JP6816586B2 - タッチパネルシステム、タッチパネルシステムの制御方法及びプログラム - Google Patents

タッチパネルシステム、タッチパネルシステムの制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、タッチパネルシステム、タッチパネルシステムの制御方法及びプログラムに関する。
液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等を備えたフラットパネルやプロジェクタを用いた40〜80インチ程度の大型ディスプレイにタッチパネルを搭載した、いわゆる「電子情報ボード」製品が実用化されている。これらの製品は、パソコンを接続することによって、パソコンの画面を拡大して映すことができる。したがって、企業や行政機関の会議等におけるプレゼンテーションや教育機関における講義等で用いられている。この種の電子情報ボードには、一般にタッチパネル機能が搭載されている。そして、当該タッチパネルを操作することによって、パソコンの操作を行う機能を備えている。
具体的には、黒板の役割を果たす画面を映し出して、タッチパネルを介して画面上に手書き文字等を描く機能や、アプリケーションを提供するパソコンの画面を映し出して、タッチパネルを介して画面上に手書き情報を重畳する機能などが提供される。そして、このような機能を有する電子情報ボードで、会議参加者のノートPCや携帯端末に表示された画像を背景画像として映し出して、ページを作成する機能が既に知られている。このような従来の電子情報ボードは、専用のペンや指を用いて筆記を行う筆記モードと、ペンや指を用いて筆記された情報を消去する消去モードとを備えている。そして、筆記モードと消去モードとを切り替える機能を備えている。具体的には、モードを切り替えるスイッチを操作させる方法や、身振り手振りによってモードを切り替える方法や、通常のストロークとは異なる広い接触面積を検知したときに消去モードに切り替える方法等が提案されている。
しかしながら、このような従来のモード切り替え方法にあっては、スイッチ操作が面倒であるという問題や、身振り手振りの誤検出が生じる可能性があるという問題、および接触面積の誤検知が生じる可能性があるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、筆記モードと消去モードとを、簡単かつ確実に切り替えることが可能なタッチパネルシステム、タッチパネルシステムの制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、タッチパネルとペンとを備えて、前記ペンまたは指を前記タッチパネルに接触させた状態で移動させた際に、接触位置の移動軌跡に応じた情報を前記タッチパネルに表示させるタッチパネルシステムであって、前記ペンまたは前記指と前記タッチパネルとの距離を検出する距離検出部と、前記ペンまたは前記指の、前記タッチパネルに対する接触位置を検出する接触位置検出部と、前記ペンまたは前記指が所定の状態に留まる時間を計測する経過時間測定部と前記接触位置検出部が検出した接触位置に筆跡を表示する筆跡表示部と、前記接触位置検出部が検出した接触位置を前記タッチパネルの背景色で塗り潰す情報消去部と、前記筆跡表示部が起動している際に、前記距離検出部が、前記ペンまたは前記指と前記タッチパネルとの距離が所定の範囲にあることを検出するとともに、前記経過時間測定部が、前記距離が前記所定の範囲に留まる状態が所定時間に亘って継続したことを検出したときに、前記筆跡表示部に代わって前記情報消去部を起動させる判定部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、筆記モードと消去モードとを、簡単かつ確実に切り替えることができる。
図1は、タッチパネルシステムの一例である電子情報ボードシステムの外観斜視図である。 図2は、実施形態に係る電子情報ボードシステムのハードウェア構成の一例を示すハードウェア構成図である。 図3は、電子情報ボードシステムに使用されるタッチパネルの概略構造を示す断面図である。 図4は、タッチパネルが備えるホバリング検出機能について説明する図である。 図5は、筆記モードと消去モードの切り替え方法について説明する図である。 図6は、電子情報ボードシステムが、筆記モードと消去モードとのモード切り替えを実現するために備える機能構成の一例を示す機能構成図である。 図7は、電子情報ボードシステムにおけるモード遷移の一例を示す状態遷移図である。 図8は、電子情報ボードシステムが備える消去動作の一例を示す図である。 図9は、筆記モードから消去モードへの遷移を報知する報知部の作用の一例を示す図である。 図10は、筆記モードから消去モードへの遷移を報知する報知部の作用の別の一例を示す図である。 図11は、電子情報ボードシステムが行うモード遷移の流れの一例を示すフローチャートである。
(電子情報ボードシステムの概要の説明)
以下に添付図面を参照して、実施の形態に係るタッチパネルシステムの利用形態の一例である電子情報ボードシステム10の概要について説明する。図1は、タッチパネルシステムの一例である電子情報ボードシステム10の外観斜視図である。図1に示すように、電子情報ボードシステム10は、ディスプレイ部20と、スタンド40と、機器収納部50と、ペン100とを有する。さらに、電子情報ボードシステム10は、ディスプレイ部20に内蔵された、カメラ11と、マイク12と、スピーカ13とを有する。
ディスプレイ部20は、液晶パネル又はプラズマパネルなどのフラットパネルで形成されている。ディスプレイ部20は、前面に、画像を表示する表示画面22と、タッチパネル24とを備える。タッチパネル24は、表示画面22に積層して形成されており、導電性を有するペン100のペン先や指等が接触した位置座標を検出する。なお、タッチパネル24は、よく知られた静電容量検出型の動作原理に基づいて動作する。詳しくは後述する。
カメラ11は、ディスプレイ部20の周囲の映像を撮影する。マイク12は、ディスプレイ部20の周囲の音声を収録する。スピーカ13は、ディスプレイ部20の周囲に音声情報を出力する。電子情報ボードシステム10は、カメラ11と、マイク12と、スピーカ13とを有することによって、複数の拠点に設置された電子情報ボードシステム10を接続した際に、複数の拠点における映像や音声を、多地点で共有することができる。
電子情報ボードシステム10は、ペン形入力装置であるペン100のペン先が表示画面22に接触すると、タッチパネル24は、ペン先が接触した座標位置を検出する。そして、電子情報ボードシステム10は、表示画面22上の検出された座標位置に、ペン100のペン先が接触したことを示す情報を表示する。なお、本実施の形態の電子情報ボードシステム10は、モードに応じて2種類の情報を表示する。すなわち、電子情報ボードシステム10が筆記モードの状態にあるときには、ペン100のペン先が表示画面22に接触した状態のまま移動すると、表示画面22には、ペン先の移動軌跡に沿った筆跡Kが表示される。また、電子情報ボードシステム10が消去モードの状態にあるときには、ペン100のペン先が表示画面22に接触した状態のまま移動すると、表示画面22は、ペン先の移動軌跡に沿って、表示画面22の背景色で塗り潰される。
さらに、タッチパネル24は、ペン100のペン先以外に、人の指の接触も検出する。そして、指をタッチパネル24に接触させた状態で移動させることによって、電子情報ボードシステム10が筆記モードの状態にあるときには、指先が辿った軌跡を筆跡Kとして表示する。また、電子情報ボードシステム10が消去モードの状態にあるときには、指先が辿った軌跡を表示画面22の背景色で塗り潰す。
(電子情報ボードシステムのハードウェア構成の説明)
次に、図2を用いて、電子情報ボードシステム10のハードウェア構成について説明する。図2は、実施形態に係る電子情報ボードシステム10のハードウェア構成の一例を示すハードウェア構成図である。
図2に示すように、本実施の形態の電子情報ボードシステム10は、カメラ11と、マイク12と、スピーカ13と、表示画面22と、タッチパネル24と、CPU14と、記憶装置15と、メモリ16と、LAN I/F部17 と、操作部18 とを備える。
カメラ11は、周囲の映像を動画として取得し、CPU14に送信する。表示画面22は、CPU14が受信した映像データを表示する機能を備える。タッチパネル24は、ユーザが指もしくはペン100で表示画面22に触れた座標をCPU14に送信し、機器制御を実現する機能を備える。タッチパネル24は、タッチパネル24の表面にペン100や指が翳された状態になっていることを検知する機能、いわゆるホバリング検知機能を有する。
CPU14は、電子情報ボードシステム10の機器制御、および、カメラ11、マイク12から取得した映像・音声データ、およびタッチパネル24を使用して描画したデータを処理、およびエンコードしてLAN I/F部17に送信、およびLAN I/F部17から受信した映像・音声・描画データをデコードしてタッチパネル24と、カメラ11と、スピーカ13とに送信するCODEC機能を有する。CPU14が使用するCODEC機能としては、例えば、H.264/AVCや、H.264/SVC、H.265等の圧縮符号化方式が用いられる。
マイク12は会議参加者の音声を取得し、CPU14に送信する機能を有する。マイク12は端末の特定の位置に固定して設置されている。スピーカ13は、CPU14から受信した音声データを出力する機能を有する。記憶装置15は、CPU14が行う機器制御、ビデオ会議制御等を実行する制御プログラムを記憶する。記憶装置15としては、例えば、フラッシュメモリやHDD(Hard Disk Drive)等の不揮発性の記憶媒体が用いられる。
メモリ16は、CPU14が実行する制御プログラムの展開、および演算データの一時保存等を行う。メモリ16としては、例えば、DDR(Double-Data-Rate)メモリ等の揮発性のメモリが用いられる。LAN I/F部17は、インターネット等を経由して別の会議端末と接続し、画像・音声の送受信を行う。LAN I/F部17には、10Base−T、100Base−TX、1000Base−T等のケーブル・コネクタ規格に対応して、イーサネット(登録商標)(Ethernet)に接続する有線LANや、802.11a/b/g/n等の無線通信規格に対応した無線LANが用いられる。操作部18は、キーボードやボタン等を備えて、ユーザが、電子情報ボードシステム10のメニュー操作等を行う際に使用する。
(タッチパネルの概略構造の説明)
図3は、タッチパネル24の概略構造を示す断面図である。図3に示すように、タッチパネル24は、例えば、透明なアクリル樹脂等の絶縁体で形成された基材31aの表面に、同じ形状を有する複数の電極32a、32b、…、32nと、同じ形状を有する複数の電極33a、33b、…、33nと、をそれぞれペアとして規則的に配置した構造を有する。すなわち、例えば、電極32aと電極33aとは、所定の間隔を隔てて隣接する。電極32a、32b、…、32nは、いずれも配線32Lに接続している。また、電極33a、33b、…、33nは、いずれも配線33Lに接続している。配線32Lには、入力端子32から所定の電圧波形(例えば、矩形波)が印加される。また、配線33Lは、容量検出回路34に接続される。
図3において、隣接する2つの電極、例えば電極32aと電極33aとは、コンデンサを形成している。そして、電極32a、32b、…、32nに正の電圧が印加されると、電極32a、32b、…、32nから電極33a、33b、…、33nに向かって、電気力線B(電界)が発生する。このとき、タッチパネル24の電極32bと電極33bに、身体の一部、例えば指Fが接近すると、静電誘導を受けた指Fには分極が発生する。そして、指Fの電極32bに近い側に負の電荷が集中する。したがって、電極32bから電極33bに向かっていた電気力線Bの一部が、負の電荷に引き寄せられて、指Fに向かって向きを変える。電気力線Bが向きを変える度合いは、指Fと電極32bとの距離が小さいほど大きい。このように、電気力線Bが向きを変えると、電極32a、32b、…、32nから電極33a、33b、…、33nに向かう電気力線Bが減少するため、電極32a、32b、…、32nと、電極33a、33b、…、33nとが形成するコンデンサのうち、指Fが接近した電極によって形成されるコンデンサの静電容量が減少する。容量検出回路34は、この静電容量を検出して出力端子33に出力する。このようにして、タッチパネル24は、指Fの接近およびタッチパネル24への接触を検出する。なお、タッチパネル24は、導電性を有するペン100を接近させた場合にも、同様の挙動を呈する。
図3に示した配線32Lおよび配線33Lは、基材31aの内部に埋め込んで配設してもよいし、或いは、基材31aの表面に配線層を形成してもよい。
(ホバリング検知機能の説明)
次に、タッチパネル24が備えるホバリング検知機能について説明する。図4は、タッチパネル24が備えるホバリング検出機能について説明する図であり、ペン100または指Fと、タッチパネル24との間の距離の時間変化の一例を示す。具体的には、ユーザが、ペン100または指Fをタッチパネル24(表示画面22)に近づけた後で、タッチパネル24の表面に触れ、その後、ペン100または指Fをタッチパネル24から離して遠ざけた場合の、距離の時間変化の一例を示す。
タッチパネル24は、時刻tにおけるペン100または指Fとタッチパネル24との距離を、予め設定された所定の時間間隔で計測する。計測された距離を、以後、距離D(t)で表す。
時刻tが0<t<t1の期間において、ペン100または指Fをタッチパネル24に近づけると、図4に示すように、当該時刻範囲において距離D(t)は単調に減少する。そして、ペン100または指Fが、予め設定された距離Dl(例えば10mm)の位置まで接近したときに、ペン100または指Fは、ホバリング検知可能な距離に到達する。例えば、図4の例では、時刻t0において、ペン100または指Fは、ホバリング検知可能な距離Dlに到達する。
このとき、タッチパネルは、ペン100または指Fがタッチパネル24に翳された状態が継続しているか、すなわち、ユーザは、筆記モードから消去モードに切り替える意志があるかを判定するために、経過時間の計測(計時)を開始する。そして、距離D(t)が、ホバリング検知可能な距離Dl以下の状態に留まる時間が、所定時間To(例えば3秒)に達した場合に、タッチパネル24は、筆記モードから消去モードに切り替える。なお、モード切り替えについて、詳しくは後述する。
ホバリング検知可能な状態にあるとき、すなわち、タッチパネル24が前記した計時を行っているときに、さらにペン100または指Fをタッチパネル24に近づけると、図4に示す時刻t1において、ペン100または指Fは、タッチパネル24に接触する。このとき、タッチパネル24は、モード切り替えのための計時を終了する。
ペン100または指Fがタッチパネル24に接触している期間中(図4の時刻t1から時刻t2まで)は、タッチパネル24とペン100または指Fとは接触した状態を維持する。この間、タッチパネル24は、ペン100または指Fが辿った接触点の座標を出力する。
そして、時刻t2において、ペン100または指Fがタッチパネル24から離れると、タッチパネル24は、再び前記した計時を開始する。この計時は、ペン100または指Fとタッチパネル24との距離D(t)が、距離Dlを超えるまで、すなわち、図4における時刻t3まで継続する。
(筆記モードと消去モードとの切り替え方法の説明)
次に、図5を用いて、筆記モードと消去モードとの切り替え方法について、具体的に説明する。図5は、筆記モードと消去モードの切り替え方法について説明する図である。特に、図5(a)は、指Fとタッチパネル24との距離D(t)の変化の一例を示す。図5(b)は、図5(a)に対する計時状態を示す。
図5(a)において、ペン100または指Fが、時刻t0でホバリングを検知する距離Dlまで近づき、さらに時刻t1でタッチパネル24に接触すると、筆記開始(タッチパネル利用開始)と判定される。そして、ペン100または指Fがタッチパネル24から離れる時刻t2で筆記停止となる。その後、ペン100または指Fは、タッチパネル24から遠ざかり、距離Dlを超えて、ホバリング検知が解除される。このとき、時刻t1から時刻t3の間が筆記モードとなる。
次に、筆記モードと消去モードのモード切り替え動作について説明する。時刻t4において、ペン100または指Fが、ホバリングを検知できる距離Dlに達すると、タッチパネル24は、図5(b)に示すように、前記した計時を開始する。そして、タッチパネル24に触れずに所定時間Toに亘って、ペン100または指Fが、0<D(t)<Dlの範囲に留まり続けると、電子情報ボードシステム10は、時刻t5において、筆記モードから消去モードに切り替わる。
電子情報ボードシステム10が消去モードにあるとき、ペン100または指Fがタッチパネル24に接触すると、筆記モードで筆記された文字や絵等の筆跡Kは、消しゴム機能により、表示画面22の背景色で塗り潰されることによって消去される(図5(a)の時刻t6から時刻t7)。消去が完了した後、ペン100または指Fをタッチパネル24から離し、時刻t8においてホバリングを検知する距離Dlよりも遠方に離れると、図5(b)に示すように計時が開始される。そして、所定時間To経過すると、時刻t9において消去モードが解除される。
(電子情報ボードシステムの機能構成の説明)
次に、図6を用いて、電子情報ボードシステム10の機能構成について説明する。図6は、電子情報ボードシステム10のCPU14(図2)が、筆記モードと消去モードとのモード切り替えを実現するために備える機能構成の一例を示す機能構成図である。すなわち、CPU14は、距離検出部60と、接触位置検出部62と、計時部64と、表示制御部70と、報知部80とを備える。
距離検出部60は、ペン100または指Fとタッチパネル24の表面との距離を検出する。
接触位置検出部62は、ペン100または指Fの、タッチパネル24に対する接触位置の座標を検出する。
計時部64は、経過時間測定部の一例である。計時部64は、ペン100または指Fが所定の状態に留まる時間を計測する。なお、所定の状態とは、ペン100または指Fがタッチパネル24に翳された状態である。具体的には、計時部64は、ペン100または指Fとタッチパネル24との間の距離D(t)が、0<D(t)<Dlの範囲、すなわち、前記したホバリング検知可能な範囲に留まっている時間を計測する。
表示制御部70は、距離検出部60と、接触位置検出部62と、計時部64との検出結果に基づいて、表示画面22に表示すべき情報を判定して、判定された情報を、接触位置検出部62が検出した座標位置に応じた位置に表示する。表示制御部70は、さらに、判定部72と、筆跡表示部74と、情報消去部76とを備える。
判定部72は、接触位置検出部62と、計時部64との検出結果に基づいて、電子情報ボードシステム10が、筆記モードの状態にあるか、消去モードの状態にあるか、あるいは、いずれのモードにも属さない状態にあるかを判定する。
筆跡表示部74は、判定部72が、電子情報ボードシステム10が筆記モードの状態にあると判定した際に、接触位置検出部62が検出した、ペン100または指Fのタッチパネル24への接触位置に筆跡Kを表示する。
情報消去部76は、判定部72が、電子情報ボードシステム10が消去モードの状態にあると判定した際に、接触位置検出部62が検出した、ペン100または指Fのタッチパネル24への接触位置を、表示画面22の背景色で塗り潰す。
報知部80は、筆跡表示部74または情報消去部76が起動するまでの時間が近いことを報知する。すなわち、報知部80は、電子情報ボードシステム10が、タッチパネル24に筆跡Kを描画する処理を開始するまでの時間が近いことを報知する。また、報知部80は、電子情報ボードシステム10が、ペン100または指Fのタッチパネル24への接触位置を、表示画面22の背景色で塗り潰す処理を開始するまでの時間が近いことを報知する。
(電子情報ボードシステムの状態遷移の説明)
次に、図7を用いて、電子情報ボードシステム10の表示制御部70(図6参照)が、表示画面22(タッチパネル24)に情報を表示する際のモード遷移について説明する。図7は、電子情報ボードシステム10におけるモード遷移の一例を示す状態遷移図である。
前記した表示制御部70は、図7に示すように、筆記モード(ノードN1)と、消去モード(ノードN2)と、筆記モード、消去モードのいずれでもない状態(ノードN3)の3種類の状態を備える。そして、判定部72は、ペン100または指Fとタッチパネル24との距離D(t)に基づいて、3種類の状態の間を互いに遷移させる。
電子情報ボードシステム10は、起動直後はノードN3の状態にある。このとき、ペン100または指Fがタッチパネル24に接触すると、アークA31を辿って筆記モード(ノードN1)の状態に遷移する。なお、図7に示した、各状態間を結ぶアークは、ノードNiからノードNjに至るアークをアークijとして示している。
また、ノードN3の状態にあるとき、距離D(t)が、0<D(t)<Dl(Dlは前記したホバリング検知可能な距離)の範囲に、前記した所定時間To以上留まった場合には、アークA32を辿って消去モード(ノードN2)の状態に遷移する。
さらに、ノードN3の状態にあるとき、距離D(t)がD(t)≧Dlを満たすか、または、0<D(t)<Dlの範囲に留まる時間が所定時間To未満である場合には、アークA33を辿って、ノードN3の状態を保持する。
次に、電子情報ボードシステム10が、筆記モード(ノードN1)にあるとする。このとき、ペン100または指Fが、タッチパネル24から距離Dl以上離れた場合には、電子情報ボードシステム10は、アークA13を辿ってノードN3の状態に遷移する。
また、ノードN1の状態にあるとき、距離D(t)が0<D(t)<Dlの範囲に所定時間To以上留まった場合には、アークA12を辿って消去モード(ノードN2)の状態に遷移する。
さらに、ノードN1の状態にあるとき、ペン100または指Fが、タッチパネル24に接触した状態を維持している場合、または、距離D(t)が0<D(t)<Dlの範囲に留まる時間が所定時間To未満である場合には、アークA11を辿って、ノードN1の状態を保持する。
次に、電子情報ボードシステム10が、消去モード(ノードN2)にあるとする。このとき、ペン100または指Fが、タッチパネル24から距離Dl以上離れた状態が、所定時間To以上継続した場合には、電子情報ボードシステム10は、アークA23を辿ってノードN3の状態に遷移する。
また、ノードN2の状態にあるとき、距離D(t)が0<D(t)<Dlの範囲に所定時間To以上留まった場合には、アークA21を辿って筆記モード(ノードN1)の状態に遷移する。
さらに、ノードN2の状態にあるとき、ペン100または指Fが、タッチパネル24に接触した状態を維持している場合か、距離D(t)が0<D(t)<Dlの範囲に留まる時間が所定時間To未満である場合か、または、距離D(t)がD(t)≧Dlの範囲に留まる時間が所定時間To未満である場合に、電子情報ボードシステム10は、アークA22を辿って、ノードN2の状態を保持する。
(電子情報ボードシステムの動作例の説明)
次に、電子情報ボードシステム10が、消去モード(ノードN2)にあるときの具体的な動作例について、図8を用いて説明する。図8は、電子情報ボードシステム10が備える消去動作の一例を示す図である。
まず、図8(a)に示すように、電子情報ボードシステム10のユーザは、筆記モードの状態(図7のノードN1)として、指Fでタッチパネル24(表示画面22)の表面に筆跡Kを筆記する。なお、筆記は、指Fではなくペン100で行ってもよい。
筆記の途中で間違いに気づいたとき、ユーザは指Fをタッチパネル24から離して、指Fをタッチパネル24の表面から距離Dl以内の位置に、所定時間To以上保持しておく。電子情報ボードシステム10は、指Fが所定時間To以上ホバリング状態にあることを検知して、前記した状態遷移図(図7)のアークA12の状態遷移を発生させる。これによって、電子情報ボードシステム10は消去モードに遷移する。そして、消去モードに遷移したことを明示するために、表示制御部70は、図8(b)に示すように、指Fの直下に消しゴムアイコン25を描画する。
この後、ユーザは、消去したい箇所に指Fを接触させて、消去したい範囲を指Fでなぞる。すると、図8(c)に示すように、指Fの接触位置に描画された消しゴムアイコン25が、指Fの移動に伴って移動するとともに、指Fが通過した位置が、表示画面22の背景色で塗り潰されることにより、筆跡Kが消去される。
なお、図8には図示しないが、その後、ユーザは、電子情報ボードシステム10を、再び筆記モードに遷移させて、筆記を継続することができる。このとき、ユーザは、指Fをタッチパネル24の表面から距離Dl以上遠ざけた状態を所定時間To以上継続させて(図7のアークA23)、その後、指Fを再びタッチパネル24に接触させればよい(図7のアークA31)。または、指Fをタッチパネル24から離して、0<D(t)<Dlの状態を所定時間To以上継続させてもよい(図7のアークA21)。
(報知部の作用の説明)
次に、電子情報ボードシステム10が、筆記モードから消去モードに切り替わる際に報知を行う報知部80(図6)の作用について、図9、図10を用いて説明する。
図9は、筆記モードから消去モードへの切り替わりを報知する報知部80の作用の一例を示す図である。ユーザがタッチパネル24(表示画面22)上に指Fで筆跡Kを筆記している際に、筆跡Kの修正が必要になった場合には、前記した図7において、筆記モード(ノードN1)から消去モード(ノードN2)へと遷移させる必要がある。そのために、電子情報ボードシステム10は、図7に示したアークA12の遷移を実現させる必要がある。または、電子情報ボードシステム10は、ノードN1から、ノードN3を経由してノードN2に至る状態遷移を、アークA13とアークA32によって実現させもよい。
前記したいずれの状態遷移を実現する場合であっても、前記したように、ユーザは、ホバリング状態、すなわち0<D(t)<Dlの状態を所定時間To(例えば3秒)以上継続させる必要がある。この間、ユーザは、指F(またはペン100)をタッチパネル24から浮かせた状態で保持しなければならない。そのため、本実施の形態の電子情報ボードシステム10は、報知部80に、どれくらいの時間で修正モードに切り替わるかを示す情報を報知させる。
図9は、表示画面22上に、消去モードに遷移するまでの秒数を表示することによって報知を行う例である。すなわち、報知部80は、指Fが0<D(t)<Dlのホバリング状態にあることが検知された際に、表示画面22の指Fの直下付近に、消去モードに遷移するまでの時間が3秒であることを示す残時間表示26aを表示する(図9(a))。すなわち、この場合には表示画面22に「3」が表示される。
その後、指Fのホバリング状態が継続したまま1秒経過すると、図9(b)に示すように、報知部80は、表示画面22の指Fの直下付近に、残時間表示26aに代わって残時間表示26bを表示する。残時間表示26bは、例えば、消去モードに遷移するまでの時間が2秒であることを示す「2」である。
同様に、指Fのホバリング状態がさらに1秒経過すると、図9(c)に示すように、報知部80は、表示画面22の指Fの直下付近に、残時間表示26bに代わって残時間表示26cを表示する。残時間表示26cは、例えば、消去モードに遷移するまでの時間が1秒であることを示す「1」である。
さらに1秒経過すると、消去モードへの切り替えが行われる。そして、表示画面22には、前記したように消しゴムアイコン25が描画される。このとき、残時間表示26dとして、消去モードに遷移するまでの時間が0秒であることを示す「0」を表示してもよい。ただし、消しゴムアイコン25が描画されたことは、消去モードに切り替わったことを意味するため、残時間表示26dは表示しなくてもよい。
なお、図9の例は、所定時間Toが3秒の場合の例である。所定時間Toが別の値である場合には、所定時間Toの値に応じた残時間表示26a〜26dを行えばよい。さらに、図9には図示しないが、モードの切り替わりを示す報知は、消去モードから筆記モードに切り替える際にも同様に行う。
図10は、筆記モードから消去モードへの切り替わりを報知する報知部80の作用の別の一例を示す図である。図9が画面表示によって報知を行う例であったのに対し、図10に示す例は、音を出力させることによって報知を行う例である。
すなわち、報知部80は、指Fがホバリング状態にあることが検知された際に、スピーカ13(図2)から、消去モードに切り替わるまでの時間が3秒であることを示す効果音28aを出力する(図10(a))。
続いて、ホバリング状態が1秒経過した際に、図10(b)に示す効果音28bを出力する。さらに、ホバリング状態が1秒経過した際に、図10(c)に示す効果音28cを出力する。
そして、ホバリング状態がさらに1秒経過して、筆記モードから消去モードに切り替わると、表示画面22には、前記したように消しゴムアイコン25が描画される。このとき、筆記モードから消去モードに切り替わったことを示す効果音28dを出力してもよい。効果音28dは、モードが切り替わったことを示す音であるため、効果音28a〜28cとは異なる音であるのが望ましい。なお、消しゴムアイコン25が描画されたことは、消去モードに切り替わったことを意味するため、効果音28dは出力しなくてもよい。
なお、図10の例は、所定時間Toが3秒の場合の例である。所定時間Toが別の値である場合には、所定時間Toの値に応じた効果音28a〜28dを出力すればよい。さらに、図10には図示しないが、モードの切り替わりを示す報知は、消去モードから筆記モードに切り替える際にも同様に行う。
(電子情報ボードシステムが行う処理の流れの説明)
次に、図11を用いて、電子情報ボードシステム10が行う処理の流れについて説明する。図11は、電子情報ボードシステム10が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、フローチャートの開始時に、電子情報ボードシステム10は、ノードN3(図7)の状態、すなわち、筆記モードでも消去モードでもない状態にあるものとする。
判定部72は、距離検出部60が検出した距離D(t)が、D(t)<Dlであるかを判定する(ステップS10)。D(t)<Dlである場合(ステップS10:Yes)は、ステップS12に移行する。一方、D(t)≧Dlである場合(ステップS10:No)は、ステップS10を繰り返す。
計時部64は、計時を開始する(ステップS12)。
判定部72は、距離検出部60が検出した距離D(t)が、D(t)=0であるかを判定する(ステップS14)。D(t)=0である場合(ステップS14:Yes)は、ステップS16に移行する。一方、D(t)≠0である場合(ステップS14:No)は、後述するステップS34に移行する。
計時部64は、計時を終了する(ステップS16)。
電子情報ボードシステム10は、筆記モードに遷移する(ステップS18)。
判定部72は、距離検出部60が検出した距離D(t)が、D(t)=0であるかを判定する(ステップS20)。D(t)=0である場合(ステップS20:Yes)は、ステップS20を繰り返す。一方、D(t)≠0である場合(ステップS20:No)は、ステップS22に移行する。
続いて、判定部72は、距離検出部60が検出した距離D(t)が、D(t)<Dlであるかを判定する(ステップS22)。D(t)<Dlである場合(ステップS22:Yes)は、ステップS24に移行する。一方、D(t)≧Dlである場合(ステップS22:No)は、前記したステップS10に戻る。
計時部64は、計時を開始する(ステップS24)。
判定部72は、距離検出部60が検出した距離D(t)が、D(t)=0であるかを判定する(ステップS26)。D(t)=0である場合(ステップS26:Yes)は、ステップS28に移行する。一方、D(t)≠0である場合(ステップS26:No)は、後述するステップS30に移行する。
計時部64は、計時を終了する(ステップS28)。その後、前記したステップS20に戻る。
前記したステップS14において、D(t)≠0である場合(ステップS14:No)は、報知部80は、消去モードへの遷移を報知する(ステップS34)。
続いて、判定部72は、ステップS12において計時を開始してから所定時間Toが経過したかを判定する(ステップS36)。所定時間Toが経過した場合(ステップS36:Yes)は、ステップS38に移行する。一方、所定時間Toが経過していない場合(ステップS36:No)は、ステップS60に移行する。
計時部64は、計時を終了する(ステップS38)。
電子情報ボードシステム10は、消去モードに遷移する(ステップS40)。
判定部72は、距離検出部60が検出した距離D(t)が、D(t)=0であるかを判定する(ステップS42)。D(t)=0である場合(ステップS42:Yes)は、ステップS42を繰り返す。一方、D(t)≠0である場合(ステップS42:No)は、ステップS44に移行する。
続いて、判定部72は、距離検出部60が検出した距離D(t)が、D(t)<Dlであるかを判定する(ステップS44)。D(t)<Dlである場合(ステップS44:Yes)は、ステップS46に移行する。一方、D(t)≧Dlである場合(ステップS44:No)は、後述するステップS56に移行する。
計時部64は、計時を開始する(ステップS46)。
判定部72は、距離検出部60が検出した距離D(t)が、D(t)=0であるかを判定する(ステップS48)。D(t)=0である場合(ステップS48:Yes)は、ステップS50に移行する。一方、D(t)≠0である場合(ステップS48:No)は、後述するステップS52に移行する。
計時部64は、計時を終了する(ステップS50)。その後、前記したステップS42に戻る。
前記したステップS36において計時を開始してから所定時間Toが経過していない場合(ステップS36:No)は、ステップS60に移行する。そして、ステップS60において、計時部64は、計時を終了する。その後、ステップS10に戻る。
前記したステップS26において、距離検出部60が検出した距離D(t)が、D(t)≠0である場合(ステップS26:No)は、報知部80は、消去モードへの遷移を報知する(ステップS30)。
続いて、判定部72は、ステップS24において計時を開始してから所定時間Toが経過したかを判定する(ステップS32)。所定時間Toが経過した場合(ステップS32:Yes)は、ステップS38に移行する。一方、所定時間Toが経過していない場合(ステップS32:No)は、ステップS28に移行する。
前記したステップS44において、距離検出部60が検出した距離D(t)が、D(t)≧Dlである場合(ステップS44:No)は、計時部64は、計時を開始する(ステップS56)。
続いて、判定部72は、ステップS56において計時を開始してから所定時間Toが経過したかを判定する(ステップS58)。所定時間Toが経過した場合(ステップS58:Yes)は、ステップS60に移行する。一方、所定時間Toが経過していない場合(ステップS58:No)は、ステップS50に移行する。
前記したステップS48において、距離検出部60が検出した距離D(t)が、D(t)≠0である場合(ステップS48:No)は、報知部80は、筆記モードへの遷移を報知する(ステップS52)。
続いて、判定部72は、ステップS46において計時を開始してから所定時間Toが経過したかを判定する(ステップS54)。所定時間Toが経過した場合(ステップS54:Yes)は、ステップS16に移行する。一方、所定時間Toが経過していない場合(ステップS54:No)は、ステップS50に移行する。
なお、図11には記載していないが、電子情報ボードシステム10の電源が切断される等して電子情報ボードシステム10が動作を停止した場合には、図11の処理を終了させるものとする。
以上説明したように、本実施の形態に係るタッチパネルシステムの一例である電子情報ボードシステム10によれば、距離検出部60が検出したペン100または指Fとタッチパネル24との距離D(t)と、接触位置検出部62が検出したタッチパネル24に対するペン100または指Fの接触位置と、計時部64(経過時間測定部)が計測した、ペン100または指Fが、所定の状態に留まる時間と、に基づいて、判定部72が、接触位置検出部62が検出した接触位置に筆跡Kを表示する筆跡表示部74と、接触位置検出部62が検出した接触位置をタッチパネル24(表示画面22)の背景色で塗り潰す情報消去部76とのいずれか一方を機能させる。したがって、筆記モードと消去モードとを、簡単かつ確実に切り替えることができる。
また、本実施の形態に係る電子情報ボードシステム10によれば、判定部72が、筆跡表示部74が起動している際に、距離検出部60が、ペン100または指Fとタッチパネル24との距離D(t)が、0<D(t)<Dlという所定の範囲にあることを検出するとともに、計時部64が、距離D(t)が0<D(t)<Dl(例えば10mm)の範囲に留まる状態が、所定時間To(例えば3秒)に亘って継続したことを検出した場合に、筆跡表示部74に代わって情報消去部76を起動させる。したがって、ユーザに複雑な操作や複雑な動作を行わせることなく、筆記モードから消去モードに切り替えることができる。
そして、本実施の形態に係る電子情報ボードシステム10によれば、判定部72は、計時部64が、距離D(t)が、0<D(t)<Dlという所定の範囲に留まる時間を計測している際に、報知部80は、筆跡表示部74または情報消去部76が起動するまでの時間が近いことを報知する。したがって、ユーザは、筆記モードまたは消去モードが起動するタイミングを予め予測することができる。そのため、モードが切り替わった際に行う動作を準備しておくことができる。
さらに、本実施の形態に係る電子情報ボードシステム10によれば、判定部72は、情報消去部76が機能している際に、距離検出部60が、ペン100または指Fとタッチパネル24との距離D(t)が、0<D(t)<Dlという所定の範囲よりも遠方に離間したことを検出するとともに、計時部64が、遠方に離間している状態が所定時間Toに亘って継続したことを検出したときに、情報消去部76に代わって筆跡表示部74を起動させる。したがって、ユーザに複雑な操作や複雑な動作を行わせることなく、消去モードから筆記モードに切り替えることができる。
また、本実施の形態に係る電子情報ボードシステム10によれば、情報消去部76は、機能している間に亘って、タッチパネル24のペン100または指Fの直下、もしくは、ペン100または指Fの接触位置に、情報消去部76が機能していることを示す消しゴムアイコン25を表示させる。したがって、ユーザは、電子情報ボードシステム10が消去モードの状態にあることを確実に認識することができる。
また、本実施の形態に係る電子情報ボードシステム10によれば、ペン100は導電性を有し、距離検出部60は、ペン100または指Fのタッチパネル24に対する接近および接触に応じて発生する静電容量の変化に基づいて、ペン100または指Fとタッチパネル24との距離を検出する。したがって、ペン100または指Fがホバリング状態にあることを確実に認識することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、上述した実施の形態は、例として提示したものであり、本発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能である。また、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。また、この実施の形態は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、実施の形態で説明した制御プログラムは、予め記憶装置15(図2)に記憶されて提供される以外に、インストール可能な形式、または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disc)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。さらに、制御プログラムをインターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、制御プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
10 電子情報ボードシステム(タッチパネルシステム)
22 表示画面
24 タッチパネル
60 距離検出部
62 接触位置検出部
64 計時部(経過時間測定部)
70 表示制御部
72 判定部
74 筆跡表示部
76 情報消去部
80 報知部
100 ペン
D(t)、Dl 距離
F 指
K 筆跡
To 所定時間
特許第5723697号公報

Claims (7)

  1. タッチパネルとペンとを備えて、前記ペンまたは指を前記タッチパネルに接触させた状態で移動させた際に、接触位置の移動軌跡に応じた情報を前記タッチパネルに表示させるタッチパネルシステムであって、
    前記ペンまたは前記指と前記タッチパネルとの距離を検出する距離検出部と、
    前記ペンまたは前記指の、前記タッチパネルに対する接触位置を検出する接触位置検出部と、
    前記ペンまたは前記指が所定の状態に留まる時間を計測する経過時間測定部と
    前記接触位置検出部が検出した接触位置に筆跡を表示する筆跡表示部と、
    前記接触位置検出部が検出した接触位置を前記タッチパネルの背景色で塗り潰す情報消去部と、
    前記筆跡表示部が起動している際に、前記距離検出部が、前記ペンまたは前記指と前記タッチパネルとの距離が所定の範囲にあることを検出するとともに、前記経過時間測定部が、前記距離が前記所定の範囲に留まる状態が所定時間に亘って継続したことを検出したときに、前記筆跡表示部に代わって前記情報消去部を起動させる判定部と、
    を備えることを特徴とするタッチパネルシステム。
  2. 前記判定部は、前記経過時間測定部が、前記距離が前記所定の範囲に留まる時間を計測している際に、
    前記筆跡表示部または前記情報消去部が起動するまでの時間が近いことを報知する報知部を備える
    ことを特徴とする請求項に記載のタッチパネルシステム。
  3. 前記判定部は、前記情報消去部が機能している際に、
    前記距離検出部が、前記ペンまたは前記指と前記タッチパネルとの距離が前記所定の範囲よりも遠方に離間したことを検出するとともに、
    前記経過時間測定部が、前記遠方に離間している状態が前記所定時間に亘って継続したことを検出したときに、
    前記情報消去部に代わって前記筆跡表示部を起動させる
    ことを特徴とする請求項1または請求項に記載のタッチパネルシステム。
  4. 前記情報消去部は、機能している間に亘って、前記タッチパネルの前記ペンまたは前記指の直下、もしくは、前記ペンまたは前記指の接触位置に、前記情報消去部が機能していることを示す情報を表示させる
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載のタッチパネルシステム。
  5. 前記ペンは導電性を有し、
    前記距離検出部は、前記ペンまたは前記指の前記タッチパネルに対する接近および接触に応じて発生する静電容量の変化に基づいて、前記ペンまたは前記指と前記タッチパネルとの距離を検出する
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載のタッチパネルシステム。
  6. タッチパネルとペンとを備えて、前記ペンまたは指を前記タッチパネルに接触させた状態で移動させた際に、接触位置の移動軌跡に応じた情報を前記タッチパネルに表示させるタッチパネルシステムの制御方法であって、
    前記ペンまたは前記指と前記タッチパネルとの距離を検出する距離検出ステップと、
    前記ペンまたは前記指の、前記タッチパネルに対する接触位置を検出する接触位置検出ステップと、
    前記ペンまたは前記指が所定の状態に留まる経過時間を計測する経過時間測定ステップと
    前記接触位置検出ステップで検出した接触位置に筆跡を表示する筆跡表示ステップと、
    前記接触位置検出ステップで検出した接触位置を前記タッチパネルの背景色で塗り潰す情報消去ステップと、
    前記筆跡表示ステップが起動している際に、前記距離検出ステップが、前記ペンまたは前記指と前記タッチパネルとの距離が所定の範囲にあることを検出するとともに、前記経過時間測定ステップが、前記距離が前記所定の範囲に留まる状態が所定時間に亘って継続したことを検出したときに、前記筆跡表示ステップに代わって前記情報消去ステップを起動させる判定ステップと、
    を備えるタッチパネルシステムの制御方法。
  7. タッチパネルとペンとを備えて、前記ペンまたは指を前記タッチパネルに接触させた状態で移動させた際に、接触位置の移動軌跡に応じた情報を前記タッチパネルに表示させるタッチパネルシステムを制御するコンピュータに対して、
    前記ペンまたは前記指と前記タッチパネルとの距離を検出する距離検出ステップと、
    前記ペンまたは前記指の、前記タッチパネルに対する接触位置を検出する接触位置検出ステップと、
    前記ペンまたは前記指が所定の状態に留まる経過時間を計測する経過時間測定ステップと
    前記接触位置検出ステップで検出した接触位置に筆跡を表示する筆跡表示ステップと、
    前記接触位置検出ステップで検出した接触位置を前記タッチパネルの背景色で塗り潰す情報消去ステップと、
    前記筆跡表示ステップが起動している際に、前記距離検出ステップが、前記ペンまたは前記指と前記タッチパネルとの距離が所定の範囲にあることを検出するとともに、前記経過時間測定ステップが、前記距離が前記所定の範囲に留まる状態が所定時間に亘って継続したことを検出したときに、前記筆跡表示ステップに代わって前記情報消去ステップを起動させる判定ステップと、
    を実行させるプログラム。
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