1)幅広い調整範囲を達成するためには、マルチエレメントの調整可能なインダクタンス/キャパシタンス「整合ネットワーク」が必要である。
(2)整合ネットワークは、送信パスに損失を追加し、インピーダンスの不一致がまったくないかほとんどない条件においても利用可能な送信電力及びシステム効率を低下させる。
(3)高速で正確な振幅と位相の検出が必要である。
(4)必要なインピーダンス整合ネットワーク要素値を計算するための、複雑なアルゴリズムと重要なDSPリソースが必要である。
(5)一般に、所望の負荷インピーダンスを達成するために多数の回路要素に対する多数の反復及び調整を必要とする。
(6)インピーダンス整合ネットワーク要素の設定が間違っていると、意図しない放射性能損失が発生し、呼損の原因となる可能性がある。
(7)所望の負荷インピーダンス(>100ms、10+3GPP LTEフレームに相当)を達成するためにかなりの時間を消費する。
図4は、インピーダンス整合ネットワークを有する装置400の概略図である。インピーダンス整合ネットワーク408は、環境変化又は頭部/手効果がアンテナ410の電気的特性を変化させるので、給電線路に挿入される。このことは、典型的にはアンテナのインピーダンスの変化につながり、アンテナと給電線との間にインピーダンスの不一致が生じる。インピーダンス整合技術は、前述のインピーダンス不整合を低減するだけであり、インピーダンス整合はアンテナ自体の電気的特性を変えることはありません。従って、インピーダンス整合は、アンテナ410の共振周波数を補正することができず、このことは、給電線路のインピーダンスが変更されたアンテナのインピーダンスに整合していても、環境変化又は頭部/手効果の存在下で元の共振周波数からシフトしたままである。装置400は、送信機402と、センサ404とプロセッサ406とからなる進行電力及び反射電力用の電力振幅及び位相センサとを含み、センサ404とプロセッサ406のこれらの機能は、同じ物理装置によって実行される場合とされない場合がある。装置400は、調整可能なインピーダンス整合ネットワーク408及びアンテナ410を含む。動作中、インピーダンス不整合は、センサ404内の送信信号の振幅及び位相を測定することによって検出される。インピーダンスの不一致を補正するために、順方向及び反射電力の測定された振幅及び位相を使用して、複素共役マッチ計算が実行され、インピーダンスに一致するように要求される正しいインピーダンス整合ネットワーク変数を決定する。この計算は時間がかかり、エラーが発生しやすく、ここで、インピーダンス整合ネットワークの誤った調整がインピーダンス不整合を増加させ、無線信号をさらに弱める可能性がある。さらに、調整可能な整合ネットワーク408の存在は、一般的に信号強度を1dB以上減少させる永久挿入損失をもたらす。このように、インピーダンス整合ネットワーク動作を実行するために必要なハードウェア構成要素によって引き起こされる、インピーダンス整合ネットワークの挿入による信号強度の永久的な損失があり、インピーダンス整合による正のゲインは、アンテナと無線フロントエンド間のインピーダンスの不一致による信号強度の回復可能な損失が整合ネットワーク自体によって引き起こされる挿入損失を超えるまで、実現することができない。
アンテナが経験する変化する電気環境によって引き起こされる変化するアンテナインピーダンスに合わせようとするのではなく、また、そのインピーダンス整合を生成するために不必要に複雑な測定を実行して共役計算を行うことではなく、はるかに簡単で、より速く、より良い解決策は、アンテナで一定の共振周波数を保持することであり、これにより、アンテナインピーダンスは合理的に一定のままであり、調整可能なインピーダンス整合ネットワークの必要性を完全に回避する。
図5は、一実施形態にかかる、アンテナ410が可変リアクタンス調整装置502によって一定の共振周波数を保持することを可能にする、無線フロントエンドを有する装置500の概略図である。インピーダンス整合解決法とは対照的に、一定の共振周波数を保持することは、電力結合器404での反射電力の簡単な測定のみを必要とし、信号の位相を測定して計算する必要もない。反射電力が分かれば、アンテナ410の共振周波数は、自由空間におけるアンテナの較正の間に得られた元の値と測定値とを比較することによって決定される。電力結合器504によって測定された反射電力が、動作周波数での較正中に測定された反射電力と異なる場合、アンテナ410の共振周波数が目標動作周波数からずれてしまう。このことは、アンテナ410の電気的特性の変化に直接的に相関する。このような動作中のアンテナの電気的特性の変化は、典型的には環境変化又は頭部/手効果によって引き起こされ、圧倒的多数のすべてこのような変化は、電話機の使用及び取り扱い中の人間の組織の存在によるアンテナの容量性負荷によって引き起こされる。従って、アンテナの反射電力の測定された変化の原因についての最初の仮定は、環境及び/又は頭/手の影響によって引き起こされるアンテナの容量性負荷である。図5の装置500は、一実施形態では所定の容量の容量を単に除去することによって一定の共振周波数を保持することができ、ここで、除去すべき適切な量のキャパシタンスが製造較正中に確立される。一定の共振周波数を保持する他の明らかな方法は、アンテナに取り付けられた可変リアクタンスを適切に調整することであり、静電容量の除去(又はインダクタンスの増加)によって容量性負荷(又は誘導性負荷の減少)が増加したことに対抗し、静電容量の増加(又はインダクタンスの減少)に伴って静電容量負荷(又は誘導負荷の増加)が減少したことに対抗する。可変リアクタンスの適切な調整を決定する較正は、通常、自由空間で開始され、次いで、頭部/手効果によって生じる所定の動作周波数における反射電力の変化を測定するために、様々な業界標準の頭部/手ファントムを追加する。アンテナ効率測定を使用して、ある反射電力変化がアンテナ効率の望ましくない変化に対応するしきい値を決定することができる。記録された値は、反射電力測定値と組み合わせて可変リアクタンスの制御ループの一部となるルックアップテーブルに記憶される。可変リアクタンスを調整するこの方法は、本開示の明細書において、しきい値モニタフィードフォワードアルゴリズムと呼ばれる。
一実施形態では、アンテナ410の共振周波数を調整するために使用される可変リアクタンスは、デジタル可変キャパシタ502、すなわちDVCである。装置502のDVC実施形態に加えて、又はこれに代わるものとして、アンテナ410の一定の共振周波数を保持するために他のリアクタンス(キャパシタンス又はインダクタンス)調整装置を使用することができることは理解されるべきである。
アンテナの変化するインピーダンスに合わせようとするのではなく、アンテナの一定の共振周波数を保持することには以下のいくつかの利点がある。
(1)アンテナの電気的特性の環境又は頭部/手の障害の存在下でアンテナの放射効率を保持することができる。
(2)可変リアクタンスは1つだけ必要である。
(3)送信信号のスカラー反射電力測定のみが必要である(補完することができ、近接センサ又は電界センサからの読み取り値で置き換えることができる)。
(4)簡単で堅牢な「しきい値モニタフィードフォワードアルゴリズム」、「IQ波形識別アルゴリズム」、又は「離散識別アルゴリズム」で実装できる。
(5)共振周波数が顕著にシフトせず、その後の放射効率劣化及びインピーダンス不整合が性能に影響を与えるレベルに達しないように、アンテナの電気的特性(<10ms)の検出された変化を極めて迅速に補償することができる。
(6)アンテナチューナの可変リアクタンス値のみを調整する必要がある。
(7)信号位相を決定する必要性を排除し、関連する位相測定精度およびインピーダンス軌道の問題を排除する。
(8)給電線路内の可変インピーダンス整合ネットワークから生じる挿入損失を排除する。
装置500は、単に反射電力を測定し、それに応じてアンテナ410のリアクタンスを調整することによって動作し、このことは、DVCの実施形態を使用する場合、100マイクロ秒以内に達成することができる。このことは、アンテナインピーダンスを決定し、送信機402内のインピーダンス整合ネットワークの共役整合を得るために、複雑な位相及び電力ベクトルの計算に通常必要とされる100+ミリ秒よりもはるかに高速であり、変更されたアンテナインピーダンス負荷に最適な電力伝達を提供する可変整合ネットワークの最良の構成が見つかるまで、通常は複数の反復が必要である。
図6は、例えば4GLTEのような3GPP標準ベースの無線通信プロトコルの典型的な物理層フレームを示しており、ここで、フレームは10msの長さであり、500マイクロ秒の持続時間の20のスロットを有する。このことは、アンテナ開口部に対するリアクタンス調整は、単一のスロット内で複数回行いながら、インピーダンス整合が最大5つ以上の完全なLTEフレームを使用して単一のインピーダンス整合訂正を行うことを意味する。ここで、「接続が切断されました」という結果をもたらす後続の「パケット損失」につながる環境変化がフレーム内の送信されたデータの破損を避けるためにこのような高速調整を必要とする場合を想定している。環境や頭部/手の変化に対する迅速で正確な対応は、開口の調整がインピーダンス整合よりも優れていることのもう1つの重要な利点である。
図7は、可変リアクタンス調整装置702を有する装置700の概略図であり、ここで、可変リアクタンス調整装置は、とりわけ、可変MEMSキャパシタ、可変強誘電体キャパシタ、多数のMEMSスイッチ誘導性及び/又は容量性リアクタンス要素、もしくは又は多数の半導体スイッチ誘導性及び/又は容量性のリアクタンス素子として具体化することができる。装置は、可変リアクタンス制御エンジン706及び測定信号モニタユニット708を含む送信機704を含み、給電線路にはリアクタンス調整制御信号センサ710が挿入される。可変リアクタンス制御エンジン706は、当該アルゴリズムのために、一般的な計算ユニット又はデジタル信号処理リソース及びメモリを備え、較正、しきい値、及び測定値を格納し、提案された「しきい値モニタフィードフォワードアルゴリズム」、「IQ波形識別アルゴリズム」、又は「離散弁別」アルゴリズムの実行を容易にする。可変リアクタンス制御エンジン706は、既存の多目的プロセッサ又はモデムベースバンドの内部で動作する仮想エンジンとすることができ、スタンドアローンのマイクロコントローラであってもよい。リアクタンス調整制御信号センサ710は、送信された無線信号の順方向及び反射された電力を測定するための、アンテナ給電線における図示の指向性電力結合器とすることができ、もしくは、静電容量式タッチ又は人体組織又は他の環境変化の存在を確実に測定することができる任意の種類の近接センサとすることができ、もしくは、は装置700の周囲の電界における人体組織又は他の環境変化の存在を確実に測定することができる他の種類の電界センサであってもよい。測定信号モニタユニット708は、それぞれのリアクタンス調整制御信号センサ710によって提供される測定信号を処理するために必要な入力及び能力を有する。加えて、必要に応じて、装置の高帯域無線チェーンと低帯域無線チェーンとの間で無線信号を移動させるためのスイッチが存在する。可変リアクタンス調整装置702に必要なリアクタンス調整は、測定信号モニタユニット708からの測定信号に基づいて、可変リアクタンス制御エンジン706によって決定される。可変リアクタンス制御エンジン706は、測定信号モニタユニット708によって提供される測定信号のアルゴリズム分析に基づいて、可変リアクタンス調整装置702の種類に従って、アンテナの容量性/誘導性負荷を調整することで、検出されたアンテナの電気的特性の変化を相殺し、これにより、アンテナの共振周波数を、無線通信のための所望の動作周波数又はそれに非常に近い値に保持する。可変リアクタンス制御エンジン706に実装される制御アルゴリズムのタイプに依存して、このプロセスは、測定信号が較正中にプログラムされたしきい値を通過するとき、もしくは、較正中に予めプログラムすることができるアンテナの電気的条件の変化が妥当な時間の間検出されなくなるまで、所定の時間間隔で連続的に実行することができる。
図8A〜図8Dは、反射された電力変化によってトリガされ、送信されたスペクトル包絡線と反射スペクトル包絡線との比較によって駆動される、可変リアクタンス開口同調解の閉ループ制御のためのIQスペクトル包絡線識別アルゴリズムの概略図である。図8Aに示すように、アンテナ反射損失対周波数をプロットすると、曲線802の目標共振周波数、曲線804のダウンシフトされた共振周波数、及び曲線806のアップシフトされた共振周波数が示される。潜在的な容量性又は誘導性環境及び頭部/手効果の変化は、アンテナの共振においてそのようなダウンシフト又はアップシフトを引き起こす可能性があることは、図3を参照したコンテキストで上記に説明した。低い値は、静電容量がアンテナに追加された(又はインダクタンスが除去された)ときに発生する一方、キャパシタンスがアンテナから除去された(又はインダクタンスが加えられた)ときに高い値が生じる。図8B〜図8Dは、同一のアンテナを介して送信される無線信号スペクトル包絡線の3つのスケッチを示すが、ここで、図8Aに図示されているように、反射損失プロット802,804及び806に対応する3つの異なるアンテナ条件で動作する。図8Cは、送信周波数がアンテナ共振周波数802に等しいときに送信されるスペクトル包絡線を示す。スペクトル包絡線は、帯域の下端及び上端において側波帯812及び814と対称である。図8Bは、同一のスペクトル包絡線を示すが、共振周波数がシフトダウンしたアンテナから反射されている(図8Aの曲線804)。このスペクトル包絡線は、下側波帯808は上側波帯810よりも著しく低い。図8Dは同一のスペクトル包絡線を示すが、これは共振周波数がアップシフトした場合(図8Aの曲線806)のアンテナから反射されたものである。このスペクトル包絡線は、上側の側波帯818は下側波帯816よりも著しく低い。反射スペクトル包絡線の歪んだ形状は、復調されたIQスペクトル包絡線を処理することによって分析することができる。送信周波数の上又は下にある共振によって引き起こされる歪みRFスペクトル包絡線の勾配に関する結果の情報は、信号伝送におけるアンテナ効率及びインピーダンス不整合損失の劣化を防止する一定のアンテナ共振周波数を保持する目的で開口同調に使用される調整可能なリアクタンスにおける変化の方向を制御する弁別器として利用することができる。
図8Aに戻ると、可変リアクタンス開口同調解の閉ループ制御の離散弁別アルゴリズムの説明も可能になる。動作周波数での反射減衰量が測定され、較正中に設定された設定点822,826と比較される。較正設定点822は、アンテナの良好な放射特性に対応して、送信信号及び受信信号の両方が十分に低い反射損失を有するように確立される。反射損失曲線802の非常に典型的な形状からわかるように、反射損失曲線802は、低いフロアを有する谷に似ており、これは低い反射損失を示し、また、多かれ少なかれ対称的なサイドバンドは、高い反射損失の領域まで傾斜しており、このことはアンテナの放射特性が不十分であることを示し、動作中は避ける必要がある。すべての2G、3G及び4G通信ネットワークの大部分は、30MHz〜90MHzの典型的な「デュプレックス間隔」を有して、送信信号及び受信信号に別々の密接した周波数を割り当てるので、送信信号の反射損失の較正設定点は、通常、曲線802の谷の中心付近の最も低い反射損失ではなく、むしろ、通常はより低い周波数の左側壁に対応する送信信号の反射損失と、受信信号の反射損失とが、ために、同様の範囲において、同様の効率的な信号の送受信を保証するように設定された、側壁の中央範囲にある点にある。反射損失曲線802の左側壁のそのような中間点を見ると、同一の周波数においてかなり低い場合における測定反射損失824は、曲線804によって示されるように、アンテナのその共振周波数が下方にシフトしたことを示すことが分かり易い。このようなアンテナの共振周波数のダウンシフトは、頭部/手/環境効果によって生じる容量性ローディング/誘導性アンローディングの間に典型的に観察される。送信周波数でのより低い反射減衰量が一般に望ましいが、受信周波数での反射損失が曲線804に対して劇的に増加したと考えられなければならず、受信信号が失われる可能性がある。曲線806によって示されるように、アンテナが環境/頭部/手の影響からの誘導性負荷追加/容量性負荷解除にさらされてアンテナの共振周波数は点820にシフトするときに、反対の効果が観察される。いま、送信周波数での反射損失が大幅に増加している一方で、受信周波数における反射損失は著しく低く、このことは送信信号がはるかに弱いために受信信号が強いことを示す。どんな種類のアンテナ負荷と共振周波数シフトが発生しても、信号の送受信のためのアンテナの全体的な効率が低下しており、簡単な離散識別アルゴリズムは、以下のようにアンテナの一定の共振周波数を保持することができる。
1.計算されたセットポイントの反射損失プラス/マイナス感度マージンが測定された反射損失よりも大きいか小さい場合、可変リアクタンスによる容量性負荷(誘導性負荷の増加/減少)を、較正中に決定された小さな固定量だけ減少/増加させる。
2.計算された設定値の反射損失のプラス/マイナスの感度マージンが測定された反射損失よりもまだ大きいか小さい場合、測定された反射損失が、較正値プラス/マイナス感度マージンの反射損失内に収まるまで、較正中に決定された一定の小さい固定量だけ容量性負荷(誘導性負荷の増加/減少)をさらに減少/増加させる。
3.反射損失を測定し、測定された反射損失が、較正セットのプラス/マイナスの感度マージンの反射損失の範囲外になるまで、計算された設定値の制限損失と感度マージンの差を比較し、範囲外になったときにステップ1に進む。
図11〜図24は、頭部/手効果を補償するために装置の静電容量を調整するための一実施形態を例示する。
反射係数(RC)の大きさは、周波数f、等価容量C及び等価インダクタンスLの関数である。
Figure 0006817965
共振周波数fは次式で表される。
Figure 0006817965
アンテナのアンテナ等価インダクタンスLは通常一定であり、従って、アンテナの反射係数の大きさは周波数fと等価容量Cの関数である。
Figure 0006817965
周波数範囲がアンテナの共振周波数の周りにあるとき、
Figure 0006817965
の部分は、図11に示すようにスムーズであり線形に近くなる。結果として、反射係数振幅応答対等価キャパシタンスは、アンテナの周波数応答と同様の形状を有する。等価キャパシタンスが一定のステップサイズC+n*ΔCを有するデジタル可変キャパシタ(DVC)によって同調されるとき、等価キャパシタンスはDVC状態に線形にマッピングされる。従って、反射係数振幅応答対DVC状態は、アンテナの周波数応答と同様の形状を有する。
図12は、800MHzで測定したDVC402Rによって調整されたPIFAアンテナの例を示す。アンテナは750MHzから950MHzに調整されており、状態20でDVCを使用して800MHzに調整されている。800MHzで測定されたDVC状態応答は、DVC状態#20での周波数応答に似ている。図12では、上限は自由状態で予め定められており、装置が耐えることができる計算反射電力である。下限は、装置をフリー状態にして装置較正中に予め決定される。最適化された状態は、送信及び受信反射係数の大きさは実質的に同一であるグラフ上の位置である。このため、DVC状態に対して固定周波数でアンテナを測定することにより、アンテナ周波数応答をよく理解することができる。例えば、図12において、アップリンク周波数がダウンリンク周波数よりも45MHz低い場合、最適化された状態は、左側のスロープ状態#15にあり、反射係数の大きさは0.4以下である。
反射係数のしきい値
アップリンクとダウンリンクの両方を良好に一致させるために、アップリンクにおける反射係数の大きさはあまりにも小さくすべきではない。図12のDVC状態#20と同様に、アップリンク反射係数の大きさは0.1である一方、ダウンリンク反射係数の大きさは0.6まで増加する。従って、アップリンクの反射係数の大きさは、上限と下限の両方を有する。両方が高すぎたり低すぎたりすると、最適化動作がトリガされる。
時間の経過に伴う反射係数のモニタ
アンテナが最適化状態にあるとき(図12の#15)、反射係数の大きさに対する典型的な手のローディング及びリリースの影響を図13に示す。容量性手のローディングは、反射係数の大きさをより高い負荷状態に移動させる。例えば、手の負荷容量は、状態#15から状態#18、#21及び#24に進むDVCと等価であって、反射係数の大きさを最初に下げてから上に上げることになる。経時的な反射係数の大きさの変化を調べることにより、たとえ反射係数がしきい値をブレイクしていなくても、手のローディング及びリリースのイベントを検出することができる。
図14は、最適化アルゴリズムの制御フローを示す。最適化は、しきい値のブレイク及び/又はディップ検出と、手のローディング/リリース状態の知識とによって引き起こされる。最適化アルゴリズムは、反射係数対DVC状態の大きさのデータセットを収集する。最適化は、反射係数の大きさ対DVC状態の応答を推定し、最適化された状態が見つかるかどうかをチェックする。最適化された状態が見つかった場合、アルゴリズムは潜在的なしきい値調整を行い終了する。最適化された状態が見つからない場合、アルゴリズムは反射係数の大きさの測定反復に戻る。収集された各新しい反射係数の大きさ対DVC状態のデータ点に対して、アルゴリズムは推定を実行し、再度チェックする。デモコードで使用されるデータセットは次のとおりである。
測定されたDVC状態[S]=[S0,S1,S2,…,Sn];及び
測定されたDVC状態における反射係数の大きさ[RC]=[RC0,RC1,RC2,…,RCn]。
初期化
曲線推定ステップでは、通常、動作するために1データポイント以上が必要であるが、初期化ステップは、繰り返しを開始するためにデータポイントの最初のセットを取得するために必要である。図15に示すように、最適化を開始する前に3つのデータポイントが収集される。最初のDVC状態はS0であり、初期反射係数の大きさはRC0である。ローディング条件がアルゴリズムに知られている場合、アルゴリズムはDVCを移動して負荷の影響に対抗する。手のローディングにより、アルゴリズムはS0−1とS0−2を測定して静電容量を減少させる。手のリリースにより、アルゴリズムは容量を増加させるためにS0+1とS0+2を測定する。ローディング条件がわからない場合は、アルゴリズムはDVC容量を1ステップ減少させ、新しい状態で反射係数の大きさ(RC1)を測定する。RC1が初期反射係数の大きさRC0よりも大きい場合、3番目のデータポイントはS0+1になる。そうではないときは、3番目のデータポイントはS0−1になる。
DVC状態に対する曲線適合反射係数の大きさ
まず、必要に応じてデータセットが切り捨てられ、適合には最新の16の測定値のみが使用される。測定は、より頻繁に、又はより少ない頻度で行われてもよいことが理解されるべきであり、典型的には、LTEの場合には「タイムスロット」のインクリメント10msである。〜40msごとに測定が行われる場合、最新の600msは「最近」とみなされる。切り捨て後、測定された最低DVC状態はSminとして定義される。測定された最高のDVC状態はSmaxとして定義される。コードはRC=f(S)曲線を放物関数に当てはめられる。
Figure 0006817965
これは簡単化された関係である。ローディング情報とアンテナモデルを考慮に入れるより複雑な適合は、より複雑な状況を扱うために使用できる。適合された放物曲線上の最小反射係数の大きさDVC状態は、図16の「Di」である。
Figure 0006817965
測定されたDVC状態の分布によって、図18に示すように、「最適化状態の検索」ステップに以下の3つのブランチが存在する。まず、勾配の左側のすべての測定されたDVC状態:Smax≦Di。第2に、傾きの右側のすべての測定されたDVC状態:Di≦Smin。第3に、共振状態が見出された:Smin<Di<Smax。
最適化されたDVC状態の検索
一例では、図17に示すように、測定されたすべてのDVC状態がスロープの左側にある。図17は、しきい値状態において測定されたDVC状態が存在する例を示す。このアルゴリズムは、適合放物線方程式によって最適化状態を計算する。図17の場合、DVC状態#12は、計算された最良の状態である。DVC状態#12が図17の場合に測定されない状況では、アルゴリズムは最適化状態が見つからないと報告し、DVC状態#12を測定する次のDVC状態に設定する。DVC状態#12が測定された場合、アルゴリズムは最適化された状態としてDVC状態#12を返して終了する。
別の例では、図18に示すように、測定されたすべてのDVC状態が上限よりも高くなっている。Smax<31の場合、アルゴリズムは最適化された状態が見つからないと報告し、Smax+1を測定する次のDVC状態に設定する。Smax=31の場合、アルゴリズムは最適化状態=31を報告し、終了する。新しいしきい値は、反射係数の大きさに応じてDVC状態31として設定される。この場合、DVCの静電容量はアンテナを調整するために十分ではありません。
別の例では、図19に示すように、測定されたすべてのDVC状態は下限値よりも低くなる。DVC状態が0より大きい場合、アルゴリズムは最適化された状態が見つからないと報告し、Smin−1を測定する次のDVC状態に設定する。Smin=0の場合、アルゴリズムは最適化状態=0を報告し、終了する。新しいしきい値は、反射係数の大きさに応じてDVC状態0として設定される。古いしきい値は高すぎる。
一例では、すべての測定されたDVC状態は、図20に示すようにスロープの右側にある(すなわち、Smin>0)。アルゴリズムは、最適化状態が見つからないと報告し、Smin−1を測定する次のDVC状態に設定する。図21に示すように、Smin=0の場合、アルゴリズムは最適化状態=0を報告し、終了する。新しいしきい値は、反射係数の大きさに応じてDVC状態0として設定される。DVCの静電容量は、この場合アンテナを同調させるために十分なほど低くはない。
一例では、最小反射係数振幅DVC状態が見出される。図22に示すように、しきい値範囲内のDVC状態が測定される。このアルゴリズムは、適合放物線方程式によって最適化状態を補間する。図22の場合、DVC状態#6は計算された最良状態である。図17の場合、DVC状態#6は測定されず、アルゴリズムは最適化状態が見つからないと報告し、DVC状態#6を測定する次のDVC状態に設定する。DVC状態#6が測定された場合、アルゴリズムは最適化された状態としてDVC状態#6を返して終了する。
一例では、測定された状態のすべてが、図23に示されるように上限よりも高い反射係数の大きさを有する。このような状況では、アルゴリズムは最適化状態=Diを報告し、終了する。新しいしきい値は、最適化されたDVC状態での反射係数の大きさに従って設定される。古いしきい値は低すぎる。
別の例では、全ての測定された状態は、図24に示されているように下限より低い反射係数の大きさを有する。Smin>0の場合、アルゴリズムは最適化状態が見つからないと報告し、Smin−1を測定する次のDVC状態に設定する。Smin=0の場合、アルゴリズムは最適化状態=0を報告し、終了する。新しいしきい値は、反射係数の大きさに従ってDVC状態0として設定される。古いしきい値は高すぎる。
アンテナを同調させるために使用されるDVCは、MEMS装置を含む。図9は、一実施形態にかかる、微小電気機械システム(MEMS)に基づくデジタル可変キャパシタDVC900の概略図である。MEMS DVCは、各空洞が共通のRFバンプ906に結合されたRF電極904を有する複数の空洞902を含む。各空洞は、1つ又はそれ以上のプルイン又はプルダウン電極908及び1つ又はそれ以上の接地電極910を有する。スイッチング素子912は、RF電極904から遠い位置であって、RF電極904に近い位置から移動することで、MEMS DVC900のキャパシタンスを変更する。MEMS DVC900は多数のスイッチング素子912を有するので、一定の共振周波数を保持し、環境変化や頭や手の影響の影響下でアンテナの電気的特性の変化を補償するためにアンテナ開口から適用/除去することができるように大きな可変容量範囲を有する。MEMS DVC900は、本質的に、複数の個別に制御されるMEMS要素の集合体である。
図10A〜図10Cは、一実施形態にかかる、MEMS DVC900の複数の空洞902内に複数のスイッチング素子912を形成することができる単一のMEMS素子1000の概略的な断面図である。MEMS素子1000は、RF電極1002と、プルダウン電極1004、プルアップ電極1006と、RF電極1002及びプルダウン電極1004の上にある第1の誘電体層1008と、プルアップ電極1006の上にある第2の誘電体層1010と、第1の誘電体層1008と第2の誘電体層1010との間で移動可能なスイッチング素子1012とを含む。スイッチング素子1012は、接地電極1014に結合される。図10Bに示すように、スイッチング素子1012がRF電極1002に最も近いとき、MEMS素子1000は最大容量位置にある。図10Cに示すように、スイッチング素子1012がRF電極1002から最も離れているとき、MEMS素子1000は最小容量位置にある。従って、MEMS素子1000は、2つの異なるキャパシタンス段を有する可変キャパシタを生成し、このような複数のMEMS素子1000を単一のMEMS DVC900に集積することは、一定の共振周波数を保持するために必要とされる、線形開口同調を実行するための大きな精度と容量範囲を持つDVCを作成することができ、環境変化や頭や手の影響の影響下において、アンテナの電気的特性の変化を補償する。
DVCのような可変リアクタンスを使用してアンテナの開口(共振回路)の容量性又は誘導性特性を調整することにより、頭部/手及び他の環境効果によってしばしば引き起こされる信号強度の低下を排除することができる。結果として生じるインピーダンスの不一致を修正しようとするのではなく、装置のアンテナのリアクタンス負荷を調整するだけで、頭部/手効果を直接的に補償することができる。
前述は本開示の実施形態に向けられているが、本開示の他の及びさらなる実施形態は、その基本的な範囲から逸脱することなく考案されてもよく、その範囲は以下の特許請求の範囲によって決定される。

Claims (11)

  1. 無線フロントエンドと、
    アンテナと、
    前記アンテナと前記無線フロントエンドとの間に挿入される電力カプラと、
    前記アンテナに結合されたリアクタンス変更部であって、デジタル可変キャパシタを含むリアクタンス変更部と、
    制御部とを備えた装置であって、
    前記制御部は、
    前記デジタル可変キャパシタに対する反射係数の曲線を測定し、
    前記反射係数の最小の大きさに対応する、前記デジタル可変キャパシタの最適化状態を決定し、
    前記デジタル可変キャパシタを最適化状態に設定し、
    前記デジタル可変キャパシタを最適化状態に設定することは、前記アンテナの共振周波数を変更する、装置。
  2. 前記デジタル可変キャパシタは、
    複数の微小電気機械キャパシタと、
    1つ又はそれ以上の可変強誘電体キャパシタと、
    半導体スイッチトキャパシタと、
    MEMSスイッチドキャパシタと、
    それらの組み合わせとを備える請求項に記載の装置。
  3. 前記リアクタンス変更さらに、可変インダクタを備える請求項1に記載の装置。
  4. 前記デジタル可変キャパシタは、複数の微小電気機械キャパシタ、1つ又はそれ以上の可変強誘電体キャパシタ、半導体スイッチトキャパシタ、又はMEMSスイッチドキャパシタ備え、
    前記可変インダクタは、
    調整可能なインダクタンスを有する機械的、物理的又は電気的構成要素、
    1つ又はそれ以上のインダクタ、
    1つ又はそれ以上の可変キャパシタと組み合わせて使用される1つ又はそれ以上のインダクタ、
    半導体スイッチングインダクタ、又は
    MEMSスイッチインダクタを備える請求項に記載の装置。
  5. 前記1つ又はそれ以上の可変キャパシタは、
    複数の微小電気機械キャパシタと、
    1つ又はそれ以上の可変強誘電体キャパシタと、
    半導体スイッチトキャパシタと、
    又は、MEMSスイッチドキャパシタとを備える、請求項に記載の装置。
  6. 前記装置は、携帯電話機、ウェアラブル装置、又は、無線通信をサポートするために1つ又はそれ以上のアンテナを使用する装置である請求項1に記載の装置。
  7. 装置を制御する方法であって、
    前記装置は、
    無線フロントエンドと、
    アンテナと、
    前記アンテナと前記無線フロントエンドとの間に挿入される電力カプラと、
    前記アンテナに結合されたリアクタンス変更部であって、デジタル可変キャパシタを含むリアクタンス変更部と、
    前記方法によって前記デジタル可変キャパシタを制御する制御部とを備え、
    前記方法は、
    前記デジタル可変キャパシタに対する反射係数の曲線を測定することにより、前記アンテナの共振周波数をモニタするステップと、
    前記反射係数の最小の大きさに対応する、前記デジタル可変キャパシタの最適化状態を決定するステップ、
    前記デジタル可変キャパシタを最適化状態に設定するステップとを含み、
    前記デジタル可変キャパシタを最適化状態に設定するステップは、前記アンテナの共振周波数を変更することを含む、方法。
  8. 前記反射係数の大きさを経時的に測定して比較することにより、前記反射係数の大きさの変化を検出することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
  9. 前記反射係数の大きさの変化が所定の限界値を超えるときに、前記デジタル可変キャパシタを増加させることをさらに含む、請求項8に記載の方法。
  10. 前記反射係数の大きさの変化が所定の限界値を超えるときに、前記デジタル可変キャパシタを減少させることをさらに含む、請求項8に記載の方法。
  11. 前記デジタル可変キャパシタをモニタすることと、
    前記デジタル可変キャパシタを検出することと、
    前記デジタル可変キャパシタを増加し又は減少することと
    のうちの1つ又は複数を繰り返すことによって、前記アンテナの共振周波数を一定に保持することをさらに含む、請求項10に記載の方法。
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