JP6816965B2 - 瓦型太陽電池モジュールおよび瓦型太陽電池モジュールの屋根取付構造 - Google Patents

瓦型太陽電池モジュールおよび瓦型太陽電池モジュールの屋根取付構造 Download PDF

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Description

本発明は、建材一体型の瓦型太陽電池モジュールおよびその屋根取付構造に関する。
従来の瓦型太陽電池モジュール(以下、単に瓦型モジュールと称する)では、太陽電池モジュールとしての要求から相応の吹き上げの風荷重(負荷重)にも耐えられることが求められている。そのため、通常の瓦では瓦を瓦桟にビスで固定するだけであるが、瓦型モジュールではモジュール同士を引っ掛け嵌合させることで負荷重に耐えられるようにする構造が取られている(特許文献1参照)。
特開2004−263544号公報
従来の瓦型モジュールでは、軒側のフレームに“L”字形状の係合部を、棟側のフレームに“7”字形状の係合部を設け、これらの係合部を係合させる方法が取られていた。より具体的には、軒側の係合部は、太陽電池パネルの裏面(受光面と反対側の面)に対して、垂直に下垂する垂直面と該垂直面の下端から棟側に突出する水平面とからなり、棟側の係合部は、太陽電池パネルの受光面に対して、垂直に立設する垂直面と該垂直面の上端から軒側に突出する水平面とからなっている。この方法の場合、以下の2点の問題があった。
(1) 瓦型モジュールは軒側から葺いていくが、モジュールを下から上に引き上げないと係合できない。このため、引き上げる途中でモジュールから手を離すとモジュールが軒側へ滑り落ちてしまう恐れがある。また、通常は、一旦、モジュールを下段のモジュールにおいてから引き上げる形になるため、ガラス(特に最表面に反射防止膜が形成されたAR(Anti-Reflection)コートガラス)にキズが付くことがある。
(2) 通常、屋根勾配が変わっても瓦桟の間隔を変えることは無いが、ときに屋根勾配毎に瓦桟の間隔を変えることがある。この場合、屋根勾配により瓦の働き寸法(瓦の重なり部分を除いた表面の寸法)が異なることになるが、従来の係合方法では、異なる働き寸法には対応することができず、働き寸法毎(屋根勾配毎)にフレームの形状を変えるという対応をする必要があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、作業の安全性が高く、ガラスにキズを付けない施工が容易に行え、かつ、フレーム形状を変えることなく異なる働き寸法に対応可能な瓦型太陽電池モジュールおよび瓦型太陽電池モジュールの屋根取付構造を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、建材一体型の瓦型太陽電池モジュールであって、前記瓦型太陽電池モジュールを屋根に設置する時に、屋根の軒側に位置し、かつ、軒側係合部を有する軒側モジュール枠と、前記瓦型太陽電池モジュールを屋根に設置する時に、屋根の棟側に位置し、かつ、前記軒側係合部と係合する棟側係合部を有する棟側モジュール枠とを有しており、前記軒側係合部および前記棟側係合部は、前記棟側係合部に対して前記軒側係合部を屋根の棟側から軒側に差し込むようにして係合される構造であることを特徴としている。
本発明の瓦型太陽電池モジュールは、棟側係合部に対して軒側係合部を屋根の棟側から軒側に差し込むようにして係合させる構成とすることで、上記係合作業中に、作業者が瓦型太陽電池モジュールから手を離したとしても、棟側係合部と軒側係合部との係合が生じ、瓦型太陽電池モジュールが滑り落ちて落下する恐れは無く、上記作業における安全性を向上させることができる。
また、棟側係合部に対して軒側係合部を屋根の棟側から軒側に差し込むようにして係合させることで、瓦型太陽電池モジュールを下から上に引き上げるような施工方法が取られない。このため、太陽電池パネルの受光面のガラスにキズが付くことを防止できる。
さらに、本発明の他の瓦型太陽電池モジュールは、軒側及び棟側の両方で同一形状のモジュール枠を水流れ方向の向きを逆にして用いることで、軒側モジュール枠と棟側モジュール枠とを共用することができ、瓦型太陽電池モジュールのコストダウンを図ることが可能となる。
実施の形態1に係る瓦型太陽電池モジュールの概略構成を示す平面図である。 実施の形態1に係る瓦型太陽電池モジュールの軒側端部の構成を示す断面図である。 実施の形態1に係る瓦型太陽電池モジュールの軒側モジュール枠の変形例を示す断面図である。 実施の形態1に係る瓦型太陽電池モジュールの棟側端部の構成を示す断面図である。 実施の形態1に係る瓦型太陽電池モジュールを屋根の水流れ方向に沿って配置したときの屋根取付構造を示す断面図である。 瓦型太陽電池モジュールと通常の瓦とによる屋根取付構造を示し、瓦を軒側に瓦型太陽電池モジュールを棟側に配置している場合を示す断面図である。 瓦型太陽電池モジュールと通常の瓦とによる屋根取付構造を示し、瓦型太陽電池モジュールを軒側に瓦を棟側に配置している場合を示す断面図である。 2枚の瓦型太陽電池モジュールを屋根の水流れ方向に沿って配置したときの屋根取付構造の変形例を示す断面図である。 実施の形態1に係る瓦型太陽電池モジュールの変形例であって、瓦型太陽電池モジュールの屋根取付構造を示す断面図である。 実施の形態2において、四寸勾配の屋根における瓦型太陽電池モジュールの屋根取付構造を示す断面図である。 実施の形態2において、五寸勾配の屋根における瓦型太陽電池モジュールの屋根取付構造を示す断面図である。 実施の形態3に係る瓦型太陽電池モジュールを屋根の水流れ方向に沿って配置したときの屋根取付構造を示す断面図である。 実施の形態3において、屋根の水流れ方向に沿って隣接する二段分のモジュール列の電気接続構造を示す説明図である。 実施の形態4に係る瓦型太陽電池モジュールの概略構成を示す図であり、(a)は軒側端部の構成を示す断面図、(b)は軒側端部の構成を示す断面図である。 実施の形態4に係る瓦型太陽電池モジュールを屋根に取り付けるために用いる接続部材の断面図である。 実施の形態4に係る瓦型太陽電池モジュールを屋根の水流れ方向に沿って配置したときの屋根取付構造を示す断面図である。 実施の形態5に係る瓦型太陽電池モジュールの軒側端部の構成を示す断面図である。 実施の形態5に係る瓦型太陽電池モジュールの軒側端部の構成を示す断面図である。
〔実施の形態1〕
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態1に係る瓦型モジュール(瓦型太陽電池モジュール)1の概略構成を示す平面図である。瓦型モジュール1は、太陽光を光電変換する四角形状の太陽電池パネル2と、この太陽電池パネル2を縁取って保持する枠3とで構成されている。枠3は、太陽電池モジュールの4辺のそれぞれに対して取り付けられる4本のモジュール枠によって構成される。瓦型モジュール1では、屋根の水流れ方向に沿って対向する2辺において、軒側に取り付けられる軒側モジュール枠31と棟側に取り付けられる棟側モジュール枠32とが異なる形状となっている。
太陽電池パネル2は、例えば2枚のガラス板の間に、透明電極膜、光電変換層(半導体層)、及び裏面電極膜を順次積層してなる太陽電池セルを挟み込んで、各ガラス板の端部を封止したものである。この太陽電池パネル2についてより詳細に説明すれば、透光性基板であるガラス基板に透明電極と、半導体層からなる光電変換層と、裏面電極層とをこの順に積層して、太陽電池セルを形成し、裏面電極層側に保護板である透光性のガラス基板を貼り合わせて、各ガラス基板間を封止した構成である。あるいは、1枚のガラス板と保護層(バックシート)の間に太陽電池セルを挟み込んで封止したものでもよい。
図2は、瓦型モジュール1の軒側端部の構成を拡大して示す断面図である。軒側モジュール枠31は、例えばアルミ材からなり、長手方向に垂直な断面の形状は、何れの箇所でも同一形状となっている。また、軒側モジュール枠31の上記断面は、図2に示すように、第1ないし第6の面31a〜31fから構成されている。
第1の面31aおよび第2の面31bは互いに直交しており、第2の面31bの途中から第1の面31aが後方に(棟側に向かって)突出するように形成されている。第3の面31cは、第2の面31bの下端から後方に折り曲げられて形成されている。第4の面31dは、第1の面31aの後端(棟側)から斜め後方に折り曲げられて形成されている。第5の面31eは、第4の面31dの後端から下方に折り曲げられて形成されている。第6の面31fは、第5の面31eの下端から前方に(軒側に向かって)折り曲げられて形成されている。第5および第6の面31e,31fは、これら2面で形成される略「L」字形状の軒側係合部311を形成している。より具体的には、軒側係合部311は、太陽電池パネル2の裏面(受光面と反対側の面)に対して、垂直に下垂する垂直面と該垂直面の下端から軒側に突出する水平面とから構成される。この例では、第5の面31eが上記垂直面に、第6の面31fが上記水平面に相当する。
太陽電池パネル2は、第1の面31a、および第2の面31bの一部(第1の面31aより上の部分)に接触しており、これらの面と接着剤等によって接着されている。この接着により、太陽電池パネル2に軒側モジュール枠31が固定される。尚、図2の構成では、太陽電池パネル2の裏面(受光面と反対側の面)はバックシート2aとされている。
尚、図2に示す軒側モジュール枠31の断面構造は、あくまで一例であり、本発明はこの構造に限定されるものではない。例えば、第5の面31eは太陽電池パネル2の受光面に対して必ずしも垂直である必要は無く、第6の面31fは太陽電池パネル2の受光面に対して必ずしも水平である必要は無い。軒側モジュール枠31の断面構造の変形例を、図3(a),(b)に示す。図2に例示した軒側モジュール枠31の断面構造は、後述する棟側モジュール枠32の第3の面32cと滑らかに係合するといった利点がある。
図4は、瓦型モジュール1の棟側端部の構成を拡大して示す断面図である。棟側モジュール枠32は、例えばアルミ材からなり、長手方向に垂直な断面の形状は、何れの箇所でも同一形状となっている。また、棟側モジュール枠32の上記断面は、図4に示すように、第1ないし第6の面32a〜32fから構成されている。
第1の面32aおよび第2の面32bは互いに直交しており、第1の面32aの後端から第2の面32bが上方に立設するように形成されている。第3の面32cは、第2の面32bの上端から後方に折り曲げられて形成されている。第4の面32dは、第1の面32aの先端(軒側)から斜め後方に折り曲げられて形成されている。第5の面32eは、第4の面32dの下端から後方に折り曲げられて形成されている。第6の面32fは、第5の面32eの後端付近で下方に突出して形成されている。
太陽電池パネル2は、第1の面32aおよび第2の面32bの下部に接触しており、これらの面と接着剤等によって接着されている。この接着により、太陽電池パネル2に棟側モジュール枠32が固定される。また、第2の面32bの上部は太陽電池パネル2の受光面よりも上方に突出しており、この第2の面32bの上部と第3の面32cとは、これら2面で形成される略「逆L」字形状の棟側係合部321を形成している。より具体的には、棟側係合部321は、太陽電池パネル2の受光面に対して、垂直に立設する垂直面と該垂直面の上端から棟側に突出する水平面とから構成される。この例では、第2の面32bが上記垂直面に、第3の面32cが上記水平面に相当する。
尚、図4に示す棟側モジュール枠32の断面構造は、あくまで一例であり、本発明はこの構造に限定されるものではない。例えば、第2の面32bは太陽電池パネル2の受光面に対して必ずしも垂直である必要は無く、第3の面32cは太陽電池パネル2の受光面に対して必ずしも水平である必要は無い。
続いて、瓦型モジュール1の屋根取付構造について、図5を参照して説明する。図5では、2枚の瓦型モジュール1を屋根の水流れ方向Aに沿って配置したときの、軒側モジュール枠31と棟側モジュール枠32とを用いた屋根取付構造を例示する。
瓦型モジュール1が取り付けられる屋根の野地板100上には瓦桟101が所定の間隔で配置されており、これらの瓦桟101間に瓦型モジュール1を架け渡して固定する。瓦型モジュール1は、屋根の軒側から棟側に向かう順序で葺かれていくものであり、屋根の水流れ方向Aに沿って配置される2枚の瓦型モジュール1について、ここでは説明の便宜上、軒側に配置されるモジュールを瓦型モジュール(軒側瓦型モジュール)1Aとし、棟側に配置されるモジュールを瓦型モジュール(棟側瓦型モジュール)1Bとする。この場合、軒側の瓦型モジュール1Aが先に葺かれ、その上に棟側の瓦型モジュール1Bが葺かれる。
まず、瓦桟101上に軒側の瓦型モジュール1Aの棟側モジュール枠32を載せて固定する。具体的には、棟側モジュール枠32の第5の面32eを木ねじ102等で瓦桟101上に締結固定する。このとき、第6の面32fが瓦桟101の側面に引っ掛けられて棟側モジュール枠32が位置決めされるようにしてもよい。
次に、棟側の瓦型モジュール1Bにおける軒側モジュール枠31の第3の面31cを軒側の瓦型モジュール1Aの太陽電池パネル2上(受光面側)に載せつつ、瓦型モジュール1Bを棟側から軒側へ向けて(すなわち、水流れ方向Aの下流側に向けて)移動させることにより、棟側モジュール枠32の棟側係合部321と軒側モジュール枠31の軒側係合部311を係合させる。具体的には、棟側モジュール枠32の第3の面32cの下に軒側モジュール枠31の第6の面31fを入り込ませる。このような棟側係合部321と軒側係合部311との係合により、瓦型モジュール1は相応の吹き上げの風荷重(負荷重)にも耐えられるようになる。
上述のように棟側係合部321と軒側係合部311とを係合させた後は、瓦桟101上に棟側の瓦型モジュール1Bの棟側モジュール枠32が載っている。この棟側モジュール枠32の第5の面32eを木ねじ102等で瓦桟101上に締結固定することにより、棟側の瓦型モジュール1Bが屋根に固定される。その後は、上記作業を繰り返すことにより、瓦型モジュール1を水流れ方向Aに沿って順次取り付けていくことが可能である。
尚、瓦型モジュール1は、水流れ方向Aだけでなく、水平方向(水流れ方向Aと直交する方向)に沿っても複数並べて配置される。このように水平方向に並べられる瓦型モジュール1・1同士も枠3によって接続されるが、この接続構造は周知の構造を利用可能であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
本発明の瓦型モジュール1を用いて屋根を葺く場合、屋根全体に瓦型モジュール1を使用するとは限らず、瓦型モジュール1と通常の瓦とを併用する場合もありうる。図6及び図7は、瓦型モジュール1と通常の瓦200とによる屋根取付構造を示す断面図である。図6は瓦200を軒側に瓦型モジュール1を棟側に配置している場合を示し、図7は瓦型モジュール1を軒側に瓦200を棟側に配置している場合を示している。
図6に示す屋根取付構造では、瓦200の棟側端部を木ねじ103等で瓦桟101上に締結固定する。また、瓦200上面の棟側端部付近の所定箇所には接続部材201がビス止めにより取付固定されている。接続部材201の断面は、図6に示すように、第1ないし第3の面201a〜201cから構成されている。第1の面201aは、瓦200の上面に接触してビス止めされている。第2の面201bは、第1の面201aの後端から上方に立設するように形成されている。第3の面201cは、第2の面201bの上端から後方に折り曲げられて形成されている。
接続部材201が取り付けられた瓦200に対し、その棟側に配置される瓦型モジュール1は、軒側モジュール枠31の第3の面31cを瓦200の上面に載せつつ、瓦型モジュール1を棟側から軒側へ向けて(すなわち、水流れ方向Aの下流側に向けて)移動させることにより、軒側モジュール枠31の軒側係合部311と接続部材201とを係合させる。
図7に示す屋根取付構造では、瓦200底面の軒側端部付近の所定箇所には接続部材202がビス止めにより取付固定されている。接続部材202の断面は、図7に示すように、第1ないし第3の面202a〜202cから構成されている。第1の面202aは、瓦200の底面に接触してビス止めされている。第2の面202bは、第1の面201aの前端から下方に立設するように形成されている。第3の面202cは、第2の面201bの下端から前方に折り曲げられて形成されている。
軒側に配置されている瓦型モジュール1に対し、接続部材202が取り付けられた瓦200は、棟側から軒側へ向けて(すなわち、水流れ方向Aの下流側に向けて)移動させることにより、接続部材202と棟側モジュール枠32の棟側係合部321とを係合させる。
本実施の形態1に係る瓦型モジュール1は、上述のように、軒側の瓦型モジュール1Aの棟側係合部321に、棟側の瓦型モジュール1Bの軒側係合部311を係合させるにあたって、瓦型モジュール1Bを棟側から軒側へ向けて移動させる。すなわち、棟側係合部321に対して軒側係合部311を棟側から差し込むようにして係合させる。
この構成によれば、上記係合作業中に、作業者が瓦型モジュール1Bから手を離したとしても、棟側係合部321と軒側係合部311との係合が生じ、瓦型モジュール1Bが滑り落ちて落下する恐れは無い。すなわち、上記作業における安全性が向上する。また、この効果は、図6,図7で説明したような瓦200と瓦型モジュール1との係合作業時においても得られるものである。
さらに、本実施の形態1に係る瓦型モジュール1では、従来のように、棟側の瓦型モジュール1Bを軒側の瓦型モジュール1Aに対して下から上に引き上げるような施工方法が取られない。このため、瓦型モジュール1Aの太陽電池パネル2の受光面のガラスにキズが付くことを防止できる。より具体的には、太陽電池パネル2のガラス(特にAR(Anti-Reflection)コートガラスを用いた場合)の露出面(瓦型モジュール1Bが載っていない面)にキズが付くことを防止できる。尚、瓦型モジュール1Aの太陽電池パネル2上に瓦型モジュール1Bが載っている部分では、ガラスにキズが入ったとしても太陽電池セルへの光入射量に影響を与えることはないため、特に問題はない。
尚、本実施の形態1における変形例として、図8に示すように、軒側モジュール枠31に代えて軒側モジュール枠33を用いることにより、軒側の瓦型モジュール1Aの受光面に棟側の瓦型モジュール1Bが完全に重ならないようにすることも可能である。軒側モジュール枠33の断面は、図8に示すように、第1ないし第4の面33a〜33dから構成されている。また、軒側モジュール枠33では、第3の面33c(垂直面)および第4の面33d(水平面)により軒側係合部331が形成されている。
軒側モジュール枠33の使用時には、軒側係合部331を、軒側モジュール枠31における軒側係合部311よりもさらに前方側(軒側)に配置することができる。このため、棟側係合部321と軒側係合部331とを係合させたときに、軒側の瓦型モジュール1Aの受光面に棟側の瓦型モジュール1Bが重ならない。この場合、瓦型モジュール1Aの太陽電池パネル2の受光面のガラスにキズが付くことを完全に防止できる。
また、本実施の形態の図4および図5に示す構成では、瓦型モジュール1Aにおける太陽電池パネル2を棟側モジュール枠32が覆っていない構造を例示している。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、図9に示すように、棟側モジュール枠32の一部が、太陽電池パネル2の棟側周縁部の受光面を覆う構成としても良い。その場合、瓦型モジュール1Bにおける軒側モジュール枠31の第3の面31cが、棟側モジュール枠32の太陽電池パネル2の受光面を覆う部分上に置かれることとなる。
〔実施の形態2〕
本実施の形態2では、屋根勾配に応じて瓦桟101の間隔(屋根勾配方向の間隔)が変わる場合において、本発明の瓦型モジュールがフレームの形状を変えることなく異なる働き寸法に対応可能であることを説明する。
図10および図11は、四寸勾配の屋根における瓦型モジュール1の屋根取付構造と、五寸勾配の屋根における瓦型モジュール1の屋根取付構造とをそれぞれ示している。ここでは、五寸勾配の屋根の方が、四寸勾配の屋根に比べて瓦桟101の間隔が広く設定されている。すなわち、図10における瓦桟101の間隔L1と、図11における瓦桟101の間隔L2との関係は、L1<L2である。
図10及び図11における瓦型モジュール1の屋根取付構造は、基本的に図5に示す構造と同じであるが、瓦桟101の間隔の違いにより、瓦型モジュール1同士の勾配方向の重なり(働き寸法)も異なっている。すなわち、図10における瓦型モジュール1の働き寸法M1と、図11における瓦型モジュール1の働き寸法M2との関係は、M1<M2である。
そして、上記働き寸法の違いにより、棟側係合部321と軒側係合部311との係合量に違いが生じる。すなわち、働き寸法の小さい四寸勾配の屋根よりも、働き寸法の大きい五寸勾配の屋根のほうが、棟側係合部321と軒側係合部311との係合量(棟側モジュール枠32における第3の面32cと軒側モジュール枠31における第6の面31fとの重なり長さ)が小さくなっている。この時、係合量の小さい五寸勾配においても十分に風荷重(負荷重)に耐えられるよう、上記係合量が適切な長さとなるように設計される必要がある。
一方、棟側係合部321と軒側係合部311との係合量が大きくなる四寸勾配においてもフレームの形状を変えることなく対応するためには、係合部のマージンを大きく取るために第3の面32cおよび第6の面31fの長さ自体を長くする(係合部の重なり代を長く取る)必要がある。
ここで、従来の瓦型モジュールにおいては、上述のように係合部のマージンを大きく取ろうとすれば、上記係合部を係合させる作業、すなわち、モジュールを下から上に引き上げる作業において、その引き上げ量が大きくなるため作業が過大なものとなる。また、係合部のマージンを大きくとろうとすると、瓦型モジュールの受光面を覆う枠面積が大きくなり、発電領域が減ることになる。このため、従来の瓦型モジュールでは、係合部のマージンを大きく取ることは困難であり、その結果、フレームの形状を変えることなく異なる働き寸法に対応することができない、との課題が生じていた。
これに対し、本実施の形態2に係る瓦型モジュール1では、棟側係合部321と軒側係合部311との係合は、軒側の瓦型モジュール1A(図5参照)に対し、棟側の瓦型モジュール1B(図5参照)を上から下に移動させる作業にて行える。このため、棟側係合部321および軒側係合部311のマージンを大きく取るために、第3の面32cおよび第6の面31fの長さを大きくしても、作業が過大になることは無い。その結果、本実施の形態2に係る瓦型モジュール1では、第3の面32cおよび第6の面31fの長さをマージンを考慮した適切な長さとすることで、フレームの形状を変えることなく異なる働き寸法に対応することが可能となる。
〔実施の形態3〕
図12は、本実施の形態3に係る瓦型モジュール11の概略構成を示す図であり、2枚の瓦型モジュール11を屋根の水流れ方向Aに沿って配置したときの屋根取付構造を例示する。本実施の形態3に係る瓦型モジュール11は、実施の形態1,2における瓦型モジュール1の軒側モジュール枠31および棟側モジュール枠32の代わりに、軒側及び棟側の両方で略同一形状のモジュール枠を用いたことを特徴としている。ここでは、軒側及び棟側の両方で同一形状のモジュール枠34を用いた構成を例示する。
モジュール枠34は、基本的には、実施の形態1,2における軒側モジュール枠31とほぼ同様の構成とすることができる。すなわち、図12におけるモジュール枠34は、第1ないし第6の面34a〜34fから構成されており、モジュール枠34における第1ないし第6の面34a〜34fは、図2に示す軒側モジュール枠31の第1ないし第6の面31a〜31fに対応している。尚、モジュール枠34として、図3(a),(b)に示す軒側モジュール枠31を用いることも当然ながら可能である。
また、本実施の形態3に係る瓦型モジュール11を屋根に取り付けるためには、接続部材40が用いられる。接続部材40は、例えばアルミ材からなり、長手方向に垂直な断面の形状は、何れの箇所でも同一形状となっている。また、接続部材40の断面は、図12に示すように、第1ないし第5の面40a〜40eから構成されている。
第1の面40aおよび第2の面40bは互いに直交しており、第1の面40aの途中から第2の面40bが上方に立設するように形成されている。第3の面40cは、第2の面40bの上端から後方に折り曲げられて形成されている。第4の面40dは、第1の面40aの後端から斜め上方に傾斜して延設されている。第5の面40eは、第4の面40dの後端付近で下方に突出して形成されている。また、接続部材40では、第2の面40bの上部と第3の面40cとが、これら2面で形成される略「逆L」字形状の係合部401を形成している。
瓦型モジュール11が取り付けられる屋根の野地板100上には瓦桟101が所定の間隔で配置されており、これらの瓦桟101間に瓦型モジュール11を架け渡して固定する。瓦型モジュール11は、屋根の軒側から棟側に向かう順序で葺かれていくものであり、屋根の水流れ方向Aに沿って配置される2枚の瓦型モジュール11について、ここでは説明の便宜上、軒側に配置されるモジュールを瓦型モジュール11Aとし、軒側に配置されるモジュールを瓦型モジュール11Bとする。この場合、軒側の瓦型モジュール11Aが先に葺かれ、その上に棟側の瓦型モジュール11Bが葺かれる。
まず、瓦桟101上に接続部材40を載せて固定する。具体的には、接続部材40の第4の面40dを木ねじ102等で瓦桟101上に締結固定する。このとき、第5の面40eが瓦桟101の側面に引っ掛けられて接続部材40が位置決めされるようにしてもよい。
軒側の瓦型モジュール11Aは、モジュール枠34の第3の面34cを接続部材40の第1の面40aに載せ、かつ、モジュール枠34の第2の面34bを接続部材40の第2の面40bに接触させて配置される。また、モジュール枠34の第2の面34bと接続部材40の第2の面40bとをビス104によって締結することで、瓦型モジュール11Aが接続部材40に取付固定される。
次に、棟側の瓦型モジュール11Bにおけるモジュール枠34の第3の面34cを軒側の瓦型モジュール11Aの太陽電池パネル2上(受光面側)に載せつつ、瓦型モジュール11Bを棟側から軒側へ向けて(すなわち、水流れ方向Aの下流側に向けて)移動させることにより、接続部材40の係合部401とモジュール枠34の係合部341(第5および第6の面34e,34f)とを係合させる。具体的には、接続部材40の第3の面40cの下にモジュール枠34の第6の面34fを入り込ませる。このような係合部401と係合部341との係合により、瓦型モジュール1は相応の吹き上げの風荷重(負荷重)にも耐えられるようになる。
その後は、上記作業を繰り返すことにより、瓦型モジュール11を水流れ方向Aに沿って順次取り付けていくことが可能である。
本実施の形態3に係る瓦型モジュール11では、軒側及び棟側の両方で略同一形状のモジュール枠34を水流れ方向の向きを逆にして用いるため、軒側モジュール枠と棟側モジュール枠とを共用することができ、瓦型モジュール11のコストダウンを図ることが可能となる。
また、本実施の形態3では、軒側モジュール枠と棟側モジュール枠とを共用することで、瓦型モジュール11の施工時にモジュールの軒側と棟側とを任意に決めることができる。
瓦型モジュール11は、その出力を取り出すために、正極側、負極側の2個の端子ボックスを用いる構成とすることができる。このような2個の端子ボックスを用いる構造は、1個の端子ボックスでモジュール同士を接続する場合と比較して、電気接続のためのケーブル長を短くすることが可能となるため、配線抵抗による出力損失を減らしてコストを下げることが可能となる。
一方、2個の端子ボックスを用いる構造では、図13に示すように、屋根の水流れ方向Aに沿って隣接する二段分のモジュール列において、第1の段(例えば上段)の瓦型モジュール11と、第2の段(例えば下段)の瓦型モジュール11とで、正極側の端子ボックス51と負極側の端子ボックス52との配置位置を逆にする必要がある。これは、瓦型モジュール11の出力を取り出す場合に、第1の段におけるモジュール列と第2の段におけるモジュール列とは屋根の端で折り返すように直列接続されるためである。
このとき、軒側と棟側とのモジュール枠の構造が異なっていれば、第1の段と第2の段とで端子ボックスの位置が逆となるように、それぞれ別の瓦型モジュール11を用意する必要がある。これに対し、本実施の形態3に係る構造では、軒側と棟側とのモジュール枠の構造が同じであるため、接続部材を用いれば、施工時に配置の向きを逆にするだけで第1の段と第2の段とで同じ構造の瓦型モジュールを使用することが可能となる。すなわち、全ての段で同じ構造の瓦型モジュール11を用いることができ、モジュールの共通化によるコストダウンも図ることができる。
〔実施の形態4〕
図14は、本実施の形態4に係る瓦型モジュール12の概略構成を示す図であり、(a)は軒側端部の構成を示す断面図、(b)は棟側端部の構成を示す断面図である。本実施の形態4に係る瓦型モジュール12は、実施の形態1,2における瓦型モジュール1の軒側モジュール枠31および棟側モジュール枠32の代わりに、軒側及び棟側の両方でモジュール枠36を用いたことを特徴としている。
モジュール枠36は、例えばアルミ材からなり、長手方向に垂直な断面の形状は、何れの箇所でも同一形状となっている。また、モジュール枠36の上記断面は、図14に示すように、第1ないし第3の面36a〜36cから構成されている。
第1の面36aおよび第2の面36bは互いに直交しており、第1の面36aの一方の端部から第2の面36bが下方に立設するように形成されている。第3の面36cは、第2の面36bの下端から第1の面36aと同方向に折り曲げられて形成されている。モジュール枠36では、第2の面36b(垂直面)および第3の面36c(水平面)により係合部361が形成されている。また、第3の面36cの先端(第2の面36bとの接続部と反対側)には、山形の係止部362が形成されている。
モジュール枠36は、太陽電池パネル2の裏面(バックシート2a)に第1の面36aを接着させて取付固定されている。また、瓦型モジュール1の軒側及び棟側のいずれにおいても、第2の面36bが太陽電池パネル2の端面と同一面となるように配置されている。
図15は、本実施の形態4に係る瓦型モジュール12を屋根に取り付けるために用いる接続部材41の断面図である。
接続部材41は、例えばアルミ材からなり、長手方向に垂直な断面の形状は、何れの箇所でも同一形状となっている。また、接続部材41の上記断面は、図15に示すように、第1ないし第7の面41a〜41gから構成されている。
第1の面41aおよび第2の面41bは互いに直交しており、第1の面41aの途中から第2の面41bが上方に立設するように形成されている。第3の面41cは、第2の面41bの上端から後方に折り曲げられて形成されている。第4の面41dは、第3の面41cの後端から上方に折り曲げられて形成されている。第5の面41eは、第4の面41dの上端から前方に折り曲げられて形成されている。第6の面41fは、第1の面41aの後端から斜め上方に傾斜して延設されている。第7の面41gは、第6の面41fの後端付近で下方に突出して形成されている。また、接続部材41では、第3ないし第5の面41c〜41eが、これら3面で形成される略「コ」字形状の係合部411を形成している。より具体的には、係合部411は、「コ」字形状の開口部を軒側に向けるように構成されている。
続いて、瓦型モジュール12の屋根取付構造について、図16を参照して説明する。図16では、2枚の瓦型モジュール12を屋根の水流れ方向Aに沿って配置したときの、モジュール枠36・36と接続部材41とを用いた屋根取付構造を例示する。
瓦型モジュール12が取り付けられる屋根の野地板100上には瓦桟101が所定の間隔で配置されており、これらの瓦桟101間に瓦型モジュール12を架け渡して固定する。瓦型モジュール12は、屋根の軒側から棟側に向かう順序で葺かれていくものであり、屋根の水流れ方向Aに沿って配置される2枚の瓦型モジュール12について、ここでは説明の便宜上、軒側に配置されるモジュールを瓦型モジュール12Aとし、軒側に配置されるモジュールを瓦型モジュール12Bとする。この場合、軒側の瓦型モジュール12Aが先に葺かれ、その上に棟側の瓦型モジュール12Bが葺かれる。
まず、瓦桟101上に接続部材41を載せて固定する。具体的には、接続部材41の第6の面41fを木ねじ102等で瓦桟101上に締結固定する。このとき、第7の面41gが瓦桟101の側面に引っ掛けられて接続部材41が位置決めされるようにしてもよい。
軒側の瓦型モジュール12Aは、モジュール枠36の第3の面36cを接続部材41の第1の面41aに載せ、かつ、モジュール枠36の第2の面36bを接続部材41の第2の面41bに接触させて配置される。また、モジュール枠36の第2の面36bと接続部材41の第2の面41bとをビス104によって締結することで、瓦型モジュール12Aが接続部材41に取付固定される。
次に、棟側の瓦型モジュール12Bを軒側から棟側へ向けて(すなわち、水流れ方向Aの上流側に向けて)引き上げることにより、モジュール枠36の係合部361を接続部材41の係合部411に係合させる。この時、モジュール枠36の係止部362を係合部411内に嵌合させることでより強固な係合を得ることができる。このような係合部361と係合部411との係合により、瓦型モジュール1は相応の吹き上げの風荷重(負荷重)にも耐えられるようになる。
その後は、上記作業を繰り返すことにより、瓦型モジュール12を水流れ方向Aに沿って順次取り付けていくことが可能である。
本実施の形態4に係る瓦型モジュール12では、軒側及び棟側の両方で略同一形状のモジュール枠36を水流れ方向の向きを逆にして用いるため、軒側モジュール枠と棟側モジュール枠とを共用することができ、瓦型モジュール12のコストダウンを図ることが可能となる。
〔実施の形態5〕
本実施の形態5は、瓦型モジュール1,11または12の軒側モジュール枠に雪止め機能を付加する場合の構成を示すものである。
第1の例として、軒側モジュール枠の一部を上方に突出させ、雪止め部として機能させる構成がある。図17は、実施の形態1の軒側モジュール枠31(または、実施の形態3のモジュール枠34)の変形例であって、雪止め部が付加された軒側モジュール枠31’の断面図である。図17に示すように、軒側モジュール枠31’では、図2における軒側モジュール枠31の第2の面31bが太陽電池パネル2の受光面よりもさらに上方に突出している。この第2の面31bにおける突出部が雪止め部312として機能する。
第2の例として、軒側モジュール枠にさらに雪止め部材を取り付ける構成がある。図18は、実施の形態4における瓦型モジュール12の変形例であって、軒側のモジュール枠36に雪止め部材35が取り付けられた構成の断面図である。雪止め部材35は、軒側のモジュール枠36の第2の面36bに対してビス止めされている。
以上のように、本発明の瓦型太陽電池モジュールは、前記瓦型太陽電池モジュールを屋根に設置する時に、屋根の軒側に位置し、かつ、軒側係合部を有する軒側モジュール枠と、前記瓦型太陽電池モジュールを屋根に設置する時に、屋根の棟側に位置し、かつ、前記軒側係合部と係合する棟側係合部を有する棟側モジュール枠とを有している。さらに、前記軒側係合部および前記棟側係合部は、前記棟側係合部に対して前記軒側係合部を屋根の棟側から軒側に差し込むようにして係合される構造であることを特徴としている。
上記の構成によれば、2枚の瓦型太陽電池モジュールを屋根の水流れ方向に沿って配置する場合であって、軒側の瓦型太陽電池モジュールの棟側係合部に、棟側の瓦型太陽電池モジュールの軒側係合部を係合させる時に、棟側係合部に対して軒側係合部を屋根の棟側から軒側に差し込むようにして係合させることができる。このため、上記係合作業中に、作業者が瓦型太陽電池モジュールから手を離したとしても、棟側係合部と軒側係合部との係合が生じ、瓦型太陽電池モジュールが滑り落ちて落下する恐れは無い。すなわち、上記作業における安全性を向上させることができる。
また、棟側係合部に対して軒側係合部を屋根の棟側から軒側に差し込むようにして係合させることで、瓦型太陽電池モジュールを下から上に引き上げるような施工方法が取られない。このため、太陽電池パネルの受光面のガラスにキズが付くことを防止できる。
さらには、棟側係合部および軒側係合部のマージンを大きく取ることが可能な構造であり、フレームの形状を変えることなく異なる働き寸法に対応することが可能となる。
上記瓦型太陽電池モジュールでは、前記軒側係合部は、太陽電池パネル受光面と反対側の面に対して、垂直に下垂する垂直面と該垂直面の下端から軒側に突出する水平面とから構成される略「L」字形状の断面を有しており、前記棟側係合部は、太陽電池パネルの受光面に対して、垂直に立設する垂直面と該垂直面の上端から棟側に突出する水平面とから構成される略「逆L」字形状の断面を有している構成とすることができる。
上記の構成によれば、前記棟側係合部に対して前記軒側係合部を屋根の棟側から軒側に差し込むようにして係合される構造を容易に得ることができる。
上記の課題を解決するために、本発明の瓦型太陽電池モジュールは、前記瓦型太陽電池モジュールを屋根に設置する時に、屋根の軒側に位置し、かつ、軒側係合部を有する軒側モジュール枠と、前記瓦型太陽電池モジュールを屋根に設置する時に、屋根の棟側に位置する棟側モジュール枠とを有している。さらに、前記軒側モジュール枠と前記棟側モジュール枠とは、略同一形状のモジュール枠を屋根の水流れ方向の向きを逆にして用いた構造とされていることを特徴としている。
上記の構成によれば、軒側及び棟側の両方で略同一形状のモジュール枠を水流れ方向の向きを逆にして用いるため、軒側モジュール枠と棟側モジュール枠とを共用することができ、瓦型太陽電池モジュールのコストダウンを図ることが可能となる。
上記の課題を解決するために、本発明は、瓦型太陽電池モジュールの屋根取付構造であって、屋根の水流れ方向に沿って配置される2枚の前記瓦型太陽電池モジュールについて、軒側に配置される前記瓦型太陽電池モジュールを軒側瓦型太陽電池モジュール、軒側に配置される前記瓦型太陽電池モジュールを棟側瓦型太陽電池モジュールとする場合、屋根の瓦桟上に前記軒側瓦型太陽電池モジュールの前記棟側モジュール枠を載せて固定する。さらに、前記軒側瓦型太陽電池モジュールの前記棟側係合部に、前記棟側瓦型太陽電池モジュールの前記軒側係合部を係合させてなることを特徴としている。
上記の構成によれば、2枚の瓦型太陽電池モジュールを屋根の水流れ方向に沿って配置する場合であって、軒側の瓦型太陽電池モジュールの棟側係合部に、棟側の瓦型太陽電池モジュールの軒側係合部を係合させる時に、棟側係合部に対して軒側係合部を屋根の棟側から軒側に差し込むようにして係合させることができる。このため、上記係合作業中に、作業者が瓦型太陽電池モジュールから手を離したとしても、棟側係合部と軒側係合部との係合が生じ、瓦型太陽電池モジュールが滑り落ちて落下する恐れは無い。すなわち、上記作業における安全性を向上させることができる。
また、棟側係合部に対して軒側係合部を屋根の棟側から軒側に差し込むようにして係合させることで、瓦型太陽電池モジュールを下から上に引き上げることような施工方法が取られない。このため、太陽電池パネルの受光面のガラスにキズが付くことを防止できる。
上記の課題を解決するために、本発明は、瓦型太陽電池モジュールの屋根取付構造であって、屋根の水流れ方向に沿って配置される2枚の前記瓦型太陽電池モジュールについて、軒側に配置される前記瓦型太陽電池モジュールを軒側瓦型太陽電池モジュール、軒側に配置される前記瓦型太陽電池モジュールを棟側瓦型太陽電池モジュールとする場合、屋根の瓦桟上に、係合部を有する接続部材を固定し、前記接続部材に前記軒側瓦型太陽電池モジュールの前記軒側モジュール枠を固定する。さらに、前記接続部材の前記係合部に、前記棟側モジュールの前記軒側係合部を係合させてなることを特徴としている。
上記の構成によれば、軒側及び棟側の両方で同一形状のモジュール枠を水流れ方向の向きを逆にして用いるため、軒側モジュール枠と棟側モジュール枠とを共用することができ、瓦型太陽電池モジュールのコストダウンを図ることが可能となる。
また、本発明における瓦型太陽電池モジュールの屋根取付構造では、前記各瓦型太陽電池モジュールは、前記瓦型太陽電池モジュールを屋根に設置する時に、屋根の軒側に位置し、かつ、軒側係合部を有する軒側モジュール枠と、前記瓦型太陽電池モジュールを屋根に設置する時に、屋根の棟側に位置し、かつ、前記軒側係合部と係合する棟側係合部を有する棟側モジュール枠とを有している。屋根の水流れ方向に沿って配置される2枚の瓦型太陽電池モジュールについて、軒側に配置される瓦型太陽電池モジュールを軒側瓦型モジュール、軒側に配置される瓦型太陽電池モジュールを棟側瓦型モジュールとする場合、屋根の瓦桟上に前記軒側瓦型モジュールの前記棟側モジュール枠を載せて固定し、前記軒側瓦型モジュールの前記棟側係合部に、前記棟側瓦型モジュールの前記軒側係合部を係合させてなる。さらに、前記軒側瓦型モジュールの受光面上には、前記軒側瓦型モジュールの前記棟側係合部と前記棟側瓦型モジュールの前記軒側係合部との係合箇所が配置されない構造であることを特徴としている。
今回開示した実施形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。従って、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
1,11,12 瓦型モジュール(瓦型太陽電池モジュール)
1A 瓦型モジュール(軒側瓦型モジュール)
1B 瓦型モジュール(棟側瓦型モジュール)
2 太陽電池パネル
3 枠
31 軒側モジュール枠
311 軒側係合部
31e 第5の面(垂直面)
31f 第6の面(水平面)
312 雪止め部
32 棟側モジュール枠
321 棟側係合部
32b 第2の面(垂直面)
32c 第3の面(水平面)
33 軒側モジュール枠
331 軒側係合部
34,36 モジュール枠
341,361 係合部
35 雪止め部材
40,41 接続部材
401,411 係合部
200 瓦
201,202 接続部材

Claims (3)

  1. 瓦型太陽電池モジュールであって、
    太陽電池パネルと、
    前記太陽電池パネルの軒側に取り付けられ、前記瓦型太陽電池モジュールを屋根に設置する時に、屋根の軒側に位置し、かつ、軒側係合部を有する軒側モジュール枠と、
    前記太陽電池パネルの棟側に取り付けられ、前記瓦型太陽電池モジュールを屋根に設置する時に、屋根の棟側に位置し、かつ、前記軒側係合部と係合する棟側係合部を有する棟側モジュール枠とを有しており、
    屋根の水流れ方向に沿って配置される2枚の前記瓦型太陽電池モジュールについて、軒側に配置される前記瓦型太陽電池モジュールを軒側瓦型モジュール、側に配置される前記瓦型太陽電池モジュールを棟側瓦型モジュールとする場合、
    前記軒側係合部および前記棟側係合部は、屋根面の法線方向に沿って前記軒側瓦型モジュールにおける前記太陽電池パネルの後端の上に前記棟側瓦型モジュールの先端が載るように、かつ、前記棟側係合部に対して前記軒側係合部を屋根の棟側から軒側に差し込むようにして係合される構造であることを特徴とする瓦型太陽電池モジュール。
  2. 請求項1に記載の瓦型太陽電池モジュールであって、
    前記軒側係合部は、前記太陽電池パネル受光面と反対側の面に対して、垂直に下垂する垂直面と該垂直面の下端から軒側に突出する水平面とから構成される略「L」字形状の断面を有しており、
    前記棟側係合部は、前記太陽電池パネルの受光面に対して、垂直に立設する垂直面と該垂直面の上端から棟側に突出する水平面とから構成される略「逆L」字形状の断面を有していることを特徴とする瓦型太陽電池モジュール。
  3. 瓦型太陽電池モジュールの屋根取付構造であって、
    屋根の水流れ方向に沿って配置される請求項1または2に係る2枚の前記瓦型太陽電池モジュールについて、軒側に配置される前記瓦型太陽電池モジュールを軒側瓦型モジュール、側に配置される前記瓦型太陽電池モジュールを棟側瓦型モジュールとする場合、
    屋根の瓦桟上に前記軒側瓦型モジュールの前記棟側モジュール枠を載せて固定し、
    さらに、屋根面の法線方向に沿って前記軒側瓦型モジュールにおける前記太陽電池パネルの後端の上に前記棟側瓦型モジュールの先端を載せ、かつ、前記軒側瓦型モジュールの前記棟側係合部に、前記棟側瓦型モジュールの前記軒側係合部を係合させてなる瓦型太陽電池モジュールの屋根取付構造。
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