JP6817614B2 - 小物類の収納体用連結具 - Google Patents

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Description

本発明は、バックの帯状肩紐の任意の箇所に、手帳、ポーチ、携帯端末、CDプレーヤー、名刺入れ、化粧品、財布、ペットボトル等の小物類の収納体を連結する小物類の収納体用連結具に関する。
特許文献1は、梱包用バンド類の緊締具である。また特許文献2は、荷物緊締用ストッパーである。この特許文献は、いずれも荷物(梱包箱)の略中央部に巻付けた帯状紐を緊締するために「緊締具」又は「ストッパー」と称されるバックルを用いている。
すなわち、特許文献1は矩形枠状部と、該矩形枠状部の一方の短辺部の略中央部に基端部が回動自在に設けられたバー状の中間ロック片(係止杆)とから成る緊締具が記載されている。また特許文献2には、枠体11の側部に折曲部12、12を介して脚体13、13を一体に形成したストッパーが記載され、該ストッパーの前記枠体11の開口に帯状紐を二つ折りにして鍋弦状部を形成し、該鍋弦状部の中に前記脚体13を嵌め込んだ状態で前記帯状紐の中途部或いは両端部を引っ張ると、前記鍋弦状部が枠体11の一方の長辺部と脚体13に挟持される状態に成る(符号は特許文献2の第2図のもの)。
しかしながら、これらの特許文献に記載のバックルの用途は、梱包用のものであり、本発明の如く、小物類を帯状肩紐に吊り下げることができる収納体用連結具ではない。
実公昭60−89159号公報 実公昭60−136957号公報
本願発明の主たる目的は、バックルの新たな用途を見出し、バックルと可撓性ベルトの組合せにより、「バックの帯状肩紐の任意の箇所に、手帳、携帯端末、名刺入れ、化粧品、財布、ペットボトル等の小物類の収納体を連結する小物類の収納体用連結具」を提供することである。また本願発明の目的は、部品点数を極力少なく、容易にバックの帯状肩紐に小物類の収納体を接続することができることである。さらに、実施形態如何によっては、小物類の収納体が係脱可能な係合具を有する場合、該係合具を容易に係止することができることである。
本発明の小物類の収納体用連結具は、バックの少なくとも1本の帯状肩紐に装着されるバックルと、該バックルに上端部側が挟持されると共に下端部側が小物類の収納体に接続する所定長の1本の可撓性ベルトから成る小物類の収納体用連結具であって、前記バックルは、前記可撓性ベルトの一側表面に摩擦抵抗を与える上下一対の係止部と、該係止部にそれぞれ連続する左右支持部とを有する環状固定枠部と、前記左右支持部のいずれか一方の略中央部にその基端部が回動可能に取付けられ、かつ、前記1本の可撓性ベルトの一側裏面に前記帯状肩紐の一側表面の中途部を介して摩擦抵抗を与えるバー状の中間ロック片とから成り、前記バックルを前記バックの帯状肩紐に装着する場合には、前記中間ロック片の先端部を持ち上げ、その状態で前記帯状肩紐を鍋弦状中途部にして前記環状固定枠部を該鍋弦状中途部に外嵌合させると共に、前記中間ロック片の先端部を前記鍋弦状中途部の中に入れて前記環状固定枠部の他方の支持部に受け止めさせ、かつ、前記帯状肩紐を緊張状態にして前記鍋弦状中途部の状態を解消し、一方、前記1本の可撓性ベルトは、緊張状態の時、前記上端部側が前記帯状肩紐の一側表面の中途部に重合状態となり、かつ、前記バックルの前記上下一対の係止部と中間ロック片によって挟持状態に係止されることを特徴とする。
上記構成に於いて、可撓性ベルトの下端部側は、小物類の収納体の一側面に縫着されていることを特徴とする。また可撓性ベルトの上端部側の基端部は前記小物類の収納体の一側面に縫着されていると共に、前記上端部側は環状固定枠部の上の係止部に係止される折り返した部分を有し、一方、前記上端部側に連続する下端部側は、オス・メス係着手段を介して小物類の収納体の一側面に自在に係脱することを特徴とする。前記オス・メス係着手段は、小物類の収納体の一側面と可撓性ベルトの前記下端部側がそれぞれ互いに係脱する面ファスナーであることを特徴とする。さらに、前記可撓性ベルトは、少なくとも前記小物類の収納体の係脱可能な係合具を係止する帯状又はリング状の係止手段のいずれか一方を備えていることを特徴とする。
さらに本発明の小物類の収納体用連結具は、バックの少なくとも1本の帯状肩紐に装着されるバックルと、該バックルに上端部側が挟持されると共に下端部側が小物類の収納体に接続する所定長の1本の可撓性ベルトから成る小物類の収納体用連結具であって、前記バックルは、前記可撓性ベルトの一側表面に摩擦抵抗を与える上下一対の係止部と、該係止部にそれぞれ連続する左右支持部とを有する環状固定枠部と、前記係止部と平行状態になるように前記左右支持部の略中央部に固定的に架設され、かつ、前記可撓性ベルトの一側裏面に前記帯状肩紐の一側表面の中途部を介して摩擦抵抗を与えるバー状の中間ロック片とから成り、さらに前記バー状の中間ロック片(3A)は、左右支持部の一方の支持部(2c)に形成された貫通孔(31)を貫通すると共に、貫通した先端部(3b)が他方の支持部(2d)のメネジ(32)に取り外し可能に係着する係止ボルトであり、中間ロック片(3A)を帯状肩紐(21)に係止させる場合には、該帯状肩紐の中途部を鍋弦状中途部にして環状固定枠部(2A)の開口(4)の下方から上方へと前記環状固定枠部に通し、その状態で、中間ロック片(3A)を、前記貫通孔(31)に貫通させると共に、貫通した先端部(3b)が他方の支持部(2d)のメネジ(32)に螺合さ、一方、前記1本の可撓性ベルトは、緊張状態の時、前記上端部側が前記帯状肩紐の一側表面の中途部に重合状態となり、かつ、前記バックルの前記上下一対の係止部と中間ロック片によって挟持状態に係止されることを特徴とする。
ここで「バック」とは、登山、トレッキング、散歩、通勤などの時に肩に背負うリュックサック、襷がけのカバンなど、少なくとも一本以上の帯状肩紐を有する物をいう。また「小物類の収納体」とは、手帳、ポーチ、携帯端末、CDプレーヤー、名刺入れ、化粧品、財布、ペットボトル等を入れることができる袋物やポーチ類をいう。
(a)請求項1及び請求項6に記載の発明は、バックルと可撓性ベルトの「ニ物品」から成るので、簡単な構成により、かつ、簡単にバックの帯状肩紐に小物類の収納体を接続することができる。
(b)請求項2に記載の発明は、前記(a)の効果があると共に、可撓性ベルトの下端部側は、小物類の収納体の一側面に縫着されているので、可撓性ベルトの上端部側をバックルに挟持させるだけで良い。
(c)請求項3に記載の発明は、前記(a)の効果があると共に、可撓性ベルトの上端部側の基端部は前記小物類の収納体の一側面に縫着されていると共に、前記上端部側は環状固定枠部の上の係止部に係止される折り返した部分を有し、一方、前記上端部側に連続する下端部側は、オス・メス係着手段を介して小物類の収納体の一側面に自在に係脱する。(d)請求項4に記載の発明は、記オス・メス係着手段は、小物類の収納体の一側面と可撓性ベルトの前記下端部側がそれぞれ互いに係脱する面ファスナーである。したがって、係脱が容易である。
(e)請求項5に記載の発明は、小物類の収納体Zの適宜箇所にリング、係止輪、吊り下げループ部等の環状係合部が設けられているのであれば、該環状係合部に可撓性ベルトの一方の下端部を通し、該一方の下端部を他方の下端部にオス・メス係着手段を互いに係着させることができる。
図1乃至図8は本発明の第1実施形態を示す各説明図、図9及び図10は本発明の第2実施形態(可撓性ベルト)を示す各説明図、図11及び図12は本発明の第3実施形態(可撓性ベルト)を示す各説明図、図13及び図14は本発明の第4実施形態(バックル)を示す各説明図、図15及び図16は本発明の第5実施形態(バックル)を示す各説明図、図17乃至図21は本発明の第6実施形態を示す各説明図。
(a)はバックルの正面視からの説明図、(b)は可撓性ベルトの正面視からの説明図。 図1の2−2線概略断面図。 バックの帯状肩紐に、バックルと、該バックルに上端部側が挟持される所定長の可撓性ベルトとを装着した斜視からの概略説明図。 図3の4−4線概略断面図。 (a)〜(d)は、バックルをバックの帯状肩紐に装着する方法の一例を示す各説明図。 (a)及び(b)は、可撓性ベルトを帯状肩紐の一側表面に重合状態にかつバックルの上下一対の係止部及び中間ロック片に挟持状態に係止させる方法の一例を示す各説明図。 バックの一例としての「リュックサック」の帯状肩紐に本発明を取付ける概略説明図。 図7に於いて、「リュックサック」の帯状肩紐に本発明を取付けた概略説明図。 本発明の第2実施形態(可撓性ベルト)を示す説明図。 図9の第2実施形態に於いて、バックの帯状肩紐に本発明を取付けた概略説明図。 本発明の第3実施形態(可撓性ベルト)を示す説明図。 図11の第3実施形態に於いて、バックの帯状肩紐に本発明を取付けた概略説明図。 本発明の第4実施形態(バックル)を示す説明図。 環状固定枠部の左右支持部の略中央部にバー状の中間ロック片を固定的に架設した説明図。 本発明の第5実施形態(バックル)を示す説明図。 環状固定枠部の左右支持部の略中央部にバー状の中間ロック片を固定的に架設した説明図。 本発明の第6実施形態の図1と同様の説明図。 図7と同様の説明図(小物類の収納体の係合具が面状のオス・メス係着手段の例)。 図8と同様の説明図。 図7と同様の説明図(小物類の収納体の係合具がカラビナの例)。 図8と同様の説明図。
図1乃至図8は、本発明の第1実施形態の小物類の収納体用連結具X(以下、「連結具X」という。)の各説明図である。この連結具Xは、図1の(a)に示すバックル1と、(b)に示す可撓性ベルト10の組合せから成り、バックYの帯状肩紐21と小物類の収納体(例えばポーチ)Zを連結するために用いられる。
付言すると、連結具Xは、バックYの帯状肩紐21に装着されるバックル1と、該バックルに上端部側が挟持されると共に下端部側が小物類の収納体Zに接続する所定長の可撓性ベルト10から成る。
まず、バックル1は、例えば金属製の環状固定枠部2と、この環状固定枠部2に回動可能に設けられた金属製のバー状の中間ロック片3とか成る。このバックル1の構成は、例えば意匠登録第1291749号公報に記載されている尾錠や実公昭60−89159号公報に記載されている梱包用バンドの締結具と同様の構成であるものの、これらとは全く用途が異なる。
さて、実施形態のバックル1は、例えば図3や図4で示すようにバックYの帯状肩紐21に装着されるものである。ここでは図7にバックYの一例として、「リュックサック」を示しているが、普通一般にリュックサックYの背面に設けられている一対の帯状肩紐21、21は、各種のバンド類と同様に帯状に形成されている。
実施形態のバックル1の環状固定枠部2は、前記帯状肩紐21の横幅を考慮して略横長四辺形に形成されている。ここで図1の正面視(a)を基準にして、金属製の環状固定枠部2の構成を説明する。
2a、2bは可撓性ベルト10の一側表面10aに摩擦抵抗を与える上下一対の係止部
で、これらの係止部2a、2bは可撓性ベルト10の長手方向に対して略直交する方向に延びる長辺部である。
一方、2c、2dは、前記上下の係止部にそれぞれ連続する左右一対の支持部で、これらの支持部2c、2dは、可撓性ベルト10の長手方向に沿って該可撓性ベルト10の左右の縁部の外側にそれぞれ位置する。
3は左右支持部2c、2dのいずれか一方の略中央部にその基端部3aが回動可能に取付けられ、かつ、可撓性ベルト10の一側裏面10bに帯状肩紐21の中途部oの一側表面21aを介して間接的に摩擦抵抗を与えるバー状の中間ロック片である。なお、ここで「帯状肩紐21の中途部」とは、帯状肩紐21の接続上端部と接続下端部を除くその余の部分をいい、帯状肩紐21の中央部のみならず、帯状肩紐21の接続上端部寄りの部位や接続下端部寄りの部位も含む概念である。
実施形態では、前記基端部3aは左の支持部2cを軸部として軸回りに回転自在に設けられ、該基端部3aから略直線状或いはやや曲線状に延びる先端部3bは右の支持部2dに受け止められている。したがって、バー状の中間ロック片3は、その先端部3bを指で持ち上げると、左の支持部2cを軸部として反時計方向へ反転する。
4は環状固定枠部2の開口で、この開口4を介してリュックサックYの帯状肩紐21の任意の箇所(例えば鍋弦状中途部o)にバックル1を装着することができる(図5参照)。
図1の(b)に示す可撓性ベルト10は、所定の長さと横幅を有し、緊張状態の時、上端部側が前記帯状肩紐21の一側表面21aに重合状態となり、かつ、バックル1の上下一対の係止部2a、2bと中間ロック片3によって直接乃至間接的に挟持状態に係止される(図6参照)。
次に図5の(a)〜(d)は、バックル1をバックYの帯状肩紐21に装着する方法の一例を示す各説明図である。図5の(a)は帯状肩紐21に装着する前のバックル1の斜視図である。図5の(b)は中間ロック片3の先端部3bを図示しない指で持ち上げ、その状態で帯状肩紐21の中途部を環状固定枠部2の開口4の下方から上方へと鍋弦状中途部o(鍋の把手形状)の中に通した斜視図である。付言すると、帯状肩紐21の中途部を二つ折りに折り曲げて環状固定枠部2を該鍋弦状中途部oにして外嵌合させる。
図5の(c)は中間ロック片3の先端部3bを前記鍋弦状中途部oの中に入れた状態の斜視図である。そして、図5の(d)は中間ロック片3の先端部3bが環状固定枠部2の右の支持部2dに受け止められ、かつ、帯状肩紐21を緊張状態にして前記鍋弦状中途部oの状態を解消した斜視図である。なお、(b)〜(d)に於いて、符号21aは帯状肩紐21の一側表面、符号21bは帯状肩紐21の一側裏面である。
次に図6の(a)及び(b)は、可撓性ベルト10の一側裏面10bを帯状肩紐21の一側表面21aに重合状態に、かつ、バックル1の上下一対の係止部2a、2b及びバー状の中間ロック片3に挟持状態に係止させる方法の一例を示す各説明図である。
実施形態の可撓性ベルト10は、その下端部側aは、図7で示すように小物類の収納体Zの一側面(例えば背面)の略中央部に縦方向に縫着されている。したがって、可撓性ベルト10の上端部側bを、例えばリュックサックYの帯状肩紐21の中途部oに装着したバックル1に通す場合には、まず図6の(a)に示すように、可撓性ベルト10の上端部側bを環状固定枠部2の下の係止部2bの下面と帯状肩紐21の一側表面21aの間に差し込むようにする。次いで図6の(b)に示すように、前記可撓性ベルト10の上端部側bをそのまま前記固定枠部2の上の係止部2aの下面と帯状肩紐21の一側表面21aの間に差し込むようにして通す。このようにすると、可撓性ベルト10の上端部側bは、固定枠部2の上下の係止部2a、2bに直接的に係止されると同時に帯状肩紐21の中途部を介して間接的に押し付けられる。
したがって、前記可撓性ベルト10は、緊張状態の時、前記上端部側bが前記帯状肩紐の一側表面に重合状態となり、かつ、前記バックルの前記上下一対の係止部と中間ロック片3によって挟持状態に係止される(図8参照)。
第1実施形態に於いて、好ましくは、可撓性ベルト10の下端部側aは、小物類の収納体Zの一側面に縫着されているが、予め小物類の収納体Zの一側面に可撓性ベルト10の下端部側aを縫着することは本発明の本質的事項ではない。本発明は、「バックYの帯状肩紐21に装着されるバックル1と、該バックルに上端部側bが挟持されると共に下端部側aが小物類の収納体Zに接続する所定長の可撓性ベルト10から成る小物類の収納体用連結具X」であることから、前記可撓性ベルト10の下端部側aは、該可撓性ベルト10の上端部側(略中央部)bを折り返した下方の対向両端部であると共に、該下方の対向両端部はオス・メス係着手段を介して自在に係脱する態様であっても良い(後述の第2実施形態や第3実施形態)。
また好ましくは、可撓性ベルトの下端部側に、少なくとも小物類の収納体の係脱可能な係合具を係止する帯状又はリング状の係止手段のいずれか一方を設け、小物類の収納体Zを簡単に連結し又はその連結状態を解くことができるようにしても良い(第6実施形態)。
さらに、可撓性ベルト10の下方両端部がオス・メス係着手段を介してループ状に係脱する実施形態の場合には、小物類の収納体Zの適宜箇所にリング、係止輪、吊り下げループ部等の環状係合部が設けられているのであれば、該環状係合部に可撓性ベルト10の一方の下端部を通し、該一方の下端部を他方の下端部にオス・メス係着手段を互いに係着させることができる。
以下、図9乃至図21を参照にして、本発明の他の実施形態を説明する。なお、他の実施形態の説明に当って、第1実施形態と同一の部分には同一又は同様の符号を付して重複する説明を割愛する。
まず、図9乃至図10は本発明の第2実施形態(可撓性ベルト10A)を示す各説明図である。この第2実施形態が第1実施形態と主に異なる点は、可撓性ベルト10Aが第1実施形態のそれよりも長い点(約2倍程度の長さ)、可撓性ベルト10Aの上端部側bは略中央部乃至中央部寄りの部位で折り返した状態でバックル1に挟持されている点、可撓性ベルト10Aがループ状に係脱するように折り返された状態の下端部側に相当する一方の下端部aに係着手段としての単数又は複数のオスホック6を取付け、一方、他方の下端部aに係着手段としての単数又は複数のメスホック7を取付けた点である。
この第2実施形態では、図10で示すように、上端部側bに相当する略中央部の部位が環状固定枠部2の上の係止部2aを巻き込むようにして下方方向へと折り返され、かつ、折り返した後、上の係止部2aと中間ロック片3の間の空隙部を通って該中間ロック片3の外側に一側裏面10bの一部を係止させ、さらに、中間ロック片3と環状固定枠部2の下の係止部2bの間の空隙部を通して上の係止部2の内側に一側裏面10bの一部を係止させるようにする。
このように構成しても、可撓性ベルト10Aは、緊張状態の時、前記上端部側bが前記帯状肩紐21の一側表面21aの中途部に重合状態となり、かつ、バックル1の前記上下一対の係止部2a、2bと中間ロック片3によって挟持状態に係止されるので、第1実施形態と同一の効果を得ることができる。
次に図11及び図12は本発明の第3実施形態(可撓性ベルト10B)を示す各説明図である。この第3実施形態の可撓性ベルト10Bは、上記第2実施形態の可撓性ベルト10Aと同じであり、相違は、可撓性ベルト10Bの係着手段6B、7Bがそれぞれ互いに係脱するやや縦長の面ファスナーである点である。したがって、第3実施形態の具体的な説明は第2実施形態のそれを援用する。
次に図13及び図14は本発明の第4実施形態(バックル1A)を示す各説明図である。この第4実施形態が第1実施形態と主に異なる点は、バックル1Aの中間ロック片3Aが、環状固定枠部2Aに取外し可能に係着する点、環状固定枠部2Aがやや肉厚状である点、中間ロック片3Aが係止ボルトである点、特に図示しないが、中間ロック片3Aを帯状肩紐21に係止させる場合には、前述した図5の(b)に示した如く、帯状肩紐21の中途部を環状固定枠部2Aの開口4の下方から上方へと鍋弦状中途部o(鍋の把手形状)の中に通し、その状態で、中間ロック片3Aを、短辺側の左右支持部2c、2dの一方の支持部2cの貫通孔31に貫通させると共に、貫通した先端部3bを他方の支持部2dのメネジ32に螺合させることである。なお、前記環状固定枠部2Aの貫通孔31を設けた部位には、好ましくは外向きの切欠凹所33を形成し、該切欠凹所33に係止ボルト3Aのフランジ状の基端部3aが嵌合するよう構成している。
次に図15及び図16は本発明の第5実施形態(バックル1B)を示す各説明図である。この第5実施形態のバックル1Bは、上記第4実施形態のバックル1Aと同様であり、相違は、環状固定枠部2Bの左右支持部2c、2dの略中央部に切欠溝、嵌合溝、嵌合孔等の嵌合部35、35を対向するように左右一対形成した点、中間ロック片3Bは前記左右支持部2c、2dの嵌合部35、35に両端部が固定的に嵌合する係止杆である点である。したがって、第5実施形態の具体的な説明は第4実施形態のそれを援用する。
最後に図17乃至図21は本発明の第6実施形態を示す各説明図である。この第6実施形態が第1実施形態と主に異なる点は、小物類の収納体Zを簡単に連結し又はその連結状態を解くことができるように、可撓性ベルト10Cの下端部側aに小物類の収納体Zの係脱可能な係合具38、38Aを係止する帯状及びリング状の係止手段41、42を複数個設けたことである。前記係止手段41、42は、少なくとも、いずれか一方でも良いが、市販のポーチ類に対応するように、好ましくは帯状の係止具(面状のオス・メス係着手段)41及び係止輪(単なる係止輪のみならず、カラナビも含まれる)42の両方である。
なお、図18及び図19は小物類の収納体Zの係合具38が面状のオス・メス係着手段の例であり、一方、図20及び21は小物類の収納体Zの係合具38Aがカラビナ(岩登り用具)の例である。
本発明は、バック(例えばリュックサック)の帯状肩紐と小物類の収納体(例えばポーチ)とを連結する連結具として用いられる。
X…小物類の収納体用連結具、Y…バック、
Z…小物類の収納体、
1、1A、1B…バックル、
2、2A、2B…環状固定枠部、
2a…上の係止部、2b…下の係止部、
2c…左の支持部、2d…右の支持部、
3、3A、3B…中間ロック片、
3a…基端部、3b…先端部、
10、10A、10B、10C…可撓性ベルト、
10a…一側表面、10b…一側裏面、
a…上端部側、b…下端部側、
6、7、6B、7B…オス・メス係着手段、
21…帯状肩紐、
o…中途部、
31…貫通孔、32…メネジ、
33…切欠凹所、
35…嵌合部、
38、38A…小物類の収納体Zの係合具、
41、42…小物類の収納体用連結具の係止手段。

Claims (6)

  1. バックの少なくとも1本の帯状肩紐に装着されるバックルと、該バックルに上端部側が挟持されると共に下端部側が小物類の収納体に接続する所定長の1本の可撓性ベルトから成る小物類の収納体用連結具であって、
    前記バックルは、前記可撓性ベルトの一側表面に摩擦抵抗を与える上下一対の係止部と、該係止部にそれぞれ連続する左右支持部とを有する環状固定枠部と、前記左右支持部のいずれか一方の略中央部にその基端部が回動可能に取付けられ、かつ、前記1本の可撓性ベルトの一側裏面に前記帯状肩紐の一側表面の中途部を介して摩擦抵抗を与えるバー状の中間ロック片とから成り、
    前記バックルを前記バックの帯状肩紐に装着する場合には、前記中間ロック片の先端部を持ち上げ、その状態で前記帯状肩紐を鍋弦状中途部にして前記環状固定枠部を該鍋弦状中途部に外嵌合させると共に、前記中間ロック片の先端部を前記鍋弦状中途部の中に入れて前記環状固定枠部の他方の支持部に受け止めさせ、かつ、前記帯状肩紐を緊張状態にして前記鍋弦状中途部の状態を解消し、
    一方、前記1本の可撓性ベルトは、緊張状態の時、前記上端部側が前記帯状肩紐の一側表面の中途部に重合状態となり、かつ、前記バックルの前記上下一対の係止部と中間ロック片によって挟持状態に係止されることを特徴とする小物類の収納体用連結具。
  2. 請求項1に於いて、可撓性ベルトの下端部側は、小物類の収納体の一側面に縫着されていることを特徴とする小物類の収納体用連結具。
  3. 請求項1に於いて、可撓性ベルトの上端部側の基端部は前記小物類の収納体の一側面に縫着されていると共に、前記上端部側は環状固定枠部の上の係止部に係止される折り返した部分を有し、一方、前記上端部側に連続する下端部側は、オス・メス係着手段を介して小物類の収納体の一側面に自在に係脱することを特徴とする小物類の収納体用連結具。
  4. 請求項3に於いて、前記オス・メス係着手段は、小物類の収納体の一側面と可撓性ベルトの前記下端部側がそれぞれ互いに係脱する面ファスナーであることを特徴とする小物類の収納体用連結具。
  5. 請求項1に於いて、前記可撓性ベルトは、少なくとも前記小物類の収納体の係脱可能な係合具を係止する帯状又はリング状の係止手段のいずれか一方を備えていることを特徴とする小物類の収納体用連結具。
  6. バックの少なくとも1本の帯状肩紐に装着されるバックルと、該バックルに上端部側が挟持されると共に下端部側が小物類の収納体に接続する所定長の1本の可撓性ベルトから成る小物類の収納体用連結具であって、
    前記バックルは、前記可撓性ベルトの一側表面に摩擦抵抗を与える上下一対の係止部と、該係止部にそれぞれ連続する左右支持部とを有する環状固定枠部と、前記係止部と平行状態になるように前記左右支持部の略中央部に固定的に架設され、かつ、前記可撓性ベルトの一側裏面に前記帯状肩紐の一側表面の中途部を介して摩擦抵抗を与えるバー状の中間ロック片とから成り、
    さらに前記バー状の中間ロック片(3A)は、左右支持部の一方の支持部(2c)に形成された貫通孔(31)を貫通すると共に、貫通した先端部(3b)が他方の支持部(2d)のメネジ(32)に取り外し可能に係着する係止ボルトであり、中間ロック片(3A)を帯状肩紐(21)に係止させる場合には、該帯状肩紐の中途部を鍋弦状中途部にして環状固定枠部(2A)の開口(4)の下方から上方へと前記環状固定枠部に通し、その状態で、中間ロック片(3A)を、前記貫通孔(31)に貫通させると共に、貫通した先端部(3b)が他方の支持部(2d)のメネジ(32)に螺合さ、
    一方、前記1本の可撓性ベルトは、緊張状態の時、前記上端部側が前記帯状肩紐の一側表面の中途部に重合状態となり、かつ、前記バックルの前記上下一対の係止部と中間ロック片によって挟持状態に係止されることを特徴とする小物類の収納体用連結具。
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